オセロット
「奴が来たようだ……予定通りだな」オセロット
「待ってろよ……」オタコン
「ああ僕だよ、スネーク。聞こえる……」オタコン
「上手くいったかい?」スネーク
「着地の衝撃でステルス迷彩が壊れた」スネーク
「変な薬も盛られずにすむしな」オタコン
「ナオミのこと……?」スネーク
「うるさい見張り役がいないのも気が楽だ」スネーク
「オセロットの仕業だ」スネーク
「情報収集か」スネーク
「わかった。先に操舵室へ向かう」オタコン
「それじゃ、装備の説明をするね……」スネーク
「M9……」オタコン
「装備の方は……」スネーク
「お守りみたいなもんだ」オタコン
「しょうがない奴だな……」スネーク
「武器は持っていないようだ……」スネーク
「痕跡は残さなかっただろうな?」オタコン
「信じてくれよ、そんなヘマはしてない」オタコン
「考えすぎだよ」スネーク
「だといいが……」オタコン
「やはりオタコン
「心配性だな……」スネーク
「居住区への入口は幾つかあるようだ」スネーク
「ヘリ?」スネーク
「!?」オタコン
「さっきのヘリの音?」スネーク
「ああ、おそらく別の部隊だろう……」スネーク
「乗っ取るつもりか?」オタコン
「コントロールを抑えるつもりだよ」スネーク
「AKS―74u?」スネーク
「ロシア人?」オタコン
「間違いない?」スネーク
「スネーク
「写真を送信する。身元を調べてくれ……」オタコン
「わかった」スネーク
「船の制御を抑えられたようだ」スネーク
「スネーク
「奴等の正体を調べる必要があるな」スネーク
「わかった、努力する」オタコン
「周波数は141.12だ」スネーク
「データの記録はどうする?」スネーク
「ああ……」スネーク
「また連絡する」スネーク
「やはりカサッカ……ロシアの輸送ヘリ」スネーク
「ん!?」ゴルルコビッチ
「(OFF)そうか、よくやった。爆薬のセットは?」オルガ
「完了したわ……」ゴルルコビッチ
「(OFF)いいか、アレを奪取したら、タンカーを沈める」オルガ
「誰が操縦を?」ゴルルコビッチ
「(OFF)VR訓練を受けたのはあいつだけだ。奴しかできん」ゴルルコビッチ
「(OFF)お前達の任務は完了した。早くここを立ち去れ!」オルガ
「まだ終わってないわ!」ゴルルコビッチ
「嵐なのに……月が蒼く見える。……悪い予感がする」ゴルルコビッチ
「(OFF)約束したろう? この作戦が終われば、部隊を去ると?」ゴルルコビッチ
「(OFF)いいんだぞ、ここは自由の国だ」オルガ
「親父……私も一緒に闘う……」ゴルルコビッチ
「わがままを言うな、オルガ!」ゴルルコビッチ
「身重なんだぞ、少しは考えろ!」オルガ
「……」ゴルルコビッチ
「(OFF)いいか!! 今すぐヘリで離脱するんだ……」オルガ
「ちっ!!」スネーク
「動くな!!」スネーク
「両手をあげろ!!」スネーク
「銃を捨てろ! 河になっ!!」スネーク
「女か? 顔を見せろ」スネーク
「何者だ?」オルガ
「国無き民……流浪の戦士……」スネーク
「動くな! そのまま!!」オルガ
「アメリカ人は女も撃つのか?」スネーク
「俺にも国はない……」オルガ
「……ふん(同類ね?の意)」スネーク
「他に武器は?」スネーク
「腰のナイフも捨てろ」スネーク
「違う! 河に捨てろ!!」スネーク
「その位置で回るんだ。ゆっくりな……」オルガ
「プロのようね?」オルガ
「雨がやんだ……」スネーク
「!(弾をかわす時の息)」オルガ
「さあ、観光は終わりよ!」スネーク
「命?」スネーク
「下世話な興味か」スネーク
「他に何か目論んでいたと……?」スネーク
「……」スネーク
「そのための新型メタルギアか」オタコン
「そう。目には目を、って訳さ」スネーク
「そっちの方の情報は?」オタコン
「いや、それが全然。ガードが固くて」オタコン
「『愛国者達』っていうね」スネーク
「何者だ?」オタコン
「今回の作戦にはそういう意味もあるんだ」オタコン
「操舵室は最上階だ。上に向かってくれ」スネーク
「初めて会った時のこと思い出すな」オタコン
「言わないでくれよ、そのことは!」スネーク
「ではこれが……」オタコン
「新型メタルギアだ」スネーク
「なぜ中継を?」スネーク
「プレゼン?」オタコン
「スネーク、その扉の外は甲板だ」オタコン
「そこは食堂だね」スネーク
「船の大きさに比べると小さいな……」オタコン
「その人、食事をとろうとしてたのかもね」オタコン
「航海甲板に向かってくれ」スネーク
「……」スネーク
「サイファー!?」オタコン
「(真剣)僕の方ではつかめたよ」スネーク
「何?」オタコン
「さっきの男の正体がわかったんだ」スネーク
「誰だ?」オタコン
「セルゲイ・ゴルルコビッチ」スネーク
「奴等がメタルギアを……」オタコン
「海兵隊のサイファーT?」スネーク
「いや。陸軍のだ」スネーク
「何かあるのか?」スネーク
「それじゃ?」オタコン
「タレコミなんだ……匿名の」オタコン
「一緒に暮らしたのはたった2年だけど」スネーク
「初めて聞くな。それで……」スネーク
「EE?」スネーク
「エマ・エメリッヒ?」スネーク
「彼女とは?」オタコン
「もう十何年も会ってない」スネーク
「わかった……」オタコン
「すまない……スネーク。気をつけてね」オタコン
「でも、銃声には注意してね」スネーク
「ああ」スネーク
「(驚きと緊迫)レイブン?」ゴルルコ兵A
「大佐、今、船尾側のハッチを閉鎖しました」ゴルルコビッチ
「(OFF)わかった……」ゴルルコ兵A
「昇降機も我々が抑えました」ゴルルコビッチ
「(OFF)ゴルルコ兵A
「下では既に海兵隊司令官の演説が始まっています」ゴルルコビッチ
「(OFF)演説が終わるまでに準備を終える」ゴルルコビッチ
「(OFF)我々が脱出するまで、誰も入れるな!」ゴルルコ兵A
「了解……大佐達の脱出路です。死守します」ゴルルコビッチ
「(OFF)……それと、頼みがある」ゴルルコ兵A
「はい、何でしょう、大佐?」ゴルルコビッチ
「(OFF)ゴルルコ兵A
「……わかりました」ゴルルコ兵
「(軽くほっと一息付く)ふぅ」ゴルルコ兵
「誰だ!」ゴルルコ兵
「ああ、あなたでしたか……シャラシャーシカ?」ゴルルコ兵
「!?」ゴルルコ兵
「(悲鳴)」オセロット
「同志よ、大佐と共に沈め……」スネーク
「航路を変更するつもりかも知れん」オタコン
「何だって?」スネーク
「上への出口が塞がれた……」オタコン
「連中、どうするつもりなんだ」スネーク
「オタコン
「そこからメタルギアは?」オタコン
「どこに向かうつもりかな?」スネーク
「さあな……観光地でない事は確かだ」オタコン
「スネーク、もう一度確認するね」スネーク
「マーキング?」スネーク
「わかった」オタコン
「……実はあと1つ問題があって……」スネーク
「何者だ?」スネーク
「さっきのサイファーとも関係が?」スネーク
「細工? どうやったんだ?」スネーク
「どれくらい余裕があるんだ?」スネーク
「7分がタイムリミットか」オタコン
「スネーク、写真だけだよ」スネーク
「この数だ。そんな気は起こしようもない」オタコン
「そうだけど、まずは写真を……」スネーク
「わかった。あとのことはそれから考える」オタコン
「それじゃ、見つからないようにね」オセロット
「……いい演説だった……」CMC
「!?」オセロット
「さすがは海兵隊司令官……CMC
「何者だっ!」オセロット
「オセロット」スネーク
「オセロットッ!!」CMC
「貴様、何の用だ?」オセロット
「……新型の性能はよくわかった」CMC
「こいつを奪うつもりか?」オセロット
「……奪う? 返してもらうのだよ」スネーク
「ゴルルコビッチ……」オセロット
「誰も動くな! いいな!」CMC
「……」オセロット
「そうだ、誰も死にたくはない」オセロット
「もうすぐ目標地点だ。急げっ!!」CMC
「何の話だ?」ゴルルコビッチ
「冷戦後、我々の故郷はアメリカによって買収された」CMC
「話の意図がわからん」CMC
「どうするつもりだ?」ゴルルコビッチ
「これでロシアを再建する」オセロット
「『愛国者達』にな……」ゴルルコビッチ
「オセロット……貴様っ! この私を裏切るつもりか!!」オセロット
「ふん、私のボスは貴様ではないっ……」ゴルルコビッチ
「何っ! ソリダスとはまだ……!!」オセロット
「大佐、悪く思うな。ロシアの再建など興味はない」ゴルルコビッチ
「オセロット!! いつからだ!?」ゴルルコビッチ
「くうぅ……!」オセロット
「いいか、新型に搭乗できるのは1人だけだ」オセロット
「大佐、娘と共に死ね」ゴルルコビッチ
「くそぉおっ!!」ゴルルコビッチ
「死ねーっ!」ゴルルコビッチ
「(銃撃を受けた悲鳴)」CMC
「(銃撃を受けた悲鳴)」オセロット
「セルゲイ! その腕では現役引退だな?」ゴルルコビッチ
「……裏切り者めっ」兵士1~6
「(銃撃を受けた悲鳴)」ゴルルコ兵
「(水に流される悲鳴)」スネーク
「オセロットッ!!」オセロット
「!?」リキッド
「久しぶりだな、兄弟!!」スネーク
「(混乱して)おまえは!?」リキッド
「そう、おれだよ」スネーク
「リキッド?」リキッド
「年を取ったな……スネーク」スネーク
「……」リキッド
「うっ!!」オセロット
「(右手に向かって)下がれ!……リキッド……!」リキッド
「俺はこいつの腕となって生きながらえる」スネーク
「リキッドの腕?」ゴルルコビッチ
「オルガ……ごぼごぼ……!」スネーク
「くっ(倒れた時の悪態)」リキッド
「ふうっ!!」スネーク
「うぐっ!!」スネーク
「オタコン、まずい事になった……」スネーク
「!(吹き飛ばされた時のうめき)」オタコン
「スネーク!!」オタコン
「スネーーーク!!」スネーク
「(息継ぎ。軽く)」オセロット
「全て順調……予定通りです」スネーク
「ぐっ!(水に飲まれるうめき)」オセロット
「ええ、例のポイントです……」オセロット
「はい、サイファーでスネークの絵も抑えました」オセロット
「明日のニュースが楽しみです……」オセロット
「……海兵隊の計画も海の藻屑と……」オセロット
「ええ、……大統領……」オタコン
「スネーク!!」オタコン
「一体、何者なんだろう?」オタコン
「気をつけて」スネーク
「ああ。麻酔で眠っているだけだ」オタコン
「そうか」スネーク
「寝顔はかわいいものだな」オタコン
「……何か変なこと考えてない?」スネーク
「いや」スネーク
「頼む」オタコン
「まさかゴルルコビッチが絡んでるとはね」オタコン
「あの時と同じだね。進歩のない奴だ」オタコン
「……ちょっとメリルに似てたね?」スネーク
「……似てないさ」オタコン
「スネーク、ハンドガンを手に入れたね」スネーク
「ああ。USPだ」オタコン
「注意してくれ」オタコン
「スネーク、あの影は……?」スネーク
「奴だ。間違いない」オタコン
「本気で言ってるのかい?」オタコン
「スネーク、気をつけてくれよ……」オタコン
「エルードを上手く使うんだ」スネーク
「なに?」オタコン
「その通路の両側を見るんだ」スネーク
「セムテックス……」オタコン
「そう、プラスティック爆弾だ」オタコン
「みたいだね」オタコン
「もしセンサーに引っかかったら……」スネーク
「この船ごと海の藻くずだな」オタコン
「その通り」オタコン
「大丈夫。方法はある」オタコン
「制御装置を全部破壊するんだ」オタコン
「スネーク、新型メタルギアは船倉だ」オタコン
「スネーク、新型メタルギアは船倉にある」オタコン
「そうだね」スネーク
「そうだ」オタコン
「そうなる前に全てを片づけてくれ」オタコン
「海軍にとっては死活問題だ」オタコン
「だから中継してる映像を利用して……」スネーク
「そもそも、なぜ中継を?」オタコン
「プロジェクタの前はホフクして進むんだ」オタコン
「映像はその兵隊が中継してたんだね」オタコン
「良い写真を頼むよ!」オタコン
「ねぇ話聞いてる?」スネーク
「あ、ああ……」オタコン
「どう? わかった?」スネーク
「……」オタコン
「もう1回説明しようか?」スネーク
「いや、もう充分だ」オタコン
「カメラの説明をしておこうか」オタコン
「ようやく辿り着いたね」スネーク
「ああ。これが新型メタルギアか……」オタコン
「新型メタルギアをカメラに収めてくれ」オタコン
「よし、写真を送ってくれたね」オタコン
「まず、1枚目は……」オタコン
「最初の1枚は……」オタコン
「1枚目は……」オタコン
「次はどうかな……」オタコン
「その次は、と……」オタコン
「で、次は……」オタコン
「その次はどうだろう……」オタコン
「ええと、次は……」オタコン
「さて、次は……」オタコン
「最後の1枚は……」オタコン
「これが最後か……」オタコン
「ラストはどうかな……」オタコン
「うーん……。この写真は使えないなぁ」オタコン
「こりゃダメだ。悪いけど撮り直してくれ」オタコン
「何かイマイチだなぁ。ちょっと使えない」オタコン
「ごめん。撮り直してくれ」オタコン
「左からの写真はもういらないんだ」オタコン
「マーキングの写真は一枚あればいいんだ」オタコン
「……君、任務のこと忘れてない?」オタコン
「でも、写真は撮り直しだ。いいね」オタコン
「うぉ! こ、これは……!!」スネーク
「どうした?」オタコン
「い、いや何でもない。何でもないよ……」オタコン
「……(ぼそっと)保存しとこ」オタコン
「お払いしてもらわなきゃ……」オタコン
「もうやめてくれ! いやがらせか!?」オタコン
「よし、これで全部の写真が揃った……」オタコン
「写真はもう充分だ。脱出してくれ」オタコン
「スネーク、もう演説が終わる」オタコン
「写真はもう充分だ。脱出してくれ」オタコン
「スネーク、出血してるのかい!?」オタコン
「主観攻撃でよく狙った方がいいね」オタコン
「注意してくれ」スネーク
「悪いが流行には興味がない」スネーク
「……」オタコン
「まったく!」オタコン
「え!? ホントに!?」スネーク
「ホントにってお前……」スネーク
「……」オタコン
「オタコン
「オタコン
「ああ、オタコン
「スネーク、オタコン
「オタコン
「スネーク!オタコン
「じゃあね、スネーク」オタコン
「がんばってくれよ」オタコン
「OK。スネーク、気をつけて」オタコン
「頑張ってくれよ、スネーク!」オタコン
「あきらめないでくれよ!」オタコン
「勝つんだ、スネーク!」オタコン
「……」スネーク
「どうしたんだ、突然?」スネーク
「(ありがた迷惑)うぅむ……」オタコン
「意味は……欲をかき過ぎるなってことだ」スネーク
「……そうなのか?」スネーク
「……」スネーク
「テンと自然の道理に関係があるのか?」スネーク
「(納得イカン)テンが、か……?」オタコン
「そうだよ。多分」スネーク
「……」オタコン
「意味は……時間は大切にってことだ」オタコン
「自然の貴さに国境はないよ!」スネーク
「いや、それはそうかも知れないが……」スネーク
「……?」オタコン
「(自信たっぷり)そんなことないよ!」スネーク
「……」オタコン
「『泣いてスネーク
「馬の肉が?」スネーク
「何か言ったか?」スネーク
「本当にそんな意味なのか?」オタコン
「(自信たっぷり)もちろんさ!」オタコン
「え? ま、まあ、そうとも言うね」スネーク
「……」オタコン
「意味は……うーん……」スネーク
「……アッカツとは誰だ?」オタコン
「あ!? 何だって!?」スネーク
「アッカツとは……?」オタコン
「意味は……何だろうな……」スネーク
「いや、そういうことではなくて……」スネーク
「だから……」スネーク
「……」オタコン
「宇宙人は国になんかこだわらないよ!」スネーク
「……?」メイ・リン
「ちょっと!」オタコン
「!?」オタコン
「いや……」メイ・リン
「あ、そんなとこに……(驚き)ええっ!?」オタコン
「あの、それは……」オタコン
「いや違うんだ……」メイ・リン
「何がどう違うってのよ!!」スネーク
「どうしたんだ?」メイ・リン
「聞いてよ、スネーク! オタコンったら……」メイ・リン
「……」オタコン
「……」メイ・リン
「(不服だが無理矢理納得)……わかった」オタコン
「うん、がんばって!」メイ・リン
「さ、オタコン……」オタコン
「う!」メイ・リン
「話し合いましょうか。みっちりと」オタコン
「……」スネーク
「メイ・リンはどうした?」オタコン
「あはは。怒って回線切られちゃった」スネーク
「お前、一体何をしたんだ?」スネーク
「……」CMC
「以上、解散!」ライデン
「勿論だ」ライデン
「どういう連中だ?」SEALα0
「風下から接近、一気に上昇!」SEALα0
「SEALα0
「ライデン
「奴等の要求は?」大佐
「現金300億ドル」ライデン
「人質を取られたのか?」ライデン
「要人……誰だ?」ライデン
「大統領!」ライデン
「合同作戦?」大佐
「状況はどうだ?」ライデン
「幸い、ここには見張りはいないようだ」大佐
「視界はどうだ?」大佐
「何か問題は?」大佐
「それは考えられん」ライデン
「ライデン
「スネークでは何か問題が?」ライデン
「VRなら300ミッションはこなした」ライデン
「伝説の傭兵になった気分だ……」ライデン
「わかった。なにかあればライデン
「上部へはどうやって?」ライデン
「わかった」ライデン
「内臓が圧迫されているが?」ライデン
「スカルスーツ? ……ライデン
「了解、ライデン
「大佐、敵兵を1名確認」ライデン
「AN94にマカロフ……」ライデン
「グレネード……ロシア製の装備だ」ライデン
「ゴルルコビッチ?」ライデン
「なぜ彼らがこのテロに加わっている?」ライデン
「大佐、やはり俺の他に誰か侵入者がいる」大佐
「ありえないことだ」ライデン
「チームではない。単独のようだ」ライデン
「大佐
「ノードだ」ライデン
「なるほど、ライデン
「何ができるんだ」ライデン
「ソリトン・レーダー?」ライデン
「VR訓練で重宝したレーダーだな」ライデン
「接続するにはどうすればいい?」大佐
「注意するんだ」ライデン
「了解」ライデン
「これでレーダーが使える?」大佐
「VR訓練を思い出せ」ライデン
「潜入データの記録は?」ローズ
「ジャック……大丈夫?」ライデン
「まさか!」ローズ
「ジャック、聞こえる?」ライデン
「ローズ! どうして君が!!」ライデン
「なぜ君がそこにいる!?」ライデン
「どういう事だ? 大佐!!」ライデン
「なぜ彼女が?」ライデン
「事故……?」ライデン
「大佐、俺には理解できない」ライデン
「ああ、事件のVRも体験した」ライデン
「ローズ?」ローズ
「あなたが心配だから……ただし」大佐
「なんだ?」ローズ
「私はこの作戦のローズ
「でも、私は作戦の一部じゃない」ローズ
「彼の安否が最優先……」大佐
「1つだけいいか?」ローズ
「何?」ローズ
「わかったわ」ライデン
「何だ?」ローズ
「ほんとに?」ライデン
「いや、悪いが思い出せない」ライデン
「『ライデン
「生きていたのか?」大佐
「それはありえない……」ライデン
「突入部隊はどうなった?」ライデン
「大統領は?」ライデン
「B脚?」ライデン
「了解」ライデン
「……」ライデン
「どうやって?」ライデン
「わかった」ライデン
「どうすれば?」大佐
「ライデン
「エルード?」ライデン
「わかった、やってみる」ライデン
「了解」ライデン
「傍受?」ライデン
「盗み聞きって訳か」大佐
「そっちへつなぐ……」SEALα0
「こちらアルファ・ゼロ。大統領を確保……」隊長
「無事か!」SEALα0
「無事です」SEALα0
「海軍大佐共々、保護しました。楽勝でした……」SEALα0
「了解……な、何だ!?」隊長
「どうした!!」SEALα0
「くっ! 大統領を守れ!!」隊長
「アルファ・ゼロ!」SEALα0
「こちらアルファ・ゼロ。敵と遭遇!!」SEALα0
「馬鹿な! あれが(フォーチュン)!?」SEALα0
「……」隊長
「オール・アルファ!」ヴァンプ
「(血をすする音)」ヴァンプ
「(威嚇する)シャーッ!!」ライデン
「!!」ヴァンプ
「今日は5人……」ヴァンプ
「いや、6人?」男(プリスキン)
「(OFF)伏せろ!!」男(プリスキン)
「どこだっ!」男(プリスキン)
「うぐっ!!」男(プリスキン)
「うっ!」ヴァンプ
「お前、変わった臭いがする……」ヴァンプ
「この臭い……(絶句)」男(プリスキン)
「何をしてる!! 撃てっ!」ライデン
「!」フォーチュン
「ヴァンプ……」ヴァンプ
「フォーチュン
「後始末は済んだ?」フォーチュン
「面白いもの?」ヴァンプ
「会って話す。今どこに?」フォーチュン
「中央棟。大統領と一緒」ヴァンプ
「すぐ行く」ヴァンプ
「(奇声)!!!」男
「俺は……」ライデン
「……プリスキン
「……」ライデン
「どこから?」プリスキン
「ヘリからのライデン
「以前に会ったことが?」ライデン
「……そうだ」プリスキン
「ライデン
「……?」プリスキン
「実戦経験は?」ライデン
「いや……ない……(嘘)」プリスキン
「今回が初めてか」プリスキン
「どんなプリスキン
「(落胆した声で割り込む)VR訓練か?」ライデン
「(むっとして)あれは実戦と変わらない」ライデン
「仮想訓練は実戦を超える」プリスキン
「ナノマシンによる体内通信か……」大佐
「大統領は?」ライデン
「連れ去られたようだ……」ライデン
「ああ。プリスキン中尉だ」大佐
「……顔を見られたか?」ライデン
「何だって?」ライデン
「……もう手遅れだ」ライデン
「どうした?」プリスキン
「見てみろ」ライデン
「何だ……?」プリスキン
「む」ライデン
「大丈夫か?」ライデン
「さっきの男……あれは何だ?」プリスキン
「あの吸血鬼か?」プリスキン
「(姿勢を変えずに)あれはヴァンプ……」プリスキン
「ルーマニア生まれのナイフ使いだ」ライデン
「あの身のこなし……人間とは思えん」プリスキン
「さすがにライデン
「何者なんだ?」プリスキン
「デッドセルの1人だ」ライデン
「デッドセル……あいつが?」ライデン
「惨劇?」プリスキン
「知らんね。言った通り凶人の集まりだ」プリスキン
「スネークなら、2年前に死んだ」プリスキン
「そうだ。奴がタンカーを沈めた」ライデン
「伝説の傭兵が?」ライデン
「スネークは死んだ……」プリスキン
「そうだ」ライデン
「他の兵士たちは?」ライデン
「ロシア製の装備も見たが?」プリスキン
「旧ソ連の残党。金で雇われている傭兵だろう」ライデン
「……(説明ができない)」プリスキン
「なにが目的だ?」プリスキン
「答えられないか? まあいい……」ライデン
「……タバコは吸わない」プリスキン
「そう言うな。役に立つこともある」プリスキン
「ついでだ。これも持って行くといい……」ライデン
「代わりにこれを……」SEALB0
「ダメだ!弾が当たらない!! 化け物か……」ライデン
「どうして出ない?」SEALB0
「(悲鳴)!!!」プリスキン
「……BC連絡橋か」ライデン
「行かなければ。動けるか?」プリスキン
「いや。ちょっと休ませてくれ」プリスキン
「無線機の周波数を教えておく……141.80だ」ライデン
「141.80、だな」プリスキン
「通信はナノマシンだな?」ライデン
「そうだ、そっちの無線機にもつなげる」プリスキン
「おいっ! ……お前、名前は?」ライデン
「……雷電だ」プリスキン
「雷電? ……変わったコードネームだ」ライデン
「本名は平凡だ」プリスキン
「そうか、いつか聞ける時がくるかもな」ローズ
「ジャック、私……」ライデン
「どうした? ローズ?」ローズ
「潜入データのライデン
「ああ、そうだな……頼むよ」ライデン
「(小声で呟く)またか……」ライデン
「悪いが思い出せない」ローズ
「(残念そうに)そう……」ライデン
「何があるんだ?」ライデン
「話?」ライデン
「今じゃダメなのか?」ライデン
「まさか、そのためにこの作戦に?」ローズ
「(ある程度図星)……」ローズ
「がんばって……」ローズ
「何?」ローズ
「伝説の傭兵ね」ローズ
「もう亡くなってるんでしょ?」ローズ
「わかったわ。調べてみる……」ライデン
「なんだ? あれは?」フォーチュン
「さあ、誰か私を殺して!」SEALS0
「ダメだ! 弾がそれていく」SEALS1
「あれがヴァンプ
「SEALS1
「まずい! 大統領が!!」SEALS0
「グレネードだ!!」SEALS3
「不発!?」フォーチュン
「今日も私は不幸になる……」フォーチュン
「さあ、誰か私に幸福を……」SEALS0
「(撃たれる!という悲鳴)!」SEALS0~3
「(悲鳴)!」SEALS0~3
「(絶叫)!」ライデン
「……突入したヘリはどうなった?」ライデン
「馬鹿な! ハリアーだって?」ライデン
「何?」ライデン
「全てライデン
「しかし……」ライデン
「……人質の命が危ないと?」ライデン
「……」ライデン
「……大佐、俺には爆弾処理の経験はない」ライデン
「……了解。だがその前に、1ついいか?」大佐
「なんだ?」ライデン
「奴等は、デッドセルは何者なんだ?」ライデン
「そう、悪夢をみているようだ」ローズ
「ジャック、しっかりして!」ライデン
「あまりにも全てが現実離れしている」ライデン
「動くな!」ライデン
「警官?」ライデン
「全滅した……」ピーター
「全滅!? そいつは、よわった……」ライデン
「まだだ、動くな!」プリスキン
「大丈夫だ。その男は敵じゃない」プリスキン
「あんたは?」プリスキン
「引退したと思っていた」ピーター
「ああ、このザマだからな」ライデン
「あんたが爆弾処理の教官?」ライデン
「……」ピーター
「まあ、最近の若い者は知るまいて」ライデン
「引退したあんたがどうして?」プリスキン
「それで、あんたが……」プリスキン
「いや、そうでもない」ライデン
「?」プリスキン
「(嘘)ああ、別動隊なんだ」ライデン
「いや、俺は……(気乗りしない)」ピーター
「あんた、名前は?」ライデン
「雷電だ」ピーター
「変わった名だな……?」ライデン
「他に生存者は?」ピーター
「私と一緒にもう1人の技術者が……」ライデン
「技術者?」ライデン
「その男は?」ピーター
「さっきの騒ぎの間にどこかへ……」ライデン
「殺された?」ピーター
「いや、遺体は見ていない」ライデン
「なぜ民間人を?」ライデン
「そんな話があったのか?」ピーター
「政府発行の命令書も持っていた」ライデン
「……(不審に思っている)」プリスキン
「ああ。だから俺達だけでやるしかいない」ライデン
「ちょっと待ってくれ」プリスキン
「おいおい、またボスに相談か?」ライデン
「……」ローズ
「ジャック、私……」ライデン
「ローズ?」ライデン
「……C4を仕掛けるのとは訳が違う」プリスキン
「(OFF)どうだ、若いの。結論は出たか?」ピーター
「深刻に考える必要はない」ピーター
「いいか、見ていろ」ピーター
「これがC4爆弾……」ピーター
「こいつにこれを吹きかける」ライデン
「どれくらいこの状態が持つんだ」プリスキン
「それだけ持てばことは足りる」プリスキン
「悪いがファットマンは俺の教え子じゃない」ピーター
「これを持っていけ」ライデン
「……何だって?」プリスキン
「サインか?」プリスキン
「それもあんたが教えたのか?」ピーター
「あいつにはピーター
「それがいけなかったのかも知れん」プリスキン
「そのセンサーとやら、効力を見せてくれないか?」ピーター
「そうだな……」ピーター
「見ていろ。スイッチを入れる」ライデン
「かなり広域だな?」ライデン
「わかった」プリスキン
「あと、敵には見つからないことだな」ピーター
「そういうことだ」ライデン
「この近くに?」ピーター
「ここの構造はわかっている」プリスキン
「わかるのか?」ピーター
「『ビッグ・シェル』は6角形のユニットが南北につながっている。それ ぞれの脚部、つまり6角形の各頂点に最低1個所ずつC4が仕掛けれて いるはず。ここにダメージを与えるには、最低限それだけ必要だ」ピーター
「勿論、奴も同じ結論に達したはず」ピーター
「これを持って行け!」ライデン
「これは?」ピーター
「ここの職員のセキュリティ・カードだ」ライデン
「どうしてこれを?」プリスキン
「残りのセキュリティは個別で対応するしかないな」プリスキン
「さて、行くか」プリスキン
「親父さんはここで待っていろ」ピーター
「いや、私も行く」プリスキン
「俺達だけで充分だ」ピーター
「しかし……」ピーター
「……(義足であることを言い出せない)」ピーター
「……わかった」ライデン
「まさか?」プリスキン
「危険を冒す者が勝利する(SASのモットー)」プリスキン
「若いの、お互い、がんばろうや」プリスキン
「ライデン
「えっ?」ピーター
「センパーファイ、常に忠実であれ……」ピーター
「ライデン
「……」ライデン
「彼もテロリスト?」ピーター
「いや、そうは見えん」ライデン
「俺は……」ピーター
「まあいい。爆弾を頼む……」ピーター
「この貯蔵庫にしばらく身を隠しておく」ピーター
「恐怖に屈した時、闇に引き込まれる……」ライデン
「大佐、ジムスーツがある」ライデン
「創られた?」ライデン
「……ザラザラしている」ライデン
「大佐、さっきの影は……?」大佐
「わからん」ライデン
「一体何者なんだ?」ライデン
「なぜだ?」ライデン
「大佐
「そうだ」ライデン
「ああ、あれならわかる」ライデン
「大佐、ここに来た記憶がある……」ライデン
「なるほど、そういえばそうだ」ライデン
「結構、味気なさそうに見えるんだが」ライデン
「え!?(勘弁して!)」ローズ
「ん?」ライデン
「これが……」ライデン
「待つのは苦手だ」ローズ
「気をつけて、ジャック!」ローズ
「ジャック逃げて! お願い!!」ローズ
「クリアリングって?」大佐
「確かにな」ライデン
「まさかさっきの男が……」ライデン
「……了解」ローズ
「ジャック、弱気にならないで」スネーク
「ZZzzzz……(いびき)」スネーク
「何をする!」スネーク
「ふざけるな!」スネーク
「何のつもりだ!」スネーク
「構うな!」スネーク
「眠らせろ!」スネーク
「(不敵に)若いの、何のつもりだ?」スネーク
「(不敵に)やめておけ」スネーク
「(不敵に)お前に撃てるのか?」スネーク
「馬鹿者!!」スネーク
「ふざけるな!!」スネーク
「何を考えている!!」ライデン
「寝てるのか……?」ライデン
「いつまで寝てるつもりだ……?」ライデン
「呑気なものだ……」ライデン
「……まだ寝てる……」スネーク
「……リキッドォ!」ライデン
「え?」スネーク
「……Zzzz……」ライデン
「それでライデン
「いや……」ライデン
「じゃあ何だ? 友達?」スネーク
「母親と寝ていたのなら良かったのか?」ライデン
「……」ライデン
「……」スネーク
「いや」スネーク
「確かに……まさか……?」ライデン
「何だ?」ライデン
「奴等は初めから……その……」スネーク
「凶人の集団」ライデン
「ああ。それだったのか?」ライデン
「投獄? 一体何を?」スネーク
「汚職。公金の横領」ライデン
「軍人としては不名誉極まりないな」ライデン
「本当に冤罪だったのか?」スネーク
「レブンワース刑務所に収監されていた」ライデン
「いた? 出所したのか?」スネーク
「ああ。この世からな」ライデン
「え?」スネーク
「獄死したんだ。衰弱死だったそうだが」ライデン
「そのあげくがこのテロか?」スネーク
「そうかもな」ライデン
「あの妙な女については何か知ってるか?」ライデン
「幸運の女神?」ライデン
「……」ライデン
「不運?」ライデン
「……ひどい話だな」ライデン
「どうして?」ライデン
「悪魔……?」ライデン
「ヴァンプとフォーチュンの母親が?」スネーク
「ふん。つまらんことに鼻がきくんだな」ライデン
「いや……」スネーク
「そうか」ライデン
「そうかって? あんたの仲間だろ?」スネーク
「ああ、残念なことだ」スネーク
「いや……。だがありそうな話ではあるな」ライデン
「そんな……」ライデン
「何だ?」ライデン
「な……!」スネーク
「ふん。じゃあな」スネーク
「そう言っただろう」ライデン
「だが……」スネーク
「何だ?」ライデン
「大佐、あのデッドセルという連中は…?」ライデン
「前大統領子飼いの特殊部隊……」ライデン
「自信がない」ローズ
「ジャック……無理しないで」ライデン
「俺だってしたくない。だが……」ローズ
「待ってて。調べてみる」ライデン
「どういうことだ?」ライデン
「ああ、俺も見た。あれは一体?」大佐
「雷電!」ライデン
「!?」ライデン
「……了解」大佐
「その通りだ」ライデン
「だがスネークはシャドーモセス事件の…」大佐
「英雄か?」ライデン
「ああ」大佐
「それに……人は変わる」ライデン
「……大佐もか?」ライデン
「どういう意味だ?」大佐
「いいか。事実はこれだ」大佐
「銃を手に入れたな」ライデン
「ああ。プリスキンがくれた」ライデン
「大佐、あの音は!?」ライデン
「デッドセルか!?」ローズ
「(心配)ジャック……」ライデン
「(ちょっと自信ない)ああ……」ライデン
「要求に応じるつもりは?」大佐
「一切ない」ライデン
「くっ!」ローズ
「何です?」ローズ
「え?」大佐
「ほら、その……」ローズ
「ああ、なるほど」ライデン
「……」ライデン
「……」ライデン
「……」ライデン
「いや、爆弾処理の教官がいるかと……」ローズ
「いる訳ないでしょ」ローズ
「っていうか、あなたが異常!!」ローズ
「ですが……」ローズ
「はい!?」ライデン
「……」ローズ
「……信じられない……」ライデン
「え?」大佐
「度し難いな……」大佐
「その通り……」ローズ
「せめて私の写真にして!」ライデン
「え?」ローズ
「あ……」ピーター
「そうか、あいつらしくない……」ライデン
「何かおかしな点でも?」ライデン
「どういうことだ?」ライデン
「沈めるつもりはないということか?」ライデン
「罠?」ピーター
「おかしい。これじゃまるで、素人だ」ライデン
「どういう事か、話してくれ?」ライデン
「ファットマンにも間違いはある」ピーター
「いや。何かある……」ピーター
「急いでくれ、雷電。気になる」ライデン
「囮なのか?」ライデン
「こんな時に、何だ?」ローズ
「ごめんなさい、そうね……」ローズ
「ふふ(思い出し笑い)……」ライデン
「気がつくと、観光客はいなくなっていた」ローズ
「でも、結論は出なかった」ライデン
「博物館は休館だったんだ」ライデン
「圧倒された……」ライデン
「朝まで……」ローズ
「(ため息)」ローズ
「そうね……(自己嫌悪)」ライデン
「え?(ローズの気持ちがわからない)」ミスターX
「気をつけろ!!」ミスターX
「そこにはクレイモア地雷がセットされている」ライデン
「何だっ!」ミスターX
「ステルス装備のクレイモアだ。肉眼では見えない」ミスターX
「地雷探知機を使え!」ライデン
「誰だ、おまえは?」ミスターX
「ディープ・スロートとでも言っておこう」ミスターX
「いや、ミスターXとでも言っておこう」ミスターX
「そんなことはどうでもいい」ライデン
「何者だ!? なぜ俺に忠告を?」ミスターX
「ファンの1人だよ」ライデン
「敵だと思うか?」大佐
「わからん……注意しろ」ソリダス
「(OFF)忍者?」ソリダス
「(OFF)(驚き)まさか……」オルガ
「何か隠してない?」ソリダス
「(OFF)どこで?」オルガ
「シェル2への連絡橋よ」ソリダス
「(OFF)うむ(うなり)」オルガ
「こっちは信じるのね?」オルガ
「じゃあね……」ライデン
「動くな!」ライデン
「デッドセルか?」オルガ
「違うわ。ひどい言いぐさね」ライデン
「銃を捨てろ」オルガ
「嫌よ!」ライデン
「ロシア人の女兵士を見かけた」プリスキン
「ああ、彼女はオルガ・ゴルルコビッチ……」ライデン
「なぜ、知ってる?」プリスキン
「お前と違って、ブリーフィングを受けたからな」ライデン
「デッドセルではないのか?」プリスキン
「ロシア私兵部隊のリーダーだ」プリスキン
「あの女には注意するんだ。かなりできるぞ」ピーター
「良くやった。残りはあと、1つ……」プリスキン
「こちらプリスキン、親父さん、聞こえるか?」ピーター
「こちら、スティルマン。どうした?」プリスキン
「雷電も聞いてくれ」ライデン
「聞いてる」プリスキン
「親父さんに言われて、H脚の脚底部を調べてみた」ライデン
「何を(聞いていない)?」ライデン
「それで?」ピーター
「やはりな。あいつめ……それが本命だ」ライデン
「それじゃ、今までのはダミー?」ピーター
「何だと!?」プリスキン
「新型だ、臭いセンサーではつかめない」ライデン
「よく見つけたな?(感心)」プリスキン
「全くの偶然だ。危ないところだった……」ライデン
「センサーに反応しない爆弾……(不安)」プリスキン
「親父さん、どうしたらいい?」ライデン
「他にもあるんだろうか?」ライデン
「その足じゃ無理だ」プリスキン
「そうだな。冷却スプレーで試してみよう」ピーター
「待てっ! こいつには何かある!!」プリスキン
「どうする? 親父さん、迎えに行ってやろうか?」ピーター
「プリスキンは?」プリスキン
「俺はこいつを除いても後、2つ……」ピーター
「私は歩けるのだ」プリスキン
「(とまどい)どういうことだ……」ライデン
「嘘?」ピーター
「そうだ。私は右足を失ってなどおらん」プリスキン
「……」ライデン
「……(何もいえない)」ピーター
「世間への嘘だったはずが……」ピーター
「時を経る毎に己への嘘となっていった」プリスキン
「そんなことで犠牲者が浮かばれるとでも?」ピーター
「そうだ、私は卑怯者だ!」プリスキン
「親父さん……」ピーター
「許してくれ!」ピーター
「若者たちよ。いいか、私は歩ける」ピーター
「これから自分の罪を解体しに行く!」プリスキン
「わかった、親父さん。任せる。……雷電もいいな」ライデン
「ああ……」ピーター
「すまんな」プリスキン
「それじゃ、俺は爆弾解体を続ける」ピーター
「雷電も解体に戻ってくれ」ライデン
「わかった」ピーター
「よし。良くやった、雷電」プリスキン
「先を越されたな。俺の方はまだ1つ残っている」ライデン
「スティルマンの方は?」ライデン
「シェル1にもあると思うか?」ピーター
「ある。おそらく、A脚底部のどこか」ライデン
「確かか?」プリスキン
「シェル2が沈むということか?」ライデン
「どうすればいい?」ライデン
「そんな物を持って来てたのか?」ピーター
「ああ……。貯蔵庫の中で調整しておいた」ライデン
「使えるのか?」ライデン
「音?」ライデン
「わかった」プリスキン
「雷電、そっちは頼んだぞ」ライデン
「わかった。連絡を待つ」ライデン
「スティルマン、センサーBを入手した」ピーター
「そうか、A脚底部に向かってくれ」ライデン
「無臭爆弾はどうなった」ライデン
「……スティルマン、厄介そうなのか?」ライデン
「何?」プリスキン
「こちらプリスキン。最後のC4を発見した」ピーター
「(はっと気づく)まさか!?」プリスキン
「今から凍結する。これで……」ピーター
「プリスキン、待て!!」ピーター
「くっ! やはり!!」プリスキン
「どうした!?」ライデン
「どういうことだ!?」ライデン
「残りカウントは!?」ピーター
「200秒だ」ライデン
「200秒?」ピーター
「300秒だ」ライデン
「300秒?」ピーター
「400秒だ」ライデン
「400秒?」ライデン
「どうした?」ピーター
「まずった……(冷静に)」プリスキン
「何があった?」ピーター
「ファットマンにやられた(冷静)」ピーター
「距離だ。マイクロ波【注1】だ」ライデン
「マイクロ波?(恐る恐る)」ピーター
「2メートル以内に近づくと感知する」プリスキン
「親父さん、逃げろっ!」ピーター
「いや、後30秒もない……」ライデン
「そんな馬鹿なっ……」ピーター
「プリスキン、H脚からなるべく離れろ!」プリスキン
「親父さん……」ピーター
「雷電、近づいてはダメだ」ライデン
「俺にできるのか?(気弱)」ピーター
「おまえならできる、いいな」ライデン
「無理だ……(気弱)」ピーター
「(悲鳴)!!」ライデン
「大佐、爆弾を解体した……」大佐
「良くやった、雷電」ライデン
「大きな犠牲を払った……」大佐
「ああ……」ライデン
「大佐、爆発の影響は?」ライデン
「有毒物質の発生は?」ライデン
「次の指示は?」ライデン
「了解」ライデン
「何?」大佐
「人質が1名殺害された」ライデン
「くそっ!」ライデン
「どうすればいい? 俺は?」ライデン
「他の人質は?」ライデン
「俺独りではな」ライデン
「……」ライデン
「俺一人では、任務遂行は無理だ」ライデン
「大佐、何だって?」ライデン
「大佐
「まだ目処も立ってない」ライデン
「……わかった」フォーチュン
「さあ、出て来て私を殺しなさい。父を殺したように!」フォーチュン
「さもなくば、お前を殺す!」ライデン
「まずい!!」フォーチュン
「あの男じゃ……ない?」フォーチュン
「お前なら私を殺せるかも……?」フォーチュン
「私はフォーチュン、戦場で幸運を使い果たす女……」フォーチュン
「そして、死を拒絶された女」フォーチュン
「さあ、私を殺して!!」ライデン
「ファットマンから?」ライデン
「何!?」ライデン
「なぜ俺なんだ?」大佐
「わからん」ライデン
「こっちはそれどころじゃないぞ!」ライデン
「なんてこった、あと、どのくらいだ?」大佐
「カウントを表示する」ライデン
「ここを破壊する気だな」ライデン
「応援は?」ライデン
「爆弾はどっちのタイプだ?」ヴァンプ
「フォーチュン
「どうしたの?」ヴァンプ
「ファットマンが暴走している」フォーチュン
「本当にここを沈めるつもり?」フォーチュン
「でもどうして?」フォーチュン
「わかったわ。脱落者は私の手で始末する……」フォーチュン
「(残念そう)あの男(スネーク)じゃなかったわ……」ヴァンプ
「そのようだ」フォーチュン
「少しは期待したんだけど……」ヴァンプ
「フォーチュン
「(すねたように)もう用なし」ヴァンプ
「では俺の好きなようにする」フォーチュン
「じゃあ、後でヴァンプ?」ライデン
「今だっ!」ヴァンプ
「ぐっ!!」フォーチュン
「!」ライデン
「くそっ……」フォーチュン
「ヴァンプ? ……死んだの?」フォーチュン
「なんてこと、死ぬべきはこの私なのに」フォーチュン
「なぜ私だけが死ねない!」フォーチュン
「おまえなら私を楽にしてくれると思っていた」フォーチュン
「しかしお前に私は殺せない」フォーチュン
「(鳴咽)」ヴァンプ
「フォーチュン
「!?」ヴァンプ
「俺は一度死んだ男」フォーチュン
「ヴァンプ?」ヴァンプ
「死にはしない」ファットマン
「(OFF)ほぅ。お前がそうか……」ライデン
「デッドセル?」ファットマン
「(OFF)俺はファットマン!」ファットマン
「(OFF)聞こえるか? このリズム……」ファットマン
「(OFF)時の鼓動だ。生命の鼓動でもある」ファットマン
「(OFF)いいだろう、この音?」ファットマン
「(OFF)俺は子供の頃から時計売場が好きだった……」ファットマン
「人の人生は限られている」ファットマン
「要求? 何のことだ?」ライデン
「現金300億ドル……」ファットマン
「(突然大笑)はっはっはっは……」ライデン
「!?」ファットマン
「はっはっは……そういうことか……」ライデン
「何を言っている?」ファットマン
「くっくっく……なに、いずれわかる……。まあ、奴等(『愛国者達』 のこと。だがユーザーにはソリダス達と思わせる)が何を目論もうと俺 の知ったことではない。俺の望みはただ1つ。爆弾界で伝説になるこ と」ファットマン
「(怒)何?」ライデン
「お前は彼の精神を受け継いでいない」ファットマン
「(嘲笑)はっはっは……」ライデン
「何がおかしい!」ライデン
「半年前……デッドセルが壊滅した?」ファットマン
「(誇らしげ)今の俺こそ爆弾界のトップにふさわしい」ファットマン
「違うっ! 俺はファットマン
「これだから、粗暴な軍人は嫌いだ」ファットマン
「さあ、時間だ。そろそろパーティーを始めよう」ファットマン
「いいか、俺が爆弾を仕掛ける」ファットマン
「セットしてから、数十秒で爆発する」ファットマン
「爆破されたくなければ、お前が爆弾を処理しろ!!」ファットマン
「『ファットマン
「よし、いくぞっ!」ファットマン
「何てこった。もうパーティーには着ていけない……」ライデン
「パーティーは終わった」ファットマン
「まだ終わっちゃいない」ライデン
「何っ?」ライデン
「何をした?」ライデン
「これはなんだ?」ファットマン
「綺麗な手だろ?」ファットマン
「この繊細な指が芸術を作り出す」ライデン
「答えろ! これは!!」ファットマン
「ここに仕掛けてある最大級の爆弾のスイッチだ」ライデン
「!?」ファットマン
「無駄だ。一度、起動するともう停止はしない」ライデン
「どこに仕掛けた?」ライデン
「どこだ?」ファットマン
「このエリアのどこかだ。心配するな、近くだ」ライデン
「どこだ!?」ファットマン
「撃てよ。もう助からん……」ライデン
「くそっ!!」ライデン
「どこにある?」ファットマン
「……それは貴様が考えることだ」ファットマン
「『ライデン
「(気おされる)う……」ローズ
「待ってて。調べてみるから」ライデン
「まだだ……」ピーター
「そうか……(なにかおかしい)」スネーク
「どうかしたのか?」スネーク
「わかってる。雷電、シェル1を頼むぞ」ライデン
「ああ……」スネーク
「俺の方はまた1つC4を処理したぞ」スネーク
「また1つ処理に成功した」ライデン
「他には?」スネーク
「他?」ライデン
「なぜ引退したのか、とか……」スネーク
「……お前の趣味はゴシップ集めか?」ライデン
「……いや……」スネーク
「見せ物小屋にいる太った男だ」スネーク
「雷電……お前、どこにいるんだ?」ライデン
「いや、これは……」ライデン
「プリスキン……」スネーク
「俺も昔はよく入ったもんだ……」ライデン
「……え?」ピーター
「私なら大丈夫だ」ピーター
「話があるなら、無線機を使え!」ピーター
「心配するな」ピーター
「こっちは問題ない。爆弾を頼む」ピーター
「早く爆弾を解体に行け」ピーター
「うるさいぞ!!」ピーター
「いい加減にしろ!!」ピーター
「……ここは開けないぞ!」ライデン
「スティルマン、あんたの方は大丈夫か?」ピーター
「ああ、問題ない」ライデン
「退屈してるんじゃないか?」ライデン
「何だって?」ライデン
「こちら雷電、A脚のC4を冷却処理した」ライデン
「1Fのポンプ室に仕掛けてあった」ライデン
「こちら雷電、B脚のC4を処理した」ライデン
「変電盤横の壁に仕掛けてあった」ライデン
「こちら雷電、C脚のC4を片づけた」ライデン
「女子トイレの天井に仕掛けてあった」ライデン
「こちら雷電、D脚のC4の処理を終了」ライデン
「メンテナンス用ハッチに仕掛けてあった」ライデン
「こちら雷電、E脚のC4を冷却処理した」ライデン
「敵兵士の背中に仕掛けてあった」ライデン
「B1に仕掛けてあった」ピーター
「雷電、そのあたりに爆弾の反応がある」ライデン
「どこに?」ピーター
「そうだな、ヒントをやろう」ピーター
「こんな事でもなければ入れない……」大佐
「ダンボール?」ライデン
「あれはなんなんだ? デッドセルか?」ローズ
「調べてみるわ」ライデン
「頼む」ライデン
「何かわかったか?」ローズ
「勿論調べました。でも……」ライデン
「見つからなかった?」ライデン
「一体あれは……」大佐
「雷電、気をつけろ」スネーク
「さあな」ライデン
「あんな奴とは戦いたくないな……」スネーク
「どうして?」スネーク
「(ちょっと傷ついた)……そうかもな」ライデン
「……」ライデン
「グレイ・フォックス……」ライデン
「強化骨格?」ライデン
「その後、彼はシャドーモセスに?」ライデン
「じゃあ今度も奴が……?」ライデン
「……では奴は一体?」ローズ
「わからない。気をつけて」スネーク
「地雷探知機ならE脚のB1にあるはずだ」スネーク
「地雷探知機ならE脚の1Fにあるはずだ」スネーク
「地雷探知機ならF脚にあるはずだ」ライデン
「なぜわかる?」ライデン
「凄い読みだな」ローズ
「そんなことって……?」ライデン
「……了解」大佐
「なるほど」ライデン
「大佐
「そうだ」ライデン
「そんな軍人がなぜ私兵部隊を?」ライデン
「順調のようだが……」ライデン
「大佐、スティルマンが死んだ」ライデン
「もうダメだ。俺にはできない」ローズ
「ジャック、いい? 落ち着いて」ライデン
「ローズ?」ローズ
「さあ、センサーBを装備して?」ライデン
「ああ……」ライデン
「わかった……」ライデン
「大佐、爆発の影響はどの程度なんだ?」ライデン
「プリスキンは?」大佐
「わからん……」ライデン
「大丈夫だろうか……?」ライデン
「ここにはないようだ」ライデン
「ここにもないようだ」ライデン
「大佐、センサーが反応している」ライデン
「プリスキン……」ライデン
「スティルマン、今どこだ?」ピーター
「こっちはまだH脚に到着していない」ライデン
「ひとりで大丈夫か?」ライデン
「スティルマン、そっちの方はどうだ?」ライデン
「一体何が?」ピーター
「まだわからん。もう少し時間をくれ……」ライデン
「爆弾は同じ方法で冷却すればいいのか?」ライデン
「大佐……あの女はいったい……」ライデン
「特質?」ライデン
「そんな馬鹿な」ローズ
「ジャック、気をつけて……」ライデン
「何か方法はないのか?」大佐
「逃げるしかないな」ライデン
「レールガンだって?」ライデン
「そんな物が実用化されているとは……」ライデン
「あれのどこが試作品なんだ!」ライデン
「だが奴のは暴発なんか……」ライデン
「そんな……」ライデン
「始末におえない武器だってこともな」ローズ
「気をつけて、ジャック!」ライデン
「大佐、ファットマンの爆弾は?」ライデン
「こっちもどうしようもないぞ」大佐
「わからん」ライデン
「奴等は本当にただのテロリストなのか?」ローズ
「ボムブラストスーツ?」ライデン
「そんな物を、しかも片手で扱うなんて?」大佐
「奴はデッドセルだぞ」ライデン
「……」ライデン
「大佐、爆弾はどこにある?」ローズ
「急いで、ジャック!」ライデン
「いや、まだだ……」大佐
「雷電、爆弾は?」ライデン
「まだだ……」ローズ
「ファットマンの体の下は?」ライデン
「何だって? そんな訳ないだろ」ローズ
「わからないじゃない」ライデン
「根拠は?」ローズ
「ないけど」ローズ
「……」ライデン
「しかし……(納得いかない)」大佐
「大統領を救出するんだ」ライデン
「手がかりがない……」プリスキン
「若いの、大丈夫か?」ライデン
「プリスキン!? 無事だったのか?」プリスキン
「なんとかな……しばらく気を失っていたらしい」ライデン
「よく生きてたな」プリスキン
「仲間に助けられた」ライデン
「仲間?」プリスキン
「爆弾はどうなった?」プリスキン
「そいつは良いニュースだ」ライデン
「シェル2の様子は?」ライデン
「有毒物質の発生は?」プリスキン
「何?」ライデン
「え?」ライデン
「……(納得行かない)大統領や人質は?」ライデン
「早く人質を退避させなければ」ライデン
「救命ボートみたいな物は?」ライデン
「ヘリで脱出しかない?」ライデン
「1回では無理だな」プリスキン
「往復するしかない」ライデン
「ヘリの操縦はできるのか?」ライデン
「大統領は?」プリスキン
「わからない。そっちは任せる」プリスキン
「お前の、だろう? 勘違いするな」ライデン
「何?」プリスキン
「じゃあな」ライデン
「誰だっ!」忍者(オルガ)
「ふむ、そう思いたければそれでもいい。ここでは目に付く」忍者(オルガ)
「ついて来い!」ライデン
「お前もFOXHOUNDなのか?」忍者
「敵でも味方でもない」忍者(オルガ)
「俺は『らりるれろ』の使者……」忍者(オルガ)
「こちらの方が都合が良い」ライデン
「……都合?」忍者(オルガ)
「人に聞かれる心配がない」ライデン
「ああ……なぜ俺に接触を?」忍者(オルガ)
「情報供給も含め、おまえをサポートするように言われている」ライデン
「誰に?」忍者(オルガ)
「……」ライデン
「なぜ正体を明かさない?」忍者(オルガ)
「お前が知る必要はない」ライデン
「必要あるかどうかは俺が決める」忍者(オルガ)
「お前に判断する資格は与えられていない」ライデン
「……」忍者(オルガ)
「代わりに知る必要があることを教えてやろう」忍者(オルガ)
「大統領の居場所だ」ライデン
「何?」忍者(オルガ)
「正確には大統領の居場所を知っている人間……」ライデン
「誰だ?」ライデン
「シークレット・サービス?」ライデン
「……なぜ俺にそんなことを教える?」忍者(オルガ)
「同じ言葉を何度言わせる気だ?」忍者(オルガ)
「無論だ。しかしお前は信じざるを得ない。そうだろう?」ライデン
「……」忍者(オルガ)
「他に手がかりがあるのか?」ライデン
「……人質はどこにいる?」忍者(オルガ)
「ふふん(エイムズを探す気になったようだな、という含み笑い)」ライデン
「その男の特徴は?」忍者(オルガ)
「男とは限らない。女かも知れない。俺も会ったことはない」ライデン
「それでどうやって探せと言うんだ?」忍者(オルガ)
「聞こえるはずだ」ライデン
「聞こえる?」ライデン
「ひとりひとりの胸に耳を当てろと?」忍者(オルガ)
「いや、それでは聞こえない。見張りにも見つかるだろう」ライデン
「……どうしろと言うんだ?」忍者(オルガ)
「指向性マイクを使え」忍者(オルガ)
「中央棟のどこかにあるはずだ」忍者(オルガ)
「これを使え!」忍者(ダーパ)
「このカードは忍者(オルガ)
「これを着るんだ」ライデン
「テロリストの服装?」ライデン
「変装しろと?」忍者(オルガ)
「さらに、服装だけでは奴らの目を誤魔化せない」ライデン
「武器の事か?」忍者(オルガ)
「AKが必要だ」ライデン
「奴らはAN94を持っていたが?」忍者(オルガ)
「中央棟に配備されている兵士は、AKを装備している」忍者(オルガ)
「忍者(オルガ)
「それと……」ライデン
「まだあるのか?」忍者(オルガ)
「ライデン
「バイオメトリックス……」忍者(オルガ)
「急いだ方がいいぞ。奴等には核がある」忍者(オルガ)
「それも奴等は手に入れている」忍者(オルガ)
「それは既に奴等の手中にある」ライデン
「何!?」ライデン
「偽装!? いったい何の?」忍者(オルガ)
「ここには……メタルギアがある……」ライデン
「(驚き)メタルギアが!?」ライデン
「どういうことだ?」忍者(オルガ)
「ふふん(嘲笑)」忍者(オルガ)
「後はエイムズに聞くんだな」ライデン
「これは?」忍者(オルガ)
「持っていて損はない」忍者(オルガ)
「コントローラの振動をオンにしておけよ」ライデン
「おい、携帯なんて何に使う?」ライデン
「大佐、今の男は何者だ?」大佐
「我々の仲間ではない」ライデン
「大佐、俺に何を隠している?」ライデン
「……」ライデン
「あの男の言うことを信じろと?」ライデン
「それが指令か?」ライデン
「……了解」ローズ
「ジャック、ちょっといい?」ライデン
「ローズ?」ライデン
「どうだった?」ローズ
「スネークの墓を見つけた」ライデン
「それで遺体は?」ライデン
「結果は?」ローズ
「スネークを語る偽物」ライデン
「そうか……(がっかり)」アナウンス
「網膜パターンが一致しません」アナウンス
「網膜パターンが認識できません」ライデン
「あんたがエイムズだな?」ライデン
「そのままで聞くんだ」ライデン
「いいか、テープを外す、騒ぐな」ライデン
「シークレット・サービスだな?」ライデン
「なに?(当惑)」エイムズ
「大統領の居場所を知りたいんだろう?」ライデン
「ナノマシン経由か」オセロット
「ちっ!」エイムズ
「聞こえるか?」ライデン
「大丈夫だ」ライデン
「あんた、本当に大統領の居場所を?」ライデン
「シェル2中央棟の1F……」ライデン
「今もそこにいるのか?」エイムズ
「いや、今は反応がない」エイムズ
「?」エイムズ
「何のことだ?」ライデン
「なぜそう言い切れる?」エイムズ
「ブラックケースだよ」ライデン
「生体データ?」エイムズ
「入力は脳波・心拍数等が通常の状態でなければ無効になる。薬物や脅迫 で入力させることはできない。つまり大統領本人が、自分自身の意志で 直接入力しなければ入力は認められない仕組みになっている」ライデン
「だから奴等は大統領を殺さない……?」エイムズ
「少なくとも核を撃つまでは、な」ライデン
「なぜ海上除染施設にメタルギアが?」ライデン
「……」エイムズ
「全て偽装だ。原油汚染も、その原因となったタンカーの沈没も。何もか もな。この『ビッグ・シェル』は新型メタルギア開発を行うために建造 された。今回の視察も、その進捗を確かめるためのものだった……」エイムズ
「待て!」エイムズ
「見ろ、スネークのお出ましだぞ」ライデン
「あいつが?」エイムズ
「そのマイクで盗聴してみろ」エイムズ
「マイクを奴等の方に向けろ」エイムズ
「マイクを奴等に向けるんだ」エイムズ
「それで聞こえるのか?」エイムズ
「どこに向けているんだ?」エイムズ
「そっちじゃない。奴等の方を狙え」オセロット
「キング……」オセロット
「ファットマンが死にました」オセロット
「なぜ我々を裏切ったと思います?」オセロット
「背後を調べさせます」オセロット
「念のためです。例の侵入者のこともあります」ソリダス
「シェル2の被害は?」オセロット
「ありません」ソリダス
「大統領は?」オセロット
「わかっています……」ソリダス
「いつもの手か?」ソリダス
「ふん……」オセロット
「私は知らん……」オルガ
「(ソリダスに)あなたも?」ソリダス
「今調べている」オセロット
「仲間を疑うな! オルガ」オセロット
「2年前の事をまだ言うか?」オセロット
「オルガよ、この私を疑うのか!」オセロット
「意味深だな、オセロット
「セルゲイの娘よ。いいか、私に銃は向けるな」オセロット
「ふん……」ソリダス
「いいか、仲間割れはよせ!」オルガ
「ちっ!!」オセロット
「う、うグっ!!」ソリダス
「また始まったか?」オセロット
「この右腕が……リキッドめ!?」オセロット
「俺に復讐しようとでも!!!」オセロット
「……フランス人など信用ならん」オセロット
「わかりました、キング」エイムズ
「そう言っているな」ライデン
「スネークは死んだのでは?」ライデン
「もう1人?」エイムズ
「いや……まさかな」エイムズ
「それより、奴等は何を?」ライデン
「コード入力は終わったと言っていた……」エイムズ
「やはり……」エイムズ
「ああ」エイムズ
「そうなるな」ライデン
「一体なぜ?」ライデン
「……人形?」エイムズ
「要求?」ライデン
「現金300億ドル……」ライデン
「大量虐殺が!?」ライデン
「核爆発による電子機器の破壊か?」ライデン
「『エイムズ
「私のポケットを探れ。早く!」エイムズ
「おい、奴が来る!AKに持ち替えろ!」オセロット
「貴様、どこの者だ?」敵兵
「顔を見せろっ!」オセロット
「何をしてる?」エイムズ
「な、何の事だ?」エイムズ
「くっ……」オセロット
「残念だったな。任務は失敗だ」オセロット
「それはどうかな?」オセロット
「ど、どうしたっ!?」エイムズ
「き、貴様……図ったな……」エイムズ
「そうか、オセロット、貴様……」オセロット
「お前、どこのチームだ?」ライデン
「……」オセロット
「顔を見せろっ!」オセロット
「おい、こいつは誰だっ?」オセロット
「誰だっ!」オセロット
「ふん、やっと会えたな!」人質A~D
「(さるぐつわをされた状態での悲鳴)!」オセロット
「撃つな! 人質に当たるっ!!!」忍者
「早く逃げろっ!」オセロット
「お前は? くたばったはず!?」忍者
「ここは任せろ!」放送
「繰り返す……」大佐
「偽装だったとはな……」ライデン
「大佐! 一体何を隠している!!」ライデン
「……」ライデン
「しかし大統領は奴等と……」ライデン
「……」ライデン
「……」ライデン
「わかった……」プリスキン
「雷電、聞こえるか!」ライデン
「プリスキンか? 今までどこに?」ライデン
「大統領の手がかりを得た」プリスキン
「どこだ?」ライデン
「シェル2の中央棟の1Fにいるらしい」ライデン
「わかった。これからシェル2へ向かう」ライデン
「ああ、奴らが話しているのを聞いた」ライデン
「破壊しなければならない装置は?」プリスキン
「双眼鏡で見てみるといい」ライデン
「これがセムテックス……」ライデン
「これが制御装置か……」プリスキン
「雷電、いいものを手に入れたぞ」ライデン
「いいもの?」プリスキン
「敵のカサッカ(輸送ヘリコプター)だ」ライデン
「飛べるのか?」ライデン
「いや、こっちのヘリポートにはいない」プリスキン
「よし、今のうちだ。そっちへ降りる」プリスキン
「いや。そんな気配はなかった」プリスキン
「人質は何人いた?」ライデン
「もう一機のカサッカは?」ライデン
「そうか(落胆)」プリスキン
「往復するしかない」ライデン
「カサッカを操縦できるのか?」オタコン
「(OFF)準備完了だ……」プリスキン
「雷電、俺の相棒を紹介する。オタコンだ」ライデン
「オタコン?」プリスキン
「まずいっ!」プリスキン
「雷電、あとで話す」ライデン
「ローズ?」ライデン
「反メタルギア団体……」ライデン
「スネーク達はテロリストではない」ローズ
「ジャック、大丈夫?」ライデン
「遺体のDNA検査も一致」ライデン
「お前が、ボスか?」プリスキン
「違うっ! そいつはスネークではない!」プリスキン
「貴様に兄弟呼ばわりされる覚えはない!」ライデン
「スネーク?」スネーク
「雷電、どいてろっ!」ソリダス
「ふっ!!」ソリダス
「たあああああーっ!!」ライデン
「ぐぁっ!」ソリダス
「そんなものかっ! スネーク!!」スネーク
「やったか?」スネーク
「オタコン、まずい! ハリアーだ!!」ソリダス
「この世にソリダス
「闖入者どもよ! 海に沈めてやる!!」スネーク
「雷電、スティンガーだっ!」スネーク
「カサッカでは勝負にならない!」スネーク
「ハリアーを落としてくれっ!」オタコン
「スネーク、来るぞっ!」スネーク
「頼むぞっ!」ライデン
「大佐、プリスキン達は無事だった」ローズ
「うれしそうね、ジャック」ライデン
「ああ……」大佐
「雷電、奴を信用するな」ライデン
「何だって?」ライデン
「……」ローズ
「(からかうように)ジャック?」ライデン
「……なんだ?」ローズ
「またとぼけて」ローズ
「わかればよろしい」ローズ
「その言い方、何か女性差別的」ライデン
「ローズ……」ローズ
「がんばってね」ライデン
「行ってみればわかるということか……」ライデン
「大佐、エイムズというのは何者なんだ?」ローズ
「わかった。調べてみる」ライデン
「頼む」ライデン
「何かわかったか?」ライデン
「何だって?」ライデン
「どういうことだ?」ライデン
「……」大佐
「まだ調査中だ」ローズ
「ごめんなさい、ジャック」ライデン
「ああ。実はかなりきついんだ……」ローズ
「はい!?」ライデン
「(あきれ)大佐……」ローズ
「(あきれ)信じられない……」ライデン
「どうすればいい?」ライデン
「大佐、この扉は……」大佐
「わからん」ローズ
「妙に趣味的ね……」ライデン
「何だ、この鳥は……?」大佐
「オウムだろう」ライデン
「随分詳しいな」ローズ
「飼ってたことあるから」ライデン
「そうだったんだ」ローズ
「話したことなかった?」ライデン
「ああ。初めて聞いたよ」ローズ
「そうだった?」ライデン
「……ローズ?」ローズ
「ジャック」ライデン
「なんだ?」ライデン
「ああ。そうしよう」ローズ
「がんばって」ライデン
「もし間違ったら?」ローズ
「中央棟のB2は調べてみた?」大佐
「度し難いな……」ライデン
「ああ……いや、これは……」ローズ
「なにが「これは」よ!?」ローズ
「なんですって!?」大佐
「あ、いや……」大佐
「ローズ君……」ライデン
「……大佐、俺は間違っているのか……?」ライデン
「……そうなのかもしれないな……」大佐
「わかってくれたか」ライデン
「ああ」ライデン
「言われるまでもないさ」ライデン
「大佐……」大佐
「……なんだ」ライデン
「それ、冗談……」大佐
「……」ライデン
「じゃないみたいだな……」ライデン
「了解」ライデン
「プリスキン、聞こえるか?」スネーク
「どうした、雷電?」ライデン
「実は……忍者の格好をした男に出会った」スネーク
「忍者?」ライデン
「ああ、心当たりは?」スネーク
「(皮肉)ふん。聞き分けの良いことだな」ライデン
「なぜそう言い切れる?」スネーク
「ありえないからだ」ライデン
「……」スネーク
「気をつけろよ。いいな」スネーク
「エイムズ?」ライデン
「知っているのか?」スネーク
「いや……」ライデン
「何か知っているのなら……」ライデン
「……」大佐
「ローズ君」ライデン
「……それはそうだな……」ローズ
「それは記録になかった」ライデン
「……」ライデン
「……」ライデン
「ああ……」ローズ
「仲間割れ?」ライデン
「……」ライデン
「了解……」ライデン
「奴はその再興を?」ローズ
「そんなことになったら……」ライデン
「世界的な大混乱は避けらない」ライデン
「彼女は今?」スネーク
「ライデン
「知っているのか?」スネーク
「いや……。それがどうかしたのか?」スネーク
「……そうか……」ライデン
「何か知っているか?」ライデン
「……ああ……そうだな……」ライデン
「どうすれば?」スネーク
「PSG1で制御装置を狙撃するんだ」スネーク
「お前よりも実戦経験は豊富だろうな」スネーク
「一見鈍重だが動きは素早いぞ」オタコン
「そのおかげで武装も大幅に増えている」ライデン
「どうすれば?」オタコン
「チャフ・グレネードを使えばいい」スネーク
「雷電! どこを狙ってるんだ!?」スネーク
「ふざけるな!!」スネーク
「お前、俺達に何か恨みでもあるのか!!」ライデン
「大丈夫か!?」スネーク
「何か来るぞ!」ソリダス
「目をやられた(喜んでいる)」ソリダス
「行けっ! ヴァンプ!!」オタコン
「何? あれ?」スネーク
「海面を、走っている……」スネーク
「雷電、大丈夫か?」ライデン
「そっちはどうなんだ?」スネーク
「どうにか着陸した」ライデン
「ヘリは無事か?」スネーク
「修理の時間が必要だ」ライデン
「そうか……」スネーク
「大統領を頼むぞ」ライデン
「あぁ、ちょっと?」スネーク
「何だ?」ライデン
「あんたが、スネークなのか?」スネーク
「……」ライデン
「死んだはずだ……」スネーク
「伝説?」スネーク
「……」ライデン
「なぜ再び戦場に?」ライデン
「……」ライデン
「なぜ……遺体のDNA検査では」ライデン
「リキッドの遺体」スネーク
「そういうことだ」ライデン
「……」ライデン
「君らは本当に非政府組織なのか?」オタコン
「ああ、僕らは民間の反メタルギア組織さ」ライデン
「なぜそんな危険な事を?」スネーク
「4年前の俺もそう思っていた」ライデン
「何を」オタコン
「我々人類の間違い」ライデン
「君らが未来を変える?」スネーク
「そこまで自惚れてはいない」スネーク
「そうかもな」オタコン
「僕らの組織『フィランソロピー』が情報を手に入れたんだ。ここで新型 メタルギア開発が行われていて、テロリストがそれを襲撃しようとして いるっていうね。タレコミなんかとは違う、信頼できる情報だった」ライデン
「だからあんた達はここに?」オタコン
「ああ……。それと、個人的な理由……」ライデン
「これはミッションだ」ローズ
「大丈夫、ジャック?」ライデン
「かろうじて……」ライデン
「ああ、悪気はないんだが」ライデン
「祈ってくれ、俺が無事で帰れるように」ライデン
「心強いよ、ほんと。この状況ではね」ローズ
「ジャック、ライデン
「大佐、メタルギアはもう起動してしまった……」(雷電とユーザには 「新型メタルギア」はRAYのことだと思わせておく。あのRAYはオ セロットがタンカー編で盗んだものなので、前から起動している)大佐
「そうかも知れん」ライデン
「かも知れん?」大佐
「決して気を許すな」ライデン
「なぜ?」ローズ
「落ち着いて!」大佐
「そうだ、冷静になれ」大佐
「……」ソリダス
「(OFF)冷静になれ、オルガ!」オルガ
「ちいっ!」オルガ
「オセロットはどこに?」ソリダス
「(OFF)こちらにはいない」オルガ
「あの男、信用できない」オルガ
「わかったわ、私もそっちに戻る」オルガ
「ヘリは?」オルガ
「スネーク……」ソリダス
「(OFF)もうひとりの男は?」オルガ
「悪運は強いみたいね」ソリダス
「(OFF)わかった……(スイッチ音)」ソリダス
「(OFF)高圧電流のスイッチを入れた」オルガ
「素手では壊せないわ」ソリダス
「(OFF)わかった、早く戻って来い」オルガ
「それと、いい?」ソリダス
「(OFF)何だ?」ソリダス
「(OFF)ロシアの再建はいいのか?」ソリダス
「(OFF)好きなようにしろ」ソリダス
「(OFF)お互い様だ……」ライデン
「大統領が軟禁されている部屋に到着した」大佐
「そこは大丈夫か?」ライデン
「どうすればいい?」ライデン
「電源パネルを破壊する?」大佐
「そうだ」ライデン
「しかし、中には入れそうもない」ライデン
「ああ……ダクトの穴なら……」ライデン
「わかった」ライデン
「ジョンソン大統領……」ライデン
「なぜ俺を(知っている)?」ライデン
「怪我は?」大統領
「変わった奴だな」ライデン
「?」ライデン
「?」ライデン
「何を(言っている)?」大統領
「……(ちょっと考える)」ライデン
「何をするんです?(戸惑い)」ライデン
「わかりました」ライデン
「聞こえますか?」ライデン
「……やはりあなたは奴等と……?」ライデン
「裏切られた?」大統領
「権力に加わるためだ」ライデン
「大統領
「いや、私は外様だよ」ライデン
「?」ライデン
「『愛国者達』?」大統領
「この国の真実だよ」ライデン
「?」ライデン
「そんな(話は信じられない!)……」ライデン
「宇宙防衛は議会から……」大統領
「それも『愛国者達』の演出だよ」ライデン
「……いや……」ライデン
「……」ライデン
「そういう意味では……」ライデン
「代償?」ライデン
「……?」ライデン
「それがテロを起こした理由?」ライデン
「……だった、とは?」ライデン
「どういうことです?」ライデン
「?」ライデン
「……ソリダスとは、一体何者なんです?」ライデン
「4年前……シャドーモセス事件?」ライデン
「辞任ではなかったのですか?」ライデン
「あなたの選挙戦は……?」ライデン
「?」ライデン
「暗殺か(つい敬語を忘れる)!?」ライデン
「時?」大統領
「いや、まだだ」ライデン
「?」ライデン
「では新型メタルギアとは?」大統領
「ここだ」ライデン
「え?」ライデン
「何だって!!(敬語を忘れる)」ライデン
「アーセナル?」ライデン
「量産型……ですって?」ライデン
「……そんな馬鹿げた兵器を一体……」大統領
「兵器? それは違う」ライデン
「?」ライデン
「何からです?」ライデン
「?」ライデン
「本質?」ライデン
「取り引き? だが奴は……」ライデン
「ライデン
「ライデン
「この下は浸水しているのでは?」大統領
「急げ! 通信をとくぞ」大統領
「……これを彼女に渡せ」ライデン
「何です?」ライデン
「コンピュータ・ウイルス?」ライデン
「どうしてあなたがこんなものを?」ライデン
「?」大統領
「さあ、私を殺せ!」ライデン
「何をするんです?」ライデン
「やめろっ!(敬語を忘れる)」大統領
「(悲鳴)」オセロット
「喋り過ぎだ、大統領……いや、今や元大統領」ライデン
「なぜだっ! なぜ大統領を!!」オセロット
「手元が狂った……とでも言っておこう」オセロット
「また会おう、運び屋……」ライデン
「何を……?」ライデン
「大佐、大統領が死んだ……」ライデン
「俺はこれからどうすれば?」ライデン
「彼自身がテロに荷担していたとしても?」ライデン
「……」ローズ
「ジャック、私もそう思う……」ライデン
「……」ライデン
「……」ローズ
「急いで、ジャック!」ライデン
「……」ライデン
「……了解」スネーク
「雷電、そっちはどうだ?」ライデン
「スネーク? ……大統領が殺された!」スネーク
「何だって?」ライデン
「すまない」スネーク
「どういうことだ?」スネーク
「ああ」ライデン
「……(不満)なぜ教えてくれなかった?」スネーク
「聞かれなかったからな」ライデン
「……いつからそれを(知ってたんだ)?」ライデン
「……」スネーク
「これが2年前、俺が撮った写真だ」スネーク
「2年前のハドソン川……」スネーク
「今思えば、疑うべきだった……」スネーク
「奴も、な」(奴=リキッド)ライデン
「奴?」スネーク
「死んだはずの男だ」ライデン
「裏切り?」ライデン
「よく無事だったな?」スネーク
「オタコンが小型艇を用意してくれていた」ライデン
「なぜスネークなんだ?」オタコン
「ああ、ある程度はね」ライデン
「なるほど(やや腹立ち)」オタコン
「スネークは彼らが選択した英雄ではない」ライデン
「それで、汚名を残そうとした?」ライデン
「ゴルルコビッチ大佐も、娘のオルガも?」オタコン
「全てはオセロットが仕組んだ」オタコン
「いや、彼は当時地下に潜っていた」ライデン
「では『愛国者達』が?」ライデン
「……(さっぱりわからない)」スネーク
「雷電、エマの所に急いでくれ」オタコン
「そう。僕の妹だ」ライデン
「彼女はここで何を?」ライデン
「……(考え込む)」オタコン
「雷電、彼女を頼む」ライデン
「わかった」ライデン
「原因は?」ライデン
「どこに?」ライデン
「恨み?」ライデン
「警察は?」ライデン
「エマは事故の原因を?」大佐
「それはわからん」ライデン
「心配するな、彼女は助ける」オタコン
「彼女、水が苦手なんだ」ライデン
「水が?」ライデン
「泳げなかったのか?」ライデン
「何してたんだ?」オタコン
「その時、僕は……」ライデン
「エマは助かったんだろう?」ライデン
「それがトラウマになって、泳げないと?」オタコン
「なんとか彼女を勇気づけてやってくれ」オタコン
「カモフの修理にまだ時間がかかる」スネーク
「悪いが手が離せない。エマの事は頼む」オタコン
「頼むよ」ライデン
「わかった」ライデン
「やはり生きていた!?」ヴァンプ
「あいにく地獄が満員でな……」ライデン
「ふっ!(気合の声)」ライデン
「なっ!!」ヴァンプ
「ふふふ(うれしそう)……やはり……」ライデン
「待ち伏せ?」ライデン
「エマは無事なんだな?」ライデン
「くっ!」ライデン
「俺はやってない!?」ライデン
「純粋水爆?」ライデン
「狂ってる……」ヴァンプ
「聞いた通りだ。アーセナルは動き出した」ライデン
「くそっ!」ライデン
「なぜそれを?」(オセロットが教えた)ヴァンプ
「あの世行きだ」ヴァンプ
「さあ、来いっ!」ヴァンプ
「フウウゥウ!」スネーク
「ああ、聞こえた。人質の救出は後回しだ」ライデン
「俺はエマを助け出す」スネーク
「わかった。俺達は電算室を確保する」ライデン
「あんたの相棒でもダメなのか?」スネーク
「そういうことだ。エマを連れて来てくれ」オタコン
「……」ライデン
「どうした?」ライデン
「だからすぐ会えるじゃないか」オタコン
「いや、僕には彼女に会う資格はないんだ」ライデン
「わかった」エマ
「(悲鳴)!」ライデン
「どうだ? 大丈夫か?」エマ
「あなたは?」ライデン
「俺は雷電……助けに来た」エマ
「助けにっ!?」ライデン
「よし、それじゃこうしよう?」ライデン
「君にもナノマシンが?」エマ
「?」ライデン
「どうなんだ?」ライデン
「それじゃあ(体内通信が)可能だな」ライデン
「聞こえるか?」エマ
「体内通信?」ライデン
「そういうことだ」ライデン
「大統領」エマ
「お兄ちゃん?」ライデン
「とにかく、ここを出よう!」ライデン
「いつ浸水するかわからない」ライデン
「……(エマの可憐さにしばし見とれる)」ライデン
「急ごう!」エマ
「だから、ここに……」ライデン
「ああ。君を助けるために」エマ
「イヤっ! 水は嫌い!」エマ
「泳げないっ!」ライデン
「君は泳げるんだ」エマ
「嫌……」ライデン
「大丈夫。君は(潜在的に)泳げるんだ」ライデン
「わかった、目を閉じて、俺に捕まってろ」ライデン
「ああ、そうだ」エマ
「どれくらい?」エマ
「……ホントに?」ライデン
「嘘じゃない、俺が潜ってきたんだ」ライデン
「エマ、こうしよう」ライデン
「俺の心臓に耳を当てておくんだ」エマ
「心臓?」ライデン
「苦しくなったら、合図をくれ」エマ
「そしたら?」ライデン
「できる限り、急いで向こうまで行く」ライデン
「しっかり捕まっておけ」ライデン
「さあ、いくぞ!」エマ
「目をつむってるだけね」ライデン
「さぁ、深呼吸して……」ライデン
「いち、に、さん……」エマ
「待って!」ライデン
「何だ?」エマ
「眼鏡、外しておく」ライデン
「コンタクトとかにしないのか?」エマ
「目は悪くないから……」ライデン
「?」エマ
「これ、伊達眼鏡なの」ライデン
「今時の女の子らしくないな」ライデン
「初恋か何か」ライデン
「さあ、いくぞ!」ライデン
「よくがんばったな」ライデン
「仲がよかったんだな?」エマ
「ええ……昔の話……」ライデン
「ごっこ遊び?」大佐
「雷電、どうだ?」ライデン
「ああ、憶えている」ライデン
「わかった」スネーク
「雷電、電算室に侵入した。どうだ?」ライデン
「エマは無事だ。これからそっちへ向かう」オタコン
「よかった……」ライデン
「それじゃ、エマに代わる」オタコン
「えっ、EEに……」ライデン
「俺の体内通信を中継する」ライデン
「代わるぞ?」オタコン
「(探るように)EEかい?」エマ
「お兄ちゃん……」オタコン
「EE……」エマ
「……やっぱり(落胆)」エマ
「……」オタコン
「EE?」オタコン
「違う。そうじゃない」スネーク
「2人とも、やめるんだ」オタコン
「……(少し救われる気持ち)」エマ
「誰?」スネーク
「エマ、俺はオタコンの友人だ」スネーク
「兄妹喧嘩なら、あとでしろ」エマ
「兄妹喧嘩じゃないわ!」エマ
「う、うん」ライデン
「わかった、スネーク。エマを連れて行く」オタコン
「雷電……頼む……」ライデン
「わかった。任せてくれ」ライデン
「大統領からディスクを預かったんだ」ライデン
「え?」ライデン
「……」エマ
「大統領はどうしたの?」ライデン
「大統領は……死んだ」ライデン
「『G.W』が何だか知ってるのか?」ライデン
「……(意外)」ライデン
「いや……」ライデン
「エマ、いいかい?」エマ
「ええ、大丈夫……」ライデン
「一体、どういう物なんだ?」ライデン
「何だそれは?」ライデン
「?」ライデン
「ああ……少しは」エマ
「それは一例に過ぎない。政治家の醜聞、企業の不正……。今までなら 『愛国者達』の力で隠されていた事実が簡単に暴かれてしまう。現行 のシステムでは個人から発信される情報を抑えきることは出来ないの」ライデン
「誰かが気づくはずだ」ライデン
「ばかな……」ライデン
「ありえない」ライデン
「3万から4万個?」ライデン
「嘘だ!」ライデン
「……研究機関なら(気づくはずだ)……」ライデン
「え?」エマ
「……(照れ)」ライデン
「わかるよ」ライデン
「どういうことだ?」ライデン
「ライデン
「そんな馬鹿な……」ライデン
「……」ライデン
「え?」ライデン
「あのうるさい鳥?」ライデン
「あれなら無事だ」ライデン
「ここでもそれを?」ライデン
「さあ、そろそろ行こう?」ライデン
「今度はさっきよりも長いぞ」エマ
「がんばってみる」ライデン
「それと目は絶対あけるな」エマ
「何かあるの?」ライデン
「死体が浮いてる」エマ
「!?」ライデン
「だが、その後は暗闇だ。何も見えない」ライデン
「その頭に挿してる棒は?」エマ
「これ?」エマ
「ヌリバシ」ライデン
「さあ、行くぞ!」ライデン
「くそっ!」エマ
「どうしたの?」ライデン
「困った……」エマ
「はいっ!!」ライデン
「どうして?」ライデン
「もっと早く言って欲しかったな」ライデン
「……聞いていいか?」エマ
「何?」ライデン
「高い所は苦手か?」ライデン
「これからハシゴで下に降りる」エマ
「どれくらい?」ライデン
「ほんの少しだ」ライデン
「……40メートル……くらいかな」エマ
「……」ライデン
「いけるか?」ライデン
「足の具合は?」エマ
「1人で歩けるわ」ライデン
「よし、俺のあとについて来るんだ」エマ
「きれいな夕日……」ライデン
「再び太陽を拝めるよう、がんばろう」ライデン
「人ひとり通るのが限界だ……」ライデン
「エマ、体重は?」エマ
「いきなり、失礼ね?」ライデン
「君独りなら、渡れそうだな」ライデン
「こちら雷電、聞こえるか?」スネーク
「ああ、どうした?」スネーク
「エマは歩けそうか?」スネーク
「オイルフェンスだからな」ライデン
「サイファーと見張りが数人いる」スネーク
「雷電、PSG1を持ってるだろう?」ライデン
「ああ」スネーク
「そこから狙撃するんだ」ライデン
「それはありがたい」スネーク
「狙撃の腕に自信は?」ライデン
「大丈夫だ、このシチュエーション」ライデン
「わかった」スネーク
「今から、E脚へ向かう」ライデン
「エマ、聞こえるか?」エマ
「ええ……」ライデン
「俺がここから君の進路を切り開く」エマ
「どうやって?」ライデン
「狙撃だ」エマ
「私に当たるんじゃ?」ライデン
「俺を信じろ」ライデン
「もう泳げる。いや、さっきは泳げた」エマ
「わかった」ライデン
「準備は良いか?」エマ
「良くなくても」ライデン
「行ってもらう」ライデン
「さあ、行くんだ。君ならきっとできる」スネーク
「こちらスネーク、聞こえるか?」ライデン
「ああ、聞こえる」大佐
「奴いわく、な」ライデン
「何だって?」ライデン
「またシミュレーションか……」ライデン
「だがさっきの攻撃で連絡橋は……」ライデン
「大佐、レーダーが効かない」ローズ
「大丈夫よ、がんばって!」大佐
「そのようだな」ライデン
「ローズ……」ライデン
「他には?」大佐
「他?」ライデン
「ああ。他には?」ローズ
「どうしてそんなに気にするの?」ライデン
「いや……」ローズ
「……ジャック……?」ライデン
「いや、そういう意味じゃ……」ライデン
「なぜだ?」ライデン
「テロリスト達が?」ライデン
「そうか、あれもリハーサルだったのか」スネーク
「ああ」ライデン
「中尉っていうのも……」スネーク
「デタラメだ」ライデン
「アルゴンクイン語?」ライデン
「昔から大佐
「ああ」ライデン
「スネークはテロリストではなかった」ローズ
「うれしそうね?」ライデン
「ん?ああ……」ライデン
「何だって?」大佐
「仲間割れじゃないか?」ライデン
「……似てないか?」大佐
「何だって?」ライデン
「シャドーモセス事件とだ」大佐
「馬鹿な……」大佐
「考え過ぎだ」ライデン
「……」大佐
「いや、まだだ……」ライデン
「だが大統領は……」ローズ
「ジャック、データはないの」ライデン
「オタコン?」ライデン
「……すっかり騙されていたって訳か……」ライデン
「大佐にじゃない! あんた達にだ」ライデン
「……」ライデン
「……奴は何て?」オタコン
「単純軟弱石頭」オタコン
「あ、いや悪い意味じゃないと思うよ」ライデン
「はっ、どうだか?」ライデン
「何だ?」オタコン
「今、隣にいる」ライデン
「……あんたの?」オタコン
「ああ」ライデン
「話も?」オタコン
「聞いてる」スネーク
「……(無言でにらみつける)」ライデン
「に、任務に戻る……」ライデン
「大佐、B1は完全に浸水しているようだ」大佐
「泳いで進むしかないな」ライデン
「大佐、ここから見えるのが……」ライデン
「……」ローズ
「ジャック?」ライデン
「……」ローズ
「ジャック!」ライデン
「ああ、ローズか? 何だ?」ライデン
「いや、その……敵地偵察だよ」ローズ
「説得力、全然ない」スネーク
「誰かが仕掛けたからだろう」ライデン
「……ああ……」スネーク
「お前がいるフロアの北東部だ」スネーク
「まずは南の方に泳いで行くんだ」スネーク
「第二ろ過室はその北だ。北に向かえ」スネーク
「そうか……」ライデン
「俺を待っていた」スネーク
「……ああ」スネーク
「影縫い? 忍術か?」オタコン
「いや、多分一種の催眠術だろうね」ライデン
「催眠術?」ライデン
「どうすればいい!?」ローズ
「まさかもう別の場所に……?」大佐
「いや、そうは思えん」オタコン
「雷電、急いでくれ。EEを頼む!」ライデン
「スネーク、エマの姿が見当たらない……」オタコン
「EE……」オタコン
「原理的にはレーザー核融合と同じだ」オタコン
「それがもう実用段階にあったとはね……」ローズ
「かわいそう。守ってあげてね」ライデン
「わかってる」ローズ
「……ジャック、何考えてるの?」ライデン
「(すっとぼけ)いや、何も」ローズ
「ふーん……(疑っている)」大佐
「雷電、どこに行く?」大佐
「エマの所に戻るんだ!」オタコン
「いいかい、雷電。エマと話させてくれ?」ライデン
「喧嘩はよせよ」オタコン
「ああ、わかってる」オタコン
「EEかい?」エマ
「ええ。何?」エマ
「……」オタコン
「あれは仕方がなかったんだ」オタコン
「EE……そうじゃない」オタコン
「違う。僕が家を出たのは……」オタコン
「僕が犯罪者?」オタコン
「それは……」スネーク
「そこまでにしておけ……」スネーク
「どうした、雷電?」ライデン
「ああ」スネーク
「オタコンか?」エマ
「うん……」スネーク
「今代わる」オタコン
「ああ、何だい?」スネーク
「そこまでだ」ライデン
「スネーク……」エマ
「ちょっと代わって!」ライデン
「ああ……」エマ
「え?……ええ……」スネーク
「どういう用件だ?」スネーク
「じゃあ、何のためにあるんだ?」スネーク
「自分の欲のためにか?」スネーク
「その夢はなんだ?」スネーク
「復讐?」スネーク
「くだらん理由だ……」ライデン
「……それくらいにしておこう」スネーク
「聞かなかったことにする」スネーク
「エマ!」エマ
「!?(気おされる)」スネーク
「心にもないことは口にしない方がいいぞ」エマ
「……」スネーク
「それくらいにしておけ」エマ
「うん……」ライデン
「……」オタコン
「僕の妹になにするんだ!」ライデン
「どうかしたのか?」ライデン
「何だって?」ライデン
「スネーク、まだか?」ライデン
「スネーク?」ローズ
「そんなことしないわよね?」ライデン
「……」ローズ
「まさか……またやる気?」ライデン
「まさか!そんなわけないだろう」ローズ
「そうよね。まさか!」ライデン
「そう、まさか! はははは……」ローズ
「ふふふふ……」ライデン
「やったら?」ローズ
「ライデン
「スネーク、俺独りでは無理のようだ……」スネーク
「わかった。任せておけ」ライデン
「くっ……自信がない。スネーク、頼む」スネーク
「わかった、任せろ」スネーク
「雷電、どこを狙ってる!?」スネーク
「何を考えてるんだ!?」スネーク
「どこを狙ってる!?」スネーク
「ふざけるな!!」スネーク
「いい加減にしろ!!」スネーク
「大丈夫か……!」スネーク
「あいつ(雷電)何してる……!」スネーク
「危ない……!」スネーク
「ふぅ……」スネーク
「いいぞ……」スネーク
「もう少しだ……」スネーク
「(撃ちそこなったらしい)ちぃ……」スネーク
「(上手く当てたらしい)よし……」スネーク
「雷電! エマが刺された!」ライデン
「何てこった!!」オタコン
「傷はどうなんだ!」オタコン
「EE……」ライデン
「わかった」ライデン
「スネーク、そっちの状況は?」ライデン
「出血がひどいのか?」スネーク
「ああ……」ライデン
「わかった」ライデン
「エマは?」スネーク
「内臓をやられてる……」エマ
「お、お兄ちゃん?」オタコン
「ここにいるよ」スネーク
「ディスクは?」ライデン
「……うまくいってるのか?」オタコン
「抗体エージェント!?」スネーク
「くそっ! 接続が断たれた!」ライデン
「ウイルスは全部入ったのか?」スネーク
「いや、表示は90%で止まっている」オタコン
「エマが間違うわけがない」ライデン
「だが……」スネーク
「ウイルスはちゃんと機能するのか?」オタコン
「わからない……」オタコン
「ああ……心配するな」オタコン
「そうだな……」ライデン
「ウイルスが効かなかったら?」ライデン
「どうやって乗り込む?」オタコン
「何だ?」エマ
「……会いたかった」オタコン
「僕を恨んでるじゃ?」オタコン
「EE……それはできない」オタコン
「わるかった」オタコン
「何?」オタコン
「え?」オタコン
「EEじゃダメかい?」エマ
「……」オタコン
「……エ、マ」オタコン
「エマ?」オタコン
「エマ!? エマ!!」オタコン
「聞こえないのか!!」オウム
「おにいちゃん」オウム
「おにいちゃん」オタコン
「(号泣)」スネーク
「ここを切り離すつもりだ!」ライデン
「どうなるんだ?」オタコン
「沈む」スネーク
「人質を何とかしないと!」ライデン
「カモフの整備は?」オタコン
「済んでる」ライデン
「全員は乗れないぞ」スネーク
「乗れるだけ乗るしかない」オタコン
「彼女も……」オタコン
「連れては行けない(自分で納得)」館内放送
「これより、カウントダウンに入る」オタコン
「……なぜなんだ、ウルフ?」スネーク
「オタコン、人質を頼む」オタコン
「君たちは?」スネーク
「俺達は乗らない」ライデン
「?」スネーク
「俺達はアレに乗る」オタコン
「僕が代わりたいよ」スネーク
「おまえには、おまえの役目がある」オタコン
「ああ……」オタコン
「奴等を排除するしかない」オウム
「HALおにいちゃん……」オタコン
「あいつ(EE)……くそっ!」オタコン
「任してくれ」スネーク
「オタコン、頼んだぞ」オウム
「お兄ちゃん、会いたいよ……」オウム
「会いたいよ、会いたいよ……」オタコン
「お前も僕と同じだ……」ライデン
「大丈夫なのか? あいつ?」スネーク
「奴は強い男だ。必ずやり遂げる」ライデン
「どうやってここを開ける?」スネーク
「いいぞっ!」ライデン
「忍者? どうして?」忍者
「アレは発進してしまう」忍者
「今度こそ、しくじるな」ライデン
「スネーク、どういうことだ?」スネーク
「雷電、悪いが眠ってもらう」ライデン
「!!」スネーク
「動くな!」ライデン
「裏切ったな?」ライデン
「くそっ!」ライデン
「お前は!!」オルガ
「さぁ、覚悟はいい?」ライデン
「ぐぅ!」ローズ
「潜入データをソリダス
「生きているのか?」オセロット
「ええ、オルガが捕まえたようです」オセロット
「ゲノム情報も調べましたが正体がつかめません」オセロット
「存在しない機関ならぬ、存在しない男です」オセロット
「?」ソリダス
「起こせ」ソリダス
「久しぶりだな。オセロット
「この男をご存じで?」ソリダス
「私を憶えているよな?」ソリダス
「大きくなった……」ライデン
「……(苦しそうに喘ぐ)」ライデン
「ああああぁあ……(絶叫して喘ぐ)」ソリダス
「こいつは私の息子」ソリダス
「何もかも、私が教えてやったのだ」ソリダス
「まだ思い出さないか?」オセロット
「どうします?」オセロット
「デッドセル達は?」ソリダス
「好きにさせておけ……」ソリダス
「またか?」オセロット
「まさか、あの男もここに?」ソリダス
「予定通りな」オセロット
「『G.W』の方は順調です」ソリダス
「ふむ(満足げ)。兵員の装備は?」オセロット
「(眼帯のお陰で)ビッグボスにうりふたつですね」オセロット
「確かに。このシチュエーション、懐かしい」ライデン
「ここはどこなんだ?」オセロット
「アーセナルギアの体内だ」オセロット
「しかし、シャドーモセスの記憶の中でもある」オセロット
「もう用はすんだろう? これは返してもらった」オセロット
「邪魔が入った。また後で話そう」オルガ
「動かないで……」オルガ
「……そのままで」オルガ
「カメラで見られてる」ライデン
「一体、君は……」オルガ
「体内通信に切り替える……」ライデン
「ミスターXも忍者も……」オルガ
「そう、私」ライデン
「表向き?」オルガ
「いいえ……『愛国者達』」ライデン
「何だって!?」ライデン
「どういうことなんだ……?」ライデン
「マフィア?」ライデン
「会ったことは?」ライデン
「……はじめから組んでいたのか?」ライデン
「え?」オルガ
「ここで戦った時」ライデン
「スネークと戦った!? いつ?」ライデン
「あいつ……」ライデン
「何を言ってる?」オルガ
「S3計画……」ライデン
「?」ライデン
「どういうことだ?」ライデン
「ウイルスは?」ライデン
「効くのか?」オルガ
「わからない……」ライデン
「これを外してくれ」ライデン
「俺の装備は?」ライデン
「彼はどこに?」ライデン
「君はどうする?」ライデン
「オルガ、こんなこと……いずれはバレる」オルガ
「覚悟して」ライデン
「うぐっ!!」ローズ
「ジャック、大丈夫?」ライデン
「……本当だ」ライデン
「君に理解できるはずがない」ローズ
「……」ローズ
「でも、それは罪じゃない」ローズ
「ジャック?」ローズ
「……」ローズ
「ガンパウダー? 火薬の事?」ローズ
「そんな……」ローズ
「ジャック……(すすりなき)」ローズ
「そうじゃないわ」ローズ
「……(すすりなきが号泣に)」ライデン
「……」ローズ
「……(言葉を飲み込む/沈黙)」ローズ
「ジャック?」ローズ
「それは……(多少の照れ)」ライデン
「でも……」ライデン
「俺には……できない」ライデン
「俺には家族を創ることはできない」ライデン
「あの体験を白紙に戻すことはできない」大佐
「雷電、いいか」ライデン
「装備はスネークが持っているらしい」ライデン
「大佐、あんたは『愛国者達』の命令で?」ライデン
「またライデン
「大佐、思い出したんだ」大佐
「何だ?」大佐
「……」ライデン
「大佐、あんたは誰なんだ!?」ライデン
「それはどういう意味だ?」大佐
「いいな、雷電」ライデン
「何て言った?」ライデン
「一体、どうしたんだ?」大佐(ローズ)
「長時間プレイすると目がわるくなるわよ(母親の真似)」ライデン
「何を言ってるんだ!?」ライデン
「どうって……」ローズ
「ジャック、私よ」ライデン
「ああ、ローズか」ライデン
「さっきのことなら……すまなかった」ローズ
「違うの」ライデン
「何だ?」ライデン
「俺を監視?」ライデン
「スパイ?」ライデン
「(絶句)」ローズ
「……聞こえてる?」ローズ
「あなたと恋に落ちたのは……」ライデン
「卑劣な……」ライデン
「さぞ楽しかったろうな」ライデン
「……」ローズ
「私の気持ち……」ローズ
「悪いのは私……」ライデン
「俺はどこまでも利用された訳だ」ライデン
「俺のデータを調べ尽くしたんだろう?」ローズ
「それが任務だった」ライデン
「まんまと引っかかった訳だ」ローズ
「ジャック……」ライデン
「それを聞いて、少しは気がおさまった」ローズ
「(疑問)えっ?」ライデン
「それを信じろというのか」ローズ
「……」ローズ
「(割って入る)ジャック!!」ライデン
「え?」ローズ
「私……お腹に……お腹に……」ローズ
「私、妊娠しているの」ローズ
「あなたの赤ちゃんが」ライデン
「どうした、ローズ?」スネーク
「その格好でよく来れたな」ライデン
「スネーク!」スネーク
「待たせたな」ライデン
「ハックション!! 俺の装備は?」スネーク
「そこにある」スネーク
「よし、それでいい」ライデン
「オルガのこと、なぜ黙っていた?」スネーク
「聞かなかっただろう?」ライデン
「くっ(不快感)!」スネーク
「まだ出ていない」スネーク
「この先に量産型ライデン
「何機?」スネーク
「オルガが言うには25機」ライデン
「25機!?」ライデン
「(弱気)とても相手にできない……」スネーク
「(平然と)だがやるしかない」ライデン
「どうやって?」スネーク
「スティンガーミサイルを補給しておいた」スネーク
「そうだ、オルガからこれを預かった」ライデン
「なぜこれを?」スネーク
「さあ、行くぞ!」スネーク
「弾薬が足らなくなったら、俺のをやる!」ライデン
「あんたの弾は?」スネーク
「心配いらん」ライデン
「スネーク、待ってくれ」スネーク
「どうした?」スネーク
「どういう意味だ」スネーク
「現実感の欠如。VR訓練の影響だ」スネーク
「俺もお前と同じだ」スネーク
「俺は未来のために銃を握っている」ライデン
「俺は……どうすればいいんだ?」スネーク
「信じるものは自分で探せ」スネーク
「そして、次の世代に伝えるんだ」ライデン
「何を?」スネーク
「自分で考えろ。行くぞっ!」オタコン
「スネーク、雷電!」スネーク
「オタコン! 無事だったか?」オタコン
「うん。人質もみんなね」ライデン
「それはよかった」オタコン
「君達の方は大丈夫かい?」ライデン
「今のところは……ただ……」オタコン
「ただ?」ライデン
「大佐の様子がおかしいんだ」オタコン
「おかしい?」ライデン
「ああ……一体どうしたのか……?」オタコン
「妨害電波?」ライデン
「わからない」オタコン
「(強い疑念を感じた)……調べてみるよ」ライデン
「頼む」ライデン
「どこだ?」オタコン
「そのアーセナルの中」ライデン
「何!?」ライデン
「……」ライデン
「……どういうことなんだ?」ライデン
「嘘だ!!」ライデン
「馬鹿な……」スネーク
「雷電!」ライデン
「スネーク……どういうことなんだろう?」ライデン
「……」スネーク
「どうする? やめたければやめてもいい」ライデン
「何だって!」スネーク
「(OFF)罠だぞ!」ライデン
「ローズ!!」スネーク
「落ち着け、雷電」ライデン
「しかし!!」ライデン
「……そうか……そうだな……」スネーク
「そうだ」ライデン
「……そう……」ライデン
「……」ライデン
「……ローズも……存在しない……?」スネーク
「何を言ってるんだ? 彼女は……」スネーク
「何を?」スネーク
「結論を急ぐんじゃない!!」スネーク
「雷電!」ライデン
「フォーチュン……(まずい)」スネーク
「何?」フォーチュン
「2年前、お前が父を殺した時から私達の不幸が始まった」フォーチュン
「大切なものが皆、死んでいく……なのに私だけが死ねない」フォーチュン
「でも、ようやくそれは果たされる……」ライデン
「本当に核を撃つつもりか!?」フォーチュン
「まずはスネーク……お前からだ!」ライデン
「まずいっ!」スネーク
「ご指名は俺のようだ。お前は先に行け」スネーク
「おい、俺が楽にしてやる」スネーク
「何とかなる。この世に魔女などいない」フォーチュン
「お前なら私を殺せるとでも?」フォーチュン
「そんな戯言、誰が信じるか!」スネーク
「雷電、行けっ!!」スネーク
「うぉー!!」ソリダス
「思い出したようだな、人の殺し方を!」ソリダス
「それともS3計画の成果か……?」ライデン
「何を言っている!?」ソリダス
「……オセロットが『G.W』からS3のデータを発見した時は驚いたも のだ。だがよく考えれば悪くない計画とも言えるな。毒を持って毒を制 す……スネークの兄弟である私を倒すための刺客としては最適だ……」ソリダス
「お前の侵入、ソリッド・スネークの出現。我々の中に『愛国者達』の手 先が入り込んでいることは明白だ。作戦が最終段階に入る前にそいつを 狩り出さねばならなかった。……そのためにお前を餌に使った……」ソリダス
「それなりの相手を用意してやった」ライデン
「きりがない……」ソリダス
「(OFF)それで終わりか、ジャック?」ソリダス
「(OFF)ふん。やっと来たか」ライデン
「やめろ、オルガ。君の正体はもう……」ライデン
「どうするつもりなんだ」オルガ
「……(死の覚悟)」ライデン
「死ぬつもりか!?」ライデン
「なんてこった……」オルガ
「仲間じゃない! 家族よ!!」ソリダス
「(OFF)ほほぅ」ソリダス
「地獄に送ってやろう」ソリダス
「死ね!!!」オルガ
「ワアアアっ!!!」オルガ
「ううう……」オルガ
「生きて……お願い……」ライデン
「オルガ!!!」ソリダス
「ん?」ソリダス
「どうした!?」ソリダス
「どうなっている!!」ソリダス
「何!?」ソリダス
「どういうことだ!?」オセロット
「もしやコンピュータウイルス……」ソリダス
「『愛国者達』か!?」オセロット
「わかりません」オセロット
「(OFF)もう手遅れです!」ソリダス
「ふざけた真似を!!」ソリダス
「(気合! ぬぉぉぉぉぉぉ! 等)」ソリダス
「くそっ、『愛国者達』め……」ソリダス
「いや、お前にはまだ利用価値がある……」フォーチュン
「スネークを捕まえたわ」ライデン
「ス、スネーク?」ソリダス
「連れてこい」ライデン
「ぐっ……」ソリダス
「ジャックよ、目覚めたか?」ライデン
「う、うん?」ライデン
「ぐぅぅぅ……」ソリダス
「聞くのはこいつにではない」ライデン
「うっ」フォーチュン
「どういうこと?」ソリダス
「お前の知ったことではないな」フォーチュン
「よく言うわ。じゃあ、私も好きなようにさせてもらう」ソリダス
「アーセナルを奪う気か?」フォーチュン
「!」ソリダス
「私を出し抜くつもりだったのだろう?」フォーチュン
「……教えたのは誰? オセロット?」フォーチュン
「え……?」フォーチュン
「……随分と気前が良いのね?」ソリダス
「そうでもない」ソリダス
「アーセナルギアは決して無敵ではない。護衛の量産型メタルギアも多数 のミサイル兵器も、陸海空の支援があって初めて機能するものだ。何の 補給もなく大部隊に包囲されれば、ただの巨大な棺桶に過ぎん」フォーチュン
「……(静かな怒り)あなたの目的は一体何だったの?」ソリダス
「『愛国者達』のフォーチュン
「!?」ソリダス
「そういうことだ」フォーチュン
「……(自嘲)利用してたのね?」ソリダス
「お互い様だろう?」ソリダス
「核攻撃で奴等は倒せんぞ」ソリダス
「そうか……それがお前達の望みだったな」ソリダス
「止めはせんよ。フォーチュン
「間に合ってるわ」オセロット
「はっはっはっはっ……」フォーチュン
「(静かな怒り)何かおかしい?」ソリダス
「何を言っている?」ソリダス
「演習だと!?」ソリダス
「何!?」オセロット
「忍者の登場も私の指示によるものだ」オセロット
「あのコンピュータ・ウイルスはソリダス
「どういうことだ!?」オセロット
「ある状況であるストーリーを背負わせる。そうすることで誰でも スネークになれる。新兵でも老兵の戦果を挙げることができる……即席 で最強の兵士……その練成プログラムを作るためのデータ収集が目的 だった」フォーチュン
「……全て……計画?」フォーチュン
「私達の不幸が奴等の作為!」フォーチュン
「な、なぜ!?」フォーチュン
「なぜ?」フォーチュン
「演出?」フォーチュン
「そんな?」フォーチュン
「……いつでも死ねたのね……私」オセロット
「ん!? 心臓を外したか?」フォーチュン
「(息絶え絶えの気合)ふっ!」ライデン
「弾が……」オセロット
「そうか、思い出した。お前は心臓が右だったな」オセロット
「無駄だ。おまえの運は尽きた」ソリダス
「(気合)くぉぉぉ!」フォーチュン
「ちくしょう……」オセロット
「演習過程で出たゴミを始末するだけだ」ソリダス
「できるものかっ!」ソリダス
「(気合。でやぁぁぁぁぁぁ! 等)」スネーク
「!?」スネーク
「くっ……」オセロット
「ならばこれではどうだ!!!」スネーク
「まずいっ!!」ライデン
「フォーチュン!」ソリダス
「馬鹿な女だ! そこをどけ!」スネーク
「伏せろ!!!」オセロット
「何と! 馬鹿なっ!!」スネーク
「奇跡だ……幸運の女神」フォーチュン
「私はヘレナ・ドルフ・ジャクソン……誇り高き軍人の娘」フォーチュン
「やっと家族の元へ行ける」オセロット
「くそっ!!」オセロット
「よし、それではこれはどうだ?」スネーク
「やめろっ!」オセロット
「ん?」オセロット
「くっ、またか!!」リキッド
「兄弟達よ!!」スネーク
「リキッド!!」リキッド
「俺はずっとこの機会を待っていた」ソリダス
「まさか?」ソリダス
「オセロットに潜伏していた?」スネーク
「何!?」ソリダス
「わかるのか? 奴等の居場所が?」ソリダス
「(気合!)」リキッド
「さぁ、お別れだ」スネーク
「くそっ!」スネーク
「リキッド!! 暴走を止めろっ!」スネーク
「(雄たけび)うぉぉぉぉぉ!!!」ライデン
「スネェェェーク!!!」ソリダス
「フェデラルホールか……」ソリダス
「ふ、ふふふ……はははは」ライデン
「何がおかしい?」ソリダス
「今日は何日だ?」ライデン
「……4月30日?」ソリダス
「まさにここでな」ライデン
「そうまでして権力が欲しいか」ソリダス
「ジャック、私が欲しいのは権力ではない」ソリダス
「ジャック、よく聞け」ソリダス
「人の寿命には限界がある」ソリダス
「誰にでも寿命はある。いつかは死ぬ」ソリダス
「寿命とは何だ?」ソリダス
「それがソリダス
「私は私の記憶、私の存在を残したい」ソリダス
「歴史のイントロンにはなりたくない」ソリダス
「それが私の『子を成す』ということだ」ソリダス
「私は『愛国者達』を倒して、自由になる」ライデン
「なぜだ!? AIは崩壊したはず!?」ライデン
「お前達は一体!?」大佐(ローズ)
「ははは(笑い声)、ジャックって、ほんと馬鹿ね」ライデン
「何?」大佐(ローズ)
「ジャック、耳をかっぽじって、よく聞きなさい!」大佐(ローズ)
「遺伝子操作を始めとして、生命のデジタル化に成功したのよ」ライデン
「遺伝情報に載っていないもの?」大佐(ローズ)
「遺伝子には人類の歴史は刻まれてない」大佐(ローズ)
「それが人の歴史よ、ジャック」大佐(ローズ)
「それは進化を止める」ライデン
「違うとでも言うのか!?」ライデン
「コンテクストの生成?」大佐(ローズ)
「高価な兵器が人道的に人を殺し」大佐(ローズ)
「誰もがこう言われて育つわ」大佐
「他人には優しくしよう」大佐(ローズ)
「でも競争相手は叩きのめせ!」大佐(ローズ)
「だけど成功できる人間が一部だけなのは、初めから明らかよね……」大佐(ローズ)
「ここでは淘汰も起こらない。世界は『真実』で飽和する」大佐(ローズ)
「私達はそれを食い止めてあげようって言うの」大佐(ローズ)
「それがコンテクストの生成」ライデン
「次の世代に伝えるものは自分で決める!」大佐(ローズ)
「スネークさんが言ったことじゃないの?」ライデン
「……」(図星である)ライデン
「(強がり)違う! 俺は自分で」大佐(ローズ)
「(割って入る)『自分』なんてものが、あなたにあるの!?」ライデン
「違う!!」ライデン
「くそっ……(馬鹿にしやがって)」大佐(ローズ)
「何も見つからないと思うけど」大佐(ローズ)
「(雷電の真似)俺のせいじゃない。君のせいじゃない」大佐(ローズ)
「今まで利用してた『真実』をあっさり使い捨ててね」大佐(ローズ)
「その自由を使う資格があるの?」大佐(ローズ)
「あなたは自由に値しない」大佐(ローズ)
「だってジャックは作られた私を愛していたのよ。そうでしょ?」大佐(ローズ)
「つまりS3とは私達なの。あなたじゃなく」ライデン
「そんな馬鹿な?」大佐(ローズ)
「ひょっとしたら、あなたにはファンタジーの方が良かったかしら?」ライデン
「?」ライデン
「……」大佐
「雷電、ソリダスを倒せ」ライデン
「もう貴様等の言いなりにはならない!!」大佐(オルガ)
「あなたが死ぬと、私の子供も死ぬようにプログラムされている」ライデン
「ローズは実在するのか!?」ライデン
「くそ……」大佐(ローズ)
「少なくともソリダスはあなたを殺したがっているわよ?」ソリダス
「ジャック、我が息子よ」ソリダス
「お前は決して語り継がれる事のない」ソリダス
「陰の歴史情報を受け継いだソリダス
「いいか、ジャック」ソリダス
「お前の両親は俺が殺した」ライデン
「!」ソリダス
「私はお前の親でもあり、仇でもある」ライデン
「なぜなんだ?」ソリダス
「我々は同じなんだよ、ジャック?」ソリダス
「お互い、自由になるべきだよな?」ライデン
「なに?」ソリダス
「さあ、行くぞ!!!」ライデン
「大佐、シェル1に到着した」ローズ
「急いで……ジャック」ライデン
「これは……」ライデン
「……」ライデン
「……了解」ライデン
「スネーク……エマの怪我は……」スネーク
「見ての通りだ」ライデン
「……」スネーク
「急いでくれ」ライデン
「エマの具合は……?」ライデン
「つまり?」オタコン
「ちょっとだけ調べてみたんだけど……」ライデン
「ああ。まるで冷蔵庫だ」ローズ
「風邪なんか引かないようにね」ライデン
「ああ。これが……」ライデン
「大佐、ここにあるのが……」ローズ
「(心配)ジャック……」ライデン
「……ああ、大丈夫だ」ライデン
「なぜ?」ライデン
「……?」スネーク
「ぐわっ!」スネーク
「ぐぉっ!」スネーク
「ぐぅっ!」スネーク
「大丈夫か、雷電!?」スネーク
「やるじゃないか。このまま行くぞ!」スネーク
「スネーク
「早く来い、雷電!」スネーク
「雷電、行くぞ!」スネーク
「遅れるな!」スネーク
「どうした? VR育ちはその程度か!?」スネーク
「何をしてる?」スネーク
「早く来い!」スネーク
「おいていくぞ!」スネーク
「行くぞ!」スネーク
「ついてこい!」スネーク
「遅れるな!」スネーク
「援護する!」スネーク
「先に行け!」スネーク
「今行くぞ!」スネーク
「今だ、行け!」スネーク
「突っ込め!」スネーク
「大丈夫か!?」スネーク
「無理するな!」スネーク
「これを使え!」スネーク
「雷電、受け取れ!」スネーク
「雷電、アイテムだ!」オタコン
「いや、まだだ。もう少し時間をくれ……」オタコン
「思い切って近づいてみるのもいいだろう」オタコン
「ローリングをうまく使うんだ」オタコン
「スティンガーで頭を狙うんだ」ライデン
「なんだと?」ライデン
「ふざけるな! 俺は兵器じゃない!!」大佐
「『ジャック』だよ」オタコン
「逃げ切れなかったらオタコン
「横や背後に回り込んで攻撃するんだ」ソリダス
「……」スネーク
「それが本当かどうかは問題じゃない」スネーク
「大切だと思えることだ」ライデン
「……」スネーク
「自分の名前など、自分で決めればいい」スネーク
「自分の進む道も……」ライデン
「俺が、決める?」スネーク
「そう、それがお前自身だ」ライデン
「俺にできるだろうか……?」ライデン
「これからどう生きるかも?」ライデン
「……」スネーク
「誰かが決めるもんでもない」スネーク
「そういえば、それは何だ?」ライデン
「ドッグタグ?」スネーク
「どうだ、知ってる名前か?」ライデン
「いや、知らない名前だ」ライデン
「自分の名前は自分で決める」ライデン
「あいつらから学んだこともある」スネーク
「伝える自由がある。この俺でもな」ライデン
「スネーク、オルガの子供はどうなる?」スネーク
「大丈夫だ。俺がかならず助け出す……」ライデン
「リキッドはどこに?」スネーク
「ライデン
「奴は『愛国者達』の元に?」ライデン
「……」スネーク
「大丈夫だ。手がかりはもう1つある」ライデン
「オセロットに奪われたはず?」スネーク
「お前に渡したのは偽物だ」ライデン
「ええ?」ライデン
「俺も……」スネーク
「いや、お前にはやることがある」スネーク
「伝えなければいけないことがある……」ライデン
「?(ふと何かに気づく)」ライデン
「?」ライデン
「スネーク?」ローズ
「どうしたの?」ライデン
「いや……」ライデン
「聞いていいかな。俺は誰なんだろう?」ローズ
「しらないわよ」ライデン
「……」ライデン
「……あ、ああ」ローズ
「今度は本当の私を見てね」ライデン
「わかってる」ローズ
「ここ、憶えてる?」ライデン
「勿論だ。俺達が初めて会った場所……」ライデン
「思い出した……」ローズ
「ええ?」ライデン
「今日は……君と初めて会った日」ローズ
「そうよ」ライデン
「次の世代に伝えたいことがある……」ローズ
「ん?」ライデン
「生きる物は全て、遺伝子を後世に伝える」ローズ
「赤ちゃんのこと?」ライデン
「遺伝情報に記録されていないものもある」ローズ
「どんなことを?」ライデン
「俺達はそれを未来に伝えるんだ……」ローズ
「それって、プロポーズ?」オタコン
「スネーク、聞こえる? 僕だよ」オタコン
「例のディスクの解析が終了した」スネーク
「で、『愛国者達』のリストは?」オタコン
「勿論、見つけたよ」スネーク
「どういうことだ?」オタコン
「わからない……」スネーク
「……奴等はどこに?」スネーク
「どうした?」オタコン
「12人とも既に死亡している……」スネーク
「いつ?」オタコン
「それが……100年前なんだ」スネーク
「奴等は一体……?」ライデン
「俺のオリジナルは?」ローズ
「ジャック、すごい!」ライデン
「え?」ローズ
「パンフレットに載ってたの」ローズ
「L脚は汚水処理施設……だった」ローズ
「なぁに、ジャック?」ローズ
「ジャック、呼んだ?」ローズ
「何かしら、ジャック?」ローズ
「ジャック、大丈夫!?」ローズ
「ジャック!?」ローズ
「ジャック、無事なの!?」ローズ
「ジャック……」ローズ
「ジャック……ローズ
「大丈夫、ジャック……?」ローズ
「呼んだ、ジャック……?」ローズ
「……」ローズ
「何か用?」ローズ
「何?ローズ
「何か?」ローズ
「がんばって」ローズ
「じゃあね」ローズ
「またね、ジャック」ローズ
「無理しないでね」ローズ
「がんばって!」ローズ
「ジャック、無事でね!」ローズ
「あきらめないで!」ローズ
「生きて戻ってきて!」ローズ
「ジャック、無事でね……」ローズ
「無理しないでね……」ローズ
「がんばって……」ローズ
「生きて帰ってきて……お願い」ローズ
「用がないなら呼ばないで」ローズ
「さよなら」ローズ
「ふん!」ローズ
「……」ローズ
「じゃ、がんばって」ローズ
「さ、殺し合いに戻りなさい」ライデン
「ええと、偽装だ」ローズ
「偽装? 何の?」ローズ
「……あなたもそのクチみたいね」ライデン
「は?」ローズ
「ジャック! 無事なの!!!」大佐
「ローズ君!」ローズ
「ジャック、大丈夫?」ライデン
「大丈夫だ。……危なかったが」ローズ
「……(安堵)よかった」ライデン
「……(すまなそうに)」ローズ
「私、甘かったわ」ライデン
「(心配)大丈夫か?」ローズ
「辛い……こんなの」ローズ
「いいえ、それよりも酷い」ローズ
「私、大丈夫。最後までつき合う」ライデン
「ローズ?(強がり云うな)」ローズ
「私、できるわ」大佐
「(やや納得)うむ……」ライデン
「ああ、大丈夫だ」ローズ
「はい?」ローズ
「え、ええ。わかってます……」ローズ
「わりと似合ってる、それ」ライデン
「そうかな?」ローズ
「(ぼそっと)あの変な箱以外は」ライデン
「え?」ローズ
「いえ、なんでもない」ライデン
「めんどくさいんだ」ライデン
「君は気を遣う方だよな」ライデン
「人にほめられたい?」ローズ
「ええ。特にあなたに」ライデン
「俺?」ローズ
「おかしい?」ライデン
「そんなことないよ」ライデン
「ああ……ぷはー。(うまそうに一服)」ライデン
「これにはいろいろ事情が……」ライデン
「ああ。あれはつらかった……」ローズ
「でしょ。だったら……」ローズ
「どうするの?」ライデン
「禁煙しなきゃいい」ローズ
「ジャック!」ローズ
「……」ライデン
「あ、いや……」ライデン
「え? 言ったら?」ローズ
「ふふふ……」ライデン
「ローズ……何か言わないのか?」ローズ
「何を?」ライデン
「俺は人を殺した」ローズ
「ジャック!」ライデン
「え?」ライデン
「……ああ」ライデン
「ああ。いいな、それ」ローズ
「私、料理つくるから」ライデン
「え!?(まじかよ、やめてくれ!)」ローズ
「どうかした?」ローズ
「え? いいけど?」ライデン
「ふぅ……。(安堵)」ローズ
「は?」ローズ
「必ず無事で戻ってね」ライデン
「勿論だ」ライデン
「ローズ……君の方は大丈夫か?」ライデン
「女は強いな」ライデン
「頼もしい限りだ」ライデン
「当たり前だ(ややムッとする)」ローズ
「大丈夫? まいってない?」ライデン
「何度も吐きそうになった」ローズ
「ジャック?」ローズ
「私のことなんかも考えるの?」ライデン
「……(笑い)」ローズ
「ごめんなさい、こんな時にね」ローズ
「思い出した?」ライデン
「いや、まだだ」ローズ
「思い出すまで、死んじゃダメよ」ライデン
「(笑)わかった……」ライデン
「何? どういう意味だ?」ライデン
「いや、外から眺めている方が好きなんだ」ローズ
「人の真実に触れるのが怖い?」ライデン
「面倒なんだ。厄介事が」ローズ
「私のことも?」ライデン
「それは……(図星)」ローズ
「ねえ、ジャック?」ライデン
「ああ?」ライデン
「?」ライデン
「いつもそばにいたじゃないか?」ローズ
「ごめん、冗談よ」ローズ
「がんばってね、ジャック」ローズ
「順調みたいね」ライデン
「ああ」ライデン
「ああ。あっちも順調みたいだ」ローズ
「そう。それは良かった」ライデン
「気になるのか?」ローズ
「え?」ライデン
「……プリスキン」ローズ
「そう。あなたもがんばってね」ローズ
「ジャック……大丈夫?」ライデン
「連絡がとれない」ローズ
「そう……」ライデン
「わからない」ローズ
「今は無事を祈るしかないわね」ローズ
「そうね。ジャック、がんばって」ライデン
「……(むすっ)」ローズ
「どうしたの?」ライデン
「(不機嫌)何でもない」ローズ
「だって……」ライデン
「何だよ」ライデン
「……だろうな(むすっ)」ライデン
「あ、いや……俺はそんなつもりじゃ……」ライデン
「は?」ライデン
「忘れてたわけじゃないよ」ライデン
「いや……」ライデン
「ああ」ローズ
「よかった」ローズ
「あらジャック、何か用かしら?」ライデン
「何か用って……ローズ
「どうぞ」ライデン
「冗談だろ。おい、ローズ……」ローズ
「まだ何か?」ライデン
「何を?」ローズ
「……」ローズ
「結構」ライデン
「……(ぼそっと)ワガママ女」ローズ
「何か?」ライデン
「いやなんでもない。独り言」ライデン
「ローズ、彼を責めるな」ライデン
「ローズ?」ローズ
「なんでもない。じゃあね」ローズ
「ジャック、聞いて?」ライデン
「どうした?」ローズ
「私いつも独りだった……」ライデン
「?」ローズ
「私、寂しかった……」ローズ
「違うわ……」ライデン
「違うって?(何のことかわからない)」ライデン
「何の話だ?」ライデン
「こんな時に何を?」ローズ
「なぜなの? ジャック?」ライデン
「ローズ? 任務中だ……」ライデン
「任務中……」ライデン
「違う(ローズの誘導に乗る)」ライデン
「人前では熟睡できないんだ」ライデン
「自分の生活を、邪魔されたくないんだ」ローズ
「邪魔だなんて?」ライデン
「……(後悔)」ライデン
「わるかった……」ライデン
「やめてくれ……」ライデン
「ただ寝るだけの部屋だ……」ライデン
「だから、君には来て欲しくなかったんだ」ローズ
「いいえ、そんな意味じゃない」ライデン
「ローズ、何を言ってる?」ローズ
「そうなの、ジャック?」ローズ
「それだけ?」ライデン
「……ああ」ライデン
「ああ、エマはかわいい娘だ」ローズ
「私より?」ローズ
「じゃあ、思い出した?」ライデン
「4月30日の事?」ローズ
「そう」ライデン
「君の誕生日?」ローズ
「ブブー! 外れ! 大外れ!」ライデン
「意地悪だな」ライデン
「ローズ?」ローズ
「じゃあね、がんばって」ローズ
「はいライデン
「ちょっと待てよ。どうしたんだ?」ローズ
「どうしたって、何が?」ライデン
「何って……冷たいじゃないか」ライデン
「ローズ、だからこれは……」ライデン
「当たり前じゃないか」ライデン
「ローズ?」ローズ
「いいの。がんばって」ローズ
「考えてみるとちょっと新鮮ね」ライデン
「何が?」ローズ
「ジャック……」ライデン
「ローズ、こっちは命賭けてるんだぞ」ローズ
「私だってそう!」ライデン
「ローズ?」ライデン
「ああ……わかってるよ。ありがとう」ライデン
「いや……」ローズ
「そう……(残念)」ローズ
「それは明日話す」ライデン
「……どうして明日でなきゃダメなんだ?」ライデン
「俺は逃げたりしない」ライデン
「そんなことは……」ローズ
「ねぇ。何を怖がってるの?」ライデン
「何も怖がってない。逃げたりもしてない」ライデン
「ああ……」ローズ
「だから……ちゃんと戻って来て」ライデン
「わかってる」ローズ
「ジャック、任務の方はどう?」ライデン
「ああ。順調だ」ローズ
「『順調だ』。それだけ?」ライデン
「俺?」ライデン
「そんなことは……」ローズ
「そう? じゃ、話して」ライデン
「何を?」ローズ
「知りたいんだもの」ライデン
「だからどうして?」ライデン
「おかしくはないが……」ローズ
「私、時々ね……」ライデン
「……」ライデン
「……それは……」ライデン
「ローズ……帰ったらちゃんと話すよ」ローズ
「そう……きっとよ?」ライデン
「ああ。きっと……」ローズ
「……(信じてない)」ライデン
「ローズ……」ライデン
「……いや」ライデン
「知られたくないことだってあるだろう」ローズ
「たとえば?」ライデン
「……知られたくないことさ」ライデン
「ローズ……」ライデン
「そういうことじゃないんだ……」ローズ
「じゃ、どういうことなの?」ライデン
「……」ライデン
「今の俺。それだけじゃダメなのか」ローズ
「ダメ。ごめんなさい。欲張りで」ライデン
「……」ライデン
「なんだって?」ライデン
「そんなことは……」ライデン
「……」ローズ
「わかった。もういい」ライデン
「……すまない……」ライデン
「ああ……いつか」ライデン
「ああ」ライデン
「何だ?」ライデン
「え?」ローズ
「私が美人だから?」ライデン
「……」ライデン
「何を……」ライデン
「そんな訳ないだろ」ライデン
「そんなことあるわけないだろ」ライデン
「……(ちょっとだけ迷う)勿論」ローズ
「……」ローズ
「そう……ありがとう」ライデン
「ああ……君はすごく怒ったな」ローズ
「あれ、どういうことだったの?」ライデン
「いや残業とかで大変そうだったから」ライデン
「ん……まあ……」ライデン
「そんなこと思ってないよ」ローズ
「そう?」ライデン
「ああ」ライデン
「否定なんて……」ライデン
「そんなこと思ってないよ」ローズ
「本当にそう言える?」ライデン
「勿論」ローズ
「そう……。良かった」ライデン
「ローズ、もうその話は……」ライデン
「え?」ライデン
「誰かって?」ローズ
「他の女」ライデン
「ローズ……」ライデン
「そんなこと……」ライデン
「押し入った?」ローズ
「ええ」ライデン
「満足しただろ? 誰もいなかった」ライデン
「ローズ……」ローズ
「ジャック……つらそうね……」ライデン
「ああ。人が死ぬのを見るのは……」ライデン
「え?」ライデン
「……(図星である)」ライデン
「ローズ?」ローズ
「……(ため息)あるのかもね」ライデン
「ローズ……そんなことは……」ローズ
「ないって?」ライデン
「ああ」ローズ
「……もし……」ライデン
「え?」ライデン
「なんだ?」ライデン
「ローズ」ライデン
「……」ライデン
「すまない」ライデン
「何だって?」ライデン
「ローズ?」ローズ
「……じゃあね」ライデン
「趣味嗜好の統制ほど、簡単なものはない」ライデン
「そうだ」ローズ
「私はそうは思えない」ローズ
「え? ……ええ、いるわ」ライデン
「何人くらい?」ライデン
「そのうち、会った事があるのは?」ローズ
「1人か、2人……」ライデン
「そうだ。確かめようがない」ライデン
「俺達?」ライデン
「今の俺が正直?」ライデン
「君は? どうなんだ?」ライデン
「ローズか、大佐の様子が変なんだ」ローズ
「いいえ、ここには私独り」ライデン
「俺も会ってない?」ローズ
「どうしたの?」ライデン
「いや、いいんだ」ライデン
「ローズ、聞こえるか?」ローズ
「ええ、ここにいるわ」ライデン
「……やっぱりやめておく」ローズ
「ジャック、どうしたの?」ライデン
「君にはわからない」ローズ
「私に話してみて。力になる」ライデン
「いや。君にはやはり理解できない」ローズ
「ジャック、話してみて?」ライデン
「だめだ。君には、話せない」ライデン
「彼は特別だ」ローズ
「どうしたの?」ライデン
「俺は……人殺しだ」ローズ
「でもそれは……」スネーク
「使う使わないはお前次第だな」スネーク
「VR訓練にはなかった武器だろう」スネーク
「サプレッサーも装備しているようだな」スネーク
「AKS74Uを装備しているな」ライデン
「いやこれは……」ライデン
「……」ライデン
「実はずっと禁煙していたんだが……」ライデン
「……」ライデン
「歩き方? なんのことだ?」スネーク
「ふふん。なんでもない。気にするな」ライデン
「そうなのか?」ライデン
「……」ライデン
「なんだって?」スネーク
「いや。気にするな」ライデン
「……」ライデン
「うーむ……」スネーク
「どうした?」ライデン
「……ここだけの話にしてくれるか?」スネーク
「なんだ?」スネーク
「……お前、意外と苦労してるんだな」ライデン
「船酔い? なにをいってるんだ?」ライデン
「一体……?」スネーク
「気にするな」スネーク
「その間に逃げるのも手だ。覚えておけ」スネーク
「ふむ」スネーク
「そうか」スネーク
「ああ」スネーク
「ほぅ」スネーク
「なるほど」スネーク
「そうかもな」スネーク
「わかった」スネーク
「うむ」スネーク
「そうだ」スネーク
「そうだな」スネーク
「よし」スネーク
「うむ!」スネーク
「その通りだ」スネーク
「そうに違いない」スネーク
「行くぞ!」スネーク
「おお!!(賛成の意)」スネーク
「そうか?」スネーク
「あ?」スネーク
「うーん……」スネーク
「む?」スネーク
「そうかぁ?」スネーク
「まさか……」スネーク
「いや」スネーク
「えぇ?」スネーク
「違う」スネーク
「そうじゃないだろ」スネーク
「違うだろ」スネーク
「あぁん!?」スネーク
「そんなわけないだろ!」スネーク
「ふざけるな!」スネーク
「絶対違う!」スネーク
「ケッ!!」スネーク
「なんで知ってるんだ?」スネーク
「お前がやれ!」スネーク
「いいかげんなことを……」スネーク
「騙したな……」スネーク
「嘘っぽいな……」スネーク
「信じられん……」スネーク
「何を言ってるんだ……?」スネーク
「わからん」スネーク
「さっぱりわからん!」スネーク
「話が長いな……」スネーク
「どうでもいいことを……」スネーク
「うーん。たまらん」スネーク
「ほっとけ!」スネーク
「嫌だね」スネーク
「偉そうだな……」スネーク
「何様のつもりだ?」スネーク
「見てたのか……?」スネーク
「お前もな!」スネーク
「お前が言うな!」スネーク
「本当にわかってるのか?」スネーク
「勝手なことを……」スネーク
「なんだこいつ?」スネーク
「軽く言ってくれる……」スネーク
「詳しいな……」スネーク
「俺が主人公だ」スネーク
「俺が主役だ!」スネーク
「主役は俺だ!!」スネーク
「……もっこり」スネーク
「らりるれろ……」スネーク
「らりるれろ!」スネーク
「らりるれろぉ!!」スネーク
「ライデーーーーン!!!!」スネーク
「ぐぅ……ライデン……!」スネーク
「なぜだ……ライデン……!」スネーク
「……ライデン……!」スネーク
「ふん、VR訓練も役に立つということか」スネーク
「……タイムアタックでもしてるのか?」ピーター
「ちょっと食べ過ぎなんじゃないか?」ピーター
「しかし、妙だな……。あいつらしくない」ピーター
「ああ。合理的でないんだ。奴らしくない」ライデン
「なんでもわかっているような口振りだな」ライデン
「スティルマン、あんたの方は大丈夫か?」ピーター
「ああ、問題ない」ライデン
「退屈してるんじゃないか?」ライデン
「なんだって?」ライデン
「いや、見ていない」ピーター
「そうか……」スネーク
「雷電!」ライデン
「?」ライデン
「ああ、わかった……」ピーター
「ああ。おそらくな……」ライデン
「では一体、あいつは……?」ピーター
「わからん」ライデン
「……」ピーター
「だがわかることもある」ライデン
「なんだ?」ライデン
「ああ……ああ、そうだな。任務に戻る」ライデン
「なぜ引退を?」ライデン
「……そうだったな。任務に戻る」ピーター
「そこで何かもめたらしい」ライデン
「一体何を?」ライデン
「なに?」ライデン
「スティルマン、調子はどうだ?」ピーター
「……ライデン……私を責めているのか?」ライデン
「いや、そんなつもりは」ピーター
「いいや、責められるべきなのだ」ライデン
「失敗は誰にでもある……」ピーター
「失敗の原因にもよる」ライデン
「え?」ピーター
「そのツケを払ったのは私ではなかった」ライデン
「スティルマン……」ピーター
「安堵だ。自分でなくてよかったと」ライデン
「……」ピーター
「それだけではない」ピーター
「……ああ……」オタコン
「EE! 馬鹿な!? EE!EE!!」オタコン
「そんな!? EE! EE!!」オタコン
「EE!! ライデン! 君は……!!!」スネーク
「エマ!! ライデン!! 貴様ァ!!!」ライデン
「エマ、大丈夫か?」エマ
「うん……なんとか……」エマ
「まだ着かないの……?」エマ
「こわい……」エマ
「もうイヤ……」ライデン
「エマ……?」エマ
「息が……苦しい……」エマ
「はぁはぁ……」エマ
「うぅぅ……。息が……」エマ
「早く……空気……」エマ
「ぶはっ!」エマ
「きゃっ!」エマ
「ぐぼっ!」エマ
「ごぼっ!」ライデン
「あとほんの少しだ。がんばってくれ」エマ
「……わかった」ライデン
「あとほんの少しだ。がんばってくれ」エマ
「……」ライデン
「あとほんの少しだ。がんばって……」エマ
「きゃあ!」エマ
「痛っ!」エマ
「あぁっ!」エマ
「いやっ!」エマ
「Zzzzz……」エマ
「……」エマ
「何するの!?」エマ
「痛いじゃない!」エマ
「あなたキライ!!」エマ
「サイテー!!」エマ
「はぁはぁ……」ライデン
「エマ、大丈夫か?」エマ
「もう……ダメ……」エマ
「うぅぅぅ……」ライデン
「エマ、がんばるんだ!」エマ
「もう……歩けない……」エマ
「……つかれた……」エマ
「ひとりにしないで……」エマ
「……ヘンタイ!」エマ
「触らないで!」エマ
「ねぇ……一言いい?」ライデン
「なんだ?」エマ
「あなた、サイテー!!」エマ
「虫! 虫キライ!!」ライデン
「エマ、だがここを通らなければ……」ライデン
「エマ……」ライデン
「あの人……? オタコンか?」エマ
「ええ……」エマ
「……ねぇ……」ライデン
「オタコンか?」エマ
「……うん……」エマ
「あぁ……もうダメ……」エマ
「なんとかして!」エマ
「ふぅ……ふぅ……」エマ
「もうイヤ!!」ライデン
「エマ……さっき柱の影で……」ライデン
「……エマ、一つ言っていいか?」エマ
「ど、どうぞ?」ライデン
「俺の髪は本物だ」エマ
「もういや……」エマ
「だめ……」エマ
「……疲れた……」エマ
「……こわい……」エマ
「……サイテー……」ジョニー
「動くな!」エマ
「きゃっ!」ジョニー
「女の子? なぜこんなところにいる?」ジョニー
「ふぅむ……」ジョニー
「ああ……」エマ
「なんで?」エマ
「はぁ?」エマ
「なんのこと?」ジョニー
「ただの思い出話だよ。気にするな」エマ
「……ありがとう」エマ
「……待って!」ジョニー
「あぁ!?」エマ
「……あなたの名前は?」ジョニー
「名前などない!」エマ
「……え?」ライデン
「エマ、柱の影で何かあったのか?」エマ
「いいえ、何も」ライデン
「話し声が聞こえたが?」エマ
「盗み聞きしてたの?」エマ
「盗み聞きしてたのね」ライデン
「あぁ……まあ……そうとも言えるかな」エマ
「サイテー」エマ
「うふふ。……内緒!」エマ
「うぅぅぅ……」エマ
「苦しい……」エマ
「……助けて……」オウム
「オハヨ、オハヨ、オハヨ!」オウム
「コンニチハ!」オウム
「調子はどう?」オウム
「オヤツオヤツ~!」オウム
「サイテー!」オウム
「金星蟹!」オウム
「敵を発見、応援を頼む!」オウム
「敵だ! 誰か来てくれ!」オウム
「配置に戻れ!」オウム
「あんたがエイムズだな」オウム
「スゴイスゴイ」オウム
「ボインボイン」オウム
「ロッカーの上、ロッカーの上」ライデン
「エマーーーーーー!!!!」ライデン
「ふむ」ライデン
「そう」ライデン
「うん」ライデン
「ああ」ライデン
「なるほど」ライデン
「そうかもな」ライデン
「そうか……」ライデン
「うむ」ライデン
「そうだ」ライデン
「確かに」ライデン
「そうとも」ライデン
「わかった」ライデン
「その通りだ」ライデン
「全くだ」ライデン
「よし!」ライデン
「やるぞ!」ライデン
「そうか?」ライデン
「そうかな?」ライデン
「え?」ライデン
「うーん」ライデン
「いや」ライデン
「どうかな」ライデン
「えぇ?」ライデン
「気が進まない」ライデン
「違う」ライデン
「そうじゃないだろ」ライデン
「えぇ~?」ライデン
「やりたくない」ライデン
「絶対違う!」ライデン
「ふざけるな!」ライデン
「ぐぇっ!(強い嫌悪)」ライデン
「嫌だ!」ライデン
「どうして知ってるんだ?」ライデン
「お前がやれ!」ライデン
「何様のつもりだ!?」ライデン
「さっぱりわからん」ライデン
「話長いな……」ライデン
「サイテーだな」ライデン
「サイテーだ!」ライデン
「お前はサイテーだ!!」ライデン
「かわいいじゃないか……」ライデン
「かわいい!」ライデン
「かわいすぎる!!」ライデン
「ワガママだなぁ」ライデン
「ワガママ!」ライデン
「ワガママ女!」ライデン
「うっとおしいぞ!」ライデン
「しつこい!」ライデン
「また始まった」ライデン
「無視するなよ……」ライデン
「意味が分からない」ライデン
「何を言ってるんだ?」ライデン
「人の話聞けよ」ライデン
「おぃおぃ……」ライデン
「なんだそれ?」ライデン
「ひどい……」ライデン
「ひどいな!」ライデン
「ひどすぎる!」ライデン
「そりゃないだろ!」ライデン
「見てたのか……」ライデン
「お前もな!」ライデン
「お前が言うな!」ライデン
「本当にわかってるのか?」ライデン
「なんだこいつ?」ライデン
「変なやつ……」ライデン
「詳しいな……」ライデン
「鋭いな……」ライデン
「何てこと言うんだ……」ライデン
「好きだ」ライデン
「愛してる!」ライデン
「君を抱きしめたい」ライデン
「欲しい!」