Section 1
オープニング開始~ソコロフ接触前
【オープニングポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタンは使えない/夜間)
ソ連領土へ向かう特殊作戦機MC―130Eコンバットタロン1(1966年から実戦参加)。夜、視界良好。おそらく中国(東)かアジア(南)からの接近。カメラ上空からガン シップを捉える。カメラ内にガンシップ全形がインしてくる。ノーズにキャッチャー用の「髭」が見える。
【画面テロップ】
5:30AM August 24
1964 Pakistani airspace
1964年 8月24日 AM5:30 パキスタン上空
※一文字ずつ60年代風タイプ

パイロット

「(無線機からの声)パキスタン上空、高度3万フィート。間もなくソ連  領空に近づきます」
MC―130Eの場合、実用上昇限度が33,000フィート(約10,000メートル)
ロードマスターはスネークと同じくカーゴ内にいるが、画面には映らない。
ロードマスター(輸送員。以下LM)

LM

「(無線機からの声)降下二十分前……機内減圧開始  (高度10,000フィートと同じレベルまで)」

LM

「装備チェック……」

LM

「自動開傘装置のアーミングピンを外せ」
特殊作戦機内には電子戦の為のオペレータルーム(プレハブ式の気密オペレータルーム)でデータを見ている人影(ゼロ)。ゼロは皮のボマージャケットを着ている。隣に女性(パラメディック)の影。ヴァーチャスミッションは3時間程度のミッションである為、上空でモニターする。

ゼロ少佐

「(無線機からの声)よし、準備はいいか」

パイロット

「高気圧、依然として目標地域に停滞中、雲底高度、視程無限CAVOK!」
MC―130Eは支援無しの単機行動を行うため、高度なセンサー群を装備。スクリーンに気象レーダー情報が映る。

ゼロ少佐

「いいぞ、視界は良好だ」
カーゴ内でくつろぐ男の影。葉巻を吸っている。煙が見える。
男の顔はシルエットで見えない。紫煙が昇っている。

LM

「葉巻を消せ」(これから100%酸素を吸うので、火気厳禁)

LM

「酸素ホースを機体のコネクターに接続……」
※ゲームスタート時に「METAL GEAR SOLID シリーズは初めてだ」「METAL GEAR SOLID 1 が好きだ」を選択した場合

LM

「マスク装着せよ。……あの男、素人か?」
※ゲームスタート時に「METAL GEAR SOLID 2 が好きだ」を選択した場合

LM

「マスク装着せよ。……あの優男、素人か?」
酸素供給開始。
男はまだ葉巻を吸っている。葉巻を捨てる様子はない。

パイロット

降下実施点リリースポイントに接近中……」

LM

「降下10分前」

ゼロ少佐

「おいっ! 聞こえたか? 葉巻を消してマスクを装着しろ」
男、葉巻を床に捨てる。
葉巻を捨てると、マスクを装着。
ここでマスクのUP。ゴーグルに機内の計器類の明かりが映る
カーゴ内の照明が消えて、赤ランプ(照度の少ない赤外線灯)が点灯。

LM

「機内の減圧完了」

LM

「酸素供給状態確認」

LM

「降下6分前! 後部ハッチ開きます!」
赤いランプに浮かび上がる男。顔をすっぽり覆うフェイス・キャップ。ゴーグル内に厳しい目。表情は読めない。後部の貨物扉が開かれる。
まずゴーグルに赤い太陽が映り込む。
薄暗いスクエアに朝日が昇り始める。

LM

「日の出です……」
太陽の日を背に男のシルエットが浮かび上がる。空の色が藍色に染まってゆく。強風が男を襲うが、動揺の気配はいっさいない。

LM

「外気温度、摂氏マイナス46度」
高度1万メートルでの外気温度はマイナス50度(華氏)以下。摂氏だと、大体マイナス 46度程度。

LM

「降下2分前……起立せよスタンドアップ
男、立ち上がってHALO装備を再びざっと点検する。
機体の酸素コネクターからホースを外す準備。

ゼロ少佐

「時速130マイル(200キロ)で落下する。風速冷却での凍傷に注意  しろ」
胴部に装備されたパラシュートのおかげで卵を産卵前の蠅の様に見える。初期装備の入ったバックパックはイギリス式:膝の後ろ側に上下逆向きにつけている(US式:膝の前側につける)。無線機を介し、US式と英式の違いをゼロの会話で語らせる。
男はいっさい声を出さない。マスクを通して聞こえるのは息づかいのみ。

LM

「降下1分前……後部に移動せよ」
ランプドアのあるところまで移動。エッジから1メートルの所まで出る。

LM

酸素装置ベイルアウトボトル作動」

ゼロ少佐

「これが記録に残る世界初のHALO降下(高高度降下低高度開傘)にな  る……」

LM

「降下10秒前……スタンバイ」
男の酸素装置が起動する。

LM

「全て正常、オールグリーン!」
レッドライト緑に変わる。

パイロット

「降下準備……カウント5、4、3、2、1」

ゼロ少佐

「鳥になってこい! 幸運を祈る!」
マスクのゴーグルに朝日が反射する。
ガンシップから身を投げる男。
猛スピードで落ちてゆく。
ガンシップに乗る前に行われたブリーフィング時の様子を降下中に挿入する。表現は新川劇場【注1】で行う。歴史的事件、事実はフィルム使用可能であれば実写映像か写真を使用する。作戦司令官であるゼロ少佐とジャック(スネーク)の音声のみでMGS1、MGS2での従来のラジオ劇で最小限の情報とドラマ効果を狙う。
【オープニングムービーデモ1】
(新川劇場+実写ニュース映像)
ブリーフィングの様子(ガンシップ内部)。
お互いシルエット、小さな作戦司令室、ジャック(スネーク)にゼロ(トム)。二人だけ。背後にモニターや地図、資料。

ゼロ少佐

「ジャック、よく聞いてくれ。遂にCIA【注2】長官からバーチャス  ミッションの許可が出た」

ジャック

VRバーチャルミッション?」

ゼロ少佐

「我々FOX部隊の存在意義をかけたバーチャス貞淑な(VIRTUOUS/  貞淑な訓練)ミッションだ。これが成功すれば正式に部隊として編成  される」

ジャック

「貞淑なミッション? (要はCIAに)忠誠を誓う儀式みたいなものだ  な」

ゼロ少佐

「気を抜くんじゃない、あくまでも実戦だ」

ジャック

「わかっている。で、その記念すべき任務ミッションの内容は?」

ゼロ少佐

「うむ……」
ベルリンの壁(イラストか実写映像)。

ゼロ少佐

「約2年前……ソ連のある科学者が西側への亡命を申し出た。  我々(西側)の潜伏工作員モールを通じてな」

ゼロ少佐

「ニコライ・ステパノビッチ・ソコロフ、ソ連の兵器開発を担当する秘密  設計局のひとつ、OKB―754の局長であり、東側の兵器開発におけ  る第一人者だ」
ソコロフの隠し撮り写真が何枚も表示される。眼鏡をかけた長身痩躯の中年。
神経質な容貌。
家族との写真(嫁と娘)もある(後のネタフリ)。    編注:家族の写真はここでは提示されない。

ジャック

「ソコロフというと、あのロケット開発で有名な?」
ヴォストーク1号、A1ロケット等の映像、写真、イラスト等。実写映像でも良い。

ゼロ少佐

「そう。そのソコロフだ。1961年4月12日。ソ連は人類初の有人宇  宙飛行に成功した」

ジャック

「『地球は青かった。だが神はいなかった』」

ゼロ少佐

「ああ。そのガガーリン少佐を宇宙へ送り届けたのがA1ロケット、通称  ヴォストークロケットだ。ソコロフはそこで使用された  マルチエンジン・クラスターの完成に最も功績のあった人物とされて  いる」

ゼロ少佐

「有人宇宙飛行の成功後、ソコロフはロケット開発を離れ、新設された秘  密設計局の局長へ就任した」

ジャック

「一技師が設計局の局長に。たいした出世じゃないか。なぜ亡命を?」
スプートニク等のロケット実験などの映像かイラスト入る。

ゼロ少佐

「自分が設計、開発したものが恐ろしくなったらしい」

ジャック

「恐ろしくなった?」

ゼロ少佐

「良心の呵責という奴だ」

ジャック

「その為に国も家族も捨て、国境越えオーバーザフェンスを?」

ゼロ少佐

「いや。家族も西側で保護するというのが彼の出した条件だった。我々は  潜伏工作員モールを使って家族を先に脱出させ、間をおかずソコロフ本人にも  ベルリンの壁を超えさせることに成功した」
ベルリンの壁を超えるソコロフ、サポートする西側のモールたち。

ゼロ少佐

「その亡命作戦の指揮を取ったのがこの私だった」

ジャック

「まだ東側の警備が薄かった頃だ。それで?」
病院に入院するソコロフ。ベッドに寝かされ、点滴を受ける。手足は包帯。

ゼロ少佐

「ソコロフの身柄は保護したが、体力の消耗が著しく、西ベルリンの病院  に入院させた」

ゼロ少佐

「ソ連の設計局から600マイル(1000キロ)以上、2週間かかって  ベルリンまでたどり着いたらしい。まともに口がきけるような状態では  なかった」

ゼロ少佐

「そのわずか一週間後だ。あの一大事件が起こったのは」

ジャック

「キューバ危機か……」
キューバ危機のイラスト。
キューバのミサイル、ケネディ+フルシチョフ、キューバへむかう輸送船団等。街頭演説でJFKの演説を見る人々。実写映像でも良い。

ゼロ少佐

「1962年10月16日。キューバにソ連の中距離弾道弾が配備されつ  つあるという情報がケネディ大統領の下へ届けられた【注3】

ゼロ少佐

「大統領はソ連へミサイルの解体・撤去を要求し、同時に新たなミサイル  の搬入を阻止するため海上封鎖を実行すると宣言した」

ゼロ少佐

「だがソ連はそれには応じず、第二戦備態勢を指令。ミサイルを積んだソ  連輸送船団も依然キューバを目指しつづけた。米ソ両国は全面核戦争へ  の臨戦体制に突入。一触即発のにらみ合いの中、国連緊急安保理事会や  非公式の接触を通じた必死の交渉が行われた。そしてついに  10月28日、ソ連はキューバからのミサイル撤去に同意。世界は全面  核戦争の危機を脱した……」

ゼロ少佐

「だがソ連がミサイルを引き上げた裏には、ある取引があったんだ」

ジャック

「アメリカもトルコから中距離弾道弾IRBMを撤去するという話か?」

ゼロ少佐

「いいや。トルコに配備されていたジュピター型IRBMは旧式で、いず  れにせよ撤去される予定だった。米ソ双方にとって戦略的な意味合いは  ない」

ゼロ少佐

「トルコの件は偽装だ。業界の同業者達へ流すカバーストーリーだったんだよ」

ジャック

「では本当の条件とは?」

ゼロ少佐

「ソコロフだ。西側に亡命したソコロフの返送だ」

ジャック

「ソ連のキューバ撤退は、ソコロフ一人を手に入れることと引き換え  だった?」

ゼロ少佐

「そうだ」

ジャック

「……彼は一体何を設計していたんだ?」

ゼロ少佐

「その時の我々には何も分からなかった」
ケネディとフルシチョフの密約。ケネディ弟と代理人の密約現場、大統領執務室等。
編注:実際にはこの映像は挿入されていない。

ゼロ少佐

「タイムリミットは迫っていた」

ゼロ少佐

「ソコロフという一人の博士か?全面核戦争か?選択の余地はなかった」

ゼロ少佐

「ケネディ大統領はフルシチョフの要求をのんだ」
ソコロフをベルリンの壁に輸送、検問を走り去るソコロフ。

ゼロ少佐

「翌日、私はソコロフを病院から出し、東側の局員KGBに引き渡した。  ソコロフは『助けてくれ!』と叫び続けていた。見えなくなるまで」
ベルリンの壁を行き来する検問閉まる。

ゼロ少佐

「そして1か月前、我々の潜伏工作員モールから再び情報が入った」

ジャック

「ソコロフについてか?」

ゼロ少佐

「うむ。ソコロフは設計局へ連れ戻され、KGB【注4】の監視下で、例の  兵器の開発を続けさせられているらしい。しかもそれは完成直前  ということだ」

ジャック

「で、その兵器とは? 宇宙ロケットに関係するものか?」

ゼロ少佐

「いや、ミサイルの方だ」

ジャック

「どちらも同じ技術だ」

ゼロ少佐

「そうだな。とにかく詳細は分からんが、特殊な核兵器の一種らしい」
核実験のイラスト。

ゼロ少佐

「この半年、ソ連のセミパラチンスクで頻繁に核実験が繰り返されて  いる」

ジャック

「この兵器に関係すると?」

ゼロ少佐

「フルシチョフがキューバからの撤退を受けてまで取りかえしたかった極  秘兵器だ」
ソ連の地図+輸送機の潜入ルート地図。

ジャック

「その設計局に今もソコロフがいる?」

ゼロ少佐

「いや、情報によるとその西3マイル(4.8キロ)にあるツェリノヤル  スク、処女地のある絶壁という山の中だ【注5】

ジャック

処女地のある絶壁ツェリノヤルスク、バーチャスミッションにふさわしいな」

ゼロ少佐

「最近、そこに移されたらしい」

ジャック

「どうして(設計局から出されたんだ)?」

ゼロ少佐

「兵器の野外実験演習らしい。だが奪還には好都合だ。もし設計局内で  あったなら今回の任務は立案されなかったろう」

ゼロ少佐

「最後のチャンスだ。ソコロフもそれで連絡を取ってきたに違いない」
【オープニングポリゴンデモ2】
ポリデモ(視点変更ボタン使える/朝)
HALO降下中のジャック。弾丸の様に落下していく。
ポリデモは主観ボタンで地面を見せる。
画面(「主観マーク」)表示。
☆リアルタイム・ポリゴンデモの特性を活かす
MGS3でもシネマティックデモ(演出部分)は従来通り、リアルタイムのポリゴンデモで行う。可能な限り、デモ再生中に主観ボタンを押すと主観カメラになれるようにする。ただし、主観カメラは振る事はできない。描画の関係、モーション、エフェクト、演出、繋ぎの関係などで「主観」になれないシーンが従来通りの仕様とする。これまで通り、右スティックでズームは可能。デモシーンで「主観」に「なれる」、「なれない」のユーザーへの告知はシネマサイズの下に「主観マーク」を表示して対応する。マークがあるシーケンスのみ「主観」が可能となる。特にHALOジャンプや密林シーン、滝や川へのダイプ、急流下りなどの単独シーンでは主観にする事での臨場感は増大する。
・双眼鏡シーン全般
・ザ・ソロー登場シーン全般

ゼロ少佐

「いいか、君の任務はソ連国内の山中、ツェリノヤルスクに単独潜入、  ソコロフの安全を確保、西側へ奪還する事だ」

ゼロ少佐

「例の兵器が完成する前にソコロフを奪還しなければ大変なことになる」

ゼロ少佐

「残された時間はわずかだ」
パラシュート開く。
強風に翻弄されながら、流されソ連領へ飛んでいく。

ゼロ少佐

「ソコロフ救助確認後、回収地点リカバリーポイントで待て!」

ゼロ少佐

「回収用気球をポイントに投下する」

ゼロ少佐

「ヘリウムが噴出して気球を膨らませる。その間、20分……」

ゼロ少佐

「その後ガンシップのアームで引っかけてつり上げる」

ジャック

「フルトン回収システムだな。理論は聞いたことがある」
コンバットタロン内。作戦室。ゼロの顔がモニターに照らされて見える。
モニターにフルトン回収システムのデータ表示。

ゼロ少佐

「安心しろ。実績もあるシステムだ」
通信機から男の声。

ジャック

「(俺は訓練を受けているが)ソコロフは耐えられるのか?」

ゼロ少佐

「(かなりのGがかかるが)衝撃はパラシュート降下時より少ない。  アームの強度も500ポンドまでは大丈夫だ」

ジャック

「つまり、コンバットタロン1機で国境を超えてくるつもりか?」

ゼロ少佐

「本機は6連装20mmバルカンカノンを2門と40mm機関砲を2門装  備している」

ジャック

「戦車隊に追撃されても蹴散らしてもらえそうだ」
急降下していく。降下中の男。

ゼロ少佐

「予備タンクの燃料を考えてもタイムリミットは4時間……」

ゼロ少佐

「順調にいけば数時間で終わるミッションだ」

ジャック

「夕食には帰れそうだな」

ゼロ少佐

「もしスムーズに運ばなければ……」

ゼロ少佐

「夕食だけではなく朝食も、今後の食事はジャングルで取ることになる」
サバイバルのネタフリ。
迫りくる森。ジャック、木々に身体が触れてバックパックが木に引っかかる。
※ゲームスタート時に「METAL GEAR SOLID は初めてだ」「METAL GEAR SOLID 1 が好きだ」を選択した場合→オープニングポリゴンデモ3へ
※ゲームスタート時に「METAL GEAR SOLID 2 が好きだ」を選択した場合→オープニングポリゴンデモ4へ
【オープニングポリゴンデモ3】
ポリデモ(視点変更ボタン使えない/昼)
ジャック、地面に見事パラシュート降下。着地と同時にパラシュートは切り離される。 MC3パラシュート。
ジャック、ゴーグルを外す。
ジャック、背後をキッ!と睨む。ゴーグルの下から現れるのは、おなじみのスネーク。
辺りを見回して警戒するスネーク。
スネークはジャングル用のフェイスペイント(ジャングル用)をしている。
【画面テロップ】スネークの名前と声優名 
スネーク(大塚明夫)
近くの木に身を隠し、無線機を取り出すスネーク。
【オープニング無線機デモ1】
(強制CALL)
無線機画面は、スネークはモデルでシルエット表示。口パクや、うなずき等の簡単な モーションが再生される。相手の画面はファイルの一部といった感じのイラスト。その他、スティックを動かすと相手の情報を見られるなどする。

ゼロ少佐

「聞こえるか? そこは既に敵地内だ。傍受される危険性がある。今後は  お互い暗号名コードネームで呼びあう事とする」

ゼロ少佐

「君の本ミッションでのコードネームはネイキッドnaked(裸の)・スネーク  だ。以降はスネークと呼ぶ」

ゼロ少佐

「本名は口にするな」

ジャック

スネーク?」

ゼロ少佐

「蛇は嫌いか?」

ジャック

「嫌い? どういう意味だ?」

ゼロ少佐

「食べた事はあるな?」

ジャック

「サバイバル訓練では」
ゼロ、笑って答える。

ゼロ少佐

「それはよかった」

スネーク

「レストランで注文するほど好きではないが」

ゼロ少佐

「そうも言っていられないかもな」

スネーク

「ゼロ少佐? そっちは、どう呼べばいい?」

ゼロ少佐

「そうだな……私は……(ちょっと考える)」

ゼロ少佐

「私はトムだ。トム少佐と呼んでくれ」
→マスク取る無線デモ2へ
【オープニングポリゴンデモ4】
ポリデモ(視点変更ボタン使えない/昼)
ジャック、地面に見事パラシュート降下。着地と同時にパラシュートは切り離される。 MC3パラシュート。
ジャック、ゴーグルを外す。
ジャック、背後をキッ!と睨む。ゴーグルの下から現れるのは雷電の顔。長い銀髪が揺れる。辺りを見回して警戒する雷電。
【画面テロップ】ジャックの名前と声優名 
ジャック(大塚明夫)
雷電の顔のまま、しばらくゲーム中で動ける。しばらくすると無線の強制CALLが入る。
【マスク取る無線機デモ3】
(強制CALL)

ゼロ少佐

「聞こえるか? そこは既に敵地内だ。傍受される危険性がある。  今後はお互い暗号名コードネームで呼びあう事とする」

ゼロ少佐

「君の本ミッションでのコードネームはネイキッドnaked(裸の)・スネーク  だ。以降はスネークと呼ぶ」

ゼロ少佐

「本名は口にするな」

ジャック

スネーク?」

ゼロ少佐

「蛇は嫌いか?」

ジャック

「嫌い? どういう意味だ?」

ゼロ少佐

「食べた事はあるな?」

ジャック

「サバイバル訓練では」
ゼロ、笑って答える。

ゼロ少佐

「それはよかった」

スネーク

「レストランで注文するほど好きではないが」

ゼロ少佐

「そうも言っていられないかもな」

スネーク

「ゼロ少佐? そっちは、どう呼べばいい?」

ゼロ少佐

「そうだな……私は……(ちょっと考える)」

ゼロ少佐

「私はトムだ。トム少佐と呼んでくれ」

トム少佐

「それと、スネーク?」

スネーク

「なんだ?」

トム少佐

「もうシップクルーの目はない。変装を解いてもいいぞ」

スネーク

「そうだな。こいつ(雷電)は、どうもしっくり来ない」

スネーク

「蛇は脱皮するものだ(サブスタンスにもかける)」
【マスク取るポリゴンデモ1】
ポリデモ(スネークでやり直し)
変装マスクを脱ぎ捨て、気持ちよさそうに天を仰ぐスネーク。
スネークはジャングル用のフェイスペイント(ジャングル用)をしている。
天からの木漏れ日を浴びて、陶酔に浸るスネーク。落ち葉がスネークに降り注ぐ。
【画面テロップ】スネークの名前と声優名
スネーク(大塚明夫)
陶酔から我に返り、近くの木に身を隠し、無線機を取り出すスネーク。
→マスク取る無線デモ2へ
【マスク取る無線デモ2】

トム少佐

「今回のミッションは隠密潜入任務スニーキング・ミッションだ。敵に見つかってはならない。潜入  の形跡も悟られてはいけない。わかるか? それが隠密部隊FOXの特  殊任務だ」

トム少佐

「つまり、武器も装備も現地調達……食料もだ。まさに丸裸、ネイキッド  の状態だ」

スネーク

「なるほど、『蛇は嫌いか?』と聞いた意味がわかった。俺の名前をス  ネークにしたのは皮肉のつもりか?」

トム少佐

「いや、それにはちゃんと理由がある。しかるべき時(ザ・ボス登場時)  に教えてやろう」

スネーク

「ああ、わかった。それで、さっきの話(夕食)だが、食料はどうやって  調達すればいい?」

トム少佐

「ナイフと麻酔銃を用意した。それで捕獲キャプチャーしてくれ。他に治療CURE用の備品も  バックパックに入れてある」

スネーク

「バックパックか……降下した時、木にもって行かれてしまった」
無線機用子画面(木に引っかかっているバックパック映像)。

トム少佐

「うむ。ではまずバックパックを回収しろ(木登りの練習)。場所はわか  るか?」

スネーク

「大丈夫だ。ここから見える。木の枝に引っかかっているな……」
無線機用子画面(木登りをするスネーク映像)。

トム少佐

「木に登るにはツタの絡まった木の前でアクションボタンを押せばいい」

トム少佐

「私は君をずっと無線機でモニターしている。領空侵犯は出来ないが、機  内にいる。周波数は140.85だ。こちらから連絡がある場合は  CALLする」

トム少佐

「そちらから話がある時はSENDしてくれ(いつものセリフ)」

トム少佐

「さあ、スネーク。バックパックを回収しろ」
【バックパック回収後無線機デモ1】
スネークは、木を登りバックパックを回収した。
バックパックを手に入れ、木から飛び降りたスネークへトム少佐からの無線連絡が入った。

トム少佐

「スネーク、バックパックを回収したようだな」
無線機用子画面(武器、装備ウィンドウ映像)。

トム少佐

「武器を使用するには、まずバックパックから取り出して身につける必要  がある」

トム少佐

「サバイバルビュアーに入って『BACKPACK』の『WEAPON』  を選ぶんだ」

トム少佐

「左上のウィンドウに持っている武器の一覧が表示される」

トム少佐

「その中から、身につけたいものを選んで決定ボタンを押すんだ」

トム少佐

「装備品については『ITEM』で同じことをすればいい」

スネーク

「わかった。サバイバルビュアーの『BACKPACK』だな」

トム少佐

「そうだ」

トム少佐

「本ミッションの重きはサバイバルにある」

トム少佐

「作戦行動が長引けば、君のスタミナも減っていくだろう。スタミナが低  下すれば、正確な射撃が出来なくなったり、傷の治りが悪くなるなど作  戦行動に支障が出てくるはずだ。スタミナ切れには充分注意してくれ」

トム少佐

「減ったスタミナを回復するには、ジャングルに生息する動植物を捕獲キャプチャーし  て食べるといい」
無線機用子画面(サバイバルビュアー映像)。

トム少佐

「動植物は麻酔銃でもナイフでも捕獲キャプチャー可能だ」

スネーク

「武器は麻酔銃、Mk22ハッシュパピーのみか?」

トム少佐

「そうだ。専用のサプレッサーが装着してある」

トム少佐

「ただし、サプレッサーは発砲するごとに劣化する。耐久度がゼロになる  と消音効果がなくなるぞ。乱用は避けるんだ。サプレッサーの耐久度は  アイコンに表示されている」

トム少佐

「今装備している武器、装備以外は現地調達だ」

スネーク

「装備も武器も現地調達とは……こんな無茶がよく通ったものだ」

トム少佐

「単独での隠密行動が『FOX』の基本戦略だ」

トム少佐

「決して痕跡を残してはならない。持ちこんだ武器、装備、足跡、汗、  排泄物に至るまで……弾丸も薬莢もな」

トム少佐

「そこは既に不正規戦下の敵地内だ。米兵は存在してはならない。国際問  題になる」

トム少佐

「誰にも見られてはいけない。君の存在を敵に悟られてはいけない。それ  がステルス任務だ」

トム少佐

「スネーク、そこでの君は文字通り、幽霊ゴーストなんだ」

トム少佐

「捕まっても救助はない。当局も米政府も一切の関与を否定する」

スネーク

「自分で始末をつける?」

トム少佐

「そういう事になる。その為に仮死薬を持たせた」

トム少佐

「SIS【注6】等では今回のような秘密工作カヴァード・オペレーションでは青酸カリのカプセル  を持たせる。いつでも飲めるように身体にテーピングしておくんだ」

スネーク

「優しさに感謝する」
無線機用子画面(仮死画面)。

トム少佐

「敵の捕虜になった時に使うんだ。しばらくの間、仮死状態になる」

スネーク

「敵の目をあざむけるということだな。で、生き返るには?」

トム少佐

「蘇生薬を飲めばいい」

スネーク

「作戦前に奥歯に仕込まれたアレか」

トム少佐

「そうだ。だが気をつけろ。長く仮死状態でいすぎると、こちらの世界へ  は二度と帰ってこられなくなる。憶えておけよ」

スネーク

「わかった。単独潜入と言ったな?」

トム少佐

「ああ」

スネーク

「という事は支援は期待できない?」

トム少佐

「そうだ。現場任務は全て君一人にかかっている」

スネーク

「まさにワンマンアーミーか」

トム少佐

「寂しがるな。無線機で君をバックアップするサポートチームはいる」

スネーク

「誰が?」

トム少佐

「紹介しよう、今回の任務はサバイバルが重要なキーになる。君の体調管  理、いわば衛生兵メディックと記録を担当するスタッフだ。彼女も『FOX』の  一員だ。そして、彼女もこのガンシップに同乗している」

スネーク

「彼女?」
パラメディック、無線ウィンドウに登場。
パラメディック(以下Pメディック)

Pメディック

「こんにちは、私はパラメディック、よろしくね?」

スネーク

「パラ……メディック?」

Pメディック

「パラシュートで駆けつけるメディックの意味よ」

スネーク

「女性からは本名を聞きたいものだが」

Pメディック

「それはお互い様でしょ? スネークさん」
無線機では声しか聞こえていない。

スネーク

「俺の名前なら……ジョン・ドゥ【注7】だ」

Pメディック

「それでジャックなの?(そんな訳ないでしょう)」

Pメディック

「まるでネモ船長ね?【注8】

スネーク

「俺の名前はどうでもいい。戦場では意味がない」

スネーク

「君の名前は?」

Pメディック

「ジェーン・ドゥ【注7】

スネーク

「ふざけないでくれ」

Pメディック

「ふざけてないわ。生きて帰れたら教えてあげる」

Pメディック

「私の周波数は145.73よ。」

トム少佐

「また、彼女には任務の記録(セーブ)も担当してもらう。SAVEした  い時はSAVE用の専用回線、140.96にSENDしてくれ」

スネーク

任務ミッションの記録、SAVEだな?」

Pメディック

「そう、それとあなたの健康状態の記録も」

スネーク

「わかった」

トム少佐

「スネーク、それからもう一人、紹介したい人がいる」

スネーク

「?」

トム少佐

「スネーク(蛇)、蛇と言えばザ・ボスを知ってるな?」

トム少佐

「お前の師匠であり、伝説の兵士」

トム少佐

「実は長官から本ミッションの実行許可(FOX出動)を取りつけてくれ  たのがザ・ボスなんだ」

トム少佐

「彼女が『FOX』のミッション・アドバイザーを務めてくれる」

スネーク

「ザ・ボスが?」

トム少佐

「ミッションの立案にもザ・ボスが協力してくれた。彼女と私は  SAS【注9】で同期だったんだ」
ザ・ボス、無線ウィンドウに登場。周波数変わる。

ザ・ボス

「ジャック、聞こえる? 何年ぶりかしら?」

スネーク

「ボス?」

ザ・ボス

「そう、私よ」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「返事をして、声を聞かせてくれる?」

スネーク

「ああ、5年と72日18時間ぶりだ(数えていたことでスネークの初々  しさを出す)」

ザ・ボス

「少しやせたようね」

スネーク

「声だけでわかるのか?」

ザ・ボス

「わかるわ。あなたのことだから」

スネーク

「そうか。俺にはあんたのことがわからない」

ザ・ボス

「何が言いたいの?」

スネーク

「……どうして突然、俺の前から消えたんだ?(だだっ子みたい)」

ザ・ボス

「極秘ミッションだったのよ」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「あなたはもう一人前だったわ」

スネーク

「いや、まだ教えて貰いたい事があった」

ザ・ボス

「いいえ、戦闘の技術は全て教えた」

ザ・ボス

「何もかもあなたに教えた(10年間、寝食を共にしたのよ)」

ザ・ボス

「後はあなたが自ら学ぶこと」

スネーク

「確かに技術は。しかし、兵士としての精神は……」

ザ・ボス

「兵士としての精神? それは教えられない」

ザ・ボス

「心技体……この中で他人から教わることができるのは技術だけ」

ザ・ボス

「むしろ、技術はどうでもいいの」

ザ・ボス

「大切なのはこころよ」

ザ・ボス

「心と体は対をなす、同じモノ」

ザ・ボス

「精神を教える事はできない」

ザ・ボス

「自分で習得するしかないわ」

ザ・ボス

「いい? 兵士はいつも同じ側(味方同士)とはかぎらない」

ザ・ボス

「兵士同士が個人的な感情を持つのは御法度よ」

ザ・ボス

「戦闘相手は政治によって決まる」

ザ・ボス

「政治は生き物、常に時代は移り変わる」

ザ・ボス

「昨日の正義は今日の悪かもしれない」

スネーク

「それが俺を捨てた理由?」

ザ・ボス

「違うわ、あなたには関係ない。言ったでしょう、ジャック。極秘  ミッションだったの」

ザ・ボス

「軍人はどんな(理不尽な)命令でも従わなければならない。理由や精査  は必要ない。だけどあなたは闘う理由を求める。あなたは優れた兵士だ  けれど軍人になりきれないところがあるのよ」

ザ・ボス

「軍人は政治の道具に過ぎない。ましてや職業軍人なら。任務に正義を持  ちこむことはない」

ザ・ボス

「敵も味方もない。ただ任務でしかない」

ザ・ボス

「どんな命令にも従う。それが軍人よ」

スネーク

「俺は成果を上げるためにもてる力を使う。政治的なものは意識しない」

ザ・ボス

「それは違うわ。いずれ、悩むときが来るはず」

ザ・ボス

「軍人として生きるか、兵士(傭兵)として生きるか……」

ザ・ボス

「東洋では『loyaltyをつくす』という言葉がある……意味わかる?」

スネーク

「主君への……愛国心patriotism?」

ザ・ボス

「国への献身」

スネーク

「俺も大統領や軍のトップに従う。その為に死ねる覚悟だ」

ザ・ボス

「大統領も軍のトップも普遍ではない。任期が終われば変わる」

スネーク

「上が変わっても俺はトップの意向に従う」

ザ・ボス

「任務は人が下しているものじゃない」

スネーク

「では誰が?」

ザ・ボス

「『時代』(賢者達の事)よ。時の流れは人の価値観を変える。国の指導  者も替わる。だから絶対敵なんてものはない。私たちは時代の中で絶え  ず変化する相対敵と戦っているの」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「『忠をつくしている』限り、私たちに信じていいものはない。……たと  えそれが愛した相手でも(ザ・ソローの事)」

スネーク

「それが軍人としての精神?」

ザ・ボス

「ただひとつ、絶対に信じられるのは……」

ザ・ボス

「『任務』だけよ。ジャック」

スネーク

「わかった、だが言わせてくれ」

ザ・ボス

「何?」

スネーク

「俺は(本ミッションでは)スネークだ」

ザ・ボス

スネーク? そう、スネークだったわね。ふさわしいコードネーム」

トム少佐

「そうだ。第二次大戦中、ザ・ボスが編成した伝説の部隊も蛇だった。  コブラ部隊……大戦を終結させた、世界を救ったヒーロー……。伝説  のヒーローがサポートしてくれれば大丈夫だ。スネーク、そうだろ?」

スネーク

「わかった。ボス、あんた以上に心強い人はいない。それと……」

ザ・ボス

「ええ?」

スネーク

「また声が聞けてうれしい」

ザ・ボス

「そうね。お互い、いつ死んでもおかしくない身だもの……スネーク、あ  なたは市街戦や建造物への潜入ミッションは得意だったわね。でも今回  はジャングル。サバイバルが重要になるわ。私が教えたCQCも役に立  つはず」

スネーク

「CQC、クロース・クォーターズ・コンバットか……この数年はグ  リーンベレーにいた。かなり鈍っているかもしれない」

ザ・ボス

「大丈夫よ。私が思い出させてあげる。サバイバル下での実戦任務は初め  てでしょう? 無線機でサポートするわ」

スネーク

「ボスは何処に? 少佐のそばか?」

トム少佐

「ザ・ボスは北極海のパーミット級原潜から無線で参加している」

ザ・ボス

「私の周波数は141.80よ。戦闘技術についてアドバイスしてほしけ  れば連絡して」

スネーク

「了解」

トム少佐

「君の任務はソコロフ設計局局長の奪還だ」
廃工場の無線機小画面ムービー。

トム少佐

「ソコロフ博士は君が今いる場所から北に行った所にある廃工場に監禁さ  れている。極力戦闘を避け、見つからずに行動するんだ。ステルス任務  である事を忘れるな」
【バックパック回収後ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン使えない)
スネーク、しゃがんだ状態から立ち上がる。

ザ・ボス

「スネーク、まずCQCの基本を思い出して……」
辺りを警戒して、胸のCQCナイフを抜き、麻酔銃を構えるスネーク。
CQC構えを披露する。

スネーク

「今から……バーチャスミッションを開始する」
バックパックを回収し、ジャングルを進んでいくスネーク。幸いにして敵兵と遭遇することなく、ジャングル内の高台に行き着いた。
【敵兵偵察ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン部分的に使える)
スネーク、高台から気配を感じて双眼鏡を取り出す。
フードを被った野戦服の兵士が見える。

スネーク

「少佐、敵兵を2名発見……」

トム少佐

「おそらくソコロフを見張っているKGBの兵士だ」
視点変更サイン(「主観マーク」)表示。
スネーク、双眼鏡視点で敵兵をフォローするが、ユーザーには映像は見えない。
この時、主観にすると双眼鏡映像が見れる。
敵兵はKGB兵。AKを持っている。

スネーク

「AK―47にグレネードか……」
【敵兵視察無線機デモ1】

トム少佐

「スネーク、君は既にソ連領土に不法侵入しているんだ。CIAやアメリ  カ政府の関与をソ連政府クレムリンに悟られてはならない。敵との接触は禁じる。  戦闘もさけろ。隠密行動だ。いいな」

ザ・ボス

「少佐の言う通り、本作戦はジャングルでの隠密潜入が基本になる。作戦  の成否は偽装カムフラージュにかかってくるわ」
小画面ムービー、カムフラパターンを変える様子。

ザ・ボス

「まずサバイバルビュアーの『CAMOUFLAGE』を使って迷彩を選  びなさい」

ザ・ボス

「『UNIFORM』で野戦服、『FACE』でフェイスペイントが変え  られる。その場所に溶け込むような迷彩を選べば、高い偽装効果が得ら  れるわ」
小画面ムービー、敵との距離が同じでも、スネークが走っていると見つかり、ホフクしていれば見つからない比較動画。

ザ・ボス

「森の中では動くものが目立つということも忘れないで」

ザ・ボス

「迂闊に立って走れば、すぐに気配を察知されてしまうわ」

ザ・ボス

「その場でホフクしていれば、見つからずにやり過ごすことも出来る  はず」
小画面ムービー、カムフラ率表示部分のUP。

ザ・ボス

「どれだけ偽装が出来ているかはカムフラージュ率を見ればわかるわ。カ  ムフラージュ率は、周囲に対するあなたの偽装度を表している。値が高  ければ発見されにくいし、低ければ見つかりやすいということ」

ザ・ボス

「重要なのは、自然とひとつになることよ。カムフラージュを常に意識し  て進みなさい。いいわね」
スネークは敵兵の警備をかいくぐりつつ、ジャングルを抜け、吊り橋を通って、廃工場の前にたどり着く。
【廃工場前ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン使える)
スネーク、廃工場前で気配を感じて双眼鏡を取り出す。

スネーク

「少佐、ソコロフが監禁されていると思われる廃工場に到着……かなり朽  ち果てている」
視点変更サイン(「主観マーク」)表示が出る。
双眼鏡視点で廃工場をフォローする。主観を押しているときのみ、双眼鏡モード。

スネーク

「ここからではソコロフは確認できないが……」

スネーク

「警戒はかなり厳重だ……」

スネーク

「工場の外に歩哨が立っている……」

スネーク

「内部にも何人かいるだろう……」
【廃工場前無線機デモ1】

トム少佐

「目標、ソコロフは廃工場の奥……北東部の部屋に監禁されている  はずだ」

スネーク

「北東部だな。わかった」

トム少佐

「気をつけろ。ソコロフを生きたまま連れ帰るのが任務だ。彼の身を危険  にさらすわけにはいかない。危険ALERTフェイズではソコロフに接触するな」
※ゲームのルール説明。実際には危険フェイズではドアが開かない←ソコロフがおびえてドアを押さえている

スネーク

「了解」

トム少佐

「……それと、スネーク」

スネーク

「まだ他にも?」

トム少佐

「いや……。救出に成功したら彼に伝えてほしい」

スネーク

「何を?」

トム少佐

「『遅れてすまない』と」

スネーク

「それだけか?」

トム少佐

「ああ」

スネーク

「……わかった。これより目標への接近を開始する」
注釈
【注1】MGSシリーズのキャラクターデザイン担当、新川氏のイラストを使ったムービーのこと。
【注2】アメリカ合衆国の中央情報局(Central Intelligence Agency)の略称。外交、国防上の政策決定に必要な情報の収集を主要任務とする機関。
【注3】U2が実際にミサイル基地を撮影したのが14日。その写真が解析されミサイルであると確認されたのが15日。大統領がミサイル確認の報を知らされEXCOMを開いたのが16日。大統領がテレビでキューバ情勢と米政府の強硬方針について公表したのが22日。
【注4】ソ連の国家保安委員会(Komissiya Gosudarstvennoi Bezoponasti)の略称。国内外の情報活動、反体制活動の取り締まりなどを主要任務とする機関。
【注5】ツェリノヤルスク(Tselnoyarsk)はTselna ツェリナ/処女地、未開墾地、yar ヤル/絶壁、sk スク/接尾語を組み合わせた架空の地名。MGS3の舞台となる地名は全てこのような架空の地名になっている。EVAの無線会話で地名の意味を教えてくれる。
【注6】イギリスの外務省下の情報部、MI6(軍事情報部6課)の正式名称 Secret Intelligence Serviceの略称。国外の情報収集を主要任務とする機関。
【注7】米国では身元不明の遺体は男性ならばジョン・ドゥ、女性ならばジェーン・ドゥと呼ばれる。
【注8】フランスの小説家ジュール・ヴェルヌの代表作『海底二万里』の登場人物。「ネモ」はラテン語で名無しの意味。
【注9】イギリス軍の特殊空挺部隊(Special Air Service)の略称。対テロ活動において世界屈指の技術力を誇る部隊である。
無線会話集
■~バックパック回収前 少佐
【バックパック取れ】
(1)

トム少佐

「スネーク、まずは降下時になくしたバックパックを回収するんだ」
(2)

トム少佐

「バックパックを引っかけた木は北にあるんだろう?北へ向かってくれ」
【木の登り方】
(1)

トム少佐

「スネーク、バックパックは木の枝に持っていかれたと言ったな」

スネーク

「ああ」

トム少佐

「その木にツタは絡まっていたか?」

スネーク

「絡まっていたが……(それがどうした?)」

トム少佐

「それはよかった」

スネーク

「よかった?」

トム少佐

「そうだ」
(2)

トム少佐

「ツタの絡まった木は、ツタの前に立ってアクションボタンを押せばよじ  登ることが出来る」
(3)

トム少佐

「木を登ってバックパックを回収するんだ」
【バックパックの木の前】

トム少佐

「スネーク、バックパックはそこにある木の枝に引っかかっているんだろ  う? 木を登ってバックパックを取り戻すんだ」
→木の登り方(2)へ
【バックパックの木に登ったにもかかわらずバックパックを回収しない場合】
(1)

トム少佐

「スネーク、例の木に登ったのか?」

スネーク

「ああ」

トム少佐

「そうか。バックパックの回収は?」

スネーク

「まだだ」

トム少佐

「どうして?」

スネーク

「……」

トム少佐

「まさか眺めを楽しんでいる、などというのではないだろうな」

スネーク

「……(図星)」

トム少佐

「確かに木の上に登れば地上からは見えないところまで見通せることもあ  る。偵察には都合のいい場合もあるだろう」

トム少佐

「だが今すべきはバックパックを回収することだ。わかったな」

スネーク

「ああ……」
(2)

トム少佐

「バックパックはその木の東へ伸びた枝の先にあるんだろう?」

トム少佐

「枝の上を歩いて取りに行ってくれ。枝から落ちないように気をつけ  ろよ」
(3)

トム少佐

「バックパックを取るには、アクションボタンを押して枝にぶら  下がれば良い」
【冒頭バックパックをとらない】
※バックパックを回収しろといわれたにも関わらず無視して先へ行こうとした場合に強制 CALL

ゼロ少佐

「スネーク、どこへ行く!?」

ゼロ少佐

「武器も装備品もなしでは任務を進めることはできないぞ」

ゼロ少佐

「まずバックパックを回収するんだ。バックパックはその南にある木に  引っかかっている」

ゼロ少佐

「アクションボタンで木を登ってバックパックを回収するんだ。  いいな」
■~敵兵出現前 少佐
【北に向かえ】

トム少佐

「ソコロフはそこから北にある廃工場にいるはずだ。北へ向かってくれ」
【準備はいまのうちに】
(1)

トム少佐

「スネーク、情報によれば、そこはまだ敵の警戒線の外だ」

トム少佐

「敵パトロール部隊と遭遇する可能性も少ないだろう」

トム少佐

「カムフラージュ、フードキャプチャー、サバイバルビュアーなど初めて  試す要素については今のうちに感触を掴んでおいてくれ」
(2)

トム少佐

「カムフラージュやCQCについてはザ・ボスに聞くといいだろう」
(3)
※ザ・ボスに連絡していない場合

トム少佐

「ザ・ボスの周波数は141.80だ」
(4)

トム少佐

「医療担当はパラメディックになる。フードキャプチャーや治療について  は彼女に聞いてくれ」

トム少佐

「また彼女には作戦地域の動植物についての資料を渡してある」

トム少佐

「君がいるエリアの動植物について詳しい情報が欲しい場合は彼女と交信  してくれ」
(5)
※パラメディックに連絡していない場合

トム少佐

「パラメディックの周波数は145.73だ」
【もうすぐ敵が出る】

トム少佐

「スネーク、そこから北へ進めば敵の警戒線の中に入る」

トム少佐

「カムフラージュやフードキャプチャーには今のうちに馴れておくように  してくれ」
■~廃工場到着前 少佐
【KGB兵】

スネーク

「少佐、敵はKGBと言ったな?」

ゼロ少佐

「そうだ」

スネーク

「どこの部隊だ? 第6局か?」

ゼロ少佐

「いや。第9局だ」

スネーク

「第9局?」

ゼロ少佐

「ああ」

スネーク

「だが奴等は確か……?」

ゼロ少佐

「そう。クレムリンの警備や要人警護を担当している部隊だ」

スネーク

「しかし連中の警護対象は『党および政府の』要人、つまり高級政治局員  やその家族だけだろう?」

スネーク

「その部隊が野外演習の警備に出動しているのか?」

ゼロ少佐

「そういうことになる」

スネーク

「どういうことになるんだ?」

ゼロ少佐

「わからない」

スネーク

「……」

ゼロ少佐

「ただ第9局の局長はフルシチョフの子飼いとして有名な男だ」

ゼロ少佐

「確実に信用できる部隊で警備を行いたいのかもしれんな」

スネーク

「他の部隊は信用出来ないと?」

ゼロ少佐

「キューバからの撤退以来、フルシチョフの立場は日増しに弱体化しつつ  ある」

ゼロ少佐

「そうした状況の中であえて行う秘密演習だ」

ゼロ少佐

「この演習でソコロフの新兵器を完成させることには、フルシチョフの指  導力を再確立するだけの意味があるのだろう」

スネーク

「つまり、それを傍観したくない連中が妨害工作を企てる危険性もあると  いうことか?」

ゼロ少佐

「おそらくな。それに備えて切り札と言える部隊を動員し、警備に当たら  せているのかもしれん」
【敵兵エリア侵入後】

トム少佐

「スネーク、状況はどうだ?」

スネーク

「今のところ問題はない。だが……何かがおかしい」

トム少佐

「どういうことだ?」

スネーク

「連中、通常の警備にしては妙に殺気立っている」

トム少佐

「新型兵器の極秘演習だ。高レベルの警戒態勢をとるのは当然だろう」

スネーク

「いや。いくら重要な演習といっても演習は演習だ。だが奴等の様子は  まるで……」

トム少佐

「実戦?」

スネーク

「ああ。それにここはソ連の領内だ。しかし奴等からは最前線特有の緊張  感……敵襲に備える緊迫感を感じる」

トム少佐

「作戦が漏れていると?」

スネーク

「そうは思わない。だが……何かがある」

トム少佐

「用心してくれ」

スネーク

「わかっている」
【吊り橋攻略・トム】

トム少佐

「吊り橋か……。橋の上は周囲から丸見えだ。見つからないように橋を渡  るには、まずそこにいる敵を何とかする必要があるな」

トム少佐

「遠距離から麻酔銃で眠らせるか……あるいは近くまでおびき寄せて倒す  んだ」
→ザ・ボスの無線会話「吊り橋攻略2」へ
【吊り橋落ちたら死ぬ】

トム少佐

「スネーク、わかっているとは思うが、その渓谷へ落ちれば命はないぞ」

トム少佐

「しかしそれは敵も同じだな……(ほのめかしヒント)」
【吊り橋  敵を全て倒した場合】

トム少佐

「敵を全て倒したようだな。今なら吊り橋を渡っても発見される恐れはな  いだろう」

トム少佐

「ソコロフはそこからすぐ北の廃工場にいる。早くソコロフのもとへ  向かってくれ」
■~廃工場到着前 ザ・ボス
【吊り橋攻略 ザ・ボス】

ザ・ボス

「敵が警戒している以上、その吊り橋を発見されずに通り抜けるのは難し  いわ。まず敵を排除することを考えなさい」
【吊り橋攻略2 ザ・ボス】

ザ・ボス

「敵を遠くから倒すには主観攻撃を使いなさい。ただし一撃で倒せなけれ  ば、あなたの存在が知られてしまう」

ザ・ボス

「遠距離から攻撃するなら、急所を確実に撃ち抜く必要があるわよ」
【吊り橋攻略3 ザ・ボス】

ザ・ボス

「敵をおびき寄せるには、わざと物音を立てたり、食糧を投げて注意を引  いてみるのがいいでしょうね」
【吊り橋攻略4 ザ・ボス】
(1)

ザ・ボス

「そこは吊り橋と言ったわね」

スネーク

「ああ」

ザ・ボス

「橋を支えているのはロープ?」

スネーク

「そうだ」
(2)

ザ・ボス

「ロープを切れば吊り橋はかなり揺れるはずよ。敵を橋から振り落とせる  かもしれないわね」

ザ・ボス

「武器を使うだけが敵を倒す手段ではないわ。常に頭を使いなさい」
■~ソコロフ接触前 少佐
【ソコロフは北東】
(1)

トム少佐

「スネーク、ソコロフはその廃工場の北東部に監禁されている」
(2)

スネーク

「わかった。北東だな」

トム少佐

「そうだ。ただし戦闘はさけろよ」
(3)

トム少佐

「本作戦の目的は、あくまでもソコロフを無事に連れ帰ることにある」

トム少佐

「敵に見つからないようにソコロフと接触し、密かに連れ出すんだ」

トム少佐

「どうしても敵を排除しなければならない場合は、麻酔銃を使え」
【危険フェイズ中ソコロフはいない】

トム少佐

「スネーク、重ねて言うが、本作戦の目的はソコロフを無事に連れ帰るこ  とだ」

トム少佐

「ソコロフの身を危険にさらしてはならない。危険ALERTフェイズでの接触は  禁じる。わかったな」
【危険フェイズ中扉を開けようとした時】
※危険か回避フェイズ中にソコロフがいる部屋の扉を開けようとしたときにCALLがなる
(1)

スネーク

「少佐。今、ソコロフが捕らわれている部屋の前にいるんだが……扉が開  かない」

トム少佐

「その前にスネーク、今の状態を言ってみろ」

スネーク

「状態?」

トム少佐

「今のフェイズは何だ?」
(2)
※危険フェイズだった場合

スネーク

危険ALERT……」
(3)
※回避フェイズだった場合

スネーク

回避EVASION……」
(4)

トム少佐

「そうだ。戦闘状態でのソコロフへの接触は禁じたはずだぞ。人の話を聞  いていなかったのか?」

スネーク

「……」

トム少佐

「それはともかく、その扉が開かないのはソコロフが中から押さえている  からだろう。怯えているんだ。無理もない」

トム少佐

「ソコロフを連れて脱出するには、彼自身の協力が不可欠になる。ソコロ  フをそれ以上怯えさせるな」
(5)

トム少佐

「ソコロフへの接触は戦闘を終わらせてからにしろ」

トム少佐

「安全な状態になってから改めて接触を試みるんだ。いいな」
【廃工場からかなり戻った】
※廃工場に辿り着いた後後戻りしている場合

トム少佐

「スネーク!」

スネーク

「!!」

トム少佐

「一体どこへ行くつもりだ?」

スネーク

「いや……」

トム少佐

「まさか任務を放り出すつもりじゃないだろうな?」

スネーク

「まさか」

トム少佐

「そうだよな」

スネーク

「そうだとも」

トム少佐

「はっはっは」

スネーク

「はっはっは」

トム少佐

「(一転厳しく)ソコロフはさっきの廃工場だ。さっさと北へ戻れ」

スネーク

「わかった……」
【廃工場を超えて進もうとした場合】
(1)
※透明な壁があって先へ進めないようになっている

トム少佐

「スネーク、どこへ行く?」

スネーク

「ああ、少佐。この先へ行こうとしているんだが……(進めなくて困って  いる)」

トム少佐

「全く、フロンティアスピリットのつもりか?」
(2)

トム少佐

「そこから先へ進む必要はないぞ。ソコロフはその廃工場の北東部にいる  んだ。早く戻ってソコロフと接触してくれ」
Section 2
ソコロフ接触~バーチャスミッション終了
廃工場を守る敵兵を倒し、スネークはソコロフが監禁されている部屋へたどり着く。
【ソコロフ接触ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン部分的に使える)
廃工場の部屋。中にソコロフ。
シャゴホッドの書類を暖炉に抛り込んで焼いている最中。
書類の中には、シャゴホッド(旧型)の実写写真もある。
大佐の軍団がきたと思ってシャゴホッドを奪われぬよう急いで書類を燃やしている。 スネーク、入っていく。スネークはロシア語。

スネーク

「ソコロフだな?(ロシア語)」

ソコロフ

「貴様、ヴォルギンの手先か!? あれ(シャゴホッド)は渡さんぞ!」
【画面テロップ】
ソコロフ(声優名)

スネーク

「違う。俺はCIAの工作員だ。あんたを鉄のカーテンの向こうへエス  コートしに来た」

ソコロフ

「CIAだと?」

スネーク

「ああ。2年前あんたを亡命させたゼロ少佐の部下だ」

ソコロフ

「ゼロ……」

スネーク

「彼から伝言がある」

ソコロフ

「なんだ?」

スネーク

「『遅れてすまない』、だそうだ」
ソコロフ、微笑する。

ソコロフ

「そうか」

スネーク

「どういう意味なんだ?」

ソコロフ

「彼は約束を守る男だということさ」

ソコロフ

「それより早くここから連れ出してくれ。奴等が来る前に」

スネーク

「奴等?」

ソコロフ

「GRU【注1】のヴォルギン大佐だ。西側ではサンダーボルトと呼ばれて  いる」

スネーク

「サンダーボルト? ……何者だ?」
【ソコロフ接触ムービーデモ1】
(新川劇場)

ソコロフ

「我が連邦の政権奪取を狙う、軍の武闘派だよ」

ソコロフ

「2年前のキューバ危機以来、フルシチョフ【注2】は西側との平和共存  路線を進めてきた」

ソコロフ

「軍や地方有力者などのタカ派から弱腰と非難されつつも、フルシチョフ  は反対勢力を何とか抑え込んできた。だが農業政策の失敗で立場が危う  くなって来た上、去年の11月の事件だ」

スネーク

「(愛国者らしく苦渋に満ちた様子で)ケネディ大統領(JFK)の暗殺  か……」

ソコロフ

「そうだ。ある意味での最大の協力者を失い、フルシチョフの足場は急速  に崩れ始めている」

ソコロフ

「そしてこれを機に、ブレジネフやコスイギンを担ぎ、反フルシチョフ派  を糾合して現政権を覆し、権力を手に入れようと画策する一派がある。  その急先鋒がGRUの大佐、ヴォルギンだ」

ソコロフ

「奴はここと同じような秘密兵器設計局、OKB―812、通称グ  ラーニン設計局を抱え、後ろ盾にしている」

ソコロフ

「だがそれには飽き足らず、奴は私がここで作らされていた秘密兵器を奪  い、権力奪取の切り札にしようと企んでいるらしい」
【ソコロフ接触ポリゴンデモ2】
ポリデモ(視点変更ボタン部分的に使える)

ソコロフ

「奴等が、この演習中に行動を起こすという情報が入ってきていたんだ」

スネーク

「じゃあ外にいた兵士達が……」

ソコロフ

「その通りだ。私を監視するためだけならあんな人数はいらん。奴等の任  務はヴォルギン大佐が私を奪うのを阻止することだ。万一の場合は私を  殺してでも、ということらしい」

ソコロフ

「大佐は必ずやってくるはずだ。その前に私を連れ出してくれ」

スネーク

「わかった」

ソコロフ

「ところで、あんた。完璧なロシア語だな。何処で憶えた?」

スネーク

「俺の師匠(ザ・ボス)から」

ソコロフ

「そうか。やはりアメリカは怖い国だ」

スネーク

「気が変わったか?」

ソコロフ

「いや、ここに未練はない。行こう」
スネーク、無線機でトム少佐に連絡。
【ソコロフ接触無線機デモ1】

スネーク

「少佐、こちらスネーク」

スネーク

「ソコロフを無事、救出。怪我はない。大丈夫だ」

トム少佐

「よくやった。スネーク。ソコロフを連れて、回収地点リカバリーポイントまで急げ!  回収地点リカバリーポイントで落ち合おう」

スネーク

「わかった」

トム少佐

「見張りは?」
※殺した場合

スネーク

「殺した……仕方がなかった。だが、我々(米国)の痕跡は残してい  ない」
※気絶させた場合

スネーク

「眠らせた……痕跡は残していない」
※見つかってない場合

スネーク

「誰にも見つかっていない」
※汎用

スネーク

「何とかやりすごした」

トム少佐

「わかった」

スネーク

「ザ・ボスは?」
返事はない。

トム少佐

「ザ・ボスとの通信は先ほどから途絶えているんだ」

スネーク

「何があった?」

トム少佐

「電波状況が悪いだけだろう。とにかく脱出を急いでくれ」
既にザ・ボスは無線機には出ない。
廃工場の外へ。
【ソコロフ接触ポリゴンデモ3】
ポリデモ(視点変更ボタン部分的に使える)
スネーク、先に外へ出る。何か気配がある。静かすぎる。警戒して外に出る。
プレイヤーが倒した敵兵(KGB)の姿はない。
警戒しつつ進むスネーク、あとからついてくるソコロフ。
と、そこへ人の気配(スネークの背後/廃工場の影から)
KGB隊員(6名)が左右から音もなく登場、ソコロフに銃を構える。スネークも背後を取られている。

敵兵1

「動くなっ!」
スネーク立ち止まる。銃を構えたまま振り向こうとする。
と、スネークの前方から男が歩いてくるのが見える。主観にすると男が見える。地面を撃つ滑車(乗馬用)の音が響く。

オセロット

「やっと会えましたね? 伝説のボスに?」
森の影から男。男はベレー帽を目深にかぶっている。鋭い眼光だけが覗いている。軍隊での正装姿。ブーツに馬追用の滑車。赤いマフラーに赤に手袋。胸には勲章がぶら下がっている。マカロフをクルクル回しながら近づいてくる。男を見たKGB兵はたじろぐ。

敵兵1

「きさま、スペツナズの山猫部隊!」
兵士の何人かが男に銃口を向ける。男は気にせず、銃をグルグル回しながら近づいてくる。距離はかなりある。スネークをザ・ボスと間違う程。

敵兵1

「GRUの兵士が何故ここに?」
男、立ち止まって「兵士」の表現にむっとする。

オセロット

「兵士だと?」
スネーク、銃口を下げて様子をみる。
男、銃をホルスターにしまう。兵士達、やや警戒を解く。
男は深く被ったベレー帽を上げる。顔が見える。
男の顔を見て驚くKGB兵士達!

敵兵1

山猫オセロットの大将!」
男はベレー帽を被り直す。決めポーズ。

オセロット

「間違えないで欲しい! 俺はオセロット少佐だ!」
【画面テロップ】
オセロット(声優名)
KGB兵士達身じろぐが、すぐさま男を威圧する。

敵兵1

「ソコロフは渡さん。さっさと立ち去れ」

オセロット

「山猫は獲物を逃さない」

敵兵1

「何だと!」
男、ホルスターから目にもとまらぬ早さで銃を抜く。
兵士達、銃を向ける。スネーク、ソコロフを突き倒し伏せる!
オセロット、スライドを引いて排莢、5人を一気に片づける。

敵兵1~5

「(悲鳴)」
早撃ち。撃つごとに肘を曲げ、リコイルの衝撃を吸収する。(オーバーアクションにみえるが、高等テクニック)
敵兵、全滅。と、屋根の上にまだ一人!
オセロット、屋根の上の敵を跳弾で倒す。

敵兵6

「(銃弾をくらった悲鳴)」
マカロフであるが、マカロニ風の片手撃ち。
屋根から転げ落ちる兵士。

敵兵6

「(転落する悲鳴)」
死にぞこないが逃げようとしている。オセロット、あっさりと撃つ。

敵兵1

「(悲鳴)」
スネーク、びっくり!
オセロット、ガンプレイで銃をしまう。
オセロットは大佐から聞いているので、ザ・ボスだと思っている。オセロットの言葉 「伝説のボス」の意味には気づいていない。

オセロット

「GRU(軍)の為とはいえ、同志(同国の兵士)を撃つのは気持ちがい  いものではないな」

ソコロフ

「(ソコロフ、累々と横たわる死体を見て声を上げる)」

スネーク

「ソコロフ、隠れてろ」
ソコロフ、廃工場の影に隠れる。
スネーク、立ち上がる。
オセロット、スネークの顔をまじまじとみる。ようやく人違いである事がわかる。

オセロット

「ん? おまえ、ボスじゃないな」
スネーク、CQCタイプの構えで麻酔銃を構える。
オセロットの合図(猫の声物真似)。

オセロット

「(猫の声物真似)」
廃工場の影から山猫軍団(4人)が音もなく、出てくる。KGB兵士とは明らかに動きが違う。
オセロットや山猫部隊の軍服がKGBとは違うので様子を見ているスネーク。
さっと接近する山猫部隊。それぞれの銃口がスネークをポイントする。

ソコロフ

「GRUの部隊……」
オセロット、スネークの変な構え方、銃口に戸惑う。

オセロット

「なんだ? その構え方? その銃は?(麻酔銃か?)」

オセロット

「(笑い)」
笑いながら、山猫部隊の部下に同意を求めるオセロット。
オセロット、スネークを見て銃を回しながら古いマガジンを捨てつつ……

オセロット

「ボスでなければ死んでもらう!」
オセロット、言いながらマガジンをリロード、スライドを引くが、ジャミング!

オセロット

「くっ!」
一同、気を抜く。その隙にスネーク、オセロットをCQCで地面にたたきつける。マカロフははじかれる(ここはハイスピード)。
床にたたきつけられて息を吐くオセロット。

オセロット

「ふっ!」
オセロットの頭部にスネーク、麻酔銃をポイントする。何がおこったかわからないオセロット。
おびえて逃げ出すソコロフ。気合いを入れて、森を走っていく(吊り橋の方角)

ソコロフ

「ひぃいいいい!」

山猫1

「隊長!」
ソコロフを追うべきか、スネークをやるか、うろたえる山猫部隊。

オセロット

「かまわん、撃てっ!」
我に返った山猫部隊、スネークに襲いかかる(近すぎてフレンドリーファイア【注3】を恐れて、パンチなど)。
4名の攻撃をこれまたマジックなCQCでかわし全員を地面に叩きのめす。

山猫1~4

「(悲鳴)」
兵士達、完全に伸びる。
ソコロフ、南の吊り橋まで逃げ切る。
オセロット、隙をついてマカロフに手を伸ばし(ジャムっている)、再びスネークを再度狙う。スネーク、またもや見事なCQCで応戦する。その際、マカロフを叩き落す。

オセロット

「(うめき)」
マガジン、チャンバーに詰まっていたジャム弾が外に排出される(ここもハイスピード)。
オセロット、地面に激突。

オセロット

「(うめき)」
目の前にマガジンとジャムっていた運命の弾丸が落ちてくる。この弾丸を本編では首からぶら下げる事になる。いつも弾を弄るのが癖。

オセロット

「馬鹿な……」
負け知らずだったオセロット、信じられない。自尊心崩壊。
スネーク、銃口をオセロットに向け、冷徹に話す。教官のように。

スネーク

「(見様見真似で流行りの技術を使おうとする若者を見て一言いいたく  なった)初弾を手動で排莢していたな。考え方はおかしくない。だが、  聞きかじっただけの行為を実戦で試すもんじゃない。だから弾詰まりジャムな  ど起こすんだ」

オセロット

「……」

スネーク

「そもそもお前は自動拳銃オートマティックに向いていない」

オセロット

「?」

スネーク

「リコイルの衝撃を肘を曲げて吸収する癖がある。どちらかというとリボ  ルバー向きだ」
オセロット、腰のナイフで再び、スネークに挑戦。

オセロット

「くそっ、アメリカ人めっ!!」
簡単にCQCでやられる。

オセロット

「(うめき)」
オセロットはこの時の強烈すぎる屈辱でスネークに惹かれる。またこの時のセリフを MGS1のAT戦で言う。

スネーク

「だが早撃ちは見事だった……いいセンスだ」

オセロット

「いいセンス……」
オセロット、動揺し、そこで気絶する。
無線機をかけるスネーク。
【ソコロフ接触無線機デモ2】

スネーク

「トム少佐、聞こえるか?」

トム少佐

「聞こえる、スネーク。大丈夫か?」

スネーク

「ややこしくなってきた」

スネーク

「こいつらも、ソコロフを狙っていた。例のGRU……ヴォルギン大佐の  手下らしい」

トム少佐

「GRUの大佐?」

スネーク

「ソ連内部の勢力争いのようだ。ソコロフが言っていた」

スネーク

「KGBとGRU、フルシチョフ派とヴォルギンの勢力……」

トム少佐

「KGBに守られながら、GRUに狙われている? スネーク、どうやら  そこはキューバよりもホットらしいな」

スネーク

「気に入らない。嫌な予感がする」

トム少佐

「私もだ。急げ」

スネーク

「ソコロフが一人で逃げたが、すぐに追いつく」

トム少佐

「頼むぞ」
廃工場を先に逃げ出したソコロフを追いかけるスネーク。
来た道を戻り、渓谷にかかった吊り橋でスネークは ソコロフへ追いついた。
【吊り橋ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン部分的に可能)
スネーク、吊り橋に到着。ソコロフが実験場を見つめている。

スネーク

「大丈夫か?」

ソコロフ

「やつら、山猫オセロット部隊だ」

スネーク

「スペツナズか?」

ソコロフ

「そうだ。GRUの中でもエリート中のエリート。奴等が追ってきて  いる。もうおしまいだ!」

スネーク

「落ち着け。必ず俺が助ける。それに心強い助っ人(ザ・ボス)もバック  アップしている」
と、大きな砲声がする。吊り橋の右手、ソコロフ設計局の方角。

ソコロフ

「見ろっ!」
ソコロフの指さす方向に双眼鏡を構えるスネーク。
視点変更サイン(「主観マーク」)表示。
主観ボタンを押すと双眼鏡視点。
シャゴホッドが見える。シャゴホッドは前腕を地中に固定し、身体を起こしている。真っすぐに天空に伸びた砲塔から上空へ煙が上っている(このシャゴホッドは旧シャゴホッド。シャゴホッドはシルエット)。

スネーク

「あれがあんたが作らされていた?」

ソコロフ

「そう。『一歩一歩踏みしめる者シャゴホッド』……IRBMを射出する核搭載  戦車だ」

スネーク

「あんな地形からでも核ミサイルが撃てるのか?」

ソコロフ

「ああ。しかも友軍の支援なしでな」

スネーク

「単独作戦行動が可能な核搭載戦車……」

スネーク

「そんなものが完成しているのか?」

ソコロフ

「いや。今はまだフェイズ1が終了しただけだ。フェイズ2をクリアしな  ければ完成とは言えん」
スネーク、双眼鏡を外してソコロフを見る。

スネーク

「フェイズ2?」

ソコロフ

「あの兵器の本質だ。あれが完成し大佐の手に入れば、この冷戦は  終わる」

スネーク

「冷戦が終わる?」

ソコロフ

「そして始まるだろう。本当の恐怖の時代が……」

スネーク

「世界大戦か!?」

ソコロフ

「(言い訳のように)私は協力せざるを得なかったんだ! 死にたくな  かった。アメリカにいる妻と娘にもう一度会いたかった……」

ソコロフ

「早く私をアメリカに連れて行ってくれ。まだ間に合う。私がいなけれ  ば、あれは完成しない!」

スネーク

「わかった。急ごう!」
吊り橋に挑む二人。
【吊り橋ポリゴンデモ2】
一人ずつしか渡れないので、スネークが先に渡り出す。後に続くソコロフ。
と、向こうから人影が近づいてくる。スネーク、立ち止まる。
人影は体重がないかのようにゆっくりと進んでくる。吊り橋は全く揺れない。人影は大きなケースを両手に持っている(デイビークロケット【注4】)。
人影は近づき、立ち止まる。人影の顔が判明する。
【画面テロップ】
ザ・ボス(声優名)

スネーク

「ボス?」
ザ・ボス、ケースを床に落とす。吊り橋が大きく揺れる。
スネークの背後にいるソコロフ、脚を取られて四つんばいになる。

ソコロフ

「!(バランスを崩し思わず漏れる声)」
ケースに表面に「USマーク」と核爆弾、デイビークロケットの文字。Atomic Battle Group Delivery System M29 'Heavy' Launcher:2.5 マイル(約4キロメートル)。

ザ・ボス

「よくやった、ジャック」

スネーク

「なぜここに?」
ザ・ボス、スネークを見知らぬ男のよう冷徹に答える。

ザ・ボス

「ソコロフは、いただく」
と、太陽が雲にはいったように大空が暗くなる。そして蜂音。
空を見つめるスネーク。暗雲たれ込め、遂には太陽が見えなくなっている。
CQC構えをとっさにするスネーク。前をみると蜂の大群でザ・ボスが見えなくなっている。ほとんど視界が効かない。スネークの眼前を蜂の群が飛び交う。

スネーク

「蜂!?」
暗雲の正体がわかる。

ソコロフ

「ひえっ!」
と、背後でソコロフの声がする。後ろを振り返るスネーク。暗黒の中からザ・フィアーがするする(蜘蛛のように)と降りてきて、ソコロフを掴んで上昇。
とともに、蜂の羽音がヘリの羽音にクロスフェードしていく。暗雲が晴れると吊り橋の背後にソ連の輸送ヘリ(ハインド)が浮かんでいる。暗雲はヘリのカーゴから身を乗り出しているザ・ペインの身体(両腕)に集まっていく。
ヘリには他に旧コブラ部隊のジ・エンド、ザ・フィアー、ザ・フューリー達が乗っている。
ザ・フィアーはつり上げたソコロフを後ろに降ろしている。
ジ・エンドは目をつむって眠っている。ザ・フューリーは影のみ。
編注:製品版ではこのふたつはカットされている。
ザ・ボスを迎えに来たコブラ部隊の生き残り。
ザ・ボス、吊り橋の上から古き戦友達を見上げ、軽く会釈する。

ザ・ボス

「戦友達よ、また共に戦える」
その言葉に歓喜するコブラ部隊の面々。

ザ・フィアー

「この日が来るのを待っていました」

ザ・ペイン

「またあなたと共に戦える……」
ジ・エンドは目玉をギョロリと開ける。こぼれ落ちそうになる眼球。
肩にはMGS2でエマが飼っていたのと同じオウムがとまっている。
ジ・エンドはそのままの姿勢で呟く(ボスを見ない)。

ジ・エンド

「お帰り、ボス」
ザ・ボス、厳しい表情。

ザ・ボス

「これで5人揃ったわね(自分も入れて)。今度は地獄の底まで  一緒……」
と、急激に雨(血の雨)が降ってくる。
ザ・ボスの背後に黒い人影が浮かび上がる。フード(パーカー)を被った男 (ザ・ソロー)。

ザ・ボス

「血の雨……彼(ザ・ソロー)が泣いている?」
ザ・ソローは吊り橋の上を浮遊、ザ・ボスの隣に寄り添うように立つ。男の顔は見えない。眼だけが赤く光っている。
ザ・ボスの耳元に何か囁く「ここにいる」が、ザ・ボスには聞こえない。ザ・ソローはこのツェリノヤルスクで戦死した呪縛霊。
はっとするザ・ボス。辺りを見渡すが誰もいない。
ザ・ソローは煙のように細く伸びていって、ヘリに昇る(憑依)。
ザ・ボスの肩にザ・ソローの血の涙が付着している。2年前、この地で闘った。
吊り橋の上、ザ・ボスの背後からコートを来た男(大佐)が近づく。コートはソ連軍 (GRU)の支給品。コートの端からスパークがチョロチョロと顔を覗かしている。既に雨が小雨になってくる。男は雨嫌い。落雷を避けようと「くわばら」を唱えている【注5】

大佐

「くわばら、くわばら……(唱える)」
雨が止む。大佐、ザ・ボスに話しかける。

大佐

「皆、喜んでいるようだ」
ザ・ボス、振り返らない。

ザ・ボス

「ヴォルギン大佐……」

大佐

「ようこそ、我が国、我が部隊へ」
【画面テロップ】
ヴォルギン大佐(声優名)
ザ・ボス、スネークに近づく。

スネーク

「ボス? これは?」

ザ・ボス

「私はソ連に亡命する。ソコロフは亡命の手みやげだ」
ヘリ旋回している。大佐、床のケースを二つ抱える。

大佐

無反動核弾頭デイビークロケット……私への手みやげはこいつ……」
大佐も英語が話せる。

スネーク

「嘘だ!」
大佐、スネークを見て。

大佐

「その男は? そいつも弟子の一人? 連れて行くのか?」

ザ・ボス

「いや、こいつはまだ幼い。我らコブラ部隊には純粋(ピュア)過ぎる」

ザ・ボス

「まだ戦場で特別な感情を抱いてはいない(コブラ部隊は戦場で抱く感情  がコードネームになっている)」

スネーク

「どういう事なんだ!?」
ザ・ボスに向け銃を構える。

ザ・ボス

「撃てるのか?」
スネーク、グリップを強く握りなおすが銃口の震えが止まらない
ザ・ボス、目にもとまらぬ早さで近づき、CQC、スネーク、吊り橋にたたきつけられる。

スネーク

「(叩きつけられたうめき)」
麻酔銃、分解(フィールド・スリップ)されている(ハイスピード)。スネーク、起きあがってナイフでまたボスへ。再び、CQC。スネーク、倒される。

スネーク

「(倒されたうめき)」
ここではカット繋ぎでCQCのすごさをたっぷりと見せる。オセロットを倒したスネークもザ・ボスの前では赤子同然。
スネーク、腕が折られる。

スネーク

「(悲鳴)」
ザ・ボスは平静のまま。
吊り橋の上で少し、おとなしくなる。

大佐

「そいつは私の顔を見た。生かしてはおけない。ソコロフの事がフルシ  チョフ(KGB)にばれると厄介だ。殺すしかない」
大佐、ポケットから手を抜く。真っ赤な手袋。手から電撃のプラズマがほとばしる。大佐、ベルトからライフル弾を抜き(指の間に挟む)、両手でファイティングポーズ(バレット パンチの構え)。ここではまだ発射しない。小さなプラズマが指先から舌を覗かせる。
ザ・ボスは大佐を制して。

ザ・ボス

「待て、私の教え子(サン)だ。私がやる」
スネークに正対するザ・ボス。

ザ・ボス

「ジャック、あなたは連れていけない」
手を差し出すザ・ボス。一瞬、戸惑いを魅せるスネーク。
遅れて、救いを求めるように手にすがるスネーク。CQC!
スネークは人形のように投げ飛ばされ、吊り橋から落下してゆく。
ヘリ内から見つめるコブラ軍団。その背後にザ・ソローの姿。
編注:製品版では見つめるのはザ・ペインのみ。この演出はカットされている。

ザ・ペイン

「新たな血は拒絶された……」
大佐、川を流れていくスネークを一瞥する。

大佐

「いいのか?」

ザ・ボス

「さあ、ソコロフの設計局を襲いにいくわよ」

大佐

「シャゴホッドはいただきだ」
ザ・ボス、濁流にのまれていくスネークを見る。ザ・ボス、呟く。

ザ・ボス

「流されてゆけ。私は留まるしかない」
ヘリがザ・ボスの頭上に降りてくる(ハイスピード)。
【吊り橋ポリゴンデモ3】
川岸に流れ着くスネーク。泥の川。
岸辺にうつぶせに漂着。
無線機のCALLは鳴り続ける。
スネーク、意識朦朧。
【川岸漂着ポリゴンデモ1】
川岸で意識が戻りつつあるスネーク。
川に落とされてから2時間くらい経過。辺りは暗くなってきている。
折られた腕が妙な角度に曲がっている。
無線機のCALLは鳴り続ける。
【川岸漂着無線機デモ1】

トム少佐

「スネーク、聞こえるか?」

スネーク

「ああ、なんとか……」

トム少佐

「スネーク、よく聞け! 応急手当が必要だ。動けるか?」
スネーク、動こうとすると激痛。

スネーク

「(悲鳴)」

トム少佐

「応急手当をするんだ。がんばれ!」

トム少佐

「よし、いいぞ。治療を始める……パラメディック?」
【川岸漂着サバイバルビュアーデモ1】

Pメディック

「スネーク、いい? 落ち着いて処置するのよ?」
スネーク、虫の息。冗談も出ない。

スネーク

「……(虫の息)」

Pメディック

「しっかりしなさい! もっと酷い兵士を見たことがある。できる?」

スネーク

「少佐? ザ・ボスが……ザ・ボスが亡命した」

トム少佐

「そのことは後だ。君の治療が先だ」

Pメディック

「さあ、しっかりして!」
治療する。
サバイバルビュアー開く→CURE選ぶムービー。

Pメディック

「まずメニューボタンでサバイバルビュアーを開くのよ」

Pメディック

「そこで『CURE』を選べば治療が行えるわ」
CURE内、左ステップボタン、右ステップボタンのUPムービー。

Pメディック

「治療は装備品ウィンドウボタンを使う薬物治療と、武器ウィンドウボ  タンを使う外科治療に分かれるの」
傷にカーソルを合わせていくムービー。

Pメディック

「あなたが負っている重傷は左肘とわき腹の骨折に、左上腕・右肘・右上  腕及び腹部の切創よ」

Pメディック

「外科治療で処置を行って」
切創のひとつを選んで、消毒薬を使うムービー。

Pメディック

「まず治療カーソルを左スティックで患部に合わせるの」

Pメディック

「患部を選択したら、武器ウィンドウボタンを押しながら左スティックで  治療アイテムを選んで決定ボタンを押すのよ」

Pメディック

「それで、そのアイテムを使った治療が行えるわ」
骨折を選んで固定具、包帯を選択するムービー。

Pメディック

「骨折に必要な処置は、固定具を使った患部の固定と、包帯のふたつ」
切創を選び消毒、縫合、止血、包帯を選択するムービー。

Pメディック

「切創に対する処置は、消毒薬による傷口の消毒、縫合セットによる  縫合、止血材を使った止血、包帯の4つよ」
治療を行い傷を完治させるムービー。

Pメディック

「必要な処置を全て行えば、その重傷は完治するわ」

Pメディック

「わかった?」

スネーク

「(意識が朦朧としかけている)ああ……」

Pメディック

「しっかりしなさい! さあ、サバイバルビュアーに入って。重傷を治療  するのよ!」
治療を終了すると無線連絡。

Pメディック

「スネーク、よくやったわ」

トム少佐

「今から迎えに行く。そこでじっとしてろ……回収気球を投下する。設置  できるか?」
【川岸漂着ポリゴンデモ2】
川縁で仰向けのスネーク。体中に包帯。
薄れ行く意識の中、上空を見つめる。沈み行く夕日をバックに5機のハインドに吊られて空を飛行する巨大なシャゴホッドが見える。ハインドに乗っているザ・ボスとコブラ部隊。
風に吹かれているザ・ボス。
川の真上に来ると頭のバンダナを取り、吊り橋から投げる。バンダナ、風に優雅に舞う。空をかける蛇の様。
編注:この演出は製品版にはない。実際はスネークが吊り橋の上で投げられる際にバンダナを掴んでいる。

スネーク

「シャゴホッド……」
スネーク、ザ・ボスに縋るように手を高く上げる。
風に乗って飛ばされてくるザ・ボスのバンダナ。バンダナを掴むスネーク。
【川岸漂着ポリゴンデモ3】
ヘリ内(ハインド)のカーゴ内には大佐とオセロット、山猫部隊。オセロットは元気なく、ジャミングしたマカロフと弾丸を見つめている。ハインドにはEVAも乗っている。カーゴに EVA(眼鏡と前髪UP)が秘書姿で乗っている。ハインドの目前(眼下)にシャゴホッドの巨体。シャゴホッドは五機の大型輸送ヘリにつり下げられている。そのヘリにはザ・ボス、コブラ部隊。もう一機のヘリにはソコロフ設計局の科学者達(拉致)も乗っている。

大佐

「これでいい。大成功だ」
大佐、ひとりうなずきながら、デイビークロケットの一箱を開ける。

大佐

「さすがはザ・ボスとコブラ部隊……シャゴホッドもソコロフも貰った」
大佐はデイビークロケットに夢中になっている。
と、オセロット、鼻を利かせる。

オセロット

「(匂いをかぐ)」
EVAの香水に反応している(ネタフリ)。
オセロット、後部座席の女を見て言う。女は眼をそらす。

オセロット

「この女はどうします?」
大佐、女を一瞥する。

大佐

「何者だ?」

オセロット

「ソコロフの女(愛人)らしいです」
ソコロフの女に反応する大佐。
大佐、EVAに顔を近づけて、EVAの顎を上げて品定めをする。
唇が血のように赤い(口紅ネタ)。

大佐

「良い女だ。私がいただく……」
危険を感じたEVA、ポケットを探る。
大佐、EVAの動きに気がついて、EVAの腕を掴む。

大佐

「変な気を起こすな」
EVA、大佐から眼をそらす。大佐、EVAの腕をポケットからゆっくりと引き抜く。大佐、目の前でEVAの手を見る。口紅(口紅型拳銃/キス・オブ・デス)が握られている。
大佐、口紅を取り上げる。蓋を取って銃口を覗く。

大佐

口紅型拳銃キス・オブ・デス?」
オセロット、その単語に反応する。

オセロット

「……KGBの?」
EVA、横を向いている。

大佐

「利用できそうだ」
大佐、にやりと笑う。口紅をEVAに返す。

大佐

「度胸もいい」
大佐、EVAを放す。EVA、シートに沈み込む。オセロット、大佐に。

オセロット

「基地に連れて行きますか?」

大佐

「そうだな」
と、大佐はまた組み立てに夢中になる。
デイビークロケット、組み立てる。

大佐

「ソコロフの設計局も用済みだ。さっそく、この手みやげを使わせて貰お  う」
大佐、デイビークロケットを肩に添えて、眼下のソコロフ設計局に照準を合わせる。

オセロット

「大佐! 敵対しているとはいえ、同志ですよ」

大佐

「私が撃つのではない。これは亡命したアメリカ人、あの女ザ・ボスが撃つのだ」

オセロット

「同志に核を使うんですか!?」

大佐

「アラモを忘れるな(Remember the Alamo!)」

オセロット

「大佐!!!」
発射する大佐。オセロット、大佐の狂気の行動にショックが大きい。
【川岸漂着ポリゴンデモ4】
スネーク、川縁で瀕死。
気球を積んだ荷物が降りてくる。
主観で見るとザ・ソローの遺体が泥の中に埋まっているのが見える。
ソコロフ設計局に核弾頭。飛行するヘリ群(5機+シャゴホッド)越しにキノコ雲。
スネーク、頭を起こすと、川の向こうに大きなキノコ雲。
タイトルが重なる。
注釈
【注1】ソ連の参謀本部情報総局(Glavnoye Razvedyvatelnoye Upravlenie)の略称。軍部内に設置された秘密国家機関。下部組織に特殊部隊スペツナズを要した。
【注2】スターリン、マレンコフに続くソビエト連邦共和国首相。1964年解任された。
【注3】味方同士の誤射、誤爆のこと。
【注4】詳しくはシギントの無線会話集「デイビークロケットについて」(P666)を参照。
【注5】菅原道真伝説:左遷されて九州で悶死した道真が雷神になって京都に来襲、復讐をはたすが、彼の領地桑原は落雷を免れた。その桑原にあやかった呪文。
無線会話集
■~吊り橋到着 少佐
【つり橋まで戻れ】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、気をつけろ。KGBとGRUの双方がソコロフを追って  いる」

ゼロ少佐

「国防省参謀本部情報総局、GRUは軍の諜報機関だ。内務省管轄の  KGBとは常に監視しあう関係にある」

スネーク

「権力の右手と左手の争いだな」

ゼロ少佐

「そうだ。その上、今回は背景にフルシチョフ派と反フルシチョフ派の熾  烈な権力闘争がある」

スネーク

「フルシチョフはKGBを使い、反フルシチョフ派のヴォルギンはGRU  を使っている?」

ゼロ少佐

「そういうことだ。二つの勢力がソコロフを巡って争っている。極めて危  険な状況だ」

スネーク

「ああ。わかっている」
(2)

ゼロ少佐

「ソコロフの身柄を確保するんだ。KGBにもGRUにも彼を渡してはな  らん」

ゼロ少佐

「ソコロフは吊り橋のほうへ走っていったんだろう。すぐに追いかけるん  だ。急げ!」
【ザ・ボスとの通信途絶】
(1)

スネーク

「少佐、ザ・ボスと連絡はとれたか?」

ゼロ少佐

「いや」
(2)
※プレイヤーが自分でSENDし応答ありませんと言われていた時

ゼロ少佐

「君の方は?」

スネーク

「ダメだ」
(3)

スネーク

「本当にただの電波障害なのか?」

ゼロ少佐

「調査中だ」

スネーク

「少佐……」

ゼロ少佐

「スネーク、ザ・ボスとの通信を心配するよりも重要なことがあるだ  ろう」

ゼロ少佐

「ソコロフは今一人でジャングルの中をさ迷っているんだぞ。彼が敵に捕  まったらどうするんだ?」

スネーク

「……」
(4)

ゼロ少佐

「ザ・ボスの通信途絶については調査を続けさせている。情報が入り次第  連絡しよう」

ゼロ少佐

「今はソコロフに追いつき、彼の身柄を確保することを第一に考えてく  れ。いいな」
【グラーニン設計局】

スネーク

「少佐、ソコロフの言っていたグラーニン設計局とは?」

ゼロ少佐

「OKB―812。ソコロフのOKB―754と同様の秘密設計局だよ」

ゼロ少佐

「局長はアレクサンドル・レオノヴィッチ・グラーニン。大戦中からソコ  ロフのライバルと言われ熾烈な争いを繰り返してきた男だ」

ゼロ少佐

「もっともソコロフに言わせれば、グラーニンが一方的に張り合ってきた  だけということだったが」

ゼロ少佐

「とにかく、グラーニンはソコロフへ異常な敵愾心を燃やしているらし  い」

ゼロ少佐

「ソコロフがフルシチョフに囲い込まれたと知ったグラーニンは、すぐに  反フルシチョフ派の急先鋒であるヴォルギンと接触した」

ゼロ少佐

「ソコロフを打ち負かすために、その敵対勢力の資金を得ようという腹  だったらしい」

ゼロ少佐

「ヴォルギンにとってもフルシチョフへ対抗するためには、グラーニンの  生み出す最新兵器は魅力的だった」

ゼロ少佐

「かくして同盟は成立し、ヴォルギンはグラーニン設計局を傘下に収めた  ということだ」

スネーク

「だがそのヴォルギンが今はソコロフを狙っている?」

ゼロ少佐

「ああ。グラーニンの心中は穏やかではないだろうな」
【サンダーボルトとは何か】

スネーク

「少佐、ソコロフが言っていたGRUの大佐について何か知っている  か?」

ゼロ少佐

「ああ」

スネーク

「どんな奴だ?」

ゼロ少佐

「危険な奴だ」

ゼロ少佐

「エヴゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン。西側でのコードネームは  サンダーボルト」

ゼロ少佐

「ソ連のスパイマスターの中でも最も残忍で凶悪な男として知られてい  る」

ゼロ少佐

「大戦中はソ連内務人民委員部の国内軍に所属し、ソ連軍後方に位置して  脱走・退却するソ連兵の処罰を行っていた」

ゼロ少佐

「ウクライナやバルト三国での反ゲリラ戦でも功績を上げている。奴は  10万人以上の反共産主義者を『処理』したと豪語しているそうだ」

ゼロ少佐

「1953年の東ドイツの反乱鎮圧や1956年のハンガリー動乱にも深  く関わっているという情報もある」

ゼロ少佐

「恐ろしい男だ。何を企んでいてもおかしくない。気をつけてくれ」

スネーク

「わかった」
【オセロットへの訓示について】
※少佐にSENDして会話が発生した場合

ゼロ少佐

「ところでスネーク、さっきのは何だ?」

スネーク

「さっきの?」

ゼロ少佐

「GRUの隊長になにやらアドバイスしていただろう」

スネーク

「ああ……」

ゼロ少佐

「奴は敵だぞ。一体何を考えて……」

Pメディック

「(割ってはいる)そうそう。初弾を手動で何とかって、あれ、どういう  意味なの?」

スネーク

「うむ」
→パラメディックの無線会話「オセロットの訓辞について(2)」へ
■~吊り橋到着 パラメディック
【オセロットへの訓示について】
(1)
※パラメディックにSENDして会話が発生した場合

Pメディック

「ところでスネーク」

スネーク

「なんだ?」

Pメディック

「さっきのお説教は何?」

スネーク

「お説教?」

Pメディック

「GRUの隊長にお説教してたでしょう? 初弾を手動で何とかって」

スネーク

「ああ……」

スネーク

「あれ、どういう意味なの?」

スネーク

「うむ」
(2)

スネーク

「奴は新しい弾倉を挿入した直後、薬室内の残弾の有る無しに関わり無  く、手動で初弾を装填していた」
(3)

スネーク

「中東方面で教えられているテクニックだ。弾丸を確実に薬室へ装填し、  空撃ちを防ぐという意味がある」

スネーク

「話に聞いたのか、本で読んだのか……。とにかく奴はどこかでそれを知  り、使ってみようとしたんだろう」

スネーク

「新しく仕入れたテクニックを披露したいという虚栄心もあったに違いな  い。だから失敗する」

スネーク

「戦場はシビアな場所だ。地道な鍛錬を経て自分のものにした技術以外は  通用しない」

Pメディック

「ふぅん。じゃあリボルバー向きとかいうのは?」
(4)

スネーク

「奴は発砲時に、大きく肘を曲げて反動を逃がすような動作をしていた」
(5)

スネーク

「本人も気づいていない動作のようだが、これは致命的な悪癖にも天与の  才能にもなる」

Pメディック

「どういうこと?」

スネーク

「反動力を作動に利用する自動拳銃では、反動はしっかり受け止めなけれ  ば回転不良の原因になる」

スネーク

「つまり奴のように衝撃を逃がしてはいけないんだ」

スネーク

「だがリボルバー式拳銃なら反動を受け止める必要はない」

スネーク

「逆に反動をうまく逃がすことは手や腕への負担を軽減することにつなが  る」

スネーク

「大口径のリボルバーを持たせたらいい使い手になるかもしれん」

Pメディック

「いい使い手にって……」

Pメディック

「あなた、何言ってるのかわかってる?」

スネーク

「どういうことだ?」

Pメディック

「彼は敵でしょう? どうしてそんなアドバイスをするの?」

スネーク

「……(本当になぜだか分からず考え込む)」

Pメディック

「スネーク?」

スネーク

「……どうしてだろうな。なぜだか放っておけなかった……」

Pメディック

「(意味のわからないことを言い出したのでちょっと心配になった)  ……スネーク、あなた大丈夫?」

スネーク

「……ああ……(まだ考え込んでいる)」
■~バーチャスミッション終了 少佐
【重傷治療イベント 治療前】

ゼロ少佐

「スネーク、早く重傷を治療してくれ」
【重傷治療イベント 治療中】

ゼロ少佐

「スネーク、まだ治療は終わっていないぞ。サバイバルビュアーに入って  残りの重傷を治療するんだ」
■~バーチャスミッション終了 パラメディック
【治療する前】

Pメディック

「スネーク、何をしているの!? 早く重傷を治療して!」
→サバイバルビュアー説明会話(P052)へ
【治療途中】

Pメディック

「スネーク、まだ治療は終わってないわ。サバイバルビュアーに入って残  りの重傷を治療して!」
→サバイバルビュアー説明会話(P052)へ
Section 3
スネークイーター作戦開始~EVA接触前
【本編開始ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタンは使えない/夜間)
夜。超高高度(頭の上は真っ黒、遥か下方に雲海)。空を音速で飛んでゆくYFー12改(ドローン搭載)。ブラックバードの下は雲海で見えない。ほぼプロローグと同じイメージ。輸送機ではない為、スピード感がまるで違う。
【画面テロップ】
One Week Later;
11:30PM August 30
1964 Arctic Ocean airspace
1週間後
1964年 8月30日 PM11:30 北極海上空
※一文字ずつ60年代風タイプ
パイロットとロードマスターの無線会話。

パイロット

「(無線機からの声)現在、北極海上空、高度3万フィート。ソ連領空に  接近中。間もなくドローン射出ポイントに到達します」

パイロット

「ドローン、油圧・電圧共に正常」

パイロット

「ペイロード(搭載物の意味。ここではスネーク)への酸素供給は正常」

パイロット

「ペイロード用防寒装置への電力供給、異常なし」

パイロット

突風ガストなし。現在、ドローン切り離しに問題なし」
ゼロ少佐、簡潔に任務の内容、潜入手順を伝える。

ゼロ少佐

「いいか、今回はHALO降下は無理だ。前回の作戦以来、空域の警戒が  厳重になった。バーチャスミッションの時のように上空へは近づけな  い」
ブラックバードの背中にドローンが載っている。

ゼロ少佐

「よって最新鋭の兵器(ドローン)を使う……。スネーク、これは  アラン・シェパード【注1】並みの栄誉だぞ」

ゼロ少佐

「これが最後のチャンスだ。愛国心(パトリオッティズム)を示せ」

ゼロ少佐

「失敗すれば、また病院のベッドの上で銃殺されるのを待つことになる」
優雅に弧を描きながらブラックバード、バレルロール背面飛行に移る。
ここにブリーフィングでの会話(ゼロ少佐とスネーク)を重ねる。
【本編開始ムービーデモ1】
(新川劇場)
病院の一室での会話イン。
病院(ICU)でチューブに繋がれているスネーク(歩行は出来る)。

ゼロ少佐

「どうだ? 最新の集中治療室ICUに入院した感想は?」

スネーク

「背広の連中(スーツメン)に面会時間を教えてやってくれ。昼も夜も質  問攻めでは治る傷も治らん」

ゼロ少佐

「軍上層部の事情聴取だな」

スネーク

「尋問、だ。奴等によれば、俺はザ・ボスの亡命を助けた売国奴らしい」

ゼロ少佐

「連中には処分する対象が必要なんだ」

スネーク

「あんたもその対象に?」

ゼロ少佐

「うむ、お互いヒーローにはなりそこねたということだ」

スネーク

「俺たちの『FOX』も死ぬ(FOX DIE)のか?」

ゼロ少佐

「いや。フォックスはまだ狩られない(FOX NEVER HOUNDS)」

ゼロ少佐

「今日来たのは……そう、我々『FOX』の汚名を返上するためだ」

スネーク

「なんだって?」

ゼロ少佐

「状況が変わったんだ。まだ我々が生き残るチャンスがある」

スネーク

「何のチャンスが?」

ゼロ少佐

「落ち着け。葉巻でもどうだ。ハバナだ」
特大の葉巻を取り出してゆっくり吸うスネーク。
息を吐いて考え込む。

ゼロ少佐

「今朝、CIA長官から呼び出しを受けた」

スネーク

「俺たちの処刑時期が決まったか?」

ゼロ少佐

「違う。いいか、よく聞くんだ」
【本編開始ムービーデモ2】
(新川劇場)

ゼロ少佐

「昨日、ホワイトハウスにある人物から連絡が入った」

フルシチョフ

「ジョンソン大統領閣下【注2】?」

ジョンソン

「ええ、聞こえています。フルシチョフ第一書記?」

ゼロ少佐

「フルシチョフからジョンソン大統領へのホットラインだ」

スネーク

「ソ連の最高権力者から?」

ゼロ少佐

「そうだ」
米ソの首脳、時代背景、事件等をイラストとムービーで表現。60年代風。地図を表示 (ツェリノヤルスクの東4キロ)。

フルシチョフ

「数日前に我が国の主力設計局、OKB―754が核兵器で消滅しまし  た。ほぼ同時刻、我が軍の防空レーダーが貴国の軍用機らしい機影を  確認しています。覚えはありますかな?」

フルシチョフ

「そちらへの報復体制を整え、我が軍には現在、第二戦備態勢が発令され  ています。そちらの返答次第では直ちに第一戦備態勢へ移行、最終戦争ハルマゲドン  の口火を切る命令を下さなければなりません」

フルシチョフ

「私はあなたの前任者(ケネディ)と共にあのキューバ危機を  乗り切った」

フルシチョフ

「しかし、私の権限(党内での指示/ブレジネフ派の画策と台頭)も以前  ほど強大ではなくなってきています。この危機を乗り越えるには  あなた(米政府)の真摯な態度(協力)が必要です」
第二のキューバ危機直面に大統領は正直に答える。

ジョンソン

「こちらから連絡すべきでした……1週間前、我が軍の兵士がそちらへ亡  命したのはご存じですか?」

フルシチョフ

「……いや」

ジョンソン

「ご存じない?」

ジョンソン

「手引きしたのはGRUの大佐……エヴゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォル  ギン」
ヴォルギン大佐の写真。経歴など。

フルシチョフ

「ヴォルギン?……ブレジネフ【注3】派の(解任され、次の勢力争いの  長)?続けてください。その兵士とは?」

ジョンソン

「第二次大戦下、連合国中の優秀な兵士を集め、組織、我々(米ソ)に勝  利をもたらした伝説の軍人、ザ・ボス……」

ジョンソン

「あなたの国では戦士ヴォエヴォーダ【注4】とも言われています」
ザ・ボスやコブラ部隊のデータ、経歴など。

フルシチョフ

「な、なんとあのボス(ザ・ボス)? 特殊部隊の母が?」

ジョンソン

「そうです」

ジョンソン

「小型核砲弾を2発」

フルシチョフ

「あのザ・ボスが小型核砲弾を?」

ジョンソン

「遺憾ながら……そちらへの亡命の手土産だったのでしょう」

ジョンソン

「原子戦闘グループ投射システム『デイビークロケット』は2年前に完成  していました。ただ射程、精度などに問題が見つかり、量産はしたもの  の、実戦配備はしていません」

フルシチョフ

「だが、ソコロフ設計局がまるごと消滅し、汚染された」

ジョンソン

「その件には哀悼の意を表します」

フルシチョフ

「で、ザ・ボスがヴォルキン大佐の手引きで開発中の核弾頭を2発、手み  やげにして我が国へ亡命した。そして時を同じくして我が軍の極秘研究  機関であるソコロフ設計局がその核で破壊された……というのですな」

ジョンソン

「そうです」

フルシチョフ

「アメリカ政府はいっさい関与していない? と」

ジョンソン

「そうです。我々は一切関与していません」

フルシチョフ

「ではレーダーに映った軍用機の機影は?」

ジョンソン

「……」

フルシチョフ

「明らかに領空侵犯ですぞ」

フルシチョフ

「あなたの命令ではないと?」

ジョンソン

「そうです」

フルシチョフ

「あくまでも一兵士の亡命? それを信用しろと?」

ジョンソン

「そう言うしかありません」

フルシチョフ

「軍部はあなた達の偽装亡命だと」

ジョンソン

「何度でも申し上げますが、我が国は無関係です」

フルシチョフ

「私もそれを信じたい。しかしキューバ危機以来、私の軍部への権限も弱  まってきている」

フルシチョフ

「これがアメリカ政府によるものでないという、証拠が必要いるのです」

フルシチョフ

「1週間猶予があります(私の任期中に)」

フルシチョフ

「あなた達の手でそのザ・ボスを捉え、残りの小型核砲弾を回収してくだ  さい」

フルシチョフ

「どうか身の潔白を証明してください」

ジョンソン

「潔白?」

フルシチョフ

「そうです。痛みを伴う潔白(暗殺)です」

フルシチョフ

「今回の事件がそちらの偽装亡命ではないという証拠をみせて頂きたい」

ジョンソン

「ザ・ボスはヴォルギン大佐の近くにいるはずです。そちらの協力は?」

フルシチョフ

「期待しないで欲しい。政局が不安定なのです」

フルシチョフ

「しかも、ヴォルギン大佐は現政権転覆を狙うブレジネフ派……」

フルシチョフ

「1週間です。1週間のうちに……願わくばヴォルギン大佐の  排除も……」

ジョンソン

「それはどういう意味ですかな?」

フルシチョフ

「いや、意味などない。私とあなたのこの関係を保つ上での……  ささやかな密約です」

ジョンソン

「潔白が証明されなければ?」

フルシチョフ

「私も軍部を抑えられない。私は解任され、彼らは報復に出るでしょう」

ジョンソン

「我が国を核攻撃すると?」

フルシチョフ

「今回の処理はあくまであなたがた、独断で行ってください」

ジョンソン

「処理ですか……」

フルシチョフ

「失敗すれば再び世界大戦が始まります」

ゼロ少佐

「つまり、全面核戦争を回避するには、例の核爆発にアメリカが関与して  いないことを証明しなければならない」

スネーク

「アメリカの手でザ・ボスを抹殺することが潔白の証明になると?」

ゼロ少佐

「そうだ。いいか、この任務はお前にしかできない。お偉方はそう判断し  た。お前が彼女の最後の弟子(サン)だ。しくじればお互い葬られる」

ゼロ少佐

「選択肢はない」
【本編開始ポリゴンデモ2】
ポリデモ(視点変更ボタンは使えない/夜間)
夜。ブラックバードに映像戻る。
背景にオーロラが輝いている(北極ルートからの航路のため)。
ブラックバード潜入シーケンスの上に病院での会話を重ねる。

スネーク

「ソ連側の協力は?」

ゼロ少佐

「君と我々の通信用に、KGBが管理している通信衛星を一つ間借りさせ  る約束をとりつけた」

スネーク

「それだけか?」

ゼロ少佐

「それと内通者を用意するそうだ」

スネーク

「内通者?」

ゼロ少佐

「1960年9月の亡命事件……。覚えているか?」

スネーク

国家安全保障局NSAの暗号解読員二人がソ連へ渡った?」

ゼロ少佐

「そうだ。彼等はその後、こういう時の為にKGBで訓練を積んでいたら  しい。コードネーム、ADAMとEVA……そのうちのアダムがヴォル  ギン大佐のもとへ潜入しているそうだ」
ドローン切り離される。ゆっくりと母機を離れていくDー21偵察ドローン改。

ゼロ少佐

「脱出経路も彼が用意する手はずになっている」

ゼロ少佐

「現地で落ち合ってくれ」
十分な離脱距離を保った時にドローンのラムジェットエンジン始動!
ブラックバード、ドローン共に正常位置に戻るために共にバレルロールしながら離れる (ドローンは地表を目指す。)
厳戒哨戒中(二度目の潜入なので)のミグがドローンの機影をレーダーにキャッチ。

ミグパイロット

「コントロール、高度3万フィート、国籍不明の飛行物体を発見」
ドローンに接近しようとするミグ。

ミグパイロット

「早い! 推定速力、マッハ3以上。なおも南下中……間もなく見失う」
飛行物体はみるみる小さくなり、やがて見えなくなる。
【本編開始ポリゴンデモ3】
ポリデモ(視点変更ボタンは使えない/夜間)
ドローンもの凄いスピードで飛んで行く。ドローンはトマホークよろしく、レーダーにかからない超低空飛行でソ連領に潜入。国境を越える。
ドローン逆噴射。同時にラムジェットエンジンカット。
ドローンの腹部よりパラシュート射出!
パラシュートに引っ張られるかたちでスネーク転がり出る。
ドローンは慣性エネルギーのおもむくままジャングルに消える。
ドローンは木や岩にぶつかりのたうちまわりながら停止。ただし、爆発はしない。
スネークがパラシュート降下するのは1マップ南(流されて)。
夜の森が接近する。ジャングルに落下する。着地して地面に転がるスネーク。
無線機デモ。スネーク、姿勢を低くして、首の部分に手を当てる(無線機スイッチ)。 MGS1でのナノマシン【注5】へ繋げるため。迷彩服。
顔は夜間の為に黒いフェイスペイントをしている。
編注:製品版ではフェイスペイントはなし。バーチャスミッションで手に入れたザ・ボスのバンダナを巻いている。
【本編開始無線デモ1】
(強制SEND)

スネーク

「こちら、スネーク? 聞こえるか?」

ゼロ少佐

「聞こえるぞ。まずは着地に成功したな」

スネーク

「かなり流されたが……」

ゼロ少佐

「スネーク、君の任務をもう一度伝える。ソコロフの救出。シャゴホッド  の開発状況の調査……破壊。そしてザ・ボスの抹殺……」

スネーク

「ザ・ボスの抹殺……」

ゼロ少佐

「本作戦(ミッション)はスネークイーター作戦と名付ける」

スネーク

「ザ・ボスを含めたコブラ部隊を相手にするからか?」

ゼロ少佐

「さらに、GRUのヴォルギン大佐もな」

スネーク

「俺は殺し屋じゃない」

ゼロ少佐

「わかっている。しかし、ソ連政府の要請はそういうことだ」

スネーク

「要請? 要求じゃないのか? 現政権を脅かす大佐一派を暗殺すること  が」

ゼロ少佐

「米ソが核を使わずにすむ、それが現政権を支持するということだ」

スネーク

「CIA(我が国)の要請は?」

ゼロ少佐

「ソコロフの救出とシャゴホッドの破壊が最優先だ」

スネーク

「わかった。トム少佐」

ゼロ少佐

「まってくれ」

スネーク

「どうした?」

ゼロ少佐

「コードネームを変える。やはりトムでは縁起が悪い」

スネーク

「どうして?」

ゼロ少佐

「実はな、私のコードネームの件だが……記憶違いだったんだ」

スネーク

「記憶違い?」

ゼロ少佐

「去年流行った『大脱走』という映画を観たか?」

スネーク

「いや」

ゼロ少佐

「ナチスドイツの捕虜収容所から脱走する実話を元にした映画だ。捕虜達  は逃げるために3つのトンネルを掘るんだ。だが、途中で2つが発見さ  れてしまう。捕虜達は残る最後のトンネルを使って脱走に成功するん  だ」

ゼロ少佐

「そのトンネルの名前はそれぞれディック、ハリー、トム」

スネーク

「わかった。あんたは縁起を担いで、脱走に使用されたトンネル名を  コードネームに?」

ゼロ少佐

「ああ、そうだ。そのはずだった」

スネーク

「はずだった?」

ゼロ少佐

「間違っていたんだ。実際はハリーが正解だった」

ゼロ少佐

「トムは、途中でナチスに発見された縁起の悪い方のトンネル名だったん  だ」

ゼロ少佐

「もう一度、映画を観て確認した」

ゼロ少佐

「この為に、わざわざフィルムを映画会社から取り寄せたんだ」

スネーク

「それはそれは。気持ちのいい話じゃないな。で、どうする?」

ゼロ少佐

「うむ、やはり今までどおりゼロでいい」

スネーク

「わかった。ゼロ少佐。一から仕切直しということだな」

ゼロ少佐

「いや、ゼロからのリトライだよ。私の周波数は140.85だ」

ゼロ少佐

「それからスネーク、パラメディックにも作戦に参加してもらっている」
最初に連絡した時にお互いの挨拶へ。
退院できる身体ではない事をパラメディックから聞く。
本ミッション後、医師の免許は剥奪され、パラメディック運動に手を貸すようになる。

スネーク

「彼女にとっても最後のチャンスか?」

ゼロ少佐

「失敗すれば医師免許は剥奪される。似たようなものだ」

ゼロ少佐

「周波数はバーチャスミッションの時と同じ、145.73だ」

ゼロ少佐

「任務の記録も同じく彼女に行ってもらう。周波数は140.96、こち  らも前回と同じだ」

ゼロ少佐

「それと、もう一人、サポートをつける。武器装備、最新テクノロジーの  専門家、ミスターシギントだ。設計局に潜入して、最新兵器を相手にす  るんだ。わからない時は彼に無線しろ。周波数は148.41だ」

スネーク

「わかった。ミスターシギントだな」

ゼロ少佐

「この先の廃工場でKGBの協力者、ADAMが待っている」

スネーク

「先週、ソコロフが捕らえられていた廃工場だな」

ゼロ少佐

「そうだ。まずはADAMと合流せよ。彼がソコロフ救出の手はずを整え  てくれている」

スネーク

「そのADAMの風貌(特徴)は?」

ゼロ少佐

「廃工場まで行けばわかる。ここはあの核爆発の汚染地域に隣接してい  る。他に誰も近づかん。合い言葉は……『愛国者は』  『ら・り・る・れ・ろ』」

スネーク

「『ら・り・る・れ・ろ』? 了解だ」

ゼロ少佐

「今回は装備に45口径フォーティファイブ(ガバメント)を加えてある。ただし銃声には気  をつけろよ」

スネーク

「『武器装備は現地調達』が『FOX』のやり方じゃなかったのか?」

ゼロ少佐

「今回は事情が異なる。君がアメリカ政府の工作員として任務を全うしな  くてはならない」

ゼロ少佐

「君の痕跡がある程度必要なのだ。少なくとも、フルシチョフ政権に対し  ては」

ゼロ少佐

「しかし、潜入任務であることに変わりはない。いいか、スネーク。君が  失敗すれば、それは全面核戦争の始まりを意味する。くれぐれも慎重に  頼む」

スネーク

「わかった。それではスネークイーター作戦を開始する」
降下に成功したジャングルの中を進んでいく。森の奥から馬のいななきを聞いたスネークは、馬の鳴き声がする方へと進んでいった。
【降下直後ザ・ボス登場ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン部分的使う/夜間)
森の奥に美しい白馬(アンダルシアン)が立っている。たてがみには色が付いている。馬に近づくスネーク。馬はおとなしい。鼻をならしている。月明かりで馬の美しさがわかる。 スネーク、馬に見とれていると背後から声。

ザ・ボス

「命拾いしたようね」
振り向いてガバ(+CQC)構えるスネーク。
ザ・ボスが無防備に立っている。白いスニーキングスーツの上にマントを羽織っている。

スネーク

「ボス?」

ザ・ボス

「腕は治ったの?」
スネーク、警戒している。

スネーク

「どうしてここに?(偽装亡命なのでザ・ボスはスネークイーター作戦を  知っている)」
ザ・ボス、一瞬でマントを脱ぎ捨て間合いを詰める。
ザ・ボス、見事なCQC発動! ハイスピード!
スネーク、地面にたたきつけられる。

ザ・ボス

「(気合)」

スネーク

「(うめき)」
スネークの拳銃(ガバメント)をフィールド・ストリップ(分解)。

ザ・ボス

「帰れっ!」
スネーク、再度チャレンジ。
ザ・ボス、再びCQC! 連続CQC! ハイスピード!
スネーク、地面に沈む。

ザ・ボス

「(気合)」

スネーク

「(うめき)」

ザ・ボス

「帰れっ! この先には我が息子達(コブラ部隊)とGRUが待ちかまえ  ている。武器もなく、任務が遂行できるはずはない」
スネーク、身体を起こす。

スネーク

「ボス!!」
とどめのCQC! スネーク、地面にぐったり。

ザ・ボス

「(気合)」

スネーク

「(うめき)」
この際のダメージはゲームに反映させない。

ザ・ボス

「もはやお前のボスは私ではない(アメリカだ)」
ザ・ボス、腰からパトリオット・ピストルを抜く。

ザ・ボス

「お前のボスはここにはいない。帰るがいい。お前の雇い主ボスの下へ」

ザ・ボス

「もう貞操バーチャスを示す必要もない」

ザ・ボス

「いいか、ここはアメリカではない」
ザ・ボス、ドローンに向けてパトリオットピストルを撃つ(ハイスピード)。
銃身が短いため、弾丸はホローポイント弾の様に回転する(ハイスピードで見せる)。この時の音がガラガラヘビの尾の威嚇音に似ている? この音を聞いて生き延びたものはいない。
とぎれなく発射される銃弾、ドローンには無数の穴が空き、そして爆発する。それでもトリガーを引き続けるザ・ボス。何かの怒りを静めるようにうち続ける。森に火が広がる。瞬く間に森が火の海になる。パトリオットの威力を見せつけるデモ。さらに連射。燃えあがる森 (屋久島)【注6】

ザ・ボス

「これでここも騒がしくなる。いまのうちだ」
パトリオットピストルをホルスターにしまう。
と、雷が鳴り、雷光により、ボスの背後にザ・ソローが浮かび上がる。
ボタンをおさなければスネークの表情のみ。
画面(「主観マーク」)表示。
主観で見るとザ・ボスの隣に寄り添うように立っている。

ザ・ボス

「南に60マイル(100キロ)行けば国境だ。お前なら走破できる」
ザ・ボス、スネークを顧みず、歩き去る。
雨が降り出す。スネーク、地面にひざまずいた状態。

スネーク

「なぜ亡命を?」
ザ・ボス、馬に近づいて、脚を止める。
雨が強くなる。辺りの火が消えていく。

ザ・ボス

「亡命ではない」

ザ・ボス

「自分に忠をつくした」
ザ・ボス、振り返る。

ザ・ボス

「お前はどうだ?」

ザ・ボス

「国に忠を尽くすか? それとも私に忠をつくすか? 国か恩師か?   任務か思想か? 組織への誓いか? 人への情か?」
脱いでいたマントを羽織る。馬に向かって歩き始める。

ザ・ボス

「おまえにはまだわかるまい。だがいずれは選択を迫られる。お前は私を  許せないだろう。しかしお前に私は倒せない。私を知りすぎているから  だ」
さっと馬に飛び乗るザ・ボス。スネークの間近に馬を歩かせる。
顎を上げてスネークのバンダナを指す。

ザ・ボス

「そのバンダナがいい証拠だ。過去を引きずると死ぬ事になる」
手綱をひいて、後ろ足で立ち上がる馬。
馬の蹄がスネークの掌を踏む。
苦痛にうめくスネーク(サバイバルビュアーには関係しない)。

スネーク

「(うめき)」

ザ・ボス

「次に会うことがあれば殺す」

ザ・ボス

「いいか、このまま帰るんだ」
ザ・ボス、大きく走り去る。
腕を抑えて起きあがるスネーク。無線連絡。
【降下直後ザ・ボス登場無線機デモ1】
(強制SEND)

スネーク

「こちら、スネーク。ゼロ少佐?」

ゼロ少佐

「ああ、私だ」

スネーク

「ザ・ボスが待ち伏せしていた」

ゼロ少佐

「なんだと!」

スネーク

「ドローンが破壊されて炎上した」

ゼロ少佐

「まずいな。敵の偵察部隊が駆けつけてくるぞ」

スネーク

「わかってる。しかし、なぜここにザ・ボスが? 情報が漏れているとし  か思えない」

ゼロ少佐

「それは考えられん。ザ・ボスと組んでいるヴォルギン大佐はフルシ  チョフとは敵対関係にある」

スネーク

「銃を無くした……。ザ・ボスに銃を」

ゼロ少佐

「スネーク、私もいまだに信じたくはない。あのザ・ボスが、伝説の英雄  がソ連に、敵側に寝返るとは……。しかし、現実だ。現実を受け止めな  ければザ・ボスには勝てない」

スネーク

「いや、そうじゃない。技量的に俺はザ・ボスには勝てない。それはわ  かっている」

ゼロ少佐

「スネーク、やるしかないんだ。わかるな、彼女は敵だ」

スネーク

「敵? 10年も一緒にいた。ザ・ボスが敵だと?」

ゼロ少佐

「いいか、ADAMの待つ廃工場に急ぐんだ。ドローンの爆発で偵察隊が  送り出されているはずだ。武器をなくしたんだろう? 戦闘になれば勝  ち目はないぞ。くれぐれも見つからないようにな」
ザ・ボスに敗れ武器も失ったスネークだったが、何とか敵の警戒網をかいくぐり、アダムとの合流地点である廃工場へとたどり着くことに成功する。
【EVA接触ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタンは部分的に使える/夜間)
廃工場前へ来るスネーク。手にはCQCナイフ。突然、まぶしい。顔を背けて眼をかばう スネーク。
画面(「主観マーク」)表示。
主観にするとバイクのヘッドライトが見える。逆光で輪郭しか見えない。
バイクに乗った人影が話す。バイクにはエンジンがかかっている。

「少し遅れたかしら?(英語)」
スネーク、まぶしくて見えない。声で女だとわかる。
画面(「主観マーク」)表示が消える。

スネーク

「エンジンを切れ、聞かれる」

「あなたが西側のエージェント?」

スネーク

「お前がADAMか? 男だと思ってた」

「ADAMは来られなくなった」
スネーク、眼をこらすが相手が見えない。

スネーク

「合い言葉を言え」
相手を確かめるスネーク。人影、すこしうろたえる。

スネーク

「『愛国者(パトリオット)は』?」
相手は答えない。不安になるスネーク。

スネーク

「『愛国者は』?」
人影、うろたえる。

スネーク

「答えろ」
スネーク、しびれを切らして行動に出ようとする。と、闇の中からGRUの部隊が現れ (4人)、スネークを取り囲む。

スネーク

「!」
素手のスネーク。銃口がスネークに向けられる。CQC発動しようにも眼がよく見えない。

スネーク

「ハメられた?」

「伏せて!(英語)」
スネーク、伏せる。バイクの人影、バイクに跨ったまま腰からモーゼルミリタリーを引き抜くと、トリガーを躊躇なくひく(ハイスピード)。フルオート用の特殊な撃ち方(モーゼルを横に構えることで、フルオート連射による銃の跳ね上がりを水平方向へ向け、敵をなぎ払うように撃ち倒す)。
暗闇の中、強烈なマズルが水平に走る(ハイスピード)。一瞬のうちに10発を掃射、撃ち尽くす。敵兵は迎撃する暇もなく絶命する。

敵兵1~4

「(悲鳴)」
マガジンを捨てて、マガジンチェンジをするバイクの人影。
スネーク、立ち上がる。

「これが合い言葉の……(マガジン指す)答えよ」
女はライトを消して、フルフェイスのヘルメットを脱ぎ、長い髪を解き放つように頭を振る。
月明かりの下、あまりの美しさに唖然とするスネーク。

EVA

「よろしくEVAよ」
【画面テロップ】
EVA(声優名)
画面(「主観マーク」)表示。
この時、主観にするとEVAの胸の谷間が見える。主観で見た人だけがスネークの気持ちを理解できる。

スネーク

「(感嘆)」
【EVA接触ポリゴンデモ2】
ポリデモ(視点変更ボタンは部分的に使える/夜間)
FIすると、ソコロフがいた部屋(ソコロフ部屋)に場所を移動している。
スネーク、ベッドに腰掛けている。EVAは少し離れて見ている。ヘルメットが脇に置かれている。腰のモーゼルミリタリーは差したまま。繋ぎのファスナーはかなり下がっている (リラックス)。
スネーク、上半身裸でザ・ボスにやられた箇所を治している。
編注:製品版では葉巻きを吸っている。

スネーク

「計画と違う。ADAMはどうした?」

EVA

「あなたの名前コードネームは?」

スネーク

「俺は……スネークだ」

EVA

「スネーク? 蛇ね。私はEVAイブ……誘惑してみる?」

スネーク

「(EVAの軽口に乗ろうとしない)ADAMはどうした?」
EVA、「ノリの悪い男ね」とでもいいたげに少々不満顔としぐさを見せる。

EVA

「ヴォルギン大佐は用心深いわ。ADAMは適任でないと判断されたの」

スネーク

「君なら適任なのか?」

EVA

「ええ」

スネーク

「どうして?」

EVA

「彼には出来ないことが出来るから」
EVA、軽く体をしならせて見せる。
スネーク、EVAの容姿を見て。

スネーク

「NSA(国家安全保障局)の暗号解読員だったと聞いたが?」

EVA

「そう。4年前にADAMと一緒にソ連へ亡命したの」
腰のモーゼルを見て、先ほどの銃の腕前を思い出すスネーク。

スネーク

箒の柄ブルーム・ハンドル……モーゼルミリタリーとはな」

EVA

「火力があるから、バイク乗りには重宝するの」

スネーク

「銃を横に構えて銃口の跳ね上がりマズルジャンプで水平に薙ぎ撃つあの撃ち方……  見事だった」

EVA

西側にしにはないやり方でしょ?」(中国のやり方)
モーゼルミリタリーを見せる。刻印をちらりと見る。

スネーク

「コピー品だな?」

EVA

「ええ、中国の十七型拳銃……」

EVA

「ここじゃ、これでも高級品なのよ」
中国製を見破られて誤魔化すEVA。

EVA

「大丈夫、あなたにはアメリカ製を用意しておいたわ」
EVA、カスタム仕様のガバメントを取り出してスネークへ渡す。

スネーク

45口径フォーティファイブか」
スネーク、そのガバメントに入念な改造が施されていると即座に気づき、感嘆する。

スネーク

「(感嘆)これは……」
スネーク、銃を細かく確認しはじめる。

EVA

「気に入った?」
スネーク、慣れた手つきで銃の各部を確認しつつパーツを確認する。呟く声。短いカットで表現。

スネーク

「鏡のように磨き上げたフィーディングランプ……」

スネーク

「強化スライドだ。更にフレームとのかみ合わせをタイトにして精度を上  げてある」

スネーク

「サイトシステムもオリジナル」

スネーク

「サムセイフティも指を掛け易く延長してある……」

スネーク

「トリガーも滑り止めグルーブのついたロングタイプだ」

スネーク

「リングハンマーに……」

スネーク

「ハイグリップ用に付け根を削りこんだトリガーガード」

スネーク

「それだけじゃない。ほぼ全てのパーツが入念に吟味されカスタム化され  ている」
これ以上の細かい説明はシギント無線で。
スネーク、撃鉄の音を確かめる。カスタム銃に夢中のスネーク。

スネーク

「これほどのモノをどこで手に入れた?」

EVA

「西側兵器の保管庫から持ってきたの。もとは西側そっちの将校のものだったん  でしょうね。他にもあるわよ」
EVA、麻酔銃もベッドへ置く(バーチャスミッション時、吊り橋でザ・ボスに分解されたものを再組立)。
スネーク、麻酔銃を一瞥すると再び、ガバのトリガーの堅さを確認。

EVA

「これはあなたが持ち込んだものでしょ?」

EVA

「あとこれも」
EVA、科学者変装服もベッドへ置く。

スネーク

「なんだ?」

EVA

「科学者に変装するための服よ」

スネーク

「変装?」

EVA

「そう。ソコロフを助けたいんでしょう?」

スネーク

「……ソコロフは無事なんだな」

EVA

「ええ。引き続きシャゴホッドを作らされてる」

スネーク

「どこで?」

EVA

「研究所よ。最新兵器を研究するために科学者達が集められているの。警  備は厳重よ。だけど、科学者に変装すれば潜り込める」

スネーク

「ソコロフも連れ出せる?」

EVA

「それはあなた次第ね」

スネーク

「研究所へのルートを教えてくれ」
スネーク、EVAの話を聞きながら、ガバメントを取り、CQCナイフでガバメントグ リップ(木製)を削り始める。
画面分割で進行ルートの説明とスネークの手元を写す。

EVA

「一番安全なのは、裏側から侵入するルートね」

EVA

「まずは、ここからジャングルを北に向かって。物資搬送用のヘリポート  に出るわ」

EVA

「ヘリポートを越えて北へ行けば、大きなクレバスがあるの。そこを降り  れば洞窟に入れる」

EVA

「洞窟を抜ければマングローブの林へ出るわ」

EVA

「そのままマングローブを進んでいくと倉庫があるの。倉庫に入って中を  通り抜ければ、研究所のすぐ南に出るわ」

スネーク

「わかった」

EVA

「さっきから何をしてるの?」
グリップを削っている事が理解できない。

スネーク

「近接戦闘ではハンドガンよりもナイフが有利な場合もある。こうしてお  けば、ナイフを握ったままハンドガンを確実に構えることが出来る。発  砲とナイフファイトを瞬時に切り替えることが出来るんだ」
スネーク、またガバメントをCQC構えする。ついに納得いった様子。スネーク、銃をおろす。

スネーク

「よし、北に向かおう」

EVA

「ちょっと待って」

スネーク

「なんだ?」

EVA

「疲れてるんでしょ、少し休んだらどう?」

スネーク

「大丈夫だ」

EVA

「その身体では無理だわ。この先はまだまだジャングルよ」

EVA

「それに夜明けまでまだ1時間あるわ。夜のジャングルを案内ガイド無しに行く  のは危険よ」

スネーク

「君は?(ガイドをしてくれるわけではないのか)」

EVA

「私は戻らないと。長くは空けられないわ。感づかれるもの」

スネーク

「……」

EVA

「大丈夫、無線機で情報を送るわ」

スネーク

「それだけか?」

EVA

「私の任務はあくまでもあなたへの情報提供よ」

スネーク

「……」

EVA

「不満みたいね」

EVA

「じゃあ少しサービスしてあげる」
EVA、スネークに体を寄せ迫るそぶり。

EVA

「夜明けまで見張っててあげるわ。さあ、横になって」
スネーク、横になろうとはしない。

EVA

「どうしたの?」

スネーク

「信用できるほど、君を知らない」

EVA

「どこまで知れば信用できるの?」

スネーク

「いや、もう誰も信用できない(ザ・ボスに裏切られた)」
EVA、やれやれ、といったしぐさ。
スネークの無線機が鳴る。

EVA

「出たら?」
スネーク、受信。
【EVA接触無線デモ1】
パラメディックにも睡眠を勧められる。

Pメディック

「彼女の言う通りよ。眠った方がいいわ」

Pメディック

「本当ならまだ集中治療室ICUにいる身よ。」
「眠り(セーブ)」の学習。

Pメディック

「ゲームをセーブして中断すれば、眠ったことになるわ。スタミナは自然  回復するし、怪我や病気も睡眠時間によって自然治癒するの」

Pメディック

「傷ついた時や疲れた時は眠るのが一番よ。医療担当(メディック)とし  ての命令よ。眠りなさい。いいわね」

スネーク

「ああ……」
【EVA接触ポリゴンデモ3】
スネークが眠っている。
その窓の外でロシアの携帯型無線機に向かって通信を送っているEVA(中国に送っている)。
翌日はLIFE+スタミナ回復している(ここだけ例外。練習)。
一夜明ける。
【EVA接触ポリゴンデモ4】
ポリデモ(視点変更ボタンは部分的に使える/昼間)
翌朝(FI)。
画面(「主観マーク」)表示。
EVAは下着姿。ツナギを着ようとしている。
ポリデモカメラでは見えないが、主観ボタンを押すとパンティ姿も見れる。
物音。オセロット部隊の襲撃。
画面(「主観マーク」)表示が消える。
スネーク飛び起きる。窓の外を見ると山猫部隊が包囲している。

EVA

「どうしたの?」
窓際に身を隠して、周囲に眼を向けるスネーク。

スネーク

「囲まれた……」

スネーク

「敵は……4人確認できる……」

EVA

「山猫部隊よ!」
この時、主観にするとEVAの胸の谷間が見える。

EVA

「逃げましょう? 急いで!」

EVA

「武器、装備を忘れないで!」
EVA、中央に進む。ヘルメットをベッドに置く。

EVA

「さあ、手伝って」
床のベッドの端を持つEVA。スネーク、端を持って移動させると、床に蓋。蓋を開ける EVA。この時までは下蓋は開けられない。

EVA

「ここから床下に出られるわ」
EVA、床下へはいる。
床下から、覗く。山猫部隊のうごめく脚が見える。
敵兵の脚の向こうにオセロットが見える。

EVA

「オセロットだわ」
EVA、再び頭だけを床上に出す。

EVA

「私はバイクで突破する。また連絡する!」

スネーク

「わかった。俺は奴等を引き付ける」
EVA、スネークをにらみつつ、顔を寄せる。そして一転、スネークの頬に軽くキスする EVA。ドキッとするスネーク。

スネーク

「!」

EVA

「死なないでね」
EVA、ヘルメット被る。顔が見えなくなる。
床下を匍匐して去ってゆくEVA。
デモ後、バイクもEVAも何処にいるかはわからないようにする。無線機も繋がらない。
襲い掛かる精鋭・山猫部隊。廃工場を縦横無尽に駆け回り、彼等全員を打ち倒したスネークは、廃工場を後にしようとした。
【山猫部隊戦後ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタンは部分的に使える/昼)
廃工場の外へ出るスネーク。背後から銃声がする。
振り返るスネーク。

オセロット

「会いたかったぞ……貴様に」
画面(「主観マーク」)表示。
スネーク、ガバ+CQC構えをする。
EVA(ヘルメット被っている)を後ろから抱きすくめている(羽交い絞め)オセロットが見える。左手にはナイフ。
EVA、オセロットの人質に。
オセロット、リボルバーを持ってきている。首からジャムった弾丸。弾丸にはアタッチメントがついており、リボルバーでも撃てるようになっている。
シングルアクションアーミーの弾と同じ直径のリングにマカロフ弾を通して、ペンダントにしておき、撃つときにシングルアクションアーミーに入れて撃つ仕組み。

オセロット

「(嬉しそうに)その構え、その構えだ(見たかった)」
スネークに会えてかなりうれしい。
恍惚のオセロット。EVAは身体をよじって逃げようとする。

オセロット

「動くな!」
オセロット、銃口をスネークに向けて、EVAの拘束を強化する。その時、胸に触れて女だと知る。

オセロット

「ん?」
オセロット、確かめるためにEVAの胸をわしづかみで揉む。

オセロット

「女スパイか?」
オセロット、EVAの首元に鼻を近づけ、臭いを嗅いで憶える。

オセロット

「雌犬め、香水などつけやがって」
この臭いで後の拷問時にばれそうになる。
ゆっくりと近づくスネーク。廃屋の上階とではかなり不利。

オセロット

「そこで止まれ! もうジュウドー(CQCの事)はごめんだ」
スネーク、止まる。オセロット、リボルバーをスネークに向ける。
リボルバーには彫刻が施されている。

スネーク

「(EVAが人質にとられているので時間稼ぎをしてチャンスを掴もうと  している)シングル・アクション・アーミーか?(銃をマカロフから  変えたな)」

オセロット

「ああ。もう弾詰まりアクシデントは起こらない」

スネーク

「あれがアクシデントだと? あれは貴様の虚栄心が生んだ必然だ」

オセロット

「なに?」

スネーク

「確かにいい銃だ。だが、その彫刻エングレーブは何の戦術的優位性タクティカル・アドバンテージもない。実用と鑑  賞用は違う」

オセロット

「く……(かなり傷ついた)」

スネーク

「それとお前はもうひとつ、根本的な誤解をしている」

オセロット

「?」

スネーク

「お前に俺は殺せない」

オセロット

「なめるな!!」
オセロット、トリガーを引く。
「カチリッ!」

オセロット

「!(驚き)」
驚くオセロット。
再びトリガーを引く。
「カチリ」
続けて引く。
「カチリ」
リボルバーには残弾がなくなっている。マカロフが8+1なので6発で空撃ち! マカロフに慣れていたのでうっかりしていた。
気づいてリロードをしようするオセロットの隙をついて、EVAが行動に出る。
EVA、オセロットの拘束を振り切り、オセロットに体当たりかキック、下に落とす。

EVA

「(気合)」

オセロット

「(うめき)」
EVAは隙を突いてすかさず、ジャンプしてバイクに飛び乗る。
エンジンをかける。
オセロット、おなじく、飛び降りてEVAの腕を捕まえる。
もみ合う二人。スネーク、トリガーが引けない。
EVA、アクセルをいっぱいに回して、馬のように後輪で立ち上がりと前輪タイヤでア タック。
バランスを崩すがなかなか離れないオセロット。
EVA、後輪で小さく足踏み。
編注:この1シーンは製品版ではカットされている。
ナイフで襲いかかろうとするオセロット。
EVA後輪で立ちながら、前輪を回してナイフを受ける。
EVA、アクセル全快! バイクは宙返りして、後輪でオセロットの顔面を轢く (ハイスピード)。
オセロット、はね飛ばされて地面にたたき付けられる。ナイフが飛ぶ。

オセロット

「(うめき)」
バイク、少し発進してオセロットから離れたところで急ブレーキ!
スネークの隣に付ける。
落ちてくるナイフを受け取るEVA。遅れてオセロットの眼前に落ちてくるリボルバー。
スネーク、CQC構えでオセロットにポイントしながら近付いていく。
スネーク、銃を見て。

スネーク

「6発だ」

オセロット

「?」
オセロット、スネークを見る。
スネーク、説教を続ける。

スネーク

「そいつの装弾数は6発。マカロフは8発。残弾数を体で憶える事だ」
二度の失態に苦い顔。さらにスネークが好きになる。

スネーク

「高貴な銃だ。人を撃つもんじゃない」
オセロット、頭を叩きながら、弾切れリボルバーを拾い上げ、立ち上がる。
EVAバイクでスネークの隣にいる。
逃亡を決心するオセロット。

オセロット

「くそっ! また会おう!」
オセロット、走って逃げていく。モーゼルで殺そうとするEVA。
手でEVAを制するスネーク。

スネーク

「待てっ!(オセロットが好きになりだしている)」

EVA

「どうして?」

スネーク

「奴はまだ若い」

EVA

「後悔するわよ」
モーゼルをしまい、アクセルをふかす。

EVA

「ちっ! 奴が戻る前に帰らないと(ばれてしまう)」
EVAは大佐のところへ急いで戻るため、バイクを急発進!
EVAを見送るスネーク。
EVA、バイクで廃屋の階段を駆け上がり、大ジャンプ!
屋根に乗って、アクセルをふかす! 助走して屋根から大ジャンプ!
通れなかったフェンスの上に落ちる。フェンスを破壊しながらも跳んでいく。
森の中に消えていく。
注釈
【注1】アメリカ人として初めて宇宙飛行に成功した人物。1961年5月5日に宇宙船 「フリーダム7」で15分間の弾道宇宙飛行を体験した。
【注2】第36代アメリカ合衆国大統領。
【注3】フルシチョフの政敵。1964年にフルシチョフを解任し、その後ソ連の最高権力者として君臨した人物。
【注4】英語:Voyevoda、ロシア語:Воевода。戦士、(武者修行中の)騎士、町や自治体のリーダー・長官、軍や政府において力を有する者。女性キャラにこの名前を使うと、Lady Knight(レディー・ナイト=女性騎士(戦士))という意味合いにもなり、有名な女王が何人も登場するロシアという文化の観点で考えても、決して不思議ではなく、むしろ詩的でいい呼称になる。
【注5】MGS1ではサポートチームとの連絡はナノマシンを使った体内通信で行われていた。
【注6】ドレムチイの森のこと。屋久島をモデルにつくられたため、開発スタッフの間ではこう呼ばれていた。
無線会話集
■~ザ・ボス接触前 少佐
【北の廃工場へ向かえ】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、まずはKGBが用意した内部協力者、ADAMと接触するん  だ」

ゼロ少佐

「接触地点は、そこから北に行ったところにある廃工場だ。北へ向かって  くれ」
(2)

スネーク

「廃工場……バーチャスミッションでソコロフと接触した場所だな」

ゼロ少佐

「そうだ。だが前回と同じ結末は許されんぞ」

スネーク

「わかっている」
【カムフラージュしろ】

ゼロ少佐

「スネークイーター作戦はバーチャスミッションと同じく、単独潜入任務  だ」

ゼロ少佐

「現地で君を支援する部隊はいない。敵との戦闘は可能な限りさけろ。敵  に発見されないことを第一に考えるんだ」

ゼロ少佐

「サバイバルビュアーの『CAMOUFLAGE』を使って、入念にカム  フラージュしつつ、慎重に進んでくれ」
【前回は昼だったが今回は夜】
(1)

ゼロ少佐

「バーチャスミッションの時とは違い、今回は夜間の作戦だ」

ゼロ少佐

「闇に紛れる分、カムフラージュ率も上がり敵に発見されにくくなるだろ  うが、君が敵を見つけるのも難しくなるだろう」

ゼロ少佐

「活動している動物も変わってくるはずだ。夜行性の動物の中には毒を持  つものもいるらしい。気をつけてくれ」
(2)

ゼロ少佐

「現地の動植物については今回もパラメディックが資料を持っている。知  りたいことがあれば彼女と交信してくれ」
【ザ・ボス登場前 食糧調達】
(1)

ゼロ少佐

「スネークイーター作戦はバーチャスミッションとは違い、数時間で遂行  可能な作戦ではない」

ゼロ少佐

「フルシチョフの設けた期限は一週間だ。それまでにソコロフを救出し、  ヴォルギンを倒し、シャゴホッドを破壊して……(ザ・ボスを殺すと続  けようとして言葉に詰まる)」

スネーク

「わかっている(自分に言い聞かせるように)」

ゼロ少佐

「……ならいい」

ゼロ少佐

「とにかく目的を達成するまで帰還することは許されない」

ゼロ少佐

「戦場でのサバイバルが必須になる。サバイバル技術の中で最も重要なの  はやはり食糧の調達だ」
(2)

ゼロ少佐

「食糧はバーチャスミッションと同様、現地で捕獲キャプチャーしてくれ」

ゼロ少佐

「そのエリアはまだ敵の警戒がゆるい。食糧は今のうちに調達しておくと  いいだろう」
【墜落ドローンについて】

スネーク

「少佐、墜落したドローンはどうすればいい?」

ゼロ少佐

「放っておけ」

スネーク

「いいのか?」

ゼロ少佐

「ああ」

スネーク

「だがあれはアメリカの最新兵器だろう?」

ゼロ少佐

「その通りだ」

ゼロ少佐

「4年前のU2偵察機撃墜以来、ソ連領空の偵察を無人機で行う計画が持  ち上がった」

ゼロ少佐

「それがあのドローンの元となったD21無人偵察機だ」

ゼロ少佐

「D21はU2の後継機として開発中の超音速長距離偵察機A―12の派  生型、M21を母機として運用される」

ゼロ少佐

「だが今回は同じくA―12の長距離迎撃戦闘機型であるYF―12Aを  改造した機体を使用した」

ゼロ少佐

「母機から切り離されたドローンは、ラムジェットエンジンで高高度を  マッハ3以上で飛行する」

ゼロ少佐

「地対空ミサイルによる撃墜は不可能。レーダーによる捕捉も困難だ」

ゼロ少佐

「先の事件以来警戒強化されたツェリノヤルスクへ確実に君を届けるには  これ以外方法がなかった」

スネーク

「全て最新鋭の軍事機密じゃないか。それを放置しろというのか?」

ゼロ少佐

「そうだ」

スネーク

「どうして?」

ゼロ少佐

「スネークイーター作戦は、アメリカが工作員を送り込み、裏切り者の亡  命者、ザ・ボスを抹殺するという作戦だ」

ゼロ少佐

「そしてその事実をソ連が掴むということも作戦の一部に含まれる」

スネーク

「アメリカが関与している証拠を残さなければならないということか」

ゼロ少佐

「安心しろ。技術的に重要な部分は着陸と共に自壊するよう設定してあ  る」

ゼロ少佐

「ソ連が手に入れるのはアメリカ製の金属片だけだ」

スネーク

「わかった。それからもうひとつ」

ゼロ少佐

「どうした」

スネーク

「着地時の緩衝については再考した方がいい。全員が無傷というわけには  いかなそうだ」

ゼロ少佐

「報告しておこう」
【バーチャスミッション後の情勢】

ゼロ少佐

「先の核爆発のおかげでソ連では第二戦備態勢がしかれている。核戦争一  歩手前の臨戦体制だ」

スネーク

「デフコン2か」

ゼロ少佐

「アメリカでいえばそうなるな」

ゼロ少佐

「西側情報機関の掴んだところでは、ソ連軍部の急進派はかなり性急な動  きをみせているらしい」

ゼロ少佐

「第三次世界大戦に発展しかねない危険な状況だそうだ」

ゼロ少佐

「弱体化しつつある今のフルシチョフが彼等を抑えきれるのは……」

スネーク

「……一週間」(フルシチョフが提示した期限が一週間だった)

ゼロ少佐

「そうだ。アメリカがその手でザ・ボスを始末し『潔白』を証明する以外  にこの事態を収拾する方法はない」

ゼロ少佐

「全ては君の手にかかっている。失敗は許されないぞ」

スネーク

「……わかっている」
【ヴォエヴォーダ】

ゼロ少佐

「ザ・ボスの亡命でソ連の諜報関係は沸き立っていることだろう」

ゼロ少佐

「あのヴォエヴォーダがアメリカを捨てソ連へ帰順した、とな」

スネーク

「ヴォエヴォーダ?」

ゼロ少佐

「ザ・ボスのことだ。東側ではそう呼ばれているらしい」

ゼロ少佐

「ロシア語で戦士、軍の有力者という意味だが、女性をこう呼ぶときには  レディー・ナイト、女性騎士ということになる」

ゼロ少佐

「歴史的に観て女帝の多いロシアの文化を考えると、ある意味の敬意を込  めた詩的な呼称と言えるだろう」

ゼロ少佐

「ザ・ボスの偉業は東にも轟いているということだ」
【ザ・ボスの亡命】

スネーク

「少佐、ザ・ボスは何故亡命を?」

ゼロ少佐

「わからん。だが正直なところ、彼女の抹殺は米国の真意でもある」

スネーク

「何だって?」

ゼロ少佐

「ザ・ボスはあまりに西側の機密に関わりすぎている」

ゼロ少佐

「彼女の握る極秘情報が全て東に伝われば、西の形勢は極めて不利になる  といえるだろう」

ゼロ少佐

「西側に敗北を招くことにもなりかねん」

ゼロ少佐

「そうでなくともザ・ボスは我々にとって英雄でありすぎた」

ゼロ少佐

「ソ連勢力に加わったとあれば西側の士気は致命的に下がるだろう」

ゼロ少佐

「現に軍部の敏い連中の間では後追い亡命の話まで囁かれている」

ゼロ少佐

「前回のミッション以降、CIA内部の数名が軟禁状態になっているのは  君も知っているだろう?」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「ザ・ボスを失った我々の傷は大きい」

スネーク

「あんたは?」

ゼロ少佐

「私か? 私は未だに信じられんよ。彼女は肉親よりも信頼のおける仲間  だと思っていた」

ゼロ少佐

「だが今思えば、ザ・ボスは常に謎めいた影をまとっていたようにも思  う」

ゼロ少佐

「それがこういう形で日向に出てくるとは思いもしなかった」

スネーク

「……」

ゼロ少佐

「だが感傷に浸る訳にはいかない。彼女は最早、憎むべき敵なのだ」

スネーク

「わかっている」
【馬の声見にいけ】
(1)

ゼロ少佐

「馬の声を聞いたのか?」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「聞き違いではなく?」

スネーク

「確かに馬の声だった」

ゼロ少佐

「パラメディック、ツェリノヤルスクには野生の馬がいるのか?」

Pメディック

「本当にいると思って聞いてるんですか?」

ゼロ少佐

「いや」

スネーク

「で、どうする?」

ゼロ少佐

「そのエリアに迂回路はない。進むしかないだろう」
(2)

ゼロ少佐

「馬の声のした方へ向かってくれ。北の方だ。ただし慎重にな」
■~ザ・ボス接触前 パラメディック
【VRでの怪我の影響】

スネーク

「パラメディック」

Pメディック

「スネーク。また声が聞けて嬉しいわ」

スネーク

「俺もだ。一週間ぶりだな」

Pメディック

「4日ぶりよ」

スネーク

「?」

Pメディック

「入院中に会いに行ったの。あなたは意識がなかったけど」

スネーク

「そうか。では俺の裸も見たわけだな」

Pメディック

「ええ。包帯とチューブだらけで何もできなかったけど」

スネーク

「それは残念だったな」

Pメディック

「そうね。だけど昨日までそんな状態だったってことは忘れないで。本来  なら任務なんてもっての他なんだから」

Pメディック

「スタミナゲージに注意しなさい。スタミナが低下してきたら無理せず食  糧を食べて回復させるのよ」

Pメディック

「怪我にも気をつけて。重傷を負ったり毒のある生物に噛まれたらすぐに  サバイバルビュアーの『CURE』で治療して」

スネーク

「わかった。しかし君はあいかわらずやかましいな」

Pメディック

「どういたしまして。あなたもあいかわらずひと言多いわよ」

スネーク

「それはどうも。……ところでこの作戦が失敗すれば君の医師免許も剥奪  されるそうだな」

Pメディック

「そんな話もあるらしいわね。でもそうはならないんでしょ?」

スネーク

「勿論だ」

Pメディック

「信じてるわ。……だけど本当は医師免許なんてどうでもいいのよ」

スネーク

「その件で作戦への参加を強制されたわけじゃないのか?」

Pメディック

「いいえ。自分で申し入れたの」

スネーク

「どうして?」

Pメディック

「あなたを見張るためよ」

スネーク

「?」

Pメディック

「スネーク、あなたは優れたエージェントよ。でも無理をしすぎる。  危なっかしいのよ」

Pメディック

「誰かがあなたの無茶を止めなきゃいけない。……ザ・ボスと刺し違えた  りしないようにね」

スネーク

「……(図星)」

Pメディック

「だから志願したの。お目付け役として私以上に相応しい人はいないで  しょ?」

スネーク

「……ありがとう」

Pメディック

「却下!」

スネーク

「?」

Pメディック

「お礼は帰ってきてからにして」

スネーク

「ああ」
【夜の動植物】

Pメディック

「スネーク、バーチャスミッションとは違って、今回は夜間の作戦よ」

Pメディック

「前回の作戦では見られなかった夜行性動物も活動しているわ」

Pメディック

「中にはキングコブラのような毒を持った生物もいるから気をつけて」

Pメディック

「毒のある生物に噛まれたら、毒が回ってLIFEがどんどん減っていく  わよ」

Pメディック

「そうなったらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で血清を注射し  て。いいわね」
■~廃工場到着前 少佐
【ザ・ボス登場後 廃工場へ向かえ】
(1)

スネーク

「少佐……」

ゼロ少佐

「(自分にも言い聞かせるように)スネーク、ザ・ボスは敵だ。その現実  を受け止めろ」

スネーク

「……」
(2)

ゼロ少佐

「ADAMがそこから北に行ったところにある廃工場で待っている。北へ  向かってくれ」
【ザ・ボス登場後 廃工場へ向かえ2】

ゼロ少佐

「銃をなくしたことを忘れるなよ。敵部隊と戦闘になれば勝ち目はない  ぞ」

ゼロ少佐

「カムフラージュしながら敵に見つからないように進むんだ」
【ザ・ボス登場後 敵兵登場する】

ゼロ少佐

「ドローンの爆発を見て、敵は既にパトロール部隊を送り出しているはず  だ」

ゼロ少佐

「いつ敵と遭遇するかわからんぞ。入念にカムフラージュしつつ慎重に進  んでくれ」
【ザ・ボス登場後 情報漏れ?】
(1)

スネーク

「少佐、なぜザ・ボスはあそこに……俺の侵入は察知されていたのか?」

ゼロ少佐

「それはありえない。ドローンはレーダーにも感知されていないはずだ」

スネーク

「ならばどうして? まさか情報が……?(もれているのか)」

ゼロ少佐

「それもありえない。本作戦の機密保持は万全だ」

スネーク

「……ではどういうことなんだ?」

ゼロ少佐

「わからない」

スネーク

「……」

ゼロ少佐

「スネーク、今はそれを考えていても仕方がない」
(2)

ゼロ少佐

「ADAMとの接触を急いでくれ。北にある廃工場へ向かうんだ」

ゼロ少佐

「敵のパトロール部隊に気をつけろ。充分に警戒するんだ。いいな」
【ザ・ボスの裏切りについての会話】

スネーク

「少佐……」

ゼロ少佐

「なんだ?」

スネーク

「……ザ・ボスはなぜ裏切ったんだろう?」

ゼロ少佐

「もうよせ」

スネーク

「だが……」

ゼロ少佐

「何度話しても同じことだ。それに、もはや理由を問うことに意味はな  い」

スネーク

「(聞いてない)直接会えばわかると思っていた。きっと答えてくれる  と。だが……(実際に会ったらコテンパンにされた)」

ゼロ少佐

「なら君も君の答えを示すしかない」

スネーク

「……『任務』を果たせと?」(任務=ザ・ボスの抹殺)

ゼロ少佐

「そうだ」

スネーク

「……」
【銃がないのでナイフでキャプチャー 】

ゼロ少佐

「スネーク、今の君は銃を持っていない。動植物の捕獲キャプチャーも素手かサバイバ  ルナイフを使って行うしかないぞ」

ゼロ少佐

「地面に近いところに生えているキノコなどはパンチやナイフで問題なく  収穫することが出来るはずだ」

ゼロ少佐

「小動物の捕獲キャプチャーは難しいだろうが、ストーキングで後ろから近づけば何と  かなるかもしれん」
【武器なしでのつり橋攻略】
(1)

ゼロ少佐

「吊り橋か……。橋の上は周囲から丸見えだ。見つからないように橋を渡  るには、敵を何とかする必要がある」
(2)
※バーチャスミッションで聞いていない場合

スネーク

「そのようだな」
(3)
※バーチャスミッションで聞いている場合

スネーク

「それは前にも聞いた」

ゼロ少佐

「そうか?」

スネーク

「ああ」
(4)

ゼロ少佐

「バーチャスミッションの際には麻酔銃が使えたが、今の君は丸腰だ。敵  を遠距離から倒すことは出来ないぞ」

ゼロ少佐

「敵を倒すには何とかして近くまでおびき寄せなければならない」

ゼロ少佐

「音を立てたりモノを投げたりして敵の注意をひいてみろ」

ゼロ少佐

「サバイバルナイフでロープを切って吊り橋を揺らすのもいいかもしれん  な……」
■~EVA接触前 少佐
【廃工場ADAMの居場所】
(1)

ゼロ少佐

「廃工場に到着したようだな」

スネーク

「ああ。これからADAMと接触する」

ゼロ少佐

「頼んだ」

スネーク

「で、彼はどこにいるんだ?」

ゼロ少佐

「詳細な接触地点は伝えられていない」

スネーク

「接触時刻は?」

ゼロ少佐

「指定はない」

スネーク

「人相は?」

ゼロ少佐

「不明だ」

スネーク

「……それでどうやって見つけろというんだ?」

ゼロ少佐

「その必要はない」

スネーク

「?」

ゼロ少佐

「向こうが君を見つけるそうだ」

スネーク

「……」
(2)

ゼロ少佐

「ソコロフがいた北東の部屋へ行ってみてはどうだ? ADAMがいるか  もしれんぞ」
【ADAMは潜入でしか現われない】
(1)

ゼロ少佐

「ADAMはKGBがヴォルギンのもとへ潜入させたスパイだ。接触には  細心の注意を払う必要がある」

スネーク

「俺と接触していることをヴォルギンに知られてはならないということだ  な」

ゼロ少佐

「そうだ」
(2)

ゼロ少佐

「君が敵に追われている状態ではADAMが現われることはないだろう」

ゼロ少佐

「ADAMとの接触は、敵に発見されていないことを確認してからにし  ろ」

ゼロ少佐

「潜入フェイズで接触するんだ。いいな」
■山猫部隊戦
【山猫戦 全滅させろ】
(1)

ゼロ少佐

「どうやら、完全に囲まれたようだな」

スネーク

「そのようだ」

ゼロ少佐

「そこからEVAを逃がすには……」

スネーク

「ああ。奴等を全滅させるしかない」
(2)

ゼロ少佐

「スネーク、山猫部隊を全て倒すんだ。EVAを無事に逃がし、君も脱出  するにはそれしかない」

ゼロ少佐

「だが敵の数が多い。正面から戦うのはさけてくれ。見つからないように  接敵し、一人ずつ倒していくんだ。カムフラージュも忘れるな」
【山猫戦 部屋の中から出ないと】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、奴等は工場内を捜索しながら接近してくるようだ。いずれそ  の部屋にもやってくる」

ゼロ少佐

「いつまでもそこに留まっていたら、見つかって蜂の巣にされるぞ」
(2)

ゼロ少佐

「早くその部屋から出るんだ。EVAが使った床下への出口を使え!」
(3)

ゼロ少佐

「ロッカーに隠れてやり過ごすのも手かもしれんな」
【山猫戦 基本攻略】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、山猫部隊と正面から戦うのはさけろ。敵の数が多い。包囲さ  れれば厄介なことになるぞ」

ゼロ少佐

「カムフラージュしながら見つからないように近づき、一人ずつ倒してい  くんだ」
(2)

ゼロ少佐

「カムフラージュが不充分だと、スナイパーや遠距離にいる敵に発見され  て攻撃される危険性も高くなる」

ゼロ少佐

「サバイバルビュアーの『CAMOUFLAGE』で偽装することを忘れ  るな」

ゼロ少佐

「カムフラージュ率を常に高く保つんだ」
【山猫戦 隊列敵】

ゼロ少佐

「スネーク、隊列を組んだ敵は厄介だぞ。最後尾から一人ずつ倒していく  ようにしろ」
【山猫戦 ドラム缶】

ゼロ少佐

「スネーク、廃工場には燃料の詰まったドラム缶があっただろう」

ゼロ少佐

「ドラム缶に銃弾を撃ち込めば近くの敵をまとめて吹き飛ばすことが出来  るはずだ。うまく使え!」
【山猫戦 隠れ敵】

ゼロ少佐

「スネーク、敵はどこにひそんでいるかわからんぞ。天井や草むらにも注  意しろ。一瞬足りとも気を抜くな」
【山猫戦 EVAは放っておけ】

ゼロ少佐

「EVAがバイクで脱出するまで、君が敵を引き付けることになっている  んだろう。彼女はどこかで隙をうかがっているはずだ」

ゼロ少佐

「EVAのことは気にするな。君は敵を倒すことに集中してくれ。  いいな!」
【山猫戦 スナイパー注意】

ゼロ少佐

「スネーク、奴等はスナイパーを配置しているようだ」

ゼロ少佐

「スナイパーの狙いは正確だ。狙撃を受ければ重傷になる危険性も高い」

ゼロ少佐

「スナイパーは撃たれる前に見つけ出して倒すんだ。もし撃たれたらすぐ  に遮蔽物へ身を隠せ。いいな」
【山猫戦 敵残っている】

ゼロ少佐

「スネーク、気を抜くな。敵がまだどこかに残っているぞ。探し出して倒  すんだ」
■山猫部隊戦 シギント
【山猫戦 サプレッサー】
(1)

シギント

「スネーク、サプレッサーをつけずに発砲すれば発砲音とマズルフラッ  シュで敵に位置を悟られるぞ」
(2)

シギント

「サプレッサーを装着すればその心配はいらない。武器ウィンドウを開い  て決定ボタンを押してサプレッサーを装着するんだ」
【スタングレネード注意】
(1)

シギント

「スネーク、奴等の使ってくるスタングレネードに気をつけろ」
(2)

スネーク

「スタングレネード?」

シギント

「ああ。奴等が独自に作った兵器だ。強烈な光と音で敵を一時的に気絶さ  せる効果があるらしい」
(3)

シギント

「スタングレネードの光をまともに見たら文字通り目がくらんじまうぞ。  投げ込まれたらすぐに後ろを向くようにするんだ」
【ストーナー注意】

シギント

「スネーク、気をつけてくれ。敵の中にはM63を装備している奴がいる  ようだ」

シギント

「M63はアメリカ製の軽機関銃だ。その火力は侮れないぜ。壁越しに撃  たれないように注意してくれ」
【ショットガン注意】

シギント

「ショットガンを装備した敵がいるのか?」

シギント

「そのショットガンはM37。アメリカ製の野戦用ショットガンだ」

シギント

「遠距離ではさほど脅威でもないが、近くで食らうと大怪我するぜ。気を  つけてくれ」
【スコーピオン注意】

シギント

「スコーピオンを持った敵がいるようだな」

シギント

「スコーピオンはチェコスロヴァキア製のサブマシンガンだ」

シギント

「ライフルよりも威力は劣るが扱いやすい。特に中距離での命中率は侮れ  ないぞ。連続して撃たれれば大怪我になる」

シギント

「気をつけてくれ」
【グレネード注意】

シギント

「スネーク、連中の投げるグレネードには気をつけろ」

シギント

「爆風に巻き込まれたら大怪我するぜ。火傷を負うこともあるだろう。グ  レネードを投げられたらすぐに退避してホフクするんだ」
【山猫戦 ライフル】
(1)

シギント

「山猫部隊が使っているライフルはAK―47じゃないな」
(2)

スネーク

「ああ。AKMに似ているが少し違うようだ」

シギント

「どう違う?」

スネーク

「スチール製のハンドガードとバーチカルタイプのフォアグリップがつい  ている。マズルサプレッサーも大型だ」

シギント

「AKMのカービンバージョンってところだな」

シギント

「ハンガリーがAKMの独自改良版、AMD―63のカービンバージョン  を試作しているって情報を聞いたことがある」

シギント

「おそらくそのプロトタイプを輸入して使ってるんだろう」
(3)

シギント

「奴等が使っているのがAMD―63のカービンバージョンだとすると侮  れないぞ。特に近距離ではAK―47よりも扱いやすいはずだ」

シギント

「そもそも連中はエリート部隊だ。通常のスペツナズより射撃の腕も上だ  ろう。重傷をもらう危険性も高いぞ。気をつけてくれ」
Section 4
EVA接触~山頂廃墟EVA合流
オセロットを撃退しEVAと別れたスネークは、ソコロフ救出のため、北をめざして一人ジャングルの中を進んでいく。そこへ、EVAから無線連絡が入った。
【山猫部隊戦後EVA CALL無線機デモ1】

EVA

「スネーク、聞こえる?」

スネーク

「EVAか」

EVA

「ええ、お待たせ」

スネーク

「無事着いたのか?」

EVA

「誰にも見られてないわ」

スネーク

「君はヴォルギンのそばにいるのか?」

EVA

「そばもそば……」

スネーク

「ザ・ボスは?」

EVA

「ええ、彼女も近くにいる」

スネーク

「気をつけろよ」

EVA

「ありがとう。ザ・ボスとは気があうの。同じ亡命者同士ね」

スネーク

「どうして亡命を? 俺には考えられない。国を売るなんて……  (ザ・ボスの事も含めて)」

EVA

「ザ・ボスのこと?」

スネーク

「なぜだ? 君はアメリカで生まれ育ったんだろう?」

EVA

「そうよ、小さな田舎街でね。他の国や異なる文化や考え方が存在する  なんて思いもしなかった。国家安全保障局NSAで働くまではね……。ある  日、これまで当たり前だと思っていた事が信じられなくなった」

スネーク

「何を見た? 何を知れば亡命を考える?」

EVA

「信じないわ」

スネーク

「教えてくれ」

EVA

「宇宙を見たの(ザ・ボスと時代をかける)」

スネーク

「宇宙?」

EVA

「本当の宇宙ではないわ。傍聴界での宇宙。そう、私は地上の重力に縛ら  れていた。それだけ……。人も国も環境で変わる。時代で変わる」

スネーク

「ザ・ボスも似たようなことを言っていた」

EVA

「この国とアメリカではなにもかもが違う。でもそれは立場が違うだけ。  見る角度が違うだけ。こっちに来てわかったことがある。今まで伝えら  れてきたことの半分は根も葉もない嘘で……残りの半分は利用する為に  創られた嘘」

スネーク

「真実は何処に?」

EVA

「嘘の中に隠れているの」

スネーク

「君も嘘を(伏線)?」

EVA

「どうかしら。嘘でも本当のように振る舞うように訓練されている。それ  はあなたも同じでしょ?」

スネーク

「いや、俺達は……嘘であっても信じなければならない」

スネーク

「それが任務であれば」

EVA

「憶えておくわ。何かあれば無線連絡して。周波数は142.52よ。  じゃあ!」
ヘリポートに辿りついたスネークは、クレバスを目指し、ヘリポートの北の森へと分け 入っていった。
【オセロット戦前ポリゴンデモ1】
ポリデモ(クレバス/視点変更ボタン無し/昼)
うっそうとした森をかき分けて登場するスネーク。
見通しのいい平地が広がる。大地のそこかしこに切れ目が覗いている。その下が地下洞窟になっている。オセロットが遠くに見える山岳地帯を前に立ちふさがっている。スネークとオセロットの間には大きな大地の亀裂がある。その為、前進は出来ない。
実はザ・ボスはCQC時に発信機を付けた。コブラ部隊はこの発信機のおかげで先回りしている(発信機情報を頼りにオセロットや蛇軍団は待ち受けている)。
西部劇の感じ。風が吹いて草木が揺れる。草玉が転がってきても良い。スネークが進むとオセロット挑発を始める。

オセロット

「やはり来たな。ザ・ボスの情報(発信機)は確かだ」
オセロット、まずリボルバーを右手で抜いてガンプレイ、銃口をスネークにポイントする。

オセロット

「お前は俺の顔に二度も泥を塗った」
顎でスネークの背後を示す。と、スネークの背後(エリアの入り口)を山猫部隊が塞いでいる。山猫部隊が見張っている。つまりはスネークとオセロットのタイマン勝負の環境を作っている。山猫部隊はスネークにAKを向けている。GRUの一般兵士、コブラ部隊に邪魔されない、通れないように見張っている。
編注:製品版では合図が猫の鳴きまねに変更されている。また、山猫部隊がスネークを、GRUの一般兵士が森の入り口を見張るような配置をする。

オセロット

「コブラ部隊には悪いが、お前はこのオセロットがもらう」

オセロット

「お前達は下がっていろ」
スネークを狙っていた山猫部隊、銃口を下に向ける。

オセロット

「二人っきりだ。邪魔するものはいない」

オセロット

「オセロットは気高い生き物だ。本来、群れることはない」
オセロット、左手でもう一丁のリボルバーを抜いて、くるくる回す。
右手のリボルバーもあわせて回す。両手で二丁をガンプレイ。
と、ダブル銃口をスネークに突きつける。

オセロット

「12発だ……いいか、今回は12発だ」
スネーク、戸惑う(銃を抜かない)。
オセロット、見事なガンプレイで銃をホルスターに戻す。かなり銃が手に馴染んできている。オセロットらしさが光る。
再び、風が吹いて草木が揺れる。草玉が転がってきても良い。
オセロットの首にかかったジャム弾が風でゆれる。
オセロット、両手の指をリラックスさせる。見守る山猫部隊。

オセロット

「さあ、来いっ!」
オセロットを次第に追い詰めていくスネーク。だが、決着が着こうとしたそのとき、蜂の大群が来襲する。
【オセロット戦 蜂で中断ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン無し/昼)

オセロット

「くそっ、見つかったか(ザ・ペインに)!!」
蜂の大群が来襲! 蜂は暗雲となり、空を包む。辺りをすっぽりと包む。夜のように暗くなる。山猫部隊パニックに陥る。ここではまだペインは出さない。蜂が山猫部隊に襲う。
スネーク、姿勢を低くして蜂の来襲に備えている。
オセロット、たまらない!

オセロット

「(ふん、ふん、えい、えい等、蜂をよける息)」
オセロット、ガンプレイで蜂をよける。
蜂に追われるスネーク。
この後、闘う事になるザ・ペインの恐ろしさを演出しておく。
蜂にたかられる兵士。服のほんのわずかな隙間からでも蜂は侵入してゆく。兵士の身体 (制服)が内側から膨張していく。

山猫1

「(断末魔の悲鳴)」
溜まらず、スカルキャップを脱ぐ!下から蜂に刺されて腫れ上がった顔。兵士は地面に倒れて痙攣! 口から、鼻から、眼からバレットビーが飛びだして行く。
襲われた兵士の長い悲鳴が襲われている間にだんだん蜂の羽音に変わっていく (モーフィング的クロスフェード)。
絶叫して逃げていく他の兵士。

山猫2~4

「(絶叫しながら逃げる)」
あたりは真っ暗になる。視界がゼロ。

オセロット

「邪魔が入った! また会おう!」(MGS1【注1】
オセロット、逃げる。スネーク、漆黒を闇雲に走る。
巨大なクレバスに脚から落下する。

スネーク

「!!(悲鳴)」
オセロットとの戦いのさなか、蜂に襲われ洞窟へと落ちたスネーク。だがスネークはそのまま洞窟を進み、やがて天井から青空がのぞく地底湖にたどり着いた。
【ザ・ペイン登場ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン無し/昼)
蜂の大群の羽音が聞こえて立ち止まるスネーク。

スネーク

「!」
天井のドームから蜂の大群が降りてくる。地底湖がまっ黒になる。
二階にいるスネーク、蜂から逃げる?(何処へかは要検討)。蜂が地底湖中央にあるお立ち台状の島に終結していく。蜂が居なくなると湖に魚の死骸が累々と浮かんでいる。蜂の毒で地底湖の魚が全滅。
編注:製品版ではスネークが蜂に追われて水に飛び込む。魚が毒にやられる演出はない。
生きた暗雲はお立ち台で人型になる。
遂にコブラ部隊一人目の刺客。ザ・ペイン登場。

ザ・ペイン

「ようやく捉えたぞ」
身体に蜂が回収され、ザ・ペインの実体がはっきりする。蜂迷彩。迷彩服に小さな穴 (通気孔)が空いており、そこに蜂が潜り込む。

ザ・ペイン

「我らはザ・ボスの息子達(ビックボスの息子達にかける)……  俺はザ・ペイン……おまえにこの世で最高の痛みペインをやろう」
【画面テロップ】
蜂兵士 ザ・ペイン(声優名)
怪人特有の動きをして啖呵を切る。

ザ・ペイン

「いくぞっ!」
スネークは苦闘の末、ザ・ペインを倒す。
【ザ・ペイン死亡ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン無し/昼)

ザ・ペイン

「この感覚! ……この痛みペイン!!この痛みペインだ!!!」
ザ・ペイン、絶命。
ザ・ペイン、大爆発する。
ザ・ペインを倒し、洞窟を抜けたスネークの目の前に広がっていたのはマングローブの林だった。スネークは膝まで水につかりながらマングローブを進んでいく。やがてスネークは、桟橋が備えられた基地へと行き着いた。
【マングローブ基地前ポリゴンデモ1】
ポリデモ(マングローブ基地1/視点変更有り/夜)
スネーク、基地前のステージに入る。既に日は落ちて夜になっている。
前方に基地の入り口が見える。スネーク、立ち泳ぎのまま双眼鏡でみる。主観にするとソコロフが見える。大佐、EVA、オセロット、兵士、科学者(ソコロフ)がいる。ソコロフが兵士に連行されている。
大佐は兵士に指示する。
ここからは双眼鏡視点ではない。映画(客観)視点。兵士がソコロフを基地内部へ連れて行こうとするが、ソコロフは身をよじって抵抗している。

ソコロフ

「ぐぅ!」

ソコロフ

「離せ!」

ソコロフ

「私はいかんぞ!」
タチアナ(EVA)は大佐の前で、ソコロフの身を案じ今にも駆け寄りそうな感じにオロオロしている。
大佐、なおも抵抗を続けるソコロフを見て呆れたように言う。

大佐

「全く。何度言えばわかる?」
大佐、前にいるEVAの肩に何気なく手を置く。
EVA、思わず振り向く(完全に無防備)。
大佐、いきなりEVAへ電撃を浴びせる。スパークが走る!

EVA

「(悲鳴)」
はじかれた様に倒れるEVA。メガネが外れて地面に落ちる。ちょっとEVAらしさが出る。

ソコロフ

「ターニャ!(EVAが名乗っているタチアナの愛称形)」

EVA

「(痛みに耐えるうめき)」
思わずEVAの元へ駆け寄ろうとするソコロフだが兵士に羽交い絞めにされる。
大佐、うめくEVAを無視してソコロフへ向かって言う。

大佐

「お前が抵抗するたびにこの愛人が痛い目にあうんだぞ?」

ソコロフ

「ヴォルギン(貴様)……!!」
ソコロフ、なおも羽交い絞めにされたままもがく。

ソコロフ

「くそ!」
大佐、倒れたEVAの首根っこを無造作に左手で掴み、引きずり起こす。大佐、右手を EVAの目前にかざす。拳からスパークが出る。大佐、EVAに軽く触れて、少々の電流を EVAに流す。

EVA

「(悲鳴)」
電流がEVAの体内を流れる。EVAのパンストが伝線する。
EVA、なんとか痛みを押さえ込む。
大佐、ソコロフを視線で恫喝。
ソコロフ、仕方なく抵抗をやめる。
大佐、右手をEVAから離す。ぐったりとなるEVA。
大佐、満足げにEVAを掴んでいた左手を離す。その場に崩れ落ちるEVA。かろうじて地面に落ちたメガネを拾う。
腕を兵士に掴まれ基地内部へ連れ戻されていくソコロフ。
ソコロフを制止するオセロット。

オセロット

「待て、売国奴」
ソコロフ、振り返り、オセロットを見る。
殺されると思って身を引くソコロフ。

オセロット

「お前の運を試してやろう」
オセロット式ロシアンルーレットを試す。
オセロット、リボルバーを抜いて一発込めてシリンダーを回す。

オセロット

「よく見ておけっ!」

オセロット

「この3つの銃のどれかに1発だけ実弾が入っている。続けて6回  トリガーを引く。いいか?」
手に持っている銃を空中に投げる。そして両手でホルスターから二丁の銃を抜き、しばらくジャグリング(大道芸人風)をする。
EVAは電流のおかげでしばらく放心状態。EVAのスカートから太股が覗いている。大佐はEVAを見て、ニヤニヤしている。EVA、スカートの裾を直す。倒れた拍子にスカートがスリット状に破けてめくれていたのを戻す(以降のシーンでは破けたのは直っている)。
編注:製品版ではこのシーンはカットされている。
オセロット、右手でキャッチした銃を一発ずつ、試していく。
続けて6回、空撃ち。

ソコロフ

「う!(おびえた悲鳴)」

ソコロフ

「は!(おびえた悲鳴)」

ソコロフ

「ひ!(おびえた悲鳴)」

ソコロフ

「ひぃ!!(おびえた悲鳴)」

ソコロフ

「ひぃぃ!!(おびえた悲鳴)」

ソコロフ

「!!!(おびえた悲鳴)」
ソコロフ、腰を抜かす。失禁する。

オセロット

「まだ運があるようだ……」

ソコロフ

「はぁぁ(腰を抜かして失禁)」
オセロットの両手に銃。
と何処からともなく現れたザ・ボスがさっと歩み寄り、空中の銃を掴みとる。

オセロット

「!」
ザ・ボス、オセロットを見たまま、横向けに掴んだリボルバーのトリガーを引き絞る。一発、水面に発砲!

オセロット

「!!」
そこに弾があることがわかっていた! 静かに話す。

ザ・ボス

「戦場で運をあてにするな」

オセロット

「ちっ!」
大佐は一枚上手のザ・ボスに感心して笑う。

大佐

「(笑う)」
大佐は兵士に合図、ソコロフは兵士に連れられて施設内へと入っていく。

ザ・ボス

「勝手な真似はするな(クレバスでの事)」
ザ・ボス、リボルバーをオセロットに見せる。

ザ・ボス

「奴(スネーク)は我々コブラ部隊が処理する」
ザ・ボス、手の中のリボルバーをバラバラにして返す。
対面するザ・ボス。(母親と息子)
オセロット、怒って去っていく(基地に入っていく)。
大佐、ザ・ボス、EVAがいる。

大佐

「CIAの犬は片づいたのか?」

ザ・ボス

「……ザ・ペインがやられた」

大佐

「なんだと!」
コブラ部隊の一員がやられたことに大佐が怒る。
咄嗟に両手で銃弾を引き抜く。
バレットパンチ! 必殺パンチで壁をブッ叩く!
大きな穴が二つ開く。

大佐

「ガキとはいえ、やはりザ・ボスの弟子だな」
大佐の拳から煙が上がっている。
手を開いて薬莢を捨てる。

大佐

「フルシチョフが裏で手を引いているかもしれん。早いほうがいい。最終  試験の前に消してくれ」
ザ・ボス、大佐には見向きもせずに答える。視線は水面にいるスネーク。ザ・ボスには スネークが見えている。

ザ・ボス

「大丈夫だ」

ザ・ボス

「彼らに任せる」
100歳を越える老人が車いすにのってやってくる。
老人は居眠りしている。車いすは一人でに進んでいる。
実は「ザ・フィアー」が押しているがステルス迷彩なので見えない。
車いす止まる。一瞬、ザ・フィアーの身体が見える。

ザ・ボス

「ザ・フィアー、任せたわ」
ザ・フィアー、ステルスを解いてマングローブを駆け抜けていく。
マングローブに奇声がこだまする。

ザ・フィアー

「(奇声)」
大佐、動かないジ・エンドを見る。

大佐

「このじいさん。ずっと寝てるが大丈夫か?」

ザ・ボス

「余命のエネルギーは戦場のみに使う。ジ・エンドは普段、死んでいる。  時が来れば目覚める」
雷鳴が響く。

ザ・ボス

「そして、奴は……ジ・エンドだ」
突然、雨が降り出す。
大佐は雨が嫌いなので余計に苛立ち、舌打ちする。

大佐

「ちっ(舌打ち)」
大佐、EVAに言う。

大佐

「来い、ソコロフの愛人。雨が上がるまで私を楽しませろ」
大佐、基地へ入っていく。
EVA、ふらつきながら大佐のあとをついていく。

大佐

「くわばら……くわばら……」
一人残ったザ・ボス、マングローブを見渡す。

ザ・ボス

「ザ・ソロー? 居るの?」
主観ボタンで見ると双眼鏡画面でザ・ソローが立っているのが見える。
と、雨が止む。ザ・ボス、ジ・エンドを残したまま去っていく。
しばらくジ・エンドだけが一人が残される。老人は寝ている。
編注:プレイヤーはここでジ・エンドを狙撃して倒すこともできる。その場合ソクロヴィエノでのジ・エンド戦はなくなり、山猫部隊が哨戒することになる。
スネークは、マングローブ基地を通り抜け、ソコロフの捕らえられていると言う研究所へと辿り着く。EVAから受け取った科学者の服で変装し、研究所の最奥まで潜入していく スネーク。そしてソコロフがいるという部屋を探り当てたスネークは、その中へとそっと入っていった。
【グラーニン接触ポリゴンデモ1】
ポリデモ(グラーニン/視点変更有り/夜)
部屋に入るスネーク。部屋は荒れており、ソコロフの研究設備、資料等は持ち出された後。
部屋を見渡すスネーク。回転椅子に座ってデスクに向かっている男(グラーニン)の後姿がみえる。
机に乗せた足が見える。ピカピカに磨かれた高そうな革靴。足同士をぶつけてコツコツ言わせている。動きに合わせてピカピカ光る(EVAが発信機を細工した靴強調)。
スネークが男をソコロフだと思ってそちらへ近づこうとすると、グラーニンが突然回転椅子を回して振り向く。手にはウォッカを満たした携帯ケース。

グラーニン

「ソコロフなら、もうここにはおらんよ」

スネーク

「!(男がソコロフでないと気づいた)」
スネーク、反射的に銃を取り出そうとする。
それを見たグラーニンは面白くなさそうに吐き捨てる。

グラーニン

「物騒なモノを出すな。酒がマズくなるだろうが。あんた、例の侵入者だ  ろう? さすがは資本主義の犬。人間の礼儀を知らん」
グラーニン、ぐいっとウォッカを飲む。

スネーク

「お前は?」
グラーニン、携帯ケースから口を離す。

グラーニン

「(憤ったように)私を知らんのか? それでよく工作員エージェントがつとまるな」

グラーニン

「まあいい」
グラーニン、椅子から立ち上がる。

グラーニン

「(エラそうに)私はアレクサンドル・レオノヴィッチ・グラーニン。  一言で言って、偉大な男だ」
【画面テロップ】
グラーニン(声優名)

グラーニン

「我が連邦最高の兵器開発者であり、栄光あるグラーニン設計局の局長で  もある」
グラーニン、胸を張る。レーニン勲章が胸に付いている。

グラーニン

「レーニン勲章だ。最も優秀な労働者へ社会主義労働英雄の称号と共に贈  られる最高の栄誉。私の輝かしい実績に対して授与されたものだ」

グラーニン

「偉大な共産主義社会建設のため、私は大戦中から様々な兵器を作り出し  てきた。下劣なナチどもを追い散らすことができたのも私のおかげと  言っていい」
グラーニン、弾道ミサイルシステムの模型や資料を目線で示す。

グラーニン

「今、お前らがSS―1Cと呼んで、恐れおののいている道路移動型弾道  ミサイルシステムの基礎を作ったのも私なのだぞ」
グラーニン、一気にしゃべってまたウォッカをあおる。

スネーク

「随分酔ってるな」
グラーニン、ケースから口を離す。ウオッカが口から漏れて、首や胸をぬらす。

グラーニン

「酔おうとしてるだけだ。今はコイツをる以外にすることがない。奴の  せいだ」

スネーク

「奴?」

グラーニン

「ソコロフだよ。あんたの目当ても奴なんだろう」

グラーニン

「奴のせいで私は全権を奪われた。私の研究もお払い箱だ。見ろ!」
グラーニン、書類を机から取り、スネークへ次々と見せる。ポリデモではスネークを捉えているので、書類は裏側しか見えないが、主観ボタンでメタルギア的な二足歩行機械の設計図 (最初のMSX版メタルギア、REX等)が見れる。歩行試験に失敗してズッコケ大破した写真なども?

グラーニン

「画期的な移動核ミサイルシステム……二足歩行戦車……」

スネーク

「二足歩行戦車?」

グラーニン

「歩く戦車、ロボットだよ」
室内にはRAY【注2】のモデル、ジェフティ【注3】などのモデル(イラスト)もある。宇宙ロケットの写真やモデルもある。主観でパンすると見える。REX【注2】の模型や図もある。

グラーニン

「猿から人への進化におけるミッシングリンクの話を知ってるか?」

グラーニン

「この技術は歩兵と兵器をつなぐ歯車になる。まさに金属の歯車。兵器は  革新的な進化を遂げる……偉大な金属の歯車なのだ!」

スネーク

金属の歯車メタルギア……」

グラーニン

「ククク……だが私はタダでは引かんぞ。泣き寝入りはゴメンだ。私はこ  の資料をアメリカの友人に送ってやるのだ」
アメリカの友人の写真(新聞記事)を見せる。…エメリッヒ博士…という記事。主観でみた時に見える。

スネーク

「何だと?」

グラーニン

「ここの連中は後悔する。そして自らが標的となったとき、身をもって私  の偉大さを思い知ることになるのだ!」

グラーニン

「そう、私の研究はソコロフの下品なシャゴホッドとは志が違う! 戦車  にロケットエンジンなぞつけてどうする!?」

スネーク

「それでソコロフは」

グラーニン

「(聞いてない)そもそも戦車に付加すべきなのは、ロケットなどではな  い!(足元を指して)……これを見てみろ」

スネーク

「(それを見て)いい靴だ」

グラーニン

「違う!」
グラーニン、自らの足をポンっと叩いて、ゆっくりと歩き出す。

グラーニン

「脚だ!! どこへでも移動できる脚なのだ!! 人類が直立歩行したよ  うにな! それこそが真の革新だ! あんたもそう思うだろうが!?」

スネーク

「……」

グラーニン

「だが上層部の馬鹿どもはソコロフを選んだ」

スネーク

「そのソコロフはどこに?」

グラーニン

「(聞いてない)私の研究プロジェクトは廃止、『賢者の遺産』もソコロフに回され  た」

スネーク

「何の話だ?」
【グラーニン接触ムービーデモ1】
(新川劇場)
ナチスが隠していた絵画や金塊などの宝物、歴史的遺産。第二次大戦中の映像。
大佐の親父…親父を殺しているヴォルギン大佐。
編注:この演出は使われていない。製品版では文字媒体の資料と大佐の父親のイラストが流される。

グラーニン

「『賢者の遺産』だ。あんた、『賢者達』を知らんのか? 大佐はその莫  大な『遺産』を引き継いだのだ。ヴォルギンの親父が『賢者達』の  マネーロンダリングを担当していた。奴の親父は大戦後のどさくさに紛  れてそれらの『遺産』をいただいた。ヴォルギンはそれを違法に相続し  たんだ」

グラーニン

「軍の予算など取るに足らん。この設計局のあらゆる兵器開発費は全てそ  の大佐の懐から出ている。ここで生まれた数々の兵器が遺伝子となっ  て、やがて人類の戦争の形を変えていくだろう! 私の研究資金もその  『遺産』から出ていた。……出ていたんだ」

グラーニン

「金も人員も全てシャゴホッドに回され、いよいよ明日最終試験だ。ソコ  ロフがヴォルギンの本拠地、大要塞グロズニィグラードの兵器廠で最終  調整している間、私はここで敵のスパイ相手に酒を飲むしかない」

スネーク

「……ソコロフはそこに移されたのか?」

グラーニン

「ああ」

スネーク

「シャゴホッドもそこにあるんだな?」

グラーニン

「そうだ」
【グラーニン接触ポリゴンデモ2】
ポリデモ(グラーニン/視点変更有り/夜)
スネーク、部屋を出て行こうとする。

グラーニン

「おい?」

グラーニン

「……グロズニィグラードへ行く気か?」
グラーニン、出て行くスネークの背中に言う。

グラーニン

「あの要塞は文字通り鉄壁だ」

スネーク

「だろうな」

グラーニン

「死ぬぞ」

スネーク

「そのつもりはない」

グラーニン

「待て!」
スネーク、グラーニンへ振り向く

スネーク

「(苛立たしげに)なんだ?」

グラーニン

「人の話を聞け。手を貸してやろうというんだよ」

スネーク

「(怪訝そうに)なんだって?」

グラーニン

「(肩をすくめ)誉めてくれた礼だ」

スネーク

「俺が何を褒めた?」
グラーニン、靴を見せる。

グラーニン

「靴だ。タチアナに貰った、この靴を誉めてくれた礼だよ」
格好に構わないグラーニンには似合わない靴(発信機入り)。

グラーニン

「要塞への侵入ルートを教えてやる。……そのかわり、必ず奴を連れ出  し、シャゴホッドを破壊してくれ」

スネーク

「……」
スネークの沈黙を、グラーニンは取引の承諾と勝手に考える。

グラーニン

「グロズニィグラードの下には地下壕が張り巡らされている。それをうま  く使えば内部へ潜り込めるはずだ。山岳地帯に行くといい。地下壕への  入り口がある」
グラーニン、鍵を取り出す。
グラーニン、スネークへ歩み寄りながら。

グラーニン

「こいつをやろう」
グラーニン、鍵をスネークに渡す。受け取るスネーク。
【グラーニン接触ポリゴンデモ3】
ポリデモ(視点変更ナシ)
マングローブ基地内部の鍵のかかった扉の映像。

グラーニン

「あんた、ここへ来るのに倉庫を通っただろう」

スネーク

「ああ」

グラーニン

「そこに鍵がかかった扉があったはずだ。覚えているか?」

スネーク

「……」

グラーニン

「これを使えば、その扉が開けられる」

グラーニン

「その向こうは広大な密林だ。その一番奥から山岳地帯へ登ることが出来  る」

グラーニン

「一度倉庫まで戻れ。それから鍵のかかった扉を開けて先へ進むんだ。  わかったか?」
【グラーニン接触ポリゴンデモ4】
ポリデモ(グラーニン/視点変更有り/夜)
再びグラーニン部屋。

スネーク

「なぜ俺に協力を?」

グラーニン

「私はソコロフのように亡命を考えた事など一度もない」

グラーニン

「私はこの国が好きだ。この土地を愛しておる」

グラーニン

「他で暮らす事など考えられん」
胸の勲章を目線で見る。

グラーニン

「私はこれからもこの偉大な祖国の英雄でいたいのだ。隅へ追いやられ朽  ち果てていくなど耐えられん……」
窓の外が明るくなってくる。

グラーニン

「もう夜明けだ。急ぐといい。私はもう少しここで飲ませてもらう」
スネーク、部屋の出口へ向かう。
出口間際でグラーニンがウォッカを掲げて、健闘を祈る乾杯のポーズをとる。

グラーニン

「資本主義に!」
スネーク、部屋を出る。
グラーニンと別れたスネークは研究所を後にし、山岳へと向かうため、マングローブ基地へと戻ろうとする。だがその途中のジャングルでスネークは待ち伏せを受ける。
【ザ・フィアー登場ポリゴンデモ1】
ポリデモ(トラップジャングル/視点変更有り/昼)
スネーク、ジャングルを進む。と、腿にボウガンの矢が刺さる!

スネーク

「ぐぉ!(うめき)」
ひざまづくスネーク。気配を感じて矢の飛んできた方向を見る。
木の葉や煙でステルスの影が木から木へ風のように駆け抜けたのがわかる。
スネーク、目線で影を追いながら、地面を転がって腿の矢を抜こうとする。
鋭い痛み! 苦痛に堪え切れないスネーク。

スネーク

「(うめき)」
気配が正面にくる。
スネーク、矢に塗られた痺れ薬(毒)で意識が朦朧とする。
手足の長い男(影)が音もなく降りてくる。蜘蛛のような動き。
男、地面に降りる途中で実体化する。男の手にボウガン(ウィリアム・テル)。
男の口から長い舌(アイテムを取るための舌)がチョロリと覗く。舌先は二股に割れている。

ザ・フィアー

「俺はザ・フィアー……」
【画面テロップ】
蜘蛛兵士 ザ・フィアー(声優名)

ザ・フィアー

「その矢にはクロドクシボグモの毒が塗られている。じきに耐えがたい激  痛が全身を襲うだろう。体は麻痺し、息も出来ず、やがて心臓が止ま  る」
クロドクシボグモ。毒グモ界最強の毒を持つクモ。詳しくはパラメディックが教えてくれる。
悔しそうなスネーク。身体の痙攣で振動が来るので振動関係の仕様は使えなくなる。

ザ・フィアー

「しかし、それでは面白くない。まだ死ぬな」
ウイリアム・テルをしまうザ・フィアー。
スネーク、頭を振って自身を叱咤する。

スネーク

「くっ!(自分を叱咤)」

ザ・フィアー

「ボスの教え子よ……。貴様にまだ見たことのない、本当の恐怖フィアーを見せて  やろう。俺のウェブの中で……」
男は手足の関節を外し(逆関節)、地面に這う。

ザ・フィアー

「さあ、恐怖フィアーだ、恐怖フィアーを感じろっ!」
蜘蛛のようにスルスル木に昇ってゆく! とにかく人間の動きではない。
激闘の末、スネークはザ・フィアーを打ち倒すことに成功する。
【ザ・フィアー死亡ポリゴンデモ1】
ポリデモ(トラップジャングル/視点変更有り/昼)
ザ・フィアー、空から降ってくる。ワイヤーを周囲の木に結んでいる。ワイヤーがピンッと張られ、ザ・フィアーの身体が空中で静止する。蜘蛛の巣に帰った蜘蛛のようにみえる。

ザ・フィアー

恐怖フィアー! 恐怖フィアーだ!! 見えたぞ、恐怖フィアーが!!」
ザ・フィアーが大きく叫ぶと跡形無く、爆発する!ザ・フィアーの矢が辺り一面(木々や地面)に刺さる!
ザ・フィアーを倒し、一路、山岳へと向かうスネーク。グラーニンから渡された鍵で扉を抜けた先には広大なジャングルが広がっていた。そこへEVAから無線連絡が入る。
【苔ジャングル侵入無線デモ1】

EVA

「スネーク、聞こえる」

スネーク

「EVA? 今どこに?」

EVA

「大要塞、グロズニィグラードよ。ソコロフ博士もここにいる」

スネーク

「無事なんだな?」

EVA

「ええ、今、要塞内でシャゴホッドの最終調整をさせられてる」

スネーク

「少なくともまだ奴は必要とされているということか」

EVA

「今のところは。でも、急いで。フェイズ2のテストも完了したわ」

EVA

「最後の調整が済めば彼は用済みになる」

EVA

「CIAに奪われるくらいなら、大佐は簡単に殺すわ」

スネーク

「EVA、ソコロフのそばを離れないでくれ」

EVA

「わかってる。スネーク、グロズニィグラードの場所わかる?」

スネーク

「ここから北にある山岳から要塞へとつながる地下壕へ行ける、と  グラーニンから聞いたが……」

EVA

「グラーニンが?」

スネーク

「ああ。奴はここへ進めるよう鍵も渡してくれた」

EVA

「どうして?」

スネーク

「酔っていたからじゃないか?」

EVA

「冗談でしょ?」

スネーク

「さあな」

EVA

「……でも、スネーク、そのルートにはひとつ問題があるわよ」

スネーク

「どんな?」

EVA

「要塞内部へ繋がる地下壕の山岳側出口は封鎖されてるのよ。鍵がなけれ  ば入れない」

スネーク

「鍵? ……グラーニンがくれた鍵では?」

EVA

「その鍵では開かないわ」

EVA

「大丈夫。私がなんとかする」
無線機ムービーで廃墟うつす。

EVA

「そうね。山岳の頂上に廃墟があるから、そこで落ち合いましょう」

スネーク

「山岳の頂上、だな。わかった」
※ジ・エンド生きている場合

EVA

「待って、まだあるの」

スネーク

「どうした?」

EVA

「コブラ部隊の一人が山岳手前のジャングルで待ち伏せしてるらしいわ。  伝説の狙撃手……ジ・エンドよ」

スネーク

「……そいつなら見た。かなりの老人だろう」

EVA

「侮らないで。彼は近代狙撃技術の祖とも言われている兵士ソルジャーよ」

スネーク

「奴は一人か? 観測手は?」

EVA

「いいえ、彼も一人よ。観測手は必要ないらしいの」

スネーク

「どういうことだ?」

EVA

「森の全てが彼の味方らしい……」

スネーク

「森が……」

EVA

「気をつけて」

スネーク

「わかった。俺もここでゲーム・オーバーTHE ENDになるわけにはいかない」
→ジ・エンド登場ポリゴンデモ1へ
※ジ・エンド死んでいる場合

EVA

「待って、まだあるの」

スネーク

「どうした?」

EVA

「山猫部隊が山岳手前のジャングルで待ち伏せしてるようなの。  スナイパーも配置されてるらしいわ」

スネーク

「待ち伏せか……」

EVA

「気をつけてね」
→山岳EVA接触ポリゴンデモ1へ
山岳を目指し、うっそうとしたジャングルを進んでいくスネークは、老狙撃手ジ・エンドの待ち受ける森へと足を踏み入れた。
【ジ・エンド登場ポリゴンデモ1】
ジ・エンド森に入ったスネーク。
うっそうとした神秘的な森の真ん中で、なぜかただならぬ気配を感じ、まわりを見渡す。
主観にするとジ・エンドのいるところが一瞬映る?

スネーク

「(殺気を感じている)……?」
ポリデモで第一のヒントが見れる。周りのビジュアルでジ・エンドの潜んでいる所を想像する。
この時、主観ボタンを押すと、カメラ視点になる。あるいはカメラをある程度、パンできる。カメラをパンすると森の状況がよくわかる。おそらく、高台のエリアにいる。
編注:製品版ではスネークからジ・エンドの潜伏場所までカメラが飛ぶ演出になっている。
ジ・エンドが森の中でスナイピング姿勢で眠っている。ギリースーツなので、完全に森にとけ込んでいる。最初は全く見えない感じ。地面に顔面をぴったりとくっつけている(第3匍匐 状態)。かすかなイビキが聞こえる。

ジ・エンド

「(かすかなイビキ)」
体の上、顔の上に虫や蛇が伝っている、全く動かない。エマオウム(MGS2でエマが 飼っていたのと同じオウム)が老人の肩に止まる。スネークの接近に気配を感じる。イビキが途切れると、眼を開けるジ・エンド。緩慢な動作でスコープに眼をあてる。右目がこぼれんばかりに飛び出す。両手の指を軽く動かして筋肉、腱をほぐす。
ジ・エンド越しに、まわりを見渡しているスネークが遠くに見える。
森の精につぶやく。最初は今にも事切れそうな程、か細い声。

ジ・エンド

「どうか、最後の獲物を倒すまでの余命をください。もうしばらくわしを  この世界に……」
一度、念じるように眼を閉じる。森の木漏れ日から日の光が漏れ、老人の肢体を照らす。エネルギーが蓄えられていく。(身体のコケの緑色が生き生きしてくる)再び目覚める老人。呟く老人。

ジ・エンド

「わしは既に一生分は眠った……あの世の分も」

ジ・エンド

「礼を言わせてもらう」
喋ると入れ歯が口から出て喋りにくい。染みや痘痕、深い皺だらけの顔が変化しはじめる。老人はみるみる若返っていく。

ジ・エンド

「よくわしを起こしてくれた」

ジ・エンド

「貴様(スネーク)が現れなかったら、本当に永遠の眠りについていたと  ころだ」
若返るにしたがって声も大きく、力強くなる。
エマオウム、森の何処かに飛んで行く。オウムを捕まえると老人の場所がわかる。老人、すくっと立ち上がる。シルエットは筋骨隆々の若者にしか見えない。

ジ・エンド

「蛇よ! 聞こえるか! わしはジ・エンド!貴様に本当の終焉を見せて  やろう! 最後ジ・エンドにはもってこいの獲物だ」
【画面テロップ】
老齢狙撃兵士 ジ・エンド(声優名)
老人、眼をスコープに近づける。飛び出す目玉。
全く動かなくなる老人。
スネーク、老人の声を聞く。森を見上げる。木々がスネークをあざ笑う。
と、静寂に戻る。
スネーク、木の陰に隠れ、無線。
【ジ・エンド登場無線デモ1】

スネーク

「EVA、例のスナイパーが現れた」

EVA

「ジ・エンドね。彼は狙撃の父と言われた伝説の狙撃手スナイパーよ」

スネーク

市街戦MGS1海上MGS2での狙撃なら経験はあるんだが……」

EVA

「森では?」

スネーク

「初めてだ」

EVA

「そう……その森は川、高台、広場の3つのエリアで構成されてる……。  彼はそのどこかであなたを待ち伏せアンブッシュしているはずよ」

スネーク

「長期戦になりそうだな」

EVA

「体力勝負ね。気をつけて。ジ・エンドのカムフラージュ技術は神がかり  的と聞くわ」

スネーク

「動いた方が負けか……。だが奴は100歳を越えているんだろう。スタ  ミナならこっちが有利だ」

EVA

「そうとは言えないかも」

スネーク

「なぜ?」

EVA

「彼は光合成するって聞いたことがある」

スネーク

「化け物(モンスター)か?」

EVA

「あと、ジ・エンドは『森』と話が出来るそうよ」

スネーク

「『森』を知り尽くしているわけだ」

EVA

「ええ。でもあなたを知ってるわけじゃない。あなたなら、きっと勝てる  わ」

スネーク

「ああ。そのつもりだ」
※実時間で2週間経過する→その1 ジ・エンド老衰死デモへ
※ジ・エンドと同じエリアでセーブして中断する→その2 休憩中スネーク死亡デモへ
※ジ・エンドの麻酔弾で意識を失う→その3 スネーク麻酔弾睡眠デモへ
※ジ・エンド撃破→その4 ジ・エンド死亡デモへ
[その1]
ジ・エンド戦が始まった時刻から、(SAVEしてゲーム機の電源を切っていても)実時間で 2週間経過すると、ジ・エンドは老衰で死んでしまい、プレイヤーはその死体を発見することになる。
【ジ・エンド老衰死ポリゴンデモ1】
森の中を身をかがめ慎重に進んでいくスネーク。
狙撃姿勢をとったジ・エンドを発見する。
慎重に背後からジ・エンドへ近づくスネーク。

スネーク

「武器を捨てろ」
答えず身じろぎもしないジ・エンド。
スネーク、慎重に近づいていく。

スネーク

「武器を捨てろ」
ジ・エンド、身じろぎもしない。
スネーク、ジ・エンドに近づき、肩に触れる。触れた途端、ジ・エンドの狙撃姿勢が崩ればったりと地に伏せる。
スネーク、ジ・エンドを慎重に起こす。
無念の表情を浮かべたまま、老衰で死んでいるジ・エンドの顔があらわになる。
スネーク、少佐へ無線連絡。
【ジ・エンド老衰死無線デモ1】

スネーク

「少佐、ジ・エンドを発見した。死んでいる」

ゼロ少佐

「どういうことだ?」

Pメディック

「老衰……じゃないかしら」

ゼロ少佐

「戦いの最中に寿命が尽きたということか」

Pメディック

「ええ……」

ゼロ少佐

「スネーク、君の勝ちだ」

スネーク

「……そうは思えない」

ゼロ少佐

「何だと?」

スネーク

「奴は俺との闘いを望んでいた。だが俺は奴を裏切り……」

ゼロ少佐

「スネーク、何を言っている? これは任務だ。決闘でもスポーツでもな  いんだぞ。トーキョーで金メダルでも狙ってるつもりか?」

スネーク

「……ああ、そうだな……」

ゼロ少佐

「任務を遂行することだけを考えるんだ」

スネーク

「……了解」
【ジ・エンド老衰死ポリゴンデモ2】
無線を終了すると、ジ・エンドの死体をあとに歩き出すスネーク。
背後で老衰死したジ・エンドの体が(他のコブラ部隊同様)大爆発する。
[その2]
ジ・エンド戦中、ジ・エンドと同じエリアにいるにも関わらずSAVEしてゲームを中断したまま実時間で一定時間以上が経ってしまうと、ロード直後にスネークはジ・エンドに撃たれてしまう。プレイヤーは次のゲームのロード時に、ジ・エンドに撃たれるスネークの姿をポリゴンデモで見た後、グラーニン研究所からやりなおすことになる。
ジ・エンド戦の3ステージ、それぞれについて作るorどこかのステージに強制的に飛ばす?
編注:製品版では一定の場所でのデモになっている。
【ジ・エンド休憩中スネーク死亡ポリゴンデモ1】
木にもたれて目を閉じているスネーク。
そのエリアにいる小動物(蝶や蛇など)がスネークのまわりを動いている。とてものどかで平和な感じ。しばしの間をとる。
はっと目を覚まし、立ち上がろうとするスネーク。
その瞬間、銃声。倒れるスネーク。
カメラ、ジ・エンド潜伏場所へ飛ぶ。
狙撃姿勢をとっているジ・エンド。銃口から硝煙。
ジ・エンド、スコープから目を外し呟く。

ジ・エンド

「失望したぞ、若い蛇よ……」

ジ・エンド

「戦場で眼を閉じたが最後、永遠の眠りがやってくる」

ジ・エンド

「だからわしは戦場ここでは眠らぬのだ」
ジ・エンド、スネークが倒れている場所までやってくる。スネークを見下ろす。
ジ・エンド、スネークを肩へかついで、いずこかへ運び出す。
グラーニン研究所の独房で目を覚ますスネーク。
[その3]
ジ・エンドと激闘の最中、スネークはジ・エンドが放った麻酔弾により意識を失ってしまう。
【ジ・エンドスネーク麻酔弾睡眠ポリゴンデモ1】
麻酔弾で意識を失ったスネークが倒れている。
傍らに立つジ・エンド。

ジ・エンド

「未熟者め……。今の貴様は本当の終焉には値しない」
ジ・エンド、スネークを肩へかついで、いずこかへ運び出す。
グラーニン研究所の独房で目を覚ますスネーク。
[その4]
スネークは、苦闘の末、遂にジ・エンドとの狙撃戦を制する。
【ジ・エンド死亡ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン無し/昼)
ジ・エンド死亡のデモ。カメラは老人へ。
老人、横たわっている。両手に狙撃銃。森の精に向かって囁く。

ジ・エンド

「森の精霊達よ……ありがとう。ザ・ボス……。すばらしい弟子だ……  これからは若い世代の時代だ」
老人、空気が抜けていくように精気を失っていく。

ジ・エンド

「1世紀以上も放浪したが、ようやく役目が終わった。すばらしい幕切れジ・エンド  だ」
老人のギリースーツが枯れて紅葉していく。

ジ・エンド

「思い残す事はない。これでわしも森へ還れる」
口元から入れ歯が飛び出す。
老人、大爆発! ギリースーツのひだひだが葉っぱのように舞い散る。
木々を鳥たち(昆虫類?)が一斉に飛び立つ。
枯葉が舞い散ると森に生命の息吹が蘇る。
川には魚が登ってくる。鳥や森の声が聞こえる。
森中の住人がジ・エンドの死を惜しむように泣く。
森の出口を覆っていたツタが、みるみるうちにひいていく(以降、通れるようになる)。
ジ・エンドとの戦いに勝利し、ジャングルを抜けて、山岳を登っていくスネーク。
山岳の頂上に辿り着いたスネークは、EVAと合流するため、廃墟の中へと入っていった。
【山岳EVA接触ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
廃墟に入るスネーク。
物音のする方へ行くとEVAが着替え中。
EVA、隠すそぶりも見せず平然と言う。

EVA

「あら、早かったのね」
スネーク、その背中を見入る。背中に拷問の跡、傷だらけ。火傷や切り傷。かなり古い傷もある。大佐に尋問(変態プレイ)された。
バイクスーツに着替えるEVA。髪の毛を上げたままのEVAの素顔を見る。眼鏡を掛けている。コートを急いでしまうEVA。軍服用ブーツも隠す。前髪を手で降ろす。前髪アップ、軍服コート、ブーツ、眼鏡を印象づける。ブーツはなにか特徴がある。左足の甲がバイクのシフトペダルでEの字にかすれている。
編注:製品版ではEVAの着替えはほとんど終わっている。ブーツをかくす仕草だけが強調された演出になっている。
EVAはかなり疲れている様子。愛人タチアナとEVAの二役でほとんど寝ていない。

スネーク

「疲れているようだな?」

EVA

「ええ、大丈夫。二役が急がしくて、ちょっと寝不足なだけ」

スネーク

「その傷は?」

EVA

「大佐に……」

スネーク

「まさか、ばれたのか?」

EVA

「だったら生きてはいないわ。彼の趣味よ。人をいたぶる。人を痛めつけ  て快楽を得る。最低の男(ゲスヤロウ)……」
スネーク、指先で傷口をすこし触れる。

EVA

「(笑って)珍しいの?」

スネーク

「いや、俺も同じく……傷だらけだ」
EVA、こちらをむいてスネークの上着に手をかける。

EVA

「見せて?」

スネーク

「ダメだ」
身を引くスネーク。話を逸らす。
指先でEVAの古傷を示す。

スネーク

「この傷はどこで?」

EVA

ソ連こっちに亡命してから」

スネーク

「いや、もっと古い傷だ。NSA(国家安全保障局)は内勤だろう。どこ  でこんな傷を……」
EVA、スネークが自分の偽装経歴に疑念を抱いたと気づき、誤魔化そうとする。

EVA

「知りたい?」

スネーク

「……」

EVA

「教えない」

スネーク

「……(なぜ? という不満顔)」

EVA

「いい女に秘密はつきものよ」

EVA

「そんなことより、急いで。シャゴホッドのフェイズ2の実験が始まる。  実験を邪魔しようとする動きがあるわ」

スネーク

「フルシチョフ?」

EVA

「彼の軍がこっちへ向かっている。それに対抗する為に大佐は部隊を集結  させている。もたもたしていると警戒がさらに厳重になる」
ゲート内側へ通じる地下壕の鍵をEVAがくれる。

EVA

「例の鍵よ。これで地下壕への扉が開くわ。その先を進めば、グロズニィ  グラード内部へ出られる」
※この時点で暗視ゴーグルを手に入れていない場合
EVAが暗視ゴーグルをくれる。

EVA

「これも持っていくといいわ。きっと役に立つはず」
難度によっては食べ物(即席ラーメン)くれる。

EVA

「あと、これも」

スネーク

「なんだ? これは?」

EVA

「21世紀の食べ物よ。宇宙航海時代のね」
食べ物(即席ラーメン)を受け取る。

EVA

「たまには美味しいものも食べて。(スネークの唇を人差し指で触って)  あなたとキスしたら、きっと獣の味がするわ」
【山岳EVA接触ポリゴンデモ2】
基地内のポリデモ。
基地の様子、ソコロフの居場所、行き方、滑走路、シャゴホッド、格納庫。

スネーク

「ソコロフはグロズニィグラードのどこにいるか、わかるか?」

EVA

「勿論。要塞の中心部、兵器廠よ」

EVA

「兵器廠は、3つの建物にわかれてる」

EVA

「研究施設のある東棟」

EVA

「兵器の組み立てが行なわれる本棟。シャゴホッドもここ」

EVA

「そして本棟から渡り廊下で繋がっている西棟。ソコロフがいるのはこの  西棟よ。潜入するには、東棟から本棟に入って、本棟の2階から渡り廊  下を通ればいい」

スネーク

「わかった。兵器廠の西棟だな」

EVA

「でもひとつ問題があって」

スネーク

「またか」

EVA

「西棟のセキュリティは最高レベルなの。大佐クラスでないと入れない」

スネーク

「大佐クラス?」

EVA

「いい、この写真を見て」
大佐とライコフ少佐が並んで映っている写真を見せる。
ロードを入れずに写真(イラスト)を全画面表示。
二人は笑顔。写真では切れてわからないが、大佐の手はライコフ少佐の股間の方に伸びている。

EVA

「イワン・ライデノヴィッチ・ライコフ少佐。彼に化けるといいわ」

スネーク

「どうやって?」
フェードアウト→ロードを入れずに再び基地ポリデモ。
少佐が格納庫(研究棟内)を歩いている。兵士が敬礼する。

EVA

「彼の服装を奪えばいい。背格好も近いから大丈夫。顔は似てないけど…  …変装の方法は考えて」

EVA

「彼は東棟のどこかにいるはずよ」
ロードして小屋へ戻る。
【山岳EVA接触ポリゴンデモ3】
カメラは廃墟の中へ戻る。

スネーク

「わかった。だがソコロフを連れ出せたとして脱出方法は? 上官からは  君が用意すると聞いているが……」

EVA

「ちゃんと準備してあるわ。北に30マイル(50キロ)のところに湖が  あるの。 そこにWIGが隠してある」

スネーク

「WIG?」

EVA

「最新鋭の表面効果機よ」

スネーク

「表面効果機? そんなもの俺はとばせないぞ?」

EVA

「大丈夫、私は名パイロットよ」

スネーク

「湖からの離水は厄介だ。バイクの扱いとは違うぞ。もっと繊細に扱わな  いと……」

EVA

「もちろんそのつもりよ。バイクの運転を見たでしょう?」

スネーク

「……」
EVAのブーツを見るスネーク。激しいクラッチ操作で左足の甲がEの字にかすれている。バイクの乗り方を見ているスネークは不安。

スネーク

「わかった。脱出については任せよう。俺はグロズニィグラードへ向か  う」

EVA

「待って。聞いておきたいことがあるの」

スネーク

「なんだ?」

EVA

「ザ・ボスとはどんな関係だったの?」

スネーク

「俺の親であり、師匠(マスター)だった」

EVA

「恋人でもあった?」

スネーク

「……それ以上の存在だ」

EVA

「それ以上?」

スネーク

「俺の半分はザ・ボスのものだ」

EVA

「好きなの?」

スネーク

「そういう感情じゃない」

EVA

「嫌いなの?」

スネーク

「好きか、嫌いか……そのどちらかでないといけないのか」

EVA

「そうよ、男と女の間がらはね」

スネーク

「10年、生死を共にした。とても言葉ではいえない」

EVA

「そんなザ・ボスを殺せるの?」
落ち込むスネーク。

EVA

「ザ・ボスの暗殺、それがあなたの任務でしょ」
何も言わない。30秒くらいなにもいわない。長回し。

EVA

「スネーク、恋人は? 好きな人はいるの?(MGS1でのメリル  のセリフ)」

スネーク

「他人の人生に興味を持った事はない……」

EVA

「ザ・ボスには興味を持った?」

スネーク

「彼女は特別だ」

EVA

「そう、私は? 私はどうなの?」

スネーク

「君こそどうなんだ?」

EVA

「私? 私は任務のためなら人を好きになれる。あなたの事も……」
胸元のチャックを下まで下げる。
EVA、スネークにキスを迫る。
拒絶も受け入れもしないスネーク。
EVA、じれったい。

EVA

「スネーク?」

EVA

「(一方的にキスをするEVAの息遣い)」

EVA

「どうしたの?」
小さく銃声がする?(大佐のフィスト)山彦のようにエコーが響く。
基地の全貌を見に二人で山頂へ様子を見に行く。
【山岳EVA接触ポリゴンデモ4】
山頂にEVAが乗ってきたバイクが置かれている。要塞全貌を見下ろせる高台。

EVA

「スネーク、それじゃ。気を付けてね」

スネーク

「君は?」

EVA

「もう一人の私を演じないと……急いでるの」

スネーク

「大丈夫なのか?」

EVA

「それが……さすがに彼らもスパイが居ることを疑い始めている。あなた  一人でここまで来られるはずはないもの」
EVAはバイクに跨り、山岳地帯の急勾配を降りていく。
マウンテンバイクの様にバランスを取って滑走していく。
小屋に軍用(変装用)ブーツを忘れて行っている。声をかけようとするスネーク。

スネーク

「(あ……、と声をかけようとする声)」
既にEVAは見えなくなっている。
編注:製品版ではこの演出は見られない。ブーツは忘れて行っているが、スネークは気付いていない様子。
【山岳EVA接触ポリゴンデモ5】
昼。スネーク、崖っぷちまで行き、双眼鏡で様子をみる。
双眼鏡視点。
バイクで下ってゆくEVAから視線を逸らして、基地の内部を見る。
正面ゲートの守りは鉄壁。兵士がたくさんいる。戦車、装甲車、軍用トラックなどが駐列、ゲートを守っている。
メイン道路からは続々と戦車団が集結してきている。スネーク、正門奥の様子を見る。滑走路があり、WIGが止まっている。シャゴホッドのあるかまぼこ状格納庫、設計局などが見える。フェンスに区切られた広大な基地内には敵兵や科学者、装甲車やジープ、バイクが行き交いしている。
編注:製品版ではWIGなどの演出はカットされている。並んだ戦車が見えるだけになっている。
銃声がして正面に視点を戻すスネーク。正面扉の前でドラム缶相手にパンチを繰り出している男。
映画視点。
バレットフィストの度に大きな銃声がとどろき、ドラム缶は大きく揺れる。男の拳から煙。穴だらけ。ドラム缶の下から血がしみ出す。
男は再び、バレットパンチ!

大佐

「(気合)」
大佐、穴だらけのドラム缶を吹き飛ばす。ドラム缶が吹き飛ぶと変わり果てたグラーニンの死体。
オセロット登場。

オセロット

「大佐、何か吐きましたか?」

大佐

「いや、その前に死んだ」

オセロット

「スパイではなかったのでは?」
大佐、グラーニンの片足の靴を掴み上げ、靴底のかかと部分をひねる。
靴底が回転して発信機が見える。

大佐

「これを見ろ」

オセロット

「発信機?」

大佐

「そうだ。こいつの居場所を知らせるものだ」
大佐、プラズマで発信機を壊す。煙が出る。

オセロット

「しかし、グラーニンがスパイだったかどうかは?」

大佐

「奴は誰かに利用されていたのかもしれん」

オセロット

「かもしれん? こいつも同志ですよ」

大佐

「いずれにせよ、もう必要ない男だ」

オセロット

「こんなやり方、納得できません」

大佐

「納得などする必要はない。私が司令官だ」

オセロット

「……核砲弾の件も……」

大佐

「なんだ? またその事か。軍部に報告する気か?」
オセロットの気持ちが引いていく。

大佐

「これは戦争だ。いいか、冷戦という名の諜報合戦なのだ」

大佐

「スパイは見つけ出さなければならない」

大佐

「やるかやられるかだ」

大佐

「疑いの芽を摘むことだ」

大佐

「組織の結束には邪魔な感情だ」

大佐

「誰かが手引きしているはずだ」

大佐

「単独で出来ることはたかがしれている」

大佐

「必ず内部にスパイがいる」

オセロット

「同志を疑うなど(自分がフルシチョフ派のスパイなので)」

大佐

「C3爆薬が盗まれたんだぞ」
格納庫と橋に仕掛ける奴。EVAが盗んだ。

オセロット

「例のアメリカ人では?」

大佐

「いや、奴はまだこの要塞までは来ていないだろう」

オセロット

「では一体誰が?」
ザ・ボス登場。

ザ・ボス

「部下を疑い出すとキリがない」

大佐

「ボス?」
EVAがあわてて入ってくる。

オセロット

「どこへ行っていた?」
オセロット、EVAを怪しむ。
ザ・ボス、EVA越しに大佐へ。

ザ・ボス

「ザ・フィアー、ジ・エンドがやられた」
と、ザ・フィアーのボウガン(リトルジョー)を投げる。
オセロット、リトルジョーを拾う。

大佐

「くそっ!」
大佐、そばにあるドラム缶にバレットパンチ!ドラム缶、大きく揺れて歪む。煙!

大佐

CIAアメリカの犬め!」

大佐

「残るはザ・フューリーのみか……。伝説のコブラ部隊がいとも  容易く……」

オセロット

「(うっとりと。つい本音を言ってしまう)さすがだ……」
右手でリトルジョーを回している。
大佐、オセロットをキッとにらむ。

大佐

「惚れたのか?」
ボス、白い馬に近づく。

ザ・ボス

「心配するな、あの男は私がやる」
馬の首を軽くたたき、手綱を取って馬にまたがる。
大佐、うなずいて話す。

大佐

「奴の狙いはなんだ? ソコロフだけとはおもえん」
ザ・ボス、馬上から崖の上(スネーク視線)を見上げて答える。

ザ・ボス

「アメリカの狙いはシャゴホッドの破壊と大佐が受け継いだ……  『賢者の遺産』」
大佐、うろたえる。

大佐

「まさかっ! あの『遺産レガシー』を……」
雷鳴がなる!

ザ・ボス

「そして私の抹殺……。大佐、ここの警備を強化しろ!  彼は必ず来る!」
馬を前足を上げて大きくいななく。

ザ・ボス

「私はデイビークロケットを取ってくる!」
白い馬(アンダルシアン)で走り去るザ・ボス。
双眼鏡視点。
双眼鏡でザ・ボスを追うスネーク。ザ・ボスの後ろにザ・ソローが乗っている。
映画視点。
大佐、空を見あげて雨の心配をする。
残されたEVA。
オセロット、つまらなそうに基地内へ。
と、EVAの背後を通り過ぎようとして立ち止まる。

オセロット

「ん?」
鼻をひくひくさせる。EVA、緊張して一歩下がる。

オセロット

「(鼻をひくひくさせる音)」

オセロット

「香水か?(どこかで嗅いだ臭い)」
EVAに近づき、全身をジロジロと見る。右手でリトルジョーをくるくる回している。

オセロット

「ふむ(思い出せない)……」
EVAの足下、バイク用の編み上げブーツを履いている。着替える時間がなかった。
もしくはゴーグルを首にかけていてもいい。
リトルジョーの矢先をEVAの首筋にピタリと向ける。

オセロット

「いいブーツだ。ちゃんと磨いておけよ」
バイク用のブーツ、左足の甲がバイクのシフトペダルでEの字にかすれている? 乗り方が荒いので激しいキズ、または特有のシフトチェンジ癖で独特の形になっている。
オセロット、去ってゆく。ほっとするEVA。
双眼鏡視点。
EVAも基地へ帰っていく。
注釈
【注1】MGS1でオセロットが同じセリフを言って去っていく場面がある。
【注2】RAY、REXともにメタルギアの呼称。REXがMGS1、RAYがMGS2に登場する。
【注3】『アヌビス ZONE OF THE ENDERS』に登場する機体。
無線会話集
■~中継基地到着前 少佐
【山猫戦後 クレバスへ向かえ】

ゼロ少佐

「山猫部隊を完全に撃退したようだな」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「ではソコロフの救出へ向かってくれ。EVAが言うにはまず北にあるク  レバスから……」

スネーク

「信用していいのか?」

ゼロ少佐

「なんだって?」

スネーク

「EVAはKGBの人間だろう。彼女の情報を信じていいのか? 彼女が  罠を仕掛けていないという保証は?」

ゼロ少佐

「スネーク、 諜報 に保証などありはしない。あるのは計算だけだ」

ゼロ少佐

「今の時点でKGBが我々を裏切るメリットはない」

スネーク

「だから信用できると?」

ゼロ少佐

「裏切る可能性は少ないだろうということだ」

スネーク

「……」

ゼロ少佐

「勿論、彼女の言ったルートはこちらの情報と照らし合わせて確認した」

ゼロ少佐

「なかなかよく出来た侵入経路だ。敵の警戒網の裏をうまくついている。  問題はないだろう」

ゼロ少佐

「EVAが示したルートに従って作戦を進めてくれ」

スネーク

「わかった」
【山猫戦後 クレバスへ向かえ2】

ゼロ少佐

「まずはクレバスから洞窟へ入るんだ。クレバスは北にあるという話だろ  う。北へ向かってくれ」
【夜のジャングルの危険】

ゼロ少佐

「EVAが言った通り、未知のジャングルを夜間に行動するのは極めて危  険だ」

ゼロ少佐

「私のいたSASでも、日が暮れる前に拠点を構築し、夜が明けるまで待  機するのが基本だった」

ゼロ少佐

「廃工場で夜を明かすことが出来たお陰で作戦を進めやすくなったという  ことだ。EVAに感謝しろ」
【アダムとEVE】

スネーク

「少佐、EVAが言っていた誘惑とは?」

ゼロ少佐

「旧約聖書創世記ではイブに知恵の実を食べるよう唆したのが蛇だったと  ある」

ゼロ少佐

「神の教えに背き、禁断の果実を食べたアダムとイブはエデンの園を追わ  れることになる」

ゼロ少佐

「人間を原罪へと導いたのが蛇(スネーク)というわけだ」

スネーク

「確かに俺はバーチャスミッションで脇腹の骨を折った。それで生まれた  のがEVAとでも?」

ゼロ少佐

「だがアダムに禁断の果実を勧めたのは、イブだ」

ゼロ少佐

「協力関係にあると言っても彼女はKGBの人間だ。油断するな」

スネーク

「勿論だ」
【ワニのいる底なし沼】
(1)

トム少佐

「スネーク、その沼には気をつけてくれ」
(2)

スネーク

「何かあるのか?」

トム少佐

「底なし沼なんだ」

スネーク

「底なし沼?」

トム少佐

「そうだ。その沼の泥は極めて粘性が高い。まるでタールのように体へ絡  み付いてくるはずだ。到底泳ぐことは出来ないだろう」
(3)

トム少佐

「底なし沼に沈みきったら自力での脱出は不可能だ」

トム少佐

「顔のあたりまで沈んでしまったら、もう逃げられないぞ。そうなる前に  沼から出るようにしろ」
(4)

スネーク

「沈みきらなければいいんだな。わかった……」

トム少佐

「待て、スネーク」

スネーク

「(注意すべきことが)まだあるのか?」

トム少佐

「ああ」

スネーク

「一体……?」

トム少佐

「ワニだ」
(5)

スネーク

「ワニ?」

トム少佐

「ああ」

スネーク

「ワニとは、あのワニか。爬虫類の……」

トム少佐

「そのワニだ。正確にはインドガビアルというらしいが……」

スネーク

「どうしてワニがこんな森の中に?」

トム少佐

「そこはパラメディックから説明してもらおう。パラメディック」

Pメディック

「はい」
(6)

Pメディック

「インドガビアルは元々、インドやネパールの淡水域に生息するワニよ」

スネーク

「インドのワニがなぜここに?」

Pメディック

「研究用として連れて来られたのが逃げ出して野生化したらしいの」

Pメディック

「大型のワニで、雄の成体は6メートル以上にもなるわ」
(7)

Pメディック

「生け捕りにするのは諦めて。麻酔銃を使っても無理だと思う」
(8)※食べる前

スネーク

「わかった。で……」

Pメディック

「味でしょ? ちゃんと調べてあるわ。何でも鶏肉みたいで美味しいらし  いわよ」

スネーク

「それは楽しみだ」
(9)※食べた後

スネーク

「肉を食べたがすごく美味かったぞ」

Pメディック

「そう、よかったわね」
(10)

Pメディック

「でも捕獲キャプチャーする時は気をつけて。インドガビアルは本来臆病な生き物なん  だけど、そこにいるのはとても凶暴らしいの。人間も襲うとか」

スネーク

「どういうことなんだ?」

Pメディック

「詳しい研究は行なわれてないみたいだけど、近くで行なわれている核実  験の影響で凶暴化したんじゃないかとか言われてるらしいわ」
【ワニ注意】

ゼロ少佐

「スネーク、水中でワニに襲われたらひとたまりもないぞ」

ゼロ少佐

「水中を泳いでいる時は背後が見えない。ワニのいる沼で泳ぐ時は、背後  からワニに襲われないよう気をつけてくれ」

ゼロ少佐

「センサー類を上手く使えば、ワニの接近を探知することもできるはず  だ」
【大沼注意】

ゼロ少佐

「その沼はかなり深いようだな。それだけ深ければ水に潜って泳ぐことが  出来るだろう」
→ゼロ少佐の無線会話「泳ぎ説明(2)」へ
【鉄条網 トラップ】
(1)
※引っかかった後にSENDした場合

ゼロ少佐

「スネーク、そのエリアにはいろいろトラップが仕掛けられているようだ  な」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「危険を回避するには内部情報を手に入れるのが一番だ」

スネーク

「内部情報?」
(2)

ゼロ少佐

「EVAはGRUにもぐりこんだKGBのスパイだ。そのあたりの事情に  も詳しいだろう。彼女に聞いてみろ」
(3)

ゼロ少佐

「EVAの周波数は142.52だ」
(4)

ゼロ少佐

「内部情報を得るには、敵の歩哨を捕まえて尋問してみるのもいいだろう  な」
【電流フェンス】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、気をつけろ。その鉄条網には電流が流されているようだ。触  れると感電するぞ。乗り越えるのは不可能だろう」
(2)
※EVAに情報を聞いた後

ゼロ少佐

「EVAが、鉄条網は充分にメンテナンスされていないと言っていたな」
(3)

ゼロ少佐

「鉄条網の下部をよく探してみろ。穴があいているかもしれん」

ゼロ少佐

「穴を見つけたらそこをホフクでくぐりぬけるんだ」
【鉄条網地帯 地雷】
(1)

ゼロ少佐

「そのあたりにはクレイモアが仕掛けられているそうだな」

ゼロ少佐

「クレイモアは強力だぞ。重傷を負う危険性もある。気をつけてくれ」
(2)

ゼロ少佐

「クレイモアは埋設式の地雷ではない。注意深く地面を見れば、どこに仕  掛けられているかわかるはずだ」
(3)

ゼロ少佐

「クレイモアはホフクで進めば、回収することも出来る。敵の仕掛けた罠  を回収しておくのもいいだろう」
【鉄条網 木登り超え】

ゼロ少佐

「スネーク、そこにある木を見てみろ。枝が鉄条網の向こうへ張り出して  いるだろう」

ゼロ少佐

「その木を登れば枝伝いに鉄条網の向こう側へ下りられるんじゃない  か?」
■~中継基地到着前 EVA
【屋久島ジャングルB(チョルニ・プルド)】
(1)

EVA

「そのエリアはチョルニ・プルドと呼ばれているわ。ロシア語で『黒の水  辺』というような意味よ」

EVA

「エリア全体に広がる深い沼から、そう名づけられたらしいわ」
(2)

EVA

「そこにいるワニはとても凶暴よ」

EVA

「パトロールに出た兵士が何人も犠牲になっているらしいわ。今では誰も  その沼に近づこうとしない」

EVA

「犠牲になった兵士の多くは水中で後ろから襲われたって話よ。あなたも  気をつけて」
(3)

EVA

「洞窟へ入るクレバスはまだ北よ。北へ進んで」
【クレバスへ向かえ】
(1)

EVA

「ソコロフが捕らえられている研究所は、グラーニニゴルキーという山の  中にあるわ」
(2)

EVA

「まずはクレバス、ボルシャヤ・パストへ向かって。そこから北に進めば  中継基地に出るわ」
(3)

EVA

「中継基地を北に抜ければクレバスよ。そこを下れば、  チョルナヤ・ピシェラと呼ばれる洞窟へ入れるわ」
(4)

EVA

「洞窟を抜ければポニゾヴィエ……マングローブの生い茂る水路に出られ  る」
(5)

EVA

「水路を北へ進めば倉庫に行き着くはずよ」
(6)

EVA

「倉庫を北へ通り抜ければ、グラーニニゴルキーの南部、研究所のすぐ南  に出るわ」
(7)

EVA

「まずは北へ向かって」
【大沼 トラップ】
※トラップにかかったときにCALLが入る
(1)

EVA

「スネーク、気をつけて。言い忘れていたかもしれないけど、そのあたり  にはトラップが仕掛けられているわ」
(2)

スネーク

「……知ってる(既にトラップに引っかかっているので)」

EVA

「知ってるの?」

スネーク

「ああ」

EVA

「なら話が早いわね(気づいてない)」
(3)

EVA

「そこのトラップは張られたロープに衝撃が加わると起動する仕掛けに  なっているわ」

EVA

「地面をよく見て、ロープに足を引っ掛けないように気をつけて」
(4)

EVA

「まあ、あなたがそんな単純な罠に引っかかるマヌケだと思ってるわけ  じゃないけど。一応ね」

スネーク

「ぅ……(へこんだ)」

EVA

「どうかした?」

スネーク

「いや……なんでもない……」

EVA

「???」
【ドレムチイ】
※ユーザがかなり戻った時に発生
(1)

EVA

「その森はドレムチイと呼ばれているわ。ロシア語で『未踏の森』という  ような意味ね」

EVA

「その名の通り、ツェリノヤルスクの最果て、人の手が入っていない  ジャングルよ」

EVA

「大部隊の展開が不可能な密林は天然の要害でもあるわ。だからソコロフ  の設計局やグロズニィグラードはこの地に築かれたの」
(2)

EVA

「……というより、あなた、なぜそんなところにいるの? 任務を放棄し  て逃げるつもり? さっさと北へ戻って」
【ドリノヴォドノ】
※ユーザがかなり戻った時に発生
(1)

EVA

「そのエリアはドリノヴォドノと呼ばれているわ。『渓谷の森』というよ  うな意味よ」

EVA

「ジャングルを分断する渓谷から、そう呼ばれているんでしょうね」

EVA

「中央にかかっている吊り橋は、ドレムチイをパトロールするために急遽  かけられたらしいわ」
(2)

EVA

「ところで、あなた、どうしてそんなところまで戻ってるの? さっさと  北へ進んで」
【ラスヴィエット】

EVA

「そのエリアはラスヴィエットと呼ばれているわ。ロシア語で『夜明け』  というような意味よ」

EVA

「工場が建設された時にそう名づけられたとか」

EVA

「けれど結局工場は閉鎖されて、ツェリノヤルスクは秘密研究所と軍事要  塞の地として生まれ変わることになったの」

EVA

「洞窟へつながるクレバスはそこから北へ進んだところにあるわ。北へ向  かって」
【クレバス(ボルシャヤ・パスト)】

EVA

「ボルシャヤ・パストに辿り着いたわね」

EVA

「ボルシャヤ・パストは『大いなる口腔くちむろ』というような意味らしいわ」

EVA

「北部にあるクレバスからそう名づけられたんでしょうね」

EVA

「ボルシャヤ・パストの南部は鉄条網の張り巡らされた要衝地帯、その北  が通信施設を兼ねた物資運搬用の中継基地になっているわ」

EVA

「洞窟へ繋がるクレバスはその基地の北よ。北へ向かって」
【鉄条網 北へ行け】

EVA

「洞窟へつながるクレバスはそこから北へ進んだところにあるわ。北へ向  かって」
【電流鉄条網】
(1)

EVA

「スネーク、そこにある鉄条網には高圧電流が流されているわ」
(2)

EVA

「鉄条網に触れると感電するわよ。気をつけて」
(3)

スネーク

「電流が流された鉄条網か。別のルートを探さなければならないな……」

EVA

「その必要はないわ」

スネーク

「必要ない?」

EVA

「ええ」

EVA

「電流を使った鉄条網は阻止効果は高いけど、メンテナンスに手間がかか  るのよ」

EVA

「野生動物が飛び込んだりしてよく故障するらしいの。けれど人手が足ら  なくてなかなか修繕出来ないって話を聞いたわ」
(4)

EVA

「鉄条網の下部をよく見れば、どこかに穴が開いてるはずよ。そこをホフ  クで潜り抜けて」
【鉄条網地帯 犬注意】

EVA

「スネーク、言い忘れていたかもしれないけど、そのエリアには軍用犬が  放たれているわ。軍用犬に見つかればマズイことになるわよ」

EVA

「軍用犬は格闘能力も高いし、そう簡単には振り切れない。吠えられれば  近くのパトロール部隊にも気付かれるわ」

EVA

「軍用犬には見つからないように気をつけて」
【鉄条網地帯 鳴子】
(1)

EVA

「スネーク、そのあたりには鳴子なるこが仕掛けられているわ」
(2)

スネーク

「鳴子?」
(3)

EVA

「ええ。前に言ったでしょう?」

スネーク

「いや」

EVA

「そう。言い忘れてたのかしら?」

スネーク

「……」
(4)

EVA

「鳴子は一種の警報装置。張られたロープに触れると、音が鳴る仕組み  よ」

EVA

「鳴子が鳴れば敵は警戒CAUTIONフェイズに移行するわ。近くにいるパトロール部  隊もその近辺を捜索に来るはずよ」

EVA

「地面をよく見てロープに触らないように気をつけて」
【保管庫から盗んだ】
(1)

スネーク

「EVA、さっきの45口径フォーティファイブとMk22だが」

EVA

「ええ」

スネーク

「西側兵器の保管庫から持ってきたと言ったな」

EVA

「言ったわ」
(2)

スネーク

「どうやって? 西側の機密が収められた保管庫なら警備は相当厳重なは  ずだろう?」

EVA

「知りたい?」

スネーク

「ああ」

EVA

「どうしても?」

スネーク

「ああ」

EVA

「やめとく」

スネーク

「どうして?」

EVA

「無駄だから」

スネーク

「無駄?」

EVA

「教えたってあなたには真似できないもの(女の武器を使った)」

スネーク

「どういう意味だ?」

EVA

「そういう意味よ」
■~中継基地到着前 シギント
【CQCグリップ削りについて】
(1)

シギント

「スネーク、あんた、廃工場で45口径フォーティファイブのグリップを削っていたよな」

スネーク

「ああ」

シギント

「そんなカスタマイズは聞いたことがない。なぜグリップを?」

スネーク

「ナイフをフィットさせるためだ」

シギント

「ナイフ? ナイフを持ったまま銃を構えるってのか?」

スネーク

「そうだ」

シギント

「なぜそんなことを?」

スネーク

「近接戦闘ではハンドガンよりナイフが有利な場合もある」

スネーク

「その切替を瞬時に行うために銃とナイフを同時に構えるんだ」

シギント

「なるほど……それが例の?」

スネーク

「CQCだ」
【EVAのバイク】

シギント

「EVAの乗っていた軍用バイクだが、あれはドイツのバイクのコピー品  だな」

スネーク

「コピー品?」

シギント

「ああ。第二次大戦後、ソ連はドイツのバイク工場の製造ラインを工作機  械から何から全部接収したんだ」

スネーク

「それを国へ持っていってコピー製造したのか」

シギント

「そういうことだ。それと、あのバイクは本来サイドカーとして側車をつ  けて使用するタイプだ」

シギント

「100kgを超える側車をひっぱって走り回るだけのパワーがあるって  ことさ」

スネーク

「だからあんな無茶な曲芸もできるのか」(EVAが見せたアクロバ  ティックな運転を思い出している)

シギント

「ああ。もちろんそのパワーを制御する腕があってのことだがな。  あのEVAって女、全くたいしたもんだよ」
【EVAのモーゼル】

シギント

「スネーク、EVAは自分のモーゼルを17型拳銃って言ったん  だって?」

スネーク

「ああ。どういうものなんだ?」

シギント

「1920年代に中国山西省の兵器廠で製造されたものだ」

シギント

「45口径弾を用いるために弾倉部はオリジナルより下に突き出ている  し、銃身と機関部も若干太くなっている」

シギント

「何よりあんたが見たように漢字の刻印がフレーム両側についているのが  特徴だな」

シギント

「あと、EVAがやっていたという銃を水平に構える撃ち方は、中国独自  のものだ」

シギント

「銃を横に倒して構え、人差し指をフレームに沿わせて中指でトリガーを  引く。つまり人を指差す感覚で照準できるということだな」

シギント

「そして、その構え方でフルオート射撃をすれば、あんたの言った通り銃  の跳ね上がりに任せて水平方向への掃射を行うことも出来る」

シギント

「室内や近距離での掃討戦では効果を発揮したらしいぜ。日本軍には  『馬賊撃ち』とか言われて恐れられたそうだ」

シギント

「……しかし彼女、どこでそんな撃ち方を覚えたんだろうな?」
【地雷クレイモア】
(1)

シギント

「スネーク、そのあたりにはクレイモアが仕掛けられているみたいだな」
(2)

シギント

「クレイモアはアメリカ製の新型対人地雷だ」

シギント

「盗み出したか、東南アジアの戦場で鹵獲ろかくしたものを使用しているんだろ  う」

シギント

「しかも奴等、ノーマルのクレイモアを改造して特殊なセンサーを組み込  んでいるようだな」

シギント

「近づいただけでドカンといくぞ。食らえば大怪我するだろう。注意して  くれ」
(3)

シギント

「ホフクで進めばクレイモアは回収出来るはずだ。地雷原を見つけたらホ  フクで進んでくれ」
【鳴子トラップ】
(1)

シギント

「スネーク、気をつけてくれ。そのあたりには鳴子なるこが仕掛けられているよ  うだ」
(2)

シギント

「鳴子は侵入者を発見するための警報装置みたいなもんだ」

シギント

「地面近くに張ったロープを引っ掛けると、そのロープに繋がった空き缶  が揺れて大きな音が鳴る仕組みになっている」

シギント

「音が鳴れば敵は警戒CAUTIONフェイズに移行するだろう。ロープに異状があった  場所を確認に来る奴もいるはずだ」

シギント

「鳴子が仕掛けられていそうなあたりでは、足元をよく見ながら進んでく  れ。ロープを見つけたら踏まないように迂回するんだ」

シギント

「迂回するのが面倒なら、ローリングで飛び越えてもいいだろう」

シギント

「万一引っかかってしまったら、敵が来る前にすぐその場から逃げるよう  にしてくれ」
(3)

シギント

「まあ鳴子なんて時代遅れのトラップだがな。21世紀には赤外線に  とって変わられるだろう」(今までのMGSシリーズでは鳴子に相当す  るトラップは赤外線センサーだった)

スネーク

「赤外線?」

シギント

「ああ。ロープなんかじゃなくて、目に見えない光線に触れたら警報が鳴  るって仕組みだよ」

スネーク

「そんなもの回避しようがないじゃないか」

シギント

「いや、そういうものが出来たら出来たですぐに対抗策がとられるもん  だ」

シギント

「しかも結構アナクロな方法だったりしてな」(MGSではタバコ  の煙で赤外線を可視化できる)

シギント

「結局、どんなテクノロジーも使う人間の知恵次第ってことだよ」
■~クレバス到着前 少佐
【北へ向かえ】
(1)

ゼロ少佐

「中継基地に辿り着いたようだな。気をつけろ。そこは敵の拠点だ。当然  警戒も厳しい」
(2)

スネーク

「だがここを突破しなければクレバスへは辿り着けない」

ゼロ少佐

「その通りだ」
(3)

ゼロ少佐

「洞窟につながるクレバスはそのエリアの北だ。何とか敵の警戒網を突破  して北へ向かってくれ」
【銃座について】
(1)

ゼロ少佐

「そこには銃座が設置されているようだな」

ゼロ少佐

「銃座は敵に使われると脅威だが、奪い取って使えば大きな武器になるは  ずだ」
(2)

ゼロ少佐

「銃座の近くでアクションボタンを押せば、銃座を奪うことが出  来る」

ゼロ少佐

「武器ボタンで発砲だ。エイムボタンを押せばより集中して標的を狙うこ  とも出来る。ただし、弾切れには気をつけろよ」

ゼロ少佐

「銃座から離れる時はもう一度アクションボタンを押せばいい」
【ハインド説明】
(1)
※ヘリポートで駐機しているハインドのところで最初の通信を行った場合

スネーク

「少佐」

ゼロ少佐

「どうした?」

スネーク

「ヘリポートに例の武装ヘリが駐機している」

ゼロ少佐

「例の武装ヘリ?」

スネーク

「ああ。バーチャスミッションでシャゴホッドを奪っていった奴だ」
(2)

ゼロ少佐

「Mi8ヒップの武装バリエーションか?」

スネーク

「いや。似ている部分もあるが全体的に形が違う。スタブウィングがつい  ているし、コクピットの形も角張ったグリーンハウスのようだ」

シギント

「なるほど。そいつはどうも新型みたいだな」

シギント

「最近、ソ連で『空飛ぶ歩兵戦闘ビークル』が研究されているという情報  を聞いたことがある。それだろう」

スネーク

「『空飛ぶ歩兵戦闘ビークル』?」

シギント

「ああ。輸送能力を兼ね備えた兵員輸送ヘリだ」

シギント

「フランスのAMXーVCIやソ連のBMPみたいな武装兵員輸送車のヘ  リ版と思ってくれればいい」

シギント

「その試作先行型の実地試験が行われているんだろうな」

スネーク

ヒップよりも小ぶりな後継機……。さしずめ後ろのハインドというところか」

シギント

「なるほど。そりゃいいな」

ゼロ少佐

「ああ。では以後、その新型ヘリはハインドと呼ぶことにしよう」
(3)

ゼロ少佐

「ヘリポートに駐機しているハインドはおそらく整備中だろう。飛び立つ  心配はあるまい」

ゼロ少佐

「破壊するならいまのうちかもしれんな」
■~クレバス到着前 EVA
【ヘリポート 北がクレバス】

EVA

「洞窟へ繋がるクレバスは、その基地の北よ。北へ進んで」
【ヘリポート 武器庫食糧庫】
(1)

EVA

「スネーク、そのエリアの中央に食糧庫、北東に武器庫があるわ」

EVA

「破壊すればその近辺の敵の補給を断つことが出来るはずよ」
(2)
※AK持っていない場合

EVA

「武器庫にはAKが置いてあるという話も聞いたわ。探してみて」
【ヘリポート ハインド】
※ヘリポートに駐機してあるヘリを見た後に発生
(1)

スネーク

「EVA」

EVA

「なに?」

スネーク

「ヘリポートに攻撃ヘリが駐機している」

EVA

「ああ」

EVA

「グロズニィグラードで開発中の攻撃ヘリよ。試験を兼ねて哨戒機として  運用されているんだけど……言ってなかった?」

スネーク

「……ああ」
(2)

EVA

「駐機しているヘリは整備中のはずだから飛び立つ心配はないわ。破壊す  るなら今のうちね」
(3)

スネーク

「なるほど。だが、どうやって?」

EVA

「え?」

スネーク

突撃銃アサルトライフル程度ではあの装甲には歯が立つまい。どこかに対抗できる武器が  あるのか?」

EVA

「(実はよく考えてなかった)それくらい自分で考えなさい」
【ヘリポート ハインド 脱出機】

スネーク

「EVA、君が用意している脱出手段とは、あの攻撃ヘリか?」

EVA

「いいえ。アレでは航続距離が足らないわ」

スネーク

「では何を?」

EVA

「あなたが乗ったことのないものよ」

スネーク

「乗ったことのないもの?」

EVA

「ええ。楽しみにしていて」(最新鋭の表面効果機を用意している)
【通信施設】

EVA

「スネーク、その基地は電波の中継基地も兼ねているの。通信施設を破壊  すれば近くの敵は本部HQへの無線連絡が出来なくなるはずよ」
【オセロットを逃がしたこと】

EVA

「ところでスネーク、なぜオセロットを逃がしたの?」

スネーク

「言っただろう」

EVA

「まだ若いから?」

スネーク

「ああ」

EVA

「答えになってないわ」

スネーク

「そうか?」

EVA

「ええ」

スネーク

「……そうかもしれんな(本人もなぜ助けてしまったのか、まだよくわ  かっていない)」
【山猫部隊】

スネーク

「EVA、さっきの山猫部隊とはどういう連中なんだ?」

EVA

「山猫部隊はGRUの特殊部隊スペツナズからさらに選び抜かれた隊員で  構成されたエリート部隊よ」

EVA

「彼等は他のスペツナズ隊員よりも高度な訓練を積んでいるわ。銃器の扱  いにも長けている」

EVA

「射撃も他のGRU隊員達より正確よ。気をつけて」
【EVAはどこにいる?】

スネーク

「EVA、君は今どこにいるんだ?」

EVA

「言ったでしょう。大佐のすぐ近くよ」

スネーク

「答えになってない」

EVA

「そうかもしれないわね」

スネーク

「EVA……」

EVA

「スネーク、私はあなたに協力するよう命令を受けているけど、全ての情  報を渡すよう言われてる訳でもないのよ」

EVA

「あなただってそれは同じでしょう?」

スネーク

「……」
■~クレバス到着前 シギント
【銃座】
(1)

シギント

「そこにある銃座はDShK。1939年に制式採用されたソ連初の大口  径機関銃だ」

シギント

「DShKの名は、製作者のデグチャレフとシュパーギン、それと大口径  を意味するロシア語の頭文字から来ている」

シギント

「第二次大戦中は対空および対装甲用途に、陣地防御、車載、歩兵支援用  として活躍した」

シギント

「銃本体と銃座の合計重量は150kgを超えるぞ。外してもっていくこ  とはあきらめてくれ」

シギント

「ガス圧作動方式、ベルト給弾で12.7mm口径の弾丸を毎分550発  撃ち出す能力を持っている」

シギント

「こいつを敵に使われたら厄介だぞ」

シギント

「遮蔽物の影からグレネードを投げ込むとか、銃座の射角外から攻撃する  とか、とにかく正面から突っ込むのはやめた方がいい」

シギント

「スモークグレネードで煙幕を張って接近するのもいいかもしれないな」
(2)

シギント

「うまく銃座まで接近できたら、アクションボタンを押せば銃座を奪うこ  とが出来る」

シギント

「トリガーは武器ボタンだ。ただし弾切れには注意してくれよ」

シギント

「銃座から離れるにはもう一度アクションボタンを押せばいい。うまく  使ってくれ」
【ハインド】
※ヘリポートで駐機しているハインドのところで最初の通信を行った場合

スネーク

「シギント」

シギント

「なんだ?」

スネーク

「ヘリポートに例の武装ヘリが駐機している」

シギント

「バーチャスミッションでシャゴホッドを吊り上げて飛んでったっていう  アレか」

スネーク

「ああ」
→少佐の無線会話「ハインド説明(2)」へ
■オセロット戦 少佐
【オセロット戦 基本】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、先へ進むには戦うしかないぞ。オセロットを倒すんだ」

ゼロ少佐

「そのクレバスを飛び越えることは出来まい。格闘戦は無理だ。君も銃で  応戦しろ」
(2)

ゼロ少佐

「遮蔽物に隠れながら奴の隙をうかがい、主観攻撃で攻撃するんだ」
【リロード中を狙え】

ゼロ少佐

「奴はリボルバー式拳銃を使っているんだな。リボルバーは弾丸を撃ち尽  くすと再装填に時間がかかる」

ゼロ少佐

「リロードの隙を狙って攻撃するんだ」
【オセロット戦 跳弾】

ゼロ少佐

「オセロットは跳弾を使って攻撃出来るのか!? ならば遮蔽物の陰も安  全ではないということだ」

ゼロ少佐

「同じ場所に留まれば跳弾攻撃の的になるぞ。気をつけろ!」
【オセロット戦 クレバス】

ゼロ少佐

「スネーク、クレバスに落下したら命はないぞ。間違ってもローリングで  飛び込んだりするなよ」
【オセロット戦 展望台】

ゼロ少佐

「オセロットが死角に隠れても木の上からなら狙えるはずだ。奴が隠れた  ら木に登って攻撃するといい」
【オセロット戦 決闘風】

ゼロ少佐

「オセロットはあくまで君との決闘を望んでいるようだ。銃を構えずに出  て行けば、奴ものってくるかもしれん」

ゼロ少佐

「早撃ち勝負だ。反射神経を研ぎ澄ませろ。主観でオセロットをよく  見て、隙を見つけたら素早く銃を構えて狙い撃つんだ!」
■オセロット戦 EVA
【オセロット戦 一般】
(1)

EVA

「オセロットは強敵よ。逃げられるとは思わないで。先へ進むには彼を倒  すしかないわ」
(2)

EVA

「オセロットは跳弾を使って遮蔽物に隠れた標的も撃ちぬくって話よ。  木や岩の影も安全じゃないわ」

EVA

「いつまでも同じ場所に隠れていたらマトになるだけよ。1ヶ所に留まら  ないように動きながら戦って!」
【オセロット戦 山猫部隊】
(1)

EVA

「退路を山猫部隊に断たれたのね。彼等はオセロットの忠実な部下よ」

EVA

「オセロットが手を出すなと命令しても、隊長が危なくなったら援護して  くるかもしれないわ」
(2)

EVA

「山猫部隊に攻撃されたらグレネードか何かで応戦して!」
【オセロット戦 帽子】

EVA

「オセロットはなぜか帽子にこだわりを持っているらしいの」

EVA

「帽子を撃って飛ばしてやったら隙を作れるかもしれないわ!」
■オセロット戦 パラメディック
【オセロット戦 蜂の巣】
※蜂の巣について事前に情報を聞いていない場合
(1)

Pメディック

「そこには蜂の巣があるみたいね。蜂の巣が落ちると、中にいる蜂に襲わ  れるわよ」
(2)

Pメディック

「蜂に襲われたらサバイバルナイフを振り回したりスモークグレネードを  使って追い払って。白っぽい服を着るのも効果的よ」
(3)

Pメディック

「蜂の巣を投げたり白燐手榴弾を使うのもいいかもしれない」
(4)

Pメディック

「蜂の巣はオセロットの方にもあるわね。それを落とせばオセロットに隙  を作れるかもしれないわ。狙ってみて!」
【オセロット戦 重傷】

Pメディック

「オセロットの拳銃は強力な弾を使っているんでしょう? 狙いも正確だ  から重傷になることも多いはずよ」

Pメディック

「重傷を負ったらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で治療しなさ  い。いいわね!」
【オセロット戦 ペインの蜂】

スネーク

「パラメディック」

Pメディック

「どうしたの? 怪我!?」

スネーク

「いや」

Pメディック

「じゃあ?」

スネーク

「蜂が離れないんだ」

Pメディック

「蜂?」

スネーク

「ああ。さっきから頭の上で8の字に飛び回って離れない。なんだかわか  るか?」

Pメディック

「8の字ダンスは蜂が食糧を見つけたときのサインだけど……」

スネーク

「食糧?」

Pメディック

「ええ。花の蜜とか……」

スネーク

「どういうことだ?」

Pメディック

「わからないわ。でもその蜂から攻撃されているわけではないんでしょう  放っておいていいと思うわ」

Pメディック

「それよりオセロットを何とかする方が先でしょう」

スネーク

「そうだな」

Pメディック

「負けないでね」

スネーク

「当たり前だ」
■オセロット戦 シギント
【オセロット戦 SAA】
(1)

シギント

「奴が使っているのはシングル・アクション・アーミー。45口径フォーティファイブの  6連装リボルバーだ」

シギント

「使用弾薬は45ロングコルト。同じ45口径でもあんたの45口径フォーティファイブより  威力は上だぞ」

シギント

「だがリボルバー式拳銃は弾丸の再装填リロードに手間がかかるという欠点があ  る」

シギント

再装填リロード中はオセロットも無防備になるはずだ。その隙を狙ってくれ!」
【オセロット戦 SAA2】

シギント

「奴はシングルアクションアーミーを2挺持っている。装弾数は計12発  だ。画面の残弾数をよく見てリロードのタイミングを見極めてくれ!」
■~洞窟探索中 少佐
【洞窟落ちた直後】

ゼロ少佐

「スネーク、大丈夫か!? スネーク!!」

スネーク

「少佐……」

ゼロ少佐

「スネーク……(安堵)」

Pメディック

「大丈夫? 怪我はない?」

スネーク

「ああ。かなり落ちたが、大丈夫だ。……だがもう上には戻れそうにない  な」

ゼロ少佐

「そうか……。まあとにかく君が無事でよかった」

ゼロ少佐

「滑り落ちたのは予想外だったが、洞窟に入ること自体は予定通りだ。そ  のまま奥へ進んでくれ」
【洞窟進め】
(1)

ゼロ少佐

「洞窟は迷路状になっているようだが、必ずどこかに出口があるはずだ。  洞窟を抜けて水路へ向かってくれ」
(2)
※松明持っていない&葉巻使っていない場合

スネーク

「わかった。だがこの洞窟を抜けるには少々時間がかかるかもしれない」

ゼロ少佐

「どこか痛めたのか?」

スネーク

「いや」

ゼロ少佐

「では敵か? 奴等待ち伏せを?」

スネーク

「違う」

ゼロ少佐

「では何だ?」

スネーク

「暗いんだ」

ゼロ少佐

「暗い?」

スネーク

「ああ。ここには明かりが全くない。ライトを装備に入れておくべきだっ  た……」

ゼロ少佐

「つまり、ライトがないから進むのに時間がかかると?」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「スネーク、ライトがないなら、代わりのものを探せばいいだろう」

ゼロ少佐

「全くアメリカ軍は既製の装備に頼りすぎる」

スネーク

「(小声で)また始まったか……」

ゼロ少佐

「何か言ったか?」

スネーク

「いや」

ゼロ少佐

「アメリカ軍は既製の装備に頼りすぎる。その上、ひとつの装備を他の用  途に使うという応用力にも乏しい」

ゼロ少佐

「私のいたSASではそんなことはないぞ。どの装備にしても多目的に融  通を利かせるよう訓練するんだ」

ゼロ少佐

「ライトがなければかわりになるものを探すという柔らかい発想が出来る  よう常に……」

ゼロ少佐

「おい、ちゃんと聞いているか?」

スネーク

「ああ、もちろんだ(聞いてない)」
(3)

ゼロ少佐

「まず手持ちの装備品を確認してみろ。明かりをともせそうなものを何か  持ってるんじゃないか?」
(4)

ゼロ少佐

「君は葉巻を持っていただろう。葉巻に火をつければ足元くらいは照らせ  るはずだ。葉巻を装備してみろ」
【洞窟 さっきの蜂は?】

ゼロ少佐

「スネーク、オセロットと戦っている時に君達を襲った蜂は……」

スネーク

「ああ。前に……バーチャスミッションであれと似たものを見たことがあ  る」

ゼロ少佐

「やはりコブラ部隊か?」

スネーク

「オセロットもそう言っていた」

ゼロ少佐

「気をつけろ」

スネーク

「わかっている」
■~洞窟探索中 EVA
【オセロット戦直後 洞窟】
(1)

EVA

「スネーク、無事?」

スネーク

「ああ、なんとかな。だがさっきの蜂は……」

EVA

「おそらくコブラ部隊のザ・ペインでしょうね」

スネーク

「やはりな……。奴等は俺を追っているのか?」

EVA

「わからない。コブラ部隊はザ・ボスの命令にしか従わないの」

EVA

「ヴォルギンにも動向が把握できないのよ。だから私にも情報が入らな  い」

スネーク

「そうか……」

EVA

「彼等のことも何とか調べるようにするわ。あなたは先へ進むことを考え  て」
(2)

EVA

「洞窟を奥へ進めばポニゾヴィエ、マングローブの繁る水路に出るわ。奥  へ進んで」
(3)

EVA

「それと、気をつけて。その洞窟は……」

スネーク

「明かりが全くない?」(EVAからは教えられていないが今暗闇の中  にいるのでわかる)

EVA

「ええ。よかった、言い忘れてなかったみたいね」

スネーク

「……」
(4)

EVA

「明かりがなくて困っているなら松明を使うといいわ」
(5)

EVA

「その洞窟のどこかに非常用の松明が置いてあるって話よ」
(6)

スネーク

「松明か。わかった。で、どこにある?」

EVA

「え?」

スネーク

「松明はどこにあるんだ?」

EVA

「そこまでは知らないわよ。自分で探して」
【洞窟(チョルナヤ・ピシェラ)】

EVA

「その洞窟はチョルナヤ・ピシェラと呼ばれているわ」

EVA

「チョルナヤ・ピシェラは、ロシア語で『黒の風穴』というような意味  よ」

EVA

「はるか昔、ツェリノヤルスクの火山が活動していた頃に形成された溶岩  洞窟らしいわ」

EVA

「かなり入り組んだ構造になっているけど、奥へ進んで行けば水路へ出ら  れる。奥へ進んで」
■ザ・ペイン戦 少佐
【ザ・ペイン戦 基本】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、ザ・ペインが蜂で体を守っている間、銃弾でダメージを与え  ることは出来ないぞ」

ゼロ少佐

「まずグレネードで蜂の群れを吹き飛ばすんだ」

ゼロ少佐

「主観でグレネードを投げ込め!」
(2)

ゼロ少佐

「ショットガンを使ってもいいだろう」
(3)

ゼロ少佐

「まず奴を守る蜂を散らしてから銃で攻撃するんだ!」
【ザ・ペイン戦 蜂縛り】

ゼロ少佐

「スネーク、ザ・ペインの蜂に張り付かれると動きを封じられるぞ」

ゼロ少佐

「体に蜂が張り付きはじめたら、動けなくなる前に対処しろ。水へ飛び込  むか、サバイバルナイフを振り回して蜂を追い払うんだ!」

ゼロ少佐

「動きを封じられてしまったら、狙い撃ちにされる前に左スティック回  し、ボタンを連打して蜂を振りほどけ。いいな!」
【ザ・ペイン戦 蜂蜜攻撃】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、服に警戒フェロモンが付着しているぞ」
(2)

Pメディック

「ザ・ペインが投げる警戒フェロモンを浴びると、蜂の攻撃が活発化する  わ。蜂に襲われやすくなるから気をつけて」

Pメディック

「警戒フェロモンを浴びたら、サバイバルビュアーですぐに別の服に着替  えた方がいいわ」
【ザ・ペイン戦 蜂攻撃通常撃退】

ゼロ少佐

「ザ・ペインは蜂の群れを操って攻撃してくるようだな」

Pメディック

「気をつけて。蜂の群れに襲われるとLIFEが減っていくわよ」
→パラメディックの無線「ザ・ペイン戦 蜂攻撃 通常撃退」へ
【ザ・ペイン戦 バレットビー】
(1)※蜂が体内にいる場合

ゼロ少佐

「スネーク、バレットビーが体に食い込んでいるぞ!」
(2)※蜂が体内にいない場合

ゼロ少佐

「スネーク、奴の放つバレットビーに気をつけろ!」
→パラメディックの無線会話「ザ・ペイン戦 バレットビー」へ
【ザ・ペイン戦 水中戦】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、いくらザ・ペインの蜂といえど、水中までは追って来れな  い。奴の投げるグレネードも水中では威力が半減する」

ゼロ少佐

「危険を感じたら水の中へ逃げ込むんだ」
(2)

ゼロ少佐

「水へ潜るには水面を泳いでいる時にホフクボタンを押せばいい」
(3)

ゼロ少佐

「水中での前進はCQCボタンかホフクボタンだ。左スティックは  方向転換だぞ」

ゼロ少佐

「アクションボタンを押せば緊急浮上することも出来る」

ゼロ少佐

「また、水中でもハンドガンやライフルなら発砲が可能だ。水中から水上  へ攻撃することも出来るぞ」
【ザ・ペイン戦 見つけ蜂】

ゼロ少佐

「ザ・ペインは配下の蜂を使って敵を捜索することが出来るらしい。蜂に  見つかることは奴に見つかることと同じだ」

ゼロ少佐

「水中から上がるときなどは頭上の蜂にも気をつけろ!」
■ザ・ペイン戦 EVA
【ザ・ペイン戦 水中戦】

EVA

「いくらザ・ペインの蜂といえど、水中まで追って来ることは出来ないは  ずよ」

EVA

「泳ぎは得意でしょう? 蜂に襲われたら水中へ逃げるのよ!」
【ザ・ペイン戦 一般】

EVA

「ザ・ペインは蜂を自在に操る能力を持っているらしいわ」

EVA

「蜂を使った攻撃に気をつけて!」
■ザ・ペイン戦 パラメディック
【蜂攻撃 通常撃退】

Pメディック

「蜂が襲ってきたら、銃で迎撃すれば群れを散らすことが出来るわ」

Pメディック

「あと蜂は水の中までは襲ってこないから、水の中に逃げるのも手よ」

Pメディック

「蜂は火や煙にも弱いわ」

Pメディック

「スモークグレネードを使えば追い払えるはずよ」

Pメディック

「CQCボタンで松明を振り回すのも有効だと思うわ」
【ザ・ペイン戦 蜂の巣】

Pメディック

「蜂の巣を投げれば、蜂を捕まえられるかもしれないわ」

Pメディック

「成功すればザ・ペインの操る蜂を減らすことが出来るはずよ。蜂の巣も  美味しくなるかもしれない」

Pメディック

「試してみて!」
【バレットビー】

Pメディック

「バレットビーはザ・ペインが体内で飼いならしている特別な蜂よ」

Pメディック

「体に入り込まれたら、除去しない限り傷がどんどん大きくなっていく  わ」

Pメディック

「バレットビーに入り込まれたら、すぐにサバイバルビュアーの  『CURE』でナイフを使って取り除いて」

Pメディック

「バレットビーを除去した後、傷口に止血剤と消毒薬を施すのも忘れない  でよ!」
【ザ・ペイン戦 暗黒攻撃】
(1)

Pメディック

「スネーク、蜂の群れに頭部を覆われたら、視界を奪われてしまうわ」

Pメディック

「水の中へは蜂も追って来れない。蜂の群れに目の前を覆われたら、水へ  飛び込んで!」
(2)

Pメディック

「葉巻の煙で追い払うのもいいかもしれないわね」
(3)

Pメディック

「CQCボタンで松明を振り回すのも有効なはずよ」
【ザ・ペイン戦 蜂攻撃白服撃退】

Pメディック

「蜂は黒い色に対して激しい攻撃性をみせることが知られているわ」

Pメディック

「黒い服を着るのはやめて。逆に白っぽい服を着ていれば蜂の攻撃を鈍ら  せることが出来るはずよ」
【ザ・ペイン戦 蜂攻撃虫除け撃退】

Pメディック

「駆虫剤の虫ジュースを使っておけば蜂の攻撃を鈍らせることが出来るは  ずよ。試してみて」
■ザ・ペイン戦 シギント
【ザ・ペイン戦 一般】

シギント

「ザ・ペインには蜂を自在に操る能力があるって話だ。蜂を使った攻撃、  特にバレットビーには気をつけてくれ」
【ザ・ペイン戦 銃】

シギント

「奴が使うのは蜂だけじゃないぞ。銃やグレネードでも攻撃してくるはず  だ」

シギント

「特にグレネードには気をつけてくれ!」
【ザ・ペイン戦 トミーガン】
(1)
※ザ・ペインがトミーガンを使っていない場合

シギント

「奴はトミーガンを使うのか?」
(2)
※ザ・ペインがトミーガンを使っている場合

シギント

「奴が持っているのはトミーガンだな」
(3)

シギント

「トミーガン、正式にはトンプソン・サブマシンガンは、第二次大戦で活  躍した短機関銃だ」

シギント

「45ACP弾を毎分700発でばらまくことが出来る」

シギント

「頑丈で信頼性も高いことから朝鮮戦争でも使われたし、いまだに愛用し  ている特殊部隊もあるらしい」

シギント

「旧式といえどその火力は侮れないぞ。気をつけてくれ!」
【ザ・ペイン戦 分身攻撃】

シギント

「ザ・ペインは蜂を使って自分の分身を作り出し、敵を幻惑するって話  だ」

シギント

「奴が分身したら、すぐに本物を見抜いて攻撃してくれ」

シギント

「分身中は普段奴の体を守っている蜂も、分身を作る方へまわされる。普  通に銃でダメージを与えることが出来るはずだ」

シギント

「ただし間違って分身の方を撃ったり、攻撃するのが遅れれば反撃を食ら  うぞ。気をつけてくれ!」
【ザ・ペイン戦 バレットビー】

シギント

「スネーク、バレットビーには気をつけてくれ」

シギント

「バレットビーはザ・ペインが体内に飼っている特殊な蜂だ」

シギント

「ザ・ペインの命令で銃弾のように敵を襲い、体内にもぐりこんで相手が  死ぬまで体の中を食い荒らす」

シギント

「バレットビーを食らったらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で  治療するんだ」

シギント

「だがバレットビーといえど、所詮は蜂だ。水の中までは追って来れな  い。奴がバレットビーを放ったらすぐ水の中へ逃げるんだ」
■~マングローブ水路到着前 少佐
【ペイン後洞窟出ろ】
(1)

ゼロ少佐

「ザ・ペインを倒したようだな」

スネーク

「ああ。なんとかな」

スネーク

「あんなのがまだ3人いるとは」

ゼロ少佐

「4人だ」

スネーク

「?」

ゼロ少佐

「コブラ部隊は4人だ。リーダーのザ・ボスを含めて」

スネーク

「……わかってる」

ゼロ少佐

「ならいい」
(2)

ゼロ少佐

「洞窟の出口はその奥にあるはずだ。奥へ進んでマングローブの水路へ出  るんだ」
【怪人爆発】
※怪人爆発直後一回のみの会話
(1)
※ザ・ペイン戦の後聞いた場合

スネーク

「少佐、ザ・ペインが爆発したのは……?」
(2)
※それ以外の怪人で聞いた場合

スネーク

「少佐、奴等が爆発するのは……?」
(3)

ゼロ少佐

「伝説の一部だ」

スネーク

「伝説?」

ゼロ少佐

「コブラ部隊のな。そこはシギントから説明してもらおうか。シギント」

シギント

「ああ。そいつは小型爆弾だ」

スネーク

「小型爆弾?」

シギント

「そうだ。第二次大戦中、コブラ部隊は決して公にすることの出来ない汚  れた任務をこなしてきた」

シギント

「捕虜になることは勿論、死体を残すことすら許されない絶対の極秘任務  だ」

シギント

「そのために彼等は自決用の小型爆弾を持って任務に赴いたと言われてい  る」

シギント

「尾ひれがつきまくった只の噂だと思っていたんだが……まさか本当だっ  たとはな」

スネーク

「……」

シギント

「しかし、なぜ今回も爆弾を持ってきているんだろう? 敵地でもないの  に?」

スネーク

「……覚悟、かもしれんな」

シギント

「覚悟?」

スネーク

「ああ……。彼らには戻る部隊はない。戻る国もない」

シギント

「死に場所は戦場しかないというわけか」

スネーク

「そうだ。後戻りはできない。……ザ・ボスもそうなのか……?」
■~マングローブ水路到着前 EVA
【ペイン終了直後 洞窟出ろ】
(1)

EVA

「スネーク、ザ・ペインを倒したのね」

スネーク

「なんとかな」

EVA

「どう? ザ・ボスの仲間と戦った気持ちは?」

スネーク

「何が言いたい?」

EVA

「知りたいだけよ。伝説のコブラ部隊と戦った感想って奴をね」

スネーク

「知りたいのは、俺が本当にザ・ボスと戦えるかだろう」

EVA

「それもあるわね」

スネーク

「下らん心配はするな。任務は果たす」

EVA

「そう願いたいものだわ」

スネーク

「洞窟の出口はこの先か?」

EVA

「ええ」
(2)

EVA

「北へ進めば洞窟から水路へ出られるわ」

EVA

「ただし気をつけて」

EVA

「ザ・ペインの爆発を聞きつけたパトロール部隊が、既にそちらへ  向かっているらしいの。注意して進んで」
【洞窟 ショットガン】
※ショットガンとっていない場合

EVA

「そういえば、洞窟のそのあたりにショットガンが置いてあるという話を  聞いたわ。探してみたら?」
【洞窟出口近く ドラグノフ場所】

EVA

「洞窟の先にある水路、ポニゾヴィエの西部エリアにスナイパーライフル  が運び込まれたっていう話を聞いたわ」

EVA

「水路に出たらそっちへ行ってみるのもいいかもね」
【洞窟出口近く FP警告】
(1)

EVA

「そのエリアを北に抜ければ水路に出られるわ」

EVA

「水路ではフライングプラットフォームが哨戒しているから気をつけて」
(2)

スネーク

「フライングプラットフォーム?」

EVA

「空飛ぶ歩兵よ」

スネーク

「聞いたことはあるが……」

EVA

「こっちではもう実用化されているの。なんでもアメリカが一番だとは思  わないことね」
■~マングローブ基地到着前 少佐
【北へ向かえ】

ゼロ少佐

「水路に出たようだな。北に進めば、物資運搬用の倉庫に行き着くはず  だ」

ゼロ少佐

「倉庫を通り抜ければ森に出る。ソコロフの捕らえられた研究所はそのす  ぐ北だ。北へ向かってくれ」
【水路】

ゼロ少佐

「スネーク、その水路では腰まで水につかっている以上、いつもの速さで  歩くことは出来ないぞ」

ゼロ少佐

「だがローリングで飛び込むか、ホフクで水の中に潜れば、水中を泳ぐこ  とが出来る」
→少佐の無線会話「泳ぎ説明(3)」へ
【フライングプラットフォーム】
(1)
※EVAからフライングプラットフォームについて聞いた後

ゼロ少佐

「そのエリアはフライングプラットフォームで警備されていると、EVA  が言っていたな」
(2)
※フライングプラットフォームに遭遇後

ゼロ少佐

「そのエリアはフライングプラットフォームで警備されているようだな」
→シギントの無線会話「フライングプラットフォーム(2)」へ
(3)

ゼロ少佐

「気をつけろ。上空からの視界は広い」

ゼロ少佐

「フライングプラットフォームが接近してきたら水に潜って身を隠すとい  いだろう」
【夜の照明弾】

ゼロ少佐

「スネーク、そのエリアの敵は照明弾を使用してくるようだな」

ゼロ少佐

「照明弾の明かりに照らされるとカムフラージュ率が下がるぞ」

ゼロ少佐

「照明弾を撃たれたら、水の中に潜って隠れるといい」
【迫撃砲】

ゼロ少佐

「そのエリアの敵は君を見つけると、遠方の迫撃砲陣地に支援攻撃を求め  るようだ」

ゼロ少佐

「砲撃の威力は侮れない。敵が迫撃砲の支援要請を行ったらすぐにその場  から離れるんだ。いいな」
【マングローブSVD】

ゼロ少佐

「スネーク、EVAがポニゾヴィエの西部エリアにスナイパーライフルが  あると言っていただろう」

ゼロ少佐

「スナイパーライフルがあれば必ず任務の役に立つはずだ。西部エリアへ  回ってスナイパーライフルを奪え」
■~マングローブ基地到着前 シギント
【フライングプラットフォーム】
(1)

シギント

「奴等、フライングプラットフォームを飛ばしているのか?」
(2)

シギント

「フライングプラットフォームは個人用垂直離陸機VTOLの一種だ」

スネーク

「確かアメリカでも研究していたな」

シギント

「ああ。50年代にな」

シギント

「砲兵隊の着弾観測や偵察、パトロール、難地への兵員輸送なんかに使う  つもりだったらしい」

シギント

「最初のプロトタイプも1955年に飛行している」

シギント

「だが速度が充分に確保できなかったり、停止や方向転換などの機動性に  問題があって、結局実用化されなかったんだ」

シギント

「そこで飛んでいるのは、アメリカのフライングプラットフォーム開発計  画を掴んだソ連が対抗して作ったものだろう」

シギント

「アメリカのものは二重反転ローターを回転させて飛ぶ仕組みだったんだ  が、どうやらそっちのはジェットエンジンを導入しているようだな」

シギント

「アメリカが計画を破棄したあとも研究を続けて、ついに追い越したって  わけだ。全く大した執念だよ」
(3)

シギント

「フライングプラットフォームに乗った敵に見つかれば危険ALERTフェイズにな  るぞ」

シギント

「フライングプラットフォーム自体は武装していないようだが、操縦者が  スコーピオンサブマシンガンとグレネードを持っている」

シギント

「反動の少ないスコーピオンなら片手でもフルオートで撃てるはずだ。そ  の火力を侮るなよ」
【フライングプラットフォーム 探照灯】
(1)

シギント

「フライングプラットフォームの前部にはサーチライトが装備されている  んだな」

シギント

「そいつを壊せば偵察能力をかなり削ぐことが出来るはずだ」
(2)

シギント

「場合によっては、故障を直しに帰投しなければいけなくなるかもな」
【フライングプラットフォーム 装甲】

シギント

「フライングプラットフォームの胴体装甲はそれなりに厚いはずだ。  突撃銃アサルトライフルやハンドガンではなかなか貫徹できないだろう」

シギント

「フライングプラットフォームと戦う時は操縦者か胴体下部のエンジンを  狙うようにしてくれ」
【フライングプラットフォーム 炎】

シギント

「そのフライングプラットフォームはジェットエンジンで飛んでるんだろ  う?」

シギント

「下部から出る炎に当たると怪我するぜ。場合によっては火傷を負うかも  しれん。注意してくれ」
■~フィアー森到着前 少佐
【ソコロフ救出急げ】
(1)

スネーク

「少佐、ソコロフが連れ去られた」

ゼロ少佐

「ああ。研究所から自力で逃げ出したところを捕まったのだろう」

ゼロ少佐

「ヴォルギンは、まだ最終試験が残っていると言っていたんだな?」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「ならばソコロフはまた研究所へ連れ戻されたに違いない。研究所へ急い  でくれ。ソコロフを助け出すんだ」
(2)

ゼロ少佐

「そこにある倉庫を通り抜ければ、研究所の南に出る」

ゼロ少佐

「倉庫の内部へ潜入するんだ。敵の歩哨に気をつけろ」
【ターニャとは】

スネーク

「少佐、さっきのターニャという女についての情報は?」

ゼロ少佐

「ない」

スネーク

「ない?」

ゼロ少佐

「ああ」

スネーク

「どうして? 2年前の亡命作戦の時にソコロフのことは調べ上げたはず  だろう。愛人がいるなら……」

ゼロ少佐

「勿論、調査は徹底的に行った。だが愛人がいるという情報はなかった」

スネーク

「掴めなかっただけでは?」

ゼロ少佐

「それはない」

スネーク

「ではソ連に連れ戻された後に関係が始まったということだな」

ゼロ少佐

「そうだろうか……」

スネーク

「……どうした少佐。何を引っかかっている?」

ゼロ少佐

「私にはソコロフが愛人を作るとは思えないんだ」

スネーク

「どうして?」

ゼロ少佐

「私は2年前の彼を見ている」

ゼロ少佐

「越境に成功した後、意識を取り戻した彼がベッドの上で最初に口にした  のは、妻と娘の安否を問う言葉だった」

ゼロ少佐

「そしてソ連に連れ戻される直前まで、彼はうわごとのように家族を頼む  と繰り返していた……」

ゼロ少佐

「彼は家族を愛する男だ。妻を裏切るとはどうしても……」

スネーク

「少佐」

ゼロ少佐

「なんだ?」

スネーク

「人は変わるぞ(ザ・ボスは変貌して国を裏切ったと思っている)」

ゼロ少佐

「……(ザ・ボスが変貌したことを思い出した)そうかもしれんな」

スネーク

「ああ……」
【倉庫 ジ・エンド倒した】
※倉庫前でたたずむジ・エンドを狙撃して倒すと、後のジ・エンド戦のイベントがなくなり ユーザーとしては少々寂しいことになる。

ゼロ少佐

「スネーク、コブラ部隊の一人を倒したのか」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「確か、ジ・エンドだったか。これで奴とは戦わずにすむな。  よくやった」

スネーク

「ああ……」

ゼロ少佐

「どうした?」

スネーク

「なんでもない」

ゼロ少佐

「まさか、ザ・ボスも一目おく伝説の狙撃手と腕を競ってみたかったなど  というのではなかろうな」

スネーク

「……(図星)」

ゼロ少佐

「スネーク、これは決闘でもスポーツでもない。戦争なんだぞ。任務を果  たすことだけを考えろ」

スネーク

「ああ……。わかっている」
【桟橋越しに撃てる】

ゼロ少佐

突撃銃アサルトライフルは木製の板などを撃ち抜くことが出来る。板越しに向こう側にい  る敵を攻撃出来るということだ。覚えておくといい」
【倉庫 水門】

ゼロ少佐

「そこにあるのは水門だな。普段は物資運搬のために開けてあるのだろう  が、現在は閉鎖されているようだ。開けることは出来ないだろう」
【水から上がる方法】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、上陸して倉庫に侵入するんだ」
(2)

ゼロ少佐

「水から上がるには、上がりたい場所の近くまで行き、立ち泳ぎの状態で  アクションボタンを押せばいい」
【倉庫内部 抜けろ】

ゼロ少佐

「例の倉庫に侵入したな。その倉庫を通り抜ければ、ソコロフが捕らえら  れている研究所の南に出る」

ゼロ少佐

「倉庫の出口は最上階の北側にあるはずだ。階段を上って倉庫を北へ抜け  てくれ」
【倉庫 開かないゲート】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、その扉は内側から鍵がかけてあるようだ。開けることは出来  ないだろう」
(2)

ゼロ少佐

「東側にある通路も倉庫内部へ通じているはずだ。東側の通路から倉庫内  部へ侵入してくれ」
【倉庫の鍵ドア】
(1)

スネーク

「少佐、ここの扉だが……」

ゼロ少佐

「開かないのか?」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「鍵がかかっているんだろう」

スネーク

「そのようだが鍵穴がないんだ……」

シギント

「そいつはパンチカードを使ったセキュリティシステムだろう」

スネーク

「パンチカード?」

シギント

「ああ。普通の鍵のかわりにパンチ穴の空いたカードを使う方式さ」

シギント

「カードキーを手に入れない限り開ける事は出来ないだろうな」
(2)

ゼロ少佐

「スネーク、そこの扉をあけるには特別な鍵が必要なようだ」

ゼロ少佐

「今、優先すべき任務はソコロフの救出だ。北にある研究所へ向かってく  れ」
■~研究所到着前 少佐
【研究所はすぐ北】

ゼロ少佐

「スネーク、ソコロフが捕らえられている研究所はその森の北にある。北  へ向かってくれ」
【フィアー森 トラップ】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、気をつけろ。その森にはトラップが仕掛けられているよう  だ」
(2)
※すでに引っかかっている場合

スネーク

「そうらしいな……」
(3)

ゼロ少佐

「地面に張られたロープを引っ掛けると起動する罠が多いようだ」

ゼロ少佐

「そのあたりではうかつに走るな。地面に注意しながら慎重に進むんだ」

ゼロ少佐

「草むらに隠れるようにロープが設置されていることもあるかもしれん。  草むらを横切る時は特に気をつけろ」
(4)

ゼロ少佐

「方向キーを押してストーキングで進めば、罠を踏む前に発見できるはず  だ。怪しそうな場所はストーキングで進むのもいいだろう」
【トラップにかかった研究員】
※トラップに引っかかって死んでいる科学者の死体の前での会話

スネーク

「少佐、ここに……(死体がある)」

ゼロ少佐

「ああ。おそらく研究所から逃げ出した科学者だろう」

ゼロ少佐

「その森のトラップは侵入者を阻むためというよりも、脱走者を始末する  ために仕掛けられているのかもしれんな……」
【つるしトラップ脱出法】
(1)
※トラップに引っかかってしばらく逆さ吊りになっているとCALLがかかる

ゼロ少佐

「スネーク、吊り上げスネアトラップに引っかかったのか?」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「吊り下げられたままでいると敵に発見されるかも知れんぞ」

スネーク

「わかってる」

ゼロ少佐

「なら、なぜ脱出しない?」

スネーク

「出来るのか!?」

ゼロ少佐

「当たり前だ」
(2)

ゼロ少佐

吊り上げスネアトラップにかかったら、アクションボタンを押せ。そうすれば  ロープを切ることが出来る」

ゼロ少佐

「敵がやって来る前に脱出するんだ」
【トラップ起動ロープ】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、足元を見ろ!」

スネーク

「ロープが張ってある……」

ゼロ少佐

「危なかったな」

スネーク

「ああ」
(2)

ゼロ少佐

「ロープに衝撃が加わるとトラップが起動する仕掛けになっているよう  だ」

ゼロ少佐

「遠くから銃で撃つなどしてロープを切っておくのも手かもしれん」
■~研究所到着前 シギント
【トラップ地帯】
(1)

シギント

「そのあたりにはやたらトラップが仕掛けられてるらしいな。しかも妙に  アナクロな……」
(2)

スネーク

「ああ。だがここは奴等の領内だろう。どうしてこれほど多くのトラップ  が仕掛けてあるんだ?」

シギント

「戦術研究の一環かもしれないな」

スネーク

「戦術研究?」

シギント

「ああ。知っての通り、ソ連は世界各地の共産勢力の革命戦を指導してい  る」

シギント

「だがそうした国には充分な資金や工業技術のない国が多いんだ。だから  安上がりで効果的な戦術が必要になる」

スネーク

「そのための研究を?」

シギント

「ああ。その手の戦術としてトラップはうってつけだからな。その実地試  験を行ってるって所じゃないか?」
(3)

シギント

「鳴子や弓矢、振り子などのトラップはロープに力が加わると作動する罠  だ。ロープに触れさえしなければ問題ない」

シギント

「ローリングで飛び越したり、ホフクでくぐりぬければ大丈夫だろう」
(4)

シギント

「もしトラップに引っかかって矢とか棘のついた振り子が飛んできても、  すぐにその場を飛びのけばよけられるはずだ」
(5)

シギント

「落とし穴や吊り上げスネアは見破られないよう地面をカムフラージュしてある  ようだな」

シギント

「だが注意深く見れば偽装は見抜けるだろう。ストーキングで進むのもい  いかもしれない」

シギント

「とにかく罠がしかけられていそうな場所では地面をよく見ながら慎重に  進むようにしてくれ」
■~研究所侵入前 少佐
【研究所壁外中入れ】
(1)

ゼロ少佐

「研究所の周囲は高い壁で囲まれているのか……。壁を乗り越えることは  出来ないだろう」

ゼロ少佐

「だが、どこかに入り口があるはずだ。よく探してみろ」
(2)

ゼロ少佐

「施設のことは、そこへ出入りしている人間が一番よく知っているはず  だ。敵を尋問して入り口を聞き出してみるといい」
(3)

ゼロ少佐

「CQCで敵を背後から捕まえた状態で左スティックを押し込むと、敵に  ナイフを突きつけて尋問することが出来るぞ」
【研究所 ドア】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、その扉から敵が出入りしているようだな」

ゼロ少佐

「侵入できるか?」
(2)
※既に開けようとして開かなかった場合

スネーク

「いや。扉が開かない」
→(5)へ
(3)
※まだ開けようとしていない場合

スネーク

「やってみる」
→いったん通信終了した後(4)へ
(4)
※言われてあけようとしたが開かなかった場合

スネーク

「少佐、扉を開けようとしてみたが、駄目だった」
(5)

ゼロ少佐

「その扉は中から鍵を掛けているようだな。外から開けることは出来ない  だろう」

ゼロ少佐

「だがその扉から侵入する方法は必ずあるはずだ」
(6)

スネーク

「どんな方法だ?」

ゼロ少佐

「それは……(思いつかなかった)」

Pメディック

「扉の前でお祭りを開くっていうのはどう?」

スネーク

「お祭り?」

Pメディック

「ニッポンでは開かない扉を見つけたら、そうするらしいけど」

スネーク

「本当か?」

Pメディック

「勿論」

ゼロ少佐

「相変わらずニッポンのことには詳しいな」

スネーク

「ああ。だがここはソ連だ。そんな方法で扉が開くとは思えないが……」

Pメディック

「じゃあ自分で考えなさいよ」
【研究所外 電流有刺鉄線扉】

ゼロ少佐

「そこの扉は開けられそうにないな。他の侵入経路を探してくれ」
【研究所 壁の穴近く】

ゼロ少佐

「スネーク、そこの草むらをよく見てみろ。壁に穴が開いているぞ。ホフ  クすればそこから侵入出来るんじゃないか?」
【研究所壁内 中へ入れ】

ゼロ少佐

「外壁の内側へ潜入できたようだな」

ゼロ少佐

「ソコロフは研究所の内部だ。侵入路を探して研究所内部へ潜入してく  れ」
■~グラーニン接触前 少佐
【研究所 変装しろ】
(1)

ゼロ少佐

「研究所の内部へ潜入したようだな。内部の警戒は厳しい。ソコロフを探  すのは科学者に変装しなければ難しいだろう」

ゼロ少佐

「EVAから受け取った科学者の服で変装するんだ」
(2)

ゼロ少佐

「科学者へ変装するには、サバイバルビュアーに入って  『CAMOUFLAGE』の『UNIFORM』で  『SCIENTIST』を選べばいい」

ゼロ少佐

「ただしフェイスペイントはおとしておけよ」

ゼロ少佐

「フェイスペイントを落とすには、『CAMOUFLAGE』の  『FACE』で『NO PAINT』を選ぶんだ」
■~ザ・フィアー戦前 少佐
【倉庫内部まで戻れ】
(1)

スネーク

「少佐、ソコロフは既に要塞へ移されたらしい」

ゼロ少佐

「だがそれはグラーニンがそう言っていたということだろう? 彼が欺瞞  情報を流したという可能性も……」

スネーク

「いや。嘘ではない」

ゼロ少佐

「そう言い切る根拠は?」

スネーク

「俺のカンだ」

ゼロ少佐

「……信じよう」
(2)

ゼロ少佐

「グラーニンによれば、倉庫の先の密林を進めば、その奥から山岳地帯に  出られるということだったな」
(3)

スネーク

「ああ。山岳に登れば、山頂近くからグロズニィグラードの地下壕へ入れ  るらしい」
(4)

ゼロ少佐

「まずは倉庫まで戻れ。グラーニンから渡された鍵で扉を開け、密林へ出  るんだ」

ゼロ少佐

「扉の位置はわかっているな? 水路から来た時に通った扉のすぐ北だ」
■~ザ・フィアー戦前 シギント
【二足歩行戦車について】

スネーク

「シギント、グラーニンが戦車に足をつけるという話をしていたんだが、  どう思う?」

シギント

「一言で言うなら、ただの冗談だ」

シギント

「二足歩行そのものが技術的に恐ろしく難しいってこともあるが、それ以  前に足を使って歩かせる意味がない」

シギント

「戦車に足をつければその分車高が高くなって前面投影面積が大きくなる  し、安定性も悪くなる」

シギント

「悪路を走破するために足が必要だってことらしいが、それがそもそもよ  くわからない。無限軌道で充分だろ?」

シギント

「そんなもん真面目に作ろうと考えるなんて頭がおかしいとしか思えん  よ」

シギント

「……そういえば、アメリカにもそんな論文を書いていた奴がいた  な……」

シギント

「エマーソンだか……ハインリヒだか……よく覚えていないが、そんな名  前だった」(正しくはエメリッヒ。MGS1、2に登場した  ハル・エメリッヒの父親)

シギント

「勿論、誰もまともにとりあわなかったけどな」
【戦車にロケット?】

スネーク

「シギント、グラーニンが言うには、ソコロフの研究は戦車にロケットを  搭載するものらしいんだが……」

シギント

「ああ」

スネーク

「どういうものかわかるか?」

シギント

「……悪いが、見当もつかない」

スネーク

「そうか……」

シギント

「戦車の機動性を強化したものか、それとも短距離ミサイルの発射機能を  備えた戦車なのか……」

シギント

「だが、それがシャゴホッドのフェイズ2と関係があるっていうのは確か  なんだろう?」

スネーク

「ああ」

シギント

「フルシチョフがキューバと引き換えにしてでも完成させようとし、  ヴォルギンが同志の設計局を襲撃してまで手に入れたものだ」

シギント

「きっと、何かとんでもないものに違いない……」
【グラーニン後の賢者の遺産】

スネーク

「シギント、グラーニンの言っていた『賢者の遺産』とかいうものについ  て何か知ってるか?」

シギント

「いや。悪いがそんな荒唐無稽な話、聞いたこともない」

スネーク

「そうか……」

シギント

「だが、ヴォルギンが出所不明の莫大な資金を持っていることは確かだ」

シギント

「『賢者の遺産』……本当にあるのかもしれないな……」
【レーニン勲章について】

シギント

「グラーニンの言っていた、レーニン勲章ってのは、ソヴィエト連邦最高  位の勲章だ」

シギント

「軍事、科学、芸術、産業など、各分野で目覚しい功績を上げた人物や組  織、都市などに与えられる」

シギント

「東側における最高の名誉といえるだろう」
【SS―1C】

シギント

「グラーニンはSS―1Cの開発に関わっていたんだって?」

シギント

「SS―1Cはソ連の新型短距離戦術弾道弾だ」

シギント

「西側諜報機関が掴んでいるところによれば、移動式のプラットフォーム  から発射できるらしい」

スネーク

「移動式のプラットフォーム?」

シギント

「ああ。輸送車兼用の起立発射機だ。道路を移動し、その場でミサイルを  起立し発射出来る」

シギント

「勿論弾頭には通常の高性能爆薬の他、化学兵器に核兵器も搭載できるは  ずだ」

スネーク

「移動して発射可能な核ミサイルか……」

シギント

「グラーニンが開発に関わったのは、ミサイル本体じゃなく、この発射機  の方だろうな」

シギント

「SS―1Cは来年にも実戦配備されるという話だ。NATO諸国として  は脅威だろうな」
■ザ・フィアー戦 少佐
【ザ・フィアー戦 毒矢CALL】
※ザ・フィアー戦開始直後、デモ中の毒矢を治療していない場合にCALL
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、大丈夫か!?」
(2)

Pメディック

「毒矢を受けたのね!? 矢に塗られた毒が回ってるわよ!」

Pメディック

「そのままにしておいたらLIFEがどんどん減っていくわ! 早く治療  して!」

Pメディック

「サバイバルビュアーの『CURE』で血清を打つのよ!」
(3)
※血清を持っていない場合

スネーク

「だが血清を持ってないんだ……」

Pメディック

「そのエリアにいるウサギが血清成分を持っているらしいわ。ウサギを  捕獲キャプチャーして血清を手に入れて!」
(4)

Pメディック

「血清を使えば毒は治せるけど、矢創を治療するのも忘れないでよ」
(5)

Pメディック

「矢創の処置はナイフ、止血材、消毒薬よ。ナイフを使って矢を抜いて、  止血材と消毒薬で傷口を処置するの」

Pメディック

「全ての処置をすれば矢創は完全に治るわ」
(6)

Pメディック

「さあ、早く治療して!!」
【ザ・フィアー戦 基本】

ゼロ少佐

「ザ・フィアーはステルス迷彩と呼ばれる迷彩で姿を隠すらしい。だが完  全に存在を消せるわけではない」

ゼロ少佐

「主観でよく見れば必ず見つけられるはずだ。物音や草の揺れ、木から落  ちる葉に注意しろ」

ゼロ少佐

「奴を見つけて主観攻撃で撃つんだ」
【ザ・フィアー戦 矢攻撃】

ゼロ少佐

「奴の矢は銃やナイフで叩き落すことが出来る。よけられそうになかった  ら、主観攻撃で撃ち落すんだ」
【ザ・フィアー戦 毒矢】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、ザ・フィアーの毒矢に気をつけろ」
(2)

Pメディック

「毒矢を受けたら体に毒が回るわ。血清で治療しない限りLIFEがどん  どん減っていくわよ」
(3)

Pメディック

「体がケイレンしてストーキングでも音が消せなくなるし、生体センサー  も使えなくなるわ」
(4)

Pメディック

「毒矢を受けたらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で血清を注射  するのよ」
(5)

Pメディック

「血清はそのエリアにいるウサギを捕獲キャプチャーすれば手に入れることが  出来るわ」
(6)

Pメディック

「血清で毒を治療した後、矢創を治すことも忘れないで」
【ザ・フィアー戦 スタミナ】

ゼロ少佐

「ザ・フィアーのステルス迷彩はスタミナを激しく消費するという話だ」

ゼロ少佐

「スタミナを消耗したら、奴も食糧を探すに違いない」

ゼロ少佐

「その時がチャンスだぞ。手持ちの食糧を投げて奴を罠にかけろ」

ゼロ少佐

「クレイモアやTNTを設置した場所やトラップの近くに奴を誘い込むん  だ」

ゼロ少佐

「毒や腐った食べ物を食べさせるのもいいかもしれん」

ゼロ少佐

「食糧を武器として活用するんだ」
【ザ・フィアー戦 トラップ】

ゼロ少佐

「スネーク、気をつけろ。その森には多数のトラップが仕掛けられてい  る。足元を確かめながら戦うんだ。底なし沼にも注意しろ!」

ゼロ少佐

「君が引っかからなくても、ザ・フィアーが君を攻撃するためにトラップ  を作動させてくることもあるかもしれん」

ゼロ少佐

「トラップの近くにいる時は気をつけろ」

ゼロ少佐

「逆に君がトラップを使って奴を攻撃することも出来るはずだ」

ゼロ少佐

「トラップの近くに食糧をおいて奴をおびき寄せるのも手だぞ。  頭を使え!」
■ザ・フィアー戦 パラメディック
【ザ・フィアー戦 クロドクシボグモ】

Pメディック

「ザ・フィアーは毒矢にクロドクシボグモの毒を使っているのね」

Pメディック

「クロドクシボグモは世界で最も強い毒を持つと言われる毒グモよ」

Pメディック

「強力な神経毒だから、ザ・フィアーの毒矢を受けたらすぐにサバイバル  ビュアーの『CURE』で血清を注射して。いいわね!」
【ザ・フィアー戦 抗体ウサギ】

Pメディック

「そのエリアにいるアナウサギは、クロドクシボグモの毒に対する抗体を  持っているらしいわ」

Pメディック

「多分ザ・フィアーが毒矢を試し撃ちしているうちに免疫を持つように  なったんでしょうね」

Pメディック

「そこにいるウサギを捕獲キャプチャーすれば、血清が手に入るわよ。血清がなくなっ  たらウサギを捕獲キャプチャーして!」
■ザ・フィアー戦 シギント
【ザ・フィアー戦 ステルス1】
(1)

シギント

「スネーク、ザ・フィアーはステルス迷彩とかいうものを使うって話だ」

シギント

「実際どうやっているのかは知らんが、とにかく周囲の光の屈曲率を変え  て姿を隠すということらしい」

シギント

「まさに最強の迷彩だ。奴の姿を見つけるのは簡単じゃないぞ」

シギント

「だが弱点がないわけじゃない」
(2)

シギント

「ステルス迷彩はスタミナを著しく消耗するって話だ。奴のスタミナがな  くなれば、迷彩の効果もなくなる。そこを逃すな」
【ザ・フィアー戦 ステルス2】
(1)

シギント

「ステルス迷彩を使っても実体を消せるわけじゃない。センサーをうまく  使えば奴の居場所がわかるはずだ」

シギント

「動体探知機やアクティブソナーを活用してくれ」
(2)
※サーマルゴーグルを持っている場合

シギント

「サーマルゴーグルを使うのも有効だろう」
【ザ・フィアー戦 武器】

シギント

「ザ・フィアーはリトルジョーとウィリアムテルという2挺のボウガンを  使うらしい」

シギント

「リトルジョーは近接戦闘用のボウガンだ。威力は弱いがリロードは早  い」

シギント

「対するウィリアムテルは長距離用ボウガンだ。リロードは遅いが威力は  大きい。注意してくれ」
【ザ・フィアー戦 特殊矢】

シギント

「ザ・フィアーは通常の矢の他にも毒矢、火矢など特殊な矢を使用するら  しい。グレネードを仕込んだ矢まで使うって話だぜ」

シギント

「どれも食らったら重傷になる危険性が高い。気をつけてくれ!」
■~EVA無線連絡前 少佐
【フィアー後】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、またコブラ部隊を倒したな」
(2)
※ジ・エンドをマングローブ基地で殺している場合

スネーク

「ああ。残りは一人だ」
(3)
※ジ・エンドを殺していない場合

スネーク

「ああ。残りは二人だ」
(4)

ゼロ少佐

「スネーク、戦うべき相手はもう一人いるぞ(ザ・ボスのこと)」

スネーク

「……わかっている」

ゼロ少佐

「ならいい」

ゼロ少佐

「だがまずはグロズニィグラードへ潜入してソコロフを救出することを考  えてくれ」
■~ソクロヴィエノ到着前 少佐
【山岳でEVAと合流せよ】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、EVAから連絡があったんだな?」

スネーク

「ああ。山岳の頂上にある廃墟で落ち合うことになった」

スネーク

「グロズニィグラードの地下壕へ入るための鍵も彼女が調達してくるそう  だ」

ゼロ少佐

「そうか。ではEVAとの合流を急いでくれ。山岳へ向かうんだ」
(2)

ゼロ少佐

「その森を北に進め。北東の奥に坑道への入り口がある」

ゼロ少佐

「坑道を登れば山岳へ出られるはずだ。北へ向かってくれ」
(3)

スネーク

「わかった」

ゼロ少佐

「だが気をつけろ」
(4)
※ジ・エンドを倒していない場合

ゼロ少佐

「コブラ部隊の狙撃手が待ち伏せているんだろう?」

スネーク

「ジ・エンドだ。だが行くしかない」

ゼロ少佐

「気をつけろ。敵は伝説の狙撃手スナイパーだ」

ゼロ少佐

「ジ・エンドとの戦いはおそらく長時間に及ぶ狙撃戦になるだろう」

ゼロ少佐

「弾薬や食糧など、戦いに必要なものは今のうちに準備しておくといい」
(5)
※ジ・エンドをマングローブ基地で倒している場合

ゼロ少佐

「山猫部隊が待ち伏せをしているんだろう?スナイパーも配置されている  とか……」

スネーク

「わかっている。だが行くしかない」

ゼロ少佐

「注意しろ」

スネーク

「ああ」
【広いからEVAに情報を聞け】

ゼロ少佐

「スネーク、その森は広大だ。情報を持たずに進むのは危険すぎる。  EVAと連絡を取ってみろ」
【苔ジャングル 食糧庫聞いた後】

ゼロ少佐

「EVAが、その森の東に食糧庫があると言っていたな。そっちへ行って  みるのもいいんじゃないか?」
【フェイズ2のテストが完了】

スネーク

「少佐、EVAはシャゴホッドの試験が終了したと言っていた」

ゼロ少佐

「聞いた。ソコロフがグロズニィグラードで最終調整にあたっているとい  うことだったな」

スネーク

「ああ。それが終わるまでは奴等もソコロフを殺すわけにはいかないだろ  う。だが調整が終わったら……」

ゼロ少佐

「……スネーク、グロズニィグラードへ急いでくれ」

スネーク

「わかっている」
■~ソクロヴィエノ到着前 EVA
【苔ジャングル南 (スヴィヤト・ゴルニ)】
(1)

EVA

「その森の名はスヴィヤトゴルニ。ロシア語で『聖き山径』というような  意味よ」

EVA

「その北にある森、ソクロヴィエノに棲まう山の精霊が通るという言い伝  えから、そう呼ばれているらしいわ」
(2)

EVA

「北に進めばソクロヴィエノへ出るわ」

EVA

「山岳へ繋がる坑道はソクロヴィエノの北部エリアよ」

EVA

「山岳の頂上にある廃墟で合流しましょう。グロズニィグラードへ繋がる  地下壕への鍵もその時に渡すわ」

EVA

「北へ進んで」
(3)
※ジ・エンドをマングローブ基地で倒していない場合(一回目のみ)

EVA

「ただし、ソクロヴィエノには……」

スネーク

「わかっている」

スネーク

「ジ・エンドだろう?」

EVA

「ええ」
(4)
※ジ・エンドをマングローブ基地で倒していない場合(二回目以降)

EVA

「ただし、気をつけて」

EVA

「ソクロヴィエノの森でコブラ部隊のジ・エンドがあなたを待ち伏せして  いるわ。彼は伝説の狙撃手よ」
(5)
※ジ・エンドをマングローブ基地で倒していない場合(一回目のみ)

EVA

「彼と戦って勝たない限り……」

スネーク

「先へは進めない」

EVA

「ええ」

スネーク

「なら勝てばいい」

EVA

「そうね」
(6)
※ジ・エンドをマングローブ基地で倒している場合
(一回目のみ)

スネーク

「山猫部隊だろう?」

EVA

「ええ」
(7)

EVA

「ソクロヴィエノの森で山猫部隊が待ち伏せしているわ。スナイパーも配  置されているという話よ。注意して」
【マングローブ (ボニゾヴィエ)】
※マングローブ林まで戻っている場合
(1)

EVA

「その水路はポニゾヴィエと呼ばれているわ。『川下の地』というような  意味よ」

EVA

「見た通りマングローブの生い茂る水路で、普段はボートを使って物資の  運搬が行なわれているの」

EVA

「けれど今は警戒態勢がしかれているから、運行は中止されているわ」

EVA

「というより……」
(2)

EVA

「あなた一体そこで何してるの? 合流地点は山岳よ。早く山岳へ向かっ  て。まず倉庫まで戻るのよ」
【屋久島ジャングルC(グラーニニ・ゴルキー)】
※研究所の方まで戻っている場合
(1)

EVA

「その地域はグラーニニ・ゴルキーと呼ばれているわ」

EVA

「意味は『グラーニンの山』。グラーニンの研究所が作られた時にそう名  づけられたという話よ」
(2)

EVA

「それにしても、なぜそっちへ戻ってるの?合流地点は山岳って言ったで  しょう? 倉庫からスヴィヤト・ゴルニまで戻って」
【苔ジャングル 今まで何してた?】

スネーク

「EVA」

EVA

「なに?」

スネーク

「しばらく連絡が取れなかったが、何をしていたんだ?」

EVA

「何してたと思う?」

スネーク

「それを聞いてるんだ」

EVA

「どうしてそんなこと聞くの?」

スネーク

「知りたいからだ」

EVA

「何を?」

スネーク

「……質問を質問で返すのはやめてくれないか」

EVA

「怒った?」

スネーク

「……(怒)」

EVA

「じゃあね」
【苔ジャングル1 食糧庫武器庫】

EVA

「山岳、クラスノゴリエへ繋がる坑道へは北へ進めばいいわ」

EVA

「けど、東に行けば食糧庫があるわよ。先にそっちへまわってみるのもい  いでしょうね」
【スヴィヤトゴルニ東部 別荘】

スネーク

「EVA」

EVA

「なに?」

スネーク

「森の中に家があるんだが」

EVA

「あるわね」

スネーク

「まるで別荘のようだが、これは……」

EVA

「本当に別荘だったのよ。元はお偉いさんのための別荘ターチャとして作られたら  しいの」

EVA

「今は中継拠点として使用されているわ」

EVA

「弾薬や食糧の備蓄もあるはずよ」

EVA

「だけど中には常駐の部隊もいるはずだから気をつけて」
【タチアナ?】

スネーク

「EVA」

EVA

「なに?」

スネーク

「あのタチアナというのは何者だ?」

EVA

「気に入ったの? 彼女可愛いわよね」

スネーク

「(軽口には乗らない)何者なんだ?」

EVA

「詳しくは知らないわ。何でもソコロフの愛人だとか……」

スネーク

「もう少し調べられるか?」

EVA

「スネーク、彼女にはオトコがいるのよ」

スネーク

「EVA……」

EVA

「わかったわ。少し待ってて」
【タチアナ続報】

EVA

「スネーク、あなたのターニャについて調べたわよ」

EVA

「やはり彼女はソコロフの愛人らしいわ。ソコロフが設計局から連行され  た時に一緒に連れてこられたとか」

スネーク

「では設計局にいた頃からの(愛人か)?」

EVA

「そうみたいね」

スネーク

「確かなのか?」

EVA

「ええ。どうして?」

スネーク

「少佐は、ソコロフは愛人を作るような男ではないと……」

EVA

「家族と離れ離れになって寂しかったんじゃない?」

EVA

「それにソコロフだって男よ。彼女に惹かれるのは当然だわ」

スネーク

「当然?」

EVA

「彼女魅力的だもの。地味だけど美人だし。プロポーションもいいし」

スネーク

「……」

EVA

「あなたもああいうタイプの方が好き?」

スネーク

「EVA……」

EVA

「じゃあね」
■ジ・エンド戦 少佐
【ジ・エンド戦 基本】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、ジ・エンドは老練なスナイパーだ。その広大な森のどこかに  隠れて君を狙っている」

ゼロ少佐

「奴に見つかれば即座に撃たれるぞ」

ゼロ少佐

「森の中を隠れながら進み、ジ・エンドの気配を掴め。奴の動きを読ん  で、背後や側面に回り込んで攻撃するんだ」
(2)

ゼロ少佐

「気をつけろ。ジ・エンドは特殊な麻酔弾を使うぞ」
→パラメディックの無線会話「麻酔弾」へ
(3)

ゼロ少佐

「スタミナがなくなれば終わりだ。食糧をこまめに捕獲キャプチャーしてスタミナを維  持してくれ」

ゼロ少佐

「この戦いは長時間の狙撃戦になるだろう」

ゼロ少佐

「一瞬たりとも気を抜くんじゃないぞ!」
【ジ・エンド戦 見つけろ】
(1)

ゼロ少佐

「ジ・エンドは狙撃の名手であると同時に偽装のエキスパートでもある」

ゼロ少佐

「奴はその森のどこかに潜み、じっと君を狙っているぞ」

ゼロ少佐

「迂闊に歩き回っては狙い撃ちされるだけだ。まず充分なカムフラージュ  を行い、遮蔽物に隠れながらジ・エンドを見つけ出せ」

ゼロ少佐

「双眼鏡を活用しろ。奴のスコープの反射を見逃すな」
(2)

ゼロ少佐

「サーマルゴーグルを使うのもいいだろう」
【ジ・エンド戦 麻酔弾CALL】

ゼロ少佐

「ジ・エンドに撃たれたのか!?」

スネーク

「ああ……」
→パラメディックの無線会話「麻酔弾2」へ
【ジ・エンド戦 トラッキング】

ゼロ少佐

「ジ・エンドがいた地点に辿り着いた時、奴がすでにいなくなっていても  諦めるな」

ゼロ少佐

「地面をよく観察すれば、奴の足跡が見つかるかもしれない。それを見れ  ばどちらの方向へ行ったかわかるはずだ」

ゼロ少佐

「奴の動きを予想して、後方に回り込め」
【ジ・エンド戦 スネアCALL】

ゼロ少佐

「スネーク、吊り上げスネアトラップに引っかかったのか? そのままでは狙い  撃ちにされるぞ」

ゼロ少佐

「アクションボタンでロープを切って脱出するんだ。早く逃げろ」
【ジ・エンド戦 敵の気配】

ゼロ少佐

「敵の気配を掴むには主観や双眼鏡を使うといい」

ゼロ少佐

「動体探知機、アクティブソナー、生体センサーも活用しろ」

ゼロ少佐

「集音マイクを使うのもいいだろう」
【ジ・エンド戦 マップ】

ゼロ少佐

「狙撃に有利な地点は地形からおのずと決まる」

ゼロ少佐

「ジ・エンドは何度も同じ場所を利用するかもしれない。奴が狙撃に選ん  だ地点を覚えておいて、相手の裏をかくんだ」

ゼロ少佐

「サバイバルビュアーの『MAP』を見れば、ジ・エンドが狙撃を行った  場所がわかるだろう」

ゼロ少佐

「奴の狙撃地点を予想して、側面や背後に回りこむんだ」
【ジ・エンド戦 ツタで閉じられた出口】

ゼロ少佐

「スネーク、そこが坑道への入り口だが……どうやらツタで閉ざされてい  るようだな」

ゼロ少佐

「ジ・エンドを倒さなければ坑道へ入ることは出来ないだろう。奴と決着  をつけるんだ」
【ジ・エンド戦 麻酔弾で意識不明になるデモの後】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、ジ・エンドの麻酔弾にやられたようだな」

スネーク

「ああ……。だがなぜ奴は俺を殺さなかった?」

ゼロ少佐

「わからない。だが奴はまだソクロヴィエノにいるはずだ」
(2)

ゼロ少佐

「ジ・エンドを倒さない限り山岳へは辿り着けないぞ」

ゼロ少佐

「スネーク、ソクロヴィエノへ戻るんだ。今度こそジ・エンドを倒せ!」
■ジ・エンド戦 EVA
【苔ジャングル北(ソクロヴィエノ)】
(1)

EVA

「あなたがいる森はソクロヴィエノ。『至聖の森域』というような意味  よ」

EVA

「森の精霊が棲まう聖域として古くから神聖視されてきたらしいわ」

EVA

「南部・西部・北部の3つのエリアからなるこの地方で最も広く深い森  よ。迷わないように気をつけて」

EVA

「南部のエリアには武器庫があるわ。弾薬の補給が必要ならそちらへ行っ  てみるのもいいでしょうね」
(2)
※ジ・エンド戦中

EVA

「ジ・エンドを倒さない限り、その森を抜けることは出来ないと思うわ。  勝つしかないわよ」
(3)
※山猫戦中

EVA

「気をつけて。森の中で山猫部隊が待ち伏せをしているという話よ」

EVA

「坑道への入り口は北部エリアの北東にあるわ。なんとかそこまで辿り着  いて」
【ジ・エンド戦 光合成】

EVA

「信じがたい話ではあるけど、ジ・エンドは光合成を行うらしいわ」

EVA

「スタミナ面ではおそらく向こうの方が有利よ。あなたも動植物をこまめ  に捕獲キャプチャーして持久戦に備えて」
【ツタで閉じられた出口】

EVA

「おそらくジ・エンドを倒さない限り、そのツタは消えないでしょうね。  坑道へ入るには彼と戦って勝つしかないわ」
【ジ・エンド戦 森に戻れ】
※ジ・エンドの麻酔弾で意識不明になると、グラーニン研究所の独房で目覚めることになる

EVA

「ジ・エンドは今もあの森、ソクロヴィエノであなたを待っているはず  よ。彼を倒さない限り先へ進むことは出来ないわ」

EVA

「ソクロヴィエノへ戻って。ジ・エンドを倒すのよ」
■ジ・エンド戦 パラメディック
【ジ・エンド戦 食糧】

Pメディック

「スタミナがゼロになるとジ・エンドの麻酔弾に耐えられなくなって意識  を失ってしまうわ」

Pメディック

「食糧をこまめに捕獲キャプチャーしてスタミナを回復するようにして」

Pメディック

「食糧や弾薬の残りが少なくなったら、一度その森から撤退するのも手だ  と思うわ」

Pメディック

「とにかくスタミナの残量には常に気をつけるのよ。いいわね!」
【ジ・エンド戦 毒蛇毒グモ注意】
(1)

Pメディック

「スネーク、そのエリアには毒ヘビや毒グモも多く棲息しているらしい  わ。襲われないように気をつけて」

Pメディック

「もし噛まれたらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で血清を注射  するのよ」
(2)

Pメディック

「そのエリアのウサギが毒に対する抗体を持っているらしいわ。血清がな  くなったら、ウサギを捕獲キャプチャーして血清を手に入れて!」
【麻酔弾】

Pメディック

「麻酔弾を撃ち込まれたら、スタミナがどんどん減っていくわよ。スタミ  ナゲージがゼロになったら意識を失ってしまうわ」

Pメディック

「麻酔弾を食らったら、すぐにサバイバルビュアーの『CURE』で治療  して。ナイフを使って麻酔針を取り除くのよ」
【麻酔弾2】

Pメディック

「ジ・エンドに麻酔弾を撃ち込まれたら、体に麻酔針が残るわ」

Pメディック

「麻酔針を取り除かない限りスタミナがどんどん減っていくわよ。スタミ  ナがゼロになったら意識を失ってしまう。早く麻酔針を取り除いて!」

Pメディック

「麻酔針を抜くにはサバイバルビュアーの『CURE』でナイフを使えば  いいわ」

Pメディック

「気絶する前に処置するのよ。いいわね!」
【ジ・エンド戦 雨】
(1)

Pメディック

「雨が降ってきたわね」
(2)

Pメディック

「雨の中ではスタミナの消耗も激しくなるわよ。食糧をこまめに食べてス  タミナを維持するようにして」
■ジ・エンド戦 シギント
【ジ・エンド戦 マップ】

シギント

「ソクロヴィエノの森は広い。そんな時こそサバイバルビュアーの  『MAP』を活用してくれ」

シギント

「地形や一度行った場所はもちろん、ジ・エンドが狙撃場所に選んだ地点  もそれでわかるはずだ」

シギント

「地形を把握してジ・エンドの裏をかいてくれ」
【ジ・エンド戦 サーマル】

シギント

「あんた、サーマルゴーグルを持っているだろ。サーマルゴーグルを使え  ば、偽装したジ・エンドも見つけやすいはずだ」

シギント

「ただし森と同化している時の奴の体温は外気よりもやや高い程度まで落  ちると聞く」

シギント

「通常の人間よりは見つけにくいかもしれないな」
■ソクロヴィエノ山猫部隊戦 少佐
【ジ・エンド森山猫戦 基本】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、気をつけろ。その森では山猫部隊が待ち伏せしているんだろ  う?」

スネーク

「ああ。スナイパーも配置されているらしい」
(2)

ゼロ少佐

「山猫部隊はGRUから選びぬかれた精鋭部隊だ。一筋縄ではいかないだ  ろう」

ゼロ少佐

「カムフラージュを使って見つからないよう慎重に進んでくれ」
(3)

ゼロ少佐

「目的はあくまでも山岳へ登ってEVAと合流することだ。山猫部隊と戦  う必要はない」

ゼロ少佐

「山岳へ繋がる坑道は北部エリアの北東だ。奴等の待ち伏せに注意しなが  ら、北東へ進んでくれ」
【ジ・エンド森山猫戦 待ち伏せ注意】

ゼロ少佐

「スネーク、山猫部隊の待ち伏せに注意しろ。奴等が草むらなどに潜んで  いる可能性もある。入念にカムフラージュしながら慎重に進むんだ」
【ジ・エンド森山猫戦 待ち伏せ注意2】

ゼロ少佐

「敵の気配を掴むには主観や双眼鏡を使うといい」

ゼロ少佐

「動体探知機、アクティブソナー、生体センサーも活用しろ」

ゼロ少佐

「集音マイクを使うのもいいだろう」
(3)

ゼロ少佐

「サーマルゴーグルも有効なはずだ」
【ジ・エンド森山猫戦 見つかるな】

ゼロ少佐

「スネーク、音を立てれば敵に気付かれる。仲間を呼ばれて包囲されれば  厄介なことになるぞ」

ゼロ少佐

「敵の近くではストーキングで移動しろ」

ゼロ少佐

「サプレッサー付きの銃やCQC、ホールドアップで音を立てずに一人ず  つ制圧していくんだ」
【ジ・エンド森山猫戦 全滅させろ】
(1)※全滅が条件の場合

ゼロ少佐

「山猫部隊を全滅させなければ坑道へ入ることは出来ないだろう。奴等を  全て倒すんだ!」
(2)

ゼロ少佐

「スネーク、まだどこかに山猫部隊が残っているぞ。探し出して倒すん  だ!」
■ソクロヴィエノ山猫部隊戦 EVA
【ジ・エンド森山猫戦 基本】

EVA

「山猫部隊はGRUの特殊部隊スペツナズからさらに選抜されたエリート  部隊よ」

EVA

「当然戦闘技術にも秀でているわ。射撃も正確だし重傷を受けることも多  くなるはずよ」

EVA

「彼等と正面から戦うのはさけて。大人数に包囲されたら、かなりマズイ  ことになるわよ」

EVA

「カムフラージュをうまく使って、隠れながら進んで!」
■ソクロヴィエノ山猫部隊戦 パラメディック
【ジ・エンド森山猫戦 スナイパー】

Pメディック

「スネーク、スナイパーは正確にあなたの急所を撃ちぬくわ。狙いは正確  だし重傷になることも多いはずよ」

Pメディック

「カムフラージュしながら見つからないように進んで!」
■ソクロヴィエノ山猫部隊戦 シギント
【ジ・エンド森山猫戦 基本】

シギント

「スネーク、山猫部隊の待ち伏せに気をつけろ。動体探知機やアクティブ  ソナーをうまく使いながら進んでくれ」
■~山岳到着前 少佐
【ジ・エンド後坑道入る前】

ゼロ少佐

「山岳の頂上でEVAと合流するんだ」

ゼロ少佐

「山岳へ繋がる坑道は、その森の北東の奥にあるという話だろう」

ゼロ少佐

「坑道に入って山岳へ登るんだ。北東へ向かってくれ」
【山岳坑道内】

ゼロ少佐

「スネーク、その坑道の奥にあるハシゴを登れば山岳へ出られるはずだ。  奥へ進んでハシゴを登ってくれ」
■~山岳到着前 EVA
【ジ・エンド戦後】

EVA

「北東に山岳へ繋がる坑道があるわ。北東へ向かって」
【ジ・エンド死亡後 坑道内】

EVA

「坑道に入ったわね。その奥にあるハシゴを登れば、山岳に出られるわ。  奥へ進んでハシゴを登って」
■~山頂廃墟到着前 少佐
【登れ】
(1)

ゼロ少佐

「山岳に出たようだな」

ゼロ少佐

「その山岳の山頂近くからグロズニィグラードの地下壕へ潜入することが  出来る」

ゼロ少佐

「だが地下壕への扉は閉鎖されているという話だったな」

スネーク

「ああ。EVAがその鍵を持ってくることになっている」
(2)

ゼロ少佐

「まずEVAと合流して、鍵を受け取ってくれ。EVAとの合流地点は山  頂の廃墟だろう」
(3)
※現在地が山麓または山腹エリアの場合

ゼロ少佐

「山頂はまだ上だ。山頂を目指して登ってくれ」
(4)
※現在地が山頂エリアの場合

ゼロ少佐

「山頂はすぐそこだ。頂上の廃墟まで登ってくれ。EVAが待っているは  ずだ」
【山岳ハインド】
(1)

スネーク

「少佐、例の武装ヘリが飛んでいる……」

ゼロ少佐

「ヘリポートにあった?」

スネーク

「そうだ」
→少佐の無線会話「ハインド説明(2)」へ
(2)

ゼロ少佐

「そのエリアの敵は君を発見したらハインドへ支援を要請するだろう」

ゼロ少佐

「ハインドの装甲にはライフル弾などでは歯が立たんぞ」

ゼロ少佐

「だが山岳各所に設置されている対空機関砲を奪えば、対抗出来るはず  だ」

ゼロ少佐

「他にもハインドに対抗できるもの……ロケットランチャーか何かがあれ  ばいいんだが……」
【山岳開かない扉】
(1)

ゼロ少佐

「そこがEVAの言う地下壕への入り口だな」

ゼロ少佐

「開くか?」
(2)
※すでに開けようとしたことがある場合

スネーク

「ダメだ」
→(5)へ
(3)
※まだ開けようとしたことがない場合

スネーク

「試してみよう」
→一旦終了した後(4)へ
(4)

スネーク

「少佐。例の扉だが、やはり開かなかった」

ゼロ少佐

「そうか」
(5)

ゼロ少佐

「EVAの言う通り、地下壕への扉は鍵がなければ開かないようだな」

ゼロ少佐

「EVAと合流して鍵を受け取るんだ。山頂の廃墟へ向かえ」
【山岳 スタミナ減りやすい】

ゼロ少佐

「スネーク、パラメディックから話があるそうだ」
→パラメディックの無線会話「山岳スタミナ」へ
【山岳 危険ではEVA出ない】

ゼロ少佐

「スネーク、EVAはGRUに潜入したKGBのスパイだ。君と直接接触  しているところを敵に見られるわけにはいかない」

ゼロ少佐

「敵に追われている状態で、EVAが現われることはないだろう」

ゼロ少佐

「EVAとは必ず潜入フェイズで接触するんだ」
【山岳 危険フェイズ扉開かない】
(1)

スネーク

「少佐、廃墟に辿り着いたんだが扉が開かないんだ」

ゼロ少佐

「EVAが中から押さえているんだろう」

スネーク

「なぜそんなことを!?」

ゼロ少佐

「よく考えてみろ」

スネーク

「……。(考えている)」

スネーク

「……アレか。(胸をジロジロ見る等、ユーザがやったであろうセクハラ  行為)」

ゼロ少佐

「わかったか」

スネーク

「ああ。だがまさかあんなことで……」

ゼロ少佐

「なに?」

スネーク

「いや、なぜこれほど怒られるんだろうと。あんなのはただの……」

ゼロ少佐

「スネーク、何を言ってるんだ。君と接触しているところを敵に見られた  くないからに決まっているだろう」

スネーク

「ああ……」

ゼロ少佐

「全く君という男は……まあいい」
(2)

ゼロ少佐

「まずは敵の追撃を振り切れ。潜入フェイズに戻してから、改めて廃墟の  扉を開けるんだ。わかったな?」
(3)

スネーク

「ああ……」

Pメディック

「……あなた一体何したの?」
■~山頂廃墟到着前 EVA
【山岳登れ】
(1)

EVA

「山岳に着いたわね」
(2)

EVA

「その山岳はクラスノゴリエと呼ばれているわ。ロシア語で『赤の山稜さんりょう』  という意味よ」

EVA

「大要塞グロズニィグラード防御の要として、全体が要塞化されている  わ」

EVA

「山頂近くには塹壕や掩蔽壕バンカーも設けられているし、各所に対空機関砲も配  置されている」

EVA

「文字通り防御は鉄壁よ。注意して進んで」

EVA

「あと山腹エリアに食糧庫、山頂には武器庫もあるわ」
(3)

EVA

「山頂にある廃墟で合流しましょう」
(4)
※現在地が山麓エリアの場合

EVA

「山頂はまだ上よ。奥へ進んで」
(5)
※現在地が山腹エリアの場合

EVA

「山頂はまだ上よ。上へ登って」
(6)
※現在地が山頂エリアの場合

EVA

「頂上に廃墟が見えるでしょう? そこで待ってるわ」
【山岳 ハインド】
(1)

EVA

「気をつけて。ヴォルギンはあなたを止めるために攻撃ヘリを投入した  わ」
(2)

EVA

「ヘリポートで見たでしょう? 既にそのあたりを哨戒してるはずよ」
(3)

EVA

「敵に発見されたらアレを相手にすることになるわよ」
(4)
※RPG持っていない場合

スネーク

「厄介だな。こちらには対抗できる武器がない……」
(5)
※RPG持っていない場合

EVA

「RPG―7が山腹奥の掩蔽壕バンカーにあるらしいわ」
(6)
※RPG持っていない場合

スネーク

「携行型ロケットランチャーか。それがあればうるさいハエも落とせる  な」
(7)
※RPG持っている場合

スネーク

「大丈夫だ。RPG―7を手に入れた。こいつがあれば、あのうるさいハ  エも落とせるはずだ」
(8)
※RPGある場合 二回目以降

EVA

「でもRPG―7なら撃ち落せるはずだわ」
(9)

EVA

「対空機関砲を使ってもいいでしょう」

EVA

「対空機関砲の近くでアクションボタンを押せば砲座を奪うことが出来る  わ」
【山岳 合流土産】

スネーク

「EVA、君のほうはどうだ? 合流できそうか?」

EVA

「大丈夫。うまく抜け出せたわ。ちょっと手間取ったけど」

スネーク

「何か問題が?」

EVA

「少し寄り道してきたのよ」

スネーク

「寄り道?」

EVA

「ええ。せっかくだからお土産を持っていこうと思って」

スネーク

「土産? なんだ?」

EVA

「気になる?」

スネーク

「ああ」

EVA

「じゃあ気にしていて」

スネーク

「……」

EVA

「会ったときのお楽しみよ」
【山岳 食糧庫】

EVA

「山登りでかなり疲れているでしょう? 山腹の奥に食糧庫があるわ。食  糧を補給しておくといいんじゃない?」
【山岳 地下壕扉】
(1)

スネーク

「EVA、ここの扉が開かないんだが……」

EVA

「開くわけないでしょう」

スネーク

「どうして?」

EVA

「どうしてって、そこが例の地下壕への扉だからよ。人の言うこと聞いて  なかったの?」

スネーク

「……」
(2)

EVA

「その扉は鍵がなければ開かないわ」

EVA

「鍵は私が持ってる。合流した時に渡すわ。合流地点は頂上にある廃墟  よ。急いで!」
■~山頂廃墟到着前 パラメディック
【山岳スタミナ】
(1)

Pメディック

「スネーク、あなたがいる山岳は高度が高いわ。だから大気中の酸素分圧  もかなり低くなるの」

Pメディック

「酸素分圧が低下すれば当然、吸入酸素分圧も低くなる。血中酸素濃度も  低下するわ。つまり低酸素症を起こす可能性があるの」

Pメディック

「低酸素症を甘く見たらダメよ。最悪の場合、肺水腫や脳浮腫を起こすこ  ともあるわ」

Pメディック

「今のところその心配はいらないと思うけど、とにかく気をつけてね」

スネーク

「つまり……何に気をつければいいんだ?」

Pメディック

「高地ではいつもより疲れやすくなるってことによ」

スネーク

「ああ」
(2)

Pメディック

「スネーク、上り坂はただでさえスタミナを消費するわ。その上、そこは  空気の薄い高地よ」

Pメディック

「スタミナの消耗は今までよりもずっと激しくなるわ」

Pメディック

「スタミナの残量に気をつけて。消耗しきる前に食事をとってスタミナを  回復させるようにするのよ」
■~山頂廃墟到着前 シギント
【山岳ハインド】
※山岳でハインドを見て最初の通信を行った場合

スネーク

「シギント、例の武装ヘリが飛んでいる……」

シギント

「ヘリポートにあった?」

スネーク

「ああ」
→少佐の無線会話「ハインド説明(2)」へ
【対空機関砲】
(1)

シギント

「スネーク、そこに対空機関砲があるのか?」
(2)

シギント

「その対空機関砲はZU23。1957年に製造が開始された軽量のソ連  製牽引式対空機関砲だ」

シギント

「空挺部隊や自走対空砲を持たない自動車狙撃師団に配備するために作ら  れたらしい」

シギント

「口径は23mm。連装の空冷対空機関砲で、発射速度は毎分800発  だ」

シギント

「通常は6人のクルーで運用されるんだが、あんたなら一人で扱えるだろ  う」

シギント

「低空を飛来する航空機だけでなく、地上の軽装甲目標へも使用される機  関砲だ。例の新型攻撃ヘリにも充分対抗できるだろう」
(3)

シギント

「対空機関砲を奪うには、銃座と同じように近くでアクションボタンを押  せばいい」

シギント

「発砲は武器ボタンだ。エイムボタンを押せば標的に集中することも出来  る。ただし弾切れには注意してくれよ」

シギント

「あと砲座についている間は当然移動できないからな。敵が迫ってきた  ら、アクションボタンを押してすぐに砲座から離れてくれ」
【山岳ハインド】
(1)

シギント

「ハインドの武装は、機首に12.7mm機関銃、スタブウィングのハー  ドポイントにロケット弾ポッドと対戦車ミサイルか……」

シギント

「本来、生身で戦える相手じゃない。機銃やロケット弾の攻撃が始まった  らすぐ遮蔽物に隠れるようにしてくれ」

シギント

「ミサイルについては、チャフグレネードで電波妨害を仕掛ければ、誘導  装置を無効にすることが出来るだろう」
(2)

シギント

「ハインドの装甲は突撃銃アサルトライフルでは貫徹できないぞ」
(3)
※RPGを持っている場合

シギント

「RPG―7を使うんだ」
(4)
※RPGを持っていない場合

シギント

「ロケット砲でも使わないと撃墜することは出来ないだろう」
(5)
※EVAの無線会話「山岳 ハインド」を聞いている場合

シギント

「EVAがその山岳にRPG―7があると言っていただろう。RPG―7  ならハインドとも戦える。RPG―7を手に入れるんだ」
(6)

シギント

「山岳に設置されている対空機関砲を奪えば、ハインドにも充分対抗出来  るだろう」
【山岳ハインド4 降下兵】

シギント

「ハインドは兵員輸送能力をもつ輸送攻撃ヘリだ。歩兵を降下させてくる  ことがあるかもしれない。気をつけてくれ」
【山岳ハインド5 操縦者狙撃】

シギント

「ハインドの装甲は強固だが、コクピットのキャノピーならライフル弾で  も撃ちぬけるかもしれない。SVDで狙ってみろ」
Section 5
山頂廃墟EVA合流後~滝裏EVA合流前
スネークはEVAから渡された鍵で山岳中腹部の扉を開け、地下道への侵入を果たす。下水道のような地下壕を進むスネーク。
【ザ・フューリー登場ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
ザ・フューリー登場。地下道(人工物)の広間にザ・フューリーが待っている。暗闇。炎がないと見えない。
ザ・フューリー、炎をちらつかせて登場。その明かりで室内が見える。
炎の明かりで宇宙飛行士(まっ黒のスペーススーツ)のシルエットが見える。大きめの フェイスプレートに炎が映り込んでいる。ヘルメットに「CCCP」【注1】の文字。蝙蝠が キーキー鳴いている。炎の帯が爆発すると蝙蝠や鼠が一斉に逃げていく。火柱が天井をなめる。天井に巣くっていた蝙蝠が焼けこげて落ちてくる。スネークの身体に黒い灰が振りそそぐ。 ザ・フューリーに焼かれた蝙蝠や鼠はアイテム化しない。

フューリー

「私はザ・フューリー! 怒りの炎で貴様を焼き殺してやろう!」
【画面テロップ】
火焔兵士 ザ・フューリー(声優名)

フューリー

「私は宇宙からの帰還者」

フューリー

「その時(大気圏投入時)、灼熱の世界を見た」

フューリー

「そこで見出したものはなんだと思う」

フューリー

「怒りだ。生きる事への憤怒だ」

フューリー

「おまえにもあの灼熱のブラックアウトを感じさせてやろう!」
ザ・フューリーはザ・ボスと同じく、宇宙へ行った。大気圏突入時の事故で全身の3分の1を火傷している。痛みも感じない。
ザ・フューリー、スネークに炎をくれる。
スネークはザ・フューリーとの闘いに勝利する。
【ザ・フューリー死亡ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
広間にフラフラ歩いてくるザ・フューリー。身体が燃えている。炎は天井まで続いている。広間の中央で立ち止まる。

フューリー

「ザ・ボス……コブラ部隊もこれで終わり」

フューリー

「あなただけは……生き延びてください」

フューリー

「私もザ・ソローの下に行きます」
ザ・フューリー、ヘルメットを取る。
炎は宇宙服の表面を伝って大きく開いた宇宙服の首元から侵入していく。

フューリー

憤怒フューリーの炎!」

フューリー

「地獄の灼熱が私を浄化してくれる!」
炎が身体の中に逆戻りして入っていく。逆回し。
中から焼けこげた男の歪んだ顔が覗く。
宇宙服の男、燃えながら歩く。

フューリー

「見えた! 管制塔聞こえるか!!」
ザ・フューリーの背部のロケットが噴射。ザ・フューリー、天井へ向かって打ち上げられる

フューリー

「還ってきた!!」
大気圏突入時の想い出にフラッシュバックしている。
ザ・フューリー、天井へ飛んでいく。

フューリー

「大地だ……」
ザ・フューリー、天井に激突し、大爆発!
天井が崩れ落盤する。出口へ走って逃げるスネーク。
龍(頭部は人の顔/おそらくフューリーの顔)のような炎が地下道を駆け抜けていく。地下道の扉が爆発で壊れる。山岳への扉は落石で通れなくなる。
ザ・フューリーを倒したスネークは地下壕最奥まで進み、要塞へと通じるハシゴを登る。
【要塞潜入ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/夜)
梯子を上がり、マンホールの蓋を開けるスネーク。
基地内は夜。雪が少し降り注いでいる。MGS1を思わせる。サーチライトが地面を行き交っている。うっすらと雪が積もっている。
スネークの口から白い息。大要塞の前(横)に出る。戦車や軍用トラックが駐車している。要塞はかなり広大だが、フェンスで仕切られているためプレイヤーが行き来できるエリアは大きくない。大要塞の全貌見せる。
その広大さと装備(戦車)等に驚くスネーク。主観ボタンを押すとスネークが見ている主観映像が見える。この時、スネークの進む方向がヒントとして見える。
スネーク、マンホールから音もなく上がり、蓋を閉める。
設計局東棟に潜入したスネークは、ライコフ少佐を発見。変装するために彼を倒す。
ライコフ少佐の顔はMGS2の雷電に瓜二つである。
【ライコフ少佐監禁ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/夜)
ライコフ少佐の服を脱がして裸の雷電をロッカーに入れる。
主観モードだと、股間(モザイク)が見える。
編注:このシーンで主観モードにはならないが、主観視点になり、股間は見える。モザイクは入っていない。
ロッカーを閉めるスネーク。
変装マスクをかぶり、ライコフ少佐に変装したスネークは、設計局本棟を通り抜け、渡り廊下を通って西棟へ潜入、ソコロフの捕らえられた部屋へ潜入することに成功する。
【ソコロフ再会ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/夜)
扉が閉まる。
スネーク、雷電マスクをとる。
ソコロフがいる監禁部屋。中にはいろうとするとソコロフとEVA(変装タチアナ)の会話が聞こえてくる。すかさず、身を隠すスネーク。
覗き見るスネーク。ソコロフがEVA(愛人変装)にマイクロフィルムを渡している。受け取るEVA(タチアナ)。

ソコロフ

「これだ」

EVA

「約束は守るわ」
ソコロフはシャゴの開発データを全てこのフィルムに抜き取った。

EVA

「『賢者の遺産』については?」

ソコロフ

「その事は何もしらん……」
EVA、おもむろに口紅を取り出して意味深にソコロフに向ける。

ソコロフ

「それは(キス・オブ・デス……)! 私を殺すのかっ」

EVA

「(そんなに慌てて)どうしたの?」
EVA、口紅のキャップをはずす

ソコロフ

「知らん、知らんのだ、『遺産』のことは大佐しか知らんはずだ!」

EVA

「そう……」

ソコロフ

「やめろ!」
EVA、おもむろに口紅を自分の唇に塗りだす。(ソコロフの眼鏡を鏡に使う?)ただの口紅だった。
安堵するソコロフ。

ソコロフ

「ふぅ(安堵)」
変装EVA、部屋から出てくる。スネーク、身を潜めてEVAをかわす。これ以降、しばらくEVAとの無線機は繋がらない。
EVA、二重扉を出ていく。
スネーク、部屋に入る。

ソコロフ

「誰だ!」
ソコロフ、びっくりするが、スネークを見て気を静める。

ソコロフ

「あんた、CIAの……? なぜここに?」

スネーク

「必ず助ける、バーチャスミッションの時あのとき、そう言っただろう?」

ソコロフ

「ふ……上官に似て律儀な男だな……。だが遅すぎたようだ」

スネーク

「遅すぎた?」

ソコロフ

「……」

スネーク

「まさか……シャゴホッドが?」

ソコロフ

「その通りだ。フェイズ2の最終調整は完了してしまった……」

スネーク

「……ソコロフ、フェイズ2とは一体?」

ソコロフ

「中距離弾道弾射程合成延伸システム。そう呼ばれている」
【ソコロフ再会ポリゴンデモ2】
フェイズ2実験のポリデモ。
シャゴホットの威容。ロケットエンジンで滑走路を炎を吹きながら爆走→ミサイル発射 →パラシュートとフラップで派手に砂煙・火花を出しながら制動。飛んでいく弾道弾。

ソコロフ

「シャゴホッドはあらゆる地表から核ミサイルを発射する核搭載戦車とし  て設計された。だがひとつだけ解決出来ない難問があった」

ソコロフ

「現在の大陸間弾道弾はシャゴホッドへ搭載するには大きすぎたのだ。だ  が軍部はそれに納得せず、あくまでもアメリカ本土へ直接核ミサイルを  撃ちこむことの出来る兵器を要求した。そこで考案されたのがフェイズ  2だ」

スネーク

「だがシャゴホッドに大陸間弾道弾は積めないんだろう? 一体どう  やって?」

ソコロフ

「加速するんだ。シャゴホッド本体を」

スネーク

「加速?」

ソコロフ

「フェイズ2では、シャゴホッド本体へロケットブースターユニットを装  着する」

ソコロフ

「ガガーリン少佐を宇宙へ送ったヴォストークロケットの技術を流用した  ユニットだ。このブースターによってシャゴホッドは最高時速300マ  イル(500キロ)以上で地上を走ることが出来る」

スネーク

「あの巨体が300マイル(500キロ)以上で……?」

ソコロフ

「そうだ。そしてその高速走行状態から核ミサイルを射出する」

スネーク

「シャゴホッド本体にロケットの一段目のかわりをさせるということ  か?」

ソコロフ

「その通りだ。シャゴホッドが射出する核ミサイルの射程距離は  2500マイル(4000キロ)程度から6000マイル  (10000キロ)以上に伸びた」

スネーク

「6000マイル(10000キロ)……アメリカ全土が射程に入る  な……」

ソコロフ

「それだけではない。シャゴホッドには、通常のICBMのように巨大な  ミサイルサイロを建設する必要がない。約3マイル(4.8キロメート  ル)の滑走路、あるいはそれに準ずるものがあれば、この連邦のどこか  らでもアメリカ全域に熱核兵器を落とすことが出来るのだ」

ソコロフ

「偵察機や衛星からも発見できない。隠密展開、即時発射が可能な移動核  要塞……」

スネーク

「まさに悪魔の兵器か……」
【ソコロフ再会ポリゴンデモ3】
シャゴホッド格納庫のシャゴホッド。

ソコロフ

「格納庫に完成したプロトタイプがある。今のところあの1機だけだ」

ソコロフ

「だがヴォルギンはあのプロトタイプを元に量産化しようとしている」

スネーク

「ソ連全土に配備を?」

ソコロフ

「ああ。だがそれだけではない。東欧、アジア……東側に属する各国へ送  り込む気だ。その上、シャゴホッドの提供を餌に、第三世界の独裁者や  民族派、革命勢力に武装蜂起を促すつもりでいるらしい」

ソコロフ

「奴には莫大な資金がある。量産体制はすぐに整うだろう」

ソコロフ

「東西の対立が冷戦として定着したのは、お互いが相手の力に恐怖したか  らだ。抑止DETERRENCE……『脅迫して思いとどまらせる』というこの単語が冷戦と  いう時代そのものを表している。だがシャゴホッドの存在は恫喝という  レベルを凌駕している。もはや抑止は成り立たなくなる」

ソコロフ

「あれが世界に解き放たれれば、ただちに各地で火の手が上がるだろう。  冷戦は終わり、全世界が灼熱の戦争で焼き尽くされる。ヴォルギンと  シャゴホッドがその中心だ」
【ソコロフ再会ポリゴンデモ4】

ソコロフ

「わかったろう。遅すぎたんだ」

スネーク

「いいや。まだ遅くはない」

ソコロフ

「なに?」

スネーク

「あきらめるな。あれを破壊すればいいんだ。この施設ごと。量産される  前に」

ソコロフ

「だが……」

スネーク

「どうすればいい? この施設を破壊するには?」

ソコロフ

「……そうだな……ロケットエンジンに使う液体燃料のタンク。あれを爆  破することができれば……」

ソコロフ

「C3爆薬なら格納庫ごと吹っ飛ぶ」

スネーク

「C3?……最先端のプラスティック爆弾か?(時代錯誤な感じ出す)」

ソコロフ

「自由自在に形が変わる。21世紀の爆薬だ」

スネーク

「どこにある?」

ソコロフ

「ここの武器庫にあったが、今はない」

ソコロフ

「女スパイが盗んだ」

ソコロフ

「さっき来ていた」

スネーク

「EVA?」

ソコロフ

「そういう名前ではない。タチアナ(ターニャ)という女だ」

ソコロフ

「ヴォルギンの愛人としてここに潜り込んでいる」

スネーク

「あんたの愛人じゃないのか?」

ソコロフ

「私の? 違う、彼女はヴォルギンの愛人だ」

ソコロフ

「私の愛人は……」
写真を見せる。家族を思って顔がほころんでいる。
主観ボタンのギミック。
家族の写真を見せる。主観を押すと写真がみれる。

スネーク

「これは?」

ソコロフ

「家内と娘だ。アメリカにいる」

スネーク

「そうだ。あんたの家族はCIAが保護している」
写真をしまう。

スネーク

「タチアナ(EVA)とはいつから?」

ソコロフ

「ほんの数週間前だ」

スネーク

「バーチャスミッションの数日前?」

ソコロフ

「あの女はフルシチョフが派遣したスパイだと言っていた」

スネーク

「何を渡した?」

ソコロフ

「シャゴホッドの実験データの全てだ」
EVAはソコロフを騙して、シャゴホッドの技術データ、実験データを中国に持ち帰る。

ソコロフ

「必ずシャゴホッドを破壊してくれ。大切なことだ」

スネーク

「ああ。だがまずはあんたの安全を確保する」

ソコロフ

「……いいや。私は行かない」

スネーク

「俺の任務はあんたを助けることだ」

ソコロフ

「いいんだ」

スネーク

「ソコロフ!」
ソコロフとの会話中に主観ボタンで見回すと机の上か何処かに「独房扉の周波数」が書かれている。これを憶えていくと容易な脱出ができる。

ソコロフ

「フルシチョフも私を見捨てた」

ソコロフ

「国へはもどれん。シベリアの強制収容所グーラーグ送りだ」

スネーク

「アメリカへは?」

ソコロフ

「一時はそれも考えていた」

ソコロフ

「家族もアメリカにいる」

ソコロフ

「しかし、アメリカに逃げたとしても……」

ソコロフ

「私はまた新たな殺戮兵器を創る羽目になる」

ソコロフ

「何処に行こうと関係ない」

ソコロフ

「私は兵器開発者……」

ソコロフ

「正直、疲れた……」

ソコロフ

「使われてはいけない兵器、存在してはいけない兵器を毎日開発してい  る」

ソコロフ

「毎日、寝ずに……」

ソコロフ

「誰に褒められる事もない」

ソコロフ

「人の為になるものでもない」

ソコロフ

「政治に利用されるだけだ」
【ソコロフ再会ムービーデモ1】
(実写ムービー)
宇宙開発のフィルム。

ソコロフ

「私は純粋に宇宙ロケットをつくっていたかった……」

ソコロフ

「だがそれも不可能だ。米ソの宇宙競争も政治の申し子」

ソコロフ

「宇宙競争も軍備競争も同じだ」

ソコロフ

「ミサイルもロケットも変わらない」

ソコロフ

「科学者はいつも利用される」(オタコン風に)

ソコロフ

「家族を頼む」
【ソコロフ再会ポリゴンデモ5】
扉の向こうで二重扉の外側が開閉する音がする。
スネーク、変装マスクをかぶり、ライコフ少佐に変装する。
扉が開いて大佐が入ってくる。

大佐

「少佐、ここで何をしている? 部屋で待っていたんだぞ?  (騙された振りをしている)」
大佐は秘め事をする為に部屋で少佐を待っていた。
とりあえず敬礼してみるスネーク。
大佐、にやりと笑ってスネークの傍らまで近づく。
いきなり、大佐が股間をつまむ(MGS2オマージュ)、股間の大きさがちがう。腰を引くスネーク。

大佐

「お前は誰だっ!」
答えないスネーク。

大佐

「とぼけなくてもいい」

大佐

「騙しとおせると思ったか?」
ソコロフ、知らぬ顔をする。

大佐

「少佐のことは誰よりもよく知っているからな……」
大佐とイワン少佐は恋仲。

大佐

「タチアナがここに来たと聞いてきてみれば……」

大佐

「こそ泥がいたとは」
大佐、ハンドガンを抜いてスネークに突きつける。
と、銃口をソコロフに向けて発砲する。
ソコロフ、両膝を撃ち抜かれる。

ソコロフ

「(悲鳴)」
まだ息はある。
この後、拷問時にソコロフが痛めつけられる。
再び、銃口がスネークに向けられる。
スネーク、即座に大佐をCQCでひれ伏す。

大佐

「(うめき)」
スネーク、大佐に銃を構えたところへザ・ボスが現れる。
ザ・ボス、加速装置の様に一瞬で近づいて、簡単にCQCでスネークを投げようとする。 CQC対CQC。お互いの技を返し合うスネークとザ・ボス。

スネーク

「(ふ!、くっ!等、格闘する声、数パターン)」

ザ・ボス

「(ふ!、くっ!等、格闘する声、数パターン)」

ザ・ボス

「その格好はなんだ? 長く自分を偽ると浸食される」

ザ・ボス

「常に自分を見失わないことだ」
ザ・ボス、スネークから変装マスクを引き剥がす。
立ち上がる大佐。銃を取り上げ、スネークを撃とうとする。

ザ・ボス

「手を出すな!」
大佐の銃をCQCでカット。スネーク、その一瞬、気を取られる。
スネーク、ザ・ボスに最終的に投げられる。間髪を入れずに止めを刺される(気絶)。

スネーク

「ぐ……!(うめき、気絶)」
またしてもやられるスネーク。

大佐

「さすがはザ・ボス……」

大佐

「これはジュウドーの一種か?(日本かぶれなので)」

ザ・ボス

「いや、CQCと呼んでいる……接近戦での基本だ」

ザ・ボス

「私とこの男で編み出した」
スネーク、まだ意識がある。

大佐

「見事なものだ。……あとは私に任せてもらおう」

ザ・ボス

「殺すのか?」

大佐

「当たり前だ。だがその前に……」
大佐、握り拳。拳からプラズマ出る。

大佐

「イワンの苦しみを償ってもらおう」
大佐の電撃パンチ。顔面を捕らえる。腹部、肝臓、腎臓、等。
大佐の百烈パンチが唸る。たちまちボロボロにされる。
スネーク、口から吐血!
思わず痛みに声を上げる。

大佐

「(連打する気合)」

スネーク

「(連打される悲鳴)」
大佐は悲鳴に歓喜する。まだまだ百烈パンチ!

大佐

「(さらにメッタうちする気合)」

スネーク

「(さらにメッタうちされる悲鳴)」
ザ・ボス、顔を背けて、部屋を出る。
室内からスネークを殴打する音が響く。
戸口にオセロットが立っている。恨めしい表情。
ザ・ボス、オセロットと目が合う。
目をそらすオセロット。ザ・ボス、去っていく。
編注:製品版ではザ・ボスはオセロットと目を合わせない。視線をさけるように去っていく。
大佐の暴行は続く。
スネーク、気絶する。FO。
【拷問主観ゲーム1】
主観ゲーム(主観操作有り/拷問部屋)
拷問部屋で目覚めるスネーク。
両手を縛られ、天井からつるされている。両手を頭の上に手首にロープがあり、天井から食肉のように吊られている。両足は地面に辛うじて接地している。
上半身は裸。体中に傷。
頭部にビニール袋。息が出来ない。息をする度に口にビニールが張り付く。
旧東欧でよくされた拷問。
主観はビニールが被っているので、よく見えない。
キーを入力すると頭部が動くが見えない。
スネークが呼吸する度にビニールが口に張り付く。
サバイバルビュアー、無線機には入れない。装備武器ウィンドウは開く、素手状態。
目隠し状態のスネークの横でソコロフがいたぶられている(目隠し状態の中で音が聞こえてくるのみ)。

大佐

「言え!?」

EVA

「やめて!」
殴る音とソコロフの悲鳴。

ソコロフ

「(悲鳴)」

大佐

「誰と連絡をとっていた!?」

EVA

「何も知らないのよ!」
殴る音とソコロフの悲鳴。

ソコロフ

「(悲鳴)」

大佐

「いい加減に吐け!!」

EVA

「もうやめて!」
殴る音とソコロフの悲鳴。

ソコロフ

「(悲鳴)」

大佐

「フルシチョフの犬は誰だ?」

EVA

「ひどいわ!」
殴る音。ソコロフの悲鳴は聞こえない。

大佐

「データを渡したんだろう!?」

EVA

「彼はそんなことしてない!」

大佐

「この……!」
ソコロフを持ち上げ投げつける音パンして、後方にぶつかるソコロフ、机か何かが壊れる音。
さらに殴る音。ソコロフの悲鳴は聞こえない。
さらに殴る音。

大佐

「……死んだか」
さらに殴る音。ソコロフの悲鳴は聞こえない。
さらに殴る音。しばらくの間。

EVA

「……ひどい(あまりの凄惨さに引いてる)」

大佐

「さて……(スネークの方へ声が近づいてくる)お前はもっと楽しませて  くれるんだろうな?」

大佐

「その前に、体をあらためさせてもらおうか」
【サバイバルビュアー】
スネークの尋問に入る前に、スネークの体をじっくりと調べる大佐。
画面がサバイバルビュアーのレントゲンモードになる。レントゲンモードのスネークがぐるぐる回る(大佐が確認している)。
編注:製品版ではレントゲンモードに入らない。目隠し状態のまま、大佐のコメントだけが聞ける。
※今までに負った傷が多い場合

大佐

「敵ながらタフな男だな。普通なら、生きてはいまい」

大佐

「(含み笑い)楽しみ甲斐がありそうだ……」
※今までに負った傷が普通の場合

大佐

「ふむ。そこそこ修羅場はくぐってきているようだな」

大佐

「(含み笑い)喜べ。これから本物の地獄を見せてやる……」
※今までに負った傷が少ない場合

大佐

「綺麗な身体だな。無垢な子供のようだ……」

大佐

「(含み笑い)だがそれも今日までだ……」
勿論、拷問による傷も記憶する。プレイヤーは拷問の痕をいつでも眺める事ができる。

大佐

「では始めるとしようか……」
大佐が尋問を開始する。一つ質問してはスネークを殴る。
スネークは何も答えない。

大佐

「お前の狙いは何だ?」

大佐

「シャゴホッドか!?」

大佐

「ソコロフか!?」

大佐

「それとも『遺産』か!?」

大佐

「言え! 貴様の仲間は?」

大佐

「誰が手引きしている?」

大佐

「タフな男だ。だがいつまで持つかな」

大佐

「まだまだ終わらんぞ」
【拷問ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/夜)
大佐、スネークに水をかける。拷問部屋にオセロットがいる。離れたところで大佐の拷問を傍観している。
スネーク、頭部にビニール袋。表情は見えない。

大佐

「さあ、そろそろ本気でいくか?」

大佐

「私の身体は1000万ボルトの電圧で帯電している」

大佐

「こいつはどうだ!」
大佐、スネークに身体に電流を流す! 震えるスネーク。

スネーク

「(電撃をくらった悲鳴)」
やるせないオセロット。といいながらも大佐の電撃拷問に惹かれる。

大佐

「さあ、吐けっ! CIAアメリカは何処まで知っている?」

スネーク

「(電撃をくらった悲鳴)」

大佐

「私の『遺産』が目的だろう?」

スネーク

「(電撃をくらった悲鳴)」
電撃を続ける大佐。

大佐

「お前の目的はまさに『賢者の遺産』だろう?」

スネーク

「(電撃をくらった悲鳴)」
視線を逸らして、首のジャム弾を握るオセロット。
電撃で失禁するスネーク。

大佐

「そうだ、そうだ。自分を解放しろ。その調子だ」
と、ザ・ボスが部屋に入ってくる。
また視線があう二人。
ザ・ボスが止めに入る。後ろにEVAが付いてきている。タチアナ(EVA)は現場をみてすくんでいる。

ザ・ボス

「無駄だ。そいつは口を割らない」
ザ・ボスの声に反応するスネーク。

ザ・ボス

「そう訓練されている」

ザ・ボス

「私が訓練したんだ」
大佐、ザ・ボスの言うことを聞かずにもう一撃!

大佐

「言えっ! 『遺産』の在処だろう!」

スネーク

「(電撃をくらった悲鳴)」
大佐は自制がきかなくなってくる。

大佐

「二度の大戦を通じて三大国が出し合った秘密資金だ! それが貴様の目  当てだろう!」

スネーク

「(電撃をくらった悲鳴)」
大佐、電撃パンチ。

大佐

「世界中に分散して隠された、1000億ドル!」

スネーク

「(電撃をくらった悲鳴)」
大佐、電撃パンチ。

大佐

「その全ての記録だ! それが欲しいんだろう!?」

スネーク

「(電撃をくらった悲鳴)」
大佐、電撃パンチ。

大佐

「そうとも。『賢者の遺産』は私が守っている。このグロズニィグラード  の地下金庫でな。貴様ごときに手は出せん!」

スネーク

「(電撃をくらった悲鳴)」
大佐は愛国資金裏帳簿のありかをポロリと言ってしまう。
ザ・ボスが聞いている。EVAも聞いている。顔に喜びが一瞬でてしまう。
お互い顔を見合わせる。
大佐の電撃! とスネークの身体からポロリと何かが落ちる(黒こげ)。

スネーク

「(電撃をくらった悲鳴)」
その金属をつまんで拾う大佐。

大佐

「これは? 発信機……」
発信機をオセロットやザ・ボスに見せつける。

大佐

「誰だ? こんなこざかしい真似を?」

ザ・ボス

「私よ……」
進み出るザ・ボス。

ザ・ボス

「こいつの動きを知るために私が付けた」
発信機の残骸を投げる。オセロット、空中で受け取る。
スネークに発信機を付けることを思いつく。

大佐

「なぜ?」

ザ・ボス

「コブラ部隊が待ち伏せする為だ」

大佐

「こいつの動きがわかっていたなら、(コブラ部隊は)全滅しなかったは  ず」
大佐、ザ・ボスをすこし疑う。

大佐

「ボス、疑うわけではないが、状況が状況だ」

大佐

「あんたがこいつとグルではないという確証が欲しい」

ザ・ボス

「私を疑うというのか?」

大佐

「いや……」
うろたえる大佐。

大佐

「こいつはあんたの弟子だ」

ザ・ボス

「どうして欲しい?」

大佐

「そうだな、眼をえぐれ」
ザ・ボス、キッと大佐を見る。

大佐

「そいつの、その青い眼(碧眼)が気にいらん」

大佐

「兵士に取って眼は大切だ」

大佐

「師匠として弟子の兵士生命を絶つ……」

大佐

「それもいい。感動のエピソードだ」
微動だにしないザ・ボス。

大佐

「さあ!」

大佐

「やれ!」
躊躇するザ・ボス。EVAの顔を見る。首を横に振る EVA。

大佐

「コブラ部隊がやられたんだぞ(全滅)」
大佐の言葉に意を決したザ・ボス。
CQCナイフを抜いて、ゆっくり近づくザ・ボス。
顔を背けるEVA。

EVA

「!(見ていられない)」
見物人、オセロット、微笑む。オセロット、EVAの方を掴み、スネークを見えるように強いる。

EVA

「く!」
手を振り払うEVA。
ナイフ先でスネークの眼の辺りのビニールを切る。眼の部分が露出する。
編注:製品版では頭のビニールごと取っている。
スネークの眼にザ・ボスが移る。哀しそうなボス。

スネーク

「(ハァ……ハァ、等、恐怖に乱れた息)」
目玉に切っ先が迫る。
にやりと笑う大佐。

EVA

「やめて!」
EVAがスネークの前に立ちふさがる。
ザ・ボス、ナイフを降ろす。

大佐

「なんだ? ターニャ?」

EVA

「酷すぎる」

オセロット

「これは、これは……(やはり)」
オセロット、EVAに歩み寄る。スパイが誰かを確信した様子。

オセロット

「なぜ、かばう?」
鼻をひくひくさせる。

オセロット

「(スンスンと匂いをかぐ音)この臭い?」
いきなり、EVAを引き寄せる。

オセロット

「タチアナ、おまえがスパイだな?」

EVA

「なんの事?」
もう一度、EVAの首筋に鼻を近づけて臭いを確かめる。

オセロット

「(匂いをかぐ音)この臭い……」
オセロット、EVAの胸をわしづかみ、確かめる。
EVA、平手でオセロットの頬を打つ!

EVA

「やめて!」
制服の胸元を改める。
まだ確証はない。

大佐

「オセロット、ターニャが欲しいのか?」

オセロット

「いえ、この女に興味はありません」
オセロット、リボルバーを抜いて、実弾を一発入れる。

オセロット

「試してみたいのです」
シリンダーを戻して、シリンダーを回す。

オセロット

「こいつに判断して貰います」

大佐

「好きにするがいい」
リボルバー1丁に1つ弾をいれる。シリンダーを回転させる。
EVAの腕を取り、前に押しやる。
スパイの疑いをいだいたオセロットがスネークの目前でEVAにロシアンルーレットをする。オセロット、3丁のリボルバーをジャグリング。

オセロット

「いくぞ!」
1発! 空撃ち

EVA

「!」
2発! 空撃ち!

EVA

「!」
3発! 空撃ち!

EVA

「!」
スネークは両手縛り(天井から吊られている)。
EVAを救うために、オセロットにぶつかる。リボルバーから発砲。
顔の正面でマズルフラッシュ!
右目がつぶれる。
絶叫するスネーク。

スネーク

「!!(絶叫)」

EVA

「(悲鳴)」
EVA、顔を覆う。
空中のリボルバーを手中にするザ・ボス。
これは後でザ・ボスがスネークに渡す。この時点でオセロットのリボルバーは2丁に減る。

ザ・ボス

「これで思い通りになったか?」
オセロットに顔面を近づけて言う。

大佐

「気分直しだ。私の部屋へ……来いっ!」
大佐、拷問部屋を出ていく。EVA、泣いている。

EVA

「(嗚咽)」
オセロット、スネークに近づくと背中を拳で一撃(発信機を埋め込む)。
苦痛にあえぐスネーク。

オセロット

「(ふ!等、拳で一撃する気合)」

スネーク

「(うめき)」

オセロット

「大佐の拷問に耐えたな」

オセロット

「耐え抜いた奴を見て初めてわかった。……(拷問も)悪くない」

オセロット

「究極の表現法だ」
戸口へ向かうオセロット。
EVAとすれ違いざまに。

オセロット

「命拾いしたな。タチアナ」
ザ・ボス、リボルバーに1発(仮死薬)入れる。
ザ・ボス、スネークの額を狙う。
ザ・ボス、銃口を頭から脇腹(内臓がないところ)へそらして、トリガーを引く!

スネーク

「(悲鳴)」
スネーク、脇腹に弾丸。貫通はしない。これは仮死薬。
ザ・ボス、空のリボルバーをスネークの腰に挟む(ベルトの間)。
ザ・ボス、スネークを見つめる。
主観ボタンでザ・ボスの口元が見える。片目なので、以降は片側の視野が狭くなる。
見つめ合う二人。何か伝えたいザ・ボス。
サイレントで扉の周波数扉の番号を告げる。

ザ・ボス

「逃げて!」
主観でみるとザ・ボスの背後にザ・ソローが見える。
スネークに好意的。主観で首を少し振ると見える。
ザ・ソローは周波数の書かれたメモを持っている。
「144.75」
この時、主観ボタンにしている者のみが扉を開けられる。脱獄方法1。
ザ・ボス、去ってゆく。EVAが残される。EVA、泣く芝居を辞める。
EVA、スネークの耳元でささやく。

EVA

「脱出路を用意したわ。ここを出て西へ向かって。それから渡り廊下の下  をくぐって北へ行くのよ。マンホールが開けてあるわ」

スネーク

「君は……」
兵士が入ってくる。

EVA

「黙って。マンホールから下水道へ降りて。下水道の北の扉が開けてある  から、そこから要塞の外へ出られるわ。装備も私が回収してある。後で  合流しましょう」

スネーク

「EVA……」

EVA

「でも私は独房へは近づけない。脱出は何とか自力で……」
兵士が近づいてくる。

EVA

「また連絡する」
スネークは片目がつぶれている。スネーク、気絶する。
独房に連れて行かれる。
大佐から電撃を受けたのでバッテリーのフル充電はできている。
ただし、装備がない。
大佐の拷問の後、スネークは独房に監禁される。
※与えられる食料や独房内で捕まえた生き物等を、見張りの兵隊へ投げて与えつづけると、見張りはスネークに好意を持つ。→「独房見張りとの会話ポリゴンデモ1」へ
【独房見張りとの会話ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/夜)
見張りは独房に近づいてくる。警戒を解いて、スネークに語りかける。

見張り

「おまえ、いいやつだよな。本当、アメリカ人も中にはいいやついるよ  な」
スネークも近づく。

スネーク

「そうか?」

見張り

「そうさ」
見張り、辺りを警戒して声を潜める。

見張り

「実は俺、戦争が始まる前はアメリカに住んでたんだ。結婚もしてた。子  供も……」

スネーク

「寂しいな」

見張り

「ああ。寂しい……すごくな」

スネーク

「子供の名は?」

見張り

「ジョニー」

スネーク

「いい名だ」
喜ぶ兵士。

見張り

「そうか、良い名前か……あんたが言うんだからそうだろうな」

見張り

「実は俺もジョニーだ。うちは代々、長男にジョニーとつける。だから親  父もジョニーだし、息子のジョニーの息子もジョニーだろう」

スネーク

「ジョニー一族か」
写真プレート(裏が鏡)を取り出してみる。幼児の写真。
この時、主観ボタンを押すと独房の扉に書かれた周波数が見える。
感傷的になってちょっと涙ぐむ男。

見張り

「どうして冷戦なんだろうな……俺たちがつきあってた頃は仲良くしてた  のに」

スネーク

「そうだな」

見張り

「ああ、家族にあいたい……」

スネーク

「辛いな」

見張り

「ああ……だけどあんたほどじゃない」
見張り、胸ポケットからスネークの煙草を取り出す。

見張り

「ほら」

見張り

「あんたの装備から大佐に内緒でくすねたんだ。返すよ」
煙草銃を受け取るスネーク。ここで兵士から貰わなかった場合、EVAの持っている装備に入っている。

見張り

「俺がしてやれるのはこれくらいだ……」
スネーク、ダメ元で言う。

スネーク

「ここを出してくれないか?」
我に返る兵士。

見張り

「ん? それはダメだ。(口調厳しくなり)おい、逃げ出そうなんて考え  ないでくれよ。そうしたら俺はあんたを撃たなきゃいけなくなる」

見張り

「ちょっと話しすぎた」

見張り

「じゃあな」
兵士は元の位置につく。
独房を脱出し、EVAの開けたマンホールから地下道へ降りるスネーク。
そこへEVAから無線連絡が入った。
【無線画面 下水道到着直後無線デモ1】
(強制CALL)

EVA

「スネーク? もう地下へ……」

スネーク

「EVAか。ああ。今ちょうど降りたところだ」

EVA

「……」

スネーク

「早く合流しよう。北の扉が開けてあるんだったな?」

EVA

「それが、スネーク……」

スネーク

「また問題か?」

EVA

「ええ」

スネーク

「何だ?」

EVA

「あなたが脱走した事が大佐にバレたわ」

スネーク

「そうか(予期していた)、奴等もバカじゃない」

EVA

「それで、グロズニィグラード全体が厳戒態勢に入ったの」

スネーク

「厄介だな。だがここから要塞の外へ出れば……」

EVA

「出られないの」

スネーク

「出られない?」

EVA

「要塞全体が警戒態勢に入って、それで、その地下道も封鎖されてしまっ  たのよ」

スネーク

「なんだって?」

EVA

「そうなの。だから私が用意した脱出路も……」

スネーク

「封鎖された?」

EVA

「ええ。さっき捜索部隊も送られたわ」

スネーク

「ここへか?」

EVA

「そう。もうそっちへ着く頃よ。早く逃げて!」

スネーク

「だが出口は封鎖されているんだろう?」

EVA

「まっすぐ北へ進めば外には出られるはずよ。とにかくそこにいたら危な  いわ。逃げて! いいわね!」
下水道の中を敵の捜索部隊に追われるスネーク。
敵兵や猟犬に追われながらひたすら北へ向かって走り、下水道の外へと出る。
【滝飛び込みポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
走って逃げるスネーク。追う犬、兵士。下水道から外に出る。太陽が登っている。まぶしい。と、下水道が途切れており、立ち止まる。スネーク、下をのぞき込むと20メートルくらい切り立っている。滝に近い。行き止まり。振り返るスネーク。山猫部隊、距離を置いて立ち止まる。犬も静止して、スネークを吠えたてる。
もう一度、滝壺を見下ろすスネーク。尋常じゃない高度。
迫る犬。敵兵。山猫部隊。
オセロット、走りながらリボルバーを出す。
編注:製品版でのオセロットの登場は静的。山猫部隊の後ろから歩いて登場する。

オセロット

「この時を待っていた」

オセロット

「誰も手を出すなっ!」
首にぶら下げているジャム弾を引きちぎる。
オセロット、弾を込めて、シリンダーを回す。撃鉄を上げる。

オセロット

「これで終わりだ」
リボルバーを構える。
トリガー引くっ!
カチッ! 空撃ち。
スネーク、意を決して自分から飛び込む。

スネーク

「!(意を決し、飛び込む気合)」

オセロット

「スネーク!(やめろっ!)」
スネークを失いたくないオセロット、悲痛の叫び。
トリガー引くっ!
カチッ! 空撃ち。
滝壺に飲まれるスネーク。水面に顔を出して息をする。

スネーク

「ぷはっ(水面から顔を出して息)」
さらにその下の滝に流れていくスネーク。
オセロット、滝壺を見下ろす。
リボルバーのサイトで落下してゆくスネークをポイントする。
続けて撃とうとするが、さらに滝を落ちるスネークを見て、銃を下げる。
シリンダーをガチャリと出して、シリンダーに留まっている弾丸(ジャム弾)を確認。次に弾丸が出る筈だったのを確認する。
嬉しそうに銃(ガンプレイ)を仕舞う。

オセロット

「まだ死ぬな……」
ぽつりとつぶやいて立ち去る。
水流に揉まれながら溺れるスネーク。
上も下もわからない。
溺れて川底に沈んでいく。
滝へ飛び込み、水に飲まれたスネーク。
意識を回復すると、スネークは炎に包まれた夜のマングローブに立っていた。不可思議な景色にとまどいながらも、スネークは炎の中を進んでいく。
【ザ・ソロー登場ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/火焔夜)
雨が降り出してくる。雨が強くなるに従ってマングローブの火が消えていく。火が消えてなくなる。気配を感じて立ち止まるスネーク。上半身は裸。
強くなってくる雨足。
雨の中から人影(ザ・ソロー)が浮かび上がる。猛烈な雨の飛沫で視覚化した。両足で歩いているのではく、川底から宙に浮いている。
編注:製品版では川の中から浮かび上がってくる。
ザ・ソローはスネークに近づく。スネーク、リボルバーを構える(残弾数がなくても)。
雷が鳴るとフードの中の顔が見える。幾度となく、ポリデモ主観でみているザ・ソローの顔。

スネーク

「おまえもコブラ部隊か?」

ザ・ソロー

「哀しい……哀しい……」
男が呟く。男の唇は動かない。

ザ・ソロー

「哀しみが集う……」

ザ・ソロー

「お前も哀しみのひとつ……」
男は答えずに頭のフードを後ろに倒す。
メガネをかけた青白い顔。死相。どこか切なそうな顔。オールバックの髪が濡れて張り付いている。海中からはい出してきた様な形相。

ザ・ソロー

「俺はザ・ソロー、お前と同じく哀しみソロー(SORROW)で満ちている」
【画面テロップ】
霊媒兵士 ザ・ソロー(声優名)

ザ・ソロー

「この世は哀しい……」

ザ・ソロー

「戦いは死を生み、死は哀しみを生む。届くまい、生きている者には。聞  こえまい、彼らの声が。だがお前は知らなくてはならない。死者は決し  て、沈黙してはいないということを」

ザ・ソロー

「お前が殺めた死者の哀しみソロー(SORROW)を知るがいい」
男の目から赤い涙がこぼれる。と、メガネのレンズが割れる。
スネークはザ・ソローの攻撃でゲームオーバーになる。だがその状態はよくみると通常のゲームオーバーではなく、臨死ゲームオーバーだった。スネークは奥歯に仕込んだ蘇生薬を使い、この世への復帰を試みる。
【ザ・ソロー戦終了ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
川底で溺れているスネーク。ザ・ソローが彼の身体を掴み上げる。
ザ・ソローの声が聞こえる。

ザ・ソロー

「ボス、俺を撃ってくれ!」

ザ・ボス

「できないっ!」

ザ・ソロー

「撃てっ!!」

ザ・ボス

「……」

ザ・ソロー

「(優しく)任務を遂行するんだろう? なら撃たねばならない」
ザ・ボスが銃を構える音。

ザ・ソロー

「戦士の魂は常に君と共にある」

ザ・ソロー

「悲しむことはない……また会える」
銃声がする。
ザ・ソローが死んだときの光景。雨が降っている。
銃声の瞬間その場面だけが一枚絵で映る
編注:製品版ではザ・ソローの顔(ポリゴン)のアップという表現をとっている。
ザ・ソローのメガネが割れる(ひびが入る)。血の涙。
意識を取り戻したスネーク、水面へ上がっていく。
水面に顔を出したスネーク、酸素を貪る!

スネーク

「ぷはぁ!!(酸素をむさぼる)」
そのまま流されて、川岸に流れ着く。咳き込むスネーク。

スネーク

「(咳き込み、水を吐く)」
主観で川岸を見るとザ・ソローが手を振っているのが見える。
生命観溢れる美しい森が広がっている。色鮮やかな蝶が飛びかっている。
川のせせらぎ、木漏れ日、森の息吹。
あの世から生還したスネークは感動!
何とか、立ち上がるスネーク。強制CALL!
【ザ・ソロー戦終了無線デモ1】

ゼロ少佐

「大丈夫か、スネーク。危なかったぞ」

スネーク

「俺は一体?」

ゼロ少佐

「川底で溺れかけてたんだ。もう少しであの世行きだった」

スネーク

「あの世……。あれはあの世か?」

ゼロ少佐

「どうした?」

スネーク

「少佐、コブラ部隊にザ・ソローという男は?」

ゼロ少佐

「ああ、聞いたことがある。ザ・ボスと共に闘った伝説の戦士だ」

スネーク

「どういう奴だ?」

ゼロ少佐

「ザ・ソローは……特殊な能力を持った男だ。当時ソ連で盛んに研究が進  められていたESP。中でも霊媒(ミディアン)能力に長けていた……」

スネーク

「霊媒(ミディアン)?」

ゼロ少佐

「あの世と交信し、死人を降霊する能力だ」

ゼロ少佐

「死者と話が出来る。死んだ兵士から戦況を聞いたりできたそうだ」

スネーク

「……奴とザ・ボスは……何かあったのか?」

ゼロ少佐

「私も詳しくは知らない……シギントに聞いてみよう」
無線機切り替わる。周波数も変わる。

シギント

「あいよ。ザ・ソローはとっくに調査済みだ。報告するまでもないと  思ったんだがね」

スネーク

「どういうことだ?」

シギント

「ザ・ソローは死んでるんだよ。2年前に」

スネーク

「2年前に死んでいる……」

シギント

「チェリノヤルスク……あの断崖でね」

シギント

「殺したのはザ・ボスだ」

スネーク

「ザ・ボスが?」

シギント

「ああ。2年前、CIAの特殊任務でザ・ボスはチェリノヤルスクへ  行った。そこで、大戦後コブラ部隊解体と同時にソ連へ戻っていた  ザ・ソローと再会した。敵同士として」

スネーク

「……それで?」

シギント

「ザ・ボスはザ・ソローをその手で殺し任務を遂行した。記録にはそうあ  る」
チェリノヤルスクの吊り橋の下にザ・ソローの骸がある。
ステージに組み込む。近づけないところに配置。

スネーク

「(呆然と)……奴は最初からいなかった……ザ・ボスに憑いて来たの  か……」

シギント

「大丈夫か?」

スネーク

「ああ、大丈夫だ。どうやら俺はまだ死ねないらしい」

シギント

「そりゃあそうだ。全部あんたにかかってる。頼んだぜスネーク」

スネーク

「わかってる」
スネーク、無線機の周波数を変えてSEND。

スネーク

「EVA?」

EVA

「スネーク!? 連絡がないから心配したわ。大丈夫なの?」

スネーク

「ああ。危うく別の世界へ行きかけたが」

EVA

「なんのこと?」

スネーク

「いやなんでもない。とにかく俺は無事だ」

EVA

「よかった。でも、どうやって下水道から脱出できたの?」

スネーク

「川に飛び込んだ」

EVA

「あそこから? 無茶するわね」

スネーク

「ああ。流されて死にかけたが」

EVA

「それはよかった」

スネーク

「(抗議)よかった?」

EVA

「いえ。川に流されたなら、近くにいい場所があるのよ。そこで合流しま  しょう」

スネーク

「どこだ?」
小画面ムービーで滝を映す。

EVA

「そのまま川上へ進んで。滝があるわ」

スネーク

「滝か」

EVA

「そう。その滝の裏が洞窟になってるの。そこで会いましょう」

スネーク

「川を上ったところにある滝の裏だな」

EVA

「じゃあ、あとで」
注釈
【注1】ソ連=ソビエト社会主義連邦共和国のロシア語表記、Союэ Советских Социалист ических Республикの略称。
無線会話集
■~坑道到着前 少佐
【廃墟裏について】

ゼロ少佐

「そこからはグロズニィグラードが一望できるようだな。今のうちに偵察  を行っておくのもいいだろう」

ゼロ少佐

「だがあまり派手なことはするなよ。例の攻撃ヘリが哨戒しているという  ことを忘れるな」
【EVA合流後 地下壕へいけ】
(1)

ゼロ少佐

「EVAから鍵を渡されただろう。その鍵があれば地下壕へ入れる。大要  塞グロズニィグラードはその先だ」
(2)

ゼロ少佐

「地下壕への扉は、そのエリアの中ほどにある。東のほうだ。急いでく  れ」
(3)

ゼロ少佐

「地下壕への扉は、山頂エリアだ。急いでくれ」
【山岳後 タチアナ】

スネーク

「少佐、またあのタチアナという女を見た」

ゼロ少佐

「そうか。こちらでもデータを洗っているんだが、いまだに該当者を発見  できない」

ゼロ少佐

「特にこちらの注意をひかない部署にいたか……」

スネーク

「あるいは完全に情報が秘匿されるほどの重要人物か」

ゼロ少佐

「そうだな。だが後者の可能性は少ないだろう。引き続きデータを洗って  みる」

スネーク

「頼む」
【EVA合流後 いつまでも地下壕行かない】
(1)

ゼロ少佐

「ところで、スネーク」

スネーク

「何だ?」

ゼロ少佐

「どこへ行けばいいか、わかってるか?」

スネーク

「当たり前だろう」

ゼロ少佐

「言ってみろ」

スネーク

「グロズニィグラードの地下壕だ」

ゼロ少佐

「その入り口の場所はわかってるか?」

スネーク

「あ、ああ……(わかっていない)」

ゼロ少佐

「どこだ?」

スネーク

「それは……向こうの方だ」

ゼロ少佐

「向こう?」

スネーク

「いや間違えた。こっちの方だ」

ゼロ少佐

「……」

スネーク

「……あっちだったか?」

ゼロ少佐

「……(ため息)」
(2)
※違うところへ行った場合

ゼロ少佐

「グロズニィグラード地下壕への入り口は山頂エリアの中ほどだ。ソコロ  フの身が危ない。急いでくれ」
(3)
※違うところへ行った場合

スネーク

「(ぼそりと)……そっちだったのか……」
【地下壕フューリー前】

ゼロ少佐

「その地下壕を北へ通り抜ければ、グロズニィグラードの内部に出られる  はずだ。北へ進んでくれ」
■~坑道到着前 パラメディック
【ザ・ボスの馬について】

Pメディック

「ザ・ボスが乗っていた馬はおそらくアンダルシアンね」

Pメディック

「アンダルシアンはその名の通りスペイン産の馬よ」

Pメディック

「美しさと乗りやすさ、運動能力の高さで知られているわ」

スネーク

「なるほど」

Pメディック

「言っておくけど、食べられないわよ」

スネーク

「何も言ってないじゃないか」

Pメディック

「でも言いたそうだった」

スネーク

「そうか?」

Pメディック

「ええ」

Pメディック

「馬を食べようなんて考えないで。わかった?」

スネーク

「(ぼそりと独り言)楽しみが一つ減ったな……」

Pメディック

「なんですって!?」

スネーク

「冗談だ」

Pメディック

「……」
■~坑道到着前 シギント
【グラーニンのスパイ靴1】

シギント

「グラーニンの靴に発信機が仕組まれていたんだって?」

シギント

「そいつは最近KGBが開発したものだろう。あんたが見た通り、靴の踵  に仕掛けられるサイズの小型発信機だ」

スネーク

「グラーニンはあの靴を例のタチアナという女から貰ったといってい  た……。彼女はKGBのスパイなのか?」

シギント

「さあな。彼女に疑惑を向けるために仕組まれた偽装工作という可能性も  ある」

スネーク

「……。(考え込む)」

シギント

「まあ、それを確かめるのもあんたの仕事だ」

スネーク

「そうだな……」
【WIGについて】
※EVAが脱出手段に表面効果機を用意していると言った後の会話

スネーク

「シギント」

シギント

「なんだ?」

スネーク

「EVAが脱出手段として表面効果機を用意しているらしいんだが」

シギント

「聞いたよ」

シギント

「表面効果機、WIGはいわゆる表面効果を利用した、飛行機と船の中間  みたいな乗り物だ」

シギント

「表面効果っていうのは要するに、地面すれすれで飛ぶと地面と翼の間の  空気が圧縮されて、翼が持ち上がりやすくなるって現象だな」

シギント

「西側の情報機関が掴んだところによれば、ソ連はWIGをかなり熱心に  研究しているようだ。主に対潜哨戒に使う気らしい」

シギント

「まあその手の任務にはWIGの長い航続距離と高速性能は魅力だからな  」

シギント

「その先行試作機が、実地試験も兼ねて輸送機として運用されてるのを、  EVAがどうにかして確保したってところだろう」

シギント

「WIGの最大速度は時速700km以上出るらしい。航続距離も問題な  い」

シギント

「さすがに超音速戦闘機に追撃されたら危ないだろうが、レーダーに  引っかからない海面ギリギリを飛んでいけば充分脱出できるはずだ」
■ザ・フューリー戦 少佐
【ザ・フューリー戦 基本】
(1)

ゼロ少佐

「ザ・フューリーは強力な火炎放射器を装備している。決して正面から向  き合うな」

ゼロ少佐

「奴の背後を取って攻撃するんだ」
(2)

ゼロ少佐

「だが暗闇の中では動くこともままなるまい。まずは視界を確保すること  が先決だ」

ゼロ少佐

「暗視ゴーグルを使え」
(3)※松明を持っている場合

ゼロ少佐

「松明や葉巻を使うのもいいかもしれんな」
【ザ・フューリー戦 飛行】

ゼロ少佐

「ザ・フューリーの飛行に気をつけろ。離れていても一瞬で距離を詰めら  れるぞ」

ゼロ少佐

「だが飛び立つ直前と着地の瞬間は無防備になるはずだ。そこを狙え!」
【ザ・フューリー戦 炎攻撃】
(1)

ゼロ少佐

「ザ・フューリーの火炎放射器は強力だ。正面からは絶対近づくな」
(2)

Pメディック

「スネーク、ザ・フューリーの火焔には気をつけて」
(3)

Pメディック

「あの炎は強力よ。近距離で炎を浴びたら重度の火傷になる危険性が高い  わ」

Pメディック

「火傷を負ったらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で治療するの  よ!」
(4)

Pメディック

「体に火がついたら、ローリングを繰り返せば早く火を消せるはずよ」

Pメディック

「サバイバルビュアーで燃えている服を着替えるのもいいわ」
(5)

Pメディック

「すぐに火を消せば火傷は免れるはずよ」
(6)

Pメディック

「体に火がついたらすぐに対処して。いいわね!」
■ザ・フューリー戦 パラメディック
【ザ・フューリー戦 暑い】

Pメディック

「そのエリアはかなり熱くなっているみたいね。閉鎖空間でそれだけ強力  な炎を放出していれば当然だわ」

Pメディック

「それだけ熱ければスタミナの消耗も早くなるわよ。戦えなくなる程疲れ  きる前に食糧を食べてスタミナを回復するようにして」
■ザ・フューリー戦 シギント
【ザ・フューリー戦 火炎放射器】
(1)

シギント

「ザ・フューリーの持っている火炎放射器は普通のものじゃない」

シギント

「普通、火炎放射器はナパームとガソリンの混合燃料を使用するが、奴は  ロケット用の液体燃料を使ってるって話だ」

シギント

「おそらくUDMH、非対称ジメチルヒドラジンとNTO、テトラニトロ  キシドを混合したものだろう」

シギント

「その威力は、見ての通りだ」
(2)

シギント

「ザ・フューリーの火炎放射器は強力だぞ。正面からの攻撃は全て炎で吹  き飛ばされるだろう。奴の背後や側面に回りこんで攻撃するんだ」
【フューリー戦 暗い】
(1)

シギント

「目の前が見えないんじゃ、戦いようもがない。まず視界を確保するん  だ」

シギント

「暗視ゴーグルを使うといい。ただしバッテリーの残量には注意してくれ  よ」

シギント

「だが暗視ゴーグルで奴の火炎を直接見るとしばらくの間、画面が焼きつ  いてしまうぞ」

シギント

「火炎放射が来たら目をそらすか、すぐにゴーグルをはずすようにしてく  れ」
(2)

シギント

「暗視ゴーグルのバッテリーがなくなったら葉巻や松明を使えばいい」

シギント

「ただし明かりをつけたまま近づけばあんたの位置が奴にばれちまうぞ。  注意してくれ」
【ザ・フューリー戦 耐火服破る前】
(1)

シギント

「ザ・フューリーは宇宙服を応用した特殊な耐火服を着ている」

シギント

「あの派手な炎に耐えられるくらいの代物だ。グレネードや白燐手榴弾で  は、ほとんどダメージを与えることはできないだろう」

シギント

「だがその耐火服を破いてやれば話は別だ」
(2)

シギント

「接近戦でナイフを使えば、奴の耐火服を切り裂くことができるだろう」

シギント

「ナイフが届く距離まで近づくには、背後からストーキングで接近すると  いい」

シギント

「ただし、いくら音をさせずに近づいても、葉巻や松明みたいな明かりを  もっていたらばれちまうぞ」

シギント

「背後から近づく時は葉巻や松明は装備から外してくれ」
【ザ・フューリー戦 耐火服破った後】
(1)

シギント

「ザ・フューリーの耐火服を破ったのか!?」

シギント

「今なら、グレネードや白燐手榴弾も有効なはずだ」
(2)

シギント

「ドラム缶の爆発に巻き込むのもいいかもな」
(3)

シギント

「天井を見てみろ。ガス管があるぞ」

シギント

「ガス管を撃てば炎が噴き出すだろう」

シギント

「耐火服が破れた今なら、その炎でザ・フューリーに傷を負わせることが  できるはずだ。狙ってみてくれ!」
■~グロズニィグラード到着前 少佐
【フューリー死亡後先へ進め】
(1)

ゼロ少佐

「ザ・フューリーを倒したな」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「あとは……(ザ・ボスだ)」

スネーク

「わかっている」

ゼロ少佐

「ならいい」

ゼロ少佐

「だがそれよりも今はソコロフを連れ出すことを優先してくれ」

スネーク

「ああ」
(2)

ゼロ少佐

「その地下壕の奥にあるハシゴを上ればグロズニィグラードの内部に出る  はずだ」

ゼロ少佐

「シャゴホッドが完成したとなると、奴等がいつまでソコロフを生かして  おくかわからん。急いでくれ」
【フューリー死亡後戻れない】
※フューリー死亡の爆発で通れなくなった扉の前 

ゼロ少佐

「先の爆発で、扉の向こうはガレキで埋まっているはずだ」

ゼロ少佐

「その扉を開けることは出来ないだろう。先へ進んでくれ」
■~兵器しょう潜入前 少佐
【要塞潜入 最初】
(1)

ゼロ少佐

「遂にグロズニィグラードへ辿り着いたな」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「気をつけろ。そこは敵の本拠地だ。警備の厳重さは今までの比ではない  ぞ」

スネーク

「わかっている」

ゼロ少佐

「君が目指すのは、兵器廠。要塞の中央にそびえる巨大な建物だ。ソコロ  フはその西棟にいる」
(2)

ゼロ少佐

「ソコロフが監禁されているエリアへ入るには、例のライコフとかいう少  佐の服を奪って変装する必要がある」

ゼロ少佐

「ライコフがいるのは兵器廠の東棟ということだったな」
(3)

ゼロ少佐

「まずは兵器廠の東棟に潜入し、ライコフを倒して服を奪うんだ」
(4)
※南東エリアにいる場合

ゼロ少佐

「兵器廠は、君が今いるエリアの北にある。北へ向かえ」
(5)
※北東エリアにいる場合

ゼロ少佐

「君が今いるエリアの中央に兵器廠がある。兵器廠の東棟へ向かえ」
(6)
※北西エリアにいる場合 

ゼロ少佐

「兵器廠は、君が今いるエリアの東にある。東へ向かえ」
(7)
※南西エリアにいる場合

ゼロ少佐

「兵器廠は、君が今いるエリアの北東だ。北東へ向かえ」
■~兵器廠潜入前 EVA
【要塞潜入後 連絡回復後】
※山頂で別れた後EVAとはしばらく連絡が取れない。その間に何度か連絡していた場合

スネーク

「EVA?」

EVA

「スネーク?」

スネーク

「無事だったか……」

EVA

「心配してくれてたの?」

スネーク

「君の協力がなければ任務が続行できないからな」

EVA

「素直じゃないのね。まあいいわ」

EVA

「こっちのことは気にしないで。うまくやってるから。それと……」

スネーク

「なんだ?」

EVA

「ありがとう」

スネーク

「ああ」

EVA

「さあ任務にもどりましょう」
(2)

EVA

「ソコロフが捕らえられている西棟の警戒はとても厳重よ」

EVA

「西棟へ入ることが許されているのは大佐クラスの権限を持っている者だ  け」

EVA

「その一人がライコフ少佐よ。西棟へ潜入するにはライコフに変装するの  がいいわ」

EVA

「まずライコフを倒して制服を奪って。彼はグロズニィグラード中央にあ  る兵器廠の東棟にいるわ」
(3)
※南東エリアにいる場合

EVA

「東棟はそこから北へ行ったところよ。北へ向かって」
(4)
※南西エリアにいる場合

EVA

「東棟はそこから北東へ行ったところよ。北東へ向かって」
(5)
※北西エリアにいる場合

EVA

「東棟はそこから東へ行ったところよ。東へ向かって」
(6)
※北東エリアにいる場合

EVA

「東棟はそのエリアにあるわよ。何とか潜入して」
(7)

スネーク

「わかった。だがなぜだ?」

EVA

「え?」

スネーク

「どうして俺がライコフから直接服を奪わなければいけないんだ? 科学  者の服は……(君がもってきてくれただろう)」

EVA

「あの時のようにはいかないの。ライコフの制服は彼しか着ていない特別  製なのよ。ライコフから直接手に入れるしかないわ」

EVA

「男の服を脱がせるのは得意だけど、彼には通用しないし  (ライコフはゲイ)」

スネーク

「?」

EVA

「そういう意味ではあなたの方がチャンスがありそうね?」

スネーク

「どういう意味だ?」

EVA

「さあね」

EVA

「とにかく、ライコフの制服は彼を倒して手に入れるしかないわ。ライコ  フは東棟のどこかにいるはずよ」
【要塞 トラック】
※「××行き」と書かれたダンボールを被ってトラックの荷台にいると、そこへトラックごと移動できる

EVA

「そこにあるトラックはグロズニィグラード内外の物資輸送に使われてい  るものよ」

EVA

「ダンボール箱を満載して始終あちこちを走り回っているのを見るわ」

EVA

「グロズニィグラードは巨大な要塞だから、彼等もかなり忙しいらしい  の」

EVA

「とにかく仕事が多くて、ダンボール箱の中身なんていちいち確認してい  られないって愚痴をきかされたことがあるわ」
【要塞 サーチライト】

EVA

「グロズニィグラードの警備は厳重よ。特にサーチライトには気をつけ  て」

EVA

「まともにライトに照らされたら、いくらカムフラージュしていても簡単  に見つかってしまうわ」

EVA

「光の輪には入らないように注意して」
【大佐クラス】

スネーク

「EVA、ライコフとかいう少佐だが」

EVA

「え?」

スネーク

「奴は『大佐クラス』の権限をもっていると言ったな」

EVA

「ええ」

スネーク

「だが奴の階級は少佐だろう? なぜ『大佐クラス』なんだ?」

EVA

「ライコフはヴォルギン大佐と同格の扱いをされているのよ」

スネーク

「同格の扱い?」

EVA

「ええ」

スネーク

「少佐なのにか?」

EVA

「そうよ」

スネーク

「どうして?」

EVA

「わからない?」

スネーク

「ああ」

EVA

「あの写真を見ても?」(ライコフとヴォルギンが仲良く写っている  写真。二人は恋仲)

スネーク

「……ああ」

EVA

「あなた、朴念仁って言われない?」

スネーク

「どういう意味だ?」

EVA

「自分で考えなさい」

スネーク

「おい……」

EVA

「じゃあね」
【即席ラーメンを食べていないと】

EVA

「ところでスネーク」

スネーク

「なんだ?」

EVA

「どうして食べないの?」

スネーク

「なんのことだ?」

EVA

「即席ラーメンよ。どうして食べないの?」

スネーク

「食べなくちゃいけないのか?」

EVA

「当たり前でしょう」

スネーク

「どうして?」

EVA

「私のプレゼントだからよ」

スネーク

「……」

EVA

「あなたは知らないでしょうけど、即席ラーメンはグロズニィグラードの  兵士達の間でも大人気なの」

EVA

「手に入れるのは本当に大変なのよ。それを3個も確保したのに……」

スネーク

「3個? 俺がもらったのは2個だぞ?」

EVA

「あ……(しまった!)」

EVA

「まあ、細かいことはいいじゃない。それより、ちゃんと食べるのよ。い  いわね?」(3個確保したのだがスネークに会いに行く途中で誘惑に抗  しきれず1つ食べてしまったらしい)
【グラーニンの死】

スネーク

「EVA、グラーニンは?」

EVA

「殺されたわ、大佐に」

EVA

「彼らはスパイの存在を疑いだしてるの」

スネーク

「それでグラーニンが犠牲に?」

EVA

「ええ。ヴォルギンの拷問は手加減なしよ。というより、拷問本来の目的  を失っている」

EVA

「まるで、拷問の名を借りて快楽を貪ってるような」

EVA

「殺戮のための暴力」

スネーク

「グラーニンは祖国を愛し、忠誠を誓っていた」

EVA

「そうね。同志に殺される理由はない。だけどヴォルギンに理由は関係な  いのかも」

EVA

「あいつは感情が昂ぶったら止まらない。怪物同然よ」

スネーク

「君への疑惑は?」

EVA

「電気椅子にはとうに座ってる感じね。グラーニンの件を見る限り、身内  でも簡単には殺してくれなさそうだけど」

スネーク

「気をつけろ」

EVA

「お互い様よ」
【大要塞】

EVA

「グロズニィグラードは『恐るべき要塞』というような意味よ」

EVA

「ヴォルギン大佐が莫大な資金を投じて作り上げた文字通り難攻不落の大  要塞」

EVA

「中央に、要塞の中枢でもある兵器廠、南東に捕虜収容所、北西部に武器  庫、北東部には食糧庫があるわ」

EVA

「中央の兵器廠ではグラーニンやソコロフを中心に最新兵器の研究が進め  られている」

EVA

「あなたが見たフライングプラットフォームや攻撃ヘリもその成果よ」

EVA

「そして今、シャゴホッドが完成しようとしているわ」

EVA

「まさに『恐るべき要塞』ね」
■~兵器廠潜入前 シギント
【要塞トラック】
※要塞内にとめてあるトラック近くでの会話
(1)

シギント

「スネーク、そこにあるトラックはソ連製の8輪駆動牽引トラック、  MAZ―535だ」
(2)

シギント

「第二次大戦中、ソ連が使用していた重輸送トラックの多くはアメリカか  ら供与されたものだった」

シギント

「だがそれらの性能はソ連軍にとって満足すべきものではなかった  らしい」

シギント

「特に戦後創設された戦略ミサイル軍の規模が拡大するとその問題は大き  くなった」

シギント

「弾道弾を牽引輸送する為のクロスカントリー性能に優れた重輸送ト  ラックが必要になってきたんだ」

シギント

「そこで1954年に白ロシアのミンスクにある設計局、SKBMAZで  新型トラックの開発が始められた」

シギント

「で、完成したのがそこにあるMAZ―535ってわけだ」

シギント

「MAZ―535にはいろんなバリエーションがあるらしいが……  そいつ、ヘッドライトはどうなってる?」

スネーク

「ふたつ付いてる」

シギント

「なら後期生産型だな。初期生産型には赤外線照射ライトがついていたら  しい」
(3)

シギント

「どうやら資材運搬用に使われているようだが……あんたは車泥棒じゃな  いんだろう? そいつには構わず、任務を進めてくれ」
【要塞装甲車】
(1)

シギント

「そこにある装甲車はBTR―152だな」
(2)

シギント

「BTR―152は1948年から開発されていた装甲兵員輸送車だ」

シギント

「ZIL―151っていう6輪駆動中型トラックを元に設計されている」

シギント

「主に自動車化狙撃師団で使用するために作られたって話だ」

シギント

「固有の乗員が2名の他、武装した兵員を17名、兵員輸送室に乗せるこ  とが出来る」
(3)

シギント

「だが、あんたの任務は装甲車を盗んで乗り回すことじゃないだろ。そい  つには構わず先へ進んでくれ」
【要塞戦車】
※要塞内にとめてある戦車近くでの会話
(1)

シギント

「そこにある戦車は『オブジェクト279』じゃないか?」
(2)

スネーク

「『オブジェクト279』?」

シギント

「ああ」

シギント

「詳しいことは掴めていないんだが、戦術核兵器が使用される戦場での運  用を想定した重戦車って話だ」

シギント

「2セット4本のキャタピラと、円盤状のシールドが特徴的だが、これが  核兵器の爆風で転覆しないための工夫らしい」

シギント

「4本のキャタピラで設置面を増加して地面との摩擦力を増やし、円盤状  のシールドで爆風を上下に逃がすってわけだな」

シギント

「武装は130mm砲。1000馬力のディーゼルエンジンを搭載してい  て速度性能も悪くないということだ」

シギント

「製造コストが高すぎて制式採用はされなかったという情報だったんだが  ……それは間違ってたみたいだな」
(3)

シギント

「だがそこにあるのは全て整備中のようだ。動き出す心配はないだろう。  気にせず進んでくれ」
■~ライコフ接触前 少佐
【ライコフ探せ】
(1)

ゼロ少佐

「東棟へ潜入したな。ライコフは東棟のどこかにいるはずだ。彼を倒して  服を奪ってくれ」
(2)
※科学者に変装していない場合

ゼロ少佐

「だがその格好で敵の本拠地内をうろつくわけにはいかないだろう」

ゼロ少佐

「とりあえず科学者に変装してライコフを探すんだ」

ゼロ少佐

「ライコフは東棟のどこかにいる。奴を探し出して倒すんだ」
【ライコフ探せ 見つけた後】

ゼロ少佐

「スネーク、ライコフがいたのか!?」

スネーク

「ああ。だが逃がしてしまった」

ゼロ少佐

「なんだと?」

スネーク

「すまない。すぐに……」

ゼロ少佐

「謝っている暇があったらさっさと行って奴をぶちのめしてこい!」

スネーク

「わかった。だが……」

ゼロ少佐

「なんだ!? さっさと行け!!」

スネーク

「いや、どうしてそんなに怒ってるんだ?何か奴に恨みでもあるのか?」

ゼロ少佐

「いや……ただ、奴の顔を思い出すと腹が立つんだ。君もそうだろう?」

スネーク

「……(別に……)」

ゼロ少佐

「さあ行け! ライコフを倒して服を奪うんだ!」
■~ライコフ接触前 EVA
【ライコフ捜せ】
(1)

EVA

「東棟へ潜入したのね。ライコフはその東棟のどこかにいるわよ」

EVA

「ライコフの人相はわかってるわね。彼を見つけて制服を奪うのよ」
(2)※科学者変装していない場合

EVA

「だけど、その格好ではライコフを探し出す前に敵に見つかってしまう  わ。まずは科学者に変装して」
【東棟 科学者】
(1)

EVA

「東棟の中には科学者達がいるわ。そのほとんどがソコロフと同じように  無理矢理連行されてきた人達よ」

EVA

「あなたを見つけても攻撃してくることはないでしょうけど、大声を出さ  れたり、壁にある警報装置を押されればマズイことになるわ」

EVA

「歩哨だけでなく科学者達にも気をつけて」
(2)

EVA

「科学者に変装していても、本物の科学者に顔をじっくり見られたら正体  を見破られてしまうわよ」

EVA

「科学者に変装している時は本物の科学者に顔を見られないように進ん  で」

EVA

「ホフクやローリングみたいな怪しい行動もしないでよ」
(3)

EVA

「もし科学者から変装を怪しまれたら、顔をそむけて誤魔化して。大抵は  それで何とかなるはずよ」
【東棟 科学者変装敵兵】

EVA

「東棟には敵の歩哨も巡回しているわ」

EVA

「科学者に変装しても、ホフクやローリングをしたりパンチを出したり、  壁にずっと張り付いていたりすれば不審に思われるわよ」

EVA

「敵が怪しんで近づいてきたら、その場を動かずじっとしていて。大人し  くしていれば何とか誤魔化せると思うわ」
【ライコフ攻略法】
(1)

EVA

「ライコフは東棟の中を巡回しているわ。見つけたら逃げられる前に倒す  のよ」
(2)
※タバコ型麻酔ガス銃を手に入れている場合

EVA

「タバコ型麻酔ガス銃をうまく使って」
(3)
※麻酔ハンカチを手に入れている場合

EVA

「麻酔ハンカチも役に立つと思うわ」
(4)

EVA

「ライコフは常にマカロフを携行しているわ。撃たれないように気をつけ  て」
【ライコフ攻略法 場所】

EVA

「ライコフを倒すところを敵や科学者に見られたらマズイことになるわ。  ライコフは人目のない場所で倒すようにして」

EVA

「二階の南西にあるロッカー室なんか、いいんじゃないかしら?」
【ライコフ攻略法 食い物】
(1)
腐った食べ物を与えてトイレで待ち伏せするヒント

EVA

「ライコフは食い意地が張ってる事で有名なの。道に落ちているものでも  食べてしまうらしいわ」

EVA

「そのくせお腹が弱いらしくて、拾い食いしてはトイレへ駆け込んでいる  そうよ」
(2)

EVA

「ライコフに腐ったモノを食べさせて、トイレで待ち伏せするといいん  じゃない?」
【WIGについて】

スネーク

「EVA、脱出手段の話だが」

EVA

「ああ、WIGを使うつもり」

スネーク

「表面効果機だな」

EVA

「ええ。ここでは表面の翼と呼んでいるけど」

スネーク

「ソ連では既に実用化を?」

EVA

「いいえ、試験を兼ねてプロトタイプをGRUの輸送用に使っているの」

EVA

「米国の原潜捜索と撃沈を目的に研究されている機体だから航続距離も長  いし、時速も760(km)は出る」

EVA

「3年前のBe―1とは比べ物にならないわよ」

EVA

「ただ武器を積んでないの。追われる身になったらテクニックで振り切る  しかないわ」

スネーク

「君の腕を信じよう」

EVA

「機内サービスまで手が回らなかったらごめんなさい」
【ライコフの印象】

スネーク

「EVA、ライコフはどういう奴なんだ」

EVA

「ヴォルギンのお気に入り」

スネーク

「他には?」

EVA

「顔立ちが整ってる、ハンサムね」

スネーク

「それは君の主観?」

EVA

「違う、客観的評価。悪いけど私は私に興味のない人に興味が持てない  の」

スネーク

「ライコフになりすますのに役立つ情報が欲しい」

EVA

「(想像するのも嫌そう)物腰を柔らかく、そうね、一人で蝶の標本なん  て作ってそうなイメージよ」

スネーク

「参考にならないな。もっと……」

EVA

「本当に興味がないの。自分で見て掴んで貰えない?」

スネーク

「だが何故そんなに……(嫌そうなんだ?)」

EVA

「(溜息)……彼の頭の中に私のような生き物は住んでいないのよ」

スネーク

「そうか」

EVA

「そうよ」

スネーク

「振られたな?」

EVA

「全然『そうか』じゃないでしょう? 何それ!」

EVA

「そういう意味じゃない。単に苦手なのよ、ああいうタイプが」

スネーク

「だが……」

EVA

「これ以上聞いたら無線越しにパンチするわよ。悪いけど特徴は本人から  学んで。じゃあね」

スネーク

「?」
【周波数扉】
※周波数で空く扉の前に来るとCALLが入る
(1)

EVA

「スネーク、そこにある扉は普通の方法で開けることは出来ないわ。なん  でも特定の周波数を受信すると開く機構になっているそうよ」
(2)

EVA

「その『鍵』になる周波数は……近くにいる人間に聞いてみたらどう?」
(3)

EVA

「そこの扉は140.30の周波数の電波に反応して開くようになってい  るわ」
(4)

EVA

「そこの扉は145.86の周波数の電波に反応して開くらしいわよ」
(5)

EVA

「そこの扉は148.13の周波数の電波を受信すると開くそうよ」
■~ライコフ接触前 パラメディック
【EVAから腐り食べ物ヒント聞いた後】
(1)

Pメディック

「ライコフ少佐は、食い意地が張ってるって話だったわね。そこを利用し  てみたら?」
(2)

Pメディック

「腐った食べ物を食べさせてトイレで待ち伏せするってのはどう?」
■~ライコフ接触前 シギント
【周波数扉 聞く前】
(1)

シギント

「その扉はかなり特殊な電子ロックを採用しているらしいな」

スネーク

「ああ。鍵穴もカードを差し込むスリットもない。一体こいつは……」

シギント

「わからん」
(2)

シギント

「わかるのは、普通の方法じゃ開けられないってことだけだ。EVAにで  も聞いてみたらどうだ?」
【周波数扉 聞いた後】
※EVAに連絡し、特定の周波数で開くと言われた後
(1)

スネーク

「シギント、ここにある扉だが……」

シギント

「聞いた」
(2)

シギント

「その扉はある特定の周波数の電波に反応して開く仕組みらしいな」

シギント

「あんた、いろいろな周波数の電波を発生させる道具をもってるじゃない  か。それを使えばあけられるんじゃないか?」
(3)

シギント

「だが『鍵』になる周波数は、扉ごとに異なっているはずだ」

シギント

「周波数は……近くの科学者や歩哨を捕まえて聞いてみたらどうだ?」
■~ロッカー室到着前 少佐
【ライコフ倒した後服奪う前】
(1)

ゼロ少佐

「ライコフを倒したようだな。次は奴の着ている服を手に入れるんだ」
(2)

ゼロ少佐

「だがそこで服を脱がせるのはやめておけ。いくらなんでも人目につきす  ぎる」

ゼロ少佐

「それにライコフに変装する以上、本物のライコフの体もどこかへ隠さな  ければいけない」
(3)
※ロッカー室の話をEVAに聞いていない場合

ゼロ少佐

「どこかにライコフから服を奪い、体を隠せる場所があるはずだ。そこま  でライコフの体をひきずっていってくれ」

ゼロ少佐

「EVAが都合のいい場所を知っているかもしれないな。彼女に聞いてみ  ろ」
(4)
※ロッカー室の話をEVAに聞いた後

ゼロ少佐

「ロッカー室までライコフの体を引きずっていくんだ。ロッカー室は2階  の南西にある」
(5)
※ライコフが気絶or眠りの場合

ゼロ少佐

「引きずっていく途中でライコフに目を覚まされないように気をつけろ  よ。敵や科学者にも見つからないよう注意しろ」
(6)
※ライコフ死亡の場合

ゼロ少佐

「ライコフの死体を発見されればもうライコフに変装することはできなく  なるぞ。絶対に死体を見られるなよ。いいな!」
【死体放置?】
※ライコフを殺して運搬中別ステージへ行こうとした場合の強制CALL

ゼロ少佐

「スネーク、どこへ行く?」

ゼロ少佐

「ライコフの死体を放置するつもりか? 死体が発見されれば、奴になり  すますことは出来なくなるぞ」

ゼロ少佐

「西棟へも潜入できなくなる。そうなれば任務は失敗だ」

ゼロ少佐

「早くライコフの死体のところまで戻ってくれ」
■~ロッカー室到着前 EVA
【ライコフ 倒したらロッカー室へ】
(1)

EVA

「ライコフを倒したのね。そのままロッカー室まで引きずっていって」

EVA

「ロッカー室なら人は来ないはずよ。服を脱がしているところを見つかる  心配もないし、ライコフの体も隠せるわ」

EVA

「ロッカー室は二階の南西よ。ロッカー室へ向かって!」
(2)

EVA

「もしライコフの死体が発見されたら、もう彼に変装することは出来なく  なるわ。西棟への潜入も出来なくなる。つまり任務は失敗よ」

EVA

「ライコフの死体は絶対見つからないように運んで。いいわね」
■~ライコフ変装完了前 少佐
【ライコフ変装】
(1)

ゼロ少佐

「ライコフの着ていた服を手に入れたな。ライコフに変装して、ソコロフ  の捕らえられている西棟へ潜入するんだ」
(2)

ゼロ少佐

「『CAMOUFLAGE』の『UNIFORM』で『OFFICER』  を選べば、ライコフの服を着ることが出来る」
(3)

ゼロ少佐

「だがそれだけではライコフに変装したことにはならないぞ」
(4)

ゼロ少佐

「ライコフになりきるには、服装だけでなく顔もライコフに似せる必要が  ある」
(5)

ゼロ少佐

「どうやって似せるかは……自分で考えてくれ」
【ライコフ変装 顔変えてない】
(1)

スネーク

「少佐。ライコフに変装したぞ」

ゼロ少佐

「……」

スネーク

「……だめか?」

ゼロ少佐

「ああ」
(2)

ゼロ少佐

「スネーク、ライコフの服を着ただけでは彼になりきることは出来ない  ぞ。顔も彼に似せる必要がある」
(3)

ゼロ少佐

「ライコフに顔を似せる方法が何かあるはずだ。よく考えてくれ」
【ロッカーに入れろ】
※ライコフをロッカーから出して別のステージへ行こうとした場合の強制CALL

ゼロ少佐

「スネーク、待て! ライコフの体をロッカーから出したままにしておく  つもりか?」

ゼロ少佐

「本物のライコフが発見されれば、奴に変装することは出来なくなるぞ。  西棟へも潜入できなくなる。つまり任務は失敗だ」

ゼロ少佐

「戻ってライコフの体をロッカーへ入れなおすんだ。急げ!」
■~ライコフ変装完了前 EVA
【変装しろ】
※ライコフの制服を手に入れた後制服を着ていない場合

EVA

「スネーク、何してるの?」

EVA

「ライコフの服を手に入れたんでしょう? さっさと変装しなさい」

EVA

「あなたが任務に失敗したら私もただではすまないのよ。真面目に  やって!」
【ライコフ変装 目覚めない】

EVA

「ロッカーに放り込んだライコフならしばらく発見されることはないで  しょう」

EVA

「だけどもしライコフを発見されたら変装は通用しなくなるわ。西棟にも  入れなくなる。つまり任務は失敗よ」

EVA

「何があってもライコフを入れたロッカーは開けないで。いいわね」
【ライコフ変装 顔変えてない】

スネーク

「EVA、ライコフに変装したぞ」

EVA

「……」

スネーク

「どうした?」

EVA

「なにか違うわね」

スネーク

「違う?」

EVA

「ええ」

スネーク

「どう違うんだ?」

EVA

「そうねぇ……わかった! 顔が悪い!!」

スネーク

「なんだって!?」

EVA

「いえその、顔が違う」

スネーク

「そりゃ違うだろう」

EVA

「だからそこを何とかしないと」

スネーク

「どうやって?」

EVA

「(思いつかなかったので誤魔化す)それくらい自分で考えなさい」
【ライコフ変装 顔変えてない2】

EVA

「西棟へ潜入するにはライコフになりすまさなければならないわ。服装だ  けじゃなくて顔も彼に似せる必要があるわよ。うまくやって」
■~ソコロフ接触前 少佐
【ライコフ変装完成】
(1)

ゼロ少佐

「うまくライコフに変装できたようだな」
(2)

スネーク

「ああ。どこから見てもライコフだ」

ゼロ少佐

「うむ。なんだか腹がたってきた……」

スネーク

「どうして? 人気が出そうじゃないか」

ゼロ少佐

「それはありえんな。……まあいい」
(3)

ゼロ少佐

「それだけライコフに似ていれば、ヴォルギンやライコフのみが入室を許  されるという西棟へも潜入できるだろう」
(4)

ゼロ少佐

「ソコロフが捕らえられている兵器廠西棟へ向かってくれ」
(5)

ゼロ少佐

「東棟の2階から本棟へ入り、そのまま西へ通り抜けると渡り廊下に出  る。西棟はその渡り廊下の先だ」

ゼロ少佐

「西棟へ潜入し、ソコロフを救出してくれ」
【ライコフ変装敬礼】

ゼロ少佐

「ライコフに変装している間はアクションボタンで敬礼することができる  ぞ」

ゼロ少佐

「気が向いたら敵や科学者へ敬礼してみるのもいいだろう」
【ライコフ変装注意2】

ゼロ少佐

「それだけライコフに似ていれば、誰からも怪しまれることはないだろ  う」

ゼロ少佐

「だがロッカーに隠したライコフを発見されれば変装は通用しなくなる  ぞ。そうなれば任務失敗だ。ロッカーは絶対に開けるなよ。いいな」
【ライコフ変装注意3】

ゼロ少佐

「ライコフに変装していれば、要塞内のどこを歩いていても怪しまれるこ  とはないはずだ」

ゼロ少佐

「今のうちにいろいろなところへ行ってみるのも良いかもしれんな」
【西棟前関所】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、ソコロフの捕らえられている西棟はその渡り廊下の先にあ  る」

ゼロ少佐

「だが西棟への扉を開けられるのは、そこにいる歩哨だけのようだ」

ゼロ少佐

「西棟へ入るにはライコフに変装して歩哨に扉を開けさせるしかないぞ」
(2)
※変装していない場合

ゼロ少佐

「早くライコフに変装するんだ」
(3)
※変装している場合

ゼロ少佐

「その変装なら奴等を騙しおおせるだろう。ライコフになりすまして扉を  開けさせるんだ」
(4)
※服を持っていない場合

ゼロ少佐

「まずライコフの服を手に入れろ。東棟へ戻ってライコフを倒すんだ」
【西棟扉前 敵兵倒してしまった】

ゼロ少佐

「スネーク、西棟への扉は敵の歩哨にしか開けられないようだ。歩哨を倒  してしまっては西棟へ入ることは出来ないぞ」

ゼロ少佐

「ひとまず別のエリアへ移動して、歩哨が再び配置されるのを待つんだ」
【ライコフの名前】

ゼロ少佐

「しかし奇遇だな」

スネーク

「何が?」

ゼロ少佐

「ライコフの本名はイワン・ライデノビッチ・ライコフというそうじゃな  いか」

スネーク

「それが?」

ゼロ少佐

「イワンは英語で言うところのジョンにあたる。ジョンの愛称はジャック  だ」

スネーク

「……」(スネークの本名もジャック)

ゼロ少佐

「だいたい末っ子で一番馬鹿扱いをされるが、結果的に一番頭がよく、最  後には一番ハッピーな思いをするのがイワンらしい」

スネーク

「俺に兄弟はいない」

ゼロ少佐

「そうか? たくさんいる気がしたんだが」
(後に体細胞クローンでMGS1、2でソリッド・リキッド・ソリダスの三兄弟が生まれる。またMGSシリーズの作品がたくさんあること)

スネーク

「???」
【独房周波数見てる】
※独房を開ける周波数を見ている場合

スネーク

「少佐、意味ありげな数字を見かけたんだが」

ゼロ少佐

「ふむ。なんだろうな。シギント、わかるか?」

シギント

「いや、さっぱりだ」

ゼロ少佐

「そうか……。だが後で役に立つかもしれん。とりあえずメモしておけ」

スネーク

「わかった」
■~ソコロフ接触前 EVA
【ライコフ変装 変装完成】
(1)

EVA

「うまくライコフに変装できたようね。今なら何をやっても制止されるこ  とはないでしょう」
(2)

スネーク

「敵をぶんなぐってもか?」(冗談でいってみただけ)

EVA

「ええ」

スネーク

「本当に?」

EVA

「本当よ」

スネーク

「どうして?」

EVA

「ライコフは普段からそういう奴だから」

スネーク

「……」
(3)

EVA

「ライコフに変装していれば、ソコロフが捕らえられている西棟へ入れる  わ」

EVA

「西棟への入り口は、兵器廠本棟を西へ通りぬけて渡り廊下を渡った先  よ」
(4)
※現在地が渡り廊下の場合

EVA

「その渡り廊下をまっすぐ進んで」
(5)
※現在地が本棟の場合

EVA

「西に渡り廊下への扉があるわ。西へ向かって」
(6)
※現在地が東棟の場合

EVA

「二階の南西から兵器廠本棟へ入れるわ。兵器廠本棟へ向かって」
(7)
※現在地がそれ以外の場合

EVA

「準備が出来たら東棟へ戻って。東棟の二階から本棟を通って西棟へ向か  うのよ」
【ライコフ変装 お得アイテム】

EVA

「ライコフに変装していれば、どこへ行っても制止されることはないわ」

EVA

「今のうちにアイテムを集めておくのもいいんじゃないかしら」

EVA

「なんでも東棟二階の東にスゴイものがあるらしいわよ」(スニーキング  スーツがある)
【格納庫への扉前】

EVA

「スネーク、その扉の向こうが格納庫よ。シャゴホッドの整備もそこで行  われているわ」

EVA

「けれどその扉は鍵がなければ開けることは出来ないの」

EVA

「鍵はそのうち私が手に入れるけど、今はソコロフの救出が先でしょう。  西棟へ向かって」
【西棟渡り廊下】
(1)

EVA

「兵器廠の渡り廊下にいるのね。その先がソコロフの捕らえられている西  棟よ」

EVA

「見ての通り、歩哨が常に警備しているわ。西棟への扉を開けられるのは  彼等だけよ」

EVA

「西棟へ入るにはライコフになりすまして、歩哨に扉をあけさせるしかな  いわ」
(2)
※変装している場合

EVA

「そのまま進んで彼等に扉を開けさせて」
(3)
※士官服は手に入れたが変装していない場合

EVA

「さあ、早くライコフに変装して」
(4)
※士官服を持っていない場合

EVA

「東棟に戻ってライコフを倒して。彼の服を手に入れる以外に西棟へ潜入  する方法はないわ。ライコフから服を奪うのよ」
【西棟渡り廊下敬礼】
(1)

EVA

「扉を開けさせるには、彼等に合図すればいいわ」
(2)

EVA

「アクションボタンを押せば敬礼できるでしょう。それが合図よ」
■~ソコロフ接触前 パラメディック
【ライコフ変装の感想】

Pメディック

「スネーク? あ……」

スネーク

「?」

Pメディック

「は、はじめまして」

スネーク

「パラメディック、俺だ」

Pメディック

「スネーク? なんだ、びっくりした、初対面の方かと……」

スネーク

「何故そんなに動揺してるんだ。このマスクは知っているはずだろう」

Pメディック

「そうだけど、あまりにカッコ良かったから……」

スネーク

「は!?」

Pメディック

「カッコイイでしょ? そう思わない? 金星人っぽくて」

スネーク

「金星人……?」

Pメディック

「カニっぽいっていう意味じゃなくてね」(金星ガニと呼ばれる  クリーチャーの出るSF映画がある)

スネーク

「パラメディック。だいたいこの無線に初めての相手が繋がることがある  のか?」

Pメディック

「そんなこと有り得ないわ。だけど……」

Pメディック

「地球外生命体からの交信なら、ないとは言えないでしょう?」

スネーク

「……」
■~独房脱出前 少佐
【独房脱出 怪我治す前】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク!」

スネーク

「……少佐」

ゼロ少佐

「無事だったか……」

スネーク

「無事とはいえないな……だが何とか生きてる」

Pメディック

「よかった……」

スネーク

「しかし武器も装備品も取り上げられてしまった」

ゼロ少佐

「だが無線機と治療アイテムはそのままだな」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「なぜかしら?」

ゼロ少佐

「まだ君に用があるのかもしれんな(また拷問する気かもしれんな)」

スネーク

「ああ。俺も奴には用がある(ヴォルギンに借りを返す)」
(2)

ゼロ少佐

「スネーク、なんとしてもその独房を脱出するんだ。方法は必ずある。よ  く考えろ」
【ザ・ボスがくれたリボルバー】
(1)

ゼロ少佐

「ザ・ボスは君へ銃を渡したのか?」

スネーク

「ああ。シングル・アクション・アーミーだ」

ゼロ少佐

「なんのために?」

スネーク

「……わからない」

ゼロ少佐

「そうか……」
(2)※脱出前

ゼロ少佐

「だがその銃があれば看守を(倒せるかも)……」

スネーク

「それは無理だ」

ゼロ少佐

「どうして?」

スネーク

「弾がない」

ゼロ少佐

「そうか……。だが外に出れば手に入るだろう」

ゼロ少佐

「まずその部屋を脱出することだ。必ず方法はある。あきらめるな」
【仮死薬見つけた後】
(1)

スネーク

「少佐、ザ・ボスが俺に撃ちこんだ弾丸を摘出したんだが……」

ゼロ少佐

「ああ」

スネーク

「中に仮死薬が入っていた」

ゼロ少佐

「仮死薬?」

スネーク

「ああ。これは一体……?」

ゼロ少佐

「わからん」
(2)

ゼロ少佐

「だがザ・ボスのすることだ。何か意味があるのかもしれないな……」
(3)
※すでに脱出している場合

ゼロ少佐

「ひょっとしてあの独房から君を脱出させるために……?」

スネーク

「ザ・ボスが俺を助けようとしていたと?一体どうして?」

ゼロ少佐

「君にわからないのなら、私にわかるはずがない」

スネーク

「……」
【独房脱出 扉】
(1)

ゼロ少佐

「独房の扉は特定の周波数に反応して開くようになっているらしいな」

ゼロ少佐

「どこかでその数字を見たり聞いたりしなかったか?」
(2)
※見ていない場合

スネーク

「いや」

ゼロ少佐

「そうか……」
(3)
※見ている場合

スネーク

「……(見たが思い出せない)」

ゼロ少佐

「いや見ただろう。私は覚えているぞ」

スネーク

「いくつだ?」

ゼロ少佐

「……(思い出せない)」

スネーク

「忘れてるじゃないか」

ゼロ少佐

「いいや覚えている。……ただちょっと思い出せないだけだ」

スネーク

「……(なんだそれ)」
(4)

ゼロ少佐

「スネーク、思い出したぞ。例の周波数だ。確か144.75だった。扉  の前で無線機を使い、144.75にしてみろ」
【独房脱出 看守が扉開けた状態】

ゼロ少佐

「スネーク、看守が扉を開けたぞ! 奴を倒して脱出するんだ!!」
【独房脱出 扉が開いている状態】

ゼロ少佐

「スネーク、独房の扉が開いているぞ。長居は無用だ。早く脱出しろ!」
■~独房脱出前 EVA
【拷問後 目】
(1)

EVA

「スネーク、ひとつ確かめたいことがあるの」

スネーク

「何を」

EVA

「ヴォルギンの拷問部屋でオセロットが実弾を撃とうとしたとき、何故私  をかばってくれたの?」

スネーク

「あのまま引き金を引かれたら君が死ぬとわかっていたからだ」

EVA

「だけどおかげで、あなたは眼を」

スネーク

「拘束されていた上、とっさのことだったからな。あれが精一杯だった。  多少違和感はあるが任務に支障はないだろう」

EVA

「私も?」

スネーク

「?」

EVA

「私が死んだら、任務に支障が出るから助けてくれた?」

スネーク

「他に理由はない」

EVA

「じゃあ任務が終われば?」

スネーク

「今は任務だけだ」

EVA

「昔愛した『任務』だけ?」(ザ・ボスのこと)

スネーク

「そういう意味じゃない」
【拷問部屋 汎用】

EVA

「今、その独房について色々と調べているところよ。少し待ってて」
【拷問部屋 汎用2】

EVA

「スネーク、そこから脱出する方法は必ずあるはずよ。あきらめないで」
【独房脱出 殺されない】

EVA

「スネーク、いい知らせがあるわ」

スネーク

「なんだ?」

EVA

「ヴォルギンはしばらくの間、あなたを殺すつもりはないそうよ」

スネーク

「どうして?」

EVA

「もっといたぶるためだとか」

スネーク

「(少し皮肉っぽく)それはいい知らせだな」

EVA

「ええ。それだけ脱出のチャンスも増えるってことだから……」

スネーク

「わかってる」

EVA

「とにかく、ヴォルギンはあなたを生かしておくよう命令を出したわ」

スネーク

「だから看守が治療アイテムを寄越したり食事を持ってきたりするわけ  か」

EVA

「そういうことね。もしあなたの身に何かあったら、その看守はヴォルギ  ンに殺される」

EVA

「……(この状況を利用して看守を騙せるかもしれないと気付いた)使え  るかもしれないわね、それ」
【独房脱出 扉】
(1)

EVA

「スネーク、その独房の扉は特定の周波数に反応して開くタイプらしい  わ」
(2)

スネーク

「特定の周波数?」

EVA

「ええ。無線機を使って『鍵』になる周波数へSENDすれば扉を開けら  れるはずよ」

スネーク

「なるほど。その周波数、わかるか?」

EVA

「調べてみるから少し待ってて」
【独房脱出 扉続報】

スネーク

「EVA、扉を開ける周波数はわかったか?」

EVA

「ごめんなさい。いろいろ調べているけど、ガードが固くって……」

スネーク

「そうか……」
【独房脱出 最終解決】

EVA

「スネーク、扉を開ける周波数がわかったわ! 144.75よ。扉の前  に立って無線機で144.75にSENDして!」
【独房脱出 看守】
(1)

EVA

「スネーク、看守について情報を手に入れたわよ」
(2)

EVA

「そこの看守は大飯食らいで有名らしいわ」

EVA

「夜中に厨房へ忍び込んでつまみ食いしているところを見つかって懲罰を  食らったこともあるとか」
(3)

EVA

「食糧を分けてあげたら懐柔できるかもしれないわね」
(4)

EVA

「あと、彼はなぜかアメリカ人捕虜に同情的だっていう話よ」
(5)

スネーク

「どうして?」

EVA

「そこまではわからないけど」
(6)
※看守=ジョニーの妻はアメリカ人で子供もアメリカにいるという話を聞いた後

スネーク

「だろうな」

EVA

「?」

スネーク

「いやこっちのことだ」
【独房脱出 ゲロ脱出】
(1)

EVA

「そこの看守はあなたを生かしておくよう、ヴォルギンから命令を受けて  いるわ」

EVA

「あなたの身に何かあったら彼はヴォルギンに殺される。だから常にあな  たの体調を気にしてるはずよ」

EVA

「調子の悪いフリをしてみせたら、飛んでくるんじゃないかしら?」
(2)

スネーク

「調子の悪いフリ?」

EVA

「ええ。いろいろあるでしょ。考えて」
(3)
※前のセリフを聞いてからしばらくたってから

EVA

「例えば、あなたが吐いてるのを見たら看守は扉を開けて様子を確かめに  来るんじゃない?」
【独房脱出 看守戦闘状態】

EVA

「スネーク、扉が開いてるわ! 看守を倒して脱出するのよ!」
【独房脱出 扉開いてる】

EVA

「スネーク、扉が開いてるわ! 早く脱出して!」
■~独房脱出前 パラメディック
【眼つぶれた】
(1)

Pメディック

「スネーク、あなたの右眼のことだけど……」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「角膜と水晶体が激しく損傷しているの。眼球破裂も起こしてるわ。だか  ら……」

スネーク

「サバイバルビュアーでも治せない」

Pメディック

「ええ……」

Pメディック

「ごめんなさい。力になれなくて……」

スネーク

「心配するな。まだ戦える」

Pメディック

「(あなたならそう言う)でしょうね。だけど、くれぐれも無茶はしない  で」
(2)

Pメディック

「今のあなたは右側がかなり見えにくくなっているわ。主観攻撃を使うと  きも今までとは少し勝手が違うはずよ。気をつけて」
【独房脱出 食い物】
(1)

Pメディック

「脱出するにはまずスタミナを蓄える必要があるわ。スタミナがなくては  パンチやキックにも力が入らないわよ」
(2)

Pメディック

「看守が持ってくる食糧は必ず食べるようにしなさい」
(3)

Pメディック

「独房の中もよく探して。食べられる動植物があるかもしれないわ」
(4)

Pメディック

「とにかく何か食べてスタミナを回復させるのよ。いいわね!」
【独房脱出 睡眠】

Pメディック

「LIFEやスタミナを回復するには睡眠をとるのもいいわ」

Pメディック

「一度SAVEして休息をとるの。SAVEデータをロードしてゲームを  再開すれば休んだ分だけ回復しているはずよ」
【独房脱出 ゲロ脱出】
(1)
EVAから体調が悪いフリをすれば看守を騙せるかもしれないと聞いた後

スネーク

「パラメディック」

Pメディック

「なに?」

スネーク

「吐くにはどうすればいい?」

Pメディック

「はぁ?」

スネーク

「吐きたいんだ」

Pメディック

「(引いてる)は、吐くって何を?」

スネーク

「それは何でもいいんだが。とにかく嘔吐したい」

Pメディック

「一体……?(頭がおかしくなったかと訝る)」

スネーク

「EVAが、体調の悪いフリをすれば看守を騙して扉を開けさせることが  できるかもしれないと」

Pメディック

「あぁ(イカれたわけではなかったとわかり安心した)」

スネーク

「なんだと思ったんだ?」

Pメディック

「いえ、なんでもないわよ。ええ(頭がおかしくなったと思ったとは言え  ず誤魔化す)」

スネーク

「?」
(2)

Pメディック

「看守の目の前で吐いて見せるって手、使えると思うわ」

Pメディック

「毒のある食べ物を食べて食中毒になれば、しばらくしてから嘔吐出来る  わよ」

Pメディック

「サバイバルビュアーで目を回すって方法もあるわね」

Pメディック

「サバイバルビュアーでビュアーボタンを押せばビュアーモードに入れる  わ」

Pメディック

「そこで右スティックを使って自分の体を回転させ続けると目が回るの」

Pメディック

「充分目が回れば、サバイバルビュアーから抜けた途端嘔吐するはずよ」

Pメディック

「試してみて」
【独房脱出 看守が扉開けた状態】

Pメディック

「スネーク、今よ! 看守を倒して脱出して!」
【独房脱出 扉が開いている状態】

Pメディック

「スネーク、扉が開いているわ。早く脱出して!」
■~独房脱出前 シギント
【独房脱出 扉】

シギント

「スネーク、その独房の扉は特定の周波数の電波を受信すると開く仕組み  のようだな」

シギント

「その周波数さえわかれば、無線機で開けられるんだが……」
■悪夢後
※独房でセーブ、そのデータからゲームを再開すると、突然バイオレンス感たっぷりな全く別のゲームが始まる。ゲームは3分ほどで自動的に終了し、何事もなかったように独房からゲームが再開。
その状態で無線通信を行うと発生。
【悪夢後 少佐】

ゼロ少佐

「スネーク、どうした?」

スネーク

「……少佐、今は何年だ?」

ゼロ少佐

「なんだって?」

スネーク

「……ここは?」

ゼロ少佐

「今は1964年。そこはグロズニィグラードの独房だ。どうした  スネーク、酒樽いっぱいのウォッカでももてなされたか?」

スネーク

「いや……」

ゼロ少佐

「東には98度のウォッカがあるそうじゃないか。英国ではそういうもの  を美酒とは呼ばん」

ゼロ少佐

「硫酸だ」

ゼロ少佐

「想像してみろ。君の内臓という内臓を溶かした煙が口から出てくるぞ。  そんなものに手を出すべきでは……」

スネーク

「夢だったか……」

ゼロ少佐

「夢? 結構だ。徹夜で君の身を案じていた甲斐があったよ」

スネーク

「生々しい夢だった。俺は手に刃物を握って……」

ゼロ少佐

「おい、大丈夫かスネーク。頼むから正気を失わないでくれ」

スネーク

「わかってる。あんたの言う硫酸を、浴びるほど飲んだって無事に生還し  てみせる」

ゼロ少佐

「頼むぞ。脱出の方法は必ずある」

スネーク

「ああ。夢でも見ながら知らせを待っていてくれ」
【悪夢後 EVA】

EVA

「スネーク?」

スネーク

「EVA、ここの奴らは捕虜に幻覚剤の投与を?」

EVA

「そういう好みはないと思うけど」

スネーク

「嫌な夢を見た」

EVA

「(呆れて)夢?」

スネーク

「見たこともない化け物が刃物を振り回して……俺は俺じゃなくなってい  た」

EVA

「そう。この状況じゃ無理もないわ。痛みと疲労で軽い錯乱状態になって  いるのよ」

スネーク

「ああ……」

EVA

「いつかあなたも、自分を隠さずに済むようになるといいわね」

スネーク

「何だって?」

EVA

「気持ちがわかるのよ、私もスパイだから。偽りの自分が知らないうちに  あなた自身を蝕んでいる」

EVA

「演じているつもりが、あなた自身になっている」

EVA

「だから本当の自分が、見えないところで悲鳴をあげたのよ」

EVA

「それがあなたの見た夢ね」

スネーク

「……さあな」

EVA

「子守唄でも歌ってあげたいところだけど……、(自嘲して)生憎ひとつ  も知らないの」

EVA

「だから頭の中で、好きな曲を歌わせていいわよ」

スネーク

「どんな歌でも?」

EVA

「好きなだけアンコールして」

スネーク

「楽しみだ」

EVA

「じゃあね、スネーク。脱出する方法は必ず見つかるはずよ。頑張って」

スネーク

「ああ」
【悪夢後 パラメディック】

Pメディック

「スネーク、どうしたの?」

スネーク

「……どうしたと思う?」

Pメディック

「体調でも崩した?」

スネーク

「……おかげさまで夢見が良かった。礼を言いたいんだ」

Pメディック

「ああ! まさか本当にドラキュ……」

スネーク

「待て! 興趣最高の豪華2本立ては御免だ」

スネーク

「生々しい夢だった。人間の形をした、得体の知れない怪物が群れをなし  て襲ってきた。一体あれは……」

Pメディック

「きっと脅迫症の一種ね。原因はきっと極度の緊張よ。その部屋の外的刺  激があなたの……」

スネーク

「いや、俺の診断によれば原因は、君のピロートークだ」

Pメディック

「だけど、その……!」

Pメディック

「(溜息)ごめんなさい。まさかそこまで過敏に反応すると思わなかった  から。まさかあなたがドラキュ……」

スネーク

「!」(「発見!」SE)

Pメディック

「……ごめんなさい。今のは本当に無意識だったの」

スネーク

「……」

Pメディック

「仲直りして、スネーク」

スネーク

「ああ。もういい」

Pメディック

「本当?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「よかった。スネーク、そこを脱出する方法は必ずあるわ。諦めないで頑  張ってね」

スネーク

「任せておけ」
【悪夢後 シギント】

シギント

「スネーク、無事か?」

スネーク

「ああ、だが嫌な夢を見た」

シギント

「へえ、どんな?」

スネーク

「あまり思い出したくない。人間の姿をした怪物が襲ってきた。俺は……  俺だったかどうかすらわからん」

シギント

「夢で良かったじゃないか。悪いことは夢で起こるに限る」

スネーク

「そうだな」

シギント

「まあ今の現実より、もっと最悪な夢を見られるなんて、あんたにまだ余  裕がある証拠さ」

スネーク

「だといいが」

シギント

「俺が見た中で超ド級に最悪な夢を教えてやるよ。リムジンで乗り付けて  赤絨毯を歩けるくらい最悪な奴だ」

シギント

「俺の目の前で、馬鹿でかい戦車みたいなクソッタレが二本足で歩いてや  がるんだ。そいつは家も人も構わず踏み荒らしてる」

シギント

「そのクソッタレは史上最悪のミサイルを積んでいて、そいつがクソッタ  レな火を噴くと……」

シギント

「……人も町も自然も、みんなたちどころにクソッタレになっちまうの  さ」

シギント

「住んでいた家も通っていた学校も、家族も、恋人も、老いぼれのジョン  も……」

シギント

「そいつに睨まれた奴は丸ごとクソッタレになっちまうんだ」

スネーク

「それは最悪だったな」

シギント

「良かっただろ、夢で」

スネーク

「ああ、夢で良かった」

シギント

「目、覚めたか」

スネーク

「ああ」

シギント

「よし。ならひと仕事片付けちまおう」

シギント

「スネーク、人間なんてクソ袋は所詮穴だらけだ。水を溜めれば必ずどこ  かから漏れだすもんさ」

シギント

「ってのはただの例えだが、つまり、どんな状況でも脱出の方法は必ずあ  るってことだ」

シギント

「諦めるな。冷静に見渡して、落ち着いて状況を判断するんだ。必ず活路  は見出せる」

スネーク

「わかった」

シギント

「さっきの夢を正夢にしないでくれ。頼んだぜ」

スネーク

「ああ」
■~下水道到着前 少佐
【脱出後注意】
※独房から脱出した時点でCALLが入る
(1)

ゼロ少佐

「脱出に成功したのか?」

スネーク

「ああ。なんとかな……」
(2)

ゼロ少佐

「気をつけろ。今の君は文字通り丸裸だ。ろくな武器も持っていない。戦  闘になれば勝ち目はないぞ」
(3)

ゼロ少佐

「一度態勢を立て直す必要がある。EVAが君の装備を回収しているんだ  ろう? 早急にEVAと合流して装備を受け取るんだ」
(4)

ゼロ少佐

「EVAの用意した脱出路を使え。グロズニィグラード北西部のマン  ホールから下水道へ下りるんだ」
(5)

ゼロ少佐

「まずはその収容所を出て、北西へ向かえ」
(6)※南東エリアにいる場合 

ゼロ少佐

「マンホールは要塞北西部だ。北西へ向かってくれ」
(7)※南エリアにいる場合 

ゼロ少佐

「マンホールは要塞北西部だ。北へ向かってくれ」
【ソコロフの死について】

スネーク

「少佐、俺はソコロフを(救えなかった)……」

ゼロ少佐

「言うな」

スネーク

「……」

ゼロ少佐

「彼を救出することは出来なかった。だがまだ任務が失敗したわけではな  い」

ゼロ少佐

「フェイズ2は完成したという話だったな。もう時間がない。なんとして  もシャゴホッドを破壊するんだ」

ゼロ少佐

「……それが彼への手向けでもある」

スネーク

「ああ……」
【脱出後 スタミナ注意】

ゼロ少佐

「スネーク、その格好では寒さがこたえるだろう」

Pメディック

「そうよ。裸のままではスタミナの消耗が激しくなるわ。こまめに食事を  とるようにして」
【裸カムフラージュできない】

ゼロ少佐

「スネーク、今の君は迷彩服を持っていない。カムフラージュを行うこと  はできないぞ」

ゼロ少佐

潜入任務スニーキング・ミッションの基本を思い出せ。敵の視界に入らないよう、遮蔽物から遮蔽  物へ隠れながら進むんだ。いいな」
【脱出中 戦うな】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、武器は手に入れたか?」
(2)
※弾を手に入れていない場合

スネーク

「いや……」

ゼロ少佐

「そうか……」
(3)
※SAAの弾を手に入れている

スネーク

「シングル・アクション・アーミーの弾が少しあるだけだ」

ゼロ少佐

「こころもとないな」
(4)
※その他

スネーク

「フォークがある」

ゼロ少佐

「それは武器なのか……?」
(5)

ゼロ少佐

「まともな武器を持っていない状態で敵と正面から戦うのは自殺行為だ」

ゼロ少佐

「装備を取り戻すまでは敵に発見されないよう進むことを第一に考えろ」

ゼロ少佐

「万一見つかっても、応戦せずに逃げるんだ。わかったな」
【裸ではCQCできない】

ゼロ少佐

「スネーク、CQCナイフまで取り上げられた今の状態では、CQCを使  うことは出来ない。敵を投げることも捕まえることもできないぞ」

ゼロ少佐

「格闘戦はCQCボタンで出すパンチとボタンを連打して繰り出す  連携技コンボで切り抜けてくれ」
【発信機見つけた後】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、発信機を見つけたのか?」

スネーク

「ああ。傷の中に埋め込まれていた。おそらくオセロットだ」
(2)※脱出前

スネーク

「奴は俺がここを抜け出すと思っているのか……」

ゼロ少佐

「ならばその期待に応えなければいけないな」

スネーク

「ああ」
(3)※脱出後

スネーク

「奴は俺が独房を脱出すると予想していたのか……」

ゼロ少佐

「期待には応えられたな」

スネーク

「ああ……」
■~下水道到着前 EVA
【脱出後 マンホールの場所】
(1)

EVA

「武器も装備品もなしでは、任務を続けられるはずないわ」

EVA

「あなたの持ち物は全て私が回収してある。一度要塞の外で合流しましょ  う」
(2)

EVA

「要塞北西部のマンホールが開けてあるわ。そこから下水道へ下りればグ  ロズニィグラードを脱出できる」

EVA

「マンホールは西棟への渡り廊下の下を通って北へ進んだところにある  わ」
(3)

EVA

「ヴォルギン達もそろそろあなたの脱走に気づくはずよ。なんとかマン  ホールまで逃げ切って」
【没収された装備】
※拷問前にエロ本を装備していた場合

スネーク

「EVA、俺の装備……なくしてはいないだろうな」

EVA

「信用してないの?」

スネーク

「そういうわけではないが……」

EVA

「安心して。捨てたりしてないわ。あの素敵な雑誌もね(エロ本)」

スネーク

「!!」

EVA

「まったく作戦中に何してるんだか」

スネーク

「あれはだな……」

EVA

「わかってる。もう。言ってくれたら私が手伝ってあげるのに」

スネーク

「なに!?(エロ行為かと思った)」

EVA

「敵の陽動をよ」

スネーク

「ああ……」
■~下水道到着前 パラメディック
【拷問脱出 裸スタミナ注意】
(1)

Pメディック

「スネーク、服は手に入れた?」

スネーク

「まだだ」

Pメディック

「じゃあまだ裸?」

スネーク

「ああ」
(2)

Pメディック

「服を着ていないと体温が奪われやすくなるわ。スタミナの消耗も激し  くなる。こまめに食糧を食べるようにして」
(3)
ダンボールをかぶればスタミナ消耗を抑えられるヒント

Pメディック

「服でなくても何か他のものを羽織ればスタミナの消耗をさけられるかも  しれないわね……」
【脱出後 逃げろ】

Pメディック

「スネーク、まともな武器を持っていない状態で戦ったら怪我も多くなる  わ」

Pメディック

「治療アイテムも充分ではないでしょう?戦いはさけながら進むのよ。い  いわね」
■~下水道出口前 少佐
【下水道 EVACALL後】
(1)

スネーク

「少佐、EVAの用意した脱出路は……」

ゼロ少佐

「聞いた」
(2)

ゼロ少佐

「今はEVAの言う通り、北へ進むしかない。既に捜索部隊がそちらへ向  かっているんだろう? ぐずぐずするな。急げ!」
【下水道戻れないCALL】
※降りてきた梯子を登ろうとするとCALLが入る

ゼロ少佐

「スネーク、EVAは下水道は封鎖されたと言っていただろう。おそらく  そのハシゴを上っても敵が待ち構えているだけだ」

ゼロ少佐

「EVAの言う通り北へ逃げるんだ! 敵の追撃部隊がそちらへ向ってい  るんだろう。急げ!!」
【下水道 犬】

ゼロ少佐

「奴等は下水道へ軍用犬を放ったらしいな。まともな武器もなく軍用犬の  相手をするのは危険だ」

ゼロ少佐

「軍用犬にはかまわず北へ逃げろ。いいな!」
【下水道 敵登場してから】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、敵は軍用犬を放っている」
(2)
※武器がない場合

ゼロ少佐

「武器がない状態ではまともに戦うことはできん」
(3)

ゼロ少佐

「今はとにかく逃げるんだ! 北へ向かえ!」
【下水道 開かないドア】
(1)

スネーク

「少佐、ここに扉がある」

ゼロ少佐

「EVAの言っていた脱出路だな。開くか?」
(2)
※すでに開けようとしていた場合

スネーク

「……いや」

ゼロ少佐

「やはり封鎖されているか」
→(5)へ
(3)
※開けようとしていなかった場合

スネーク

「やってみる」
→一旦無線を終了した後(4)へ
(4)

スネーク

「少佐、やはりこの扉は開かないようだ」

ゼロ少佐

「そうか……」
(5)

ゼロ少佐

「スネーク、その扉から脱出することは諦めろ。EVAの言った通り、北  へ向かうんだ」
■~下水道出口前 EVA
【下水道CALL後 北へ】

EVA

「スネーク、ごめんなさい。私が用意した脱出路は封鎖されてしまった  わ」

EVA

「既に追撃部隊がそちらへ向かってる。軍用犬も連れているとか……」

EVA

「北に進めば下水道の出口があるわ。とにかく北へ逃げて」
【下水道 逃走ヒント】

EVA

「道をふさいでいる鉄格子を通り抜けるのは無理よ」

EVA

「その下水道には何本も横穴が通っているわ。横穴をホフクでくぐりぬけ  て進んで」
【下水道 犬注意】

EVA

「スネーク、気をつけて。追撃部隊は下水道へ軍用犬を放ったそうよ」

EVA

「まともな武器もない状態で軍用犬を相手にするのは危険だわ」

EVA

「軍用犬と戦おうとは思わないで。今はとにかく北へ逃げるのよ。北へ向  かって!」
■~下水道出口前 パラメディック
【下水道 犬】
(1)

Pメディック

「敵は軍用犬を放ったのね。今の装備でまともに戦うのは無理よ。とにか  く北へ逃げて!」
(2)

Pメディック

「食糧を投げてやれば軍用犬の気をそらせるかもしれないわ。試して  みて!」
■ザ・ソロー戦
【臨死体験ヒント】
※コンティニュー一回目で聞ける

ゼロ少佐

「スネーク、起きろ! 目を覚ますんだ!!」
【臨死体験ヒントズバリ】
※コンティニュー三回目で聞ける

ゼロ少佐

「スネーク! 目を覚ませ!! 蘇生薬だ! ゲームオーバー画面で蘇生  薬を使うんだ!!」
■~滝裏EVA合流前 少佐
【臨死体験後】

ゼロ少佐

「スネーク」

スネーク

「……(上の空)」

ゼロ少佐

「スネーク!」

スネーク

「あ、ああ、少佐か……。なんだ?」

ゼロ少佐

「どうした? 川に流されてから様子が変だぞ」

スネーク

「いや、大丈夫だ」

ゼロ少佐

「そうは思えんが」

スネーク

「そうか?」

ゼロ少佐

「ああ」

スネーク

「……」

ゼロ少佐

「あの川で何かあったのか?」

スネーク

「いや……」

ゼロ少佐

「どうした、言ってみろ。力になるぞ」

スネーク

「わかった。信じてはもらえないかもしれないが……」

ゼロ少佐

「信じるとも。君のいうことなら」

スネーク

「なら言うが、俺はあの川で……」

ゼロ少佐

「うむ」

スネーク

「あの世を見たんだ」

ゼロ少佐

「……あの世?」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「……あの世というのはつまり……?(引いている)」

スネーク

「死後の世界、という奴だろうか」

ゼロ少佐

「……(完全に引いた)」

スネーク

「そこにはザ・ソローがいた。奴は哀しんでいた。いやそれだけじゃな  い。奴は俺も哀しみのひとつだと言い……」

ゼロ少佐

「そ、そうか、なるほど……。スネーク、ちょっと失礼していいか?」

スネーク

「ん? ああ……」

ゼロ少佐

「(OFF)パラメディック、一体スネークはどうしたんだ?」

Pメディック

「(OFF)さあ……。頭を強く打ったのかも……」

ゼロ少佐

「(OFF)……それだけだろうか?」

Pメディック

「(OFF)というと?」

スネーク

「少佐?」

ゼロ少佐

「(OFF。スネークの声は聞こえてない)いや、彼にはもとから  変わったと言うか、そういうところがあって……」

Pメディック

「(OFF)やっぱり……私もそうじゃないかと思ってたんです」

スネーク

「少佐!」

ゼロ少佐

「ど、どうした、スネーク?」

スネーク

「聞こえてるぞ」

ゼロ少佐

「ま、まあ、とにかく君が無事でよかった」

Pメディック

「え、ええ。ホントによかった。無事……っぽくて……」

スネーク

「……」
【滝裏へ向かえ】

ゼロ少佐

「EVAが合流地点に指定した滝はそこから北に進んだところにある。北  に向かってくれ」
【臨死体験後発信機が外れてない】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、敵に追われているのか?」

スネーク

「ああ。山猫部隊の連中だ」

ゼロ少佐

「気を失っていた時間を考えても追いつかれるのが早すぎる」

ゼロ少佐

「まるで奴等には君の場所がわかっているようだな……」
(2)

ゼロ少佐

「とにかくと合流して装備を取り返さねば反撃もままならん。奴等を振り  切って何とか滝の裏へ向かうんだ」
■~滝裏EVA合流前 EVA
【臨死体験後 滝の裏へ】
(1)

EVA

「そのエリアはティホゴルヌイと呼ばれているわ。ロシア語で  『静謐せいひつ山觜さんし』というような意味ね」

EVA

「その名の通り、グロズニィグラード周辺で最も美しい川辺よ」
(2)

EVA

「上流へ進むと滝があるわ。その裏にある洞窟で合流しましょう。川上へ  進んで」
【臨死体験後 発信機ついてる】
(1)

EVA

「スネーク、敵に追われてるの?」

スネーク

「ああ。山猫部隊の連中だ」

EVA

「追いつくのが早すぎるわね。まるであなたの位置がわかってるみた  い……」
(2)

EVA

「とにかく滝まで急いで。合流すれば敵の追撃部隊も何とかできると思う  わ。上流へ向かって!」
Section 6
滝裏EVA合流~ヴォルギン大佐戦終了
EVAと合流するため、スネークは川上へ向かって進んだ。
※潜入フェイズでデモへ入った場合
敵の追っ手を振り切って滝に行き着いたスネークは、その裏側の洞窟へと入っていく。
【滝裏EVA合流ポリゴンデモ1】
(潜入フェイズ)
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
滝壺奥が洞窟に入る。ずぶ濡れのスネーク。
扉の前にたき火の形跡。普段から誰かがここでキャンプしている様子。誰かとはEVAの事。EVAはここをよく使っている。
EVAがKGBとの連絡に使っている無線機(真空管式)がおいてある。
突然、バイクのエンジン音がする! 振り向くスネーク。
滝の裏、滝壁を突き破ってEVAがバイクで突き破ってくる。
EVAは扉前で急ブレーキ。スネークの目前で前輪を回してピタリと止まる。
EVA、ヘルメットを脱ぐ。タチアナの服装のまま。滝壺を通ってきたのでかなりずぶぬれ。メガネはかけていない。前髪も降ろしている。ブーツだけは編み上げ。身体からポタポタ水が垂れている。

EVA

「初めましてスネーク? 私がタチアナ……」
銃(リボルバー)を降ろすスネーク。EVA、バイクから降りてずぶ濡れのバックパックをドサッと地面に落とす。

EVA

「あなたの装備品よ」

スネーク

「ずぶ濡れだぞ、EVA」

EVA

「そういうあなたもね」
にっこり笑うEVA。
※危険フェイズでデモへ入った場合
敵に追われながらも滝に行き着いたスネークは、構わず滝の裏側へ飛び込んだ。
【滝裏EVA合流ポリゴンデモ2】
(危険フェイズ)
ポリデモ(視点変更ボタン有り/滝裏/昼)
ゲーム中の危険フェイズ曲(または同様のアレンジ)かかりつつ、滝壺奥が洞窟に入る。ずぶ濡れのスネーク。水がしたたっている。
すばやく中を見回すスネーク。
普段から誰かがここでキャンプしている様子。誰かとはEVAの事。EVAはここをよく使っている。
スネーク、身をかがめて侵入者に備える。
突如滝の向こうから銃声、悲鳴、閃光(EVAがスネークを追ってきた兵士を片付けている)。
突如バイクのエンジン音! 滝の裏、滝壁を突き破ってEVAがバイクで突き破ってくる。
EVAは扉前で急ブレーキ。スネークの目前で前輪を回してピタリと止まる。
EVA、ヘルメットを脱ぐ。タチアナの服装のまま。滝壺を通ってきたのでかなりずぶぬれ。メガネはかけていない。前髪も降ろしている。ブーツだけは編み上げ。身体からポタポタ水が垂れている。

EVA

「初めましてスネーク? 私がタチアナ……」
銃(リボルバー)を降ろすスネーク。EVA、バイクから降りてずぶ濡れのバックパックをドサッと地面に落とす。

EVA

「あなたの装備品よ」

スネーク

「ずぶ濡れだぞ、EVA」

EVA

「そういうあなたもね」
にっこり笑うEVA。
【滝裏EVA合流ポリゴンデモ3】
たき火をしている二人。たき火の炎が二人の身体を照らしている。いつになく穏やかな ムードが漂っている。
スネーク、裸のまま。傷だらけ。背後からカメラ回る。
EVAは下着姿。タチアナの制服は干してある。
蛇の死骸を棒に刺して焼いている。魚もある。
スネーク、蛇を食べている。

スネーク

「(かなりの勢いで食べる音)」
EVAは何も食べていない。
EVAはスネークの食欲にびっくりしながらも、優しく見守っている。
カメラ、スネークの右目を映す。スネークの右目にはアイパッチが(EVAが持ってきた)。
スネーク、何も食べないEVAに蛇を突き出して勧める。

スネーク

「どうだ?」

EVA

「私はいい」

スネーク

「蛇は嫌いか?」

EVA

「食べるのはね」
スネークを意識してはにかむ。大げさに。

スネーク

「KGBでは(サバイバル訓練では)食べなかったのか?」

EVA

「私の訓練は、もっぱらフレンチとか、イタリアンとか……。  そっちの方……(飽食の訓練)」

スネーク

「マタ・ハリ【注1】か(スパイだから)」

EVA

「せめてシンシア【注2】と呼んで欲しいわ(世代的に50年代のスパイ)」
ラストのEVAを救えイベントでの伏線。負傷したEVAを治療する為にビュアーを使う。この時、EVAの食歴が見れる。戦場でも豪華な食事ばかり。

スネーク

「どうなんだ? 自国相手にスパイするというのは?」
KGBのスパイが同志であるGRUをスパイしているから。

EVA

「いい気持ちはしないわ。でも、仕事(任務)だから」

スネーク

「任務でも蛇は食えないか……」
EVA、まるでその機会を待っていたかのようにニッと笑う。

EVA

「あなた(スネーク)なら食べたい」
EVA、前進する。胸の谷間がくっきり!
スネーク・イーターの歌とかける。

スネーク

「……(ごくり)」
スネーク、沈黙。
EVA、笑って。

EVA

「この任務が終わったら、おいしいディナーをごちそうしてね」

スネーク

「何がいい?」

EVA

「そうね……スシとかどう?」
寿司は60年代から広まりだした。カリフォルニアロールがカリフォルニアで発明されたのも60年代。

スネーク

「スシ?」

EVA

「ニッポンの食べ物。最近流行ってるみたい。魚を生で食べるそうよ」
スネーク、自分の食べているものを掲げて。

スネーク

「生で? サバイバルな国だな(日本に住めそうだ)」

EVA

「(微笑み)」

スネーク

「(わずかに微笑む)」
スネークの目前を蛾が飛んでいる。
咄嗟に手で掴もうとするが、距離がつかめない。
一転して辛い雰囲気になる。

EVA

「スネーク?」
EVA、哀しい顔をしてスネークにすり寄る。
なくなった右目(アイパッチ)に触れる。

EVA

「スネーク、ありがとう。私、あなたの眼になる」
スネークの眼に口づけ、額に口づけ、唇へと移る。
EVAの目から涙。

EVA

「ありがとう」

EVA

「スネーク」
スネークに迫るEVA。スネークの手を取り、身体に添える。
かなり良い線まで行く。

EVA

「(スネークの眼、額、頬にキスする息。スネークは拒絶)」
身を引くスネーク。EVA、やるせない。

スネーク

「気にする事はない」

EVA

「大丈夫?」

スネーク

「見えない訳じゃない。片目があれば銃は撃てる」
自分の掌を見る。

EVA

「そう、よかった」
※発信機がついたままの場合→「滝裏EVA合流ポリゴンデモ4」へ
※発信機を既に取り除いている場合→「滝裏EVA合流ポリゴンデモ5」へ
【滝裏EVA合流ポリゴンデモ4】
まだ発信機をつけてたままのユーザー対応。ここでEVAが強制的に取る。
たき火をしている二人。たき火の炎が二人の身体を照らしている。

EVA

「スネーク、こっちへ来て……」
EVAの方へ行くスネーク。たき火越しのカット。炎でよく見えない。
ここからはラジオドラマ。声だけの演技。

EVA

「ほら、ここ……硬い……こんなになって……」(発信機見つけた)

スネーク

「いつの間に……」

EVA

「動かないで」

EVA

「私がしてあげる」(発信機除去)

スネーク

「処理は自分でするように訓練されているんだが……」(発信機除去)

EVA

「いいのよ、楽にして」

スネーク

「ああ……」

EVA

「……意外と小さいのね」(発信機が)

スネーク

「性能は充分だ」(発信機の)

EVA

「そう? さあ、もっと腰を上げて……」

スネーク

「こうか?」

EVA

「そう」

EVA

「……どう?」

スネーク

「うまいな」(発信機を取るのが。傷口に埋められてる)

EVA

「みんなそういうわ」(KGBで医療訓練もしていた)

スネーク

「(スネークのうめき)」

EVA

「まだよ、我慢して」

スネーク

「(スネークの悲鳴)」

EVA

「取れた! 発信機!!」

スネーク

こっちソ連ではこうするのか?」

EVA

「時にはね。アメリカ式がよかった?」

スネーク

「しかし傷口に小型発信機が埋められていたとはな……君のメスさばきも  なかなかだった」
取り出した発信機がジュッと焚き火に投げ込まれる。
【滝裏EVA合流ポリゴンデモ5】
たき火に水をかけて火が消される。時間経過。発信機デモと合わせる。二人は服を着て、装備を調えている。点検中。

スネーク

「EVA、君が奴等から爆薬を盗んだと聞いたが」
任務の話に切り替える。

EVA

「C3、西側の高性能爆薬よ」

EVA

「粘土みたいに形がかわるの」

EVA

「これだけでシャゴホッドごと兵器廠を爆破できるわ」

スネーク

「本当に?」

EVA

「ええ。だけどコツがいる」

スネーク

「教えてくれ」
C3爆薬を半分渡す。
EVA、C3を少しちぎって、こねてみる。
C3で出来たハートマークを見せる。

EVA

「どう? これ?」
受け取るスネーク。この粘土(ハートマーク)を最後で使う。
【滝裏EVA合流ポリゴンデモ6】
ポリデモで格納庫。
格納庫の内部が映される。

EVA

「シャゴホッドのブースターユニットには液体燃料を使うわ。そのタンク  が兵器廠の本棟……シャゴホッドの格納庫にあるの」
燃料にケロシン、酸化剤に液体酸素。詳しい話はシギントの無線で。

スネーク

「そのタンクを爆破する?」

EVA

「そういうこと。格納庫ごと吹き飛ぶはずよ」

EVA

「液体燃料のタンクは4ヶ所。格納庫ごとつぶすには全てのタンクに爆薬  をセットする必要があるわ」

スネーク

「4ヶ所全てにか」

EVA

「あなたならやれるわ。それに科学者達は今日、休養日なの」

スネーク

「では格納庫は無人?」

EVA

「いいえ。警備は残ってる」

スネーク

「そうか。で、セットしたら?」

EVA

「爆薬はタイマー式になってる。タイマーを起動したらカウントダウンが  始まるわ。ゼロになったら全ての爆薬が連動して爆発する」

スネーク

「猶予は?」
※難易度によって違う

EVA

「5分」

EVA

「7分」

EVA

「10分」

EVA

「15分」

EVA

「20分」

EVA

「フェイズ2の実験が終了したから科学者達は口封じのために殺されるか  もしれない。破壊を急いだほうがいいわ」

スネーク

「わかった」
【滝裏EVA合流ポリゴンデモ7】
滝裏に戻る。

スネーク

「EVA、ソコロフからシャゴホッドのデータを受け取ったな?」

EVA

「ええ。それが任務だから」

スネーク

「フルシチョフか?」

EVA

「そうよ。アメリカには必要ないものでしょ」

スネーク

「?」

EVA

「もうひとつの任務も忘れてないわ」

EVA

「あなたのサポート」
【滝裏EVA合流ポリゴンデモ8】

EVA

「あなたはこの先を進んで。奥のハシゴを上ればグロズニィグラード内  部、兵器廠の南西に出るわ」
カメラは本棟の該当部分を映す。

EVA

「ソコロフを助けに行った時のこと、覚えてる? 東棟の2階から本棟へ  入ったところに、鍵のかかった扉があったでしょ?」

スネーク

「ああ」

EVA

「そこがシャゴホッドの格納庫への入り口よ」
【滝裏EVA合流ポリゴンデモ9】
EVA、スネークに鍵を渡す。

EVA

「これで扉が開くわ」

スネーク

「本棟へ入ったところにある扉だな。わかった」

スネーク

「君は?」

EVA

「私は脱出ルートを確保する。北に大きな鉄橋があるの。そこに爆薬を  セットする。C3を半分もらっていくわ」

スネーク

「わかった。俺は兵器廠を破壊する。くれぐれも兵器廠こっちにはちかづくな」

EVA

「わかったわ」
といいながらも、EVAは格納庫に近づく。
大佐の金庫からフィルムを盗むため。EVAはこの後、橋に爆弾を仕掛け、その後に金庫へ盗みに入る。

スネーク

「それとオセロットに気をつけろ。君の正体を疑っていた」

EVA

「大丈夫よ。大佐はまだ私を信じてる」

EVA

「まだやれるわ」
自分の身体をしならせる。

EVA

「私の魅力の前には誰も……」

スネーク

「(呆れた感じ。誘いには乗らない)」

EVA

「あなた以外はね」

スネーク

「EVA、注意するに越したことはない」

EVA

「わかってるわ。それじゃ行きましょう」
EVA、バイクにまたがる。タチアナの服装。前髪をUPにしている。
バイクのエンジン始動。
バイクで出ていこうとするEVAにスネーク。

スネーク

「バイクに乗って生まれてきたみたいだな?」
にっこり笑うEVA。

EVA

「毎日乗らないと生きていけないの」

スネーク

「え?」
意味不明のスネーク。

EVA

「風が私を強く打つの。痛いほど」
ハンドルから手を放して、自分を慈しむように両腕を抱える。

EVA

「その痛みが偽りの私を癒してくれる」

EVA

「(訓練を受けていても)自分を騙しつづけるのは難しいわ」

EVA

「でも、こうしてバイクに乗っている時だけ、本当の自分を解放できる」
ハンドルを握りしめて前方を見る。

EVA

「私がバイクから降りる時(本当の自分に返る時)は……死ぬ時か、恋を  した時……」

スネーク

「君の名前は?」

EVA

「タチアナ」

スネーク

「いや、本当の君?」
タチアナ変装用のメガネをサングラスのようにかける。

EVA

「(ふふんと笑う)」

EVA

「ターニャは嫌い?」
スネーク、本名を告げないEVA(スパイに徹している)に感心する。

スネーク

「ターニャ、見つかるなよ」
EVA、タチアナ服のボタンに仕掛けた隠しカメラのシャッターボタンを押す。シャッター音がする。
シャッター音に気づくスネーク。

スネーク

「?」

EVA

「これ? ボタン式のカメラ」

スネーク

「どうするつもりだ?」

EVA

「保険(証拠写真)よ。あなたが裏切らない為の……」
ヘルメットを被るEVA。
滝に向けてバイク回転させる。

スネーク

「おいっ(EVA)?」

EVA

「何っ!」
ヘルメットで聞こえない。

スネーク

「また濡れるぞ!」
小さく、うなずくとアクセルを解放する。
滝から飛びだして行くバイク!
EVAと合流し、装備も回収したスネークはそのまま滝裏の洞窟を進む。その奥には要塞内へとつながる長いハシゴがあった。スネークはハシゴを上る。
【要塞潜入ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン無し/ハシゴ/昼)
大要塞へのハシゴを上がるスネーク。
上へ上がるとマンホールに出る。蓋を開けると戦車駐車場の前に出る。
ザ・フューリーの地下壕から上がったマンホールとは別。
様子を見てマンホールから出る。一番近くの戦車の影に身を隠す。
と、装甲車がバックしてきて今出てきたばかりのマンホールの上に停車する。マンホールの蓋は装甲車のでかい車輪で塞がれる。もう戻れない。
雪は降っていない。最初の潜入時は夜、今回は昼間。昼間のビジュアルで映える演出。
再びグロズニィグラードへと潜入するスネーク。敵の警備をかいくぐり、シャゴホッドのある兵器廠本棟へ辿り着いたスネークの下へ、ゼロ少佐からの無線連絡が入った。
【格納庫潜入時無線機デモ1】
(強制CALL)

ゼロ少佐

「スネーク、格納庫に潜入できたようだな」

スネーク

「ああ。ここにシャゴホッドがある」

ゼロ少佐

「フェイズ2が完了したシャゴホッドは西側にとって大きな脅威になる。  量産させるわけにはいかない。必ず破壊するんだ」

スネーク

「EVAがシャゴホッドのデータを手に入れている。それでいいのか?」

ゼロ少佐

「いいとは言えん。だがフルシチョフは賢明な指導者だ。抑止以外の使い  方はしないだろう」

ゼロ少佐

「だがヴォルギンはまずい。奴はシャゴホッドの力を背景に冷戦を、灼熱  の戦争に変えるつもりだ。奴にシャゴホッドを持たせてはならない」

スネーク

「わかってる」

ゼロ少佐

「もうひとつの任務も残ってはいるが……」

スネーク

「ザ・ボスの(暗殺か?)……」

ゼロ少佐

「そうだ」

スネーク

「……」

ゼロ少佐

「今はシャゴホッドの破壊に集中してくれ」

スネーク

「……了解」

ゼロ少佐

「爆破の方法はシギントから伝えてもらおう」

シギント

「あいよ。EVAが言っていたように、その格納庫全体を吹っ飛ばすな  ら、液体燃料のタンクをC3で爆破するのが一番だろう」
小画面ムービーでタンク映す。

シギント

「タンクは4ヶ所あるって話だよな。その全てにC3を仕掛ける必要があ  る」

シギント

「C3を設置するにはC3を装備して、タンクの前で武器ボタンを押せば  いい」

スネーク

「TNTと同じだな」

シギント

「ただ、間違った場所に仕掛けるのはやめてくれよ。C3は必要分しかな  いんだろ?」

スネーク

「そうだな。では設置場所以外にC3は仕掛けないことにする」(タンク  以外では設置不可能になる説明)

シギント

「そうしてくれ」

シギント

「あと気をつけてくれよ。液体燃料はちょっとした衝撃で爆発するんだ。  自殺したいんでもなけりゃ、タンクの近くで銃火器は使わないことだ」

スネーク

「わかった」

シギント

「格納庫を一撃で吹き飛ばすには、全てのC3を同時に爆破する必要があ  る。時限装置をスタートさせるのは設置が全て終わってからのほうがい  いだろうな」

スネーク

「了解した。4ヶ所全ての設置が終了してからタイマーを入れることにす  る」
※難易度別

シギント

「時限装置は5分で爆発するんだったよな?」

シギント

「時限装置は7分で爆発するんだったよな?」

シギント

「時限装置は10分で爆発するんだったよな?」

シギント

「時限装置は15分で爆発するんだったよな?」

シギント

「時限装置は20分で爆発するんだったよな?」

シギント

「必ずそれまでに脱出してくれよ」

シギント

「まあ説明はこんなところだな。あとはあんた次第だ。健闘を祈るよ」

ゼロ少佐

「スネーク、頼んだぞ」
C3を2個セットし終わるとEVAから連絡が入る。
【爆薬半分セット後CALL無線機デモ】
(強制CALL)

EVA

「スネーク?」

スネーク

「EVAか」

EVA

「私の方は鉄橋への爆弾セットが終わったわ。ここを落とせば、敵は  追って来れない。少なくとも時間稼ぎはできるはずよ。脱出ルートも確  保した。そっちは?」

スネーク

「今、ふたつ目が終わったところだ。あともう少しかかる」

EVA

「そう、じゃあ。鉄橋で待ってるわ」
EVAはこの後、無線機が通じなくなる。本当は大佐の金庫に忍び込んで「遺産」を探している。
スネークは敵の目をかいくぐりつつ、4つのC3を全てセットし終えた。
【爆薬セット終了ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
どの燃料タンクが最後のひとつになるのかはわからないので、ポリデモは4箇所の燃料タンクごとに制作する。
プレイ中タンクのどこにC3を設置するかは不定だが、ゲーム中のC3の位置はポリデモには反映させない(=タンクのどこにC3をつけても、ポリデモに入るとあらかじめ決められた位置に設置されている)。
スネーク、C3のスイッチをオンにする。
タイマーが5:00からカウントダウンが始まる。
スネーク、最後に残った(EVAから受け取った)ハートマークのC3(破片)を取り出す。
ハートマークを見て微笑む(EVAを思い出す)スネーク。ふと、手を止め、C3をこねる。手元は映さない。
完成したC3(粘土作品)を摘んで見つめる。ハートマークが蛾の形になっている。その蛾をみえる方の眼に持っていく。スネーク、蛾を飛ばしてみせる。

スネーク

「今度は逃がさない」
スネークは小さく笑い。蛾を掴んで握りつぶす。握りつぶしたC3を爆弾の上に伸し付ける。
スネーク、ゼロ少佐に無線機SEND!
【爆薬セット終了無線機デモ1】
(強制SEND)

スネーク

「少佐、C3のセットを完了した。今から脱出する」

ゼロ少佐

「スネーク、急げ!」
5分は余裕だと高をくくったプレイヤーの為。
残り数十秒でVS大佐になると辛い。

ゼロ少佐

「脱出ルートはEVA任せか?」
ここで脱出ルートの復習をしておく。プレイヤー意識付け。

スネーク

「そうだ」

ゼロ少佐

「大丈夫か?」

スネーク

「彼女なら大丈夫だろう」
※EVAにSENDして「応答ありません」といわれている場合

ゼロ少佐

「先ほどから連絡がないようだが……」

スネーク

「大丈夫だ。……そう信じている」

ゼロ少佐

「そうか。とにかく脱出を急いでくれ」
C3の設置を終えたスネークは、格納庫の出口へと急ぐ。
【大佐戦前ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
ここでのポリデモの秘密。C3爆発のタイマーは回っている。長いポリデモ中でもカウントは続く。ポリデモ+VS大佐戦分の時間を稼ぐ必要がある。ポリデモはキャンセルできる。ポリデモ中のカウントは主観ボタンを押すことでザ・ソローのタイム表示をいつでも見ることができる。時間切れになるとポリデモ中にゲームオーバーとなる。
シャゴホッド格納庫出口。広くなっているスペース。シャゴホッドが一望できる。
スネーク、出口にくると大佐の声。

大佐

「スネーク!!」
声のする方を見る。
シャゴホッドの前でEVAが気絶している。縛られてはいない。タチアナの制服。メガネはなく、前髪も降りている(EVA用)。ブーツは編み上げ。
EVAの傍らに、KGB連絡用暗号無線機(真空管)が落ちている。
EVAの前に大佐、オセロットがいる。
とっさに銃を構えるスネーク。
と、スネークの真横から腕が伸び、あっさりと投げられる。床に打ち付けられるスネーク。

スネーク

「(うめき)」
スネークの目前にザ・ボスがいる。

ザ・ボス

「どうして戻ってきた?」
スネーク、起きあがり、ザ・ボスとCQCのやり合い。
CQCのやり合いの見せ場。CQCかける、CQC返し!
CQC合戦の果てにスネーク、負ける。

スネーク

「(うめき)」
【大佐戦前ポリゴンデモ2】
オセロットのリボルバーの銃口がスネークの頭部に突きつけられている。
拘束は無し。
大佐はスネークの前で演説を始める。
倒れているEVAの近くをうろつく。

大佐

「この女、地下金庫をうろついていた」

大佐

「捕らえてみると、おもしろいものを隠し持っていた」
大佐、マイクロフィルムを見せる。

大佐

「『賢者の遺産』だ」

大佐

「このマイクロフィルムに『遺産』の全てが収められている。このフィル  ムがまさに『賢者の遺産』そのものなのだ」
スネークに向けてオセロットが自慢げに言う。

オセロット

「臭いだ。臭いでわかった」
スネークが口を開こうとすると、オセロットはそれを制して。

オセロット

「いや、香水ではない」
鼻をひくひくならすオセロット。

オセロット

「ガソリンの臭いだ。バイク用のな。女にガソリンの臭いが染みついてい  た」

大佐

タチアナこの女がスパイだったとは……」
大佐、EVAの傍らに落ちている無線機を見やりつつ。

大佐

「連絡用無線機も見つけた」
大佐、EVAの顔、肢体を嘗めるように見る。

大佐

「なかなかいい女だった」

大佐

「殺すには惜しい……」
下品な事をいいだす大佐。

大佐

「(下品な思い出し笑い)」
スネーク、聞くに堪えない内容。

大佐

「何でも言うことを聞いたな」

大佐

「私の言いなりだった」
EVAの腹部を足で思いっきり蹴る!

EVA

「(悲鳴)」

大佐

「そうだなっ!」
EVA、悲鳴を上げて意識を戻す。
痛みを噛みしめるEVA。ポケットの口紅型拳銃を握る。
EVA、大佐へむかって何かをうめく。

EVA

「……(苦しみながら小声で何か「このクソヤロウ」言うが聞き取れな  い)」

大佐

「なんだ? いいたいことでもあるのか?」
大佐、EVAの元へかがみこむ。

EVA

「ファック・ユー……」
EVA、ポケットから口紅型拳銃を取り出して大佐の眼前に向ける。
大佐、EVAの腕を取り押さえる。大佐、激怒!

大佐

「!!(激怒)」
大佐の腕からプラズマが放出! EVAの右手の中で口紅型拳銃が暴発。
弾丸は天井へ飛ぶ。EVAの右手から血が滴る(炸薬で負傷)。

EVA

「(悲鳴)」
大佐、EVAの腕を放し、もう一度、EVAを蹴る。

大佐

「この淫売がっ! 貴様のキスキス・オブ・デスはもういらぬわ」

EVA

「(悲鳴)」
興味を無くして、EVAをまたぎ越してくる大佐。

大佐

「気づくべきだった」

大佐

「ソコロフは愛人を囲うような大物ではない」

大佐

「色仕掛けとはKGBの連中のやりそうなことだ」
スネーク、ここぞとばかり、疑問をぶつける。

スネーク

「『賢者の遺産』とはなんだ?」

大佐

「よかろう。殺す前に教えてやる」
歩き出す大佐。演説の間にザ・ボスはEVAの方へ歩み寄る。
【大佐戦前ムービーデモ1】
(新川劇場)
新川劇場、実写映像でもいい。
第一次大戦から第二次大戦中のイメージ。賢者達の会合風景。
研究者達、コブラ部隊など。
編注:実際に使われたのは地図、賢者たちのイラスト、戦争の映像など。

大佐

「先の大戦、米中ソの真の権力者達の間に秘密協定があった。枢軸国に勝  利し、その後の世界を動かすための協定だ。三国は大戦の勝利を決定付  けるため、互いの資産を出し合って表に出せない様々な裏工作や研究を  共同で進めた。原子爆弾、ロケット技術、コブラ部隊……そしてそれら  を可能にする莫大な資金。あの大戦をあと5回は繰り返せる程のな。  ……それが『賢者の遺産』だ」

大佐

「大戦にケリをつけた後、三国は『賢者の遺産』をわけあうことになって  いた。終戦と同時に米ソがドイツの有能な科学者を抱え込んだのも、そ  の一環だ」

大佐

「だが我々ソ連は、間抜けな他の二国を出し抜いた。莫大な資金、最先端  の研究、圧倒的な力。それらは我々にこそふさわしい」
新川劇場、金塊や世界の名画や財宝のイメージ。コブラ部隊等。
編注:実際に使われたのはヴォルギンの父親のイラストなど。

大佐

「私の親父は『賢者の遺産』管理者の一人だった。終戦の混乱をつき、  様々な手段を講じて、親父はソ連が『遺産』を独占できるよう図った。  莫大な資金も、スイス、オーストリア、香港など世界各地の銀行を通じ  て分散し、洗浄ロンダリングした。その金の流れを記したのがこのマイクロフィル  ムだ」

大佐

「親父の死後、私はその秘密を知り、マイクロフィルムを手に入れた。そ  れらの資金を使ってブレジネフ達と手を組み、このグロズニィグラード  とグラーニン設計局を建設した」

大佐

「しかし無能なグラーニンは結果を出せず、フルシチョフの飼い犬、ソコ  ロフの技術……シャゴホッドが必要になった」

大佐

「GRUに属する私が直接ソコロフの設計局を襲ってはあとが面倒だ。そ  こで、いまだ残る秘密協定のスパイリングを通じてザ・ボスに連絡を取り、  亡命を勧めた」

大佐

「ザ・ボスも私の意思に同調してくれた。世界は元々ひとつだったのだ。  だが『賢者達』の対立により、世界はふたつに分かたれた。我々は『遺  産』を使い、引き裂かれた世界を一つにする。そのためには力が必要  だ。世界をまとめるに足る絶対的な切り札が。それがシャゴホッド、そ  してコブラ部隊だった」
【大佐戦前ポリゴンデモ3】

大佐

「コブラ部隊は失ったが、私にはまだシャゴホッドと『遺産』がある。ア  メリカごときに我々は止められん」
大佐、遺産の流れが記されたマイクロフィルムを取り出す。

大佐

「ザ・ボス、これを安全なところへ」
ザ・ボスがマイクロフィルムを預かる。
主観にするとザ・ボスの背後にザ・ソロー。ザ・ソローは爆弾発火のタイムカウントをしている大きな古いタイマー表示(曲がった線がいくつも重なっているもの)を持っている。
ザ・ソローは見られるとビクっとしてしばらくタイマーを止める? 時間延長措置。
主観にすると残りタイマーが見える。ゼロになるとポリデモ中に爆発音がして、画面がホワイトフェードしてゲームオーバー。ポリデモの何処でも起きる。

大佐

「頼むぞ」
大佐は最も安全なところ、最強の戦士に預ける。
ザ・ボスは大佐に。

ザ・ボス

「こいつ(スネーク)がのこのこと戻ってきたという事はなにかある」

ザ・ボス

「C3が盗まれた。何らかの破壊工作サボタージュを企んでいるはず」

ザ・ボス

「細工がないかどうか調べてくる」

ザ・ボス

「この女は私が始末する」
ザ・ボスがEVAを立たせる。
抵抗するEVA。
ザ・ボス、EVAに耳打ちする。

ザ・ボス

「私に任せなさい(かすかな口パク。声は小さくて聞こえない)」
EVAはザ・ボスの顔をしばらく見つめ、大人しく従う。
EVA、ザ・ボスに先導されて歩いていく。
主観ボタンで見るとザ・ソローがザ・ボスの背後にいるのがわかる。
ザ・ボス、立ち止まり。

ザ・ボス

「大佐、戦士らしく闘いなさい」

大佐

「勿論だ」
オセロットとザ・ボス、顔を見合わせる。オセロット、軽くうなずく。
ザ・ボス、立ち去る。

オセロット

「私にやらせてください」
スネークの背中をポンッと押す。スネーク、ヨロヨロと数歩進む。
オセロット、感極まる。

オセロット

「この時を待っていた……待ちわびていた」
オセロット、2丁拳銃を回す。
スネーク、背後に向き直り、構える。
オセロット、リボルバーで「ダメダメ」の仕草をする。

オセロット

「おっと。ジュウドーも分解もゴメンだ」

大佐

「待てっ! こいつは私の(遊び)相手だ」

大佐

「おまえはそこで見てろ! いいか!」
再びオセロット、懇願。

オセロット

「大佐、私に!」

大佐

「ならん!」
大佐の身体から怒りのプラズマ放電!
オセロット、銃をホルスターから抜く。
大佐、拳を開いて、手のひらに乗せた弾丸に電流を送って発火させて放つ。オセロットの足下に風穴が開く。

オセロット

「ちっ!」
オセロット、口惜しいが引き下がる。
大佐、スネークへ向き、

大佐

「待たせたな。では始めるとしようか」
大佐、柱についたスイッチを入れる。
スネークがいる部分の床が下がり始める(地下一階と行き来する貨物用リフトになっている)。

大佐

「せっかくの決闘だ。趣向をこらそう」

大佐

「(大気合)」
コートが焼けて焦げて、真っ赤なゴムスーツを披露!
身体に非分離式リンクベルトをタスキがけしている。
ベルトにはライフル用の巨大7.62ミリ弾が収まっている。
床が下がりきったところで大佐、スネークのもとへ飛び降りる。

大佐

「(気合)」
大佐、着地。

大佐

「さあ、これで二人きりだ。存分に楽しませてもらうぞ!」
大佐、プラズマ臨界! 電撃を解放する。

オセロット

「スネーク!!」
オセロット、スネークの銃とCQCナイフを持っている。大佐がうなずくのを見てスネークに投げ渡す。

大佐

「いくぞ! ザ・ボスの弟子!!」
スネークと大佐の激闘。やがてスネークは大佐を追い詰めていく。
【大佐戦中断ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
負けそうになり、大佐は、卑怯にもオセロットへ援護を要請する。この間もタイムは動いている。
大佐、肩で息をしている。スネークも力つきそう。地面にへたり込む。

大佐

「くううぅう」
オセロットが目に入る。大佐、恥を忍んで言う。

大佐

「こいつを撃てっ!」
オセロット、聞こえない振り。
スネーク、オセロットの態度に戸惑う。
大佐、オセロットを指さして命令。

大佐

「聞こえないのか! 撃てっ!!」
オセロット、冷めた態度で答える。

オセロット

「大佐、それは出来ません」

大佐

「出来ないだと?」

オセロット

「ザ・ボスと約束しました」
大佐怒る。

大佐

「黙れっ!」

大佐

「私が貴様の上官だ!」
身構える大佐。大佐はオセロットに電撃攻撃。
オセロット、リボルバーを構えて連射。
電撃が弾丸に帯電、弾丸は電撃を連れてあらぬ方向へ散る。
電撃も弾丸に引き寄せられ、オセロットをそれて拡散する。

大佐

「貴様、私にたてつく気か?」
リボルバーをクルクル回してしまう。

オセロット

「男らしく闘いなさい(命令口調)」

大佐

「闘いなさい?」
と、館内放送がかかる。

館内放送

「緊急事態! 爆弾が発見された。爆発物処理班EOD要員以外は総員  退避せよ!」
大佐、オセロットに、命令。

大佐

「オセロット、爆弾の捜索に行け」
オセロット、なかなか動かない。
もう一度、放送!

館内放送

「繰り返す。爆弾が発見された。爆発物処理班EOD要員以外は総員  退避せよ!」

大佐

「行けっ!」
オセロット、しぶしぶ去って行く。
去り際にスネークを見ると、大佐に見えないように、小さくガッツポーズ(やっちまえ)。表情を変えないスネーク。
大佐、身構える。

大佐

「さあ、蛇よ、こい!!」
さらなる激闘の末、スネークはついに大佐を倒す。
【大佐戦終了ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
大佐倒すが、爆発まで時間がないので脱出する。
大佐は床にひれ伏す。が、まだ息がある。腕をついて身体を上げる大佐。吐血!

大佐

「(吐血)」
スネーク、非常用ハシゴを登って一階へ戻る。
爆弾のカウンターのUP! 残り20秒程度!

館内放送

「総員退避せよ! 繰り返す! 総員退避せよ!!」
警報ブザーが鳴り響く!
スネーク、大佐を残したまま出口へ走る!
タイマーのUP。カウント残り15秒!
スネーク、走る!
タイマーのUP。カウント残り10秒!
格納庫の出口へ出る。格納庫の出入口という出入口から兵士がクモの子を散らすように逃げていく。オセロットもその中にいる。
敵も味方もないパニック状態!
兵士達の怒号(ガヤ)

敵兵1

「逃げろ!!」「くそ!」「急げ!」「退避しろ!!」等

敵兵2

「早く!」「あっちへ!」「早く退避するんだ!」 「何してる!? 急げ!!」等

敵兵3

「急げ!」「爆発する!」「逃げるんだ!!」「早く逃げろ!」等

敵兵4

「どけ!!」「逃げるんだ!」「退避命令だ!!」 「死にたいか!? 急げ!!」等
タイマーのUP。カウント残り数秒!
出口から少しでも遠くへ!とスネーク、急ぐ。
と、スネークの前にサイドカーが急停車! EVA登場。スパイのツナギを着ている。プレイヤーが「RPG」を持ってないとサイドカー助手席に「RPG」が乗っている。

EVA

「乗って!」
スネーク、飛び乗る! バイク、急発進!
タイマーのUP。カウント残り数秒!
格納庫を振り返るスネーク。

スネーク

「もっと飛ばせっ!!」
タイマーのUP。カウント残りゼロ!
格納庫ハリウッド大爆発!! 振動!
急停車して爆発を見る二人!
格納庫、大炎上! 逃げまどう兵士達。炎上しながら倉庫から走り出てくる兵士。
怒号。
兵士達の怒号(ガヤ)

敵兵1

「もうだめだ!!」「やばい!」「逃げるんだ!」「退避!」等

敵兵2

「早く!」「こっちだ!」「急げ!」「退避! 退避だ!!」等

敵兵3

「急げ!」「早く逃げろ!」「あきらめるな!!」「早くしろ!」等

敵兵4

「どけ!!」「急ぐんだ!」「逃げろ!!」「死ぬぞ!」等
再び爆発! 連爆! 倒れるクレーン。
唖然と見つめる二人。

スネーク

「EVA、どうやって……」

EVA

「ザ・ボスが解放してくれた」

スネーク

「ザ・ボスが……なぜ?」

EVA

「後で話すわ。湖の脱出機に急がないと」

スネーク

「まだだ……俺の最大の任務が残っている」

EVA

「……ザ・ボスならその湖にいる」

スネーク

「え?」

EVA

「彼女はそこにいる」

EVA

「あなたを待っている……」

スネーク

「俺を待っている?」
サイドカーから降りて、スネークに寄り添う。

EVA

「本当は黙っていようと思った」

EVA

「……あの人とは闘って欲しくない」

EVA

「でも……」

EVA

「あなた達二人が特別な関係なのはわかった」

EVA

「男女を越えたもっと深い、私にはわからない関係……」
スネークに背を向けるEVA。

EVA

「羨ましい」

EVA

「嫉妬した」

EVA

「いいえ、やっぱり、私には理解できない」

EVA

「私は伝言を頼まれた」

EVA

「あんなに澄んだ眼の人を見た事がない」
再びバイクに乗るEVA。

EVA

「さあ、私は……伝えたわ(自分に対して)」

EVA

「行きましょう?」

スネーク

「ああ(決意)」
その時。格納庫が再び、大爆発! 地響き! 炎の中から巨大なシャゴホッドが飛び出してくる。

大佐

「スネークっ! まだだっ!!!」
コックピットに載っているのは大佐!
スネーク達を発見!

大佐

「待て!!」
シャゴホッド、接近してくる。

EVA

「失敗よっ!」

スネーク

「まずいっ」

EVA

「さあ、捕まって!!」
EVA、アクセルをふかす!!
EVA、サイドカーを猛スピードで発進させる。振り落とされそうなスネーク、サイドカーにつかまる。サイドカー突っ走る。
サイドカーで脱出するEVAとスネーク。それを大佐の駆るシャゴホッドが追う。
要塞内を縦横無尽に駆け抜けるサイドカー。だがシャゴホッドも猛追してくる。シャゴ ホッドの巨体が要塞内の戦車や装甲車を蹴散らし、敵兵を飲み込み、武器庫や食料庫や基地設備を破壊しながらサイドカーへと迫る。
【サイドカー鉄橋へ向かえポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
大要塞の前まで来るEVA。急ブレーキでUターンする。速度が極端に落ちる。シャゴ ホッドが建物を削りながら接近してくる。

EVA

「しつこいわね!」

スネーク

「あの装甲にはRPGでも歯が立たない!」

EVA

「鉄橋へ向かいましょう」

スネーク

「鉄橋? 君がC3を仕掛けた?」

EVA

「そうよ。あいつをあそこまでおびき寄せて……」

スネーク

「鉄橋ごと落とすということか。いいだろう」

EVA

「鉄橋は滑走路の向こう。基地の中を突っ切るわよ! いい?」

スネーク

「飛ばせ!! 追いつかれたら終わりだ」
二人の会話を邪魔するようにバイクに銃弾が飛んでくる。当たらない。
二人の視線の向こうにリボルバー二丁拳銃のオセロット。
かまわず、EVA。

EVA

「さあ、いくわよ!」
再び、発進するEVA。

オセロット

「ちっ!」
オセロット、銃をしまう。
そこにあったバイク(サイドカーついていない)に飛び乗る。
近道するために大ジャンプ!! EVA同等のハイテク!
スネーク達の真横に出る。
サイドカーのすぐ横にオセロットのバイク。EVA、サイドカーでアタック!
スネーク、サイドシートに倒れ込む。
編注:製品版ではオセロットはEVA側に並ぶ。EVAは自分の体でアタック。
離れないオセロット、リボルバーを構える。
EVA、片手でモーゼルを抜いて発砲! オセロットの目前でマズル!
オセロット、バイクアタック! EVAの手からモーゼルが転げ落ちる。
前方に障害物! 驚く、オセロット。
スネーク、RPGで障害物を破壊する! 障害物、バラバラに吹き飛ぶ。
オセロット、障害物の破片を浴びて、よろけて後方へ流れゆく。
スピードを上げる二人。
鉄橋目指して爆走するEVAとスネークのサイドカー。シャゴホッドの巨体が二人を背後から猛追する。
【サイドカーWIG破壊ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
WIGの下部を巧みにすり抜ける二人。シャゴホッドはそのまま直進。巨大なWIGをはねとばす。WIGの羽根がもげて、回転、地面にスライディングして静止する。その最後のカットが有名なWIG唯一の写真と同じ構図になる。
サイドカーはさらに直進。シャゴホッドはやや遅れる。

大佐

「これでどうだっ! 逃がすものか!」
大佐は「あるスイッチ」を入れる。
シャゴホッド、変形してロケットブースターモード(フェイズ2)になる。
ロケットブースター全開! ターボ音が轟く。
大佐、オセロットがブースター近くにいるのを知っている。
追いつこうとしていたオセロットに燃焼ブースターがもろにかぶる。

オセロット

「(悲鳴)」
火傷するオセロット。罵る! ニヤリと微笑む大佐(対決の仕返し)。

オセロット

「ビィッチ!!!(アメリカ人的に)」
思わず、米語で口走ってしまう。やや道をそれるオセロット。またしても遅れる。
加速するシャゴホッド! サイドカーに追いつきそう!
敵部隊とシャゴホッドの追撃をうけつつも、EVAとスネークのサイドカーは、何とか鉄橋目前まで辿り着く。
【サイドカー鉄橋到着ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
滑走路を抜ける直前。繋ぎでポリデモ。前方に大鉄橋が見える。
急ブレーキをかけて止まるバイク。滑走路にタイヤの跡が付く。地面から煙! カメラ、クレーンで大鉄橋を写す。
後ろを振り返る二人。シャゴホッドが追ってくるのを確認する。

EVA

「スネーク、チャンスは一度っきりよ!」

EVA

「引き付けて、向こう岸まで行く」

EVA

「シャゴホッドが鉄橋に入ったら爆弾を狙撃して」

EVA

「爆弾は脚部に仕掛けてあるわ」
仕掛けてある脚にカメラがいく。RPGでも狙撃銃でもいい。
シャゴホッドと追っ手が近づいてくる。
前方を見る。鉄橋がまっすぐ伸びている。

EVA

「いくわよ!」
バイク、発進!!
EVAとスネークのサイドカーは鉄橋を渡りきる。
【サイドカー鉄橋爆破前ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
橋を渡りきり、向こう側で急停止。バイクから降りる二人。シャゴホッドは橋にかかる寸前。EVAはバイク前でスネークの援護姿勢。観測手を務める。EVAは自分の双眼鏡を覗く。
スネーク、バイクから飛び降りて、狙撃銃か、RPGを構える。弾切れでも弾は有り。補給の弾はEVAが用意している。
スネークは、鉄橋に仕掛けられたC3への狙撃を見事成功させた。
【サイドカー鉄橋爆破成功ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
鉄橋にシャゴホッドがかかる。爆弾が爆発! 大鉄橋が大爆発!!
大きな火焔球が上がる!! 遅れていたバイク、サイドカー兵等は火焔に巻き込まれていく。引き絵で大きさを見せる。
橋は崩落していく。
オセロット、ギリギリ難を逃れる。

オセロット

「(うめき)」
手に持っていたリボルバー、一丁が谷間に消える。 残り一丁。

オセロット

「(舌打ち)」
EVA、思わずもらす。

EVA

「やったわ!」
橋は敵兵共々爆発、崩落。シャゴホッドらしき(フェイズ2用の装備品/下半身)残骸が落下していく。黒煙で視界がかなり悪い。シャゴホッドのロケットブースターが落下、谷間に衝突して引火、さらに爆発!黒煙が空を包む。

EVA

「凄いっ!」

スネーク

「おわった」
喜ぶ二人。
その時、空を指さして驚くEVA。

EVA

「見てっ!」
空(煙の中から)シャゴホッドの上半身(通常兵装)が飛び出してくる。
シャゴ前腕部が二人の目前(こちら側)に見事着地。振動と土煙が上がる。
唖然とする二人。
シャゴホッド、前腕部分を起動させて、立ち上がる。腕立て伏せをしている状態。
大佐の声!

大佐

「まだ終わってない!!」
バイクに飛び乗る二人。覚悟を決める二人、しばらく見つめ合う。

スネーク

「EVA、運転は任せた」

EVA

「ホント?」

スネーク

「ああ、信じている。そのかわり……攻撃は俺に任せろ」

EVA

「そうね、もう逃げるのには飽きたわ」

スネーク

「EVA、二人で闘おう」
EVAが無理矢理スネークに口づけ。
不意をつかれてEVAを見るスネーク。

EVA

「景気づけよ!」

スネーク

「さ、行くぞ!」
RPGを構えるスネーク! EVA、巨大なシャゴホッドに向かって発進させる!
サイドカーでシャゴホッドと戦うEVAとスネーク。何発かのRPGがシャゴホッドへ炸裂し、ついにシャゴホッドの動きが止まった。
【シャゴホッド戦中断ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
シャゴホッド、黒煙を上げて、静止する。しばらく動かない。二人はバイクを止めて様子をうかがう。

EVA

「勝ったの?」
スネークに尋ねるEVA。

スネーク

「いや」
シャゴホッドが再び、始動し始める。シャゴホッドの前腕部分だけが分離される。射出される。脱出用小型のシャゴポッド、かなり早く、軽快に動ける。機動性は抜群。

EVA

「速い!」
EVA、スネークに向いて。

EVA

「降りて!」

スネーク

「何!?」

EVA

「私があれをひきつける」

スネーク

「囮になるつもりか? 危険だ!」

EVA

「(スネークに言うことを聞かせるために冗談めかして)あの男の扱いに  は慣れてるわ。さあ!」

EVA

「(シャゴホッドに乗ったヴォルギンを挑発)かかってきなさい! この  デクノボウ!!」
シャゴホッド、二人のバイクに向かって接近!
スネーク、サイドカーから受身を取るように転がり降りると同時にEVAはバイクを発進、間一髪で二人がいた場所をシャゴホッドが走りぬける。
EVA、シャゴホッドに向かって威嚇射撃(注意を向けさせる)。
シャゴホッドは体制を立て直すとEVAのバイクに向かって走り出す。
起き上がるスネークに向かってグッと親指を立てるEVA、バイクを加速する。後輪だけで立ち上がり、急発進!!
立ち上がるとRPG―7を構えるスネーク。
サイドカーを降りたスネークは、遂にシャゴホッドの破壊に成功した。
【シャゴホッド戦終了ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/昼)
シャゴポッド、内部爆発!
黒煙を上げて、静止する。スネーク、様子をうかがう。EVA、スネークの隣にバイクを止める。EVA、スネークの手を握る。
不安を隠しきれないEVA。
二人とも、視線をシャゴホッドから外さない。
シャゴホッドのコックピットからズタボロになった大佐がでてくる。赤いゴムスーツが破れて上半身裸に近い。が、出血で身体と顔面は血まみれで、真っ赤。

大佐

「スネークっ!!」
大佐、プラズマ放電している。小降りの雨が本降りになり出す。
雨空を見上げる大佐。帯電を守ってくれるゴムスーツは既にボロボロ。
大佐の肉体はさらけ出されている。故障した電化製品の様にスパークを止められない大佐。何処かで雷の音。

大佐

「ふん、雷などなんともない」
雨が激しくなる。大佐、スネークを見て笑う。
落雷! 大佐に直撃!!

大佐

「(悲鳴)」
燃え上がる大佐! 直立したまま心停止。動かない。そのまま火焔柱となる。真っ赤に燃え上がる! 遅れて身体に巻いた弾帯(タスキがけ)が一斉に暴発する!
花火の様に何度も爆発! 綺麗な花火が散る。
目をそらすEVA。

スネーク

「自分で暴発するとは……サンダーボルトにはうってつけの最期だ」
スネーク、RPG―7を地面に落とす。

スネーク

「これで片づいた……」
EVA、スネークの言葉に初めてホッとする。
EVA、スネークの胸に身体を預ける。何も言わずにしっかりと抱き合う二人。
二人の背後でしばらく花火のような爆発が続く。
雨が小降りになっている。この時、主観で見ると雨の中にザ・ソローが見える。
ザ・ソローは笑っている(血の涙はない)。
雨が上がる。
EVA、目から涙。
しばらく抱き合ってる。
と、プーンという金属音がする。
立ち上る黒煙の中からフライングプラットフォームが飛んでくる。

EVA

「続きはおあずけね」

EVA

「脱出機はこの先よ。急ぎましょう」
追跡部隊ようやく到着。
EVA、バイクに跨る。スネーク、サイドカーに乗り込む。
追ってくるフライングプラットフォーム。両側からバイク兵。違う橋を渡ってきた。
サイドカー走り出す。
注釈
【注1】本名マルハレータ・ヘートロイト・ツェル(1876~1917)。第一次大戦時の「女スパイ」として有名だが、事実であったかどうかは不明。夫の転任先(ジャワ島)で覚えた妖艶な踊りで、帰国後一躍人気ダンサーとなり、欧州各国の将校と関係を持つ。そのためにスパイ容疑をかけられ、銃殺刑に処せられた。
【注2】詳しくはゼロ少佐の無線会話「シンシア」(P354)を参照。
無線会話集
■~要塞再潜入前 少佐
【EVA合流】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、武器と装備品を取り戻したようだな」

スネーク

「これでようやく反撃に出られる」

ゼロ少佐

「ヴォルギンに借りを返してやれ」

スネーク

「ああ。たっぷりとな」

ゼロ少佐

「だがまずはシャゴホッドの破壊だ」
(2)

ゼロ少佐

「シャゴホッドは兵器廠本棟の格納庫だ。グロズニィグラードに戻り、格  納庫へ潜入してシャゴホッドを破壊してくれ」
(3)

ゼロ少佐

「滝裏の洞窟を奥に進めばグロズニィグラードの内部に出られる。グロズ  ニィグラードへ戻るんだ」
【EVAの『あなたの眼になる』発言】

ゼロ少佐

「『あなたの眼になる』か……泣かせるな」

スネーク

「どうした?」

ゼロ少佐

「あるスパイの言葉を思い出した……」

ゼロ少佐

「オレグ・ペンコフスキー。GRUに浸透していた西側のスパイだ。  KGBによって逮捕され、昨年処刑された」

ゼロ少佐

「彼は当時のCIA長官へ『あなたの眼と耳になり、前線で闘う』という  手紙を送ったという」

ゼロ少佐

「彼の暗号名は『英雄』だった」

スネーク

「表に出ることのない英雄か」

ゼロ少佐

「ああ。それが我々の世界だ」
【シンシア】

ゼロ少佐

「EVAが名前を出したシンシアとは第二次大戦中に活躍したイギリスの  女スパイだ」

ゼロ少佐

「本名をエミー・エリザべス・ソープ。美しく聡明な女性で、その魅力を  武器に数々の機密情報を手に入れたという」

ゼロ少佐

「フランスヴィシー政府の海軍暗号入手にも功があったという話だ」

ゼロ少佐

「君もEVAの魅力に騙されるなよ」

スネーク

「わかってる」
【滝裏後 装備確認】
(1)

ゼロ少佐

「ん? スネーク、バックパックの中身を見てみろ」

スネーク

「一体……食糧がなくなってる!?」
(2)

スネーク

「せっかく集めた蛇が……後で食べようととっておいたのに……!!」
(3)

スネーク

「少佐!!一体、どういうことなんだ!?」

ゼロ少佐

「私に言われてもな。EVAに聞いてみろ」

スネーク

「ああ……!(怒)」
■~要塞再潜入前 EVA
【滝裏合流後 洞窟奥へ進め】

EVA

「滝の裏にある洞窟を奥に進むとハシゴがあるわ。そのハシゴを登れば要  塞の内部に出られる。洞窟を奥へ進んで」
【滝裏合流後 洞窟一番奥】

EVA

「そこにあるハシゴを登ればグロズニィグラードの南西部に出るわ。ハシ  ゴを登って」
【装備から食糧が消えている】
(1)

スネーク

「EVA、君が回収してくれたバックパックの中身だが……」
(2)
※食糧の中に即席ラーメンがなかった場合 

EVA

「どうかしたの?」

スネーク

「食糧が全部なくなってる」

EVA

「ああ」

スネーク

「君が食べたのか?」

EVA

「そんなわけないでしょう」

スネーク

「では一体?」
(3)
※食糧の中に即席ラーメンがあった場合 

EVA

「!!(ギクリ) 中身がどうかしたの?」

スネーク

「食糧が全てなくなっているんだ」

EVA

「(動揺しつつはぐらかそうとする)それはおかしいわね」

スネーク

「(怪しいと気づいた)まさか……」

EVA

「私じゃないわよ!」

スネーク

「……」

EVA

「ヘビだのワニだの得体の知れないキノコだの……。そんなもの頼まれ  たって食べるもんですか」

スネーク

「即席ラーメンもか?」

EVA

「……」

スネーク

「EVA……」

EVA

「だってお腹がすいたんだもの。いいじゃない。ラーメンのひとつやふた  つ……」

スネーク

「ラーメンだけじゃないだろう。俺が苦労して捕獲した……」

EVA

「そっちは私じゃない」

スネーク

「では誰が?」
(4)

EVA

「オセロットよ」

スネーク

「オセロット?」

EVA

「あなたと同じものを食べてみたかったらしいわ(スネークにあこがれる  がゆえの行動)」

スネーク

「どういうことだ?」

EVA

「わからない?」

スネーク

「ああ」

EVA

「朴念仁」

スネーク

「……???(全くわかっていない)」
【オセロットに気をつけろ】

スネーク

「EVA、オセロットは?」

EVA

「(からかうように)気になる?」

スネーク

「(とりあわずに)奴は君を疑っていた」

EVA

「ああ。気になるのは私?」

スネーク

「EVA……(まじめに話を聞いてくれ)」

EVA

「大丈夫よ。うまくあしらっておくわ」

EVA

「そもそも彼、私なんかより他の人のことで頭がいっぱいだと思うけ  ど?」

スネーク

「?」

EVA

「朴念仁」
【保管庫から盗んだ2】

スネーク

「EVA、この爆薬だが……」

EVA

「C3?」

スネーク

「ああ。C3はアメリカが開発した爆薬だろう」

EVA

「そうよ」

スネーク

「どうして君が持ってるんだ?」

EVA

「研究用に西側兵器が集められた保管庫があるのよ」

スネーク

「そこから盗んだ?」

EVA

「ええ」
→EVAの無線会話「保管庫から盗んだ」へ
【シャゴホッドのデータ】

スネーク

「EVA、ソコロフから受け取ったシャゴホッドのデータだが……」

EVA

「ええ」

スネーク

「やはりフルシチョフに渡すのか?」

EVA

「答えると思う?」

スネーク

「答えてほしいと思う」

EVA

「それは過ぎた願いよ」

スネーク

「……」

EVA

「スネーク、あなたと同じように、私にも果たすべき任務があるの。それ  はわかって……」

スネーク

「……」
【ボタンカメラ】

スネーク

「EVA、滝の裏で別れ際に写真を撮っただろう」

EVA

「ああ、あれね。KGBが開発したボタン型の隠しカメラよ。このカメラ  で要塞やシャゴホッドの写真を……」

スネーク

「そういうことじゃない。どうして俺の写真を撮った?」

EVA

「あなたの写真がほしかったの」

スネーク

「……」

EVA

「……って、言ったら信じる?」

スネーク

「……」
■~要塞再潜入前 シギント
【液体燃料】

シギント

「ソコロフが言っていた、液体燃料のタンクにC3を仕掛けるってのはな  かなかいい案だと思うぜ」

シギント

「ソコロフの言う液体燃料とは、おそらくUDMH、非対称ジメチルヒド  ラジンだろう」

シギント

「燃焼性は高いが、扱いが難しい燃料だ。C3でまとめて爆破すれば、兵  器廠ごと吹き飛ぶに違いない」

シギント

「だがそれはタンクへ適切にC3を仕掛けることに成功したらの話だ。う  まくやってくれよ」
■~格納庫潜入前 少佐
【兵器廠東棟へ向かえ】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、シャゴホッドを破壊してくれ。シャゴホッドは兵器廠本棟の  格納庫にある」
(2)
小画面ムービー

ゼロ少佐

「格納庫へは、兵器廠の東棟2階から本棟へ入ったところにある扉から侵  入出来る」
(3)

ゼロ少佐

「2階の西から本棟へ入れる。本棟へ向かえ」
(4)

ゼロ少佐

「まずは兵器廠東棟へ向かえ」
(5)

ゼロ少佐

「東棟はそこから北東へ行ったところだ。北東に向かえ」
(6)

ゼロ少佐

「東棟はそこから北に行ったところにある。北へ向かえ」
【要塞再潜入 閉じたマンホール】

ゼロ少佐

「マンホールの上にトラックが駐車しているのか。もうそのマンホールを  開けることは出来ないだろう」

ゼロ少佐

「そもそも洞窟へ戻る必要はあるまい。目的はシャゴホッドの破壊だ。兵  器廠本棟の格納庫へ向かってくれ」
■~格納庫潜入前 EVA
【兵器廠への行き方】

EVA

「シャゴホッドは兵器廠本棟の格納庫よ」

EVA

「格納庫へは、東棟2階から本棟へ入ったところにある扉から入れるわ」

EVA

「急いで!」
【兵器廠潜入方法】

EVA

「兵器廠東棟へ潜入するには、入り口を通るしかないでしょうね」

EVA

「そういえばよくトラックが出入りしているのを見かけるわ。どうにかし  てトラックへ潜り込めれば……」
【要塞再潜入 近況報告】

スネーク

「EVA、そっちの状況は?」

EVA

「今、鉄橋へ向かっているところよ」

スネーク

「わかった。鉄橋にC3を仕掛け終わったら……」

EVA

「湖で合流でしょ。わかってる。あなたもしっかりね」
【要塞再潜入 ライコフ変装無理】

EVA

「スネーク、あなたがライコフに変装したことは知れ渡っているわ」

EVA

「帽子もなくしてしまったことだし、もうあの変装が通用するとは考えな  いで」
■~C3設置終了前 少佐
【C3仕掛けろ】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、液体燃料のタンクにC3を仕掛けるんだ」

ゼロ少佐

「液体燃料のタンクは4つ。その全てにC3を設置する必要がある。タン  クは全てシャゴホッドの近くにあるはずだ」
(2)
※ひとつ設置終了後

ゼロ少佐

「C3を仕掛けるべきタンクはあと3つだ」
(3)
※ふたつ設置終了後

ゼロ少佐

「C3を設置していないタンクはまだ2つある。急げ!」
(4)
※3つ設置終了後

ゼロ少佐

「残ったタンクはひとつだけだ。もう少しだぞ」
【液体燃料爆発注意】

ゼロ少佐

「スネーク、液体燃料のタンクに接近する時は注意しろ」

ゼロ少佐

「タンクは少しの衝撃でも爆発するという話だ。タンクの近くで重火器は  使用するなよ」
■~C3設置完了前 EVA
【格納庫 C3】
(1)

EVA

「うまく格納庫へ潜入できたみたいね」
(2)

EVA

「C3を液体燃料のタンクへセットして。タンクは全部で4つあるわ」
(3)

EVA

「設置したC3を敵に解体されたら任務は失敗よ」

EVA

「C3は出来るだけ見つかりにくい場所へ設置するようにして」

EVA

「もし敵がC3を見つけそうになったら、すぐにその敵を排除するのよ」

EVA

「C3を設置するところを敵に見られたら元も子もないわ。危険ALERTフェイズ  でC3を仕掛けるのはやめて。わかったわね」
(4)

EVA

「4つのタンク全てにC3を仕掛け終わったら時限装置を作動させて」

EVA

「カウントがゼロになれば全てのC3が同時に爆発するわ」

EVA

「時限装置が起動したら、止める方法はないわよ。カウントがゼロになる  前に必ず脱出して。いいわね!」
【科学者休養日】

スネーク

「EVA、格納庫の科学者達は休養日だと言っていたな」

EVA

「ええ」

スネーク

「どういう意味なんだ?」

EVA

「昨日の昼まで、格納庫ではたくさんの科学者とメンテナンスクルーが働  いていたわ」

EVA

「けれどヴォルギンが昼夜ぶっ通しで作業を強行させたせいで、科学者の  多くが倒れてしまったのよ」

EVA

「だからプロトタイプが完成して作業が一段落したところで休養を与えた  わけ」

スネーク

「なるほど」

EVA

「そのまま作業が行われていれば、格納庫へ潜入するのは不可能だったは  ずよ」

EVA

「ただし格納庫は完全に無人になったわけじゃないわ。警備とメンテナン  スクルーが何人か残っていると思うから油断しないで」
【格納庫 C3セット1個終了】
(1)
※C3ひとつ設置終了後

EVA

「C3をひとつセットしたのね。残りは3つよ」
(2)

スネーク

「君の方は?」

EVA

「今、鉄橋へC3を仕掛けてる。そっちもヘマしないでね」

スネーク

「当たり前だ」
【脱出ルートの確認】

スネーク

「EVA」

EVA

「なに?」

スネーク

「脱出の話だが」

EVA

「ええ」

スネーク

「どういうルートで湖まで行くつもりなんだ?」

EVA

「私が信用できないの?」

スネーク

「そういうわけではないが」

EVA

「いいわ。説明しましょう」

EVA

「グロズニィグラードを北へ抜けると『ラゾレーヴォ』という森にでる  わ」

EVA

「『ラゾレーヴォ』は『青く繁る大地』というような意味よ」

EVA

「『ラゾレーヴォ』の向こうは『ザオジオリエ』という森が広がっている  の」

EVA

「『ザオジオリエ』はロシア語で『湖の近く』というような意味よ。  『ザオジオリエ』を抜ければすぐに湖に出るわ」

EVA

「湖の名は『ロコヴォイ・ビエレッグ』。『運命の水辺』というような意  味らしいわ」

スネーク

「そこにWIGが隠してある?」

EVA

「ええ。それで脱出よ」

EVA

「全ての任務を果たしたらね」
■~C3設置終了前 シギント
【C3注意】

シギント

「スネーク、EVAから渡されたC3を液体燃料のタンクに設置するん  だ」

シギント

「ただしC3は必要分しかない。タンク以外の場所には設置しないように  してくれよ」

シギント

「せっかく設置しても敵に見つけられて解体されたらおしまいだ。C3は  出来るだけ見つかりにくい場所に設置するようにしてくれ」

シギント

「全てのC3を設置し終えたら時限起爆装置のスイッチを入れるんだ」

シギント

「すぐにカウントダウンが始まるだろう。ゼロになったら格納庫全体が吹  き飛ぶぜ。そうなる前に格納庫を脱出してくれ」
【液体燃料爆発注意】

シギント

「スネーク、前にも言ったが、液体燃料のタンクに接近する時は気をつけ  てくれ」

シギント

「タンクの中身はUDMH、非対称ジメチルヒドラジン。ロケットやミサ  イルに使用される推進剤だ」

シギント

「タンクに衝撃が加わったら、ドカンだぞ」

シギント

「液体燃料タンクに銃弾を撃ち込んだりグレネードを投げつけたりはしな  いでくれよ。頼んだぜ」
■ ヴォルギン大佐戦 少佐
【大佐戦 基本】

ゼロ少佐

「スネーク、ヴォルギンの電撃に気をつけろ」

ゼロ少佐

「銃器を装備しているときに電撃を食らえば、弾倉内の弾薬が発火して爆  発するぞ!」

ゼロ少佐

「だが電撃を繰り出した直後は、隙が出来るはずだ。電撃をかいくぐりな  がら、死角から銃器で攻撃するか、パンチやCQCで戦ってくれ」

ゼロ少佐

「C3の起爆装置が既に起動しているということも忘れるな。カウントが  ゼロになれば終わりだ。それまでに決着をつけるんだ!」
【大佐戦 時限爆弾】

ゼロ少佐

「スネーク、すでにC3の時限装置が起動していることを忘れるな」

ゼロ少佐

「カウントがゼロになる前にヴォルギンを倒して格納庫を脱出するんだ。  いいな!」
【大佐戦 オセロット】

ゼロ少佐

「スネーク、上にいるオセロットは放っておけ。ヴォルギンを倒すことに  集中するんだ!」
【大佐戦 館内放送後】
C3が発見されたという館内放送が流れたあと

スネーク

「少佐、C3が……」

ゼロ少佐

「聞いた」

ゼロ少佐

「だが全てのC3が発見されたわけではなさそうだ。見つかったとしても  解体されるとは限らん」

ゼロ少佐

「それより今はヴォルギンを倒すことに集中するんだ。いいな!」
【大佐戦 時間わずか】
※残り時間が1分切った場合

ゼロ少佐

「スネーク、時限装置のカウントを見ろ。爆発まで時間がないぞ!早く  ヴォルギンを倒すんだ!!」
■ヴォルギン大佐戦 パラメディック
【大佐戦 電撃痺れ】

Pメディック

「ヴォルギンの電撃を食らったら体が痺れて一瞬動けなくなるわ。気をつ  けて!」
【大佐戦 電撃火傷】

Pメディック

「ヴォルギンの電撃は強力よ。至近距離でまともに食らったら火傷を負う  かもしれないわ」

Pメディック

「火傷を負ったらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で治療するの  よ!」
【大佐戦 全身放電】

Pメディック

「ヴォルギンが体から電撃を放出している時は触っただけで感電するわ。  CQCでは掴めないわよ」

Pメディック

「逆にヴォルギンが電撃を放出していない時はCQCを仕掛けるチャン  スってことね」

Pメディック

「ヴォルギンの隙を狙って攻撃して!」
【大佐戦 雷電マスク】
(1)

Pメディック

「スネーク、変装マスクを使ってみたら? ヴォルギンを動揺させられる  かもしれないわよ!?」(ヴォルギンの恋人ライコフに似た変装マスク  をかぶるとヴォルギンが一瞬ライコフを思い出して戸惑う)
(2)

スネーク

「動揺? どうして!?」

Pメディック

「もう、いいから使ってみて!」
【大佐戦 カエル】
※アマガエルを持っている場合
(1)

Pメディック

「スネーク、ヴォルギンは雨がキライって言ってたわよね。何か、雨を連  想させるようなものを見せてやったら動揺を誘えるかもしれないわ」
(2)

Pメディック

「アマガエルなんてどうかしら?」
【大佐戦 時間ない】

Pメディック

「スネーク! 時間がないわ! C3が爆発する!!早くヴォルギンを倒  して!!」
■ヴォルギン大佐戦 シギント
【大佐戦 電撃隙】

シギント

「奴が電撃を放った直後は一瞬隙ができるぞ。そこを狙ってくれ!」
【大佐戦 電撃武器爆発】

シギント

「ヴォルギンの電撃に気をつけろ! 銃器を装備している時に電撃を食  らったら弾倉内の弾薬が発火して爆発するぞ」

シギント

「銃器を装備から外して戦うか、電撃を食らいそうになったら武器ウィン  ドウボタンを素早く押して素手に戻すんだ」
【大佐戦 バレットパンチ】

シギント

「ヴォルギンは、ライフル弾を指に挟み、拳を相手に叩き込むと同時に電  撃を炸裂させる技を使うらしい」

シギント

「パンチ、電撃、ライフル弾の複合攻撃だ。その威力はあんたも見ただろ  う。食らうとやばいぞ。気をつけてくれ!」
【大佐戦 銃撃】

シギント

「ヴォルギンは電撃で薬莢内の装薬を発火させることができるらしい。つ  まり素手で弾丸を発射出来るってことだ」

シギント

「奴が弾丸を飛ばし始めたら動き回ってかわすんだ! じっとしていると  やられるぞ!」
【大佐戦 電撃バリア】

シギント

「なんでもヴォルギンは体のまわりに強烈な電磁場をめぐらせて銃弾の軌  道を変えるらしい」

シギント

「正面から銃弾を撃ち込んでも当たらないぞ。銃で攻撃するなら、背後や  側面から狙うんだ」
【大佐戦 チャフ】

シギント

「スネーク、チャフグレネードを使ってみろ。空中に散布された金属片で  電撃が分散されて威力が弱くなるはずだ」
【大佐戦 時間ない】

シギント

「スネーク、もう時間がないぞ! 早くヴォルギンを倒してくれ!!」
■~鉄橋到着前 少佐
【C3で格納庫が爆発しなかったことについて】
(1)

スネーク

「少佐」

ゼロ少佐

「スネーク、無事だったか!?」

スネーク

「ああ」
(2)

ゼロ少佐

「爆破に成功したな」

スネーク

「ああ。だが格納庫全体を吹き飛ばすことは出来なかった」
→シギントの無線会話「C3で格納庫が爆発しなかったことについて(2)」へ
【サイドカー 全滅させなくていい】

ゼロ少佐

「スネーク、目的はあくまでも脱出することだ。敵を全滅させる必要はな  いぞ」

ゼロ少佐

「後方に引き離した敵よりも、目の前に立ちはだかる敵を優先して撃破し  ろ」
【サイドカー EVA注意】

ゼロ少佐

「スネーク、EVAのLIFEにも注意しろ。彼女がやられたら終わりだ  ぞ」

ゼロ少佐

「間違ってもEVAを撃ったりするなよ!」
【サイドカー 監視塔】

ゼロ少佐

「監視塔に気をつけろ。上から狙い撃たれたら厄介だ。監視塔に敵がいる  のを発見したら優先的に排除しろ。いいな!」
【サイドカー 主観攻撃】

ゼロ少佐

「敵は前後左右あらゆる方向から現われるぞ。主観攻撃を使って排除する  んだ。EVAの指示も聞き逃すな!」
【サイドカー 障害物】

ゼロ少佐

「スネーク、サイドカーの進路を阻むものは全て破壊しろ。EVAの指示  に従え!」
【サイドカー EVA撃った】

ゼロ少佐

「スネーク! なぜEVAを攻撃する!?」

Pメディック

「何考えてるの!? そんな人だと思わなかった!」

シギント

「全くあんたって奴は!! 人でなしにもほどがあるぞ!」

ゼロ少佐

「バカなことをしていないで敵に集中しろ! いいな!!」
【サイドカー ドラム缶利用】

ゼロ少佐

「要塞内に置いてあるドラム缶に銃弾を撃ちこめば爆発させることができ  るはずだ。敵の足止めには有効だろう。狙ってみろ!」
【サイドカー 滑走路前】

ゼロ少佐

「シャゴホッドはかなり引き離したようだな。そこは居住区だ。もう少し  でグロズニィグラード北の滑走路に出る」

ゼロ少佐

「何とか逃げ切るんだ!」
【サイドカー シャゴホッド】
※滑走路でSENDした場合
(1)

スネーク

「少佐、シャゴホッドが……!(追って来る)」

ゼロ少佐

「わかっている」
(2)

ゼロ少佐

「シャゴホッドにはRPG―7を撃ち込んでやれ! 破壊は出来なくと  も、足を止めることは出来るはずだ。絶対に追いつかれるな!!」
【サイドカー 鉄橋へ向かえ】
(1)

スネーク

「少佐、鉄橋へ向かうことになった」

ゼロ少佐

「聞いた。シャゴホッドを鉄橋ごと落とすんだな。いい考えだ」
(2)

ゼロ少佐

「運転はEVAに任せろ。君は追っ手を倒すことに専念するんだ。何とか  鉄橋まで辿り着いてくれ!」
(3)
※二回目以降 鉄橋を爆破してシャゴホッドを落とす話が出る前

ゼロ少佐

「スネーク、あとはヴォルギンの乗っているシャゴホッドを破壊すれば、  あの悪魔の兵器をこの世から消し去ることが出来る」

ゼロ少佐

「だが手持ちの武器でシャゴホッドを破壊することはできまい。何か方法  を考えなければならん。態勢を立て直す必要がある」

ゼロ少佐

「まずはそこから脱出しろ。追っ手を振り切るんだ」
(4)

ゼロ少佐

「サイドカーの運転はEVAに任せろ」

ゼロ少佐

「君は追っ手を倒して進路を切り開くことに集中してくれ」

ゼロ少佐

「サイドカーには弾薬が充分積み込まれているようだ。残弾は気にせず、  主観攻撃で敵を排除するんだ!」
(5)
※二回目以降 鉄橋を爆破してシャゴホッドを落とす話が出た後

ゼロ少佐

「スネーク、あとはヴォルギンの乗っているシャゴホッドを鉄橋で葬れ  ば、あの悪魔の兵器をこの世から消し去ることが出来る」

ゼロ少佐

「鉄橋へ急いでくれ!」
【サイドカー 滑走路】

ゼロ少佐

「滑走路に出たようだな。鉄橋はそのすぐ先だぞ。何とか鉄橋まで逃げ切  るんだ!」
【サイドカー 滑走路シャゴホッド】

ゼロ少佐

「スネーク、シャゴホッドが迫ってきている! そのままでは追いつかれ  るぞ」

ゼロ少佐

「RPG―7で攻撃しろ! 破壊は出来なくとも足を鈍らせることはでき  るはずだ!」
■~鉄橋到着前 パラメディック
【サイドカー 一般】

Pメディック

「スネーク、追っ手が迫ってるわ。追いつかれたら終わりよ! 何とか逃  げ切って!!」
【サイドカー LIFE回復】

Pメディック

「サイドカーに乗っている間はホフクしてゆっくりLIFEを回復させる  なんて出来ないわよ」

Pメディック

「LIFEを回復させるにはLIFE回復剤を使って!」
【サイドカー EVA回復】

Pメディック

「スネーク、EVAのLIFEにも気をつけて! EVAが傷を負ったら  サバイバルビュアーに入って治療してあげるのよ! いいわね!」
■~鉄橋到着前 シギント
【サイドカー 逃げろ】

シギント

「スネーク、サイドカーの運転はEVAに任せてあんたは攻撃に専念して  くれ」

シギント

「主観攻撃で敵を蹴散らすんだ」
【サイドカー サイドカー敵】

シギント

「サイドカーに追撃されたら、側車に乗っている奴を先に倒すといい。火  力を大幅に削ぐことが出来るはずだ」
【サイドカー シャゴホッド機関銃】

シギント

「シャゴホッドの機関銃の火力は凄まじい。だが機関銃本体を撃てば照準  を狂わせることができるはずだ」

シギント

「機銃掃射が始まったら、機関銃本体を狙ってみろ!」
【サイドカー シャゴホッドミサイルA】

シギント

「シャゴホッドのミサイルは無線誘導式だ。チャフグレネードを使えば誘  導装置を無効化できる。チャフグレネードを使え!」

シギント

「チャフが間に合わない時は銃で撃ち落すんだ。無茶な話だがあんたなら  できる!」
【サイドカー シャゴホッド体当たり】

シギント

「シャゴホッドが突っ込んできたらRPG―7やグレネードをぶち込んで  やれ!」

シギント

「破壊は出来なくても奴の進路をそらせることはできるはずだ!」
【C3で格納庫が爆発しなかったことについて】
(1)

シギント

「スネーク、C3の爆破に成功したな」

スネーク

「ああ。だが格納庫全体を破壊することは出来なかった」
(2)

シギント

「予想より爆発が小さかったのは、液体燃料に引火しなかったせいだろ  う」

スネーク

「だがタンクは確かに(爆破したはずだ)」

シギント

「ヴォルギンと戦っている最中、敵にC3が発見されただろう?」

シギント

「あの時、駆けつけた爆弾処理班が緊急処置としてタンクから燃料を抜い  たに違いない」

シギント

「だがC3のみでもシャゴホッドの製造ラインは充分破壊できたはずだ」

シギント

「もうあの化け物を作ることは出来ないだろう。量産化の阻止は成功だ」
(3)
※シギントにSENDして発生した場合

シギント

「あとはヴォルギンの乗った機体を何とかするだけだ。頼んだぜ!」
■~鉄橋破壊前 少佐
【鉄橋 撃て】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、シャゴホッドが鉄橋に差し掛かったら脚部に仕掛けられた  C3を狙撃するんだ」
(2)

ゼロ少佐

「SVDを使え」
【鉄橋 C3場所】
(1)

ゼロ少佐

「C3は橋中央手前の支柱に仕掛けられているようだな」
(2)
※難易度がNORMALの場合

ゼロ少佐

「仕掛けられたC3は全部で2個のようだな」
※難易度がHARDの場合

ゼロ少佐

「EVAはC3を3個仕掛けたようだな」
※難易度がEXTREMEの場合

ゼロ少佐

「EVAの仕掛けたC3は全部で4個だな」
(3)
※C3が残り3つの場合

ゼロ少佐

「残りは3つだ」
(4)
※C3が残りふたつの場合

ゼロ少佐

「残りは2つだ」
(5)
※C3がのこりひとつの場合

ゼロ少佐

「あとひとつだ」
(6)

ゼロ少佐

「標的に集中しろ。シャゴホッドが渡りきる前に鉄橋を落とすんだ!」
【鉄橋 タイミング】

ゼロ少佐

「シャゴホッドが橋を渡りきったら終わりだぞ。かといって爆破が早すぎ  ても意味がない」

ゼロ少佐

「シャゴホッドが鉄橋の上にいる時にC3を狙撃して鉄橋を爆破するん  だ」
【鉄橋 時間切れ寸前】

ゼロ少佐

「スネーク、急げ! シャゴホッドが鉄橋を渡りきるぞ! 早くC3を狙  撃するんだ!!」
■~鉄橋破壊前 パラメディック
【鉄橋狙撃 一般】

Pメディック

「スネーク、シャゴホッドが橋を渡りきる前に鉄橋のC3を撃ち抜くの  よ。C3をよく狙って!」
【鉄橋狙撃 ペンタゼミン1】
※ペンタゼミンを持っているとき

Pメディック

「手ブレを止めるにはペンタゼミンを使うといいわ」
【鉄橋狙撃 時間制限ギリギリ】

Pメディック

「スネーク! シャゴホッドが(橋を渡ってしまう)!! もう時間がな  いわ!! 早く鉄橋を落として!!」
■~鉄橋破壊前 シギント
【鉄橋狙撃 撃て】
(1)

シギント

「スネーク、鉄橋に仕掛けられたC3を狙撃して鉄橋を破壊するんだ」
(2)

シギント

「本来、C3は科学的に安定した物質だ。外部から衝撃を加えられたから  といって爆発するような代物じゃない」

シギント

「おそらくEVAは衝撃が加わると爆発するように起爆装置を細工したん  だろう」

シギント

「爆弾の解体を阻止するためだったんだろうが、それが功を奏したってわ  けだな」
(3)

シギント

「C3を撃ち抜けば起爆装置が作動して、鉄橋を落とすことが出来るはず  だ」

シギント

「狙撃にはSVDやRPG―7を使うといい。腕に自信があれば突撃銃アサルトライフルや  ハンドガンでもいけるだろう」

シギント

「ただ、麻酔銃の類を使うのはやめてくれ」

シギント

「落ち着いてよく狙うんだ。いいな!」
【鉄橋狙撃 時間ない】

シギント

「スネーク、シャゴホッドが橋を渡るぞ! もう時間がない! 早くC3  を狙撃してくれ!!」
■シャゴホッド戦 少佐
【シャゴホッド戦1 基本】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、鉄橋でシャゴホッドの後部車体が破壊されて、車体前部の背  部が露出している」
(2)

ゼロ少佐

「いくらシャゴホッドとはいえ、背部の装甲は薄いはずだ。RPG―7な  ら貫徹できるに違いない」

ゼロ少佐

「シャゴホッドの背後からRPG―7で攻撃するんだ!」
【シャゴホッド戦1 足元】
(1)

ゼロ少佐

「シャゴホッドの足回りにもかなりダメージがあるようだな」

ゼロ少佐

「足元にRPG―7やグレネードを当てれば奴の進路を変えられるだろ  う」

ゼロ少佐

「背後も取りやすくなるに違いない。狙ってみろ!」
(2)

ゼロ少佐

「シャゴホッドの足元を攻撃する時は、奴との距離に気をつけろ。近すぎ  るとシャゴホッドの回転に巻き込まれるぞ」

ゼロ少佐

「シャゴホッドの足元は奴を充分に引き離したときに狙うんだ」
■シャゴホッド戦 パラメディック
【シャゴホッド戦 EVA】

Pメディック

「スネーク、EVAのLIFEにも気をつけて。間違っても彼女を攻撃し  たりしないでよ!」
【シャゴホッド戦 重傷】

Pメディック

「シャゴホッドの武装は強力みたいね。まともに食らったら重傷を負うこ  とも多くなるはずよ」

Pメディック

「重傷を負ったらすぐにサバイバルビュアーで治療して。いいわね!」
■シャゴホッド戦 シギント
【シャゴホッド戦共通 機関銃】

シギント

「奴の機関銃は強力だ。だがシャゴホッド本体へRPG―7を当てれば攻  撃を止めさせることができるだろう」

シギント

「機銃掃射が始まったら、蜂の巣にされる前にシャゴホッドへ攻撃を当て  るんだ」
【シャゴホッド戦共通 大型機関銃】

シギント

「いくら奴の装甲が強固でも、内部にRPG―7をぶち込まれたらただで  はすまない」

シギント

「奴が大型機関銃を使用する際に装甲カバーが開く。そこを狙って攻撃す  るんだ!」
【シャゴホッド戦 ドリル】

シギント

「ドリルを使って突っ込まれたら、向こうはあの重量だからな。かなりや  ばいことになるぞ!」

シギント

「シャゴホッドが突っ込んできたら、RPG―7をぶち込んで奴の進路を  そらせるんだ!」
【シャゴホッド戦共通 ミッソー】

シギント

「シャゴホッドの誘導ミサイルは赤外線探知式のシーカーを使っているよ  うだな」

シギント

「白燐手榴弾で炎を起こせば、ミサイルはそっちへ誤誘導されるはずだ  ぞ」
■ヴォルギン大佐戦(二回目) 少佐
【シャゴホッド戦2 基本】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、今、シャゴホッドはヴォルギンの電力で動いているようだ」

ゼロ少佐

「もはやシャゴホッド本体を攻撃しても無意味だぞ。ヴォルギンを狙うん  だ!」
(2)

ゼロ少佐

「ヴォルギンを正面から攻撃しても電磁波で弾をはじかれる。奴の背後や  側面から狙うんだ!」
【シャゴホッド戦2 足元狙え】

ゼロ少佐

「シャゴホッドの足元を攻撃すれば動きを鈍らせることができるはずだ。  足元を狙い撃って、奴の動きを止めろ!」
【シャゴホッド戦2 銃座】

ゼロ少佐

「そこには銃座と対空機関砲があるんだな。それを使って攻撃するのも有  効なはずだ。ただしその場に長く留まれば狙い撃ちにされるぞ」

ゼロ少佐

「シャゴホッドが迫ってきたらすぐに離脱するようにしろ」
【シャゴホッド戦2 EVA】

ゼロ少佐

「スネーク、EVAのLIFEにも気をつけろ。彼女がやられては任務は  続行できないぞ」

ゼロ少佐

「間違ってもEVAを攻撃に巻き込むようなマネはするなよ!」
■ヴォルギン大佐戦(二回目) シギント
【シャゴホッド戦2 ヴォルギン】

シギント

「ヴォルギンの正面から撃っても、電磁場で弾をそらされる」

シギント

「シャゴホッドの背後や側面に回りこんでヴォルギンを狙うんだ!」
Section 7
ヴォルギン大佐戦終了後~エンディング前
シャゴホッドと大佐を倒したスネークとEVAは、再びサイドカーに乗り込む。脱出機とザ・ボスの待つ湖を目指してサイドカーを走らせる二人に、敵の追撃部隊が迫る。追っ手との激しい戦いを繰り広げつつ、ジャングルの中を疾走するサイドカー。いつの間にか追撃部隊の姿は見えなくなった。
【サイドカー横転ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/ジャングル(屋久島)/昼)
一定距離、逃げ切ると追っ手の姿が見えなくなる。
背後を警戒していたスネーク。追っ手が来ないのを確認する。

スネーク

「どうやら、まいたらしい」
EVAに吉報を伝えたかったスネーク。しかし、EVAは渋い顔。

EVA

「喜んでられないわ」

EVA

「燃料が漏れている……」
燃料系の針が見る見る落ちていく。
スネーク、燃料タンクを確認する。タンクに弾丸が被弾、穴が開いているところから燃料が漏れている。

スネーク

「くそっ!」

スネーク

「タンクに被弾している」
EVA、首をひねってタンクを見ようとする。
正面に大木が倒れている!! その先に崖。

スネーク

「まずいっ!」
EVA、とっさにハンドルを切ろうとするが、間に合わない!
倒れた木にバイク、突っ込む!

EVA

「(悲鳴)」

スネーク

「(悲鳴)」
バイクは大きく跳ね上がって、投げ出される二人。
崖の下に落下!
スネーク、大木に激突! かなり重傷!

スネーク

「(悲鳴)」
バイクは転がり回り、引火して爆発する!
スネーク、這いながらEVAの安否を確認する。

スネーク

「EVAっ!」
黒煙の中、スネークがEVAの名を呼ぶ。

EVA

「ここよ……」

スネーク

「(這って進む息)」
力無い声を頼りに這ってすすむスネーク。大木に背をもたれて、うずくまっているEVA。
背中から脇腹に大木の木が貫いている。串刺し。動けない。
スネーク、近づく。

EVA

「スネーク、どんな具合?」
かなり酷い。

スネーク

「……酷い」
ちょっと笑いながら。

EVA

「優しさのかけらもないのね……」
吐血するEVA。

スネーク

「EVA?」

EVA

「スネーク、あなたは?」
スネークも重傷だが、答えない。

スネーク

「俺は大丈夫だ」

EVA

「よかった……」
スネーク、辺りを見回す。背後に絶壁。敵の追っ手は、まだ見えない。
しかし、黒煙が最適の目印になる。
スネークとEVA、黒煙をみやって、

スネーク

「すぐにここを離れなければ。EVA、逃げるぞ」

EVA

「私は置いてって」

スネーク

「EVA!」

EVA

あのひとザ・ボスが待ってるわ。あなたは行かなきゃいけない」

EVA

「銃を貸して……」

スネーク

「ダメだ。逃げるぞ」

EVA

「湖はまだ遠い。私は無理よ」

スネーク

「初めてだな」

EVA

「え?」

スネーク

「初めて君が弱音を吐くのを聞いた」

EVA

「なにそれ?」

スネーク

「いいか、EVA、一緒に行くんだ」

EVA

「一人で(行って)……」

スネーク

「EVA、君の力が必要なんだ」
EVA、スネークを見つめる。

EVA

「もう一度、言って」

スネーク

「君が必要だ」

スネーク

「俺はWIGを操縦できない」
EVA、肩を振るわせて笑う。次第に大きく笑う。
笑う程、痛みが激しくなる。
と、真顔になりスネークに言う。

EVA

「わかったわ。私が助けてあげる」
気合いを入れると、EVAが一人の力で突き刺さった木から抜ける。

EVA

「(木から抜けるときの気合とうめき)」
再び、吐血。手で口をぬぐうEVA。

EVA

「(吐血)」

EVA

「世話の焼ける男」
力を込めて立ち上がるEVA、そこで力つきる。

EVA

「う……」
スネークの腕に倒れる。意識はまだある。
強制CALL。
【サイドカー横転無線デモ1】
(強制CALL)
パラメディックからの無線。スネークの怪我(重傷)とEVAの重傷を告げる。

Pメディック

「スネーク! 聞こえる?」

スネーク

「パラメディック!? よかった。EVAが重傷だ!」

Pメディック

「あなたもでしょう!」

スネーク

「(聞いていない)幸い内臓はそれているようだが……」

Pメディック

「落ち着いてスネーク」

スネーク

「落ち着く……?」
自分が動揺していたのをやっと自覚。

Pメディック

「すぐに応急処置すれば二人とも助かるわ」

Pメディック

「でも、処置はあなたしか出来ない。いい? だから、落ち着いて」

スネーク

「ああ、わかった……」

Pメディック

「さあ、サバイバルビュアーに入って治療して。治療アイテムは?」

スネーク

「充分とは言えない」

Pメディック

「いい? サバイバルビュアーをEVAに切り替えれば、彼女の傷も治療  出来るわ。すぐに手当てして」

Pメディック

「それからスネーク、わかってるとは思うけど、もしアイテムが足りない  なら自分を優先して」

スネーク

「……」

Pメディック

「わかる? 私の言ってる意味?」

Pメディック

「あなたにはまだやらければならない任務がある(ボスを殺す)」

スネーク

「ああ、やるべきことはわかっている」

Pメディック

「スネーク?」

スネーク

「こうするさ」
強制でサバイバルビュアーに入る。
スネークは治療モードでEVAと自身の手当てをする。治療の結果、二人は何とか歩けるようになる。
【サイドカー横転ポリゴンデモ2】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/ジャングル(屋久島)/昼)
EVAを立たせるスネーク。

スネーク

「歩けるか?」

EVA

「ええ、なんとか……」
スネークとEVAは進む。EVAは武器無し。

スネーク

「これを」

スネーク

「モーゼルとは違うぞ。ツーハンドホールドする時は、シリンダー  ギャップからの燃焼ガスで指を焼かれないよう、手の位置に気をつけ  ろ」
スネーク、ザ・ボスからもらったリボルバーを与える。
EVA、リボルバーを受け取る。
再びゲームへ。
スネークとEVAは、脱出機とザ・ボスの待つ湖目指してジャングルを進む。執拗に迫る敵の追っ手。だが二人は遂に追撃を振り切り、ジャングルを抜け、湖へとたどり着いた。
【ザ・ボス戦前ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/湖/晴れ)
ジャングルを抜ける。雨が上がっている。雨雲が流れて青空が顔を出す。
EVA、元気を取り戻して、走っていく。

EVA

「来て、スネーク!」
EVAに呼ばれて駆け出すスネーク。二人の前に美しい湖が広がっている。太陽が顔を覗かせ、美しい蒼い空。
二人、湖へ駆け寄る。笑顔のEVA。

EVA

「助かったわ!」

スネーク

「助かった……」

EVA

「あそこ!」
湖の向こうを指さすEVA。湖にEVAが用意していたWIGが湖面に停泊している。
GRUが輸送用に離着陸をする為の湖。
ふと、気配を感じて背後(花畑方面だが花畑は見えない)を見るスネーク。
EVAは笑顔が消え、スネークを見る。

EVA

「ザ・ボスね?」

スネーク

「(向こうを見たまま)……」

EVA

「私はWIGの離陸準備をしておく」

スネーク

「ああ」

EVA

「邪魔はしない。でも帰って来てね」
無表情のままEVAを見つめるスネーク。
桟橋へ向かうEVA。
立ち止まって叫ぶEVA。

EVA

「きっとよ!」
花畑の方を向くと歩き出すスネーク。
湖の脇の草むらに分け入っていく。
少し、進むと一面の花畑(ケシの花?)。
膝の高さくらいにびっしりと真っ白な花が咲き乱れている。花畑に入るスネーク。
突然背後で轟音。

スネーク

「!」
振り返ると、かなたの大要塞のあったところに核爆発でキノコ雲。
遅れて衝撃波到来!! スネーク、衝撃波を耐える。

スネーク

「!(衝撃波を耐える)」
花畑の花が一斉に舞い上がる。以降、花は舞雪のように空から降り注ぐ。空を見つめるスネーク。

ザ・ボス

「綺麗でしょ? 生命いのちの終わりは……」
ザ・ボスの声がする。自分の事でもある。

ザ・ボス

「切ない程に」
振り向くと花畑の中にザ・ボスが立っている。
主観で見ると隣にザ・ソローの姿。フードは付けてない。
ザ・ボス、やや見上げて鼻腔で息を吸う(散る花の香りをかぐ)。

ザ・ボス

「(匂いをかぐ音)」

ザ・ボス

生命いのち(命)は最後に残り香(エネルギー)を放つ」

ザ・ボス

「光とは、死に行くものへの闇からの餞別」
ザ・ボスはマントを羽織っている。飛び散った花弁が深々と舞い落ちてくる。

ザ・ボス

「待っていたわ……スネーク、ずっと」

ザ・ボス

「あなたの誕生、成長、そして今日の決着を……」

スネーク

「ボス……」
スネーク、ザ・ボスに問う(自分へも)。

スネーク

「どうしてなんだ?」

ザ・ボス

「どうして?」

ザ・ボス

「世界をひとつにするためよ」
ザ・ボス、宇宙の話や理想を語り始める。

ザ・ボス

「かつて世界はひとつだった。だが大戦の終結と共に『賢者達』の反目が  始まり、世界は分散した」

ザ・ボス

「コブラ部隊もバラバラになった。共に訓練し、共に闘った仲間だ。政府  の体制、時代の流れで敵味方がまるで風向きのように変わる」

ザ・ボス

「こんな馬鹿な話はない。昨日の味方は今日の敵。冷戦? 思い出せ。私  がコブラ部隊を率いていた頃、米ソは同盟国だった」

ザ・ボス

「そして、想像してみろ。21世紀に米ソが変わらず敵対してるかどう  か。おそらく違う。時代によって時流によって敵は変移する。その中  で我々軍人は弄ばれるのだ」

ザ・ボス

「おまえを育て、鍛え上げたのも、わたしとお前が闘い合うためにしたこ  とではない。我々の技術は仲間同士を傷つける為にあるのではない」

ザ・ボス

「では、敵とはなんだ? 時間には関与しない『絶対的な敵』とは?  そんな敵は地球上には存在しない。なぜなら敵はいつも同じ人間だから  だ。『相対的な敵』でしかない」

ザ・ボス

「世界はひとつになるべきだ。『賢者達』を再び統合する。私は自分の技  術をそこに投入する。大佐の資金(賢者達の遺産)をもとにそれを実現  する。大戦中かつての『コブラ部隊』のように」

ザ・ボス

「彼らという家族がいる(賢者達に奪われた子供)。もう子供は生めない  が、私には家族がいる(MGS2のソリダスと同じ考え)」
【ザ・ボス戦前ムービーデモ1】
(実写)
ネヴァタ核実験の映像フィルム。
ザ・ボスは1951年11月1日、ネヴァダ州の原爆実験に参加、大量被爆する。白血病になる(1964年ゲームの現在、余命幾ばくもない)。

ザ・ボス

「1951年11月1日。私はネヴァダの砂漠にいた。原爆実験へ参加す  るために」

ザ・ボス

「ネヴァタの語源はスペイン語の形容詞で……『雪をいただく、雪のよう  に白い』という意味だ」

ザ・ボス

「私はそのネヴァダで文字通りの雪を見た」

ザ・ボス

「そして私の血は白く凍った」

ザ・ボス

「スネーク……お前も被曝したな。ビキニ環礁で」

ザ・ボス

「それがお前に惹かれた理由でもある。お前と私は同じだ」

ザ・ボス

「お互い、人の作り出したカルマに蝕まれつつある」

ザ・ボス

「自然に老いて死ぬことは許されない」

ザ・ボス

「私達に明日はない」

ザ・ボス

「だが未来を夢見ることは出来る」
宇宙開発フィルム。

ザ・ボス

「1960年。私はあるべき未来を見た。宇宙から……」

ザ・ボス

「ソ連が人類初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功したのはその  3年前だ。その衝撃は全米を揺るがし、アメリカは国の総力を上げた  有人宇宙飛行計画『マーキュリー計画』をスタートさせた」

ザ・ボス

「ソ連の有人宇宙飛行の成功は目前と言われている中、アメリカはまだ  チンパンジーをロケットに乗せた実験を繰り返していた。政府は人間  のデータを欲しがった。そして非公式に人間を宇宙に放り出すことに  した。 ……選ばれたのは私だった」

ザ・ボス

「当時の宇宙線遮断技術は不十分で、乗員の被曝は避けられなかった。だ  から私が選ばれたんだ。既に被曝していた私がな。教科書には載らない  裏の歴史だ」

ザ・ボス

「そのとき、私は宇宙からこの星(地球)を観た」

ザ・ボス

「そして全てを悟った。米ソは宇宙開発に凌ぎを削っている。政治で、経  済で、軍備で、無為な争いを続けている。見ればお前にもわかるはず。  地球には国境などどこにもない。まして冷戦や東西の線引きなど何処に  もない」

ザ・ボス

「皮肉なことに、米ソのミサイル競争も、宇宙開発競争も、この答えに辿  り着くために行われているようなものだ」

ザ・ボス

「21世紀には誰もが直視する事になる。我々は地球という小さな星の住  人であるという事実を」

ザ・ボス

「共産主義も資本主義もない……それが世界のあるべき姿だ」

ザ・ボス

「だが現実の世界は私を裏切りつづけた」
ピッグス湾事件の映像フィルム。

ザ・ボス

「1961年。私はキューバ……コスチノス湾に送られた」

ザ・ボス

「亡命キューバ人による祖国奪回の形をとった、CIAのキューバ侵攻作  戦……」

ザ・ボス

「だがアメリカ政府は裏切った。腰抜けの大統領は航空支援を取り消し、  部隊は孤立無援のままキューバ軍に壊滅させられた。私はそれを黙って  見ているしかなかった」

ザ・ボス

「私はハメられたのだ。あれだけ尽くした国に、命まで捧げた政府に」

ザ・ボス

「私は表の世界から追われ、地下に潜った」
【ザ・ボス戦前ムービーデモ2】
(新川劇場)
ザ・ソローと対峙するザ・ボスの場面。

ザ・ボス

「そして2年前、かつての戦友……ザ・ソローと対峙した。彼は仲間  だった。だがどちらかが死ななければならなかった。選択の余地はな  かった。ザ・ソローは私の為に命を絶った。お互い恨みなど何もない。  どちらかが死んでどちらかが生き残る。それが任務だった」

ザ・ボス

「その任務を私に与えたのが『賢者達』……」
【ザ・ボス戦前ムービーデモ3】
(新川劇場)

ザ・ボス

「20世紀初頭。アメリカと革命直後のロシア、そして当時の中華民国を  動かす実力者達が集まった。後に『賢人会議』と呼ばれる極秘会談。そ  の秘密協定が『賢者達』の始まりだ」

ザ・ボス

「だが1930年代、彼等の最後の一人が死んだ。それ以降、組織だけが  暴走を始めた。『賢人会議』はただの形骸に成り下がった」

ザ・ボス

「今の『賢者達』には正義も悪もない。あらゆる戦争のあらゆる局面で  様々な国、組織につく。まさに『戦争』そのものだ」

ザ・ボス

「それが彼らの手口だ。戦争は犠牲をもって時代を変える。それは新たな  衝突を生み、次の戦争を創る。この核分裂は巨大な螺旋となり、この先  も、永遠に続いていく」

ザ・ボス

「……わかるか、『スネーク』。『賢者達』は私を、そしてお前を喰らう  ことで(スネーク・イーター)、この環を永遠につむいでいくつもりな  のだ」

ザ・ボス

「全てを教えてくれたのは私の父だ。彼は『賢者達』の一員だった。  そう、私は『賢者達』の最後の娘なのだ」

ザ・ボス

「しかしその父も真実を私へ伝えた後、実体のない組織に命を奪われた」

ザ・ボス

「だが『賢者達』が私から奪ったのは父だけではない」

ザ・ボス

「1944年6月、私とコブラ部隊はノルマンディ上陸作戦に参加した。  V2ロケット発射基地の捜索・破壊などの極秘任務にあたるためだ」

ザ・ボス

「当時私は妊娠していた。父親はザ・ソロー……。出産は戦場でした。元  気な男の子だった……。だが息子は取り上げられた。『賢者達』  に……」
【花畑 ザ・ボス戦前ポリゴンデモ2】

ザ・ボス

「この傷を見るがいい」
マントを脱ぎ捨てる。宙に舞うマント。
スニーキングスーツのインナー、タンクトップ(胸から腹が開いている)を見せる。
傷を見せることができるか?
編注:製品版ではザ・ボスはインナーを着ていない。スニーキングスーツを開いて傷を見せている。
身体にのたうつ傷。蛇のよう。
腹から胸にかけて傷。蛇の様に身体を這っている。

ザ・ボス

「私が母親となった証拠だ」

ザ・ボス

「身体も……子供も……国に捧げた」

ザ・ボス

「もう私の中には何もない」

ザ・ボス

「何も残ってない。恨みも後悔さえも」

ザ・ボス

「ただ、夜になると痛みだけがジワジワとはいずり回る」

ザ・ボス

「身体の中を、蛇のように……」
ザ・ボス、安らいでいる様子。
満足げにスネークに言う。喋りまくった後の高揚感。アドレナリンが薄れていく。我に返るザ・ボス。ため息一つ。

ザ・ボス

「ほっ……」

ザ・ボス

「こんなに自分(私)の事を話したのは初めて」

ザ・ボス

「ありがとう……黙って聞いてくれて」

ザ・ボス

「うれしい。スネーク……」
一筋の涙がザ・ボスの頬を伝う。厳しい表情に戻る。無線機を取り出して呟く。

ザ・ボス

「例の作戦を開始しろ」
ザ・ボス、無線機を仕舞う。

ザ・ボス

「私はおまえを育てた」

ザ・ボス

「お前を愛し、武器を与え、技術を教え、知恵を授けた」

ザ・ボス

「もうわたしから与える物は、なにもない」

ザ・ボス

「後は私の命をお前が奪え」

ザ・ボス

「自分の手で」

ザ・ボス

「どちらかが死に、どちらかが生きる」

ザ・ボス

「勝ち負けではない」

ザ・ボス

「生き残った者が後を継ぐ」

ザ・ボス

「私達(戦士と)はそういう宿命」

ザ・ボス

「生き残った者がボスの称号を受け継ぐ」

ザ・ボス

「そしてボスの名を継いだ者は、終わりなき闘いにこぎ出してゆくのだ」
ザ・ボスはMGS1でソリッド・スネークが着ていたような蒼いスニーキングスーツを装着している。白い(肌色)花弁の中ではスニーキングスーツはかなり目立つ色合い。
パトリオット・ピストル、2丁拳銃(マシンガン)。1ドラム100発(無限)。この銃のマズル用にシューティング・ゴーグル(眼帯風かサングラス風)が必要。ザ・ボスは涙を隠すようにゴーグルをかける。
編注:製品版ではザ・ボスのスニーキングスーツは白。花畑に溶け込むような色合いになっている。また、2丁拳銃ではなく、ゴーグルもしていない。

ザ・ボス

「10分間、時間をやろう」

ザ・ボス

「10分後にミグがこの場所を爆撃する」

ザ・ボス

「10分のうちに私を倒せば、お前達は逃げ切れる」

ザ・ボス

「ジャック、人生最高の10分間にしよう」

スネーク

「ボス!」

ザ・ボス

「お前は戦士だ」

ザ・ボス

「任務を遂行しろ」

ザ・ボス

「お互いのLoyaltyを尽くせ!」

スネーク

「……(決意を固める)」

ザ・ボス

「さあ、来い!」
※10分以内で倒せなかった場合→その1へ
※10分以内で倒した場合→その2へ
[その1]
ザ・ボスとの戦いで一定時間がすぎても決着がつかなかった場合、ザ・ボスの言った通り、爆装したミグ戦闘機が襲来、花畑を爆撃してゲームオーバーとなる。
【ザ・ボス戦時間切れポリゴンデモ1】
スネークとザ・ボスの激闘中。低空を飛ぶジェット飛行音が迫ってくる。
ザ・ボス、銃を下げ、空を仰ぐ。
さらに迫り来る爆音。

ザ・ボス

「終わりね……」
木々の向こう側から、いきなりミグ2機が、あらわれる。
ミグ、急上昇しつつナパーム弾を射出。
スネークを見つめるザ・ボス。
大爆発と爆炎に包まれる花畑。
ホワイトフェードアウト→ゲームオーバー。
[その2]
激闘の末、スネークは遂にザ・ボスを打ち倒す。
【ザ・ボス戦終了ポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/湖/晴れ)
ザ・ボス、ひざまづいて倒れる。
タンクトップ(前が開いている)姿。花びらとザ・ボスの身体の色が同じ?
スニーキングスーツの上着を脱いでいる。
腹から胸にかけて傷。蛇の様に身体を這っている。その傷からまた出血している。
編注:製品版ではスニーキングスーツを下げ、傷が見えている状態。出血はしていない。
スネーク、ボスに近づく。花弁はまだ振りそそいでいる。花弁がザ・ボスの身体を覆い隠してゆく。降り積もる花弁。水の上には花弁は落ちない。花弁の中に蛇が息づいている様に見える。
パトリオット銃(弾が入ってない)と一緒にフィルムを渡す。
本物の方。偽物はEVAに。

ザ・ボス

「これが我ら(私の国)を救う……」

ザ・ボス

「これを……離すな」
パトリオット銃は2周目のアイテム。
まだ虫の息。

スネーク

愛国者パトリオット、なぜこれを?」
答えないザ・ボス。銃は愛国者(パトリオット)という名。

ザ・ボス

「ジャック」

ザ・ボス

「いえ、あなたはスネーク……」

ザ・ボス

「素晴らしい人」
スネークに自分を殺してと懇願する。任務だからではない。

ザ・ボス

「殺して……」

ザ・ボス

「私を……」
スネークとザ・ボス見つめ合う。

ザ・ボス

「さあっ」
銃を上げるスネーク。
ザ・ボス、安堵した様子。安らかになる。

ザ・ボス

「ボスは二人もいらない」

ザ・ボス

「蛇はひとりでいい……」
銃を構えるスネーク。
引き絵、20秒くらい何も起こらない。
プレイヤーがボタンを押すとデモ。
【ザ・ボス戦終了ポリゴンデモ1.5】
スネーク、発砲! 銃声音が響く。
花弁が赤になる。
湖面の上、WIGのエンジンがかかる。
何かの気配(ザ・ボスの死)に気づくEVA。

EVA

「?」
舞い落ちていた花弁、逆回しの様に空へ上がってゆく。
佇むスネーク。
スネークは師匠であり、母であり、恋人であるザ・ボスを殺す。
ビッグボスはクローンであるソリッド・スネークに殺される。
舞う赤い花弁。馬のいななきが聞こえる。と、ザ・ボスの白い馬がやってくる。
馬の背中(鞍に)にデイビークロケット発射筒がくくり付けてある。
先の核爆発はザ・ボスがここから撃った証拠。
編注:製品版では発射筒はザ・ボスが花畑に入って来た時に持っている。
馬がザ・ボスの遺体に近づく。馬は亡き主人を悼んでもう一度、いななく。
主観にすると背後にザ・ソローとザ・ボスの霊が並んで見送っているのが見える。
ソローは血の涙なし。
成仏した二人。ザ・ボスの遺体に眼を戻す。ザ・ボスの身体に降り積もった花弁が上がってゆく。ザ・ボスの身体を拘束していた蛇の傷跡が動き出して、蛇の様に草むらに消えていく。ザ・ボスの身体から傷は亡くなっている。穏やかな顔。血も消えている。
舞い上がった花弁が宙を舞う。スネークの手のひらに花びら。
手のひらの花弁をぐっと握るスネーク。
【ザ・ボス戦終了ポリゴンデモ2】
離陸準備が整っている。
スネーク、WIGのカーゴ内に乗り込む。
EVA、コックピットからスネークへ。

EVA

「いくわよ、スネーク?」
返事しないスネーク。
手のひらの赤い花弁を眺めている。

EVA

「大丈夫?」
WIG、滑走し出す。

EVA

「スネーク?」

スネーク

「ああ……」
手のひらの花弁、風にさらわれて飛んでいく。
赤い花弁は日に当たって白に変わる。
EVAの操縦するWIG、水面から浮かび上がる。
ゆっくりと前進!
ほっとするスネーク。

スネーク

「(安堵の息)」

EVA

「言ったでしょ? 信用してって(操縦できるって)」
腰のバックパックを取り外して、床に降ろす。
機体に跳弾の音!
がっくりと再び機体が落ちて、水面に触れる! 機体は横揺れ!
その際の衝撃でカーゴ内のバックパックが落ちる。
実は落ちていなくて、引っかかっている。その後のカットでわかる。
これでスネークは丸腰。
編注:製品版ではバックパックは乗り込んできたオセロットが湖に捨てる。機体に引っかかってもいない。
と、オセロットの声。

オセロット

「スネークっ!!」

オセロット

「まだだっ!」
カーゴの外を見ると目の高さにフライングプラットフォーム!

スネーク

「オセロット!」
オセロットがフライングプラットフォームで飛んできて、機内に乗り移ってくる。
運転者を失ったフライングプラットフォームは機体にぶつかる。

EVA

「(悲鳴)」

スネーク

「(悲鳴)」
機体がへこむ。何処かがショート!
機体、ショックで大きく落ちる。
水面に一度、着地するが再び、浮き上がる!
フライングプラットフォームは墜落、波間に消える。大きな飛沫!
二人、つかみ合ったままカーゴ内を転がる。

スネーク

「(もみあう息)」

オセロット

「(もみあう息)」
コックピットのEVA。後方を見てびっくり!

EVA

「(驚きの声)」
なんとかWIGの機首を上げる。警告音が鳴り響く!

EVA

「重いっ!」
計器類が悲鳴を上げる!
二人、カーゴ内で取っ組み合い。どちらかを湖に落とそうとする。

スネーク

「(もみあう息)」

オセロット

「(もみあう息)」
オセロット、スネークの頭をカーゴの縁にぶつける!

オセロット

「(気合)」

スネーク

「(悲鳴)」

EVA

「まずい!」
向き合う二人。
機体安定する。まだ高度が上がらない。水面すれすれ。
EVAの前方、遠くに湖の縁が見える。
オセロットをCQCで投げる。関節系、CQCがえし。

スネーク

「(気合)」

オセロット

「(気合)」

スネーク

「(うめき、舌打ち)」
オセロットはCQCを見真似でくりだす。

オセロット

「その動きはいただいた」
スネーク、オセロット向き合う。
丸腰のスネーク。スネーク、絶体絶命。
オセロット、リボルバー(最後の一丁)を抜く。
オセロット、笑みを浮かべて。

オセロット

「丸腰の奴を撃つのは気が進まないが……仕方ない!」
EVA、辺りを見るが武器はなにもない。
と、預かったリボルバーを思い出す。

スネーク

「EVA!!!」
EVA、リボルバーを投げる。ハイスピード!
スネーク、銃を受け取る。お互いトリガーひく。
「カチッ」
「カチッ」
一瞬の静寂……。
見つめ合う二人。しばらく動かない二人。
EVA、苦戦中!

EVA

「(操縦桿を力いっぱい引いているふんばり)」
静かにオセロット告白。

オセロット

「おまえと最後の勝負がしたい」
オセロット、首にぶら下がったジャム弾を指さす。
了解するスネーク。

スネーク

「いいだろう」
オセロット、リボルバーにジャム弾を一発入れる。
オセロット、2丁をシャッフルする。
ポリデモではオセロットの手元を映さない。主観ボタンで見ているとどちらに弾が入っているかわかる。
距離を置く二人。
決闘。騎士道を感じて、名前を聞くオセロット。

オセロット

「お前、名前は?」

スネーク

「スネークだ」

オセロット

「違う、そうじゃない」

オセロット

「お互い、スネーク山猫オセロットでは示しがつかない」

オセロット

「俺の名前はアダムスカ。おまえは?」

スネーク

「ジョンだ」

オセロット

「わかった。ジョン、ありふれた名前だが忘れない」

オセロット

「こいっ!」
【ルーレット戦前ポリゴンデモ1】
拾ったリボルバーを持って、お互い5歩下がるスネーク、オセロット。
銃を向け合う二人。
強制主観画面になり、お互いに銃を打ち合う。
※「当たり」を拾ったが撃たなかった場合→その1へ
※「当たり」を拾って狙いを合わせず発砲した場合→その2へ
※「当たり」を拾って狙いを合わせて発砲した場合→その3へ
※「はずれ」を拾った場合→その4へ
[その1]
「当たり」の銃を拾ったのはスネーク。
だが、スネークが発砲するよりも早く、オセロットの撃鉄が六回落ちる。
【ルーレット:ポリゴンデモ1】
オセロットハズレ判明
オセロット、六回目の引き金を引く。「カチリ」と撃鉄がおちるだけ。
オセロット、自分の銃に弾は入っていなかったと知る。

オセロット

「今回もお前の運が上回ったようだな」

オセロット

「なぜ撃たなかった?」
オセロット、ピュアな笑み(友情)を浮かべる。

オセロット

「……まあいい」
[その2]
「当たり」の銃を拾ったのはスネークだった。
火を吹くスネークのリボルバー。
しかし銃の狙いはオセロットからそれていた。
【ルーレット:ポリゴンデモ2】 
スネーク当たり判明&狙いハズレ
弾を外したスネーク、悔しげに銃を半ばおろす。

オセロット

「俺の方に運が回ったようだな」
[その3]
「当たり」の銃を拾ったのはスネークだった。
火を吹くスネークのリボルバー。
スネークの弾丸はオセロットに命中したはずだったが……。
【ルーレット:ポリゴンデモ3】
スネーク当たり判明&狙い命中
撃つスネーク。銃口から硝煙が上がる。
オセロットはなんともない。
オセロット、両手を上げて笑う。

オセロット

「空砲だ。楽しかった」
オセロット、ピュアな笑み(友情)を浮かべる。
[その4]
「当たり」の銃を拾ったのはオセロットだった。
オセロットのリボルバーが火を吹く。
スネークは死を覚悟したが……。
【ルーレット:ポリゴンデモ4】
オセロット当たり判明
オセロットが撃つ!
スネークはなんともない。
オセロット、両手を上げて笑う。

オセロット

「空砲だ。楽しかった」
[合流]

オセロット

「また会おう! ジョン!」
オセロット、カーゴから波間に飛んで行く。
スネーク、カーゴの縁にかけより、水面を見つめる。
縁に引っかかったバックパックが揺れているのも映る。
オセロット、後方に流れて見えなくなる。
【エンディングポリゴンデモ1】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/湖/晴れ)
EVAの悲鳴に近い叫び!

EVA

「スネーク!」
コックピットに駆け戻るスネーク。
前方に湖の端が近づく。このままいくと機は激突する。

EVA

「手伝って!」
スネーク、助手席に座り、操縦桿の上のEVAの手の上に重ねる。

EVA

「引いて!」
二人の力で操縦桿をおもいっきり引く。

スネーク

「(操縦桿を引く)」

EVA

「(操縦桿を引く)」
WIGの巨体はなかなかいうことをきかない。

EVA

「上がれっ!」
二人で操縦桿を引く!

スネーク

「(さらに力いっぱい操縦桿を引く)」

EVA

「(さらに力いっぱい操縦桿を引く)」
機はなんとか上昇する。
ホッとする二人。湖を旋回する。花畑が見える。

スネーク

「(ほっとする)」

EVA

「(ほっとする)」
順調に飛行する。危機は去る。
EVAとスネーク、手を合わせたまま。
しばらくして意識して手を引っ込める。
笑いあう二人。

スネーク

「(笑い声)」

EVA

「(笑い声)」
やがて笑いは大きくなってゆく。

EVA

「助かった……」

スネーク

「ああ、助かった」
WIG、花畑に眠るザ・ボスを一人、残して空高く飛んでいく。
ザ・ボスの近くにアンダルシアン(馬)。
と、突然、警報がなる!
窓の外を見る!

EVA

「!」

スネーク

「!」
ソ連の戦闘機、二機のミグ21(フィッシュベッド)が急旋回して接近!
コックピットからミグの機影が見える。

EVA

「まずい、ミグだわ!」
ミグ21、WIGの両脇を固める。

EVA

「もう逃げられない」
コックピットの両サイドのミグ21が目前に見える。
両脇を挟まれている。
ミグのコックピットにパイロット(ヘルメット)が見える。手で大きく「降りろ!」の合図。
編注:製品版ではミグはWIGの前に出て機体を振って合図している。

EVA

「どうする?」
EVAが聞く。

スネーク

「ダメだ。従うわけにはいかない」
首を横に振るスネーク。
両サイドを固めていた2機のミグ21、急速旋回して離れていく。

スネーク

「何か武器を積んでいるはずだ」
計器類を探すスネーク。

EVA

「ダメよ。機動性が違いすぎる」
WIGの後方に付く二機のミグ。

EVA

「撃ち落とされる」
落胆するしてうなだれるEVA。

EVA

「これまでね……」
ミグ21のパイロット、発射準備。

パイロット

「ウェポンシステム、オン」

パイロット

「目標をロックオンした」

パイロット

「トーン良好」
熱線追尾ミサイルは、センサーが熱源をキャッチしたことをトーンで知らせてくる。
スネーク、操縦桿に再び手を置く。
顔をあげるEVA。

スネーク

「よくやったな、EVA」

EVA

「え?」

スネーク

「ありがとう」
手を強く握り返すEVA。
覚悟を決めた二人。
WIGにロックオン。
ミグ21のコックピットに無線連絡。

無線連絡

「ヴォルク(狼)19、こちらコントロール。首相からの直命を伝える」

無線連絡

「ヴォルク19、直ちに帰投せよ!」
意味がわからないパイロット。

無線連絡

「聞こえたか?」

無線連絡

「フルシチョフ閣下からの命令だ」

無線連絡

「ただちに帰投せよ!」
二機のミグ、コックピット越しに合図をしあう。

無線連絡

「聞こえたか? 復唱しろ」

パイロット

「了解、作戦中止ミッションアボート帰投するRTB
ミグ、急旋回して去って行く!

EVA

「見て! ミグが帰っていく」
歓喜を上げるEVA。

EVA

「(ヒャッホー、等、EVAの歓喜)」
ミグ21、二機とも引き上げていく。
スネークの無線機が鳴る。
スネーク、受信。
【エンディング無線デモ1】
(強制CALL)

ゼロ少佐

「よくやった! スネーク」

スネーク

「ミグが引き返していった……」

ゼロ少佐

「フルシチョフの指令だろう」

スネーク

「俺達を助けた?」

ゼロ少佐

「さあな。これ以上ことを大きくしたくないだけかもしれん。あるいは  我々に恩を売ったつもりか……」

ゼロ少佐

「だが君達が助かったことは確かだ。フルシチョフがついているなら、お  そらく追撃はないだろう。そのままアラスカに向かってくれ。ガレーナ  基地(MGS1でお馴染みの基地)へ迎えを行かせる」

スネーク

「迎え?」

ゼロ少佐

「CIA長官、大統領がラングレーでお待ちだ」

ゼロ少佐

「寄り道するなよ」
WIG、大空を飛んで行く。飛行機雲が尾を引く。
無線会話集
■~サイドカー転倒前 少佐
【サイドカー2 湖まで行け】

ゼロ少佐

「スネーク、湖まで逃げ切るんだ! 運転は今までどおりEVAに任せ  ろ。気を抜くな。追っ手はまだ来るぞ!」
【サイドカー2 倒木撃て】

ゼロ少佐

「スネーク、進路の邪魔になる倒木や枝は撃って破壊しろ。EVAの指示  に従え!」
【サイドカー2 FP】

ゼロ少佐

「フライングプラットフォームにも気をつけろ。空中からの追撃は厄介  だ。奴等を絶対に近づけるな!」
【サイドカー2 あと一息】

ゼロ少佐

「スネーク、エンジンが焼けだしているようだ」

スネーク

「燃料もわずかだ」

スネーク

「だが湖までもてばいい。あと一息だ」

ゼロ少佐

「頑張ってくれ」
【サイドカー2 湖でザ・ボスが】

ゼロ少佐

「スネーク、何とか湖まで辿り着くんだ。彼女(ザ・ボス)が……  君を待ってる」

スネーク

「ああ」
■~サイドカー転倒前 パラメディック
【シャゴ戦終了サイドカー】

Pメディック

「スネーク、湖まであと少しよ。なんとか逃げ切って!」
■~サイドカー転倒前 シギント
【サイドカー 逃げろ】

シギント

「スネーク、追撃部隊に追いつかれるな!主観攻撃で蹴散らすんだ!!」
■~湖到着前 少佐
【EVAと一緒 基本】
※治療終了後CALLが入る
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、大丈夫か?」

スネーク

「なんとかな」

Pメディック

「EVAは?」

スネーク

「治療した。なんとか歩ける」

Pメディック

「よかった……」
(2)

ゼロ少佐

「スネーク、気を抜くな。敵はまだ追撃を諦めてはいないぞ。すぐに追い  ついてくるはずだ」

ゼロ少佐

「南東へ進めば湖へ続く道へ出られる。EVAとともに南東へ向ってく  れ」
(3)

ゼロ少佐

「スネーク、君が先導して敵の包囲網を突破するんだ」

ゼロ少佐

「EVAは基本的に君の後をついてくるだろう。君がホフクすればEVA  もホフクするし、君が崖を滑り降りれば彼女も従うはずだ」

ゼロ少佐

「アクションボタンを押せばEVAを呼ぶことも出来る」

ゼロ少佐

「EVAと共に湖を目指してくれ」
【EVAと一緒 急げ】

ゼロ少佐

「スネーク、何をしている。すぐに敵の追撃部隊が追いついてくるぞ。早  く南東へ向かうんだ」
【EVAと一緒 離れすぎ】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、EVAはどこだ? 離れすぎだぞ。すぐに彼女と合流しろ」
(2)

ゼロ少佐

「EVAは東の方にいるはずだ」
(3)

ゼロ少佐

「EVAは西の方にいるはずだ」
(4)

ゼロ少佐

「EVAは南の方にいるはずだ」
(5)

ゼロ少佐

「EVAは北の方にいるはずだ」
【EVAと一緒 追いつかれたら】

ゼロ少佐

「スネーク、敵に追いつかれたら、いったん足を止めて応戦しろ。だが全  滅させる必要はないぞ」

ゼロ少佐

「敵を怯ませたら、その隙に湖へ進むんだ」
【EVAと一緒 隠れろ】

ゼロ少佐

「木のうろや草むらを見つけたら、そこに隠れて敵をやり過ごすのもいい  だろう」
【EVAと一緒 壊れる橋】

ゼロ少佐

「スネーク、その倒木を落とせば追っ手を足止めできるだろう」

ゼロ少佐

「グレネードやTNTで倒木を破壊するんだ」
【EVAと一緒 待ち伏せ注意】

ゼロ少佐

「敵が先回りして待ち伏せをしている可能性もある。常に周囲に気を配  れ。センサー類を駆使して敵の気配を掴むんだ」
【EVAと一緒 うろ】

ゼロ少佐

「木のうろがあるようだな。その中に入れば敵をやりすごすことが出来る  かもしれん」

ゼロ少佐

「EVAがうろの中に入った時は、木に張り付いてCQCボタンでノック  すれば出てくるはずだ」
【EVAと一緒 南部】

ゼロ少佐

「スネーク、湖はそのエリアの北東だ。後少しだぞ。EVAと共に北東へ  進むんだ」
【EVAと一緒 南部スタート】

ゼロ少佐

「スネーク、そこから西へは戻れんぞ。北東へ進むんだ!」
【EVAと一緒 ゴール崖】

ゼロ少佐

「スネーク、湖はその崖を登った先だ。君の助けがあればEVAも崖を登  れるだろう。彼女を近くに連れて来るんだ」
【EVAと一緒 ゴール崖 危険フェイズ中】

ゼロ少佐

「スネーク、敵の攻撃を受けながらでは、その崖を登るのは無理だ。まず  は敵を排除しろ。それから崖を登るんだ」
【EVAと一緒 湖でザ・ボスが】

ゼロ少佐

「スネーク、湖でザ・ボスが待ってる」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「私が言えるのはこれだけだ」

ゼロ少佐

「勝って来い、スネーク」

スネーク

「……」

スネーク

「ああ」
【EVAをいじめている】
※EVAを撃ってEVAがのけぞっている間

ゼロ少佐

「スネーク!! EVAに恨みでもあるのか!?」

シギント

「あんたって奴は……!!」

Pメディック

「もう信じられない!!」

ゼロ少佐

「全く! 君に任務を任せたのは間違いだったようだな……!」
【EVAと一緒 EVAピンチ】

ゼロ少佐

「スネーク、何をしている! EVAが危ないぞ! 早く彼女を助けるん  だ!!」
■~湖到着前 パラメディック
【EVAから離れるな】

Pメディック

「治療は済んだとはいえ、EVAは重傷を負っていたのよ。彼女の近くか  ら離れないで」

Pメディック

「あまり離れてしまうと、彼女はその場にしゃがみこんでしまうかもしれ  ないわ」

Pメディック

「EVAから離れないように湖を目指して!」
【EVAと一緒 LIFE回復】

Pメディック

「あなたもEVAもかなり消耗してるわ。無理は禁物よ」

Pメディック

「木のうろや草むらみたいな隠れられそうな場所を見つけたら、身を隠し  てLIFEを回復させるようにして。いいわね!」
【EVAと一緒 捕獲】

Pメディック

「スネーク、脱出はスタミナ勝負になるわ。動植物を見つけたらEVAの  分も含めて必ず捕獲キャプチャーしておくのよ」
【EVAと一緒 EVA重傷】

Pメディック

「スネーク、EVAが重傷を負ってるわよ! 早く治療してあげて!!」
【EVAと一緒 EVAスタミナ】

Pメディック

「スネーク、EVAのスタミナにも気を配って。スタミナがなくなったら  EVAは倒れこんでしまうわ」

Pメディック

「EVAのスタミナが少なくなったら、サバイバルビュアーで食糧を食べ  させてあげるのよ」

Pメディック

「EVAに食糧を食べさせるには、『FOOD』で食糧を選択して決定ボ  タンを押してから『EVA』を選べばいいわ」

Pメディック

「毒や腐ったものは食べさせないでよ!」
【EVAと一緒 EVAスタミナゼロ】

Pメディック

「スネーク、EVAのスタミナがなくなってるわ! 早くEVAに食糧を  食べさせてあげて!」
【EVAと一緒 治療】

Pメディック

「サバイバルビュアーの『CURE』で『EVA』を選べばEVAの治療  も出来るわ」

Pメディック

「彼女が重傷を負ったらすぐに治療してあげるのよ。いいわね!」
【EVAと一緒 雨】

Pメディック

「雨が降っているのね。雨の中ではスタミナの消耗が激しくなるわ。視界  も悪いし、敵の気配も掴みづらくなるから気をつけて」
【EVAと一緒 もう少し】

Pメディック

「スネーク、湖まではあと少しよ!がんばって!!」
■~湖到着前 シギント
【EVAと一緒 基本】

シギント

「スネーク、湖はもうすぐだぞ。何とか逃げ切ってくれ!」
【EVAと一緒 スタンスモーク】
(1)

シギント

「追っ手を全部倒す必要はないぜ。奴等から逃げ切ることだけを考えた方  がいい」
(2)

シギント

「殺傷能力のないスモークグレネードやスタングレネードも足止めにはか  なり役に立つはずだ」
【EVAと一緒 罠】

シギント

「スネーク、あんたもEVAも手負いだ。敵の追撃部隊とまともにやりあ  うのは止めたほうがいい」

シギント

「こんなときこそトラップを使うんだ。効果的にトラップを仕掛ければ  追っ手を足止めできる。時間も稼げるはずだ」

シギント

「TNTやクレイモアをうまく使ってくれ」
■ザ・ボス戦 少佐
【ザ・ボス戦 基本】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、最後の任務を遂行しろ」

ゼロ少佐

「それがアメリカへの、そしておそらく彼女への『忠』を尽くすことにも  なる」

ゼロ少佐

「ザ・ボスを倒すんだ!」
(2)

ゼロ少佐

「ザ・ボスが操る『パトリオット』の火力は強烈無比だ。撃ち合いでは勝  ち目がないぞ」

ゼロ少佐

「まずはカムフラージュしながら身を隠せ」

ゼロ少佐

「ザ・ボスの死角にまわって隙を見て銃やCQCで攻撃するんだ」
【ザ・ボス戦 正面さけろ】

ゼロ少佐

「ザ・ボスの『パトリオット』に気をつけろ。あの猛射の前にはあらゆる  攻撃は通用しないだろう」

ゼロ少佐

「彼女の背後や側面から攻撃するんだ。カムフラージュをしながら死角へ  回り込め!」
【ザ・ボス戦 イントルード】

ゼロ少佐

「ホフクすれば花の中へイントルードで隠れることも出来る。花に隠れな  がらザ・ボスの死角へ回りこむんだ」

ゼロ少佐

「主観カメラの状態で左ステップボタンと右ステップボタンを同時に押せ  ば、伸び上がることができる」

ゼロ少佐

「それでザ・ボスの位置を確かめながら動くんだ」

ゼロ少佐

「動体探知機やアクティブソナーを使うのもいい」

ゼロ少佐

「ザ・ボスに居場所をさとられないよう、背後に回りこむんだ」
【ザ・ボス戦 CQC】

ゼロ少佐

「ザ・ボスは近接戦闘では当然CQCを狙ってくるだろう」

ゼロ少佐

「ザ・ボスがCQCを仕掛けてきたら、その瞬間にCQCボタンを押して  受け流すんだ」

ゼロ少佐

「うまく受け流せればザ・ボスの側面に回りこめる。君がCQCを仕掛け  るチャンスだぞ」

ゼロ少佐

「だが失敗すれば投げられた上、武器を分解されてしまうかもしれん」

ゼロ少佐

「ザ・ボスの動きをよく見ろ。タイミングをあやまるな!」
【ザ・ボス戦 時間制限】

ゼロ少佐

「ザ・ボスはミグに爆撃命令を出している。10分以内に決着をつけなけ  れば彼女もろとも吹き飛ばされるぞ」

ゼロ少佐

「ミグがやってくる前にザ・ボスを倒すんだ!」
【ザ・ボス戦 残り時間少ない】

ゼロ少佐

「スネーク、急げ! もう時間がない!」

ゼロ少佐

「ザ・ボスとの心中なぞ許さん! 早く決着を着けるんだ!!」
■ザ・ボス戦 パラメディック
【ザ・ボス戦 モノ投げ】

Pメディック

「ザ・ボスだって人間よ。注意がそれれば隙が生まれるに違いないわ」

Pメディック

「マガジンや捕獲キャプチャーした動物を投げてみるってのはどう!?」
【ザ・ボス戦 花】

Pメディック

「スネーク、ザ・ボスを見失ったら終わりよ。舞い落ちる花びらに惑わさ  れないで!」
■ザ・ボス戦 シギント
【ザ・ボス戦 パトリオット】
(1)

シギント

「ザ・ボスの使っている銃は、彼女が特別に作らせた世界にふたつとない  携行兵器だ。人はそれを『パトリオット』と呼んでいる」
(2)

シギント

「基本的には陸軍で研究中のXM16E1の銃身を短く切り詰め、  ストックを取り除いたものだ」

シギント

「ハンドガンの扱いやすさと、ライフル弾のストッピングパワーを備えた  銃だが、バレルを極端に短くしたおかげで反動は尋常じゃない」

シギント

「それを片手で扱うとはさすがはコブラ部隊のリーダー、伝説の英雄だ」
(3)

シギント

「パトリオットが火を吹いている間は正面からの攻撃は一切通用しないだ  ろう。ザ・ボスの背後や側面にまわって攻撃するんだ。いいな!」
【ザ・ボス戦 CQC分解】

シギント

「ザ・ボスにCQCを食らったら装備している武器を分解されるかもしれ  ない」

シギント

「分解された武器はアイテムボックスになってあたりに散らばるぞ。すぐ  に拾い集めてくれ」
【ザ・ボス戦 スタンスモーク】

シギント

「スタングレネードやスモークグレネードで目くらましをかける戦術は有  効だろう」

シギント

「ザ・ボスがあんたを見失っているうちに彼女の背後や側面にまわりこん  で攻撃するんだ!」
【ザ・ボス戦 位置掴め】

シギント

「スネーク、ザ・ボスに見つからないように花畑を進んで、背後に回りこ  むんだ」

シギント

「ザ・ボスの位置はアクティブソナーや動体探知機を使って掴んでくれ」

シギント

「バッテリーの残量に気をつけろよ!」
【ザ・ボス戦 ミグ】
(1)

シギント

「ザ・ボスはミグを呼んだのか?」
(2)

シギント

「ザ・ボスが呼んだのはおそらくミグ21。ソ連の前線戦闘機だ」

シギント

「対地攻撃用にロケット弾ポッドや爆弾も装備できる」
(3)

シギント

「ミグにナパームでも落とされたら本当にひとたまりもないぞ。  それまでにザ・ボスを倒すんだ!」
【ザ・ボス戦 時間ない】

シギント

「スネーク! もう時間がないぞ! 早く決着をつけるんだ!!」
■~ルーレット戦 少佐
【ルーレット戦 とれ!】

ゼロ少佐

「スネーク、床に落ちたアイテムボックスを拾うんだ」

ゼロ少佐

「そのどちらかに弾の込められたリボルバーが入っている」

ゼロ少佐

「私は君の運を信じる! さあ銃を拾うんだ!!」
■~ルーレット戦 パラメディック
【ルーレット戦 落ちた銃とれ】

Pメディック

「スネーク、早く銃を拾うのよ! 自分のカンを信じて!」
■~ルーレット戦 シギント
【ルーレット戦 取れ!】

シギント

「ここまで来たらもうやるしかないぞ! 落ちている銃を拾うんだ!」
Section 8
エンディング
【エンディングポリゴンデモ3】
ポリデモ(視点変更ボタン有り/コテージ/夜)
アメリカのどこかのコテージか小屋。暖炉のある部屋。
ベッド(寝室ではない)はなく、リビング。
暖炉が燃えている。暖炉の前でグラスを掲げている二人。
服は着ている。床の上にカーペット。床の上に向き合っている。

スネーク

「これからどうする? KGBに戻るのか?」

EVA

「どうして欲しい?」

スネーク

「アメリカに戻るつもりは?」

EVA

「戻れない。私はアメリカを捨てたのよ」

スネーク

「君はアメリカを救ったんだぞ?」

EVA

「あなたとね」

スネーク

「それに、ディナー(寿司バー)の約束をした」
ワインをごくりと飲みEVA。

EVA

「(ワインをごくりと飲む音)」

EVA

「それも任務?」

EVA

「それとも命令?」
EVAは自分のワイングラスを床に置く。

EVA

「それともあなたのお願い?」
EVA、スネークのワイングラスを取って床に置く。

EVA

「ああ、それってプロポーズ?(ローズネタ)」
EVA、スネークに迫る。

スネーク

「……」
気持ちが盛り上がるスネーク。受け入れる。

EVA

「もう誰の命令も聞かないわ」
狂おしくふれ合う二人。
暖炉で愛し合う二人。ディープなキス。

スネーク

「(愛し合う呼吸音)」

EVA

「(愛し合う呼吸音)」
ワイングラス、倒れるが、二人は気にしない。
ゼロからの無線機がなる。EVAは無線機を掴んで、暖炉に投げ込む。倒れ込む二人。
暖炉燃えている。
暖炉にズームでフェードアウト、60年代王道のラブシーン演出。
【エンディングポリゴンデモ4】
スネーク、床の上に上半身裸で寝ている。目を開けるスネーク。
朝目覚めるとEVAの姿はない。床の上に倒れたグラスはちゃんと机の上に戻されている。暖炉の火は消えている。
EVAが持っていた所持品や証拠品は全て、燃やされて処分されている。謎の通信機材も燃えている。
机の上に近寄るスネーク。
机の上に簡単な置き手紙。テープレコーダーと写真も置いてある。
写真はスネーク(滝壺時)。裏に口紅で文字とキスマークが書かれている。文字は 「さよなら」のみ。EVAのモノローグ始まる。

EVA

「専門家によると世界最古のスパイは聖書に出て来た蛇(スネーク)らし  いわ」

EVA

「確かにエデンの園で、EVAイヴは蛇に誘惑された」

EVA

「でも今回、蛇(スネーク)を誘惑して禁断の果実、知恵の実(遺産)を  手に入れたのは私(EVA)」

EVA

「スネーク、ごめんなさい」
手紙に横にオープンリールのテープが置いてある。スネーク、テープを取る。
オープンリールを再生装置(60年代初期)にかけてスイッチを入れる。
リールが回り始める。
EVAの声が聞こえる。音声のノイズが酷い。ブツブツという音が聞こえる。
録音はスネークがまだ眠っている間に収録された。

EVA

「スネーク、おはよう」

EVA

「よく眠っていたようね」

EVA

「まず謝らないといけない」
【エンディングポリゴンデモ42】
回想:EVAが眠るスネークを見下ろしている様子がフラッシュバックする。

EVA

「私は、フルシチョフに送り込まれたスパイではない」

EVA

「KGBでも、元NSA(国家安全保障局)のスパイでもない」
【エンディングポリゴンデ44】
スネーク、葉巻の口を噛み切り、シガーマッチで火をつける。

EVA

「私は中華人民共和国、人民解放軍総参謀部第二部のスパイ……」

EVA

「全ては嘘。あなたを騙した……ごめんなさい」
EVA、コテージの外。
バイクに荷物を積んでいる。
ヘルメットは無し。
スネーク、葉巻を吸いながら物想いにふけっている。

EVA

「中国にも『賢者達』の残留員(生き残り)がいるの」

EVA

「そうよ、私の任務は大佐が隠していた『賢者の遺産』を奪うこと」

EVA

「その為にKGBのスパイとして潜り込んだ」
スネーク、紫煙をはき出す。

EVA

「1960年に亡命した元NSA(国家安全保障局)暗号解読員は……」

EVA

「本当は二人とも男」
【エンディングムービー2】
回想:思い出すスネーク。合い言葉「愛国者はらりるれろ」答えられないEVA。

EVA

「本物のアダムは約束の場所に現れなかった」

EVA

「私が彼を始末する必要もなかった」

EVA

「私はEVAの名を騙って潜り込んだ……」
実はアダムはオセロット。

EVA

「ソコロフも、あなたも、大佐までも……それを信じた」

EVA

「『賢者の遺産』はもともと米中ソ共用のものだった」
【エンディングポリゴンデモ46】
オープンリール装置とのスネーク、EVAのカットバック。

EVA

「ソ連やアメリカの独占を許す訳にはいかない」

EVA

「中国政府もその莫大な『遺産』に注目していた」
ポケットからフィルム(色が違う偽物)を取り出して見入るEVA。

EVA

「『遺産』のマイクロフィルムは手に入れた」

EVA

「それと……」
もうひとつのマイクロフィルム(ソコロフから貰ったもの)を取り出す。

EVA

「シャゴホッドの核ミサイル発射データもね(ソコロフから)」

EVA

「5年前、ソ連から核兵器の技術供与を停止されて以来、中国の  『両弾一星』……原水爆と宇宙ロケットの開発は滞っていた」
その後、中国は1964年にIRBM試射。1966年10月にIRBMに核弾頭を積んで試射する実験を行う。中国のICBM試射成功は1979年。初の人工衛星は1970年4月。最初の水爆実験は1967年6月。
オープンリール装置とのスネーク、EVAのカットバック。
EVAは口紅を引く。

EVA

「だけどこれで我が国も核を持てるようになる」

EVA

「米ソに負けない抑止力を手にできる」
写真の裏にキスマークをつける。写真を置いて、立ち去ろうとするEVA。しばらく室内を名残惜しそうに見つめる。スネークがベッドで眠っている。

EVA

「全てはうまくいった。あなたの協力で……」

EVA

「私も残留『賢者達』のひとり」
バイクに乗り込みエンジンをかける。

EVA

対米諜報技術訓練所チャームスクールを卒業した『賢者達』の工作員」

EVA

「米中ソ共同出資の施設で潜伏工作員スリーパー候補として育てられた」
オープンリール装置とのスネーク、EVAのカットバック。

EVA

「大戦前の事よ。世界中から子供達が集められていた(拉致)」

EVA

「だから、私はネイティブのアメリカ人と変わらない」
スネーク、本物のマイクロフィルムを取り出す。

EVA

「あなたや大佐が見抜けなくても仕方がない」

EVA

「でも、あの人は最初から気づいていた」

EVA

「彼女も大戦前まで『賢者達』の訓練所で教官をしていたから」
バイクの上で長いブロンドの髪を風に流す。
EVA、バイクに跨り、後ろを見つめる。スネークを思い出す。

EVA

「ザ・ボスだけは騙せなかった」

EVA

「ザ・ボスは私が偽物だと知っていた」

EVA

「私は彼女から全てを聞いた」
【エンディングムービー3】
回想:VS大佐前のザ・ボス、EVAを連れて行く。

EVA

「なぜ私に打ち明けるのか?」

EVA

「その時はわからなかった」

EVA

「でも、いまならわかる」

EVA

「スネーク? 彼女はあなたに伝えたかったのよ」

EVA

「あなたに伝えるために私が選ばれた」

EVA

「だから私は助けられた」
【エンディングポリゴンデモ48】
回想・眠るスネークを見るEVA。任務成功の通信を中国側にしているEVA。通信が終わる。

EVA

「あなたには多くの嘘を付いた。でも、これは違う」

EVA

「私が政府から指示された任務は『遺産』の入手と……」

EVA

「真相を知っている者を全て始末する事」

EVA

「つまり、あなたをも殺さなければならない」
銃を一度はスネークに構える。

EVA

「でも、それは出来ない」

EVA

「あなたと愛し合ったからじゃない」

EVA

「あなたに命を救われたからでもない」

EVA

「あの人との約束を守るため」

EVA

「ザ・ボスとの約束」
【エンディングポリゴンデモ49】
リールが回っている。テープの残りは少し。暖炉に謎の通信機を投げ込む。

EVA

「これだけはあなたに言わなければならない」
EVA、サングラスをかけて出発!

EVA

「そしてあなたには……生きてもらわなければならない」
スネークの前で装置は煙が出て壊れる。
【エンディングポリゴンデモ5(MC)】
スネーク、正装(軍服)している。
ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ氏によるパトリオット曲がこのあたりからかかる。
EVAの声は続く。別シーンにダイアログがかかる。

EVA

「スネーク、いい?」

EVA

「彼女はアメリカの裏切り者ではない」

EVA

「いいえ、彼女はむしろ国の為に死んでいった英雄」

EVA

「彼女は全て覚悟の上で任務を遂行した」

EVA

「自己犠牲……それが彼女の務めだった」
ポリデモはスネークの表彰シーン。スネークは軍服姿。トムはお洒落なスーツ姿。シギント、パラメディックもいる。
スネーク、勲章を授与される。FOXの正式マークが壁にある。
CIA長官、大統領、国防長官、国家安全委員長等が居る。
これらの表彰式にEVAのモノローグがかかる。
手をたたく大統領達。笑う長官達。誇らしいFOX隊員達。スネークは無表情。
EVAのモノローグとかぶるように授賞式現場の声がはいる。
CIA長官から勲章を貰う。CIA長官室。CIAから公式に認められた特殊潜入部隊 「FOX」のマークが掲げられている。隣に誇らしいゼロの姿。
編注:製品版では大統領がスネークに勲章を渡している。

大統領

「ザ・ボスを越える称号……」

大統領

「君にBIGBOSSの称号を与える」

大統領

「君は真の愛国者パトリオットだ」(真の愛国者はザ・ボスであり、この結果が  MGS2の愛国者に繋がる)
勲章を貰って退席するスネーク。
CIA長官に耳打ちする国防省(軍関係)高官。

国防省高官

「我が軍にもFOXのような潜入部隊を編成すべきだと思うんだが……」

国防省高官

「彼のような、極秘裏に潜入して任務を遂行する……」

国防省高官

兵士ソルジャー諜報員エージェントを兼ね備えた……」

EVA

「ザ・ボスの亡命はアメリカ政府が仕組んだ偽装亡命だったの」

EVA

「アメリカ政府は『賢者の遺産』を手に入れるために大きな芝居を  うった」

EVA

「その主役がザ・ボス」

EVA

「ヴォルギン大佐が受け継いだ『遺産』を手に入れ……」

EVA

「同時にシャゴホッドを破壊する為に仕組んだ」

EVA

「大佐も伝説の英雄であるザ・ボスにだけは気を許す」

EVA

「『賢者の遺産』のありかを探るのが彼女の最大の任務」

EVA

「偽装亡命はうまくいった」
【エンディングムービー10】
回想:プロローグの核爆発シーン。

EVA

「ただ(VRミッションで)思いもしない事態が起こった」

EVA

「ヴォルギン大佐がソコロフ設計局に向けてアメリカの核弾頭を撃ち込ん  だ」

EVA

「アメリカ政府はフルシチョフから潔白を求められた」

EVA

「『遺産』の奪取という当初の計画を中止する事もできない」

EVA

「作戦のシナリオは大きく加筆、修正させられた」

EVA

「アメリカ政府の潔白を証明するためにザ・ボスは抹殺されなければいけ  ない……」

EVA

「自らの政府の手によって」

EVA

「公に、そして後々まで記録されなければいけない」

EVA

「それが穏便にすませる最善の策だと結論された」
回想:ザ・ボス登場シーン。

EVA

「生還は許されなかった」

EVA

「自決も許されない」

EVA

「あなたに、愛した弟子(サン)によって命を絶たれる……」

EVA

「それが政府の望んだ、遂行されなくてはならない……」

EVA

「彼女に課せられた任務……」

EVA

「あなたに殺される事が……」

EVA

「彼女に与えられた責務だった」

EVA

「軍務のために仲間を背く」

EVA

「常人なら到底、耐えられない重荷」
【エンディングポリゴンデモ52】
スネーク、無縁墓地を進んでいく。無数の戦死者の墓地。その一角に無縁墓地がある。
誰もいない。かなり鄙びている。
無縁墓地にザ・ボスの墓。
EVAの声が被る。MGS1のラストのよう。

EVA

「彼女は汚名を着せられたまま葬られる」

EVA

「後の世紀まで彼女は語りつがれる」

EVA

「アメリカでは恥知らずの売国奴として……」

EVA

「ソ連では核兵器を撃ち込んだ凶人として……」
EVAの声が少し震えている。

EVA

「表の世界史に犯罪者として永久に記録される」

EVA

「誰にも理解されないまま……」

EVA

「それがザ・ボスの最後の任務ミッション

EVA

「彼女は見事に任務ミッションを全うした」

EVA

「でもあなただけには伝えたかったのだと思う」

EVA

「あなたの記憶の中には残りたかったのだと思う」

EVA

「軍人としてではなく、女として」

EVA

「だけど自分の口から伝える事は禁じられていた」

EVA

「それで私に真実を……」
花畑の花を墓石に飾る。パトリオット・ピストルを置く。
スネーク、敬礼! スネークの目に涙。主観にすると涙が見える。
墓地の名前も見える。
スネーク、ザ・ボスの墓の前で泣く。
EVAはすでに声を震わせている。

EVA

「スネーク、これは歴史には記録されない」

EVA

「誰にも伝えられる事のない」

EVA

「あなたの心だけに残す……」

EVA

「彼女の帰還報告デブリーフィング
泣き出しているEVA。MGSテーマで遺伝子やミーム等への皮肉。

EVA

「全ては国のため」

EVA

「祖国の為、名誉(オナー)も命も捧げた」

EVA

「彼女こそが英雄(ヒーロー)よ」

EVA

「彼女こそが真の愛国者パトリオット
ザ・ボスに対して心からの敬礼。スネーク、その姿勢をいつまでも崩さない。
軍帽を被り、片目に眼帯。ビッグボス泣く。
黒バックに年代ロール。音楽は続いている。
年代をスクロール。
1964年 10月15日
フルシチョフ解任、ブレジネフが共産党第一書記、首相コスイギン
1964年 10月16日
中国、タクラマカン砂漠で原爆実験に成功
1965年
シギント、「ARPA」(国防総省の高等研究計画局)今のDARPAへ。
1969年から導入されるARPAnetの立ち上げに関わる。
1966年
米政府機関による救急医療に関する調査が行われる。
米国運輸省がEMT制度の立案を行う。
1968年
EVA、ハノイで消息不明
1970年
パラメディック、ワシントン州シアトル市に米国初のパラメディック制度導入
1970年
ゼロ少佐はFOXを解散
1970年
アメリカ残りの遺産を入手、米国「賢者達」は「愛国者達」と改名
1971年
ビッグボスはゼロ少佐の意志を継いで、「FOX」を元に「FOXHOUND」部隊を設立。
1972年
恐るべき子供達計画
ビッグボスの子供達、生まれる
エンディング エンドロール
スタッフクレジットが上がってくる。まずはキャスト。次にスタッフ。
BGMはSTAR SAILORの「WAY TO FALL」日本語版は日本語訳。
エンドロールの後、クレジットのラストに「MGS3 スネークイーター」
【エンディング電話デモ】
「MGS3 SNAKE EATER」+黒バック
電話での会話。
アメリカの思惑とソ連の思惑をそれぞれの電話交信内容で明らかにする。それぞれの背後に黒幕が居て、それぞれに独自の思惑が錯綜していた。受け手はどちらもオセロット。
電話(ソ連サイドの会話)。
オセロットとKGB局長の会話。

オセロット

「はい。グロズニィグラードもグラーニン設計局も跡形もなく  ……確かに。ですが必要な犠牲でした……」

オセロット

「ええ、確かにザ・ボスの処理はCIAアメリカの手で……」

オセロット

「ホワイトハウス(アメリカ)も満足しているはずです」

オセロット

「フルシチョフはこれで終わりです」

オセロット

「次はあなた方の時代……」

オセロット

「……そう。全ての真相を押さえることはアメリカ大統領の首根っこを押  さえることにもなります。今後の外交にも切り札が」(今回の真相を  抑えてある。これをネタに外交ができる)

オセロット

「それではKGB局長、また……」
電話を切り、次の電話をかける音。通話相手はCIA長官。
電話(アメリカサイドの会話)。
CIA長官とオセロットの会話。
オセロットはCIA(賢者達)の為に働く、 長官直下の3重スパイだった。

オセロット

「はい、私です」

オセロット

「ザ・ボスは見事に任務を全うしました」

オセロット

「『賢者の遺産』は無事我々……アメリカの手に……」

オセロット

「この資金があれば……ええ、『賢者達』を再開できます」

オセロット

「中国側には偽のフィルムを掴ませました……」

オセロット

「今頃、中国政府は大慌てでしょう」

オセロット

「……はい。アメリカ側に戻った資金はまだ半分です……」

オセロット

「まだKGBに『遺産』の一部が……」

オセロット

「ええ、例の兵器シャゴホッドは灰に……」

オセロット

「そうです」

オセロット

「こちらから持ちこんだデイビークロケットでグロズニィグラードもろと  も……」

オセロット

「ええ、それもザ・ボスが……」

オセロット

「それと、グラーニンから面白いものを手に入れました。全く新しい核攻  撃システムです。いずれ役に立つ日がくるかと……」

オセロット

「……はい。ジョン、いえスネークのおかげです。フルシチョフ(軍部)  もそう信じています。……ええ。我々の嘘を。事を荒立てる様子はあり  ません」

オセロット

「第二戦備態勢も解除されました」

オセロット

「ソ連(KGB)側も私の正体には気づいていません」

オセロット

「私が三重スパイ、トリプル・クロスであるとは……」

オセロット

「引き続き、新政権とのコンタクト(スパイ)を続けます」

オセロット

「……はい、誰も私をADAMだとは気づいていないようです」

オセロット

「ええ、それでは……CIA長官」
プレイヤーの結果表示。
無線会話集
無線会話集
無線会話集
■操作説明 バーチャスミッションのみ
【キャプチャーについて】
(1)

トム少佐

「スネーク、スタミナを維持するには、食事を摂ることが不可欠だぞ」
(2)

トム少佐

「本作戦の基本概念は現地調達だ。無論、食糧に関しても……」

スネーク

「現地調達」

トム少佐

「そういうことだ」

スネーク

「だが最低限の糧食くらいは持っていってもよかったんじゃないのか?」

トム少佐

「何でも持っていきたがるのはアメリカ人の悪い癖だ。装備に頼りすぎな  んだよ。私のいたSASとは大違いだ」

トム少佐

「勿論、『FOX』では私のやり方に従ってもらう」

スネーク

「(少々不満げ)ああ、わかってる」

トム少佐

「そんな声を出すな。現地では軍用のレーションより美味いものも見つか  るかもしれんぞ」

スネーク

「だといいがな」
(3)

トム少佐

「食糧は現地の動植物を捕獲して調達するんだ。作戦地域にいる動植物の  資料をパラメディックに渡してある」

トム少佐

「そのエリアの動植物についての情報は彼女に聞いてくれ」
【サバイバルビュアー】

トム少佐

「スネーク、迷彩の選択や重傷の治療、食事などはサバイバルビュアーを  使って行うんだ」

トム少佐

「詳しくは、ザ・ボスやパラメディックに聞くといい」
→ふたりに無線をしたことがない場合、
「パラメディックの周波数」「ザ・ボスの周波数」へ
■操作説明
【CQC操作】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、CQCの操作を復習しよう」

ゼロ少佐

「CQCボタンを一回押せばパンチが出せる。そのままボタンを連打すれ  ばコンボ連携技を繰り出すことも出来るぞ」

ゼロ少佐

「だがCQCの真価は敵を掴んでからにある」

ゼロ少佐

「CQCボタンを離さず押しっぱなしにすれば、右手で敵を掴まえる」

ゼロ少佐

「同時に左スティックを入力していれば、敵を地面に叩きつけることが出  来るだろう」

ゼロ少佐

「左スティックを入力していなければ、そのまま敵の背後に回り込み、拘  束することが可能だ」
(2)

ゼロ少佐

「背後から拘束すれば敵をほぼ完全に無力化できる。この状態からは様々  なアクションへの移行が可能だ」

ゼロ少佐

「そのままCQCボタンを強く押し込めば、ナイフで敵の喉元をかき切る  ことが出来る」

ゼロ少佐

「左スティックを入力しながらCQCボタンを押せば敵を地面へ叩きつけ  ることも可能だ」

ゼロ少佐

「CQCボタンを軽く連打すれば敵の首を絞めることも出来るだろう。気  絶させるのも、絞め続けて殺すのも君次第だ」

ゼロ少佐

「CQCボタンを押しっぱなしにしていれば、左スティックで敵を掴まえ  たまま移動することも出来る」

ゼロ少佐

「武器ボタンを押せば、装備している武器を構えることも可能だ」

ゼロ少佐

「仲間を盾に取られれば、敵も攻撃をためらうに違いない。その隙を主観  攻撃でつくのもいいだろう」

ゼロ少佐

「左スティックを押し込めば、敵を尋問することも出来る。意外な情報が  手に入ることもあるかもしれんな」

ゼロ少佐

「ただし、敵を捕まえて無力化したとしても隙を見せれば反撃されるぞ。  注意してくれ」
(3)

ゼロ少佐

「CQCで敵を掴まえることが出来るのは素手やサバイバルナイフ、ハン  ドガンなど右手で敵を掴んだり引っ掛けたりできる武器だけだ」

ゼロ少佐

突撃銃アサルトライフルなどの両手がふさがる武器や、手榴弾など右手で敵をコント  ロールできない武器を装備している時は掴むことが出来ない」

ゼロ少佐

「つまり突撃銃アサルトライフルや手榴弾ではCQCは使えないということだ」

ゼロ少佐

「その武器でCQCが使えるかどうかはアイコンを見ればわかるだろう」
【立ちしゃがみホフク】

トム少佐

「スネーク、注意してくれ。立ち、しゃがみ、ホフクの各姿勢から他の姿  勢へ移行する操作は今までの訓練とは多少異なっている」

トム少佐

「立った状態から、ホフクボタンを短く押すとしゃがみ、長く押し込むと  ホフクだ」

トム少佐

「しゃがみの状態は、立った状態よりも姿勢が低い分、カムフラージュ率  も高くなるぞ」

トム少佐

「また姿勢が安定するので、銃の反動も押さえ込みやすくなる。実際に  撃ってみれば立った状態よりも集弾率が高くなるのがわかるはずだ」

トム少佐

「しゃがみの状態から、ホフクボタンを押すと立ち上がり、左スティック  を入力するとその方向へホフクする」

トム少佐

「ホフクすれば、カムフラージュ率が非常に高くなり、しゃがみの状態よ  りもさらに安定した射撃が行えるだろう」

トム少佐

「ホフクのまま左スティックを入力すれば、その方向へホフクで移動して  いくことが可能だ」

トム少佐

「この時、左スティックの倒し方を少しにすれば、移動は遅くなるが全く  音を立てずに這っていくことが出来る」

トム少佐

「ただしホフクの移動は立って移動するよりもスタミナを消耗するから気  をつけてくれ」

トム少佐

「ホフクの状態から、ホフクボタンを長く押し込むと立ち上がる。ホフク  ボタンを短く押せばしゃがみの状態へ移行する」

トム少佐

「ホフクからすぐに立ち上がるには、ホフクボタンを長く押し込むという  ことを忘れないでくれ」
【歩き】

トム少佐

「スネーク、常に走って移動するのは賢明とはいえないぞ。状況に応じて  走りと歩きを使い分けるんだ」

トム少佐

「左スティックの倒し方を少しにすれば歩きになる」

トム少佐

「移動速度は遅いがスタミナの消費が少なく、走るよりも敵から見つかり  にくい」

トム少佐

「敵の近くや、スタミナの消耗を抑えたい場合には歩きで移動するといい  だろう」
【足跡】

ゼロ少佐

「スネーク、水やぬかるんだ場所を踏むと足が濡れてしまうぞ」

ゼロ少佐

「足が濡れた状態で歩けば足跡がつく。敵に追跡の手がかりを与えること  になるだろう」

ゼロ少佐

「水溜りやぬかるんだ場所は出来るだけさけて通るようにするんだ」

ゼロ少佐

「もし足が濡れてもホフクで進めば足跡はつかない。足跡を辿られたくな  い時はホフクで移動してくれ」
【カムフラージュで敵の命中率下がる】

ゼロ少佐

「スネーク、カムフラージュ率を高くすることの利点は敵から発見されに  くくなるだけではない」

ゼロ少佐

「視認性が低くなれば、狙いを定めにくくなる。つまり敵の弾があたりに  くくなるんだ」

ゼロ少佐

「カムフラージュ率は常に高く保つよう心がけてくれ」
【死体隠せ】
(1)

トム少佐

「スネーク、倒した敵の体をそのまま放っておくのは得策ではないぞ」

トム少佐

「倒した敵の体が発見されれば、当然敵は君の侵入を知ることになる。警  戒も強化されるだろう」

トム少佐

「敵を倒したら、その体を草むらの中など、人目につかない場所へ移動さ  せるんだ」
(2)

トム少佐

「倒れた敵の近くで、武器を装備せずに武器ボタンを押せば、敵の体を抱  える」

トム少佐

「そのまま武器ボタンを押しっぱなしにすれば、敵を引きずりながら移動  することが出来る。体を下ろすには武器ボタンを離せばいい」
【台登り】

トム少佐

「腰くらいの高さのものはアクションボタンを押せば上に登ることができ  る」

トム少佐

「よじ登ることで歩いては行けない場所へ行けたり、普通では取れないア  イテムを取ることも出来るかもしれん」

トム少佐

「忘れずに試してみろ」
【壁叩き】

トム少佐

「壁に張り付いた状態でCQCボタンを押すと、壁を叩いて音を立てるこ  とが出来るぞ」

トム少佐

「物音を立てれば敵の注意を引くことが出来る」

トム少佐

「敵を誤った方向へ誘導してその隙をつく、あるいは敵を自分の近くまで  おびき寄せて背後から襲うなど、様々な使い道がある」

トム少佐

「有効に使ってくれ」
【ビハインド】

トム少佐

「スネーク、木や曲がり角などの壁に張り付くと、カメラが下がり、背後  を見渡せるようになる。これがビハインドカメラだ」

トム少佐

「遮蔽物に身を隠しながら背後の様子を伺うことが出来るぞ」

トム少佐

「またビハインドからは左右のステップボタンで覗き込み、武器ボタンで  飛び出し撃ちなど、さまざまなアクションを行うことも出来る」

トム少佐

「ビハインドを使いこなすことは、任務達成の第一歩と言っていい。有効  に使ってくれ」
【ビハインド中右スティックカメラ】

トム少佐

「ビハインドの状態で右スティックを動かすと、その方向を伺うことが出  来る」

トム少佐

「左ステップボタン、右ステップボタンによる覗き込みよりも見える範囲  は少ないが、体を乗り出さないぶん安全でもある」

トム少佐

「うまく使い分けてくれ」
【覗き込み】

トム少佐

「ビハインドの状態で、左ステップボタンまたは右ステップボタンを押す  と遮蔽物から身を乗り出して後方を確認することが出来る」

トム少佐

「これが覗き込みと呼ばれるアクションだ」

トム少佐

「通常のビハインドよりも広い範囲を視界に収めることができる。偵察時  には有効なはずだ」

トム少佐

「しかし体を乗り出す分、敵に見つかる危険も大きくなるということは忘  れないでくれ」
【飛び出し撃ち】

トム少佐

「ビハインドカメラの時に、銃を装備していれば武器ボタンを押すことで  飛び出し撃ちが可能だ」

トム少佐

「遮蔽物を盾に敵の銃撃を防いでいる状態からも、飛び出し撃ちを使え  ば、機を見て素早く攻撃に転じることが出来るだろう」

トム少佐

「銃撃戦の時には重要なテクニックになるぞ。うまく使ってくれ」
【ハンドガンの構えおろし】

トム少佐

「ハンドガンは武器ボタンを押すと構え、離すと発砲する」

トム少佐

「構えたあと発砲せず銃を下ろすには、武器ボタンをゆっくり離せばい  い」

トム少佐

「この感覚は体で覚えるしかないな。新兵の中には、ホールドアップの際  に誤って敵を撃ってしまう者も多いと聞く」

トム少佐

「普段から訓練しておけば、本番で間違いを犯す危険性も少なくなる。不  安を感じるなら鍛錬しておくといい」
【ライフルの構えおろし】

トム少佐

突撃銃アサルトライフルの操作はハンドガンとは少し違うぞ。武器ボタンを軽く押すと構  え、そこから武器ボタンを押し込むことで発砲となる」

トム少佐

「ホールドアップの時など、発砲せずに銃を下ろしたい時は構えた状態か  ら武器ボタンを押し込まずに、ただ離せばいい」

トム少佐

「構えた時に発砲してしまわないよう注意してくれ」
【頭が急所】

トム少佐

「スネーク、銃弾は敵のどこに当たったかによって与えるダメージが  変わってくる」

トム少佐

「手や足を狙っても一発で仕留めることは出来んぞ」

トム少佐

「敵を一撃で倒さなければならない時は主観攻撃で確実に頭を狙うんだ」
【麻酔銃の効果】

トム少佐

「スネーク、Mk22は麻酔銃だ。敵を傷つけることなく眠らせることが  出来る」

トム少佐

「麻酔弾は敵のどこに当たったかによって、麻酔が効くまでの時間が変  わってくるぞ」

トム少佐

「腕や足に当てても、麻酔が効き始めるまでに時間がかかる。しかし頭に  当てれば即座に昏倒させることが出来るだろう」

トム少佐

「敵を瞬時に眠らせたいなら、頭を狙え。いいな」
【アイテムボックス】

トム少佐

「スネーク、アイテムボックスを見かけたら主観でよく見てみろ。中に何  が入っているかが、わかるはずだ」

トム少佐

「アイテムを取りに行くことに危険が伴う状況もある」

トム少佐

「そうした場合では、まず中身を確認してから、本当に取りに行くかどう  か決めるんだ。必要なら双眼鏡も使うといい」
【投擲距離】

トム少佐

「グレネードなどは武器ボタンを押す時の強さで投擲距離が変わる」

トム少佐

「武器ボタンを軽く押せば近くへ落とし、強く押し込めば遠くへ投げる。  状況に応じて使い分けるんだ」

トム少佐

「投擲は主観カメラの状態でも可能だ。主観で投げれば、より正確な位置  に投げ込むことが出来るだろう。うまく使ってくれ」
【食糧投げ】

トム少佐

捕獲キャプチャーした食糧を武器として身につければ、武器ボタンでその食糧を投擲  することが出来る」

トム少佐

「生け捕りした動物を敵の近くに投げつければ、敵の注意をそらすことも  出来るかもしれないな」

トム少佐

「腹の減っている兵士なら食糧に飛びついてくる場合もあるだろう」

トム少佐

「限られた装備で挑む作戦だ。現地で手に入れたものは最大限に利用して  くれ」
【右スティックカメラ】

トム少佐

「俯瞰カメラの時に右スティックを動かせば、その方向に意識を向けるこ  とが出来るぞ」

トム少佐

「右スティックを左に倒せば画面左、右に倒せば右、上なら奥、下なら手  前がよく見えるようになるだろう」

トム少佐

「右スティックを倒している状態で左スティックを押し込めば、その位置  にカメラを固定することも出来る」

トム少佐

「例えば、北へ進む時は右スティックを上に倒したまま左スティックを押  し込んでカメラを固定し、前方を偵察しながら進むといい」

トム少佐

「また、その途中で東に敵のパトロール部隊を発見したなら、カメラを右  寄りに固定して敵の様子を伺いつつ隠れるといいだろう」

トム少佐

「うまく使いこなせば任務を相当有利に運べるはずだ。有効に使ってく  れ」
【エルード】

トム少佐

「枝の上や、手すりの前などでアクションボタンを押せば、そこへぶら下  がることが出来る」

トム少佐

「これがエルードと呼ばれるアクションだ」

トム少佐

「エルードを使ったほうが地上を歩くより有利になる場合もある」

トム少佐

「またぶらさがることで敵の視線の外へまわり、身を隠すことが出来る場  合もあるだろう」
【エルード2】

トム少佐

「エルード中も、左スティックや左ステップボタン、右ステップボタンで  左右に移動することが出来る」

トム少佐

「エルードから這い上がりたい時はもう一度アクションボタンを押してく  れ。飛び降りたければホフクボタンを押せばいい」
【エルード3】

トム少佐

「永遠にエルードし続けることは出来ないぞ。エルード中に握力が尽きれ  ば、それ以上掴まっていられなくなる」

トム少佐

「握力を確認するには握力GRIPゲージを見ればいい。エルードに入ると、スタ  ミナゲージの上に青いゲージが表示される。これが握力GRIPゲージだ」

トム少佐

「このゲージが君の握力を表している。エルードし続けている間、  握力GRIPゲージが減っていくのがわかるはずだ」

トム少佐

握力GRIPゲージがなくなれば、その場で落下してしまうぞ。それまでに這い  上がるようにするんだ」

トム少佐

握力GRIPゲージの長さはスタミナの量によって変わってくる。長時間エルー  ドする必要があるなら、まずスタミナを回復させておくことだ」
【エルード4】

トム少佐

「落下中に掴まることが出来るものがあったなら、その前でアクションボ  タンを押してみるといい」

トム少佐

「うまくタイミングが合えば、そこへエルードすることが出来るはずだ」

トム少佐

「これをうまく使えば、通常の方法ではたどり着けない場所へ行くことも  出来るかもしれん」

トム少佐

「レアなアイテムが手に入る可能性もあるぞ。地形をよく見て、狙えそう  なら試してみるといい」
【エルード5】

トム少佐

「エルード中にホフクボタンを押すと、真下へ飛び降りる」

トム少佐

「この時、うまく敵の真上に落ちれば敵を一撃で気絶させることが出来る  ぞ」

トム少佐

「木の上などにいるとき、下に敵が通るのを見たら狙ってみるといいだろ  う」
【ホールドアップ】
(1)

トム少佐

「見つからないように敵へ近づき、死角から銃を突きつければ、敵を無力  化することが出来る」

トム少佐

「これがホールドアップだ」

トム少佐

「ただし、敵を無力化しても目の前で武器を収めたり、その場から立ち去  るところを見られれば敵は反撃に出るだろう。注意してくれ」
(2)

トム少佐

「敵をホールドアップすると、アイテムを出すことがある」

トム少佐

「危険は伴うが、残弾や治療アイテムの残りが心細い状況にある場合は、  狙ってみるのもいいだろう」

トム少佐

「アイテムを取り上げても再度脅せば、さらに隠し持っていたアイテムを  出すこともあるかもしれんな」
【方向固定移動】

トム少佐

「俯瞰カメラの時、武器を構えたままエイムボタンを押しっぱなしにすれ  ば、その方向へ武器を向けたまま移動することが出来る」

トム少佐

「突撃時や退却時など、特定の方向へ火力を集中させながら移動したい時  には役立つだろう」
【主観中左右ステップ】
(1)

トム少佐

「主観カメラの状態で、右ステップボタンを押すと右、左ステップボタン  を押すと左に一歩ステップすることが出来る」

トム少佐

「遮蔽物に隠れながら攻撃する場合や、物陰から偵察を行う場合に役立つ  だろう」
(2)

トム少佐

「主観カメラの状態で左ステップボタンと右ステップボタンを同時に押す  と、その場で少し上へ伸び上がることが出来る」

トム少佐

「遮蔽物に隠れながらの銃撃戦や、偵察の際には役立つはずだ」
【イントルード】

トム少佐

「狭いところに潜り込んだ時はイントルードカメラになる」

トム少佐

「イントルードカメラは、移動の仕方が俯瞰カメラとは少々異なるぞ」

トム少佐

「左スティックの上で前進、下で後退、左右で方向転換だ。方向キーの左  右はそれぞれの方向への並行移動になる」

トム少佐

「左スティックの倒し方を大きくすれば、早く移動出来るが、音がしてし  まう。敵が近くにいれば気づかれる危険があるぞ」

トム少佐

「左スティックの倒し方を少しにすれば、音を立てることなく移動できる  が、速度は遅くなる」

トム少佐

「状況によって使い分けるようにしてくれ」
【早ホフクと遅ホフク】

トム少佐

「立っている時だけではなく、ホフクやイントルードの状態でも  左スティックの倒し方で移動する早さを変えることが出来る」

トム少佐

「左スティックを大きく倒せば早く進むことが出来るが、音が鳴ってしま  う。敵が近くにいれば気づかれるぞ」

トム少佐

「左スティックの倒し方を少しにすれば、音を立てずに移動することが出  来る」

トム少佐

「移動速度は遅くなるが、音を立てたくない時にはこちらを使うといい」
【ドア】
(1)

トム少佐

「スネーク、そこには扉があるのか?」

スネーク

「ああ。押して開ける扉だ」

トム少佐

「そのタイプの扉は、今までの訓練とは開け方が少々異なるから注意して  くれ」
(2)

トム少佐

「扉を開けるには、基本的に扉へ向かって左スティックを入力して進んで  いけばいい。そうすれば体で扉を押し開けることが出来る」

トム少佐

「この時、左スティックの倒し方を少しにして歩いていけば、音を立てず  にそっと扉を開けることもできるぞ」

トム少佐

「内部の敵に侵入を気取られてはならない状況ではゆっくりと扉を開けて  忍び込むといい」
(3)

トム少佐

「左スティックを大きく倒して、走るように扉へ向かえば、勢いよく扉を  開けることが出来る」

トム少佐

「扉が開く音は敵に聞かれてしまうだろうが、迅速な突入が可能だ」

トム少佐

「一気に突入してカタをつけたい場合は走って飛び込むといい」
(4)

トム少佐

「扉の前で主観カメラにして、扉を押すように左右のステップボタンを押  せば、扉を少しずつ開けながら中の様子を伺うことが出来る」

トム少佐

「扉の向こう側の状況を偵察する必要がある場合に使うといい」
【ナイフ脅迫】

トム少佐

「CQCで敵を背後から掴まえたら、左スティックを押し込むことで敵を  尋問することが出来る。情報を聞き出すチャンスだぞ」

トム少佐

「中には貴重な情報を持っている者もいるはずだ。試してみるといい」
【ローリング】

トム少佐

「走りながらホフクボタンを押せば、ローリングが出来る」

トム少佐

「短い距離だがジャンプできるし、体当たりで敵を吹き飛ばすことも可能  だ」

トム少佐

「今まで君が行ってきた訓練とは違い、腰くらいの高さの障害物なら飛び  越えることも出来るぞ」

トム少佐

「ただし、通常の走りよりスタミナを消耗するということは忘れないでく  れ」
【インケン投げ】

ゼロ少佐

「グレネードを装備してビハインドの状態から武器ボタンを押せば、遮蔽  物に隠れながらグレネードを投げることが出来る」

ゼロ少佐

「銃撃戦の際には有効な戦術となるはずだ。覚えておくといい」
【泳ぎ説明】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、水に入ったようだな」
(2)

ゼロ少佐

「水面を泳いでいる時にアクションボタン、CQCボタン、ホフクボタン  のいずれかを押せば水中に潜ることが出来る」
(3)

ゼロ少佐

「水中の操作は地上とは大きく異なるぞ」

ゼロ少佐

「左スティックは方向転換だ。上下左右でそれぞれの方向へ体を向ける」

ゼロ少佐

「前進するにはCQCボタンを押せ。押すごとに水をかいて前進する。連  打すれば早く泳ぐことも出来るぞ」
(4)

ゼロ少佐

「泳ぎながら右スティックを入れればそちらへ視線の向きだけを変えるこ  とも出来る」
(5)

ゼロ少佐

「今まで君が行ってきた訓練とは違い、水中でもハンドガンや突撃銃アサルトライフルを発  砲することが出来る。覚えておくといい」
【O2ゲージ】
(1)

ゼロ少佐

「水中に潜っている時は、O2ゲージに注意しろ」
(2)

ゼロ少佐

「O2ゲージは呼吸を止めている時に表示されるゲージだ。君がどれだけ  息を止めていられるかを表している」

ゼロ少佐

「息を止めている間、O2ゲージは時間と共に減っていく」

ゼロ少佐

「O2ゲージがなくなるとLIFEが減りはじめるぞ」

ゼロ少佐

「O2ゲージを回復させるには新鮮な空気を吸い込めばいい。窒息する前  に息継ぎをするようにしてくれ」
(3)

ゼロ少佐

「O2ゲージの長さはその時のスタミナの量に影響を受ける」

ゼロ少佐

「長時間水中で行動するには、事前に食糧を食べてスタミナを回復させて  おく必要があるぞ」
【無線その他機能】
(1)

トム少佐

「スネーク、無線機画面で左スティックの下を押せば、メモリーウィンド  ウが開く」

トム少佐

「メモリーの中から会話したい相手を選んで決定ボタンを押すのを押せ  ば、毎回周波数を調整する必要なく交信することが出来るぞ」
(2)

トム少佐

「戦場では常に様々な電波が飛び交っている。中には思わぬ収穫もあるか  もしれんな」(隠し周波数で、スタミナが回復したり、隠しBGMが聞  けたりする)
■ザ・ボスがからむ会話
※ザ・ボスの台詞は、ザ・ボスへSENDしても(少佐の前説なしで)発生する。どちらかで一度聞いていれば、もう片方でも聞いたことになり、再生優先順位と再生確率が下がる。バーチャスミッション以降はザ・ボスにつながらなくなるが、一部を除いて少佐の会話は発生する
【見つからずに北へ進め】
※敵兵が存在するエリアに侵入してから
(1)

トム少佐

「スネーク、そこはもう敵の警戒線の中だ」

スネーク

「わかっている。ここからが本番だ」
(2)

トム少佐

「敵は定期的にパトロール隊を送り出しているはずだ。どこで遭遇するか  わからない」

トム少佐

「入念にカムフラージュしつつ、慎重に進むんだ」
→ザ・ボスの無線会話「カムフラージュしろ(2)」へ
【フェイスペイント】

トム少佐

「スネーク、迷彩服を着ただけでは偽装としては不十分だ。フェイスペイ  ントを塗ることも忘れるな」
→ザ・ボスの無線会話「フェイスペイントしていない場合(2)」へ
【カムフラージュと姿勢】

トム少佐

「スネーク、迷彩服を着てフェイスペイントをしただけでは偽装とはいえ  ないぞ」

トム少佐

「カムフラージュ率には、迷彩に加えて君のとっている姿勢が大きく影響  することを忘れないでくれ」
→ザ・ボスの無線会話「カムフラージュと姿勢」へ
【主観】

トム少佐

「スネーク、敵に発見されないように作戦を進めるには、敵の接近を早期  に察知することが不可欠だ」

トム少佐

「主観ボタンを押して主観カメラを使え。主観でまわりをよく確認しなが  ら進むんだ」
→ザ・ボスの無線会話「主観」へ
【主観攻撃】

トム少佐

「武器を装備していれば、主観カメラの状態でも、武器を使用することが  出来る。これが主観攻撃だ」

トム少佐

「主観攻撃を使えば、上下左右、任意の方向へ攻撃を行うことが出来る  ぞ」
→ザ・ボスの無線会話「主観攻撃」へ
【銃の狙い方】

トム少佐

「スネーク、主観での銃の狙い方は、今までの訓練とは少々異なるぞ」
→ザ・ボスの無線会話「銃の狙い方(1)」へ
【リロード】

トム少佐

「一つの弾倉を撃ち尽くせば、弾倉を再装填しなければならなくなる」

トム少佐

「マガジンチェンジの間は大きな隙が生じることになるぞ。常に残弾数に  注意しろ。残弾数はアイコンに表示されている」

トム少佐

「弾切れを起こす前にあらかじめタクティカルリロードを行うのもいいだ  ろう」
→ザ・ボスの無線会話「タクティカルリロード」へ
【バックパック】

トム少佐

「スネーク、新しい武器や装備品を手に入れた時はどうしている?」

スネーク

「まずバックパックに入れるようにしている」

トム少佐

「そうか。だがバックパックに入れたままではアイテムを装備することは  出来ないことはわかっているな?」

スネーク

「ああ。武器ウィンドウボタンと装備品ウィンドウボタンで装備出来るの  は、その時に身に付けているアイテムだけだ」

トム少佐

「そうだ。アイテムを装備するには、まずバックパックから取り出して身  に付ける必要がある」
→ザ・ボスの無線会話「バックパック(1)」へ
【自然敵】

トム少佐

「スネーク、君の敵はソ連の兵士達だけではないぞ」

スネーク

「どういうことだ?」

ザ・ボス

「自然よ」

スネーク

「ボス……」

ザ・ボス

「毒蛇、サソリ、ワニ、蜂……ツェリノヤルスクには危険な生物も数多く  生息しているわ」

ザ・ボス

「毒のあるキノコやカエルなど、食べてはいけない動植物もいる」

ザ・ボス

「自然の中で生き残るには、まず自然を知ることよ」

トム少佐

「各エリアの動植物についてはパラメディックに資料を渡してある。詳し  くは彼女に聞いてくれ」
→まだ交信していない場合「パラメディックの周波数」へ
【枝エルード】
(1)

トム少佐

「枝の上でアクションボタンを押すとエルードで木にぶら下がることがで  きる」

トム少佐

「ただしぶら下がっていられるのは握力があるうちだけだ。握力GRIPゲージに  注意しろ」
(2)

トム少佐

「スタミナが少ない場合は、握力も長くは持たないだろう。気をつけてく  れ」
→ザ・ボスの無線会話「枝エルード」へ
【ストーキング】

トム少佐

「屋外のほとんどの場所では、左スティックの倒し方を少しにして歩いた  としても、わずかな足音がしてしまうだろう」

トム少佐

「近くに敵がいる場合は気づかれてしまうこともあるかもしれん」

トム少佐

「敵の背後へ忍びよる必要があるときなどは、方向キーを押して  ストーキングで移動するんだ」
→ザ・ボスの無線会話「ストーキング」へ
■パラメディックが絡む会話
【スタミナゲージ】

トム少佐

「スネーク、スタミナが低下すると身体能力に様々な悪影響が出てくる」

トム少佐

「消耗しきる前にスタミナを回復するようにするんだ」
→パラメディックの無線会話「スタミナ」へ
【スタミナ減少行動】

トム少佐

「スタミナは君が行動することによって減少していく。激しい運動はその  分、スタミナを多く消費するということを覚えておいてくれ」

Pメディック

「その通りよ」

Pメディック

「ゆっくり歩けばスタミナの消耗を抑えられるし、逆にローリングやホフ  ク、ストーキングのようなアクションはスタミナを多く消費するの」

Pメディック

「無駄なアクションをしてスタミナを浪費しないように気をつけてね」
【治療】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、本作戦は単独潜入だ。衛生兵も同行しない。負傷した際は自  分で治療するんだ。わかったか」

スネーク

「俺は医者じゃない。訓練はある程度受けているが……」

Pメディック

「そのために私がいるの」
(2)

Pメディック

「治療をするにはまずメニューボタンでサバイバルビュアーに入って。  それから『CURE』を選べば治療が出来るわ」

Pメディック

「治療は装備品ウィンドウボタンを使う薬物治療と、武器ウィンドウボ  タンを使う外科治療に分かれるの」

Pメディック

「薬物治療では、経口薬の服用や血清の注射が行えるわ。食中毒や有毒生  物に噛まれた時は薬物治療で治すのよ」

Pメディック

「外科治療では、創部への外科的処置を行うことが出来るわ。火傷や銃創  を負った時は外科治療で処置をして」

Pメディック

「全ての処置を行えば重傷は完治するわ。適切な処置を行うのよ」
【食い物取ったが食べていない】
(1)

トム少佐

「スネーク、食糧を手にいれたのか?」

スネーク

「(嬉しそう)ああ」

Pメディック

「嬉しそうね」

スネーク

「まあな」

Pメディック

「ところで食べ方はわかってる?」

スネーク

「……(わかってない)」

Pメディック

「説明するわ」
→パラメディックの無線会話「食糧食べるには」へ
(2)

トム少佐

「食糧には食べる他にも、投げつけて敵を撹乱するという使い方もある」

トム少佐

「なんでもかんでも食べてしまえばいいというものでもないぞ。よく覚え  ておいてくれ」
【食糧腐り仕様】

ゼロ少佐

「スネーク、捕獲キャプチャーした食糧は時間が経つと腐ってしまうぞ」
→パラメディックの無線会話「食糧腐り仕様(2)」へ
【SAVE休憩】

ゼロ少佐

「スネーク、食糧を食べる以外にもスタミナを回復する方法があるぞ」

スネーク

「どんな方法だ?」

Pメディック

「休息をとることよ」

スネーク

「休息?」
→パラメディックの無線会話「SAVE休憩」へ
【スタミナジリ貧状態】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、大丈夫か? かなり疲れているようだが」

スネーク

「いいや。そんなことはない」

Pメディック

「強がらないで」

スネーク

「強がってない」

Pメディック

「そう? エルードしてもすぐ握力がなくなるし、銃もまともに構えられ  ないんじゃない?」

スネーク

「……(図星)」

Pメディック

「体が消耗しきっているのよ。スタミナゲージを見て。もうほとんど  残ってないでしょう?」

Pメディック

「そのまま作戦を進めるなんて無理よ。食糧を食べてスタミナを回復させ  て」
(2)
※食糧を持っている場合

Pメディック

「持ってるでしょ。食糧」

スネーク

「ああ」
(3)
※食糧を持っていない場合

Pメディック

「先へ進むのは一時中断しなさい。まずは食糧を捕獲キャプチャーするのよ」

スネーク

「だが……」

Pメディック

「聞こえなかった? 食糧を捕獲キャプチャーしなさい」

スネーク

「……」
(4)

ゼロ少佐

「食事をとることは作戦行動の一部だ。スタミナが減ってきたら必ず食事  をとるようにするんだ。いいな」
【死にそうになった時】
※LIFEが極端に減った場合CALLがかかる

トム少佐

「スネーク、応答しろ! スネーク!?」

スネーク

「……(苦しげに)少佐……」

トム少佐

「スネーク! 無事なのか!?」

スネーク

「ああ……。大丈夫だ……」

Pメディック

「大丈夫なわけないでしょう!LIFEゲージを見なさい。ボロボロじゃ  ない!」

スネーク

「いいや。俺はまだ(やれると言おうとして痛みにうめく)……ぐ!」

Pメディック

「ほら!」

トム少佐

「スネーク、本作戦は単独潜入任務だ。これがどういうことかわかる  か?」

スネーク

「ああ」

トム少佐

「いいや。わかってない」

スネーク

「?」

トム少佐

「この作戦に援軍はない。君が倒れたら代わりを勤める者はいないんだ」

スネーク

「……」

トム少佐

「今は退却して態勢を立て直してくれ。いいな」

Pメディック

「どこかに隠れて休息を取って。じっとしていればLIFEは回復する  わ」

Pメディック

「ただLIFEが回復する速さはスタミナゲージの量によるから、しっか  り食べてスタミナを回復させてから休むのよ。いいわね」

スネーク

「……」

Pメディック

「いいわね!」

スネーク

「わかった……」
■フィールド説明
【ワニ注意1】

トム少佐

「スネーク、そのエリアにはワニが棲息している。噛み付かれたらひとた  まりもないぞ。正面から近づくことはさけるんだ」
【土管&ホフクでくぐれる倒木】
※土管(中が空洞でホフクで中に入り込める)や倒木(ホフクすると下をくぐりぬけられる)の近く
(1)

トム少佐

「スネーク、そこに倒木があるのか?」

スネーク

「ああ」

トム少佐

「調べてみろ」

スネーク

「なぜ?」

トム少佐

「いいから」
(2)
※土管の近くでSENDした場合

スネーク

「……中が空洞になっている」

トム少佐

「中が空洞になった倒木は、ホフクで中に隠れることが出来るぞ」

トム少佐

「倒木から出たくなったら、木の外へ這い出せばいい」
(3)
※倒木の近くでSENDした場合

スネーク

「……倒木の下に隙間があるな……」

トム少佐

「そこはホフクすれば下をくぐりぬけることが出来るぞ」

トム少佐

「立った状態からホフクをするには、ホフクボタンを長く押し込めばい  い」

トム少佐

「立ち上がりたくなったらもう一度ホフクボタンを長く押し込むんだ」
→まだ聞いていない場合、少佐の無線会話「少佐は説明好き」へ
【倒木2】

トム少佐

「自然の中にはホフクすればもぐりこめる場所も多い。そうした場所は敵  から隠れるにも適していることだろう」

トム少佐

「その手のポイントを利用しない手はないぞ。主観で常に周りを観察し  て、見逃すことのないようにするんだ」
【倒木3】

トム少佐

「倒木の中に入ると自動的にイントルードカメラになる。操作は通常のイ  ントルードと同じだ」

トム少佐

「敵から身を隠すのに使うといいだろう。だが入るところを敵に見られれ  ば、集中砲火を浴びるぞ。注意するんだ」
【うろ】

トム少佐

「朽ちて内側が空洞になっている木は中に入ることができる」

トム少佐

「うろの中に入るのは、敵から一時隠れるには有効だろう」

トム少佐

「だが入るところを見つかれば集中砲火を浴びるぞ。グレネードなどを投  げ込まれては目も当てられないことになる。気をつけるんだ」
【草むら】
(1)

トム少佐

「スネーク、草むらがあるのか?」

スネーク

「ああ」

トム少佐

「どんな草むらだ?」

スネーク

「ただの草むらだ。特に怪しいところは……」

トム少佐

「いいから調べてみろ」

スネーク

「……かなり密生した草むらだ。草のたけは腰くらいだな……」
(2)

トム少佐

「草むらへ分けいってホフクすれば、草むらの中へ潜むことが出来るぞ」

トム少佐

「この時、カメラは自動的にイントルードカメラになる。立ち上がりたく  なったらもう一度ホフクボタンを長く押し込めばいい」

トム少佐

「ホフクボタンを短く押せば、その場でしゃがみの状態になる。草むらに  隠れつつ様子を伺いたい場合はこちらの方がいいだろう」
→まだ聞いていない場合、少佐の無線会話「少佐は説明好き」へ
(3)

トム少佐

「草むらに潜めばカムフラージュ率も上がるぞ。じっと潜んでいれば、か  なり近くでも敵の目を欺くことが出来るはずだ」
(4)

トム少佐

「草むらに潜んでいても、音を立てれば敵に居場所を悟られてしまう」

トム少佐

「敵が近くにいる場合は、左スティックの倒し方を少しにしてゆっくり移  動するようにするんだ。そうすれば音を立てずに移動できるぞ」
【少佐は説明好き】

トム少佐

「わかったか」

スネーク

「ああ。だが……」

トム少佐

「なんだ?」

スネーク

「そのために?」

トム少佐

「なに?」

スネーク

「それを言うためにわざわざ調べさせたのか?」

トム少佐

「そうだ」

スネーク

「……」

トム少佐

「重要な情報だろう?」

スネーク

「……そうだな」

トム少佐

「続けていいか?」

スネーク

「ああ」
【蜂の巣】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、蜂の巣を落とせば、中から蜂の大群が飛び出してくるはず  だ」

ゼロ少佐

「上手く使えば敵を撹乱できるかもしれんが、自分が襲われればかなり厄  介なことになるぞ」
(2)

Pメディック

「蜂に襲われたら、左スティックをグルグル回したり、サバイバルナイフ  を振り回して追い払って」
(3)
※松明を持っている場合

Pメディック

「CQCボタンで松明を振り回すのも効果的ね」
(4)

Pメディック

「蜂を追い払うには煙を使うのも効果的よ。蜂に襲われたらスモークグレ  ネードを使ってみるといいと思うわ」
(5)

Pメディック

「駆虫剤の虫ジュースを使えば、効果が続いている間、蜂をさけることが  出来るわよ」
(6)

Pメディック

「蜂は黒い色に興奮して攻撃をしかける習性があるの。黒い服を着ていた  ら激しく攻撃されるはずよ」

Pメディック

「蜂に襲われたらすぐ白い服に着替えた方がいいわ」
【ロッカー】
(1)

ゼロ少佐

「ロッカーがあるようだな」
(2)

ゼロ少佐

「ロッカーは諜報活動における必需品だ。古来より多くのスパイが  ロッカーを活用し任務を成功に導いてきた」

スネーク

「本当か?」

ゼロ少佐

「勿論だとも」
(3)

ゼロ少佐

「ロッカーには、中に隠れる、倒した敵の体を隠す、扉を盾にするなど、  様々な使い道がある」
(4)

ゼロ少佐

「うまく使いこなせば作戦を有利に進めることが出来るはずだ」
(5)

ゼロ少佐

「ロッカーへ隠れるには、まずロッカーの前でアクションボタンを押し  て、扉を開けるんだ」

ゼロ少佐

「扉が開いたロッカーの中へ入れば、中へ隠れることが出来る」

ゼロ少佐

「ロッカーから出るにはもう一度アクションボタンを押せばいい」
(6)

ゼロ少佐

「敵の体をロッカーへ隠すには、扉が開いたロッカーの前まで敵の体を引  きずっていけばいい」
(7)

ゼロ少佐

「ロッカーの扉は壊すことも出来る。開かないロッカーの中身がどうして  も気になるなら、壊してみるのもいいだろう」
【ロッカー 開かない】

ゼロ少佐

「スネーク、そのロッカーの扉は開かないようだ。鍵でもかかっているん  だろう」

ゼロ少佐

「そのロッカーは使えない。ロッカーを使いたいなら他のを探すんだ」
【ロッカー 破壊後】

ゼロ少佐

「そのロッカーは扉が外れているじゃないか。中に隠れることも敵の体を  隠すことも出来ないぞ」

ゼロ少佐

「そのロッカーは使えない。ロッカーを使いたいなら他のを探すんだ」
【ドラム缶爆破】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、そこにある型のドラム缶には燃料が詰まっているようだ。使  えるぞ、それは」

スネーク

「どういうことだ?」

ゼロ少佐

「考えてみろ。燃料の詰まったドラム缶に銃弾を撃ち込めば……」

スネーク

「なるほど」
(2)

ゼロ少佐

「燃料の入ったドラム缶を爆破すれば、かなり広範囲の敵を吹き飛ばすこ  とが出来るだろう」

ゼロ少佐

「ただし自分が爆発にまきこまれないように注意しろよ」
(3)

ゼロ少佐

「ドラム缶が敵の攻撃で爆発することもあるだろう。不意の爆発に気をつ  けてくれ」

ゼロ少佐

「銃撃戦の最中、ドラム缶を遮蔽物にして隠れようなどとは考えるなよ」
【転がせるドラム缶】

ゼロ少佐

「横倒しになったドラム缶は転がすことが出来るぞ。うまく使えば敵をま  とめて倒すことも出来るだろう」

ゼロ少佐

「ドラム缶の近くでアクションボタンを押してみろ」
【ワイヤー】

ゼロ少佐

「木にワイヤーが張ってあるようだな。おそらく何かのトラップを仕掛け  た名残だろう」

ゼロ少佐

「そのワイヤーにはエルードでぶら下がることもできるはずだ。木に  登って枝からエルードで進んでみろ」
【軍用犬】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、そこには軍用犬が放されているようだな」
(2)

ゼロ少佐

「軍用犬は索敵、格闘などについて高度な軍事訓練を積んだ犬達だ」

ゼロ少佐

「格闘能力は侮れないし、振り切るのも難しい。吠え声を聞かれれば敵の  パトロール部隊もやってくるだろう」

ゼロ少佐

「軍用犬には発見されないよう気をつけろ」
(3)

ゼロ少佐

「軍用犬といえど木には登れない。軍用犬に追い詰められたら木に登ると  いいだろう」
(4)

ゼロ少佐

「スモークグレネードを使うのも効果的なはずだ」
【武器庫汎用】
(1)
※武器庫近くの場合

ゼロ少佐

「スネーク、そこにあるのは敵の武器庫じゃないか」
(2)
※武器庫から遠いがEVAから聞いている場合

ゼロ少佐

「EVAが、そのエリアに武器庫があると言っていたな」
→シギントの無線会話「武器庫汎用」へ
(3)

ゼロ少佐

「武器庫を破壊すれば、敵の弾薬補給を断つことが出来る。作戦を有利に  進められるはずだ」
【食糧庫汎用】
(1)
※食糧庫近くの場合

ゼロ少佐

「スネーク、そこにあるのは食糧庫じゃないか?」
(2)
※食糧庫から遠いがEVAに聞いている場合

ゼロ少佐

「スネーク、EVAによれば、そのエリアには食糧庫があるらしいな」
→シギントの無線会話「食糧庫汎用」へ
(3)

ゼロ少佐

「食糧庫を破壊しておけば、付近にいる敵の糧食補給を断つことが出来  る。余裕があれば破壊しておくといいだろう」
■装備品説明
【サプレッサー】
(1)

トム少佐

「スネーク、サプレッサーはあくまでも消耗品だということを忘れるな」
(2)

スネーク

「ああ。無限に使えるサプレッサーなどありはしない」

トム少佐

「その通りだ」
(3)

トム少佐

「サプレッサーの耐久度がゼロになれば壊れて使用できなくなってしま  う」

トム少佐

「現在の耐久度は武器アイコンを見ればわかるはずだ」

トム少佐

「サプレッサーの消耗を抑えたいなら、銃からサプレッサーを取り外すと  いい」

トム少佐

「武器ウィンドウボタンで、その武器を選び、決定ボタンを押すのを押せ  ばサプレッサーの付け外しを行うことが出来る」

トム少佐

「状況に応じて切り替えるんだ」
【センサー類説明】
(1)

トム少佐

「ジャングルの中では、いかに敵の位置を探るかが重要になる」

トム少佐

「そのために装備へセンサーを加えてあるんだ。有効に使ってくれ」
(2)

トム少佐

「動体探知機は、君の周囲で動いているモノを表示するセンサーだ」

トム少佐

「ただしジャングルの中で動くものは敵だけではない。近くに移動する動  物がいた場合、その動物も同じように表示される」

トム少佐

「また、探知機の精度には限界がある。動きの少ない敵や動物は表示され  ないということも忘れないでくれ」
(3)

トム少佐

「アクティブソナーは、左スティックを押し込むことで特殊な音波を発  し、その反射音から対象物の位置を割り出して表示する」

トム少佐

「動体探知機と違い、動かないものも映すことが出来るぞ」

トム少佐

「だが自分から音波を発する以上、その音で敵や動物に君の存在を気取ら  れる危険がある。使用する際は注意してくれ」
(4)

トム少佐

「生体センサーは、人間の生体反応を感知して振動するセンサーだ」

トム少佐

「人間にのみ反応するよう調整されているから、他のセンサーと違い、動  物は無視して敵だけを感知することが出来るぞ」

トム少佐

「動かずに潜んでいる敵も感知できる上、自分の位置を悟られる心配もな  い」

トム少佐

「だがその反面、対象物の正確な位置を知ることはできないという欠点が  ある。よく考えて使ってくれ」

トム少佐

「主観で使用している時は、君の向いている方向のみを走査するというこ  とも覚えておくといい」
【サーマル利用法】

トム少佐

「サーマルゴーグルは熱源の分布を映像化して表示する装置だ」

トム少佐

「サーマルゴーグルを装備すれば、ジャングルの中に溶け込んだ敵も容易  に発見できる」

トム少佐

「また、動植物やトラップなども見つけやすくなるだろう。上手く使うこ  とだ」

トム少佐

「ただしサーマルゴーグルを稼動させるとバッテリーを消費する」

トム少佐

「バッテリーを使い切ってしまえば、他の電子機器も使用できなくなるこ  とを忘れないでくれ」
【バッテリー】
(1)

トム少佐

「センサーなどの電子機器は無限に使用できるわけではない。稼動させれ  ばその分バッテリーを消費する」

トム少佐

「全アイテムが同じバッテリーを使用するということを忘れないでくれ。  バッテリーが切れれば、全ての電子機器が使用できなくなってしまう」

トム少佐

「バッテリーの残量は、電力を使用するアイテムのアイコンを見れば確認  できる。無駄使いは避けるように心がけてくれ」
(2)

トム少佐

「バッテリーは、使わなければ時間と共に充電される。バッテリーを充電  したい時は、電子機器を装備から外してしばらく待つんだ」

トム少佐

「スタミナゲージの量が多いほどバッテリーは早く回復する。早く充電し  たいなら、食糧を食べてスタミナを回復させるといい」
(3)

トム少佐

「走りやローリングなど、激しいアクションをしても充電速度は速くなる  ぞ」
(4)
※バーチャスミッションで聞いた時のみ

スネーク

「待ってくれ」

トム少佐

「なんだ?」

スネーク

「スタミナが多いと充電が早くなるのか?」

トム少佐

「そう言っただろう」

スネーク

「だが、スタミナと充電に何の関係がある?」

トム少佐

「ああ。そこはパラメディックから説明してもらおうか。パラメ  ディック」

Pメディック

「はい。それは、あなたの使ってるバッテリーが生体電気を利用している  からなの」

スネーク

「生体電気?」

Pメディック

「細胞が生み出す電気のことよ」

Pメディック

「生物の細胞は、刺激を受けると細胞内のNaナトリウムカリウムなどのイオンが細胞膜  のイオンチャネルから急激に移動して電位差を生じるの」

Pメディック

「それを利用して充電するのよ」

Pメディック

「だから細胞に充分な栄養が与えられていないと充電もうまくいかないわ  け」

スネーク

「そんな機械が実用化されていたとは……」

Pメディック

「一般には公表されていないから。CIA技術部の人が作ったらしいわ」

スネーク

「どんな奴だ?」

Pメディック

「作った人?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「噂じゃかなりの変人だとか」 (シギントのこと)

スネーク

「少佐よりもか?」

Pメディック

「少佐は変じゃないでしょう」

トム少佐

「(OFF。ガンシップのクルーへ向けて)私の紅茶がなくなってるぞ!   飲んだのは誰だ! ティータイムを紅茶なしで過ごせというのか!」

Pメディック

「(フォローになってないフォロー)……それほど変じゃない」

スネーク

「……」

トム少佐

「(OFF)スコーンもなくなってる……」
■敵兵
【フェイズの説明】

ゼロ少佐

「スネーク、敵の警戒態勢について説明しよう」

ゼロ少佐

「まず、そのエリアの敵が君の侵入を知らない場合だ。この状態は潜入  フェイズと呼ばれている」

ゼロ少佐

「潜入フェイズでは、敵は平時の手順に従ってパトロールなどを行う。君  にとっても危険は少ないはずだ」

ゼロ少佐

「だが侵入者、つまり君を発見すると、敵は君を排除するために攻撃を仕  掛けてくる。これが危険ALERTフェイズだ」

ゼロ少佐

危険ALERTフェイズは敵が君を見失うまで続くだろう」

ゼロ少佐

「君の姿を見失った後も、敵はしばらくの間、近辺を捜索する。この状態  は回避EVASIONフェイズと呼ばていれる」

ゼロ少佐

回避EVASIONフェイズは、敵が捜索をあきらめるまで続く。回避EVASIONフェイズが終了  すれば敵は帰投するだろう」

ゼロ少佐

「捜索をうち切った後、敵は警戒CAUTIONフェイズへ移行する」

ゼロ少佐

警戒CAUTIONフェイズでは、敵パトロール部隊の動きも慎重になり、気配も掴み  にくくなるだろう」

ゼロ少佐

「さらに通常のパトロールに加えて、捜索部隊を繰り出してくる可能性も  ある。充分に注意してくれ」
【仲間呼ぶ前に倒せば助かる】

トム少佐

「スネーク、本作戦は潜入任務だ。敵に見つからないように作戦を進める  必要がある」

トム少佐

「だが万一見つかってしまったら、まわりの敵に気づかれる前に、君を発  見した敵を倒すんだ」

トム少佐

「他の敵に君の存在を知られる前に倒すことが出来れば、危険ALERTフェイズも  すぐ潜入フェイズへ戻るだろう」

トム少佐

「しかしこれはあくまでも緊急の対応だということは忘れるな。敵に発見  されないことを第一に考えるんだ。いいな」
【敵兵の頭に星】

トム少佐

「スネーク、敵を気絶させると、頭の上に星が出るのに気づいたか?」

トム少佐

「敵の頭上に回る星を注意して見ていれば、時間がたつにつれ星の数が  減っていくのがわかるはずだ」

トム少佐

「星が消えれば、その敵は意識を取り戻して、戦線に復帰する。気絶させ  た敵の星の数に気をつけろ」
【無線兵】

トム少佐

「スネーク、敵の中には無線機を装備している兵士もいるぞ」

トム少佐

「無線兵は、無線を使って司令部と交信することが出来る。無線兵が君の  侵入を知れば、当然、本部HQへ応援を要請するだろう」

トム少佐

「要請を受けた本部は、近隣の部隊へ応援に向かうよう命令を出すはず  だ」

トム少佐

「他のエリアから増援部隊が駆けつければ、もはや多勢に無勢。いくら君  といえども勝ち目は薄い」

トム少佐

「無線兵が応援を要請する素振りを見せたら、連絡される前に倒すんだ」

トム少佐

「もし連絡されてしまったら、増援部隊が到着する前に退却しろ。敵に包  囲されてしまってからでは遅いぞ。わかったな」
【無線破壊】

トム少佐

「敵の無線兵が装備している無線機は破壊することが出来る」

トム少佐

「どうしても戦わなければいけない場合は、先に無線機を狙撃してから攻  撃を仕掛ければ増援を呼ばれる心配なく戦えるだろう」
【盾兵】
(1)

ゼロ少佐

「盾を持った敵には気をつけろ。あの盾をハンドガンやアサルトライフル  突撃銃で破壊するのは難しい。足元を狙うか、グレネードを使え」
(2)

ゼロ少佐

「銃座を奪って蹴散らすのもいいだろうな」
【RPG兵】

ゼロ少佐

「スネーク、RPG―7を装備した敵には注意しろ。ロケット弾をまとも  に食らえばただではすまないぞ」

ゼロ少佐

「だがロケット弾の再装填には時間がかかる。その隙を狙うんだ」
【室内兵の仕組み】

ゼロ少佐

「スネーク、屋内にいる敵兵は無線機を装備していない」

ゼロ少佐

「司令部との連絡は壁にある無線付き警報装置で行うはずだ」

ゼロ少佐

「もし敵に発見されたら、警報装置を使われる前に倒せば危険ALERTフェイズに  なるのを防げるだろう」
■その他 バーチャスミッションのみ
【トム少佐の由来】

スネーク

「少佐」

トム少佐

「なんだ?」

スネーク

「少佐のコードネームだが……」

トム少佐

「トム少佐か?」

スネーク

「ああ。どこからとったんだ?」

トム少佐

「トンネルだよ」

スネーク

「トンネル?」

トム少佐

「そうだ。君は『大脱走』という映画を見たことがあるか?」

スネーク

「いや」

トム少佐

「ドイツの捕虜収容所に捕らわれた連合軍の捕虜達が、不屈の闘志で脱走  を試みる映画だ」

トム少佐

「捕虜達は脱走の為に3つのトンネルを掘る。その名がディック、  ハリー、そしてトムなんだ」

スネーク

「なるほど。脱走用のトンネルか。勿論、成功するんだろうな?」

トム少佐

「脱走か? 当然だ。掘削途中に発覚して失敗するトンネルもあるが、最  後には成功する」

スネーク

「その成功したトンネルがトムというわけだな」

トム少佐

「……(自信なさげに)あ、ああ……」

スネーク

「どうした?」

トム少佐

「いや、実のところ記憶が定かでなくてな……」

スネーク

「少佐……」

トム少佐

「いいや。トムだ、スネーク。トムで正しい。間違いない」

スネーク

「……」
【ネイキッド・スネークの由来】

スネーク

「少佐、俺のコードネームだが……」

トム少佐

「ネイキッド・スネークか?」

スネーク

「ああ。どういう意味でつけたんだ?」

トム少佐

「うむ。蛇という生き物は草むらの中でも音を立てずに移動することで知  られていて……」

スネーク

「いや、ネイキッドの方だ」

トム少佐

「ああ。それは『装飾のない』『全ての基本となる』という意味だ」

スネーク

「……というと?」

トム少佐

「バーチャスミッションは我々『FOX』の有効性を証明するための作戦  だという話はしたな?」

スネーク

「ああ」

トム少佐

「それは、本作戦が今後『FOX』によって行われる様々な特殊任務の原  型になるということも意味するんだ。つまり……」

スネーク

「全ての基本Naked

トム少佐

「そうだ。それ以外にも文字通り『裸の』という意味合いもある。本作戦  では武器も装備も現地調達だからな」

スネーク

「なるほど。相応しいコードネームだ」

トム少佐

「だろう? だが、無防備Nakedにはなるなよ」

スネーク

「わかっている」
【潜入任務の心得】

トム少佐

「今回の作戦は、上層部へ『FOX』の理念を証明するという意味合いも  ある」

トム少佐

「痕跡を何ひとつ残さず任務を果たす。それが『FOX』だ。敵との接触  は可能な限り避けてくれ」

スネーク

「わかっている」

トム少佐

「敵との接触だけではない。前にも言ったとおり、持ちこんだ武器、  装備、足跡、汗、排泄物に至るまで、何一つ痕跡を残してはならない」

スネーク

「ああ。大便もきちんと埋めて処理するつもりだ」

トム少佐

「なんだって!?」

スネーク

「どうしたんだ?」

トム少佐

「それがアメリカ式なのか?」

スネーク

「一体何を……?」

トム少佐

「大便だ。埋めるつもりなのか?」

スネーク

「ああ(それがどうしたんだ?)……」

トム少佐

「持って帰れ」

スネーク

「なに?」

トム少佐

「私のいたSASではそうする」

スネーク

「……」

トム少佐

「アメリカ軍のやり方は大雑把なうえ不徹底だ。『FOX』では私のやり  方にしたがってもらうぞ。いいな」

スネーク

「……わかった」
【『FOX』の概念について】

トム少佐

「ソコロフ亡命作戦からこの2年間、私は準備を進めてきた。そして、よ  うやくその成果を出す時が来たのだ」

トム少佐

「『FOX』は21世紀に向けて私がCIAに提案してきた次世代の諜報  組織だ」

トム少佐

「諜報の頭脳と特殊部隊の技術を併せ持つ人間による単独潜入行動……」

トム少佐

「『FOX』は、SAS、グリーンベレーといった戦闘特殊部隊と潜入諜  報部隊の両面を兼ね備えた次世代の部隊なのだ」

スネーク

「政治色の強い任務は苦手だ」

トム少佐

「どういえばいいか……そう、ステルス、ステルスミッションだ」

トム少佐

「これからの冷戦時代には必ず必要になる」

トム少佐

「今にいたるまでCIA長官も難色を示していたが、本ミッションが成功  すれば正式に部隊としてCIAに編成される」

トム少佐

「『FOX』はこれからの特殊任務の指標ともなるはずだ」

トム少佐

「そのためにもこの作戦は必ず成功させねばならん」

スネーク

「わかっている」

トム少佐

「頼んだぞ」
【ガンシップ】

スネーク

「少佐」

トム少佐

「なんだ?」

スネーク

「俺をこのツェリノヤルスクまで運んだガンシップだが……」

トム少佐

「ああ」

スネーク

「どうやってあんなものを?」

トム少佐

「どういう意味だ?」

スネーク

「あれはまだ実戦投入されていない新鋭の特殊作戦機だろう」

トム少佐

「その通りだ」

トム少佐

「本機は、空軍でC―130輸送機を元に研究されている特殊作戦輸送機  をさらに今次作戦用に改造したものだ」

トム少佐

「単機でソ連領内へ侵入し、特殊部隊員を潜入させた上で回収・脱出する  という今回の作戦に充分な性能を持たせてある」

トム少佐

「最大速度時速380マイル。巡航速度時速335マイル。実用上昇限度  33000フィート」

トム少佐

「電子装備として、地形追随・地形回避レーダー、慣性航法装置、  レーダー警戒装置、フリアー前方監視赤外線装置」

トム少佐

「チャフ・フレアディスペンサーも装備している」

トム少佐

「また、本機には回収時に君へ迫る敵兵力を排除できるだけの火力も搭載  してある」

トム少佐

「40ミリ機関砲二門、20ミリガトリング式機関砲二門だ」

トム少佐

「ソ連の主力戦車M―62の上面装甲は砲塔部で30から36mm、車体  で30mmだからな。上空からの攻撃で充分撃破出来る」

トム少佐

「君の言ったとおり、もし戦車部隊に追撃されても心配はないというわけ  だ」

スネーク

「ああ。たいしたものだが……」

トム少佐

「だろう?」

スネーク

「で? 一体どうやってそんなものを?」

トム少佐

「……どうしても聞きたいのか?」

スネーク

「ああ」

トム少佐

「本当に?」

スネーク

「……聞かない方がいいことなのか?」

トム少佐

「おそらくは」

スネーク

「……わかった。やめておこう」

トム少佐

「そうしてくれ」
【フルトン回収システム】

トム少佐

「スネーク、フルトン回収システムの再チェックを終了した」

スネーク

「問題は?」

トム少佐

「ない。回収は任せてくれ」

スネーク

「頼む」

トム少佐

「実際に使用する前に、もう一度理論を確認しておいた方がいいんじゃな  いか?」

スネーク

「いや(必要ない)……」

トム少佐

「そうか。フルトン回収システムは今回のような特殊作戦で、要員を敵地  から速やかに回収して脱出するためのシステムだ」

スネーク

「……」

トム少佐

「簡単に言えば要員とケーブルで繋がったバルーンを、航空機が先端の  フックで引っ掛けて吊り上げて回収するという仕組みだな」

トム少佐

「フルトン回収システムは、元々は1940年代にアメリカの民間郵便物  回収システムとして考案されたものだった」

トム少佐

「それが要員回収システムとして改良され使用されるようになったのは朝  鮮戦争中のことだ。CIAの下部組織であるJACKが……」

トム少佐

「ああ。JACKは『統合諮問委員会朝鮮Joint Advisory Commision Korea』の略だ。奇遇だろう?」

スネーク

「……」

トム少佐

「そのJACKが北朝鮮や中国本土からのエージェントの回収用に使用し  たのがフルトン回収システムの始まりというわけだ」

トム少佐

「使用手順についてももう一度確認しておこう。まず本機から君のもとへ  棺桶サイズのキャニスターを投下する」

トム少佐

「中にはバルーン、1500フィートのケーブル、スーツハーネスが  入っている」

トム少佐

「君はそれらを取り出して、スーツを着用し、バルーンをヘリウムガスで  膨らませて打ち上げればいい」

トム少佐

「そこへ本機が時速125マイルで侵入し、機首から展開したヨークでバ  ルーン下のケーブルを捉えて吊り上げる」

トム少佐

「ピックアップに無事成功したら、ウィンチで引き上げ、後部ランプから  機内へ収容する、と、このような流れだ。理解したか?」

スネーク

「……」

トム少佐

「スネーク?」

スネーク

「あぁ、なるほどな。よくわかった」

トム少佐

「ちゃんと聞いていたか?」

スネーク

「勿論だとも」

トム少佐

「ならいい」
【HALO降下ウンチク】

トム少佐

「HALO降下、見事に成功させたな」

スネーク

「いや、着地を失敗した」

スネーク

「実戦における初のHALO降下で、ジャンパーがバックパックを紛失し  たなどという逸話が残ってはいい恥さらしだ」

トム少佐

「気にするな。我々の作戦は表の記録には残らない」

スネーク

「それはそうだが……」

トム少佐

「どうした? 何を気にしている?」

スネーク

「気にしてなんかいない」

トム少佐

「ザ・ボスか?(ザ・ボスに、無様な姿を見られたくなかったのだと気づ  いた)」

Pメディック

「ザ・ボスがどうしたんです?」

スネーク

「(不機嫌に)どうもしてない」

Pメディック

「そうは聞こえないけど」

スネーク

「ザ・ボスは関係ない」

Pメディック

「関係あるけど言いたくないって意味?」

スネーク

「……そうだ」

Pメディック

「(優しく)……わかった(これ以上は聞かないわ)」

トム少佐

「(OFF)HALO降下の軍事研究には、ザ・ボスが大きく貢献してい  るんだ」

トム少佐

「(OFF)その弟子としては、師匠の前で実戦での初使用を完璧に成功  させたかったと、まあ、そういうことだな」

スネーク

「少佐!」

トム少佐

「(びっくり)スネーク!? てっきり交信を終えたものかと……」

スネーク

「……」

Pメディック

「ふぅん、そうだったの」

スネーク

「何か言いたいことがあるのか?」

Pメディック

「いいえ」

スネーク

「あるんだろ」

Pメディック

「別に。ただあなたって意外とかわいいところもある人なんだな、と  思っただけ」

スネーク

「誉めてるのか馬鹿にしてるのか……」

Pメディック

「勿論誉めてるのよ。それで、本当なの?」

スネーク

「(ムキになって)何が!?」(ザ・ボスを気にしていたことを聞かれた  と思った)

Pメディック

「そうじゃないわ。ザ・ボスがHALO降下の研究に貢献したって話」

スネーク

「ああ……」

トム少佐

「本当だ」

トム少佐

「HALO、つまり高高度降下低高度開傘は、今回のような敵地への極秘  潜入のために開発された降下法だ」

トム少佐

「地上から関知されることのない一万フィート以上の高空より降下し、地  上1000フィート程度まで自由落下してから開傘する」

トム少佐

「この方法をとれば、パラシュート降下が敵に察知される危険性を極めて  少なくすることが出来るというわけだ」

トム少佐

「HALOの技術研究は、元々フランスで進んでいた。第二次大戦直後か  らスポーツとしてパラシュート降下が行われていたお陰だな」

トム少佐

「そこでの研究でザ・ボスは主導的な役割を果たしていたんだそうだ」

トム少佐

「1957年にフォートブラッグのJFK特殊作戦センターに陸軍最初の  HALO学校が設立された際も、彼女が教官として招かれている」

トム少佐

「記録には残っていないがな。まさに特殊部隊の母、というわけだ」
【少佐とザ・ボスはSAS同期】

スネーク

「少佐、あんたザ・ボスとはSASで同期だったと言っていたな?」

トム少佐

「ああ。共に第22SAS連隊を立ち上げた」

トム少佐

「SAS、イギリス陸軍特殊部隊の創設時にザ・ボスは特別顧問として招  かれたんだ」

トム少佐

「第二次大戦中、SASの前身となったレイフォース、L分遣隊の基礎も  ザ・ボスが築いたといってもいいだろう」

トム少佐

「公には記録されていないが、彼女の貢献によるところは多大だ」

スネーク

「本当の功労者は公にされない」

トム少佐

「特に我々のような仕事はな」

トム少佐

「ヘリオポリスの侵入演習ダミー・ラン、アフリカのドイツ空軍基地夜間襲撃も彼女の  案による」

トム少佐

「彼女はそう……思想的にも、実働的にも常に我々の一歩先を行ってい  た」

トム少佐

「まさにWho Dares Winsだ」

スネーク

「『危険を冒すものが勝利する』。SASのモットーか」

トム少佐

「そうだ。それも彼女の行いにならったものだ」

トム少佐

「世界各国の特殊部隊がSASを手本にしているのは言うまでもないだろ  う」

トム少佐

「まさに特殊部隊の母というところだな」
【秘密設計局】

スネーク

「少佐、ソコロフが局長をしている秘密設計局とはどういうものなん  だ?」

ゼロ少佐

「うむ。ソ連には幾つもの秘密設計局があり、それぞれ最先端の研究を  行っている」

ゼロ少佐

「ヴォスホート宇宙船などを開発し、宇宙計画の主導的役割を果たしてい  るOKB―1などもそのひとつだ」

ゼロ少佐

「多くは隔絶した土地に建設された秘密都市で、研究内容はもちろん、そ  の正確な場所すら極秘とされている」

ゼロ少佐

「ソコロフのOKB―754はその中でも最も秘匿された設計局だ」

ゼロ少佐

「西側各国の諜報機関がその研究内容を探ろうと幾度も試みたが、全て失  敗している」

スネーク

「つまり、ソコロフが何を開発しているかは全く分からないと?」

ゼロ少佐

「そういうことだ」

スネーク

「それならどうやって、今回の作戦の情報を得た?ソコロフとの  連絡も……」

ゼロ少佐

「ザ・ボスの協力だ」

スネーク

「ザ・ボスの?」

ゼロ少佐

「そうだ。彼女は先の大戦中から培った独自の情報網を持っている」

ゼロ少佐

「そこから得た情報をこちらへまわしてくれたんだ」

ゼロ少佐

「本作戦の作戦許可が出たのも、彼女がCIAのお偉方とかけあってくれ  たおかげだ」

ゼロ少佐

「つまり、このバーチャスミッションは、様々な面でザ・ボスの協力なし  には成立しなかったということだ」
【ソコロフの作ったロケット】

スネーク

「少佐、ソコロフの経歴について教えてくれ」

ゼロ少佐

「うむ。ソコロフがマルチエンジンクラスターの開発者だったことは君も  知っているな」

ゼロ少佐

「マルチエンジンクラスターは、その名の通り、一基のロケットに複数の  エンジンを搭載するシステムのことだ」

ゼロ少佐

「ヴォストークロケットには実に32個ものエンジンが搭載されている」

ゼロ少佐

「ソ連の技術では、大推力の大型エンジンを開発するのが難しかったん  だ。そのため小型エンジンを束ねて推力を確保する方式がとられたらし  い」

ゼロ少佐

「だがこの方式にも、複数のエンジンの燃焼バランスをとるという技術的  難問があった」

ゼロ少佐

「それを解決したのがソコロフなんだ」

スネーク

「その功績を買われて秘密設計局の局長に?」

ゼロ少佐

「そういうことらしい」

スネーク

「では、例の秘密兵器はやはり弾道兵器なのか?」

ゼロ少佐

「おそらくな。詳細は掴めていないが……」

スネーク

「すぐにわかる。俺がソコロフを連れ帰ればな」

ゼロ少佐

「頼む」
■その他
【汎用見つからずに進め】

ゼロ少佐

「スネーク、今回の作戦が単独潜入任務だということを忘れるな」

ゼロ少佐

「我々も無線機でサポートするが、現地で行動するのは君一人だ。支援部  隊は存在しない」

ゼロ少佐

「敵の大部隊と戦闘になれば勝ち目はないぞ。可能な限り戦闘はさけろ。  敵に発見されないことを第一において作戦を進めるんだ」
【隠密行動】
(1)

トム少佐

「いいか、スネーク。本作戦の主眼はあくまで隠密行動にあるということ  を忘れるなよ」

トム少佐

「戦闘は可能な限り避けるんだ。どうしても敵を排除しなければならない  時は麻酔銃を使用しろ」
(2)
※バーチャスミッション中のみ発生

スネーク

「ああ。いい夢を見てもらおう」

トム少佐

「そうだな。そして連中が目を覚ます頃には、君とソコロフは国境を越え  ている」

スネーク

「機内で暖かいコーヒーを飲みながらな」

トム少佐

「……なんだって?」

スネーク

「?」

トム少佐

「今何と言った?」

スネーク

「暖かいコーヒーを」

トム少佐

「君はあの下品な泥水を飲むつもりなのか? 凱旋飛行の最中に!?」

スネーク

「じゃあ、あんたなら何を飲むんだ?」

トム少佐

「無論、紅茶だ」
【食糧を食べた後CALL】

トム少佐

「食糧を食べたな」

スネーク

「ああ」

トム少佐

「まさか、LIFEが回復すると思ってはいないだろうな?」

スネーク

「当たり前だ! 食べものを食べただけで傷が治るわけがない。食糧を食  べることで回復出来るのはスタミナだけだ」

トム少佐

「ならいい」

スネーク

「なぜ……そんなことを聞く?」

トム少佐

「ああ。以前缶詰を食べただけでLIFEが回復すると思いこんでいた兵  士がいたんだ」

スネーク

「おかしな奴だ」

トム少佐

「ああ。まあ21世紀にでもなればそういうものも開発されるかもしれん  がな」
【シギント双眼鏡】
※シギントと会話後双眼鏡装備していた場合
(1)

ゼロ少佐

「双眼鏡を装備しているな」

スネーク

「ああ。偵察は潜入任務の基本だからな」

ゼロ少佐

「その双眼鏡は役に立っているか?」

スネーク

「ああ。性能も充分だし扱いやすい。いい双眼鏡だ」

ゼロ少佐

「そうか。シギントが喜ぶぞ」

スネーク

「なぜシギントが喜ぶんだ?」

ゼロ少佐

「その双眼鏡はシギントが作ったんだ」
(2)
※シギントがこの双眼鏡をやたら誉めていた話を聞いていた場合

スネーク

「そういうことか……」

ゼロ少佐

「どうかしたのか?」

スネーク

「いや。なんでもない……」
(3)

ゼロ少佐

「何でもその製作には丸一年以上かかっているらしい」

スネーク

「確かにいい双眼鏡だとは思うが、どこにそんな手間が? レンズの精度  とかか?」

ゼロ少佐

「いや。デザインだそうだ」

スネーク

「デザイン?」

ゼロ少佐

「ああ。本体の形になかなか納得がいかなかったらしい」

ゼロ少佐

「奴がそんなところに凝ってくれたお陰で予算は予定の三倍かかった。全  く始末書を書く身にもなってほしい」

スネーク

「……」
【パワーズの装備について】

スネーク

「少佐、武器装備が許されたのはありがたいが、ルーブリを持つ必要はな  かったのか?」

ゼロ少佐

「偽証用貨幣のことか?」

スネーク

「そうだ」

ゼロ少佐

「スネーク、60年のフランシス・ゲーリー・パワーズ事件を憶えている  か?」

スネーク

「ソヴィエト領空を偵察していたCIA所属のU2が撃ち落され、パイ  ロットのパワーズが捕えられた」

ゼロ少佐

「彼の自白によってCIAがソヴィエト領空を偵察していたことが発覚  し、結果2週間後に控えていた米ソ首脳会談は中止となった」

スネーク

「ああ、覚えている」

ゼロ少佐

「U2パイロットは偽証用のアイテムを持たされている」

ゼロ少佐

「パワーズが持っていたのはルーブリ、マルク、リラといった外貨やフラ  ンスの金貨」

ゼロ少佐

「それから金時計2つと女性用の指輪を7つ。これらは全て国籍を特定さ  せないためのアイテムだ」

ゼロ少佐

「だが今回はフルシチョフ政権に対して米国の関与を示すことも必要だ。  偽証する必要はない。そもそも……」

ゼロ少佐

「君が失敗しなければいい。捕まったり殺されたりしなければそんな小細  工は不要だ」

スネーク

「まあな……」
【宇宙開発競争について】

スネーク

「少佐、宇宙開発競争について教えてくれ」

ゼロ少佐

「1957年にソ連は人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功」

ゼロ少佐

「ソ連に先鞭を打たれたアメリカ政府は後を追うように宇宙開発に力を入  れた」

ゼロ少佐

「翌年には各軍個別に行われていた宇宙開発事業を統合、アメリカ航空宇  宙局、NASAを設立することになる」

ゼロ少佐

「同年、有人宇宙飛行を目的としたマーキュリー計画がうち立てられ、陸  海軍から7人の宇宙飛行士候補者、ライトスタッフが選抜された」

ゼロ少佐

「だが君も知ってのとおり、今から3年前に初の有人宇宙飛行を成し遂げ  たのはソヴィエトのユーリ・ガガーリン」

ゼロ少佐

「NASAが弾道飛行に成功したのはガガーリンの1ヶ月後、  アラン・シェパードの搭乗したフリーダム7だった」

ゼロ少佐

「その後、軌道飛行においても遅れをとったことでケネディ大統領は大い  なる決意をしたな」

ゼロ少佐

「60年代のうちに人類は月に行くと」

スネーク

「その演説なら俺も知っている。だが俺のまわりでは反対意見も多かっ  た」

スネーク

「宇宙基地の破壊工作任務などあてがわれたらたまらん、とな」

ゼロ少佐

「だがロケット開発はミサイル開発にも通じるぞ」

ゼロ少佐

「想像してみろ、ソ連の月面基地からワシントンに無数の核ミサイルが降  り注ぐことを」

ゼロ少佐

「それが実現するのはまだ先の話だとしてもだ」

ゼロ少佐

「後手に回っては取り返しのつかないことになる。一歩ずつ、確実に踏み  出していかなければならん」

ゼロ少佐

「一昨年前に開始されたジェミニ計画は月面着陸への前準備といったとこ  ろだ」

ゼロ少佐

「とはいえ……」

ゼロ少佐

「ケネディ元大統領を否定する気はないが、私にはあと6年で人類が月に  到達するなど想像できんよ」

スネーク

「どうだろうな。俺は人間が宇宙に行けるとすら思っていなかった」

スネーク

「あとは成し遂げるまでの意志の強さの問題だ」

ゼロ少佐

「そうかもしれんな」
【仮死薬と蘇生薬】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、君に持たせた仮死薬と蘇生薬はCIAの技術部が開発した最  新の諜報活動用内服薬だ」

ゼロ少佐

「仮死薬を使えば、一定時間仮死状態になることが出来る。うまく使えば  敵に君が死んだと錯覚させることが出来るだろう」

ゼロ少佐

「敵に追い詰められた時などに使用してくれ」

ゼロ少佐

「仮死状態から復帰するには蘇生薬を使えばいい。ただし蘇生のタイミン  グを誤るな。敵の目の前で生き返っては意味がないぞ」
(2)

スネーク

「わかった。だがどういう仕組みなんだ?」

ゼロ少佐

「仕組み?」

スネーク

「ああ。得体の知れない薬を飲む気にはならない。どういう作用で仮死状  態になるのか、一応知っておきたい」

ゼロ少佐

「スネーク、それは……(パラメディックが長い話を始めるのでそれを聞  くのはやめておけと言おうとした)」

スネーク

「(少佐はパラメディックに聞けと言おうとしたと思った)なるほど、パ  ラメディックに聞くべきことか。パラメディック」

Pメディック

「説明するわ」

Pメディック

「ゾウムシやテントウムシ、シジュウカラとかタヌキとか、自然界には死  んだフリをする生き物がたくさんいるでしょう」

Pメディック

「仮死薬はその擬死行動を諜報活動へ応用するために作られた薬なの」

Pメディック

「仮死薬を服用するとメチオニンエンケファリンのようなオペオイドペプ  チド類やアデノシン、セロトニンなどの物質が急速に分泌されるわ」

Pメディック

「それらは冬眠誘導物質として作用して、すぐに心拍数、呼吸率、体温の  低下などの症状を引き起こすの」

Pメディック

「はたから見ればまるで死んだように見えるはずよ」

Pメディック

「蘇生薬は、簡単に言えば仮死薬に対する拮抗阻害剤ね」

Pメディック

「服用するとノルアドレナリンのような覚醒物質やナロキソンなどを分泌  させて仮死薬の働きを阻害するのよ」

Pメディック

「で、目が覚めるわけ」

Pメディック

「わかった?」

スネーク

「……」

Pメディック

「じゃあもう少し詳しく説明しましょうか」

Pメディック

「仮死薬の起こすメチオニンエンケファリンの分泌はオペオイド受容体  の……」

スネーク

「い、いや、充分わかった」

Pメディック

「ホントに?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「でも、もっと知りたいでしょ」

Pメディック

「オペオイド受容体にはデルタ、カッパ、ミューの3種類の受容体が存在  するんだけど、メチオニンエンケファリンはその中の……」

ゼロ少佐

「パラメディック、スネークは充分わかったそうだ。そうだな?」

スネーク

「あ、ああ。ハッキリとわかった」

Pメディック

「でも……」

スネーク

「少佐、薬のこともすっかりわかったことだし、俺は任務へ戻ることにす  る」

ゼロ少佐

「うむ。そうしてくれ」

Pメディック

「あ、ちょっと!」

Pメディック

「……(不満げ)」
【科学者変装服】

ゼロ少佐

「スネーク、EVAから科学者用の変装を受け取ったらしいな」

スネーク

「ああ」

ゼロ少佐

「『CAMOUFLAGE』の『UNIFORM』で  『SCIENTIST』を選べば、科学者に変装することが出来る」

スネーク

「『SCIENTIST』だな」(早速着てみよう)

ゼロ少佐

「だがジャングルで科学者の服を着ても何の意味もないぞ」

Pメディック

「そんなこと考える人なんていませんよ」

ゼロ少佐

「そうだな。ジャングルで科学者に変装しようなんて奴がいるわけない。  いたらそいつはただの馬鹿、いや極めつきの愚か者だ」

ゼロ少佐

「スネーク、君もそう思うだろう?」

スネーク

「ああ……(へこんだ)」
【科学者変装服着ている場合】
(1)

ゼロ少佐

「(呆れ)スネーク……」

スネーク

「どうした、少佐?」

ゼロ少佐

「どうしたもこうしたもないだろう。なぜそんな服を着ているんだ?」

スネーク

「着たいからだ」
(2)

ゼロ少佐

「私の言ったことを聞いていなかったのか?」
(3)

ゼロ少佐

「ジャングルの中で科学者に変装してどうする? カムフラージュ率を見  てみろ。かなり目立っているぞ」

ゼロ少佐

「早く迷彩服に着替えるんだ」

スネーク

「……無粋な奴だ……」

ゼロ少佐

「何か言ったか!?」

スネーク

「いや」
【ゼロ少佐の由来】

スネーク

「少佐」

ゼロ少佐

「なんだ?」

スネーク

「ふと思ったんだが……なぜゼロなんだ?」

ゼロ少佐

「なに?」

スネーク

「あんたとの付き合いは長いが、なぜ『ゼロ』なのか聞いたことがないと  気付いた」

ゼロ少佐

「由来を知りたいと?」

スネーク

「ああ。無理にとは言わないが」

ゼロ少佐

「……一種の郷愁だよ」

スネーク

「郷愁?」

ゼロ少佐

「1909年、英国初の諜報機関が設立された。その外国部の部長は  マンスフィールド・ジョージ・スミス=カミング」

ゼロ少佐

「カミングの名から、彼は『C』と呼ばれた」

ゼロ少佐

「以来、カミングに敬意を表してSISのトップは代々『C』と呼称され  るようになったんだ」

Pメディック

「007の部長も『M』ですね」

ゼロ少佐

「そうだ。私も『O』と呼ばれたことがあったのだよ」

スネーク

「そこからゼロと?」

ゼロ少佐

「ああ」

ゼロ少佐

「他にも単独潜入部隊の始祖、実体を決して掴ませないゴーストという意  味合いもあるがな」

スネーク

「なるほど……」
【ルートのおさらい】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、まず優先すべき任務はソコロフの救出だ。ソコロフは研究所  にいるという話だろう。研究所へ向かってくれ」
(2)

スネーク

「わかった」

ゼロ少佐

「研究所へのルートは覚えているか?」

スネーク

「EVAが言ってた?」

ゼロ少佐

「そうだ」

スネーク

「当然だろう。(実は自信がない)」

ゼロ少佐

「言ってみろ」

スネーク

「少佐、俺が忘れたと思ってるのか?」

ゼロ少佐

「言え」
(3)
※クレバスに到着していない場合

スネーク

「……まず北へ向かう」

ゼロ少佐

「うむ」

スネーク

「北へ向かうとクレバスがある……」
(4)
※マングローブ林に到着していない場合

スネーク

「……まずこの洞窟を奥へ進む」

ゼロ少佐

「うむ」

スネーク

「奥に進むと水路に出る」
(5)
※マングローブ基地に到着していない場合

スネーク

「……まずこの水路を北へ進む」

ゼロ少佐

「うむ」

スネーク

「北に進むと倉庫がある」
(6)

ゼロ少佐

「それから?」

スネーク

「それから……」

スネーク

「……」

ゼロ少佐

「(呆れ)もう一度確認しておこう」
(7)
※クレバスに到着していない場合

ゼロ少佐

「まず、そのジャングルを北に向かえ。北にあるクレバスから洞窟に入る  んだ」
(8)
※マングローブ林に到着していない場合

ゼロ少佐

「洞窟を奥へ進めばマングローブが生い茂る水路に出る」
(9)
※マングローブ基地に到着していない場合

ゼロ少佐

「水路を北へ進めば倉庫に行き着くはずだ。上陸して倉庫に入ってくれ」
(10)

ゼロ少佐

「倉庫に侵入したら、北へ通り抜けるんだ。そうすればまた森に出る。研  究所はそのすぐ北だ」
(11)

ゼロ少佐

「わかったか?」

スネーク

「あ、ああ(実はよくわかってない)」

ゼロ少佐

「スネーク……」

スネーク

「わかっている。まず北へ向かえばいいんだろう?」

ゼロ少佐

「……。(呆れてものもいえない)」
【ワニキャップ】
(1)

ゼロ少佐

「スネーク、君と言う男は……(呆れている)」
→パラメディックの無線会話「ワニキャップ(2)」へ
(2)

ゼロ少佐

「まあ、なんだ」
(3)

ゼロ少佐

「ワニキャップを被って水から頭だけ出していれば、ワニに偽装すること  もできるかもしれんな……」
■カムフラージュ
【カムフラージュしろ】
(1)

ザ・ボス

「ジャングルへの潜入にカムフラージュは不可欠よ」
(2)
※カムフラージュ率が低い場合

ザ・ボス

「カムフラージュをするにはまずメニューボタンを押してサバイバル  ビュアーへ入りなさい」

ザ・ボス

「それから『CAMOUFLAGE』を選んで決定ボタンを押すのよ」

ザ・ボス

「そうすれば『UNIFORM』で野戦服、『FACE』でフェイスペイ  ントが選べるようになるわ」
(3)

ザ・ボス

「野戦服はあなたが今いる場所に応じたパターンの迷彩を着るようになさ  い」

ザ・ボス

「その場所に溶け込むような迷彩を着れば高い偽装効果が得られるわ」
(4)

ザ・ボス

「逆に背景から浮くようなパターンの迷彩はかえって目立ってしまうから  注意しなさい」
【いつまでも迷彩しない場合】

ザ・ボス

「スネーク!」

スネーク

「なんだ、ボス?」

ザ・ボス

「『なんだ』じゃないでしょう」

スネーク

「では『どうした』?」

ザ・ボス

「違う! どうしてカムフラージュしないの!?」

スネーク

「ああ……」

ザ・ボス

「何の迷彩もしないでいたら、すぐ敵に見つかってしまうわよ。私の指示  を聞いていなかったの?」

スネーク

「いや、そんなことはないが……」

ザ・ボス

「ならカムフラージュなさい」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「聞こえた?」

スネーク

「ああ……」
【フェイスペイントしていない場合】
(1)

ザ・ボス

「迷彩服を着るだけでは偽装として不十分よ。完璧なカムフラージュをす  るにはフェイスペイントが必要になるわ」
(2)

ザ・ボス

「フェイスペイントは顔に施す迷彩よ。剥き出しの肌はジャングルの中で  とても目立つの。必ず顔を塗るようにしなさい」
(3)

ザ・ボス

「行動する地域の背景にあった色の塗料を選んで指で塗るのよ」

ザ・ボス

「塗る時には薄い色から初めて順番に濃い色を塗っていくようにするとい  いわ。失敗しても後から濃い色で塗りつぶせる」

ザ・ボス

「立体感をなくすには、顔のへこんだ部分には明るい色、出っ張った部分  には暗い色を塗るようにするといいわね」
(4)

ザ・ボス

「具体的には、サバイバルビュアーの『CAMOUFLAGE』で  『FACE』を選択してから塗りたいフェイスペイントを選べばいい  わ」

ザ・ボス

「背景に溶け込むようなフェイスペイントを選ぶようにしなさい。いいわ  ね」
【カムフラージュ率】

ザ・ボス

「偽装がどれくらいうまくいっているかは本来、味方に確認してもらうも  のよ」

ザ・ボス

「けれど今回の任務は単独潜入。現地にあなたの味方はいないわ。全てを  あなた一人でこなさなければいけない」

スネーク

「(少々不安そう)わかっている」

ザ・ボス

「大丈夫よ。そのためにカムフラージュ率があるわ」

ザ・ボス

「カムフラージュ率は、あなたが現在どれだけ偽装出来ているかを表して  いる」

ザ・ボス

「値が高いほど偽装がうまくいっているということよ」

ザ・ボス

「充分にカムフラージュ率が高ければ、至近距離でも敵の目をあざむくこ  とが出来るわ」

ザ・ボス

「敵と遭遇する危険が高い地域では常にカムフラージュ率を高く保つよう  気をつけなさい。いいわね」
【カムフラージュと姿勢】

ザ・ボス

「偽装とは自然の中へ溶け込むことよ。充分な偽装を行なうには、姿勢を  低く保って動かずにじっとしている必要があるわ」

ザ・ボス

「その場所に即した迷彩服とフェイスペイントをした上で、ホフクして動  かずにいれば、遠距離から発見されることはまずないと言っていい」

ザ・ボス

「逆に、走って移動すれば例え適切な迷彩を施していても、簡単に敵の注  意を引いてしまうわ」

ザ・ボス

「敵から隠れなければならない状況では、可能な限り姿勢を低くして動か  ないように心がけなさい」

ザ・ボス

「カムフラージュ率を見れば移動や姿勢によって、偽装効果が変わってい  く様子が確認できるわよ」
【偽装の歴史】

ザ・ボス

「偽装は古くから狩人達の間で知られていたわ」

ザ・ボス

「けれど、軍事へ応用されるようになったのはつい最近。18世紀に  なってからのことよ」

ザ・ボス

「最初に取り入れられた偽装は、戦場の背景と似た色合いの単色の戦闘服  だった。迷彩というよりも保護色という程度のものね」

ザ・ボス

「いわゆる迷彩と呼べるようなパターンが用いられ始めたのは第一次大戦  からよ」

ザ・ボス

「航空機や大砲、艦船などの兵器に迷彩が施されるようになったの」

ザ・ボス

「ただし、兵士の個人装備に使われることはほとんどなかった」

ザ・ボス

「本格的に迷彩が使用されるようになったのは、第二次大戦に入ってから  よ。特にドイツやソ連は積極的に取り入れていたわ」

ザ・ボス

「大戦が終わって冷戦期に入った現在では、特に東側で様々な迷彩パ  ターンの研究が進んでいる」

ザ・ボス

「西側でも東南アジアの植民地独立戦争でフランスの落下傘部隊やSAS  が導入しているわ」

スネーク

「朝鮮戦争では見かけなかったな」

ザ・ボス

「アメリカでは一部の特殊部隊で検討されているだけで、導入が遅れてい  るのよ」

スネーク

「どうして?」

ザ・ボス

「軍の一部に、迷彩は『受身』だ、という考えがあるせいだという話よ」

スネーク

「バカな話だ」

ザ・ボス

「全くね。けれど最近では迷彩の有効性と重要性が強く認識されるように  なっているわ」

ザ・ボス

「彼等の考えもすぐに改まるでしょう」
【役に立たないお笑い系迷彩を着ている場合】

ザ・ボス

「(呆れ)スネーク……」

スネーク

「なんだ、ボス?」

ザ・ボス

「なんだじゃないわよ。あなた、一体どういうつもりなの?」

スネーク

「何が?」

ザ・ボス

「『何が』って……。なんなの、その迷彩は?」

スネーク

「ああ、これか。(得意げに)どうだ?」

ザ・ボス

「どうもなにも……」

スネーク

「似合ってるだろう?」

ザ・ボス

「そういう問題じゃないわ。戦場でそんな目立つものを着てどうするつも  り?」

ザ・ボス

「敵に見つけてくださいと言っているようなものでしょう?」

スネーク

「まあ確かに目立つことは目立つかもしれないが……」

ザ・ボス

「わかっているなら、さっさと……」

スネーク

「だが似合ってるだろう?」

ザ・ボス

「……」

スネーク

「似合ってない?」

ザ・ボス

「だからそういう問題じゃないのよ! 偽装効果のない迷彩服なんて何の  役にも立たないでしょう!?」

スネーク

「(ぼそぼそと)俺は似合ってると思うんだがな……」

ザ・ボス

「勝手になさい!」

スネーク

「(ヘコみ気味)……似合ってないのか……?」
■ユニフォーム
【ネイキッド】

ザ・ボス

「野戦服を脱いでいるの?」

スネーク

「ああ」

ザ・ボス

「どうして?」

スネーク

「脱ぎたいからだが」

ザ・ボス

「……(呆れ)確かに『CAMOUFLAGE』の『UNIFORM』で  『NAKED』を選べば野戦服の上を脱ぐことが出来るわ」

ザ・ボス

「けれど野戦服を着ていなければ偽装効果も上げられないし、スタミナの  消耗も激しくなる」

ザ・ボス

「馬鹿な真似はやめて早く迷彩服を着るようになさい」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「聞こえた!?」

スネーク

「あ、ああ……」
【オリーブドラブ】
(1)

ザ・ボス

「オリーブドラブの戦闘服を着ているわね」
(2)

ザ・ボス

「オリーブドラブ、略称ODは、いわば『迷彩以前』の戦闘服よ」

ザ・ボス

「一般歩兵は今でもOD単色のファティーグを着ているけど、いずれ迷彩  パターンに取って代わられるでしょう」

ザ・ボス

「見ての通り迷彩は施されていないから、当然偽装効果は高くないわ。別  の迷彩服に着替えた方がいいわね」
【ツリーバック】
(1)

ザ・ボス

「ツリーバックの迷彩服を着ているわね」
(2)

ザ・ボス

「ツリーバックパターンは、元々ハンターが使用するために作られた迷彩  よ」

ザ・ボス

「他のパターンがある程度記号化されたデザインなのと違って、樹の幹や  枝葉の写真を貼り込んだようなデザインになっているのが特徴ね」

ザ・ボス

「特に木へ張り付いた時には高い迷彩効果を発揮するわ」
【スクウェアズ】
(1)

ザ・ボス

「スクウェアズパターンの迷彩服を着ているわね」
(2)

ザ・ボス

「スクウェアズは、色味や形が少しずつ異なるスクウェアパターンを並べ  た迷彩よ」

ザ・ボス

「着用者のシルエットを判別しにくくする効果を狙っているの」

ザ・ボス

「レンガや錆びた鉄のような色合いの背景で使うと効果が高いわ」
【ブラック】
(1)

ザ・ボス

「ブラックの戦闘服を着ているわね」
(2)

ザ・ボス

「ブラックの戦闘服は夜間迷彩と思われがちだけど、実はそうではない  の」

ザ・ボス

「夜だからといって黒一色の姿で森の中にいては、逆に黒いシルエットが  浮かび上がって目立ってしまうわ」

ザ・ボス

「たとえ夜間でも充分な迷彩効果を得るには、背景に即した迷彩パターン  を選ばなければいけないということを忘れないで」
【リーフ】
(1)

ザ・ボス

「リーフパターンの迷彩服を着ているのね」
(2)

ザ・ボス

「リーフパターンは森林で迷彩効果を発揮するために開発された迷彩よ」

ザ・ボス

「アメリカ軍に限らず、森林部で作戦活動を行なうことを想定している軍  では、地域ごとの植生にあったパターンが研究されているわ」

ザ・ボス

「ソビエト軍や東欧諸国も独自のパターンを用いている」

ザ・ボス

「リーフパターンの迷彩服を着ていれば、特に草むらに隠れる時に高い迷  彩効果を発揮するわよ」
【タイガーストライプ】
(1)

ザ・ボス

「タイガーストライプパターンの迷彩服を着ているわね」
(2)

ザ・ボス

「タイガーストライプは、1959年から南ベトナムの海兵隊が使ってい  た迷彩パターンよ」

ザ・ボス

「さらに起源を辿れば、フランス軍が使っていた、ブラッシュストローク  パターン、いわゆるリザード迷彩に始まるとも言われているわ」

ザ・ボス

「木や草の背景に対する迷彩効果もあるけれど、特に土や泥の上で高い効  果を発揮するわ。土の上にホフクして隠れる時には有効なはずよ」
■フェイスペイント
【ノーマル】
(1)

ザ・ボス

「フェイスペイントをしていないのね」
(2)

ザ・ボス

「『CAMOUFLAGE』の『FACE』で『NO PAINT』を選  べばフェイスペイントを落とすことが出来るわ」

ザ・ボス

「けれどフェイスペイントを塗らなければ偽装は不十分よ」

ザ・ボス

「高いカムフラージュ率が必要な場合は、必ずフェイスペイントをするよ  うにしなさい。いいわね」
【ウッドランド】
(1)

ザ・ボス

「ウッドランドのフェイスペイントをしているのね」
(2)

ザ・ボス

「ウッドランドは森林迷彩のフェイスペイントよ。森林地帯では高い偽装  効果を発揮するわ」

ザ・ボス

「森の中を進む時は顔をウッドランドに塗るといいでしょう」
【ブラック】
(1)

ザ・ボス

「ブラックのフェイスペイントを塗っているわね」
(2)

ザ・ボス

「顔をブラックに塗っておけば、暗闇でのカムフラージュ率を上げること  が出来るわ」

ザ・ボス

「暗い場所で行動する時はブラックのフェイスペイントを使いなさい」
■CQC
【CQC操作】
(1)

ザ・ボス

「視界のきかないジャングルでは不意の遭遇戦が多くなるわ。自然、近接  戦闘の重要度も増すことになる」

スネーク

「CQCを使う場面も多くなるだろうな」

ザ・ボス

「その通りよ」

ザ・ボス

「近接戦闘では銃の発砲が常に状況への最適な対応とは限らないわ。それ  はあくまでも手段の一つに過ぎない」

ザ・ボス

「銃を抜き、構え、狙いをつけて発砲するよりも白兵戦で挑んだほうが迅  速かつ確実に制圧できる場合もあるわ」

ザ・ボス

「そもそも今回の作戦のような潜入任務では安易に発砲して自分の存在を  知られるわけにはいかない」

スネーク

「わかっている。そうした状況へ対応するためにあんたはCQCを  作った」

ザ・ボス

「あなたとね」

ザ・ボス

「状況を瞬時に判断して、武器ボタンの武器を使った攻撃とCQCボタン  のCQCを使い分けるのよ」
(2)

ザ・ボス

「CQCボタンを一回押すとパンチを放つわ。そのまま連打すれば  連携技コンボを繰り出すことが出来る」

ザ・ボス

「けれど打撃を入れることはCQCの一部に過ぎないわ。CQCの真価は  敵を掴んでからにある」

ザ・ボス

「CQCボタンを離さず押しっぱなしにすれば、伸ばした右手で敵を掴ま  えるわ」

ザ・ボス

「この時左スティックを入力していると、その場で敵のバランスを崩し、  地面に叩きつける。敵を一撃で気絶させることが出来るわ」

ザ・ボス

「左スティックを入力していなければ、そのまま敵の体をコントロールし  ながら背後に回り込み、喉元にナイフを突きつける」
(3)

ザ・ボス

「背後から掴まえてナイフを突きつければ敵をほぼ完全に無力化できる  わ。この状態からは様々なアクションへの移行が可能よ」

ザ・ボス

「そのままCQCボタンを強く押し込めば、ナイフで敵の喉元をかき  切る」

ザ・ボス

「左スティックを入力しながらCQCボタンを押せば敵を地面へ叩きつけ  るわ」

ザ・ボス

「CQCボタンを軽く連打すれば敵の首を絞めることも出来る。気絶させ  ることも出来るし、絞め続ければ殺すことも可能よ」

ザ・ボス

「そのままCQCボタンを押しっぱなしにすれば、敵を掴まえたまま移動  することも出来る」

ザ・ボス

「武器ボタンを押せば、装備している武器を他の敵へ向けることも出来る  わよ。仲間を盾に取られれば、敵も攻撃をためらうわ」

ザ・ボス

「左スティックを押し込めば、ナイフを突きつけて敵を尋問することも出  来る。意外な情報も手に入るかもしれないわね」

ザ・ボス

「ただし、敵を捕まえて無力化したとしても隙を見せれば反撃されるわ  よ。注意しなさい」
【CQCはライフル等では使えない】

ザ・ボス

「CQCで敵を掴まえることが出来るのは、素手やサバイバルナイフ、ハ  ンドガンなど右手で敵を掴んだり引っ掛けたりできる武器だけよ」

ザ・ボス

突撃銃アサルトライフルなどの両手がふさがる武器や、手榴弾など右手で敵をコント  ロールできない武器を装備している時は敵を掴むことは出来ないわ」

スネーク

「つまり突撃銃アサルトライフルや手榴弾を装備している時はCQCで敵を投げることは出  来ないということだな」

ザ・ボス

「その通りよ。忘れないで」
【CQC概念】

ザ・ボス

「敵地への潜入任務は、私も数多くこなしてきたわ」

スネーク

「第二次大戦中から?」

ザ・ボス

「ええ。主に捕虜捕獲作戦スナッチミッションでね」

スネーク

捕虜捕獲作戦スナッチミッション……。敵の将校を殺さずに拉致してくる任務だな」

ザ・ボス

「ええ。CQCの原型はその中で生まれたの」

ザ・ボス

捕虜捕獲作戦スナッチミッションでは、目標の護衛を銃器で排除するわけにはいかないわ」

ザ・ボス

「銃声を聞かれれば、侵入を気取られて警戒を強化されるし、最悪の場  合、危険を察知した目標に逃げられてしまう」

スネーク

「無音で敵を排除しつつ、確実に目標を確保する必要があった……」

ザ・ボス

「そういうことよ。あなたと作り上げたCQCはそれらで培ったテクニッ  クを発展させたものなの。だから……」(今回の作戦で有効に使いな  さい、と言おうとしてさえぎられる)

スネーク

「初めてだな」

ザ・ボス

「え?」

スネーク

「その話は初めて聞いた」

ザ・ボス

「そうだった?」

スネーク

「ああ。なぜだ?」

ザ・ボス

「?」

スネーク

「これまで話してくれなかったことをなぜ今?」

ザ・ボス

「さあ。なぜかしらね……(これが最後だから)」
【心技体】

ザ・ボス

「打撃や投げなどの技術自体はCQCの一部でしかないわ」

ザ・ボス

「技を機能させるには、充分な体力が不可欠よ」

ザ・ボス

「そして何より、CQCには敵の心理状態と行動を即座に把握・分析し、  最適な行動を取るための瞬間的で高度な判断力が必要になる。  つまり……」

スネーク

「心技体」

ザ・ボス

「そう。CQCはその三つが揃って初めて有効に使いこなせる戦術なの」

スネーク

「いつ聞いても東洋の武道のようだな」

ザ・ボス

「そうね。だからCQCは簡単に教えられるものでも修められるものでも  ないわ。習得には厳しい鍛錬と充分な経験が必要なの」

ザ・ボス

「使いこなせるのは共にCQCを作り出したあなただけよ」

スネーク

「それと、あんただ」

ザ・ボス

「そうね」
■武器
【サバイバルナイフ】

ザ・ボス

「サバイバルナイフを装備しているのね」

ザ・ボス

「サバイバルナイフは野外戦闘の必需品よ」

ザ・ボス

「武器ボタンを押せばナイフを振るわ。ボタンを連打すれば連携技コンボも繰り  出せる」

ザ・ボス

「音を立てずに敵を倒すことが出来るから、隠密行動が求められる局面で  は役に立つはずよ」

ザ・ボス

「敵との戦闘だけでなく、野生動物の捕獲キャプチャーにも使えるわ」

ザ・ボス

「それ一本あれば野外でのサバイバルも充分切り抜けられるはずよ。うま  く使いなさい」
【Mk22】

ザ・ボス

「あなたが持っている麻酔銃は、海軍で研究中のサプレッサー付き拳銃の  試作モデルを、CIAが麻酔銃に改造したものよ」

ザ・ボス

「元になったサプレッサー付き拳銃は、特殊部隊用としてM39をベース  に開発されている……」

スネーク

「Mk22だ」

ザ・ボス

「制式採用されればそう呼ばれるようになるという話ね」

ザ・ボス

「スライドロック機構が採用されているから、それを使えば発砲音を最小  限にすることが出来るけれど……」

スネーク

「一発撃つごとに手動で装弾しなければならない、だろう?」

ザ・ボス

「そうよ。だから連射は出来ないわ。一撃で敵の急所へ当てるようになさ  い」

ザ・ボス

「Mk22は特殊な亜音速弾を使うことが検討されているけれど、今回の  作戦では専用の麻酔弾を使用するわ」

ザ・ボス

「この麻酔弾は言ってみれば小型の注射器のようなものよ」

ザ・ボス

「着弾の衝撃で内部に格納された針が飛び出すと同時に、薬品を混合して  発生させたガスでピストンを押して麻酔を注入する仕組になってる」

ザ・ボス

「頭部に当てれば、即時に敵を眠らせることが出来るわ。ただし、手や足  に当てると麻酔がきくまでに時間がかかるから気をつけて」
【M1911A1】
(1)

ザ・ボス

45口径フォーティファイブを持っているのね」

スネーク

「ああ。M1911A1だ」

ザ・ボス

「45ACP弾のストッピングパワーは頼りになるわよ」

スネーク

「それにシンプルなシングルアクションを採用しているからトラブルも少  ない。泥や砂に覆われたとしても問題なく動いてくれるだろう」

ザ・ボス

「今回の任務に相応しいハンドガンね」

スネーク

「ああ。いいものを手に入れた」
(2)

ザ・ボス

45口径フォーティファイブにはサプレッサーも装着可能よ。サプレッサーを着ければ発砲  音を抑えることが出来るわ」

ザ・ボス

「サプレッサーを手に入れたら、武器ウィンドウを開いて決定ボタンを押  しなさい。サプレッサーのつけ外しが出来るわ」

ザ・ボス

「ただし、サプレッサーは発砲するごとに耐久度が落ちるということを忘  れないで」
【グレネードRGD】

ザ・ボス

「RGD―5を持っているわね」

ザ・ボス

「RGDは『デグチャレフ式手榴弾』の頭文字」

ザ・ボス

「ソ連軍でスタンダードとして使用されている爆風破片手榴弾よ」

スネーク

「M26(米製手榴弾)より軽いな」

ザ・ボス

「その分炸薬量も少ないけど、性能的にはほぼ同等と考えていいわ」

ザ・ボス

「ただしセイフティ・ピン・リングが反対についているから、気をつけな  さい」

ザ・ボス

「セイフティレバーを指で抑えるように握れば問題ないわ」

スネーク

「わかった」

ザ・ボス

「爆風破片手榴弾は、爆発時に爆風と破片で敵を殺傷するものよ」

ザ・ボス

「だから立った相手には有効でも、地面に伏せた相手には効果が薄くなる  ということは忘れないようになさい」
【マガジン】

ザ・ボス

「マガジンを持っているわね」

ザ・ボス

「マガジンはあなたが撃ち尽くした銃の空弾倉よ。使い方次第で有効な武  器になるわ」

スネーク

「投げつけろとでもいうのか?」

ザ・ボス

「いいえ。投げても直接敵を倒すことはできないわ」

ザ・ボス

「けれど、落ちた時の音で敵の注意を引き付けることは出来るで  しょう?」

スネーク

「なるほど。陽動か」

ザ・ボス

「今回は限られた装備で望む作戦よ。成功させるためには頭を使う必要が  あるわ」
【EZGUN】
(1)

ザ・ボス

EZGUNイージーガンを装備しているのね」

ザ・ボス

「EZGUNはCIAの技術部が『FOX』のために開発した特殊作戦用  消音麻酔銃よ」

スネーク

「消音麻酔銃? サプレッサーはついていないようだが……」

ザ・ボス

「使用する麻酔弾自体に消音機能を持たせてあるらしいわ」

スネーク

「なるほど。ということはサプレッサーの消耗を気にする必要はないとい  うことだな?」

ザ・ボス

「ええ」

ザ・ボス

「それにレーザーサイトも装備しているから遠距離でも正確な射撃が可能  よ」
(2)

ザ・ボス

「それとEZGUNには、装備しているだけでカムフラージュ率が下がり  にくくなる効果があるらしいわ」
(3)

ザ・ボス

「スタミナも回復するという話よ」
(4)

ザ・ボス

「有効に使いなさい」
【XM16E1】

ザ・ボス

「あなたが持っているのはXM16E1ね」

ザ・ボス

「アメリカ陸軍で研究中の新型ライフルよ」

スネーク

「研究中の新型? そんなものがなぜここに?」

ザ・ボス

「おそらく東南アジアでの実地試験中に鹵獲されたものでしょう」

ザ・ボス

「けれど、あなたが持っているのは話に聞いていたものとは随分違うよう  ね」

ザ・ボス

「迷彩塗装に、3点バースト機構の導入。サプレッサーも装着出来るよう  になっている……」

ザ・ボス

「全てジャングル戦を想定した機能だわ。ソ連で加えられた改造ではなさ  そうね」

ザ・ボス

「おそらく米軍の実地試験に同行したガンスミスが現地で付け加えた機能  でしょう」

ザ・ボス

「武器ウィンドウを開いて決定ボタンでサプレッサーの脱着、アクション  ボタンでセミオート、フルオート、3点バーストの切替が出来るわ」

ザ・ボス

「状況に応じて機能を切り替えながら使いなさい」
【ドラグノフ】
(1)

ザ・ボス

「SVDを手に入れたのね」

ザ・ボス

「SVDはソ連の最新鋭自動狙撃銃よ。性能も耐久力も西側の狙撃銃より  上と言われているわ」

スネーク

「AK―47に似ているな」

ザ・ボス

「形は似ているけれど、内部メカは独自のものよ。弾薬もAKより強力で  精度の高い7.62mm×54リムドカートリッジを使用するわ」

ザ・ボス

「使いこなせば強力な武器になるわよ」
(2)

ザ・ボス

「スナイパーライフルは移動しながら使用する武器ではないわ。装備した  らすぐに主観で構えるのよ」

ザ・ボス

「安定した姿勢を取ればそれだけ手ブレを抑えられるわ。長距離狙撃を行  う場合は必ずホフクして構えなさい」

ザ・ボス

「スコープの使用はエイムボタンよ。アクションボタンで倍率の切替えも  出来るわ」

ザ・ボス

「スナイパーライフルで遠距離から敵を排除出来れば、状況をより有利に  進められるはずよ。うまく使いなさい」
【白燐手榴弾】

ザ・ボス

「白燐手榴弾を手に入れたのね」

ザ・ボス

「白燐手榴弾は白燐を用いた焼夷手榴弾よ。太平洋戦線では広く使われた  わ」

ザ・ボス

「爆発させれば加害範囲にいる生物に重度の火傷を負わすことが出来るわ  よ」

ザ・ボス

「あやまって自分の体を燃やさないように注意しなさい」
【スモークグレネード】

ザ・ボス

「スモークグレネードを持っているわね」

ザ・ボス

「スモークグレネードはいわゆる発煙手榴弾よ」

ザ・ボス

「残留性能の高い白煙を発生させて敵の視界を遮断することが出来るわ」

ザ・ボス

「撤退時には有効なはずよ。うまく使いなさい」
【スタングレネード】

ザ・ボス

「変わったグレネードを持っているわね」

スネーク

「ああ。こんなものは見たことがない。これは……?」

ザ・ボス

「ソ連が開発した新型手榴弾でしょう」

ザ・ボス

「どうやら強烈な光と音で人間の見当識を失わせる非殺傷兵器のようね」

ザ・ボス

「その手榴弾を使えば、敵を殺さず気絶させることが出来るはずよ。うま  く使いなさい」
【チャフグレネード】

ザ・ボス

「面白いグレネードを持っているわね」

スネーク

「ああ。こんなものは初めて見る……」

ザ・ボス

「細かい金属片を空気中に散布して電波障害を引き起こすもののようね」

ザ・ボス

「おそらくソ連が開発した個人用の対電子機器兵器でしょう」

ザ・ボス

「その手榴弾を使えば敵の無線を交信不能にすることが出来るわよ」

スネーク

「敵の応援要請を防げるということだな?」

ザ・ボス

「ええ」

ザ・ボス

「ただし、電波障害が発生している間はあなたのアクティブソナーと動体  探知機も使用できなくなるということは覚えておきなさい」
【エロ雑誌】

ザ・ボス

「(冷たく)何を持っているの?」

スネーク

「!!!(マズいところを見られた!)」

ザ・ボス

「全く、いつからそんな雑誌を見るようになったの?」

スネーク

「いや……」

ザ・ボス

「そんなものに頼らず処理する方法を教えたでしょう?」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「……まあいいわ」

ザ・ボス

「歩哨の中には、あなたのようにその手の雑誌が好きな者もいるでしょ  う」

ザ・ボス

「地面に置けば陽動に使えるかもしれないわね」
【指向性マイク】

ザ・ボス

「指向性マイクを装備しているのね」

ザ・ボス

「指向性マイクは高性能の集音マイクよ。装備すると主観で構えてマイク  を向けた方向の音を拾うことが出来るわ」

ザ・ボス

「森の奥へマイクを向ければ、木々の向こうにいる敵部隊の足音を捉える  ことも出来るわよ」

ザ・ボス

「ジャングル戦では、いかに敵の気配を掴むかが重要になるわ。有効に使  いなさい」
■装備
【双眼鏡】

ザ・ボス

「双眼鏡を使っているのね。ズーム機能を装備した軍用の高性能双眼鏡  よ」

スネーク

「ああ。視野辺縁までフラットに見える」

ザ・ボス

「完全防水で、耐衝撃性、耐久性も充分。壊れる心配はないでしょう」

ザ・ボス

「偵察は潜入任務の基本よ。遠距離から敵の配置や地形を把握できればそ  れだけ有利に作戦を進めることが出来るわ。有効に使いなさい」
【サーマルゴーグル】

ザ・ボス

「あなたが今装備しているのは……」

スネーク

「サーマルゴーグルだ。熱源の分布を映像化して表示する電子機器らし  い」

ザ・ボス

「ガンシップに搭載されている大型の前方監視赤外線装置FLIRと原理は同じよ  うね。けれどそれを携行できる大きさで実現するなんて……」

スネーク

「全く宇宙ロケットといい、ソ連の科学力は侮れないな」

ザ・ボス

「そうね。とにかく、そのサーマルゴーグルを使えば、偽装した敵や  トラップも簡単に判別できるはずよ」

ザ・ボス

「ただし、使用すればバッテリーを消費するということは忘れないように  なさい」
【ネズミ捕り】

ザ・ボス

「ネズミ捕りを使う気ね」

ザ・ボス

「ネズミ捕りは小動物を生け捕りにするトラップよ」

ザ・ボス

「武器ボタンで地面に設置しておけば、獲物を捕らえることが出来るわ」

ザ・ボス

「仕掛けたネズミ捕りの位置はサバイバルビュアーの『MAP』に表示さ  れるから参考にするといいでしょう」

ザ・ボス

「ただし、ネズミ捕りが中に置いた餌で動物をおびき寄せるトラップだと  いうことは忘れないで」

ザ・ボス

「一度獲物を捕らえたネズミ捕りにそれ以上の収穫はのぞめないわ」

ザ・ボス

「獲物を捕らえたネズミ捕りは、一度ホフクで回収して餌を補充してから  再設置するようにしなさい」
【LIFE回復剤】

ザ・ボス

「LIFE回復剤を持っているのね」

ザ・ボス

「LIFE回復剤は、最近ソ連で開発された薬物よ。新陳代謝を活性化さ  せて怪我を治すことが出来るらしいわ」

ザ・ボス

「使用すればその場でLIFEを回復させることが出来るわよ。戦闘中に  LIFEが少なくなったときなどに使うといいでしょう」
【葉巻】

ザ・ボス

「葉巻を吸っているの?」

スネーク

「ああ」

ザ・ボス

「作戦行動中に吸うのは感心しないわよ」

スネーク

「あんたも吸ってたじゃないか」

ザ・ボス

「私はいいのよ」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「それはともかく、葉巻には色々使い道があるわ。まずヒルの駆除」

スネーク

「ヒルだって?」

ザ・ボス

「ええ。ヒルに噛み付かれたら、火をつけた葉巻を押し付けてみなさい。  嫌がって自分から離れるわ」

ザ・ボス

「ヒルは無理矢理引き剥がすと歯が体の中に残ってしまう危険があるけれ  ど、葉巻を使えばその心配はいらない」

スネーク

「なるほど」

ザ・ボス

「それに、葉巻はタバコと違ってゆっくり燃えるから、暗いところでは明  かりの代わりにもなるわ」

スネーク

「そんな使い方もあったとは……」

ザ・ボス

「そうよ。けれど作戦中に吸うのはやめなさい」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「聞こえた?」

スネーク

「ああ……」
【モノの重さ】

ザ・ボス

「武器・装備品にはそれぞれ重さがあるということを忘れないで」

ザ・ボス

「重いものを身につけていれば、その分スタミナの消耗が早くなるわ」

ザ・ボス

「疲労してる時やスタミナを温存したい場合は、使いそうにないものを  バックパックに戻しておくといいわね」
【センサー活用せよ】

ザ・ボス

「敵を早期に発見することが出来れば、それだけ状況へ有利に対応するこ  とが出来るわ」

ザ・ボス

「動体探知機、アクティブソナーなどのセンサーを活用しなさい」
■操作説明
【主観】

ザ・ボス

「主観ボタンを押すと、主観カメラになるわ。主観にすれば、あなたの視  点からまわりを見渡すことが出来る」

ザ・ボス

「俯瞰カメラで見える範囲は限られているわ。俯瞰のまま進み続ければ、  敵の接近に気づかずに遭遇してしまう危険性も高くなる」

ザ・ボス

「必ず定期的に立ち止まって、主観で周囲の状況を探るようになさい。い  いわね」
【主観攻撃】

ザ・ボス

「主観攻撃は銃撃の基本よ」

ザ・ボス

「俯瞰では狙えない上方や下方の敵へ攻撃することも出来るし、敵の急所  を狙うことも出来るわ」

ザ・ボス

「敵を一撃で倒す必要がある場合は、必ず主観攻撃で敵の頭部を狙いなさ  い」
【タクティカルリロード】
(1)

ザ・ボス

「タクティカルリロードは残弾を撃ち尽くす前に弾倉を交換する戦術よ」
(2)

ザ・ボス

「敵前で弾切れを起こさずに火力を保持出来るし、常に薬室へ弾丸を装填  しておくことも出来るわ」

ザ・ボス

「注意としてはリロードする時も銃と視線を下げないことね。視線を上げ  て常に周囲を警戒したままで弾倉の交換を行いなさい」

ザ・ボス

「残弾のある弾倉は捨てずに回収することも忘れないで」
(3)

ザ・ボス

「具体的には、銃を装備から外して、もう一度装備し直せばいいわ。それ  で新しい弾倉を装填した状態になる」

ザ・ボス

「武器ウィンドウボタンを素早く押すクイックチェンジを使うと便利よ」
【バックパック】
(1)

ザ・ボス

「武器を身につけるにはサバイバルビュアーに入って  『BACKPACK』の『WEAPON』を選択しなさい」

ザ・ボス

「左上のウィンドウに所持している武器の一覧が表示されているわ」

ザ・ボス

「左スティックで身につけたい武器を選んで決定ボタンを押せば、その武  器をバックパックから取り出して身に付けることが出来る」

ザ・ボス

「ただし身に付けることが出来る武器の数には限度があるわ。不要な武器  はバックパックへ戻すようにしなさい」
→(2)か(3)へ
(2)

ザ・ボス

「同じ画面で武器ウィンドウボタンを押しながら左スティックを動かせ  ば、現在身に付けている武器のアイコンを動かせる」

ザ・ボス

「バックパックへ戻したい武器のアイコンを右下に合わせて決定ボタンを  押せば、その武器をバックパックへ移すことが出来るわ」
(3)

ザ・ボス

「武器の一覧から、既に身に付けている武器を選択して決定ボタンを押せ  ば、その武器をバックパックへ移すことが出来るわ」
(4)

ザ・ボス

「有効な武器は状況によって異なる。身につける武器はよく考えて選ぶよ  うにしなさい。いいわね」
【MAP】

ザ・ボス

「サバイバルビュアーで『MAP』を選択すれば、今いるエリアの地図を  見ることが出来るわ」

ザ・ボス

「現在地や行った場所の他、敵から情報を得れば、敵部隊の配置情報やア  イテムの位置も表示されるようになるわよ」

ザ・ボス

「敵から情報を得るには、CQCで敵を背後から拘束して左スティックを  押し込めばいいわ」

ザ・ボス

「任務を成功へ導くには作戦地域の情報を整理し活用することが不可欠  よ。『MAPマップ』を活用しなさい」
【銃の狙い方】
(1)

ザ・ボス

「ハンドガンは、主観で構えたら標的と、銃のフロントサイト・リアサイ  トを一直線に並べるようにして狙うのよ」
(2)
※VERY EASY以外

スネーク

「レーザーサイトはないのか?」

ザ・ボス

「なんですって?」

スネーク

「レーザーサイトだ。軍の一部で研究されていると聞いたんだが……」

ザ・ボス

「あなた、あんなものがほしいの?」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「充分な訓練を積んだ兵士には必要ないものだわ。あんなものに頼るよう  では兵士として失格よ」

スネーク

「(へこんだ)……」
(3)

ザ・ボス

突撃銃アサルトライフルなどは、武器ボタンを押すとまず腰だめで構えることになるわ」

ザ・ボス

「近距離での遭遇戦など、即時に応射しなければならない場合はそのまま  撃ちなさい。狙いは着弾点を見ながら修正していくのよ」

スネーク

「わかった。だが正確な射撃はできそうにないな」

ザ・ボス

「勿論よ。だから遠距離からの狙撃など正確さが求められる場合は、エイ  ムボタンを押しっぱなしにして狙いをつけるといいわ」

ザ・ボス

「フロントサイトとリアサイトで正確に狙える上に、集中力が増して標的  周辺がよく見えるはずよ」
【銃の狙い方2】

ザ・ボス

突撃銃アサルトライフルなどを連射すると、銃の反動で着弾がばらけてしまうわ」

ザ・ボス

「けれど、しゃがみやホフクの姿勢を取れば反動を抑えこんで集弾率を上  げることが出来るわよ」
【枝エルード】

ザ・ボス

「エルードしている時でもハンドガンなら片手で撃つことができるわ。エ  ルード中に攻撃を受けても、慌てず応戦するようになさい」
【ストーキング】
(1)

ザ・ボス

「ストーキングは足音を立てないための無音移動技術よ」
(2)

ザ・ボス

「やり方は、まず、後ろ足に体重をかけたまま、前足をゆっくりと踏み出  すの」

ザ・ボス

「この時、足を置く場所をつま先でさぐって、危険物や踏むと音のしそう  な枝などがないことを確認するのよ」

ザ・ボス

「確認出来たら、足を少しずつ地面に降ろして、足の外側の部分から  ゆっくりと体重をかけていきなさい」

ザ・ボス

「この間、膝を柔らかく使ってバランスを取ることを忘れないで」

スネーク

「……(難しそうだ)」
(3)

ザ・ボス

「具体的には、進みたい方向へ方向キーを押せばいいわ」

ザ・ボス

「ストーキングなら足音を全く立てずに移動することが出来る」

ザ・ボス

「姿勢も低くなるから敵から見つかりにくいのも利点ね」

ザ・ボス

「地面に罠が仕掛けられていても、ストーキングで注意深く移動していれ  ば罠が作動する前に察知できる」

ザ・ボス

「ただし移動速度が遅いことと、スタミナの消費が激しいことには注意し  なさい」

ザ・ボス

「状況に応じて、左スティックの歩き・走りと、方向キーのストーキング  を使い分けるようにするのよ」
■その他
【単独潜入】
(1)

ザ・ボス

「今回の作戦は単独潜入よ。あなたを現地でサポートする味方はいない」

ザ・ボス

「あなたは兵士としてだけでなく、衛生兵、航空士、料理人の役割まで  一人でこなさなければならないわ」
(2)

スネーク

「わかっている」

ザ・ボス

「安心したわ」

スネーク

「何が?」

ザ・ボス

「変わっていなくて」

スネーク

「?」

ザ・ボス

「本当は不安なんでしょう?」

スネーク

「そんなことはない」

ザ・ボス

「いいのよ。前代未聞の作戦だもの。不安を感じるのはむしろ正常な反応  と言っていい」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「安心しなさい。そのためにサバイバルビュアーがあるわ」
(3)

ザ・ボス

「サバイバルビュアーには、戦地で生き抜くために必要な要素が集約して  ある」

ザ・ボス

「『CAMOUFLAGE』で偽装、『BACKPACK』で携行武器の  選択、『FOOD』で食事、『CURE』で治療」

ザ・ボス

「そして『MAP』で地図の確認が出来るわ」

ザ・ボス

「『OPTIONS』で設定を使いやすいように変えるのもいいわね」

ザ・ボス

「今回の作戦を進めるにはサバイバルビュアーが大きな助けになるわ。う  まく活用しなさい」
【敵からの身の隠し方】

ザ・ボス

「木の上、草むら、朽ちた倒木の中……。自然の中には身を隠すことの出  来る場所がいくらでもあるわ」

ザ・ボス

「まわりを主観でよく観察なさい。自然の全てを利用するの。いいわね」
【現地調達】

ザ・ボス

「現地で鹵獲した装備を使うには、多くの場合、整備や部品の交換が必要  になるわ」

ザ・ボス

「けれど、今回の任務ではその心配はしなくていいはずよ」

スネーク

「どうして?」

ザ・ボス

「敵部隊の練度が高いからよ。予備の装備も入念に点検してあるはずだ  わ」

スネーク

「つまり、アイテムを手に入れたらすぐに使えると?」

ザ・ボス

「そういうこと。ただし新しいアイテムを手に入れたら、ウィンドウの説  明文を確認するのは忘れないようになさい」
【テープ】

ザ・ボス

「ジャングルでは敵に自分の位置を悟らせないことがとても重要になる  わ」

ザ・ボス

「ほんのわずかな音を立てただけで居場所を知られ、命取りになる場合も  ある」

ザ・ボス

「装備が触れ合って音を出すようなことがあってはいけないわ」

ザ・ボス

「音がしそうな金具などは予めテープで固定しておくようになさい」

ザ・ボス

「固定したらその場で飛び跳ねて、装備が音を立てないかどうか確認する  のよ」

スネーク

「大丈夫だ。教えは忘れていない」
【生きる意思】
(1)

ザ・ボス

「戦場における最大の武器……何だかわかる?」

スネーク

「ああ(元々ザ・ボスから教わったこと)」

ザ・ボス

「なに?」

スネーク

「(やや抗議)忘れてはいない」

ザ・ボス

「言って」

スネーク

「……意思だ。絶対に生き残るという強い意思」

ザ・ボス

「そうよ」
(2)

ザ・ボス

「任務を達成し、生きて還る。その断固たる意思が、極限状態を乗り越え  る力を生むの。それが戦場での最大の武器よ」

ザ・ボス

「忘れないで。何があっても」
【動物の取り方】
(1)

ザ・ボス

「野生動物を捕獲するには、その習性を知る必要があるわ」

ザ・ボス

「どこを通るのか、何を食べるのか。移動の速度、行動する時間帯……」

ザ・ボス

「それらを理解しなければ、彼等をとらえることは出来ない」

ザ・ボス

「狩りをする時は、まず捕獲したい動物をよく観察しなさい。きっと攻略  法が見えてくるはずよ」
(2)
※パラメディックと通信していない場合

ザ・ボス

「パラメディックが動植物に関する情報を持っているわ。彼女に聞いてみ  るのもいいわね」
(3)

ザ・ボス

「パラメディックの周波数は145.73よ」
【五感】
(1)

ザ・ボス

「戦場のジャングルで生き残るには全ての感覚を研ぎ澄まさなければなら  ない」

ザ・ボス

「草木の不自然な揺れ、遠くの木々の間に覗く小さな影……。敵の存在を  示す兆しを見逃してはいけないわ」

ザ・ボス

「聴覚にも集中しなさい。視界の効かないジャングルでは、聞こえてくる  全ての音から敵の気配を聞き取らなければならないわ」

ザ・ボス

「鳥のさえずりや川のせせらぎに、踏み折られる小枝の音が混じっていな  いか、常に気をつけるのよ」
(2)

ザ・ボス

「嗅覚も大事になるわ。体臭や汗、火薬や食べ物。風が運ぶかすかな匂い  が密林の中で敵の存在を……」

スネーク

「だめだ」

ザ・ボス

「だめ?」

スネーク

「匂わない」

ザ・ボス

「今、何て?」

スネーク

「匂わないんだ」

ザ・ボス

「何も?」

スネーク

「ああ」

ザ・ボス

「全く?」

スネーク

「そうだ」

ザ・ボス

「そう……。仕方ないわね。後はゲーマーとしてのカンを信じなさい」
【単独行動の利点】

ザ・ボス

「単独潜入作戦の利点はどこにあるかわかる?」

スネーク

「多人数の部隊行動よりも侵入を悟られにくいということだ」

ザ・ボス

「その通りよ。そしてこのヴァーチャスミッションが承認された理由は全  てそこにあるの」

ザ・ボス

「今回の作戦は、ソ連領内での不正規戦よ。万一ことが公になれば、4年  前の事件すら上回る重大な国際問題になるわ」

スネーク

「4年前……U2機撃墜事件だな」

ザ・ボス

「だから失敗は許されない」

スネーク

「わかった。痕跡一つ残さずにソコロフを連れ帰ってみせる」
【敵を発見しても慌てるな】

ザ・ボス

「敵を発見したら、まずは身を潜めて敵の様子を伺いなさい」

ザ・ボス

「急な動きをすれば、カムフラージュ率が下がって敵の目にとまる可能性  も高くなるわ」

ザ・ボス

「敵があなたの気配に気づいた素振りを見せても焦ってはいけない」

ザ・ボス

「その敵があなたの正確な位置まで、見抜いているとは限らないわ」

ザ・ボス

「草むらなどにじっと隠れていればやり過ごすことが出来る場合も多いは  ずよ」

ザ・ボス

「状況を冷静に把握して的確な判断を下しなさい。いいわね」
【偵察が大事】

ザ・ボス

「今回の任務の目的は、あくまでもソコロフを連れ出して脱出すること  よ。敵を殲滅することではないわ」

スネーク

「戦闘はさけろということだろう? わかっている」

ザ・ボス

「戦闘をさけるには、敵の数や配置を探る偵察が重要になるわ。双眼鏡を  有効に使いなさい」
【敵のAK】
(1)

ザ・ボス

「敵はAK―47を装備していると言ったわね」

ザ・ボス

「AK―47はソビエト軍の制式突撃銃アサルトライフルよ。ソビエトだけでなく東側各国  で広く採用されているわ」

ザ・ボス

「使用する弾丸は7.62mm×39弾。装弾数は30発」

ザ・ボス

「信頼性、精度、威力、操作の簡便さなどを備えた優秀な突撃銃アサルトライフルよ」
(2)

ザ・ボス

「AKを装備した敵部隊相手に一人で銃撃戦を挑もうなどとは考えない  で。可能な限り戦闘は避けるのよ。いいわね」
【敵のグレネード】

ザ・ボス

「敵は手榴弾も持っていると言ったわね」

ザ・ボス

「敵が持っているのはRGD―5、ソ連軍の標準的な爆風破片手榴弾よ」

ザ・ボス

「手榴弾の爆風と破片は、地面に伏せれば多くをかわすことが出来るわ」

ザ・ボス

「グレネードを投げられて、逃げ切れないと感じたらホフクでさけなさ  い。ダメージを最小限に抑えることが出来るはずよ」
【退却は出来ない】

ザ・ボス

「多数の敵を発見した場合、通常の作戦規定では退却して援軍を要請する  ところだけれど、今回はそうはいかないわ」

ザ・ボス

「多数の敵を発見したら、迂回するか、どうしても倒さなければならない  状況ならおびき寄せて一人ずつ倒すようにしなさい」
【奇襲】

ザ・ボス

「今回の作戦の目的は戦闘ではないわ。けれど、どうしても敵を倒さなけ  ればいけない状況になったら、背後から襲うようにしなさい」

ザ・ボス

「ストーキングで背後から近づいて瞬時に倒せば、他の敵に気づかれずに  すむはずよ」

ザ・ボス

「背後からの接近がうまくできそうになければ、敵がこちらへ近づいてく  るのを待って」

ザ・ボス

「敵のパトロールルートを読んで先回りするか、あるいは音を立てたり、  モノを投げたりしておびき寄せるのよ」

ザ・ボス

「万一気づかれたら、即座に攻撃して他の敵にあなたの存在を知られる前  に倒しなさい。いいわね」
【部隊は背後から襲え】

ザ・ボス

「小隊を組んでパトロールを行っている敵は厄介よ」

ザ・ボス

「隊員同士で視界を補い合いながら行動しているから、気づかれずに倒す  のは難しいわ」

ザ・ボス

「どうしても攻撃をしかけなければならないならCQCやサプレッサー付  きの銃を使って、最後尾から無音で倒していくことね」
【発見された回数が多い場合】

ザ・ボス

「この5年の間、あなたは一体、何をしていたの!?」

スネーク

「どうしたんだ、突然?」

ザ・ボス

「随分腕がなまってるようじゃない」

スネーク

「そんなことはない」

ザ・ボス

「ではなぜそんなに発見されているの?」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「敵に見つかるのはカムフラージュ技術が不十分だからよ。慎重さも足ら  ないわ」

ザ・ボス

「カムフラージュ率に注意して、敵の動きをよく見ながら少しずつ進むよ  うになさい。いいわね」

スネーク

「……」

ザ・ボス

「いいわね!」

スネーク

「わかった……」
【心霊現象】
※廃工場以降、ザ・ボスとの通信は途絶するが、それでも交信を試みていると無線が繋がる

スネーク

「(やっと無線が繋がった)ボス!?」
無線機の向こうから、途切れ途切れにザ・ソローの「悲しい……悲しい……」という呟きが聞こえてくる。
無線、いきなり切れる。

スネーク

「???」
■操作説明
【スタミナ】

Pメディック

「スタミナがどれだけ残っているかは、LIFEゲージの下にあるスタミ  ナゲージを見ればいいわ」

Pメディック

「スタミナゲージはその名の通り、あなたのスタミナを表しているの」
(3)

Pメディック

「スタミナが消耗すると、LIFEの自然回復速度も遅くなるし、手ぶれ  も大きくなるわ。O2ゲージ、握力グリップゲージも短くなる」

Pメディック

「消耗度によっては作戦行動にも支障をきたす場合も出てくるはずよ」

Pメディック

「そうなる前に必ずスタミナを回復するようにして」
(4)

Pメディック

「スタミナを回復させるには食糧を食べればいいわ」

Pメディック

「食糧は基本的に動植物を捕獲キャプチャーして手に入れて」

Pメディック

「土地の動植物についての資料を私が持ってるから、聞きたいことがあっ  たら連絡してね」
(5)

Pメディック

「私の周波数は145.73よ」
【食糧の食べ方】

Pメディック

「食糧を食べるには、メニューボタンでサバイバルビュアーに入って  『FOOD』を選んで」

Pメディック

「それから、食べたい食糧を選んで決定ボタンを押すの」

Pメディック

「それで『EAT』を選べばその食糧を食べられるわ」
(3)

Pメディック

「食糧を食べればスタミナが回復するけど、どれだけ回復するかは、食べ  物によって異なるわ」

Pメディック

「スタミナがそれほど減ってない時は美味しいものは後にとっておくとか  考えた方がいいわよ」

Pメディック

「かといって、ずっととっておくと腐ったりするから、そのへんはよく考  えて」
【食糧腐り仕様】
(1)

Pメディック

「食糧を捕獲キャプチャーしてバックパックに入れておいても時間がたつと腐ってしま  うわ」
(2)

Pメディック

「食糧は、種類によって腐りやすさが違うの」

Pメディック

「動物や魚の肉は痛みやすいけど、植物やキノコは日持ちがするはずよ」

Pメディック

「動物も生け捕りにすれば腐る心配はないわ」

Pメディック

「その食糧が腐っているかどうかは、サバイバルビュアーの『FOOD』  で食べる時にアイコンをよく見ればわかるはずよ」

Pメディック

「食べる前にアイコンをよく確認するようにして」
(3)

Pメディック

「腐ったものを食べたら、お腹を壊して腹痛に苦しむことになるわよ」

Pメディック

「放っておいても治るけど、嘔吐してかなりスタミナを失うわ」

Pメディック

「腹痛になったらサバイバルビュアーの『CURE』で胃腸薬を服用しな  さい」
(4)

Pメディック

「腹痛や食中毒を治すには、胃腸薬や解毒剤を使う以外に、自分で胃の中  のものを吐き出すって言う方法もあるわよ」

Pメディック

「サバイバルビュアーでビュアーボタンを押せばビュアーモードに入れる  わ」

Pメディック

「そこで左スティックを回して自分の体を回転させればそのうち気分が悪  くなるはずよ」

Pメディック

「充分目が回ってからサバイバルビュアーを抜けると嘔吐できるわ。腹痛  や食中毒もそれで治るはずよ。試してみて」
【生け捕りと屍肉】

Pメディック

「動物は麻酔銃やネズミ捕りなどで捕獲キャプチャーすれば生け捕りにすることが出来  るわ」

Pメディック

「生け捕りにした動物は、サバイバルビュアーの『BACKPACK』で  武器として身につけることが出来るの」

Pメディック

「身につけた動物を装備すれば、武器ボタンで投げることが出来るわよ」

Pメディック

「毒をもつ動物を投げつければ、それで敵を倒せるかもしれないわね」

Pメディック

「毒のない鳥やカエルでも敵の注意をそらすのには使えるはずよ」

Pメディック

「それに、あなた好みの話をすれば、生け捕りにした動物は腐らないし、  食べたときにも美味しいらしいわ」

Pメディック

「ただし生け捕り用のカゴは3つしかないってことは忘れないでね」
【SAVE休憩】

Pメディック

「休息をとるには、SAVEしてゲームを一度中断すればいいわ」

Pメディック

「次にSAVEデータをロードしてゲームを再開した時には、スタミナや  LIFEが回復しているはずよ」

Pメディック

「どれだけ回復するかは休息した時間によるわ」

スネーク

「長く休めばそれだけ回復すると?」

Pメディック

「そういうこと」

Pメディック

「もしも食糧すら調達できなくなるほど疲弊しても、SAVEして休息を  とれば復活できるはずよ」

スネーク

「そんな状態にはなりたくないな」

Pメディック

「そうね。でも万一ってこともあるから。覚えておいて」

スネーク

「わかった」
【治療アイテム】

Pメディック

「重傷の治療を行うと、ナイフや葉巻以外はその治療に必要な治療アイテ  ムを消費するわ」

Pメディック

「だから治療アイテムはいつも多めに持っておいたほうがいいわよ」

Pメディック

「治療アイテムの数が足りなくなってきたらすぐに補充して」

Pメディック

「敵も治療アイテムを持っているはずだから、倒した敵の体をゆすった  り、ホールドアップすれば手に入れることが出来るはずよ」
【LIFE回復について】

Pメディック

「怪我を負っても、LIFEは自然に治癒していくわ」

Pメディック

「でもLIFEが回復する速さは、その時のスタミナの量によって  変わってくるの。スタミナが多いほどLIFEは早く回復するわ」

Pメディック

「早く怪我を治したいなら、まず食糧を食べてスタミナを回復すること  ね」
【LIFE回復について2】
*ボス戦など緊迫している場合
(1)

Pメディック

「(緊迫しつつ)スネーク、傷を負ってもLIFEは自然に回復していく  わ」

Pメディック

「だけどその回復速度はスタミナの量によるの。スタミナが少なければそ  れだけLIFEの回復も遅くなるわ」

Pメディック

「怪我を治すには、まず食糧を食べてスタミナを回復させるのよ」
(2)

Pメディック

「しゃがみやホフクの姿勢をとればより早くLIFEを回復させることが  出来るわ」

Pメディック

「怪我を負ったら、どこか敵の攻撃をしのげる場所をみつけてLIFEを  回復させるのよ! いいわね」
【重傷回復法】

Pメディック

「銃創や火傷のような重傷を負ったら、LIFEの最大値が減ってしまう  わ」

Pメディック

「重傷を負ったら、すぐにサバイバルビュアーの『CURE』で治療する  のよ」
【重傷一般注意1】

Pメディック

「スネーク、敵に接近する時は気をつけて」

Pメディック

「あなたとの距離が近ければ、敵の狙いは正確になるし、武器の威力も強  くなる」

Pメディック

「つまり重傷を負わされる危険性も高くなるの」

Pメディック

「無防備な突撃はやめた方がいいわ」

Pメディック

「もし重傷を負ったら、すぐにサバイバルビュアーで治療するのよ」
【重傷一般注意2】
*ボス戦など緊迫している場合
(1)

Pメディック

「スネーク、近距離で攻撃を受けると重傷になる危険性が高くなるわ。接  近戦を挑む時は注意して!」

Pメディック

「重傷を負ったら、すぐにサバイバルビュアーで治療するのよ!」
【スタミナ注意1】

Pメディック

「スネーク、スタミナゲージに注意して」

Pメディック

「スタミナが少なくなると、LIFEの回復量も少なくなるし、手ブレも  大きくなって、まともに戦えなくなってしまうわ」

Pメディック

「そうなる前にサバイバルビュアーの『FOOD』で食糧を食べてスタミ  ナを回復させるのよ」
■蛇
【アミメニシキヘビ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そのあたりにはアミメニシキヘビがいるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「アミメニシキヘビを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「アミメニシキヘビは、世界最長と言われる蛇よ。大きいものは10mに  もなるっていうわ」

Pメディック

「毒こそもっていないけど、とても危険な蛇だから注意して」

Pメディック

「すごく凶暴な性質で、シカやブタみたいな大型の動物も、丸呑みにして  しまうそうよ」

Pメディック

「網目状の斑紋が特徴的なんだけど、その模様はとても効果の高いカムフ  ラージュになっているの」

Pメディック

「噛み付かれてから気づくなんてことのないように、アミメニシキヘビが  いそうなところではまわりに気を配るようにね」
(4)

Pメディック

「大きな蛇だけど麻酔銃を使えば生け捕りにできるはずよ。捕らえて投げ  つければ、敵も驚くでしょうね」
(5)※食べる前

スネーク

「わかった。で、味は?」

Pメディック

「え?」

スネーク

「味」

Pメディック

「(やっぱり)食べる気なのね?」

スネーク

「当然だろう」

Pメディック

「(ぼそっと)共食い」

スネーク

「なに?」

Pメディック

「何も言ってない。ええと、資料によれば……喜んで。かなり美味しいら  しいわよ」

スネーク

「それは楽しみだ」

Pメディック

「……」
(6)※食べた後

Pメディック

「肉は食べたんでしょう?」

スネーク

「ああ。うまかった」

Pメディック

「(ぼそっと)共食いね」

スネーク

「なに?」

Pメディック

「何も言ってないわ。じゃあね」
(7)

Pメディック

「アミメニシキヘビは世界最長といわれるヘビよ。毒はもっていないけ  ど、危険なヘビだから気をつけて」
【オオアナコンダ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはオオアナコンダも生息してるわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「オオアナコンダを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「オオアナコンダは体重と胴回りに関しては世界最大といわれるヘビよ」

Pメディック

「毒は持ってないけど、大きいだけあってとても強い蛇なの。ワニですら  食べてしまうとか。天敵は人間だけ」

スネーク

「それと蛇(スネーク)だ」

Pメディック

「そうね」
(4)

Pメディック

「オオアナコンダは大きな蛇だけど麻酔銃で眠らせれば生け捕りにも出来  るはずよ」
(5)※食べる前

スネーク

「わかった。で、味は?」

Pメディック

「聞くと思った」

スネーク

「期待に応えられてよかった。で?」

Pメディック

「資料によれば、美味しいらしいけど……」

スネーク

「それは楽しみだ」

Pメディック

「……」
(6)※食べた後

Pメディック

「味は……もう食べたのよね」

スネーク

「ああ。とても美味かった」

Pメディック

「……(呆れている)」

スネーク

「本当だぞ。鶏肉のような味で、思いの他くせがない。鶏肉に比べて多少  油ッけが足らない感もあるが、そこもまた……」(うまい云々言おうと  して遮られる)

Pメディック

「あの、スネーク……」

スネーク

「なんだ?」

Pメディック

「(蛇肉の話は)どうでもいいんだけど」

スネーク

「そうか」

Pメディック

「ええ。じゃあね」
(7)

Pメディック

「オオアナコンダは体重や胴の太さについては世界最大といわれるヘビ  よ」

Pメディック

「毒こそ持っていないけど、大きくて危険なヘビだから気をつけて」
【タイコブラ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そのエリアにはタイコブラがいるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「タイコブラを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「タイコブラはとても強い神経毒を持った大型の毒ヘビよ。噛まれないよ  うに注意して」
(4)

Pメディック

「もし噛まれたらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で血清を注射  するのよ」
(5)

Pメディック

「タイコブラは元々インドシナやタイ、中国南部に生息するヘビなの」

Pメディック

「おそらくペットや研究用に連れて来られたのが逃げ出して野生化したん  でしょうね」

スネーク

「食用じゃないのか?」

Pメディック

「なんですって?」

スネーク

「食用に連れて来られたんじゃないのか?」

Pメディック

「そんなわけないでしょ」
(6)※食べた後

スネーク

「どうして? 結構ウマかったぞ」

Pメディック

「……」
(7)※食べる前

スネーク

「(がっかり)つまりマズいってことか」

Pメディック

「そうじゃなくて。美味いとかマズいとか以前に、食用としてヘビを  飼ったりはしないでしょう」

スネーク

「なるほど。……つまり、ウマいかもしれないわけだな?」

Pメディック

「……自分で確かめて」
【タイワンコブラ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そのあたりにはタイワンコブラがいるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「タイワンコブラを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「タイワンコブラは台湾や中国南部などに生息している蛇よ。性質もかな  り凶暴だし、強い神経毒を持っているから気をつけて」
(4)

Pメディック

「噛まれたらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で血清を注射する  のよ」
(5)※食べる前

スネーク

「なるほど……」

Pメディック

「わからないわ」

スネーク

「は?」

Pメディック

「資料に載ってないのよ。どうしても知りたければ自分で食べて確かめ  て」

スネーク

「俺は何も言ってないぞ」

Pメディック

「でも聞きたかったんでしょ、味のこと?」

スネーク

「……まあな」

Pメディック

「じゃあそういうことで」
【ミドリニシキヘビ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはミドリニシキヘビが生息してるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ミドリニシキヘビを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「ミドリニシキヘビは毒蛇じゃないから安心して。性格も大人しいから攻  撃されることもあまりないと思うわ」
(4)

Pメディック

「ミドリニシキヘビの原産はオーストラリアやニュージーランドよ。とて  もキレイな緑色の蛇で木の上……(小声で)やだ」

スネーク

「どうした?」

Pメディック

「……私、今なんて言った?」

スネーク

「オーストラリアやニュージーランドが原産?」

Pメディック

「その次よ」

スネーク

「とてもキレイな緑色……」

Pメディック

「やっぱり! なんてこと。蛇見てキレイだとか思うなんて……」

スネーク

「別にいいじゃないか」

Pメディック

「よくないわよ。普通女性なら蛇見たら怖がったり気持ち悪がったりする  ものでしょ」

スネーク

「(小声で)もともと普通じゃない」

Pメディック

「何か言った?」

スネーク

「いや」

Pメディック

「もう全部あなたのせいよ!!」
(5)※食べる前

スネーク

「それは悪かったな。だがそんなことより……」

Pメディック

「そんなことって何? 大問題でしょ!」

スネーク

「いやその……味はどうなのか教えてほしいんだが」

Pメディック

「知るもんですか!」

スネーク

「……」

Pメディック

「(ぼそっと)……でもホント、キレイよね……」
【サンゴヘビ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、気をつけて。そのあたりにはサンゴヘビがいるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「あら、サンゴヘビを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「サンゴヘビはアメリカ大陸原産の毒ヘビよ。とても強い神経毒を持って  いるから噛まれないように注意して」
(4)

Pメディック

「噛まれたらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で血清を打って治  療するのよ」
(5)

Pメディック

「サンゴヘビの鮮やかな赤と黒の模様は警告色よ」

Pメディック

「目立つ色と模様で猛毒を持っていることを知らせることで、他の生物に  攻撃をやめさせる効果があるといわれているわ」

Pメディック

「面白いのは、警告色とよく似た模様を持つ無毒の生物が多くいるってこ  とね」

Pメディック

「有毒の生物に擬態することで生存の可能性を高めているわけ」

Pメディック

「サンゴヘビにもミルクヘビっていう、とてもよく似た無毒の蛇がいるの  よ」

スネーク

「(全く興味なさそうに)なるほど……」

Pメディック

「聞いてなかったでしょ?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「……(あきらめのため息)」
(6)※食べる前

Pメディック

「じゃあ、あなたが興味を持ちそうな話題に移りましょうか」

スネーク

「味か!?」

Pメディック

「ええ」

Pメディック

「サンゴヘビは……それなりに美味しいらしいわよ」

スネーク

「それなりか……」
【ミルクヘビ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そのエリアにはミルクヘビがいるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「サンゴヘビ……じゃなくてミルクヘビを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「ミルクヘビはサンゴヘビによく似ているけど、実は毒のない蛇なの」

Pメディック

「無毒とはいっても噛まれればダメージにはなるから一応気をつけて」
(4)

スネーク

「なるほど。ミルクヘビとサンゴヘビを見分ける方法はあるのか?」

Pメディック

「それは難しいわね。見かけはホントに似てるから」

Pメディック

「しいて言えば、ミルクヘビは攻撃性が弱いってことくらいかしら」

スネーク

「そうか……」

Pメディック

「あ、いい方法を思いついたわ。それもあなた好みのやつ」

スネーク

「どんな?」

Pメディック

「食べてみるのよ」

スネーク

「食べる?」

Pメディック

「ええ。ミルクヘビはあまり美味しくないらしいわ」
(5)※食べる前

スネーク

「そうなのか……」
(6)※食べた後

スネーク

「知ってる」
(7)

スネーク

「だが、捕獲キャプチャーして食べたあとに見分けをつけて何か意味があるのか?」

Pメディック

「……ないわね。いい方法だと思ったのに……」

スネーク

「……」
【キングコブラ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、あなたがいるエリアにはキングコブラが棲息しているわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「キングコブラを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「キングコブラは世界最大の毒ヘビよ。体が大きいから注入できる毒の量  も多いの。ゾウですら噛み殺すと言われているわ」

Pメディック

「性質もとても凶暴だから、注意して」
(4)

Pメディック

「噛まれて毒液を注入されたらLIFEがどんどん減っていくわよ」

Pメディック

「噛まれたらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で血清を注射し  て」
(5)

Pメディック

「キングコブラの主食は蛇といわれているわ。あなたも食べられないよう  に気をつけてね」
(6)

スネーク

「わかった。で?」

Pメディック

「味?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「(呆れ)主食が蛇ってのはあなたの方だったみたいね」

スネーク

「そんなに誉めないでくれ」

Pメディック

「……資料によれば、それなりに美味しいらしいわ」

スネーク

「(うれしそう)そうか」

Pメディック

「……」
【ツチノコ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはツチノコがいるらしいわよ」
(2)

スネーク

「ツチノコ?」

Pメディック

「知らないの? ニッポンの各地に生息する幻のヘビよ」

スネーク

「各地に生息しているのになぜ幻なんだ?」

Pメディック

「姿を見た人はいても捕まえた人はいないからですって」
(3)

Pメディック

「もし捕まえることが出来たら世界的な大発見になるわよ。是非探してみ  て」
(4)

スネーク

「暇があったらな。で、そのツチノコっていうのはどんなヘビなんだ?」

Pメディック

「胴はビール瓶くらい太くて、その割に尻尾は細いらしいわ」

Pメディック

「ヘビだけど蛇行せず尺取虫みたいにまっすぐ移動したり、数mもジャン  プしたりするんですって」

Pメディック

「すごく目つきが悪くて、そのくせ、まばたきしたり目を動かすこともで  きるそうよ」

Pメディック

「あと、イビキをかいたり鳴き声をあげたり垂直に立ち上がったりもする  らしいわ」

スネーク

「それホントにヘビなのか?」

Pメディック

「勿論よ」

スネーク

「そうか。だがなぜそんなに詳しいんだ? 例の資料に載ってるのか?」

Pメディック

「いいえ」

スネーク

「じゃあ『戦慄! ツチノコ王国』とかいう映画を見たとか」

Pメディック

「そんな映画ないわよ。シギントから教えてもらったの」

スネーク

「シギントが?」

Pメディック

「彼UMAに詳しいのよ」

スネーク

「UMA?」

Pメディック

「未確認動物に決まってるでしょう」

スネーク

「悪かったな、モノを知らなくて。だがアイツ、なぜそんなものに詳しい  んだ?」

Pメディック

「好きだからでしょ。彼、CIA内の非公認組織『UMA探求クラブ』の  副会長も務めてるのよ」

スネーク

「『UMA探求クラブ』?」

Pメディック

「ええ。この間もデスクで会報つくってた」

スネーク

「仕事場でか? よくそんなことが許されるな……」

Pメディック

「だってクラブの会長は少佐だもの」

スネーク

「……(変人ばっかりだ)」
(5)※捕獲後

Pメディック

「スネーク、ツチノコを捕まえたのね!」

ゼロ少佐

「なんだって!?」

シギント

「ホントか、スネーク!?」

スネーク

「ああ……」

シギント

「よくやった!さすがはザ・ボスの弟子だ!」

ゼロ少佐

「ああ。君を送り込んだ甲斐があったというものだ!」

ゼロ少佐

「さっさと任務を終わらせてそいつを連れ帰ってきてくれ。絶対食べたり  するんじゃないぞ。いいな!」

スネーク

「……(変人だらけだ……)」
■鳥
【カササギ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、その地域にはカササギがいるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「カササギを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「カササギは、カラス科の鳥。紺色と白の美しい体に、長い尾が特徴よ」

Pメディック

「好んで食べるのは昆虫だけど、小魚や木の実とか果実も食べるそうよ。  雑食性、つまり……」

スネーク

「何でも食べる」

Pメディック

「そう。あなたと同じね」
(4)

Pメディック

「麻酔銃で眠らせれば、カササギも生け捕りにすることが出来るはずよ」
(5)※食べる前

スネーク

「そうか。で、味はどうなんだ?」

Pメディック

「やっぱりそれ聞くのね」

スネーク

「勿論だ。で?」

Pメディック

「……食用って話は聞いた事ないけど、多分、食べられるんじゃないかし  ら」

スネーク

「(嬉しそう)そうか」

Pメディック

「……」
(6)※食べた後

Pメディック

「味は……もう食べたのなら知ってるわよね」

スネーク

「そんなに美味いもんじゃなかった」

Pメディック

「残念だったわね」

スネーク

「ああ。全くだ」

Pメディック

「あの、スネーク……」

スネーク

「なんだ?」

Pメディック

「私、皮肉言ってるつもりなんだけど」

スネーク

「そうだったのか。気がつかなかった」

Pメディック

「……」
(7)

Pメディック

「カササギは、紺色と白の体に長い尾を持つカラス科の鳥よ。麻酔銃を使  えば生け捕りにもできると思うわ」
【ベニスズメ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そのエリアには、ベニスズメっていう小鳥も見られるわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ベニスズメを捕獲キャプチャーしたみたいね」
(3)

Pメディック

「ベニスズメは中国南部から東南アジア原産の小鳥よ」

Pメディック

「今は繁殖期だから、オスはとても綺麗な赤色をしているはずね」
(4)

Pメディック

「生け捕りにしたければ麻酔銃を使って。捕らえて放てば敵の気も引ける  かもしれないわ」
(5)※食べる前

スネーク

「なるほど。で、味は?」

Pメディック

「(意外)え、なに?」

スネーク

「味」

Pメディック

「あなた……そんなカワイイ小鳥まで食べる気なの?」

スネーク

「(さも当然のように)そうだが」

Pメディック

「……」

スネーク

「どうかしたか?」

Pメディック

「いいえ」

スネーク

「そうか。で? どうなんだ?」

Pメディック

「さあね!」
(6)※食べた後

Pメディック

「味は……あなた、食べたのよね」

スネーク

「ああ。(残念そう)あまり美味くはなかったな」

Pメディック

「それはよかったわね(皮肉)」

スネーク

「よくはない。美味くなかったんだ」

Pメディック

「(ぼそっと)皮肉も通じないの?」

スネーク

「なんだって?」

Pメディック

「何も言ってない。じゃあね」
【スンダルリチョウ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そのあたりにはスンダルリチョウがいるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「スンダルリチョウを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「スンダルリチョウは、ジャワやスマトラが原産の鳥よ」

Pメディック

「特徴は大きな青色の体と長いくちばし。森の中では目立つ鳥ね」
(4)

Pメディック

「捕まえたければ、麻酔銃を使えば生け捕りに出来るはずよ」
(5)※食べる前

スネーク

「そうか。で?」

Pメディック

「味?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「さあ」

スネーク

「さあ?」

Pメディック

「資料にないのよ。食べられないことはないと思うけど」

スネーク

「(残念そう)そうか……」

Pメディック

「まあ、大きめの鳥だから食べがいはあるんじゃない?(皮肉)」

スネーク

「(嬉しそう)そうだな」

Pメディック

「……」
(6)※食べた後

Pメディック

「味は……もう食べたのよね」

スネーク

「ああ。さして美味いわけではないが、それなりに食べがいはあった」

Pメディック

「……」
【オウム】
(1)※捕獲前

スネーク

「パラメディック、さっきオウムを見かけたんだが……」
(2)※捕獲後

スネーク

「パラメディック、オウムを捕獲キャプチャーしたんだが……」
(3)※食べる前

Pメディック

「どんなオウム?」

スネーク

「全身緑色でくちばしが大きい奴だ」

Pメディック

「多分、オオホンセイインコね。インドオウムといわれることもあるけ  ど」

Pメディック

「インドシナの方が原産で、緑色の体に赤いクチバシが特徴。よくおしゃ  べりしてくれる楽しい鳥よ」

Pメディック

「でもおかしいわね。資料にはその地域にオオホンセイインコがいるなん  て書いてないわ」

Pメディック

「多分誰かのペットが逃げ出したんでしょうね」(ジ・エンドのペット)

スネーク

「なるほど……」

Pメディック

「スネーク!!」

スネーク

「なんだ?」

Pメディック

「ダメよ! そんなカワイイ鳥食べるなんて」

スネーク

「俺は何も(言ってないじゃないか)……」

Pメディック

「ダメですからね!」

スネーク

「……」
【ベンガルハゲワシ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そのあたりにはベンガルハゲワシが飛んでいるはずよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ベンガルハゲワシを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「ベンガルハゲワシはインドの方で見られるハゲワシの仲間よ。主食は動  物の死肉だとか」

Pメディック

「攻撃されることはないと思うけど、かなり大型の猛禽類だから麻酔銃を  使っても生け捕りにはできないと思うわ」
(4)

スネーク

「わかった」

Pメディック

「ところで気になってることがあるんだけど?」

スネーク

「なんだ?」

Pメディック

「ベンガルハゲワシは動物だけじゃなく人間の死体も食べるんですって」

スネーク

「そうなのか?」

Pメディック

「ええ」

Pメディック

「ということは、ベンガルハゲワシを食べた人は人間を食べたことになる  のかしら?」

スネーク

「……(ヤなこと聞くなぁ)」

Pメディック

「どう思う?」
(5)※食べる前

スネーク

「やめろ。食欲がなくなる」
(6)※食べた後

スネーク

「食った後に言わないでくれ」
■カエル
【アマガエル】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはアマガエルもいるはずよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「アマガエルを捕獲キャプチャーしたみたいね」
(3)

Pメディック

「アマガエルは、アジアで広く見られる緑色のカエルよ」

Pメディック

「樹上性で、基本的に低木や草むらで生活しているわ」
(4)

Pメディック

「生け捕りにしたければ麻酔銃を使って。投げつけたら敵を驚かせるくら  は出来ると思う」
(5)

Pメディック

「ただ、アマガエルといっても、そこにいるのは普通のアマガエルよりか  なり大きいの」

スネーク

「栄養がいいのか?(美味そうだ……)」

Pメディック

「(都合の)いい方に考える人ね」

Pメディック

「まあ確かにそういう説もあるみたいだけど、核実験や設計局からの廃棄  物の影響じゃないかっていう考え方もあるらしいの」
(6)※食べる前

スネーク

「そんなもの食べられるのか?」
(7)※食べた後

スネーク

「一応食べられたぞ。そんなに美味くもなかったが」
(8)

Pメディック

「やっぱりそっち?(の方向へ話を持っていくのね)」

スネーク

「(巨大カエルについて考察すべき何かが)他にあるか?」

Pメディック

「あるわよ」

スネーク

「例えば?」

Pメディック

「そもそもカエルが巨大化したのはなぜなのか」

Pメディック

「特異な環境が生んだ一時的な現象か、それとも恒久的な進化の産物か、  あるいは設計局からの廃棄物のせいなのか」

Pメディック

「もしも廃棄物が原因だとすれば、それは人間による生態系への介入に他  ならないわけで、人間と自然環境との関わり方を(考えるためのいい  ケースになる云々言おうとして遮られる)……」

スネーク

「興味ないな」

Pメディック

「でしょうね」
(9)※食べる前

スネーク

「で、どうなんだ?」

Pメディック

「食べられるか?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「そうね。多分、大丈夫だとは思うけど……」

スネーク

「多分?」

Pメディック

「わからないのよ。資料に載ってないんだの」

スネーク

「使えない資料だ」

Pメディック

「じゃあ、あなたが試して資料の充実に力を貸して頂戴」
【オットンガエル】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはオットンガエルがいるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「オットンガエルを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「オットンガエルはずんぐりした大型のカエルよ。食用としても知られて  るから捕獲キャプチャーするにはいいかもね」
(4)

Pメディック

「オットンガエルは元々ニッポンのアマミオーシマ固有のカエルなの」

Pメディック

「普通、カエルの前足の指は4本なんだけど、オットンガエルは指が5本  あるとても珍しいカエルなのよ」
(5)※食べる前

スネーク

「そうか。ところでさっき食用としても知られていると言ったな」

Pメディック

「ええ」

スネーク

「ということはかなりウマいんだな?」

Pメディック

「そうみたい」
(6)※食べた後

スネーク

「食ったがなかなかウマかったぞ。さすがは食用だ」

Pメディック

「よかったわね」
(7)

Pメディック

「ニッポンの人は皆、オットンガエルをサシミやスキヤキにして食べるそ  うよ」

スネーク

「本当か?」

Pメディック

「ええ(本当にそう思っている)」

スネーク

「(信じた)ニッポンか……親近感がわいてきた」
【イチゴヤドクガエル】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはイチゴヤドクガエルが生息しているわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「イチゴヤドクガエルを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「イチゴヤドクガエルは中南米の熱帯雨林が原産のカエルよ」

Pメディック

「普通は2cmから5cmくらいの大きさらしいんだけど、そこにいるの  は何かの理由で巨大化しているみたいね」

Pメディック

「イチゴヤドクガエルはプミリオトキシンと呼ばれる強い神経毒をもつこ  とが知られているわ」

Pメディック

「昔の人はその毒を矢に塗って狩りに使ったそうよ。食べたら食中毒を起  こすから気をつけて」
(4)※食べた後

スネーク

「……知ってる」

Pメディック

「どうして?」

スネーク

「聞きたいか?」

Pメディック

「(食べたからだと気付いた)わかったからいい」
■魚
【ギンガメアジ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはギンガメアジがいるらしいわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ギンガメアジを捕獲キャプチャーしたみたいね」
(3)

Pメディック

「ギンガメアジはアジの仲間よ。成魚はサンゴ礁のまわりで生活するけ  ど、小さいうちは河口や河川の淡水域でも見られるわ」
(4)※食べる前

スネーク

「なるほど。で、味は?」

Pメディック

「それが、資料に載ってないの」

スネーク

「そうか……。まあアジの一種なら、食べられるだろう」

Pメディック

「だといいけど……」

スネーク

「何かあるのか?」

Pメディック

「ええ。大きなギンガメアジを食べるとシガテラ中毒を起こすと聞いたこ  とがあって」

スネーク

「シガテラ中毒?」

Pメディック

「ええ。サンゴ礁の近くで暮らす魚の中にはシガテラ毒とよばれる毒が蓄  積されている場合があるのよ」

Pメディック

「食べると食中毒を起こすらしいわ」

スネーク

「じゃあギンガメアジは食えないのか?」

Pメディック

「そこのギンガメアジがシガテラ毒魚かどうかはわからないけど。でも一  応注意して」(実際は無毒)
【マルーンシャーク】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そこではマルーンシャークが捕獲キャプチャーできるらしいわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「マルーンシャークを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「マルーンシャークは主に東南アジアの方で見られる魚よ。シャークと  いってもサメじゃなくてコイの仲間」

Pメディック

「レッド=フィンド・シガー・シャーク、リバー・バーブ、  スルタン・フィッシュなんて呼ばれることもあるわ」
(4)※食べる前

スネーク

「なるほど。で、味は?」

Pメディック

「資料によれば……そこそこおいしいみたいよ。ただ、油っぽくて小骨が  多いとか」

スネーク

「大丈夫だ。そんな小さなことは気にしない」

Pメディック

「でしょうね」
(5)※食べた後

Pメディック

「味は……あなたもう食べたんでしょう?」

スネーク

「ああ。結構うまかったぞ」

Pメディック

「それだけ?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「小骨とか油っぽさとか気にならなかった?」

スネーク

「全然」

Pメディック

「……」
【アロワナ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そこの川にはアロワナがいるらしいわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「アロワナを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「アロワナは熱帯の淡水域に住む古代魚よ。大きな魚だから生け捕りには  出来ないと思うわ」
(4)

Pメディック

「古代魚はいわゆる生きた化石。『デボン紀』や『ジュラ紀』の昔から形  態が変化していない魚のことよ」

Pメディック

「アロワナの他にもシーラカンスやチョウザメ、ナイフフィッシュなんか  が古代魚として知られているわ」

Pメディック

「地球上のほとんどの生物が多様な進化を見せているのに、何億年も同じ  形を保ち続けてるなんて、不思議よね」

スネーク

「(興味なさそう)そうだな」

Pメディック

「どうでもよさそうね」
(5)※食べる前

スネーク

「そんなことはない。古代魚には興味がある」

Pメディック

「どうして?」

スネーク

「古代魚はでかいんだろう?」

Pメディック

「食べがいがありそうってこと?」

スネーク

「ああ。で、どうなんだ?」

Pメディック

「資料によればそれなりに美味しいらしいわ」

スネーク

「そうか!」
(6)※食べた後

スネーク

「そんなことはない。古代魚は好きだ」

Pメディック

「どうして?」

スネーク

「なかなかウマかったからな」

Pメディック

「……」
■その他の動物
【インドガビアル】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そこにはインドガビアルがいるわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「インドガビアルを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「インドガビアルはインドやネパール原産の大型のワニよ。とても攻撃性  が強いから注意して」

Pメディック

「ウロコが固いから捕獲キャプチャーするのは苦労するかもしれないわね。生け捕りに  するのも無理だと思うわ」
【蜂の巣】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはバルトスズメバチの巣が見られるわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「バルトスズメバチの巣を捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「バルトスズメバチはその地方でのみ見られるスズメバチの一種よ。他の  スズメバチと違い巣の中に蜂蜜を蓄えることが知られているわ」

Pメディック

「巣の中のものはさなぎ、成虫、幼虫全て食べられるわよ」

Pメディック

「特に蜂蜜は味がよくて栄養価も高いわ。消化吸収もよくて疲労時には強  壮剤にもなる。サバイバル用の食糧としては最高ね」

Pメディック

「それに蜂蜜は火傷の薬にもなるのよ。火傷に塗ると皮膚を保護する膜を  作ることができるの」

Pメディック

「蜂の巣を落とすと火傷用の軟膏も一緒に出るから忘れずにとるようにし  て」

Pメディック

「ただし、蜂は当然巣を守ろうとするわよ。蜂の巣を落としたら中から蜂  の大群が飛び出してくるから注意して」
【ラット】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのへんにはラットがいるみたいよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ラットを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「ラットは要するにネズミ。野生のドブネズミをヒトが愛玩用や実験用に  飼いならしたものよ」

Pメディック

「毒も持ってないし、攻撃されることもないと思うわ。ただ小さくて動き  も素早いから捕獲キャプチャーするには苦労するかもしれないわね」
(4)※食べる前

スネーク

「なるほど。で、味は?」

Pメディック

「スネーク」

スネーク

「なんだ?」

Pメディック

「ネズミよ(そんなもの食べる気?)」

スネーク

「わかってる。ネズミだろ。ウマいのか?」

Pメディック

「……(呆れ)資料によるとそこそこ美味しいらしいけど」

スネーク

「そうか」

Pメディック

「……」
【マーコール】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはマーコールがいるわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「マーコールを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「マーコールは山岳地帯に住む野生の山羊の一種よ」

Pメディック

「体が大きいから麻酔銃でも生け捕りには出来ないと思うわ」
(4)

スネーク

「わかった」

Pメディック

「ところでマーコールの語源、知ってる?」

スネーク

「いや」

Pメディック

「ペルシア語で『ヘビを食べるもの』っていう意味らしいわよ」

スネーク

「『SNAKEスネーク EATERイーター』か……」

Pメディック

「食べにくくなった?」

スネーク

「いや全く」
(5)※食べる前

スネーク

「で、味はどうなんだ?」

Pメディック

「(呆れつつ)結構美味しいらしいけど」

スネーク

「(嬉しそう)そうか!」
(6)※食べた後

スネーク

「結構ウマかったしな。また食べてみたい」

Pメディック

「……」
【ホオジロムササビ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはホオジロムササビが生息しているわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ホオジロムササビを捕獲キャプチャーしたみたいね」
(3)

Pメディック

「ホオジロムササビはリス科の動物よ。毒もないし攻撃されることもない  と思うわ」
(4)

Pメディック

「ホオジロムササビは首、前足、後ろ足と尾の間に皮膜があって、木から  木へ滑空することが出来るの」

Pメディック

「うまく風に乗れば100m以上滑空することが出来るそうよ」
(5)※捕獲前※食べる前

スネーク

「なるほど。捕獲キャプチャーするのは苦労しそうだな」
(6)※捕獲後※食べる前

スネーク

「ああ。捕獲キャプチャーするのは苦労したぞ」
(7)※食べる前

Pメディック

「それってやっぱり……」

スネーク

「決まってるだろう。で、うまいのか?」

Pメディック

「さあ」

スネーク

「さあ?」

Pメディック

「資料に載ってないのよ」

スネーク

「どうして載ってないんだ?」

Pメディック

「わからないけど、ムササビ食べようなんて考える人はいないからじゃな  い?」

スネーク

「(嬉しそう)では俺が最初というわけだな」

Pメディック

「(呆れ)そうかもね」
(8)※食べた後

スネーク

「だが苦労の割にはうまくなかったな……」

Pメディック

「(小声で)その努力をもう少し任務に……」

スネーク

「何だって?」

Pメディック

「何も言ってないわ。じゃあね」
【アナウサギ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのエリアにはアナウサギがいるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「アナウサギを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「アナウサギは、元々地中海沿岸が原産といわれているけど、今では世界  中で見られるわ」

Pメディック

「昔から食用として知られてきたし、捕獲キャプチャーするにはいいんじゃないかし  ら」
(4)

Pメディック

「ウサギといえば自分の糞を食べることが知られているわね」

スネーク

「自分の糞を?」

Pメディック

「ええ。盲腸糞って言って、食べた繊維質を盲腸で発酵させてビタミンな  どの栄養を多く含んだものに変えるのよ」

Pメディック

「それを排泄してからもう一度食べて栄養を摂取するわけね」

スネーク

「それはお得だな。俺もやってみようか」

Pメディック

「スネーク! 人間とウサギじゃ体の仕組みが……(違うのよ!)」

スネーク

「冗談だ! ホントに食うと思ったのか?」

Pメディック

「……ちょっとだけ」

スネーク

「いくら俺でもそんなことはしないさ」

Pメディック

「そうよね」

スネーク

「ああ。で、その盲腸糞は美味いのか?」

Pメディック

「え!?」

スネーク

「冗談だ(本当は冗談じゃなかった)」

Pメディック

「……」
(5)

Pメディック

「あと、そこにいるアナウサギは毒に対する血清成分をもっているらしい  わ。捕獲キャプチャーすると、同時に血清も出るから忘れずにとるようにして」
【ミナミオカガニ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはミナミオカガニがいるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ミナミオカガニを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「ミナミオカガニは陸生のカニよ。海岸やマングローブの近くで穴を掘っ  て住んでいるらしいわ」

Pメディック

「毒はもってないけど、ハサミで攻撃されたらちょっと痛いかもしれな  い。一応気をつけて」
(4)※食べる前

スネーク

「なるほど。で、もちろんウマいんだろうな?」

Pメディック

「どうしてもちろんなの?」

スネーク

「だってカニだろう?」

Pメディック

「カニよ」

スネーク

「カニはウマいじゃないか」

Pメディック

「どこが!?」

スネーク

「(ちょっと驚いた)カニ、キライなのか?」

Pメディック

「当たり前でしょう」

スネーク

「どうして?」

Pメディック

「どうしてって、あれ食べ物って言える? 紫と黄色のだんだら模様でネ  コのおしっこみたいな匂いがして……(明らかにカニではないが気付い  ていない)」

スネーク

「……?(それはカニじゃないのでは??)」

Pメディック

「(勝手に納得)まあ私の好みはどうでもいいわよね」

Pメディック

「えーと、資料によれば……ウソ。美味しいらしいわ」

Pメディック

「まあ食べたかったら食べればいいんじゃない? 私は絶対食べないけ  ど」

スネーク

「……」
【チスイコウモリ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、気をつけて。その洞窟にはチスイコウモリが棲息している  わ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「チスイコウモリを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「チスイコウモリはいわゆる吸血コウモリよ。噛み付かれたら血を吸われ  るわ」
(4)

スネーク

「わかった」

Pメディック

「ところでコウモリといえば……」

スネーク

「また今度にしてくれ」

Pメディック

「え?」

スネーク

「どうせ吸血鬼映画の話だろう。『吸血パン屋の大逆襲』とか  『血戦!吸血鬼対宇宙カバ』とか……」(そんな映画はありません)

Pメディック

「コウモリといえば超音波で地形を認識することが知られているって言お  うとしたんだけど?」

スネーク

「ああ」
(5)

Pメディック

「コウモリは超音波で地形を認識しているから何か特殊な音波をぶつけて  やったら追い払えると思うわ」
(6)

Pメディック

「あと、松明を装備してCQCボタンで振り回すのも有効だと思う」
(7)※食べる前

Pメディック

「味も……まあ食べようと思えば食べられるでしょう」
(8)

スネーク

「なるほど……」

Pメディック

「(突然聞く)吸血鬼映画キライなの?」

スネーク

「なに?」

Pメディック

「さっきの言い方、なんか嫌そうだった」

スネーク

「そうだったか?」

Pメディック

「ええ」

スネーク

「そうか。だがそんなもの好きな奴いないだろう?」

Pメディック

「いるけど」

スネーク

「君か」

Pメディック

「ええ。だって面白いのよ。『吸血鬼ドラ……」

スネーク

「やめてくれ」

Pメディック

「どうして?」

スネーク

「どうしてだっていいだろう」

Pメディック

「怖いの?」

スネーク

「なに?」

Pメディック

「吸血鬼怖いんでしょう?」

スネーク

「馬鹿言うな」

Pメディック

「だって……」

スネーク

「いいか、吸血鬼なんてこの世にいない。ただの作り話だ。いかによく出  来ていようとな」

Pメディック

「そうね」

スネーク

「そんなものに俺がおびえると思うか?」

Pメディック

「いいえ」

スネーク

「だろう?」

Pメディック

「ええ」

スネーク

「吸血鬼なんか怖くない」

Pメディック

「ええ」

スネーク

「ただ、吸血鬼の話を聞くとその晩必ず夢に見るんだ。だから聞きたくな  かった。それだけだ」

Pメディック

「……そう?」(それって怖いってことじゃ?、と疑問に思いつつも口に  は出さない)後に独房でSAVEするとパラメディックから吸血鬼映画  の話をされる。そのデータでゲームを再開すると、MGS3とは全く  違うゲームが始まるというネタの伏線。
【コバルトブルータランチュラ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、気をつけて。そのエリアにはコバルトブルータランチュラが  いるらしいわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「コバルトブルータランチュラを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「コバルトブルータランチュラはとても強い毒を持った毒グモよ」

Pメディック

「噛まれたらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で血清を注射し  て」
※(4)以降は「SAVE成功後の会話7」を聞いている場合に発生
(4)

Pメディック

「タランチュラと呼ばれるクモはたくさんいるんだけど、コバルトブルー  タランチュラはアースタイガーと呼ばれる種類にあたるわ」

Pメディック

「主に地中で巣を作って生活していて、性質は凶暴。昆虫だけじゃなく  て、ネズミやヘビまで捕食するそうよ」
(5)※食べる前

スネーク

「なるほど。で、味は?」

Pメディック

「食べる気なの?」

スネーク

「当然だろ。で?」

Pメディック

「あまりおいしくないらしいけど」

スネーク

「(がっかり)そうか……」

Pメディック

「そんな声ださないで。当たり前でしょう?」

スネーク

「どうして当たり前なんだ?」

Pメディック

「だって、いくら大きいって言ってもクモなんだから。そもそも食べると  ころなんてないじゃない」

スネーク

「ああ(そうか)」

Pメディック

「『吸血原子蜘蛛』のクモくらい大きかったらよかったのにね」

スネーク

「なんだって?」

Pメディック

「『吸血原子蜘蛛』。すごく大きなクモが出てくる映画よ。小さい時で  5mくらい、大きい時は10mくらいあったわ」

スネーク

「なんだ、その小さい時とか大きい時とかいうのは?」

Pメディック

「(さも当然のように)シーンによって大きさが違うのよ。よくあること  でしょ?」(Z級映画ではよくあることです)

スネーク

「……」
【ダイオウサソリ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはダイオウサソリがいるはずだから気をつけ  て」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ダイオウサソリを捕獲キャプチャーしたようね」
(3)

Pメディック

「ダイオウサソリは世界最大といわれるサソリよ。強い神経毒を持ってい  るから刺されないように注意して」

Pメディック

「もし刺されたらサバイバルビュアーの『CURE』ですぐ血清を打つの  よ」
(4)※食べる前

スネーク

「わかった。で、味は?」

Pメディック

「美味しくないらしいわ」

スネーク

「そうか……」

Pメディック

「そんな声ださないで。食べる以外にも利用法はあるでしょ?」

スネーク

「どんな?」

Pメディック

「麻酔銃で生け捕りにして敵へ投げつけるとか」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「あなた時々、任務のこと忘れてない?」

スネーク

「……」
■キノコ
【ウラルツキヨタケ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりではウラルツキヨタケが取れるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ウラルツキヨタケを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「ウラルツキヨタケはツェリノヤルスク特有のキノコよ。見た目はシイタ  ケに似ていて、木の幹とかによく生えてるらしいわ」
(4)

スネーク

「シイタケに似てるってことは食べられるんだろうな」

Pメディック

「ええ。味までシイタケに似てるかは保証できないけどね」
(5)※食べた後

Pメディック

「で、味は……」

スネーク

「毒だった」

Pメディック

「え?」

スネーク

「そのキノコは毒キノコだ」

Pメディック

「そうなの!?」

スネーク

「そうなの?」

Pメディック

「(資料には食べられると書いてあったが誤魔化している)いえ、その、  もちろん毒キノコよ。資料にもそう書いてある」

スネーク

「……(怪しい……)」
(6)
※パラメディックに食べられると聞いて食べたら毒だった後の会話

スネーク

「ところでパラメディック」

Pメディック

「なに?」

スネーク

「さっきのウラルツキヨタケを食ってみたんだが」

Pメディック

「そう。美味しかった?」

スネーク

「毒だった」

Pメディック

「え?」

スネーク

「あれは毒キノコだ」

Pメディック

「ホントに?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「おかしいわね……。確かに資料には……」

スネーク

「その資料、本当に信用できるのか?」

Pメディック

「大丈夫よ、きっと。今回はたまたま間違ってただけで……」

スネーク

「……(不信)」
【ロシアヒラタケ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そのあたりにはロシアヒラタケが生えているはずよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ロシアヒラタケを採ったみたいね」
(3)

Pメディック

「ロシアヒラタケはヒラタケ、いわゆるシメジの仲間。食用のキノコよ」

Pメディック

「キノコの中でも特にビタミンB1やナイアシンを多く含んでいることが  知られているわ」

Pメディック

「切り株とか倒木に生えてることが多いようだから、食べたかったら探し  てみて」
(4)※食べた後

スネーク

「食ったが、それほど美味くもなかったぞ」

Pメディック

「そう? 私は好きだけど。バターソテーにするの。ポテトなんかと一緒  にバターでさっと炒めて塩胡椒して(食べると美味しい云々言おうとし  て遮られる)……」

スネーク

「ここではソテーなんか作れない」

Pメディック

「知ってるわよ。言ってみただけ」

スネーク

「……」
【オロシャヒカリダケ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはオロシャヒカリダケっていうキノコが採れる  わ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「オロシャヒカリダケを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「オロシャヒカリダケは発光菌の一種よ。暗闇で光るキノコなの」
(4)

スネーク

「どうしてキノコが光るんだ?」

Pメディック

「ホタルとかと同じ生物発光。いわゆるルシフェリン・ルシフェラーゼ反  応よ」

Pメディック

「簡単に言うと、ルシフェリンがルシフェラーゼとMg2+の存在下で酸  化されて、オキシルシフェリンと二酸化炭素に分解されるんだけど」

Pメディック

「このオキシルシフェリンのカルボニル基が電子的に励起された状態に  あって、それが基底状態に戻る時に光が放出されるわけよ」

Pメディック

「わかった?」

スネーク

「いや全く」

Pメディック

「そう(わかってなくても特に気にしない)」
(5)※食べる前

スネーク

「ところでそのキノコ、食べたらバッテリーが回復するか?」

Pメディック

「は?」

スネーク

「いや、光るキノコなら食べたらバッテリーも回復しそうじゃないか」

Pメディック

「スネーク、あなたのバッテリーは生体電池なのよ。細胞間の電位差を利  用して発電するの」

Pメディック

「生物発光のエネルギー変換効率の高さはよく知られているけど、それは  あくまでタンパク質と酵素による化学反応で……」

スネーク

「つまり回復するってことか?」

Pメディック

「(あきらめ)もうそれでいいわ」

スネーク

「そうか!」
(6)※食べた後

スネーク

「食べたらバッテリーが回復したぞ」

Pメディック

「え!?」

スネーク

「あれだけ光るキノコだからな。食べたらきっとバッテリーも回復すると  思っていたんだが、案の定だ」

Pメディック

「そ、そうなの……? ?」

スネーク

「どうした?」

Pメディック

「い、いえ……」
→(8)へ
(7)※(5)を聞いてから食べた後

スネーク

「パラメディック」

Pメディック

「なに?」

スネーク

「君の言った通りだった」

Pメディック

「何が?」

スネーク

「オロシャヒカリダケを食べたらバッテリーが回復したんだ」

Pメディック

「え!?」

スネーク

「どうした?」

Pメディック

「いえ……それは……よかったわね? ?」
(8)

Pメディック

「えーと、スネーク、ちょっと失礼していい?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「(OFF)ねぇ、今の聞いた?」

シギント

「(OFF)ああ。生物発光するキノコを食べたからってバッテリーが回  復するわけがない」

Pメディック

「(OFF)どういうことかしら?」

シギント

「(OFF)さあな……ただの思い込みじゃないか?」

Pメディック

「(OFF)プラシーボ効果?」

シギント

「(OFF)ああ。あの人、かなり単純っぽいしな」

Pメディック

「(OFF)じゃあ特に害もないみたいだし、信じさせておきましょう  か」

シギント

「(OFF)それがいい」

Pメディック

「スネーク、お待たせ」
(9)

Pメディック

「オロシャヒカリダケは光るキノコだから、食べたらバッテリーが回復す  るわよ」
(10)

スネーク

「(二人の会話は聞こえていなかったので突然態度が変わったので戸惑っ  ている)???」
【エゾテングダケ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのエリアではエゾテングダケが採れるはずよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「エゾテングダケを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「エゾテングダケはタマゴテングダケに似た、その地方特有のキノコよ」

Pメディック

「地面に生えていると思うけど、毒を持っているから捕獲キャプチャーしても食べない  ようにして」

Pメディック

「もし食べてしまったらすぐにサバイバルビュアーの『CURE』で解毒  剤を飲むのよ」
(4)

Pメディック

「エゾテングダケの毒成分はファロトキシン類やアマトキシン類などよ」

Pメディック

「食べたら、吐き気に腹痛、下痢などの症状が出た後、最後には肝臓や腎  臓がスポンジ状に壊死して死にいたると言われているわ」

スネーク

「それは恐ろしいな」

Pメディック

「でしょう?」

スネーク

「ああ。で、味は?」

Pメディック

「は?」

スネーク

「味……」

Pメディック

「聞いてなかったの? エゾテングダケは毒……」

スネーク

「聞いてたさ。だが食ったらウマいかもしれないだろう?」

Pメディック

「……(あきらめ)勝手にして」
【シベリアヒトヨタケ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そのエリアではシベリアヒトヨタケも生えているはずよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「シベリアヒトヨタケを採ったのね」
(3)

Pメディック

「シベリアヒトヨタケはヒトヨタケの仲間のキノコよ」

Pメディック

「とても短命なキノコで、胞子が成熟すると、すぐに傘のまわりから液状  化して溶けてしまうの」

スネーク

「だからヒトヨタケ?」

Pメディック

「そう。まあ本当に一夜で溶けてしまうわけじゃないけど」

Pメディック

「溶ける前の幼菌は食用として広く知られているわ」
(4)※食べた後

スネーク

「食ったがあまり美味くなかったな」

Pメディック

「そう」
(5)

Pメディック

「でも、お酒を飲むときは食べないようにね」

スネーク

「どうして?」

Pメディック

「ヒトヨタケにはコプリンが含まれていて、それがアルデヒド脱水酵素の  働きを阻害するの」

Pメディック

「それでアルコール分解が進まずにアセトアルデヒドが蓄積されてしまう  のよ」

スネーク

「……(わかってない)つまり?」

Pメディック

「ひどく悪酔いするってこと」

スネーク

「そうか」
(6)
※グラーニンと会った後 死亡判明前

スネーク

「グラーニンにはやれんな」

Pメディック

「なに?」

スネーク

「いや、こっちのことだ」
(7)

スネーク

「しかし……」

Pメディック

「なに?」

スネーク

「君は俺が作戦中にも酒を飲むと思ってるのか?」

Pメディック

「飲まないの?」

スネーク

「当たり前だ」

Pメディック

「私、飲んでるけど」

スネーク

「なに!?」

Pメディック

「冗談よ」

スネーク

「……」

Pメディック

「もう、ユーモアのわからない人ね」

スネーク

「……酔っ払いたくなってきた」
(8)

Pメディック

「シベリアヒトヨタケはヒトヨタケの仲間のキノコよ」

Pメディック

「食用としても知られているから、探してみて」
【スパーッツァ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「その地域ではスパーッツァと呼ばれるキノコが採れるらしいわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「スパーッツァを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

スネーク

「スパ……??」

Pメディック

「スパーッツァ」

スネーク

「スパーッツァ?」

Pメディック

「そうよ」

スネーク

「なるほど」

Pメディック

「ええ」

Pメディック

「……」

Pメディック

「……」

スネーク

「パラメディック」

Pメディック

「なに?」

スネーク

「そのスパーッツァっていうのはどんなキノコなんだ?」

Pメディック

「ああ」

Pメディック

「知りたいの?」

スネーク

「まあな」

Pメディック

「そう……。えーとスパーッツァは……」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「色は灰色で……」

スネーク

「ふむ」

Pメディック

「地面に生えてる」

スネーク

「なるほど。で?」

Pメディック

「以上」

スネーク

「以上?」

Pメディック

「それしか資料がないのよ」
(4)

Pメディック

「まあ詳しいことはよくわからないキノコだけど、とりあえず食べてみた  ら? 美味しいかもしれないわよ?」
(5)※食べる前

スネーク

「とりあえず食べろ? 俺のこと実験用のネズミかなんかだと思ってるの  か?」

Pメディック

「しーっ!」

スネーク

「どうした?」

Pメディック

「ネズミが聞いたら気を悪くするわ」

スネーク

「……」
(6)※食べた後

スネーク

「もう食べた」

Pメディック

「そう。おいしかった?」

スネーク

「意識を失った」

Pメディック

「そんなにおいしかったの?」

スネーク

「いや眠ってしまったんだ」

Pメディック

「そんなに疲れてたの」

スネーク

「そうじゃない。眠ってしまう毒キノコだったんだ」

Pメディック

「わかってるわよ。ちょっとからかっただけ」

スネーク

「……」
→(9)へ
(7)※(5)でいわれて食べた後

スネーク

「パラメディック」

Pメディック

「なに?」

スネーク

「例のスパーッツァとかいうキノコ食べたぞ」

Pメディック

「そう。美味しかった?」

スネーク

「意識を失った」

Pメディック

「ホントに?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「(ぼそっと)さすがは『眠りをもたらすもの』ね……」

スネーク

「なんだって?」

Pメディック

「ああ。後で調べたらスパーッツァって、ロシア語で『眠りをもたらすも  の』とかいう意味だったのよ」

スネーク

「……(教えろよ)」
(8)

Pメディック

「それはともかく、食べたら眠ってしまったってことは、スパーッツァに  はある種のアルカロイドのような麻酔成分が含まれているようね」
→(10)か(11)へ
(9)

Pメディック

「スパーッツァには麻酔作用のある植物性アルカロイドが含まれているよ  うね」
(10)
※麻酔ハンカチを持っていない場合

Pメディック

「ハンカチにでも染み込ませたら、敵を眠らせることが出来るかもよ?」
(11)
※麻酔ハンカチを持っている場合

Pメディック

捕獲キャプチャーすれば麻酔ハンカチに染み込ませる麻酔薬になると思うわ」
(12)

Pメディック

「スパーッツァを食べて一眠りしたらLIFEやスタミナも回復するかも  しれないわ。安全な場所を見つけて試してみてもいいんじゃない?」
【バイカルシシタケ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そのエリアではバイカルシシタケっていうキノコが採れるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「バイカルシシタケを捕獲キャプチャーしたのね」
(3)

Pメディック

「バイカルシシタケは解毒剤になるキノコよ。木の幹に生えていることが  多いらしいから探してみて」
(4)※食べる前

スネーク

「味は?」

Pメディック

「あまり期待しない方がいいみたい」

スネーク

「そうか……」

Pメディック

「そんな声出さないで。良薬は口に苦しってことよ」
■果実
【ガラヴァ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはガラヴァっていう果実がなるわよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ガラヴァを採ったみたいね」
(3)

スネーク

「ガラヴァ?」

Pメディック

「そう。その地方特有の果実で、東南アジアでよく見られる  ジャックフルーツっていう果物の一種よ」

スネーク

「ジャックフルーツか……」

Pメディック

「(小さく)また共食いね」

スネーク

「ん?」

Pメディック

「何も言ってない」

スネーク

「いや、今何か(言っただろう)……」

Pメディック

「相性がよさそうって言ったの」

スネーク

「そうか」

Pメディック

「ガラヴァはロシア語で『頭』って意味よ。果実が人の頭くらいの大きさ  になるところからそう呼ばれてるんでしょうね」

Pメディック

「独特の甘味があって、美味しいらしいわ。果実自体が大きいから食べが  いもあるわよ」
(4)※食べた後

スネーク

「ああ。食ったが、かなり美味かった」

Pメディック

「でしょう?」
(5)

Pメディック

「ガラヴァは木の幹に直接なるの。スタミナが減ってきたら木の幹を探し  てみるといいでしょうね」
【ガラヴァ2】

Pメディック

「ガラヴァはツェリノヤルスクでしか見られないジャックフルーツの変種  よ」

Pメディック

「大きくておいしいらしいから探してみると良いと思うわ」
【ロシアニセマンゴー】
(1)※捕獲前

Pメディック

「そのあたりにはロシアニセマンゴーって呼ばれる果実がなるらしいわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ロシアニセマンゴーを採ったのね」
(3)

Pメディック

「ロシアニセマンゴーはツェリノヤルスク特有のマンゴーに似た果実よ」

Pメディック

「卵形の果実は、マンゴーみたいに匂いもよく甘酸っぱくて美味しいらし  いわ」
(4)※食べた後

スネーク

「ああ。なかなか美味かった」

Pメディック

「でしょう?」
(5)

Pメディック

「あと、種は胃腸の調子を整える薬に使われることもあるとか」

Pメディック

「おなかを壊した時には役に立つかもね」
【ヤーブラカマラカ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「その地域ではヤーブラカマラカって呼ばれる果実が採れるわ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ヤーブラカマラカを採ったみたいね」
(3)

スネーク

「ヤーブラ……なんだって?」

Pメディック

「ヤーブラカマラカ。ロシア語でミルクのしたたるリンゴっていうような  意味よ」

Pメディック

「スターアップルの一種にあたる果実で、その名の通り、ミルクのように  甘くて濃厚な果汁が含まれているの」

Pメディック

「上下に切ると中心に星みたいな放射状の帯が見られるのも特徴ね」

スネーク

「だからスターアップル?」

Pメディック

「そう。この星型の部分はゼリー状でなかなか美味しいって話よ」
(4)※食べる前

スネーク

「いい情報だ」

Pメディック

「どういたしまして」

スネーク

「いつもこうなら……」

Pメディック

「何か言った?」

スネーク

「いや。任務に戻る」
(5)※食べた後

スネーク

「食べたが……それほど美味くなかったぞ」

Pメディック

「そんなはずはないけど……」

スネーク

「いや、美味くなかった」

Pメディック

「そう……ちょっとおかしいみたいね」

スネーク

「ああ、その資料は……」(本当に信用できるのか云々と言おうとして  遮られる)

Pメディック

「あなたの味覚がよ」

スネーク

「……」
(6)

Pメディック

「ヤーブラカマラカはスターアップルの一種にあたる果実よ」

Pメディック

「おもに木の枝に成っていて、なかなかおいしいらしいわ」
【ツタウリ】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのエリアにはツタウリもなっているはずよ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「ツタウリを採ったのね」
(3)

Pメディック

「ツタウリは、ツェリノヤルスクでよく見られるウリの一種よ」

Pメディック

「名前の通りツタになるウリで、果肉はみずみずしくてなかなか美味しい  らしいわ」
(4)※食べた後

スネーク

「食った。まあまあだったな」

Pメディック

「よかったわね」
(5)

Pメディック

「ツタウリにはカリウムやカロチンが多く含まれているから栄養的にも悪  くないわ」

Pメディック

「ツタを見つけたら、ウリがなっていないか探してみるといいんじゃな  い?」
■その他食品
【レーション】
(1)※捕獲前

Pメディック

「スネーク、そのあたりではレーションを手に入れることが出来ると思う  わ」
(2)※捕獲後

Pメディック

「レーションを手に入れたのね」
(3)

Pメディック

「レーションはソ連の軍用携帯糧食よ」
(4)※食べた後

スネーク

「違う」

Pメディック

「え?」

スネーク

「ソ連のとてもマズい軍用携帯糧食だ」
(5)※食べる前

スネーク

「あまりウマいって話をきかないんだが」

Pメディック

「実際そうみたいね」

スネーク

「そうか……」
(6)

Pメディック

「贅沢言わないで。保存には適してるんだから」

Pメディック

「レーションはいくら時間がたっても腐ったりしないのよ。栄養価もそれ  なりに高いわ」

スネーク

「多少腐っていても俺はヘビの方がいいな……」

Pメディック

「(呆れ)もう好きにして……」
【即席ラーメン】

Pメディック

「即席ラーメンを手に入れたのね」

スネーク

「即席……ラーメン?」

Pメディック

「ええ。最近ニッポンで発明された食べ物よ。お湯をかけるだけでラーメ  ンが作れるの」

Pメディック

「安くて保存性も高くて、その上美味しい。まさに魔法のラーメンね」

スネーク

「なるほど」

Pメディック

「ところでスネーク」

スネーク

「なんだ?」

Pメディック

「それ食べる?」

スネーク

「そのつもりだが」

Pメディック

「……(残念そう)そう」

スネーク

「食べちゃいけないのか?」

Pメディック

「そういうわけじゃないけど」

スネーク

「じゃあなんなんだ?」

Pメディック

「もし食べないんなら持って帰ってきてほしいと思って。一度食べてみた  かったのよね、それ」

スネーク

「……」
【カロリーメイト】
(1)※持っているとき

Pメディック

「カロリーメイトを持っているのね」

スネーク

「カロリーメイト?」

Pメディック

「持ってるじゃない」

スネーク

「ああ、このクッキーみたいなブロックか」
(2)※食べた後

スネーク

「なかなかうまかったな」

Pメディック

「でしょ」

スネーク

「ああ。だがなんなんだこれは?」

Pメディック

「え?」

スネーク

「こんな食べ物は見たことがない。一体……」

Pメディック

「ちょっと待って。何かもわからないのに食べてたの?」

スネーク

「ああ。うまそうだったからな」

Pメディック

「……」

スネーク

「で、なんなんだ、これは?」
(3)※食べる前

Pメディック

「食べてみて。美味しいから」

スネーク

「わかった」

スネーク

「だがなんなんだ、これは? こんな食べ物は見たことがない」
(4)

Pメディック

「カロリーメイトはタンパク質、脂質、ビタミン、炭水化物、ミネラルの  五大栄養素をバランスよく含んだエネルギー食品よ」

Pメディック

「いわばバランス栄養食ね。それこそ戦闘の合間にでも、体に必要な栄養  を効率よく摂取できるのよ」

スネーク

「まさに宇宙時代の食事だな」

Pメディック

「本物の宇宙食はかなり美味しくないらしいけど、それなら大丈夫で  しょ」

スネーク

「ああ。食事が偏りがちなジャングルでこいつはありがたい」

Pメディック

「食べやすくて時間もとらないから任務に遅刻しそうな時の朝食にもいい  と思うわ」

スネーク

「任務に遅刻したことなんてないぞ」

Pメディック

「そう? 待たせることは多いんじゃない?」(スネークがいつも  ユーザーに対して『待たせたな』といっている)

スネーク

「?」
(5)

Pメディック

「それにカロリーメイトはカロリー計算もしやすいし、栄養も充分だから  ダイエットフードにも向いているの」

Pメディック

「ニッポンのゲイシャガール達はみんなカロリーメイトを使ってカロリー  コントロールをしてるらしいわ」

スネーク

「彼女達がスレンダーなのはこれを食べているからか」

Pメディック

「ええ。食べないダイエットは身体に毒だしね」

スネーク

「なるほど。それにしても君はニッポンのことに詳しいな」

Pメディック

「ええ。私、ニッポン好きだから」
■薬草
【オオバコモドキ】
(1)

Pメディック

「そのエリアにはオオバコモドキという薬草が生えているらしいわ」
(2)

Pメディック

「オオバコモドキはオオバコに似た薬草よ」

Pメディック

「葉や種子にはアウクビンやコリン、タンニンなどが多く含まれている  の」

Pメディック

「すりつぶして傷口に当てれば止血効果と鎮痛効果が期待できるはずよ」

Pメディック

捕獲キャプチャーすれば止血材になるわ。見かけたら忘れずに捕獲するようにして」
【スラブニガハッカ】
(1)

Pメディック

「スネーク、そのあたりにはスラブニガハッカが生えていると思うわ」
(2)

Pメディック

「スラブニガハッカはニガハッカの一種にあたる薬草よ」

Pメディック

「ジテルペン、フラボノイド、アルカロイドなどを多く含んでいるから強  い殺菌作用があるの」

Pメディック

捕獲キャプチャーすれば消毒薬になるはずよ」
【エゾヒレハリソウ】
(1)

Pメディック

「そのエリアではエゾヒレハリソウが採れるはずよ」
(2)

Pメディック

「エゾヒレハリソウは、ヒレハリソウに似たツェリノヤルスク特有の植物  よ」

Pメディック

捕獲キャプチャーすれば骨折を治す固定具になるわ」
(3)

スネーク

「どうして草が固定具になるんだ?」

Pメディック

「エゾヒレハリソウの根っこにはすごく粘着性があって、骨折した部位を  固定するギプスに使えるのよ」

スネーク

「なるほど」
【アムールクズ】
(1)

Pメディック

「そのエリアではアムールクズという薬草が採れるわ」
(2)

Pメディック

「アムールクズはマメ科の植物で、クズの仲間よ。根にはダイゼインなどの  イソフラボン類が多く含まれているから解熱効果が高いの」

Pメディック

捕獲キャプチャーすれば風邪薬になるはずよ」
■治療
【骨折】
(1)

Pメディック

「骨折してるのね」
(2)

Pメディック

「高いところから飛び降りたり、強烈な打撃を食らったら骨折することが  あるわ」

Pメディック

「骨折すると、LIFEの最大値が減るわよ」
(3)

Pメディック

「骨折は時間がたつにつれ少しずつ治っていくけど、サバイバルビュアー  の『CURE』で適切な処置を行なえばすぐに治すことが出来るわ」

Pメディック

「骨折は、固定具で患部を固定して、包帯を巻けば完治させることが出来  るわよ」
【骨折2】
※ボス戦など緊迫している場合
(1)

Pメディック

「骨折してるのね!?」
(2)

Pメディック

「骨折は固定具で患部を固定して、包帯を巻けば完治させることが出来る  わ。早く処置して!」
【毒】
(1)

Pメディック

毒創どくそうを負ったのね」
(2)

Pメディック

「毒ヘビや毒グモのような毒を持った生き物に噛まれたり、毒を塗った矢  を受けたら体に毒が回るわよ」

Pメディック

「時間とともにLIFEが減っていくから、すぐに治療するようにして」
(3)

Pメディック

「毒を治療するにはサバイバルビュアーの『CURE』で血清を注射すれ  ばいいわ」
(4)

Pメディック

「血清は、敵から手に入れることが出来るわよ。敵をホールドアップした  り、倒した敵の体をゆすったりしてみて」
(5)

Pメディック

「その地域に住んでいるウサギを捕獲キャプチャーしても血清を手に入れることができ  ると思うわ」
【毒2】
※ボス戦など緊迫している場合
(1)

Pメディック

「スネーク、毒のある生き物に噛まれたの!?」

スネーク

「ああ……」

Pメディック

「すでに毒が回りはじめているようね。そのままにしておくとLIFEが  減りつづけるわよ。すぐに治療して」

Pメディック

「毒を治療するにはサバイバルビュアーの『CURE』で血清を注射すれ  ばいいわ」
(2)

スネーク

「だが、血清がないんだ……」

Pメディック

「じゃあ早くどこかで手にいれて!」
(3)

Pメディック

「そのエリアにいる敵が持っているかもしれないわ。急いで!」
(4)

Pメディック

「そのエリアの動物が血清成分を持っているかもしれないわ。  動物を捕獲キャプチャーして!」
【切り傷】
(1)

Pメディック

切創せっそうを負っているのね」
(2)

Pメディック

「ナイフなどで切り付けられると、切創を負うことがあるわ」

Pメディック

「切創を負うとその分LIFEの最大値が減るわよ」
(3)

Pメディック

「切創は時間とともに少しずつ治っていくけど、サバイバルビュアーの  『CURE』で治療をすればその場で直すことが出来るわ」

Pメディック

「切創への処置は、消毒薬、止血材、縫合、包帯よ。全ての処置を行えば  切創は完治するわ」
【切り傷2】
※ボス戦など緊迫している場合
(1)

Pメディック

「切創を負っているのね」
(2)

Pメディック

「切創への処置は、消毒薬、止血材、縫合、包帯よ。全ての処置を行えば  完全に治すことが出来るわ。早く治療して!」
【銃創】
(1)

Pメディック

銃創じゅうそうを負ってるのね」
(2)

Pメディック

「銃で撃たれると銃創を負うことがあるわ。特に近距離で撃たれると重傷  になることが多いから気をつけて」

Pメディック

「銃創を負うとその分LIFEの最大値が減ってしまうわよ」

Pメディック

「銃創は時間とともに治癒していくけど、早く治したければサバイバル  ビュアーの『CURE』で治療を行って」
(3)

Pメディック

「銃創の処置は、ナイフを使った弾丸の摘出と、傷口の消毒に、止血材を  当てること。それに包帯よ」

Pメディック

「全ての処置が終われば銃創は完治するわ」
【銃創2】
※ボス戦など緊迫している場合
(1)

Pメディック

「銃創を負ったのね!?」
(2)

Pメディック

「銃創への処置は、ナイフを使った弾丸の摘出と、消毒、止血材に、包帯  よ」

Pメディック

「処置を全て行えば銃創は完治するわ。急いで治療して!」
【火傷】
(1)

Pメディック

「火傷を負っているのね」
(2)

Pメディック

「炎に包まれたり、爆発に巻き込まれると火傷を負うことがあるわ」

Pメディック

「火傷を負うと、その分LIFEの最大値が減ってしまうわよ」
(3)

Pメディック

「火傷は放っておいても時間と共に治癒していくけど、サバイバルビュ  アーの『CURE』で治療を行えばすぐに治すことが出来るわ」

Pメディック

「火傷に必要な処置は、傷口に軟膏をぬることと、包帯を巻くことよ。両  方の処置を施せば完全に治すことが出来るわ」
【火傷2】
※ボス戦など緊迫している場合
(1)

Pメディック

「火傷を負ってるのね!?」
(2)

Pメディック

「火傷に対する処置は、軟膏と包帯よ。両方施せば火傷は完治するわ。早  く治療して!」
【矢傷】
(1)

Pメディック

「スネーク、矢が刺さってるわよ」
(2)

Pメディック

「矢が体に刺さると矢創やきずになるわ。その分LIFEの最大値が減ってしま  うから気をつけて」
(3)

Pメディック

「矢創は自然に治癒していくけどサバイバルビュアーの『CURE』で処  置すればその場で治すことが出来るわ」

Pメディック

「矢創に対する処置は、ナイフを使って矢を傷口から引き抜くことと、傷  口の消毒、あとは止血材を貼って血を止めることよ」

Pメディック

「全ての処置を行えば矢創は完治するわ」
【風邪】
(1)

Pメディック

「風邪をひいてるみたいね」
(2)

Pメディック

「裸で長時間うろついたり、水中や沼にずっとつかっていると風邪を引く  わ」

Pメディック

「風邪になるとスタミナの減りが早くなるの」

Pメディック

「時々くしゃみが出るからその音で敵に気づかれるかもしれないし、体が  震えて振動がよくわからなくなるかもしれないわね」
(3)

Pメディック

「風邪を治すには、サバイバルビュアーの『CURE』で風邪薬を飲めば  いいわ」
【腹痛】
(1)

Pメディック

「スネーク、おなかが痛いの?」
(2)

Pメディック

「腐ったものを食べたりしたら腹痛になるわよ」

Pメディック

「腹痛になるとスタミナの減りが早くなるし、時々おなかがゴロゴロ鳴る  から、その音で敵に気付かれるかもしれないわね」
(3)

Pメディック

「腹痛を治すにはサバイバルビュアーの『CURE』で胃腸薬を飲めばい  いわ」
【食中毒】
(1)

Pメディック

「食中毒にかかってるみたいね」
(2)

Pメディック

「毒性の食料を食べると食中毒になるわ。食中毒になると、LIFEが減  り続けるわよ」

Pメディック

「放っておくと、そのうち食べたものを吐いてしまうわ。それで食中毒は  治るけど、スタミナをかなり消耗するはずよ」

Pメディック

「嘔吐する前に自分で治療した方がいいと思うわ」
(3)

Pメディック

「食中毒を治療するにはサバイバルビュアーの『CURE』で解毒剤を飲  めばいいわよ」
【ヒル】
(1)※ヒルがついている状態でSEND

Pメディック

「スネーク、体をよく見て」

スネーク

「(股間をみた)今日も元気だな」

Pメディック

「そこじゃない!」

スネーク

「じゃあなんだ?」

Pメディック

「ヒルよ?」

スネーク

「ヒル?」

Pメディック

「ええ。体にヒルがついている」
(2)

Pメディック

「沼や水の中に長時間浸かっているとヒルに食いつかれることがあるの」

Pメディック

「体にヒルが着いたら血を吸われてスタミナが減るから、早く取り除いた  方がいいわよ」
(3)

Pメディック

「ヒルを除去するにはサバイバルビュアーの『CURE』で葉巻をヒルへ  押し付けて」
(4)

Pメディック

「あらかじめ駆虫剤の虫ジュースを使っておけば、虫ジュースが効いてい  る間はヒルがつくのを防ぐことも出来るわよ」
■その他
【アドレナリンについて】

Pメディック

「スネーク、エピネフリンって知ってる?」

スネーク

「なんだ、いきなり?」

Pメディック

「知ってる?」

スネーク

「いや」

Pメディック

「アドレナリンとも言うんだけど?」

スネーク

「知らない」

Pメディック

「そう」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「私知ってる」

スネーク

「それはよかったな」

Pメディック

「聞きたい?」

スネーク

「別に」

Pメディック

「聞いといたほうがいいわよ?」

スネーク

「興味ないんだが」

Pメディック

「そう」

Pメディック

「エピネフリンは、運動した時や緊張した時、つまり緊急事態の時に副腎  髄質から分泌されるホルモンの一種なの」

Pメディック

「分泌されたエピネフリンは血液循環を通して各臓器にある受容体を持つ  細胞を刺激するのよ」

Pメディック

「それで、心臓の拍動が増えたり、血管の収縮力が高まったり、気管が拡  張したりするの。血圧も上がるわ」

Pメディック

「緊急事態では普通の時よりも、行動力が増すでしょう? それはエピネ  フリンが分泌されているからなの。エピネフリンには他にも  出血を……」(止める作用があると言おうとしてさえぎられる)

スネーク

「パラメディック」

Pメディック

「なに?」

スネーク

「結局何が言いたいんだ?」

Pメディック

「ああ。つまり危険ALERTフェイズの間はエピネフリンが分泌されているから、  スタミナの消耗が少なくなるのよ」

スネーク

「……なるほど(不満げ。それだけのことならあんなに長い説明はいら  ないだろ)」

Pメディック

「聞いといてよかったでしょ?」

スネーク

「そうだな」
【パラメディックとは?】

スネーク

「パラメディック」

Pメディック

「なに?」

スネーク

「君は衛生兵? それとも医者なのか?」

Pメディック

「れっきとした医者よ。CIAに入る前までは、だけど」

スネーク

「評判は?」

Pメディック

「ん?」

スネーク

「評判」

Pメディック

「ああ」

スネーク

「どうだったんだ?」

Pメディック

「私のこと信用してないの?」

スネーク

「そういうことではないが」

Pメディック

「そう、よかった(ごまかせたつもり)」

スネーク

「ああ。……で?」

Pメディック

「は?」

スネーク

「どうだったんだ?評判は?」

Pメディック

「意外としつこい人ね」

スネーク

「蛇だからな。で?」

Pメディック

「もちろん上々だったわ。腕がよくて優しくてその上美人だもの。大人気  よ。当然でしょう?」

スネーク

「……」

Pメディック

「本当よ」

トム少佐

「ちなみに当時のあだ名は『ヤブ医者QUACK』だった」

Pメディック

「少佐!」

スネーク

「……そうなのか?」

Pメディック

「(しらばっくれて)ん? 何が?」

スネーク

「あだ名だ」

Pメディック

「違うわよ! いえ、まあ確かにそう呼ぶ人もいたけど……」

スネーク

「ヤブ医者だったのか」

Pメディック

「違うわ! いや、違わないけど違うのよ。そうだけどそうでないという  か……」

スネーク

「???」

トム少佐

「スネーク、彼女の医者としての能力は確かだよ。私が保証しよう」

Pメディック

「そう! そうよ、スネーク。そうなの」

スネーク

「(パラメディックは無視して少佐へ)ではなぜヤブ医者と?」

トム少佐

「それはつまり……」

Pメディック

「そんなこと、どうでもいいじゃないですか! 今は作戦中で、作戦に集  中するべきだし、そもそも、こんな話は作戦とは関係ないわけで……」

スネーク

やかましいQUACKから?」

トム少佐

「そういうことだ」

Pメディック

「そんなことありません!ね、スネーク、そんなことないわよね!」

スネーク

「……」

Pメディック

「何か言ってよ!」

スネーク

「任務に戻る」

トム少佐

「そうしてくれ」

Pメディック

「ちょっと、スネーク、待ってよ! もう!!」
【ファンへのサービス】

Pメディック

「スタミナや治療については何でも聞いてね。手取り足取り教えてあげ  る。ただし無線機を通してだけど」

スネーク

「それじゃ、俺の裸は見られないわけだ(MGS1への皮肉)」

Pメディック

「残念ね。でも、半世紀もすれば通信で映像がみられる時代が来ると思う  わ」

スネーク

「その頃には、現役を引退してる」

Pメディック

「どうかしら? どこかの誰かさんが許してくれないんじゃない?  (その後のMGSを臭わせる)」

スネーク

「ぞっとしないな。そんなことがないように祈っていてくれ」
【パラメディックの由来】

Pメディック

「スネーク、戦場であなたや仲間が怪我をしたら、普通、どうする?」

スネーク

「まず衛生兵メディックを呼ぶ」

Pメディック

「近くにいなかったら?」

スネーク

「考えたくないな」

Pメディック

「考えて」

スネーク

「……最悪の状況だ。応急手当てなら一般兵にも出来るが、複雑な処置は  専門の知識をもった人間でなければ難しい」

スネーク

「実際、衛生兵メディックがいれば助かっただろう命も多く知っている……」

Pメディック

「私もよ」

Pメディック

「だから、メディックが不足している最前線へパラシュートで降下する緊  急救命士がいたらいいって思わない?」

スネーク

「勿論……(気づく)それでパラメディックなのか」

Pメディック

「ええ。そんな部隊があれば、いくつかの命は救えるはずでしょう?」

スネーク

「いいや」

Pメディック

「え?」

スネーク

「いくつかじゃない。多くを救える」

Pメディック

「……ありがとう。私はそういう部隊が必要だと思うの。誰もやらないな  ら私自身で作るつもり」

スネーク

「いい考えだ」

Pメディック

「協力してくれる?」

スネーク

「勿論だ」
【葉巻】
※葉巻を吸っている場合

Pメディック

「スネーク!」

Pメディック

「なんだ?」

スネーク

「タバコ吸ってるの?」

スネーク

「いや(ふぅ~と葉巻を吹かす)」

Pメディック

「吸ってるじゃない」

スネーク

「葉巻だ。タバコじゃない」

Pメディック

「同じよ」

スネーク

「かなり違う。いや雲泥の差というべきだな。芳醇な香りに豊かな風味。  立ち昇る濃厚な煙はもはや官能的とすら……」(言ってもいい云々と続  けようとしてさえぎられる)

Pメディック

「どうでもいいわ。そんなことより、あなた知ってる?」

スネーク

「(嫌な予感がした)多分知らないと思うが、聞きたくない」

Pメディック

「聞きなさい」

スネーク

「……」

Pメディック

「タバコは体に悪いのよ」

スネーク

「タバコじゃなく葉巻……」

Pメディック

「黙って聞く!」

スネーク

「……」

Pメディック

「タバコは体に悪いの」

Pメディック

「最近の研究で、タバコの煙には、ニトロソアミン類のような発ガン性物  質が含まれていることが明らかになっているわ」

Pメディック

「どういうことかわかる? タバコを吸ってると肺ガンになりやすいとい  うことなのよ」

スネーク

「だがそれはただの仮説なんだろう?」

Pメディック

「なんですって?」

スネーク

「そんな話を前に聞いた(60年代当時はタバコ業界によりタバコに害は  ないという宣伝がなされていた)」

Pメディック

「それ本当だと思ってるの?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「まったく、おめでたい人ね」

Pメディック

「今年出た公衆衛生総監報告書を読みなさい。信用できる根拠で、タバコ  が肺ガンの原因になることが結論付けられているから」

Pメディック

「今に世界中が、タバコは体に悪いって知るようになるわ。今のうちに禁  煙することね」

スネーク

「だが……」(葉巻は肺まで煙を吸わない云々言おうとして遮られる)

Pメディック

「言っておくけど、葉巻は肺まで煙を吸い込まないから安全だなんて思わ  ないでよ。ガンの発生する場所が変わるだけなんだから」

スネーク

「……」

Pメディック

「聞こえた?」

スネーク

「ああ……」
【蝿男ヘルメット】

Pメディック

「ところで、あなたが降下してすぐに外したヘルメットと酸素マスクだけ  ど……」

スネーク

「ああ。HALO降下に必要なヘルメットアセンブリと酸素システムアセ  ンブリだ」

スネーク

「ヘルメットには酸素マスクを取り付けるためのバヨネットファスナーが  ついている。イヤフォンとブームマイクも……」

Pメディック

「そういうのはどうでもいいんだけど」

スネーク

「では何だ?」

Pメディック

「何かに似てるのよ」

スネーク

「似てる?」

Pメディック

「ええ」

スネーク

「マスクが?」

Pメディック

「そう。でもそれが思い出せなくて。さっきからずっと考えてるんだけ  ど……」

スネーク

「……そんなことをずっと?」

Pメディック

「そう。思い出せそうで思い出せないのって、すごく気持ち悪いでしょ  う?」

スネーク

「……」

Pメディック

「確かにどこかで見たんだけど……あなた知らない?」

スネーク

「俺が知るわけ(ないだろう!と言おうとして遮られる)……」

Pメディック

「(突然気づいた)ああ!」

スネーク

「どうした!?」

Pメディック

「ハエ男よ!」

スネーク

「ハエ男?」

Pメディック

「そう、やっとわかったわ。ホントにそっくり。あーすっきりした」

スネーク

「……ハエ男?」

Pメディック

「『ハエ男の恐怖』のハエ男よ。知らないの?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「有名なのに。科学者が電送装置の実験をしている時にハエが紛れ込んで  きて、その科学者の頭がハエになってしまうって映画よ」

スネーク

「知らない」

Pメディック

「そう……。面白いのに……」
【大脱走とトンネルトム】
※少佐との大脱走会話と蝿男の会話両方聞いた後

スネーク

「パラメディック」

Pメディック

「なに?」

スネーク

「君は映画が好きだといったな」

Pメディック

「好きよ」

スネーク

「少佐のコードネームだが……」

Pメディック

「トム少佐?」

スネーク

「ああ。少佐は『大脱走』で成功したトンネルがトムかどうか自信がなさ  そうだった」

Pメディック

「みたいね」

スネーク

「で、どうなんだ?」

Pメディック

「どうって、何が?」

スネーク

「成功したトンネルは本当にトムだったのかどうかだ」

Pメディック

「ああ」

スネーク

「トムだったのか?」

Pメディック

「さあ」

スネーク

「さあ?」

Pメディック

「知らないわ」

スネーク

「どうして知らないんだ?」

Pメディック

「どうして知ってなきゃいけないの?」

スネーク

「映画をよく見るんだろう?」

Pメディック

「見るわよ」

スネーク

「なのに見てないのか?」

Pメディック

「ええ」

スネーク

「どうして?」

Pメディック

「面白くなさそうだったんだもの」

スネーク

「面白くなさそうなものは見ないのか?」

Pメディック

「そうよ」

スネーク

「『ハエ男の恐怖』は見てるのに?」

Pメディック

「『ハエ男の恐怖』は面白そうだったもの。実際面白かったし」

スネーク

「……」

Pメディック

「どうかした?」

スネーク

「いや。ところで、君が面白いと思った映画ってどんな映画だ?」

Pメディック

「そうね。『原子人間』とか『金星人地球を征服』とか『吸血原子蜘蛛』  とか。あ、『世界残酷物語』も……」

スネーク

「……」

Pメディック

「私、何か変なこと言った?」

スネーク

「いいや……」

Pメディック

「???」
【缶詰について】
(1)

Pメディック

「建物の中にいるみたいね。人間が生活している場所なら、人間の食べ物  もあるはずよ」
(2)

スネーク

「人間の食べ物?」

Pメディック

「ソ連の軍用レーションとか。いつも生のヘビとかキノコばかり食べてい  るのもなんでしょう?」

スネーク

「結構気に入ってるんだがな、それ」

Pメディック

「すっかり野生化しちゃってるわね……」
【雨と雨宿り1】

Pメディック

「雨が降っているみたいね。雨の中ではスタミナの消耗が激しくなるから  注意して」

Pメディック

「スタミナを温存したいなら雨宿りをするといいわ。どこかに雨をしのげ  るような場所がない?」
【軍用犬】
(1)

Pメディック

「軍用犬がいるの?」
(2)

Pメディック

「その軍用犬はグレートデンね」

Pメディック

「原産はドイツ。昔から狩猟犬として用いられてきた犬種よ」

Pメディック

「見た通りとても大きな犬で、力も強いの。性格は勇敢で冷静。その上と  ても賢いわ」

Pメディック

「訓練を受けたグレートデンは場合によっては人間より危険よ。気をつけ  て」
(3)

スネーク

「わかった」

Pメディック

「ダメよ!!」

スネーク

「何が?」

Pメディック

「食べてみようとか考えたでしょう?」

スネーク

「俺は何も……」

Pメディック

「ウソ。そんな顔してた」

スネーク

「見えないだろう」

Pメディック

「見えなくてもわかるの!」

スネーク

「……」

Pメディック

「とにかく、軍用犬を捕獲キャプチャーしようなんて考えないでね」

スネーク

「……」

Pメディック

「聞こえた!?」

スネーク

「ああ……」
(4)

Pメディック

「いくら軍用犬と言っても、犬が好きそうな食糧を投げてやれば、気をそ  らすことができるかもしれないわ。試してみて」
【軍用犬の未来】

Pメディック

「スネーク、軍用犬に気をつけてね」

スネーク

「犬の手強さは知っているつもりだ」

Pメディック

「違うわ、あなたが手強いのよ」

スネーク

「俺が?」

Pメディック

「訓練を積んでいるとはいえ罪のない動物なんだから、むやみに傷つけ  ちゃ駄目よ」

スネーク

「しかし……」

Pメディック

「犬と人間が共生を始めたのは5万年前の石器時代とも言われているの」

Pメディック

「番犬やペットとして飼われてるのは勿論だけど、」

Pメディック

「警察犬や軍用犬だけじゃなくて、狩猟、牧畜、救助、盲導、様々な分野  で人間を助けている」

Pメディック

「彼らには敬意を払うべきなの」

スネーク

「わかっている。俺も犬ぞりは好きだ」

Pメディック

「将来的には彼らの役割の一部は機械に代わって行くでしょうね」

Pメディック

「小型無人偵察機やセキュリティシステム、それに……」

Pメディック

「21世紀にはペット用の犬型ロボットが売られるわよ」

スネーク

「まさか」

Pメディック

「そうなっても彼らが人間にとって大事なパートナーであることには変わ  りないわ」

スネーク

「無人偵察機なんてものが出来たら厄介だな……」

Pメディック

「当分は訓練された犬の方が優秀でしょうけど」
【ケロタン】
(1)
※ケロタンとはコナミトロイマーが展開しているカエルのキャラクター。その人形がなぜか ジャングルに置いてあり、撃つと鳴き出して敵をおびき寄せることが出来る。

Pメディック

「あ、ケロタンね」

スネーク

「なに?」

Pメディック

「そこにあるでしょう?」

スネーク

「どこだ?」

Pメディック

「あなたの目の前」

スネーク

「……このカエルの人形か?」

Pメディック

「ケロタンよ。ひょっとしてあなた、ケロタン知らないの?」

スネーク

「知ってなきゃいけないのか?」

Pメディック

「常識でしょう?」

スネーク

「……そうか。しかし、なぜここにカエルの人形が?」

Pメディック

「ケロタン」

スネーク

「?」

Pメディック

「ちゃんと名前で呼んでよ」

スネーク

「ああ……しかしなぜここにその、ケロタンが……」

Pメディック

「きっとソ連でも人気があるのよ」

スネーク

「(訝しげ)ソ連で?」

Pメディック

「まあ、あなたにケロタンの魅力はわからないかもね」

Pメディック

「でもケロタンの力を借りれば作戦を有利に進められるかもしれないわ  よ」

スネーク

「どういうことだ?」
(2)

Pメディック

「ケロタンは揺らすとなき出してしまうの。敵がそれを聞いたら寄ってく  るかもしれないでしょう?」

Pメディック

「陽動に使えるんじゃないかしら?」
(3)

Pメディック

「あと全てのケロタンを見つけて揺らしたらイイことがあるって噂もある  わ。試してみて」(クリア後の称号等に影響がある)
【オセロット】

Pメディック

「ところで、スネーク」

スネーク

「なんだ?」

Pメディック

「例の山猫部隊の隊長だけど……」

スネーク

「オセロットか?」

Pメディック

「ええ。本名じゃないわよね?」

スネーク

「そりゃそうだろうな」

Pメディック

「コードネームとか?」

スネーク

「スネークみたいな?」

Pメディック

「ええ」

スネーク

「かもしれんが……それがどうかしたのか?」

Pメディック

「いえ、どうしてオセロットなのかなと思って」

スネーク

「どうしてとは?」

Pメディック

「調べてみたんだけど、オセロットっていうのはアメリカ南部からアルゼ  ンチン北部で見られるネコ科の動物なのよ」

Pメディック

「熱帯雨林からサバンナまで色々なところに棲息していて、大きいものは  1mを超えるって言うわ」

Pメディック

「通常は単独で生活していて、餌は主に小動物や魚。日中は木の上にいる  けど夜になると……」

スネーク

「パラメディック(なんか話がそれてるぞ)」

Pメディック

「(話がそれてると気付いた)あぁ」

Pメディック

「だからオセロットっていうのはアメリカ大陸の生き物なのよ」

Pメディック

「なんでそんな生き物の名前をソ連の軍人が名乗っているのかな、と  思って」

スネーク

「……さあな。オセロットみたいに動きが素早いからとかじゃないの  か?」

Pメディック

「なるほど。そうかもね」

スネーク

「ああ。だがそんなことわざわざ調べてたのか?」

Pメディック

「ええ。気になったから。役に立ったでしょう?」

スネーク

「……そうだな(何の役にもたってないんだが……)」
【被爆】

Pメディック

「スネーク、カルテを見たんだけど……。あなた、被曝しているのね?」

スネーク

「ああ。『ブラボーショット』。1954年3月1日にビキニ環礁で行わ  れた水爆実験だ」

スネーク

「俺はマーシャル諸島のクエゼリン島米軍基地で死の灰を浴びた」

Pメディック

「……体への影響は?」

スネーク

「ない。……今のところはな」

スネーク

「だが同時に被曝した者の多くは甲状腺ガンや白血病に苦しんでいる。既  にこの世を去った者も多い」

スネーク

「俺もいつか……(発病するかもしれない)」

スネーク

「……よそう。任務に戻らなければ」

Pメディック

「ええ……」
【クローン人間】

Pメディック

「スネーク、もしあなたに何かあっても、血だけはちゃんと残してね」

スネーク

「俺の子供が欲しいということか」

Pメディック

「違うわよ。きっと21世紀にはあなたのような兵士の遺伝子は貴重にな  るから」

スネーク

「遺伝子?」

Pメディック

「そう。1953年にワトソンとクリックがDNAの二重らせん構造を発  見したのは知ってる?」

スネーク

「いや」

Pメディック

「一昨年にノーベル医学生理学賞を取ったでしょう」

Pメディック

「もっとも同じ研究で競っていたポーリングやフランクリンも惜しかった  んだけど」

スネーク

「悪いがさっぱりだ」

Pメディック

「あらゆる生物は身体の中に、設計図となる遺伝子を持っているの」

Pメディック

「この設計図は卵子、精子を介して形を変えながら次世代の子供に引き継  がれていく。親子が似ているのはこの為よ」

Pメディック

「この概念は100年も前からメンデルによって定義されていたんだけ  ど、正体はわかっていなかった」

Pメディック

「しばらく染色体内の遺伝物質はデオキシリボ核酸ではなくポリペプチド  といったタンパク質だと思われていたんだけど」

Pメディック

「その後デオキシリボ核酸、つまりDNAが生体高分子であることが証明  されて、」

Pメディック

「11年前にワトソンとクリックが、DNAは二重らせん構造であること  を発見したの」

スネーク

「興味深い話だが一体俺に何の関係が?」

Pメディック

「ある個体がどのような性質を持つかは、この遺伝子によって決められて  いる」

Pメディック

「優れた遺伝子を複製することによって、同等の性質を持った別の個体、  クローンを生み出すことができるわ」

スネーク

「運命は遺伝子に決められるものではない」

Pメディック

「そう。だけど個体として同一であればより効率化が計れるし、より良い  結果が予測し易くなる」

スネーク

「効率化? 工場で作られているんじゃないぞ」

Pメディック

「だけど遺伝物質の正体がわかったことでクローンはより現実に近づいた  わ」

Pメディック

「核移植は理論上可能なの。だからいつか」

スネーク

「俺の遺伝子が貴重になると?」

Pメディック

「そう」

スネーク

「許されるはずがない」

Pメディック

「あなたの肉体が失われてもなお、あなたは生き続け、功績を残してい  く」

Pメディック

「考え方によってはとても名誉あることだわ」

スネーク

「パラメディック。君はその技術に興味が?」

Pメディック

「私も医者よ」

スネーク

「……」

Pメディック

「道徳上は否定したいけど、可能性としては興味がある」

Pメディック

「特にあなたみたいな、優秀な資質を見るとね」

スネーク

「誉められるのは久しぶりだが、嬉しくはないな」

Pメディック

「そう言わないで。どっちにしろ今すぐって話じゃないもの」

Pメディック

「まだ先の話よ」
【ワニキャップ】
(1)

Pメディック

「スネーク、それ……」
(2)

スネーク

「ああ。どうだ?(突っ込んでほしい)」

Pメディック

「カッコイイ!」

スネーク

「は?(予想外のリアクションだった)」

Pメディック

「カッコイイわ」

スネーク

「カッコイイ?」

Pメディック

「ええ」

スネーク

「いや、カッコイイとは違うだろ」

Pメディック

「何が違うの?」

スネーク

「何がって……面白いとか、笑えるとか、馬鹿じゃないかとか、そういう  風には思わないのか?」

Pメディック

「いいえ(本当に思ってない)」

スネーク

「……」

Pメディック

「だってカッコイイじゃない。『恐怖のワニ人間』みたいで」

スネーク

「……なんだって?」

Pメディック

「『恐怖のワニ人間』。SF映画よ。知らないの?」

スネーク

「ああ(知るわけないだろ)」

Pメディック

「そう……面白いのに」

Pメディック

「交通事故の怪我を治そうとしてワニのエキスを注入したら頭がワニに  なってしまったって、そんな映画なんだけど」

Pメディック

「今のあなた、そのワニ人間にそっくりよ。カッコイイわ」

スネーク

「そうか……(そんなZ級映画モンスターに似てるといわれてガック  リ)」

Pメディック

「???(なぜガックリきてるのかわからない)」
■セーブ会話
【SAVE成功後の会話1】

Pメディック

「スネーク、『怪獣王ゴジラ』(GODZILLA KING OF MONSTERS)って  知ってる?」

スネーク

「いや、何の話だ」

Pメディック

「映画よ。観てない?」

スネーク

「ああ」

Pメディック

「核実験の突然変異で巨大化した怪獣、ゴジラが東京で暴れまわるの」

スネーク

「核実験で巨大化? なら今ごろマーシャル諸島は巨大生物の島だ」

Pメディック

「これはお話よ」

スネーク

「最近服がきつく感じるのはそのせいだったんだな」

Pメディック

「スネーク、これは映画なの。ロス・アラモスのレポートじゃないわ」

スネーク

「わかってる。それで?」

Pメディック

「ゴジラにはあらゆる兵器が効かず、人類は対抗手段を失ってしまうの」

Pメディック

「そこで芹沢博士が新兵器を開発するんだけど、ゴジラは街を破壊しなが  ら東京に近づいてくる……」

Pメディック

「元は日本映画なんだけどアメリカで手が入れられたのね。観る機会があ  るならオリジナルの日本版もお薦めするわ」

Pメディック

「娯楽作ではあるけれど、核へのアンチテーゼも込められた真摯な作品な  の」

スネーク

「オリジナルはどこで観られる?」

Pメディック

「日本に行くしかないわね」

スネーク

「そうか……それは残念だ」

Pメディック

「あと40年もすればアメリカでも観られるかもよ」

スネーク

「どうして?」

Pメディック

「2004年はゴジラ生誕50周年……」

スネーク

「そんな先までゴジラが制作されていると?」

Pメディック

「勿論、人気の映画だから」

スネーク

「君は映画に詳しいんだな」

Pメディック

「スネークは映画を観ないほう?」

スネーク

「そうかもしれないな」

Pメディック

「じゃあこれから私が色々教えてあげる」

Pメディック

「辛い時こそ、映画はあなたを救ってくれる。追い詰められたとき違う価  値観や考え方に触れるのはいいことよ」

Pメディック

「それが物語の魅力なの」

スネーク

「なるほど。少なくともいい気分転換になるかもしれん」

Pメディック

「そう、それも大事よスネーク。楽しみにしててね」
【SAVE成功後の会話2】

Pメディック

「スネーク、『007/危機一発』(FROM RUSSIA WITH LOVE)  は観た?」

スネーク

「007は苦手だ。現実のスパイはジェームズ・ボンドのようにはいかな  い。あれはフィクションだからな」

Pメディック

「そんなこと言うと少佐が黙ってないわよ」

スネーク

「フィクションだとわかっていても、自分と重ね合わせて観てしまう」

トム少佐

「007の何処が気にいらん? 奇想天外な秘密兵器か? 車の趣味か?  銃の趣味か?」

スネーク

「少佐……!」

トム少佐

「スネーク、ペン型拳銃を携行するか?」

スネーク

「ジャングルでペンを持っていても何の偽装効果もないぞ」

トム少佐

「ではヘビ型拳銃はどうだ。巨大ヘビと格闘しているように見せかけて、  敵が油断したところをズドン、だ」

スネーク

「芝居が凝りすぎだ」

トム少佐

「ヘビ型拳銃はアタッシュケース入りの組み立て式にしてやろう」

スネーク

「勘弁してくれないか」

トム少佐

「そうか、女にもてるところが気にくわんのだろう?」

スネーク

「いや……」

トム少佐

「やはりそうか。うむ……確かに敵女スパイと易々と関係を持つところは  私もどうかとは思う」

トム少佐

「しかし、そこが007の魅力だ。君も彼を見習ったらどうだ」

トム少佐

「その、EVAとかいうスパイとのその後はどうなんだ?」

スネーク

「彼女をまだ信用しているわけじゃない」

トム少佐

「違う。本気になってはいけない。諜報合戦だ」

トム少佐

「彼女もおまえを利用しているはずだ」

スネーク

「ああ、そうだ」

トム少佐

「こちらがイニシアチブを取るんだ。その為に、優位な関係を築け」

トム少佐

「それがスパイの任務だ」

スネーク

「優位な関係ね……。俺には向いていない任務だ」

トム少佐

「コードネームをダブルオースネークに変えるか?」

スネーク

「少佐……」

トム少佐

「007は英国が生んだスターだ。今後、少なくとも二十作は作られてい  くだろう」

Pメディック

「(やや小声で)知ってるでしょう?少佐は大の  ジェームズ・ボンドファンなの。変に刺激しないで」

スネーク

「刺激?」

Pメディック

「あなたは知らないでしょうけど、007の話題となると無線を切った後  で1時間は講義が続くのよ」

スネーク

「それは同情する」

Pメディック

「スネークもあんなに面白い映画を楽しめないなんて可愛そうね」

スネーク

「スパイ映画を楽しめない、数少ない内の一人だ」
【SAVE成功後の会話3】

Pメディック

「スネーク、『大アマゾンの半魚人』  (CREATURE FROM THE BLACK LAGOON)って知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「アマゾン奥地のブラックラグーンへ調査にいった科学者が次々と半魚人  に襲われるの」

Pメディック

「(加速)気持ちよさそうに泳いでいるヒロインに、水中から半魚人が近  づいてくるシーンなんて息が止まりそうだったんだから」

Pメディック

「(さらに加速)まあ確かに『それは外宇宙からやってきた』  (It Came from Outer Space)の方がナチュラル・ビジョンの迫力は出  ていたと思うけど……」

スネーク

「外宇宙からやってきたのは君のことだな」

Pメディック

「失礼ね。どうして?」

スネーク

「地球上ではありえないほど魅力的ってことさ」

Pメディック

「(溜息)じゃあ要点だけ言うわね。スネーク、水中を泳ぐときは周囲に  気をつけてよ」

Pメディック

「あなたがジャングルの川を泳いでいるっていうだけで私、半魚人に襲わ  れるあなたを想像しちゃうから」

スネーク

「お心遣い感謝する」

Pメディック

「襲ってくるのは半魚人だけじゃないのよ。本当に気をつけてね」

スネーク

「わかった」

Pメディック

「それからあなたも泳いでいる美女を襲わないようにね」

スネーク

「俺は半魚人か」

Pメディック

「お返しよ」
【SAVE成功後の会話4】

Pメディック

「スネーク、『それは外宇宙からやってきた』  (It Came from Outer Space)って知ってる?」

スネーク

「ああ、前に聞いた」

Pメディック

「天文学者が目撃した隕石が、実はエイリアンの宇宙船だったの。彼らは  町の住人を密かに分身とすりかえて、宇宙船の修理を手伝わせる」

Pメディック

「ナチュラル・ビジョンの効果が面白くって……」

スネーク

自然の景色ナチュラル・ビジョンならもう見飽きてる」

Pメディック

「違うのよスネーク。眼鏡をかけると映像が飛び出して見える3D映画な  の」

Pメディック

「ちょっと目が疲れたけど、なかなかの迫力だったわ。最近あまり見かけ  なくなっちゃったけど」

スネーク

「いつの映画なんだ」

Pメディック

「まだ学生だったから10年くらい前……」

スネーク

「それじゃあ観ようがない」

Pメディック

「家庭用VTRだって出回りだしてるんだもの。いつか昔の映画も好きな  ときに観られるようになるわ」

Pメディック

「家に映画館があるみたいにね」

スネーク

「映画館が?」

Pメディック

「例えば映画のフィルムが彫り込まれたレコードがあって、それを好きな  ときにかけることができるのよ。音楽みたいに」

スネーク

「まさか」

Pメディック

「そうだ、主人公を自分で動かせるようなものも出来るかも」

スネーク

「まるで魔法だな」

Pメディック

「きっと実現するわよ。長生きしてね、スネーク」
【SAVE成功後の会話5】

Pメディック

「スネーク、『世界大戦争』(LAST WAR)って知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「核による世界の終末を描いた日本映画よ」

Pメディック

「東西緊張が極限に達して、抵抗も空しくICBMが発射されてしまう  の」

Pメディック

「誰も望んでいなかった人類の滅亡が現実のものとなる。この映画は、世  界の滅亡を一般市民の視点から描いているの」

Pメディック

「彼らの小さな日常は、何ら関わりのない戦争という力によって失われて  しまう」

スネーク

「誰もが次なる大戦に怯えている。だが一個人にできることは少ない」

Pメディック

「止められる人間が止めなければならないわ」
【SAVE成功後の会話6】

Pメディック

「スネーク、『禁断の惑星』(FORBIDDEN PLANET)って知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「超高速宇宙船が惑星アルティア4に到着すると、そこにはかつての調査  隊の生き残り、モービアス博士がいるの」

Pメディック

「博士は娘のアルティアと万能ロボットのロビーと一緒に、この惑星を調  査していたのね」

Pメディック

「博士の警告を無視した一行は突然、透明で姿が見えない“イドの怪物”  に襲われるんだけど……」

Pメディック

「空想科学を描いた特撮がすごいの。何でも作り出すロビーが私も欲し  かったな」

スネーク

「むしろその透明な怪物の方が魅力的だ。透明なら身を潜める必要もな  い。迷彩服もな」

Pメディック

「スネークも透明になれればね」

スネーク

「(自嘲して)無理な願いだろう」
【SAVE成功後の会話7】

Pメディック

「スネーク、『吸血原子蜘蛛』(EARTH VS THE SPIDER)って  知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「突然変異で巨大化した蜘蛛が、街に仮死状態で運び込まれるの。ところ  が蜘蛛は息を吹き返して街を破壊しだす」

スネーク

「何故、蜘蛛が巨大化を?」

Pメディック

「言ったでしょう、突然変異よ」

スネーク

「まさか」

Pメディック

「スネーク、そんなことを気にするのは映画を一番楽しめないタイプよ。  粗探しや悪口ばかりを考えて、楽しみを台無しにするの」

Pメディック

「いいこと? 巨大化の理由は大して重要じゃない」

スネーク

「重要なのは?」

Pメディック

「巨大蜘蛛が街で大暴れすることよ」

Pメディック

「『映画の醍醐味』っていうやつね」
【SAVE成功後の会話8】

Pメディック

「スネーク、『渚にて』(ON THE BEACH)って知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「これは第三次世界大戦直後の人々を描いた作品なの」

Pメディック

「核攻撃によって北半球は全滅、南半球に残された僅かな人々も死の灰に  汚染されるのは時間の問題になっている」

Pメディック

「南半球に逃れたアメリカ原子力潜水艦は最後の望みをかけて北極圏の汚  染調査に出向くんだけど……」

Pメディック

「この映画が作られたのは59年だけど、世界大戦が起きると設定されて  いるのは64年、つまり今年なの」

スネーク

「素敵な警告だな。それが映画で終わることを祈ろう」
【SAVE成功後の会話9】

Pメディック

「スネーク、『宇宙戦争』(The War of the Worlds)って  知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「隕石に偽装した円盤が火星から襲ってくるの。円盤は熱光線で街を襲う  んだけど……」

Pメディック

「それで……」

Pメディック

「ええと……」

スネーク

「どうした」

Pメディック

「実は私、この映画怖すぎてほとんど目を開けられなかったの」

スネーク

「じゃあ観てないのか」

Pメディック

「そんなことなくて、そう、HGウェルズの小説が原作で」

スネーク

「観てないんだな」

Pメディック

「そうだ。私が2歳のとき、同じ原作のラジオドラマが流れたのを父が聴  いていたの。日曜ディナー後のおくつろぎ中にね」

Pメディック

「ニュージャージー州に落ちた隕石から怪物が出てきましたって、まるで  実況中継のニュースみたいな内容だったそうなんだけど」

Pメディック

「父と兄さんたちはそれを信じちゃって、もう大パニックだったん  だって」

Pメディック

「寝ていた私を母に抱かせて、寝巻きのまま車に乗り込んだらしいのよ」

Pメディック

「だけど父は、車のエンジンをかけたところでやっと、あれはドラマだっ  て気付いたんだって」

Pメディック

「だってカーラジオからは甘いクロスビーが流れだしたんだもの」

Pメディック

「どこにチューンを合わせても、他局ではそんな史上空前の大ニュースは  やってなかった」

スネーク

「まさに『ラヂオは笑ふ』(THE BIG BROADCAST)だな」  (ビング・クロスビーの映画デビュー作)

Pメディック

「全員無言のまま部屋に戻って、彼らは母に叱られて終わりだったけど、  かわいそうなのは私よ」

Pメディック

「その事件のおかげで、何かって言うと父や兄さんに「火星人が  来るぞ」って脅されて育ったんだから」

スネーク

「それは災難だったな」

Pメディック

「でしょう?」

スネーク

「……で、映画は観てないのか」

Pメディック

「み、観たわよ! だ、だから火星のウォーマシンには核兵器も役に立た  なくって」

スネーク

「ほう」

Pメディック

「そうだスネーク。あなたも火星人みたいに何かに偽装したら敵に見つか  らないかも」

スネーク

「偽装?」

Pメディック

「隕石じゃなくて、もっと身近なものに隠れることができれば……」

スネーク

「身近な、身体を隠せるもの」

Pメディック

「身体の入る“箱”とか」

スネーク

「なるほどな。で、観てなかったのか?」

Pメディック

「観たってば!」
【SAVE成功後の会話10】

Pメディック

「スネーク、『荒野の用心棒』(For a Fistfull of Dollars)って  知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「イタリア製の西部劇よ」

スネーク

「(怪訝)イタリアの? さしずめマカロニ・ウエスタンだな」

Pメディック

「かっこいいのよ。主人公のガンさばきなんて特に」

スネーク

「ガンさばき……(オセロットを想起)」

Pメディック

「私は少佐に教えられてイギリスで観たんだけど、本国ではまだ公開され  ていないの」

Pメディック

「でもあんなに格好いいんだもの。きっと観られるようになるわ。  スネークも必ず観てね」

スネーク

「ああ」
【SAVE成功後の会話11】

Pメディック

「スネーク、『放射能X』(THEM)って知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「原爆実験の影響でニューメキシコの砂漠に出現した巨大アリを相手に、  軍隊が火炎放射器で戦う話よ」

Pメディック

「アリが本当に大きくて、スクリーン一杯になったときは劇場から悲鳴が  上がったんだから」

スネーク

「それだけ大きければアリでも糧食になりそうだ」

Pメディック

「見つけても、食べちゃ駄目よ」

スネーク

「そこまで悪食じゃない」

Pメディック

「あなたまで巨大化したら隠れる場所がなくなるわよ」

スネーク

「まるでゴルルゴンだな」(ゴルルゴンは「MGS2サブスタンス」に  登場した巨大敵兵)
【SAVE成功後の会話12】

Pメディック

「スネーク、『アルゴ探険隊の大冒険』(JASON AND THE ARGONAUTS)って  知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「ギリシャ神話がベースになっているんだけど、黄金の羊の皮を求めて出  航したアルゴ号が次々と危険に遭遇するの」

Pメディック

「青銅の巨人や七首のヒドラ、あと怪鳥のハーピーとか、色々なモンス  ターが出てくるんだけど、」

Pメディック

「何と言っても凄かったのは骸骨軍団と剣士たちの格闘シーンね。まるで  本当に戦ってるみたいだった」

スネーク

「まさか」

Pメディック

「疑うならスネークも観てみるといいわ。あれこそ映画の魔法よ。本当に  凄かったんだから」

スネーク

「わかった。無事帰国したら観に行こう」

Pメディック

「最近の映画だから、きっとまだやってるわ」
【SAVE成功後の会話13】

Pメディック

「スネーク、『博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止  めて水爆を愛するようになったか』(DR. STRANGELOVE: OR HOW I  LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB)って知ってる?」

スネーク

「え……?」

Pメディック

「『博士の異常な愛情』(DR. STRANGELOVE)よ。知らない?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「正気を失ったアメリカ空軍の司令官が水爆を積んだ爆撃機をソ連に向け  て出撃させてしまう、ブラックコメディよ」

スネーク

「あまり笑えそうにない」

Pメディック

「ストレンジラブ博士を演じる俳優が主要な役を三役も務めているの。怖  いのを通り越して笑ってしまうわ」

Pメディック

「今年の映画だからまだ観れると思うけど……」

スネーク

「その映画を笑える心境になったら試してみよう」
【SAVE成功後の会話14】

Pメディック

「スネーク、『ナバロンの要塞』(THE GUNS OF NAVAR ONE)って  知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「第二次大戦中、ナバロン島にある巨大な大砲を爆破する作戦が計画され  るの」

Pメディック

「得意分野を考慮され、選ばれた特殊隊員は六人。リミットはイギリス駆  逐艦がこの島を通過するまでよ」

Pメディック

「不可能を可能にすべく、彼らは島南側の断崖から潜入を開始する」

スネーク

「休暇に観たい映画じゃないな」

Pメディック

「スネークにとってはそうかもしれないけど、少佐はこの映画に惚れ込ん  でるみたい」

スネーク

「少佐か」

Pメディック

「スネークにあの素晴らしさを教えてやれって」

スネーク

「本国に帰ったらすぐ観に行くと伝えておいてくれ」

Pメディック

「呼びましょうか?」

スネーク

「いや、楽しみはとっておこう。では、任務に戻る」

Pメディック

「あ……」
【SAVE成功後の会話15】

Pメディック

「スネーク、『海底二万哩』(20,000 LEAGUES UNDER THE SEA)って  知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「度重なる軍艦沈没事件を米政府が調査すると、犯人は反戦主義のネモ艦  長だった事がわかるの」

Pメディック

「潜水艦ノーチラス号を襲う巨大イカのシーンには息を飲むわよ」

Pメディック

「この映画はシネマスコープなんだけど、やっぱり大きなスクリーンで観  るのは愉しかった」

スネーク

「巨大イカ……」

Pメディック

「何? ウマそうだなんて言わないでよ」
【SAVE成功後の会話16】

Pメディック

「スネーク、『原子怪獣現わる』(THE BEAST FROM 20,000 FATHOMS)って  知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「北極の水爆実験で氷河の底から蘇った怪獣が、海を渡ってニューヨーク  に上陸するの」

Pメディック

「怪獣が灯台を襲うシーンや、マンハッタンの谷間から現れて建物に穴を  開けるシーンもすごかったけど、」

Pメディック

「燃え上がるジェットコースターを舞台にしたラストシーンは本当に迫力  だった」

Pメディック

「ドライブイン・シアターで観たおかげで、臨場感も抜群だったわ」

Pメディック

「作り物ってわかってるのに、観てるときは思いもしないでのめり込んじ  ゃうから不思議ね」

スネーク

「現実と非現実を区別するのは、自分で思っているほど容易じゃないさ」

Pメディック

「スネークも任務にのめり込み過ぎないでね。たまには休むことも大事  よ」
【SAVE成功後の会話17】

Pメディック

「スネーク、『荒野の七人』(THE MAGNIFICENT SEVEN)って  知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「日本の映画、『七人の侍』のウエスタン版リメイクよ」

Pメディック

「メキシコの小さな村が、毎年無法者に襲われているの。それに耐えかね  て、長老は助っ人を雇う決意をする」

Pメディック

「村の呼び声に応えたのは七人のガンマン。彼らは村人に銃を教えて、襲  撃に備えるの」

Pメディック

「だけど、敵は大群を従えて村に現れる」

スネーク

「それで?」

Pメディック

「あとは自分で観て。楽しみを奪っちゃう」

スネーク

「……ああ」

Pメディック

「映画は観て楽しむものよ。自分で体験しなきゃ」
【SAVE成功後の会話18】

Pメディック

「スネーク、『オラが村に来襲した宇宙人はまた来週』って知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「私も」
【SAVE成功後の会話19】

スネーク

「パラメディック、前に話していたのは何だったんだ?」

Pメディック

「前のって?」

スネーク

「オラが、村が、どうとか……」

Pメディック

「ああ、ごめんなさい。あの時は少佐が話されていたから気が散って。次  はちゃんと紹介するわね」

スネーク

「うむ……(ちょっと楽しみだった)」
【SAVE成功後の会話20】

Pメディック

「スネーク、『北北西に進路を取れ』(NORTH BY NORTHWEST)って知って  る?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「広告会社を経営する平凡な男が人間違いで誘拐されて、ある仕事を強要  されるの」

Pメディック

「それを期に男は陰謀に巻き込まれて、やがてニューヨークからシカゴ、  ラシュモア山へと真犯人を追っていくことになる」

Pメディック

「ヒッチコックの映画はドキドキするけど、思わぬところで笑わせてくれ  るから好きよ」

スネーク

「君はヒッチコックを全部観てるのか?」

Pメディック

「全部? 無理よ。私が生まれるずっと前から作ってるんだから。テレビ  で幾つか観たかもしれないけど……」

Pメディック

「だけど私が生まれて始めて観に行った映画はヒッチコックだった。家族  で観に行ったの。『レベッカ』よ」

スネーク

「子供の頃に?」

Pメディック

「両親が映画好きだったから、連れて行かれたのね。お話はよくわからな  かったけど、何だかとても怖かった」

Pメディック

「映画の内容より、帰る時に買ってもらったキャンディーバーの方がよく  憶えているわ」

スネーク

「それが君の映画好きの始まり?」

Pメディック

「そうね。圧倒的な力に完敗した始まりよ」
【SAVE成功後の会話21】

Pメディック

「スネーク、『人喰いアメーバの恐怖』(THE BLOB)って知って  る?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「ある田舎町に落ちた隕石から液状の生物が現れるの。その生物は人間を  飲み込んでどんどん巨大化していく」

Pメディック

「町じゅうの住人を飲み込んでいった挙句、最後には映画館一杯に溢れ出  すの」

Pメディック

「この町を襲った絶対の危機(ピンチ)を若者が救おうとするわ」

Pメディック

「生きているはずのないものが意思を持って動いているのって怖いわよ  ね」

スネーク

「なかなかお目にかかることはないがね」
【SAVE成功後の会話25】

Pメディック

「スネーク、『戦場にかける橋』(THE BRIDGE ON THE RIVER KWAI)って  知ってる?」

スネーク

「いや、観たことはない」

Pメディック

「第二次大戦中のビルマで、日本軍と捕虜になった連合軍が協力して架橋  建設工事を開始する」

Pメディック

「両軍入り混じったこの架橋建設は英国軍捕虜のリーダーシップによって  段々とまとまっていくの」

Pメディック

「だけど一方で、連合軍による架橋爆破作戦が遂行されようとするのよ」

スネーク

「戦争には常に虚しさが付きまとう」

Pメディック

「そうだけど」

スネーク

「だが戦争ものとは、君にしては珍しい選択じゃないか」

Pメディック

「実は男の人に誘われて観に行ったの」

スネーク

「デートか」

Pメディック

「何かと言われればそうかもね」

スネーク

「それにしたって珍しい選択だ」

Pメディック

「戦争ものが好きだったみたい。その人、海軍なのよ。私はまだ研修生  だった」

Pメディック

「骨折で運ばれてきたその人が、「退院の記念に一緒に映画へ行ってくれ  ませんか」って。シャイだった」

スネーク

「今は?」

Pメディック

「第七艦隊よ」

スネーク

「そうか」(第七艦隊は当時トンキン湾にいたベトナム戦争の火付け役)
【SAVE成功後の会話26】

Pメディック

「スネーク、『ボディ・スナッチャー』  (INVASION OF THE BODY SNATCHERS)って知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「ある街の住人が一人ずつ、何者かに入れ替わっていくの」

Pメディック

「その数は段々増えて、やがて主人公の周囲の人まで入れ替わっていく」

Pメディック

「人間の複製(クローン)を生み出す巨大な植物の鞘が不気味だった」

スネーク

「複製(クローン)?」

Pメディック

「遺伝的に同一の個体、及び細胞のことよ。映画ではそういう表現はして  いなかったけど」

スネーク

「(含み笑いで)つまり人間のコピーってことか?」

Pメディック

「現実に在り得る技術なのよ。理論上は可能であることが解っていて、研  究も既に始まってるわ」

Pメディック

「いつか、そうね、来世紀の初めには、あなたみたいに優秀な兵士の遺伝  子は貴重に扱われるようになる」

スネーク

「俺のコピーを作るため?」

Pメディック

「そうよ」

スネーク

「まるでサラブレットだ」

Pメディック

「そう」

スネーク

「……」

Pメディック

「……」

スネーク

「許されるはずがない」

Pメディック

「ええ。だけど技術は人を変えるわ。半世紀後の人がどう考えるのか、私  達にはわからない」

スネーク

「変わってはならないこともある」

Pメディック

「だけどそれを決めるのは私達じゃない」

Pメディック

「私達に出来るのは、自分が信じていることを子供達に伝えることだけな  のかもしれない」

Pメディック

「彼らが間違った方向へ進まないように」
【SAVE成功後の会話27】

Pメディック

「スネーク、『アラモ』(THE ALAMO)って知ってる?」

スネーク

「いや、観たことはない」

Pメディック

「メキシコ軍に反旗を翻したアメリカ義勇軍がアラモ砦に立て篭もり、テ  キサスを勝ち取るために戦った実話よ」

スネーク

「アラモを忘れるな……」

Pメディック

「アラモは今のロス・アラモス、核開発の中心地ね」

スネーク

「皮肉だな」
【SAVE成功後の会話28】

Pメディック

「スネーク、『吸血狼男』(THE CURSE OF THE WEREWOLF)って  知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「ある侯爵に仕えていた娘が、侯爵の仕打ちに絶えかねてお屋敷を逃げ出  すの」

Pメディック

「彼女は森で倒れていたところを街の学者夫婦に助けられるけど、やがて  男の子を産んで死んでしまう」

Pメディック

「その男の子には満月の夜毎に異変が現れて、ついには自分も知らないう  ちに、狼男となって人を殺めるようになっていくわ」

Pメディック

「愛する人さえ傷付けてしまいそうになる、抑えきれない本能が彼を苦し  ませるの」

スネーク

「気の毒な話だ」

Pメディック

「自分がやったことに責任が持てないって怖いわね。スネークも軽はずみ  な行動は避けて、慎重にね」

スネーク

「だから連絡(セーブ)してるだろう?」

Pメディック

「それだけじゃないわ。確認を怠って敵の目の前に飛び出したり、つい弾  やアイテムを使い過ぎたりしていない?」

Pメディック

「無意識の行動は危険よ。常に自分や周囲がどういう状態か、気を払うよ  うにしてね。……あら?」

Pメディック

「スネーク、上!」

スネーク

「(すかさず上を見上げ)!?」

Pメディック

「なかなかいい反応ね。その調子を忘れないで」

スネーク

「全く……」
【SAVE成功後の会話29】

Pメディック

「スネーク、『遊星よりの物体X』  (THE THING(FROM ANOTHER WORLD))って知ってる?」

スネーク

「いや……、知らないな」

Pメディック

「北極で発見された宇宙人の死体が、基地に回収されるの」

Pメディック

「死体は氷解すると息を吹き返し、基地内の科学者や軍人を襲いだしてし  まう」

スネーク

「科学者や軍人? お互い穏やかじゃないな」

Pメディック

「こういう映画で不幸な目に遭うのは大体科学者か軍人よ。宇宙人に血を  吸われるんだから」

スネーク

「宇宙人を見つけても近づかないようにしよう」

Pメディック

「あなたなら捕まえて頭から食べそうだけど」
【SAVE成功後の会話30】

Pメディック

「スネーク、『フランケンシュタイン』 (FRANKENSTEIN)って  知ってる?」

スネーク

「いや、観たことはない」

Pメディック

「フランケンシュタイン博士が死体を繋ぎ合わせて人造人間を作ることに  成功するの」

Pメディック

「だけど人造人間は屋敷を抜け出して街へ降りてしまう。彼は力は強いの  に頭の中は何も知らない子供同然」

Pメディック

「だから感情に任せて人を殺してしまうし、自分でも何をしだすかわから  ないの」

Pメディック

「湖畔で出会った少女とお花遊びしている場面には背筋が凍りついたわ」

スネーク

「科学の急激な進歩を捉えた象徴的な話だ。人類は巨大な力を手に入れる  と、冷静な判断力を失ってしまう」

Pメディック

「身につまされるわね。特に今は」
【SAVE成功後の会話31】

Pメディック

「スネーク、『凸凹フランケンシュタインの巻』  (ABBOTT AND COSTELLO MEET FRANKENSTEIN)って知ってる?」

スネーク

「いや……、知らないな」

Pメディック

「二人の運送屋が大きな箱を不気味なお屋敷に運ぶの。ところが運んだ箱  の中身はフランケンシュタインと狼男だった」

Pメディック

「ドラキュラも現れて、二人は怪物たちに追いかけまわされることにな  る、モンスター総出演のコメディよ」

スネーク

「悲劇も時には喜劇というわけだ」
【SAVE成功後の会話33】

Pメディック

「スネーク、『縮みゆく人間』(THE INCREDIBLE SHRINKING MAN)って  知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「放射能と殺虫剤を浴びた影響で人間の身体が縮んでいくの。やがて飼っ  ていた猫や小さな蜘蛛が脅威となってしまう」

Pメディック

「想像してみて、スネーク。身体がどんどん縮小していくなんて」

スネーク

「君は医者だったな」

Pメディック

「そうだけど?」

スネーク

「現実にはありえそうにないストーリーとどう折り合いをつけているん  だ?」

Pメディック

「私が医者かどうかは関係ないわ。映画だもの。現実のルールを押し付け  るべきじゃないでしょう?」

Pメディック

「誰だってそう。映画は飛躍してくれるから面白いのよ」

スネーク

「現実にはありえないことを?」

Pメディック

「だからこそ、よ。あなたは堅いのね、スネーク」

スネーク

「そうかもな」

Pメディック

「或いはあなたの現実は映画より面白いのかもね」
【SAVE成功後の会話34】

Pメディック

「スネーク、『原子人間』(THE QUATERMASS EXPERIMENT)って  知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「実験用ロケットの宇宙飛行士が、二人は蒸発、残りの一人は身体に変調  をきたして帰還するの」

Pメディック

「調査の結果、彼らは宇宙生命体に襲われたことが解るわ」

Pメディック

「だけど生き残った宇宙飛行士はエサを求めて病院を抜け出してしまう」

スネーク

「エサ?」

Pメディック

「彼の手は触れたもののエネルギーを吸収してしまうの。その度に彼の身  体は肥大化する」

Pメディック

「……宇宙は怖いわ。何があるかわからないから」

スネーク

「人間の身体が変わることはなくても、精神的な変化は有り得るかもしれ  んな」

Pメディック

「そうね。現実に、そういう報告もあるわ」
【SAVE成功後の会話34】

Pメディック

「スネーク、『地球の静止する日』 (THE DAY THE EARTH STOOD STILL)って知ってる?」

スネーク

「いや、知らないな」

Pメディック

「空飛ぶ円盤に乗ってやってきた男が、原子力の軍事利用を止めるよう人  類に警告するの」

Pメディック

「要求を受け入れない人類に対して、彼は地球上の全動力を停止させてし  まう」

スネーク

「是非本当に、その男に来訪してもらいたいものだ」

Pメディック

「彼は友好的で、地球の平和を願っていたの」

スネーク

「そういう人間が、この星にも多ければな」

Pメディック

「そうなるよう、願いましょう」
【SAVE成功後の会話35】
*拷問後独房でSAVEした場合

Pメディック

「スネーク……?」

スネーク

「(うめき声)……」

Pメディック

「スネーク?」

スネーク

「喋ると口の中が痛む」

Pメディック

「切れた?」

スネーク

「(鼻で笑い)芝刈り機を押し込まれたようだ。……気の紛れる話を  頼む」

Pメディック

「スネーク、レンフィールドって知ってる?」

スネーク

「映画か?」

Pメディック

「登場人物よ。彼は独房に閉じ込められて、ご主人を待ちつづけている  の。壁を這う蜘蛛を食べながら」

スネーク

「チャンネルを変えてくれ」

Pメディック

「待ちわびて、自分が人間かどうかも忘れてしまった頃、ついにご主人様  が迎えに来るわ。「時は来た」彼は喜ぶの」

スネーク

「待て、まさか……」

Pメディック

「ご主人様は大きな翼を広げ、独房に風を送り込む」

スネーク

「やめろ、そいつは……」

Pメディック

「そして人間に姿を変えるとレンフィールドの前に立つの」

スネーク

「そいつはドラキュラじゃないか……!」

Pメディック

「正解。スネークも長居すると大好きなドラキュラが迎えに来ちゃうわ  よ。何とか手段を講じて、そこから逃げ出して」

スネーク

「……」

Pメディック

「あなたと喋れなくなるなんて嫌よ」

スネーク

「……」

Pメディック

「お願い、頑張って。必ず出る方法はある」

スネーク

「……わかった」

Pメディック

「じゃあ、ドラキュラが夢に出てきたら教えてね」

スネーク

「……」
■カムフラージュ
【カムフラージュとは?】
(1)

シギント

「迷彩服を着てフェイスペイントを塗り、姿勢を低くして敵の目をあざむ  く。それがカムフラージュだ」
(2)

シギント

「カムフラージュをするにはまずメニューボタンを押してサバイバル  ビュアーに入ってくれ」

シギント

「そこで『CAMOUFLAGE』を選べば『FACE』と  『UNIFORM』というふたつの項目が表示される」

シギント

「『FACE』を選べばフェイスペイントを塗れるし『UNIFORM』  を選べば野戦服を着替えられるってわけだ」

シギント

「あんたがいる場所にあった偽装を選んでくれ」
【野戦服の選び方】

シギント

「野戦服は、ただ着ればいいってものじゃない」

シギント

「効果的な偽装を行うには当然、その場に相応しい迷彩服を着る必要があ  る」

シギント

「今いる場所の背景に溶け込むようなパターンの迷彩を選んでくれ」
【フェイスペイント】
(1)

シギント

「いくら迷彩服を着ていても、素顔のままじゃ充分な偽装にはならない  ぜ」

シギント

「高いカムフラージュ率が必要な場合は必ずフェイスペイントをするん  だ」
(2)

シギント

「フェイスペイントを塗るには、サバイバルビュアーの  『CAMOUFLAGE』にある『FACE』を使えばいい」

シギント

「その場に溶け込むようなフェイスペイントを選ぶんだ」
【カムフラージュ率】

シギント

「偽装がどれだけ上手くいっているかは、画面右上に表示されているカム  フラージュ率に表れている」

シギント

「カムフラージュ率の値が高いほど敵から見つかりにくいと言うことだ」

シギント

「カムフラージュ率は常に高く保つよう気を配ってくれ」
【カムフラージュと姿勢】

シギント

「迷彩服を着てフェイスペイントをしても、それだけではカムフラージュ  とは言えないぜ」

シギント

「カムフラージュとは自然に溶け込むことだ。充分な偽装を行うには、姿  勢を低く保って動かずにじっとしている必要がある」

シギント

「その場所にあった迷彩服とフェイスペイントをした上で、ホフクして動  かずにいれば、遠距離から発見されることはまずないだろう」

シギント

「逆に、走って移動すれば、どんなに適切な迷彩をしていても目立ってし  まう」

シギント

「近くで敵があんたを探し回っているような時は姿勢を低くして出来るだ  け動かないようにするといい」
■迷彩服
【ネイキッド】
(1)

シギント

「どうしたスネーク。裸じゃないか」
(2)

シギント

「確かに『UNIFORM』で『NAKED』を選べば、戦闘服の上を脱  ぐことが出来る」

シギント

「だが上半身裸になれば、迷彩効果は発揮できないし、スタミナの減りも  早くなる。いいことなんかひとつもないぞ」
(3)

スネーク

「あるさ」

シギント

「どんな?」

スネーク

「気持ちがいい」

シギント

「……好きにしてくれ」

スネーク

「そうさせてもらおう。ところでひとつ聞きたいんだが」

シギント

「なんだ?」

スネーク

「下半身は脱げないのか?」

シギント

「なんだって!?」

スネーク

「下半身は……」

シギント

「脱げるわけないだろ! 全く、どうして『FOX』には変人しかいない  んだ!!」

スネーク

「……」
【オリーブドラブ】
(1)

シギント

「オリーブドラブの戦闘服を着ているな」
(2)

シギント

「オリーブドラブ、通称ODは一般兵用の標準戦闘服だ」

シギント

「迷彩の施されていない単色の戦闘服だからな。当然偽装効果も高くな  い。さっさと他の迷彩服に着替えたほうがいいぜ」
【タイガーストライプ】
(1)

シギント

「タイガーストライプパターンの迷彩服を着ているな」
(2)

シギント

「タイガーストライプは名前の通り、虎の毛皮のような縞模様が特色の森  林迷彩だ」

シギント

「南ベトナムで海兵隊が使用していたものなんだが、アメリカの軍事アド  バイザーが着目して様々な特殊部隊へ導入が検討されているらしい」

シギント

「木や草の多いところでも有効だが、土や泥の上でも効果を発揮するはず  だ」
【リーフ】
(1)

シギント

「リーフパターンの迷彩服を着ているのか」
(2)

シギント

「リーフパターンは、森での偽装効果を上げるために作られた森林迷彩  だ」

シギント

「ベトナムでの戦線拡大を睨んで、本格採用が検討されているらしい」

シギント

「草むらに隠れる時に着ていれば特に高い迷彩効果を発揮するだろう」
【ツリーバック】
(1)

シギント

「ツリーバックの迷彩服を着ているな」
(2)

シギント

「ツリーバックパターンは主にハンターが使用するために作られた森林迷  彩だ」

シギント

「木に張り付いた時に着ていればかなり高いカムフラージュ率を得られる  だろう」
【チョコチップ】
(1)

シギント

「チョコチップパターンの迷彩服を着ているな」

スネーク

「チョコチップ? この迷彩のことか?」

シギント

「ああ」

スネーク

「そんな迷彩の名は初めて聞くが……」

シギント

「そりゃそうだろう。俺が今名づけたんだから」(現実にチョコチップ迷  彩が開発されたのは湾岸戦争時)
(2)

シギント

「チョコチップ迷彩は砂漠地帯での偽装用に考案されたものだろうな」

シギント

「砂や岩みたいな色の背景では有効なはずだ」
(3)

スネーク

「なるほど。だがなぜチョコチップなんだ?」

シギント

「似てるじゃないか」

スネーク

「何に?」

シギント

「少佐がいつもオヤツに食ってる丸っこいクッキーさ」

ゼロ少佐

「クッキーじゃない。スコーンだ」

シギント

「少佐」

ゼロ少佐

「そもそもオヤツではない。アフタヌーンティーだ」

シギント

「似たようなもんだろ」

ゼロ少佐

「違う! いいか、アフタヌーンティーはイングランドの伝統的な慣習な  んだぞ」

シギント

「ヤバイ。始まっちまった。スネーク、またな」

ゼロ少佐

「アフタヌーンティーの起源はヴィクトリア朝時代にさかのぼる。第7代  ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが……」
【スプリッター】
(1)

シギント

「スプリッターパターンの迷彩服を着てるようだな」
(2)

シギント

「スプリッターは第二次大戦中にドイツ軍の航空機などによく使われた迷  彩だ」

シギント

「空戦機動時の機体姿勢や方向を誤認させる効果があった。今でも場所に  よっては迷彩服に使用されることがあるな」

シギント

「鉄や石みたいな背景で着れば有効だろう」
【レインドロップ】
(1)

シギント

「レインドロップパターンの迷彩服を着ているな」
(2)

シギント

「レインドロップは第二次大戦中にドイツで使用された迷彩だ。現在でも  主に東欧でよく使われている」

シギント

「特に雨の中で隠蔽効果が上がるようなデザインになってるから、雨が  降っている時に着れば有効だろう」
【スクウェアズ】
(1)

シギント

「スクウェアズパターンの迷彩服を着ているようだな」
(2)

シギント

「スクウェアズは四角いパターンをいくつも配列した山岳迷彩だ」

シギント

「一見ハデに見えるかもしれんが、着用者の輪郭をあやふやにして視認性  を下げる効果がある」

シギント

「レンガや錆びた鉄みたいな赤っぽい色の背景で着れば高い偽装効果を上  げるだろう」
【ウォーター】
(1)

シギント

「ウォーターパターンの迷彩服を着ているな」
(2)

シギント

「ウォーターは旧ドイツ国防軍がよく使用していたパターンだ」

シギント

「ウォーターという名前だが、別に水の中での偽装効果をねらって作られ  たものじゃない」

シギント

「水面の波に模様が似ているからそう呼ばれているだけなんだ」

シギント

「といっても、実際模様が水面に似ているからな。水の中で着れば偽装効  果は高いだろう」
【ブラック】
(1)

シギント

「ブラックの戦闘服を着ているな」
(2)

シギント

「ブラックの戦闘服は、本当は迷彩服じゃない」

シギント

「人質救出作戦などで、敵に対して心理的なショックエフェクトを与える  ために考案されたものなんだ」

シギント

「だが暗闇の中で着れば高いカムフラージュ率を保つことが出来るだろ  う。あと湿地みたいな黒い地面の上でも有効かもな」
【スノー】
(1)

シギント

「あんたの着てるのはスノーパターンの迷彩服だな」
(2)

シギント

「スノーはその名の通り雪中での偽装用に開発された冬季迷彩だ」

シギント

「白一色ってわけでなく若干の植生偽装も取り入れてある」

シギント

「白っぽい背景で着ればかなり有効なはずだ」
【スニーキングスーツ】
(1)
※スニーキングスーツを来ている場合

シギント

「あんた、かわったモノを着ているな」
(2)
※スニーキングスーツを手に入れたが着ていない場合

シギント

「あんた、変わった服を手に入れたみたいだな」
(3)

スネーク

「ああ。スニーキングスーツというらしい」

シギント

「スニーキングスーツ? なんだいそりゃ?」

スネーク

「わからないが、ザ・ボスが着ていたものと似ているな……」

シギント

「そうか。とにかくそいつは優れものだぞ」

シギント

「どうやら特殊な防弾繊維で作られているらしい。着ていればあらゆるダ  メージを半減させることができるだろう」

シギント

「耐水性能に保温や保湿も完璧だ。着ているだけでスタミナの消耗を抑え  られる」

シギント

「カムフラージュ率も総じて高くなるだろう。いいものを手に入れたな」

スネーク

「ああ。『FOX』の制式戦闘服にしたいくらいだ」
【科学者用制服】
(1)

シギント

「科学者の服を着ているな」
(2)

シギント

「科学者の服を着れば、科学者になりすますことが出来るだろう」

シギント

「ただし、科学者に変装している間は、武器はほとんど装備できなくなる  から注意してくれ」

シギント

「変装していても、服に血がついたりしたら変装効果は無効になるから  な」

シギント

「もし服に血がついたら、とりあえず他の服に着替えてくれ。しばらくす  れば血もとれているはずだ」
(3)
※研究所潜入時以外に着ている場合

シギント

「だがな、スネーク」

スネーク

「なんだ?」

シギント

「そんなところで科学者に変装しても意味がないぞ」

スネーク

「どうして?」

シギント

「どうしてって、まわりを見てみろよ。どこにも科学者なんていないだろ  う?」

スネーク

「知ってる」

シギント

「じゃあなんで着てるんだ?」

スネーク

「着たいからだが」

シギント

「……あんたってホント変わってるよな」
【士官用制服】
(1)
※変装が完成している場合

シギント

「ライコフに変装しているな」

シギント

「その変装なら完全にライコフへなりすますことが出来るだろう」

シギント

「どこへ出入りしても怪しまれることはないはずだ」

シギント

「だが変装中はほとんどの武器が装備できなくなることは忘れないでく  れ」
(2)
※変装が未完成の場合

シギント

「ライコフの制服を着ているのか。だがなんか違うな。もっと似せないと  変装にはならないんじゃないか?」
(3)
※ライコフ変装イベントが終了している場合

シギント

「ライコフの制服を着ているのか」

シギント

「だがあんたがライコフに変装していたことは知れ渡っているし、帽子も  なくしちまったんだろう?」

シギント

「もう変装で騙せるとは思わないほうがいいぜ」

シギント

「それに、その制服は迷彩も施されていないからカムフラージュ率も  低い」

シギント

「他の迷彩服へ着替えたほうがいいんじゃないか?」
【整備員用制服】
(1)

シギント

「メンテナンスクルーの制服を着ているのか」
(2)

シギント

「メンテナンスクルーの制服を着ていれば、シャゴホッドの格納庫にいる  整備員になりすますことが出来るだろう」
(3)

シギント

「だが、突然ホフクしたり人を殴ったりすれば怪しまれるぞ。不審に思わ  れるような行動はさけてくれ」
(4)
※格納庫以外で着ている場合

シギント

「だがメンテナンスクルーがいないところでその格好をしても目立つだけ  で意味はないぞ」

シギント

「他の迷彩服に着替えたほうがいい」
【タキシード】
(1)

シギント

「あんた、何着てるんだ?」

スネーク

「タキシードだ」

シギント

「なんだ、パーティーにでもいこうってのか?」

シギント

「まあタキシードは真っ黒い服だからな。暗闇で着ればそれなりの偽装効  果はあるだろう」

シギント

「あと、その服を着ている間はナイフみたいな武器は装備できないぞ。  CQCもできなくなるから忘れないでくれ」
【ホーネットストライプ】

シギント

「スネーク、その迷彩は……?」

スネーク

「ホーネットストライプというらしい。ザ・ペインから手に入れた」

シギント

「そうか。そいつはかなり特殊な迷彩らしいな。どうやら蜂の力が宿って  いるらしい」

スネーク

「蜂の?」

シギント

「ああ。その迷彩を着ている限り蜂はもちろん、クモやヒルに襲われるこ  ともなくなるだろう」

シギント

「蜂の巣から出てくる蜂も手なずけられるかもしれないな」
【スパイダー】

シギント

「おいスネーク、あんたが着ているのは……?」

スネーク

「スパイダー迷彩だ。ザ・フィアーのものだったらしい」

シギント

「なるほど。そいつはザ・フィアー自身のものほどではないが、ある程度  のステルス迷彩機能を備えた戦闘服みたいだな」

シギント

「どうやら着る者のスタミナを使ってステルス機能を発揮するようだ」

シギント

「そいつを着ていればどんな場所でも高いカムフラージュ率を得られるだ  ろう」

シギント

「ただしスタミナがなくなればステルス効果もなくなるぞ。そこは忘れな  いでくれ」
【モス】

シギント

「スネーク、あんたが着てるのは……」

スネーク

「モス迷彩だ。ジ・エンドから手に入れた」

シギント

「なるほど。その迷彩服にはジ・エンドの能力の一部が封じられているみ  たいだな」

シギント

「太陽が当たる場所で着ていれば、それだけでスタミナが回復していくは  ずだ」

シギント

「それにジ・エンドの根城、スヴィヤトゴルニやソクロヴィエノでは高い  カムフラージュ率を発揮するだろう」
【ファイアー】

シギント

「スネーク、あんたが今着てる迷彩は……」

スネーク

「ファイアー迷彩だ。ザ・フューリーが持っていた」

シギント

「その迷彩服には耐火能力があるようだな」

シギント

「そいつを着ていれば炎や爆発のダメージを半減させることができるはず  だ。火傷も負わずにすむだろう」

シギント

「ザ・フューリーが持っていただけのことはあるな」
【スピリット】

シギント

「ん? あんた、随分変わった迷彩服を着てるな……」

スネーク

「スピリット迷彩だ。……ザ・ソローからの贈り物だと思う」

シギント

「ザ・ソロー? だってアイツはとっくの昔に……(死んだ人間のはずだ  ろう、とスネークの頭がおかしくなったかと訝る)」

シギント

「ま、まあいい。とにかく、その迷彩服には特殊な能力があるようだ」

シギント

「その迷彩服を着てCQCで敵を捕まえ、首を絞めると敵からスタミナを  吸い取ることが出来るだろう。足音もしなくなるはずだ」

スネーク

「なるほど」

シギント

「……(訝しげに)ところで、それ、ホントにソローから?」

スネーク

「ああ」

シギント

「……まあ少佐もUFOに連れて行かれたことがあるって言ってたしな。  そういうのもありか……」

スネーク

「???」
【コールドウォー】

シギント

「スネーク、なんだその迷彩服は?」

スネーク

「コールドウォー迷彩だ。ヴォルギンが持っていた」

シギント

「コールドウォー迷彩ねぇ。まあそれを着ていれば、ソ連兵はソ連側から  は攻撃してこなくなるかもな」

スネーク

「なるほど。格好いい以外にもそんな効果があったとは」

シギント

「カッコイイ?」

スネーク

「ああ。そう思うだろう?」

シギント

「……そうだな(全くカッコイイとは思えない)」
【スネーク】

シギント

「ん? あんた、かわった迷彩を着てるな」

スネーク

「ああ。スネーク迷彩だ」

シギント

「スネーク? あんたに相応しいというかそのまんまな迷彩だな」

スネーク

「そう誉めるな」

シギント

「……まあその迷彩服はかなり偽装効果が高いようだ」

シギント

「オールマイティーにいろいろな場所で高いカムフラージュ率を保つこと  が出来るだろう」
【ガーコ】

シギント

「スネーク、なんだその迷彩は?」

スネーク

「わからん。ガーコ迷彩というらしいが……」

Pメディック

「えぇ!?」

シギント

「パラメディック」

Pメディック

「あなたたち、ガーコ知らないの?」

スネーク

「ああ」

シギント

「知らないな」

Pメディック

「モノを知らない人達ね……」

シギント

「悪かったな」

シギント

「ところでスネーク。その迷彩、かなりカムフラージュ率が下がってる  ぞ。敵に見つかりたくないなら他の迷彩服にした方が……」

Pメディック

「どうして?」

シギント

「どうしてって、カムフラージュ率が……」

Pメディック

「どうでもいいじゃない、そんなこと」

シギント

「よくはないだろう」

Pメディック

「いいわよ」

シギント

「どうして?」

Pメディック

「カワイイから」

シギント

「スネーク、あんたからも何か言ってくれよ」

スネーク

「カワイかったらだめなのか?」

シギント

「……どうして『FOX』には変人しかいないんだ……」
■フェイスペイント
【ノーマル】
(1)

シギント

「ん? あんた、フェイスペイントをしていないのか?」
(2)

シギント

「『FACE』で『NO PAINT』を選べば、フェイスペイントを落  として素顔になることが出来る」

シギント

「フェイスペイントをしたくない時は『NO PAINT』を選んでく  れ」

シギント

「だがフェイスペイントをしない分、当然カムフラージュ率が下がるから  な」

シギント

「敵に見つかりたくないならフェイスペイントはしておいた方がいいぜ」
【ウッドランド】
(1)

シギント

「ウッドランドのフェイスペイントをしているな」
(2)

シギント

「ウッドランドのフェイスペイントは、主に森での偽装効果が高いフェイ  スペイントだ」

シギント

「森林地帯へ潜入する時は効果を発揮するだろう」
【ブラック】
(1)

シギント

「ブラックのフェイスペイントをしているな」
(2)

シギント

「ブラックのフェイスペイントを顔に施せば、暗闇でのカムフラージュ率  が上がるはずだ」
【ウォーター】
(1)

シギント

「ウォーターのフェイスペイントを塗っているのか」
(2)

シギント

「水の中ではウォーターのフェイスペイントが効果を発揮するはずだ」

シギント

「水に潜って隠れる時は顔をウォーターで塗るといい」
【デザート】
(1)

シギント

「顔をデザートに塗っているようだな」
(2)

シギント

「デザートは茶色系のフェイスペイントだ。山岳での作戦に使われること  も多いな」

シギント

「山岳や砂地で使えば高い偽装効果を上げることが出来るだろう」
【スプリッター】
(1)

シギント

「スプリッターのフェイスペイントをしてるようだな」
(2)

シギント

「スプリッターは室内用のフェイスペイントだ」

シギント

「屋内に潜入する時、スプリッターで顔を塗っておけばカムフラージュ率  を上げることが出来るだろう」
【スノー】
(1)

シギント

「スノーのフェイスペイントをしているな」
(2)

シギント

「スノーは寒冷地での作戦用に考案されたフェイスペイントだ」

シギント

「雪の上などでは効果を発揮するだろう」
【カブキ】

シギント

「スネーク、なんだそのフェイスペイントは?」

スネーク

「カブキだ」

シギント

「カブキ?」

スネーク

「ああ。ニッポンの伝統的な演舞に用いられるらしい。なんでもこの  フェイスペイントをすることで神秘の力が宿るとか……」

シギント

「本当か?」

スネーク

「そう聞いた」

シギント

「誰から?」

スネーク

「パラメディックだ」

シギント

「なるほど。それはいいが、そいつには偽装効果はあまりないようだな」

スネーク

「そうか?」

シギント

「ああ。他のフェイスペイントに変えたほうがいい」

スネーク

「結構気に入ってるんだがな……」

シギント

「……」
【ゾンビ】

シギント

「スネーク、そのフェイスペイント……」

スネーク

「ああ。ゾンビというらしい」

シギント

「ゾンビ? なんだそりゃ?」

スネーク

「わからん」

Pメディック

「えぇ!?」

シギント

「パラメディック」

Pメディック

「あなた達、ゾンビ知らないの?」

スネーク

「ああ」

シギント

「知らないな」

Pメディック

「モノを知らない人達ね」

Pメディック

「ゾンビっていうのは、黒魔術師の呪術で復活させられた死体のことよ」

Pメディック

「死者を生き返らせて奴隷として使役するんですって」

Pメディック

「大きな罪を犯した人は死んだ後も働かされるってことで、ある種の刑罰  としての意味もあるらしいわ」

スネーク

「なるほど……。しかし、君はなぜそんなことを知ってるんだ?」

Pメディック

「映画で見たのよ」

Pメディック

「『恐怖城/ホワイト・ゾンビ』とか。見てないの?」

スネーク

「ああ」

シギント

「見てないな」

Pメディック

「『プラン9フロムアウタースペース』も?」

スネーク

「ああ」

シギント

「知らないね」

Pメディック

「つくづくモノを知らない人達ね……。ダメよ。自分の好きな分野だけ  じゃなくて、もっと広い範囲で教養を深めなきゃ」

スネーク

「……(お前が言うな)」

シギント

「……まあそれはともかく、そのフェイスペイント、あまり役に立たない  みたいだな」

シギント

「無理にやめろとは言わないが、他のフェイスペイントにした方が……」

Pメディック

「やめる必要ないわ」

シギント

「どうして?」

Pメディック

「カッコイイもの」

シギント

「……」

Pメディック

「カッコイイでしょ?」

シギント

「という意見もあるから、スネーク、あんたの好きなようにしてくれ」

Pメディック

「カッコイイわよ!」
【オヤマ】

シギント

「スネーク、そのフェイスペイントは……」

スネーク

「オヤマだ」

シギント

「オヤマ? ?」

スネーク

「ああ。ニッポンに伝わる両性具有の神らしい」

シギント

「本当か?」

スネーク

「そう聞いたが」

シギント

「誰から?」

スネーク

「パラメディックだ」

シギント

「まあどうでもいいか」

シギント

「だがそのフェイスペイント、偽装効果はあまりないみたいだぞ。カムフ  ラージュ率も下がっている」

シギント

「敵に見つかりたくないなら他のフェイスペイントにした方がいい」

スネーク

「(残念そう)そうか……」

シギント

「ひょっとして気に入ってるのか?」

スネーク

「わりとな」

シギント

「好きにしてくれ……」
【変装マスク】
(1)

シギント

「変装マスクを被っているな」

シギント

「そいつは俺が作ったんだ。なかなかいい出来だろ」

シギント

「ちょっと前に、なんとかっていうGRUの将校に変装して機密書類を盗  み出す作戦が計画されてな。そのために作ったんだ」

シギント

「結局その作戦は中止になっちまったんだが……そしたら少佐の奴、その  マスクを廃棄しろなんていいだしやがって」

スネーク

「だが、捨てなかったんだな」

シギント

「当たり前だろ。こんな素晴らしいものを使いもせずに捨てるなんて科学  に対する冒涜だ」
(2)
※冒頭デモで変装マスクをかぶっていた場合

シギント

「だからバーチャスミッションでガンシップのクルーからあんたの顔を隠  すために再利用したってわけさ」
(3)
※冒頭デモで変装マスクをかぶっていなかった場合

シギント

「だからあんたの装備にこっそり入れておいたってわけさ」
(4)

スネーク

「なるほど。しかしそんなにすごいのか、このマスクは?」

シギント

「もちろんだ」

スネーク

「どこがすごいんだ?」

シギント

「あらゆるところだよ」

シギント

「だが強いてひとつあげるなら変装マスク界で初めて『まばたき』を実現  したってところだな」

スネーク

「口パクは?」

シギント

「なんだって?」

スネーク

「口は開かないのか?」

シギント

「ははは。受けたぜ、そのジョーク。あんたサイコーだ!」

スネーク

「ジョークじゃないんだが……」

シギント

「本気で聞いてんのか!? おいスネーク、常識で考えてくれよ。  頼むぜ、全く!」(シギントにとっては自明な理由があるらしい)

スネーク

「あ、ああ……???」
■武器
【煙草型麻酔ガス銃】
(1)

シギント

「タバコ型麻酔ガス銃を手に入れたようだな」

シギント

「タバコ型麻酔ガス銃は、見た通り、タバコの形に偽装した麻酔ガス銃  だ」

シギント

「グラーニンの研究所でKGBのスパイ用に試作していたものだろうな」

シギント

「装備して武器ボタンを押せば麻酔ガスを射出する。射程は短いが、ガス  を吹き付けられた敵はその場で意識を失うはずだ」
(2)
※研究所潜入中 

シギント

「科学者に変装してる時に銃を持ち歩くわけにはいかないだろう」

シギント

「だがそのタバコ型麻酔銃なら装備していても怪しまれることはないはず  だ」

シギント

「うまく使ってくれ」
【麻酔ハンカチ】
(1)

シギント

「麻酔薬を染み込ませたハンカチか」

シギント

「確かにそれを手にもっていれば、CQCで捕まえるだけで敵を眠らせる  ことが出来るだろうな」

シギント

「武器ボタンを押してハンカチをふれば、麻酔薬をふりまくこともできる  はずだ」

シギント

「ただ使う度に麻酔薬が抜けていくだろうから、効果を保つには、また麻  酔薬に浸してやる必要があるぞ」

シギント

「麻酔薬に似たようなものならどこかで手に入るだろう?」 (スパーッツァというキノコ)
【麻酔銃】
(1)

シギント

「Mk22は麻酔銃だ。敵を傷つけずに眠らせることが出来る」

シギント

「ただし、麻酔弾は体のどこに当たったかによって効果が出るまでの時間  が変わってくる」

シギント

「敵を一撃で眠らせたいなら、必ず頭に当てるようにしてくれ」
(2)

シギント

「Mk22にはサプレッサーも装着可能だ。サプレッサーを付けていれば  発砲音を敵に聞かれる心配はない」
(3)

シギント

「サプレッサーは発砲するごとに劣化する」

シギント

「サプレッサーの耐久度は、サプレッサーを装着した時に武器アイコンに  表示されるから、気をつけて見るようにしてくれ」
(4)

シギント

「サプレッサーは武器ウィンドウを開いている時に決定ボタンを押せば脱  着できる」

シギント

「必要のない時はサプレッサーを外して使うといい」
【松明】
(1)

シギント

「松明? えらくアナクロなもの使ってるんだな。まあ明かりとしては役  に立つだろう」

シギント

「その松明はシラカバに松ヤニをしみこませたもののようだ」

シギント

「火持ちがいいから、使っている途中で燃え尽きてしまうようなことはな  いだろう」

シギント

「装備してCQCボタンを押せば、敵を殴りつけることもできる」

シギント

「連打すれば振り回せるから、コウモリやなんかを追い払うには便利かも  な」

シギント

「武器ボタンを押せば火をつけたり消したりすることも出来る。敵が近く  にいる時は火を消すといいだろう。うまく使ってくれ」
(2)

シギント

「ただし、松明の明かりは遠くからでも目立つ」

シギント

「言うまでもないことだろうが、戦場で松明をかかげて歩くなんて、正気  の沙汰じゃないぜ」

シギント

「松明に火をつけるのは、洞窟の中のような明かりがなければ進めない場  所だけにした方がいい」

スネーク

「ああ。わかっている」
【グレネード】

シギント

「グレネードを使うつもりか?」

シギント

「そいつはRGD―5。ソ連製の爆風破片手榴弾だ」

シギント

「本体は鉄板製のふたつの弾殻からなっていて、それぞれの弾殻は、内部  の弾片ライナーの働きで爆発時に300以上の弾片に分散する」

シギント

「加害範囲内の敵に大きなダメージを与えられるはずだ」

シギント

「セイフティ・ピン・リングがM26とは反対側についているから、  セイフティレバーは指で押さえるように握ってくれ」

シギント

「投げると同時にセイフティが外れ、約3秒後に爆発する」

スネーク

「ということは、持ったまま構えていても爆発しないのか?  (MGS2までは構えて投げずにいると数秒後に爆発した)」

シギント

「(さも当然というように)当たり前だろう」

スネーク

「そうか……(前作までは爆発していたので少しヘコむ)」

シギント

「武器ボタンを押して離せば投げることが出来る。この時、ボタンを押し  た時の強さで投擲距離が変わるってことを覚えておいてくれ」

シギント

「近くに落としたい時は軽く、遠くに投げたい時は強く押し込むようにす  るんだ」

シギント

「主観で投げれば、よりコントロールしやすいだろう。うまく使いこなし  てくれ」
【白燐手榴弾】
(1)

シギント

「白燐手榴弾を使う気か?」

シギント

「白燐手榴弾はその名の通り、白燐を使った焼夷手榴弾だ」

シギント

「白燐手榴弾は米軍でも第二次大戦で使われ、白燐の頭文字『WP』から  『ウィリー・ピート』と呼ばれることもあった」

シギント

「あんたの持ってるのもそれとほぼ同じものだろう」

シギント

「白燐は白いロウ状の固体で、酸素と反応して自然発火する」

シギント

「燃焼温度は華氏5000度以上。爆発時に効果範囲にいる人間は重大な  火傷を負うだろうな」

シギント

「間違って自分を燃やしちまわないように注意してくれよ」
(2)

シギント

「もし体に火がついてしまったら、水に入るか、燃えている服を他の服に  着替えるといい」

シギント

「ローリングを繰り返しても火を早く消せるはずだ」
【スタングレネード】

シギント

「あんた、変わったグレネードを手に入れたみたいだな」

シギント

「グレネードには破片で敵を殺傷する破片手榴弾と爆発の衝撃で敵を攻撃  する攻勢手榴弾がある」

シギント

「だがあんたのもってる手榴弾はそのどちらでもない」

シギント

「どうやら敵を傷つけずに気絶させるグレネードのようだ」

シギント

「おそらくグロズニィグラードで独自に開発された新兵器だろう」

シギント

「SASが主に訓練用として殺傷力の低いグレネードを研究しているって  のは聞いたことがあるが……それを実戦用に発展させるとはね……」

シギント

「爆発時に出る光は、たぶんマグネシウムだ。カメラのフラッシュに使う  あれだよ」

シギント

「殺傷力を抑えるために炸薬を減らした分、閃光と音で五感を麻痺させる  威力を補おうとしているんだろうな」

シギント

「さしずめスタングレネードってところだ」

スネーク

「スタンされるなら女の方がいい」

シギント

「そう言うなって。爆発させれば周囲の敵を一気に気絶させることができ  るはずだ」

シギント

「部屋へ突入する時や敵を殺したくない時なんかには役立つと思うぜ」
【スモークグレネード】
(1)

シギント

「スモークグレネードを使う気か」

シギント

「スモークグレネードは、その名の通り、煙幕をはるためのグレネード  だ」

シギント

「燃焼剤は酸化亜鉛、塩素酸アンモニウム、アルミニウムなどを混合した  ものだ」

シギント

「爆発と同時に残留性能の高い灰白色の煙が発生する。かなりの遮蔽効果  が期待できるはずだ」

シギント

「敵の視界を遮ってひるませることが出来るから敵から逃げる時に使うと  有効だろう」

シギント

「逆に敵の拠点に接近する時に使うのもいいだろうな」
(2)

シギント

「犬に追いかけられている時に使用しても効果が期待できるはずだ」
【チャフグレネード】

シギント

「変わったグレネードを持っているな」

シギント

「そいつはどうやら空気中に多量の金属箔をばらまいて電波妨害を仕掛け  る対電子機器兵器のようだ」

シギント

「さしずめチャフグレネードってところだな」

シギント

「チャフグレネードを使えば、しばらくの間敵の無線や電子機器の動作を  妨害することが出来るはずだ」

シギント

「敵は無線連絡が出来なくなるし、監視カメラも動かなくなるだろう。ミ  サイルの誘導装置も欺瞞出来るはずだ」

シギント

「だが、チャフが効いてる間は、あんたの動体探知機やアクティブソナー  も使えなくなるから、そこは気をつけてくれ」
【マガジン】

シギント

「マガジンを持っているのか?」

シギント

「マガジンはあんたが撃って空になった銃の弾倉だ」

シギント

「だが、そんなものどうする気なんだ?」

スネーク

「投げるんだ」

シギント

「投げる?」

スネーク

「ああ。こいつを投げて落ちたときの音で敵の注意を引き付ける」

シギント

「なるほど。陽動ってわけか」

シギント

「戦場で勝敗を決めるのは最新兵器だけじゃないってことだな。勉強に  なったよ」
【サバイバルナイフ】

シギント

「サバイバルナイフを装備しているな」

スネーク

「ああ。これ一本あれば最低限野外でのサバイバルは切り抜けられる」

シギント

「俺の作ったナイフは持っていかなかったのか? グリップの中にマッチ  や釣り針や糸なんかが入れられる優れものだぞ」

スネーク

「悪いが、その手のものは実戦では役に立たない」

シギント

「そうなのか?」

スネーク

「ああ。グリップの中が空洞になっているということはブレードを固定す  るためのスペースが小さくなるということだ」

スネーク

「だからブレードとグリップの結合部も弱くなる。つまり壊れやすくなる  んだ」

シギント

「なるほど。確かにあんたのナイフならいくら振り回しても折れる心配は  なさそうだ」

シギント

「大事なのは耐久性か……。いや勉強になったよ」

シギント

「マッチや釣り針は鞘の方へ入れるように改造しよう」

スネーク

「……(それも不便だよ)」
【フォーク】
(1)

シギント

「スネーク、あんた、何持ってんだ?」

スネーク

「フォークだが?」

シギント

「フォーク? ナイフはどうした? ディナーの時間にはまだ早いぜ?」

スネーク

「シギント、フォークといえば食事だなんて発想が貧困だぞ」

シギント

「食事でないなら何に使うっていうんだ?」

スネーク

「武器だ」

シギント

「武器?」

スネーク

「ああ。武器ボタンでサバイバルナイフと同じように使う」
(2)

スネーク

「さすがにCQCは出来そうにないがな」
(3)

スネーク

「今回の作戦の基本は現地調達だ。任務を達成するには、限られた装備を  最大限に活用していく必要がある」

スネーク

「つまり手に入れたアイテムを臨機応変に使いこなさなければいけないと  いうことだ」

スネーク

「このフォークのように、一見役に立ちそうにないアイテムも使い方次第  で有効な武器になる。それを見出す柔軟な発想が重要になるんだ」

シギント

「なるほど。柔軟な発想か……。勉強になったよ」

スネーク

「ああ。それにこいつで動植物を捕獲キャプチャーすれば、食糧をバックパックへ入れ  ずに直接食べることも出来そうだしな」

シギント

「……やっぱり食事用じゃないか」
【EZGUN】
(1)

シギント

「お、EZGUNを装備しているな」

スネーク

「ああ。しかし何だこの銃は? こんなものは今まで見たことが  ない……」

シギント

「そりゃそうさ。俺が『FOX』のために特別に作った消音麻酔拳銃なん  だから」

スネーク

「消音麻酔銃? だがこいつにはサプレッサーが……  (ついてないぞ)?」

シギント

「サプレッサーは必要ないんだよ」

スネーク

「どういうことだ?」

シギント

「使用する麻酔弾自体に消音機構が備わってるからさ」

シギント

「弾薬ケース内にピストンが内蔵されていて、発射ガスがピストンを押す  と、そのピストンに押された弾丸が発射されるって仕組みだ」

シギント

「発射ガスはピストンによって薬莢内に閉じ込められて外に出ることはな  いから発砲音もしないってわけさ」

スネーク

「なるほど……」

シギント

「ついでに軍で研究中のレーザーサイトもつけておいた。ヒップシュー  ティングでも精密な照準が出来るはずだ」
(2)

シギント

「装備しているだけでカムフラージュ率が下がりにくくなる効果も持たせ  てある」

スネーク

「ほう」
(3)

シギント

「スタミナも回復するようになってるぜ」

スネーク

「ふむ」
(4)

シギント

「足音もしないようになるんだ」

スネーク

「なるほど」
(5)

シギント

「その上、リベレーターにそっくりだ」

スネーク

「ふむ……なんだって?」

シギント

「リベレーターさ。第二次大戦中にヨーロッパのレジスタンスに供給され  た。似てるだろ?」

スネーク

「……ああ」

シギント

「正直、そこが一番苦労したところなんだ。このサイズと形でさっき  言った機構を実現するのは大変だったんだぞ」

スネーク

「どうして?」

シギント

「あ?」

スネーク

「どうしてわざわざリベレーターに似せたんだ?」

シギント

「カッコイイからに決まってるだろう」

スネーク

「……」
【Mk22】

シギント

「あんたが装備してるのは、海軍で研究中のサプレッサー付き拳銃  Mk22の試作モデルを改造した麻酔銃だよ」

シギント

「MK22は、SEALでサイドアームとして使用されているM39へ様  々な改造を加えた特殊作戦用拳銃だ」

シギント

「M39からの主な改造点は、まずサプレッサーが装着できるように銃身  が延長されているところだな」

シギント

「スライドロック機構も採用されている。消音効果は高くなったが、一発  撃つごとに手動で薬室へ弾丸を装填する必要があるぞ」

シギント

「フロントサイトとリアサイトはサプレッサーを装着した状態でも照準で  きるように背の高いアジャスタブルサイトが取り付けてある」

スネーク

「マガジンセイフティもなくなっているようだが」

シギント

「ああ。あんたみたいな銃の扱いになれた連中には不評だったからな」

シギント

「シアリリースレバーも取り外してある。だからセイフティをオンにして  もハンマーが落ちることはないぜ」

スネーク

「コックアンドロックが出来るということか?」

シギント

「それだけじゃない。セイフティをオンしてもデコッキングによるメカノ  イズがしないという利点もある」

シギント

「まさに潜入任務に相応しい拳銃だろう?」
【M37】

シギント

「M37を手に入れたみたいだな」

シギント

「M37は12ゲージのポンプアクション式ショットガンだ」

シギント

「遠距離での正確な射撃は望むべくもないが、当てれば敵を吹き飛ばすこ  とが出来るし、威力も強い。近接戦闘ではかなり役に立つだろう」

シギント

「ただし、リロードには時間がかかるからそこは注意してくれよ」

シギント

「M37の特徴は何と言っても軽いことだな」

シギント

「他のショットガンに比べて1kg近く軽量化されている。  『フェザーライト』なんてニックネームが付けられたほどだ」

スネーク

「ああ。その上、こいつは銃身とストックも切り詰めてある」

シギント

「ジャングルで取りまわしやすくするための改造だろうな。ソ連の奴等も  なかなか考えている」

シギント

「他の特徴は、やはり側面レシーバーにエジェクションポートがないところだな」

スネーク

「アンビデクストラスか」

シギント

「そう。右利きでも左利きでも同じ操作ができるようにするための設計  だ」

シギント

「だがそれだけじゃない。開口部が少ないということは野外で使用する際  に泥やゴミが入りにくいということでもある」

シギント

「ジャングルで使うにはうってつけってことさ」

スネーク

「なるほど」

スネーク

「だがなぜ奴等がアメリカ製のショットガンを?」

シギント

「そうだな。西側兵器の研究用ということもあるんだろうが……」

シギント

「あんた、マレーシアのジャングル戦でSASがショットガンを活用し  たって話は知ってるか?」

スネーク

「話だけは」

シギント

「ジャングルでは不意の遭遇戦が多くなる。だから短時間に大火力を指向  できるショットガンは非常に有効と評価されたんだ」

シギント

「それからショットガンを好んで用いるポイントマンが増えているらし  い」

シギント

「ヴォルギンの部隊もその戦術を研究しようとしてるのかもしれんな」
【M1911(標準)】
(1)

シギント

「M1911A1を持っているな」

スネーク

「ああ。45口径ォーティファイブ。最初のモデルが陸軍に採用されて以来、50年以上使  われつづけてきた傑作自動拳銃だ」
(2)

シギント

「だが、ハンドガン一挺じゃちょっと頼りないんじゃないか?」

スネーク

「そんなことはない」

スネーク

「狭い場所での近接戦闘ならライフルよりハンドガンの方が頼りになる場  合もある」

スネーク

「ナイフと同時に構えれば格闘への切替も瞬時に行えるしな」

シギント

「なるほど」
(3)
※EVAにカスタム版を渡されている場合

シギント

「だがあんたの持ってる45口径ォーティファイブはオリジナルとはかなり違うみたいだ  な」

シギント

「随分手が入っているようだ」
→シギントの無線会話「M1911(カスタム)」へ
【M1911(カスタム)】
※ザ・ボスに分解される前に「M1911(標準)」を聞いていた場合
(1)

シギント

「M1911A1を持っているのか」

スネーク

「ああ。EVAが持ってきてくれたものだ。元は西側の将校のものだった  らしい」

シギント

「そいつ、随分手が入っているようだな」
(2)

スネーク

「いや。随分なんてものじゃない」

スネーク

「まずフィーディングランプが鏡のように磨き上げてある。給弾不良を起  こすことはまずないだろう」

スネーク

「スライドは強化スライドに交換してある。スライドとフレームの噛み合  わせにもガタつきが全くない」

スネーク

「フレームに鉄を溶接しては削る作業を繰り返して徹底的に精度を上げて  あるんだ」

スネーク

「フレームのフロントストラップ部分にはチェッカリングが施してある、  手に食いつくようだ。これなら滑ることは無いだろう」

スネーク

「サイトシステムもオリジナルだ」

スネーク

「3ドットタイプだな。フロントサイトは大型で、視認性が非常に高い」

スネーク

「ハンマーもリングハンマーに替えてある」

スネーク

「コッキングの操作性を上げ、ハンマーダウンの速度も確保するためだ」

スネーク

「グリップセイフティもリングハンマーに合わせて加工してある。グ  リップセイフティの機能はキャンセルしてあるようだ。プロ仕様だな」

スネーク

「サムセイフティ、スライドストップも延長してある、確実な操作が可能  だ」

スネーク

「トリガーガードの付け根を削りこんであるから、ハイグリップで握りこ  める」

スネーク

「トリガーは指をかけやすいロングタイプだ」

スネーク

「トリガープルは3.5ポンド程度だな。通常よりも1.5ポンドほど軽  い」

スネーク

「マガジン導入部もマガジンが入れやすいよう広げられている」

スネーク

「マガジンキャッチボタンも低く切り落としてあるから誤動作も起こしに  くいだろう」

スネーク

「メインスプリングハウジングも、より握りこむためにフラットタイプに  してある。更に射撃時の反動で滑らないようステッピングが施してあ  る」

スネーク

「その上、スライド前部にもコッキングセレーションを追加してある。緊  急時の装弾、排莢をより確実に行うことが出来るはずだ」

スネーク

「全て熟練した職人の仕事だ。レストマシンでの射撃なら25ヤード、ワ  ンホールも狙えるに違いない」

シギント

「なるほど。しかしすごい銃だな」

スネーク

「ああ。俺もこれほどのものは手にしたことがない」
【シングルアクションアーミー】

シギント

「シングルアクションアーミーを持っているのか?」

シギント

「シングルアクションアーミーは、製造が始まったのが1873年。  以来、一時の中断をはさんでいまだに製造されている名銃だ」

シギント

「1875年に陸軍へ制式サイドアームとして採用されてから  『シングル・アクション・アーミー』とよばれるようになった」

シギント

「保安官が愛用して西部に平和をもたらしたってことで  『ピースメーカー』なんて呼ばれることもあるな」

シギント

「いろんなモデルがあるが、あんたが持っているのは  『ブラックパウダー・モデル』だろう」

シギント

「使用弾薬は45ロングコルト。255グレインもある弾丸を毎秒  800フィートもの初速で打ち出す強力な代物だ」

シギント

「銃口エネルギーはM1911A1の45ACP弾より10%近くも大き  い」

シギント

「ストッピングパワーは絶大だぞ」

シギント

「ただリロードには時間がかかるからそこは注意してくれ」

シギント

「歴史のある銃だからな。様々なガンプレイが生み出されている。主観で  右スティックを回して練習してみてもいいんじゃないか?」
【パトリオット】

シギント

「パトリオットを持っているな」

スネーク

「ああ。ザ・ボスが使っていたものだ」

シギント

「どこで手に入れた?」

スネーク

「あ?」

シギント

「それ、どこで手に入れたんだ?」

スネーク

「(諭すように)シギント、細かいことを気にしてはいけない」 (一度ゲームをクリアした後のご褒美アイテムとして手に入る)

シギント

「???」

シギント

「まあいいか。パトリオットはザ・ボスが特別に作らせた世界にふたつと  ない携行兵器だ」

シギント

「XM16E1をベースに銃身を短く切り詰め、ストックも取り除いてあ  る」

シギント

「大柄なピストルとしての携行性とハンドリングの良さ、ライフル弾のス  トッピングパワーを同時に得ようというコンセプトだったらしいな」

シギント

「ただし、それだけバレルが短いと反動はハンパじゃないぞ。照準は難し  いだろうが、そこは火力で補ってくれ」

シギント

「見たところ100連装のドラムマガジンを装備しているようだが……弾  切れしないんだって?」

スネーク

「ああ」

シギント

「どうして?」

スネーク

「(ごく当たり前のように)マガジン内部の給弾機構が∞(無限大)の形  になっているんだ」(∞の刺繍がしてあるバンダナをすれば弾が無限に  なったりするのがこの世界の人々の常識)

シギント

「(納得)なるほど。そりゃ弾切れしないわけだ……」
【スコーピオン】

シギント

「スコーピオンを装備しているな」

シギント

「スコーピオンはチェコスロバキアで製造されている新型の小型サブマシ  ンガンだ」

スネーク

「聞いたことはあるが……」

シギント

「使うのは初めてか? まあ製造が始まったのが3年前だからな」

シギント

「スコーピオンにはいろいろなモデルがあるらしいんだが……そいつ、弾  丸は何を?」

スネーク

「32ACPだ」

シギント

「ならVz61だな」

シギント

「スコーピオンは他の多くのサブマシンガンとは違い、クローズドボルト  からの発射方式になっている」

シギント

「だからセミオートで撃っても高い精度を保つ事が出来るはずだ」

シギント

「あと、レートリデューサーと呼ばれる、一種のショックアブソーバーと  しても機能するメカニズムを備えているのも特徴だな」

シギント

「これは、下がりきったボルトをその位置で一瞬強制的にロックする機構  だ」

シギント

「発射速度を低く抑え、フルオート射撃時のコントロールを容易にする効  果がある」

シギント

「スコーピオンの連射速度は毎分約750発。毎分1200発の  MAC11なんかと比べれば断然コントロールしやすいはずだ」

シギント

「セミオートなら余裕で、フルオートでも短いバーストなら片手で楽に扱  えるだろう」

シギント

「あとそいつにはレーザーサイトがついてるみたいだな」

シギント

「おそらくソ連が独自に開発したものだろう」

シギント

「エイムボタンを使った肩付け照準は出来ないが、そいつがあれば充分正  確な射撃が出来るはずだ」
【XM16E】

シギント

「スネーク、あんたが持っているのは……」

スネーク

「ああ。西側の新型ライフルのようだ。ブラックライフルと似ているよう  だが……」

シギント

「いや、そいつはAR―15じゃない。XM16E1。最近陸軍で試験的  に採用された最新鋭ライフルだ」

シギント

「1940年代終わりから50年代半ばにかけて、米軍では次世代の歩兵  用小火器の概念研究が行われてきた」

シギント

「結果、22口径の高初速弾を発射するフルオート射撃可能なライフルが  望ましいという結論が出されたんだ」

シギント

「そこで開発された新型ライフルがAR―15、いわゆるブラックライフ  ルだった」

シギント

「そのAR―15にボルトフォワードアシストを装備した改良版が、あん  たの持っているXM16E1なんだ」

シギント

「現在、東南アジアで実用評価中だと聞いている」

スネーク

「では、そこで鹵獲されたものがここへ?」

シギント

「そんなところだろうな」

シギント

「だがそいつはノーマルのXM16E1とはかなり違うみたいだ」

シギント

「おそらくフィールドテストに同行したガンスミスが現地で様々な改良を  加えていたんだろう」

シギント

「迷彩塗装が施してあるのは、最近は迷彩の重要性が認識されつつあるこ  との現われだな」

スネーク

「サプレッサーも装着できるようになっている」

シギント

「ああ。敵地深くに潜入して行動する偵察部隊が使うには重要な機能だか  らだろう」

シギント

「武器ウィンドウを開いて決定ボタンを押せばサプレッサーの付け外しが  出来るはずだ」

シギント

「あと、3点バーストが出来るように機関部が改造してあるようだな」

スネーク

「いったいなぜそんなものが?」

シギント

「最近、フルオート射撃に馴れない新兵がトリガーコントロールが出来ず  に弾倉をすぐ撃ち尽くしてしまうことがよくあるらしい」

シギント

「それを防止するための機構を試しに組み入れて実験していたってところ  じゃないか?」

スネーク

「くだらん改造だな」

シギント

「そういうなって。役に立つかもしれないぜ?」

シギント

「武器ウィンドウを開いてアクションボタンを押せばセミオート、フル  オート、3点バーストの切り替えが出来るはずだ」

シギント

「うまく使ってくれ」
【AK―47】

シギント

「AK―47を装備しているのか」

シギント

「AK―47はソ連の制式突撃銃アサルトライフルだ」

シギント

「1946年に原型が完成し、49年に他の突撃銃アサルトライフルを制してソビエト軍正  式突撃銃アサルトライフルとして採用された」

シギント

「1943年に開発された7.62mm×39弾と、別のアサルトライフ  ル突撃銃用に完成していた90発入り箱型弾倉を使用する」

シギント

「主観で構えてエイムボタンを押しっぱなしにすれば肩付けで狙いをつけ  ることも出来るはずだ」

シギント

「頑丈で信頼性に優れ、精度も威力も高い。極めて優れた突撃銃アサルトライフルだぞ」
【M63】

シギント

「M63を手に入れたんだな」

シギント

「M63はアメリカ製のシステムウェポンだ」

スネーク

「ああ。聞いたことはあるが……」

シギント

「手にとるのは初めてか? まあ去年開発されたばかりの最新兵器だから  な」

シギント

「大方、東南アジアあたりで鹵獲されたものが研究用としてそっちへ送ら  れて来たんだろう」

シギント

「システムウェポンっていうのはパーツの多くを共用させて、同じ設計で  バリエーション展開を実現しようって試みだ」

シギント

「基本コンポーネントを核に、パーツの組み合わせを変えることで、様々  な銃種が得られる。いわば可変式ライフルだな」

シギント

「銃身や弾倉を取り替えれば、突撃銃アサルトライフル、カービン、軽機関銃からベルト給  弾式中機関銃にまで転用できる」

シギント

「これには、複数の装備を別ラインで整備せずに済む上、兵士の教育にも  手間がかからないってメリットがあるんだ」

シギント

「部品もプレス加工やロストワックス製の物が多く、比較的技術力の低い  国でも製造が可能なように配慮がされている」

スネーク

「なるほど」

シギント

「あんたの持ってるバリエーションはベルト給弾軽機関銃だな。本来分隊  支援任務に用いられるタイプだ」

スネーク

「M60よりもかなり軽いな」

シギント

「ああ。それだけ軽量の軽機関銃は他にはないぞ」

シギント

「ジャングルの中でもかなり扱いやすいはずだ。うまく使ってくれ」
【ドラグノフ】
(1)

シギント

「SVDを装備しているな」

シギント

「去年ソ連軍に制式採用されたばかりの最新鋭自動狙撃銃だ」

シギント

「SVDはロシア語で『ドラグノフ・セミオートマチック・スナイパーラ  イフル』の頭文字からきている」

シギント

「長い間、ソ連の狙撃銃といえばモシン・ナガンだった」

シギント

「だが1950年初頭から自動小銃や突撃銃アサルトライフルが装備されるようになると自  動式狙撃銃の必要性も高まったんだ」

シギント

「そこで開発されたのがそのSVDってわけだな」

シギント

「使用弾薬はモシン・ナガンと同じ、7.62mm×54リムドカート  リッジだが、集弾性能を高めた新しい弾丸もセットで開発されている」

シギント

「スチール弾芯のこの新弾丸は通常のライフル弾の2.5倍の精度がある  とかいう噂だ」

シギント

「とにかく恐ろく精度の高い狙撃銃らしい。その威力は自分で使って確か  めてくれ」
(2)

シギント

「スナイパーライフルは装備すると即、主観で構える」

シギント

「構えたらエイムボタンを押してスコープを覗いてくれ。トリガーは勿論  武器ボタンだ」

シギント

「アクションボタンを押せば、スコープの倍率を切り替えることも出来る  ぞ」

シギント

「立った状態でも撃てるが、ホフクして撃てばかなり手ブレを押さえるこ  とが出来るはずだ」

シギント

「うまく使ってくれ」
【モシン・ナガン】

シギント

「モシン・ナガンを装備しているのか」

スネーク

「ああ。ジ・エンドが使っていたものだ」

シギント

「なるほど」

シギント

「モシン・ナガン、M1891/30スナイパーライフルは大戦中から使  われている傑作ボルトアクション式狙撃銃だ」

シギント

「モシン・ナガンは、M1891/30ライフルの製造ラインから特に精  度の高いもの選び出し、狙撃銃用の改修を加えることで作られる」

シギント

「光学サイトを取り付けたり、トリガープルを軽くしたり、チャージング  ハンドルを下へ折り曲げたりと、そういった改修だな」

シギント

「モシン・ナガンの性能の高さは大戦中から広く知られていた」

シギント

「東部戦線のドイツ狙撃兵の中には、自分の狙撃銃ではなく鹵獲した  モシン・ナガンを使う者も少なくなかったってくらいだ」

シギント

「あんたの持ってるのは、ジ・エンドが大戦中から使っていたものを麻酔  弾発射用に改造したものみたいだな」

スネーク

「ああ。折りたたみストックとピストルグリップも装着してある」

シギント

「空挺降下するためか? まあよくわからんが、あの名狙撃手が使ってい  たものだ。整備は万全だろう」

シギント

「ただしモシン・ナガンはボルトアクション式だから一発撃つごとに手動  で麻酔弾を薬室へ送り込まなければならない」

シギント

「つまり連射は出来ないってことだ。一発必中を心がけてくれ」
【RPG―7】

シギント

「RPG―7を装備しているのか?」

シギント

「RPG―7はRPG―2の後継として開発されたソ連の最新鋭携行用対  戦車兵器だ」

シギント

「実戦配備が始まったのは1962年。つまり二年前だな」

シギント

「ただ、携行用といってもランチャーと擲弾あわせて8キロ以上ある。移  動しながら使うのは無理だろう」

シギント

「装備したら主観で構えるようにしてくれ」

スネーク

「わかった」

シギント

「構えたらそのままでも発射できるんだが、エイムボタンを押してス  コープを使えばより正確に照準できるはずだ」

シギント

「あとは武器ボタンで引き金を引けば、発射薬でランチャーから擲弾が撃  ちだされる」

シギント

「直後に弾体後部の安定翼が展開し、約11m飛翔すると弾体に内蔵され  た推進薬が点火、加速しながら目標まで飛んでいく」

シギント

「もし当たらなくても射程距離を越えるか発射後数秒経過すると安全装置  が働いて弾頭が自爆するようになっている」

シギント

「弾頭は成形炸薬のHEATヒートだ。330mmの装甲を貫徹する能力がある  ぞ。重装甲の攻撃ヘリでも落とせるはずだ」

シギント

「あと擲弾は一度下降してから点火する。だから地面すれすれから発射す  るのはやめてくれ」

スネーク

「つまりホフクの状態では構えられないということか?」

シギント

「そういうことだ。忘れないでくれよ」

スネーク

「わかった」
【C3】

シギント

「C3を持っているな」

シギント

「C3は第二次大戦後に西側で開発された特殊作戦用プラスティック爆薬  だ」

シギント

「77%のRDXと23%の可塑剤で出来ていて、EVAが言った通り、  粘土のように形を変えることができる」

シギント

「TNTに比べて爆発感度が低く、少々の熱や衝撃が加えられても爆発し  ない。非常に扱いやすく性能も高い爆薬だ」

シギント

「EVAは起爆装置に特殊な時限式起爆装置を組み込んでいるらしいな」

スネーク

「ああ。タイマーがゼロになると4つのC3を同時に起爆するよう調整さ  れているらしい」

シギント

「なるほど。じゃあ時限装置を起動するのは全てのC3を液体燃料タンク  に仕掛け終わってからにしてくれ」

シギント

「あと、C3は必要分しかないんだろう?」

シギント

「格納庫の液体燃料タンク以外に仕掛けるんじゃないぞ」

スネーク

「わかってる」
【クレイモア】
(1)

シギント

「クレイモアを手に入れたようだな」
(2)

シギント

「M18A1クレイモアは、朝鮮戦争後に開発されたアメリカの新型対人  指向性地雷だ」

シギント

「緩くカーブを描いたケーシングに0.68kgの高性能爆薬が充填さ  れ、敵に向く側には700個の鋼鉄製ボールベアリングが並べられて  る」

シギント

「爆発と同時にボールベアリングが撃ち出されるってわけだ。キルゾーン  に入った奴は敵も味方も蜂の巣だぞ」

シギント

「発火には電気雷管を使用するが、そいつには特殊な動体探知機のような  ものが仕込まれてるみたいだな」

スネーク

「ああ。設置されると、近づくものに反応して自動的に爆発するようだ」

シギント

「自分で仕掛けて引っかかるようなマヌケなことはしないでくれよ」

スネーク

「わかってる」

シギント

「設置されたクレイモアはホフクですすめば回収できる」

シギント

「敵が仕掛けたものでも回収可能だから地雷原を見つけたらホフクで進ん  で回収しておくといいだろう」

スネーク

「だが奴等、なぜ西側製の地雷で地雷原を?」

シギント

「鹵獲したか盗み出したかしたものを実地運用して評価してるんだろう  な」

シギント

「実際、クレイモアの構造は難しくない。かなり研究は進んでいるはず  だ」

シギント

「そう遠くないうちに『ソ連製クレイモアクレイモアスキー』がお目見えするかもしれない  な」(現実にはこの後間もなくソ連製のクレイモアが完成する)
【TNT】
(1)

シギント

「TNTを持っているようだな」

シギント

「TNTはトリニトロトルエン、つまり、硝酸、硫酸の混合物を三段硝化  した淡黄色の結晶だ」

シギント

「軍用爆薬として世界中で使われている」

シギント

「感度が低く化学的にも安定していて扱いやすいし、融点が低いから湯煎  や蒸気で簡単に成形できる」

シギント

「だが感度が低い分、実際の起爆には伝爆薬が必要だ」

スネーク

「大丈夫だ。無線式の起爆装置とセットになっている」

シギント

「なるほど。それなら武器ボタンでTNTを設置してからCQCボタンを  押せば起爆できるだろう」

シギント

「サバイバルビュアーの『MAP』を見れば仕掛けたTNTの位置も表示  されるはずだ」
(2)

シギント

「ただし起爆装置の電波はかなり弱いみたいだな」

シギント

「CQCボタンで起爆できるのは同じエリアに設置したTNTだけだって  ことは忘れないでくれ」
【ネズミ捕り】

シギント

「ネズミ捕りを持っているな」

シギント

「ネズミ捕りは小動物を生け捕りにするトラップだ」

シギント

「武器ボタンを押せば地面に設置できる。しばらくして戻ってみれば、蛇  やカエルがかかっているかもしれないぜ」

シギント

「だが獲物がかかるかどうかは結局のところ運なんだ。何も入っていなく  ても落ち込まないで再挑戦してくれ」

シギント

「あと、そのネズミ捕りは中に入っている餌で獲物をおびき寄せる仕組み  になってる」

シギント

「一度獲物を捕らえると中にある餌もなくなっちまうってことだ」

シギント

「獲物を捕らえたネズミ捕りは、ホフクで回収して餌を入れなおしてから  再設置するようにしてくれ」

シギント

「サバイバルビュアーの『MAP』を見れば仕掛けたトラップの位置もわ  かるはずだ。どこに仕掛けたか忘れたら『MAP』を見るといい」
【指向性マイク】

シギント

「指向性マイクを持っているみたいだな」

シギント

「指向性マイクは見ての通りの集音マイクだ。装備すると主観で構え、マ  イクを向けている方向の音を捉えることができる」

シギント

「指向性マイクを使えば、通常では聞き取れないかすかな音や、遠くの敵  兵の足音なども捉えることが出来るだろう」

シギント

「森の向こうに敵がいるかどうか確かめたいときなんかには有効なはず  だ。うまく使ってくれ」
■装備品
【双眼鏡1】
(1)

シギント

「双眼鏡を使ってるな」

シギント

「そいつは軍用に特別に作られた高性能双眼鏡だ。完全防水で、曇り防止  用に窒素ガスも封入してある」

シギント

「反射光を抑えるために対物・接眼レンズとプリズムへコーティングも施  してある。暗い場所でも充分観測にたえるはずだ」

シギント

「その上オートフォーカス機能にズーム機能まで備えている。これ以上の  双眼鏡はちょっと手に入らないぜ」
(2)
※シギントが作ったという話を聞いていない場合 

スネーク

「えらく褒めるんだな」

シギント

「いいものはいい。それだけのことだよ(実は自分が作った)」

スネーク

「……?(何か納得いかない)」
(3)
※シギントが作ったという話を聞いている場合 

スネーク

「聞いたぞ」

シギント

「なにを?」

スネーク

「この双眼鏡、お前が作ったんだろ?」

シギント

「!! だが、いい双眼鏡だろ?」

スネーク

「……」
【サーマルゴーグル】

シギント

「おい、あんたが今装備しているのは……」

スネーク

「サーマルゴーグル。熱源を映像化する装置のようだ」

シギント

「なんてこった。携行可能なパッシブ型赤外線暗視装置なんて……」

スネーク

「そんなにすごいものなのか、これは?」

シギント

「ああ。今の西側の技術じゃ航空機に搭載できるようにするのが精一杯  だ」

スネーク

「ガンシップに積んであったというアレか……」

スネーク

「だが米軍も似たようなものを実用化しているんじゃないのか? 確か夜  間の車両運転用に……」

シギント

「AN/PAS―5のことか?」

シギント

「あれはアクティブ型の赤外線暗視装置だ。赤外線投光器から赤外線を放  射して、その反射を映像化する機械だよ」

シギント

「あんたが今使ってるのとは全然違う」

シギント

「とにかくそいつを装備すれば、ジャングルの中で偽装している敵も簡単  に発見できるだろう」

シギント

「トラップも見つけやすくなるかもしれないな。ただし、地形が見えにく  くなるからそこは注意してくれ」
【暗視ゴーグル】

シギント

「あんたが装備してるのは……」

スネーク

「暗視ゴーグルだ。光を増幅して映像化する暗視装置らしい」

シギント

「光を増幅だって?」

スネーク

「ああ。そんな風に見える」

シギント

「なんてこった」

シギント

「アメリカでもその手のものは研究されているんだが、今のところ赤外線  探照器を併用しなければ、実用には耐えないものしか出来てない」

シギント

「それを携行できる大きさで実現するなんて……」

シギント

「……とにかく、そいつを装備すれば暗い所でも視界を確保することが出  来るはずだ」

シギント

「ただし、炎のような明るいものを見てしまうとしばらく視界が焼きつい  てしまうだろう。そこは注意してくれ」
【生体センサー】
(1)

シギント

「生体センサーを使っているな」

シギント

「生体センサーは、人間の生体反応を感知して振動するセンサーだ」

シギント

「人間にのみ反応するよう調整されているから、他のセンサーと違い、動  物は無視して敵だけを感知することが出来る」

シギント

「動かずに潜んでいる敵も感知できる上、自分の位置を悟られる心配もな  いんだ」

シギント

「だが、その反面、対象物の正確な位置を知ることはできないという欠点  がある。よく考えて使ってくれ」

シギント

「主観で使用している時は、向いている方向のみを走査するということも  覚えておくといい」
(2)
※バーチャスミッションで少佐から同じ話を聞いている場合

スネーク

「?」

シギント

「どうしたんだ?」

スネーク

「全く同じことを少佐が言っていたんだが……」

シギント

「バーチャスミッションの時か?」

スネーク

「ああ」

シギント

「俺が渡した説明メモをそのまま読みやがったな。あの人メカには弱いん  だよ」

スネーク

「……」
【動体センサー】
(1)

シギント

「動体探知機は、あんたの周囲で動いているモノを表示するセンサーだ」

シギント

「ただしジャングルの中で動くものは敵だけじゃない。近くに移動する動  物がいた場合、その動物も同じように表示される」

シギント

「それに探知機の精度には限界がある。動きの少ない敵や動物は表示され  ないということも忘れないでくれ」
(2)
※バーチャスミッションで少佐から同じ話を聞いている場合

シギント

「これも聞いたか?」

スネーク

「ああ。やはりお前がメモを?」

シギント

「そうだ」

スネーク

「……」
【アクティブソナー】
(1)

シギント

「アクティブソナーは、左スティックを押し込むことで特殊な音波を発  し、その反射音から対象物の位置を割り出して表示する」

シギント

「動体探知機と違い、動かないものも映すことが出来るぞ」

シギント

「だが自分から音波を発する以上、その音で敵や動物にあんたの存在が気  取られる危険がある。使用する際は注意してくれ」
(2)
※バーチャスミッションで少佐から同じ話を聞いている場合

スネーク

「それも聞いた」

シギント

「そのまんまだったか?」

スネーク

「ああ」

シギント

「全くあの人のメカ音痴にも困ったもんだよ。この前も買ったばかりの新  型の洗濯機に……」

ゼロ少佐

「シギント!」

シギント

「おっと。じゃあな、スネーク」
【地雷探知機】

シギント

「地雷探知機を使っているな」

シギント

「地雷探知機を装備していれば、近くのクレイモアを音で探知できるはず  だ」

シギント

「地雷探知機っていうのは基本的には金属探知機だから、本来は地雷以外  のくず鉄にも反応してしまう」

シギント

「地雷探知機で見つけた反応のうち本物の地雷は100個にひとつくらい  って話だぜ」

シギント

「それじゃ使いにくいって言うんで、爆発物から出る分子を検知したり、  ある種の地中レーダーを用いたりといろいろな研究が行われている」

シギント

「そのうち実用化されるかもしれないな」

シギント

「だがあんたの持っているのは地面に設置したクレイモアだけを見つけ出  すように調整されているみたいだ」

シギント

「地雷以外のものにわずらわされる心配はないだろう」
【ダンボール】

シギント

「スネーク、あんた、一体何してるんだ?」

スネーク

「ダンボール箱を被っているんだが」

シギント

「ダンボール箱? なぜそんな……」

スネーク

「わからない。だがこの箱を見ていたら無性に被りたくなったんだ」

スネーク

「いや、被らなければならないという使命感を感じた、と言う方が正しい  かもしれない」

シギント

「使命感?」

スネーク

「ああ。そしてこうして被ってみると、これが妙に落ち着くんだ」

スネーク

「うまく言い表せないが、いるべきところにいる安心感というか、人間は  こうあるべきだという確信に満ちた安らぎのようなものを感じる」

シギント

「(引いている)……」

スネーク

「わからないか?」

シギント

「ああ」

スネーク

「ならお前も被ってみろ。そうすればわかる」

シギント

「わかりたくない!」

シギント

「ったくあんたといいパラメディックといい、どうして少佐の部下には変  な奴しかいないんだ」

スネーク

「……(お前が一番変だろう)」

シギント

「まあそれはそれともかく、そのヘンチクリンな箱も、屋内で被れば偽装  に使えるかもしれんな」
【葉巻】
(1)

シギント

「あんた、タバコ吸ってんのか?」

スネーク

「タバコじゃない。葉巻だ」

シギント

「同じだろう」

スネーク

「違う」
(2)※パラメディックの葉巻の話を聞いていた場合

スネーク

「まったく、どうして皆、この違いがわからないんだ……」
(3)

シギント

「どうでもいいが。それよりあんた、なんでそんなもん持って行ったん  だ?」

スネーク

「必要だからだ」

シギント

「何に?」

スネーク

「葉巻がなければ葉巻が吸えないだろう」

シギント

「つまり吸いたかったから?」

スネーク

「ああ」

シギント

「……あんたって変わってるよな」

シギント

「まあいいさ。だがそいつをくわえている間はLIFEが減るってことは  忘れないでくれよ」
【ペンタゼミン】

シギント

「スネーク、あんた何持ってるんだ?」

スネーク

「薬だ。『ペンタゼミン』と書いてある」

シギント

「ペンタゼミン? なんだいそりゃ?」

スネーク

「わからん」

シギント

「パラメディックに聞いてみるか」

シギント

「パラメディック」

Pメディック

「なに?」

シギント

「ペンタゼミンって聞いたことあるか?」

Pメディック

「ベンゾジアゼピン系の抗不安薬ね」

Pメディック

「うつ病や自律神経失調症、不安神経症なんかの治療に使われるマイナー  トランキライザーよ」

Pメディック

「鎮静作用や抗鬱作用の他に抗ケイレン作用もあることが知られている  わ」

スネーク

「抗ケイレン作用?」

Pメディック

「ええ」

スネーク

「ということは、手の震えも抑えられる?」

Pメディック

「ええ、多分……」

スネーク

「(独り言)使えるかもしれんな」

Pメディック

「一体何の話?」

スネーク

「いや。スナイパーライフルを使う時にこの薬を飲めば、手ブレを抑えら  れるかもしれないと思ったんだ」

Pメディック

「なるほど、それは面白い考え方ね。多分いけると思うわ。試してみて」
【LIFE回復剤】

シギント

「LIFE回復剤を持っているな。LIFE回復剤は……」

Pメディック

「LIFE回復剤は、最近ソ連で開発されたとかいう戦闘用薬剤よ」

シギント

「成……」

Pメディック

「成分はよくわかってないけど、なんでも代謝を活性化させて傷の治りを  早めることが出来るらしいわ」

シギント

「ウィン……」

Pメディック

「ウィンドウを開いて決定ボタンで使えば、その場でLIFEを回復する  ことが出来るわよ。うまく使ってね」

シギント

「……(人の台詞取るなよ)」

Pメディック

「ん? シギント、どうしたの?」 (悪気があったわけでないのでなぜシギントが怒っているかわからない)

シギント

「いや……」
【虫ジュース1】
(1)

シギント

「虫ジュースを装備しているな」
(2)

シギント

「虫ジュースは駆虫剤、虫除けの薬だ」

シギント

「装備品ウィンドウを開いて決定ボタンを押して使えば、しばらくの間蜂  やヒルを遠ざけることができる。うまく使ってくれ」
■その他 シギント
【シギントの由来】

スネーク

「ところでシギント」

シギント

「なんだ?」

スネーク

「シギントっていうのはどういう意味なんだ?」

シギント

「シグナルインテリジェンスの略さ」

スネーク

「シグナルインテリジェンス?」

シギント

「電子情報に関する諜報だ」

シギント

「通信そのものを傍受して内容を解析したり、レーダー波や通信頻度から  敵の兵力や配置を推測する諜報活動さ」

シギント

「暗号解読なんかもシギントに含まれるな」

シギント

「あと40年もすれば電子諜報戦の時代になるはずだ。そのうち戦場で重  要視されるのは火力から情報になるだろう」

スネーク

「俺の出番もなくなるということか」

シギント

「あんたにゃ悪いが、そうはならない。いつの時代も最後に必要になるの  は人間の力だからな」

スネーク

「……」

シギント

「とにかく少佐には先見の明がある。そういう時代が来ることを見越して  俺に声をかけてくれたのさ」

スネーク

「で、お前はそれに応じた」

シギント

「他に就職先もなかったしな」

スネーク

「就職先がなかった?」

シギント

「ああ。最先端の研究が出来るようなところからはみんな門前払いを食  らったんだ」

スネーク

「どうして? いくら性格に問題があるとはいえ……」

シギント

「なんだって?」

スネーク

「いや、お前ほどの腕があればどこにでも……」

シギント

「さあな。ひょっとしたら俺が黒人だからかもしれない」

スネーク

「……」

シギント

「だが少佐は肌の色なんか気にしない。ああいう人には会ったことがない  よ。ほんと、変わった人さ」

スネーク

「そうだな」

シギント

「21世紀になっても人種差別は続いているだろう。俺はコンピュータを  使って世界を繋ぐ仕事がしたい」

シギント

「電子の世界では国籍や人種なんて偏見はなくなるさ。そう信じてる」
【デイビークロケットについて】

シギント

「ザ・ボスがもって亡命したデイビークロケットは核弾頭を使用する迫撃  砲だ」

シギント

「テキサス独立を求めてアラモ砦で散った英雄から名づけられた」

スネーク

「『アラモを忘れるな』か」

シギント

「その通り」

シギント

「威力はTNT換算で10トンから20トンってところだ。爆心から  150メートル以内の健造物は全て破壊されるだろう」

シギント

「ただしザ・ボスが持っていった弾頭はどうやら試験的に開発された強化  版らしい。実際の威力はそれ以上ということだ」

シギント

「あれがまた使われたら大変なことになるぞ。その前に……  (ザ・ボスを始末しろ)」

スネーク

「ああ……。わかってる」
【怪人の名前の由来】

シギント

「コブラ部隊の隊員達の名前は、それぞれが戦場で抱く特別な感情からき  ているらしい」

スネーク

「特別な感情?」(ザ・ボス亡命時、スネークを連れていかないのかと  問われたザ・ボスが『こいつはまだ戦場で特別な感情を抱いていない』  と答えていたことを思い出す)

シギント

「(スネークの思いには気づかず)ああ」

シギント

「至高の痛み、ザ・ペイン」

シギント

「真実の終焉、ジ・エンド」

シギント

「無限の憤怒、ザ・フューリー」

シギント

「至純の恐怖、ザ・フィアー」

シギント

「そして無上の歓喜、ザ・ジョイ」

スネーク

「ザ・ジョイ?」

シギント

「ザ・ボスのもうひとつの名だ。戦いに感じる喜びのことらしい」

スネーク

「……」

シギント

「大戦中、彼女にはザ・ソローという相棒もいたらしい。哀しみと喜び。  いいコンビだったという話だ」
【武器庫汎用】
(1)

シギント

「あちこちにある武器庫は、その名の通り、弾薬などを備蓄している保管  庫だ」

シギント

「武器庫を破壊されれば、その近辺の敵部隊は弾薬の補給を断たれること  になる」

シギント

「補給が受けられないとあれば、銃撃戦になっても弾薬を節約しながら撃  つしかない」

シギント

「要は武器庫を破壊すれば敵の火力が減るってことだ」
(2)
※シギントにSENDして聞いている場合

シギント

「武器庫を見つけたらTNTか何かで吹き飛ばしておくといい。あとあと  有利になるはずだ」
【食糧庫汎用】

シギント

「食糧庫は、敵の糧食を備蓄している倉庫だ。近くの敵部隊はそこで糧食  を補給している」

シギント

「つまり食糧庫が破壊されれば、近くのエリアにいる敵部隊は糧食を手に  入れることが出来なくなるというわけだ」

シギント

「スペツナズといえど人間だ。食うもの食わなきゃスタミナも落ちる」

シギント

「気を失いやすくなったり、集中力を欠いて射撃が正確でなくなったりす  るだろう」

シギント

「落ちている食い物に飛びついたりなんてこともあるかもな」

シギント

「要するに食糧庫を破壊すれば、その近くの敵が弱体化するってことだ」
(4)
※シギントにSENDして聞いている場合

シギント

「食糧庫を破壊するにはTNTか何かを使えばいい」
【軍用犬】
(1)

シギント

「奴等、軍用犬を使っているのか?」
(2)

シギント

「犬は起源も定かでない頃から戦争に利用されてきた」

シギント

「ギリシア軍やローマ軍は、スパイク付きの首輪をした犬の群れを敵軍へ  突っ込ませるようなこともしたらしい」

シギント

「第一次大戦、第二次大戦でも軍用犬は広く使用された」

シギント

「普通は伝令や警戒、捜索の補助に使われたんだが、ソ連はそれに加えて  爆弾犬を投入したことで知られている」

スネーク

「爆弾犬?」

シギント

「ああ。戦車の下へもぐりこむよう訓練した犬に爆弾を背負わせて放つん  だ」

シギント

「それなりの成果は上げたらしいんだが、訓練にソ連の戦車を使ったのが  よくなかった」

シギント

「自軍の戦車の下で爆発する犬が続出したお陰で、この戦術はすぐに使わ  れなくなったって話だ」

シギント

「まあ、そこにいる軍用犬は爆弾犬ではなさそうだから爆発はしないだろ  う。安心してくれ」

シギント

「だが警戒・捜索用の高度な訓練を受けているようだ。そいつらの追跡能  力と格闘能力を侮るな」
(3)

シギント

「軍用犬は動きも早いし、近接戦闘能力も高い」

シギント

「匂いを嗅ぎ付けて追いかけてくるから振り切ることも難しいぞ」

シギント

「ある意味人間以上に手ごわい相手だ。油断しないでくれ」
(4)
※スモークグレネードを持っている場合

シギント

「そこで手に入るソ連製のスモークグレネードには、多少ながら催涙効果  も持たせてるらしいな」

シギント

「目出し帽をかぶった人間相手には劇的な効果はないかもしれんが、犬の  鼻には効果てきめんだろう」

シギント

「軍用犬に追いかけられたらスモークグレネードを使うといい」
【バックパック】
(1)

シギント

「あんたは新しく武器や装備品を手に入れた時はまずバックパックに入れ  るようにしてるんだろ」

シギント

「だがバックパックに入れたままじゃせっかくの新しいアイテムも使うこ  とは出来ないぜ」

シギント

「武器や装備品を使うには、まずバックパックから取り出して身につける  必要があるんだ」

シギント

「バックパックからアイテムを取り出すにはサバイバルビュアーの  『BACKPACK』を使うんだ」
(2)

シギント

「武器を身につけるにはサバイバルビュアーの『BACKPACK』にあ  る『WEAPON』を使ってくれ」

シギント

「左側のウィンドウに持っている武器の一覧が表示されるだろう?」

シギント

「その中から身につけたい武器を選んで決定ボタンを押せば、そいつを  バックパックから取り出して身に付けることができる」

シギント

「ただ、身につけられる武器の数には限度があるってことは忘れないでく  れ。不要な武器はバックパックへ戻すんだ」

シギント

「身につけている武器をバックパックへ戻すには、武器の一覧から既に身  に付けている武器を選んで決定ボタンを押せばいい」

シギント

「戻したい武器のアイコンを右下に合わせて決定ボタンを押すって方法も  あるぜ」

シギント

「どちらでも好きな方法でやってくれ」
【重量とスタミナ】

シギント

「武器や装備品にはそれぞれ重量があることを忘れないでくれ」

シギント

「身につけているものの総重量が重ければ、それだけスタミナの消耗も激  しくなる」

シギント

「身につけているものの重量はサバイバルビュアーの  『BACKPACK』を使えば確認できるはずだ」

シギント

「スタミナの消耗を抑えたい時は、すぐに使わない武器や装備品はバック  パックへ戻すようにするといい」
【銃の狙い方】

シギント

突撃銃アサルトライフルは、武器ボタンを押すとまず腰だめで構える」

シギント

「近くの敵へすぐに応射する必要がある場合などはそのまま撃てばいいだ  ろうが、正確な射撃は難しい」

シギント

「遠距離から敵の急所を狙い撃ちたい時のように、正確な照準が必要な場  合はエイムボタンを使ってくれ」

シギント

「主観で構えてエイムボタンを押せば、肩付けで狙いをつけることが出来  る」

シギント

「フロントサイトとリアサイトで正確に狙えるし、標的に集中するお陰で  その周辺がズームがかかったようによく見えるはずだ」
【銃の反動】

シギント

突撃銃アサルトライフルなどは連射すると、銃の反動で着弾がばらけてしまう」

シギント

「だがしゃがみやホフクの姿勢を取れば反動を抑えこんで集弾率を上げる  ことが出来るだろう」

シギント

「正確な射撃が必要な時は姿勢を低くして撃つといい」
【サバイバルビュアー】

シギント

「あんたの任務は単独潜入だ。作戦を遂行するためには戦地を一人で生き  抜かなければならない」

シギント

「それを手助けするためにサバイバルビュアーがあるんだ」

シギント

「サバイバルビュアーには戦場でのサバイバルに必要な要素が集約してあ  る」

シギント

「『CAMOUFLAGE』で偽装、『BACKPACK』で身につける  アイテムの選択、」

シギント

「『FOOD』で食事、『CURE』で治療。『MAP』でそのエリアの  地図を確認出来る」

シギント

「『OPTIONS』を使えば、任務を進めやすいように設定を変えるこ  とも出来る」

シギント

「うまく使ってくれ」
【GRU兵とKGB兵の違い】
(1)

シギント

「バーチャスミッションの時はKGBの部隊が相手だったらしいが、今回  の敵はスペツナズだ」

シギント

「スペツナズはGRU、国防省参謀本部情報総局所属の特殊部隊だ」

シギント

「要人暗殺や破壊工作、情報収集など、各種の特殊作戦を行うための高度  な訓練を受けている」

シギント

「その上、ヴォルギンには莫大な資金がある。奴の部隊はソ連でも一、二  をあらそう充実した装備を持っているんだ」

シギント

「バーチャスミッションで遭遇した敵はAKとグレネードくらいしか装備  していなかったと聞いているが、今回は違うぜ」
(2)

シギント

「パトロール部隊の中にはAK以外にもスコーピオンサブマシンガンや  ショットガンを持った奴もいるはずだ」
(3)

シギント

「スコーピオンはAKよりも軽量な分、扱いやすい」

シギント

「スコーピオンを持った奴は、あんたを正確に狙ってくるだろう」
(4)

シギント

「ショットガンは強力だ。食らえば一撃で吹き飛ばされるし、重傷を負わ  されることも多いだろう。注意してくれ」
【火炎放射兵】
(1)

シギント

「火炎放射器を装備した敵がいるのか?」
(2)

シギント

「その火炎放射器はM2、太平洋戦線のグアム攻略時から使用され始めた  火炎放射器だ」

シギント

「M2は、ナパームとガソリンの混合燃料を圧搾された窒素ガスのガス圧  で放出する」

シギント

「砲爆撃では完全に破壊することが難しい塹壕や、バンカー掩蔽壕、  トーチカなどの攻撃に用いられることが多いな」
(3)

シギント

「小部屋や塹壕みたいな狭い場所にいる時に火炎放射を受けたら悲惨なこ  とになるぜ。気をつけてくれ」
(4)

シギント

「火炎放射器を持った敵にはうかつに近寄らないことだ。攻撃を仕掛ける  なら炎の届かない遠距離から狙撃するといい」
(5)

シギント

「背中に背負っている燃料タンクも火炎放射器の弱点だ。燃料タンクに銃  弾を撃ち込めば、爆発させることができるだろう」
(6)

スネーク

「しかしなぜ奴等がアメリカ製の火炎放射器を?」

シギント

「M2自体は他の西側兵器と同じように研究用として鹵獲したものだろう  な」

シギント

「だがそれを実際に使ってくるということは……あんた、相当憎まれてる  ぞ」

スネーク

「どういうことだ?」

シギント

「火炎放射器は、重い上に射程も短いし、使える時間も少ない」

シギント

「その上、火炎放射兵は捕虜に取られてもまず殺されてしまうことから、  今では用兵上、かなり使いづらい兵器とされているんだ」

シギント

「にも関わらずあえて火炎放射器を使ってくるっていうのはなぜだと思  う?」

スネーク

「……報復攻撃か」
(7)
※敵兵を多く殺している場合 

シギント

「あんた、ヴォルギンの部下達を随分殺してるだろ。そりゃ恨まれるさ」
(8)
※敵兵をあまり殺していない場合 

シギント

「あんたはコブラ部隊を3人も倒している。ヴォルギンもあんたが憎くて  仕方ないんだろう」
【キスオブデス】

シギント

「EVAが持っていたのは口紅に偽装した拳銃だ。キスオブデスなんて呼  ばれることもある」

シギント

「1950年ごろからKGBが使用しているスパイ用の隠し武器だ」

シギント

「口径は4.5mm。装弾数も一発だけだが、至近距離で急所を狙えば充  分目的を果たせる」

シギント

破滅を招くものキスオブデスとはよく言ったものだな」
【ワニキャップ】

シギント

「ワニの形をした帽子だって?」

スネーク

「ああ。どうだ?(ウケを狙ってボケている)」

シギント

「(真面目に感心して)なかなかいいアイデアだ」

シギント

「動物への偽装は、諜報の世界では古くから行われて来た」

シギント

「ウソかホントかは知らないが、第二次大戦中にOSS(米戦略情報事務  局)が牛の着ぐるみを使ったとかいう話も聞いたことがある」

シギント

「なんでも放牧されている牛の群れにもぐりこんで、通過する敵の軍隊を  偵察したそうだ」

シギント

「ワニのかぶりものなんて今時笑いもとれやしない。いわば単なるマヌケ  アイテムだ」

シギント

「だがそんなものでも使い方次第では有効なスパイ活動の武器になる」

シギント

「それをわかっているとは、やっぱりあんた、たいしたもんだよ」

スネーク

「……。(がっくり)」

シギント

「どうかしたのか?」

スネーク

「いいや……(しょんぼり)」

シギント

「???(なぜヘコんでいるのかわからない)」
■その他 EVA
【ヴォルギンについて】

EVA

「スネーク、グネツドヴォ村近くの森であった大量虐殺事件知ってるわよ  ね?」

スネーク

「カチンだな?」

EVA

「第二次大戦中、カチンの森でドイツ軍がポーランド人捕虜の遺体を発見  したの。四千人も」

スネーク

「ドイツはソ連を非難したがソ連は関与を否定した。大量虐殺はドイツ軍  によるものだと」

EVA

「だけどそれは間違いよ。真相はスターリンの命令でソ連内務人民委員部  (NKVD)が実行したというもの」

EVA

「カチンの森だけじゃない。西ウクライナやベラルーシの囚人、各野営地  のポーランド人、全部で二万は下らないはず」

スネーク

「何故その話を?」

EVA

「ヴォルギンはこの忌むべき虐殺に加わっていた。それどころか積極的に  推し進めていた一人よ」

スネーク

「ヴォルギンが?」

EVA

「捕虜の反乱をでっち上げて報告していたのね。そうやって不安を煽った  のよ。やがて許可が下りると今度は自ら処刑を希望した」

EVA

「捕虜の目隠しをわざわざはずして、一人ずつ素手で殺していたなんてい  う話も聞いたわ」

スネーク

「まともじゃないのは知っていたが」

EVA

「友達にはいないタイプね」
【カロリーメイト】
(1)

EVA

「ところでスネーク、あなたカロリーメイトを持ってるの?」

スネーク

「ああ」

EVA

「おいしかった?」
(2)※食べた後

スネーク

「ああ」
(3)※食べる前

スネーク

「まだ食べていない」
(4)

EVA

「そう……(何か言い出したげな感じ)」

スネーク

「ほしいのか?」

EVA

「え?」

スネーク

「ほしいのか、カロリーメイト?」

EVA

「(図星)な、なに言ってるのよ」

スネーク

「ほしいんだな」

EVA

「そんなこと言ってないでしょう?」

スネーク

「ではいらないのか?」

EVA

「ええ」

EVA

「……でも、あなたが私の協力に対する感謝の気持ちとして、どうしても  プレゼントしたいっていうなら、受け取らないこともないわ」

スネーク

「……ダイエットでもしてるのか?」

EVA

「なんですって?」

スネーク

「カロリーメイトはダイエットにも効果的らしいじゃないか」

EVA

「私が太ってるとでも言いたいの?」

スネーク

「いや……」

EVA

「ダイエットなんかしてないわ。必要ないもの。ただちょっと食べてみた  かっただけよ」

スネーク

「そうか。悪かった」

EVA

「口には気をつけなさい」

スネーク

「ああ」

EVA

「……で、本当なの?」

スネーク

「なにが?」

EVA

「ダイエットに効果的って話よ」

スネーク

「……ああ」

スネーク

「カロリーメイトは栄養も充分でカロリー計算も簡単なんだ。だからダイ  エットフードにも向いているらしい」

EVA

「なるほど……」

スネーク

「ニッポンのゲイシャも皆カロリーメイトを使っているらしいぞ  (パラメディックからそう言われたのを信じている)」

EVA

「ゲイシャが?」

スネーク

「ああ」

EVA

「そんな話は聞いたことないけど」

スネーク

「そうか?」

EVA

「ええ。そりゃカロリーメイトでダイエットするゲイシャもいるでしょう  けど、皆が皆食べてるわけじゃないと思うわ」

スネーク

「そうなのか……」
【オットンガエルとスシ】
※パラメディックは、日本人がオットンガエルをサシミやスキヤキにして食べると言っていた。またEVAとスネークは無事任務を終えたらスシディナーを食べに行こうと約束した。

EVA

「スネーク、ディナーの話、忘れないでよ」

スネーク

「わかってる。スシか……俺はオットンガエルが食いたいな」

EVA

「なんですって?」

スネーク

「オットンガエル……」

EVA

「カエル!?」

スネーク

「スシバーではカエルが出るんだろう?」

EVA

「でるわけないでしょ!」

スネーク

「ニッポンではカエルをサシミやテンプラにして食べると聞いたぞ」

EVA

「誰から?」

スネーク

「パラメディックだが」

EVA

「……そりゃカエルを食べる場合もあるでしょうけど。普通は食べない  し、ましてスシになんかしないわよ」

スネーク

「そうなのか……」
【ザ・ボスに荷物を運んでもらった話】
※EVAを麻酔銃で眠らせると「いいわ……そこよ……ザ・ボス……」ということについての伏線

スネーク

「EVA」

EVA

「なに?」

スネーク

「ザ・ボスとは気が合うと言ったな」

EVA

「ええ。仲良くやってるわ。彼女は憧れなのよ。近づきがたい英雄のはず  なのに仲間思いで、何故か私にも優しくしてくれる」

EVA

「この前も荷物を運んでくれたの。嬉しかった」

スネーク

「荷物を?」

EVA

「同じ亡命者だからかもしれない。殆ど言葉は交わさないのに、私の気持  ちをわかってくれているような感覚があるの」

EVA

「夢にみても不思議じゃないわ」
【犬を飼っていた】
※EVAを麻酔銃で眠らせると「いいわ……そこよ……ポチ……」ということについての伏線

EVA

「スネーク、ここの軍用犬はとても高度な訓練を受けているから気をつけ  て」

スネーク

「犬の訓練が高度かどうかなんてわかるのか?」

EVA

「わかるわよ」

スネーク

「どうして?」

EVA

「私も犬を飼ってたから」

スネーク

「(いぶかしげ)君が犬を?」

EVA

「ええ。どうかした?」

スネーク

「いや君と子犬というのが想像しにくくて」

EVA

「失礼ね」

EVA

「すごく可愛いコだったけどトイレのしつけが大変で……だけどちゃんと  覚えてくれた時はうれしかったわ」

EVA

「今でも時々夢に見るくらいよ」
【EVAの運転】

スネーク

「EVA、すごいじゃないか」

EVA

「え?」

スネーク

「大胆で、恐ろしいほど正確だった。あの乗りこなしは昨日今日の腕じゃ  ないな」

EVA

「でしょう? バイクは好きでよく乗ってるから」

スネーク

「あの車体でジャックナイフするだけでも至難のはずだ」

EVA

「少しは見直した?」

スネーク

「だがタンデムは遠慮したいな」

EVA

「あら、残念ね」
【ワニキャップ被っている時】
※ワニの形をした帽子をかぶってボケてみせても、シギントには本気で感心され、パラメ ディックにはカッコイイと誉められと一貫してボケ殺されてきた。

EVA

「スネーク?」

スネーク

「EVA、どうだ」

EVA

「(大笑い)バカみたい! 本気なのそれ! あなたのバカは命がけ?」

スネーク

「だよな! そういう反応が欲しかったんだ!」

EVA

「え?」

スネーク

「どいつもこいつもおかしな反応ばかりするから、こっちがおかしいのか  と思い始めていたんだ。やっと落ち着いた」

EVA

「何の話かわからないけど、一番可笑しいのはあなたよ」

EVA

「……グフッ」

EVA

「(大笑い)ごめん、もう切るわ。笑い死んじゃう」

スネーク

「……」
裏表紙