Section 1
タンカー編開始~オルガ戦前
【オープニングデモ】
テロップ:マンハッタン/ジョージ・ワシントン橋
嵐のハドソン川。橋(ジョージ・ワシントン橋)の上にスネーク。降りしきる雨の跳ねかえりによって、スネークの輪郭が浮き上がっている。豪雨と強風、濃霧で視界はほとんどきかない。橋の欄干から身を投げるスネーク。スネークの身体には細いワイヤーが取り付けられている。目前に迫る甲板。
スネーク、タンカーの甲板(後部)に降り立つ。甲板着地の衝撃でステルス迷彩が効かなくなる。ステルスのスイッチをやむなく切り、実体化するスネーク。
双眼鏡(暗視装置)のズーム画面(緑色)。丸い視野がスネークを捉えている。タンカー上空のヘリ(かなり遠い)からの映像。
ヘリの中から双眼鏡を覗いている男(オセロット)。

オセロット

「奴が来たようだ……予定通りだな」
オセロット、右手で膝の上にのせたリボルバーを触る。

オセロット

「待ってろよ……」
スネーク、ウィンドラス(揚錨機)の背後にさっと身を隠す。スネークの顔が初めてUPになる。無精ひげが覆っている。髪の毛も肩まで伸びている。前回のスネークとはかなり印象(老けた感じ)が異なる。40代にも見える。青いバンダナだけがスネークである事を思い出させてくれる。スニーキング・スーツも最先端の支給品(軍の)ではなく、あくまでも前回の使い回し。ところどころ補修の後が見られる。プロテクター類は装備していない。腰のホルスターにベレッタが納まっている。ウィンドラス(揚錨機)を背に船尾を見るスネーク。
【オープニング無線機デモ】
スネーク、オタコンに連絡する。無線機画面になる。
オタコンは以前よりも大人びたオタコン。眼鏡は同じ物。

スネーク

「こちらスネーク、聞こえるか、オタコン?」

オタコン

「ああ僕だよ、スネーク。聞こえる……」

スネーク

「……待たせたな(ユーザーに向かっての言葉)。潜入ポイントに到  着……」

オタコン

「上手くいったかい?」

スネーク

「着地の衝撃でステルス迷彩が壊れた」

オタコン

「随分こき使ってきたからね……。悪いけど我慢してくれ。軍じゃないん  だ」

スネーク

「ああ。いつまでもステルス迷彩こんなものに頼るつもりはない」

オタコン

「だけど民間のいいところもあるだろ? プライバシーは守られてる  し……」

スネーク

「変な薬も盛られずにすむしな」

オタコン

「ナオミのこと……?」

スネーク

「うるさい見張り役がいないのも気が楽だ」

オタコン

「メイ・リンか……。また彼女に頼んでおくよ。NATICKナティック【注1】の  新兵器」

スネーク

陸軍兵士システムセンターSSCEN【注2】からの横流しか。彼女に伝えておい  てくれ。いずれはバレる。早いうちに手を引くようにな」

オタコン

「それもそうだね……。じゃあスネーク、本題に入るよ」

オタコン

「シャドーモセス事件の後、メタルギアの技術情報が闇市場ブラック・マーケットで密売された  よね」

スネーク

「オセロットの仕業だ」

オタコン

「ああ。それで全世界にメタルギアの亜種が拡散した」

スネーク

「いまや核武装国にとって、メタルギアは特別な兵器ではない」

オタコン

「今回の新型はそれらに対抗するために設計された物らしい。水陸両用の  対メタルギア兵器……」

スネーク

「それで新型は海兵隊の所属って訳か……?」
【目的説明デモ】
ハドソン川を下る偽装タンカー(引き絵)

オタコン

「目的はその船に積まれている新型メタルギアを発見して、その証拠映像  を写真カメラに収める事だ」

オタコン

「でもまずは船橋最上階にある操舵室に向かってほしいんだ。その偽装タ  ンカーがどこに向かっているのかを調べてもらいたい」

スネーク

「情報収集か」

オタコン

「新型メタルギアにはわからないところが多いんだ。詳しい性能、運用方  法、どこまで完成しているのか……。演習場所がわかれば、そのうちの  いくらかを推測できると思う」

スネーク

「わかった。先に操舵室へ向かう」

オタコン

「あと、できるだけ戦闘はさけてくれよ。目的はあくまで新型メタルギア  開発の証拠を集めて公開することだ。誰にも見つからずに脱出できれば  それが一番だからね」

スネーク

「わかっている。俺達はテロリストじゃない」

オタコン

「そうだよ。反メタルギア財団『フィランソロピー』……国連にも  非政府組織NGOとして登録もされてる」

スネーク

「まあ、NGOの中では過激な存在には違いない」
【装備品説明デモ】
ゲーム画面に戻り、武器ウィンドウを表示、装備品を紹介していく。

オタコン

「それじゃ、装備の説明をするね……」

オタコン

「武器はベレッタM92Fのバレルを改造した簡易麻酔銃……」
ベレッタが表示される。

スネーク

「M9……」

オタコン

「スライドロックされているから、1発ごとの装填リロードが必要だ。ちょっと不  便だけど」
スネーク、銃を構えて左右ステップ、覗き込み視点のプレゼンを行う。
M9の先に赤いレーザー・ポインターの光点が見える。

スネーク

「現地調達よりはましだ。サプレッサーもついてるしな」

オタコン

「麻酔は数秒で効くし、薬は数時間はもつ。アフリカゾウでもぶっ倒れる  くらいだ。レーザー・ポインターも付いてる」
主観画面になり、銃を構えると目前にベレッタのサイトが現れる。

オタコン

「麻酔弾はどこに当たるかで効き目が違う。手足や頭部、胸部では最大数  十秒は違うよ」
武器の説明が終わり、俯瞰画面に戻り、装備に移る。

オタコン

「装備の方は……」
装備品のウィンドウが開く。
最初のウィンドウとして「煙草」が表示される。

オタコン

「スネーク、何だい! 煙草? 相変わらずだな」

スネーク

「お守りみたいなもんだ」

オタコン

「しょうがない奴だな……」
次にカメラが表示される。

オタコン

「これがデジタルカメラ。使い方は前回これまでとほとんど同じだ」
【カメラの使い方デモ】
画面上からアイテムウィンドウが消える。
甲板上の巨大なウィンドラス(揚錨機)の背後に身を隠しているスネーク。
スネーク、カメラを双眼鏡のかわりに使い、艦橋(居住区の背面)や見張りの状況を見る。
艦橋(居住区)の2階、4階、5階にカッパ姿の整備員(見張り)が数名往来しているのが見える。

スネーク

「武器は持っていないようだ……」
手元をズームして呟くスネーク。

オタコン

「いいかいスネーク、相手は正規の海兵隊員だ。テロリストじゃない。見  つからないようにね。隠密行動だよ」

スネーク

「ああ。いざとなれば、麻酔銃M9でちょっと眠ってもらう……」
カメラを上下にパン、少なくとも3名の整備員が確認できる。

スネーク

「ところでオタコン、おまえの情報は確かなんだろうな?」

オタコン

「間違いない。ペンタゴン【注3】の極秘ファイルに侵入ハッキングしたんだ」

スネーク

「痕跡は残さなかっただろうな?」

オタコン

「信じてくれよ、そんなヘマはしてない」

スネーク

「これが罠である可能性もある。俺達は賞金首だからな」

オタコン

「考えすぎだよ」

スネーク

「だといいが……」

スネーク

「ここからだと、ごく普通の乗組員にしか見えないな……」

オタコン

「まさか甲板にいる連中に軍服を着せる訳にはいかないだろう。ハドソン  川やマンハッタン湾は船の往来が頻繁にある。リバーサイドからも丸見  えだしね」
オタコンの話を聞きながら、カメラを右にパンさせると豪雨で煙った世界の背後に林立するビル群の明かりが、かすかに見える。

スネーク

「喫水が妙に深い……。航海計画書によると、ハドソン川上流で重油を降  ろしているはず……」

オタコン

「やはり新型アレがあるということだよ」

スネーク

「対テロ作戦の通常作戦規定SOPにもあるように、船への潜入は後部からと決  まっている。もう少し警戒していてもおかしくないんだが……」

オタコン

「心配性だな……」

オタコン

「衛星ビジネスも繁盛している。新型アレがあるとすれば、おそらく甲板下の  船倉。船倉への入口はわかるかい?」
スネーク、カメラをズームして階下への入口を探す。

スネーク

「居住区への入口は幾つかあるようだ」
と、何処かでヘリの羽音が聞こえる。

スネーク

「ヘリ?」
カメラのフレーム内で異常が発生する。思わず、声を漏らすスネーク。

スネーク

「!?」
デッキを往来している一人の乗組員の背後に人影が現れたかと思うと、あっという間に乗組員の喉をかっ切る。遠く離れたスネークの場所からも迸る鮮血が見える。無駄のないプロの動き。背後の男は茶系の迷彩服を着て、目だけを出したスカルキャップ(ヘッドギア)を被っている。背中に箱状のバッグを背負っている。カメラを左上に振るスネーク。同じく、乗組員が迷彩服の男に喉を掻き切られている現場を目の当たりにする。

スネーク

「どうやら、メタルギアを狙っているのは俺達だけではないようだ」

オタコン

「さっきのヘリの音?」

スネーク

「ああ、おそらく別の部隊だろう……」
先程確認した残る一人の乗組員のいた地点にカメラを向ける。既に乗組員は殺害された後。迷彩服の男が死体をひきずって運んでいる。カメラを左に移動すると、甲板のフェンス(低い)から死体を海中に捨てている。

スネーク

「乗っ取るつもりか?」

オタコン

「コントロールを抑えるつもりだよ」

スネーク

「オタコン、この規模のタンカーを制御するには最低何人必要なんだ?」

オタコン

「コンピュータ制御だから……18人くらいかな」
カメラを再び艦橋付近に移す。迷彩服の男達は遺体を運び終わり、装備を確認、それぞれ配置に付いている。AKS―74uを手に持っている。ストックを延ばし、マズル部にサイレンサーを装着している。

スネーク

「AKS―74u?」
カメラをパンさせているスネークに一人の高齢(初老)の男が眼に留まる。男は毛皮の コートを着、身ぶり手振りで兵士達に指図をしている。雨が容赦なくたたきつけているが、男は全く動じた様子もない。明らかに迷彩服の兵士達とは趣を異にする風貌。スネーク、男の顔にカメラ、ズームする。

スネーク

「ロシア人?」
男はスカルキャップを被っていない。男はゴルルコビッチ大佐。襟を立て、口ひげを蓄えている。隣の兵士の胸に付いた無線機を取り出して、何かを叫んでいる。
無線を終えると、兵士の胸に無線機を突き返す。その威厳めいた仕草と兵士の信頼を得ている表情から、歴戦の兵士である事が伺える。

オタコン

「間違いない?」

スネーク

海兵隊ジャーヘッドにあんな長髪はいない」
スネーク、カメラのシャッターを押す。瞬間、男の静止画が画面に凍り付く。

スネーク

「写真を送信する。身元を調べてくれ……」

オタコン

「わかった」
【カモフ登場】

スネーク

「船の制御を抑えられたようだ」
その時、再びヘリの羽音(2機)が聞こえる。(輸送してた第1陣を降下させて去って行く音)
土砂降りの空を見上げながらスネーク。ヘリの姿は確認できない。スネークは羽音で機種を言い当てる(カモフはファン・イン・フィン(フェネストロン)装備の為、特徴的な羽音がする)。

スネーク

Ka―60カサッカ?」

オタコン

「カサッカって、カモフ設計局の輸送ヘリ?」
【カモフ登場後無線機デモ】

スネーク

「奴等の正体を調べる必要があるな」

オタコン

「そんな物飛ばしてるなんて、どこかの軍隊かな?」

スネーク

「いや、そうとも言えない。民間型のKA-62かもしれない」

オタコン

「(不安になる)いいかい、スネーク。必要なのはメタルギア開発の証拠  写真だ(スネークを言い含めるように)」

オタコン

「それさえあれば良い。あとはNGOのHPホームページに掲載して情報を公開す  る……。いいね、手荒な真似はしないでくれよ」

スネーク

「わかった、努力する」

オタコン

「シャドーモセスの時とは違うんだ。何かあったらすぐ連絡してくれ」

オタコン

「周波数は141.12だ」

スネーク

「データの記録はどうする?」

オタコン

「僕がするよ。記録セーブ用の専用回線は140.96……。メイ・リンじゃな  くて残念だけど」

オタコン

記録セーブしたい時はこっちに無線してくれればいい」

スネーク

「ああ……」

オタコン

「ベラザノ橋を超えた所で待ってる。それまでに離脱するんだ」

スネーク

「また連絡する」
【カモフ発見デモ】
スネークは嵐の吹きすさぶ甲板を通ってタンカー内部に潜入。敵兵士の目をかいくぐって艦橋に辿り着く。
正面の窓ガラスに近づくスネーク。そのタンカー船首甲板上に2機の輸送ヘリ(カモフ)が浮遊している。シャドーモセス事件のヘリポートを思い出して(デ・ジャブー)思わず口に出してしまうスネーク。

スネーク

「やはりカサッカ……ロシアの輸送ヘリ」
黒塗りのカサッカは近未来的な印象を与えるヘリ。特徴でもあるフェネトロン式テイル ローターのデザインのおかげでロシア製ヘリには見えない。
強風の為に安定が悪い。2機のカサッカは巻き込まれないように上下で大きく距離を保っている。ヘリからはワイヤーが数本降ろされ、完全武装した兵士達が滑るように降下している。波を被り、強風に翻弄されながらも降下を続ける男達。兵士達はゴルルコビッチ兵。2機のヘリからは降下兵の安全確保を意図とするスナイパーが銃を構えている。降下に成功した兵士から、次々と船首の出入口より船内へ突入していく。完全に訓練されている。無駄のない動き。兵士達を降ろしたヘリは急上昇する。
【艦橋無線機デモ】
※艦橋でタンカーの航路を調べるシナリオデモ後

オタコン

「スネーク、その船の行き先はわかったかい?」

スネーク

「ああ。北緯35度、西経58度のあたりのようだ」

オタコン

「バミューダ島の沖、800キロ位か。大西洋のど真ん中……。新型メタ  ルギアは単独演習が可能なほど完成してるのか……? それにそのあた  りは海軍第2艦隊の作戦海域からも外れてる。完全に海兵隊独自のプロ  ジェクトってことだね。……ということは新型メタルギアは海軍の支援  なしで単独作戦行動を行う性能を持っている……?」

オタコン

「うん、まあ詳しいデータはあとで分析することにするよ。スネークは次  に船倉に行ってメタルギア本体を……」
【オルガ戦前デモ】

スネーク

「ん!?」
タンカー艦橋の外(5F)。左舷の扉から外に出るスネーク。
嵐の音に混じって、かすかに無線機の声が聞こえる。
やや高台になっている所に女のシルエット。
咄嗟に障害物(積み荷、コンテナ等)に身を隠すスネーク。
艦橋の外(航海甲板)で無線機を耳にしているオルガ。無線機からは父親であるゴルルコビッチ大佐の声。

ゴルルコビッチ

「(OFF)……シャラシャーシカ達が降下した。これから私も船倉内へ  向かう……そっちはどうだ?」

オルガ

上部構造物じょうこうは制御室、通信室、機関室も含め、全て制圧。船倉への出入  口も全て確保した。赤外線センサーも設置済み」

ゴルルコビッチ

「(OFF)そうか、よくやった。爆薬のセットは?」
大佐の声は移動中らしく、とぎれとぎれの緊迫したもの。
無線機を耳に押しつけて聞き取ろうとするオルガ。
オルガは迷彩ズボンにブーツ、タンクトップ姿。ロシア兵の支給品である横縞柄のアンダーシャツ。雨に濡れて胸の輪郭がくっきりとしている。どこか軍服には見えない艶やかさがある。腰にピストルPSSをぶら下げ、頭に軍支給のキャップを深く被っている。腰にスペシャル・スカウト・ナイフNR―2を差している。鍔の影になり、表情は読みとれない。引き締まった口元だけが見える。かすかに口紅をひいている。
筋肉質でありながら、少女っぽい輪郭、シルエットも持ち合わせている。メリルのイメージとオーバーラップさせる。
父親に誉めて貰うのを期待するかのように答えるオルガ。

オルガ

「完了したわ……」

ゴルルコビッチ

「(OFF)いいか、アレを奪取したら、タンカーを沈める」
ベレッタ(麻酔銃)を構えて、声のする方向へにじり寄るスネーク。

オルガ

「誰が操縦を?」

ゴルルコビッチ

「(OFF)VR訓練を受けたのはあいつだけだ。奴しかできん」

オルガ

「(父親の身を案じるように)あいつを信じて大丈夫なのね……」

ゴルルコビッチ

「(OFF)お前達の任務は完了した。早くここを立ち去れ!」

オルガ

「まだ終わってないわ!」
腕を振って拒絶するオルガ。

ゴルルコビッチ

「嵐なのに……月が蒼く見える。……悪い予感がする」

ゴルルコビッチ

「(OFF)約束したろう? この作戦が終われば、部隊を去ると?」

ゴルルコビッチ

「(OFF)いいんだぞ、ここは自由の国だ」

オルガ

「いやよ! 隊は家族も同然、どこにも行くところはない」
ホルスターから銃を抜くオルガ。自分を安心させるかのように、サイレンサー・ピストル PSS(7.62ミリ)を胸に軽く添える。

オルガ

「親父……私も一緒に闘う……」

ゴルルコビッチ

「わがままを言うな、オルガ!」

ゴルルコビッチ

「身重なんだぞ、少しは考えろ!」

オルガ

「……」
お腹を見つめ。そっと手を添えるオルガ(妊娠3ヶ月くらい。父親はわからない)。

ゴルルコビッチ

「(OFF)いいか!! 今すぐヘリで離脱するんだ……」
唐突に無線機が切れる。

オルガ

「ちっ!!」
無線機を見つめて舌打ちするオルガ。右手にはサイレンサー・ピストルPSSが握られている。
ヘリ(カモフ)の羽音がうるさくなる。既にもう一機のヘリは甲板上を離脱している。オルガはヘリに「行って!」という意志を大きな身ぶりで伝える。操縦席(右手)の兵士はオルガに手招きをする。拒否をするオルガ。ヘリはしばらく躊躇した後、方向転換して、去っていく。
ヘリを見送るオルガ。無線機を腰の位置に戻す。

スネーク

「動くな!!」
スネーク、ベレッタを構えて、オルガに近づく(メリルに似ている正体不明の女である為に撃てない)。
スネークの接近に初めて気づくオルガ。

スネーク

「両手をあげろ!!」
オルガ、ゆっくりと時間を稼ぐように両手を揚げる。タンクトップの腋から腋毛が覗く。 スネーク、銃口を額にポイントしたまま静止する。

スネーク

「銃を捨てろ! 河になっ!!」
オルガ、スネークの目を見て、決心する(背中にサブウエポンを隠しているので)。 サイレンサー・ピストルPSSを背後の海に大きく放り投げる。霧の中に消えるPSS。
スネーク、やや安心して尋問に移行する。距離は10メートルくらい。

スネーク

「女か? 顔を見せろ」

オルガ

「どこの男も同じね……(戦場での性差別)」

スネーク

「何者だ?」
オルガ、帽子を取り、手を放す。帽子は強風にさらわれる。
ショートカットのボーイッシュな髪が現れる。オルガは無表情。恐怖の色は全くない。

オルガ

「国無き民……流浪の戦士……」
オルガ、両手をあげたまま身体をじりじりと横に移動させる。オルガの背中にはUSPが差し込まれている。オルガは銃を抜く機会を伺っている。
スネーク、オルガの行動に銃を構え直すが、トリガーはまだ引かない。スネーク、銃口をあらためてオルガに突きつける。

スネーク

「動くな! そのまま!!」

オルガ

「アメリカ人は女も撃つのか?」

スネーク

「俺にも国はない……」
ニヤリと笑うオルガ。

オルガ

「……ふん(同類ね?の意)」

スネーク

「他に武器は?」
スネーク、オルガの腰のナイフに眼が止まる。

スネーク

「腰のナイフも捨てろ」
オルガ、何かを思いついたような表情。
スネークに目線を合わせたまま、ゆっくりと腰からナイフを抜く。
ナイフの柄を握り、刃が自分に向くようにナイフを持つ。
そして、腰をかがめて床に置こうとする。

スネーク

「違う! 河に捨てろ!!」
スネーク、首で海の方向を示す。
オルガ、再び身体を伸ばしてスネークを挑戦的に睨む。
スネーク、さらに警戒して、背後を確認しようとする。

スネーク

「その位置で回るんだ。ゆっくりな……」
オルガ、スネークのやり方に感心してほほえむ。

オルガ

「プロのようね?」
オルガは身体をゆっくり回し始めた時、船が波を被り、大きく揺れる。
波をシャワーのように受け止めるオルガ。妙に女らしい甘えた声で呟く。

オルガ

「雨がやんだ……」
空を仰ぐオルガ。いつのまにか雨が止み、霧が晴れている。オルガの背後にマンハッタン島の夜景(リバティー島:自由の女神)が蘇る。大きな満月がビル群の上に輝いている。さらに両手をあげて言う。

オルガ

「(顔を上げたまま)ニューヨークこの国も捨てたもんじゃないわね?」
歌うように告げるオルガ。芝居じみた言動で油断を誘う。
オルガの唐突なセリフにスネークの警戒がゆるむ。
オルガ、ナイフの柄の方をスネークに向けて、ナイフの柄のトリガーを引く。 スカウト・ナイフのグリップ内に仕込まれた弾丸がまっすぐスネークに向かって飛ぶ。
スネーク、オルガの腕の筋肉の動きをよみ、軽くのけぞって弾丸をかわす。

スネーク

「!(弾をかわす時の息)」
スネークの注意がそれる。オルガのナイフが床に落ちる。
オルガは既に物陰に身を隠している。
オルガ、すばやい動きで背中(腰)に差したUSPを抜く。
スネークも姿勢を立て直し、障害物に身を隠す。
再び空が曇り、雨が降り出す!

オルガ

「さあ、観光は終わりよ!」
物陰越しに声を上げる。

スネーク

仕込み銃スカウト・ナイフとはな。スペツナズ【注4】出身か?」

オルガ

「誉めてあげる。初めてよ、私の一撃をかわしたのは……」

オルガ

「さあ、2度も幸運は続かない!!」
ゲーム・オルガ戦へ。
注釈
【注1】アメリカ合衆国マサチューセッツ州にある都市名。ここでは、この都市にある米国陸軍兵士システムセンター(US Army's Soldier Systems Center)内の研究機関、 Natick Soldier Center(略称NSC)を指す。主に軍事関連技術についての研究開発を行っている。
【注2】正式名称はUS Army's Soldier Systems Center 。
【注3】アメリカ合衆国の国防総省総司令部の通称。庁舎の形が五角形をしていることから、この名で呼ばれる。アメリカ合衆国の国防の中枢である。
【注4】旧ソ連軍時代から軍の情報・偵察行動を担当した特殊部隊。ソ連崩壊後もロシア軍の特殊部隊として存続している。
無線会話集
■オルガ戦前 オタコン
【左右の扉から船内に入れ、船尾甲板】

オタコン

「スネーク、目標は船橋最上階の操舵室だ。まずは船の中に潜入してく  れ。船内に入れる扉を探すんだ」
【水密扉開け方】CALL

オタコン

「スネーク、そこの扉を開けて船内に入ってくれ」

オタコン

「その水密扉を開けるには、扉の前でアクションボタンを押して、そのま  まドアが開くまで押しっぱなしにすればいい」

オタコン

「ハンドルを回している間、アクションボタンを連打すれば早く開けら  れる。途中で手を放してしまわないようにね」
【開かない水密扉】

オタコン

「スネーク、そこの扉は甲板側からは開かないみたいだよ。他にも扉があ  るから、そっちから船内に入ってくれ」
【救命艇近く】

オタコン

「救命艇があるね。全閉囲型の空気自給式耐火救命艇だ」
※一回目のみ

オタコン

「散水冷却装置と自蔵式空気維持装置を装備しているから、全ての入口を  密閉しても乗員と機関に充分な空気を供給出来る」

オタコン

「転覆しても自動的に復帰できるし、海上で炎に包まれても大丈夫なよう  に出来てるんだ」
※二回目以降

オタコン

「でもその救命艇は使えない。速度も出ないし、第一、目立ち過ぎるから  ね」
【甲板、死体捨てられる場所】

オタコン

「そこの手すりは開くみたいだよ。倒した敵をそこまで引きずっていけ  ば、船の外に放り出せるはずだ」

オタコン

「倒した敵をそのままにしておくのはまずい。仲間が倒れてるのを見つけ  たら敵は当然警戒するからね」
【甲板二階の敵は主観攻撃で倒せ】

オタコン

「スネーク、船橋の上の階を主観で見るんだ。敵兵が見回ってる。見つか  る前に主観攻撃で倒した方がいい」
→「主観攻撃説明」へ(P047)
【メタルギアの写真を公開】

オタコン

「新型メタルギアの写真を撮ったら、僕等のウェブサイトに置いてイン  ターネット上で公開するんだ」

スネーク

「すぐ当局に削除されてしまうんじゃないのか?」

オタコン

「大丈夫。公開した途端、すぐにミラーが作られるよ。頼まなくても、勝  手にね。第三者が根絶することなんて、できない」

オタコン

「情報はそれ自体に命を持ってるんだ。その命が尽きないうちは形や場所  を変えて生き続ける」

スネーク

「命?」

オタコン

「人がそれを知りたいと思う欲求。つまり需要だ」

スネーク

「下世話な興味か」

オタコン

「下世話でない人間なんていないさ。だからそれが真実を導くこともあ  る。僕はそう信じてる」
【新型メタルギアについて】

オタコン

「情報によると、新型メタルギアは世界中に拡散したメタルギアの亜種に  対抗するための物らしい」

オタコン

「シャドーモセス事件のあと、生き残ったオセロットがメタルギアの技術  情報を世界中にばらまいたよね」

スネーク

「それで奴は国が1つ買えるくらいの金を手に入れた」

オタコン

「……でも思うんだけど、オセロットの目的って本当に金だけだったのか  な?」

スネーク

「他に何か目論んでいたと……?」

オタコン

「うん。わからないけど何となく……。金を手に入れるのは何かを始める  には一番手ごろな手段だしね」

スネーク

「……」

オタコン

「まあそれはともかく情報を得た各国は「見えない核弾頭」を発射する核  搭載2足歩行戦車の開発に着手し始めている」

オタコン

「世界中がメタルギアを持つようになったら合衆国の軍事的優位性は一気  に崩れてしまう」

オタコン

「メタルギアが標準になった世界で「唯一の超大国」としての優位を  保つには、メタルギアを超える兵器を持つしかない」

スネーク

「そのための新型メタルギアか」

オタコン

「そう。目には目を、って訳さ」
【新型メタルギア2】

オタコン

「その偽装タンカーに積まれた新型メタルギアは海兵隊の主導で開発が進  められている」

オタコン

「だけど……別のメタルギアが海軍で作られてるって噂もあるんだ」

スネーク

「そっちの方の情報は?」

オタコン

「いや、それが全然。ガードが固くて」

オタコン

「巨額の金が動いてることは確かなんだよ。だけど、全ての調査はある名  前にぶつかって止まってしまうんだ」

オタコン

「『愛国者達』っていうね」

スネーク

「何者だ?」

オタコン

「それが全くわからないんだ。個人なのか、団体なのかさえ……」

オタコン

「でも、海兵隊の新型メタルギアの存在を世間にぶちまければ、そっちに  も揺さ振りをかけることができると思う」

オタコン

「今回の作戦にはそういう意味もあるんだ」
【さっさと船内に戻れ】

オタコン

「スネーク、目標は船橋最上階の操舵室だ。船内に戻って、上に向かって  くれ」
【奥に進め。目標はまず艦橋_船橋一階居住区】

オタコン

「北のブロックに上へ行く階段がある。北に進んでくれ」
【上に行け。目標はまず艦橋】

オタコン

「スネーク、まず操舵室に行ってその船の行く先を調べるんだ」

オタコン

「操舵室は最上階だ。上に向かってくれ」
【足跡注意】

オタコン

「スネーク、そこの床を見てくれ。吹き込んだ雨で濡れてるから、そのま  ま歩いたら足跡がついてしまう」

オタコン

「足跡が敵に見つかると追跡されたりして厄介なことになる。足跡をつけ  ないようにするにはホフクすればいい」
【ロッカー近く】

オタコン

「ロッカーがあるね。敵に見つかりそうになったらロッカーの中に隠れる  のもいいだろう」

オタコン

「ロッカーは近くでアクションボタンを押せば開けられる。扉を開けて中  に入れば隠れることができるよ」

オタコン

「中に入ってもスリットから外が見える。外に出る時は、まわりを主観で  よく確かめるんだ」

オタコン

「ロッカーから出るには、もう一度アクションボタンを押せばいい」

オタコン

「ロッカーの中に倒した敵を隠すこともできる。やり方はロッカーを開け  て敵をそこまで引きずって行けばいい」
【ロッカードア盾】

オタコン

「ロッカーを開ければ、そのドアを盾にして敵の銃撃を防ぐこともでき  る」

オタコン

「でも所詮ロッカーだから銃弾を防ぐにも限度が有る。当てにし過ぎちゃ  ダメだ。いいね」
【ロッカーの中】

スネーク

「初めて会った時のこと思い出すな」

オタコン

「あの時、ロッカーに入ってたのは僕の方だったね……」

スネーク

「まぁ、俺はパンツを濡らしたりはしてないがな」

オタコン

「言わないでくれよ、そのことは!」
【蒸気パイプ近く】

オタコン

「スネーク、壁や天井にあるパイプは中に蒸気が流れてるんだ。薄いから  銃で撃ったら穴が開いて蒸気が吹き出す」

オタコン

「蒸気は熱いから触らないように気をつけてくれ。でも、うまくやればト  ラップに使えるかもしれないね」
【前かがみ】
※ロッカーの内側にえっちなピンナップ

オタコン

「(呆れ)何してるんだい、スネーク……。相変わらず元気だね、君は。  任務のことも忘れないようにしてくれよ」
【居住区一階南開かない扉】

オタコン

「スネーク、その扉は壊れてるみたいだ。他へ回ってくれ」
【テレビ、船倉の様子】

オタコン

「そこのテレビを見て。船倉の様子が映ってる」
※一回目のみ

スネーク

「ではこれが……」

オタコン

「新型メタルギアだ」

スネーク

「なぜ中継を?」
→「テレビ中継」へ
【テレビ中継】

オタコン

「演習の記録と……プレゼン、ってところかな?」

スネーク

「プレゼン?」

オタコン

「さっきからその船は軍事データリンクを通して映像を発信してるんだ」

スネーク

「この「映画」を見てほくそ笑んでる奴等がどこかにいるということか」

オタコン

「配信先を突き止めようとしてるんだけど、防壁が何重にも張ってあって  上手くいかない。もうちょっとやってみるけど」

スネーク

「どこであれ、きっとエアコンの効いた小奇麗な部屋に違いない」

オタコン

「その船とは大違いのね。これも戦場の情報革命という奴さ」
【テレビ2回目】

オタコン

「スネーク、いつまでテレビを見てるんだい? 作戦に戻ってくれ」
【リフレッシュルームについて】

オタコン

「そこはリフレッシュ・ルームみたいだね。本来、タンカーの乗組員が休  み時間をくつろぐ場所だ」

オタコン

「そのへん、いろんな物がおいてあるけど、散らかさないように気をつけ  た方がいい」

オタコン

「敵に異状を悟られたらマズイ。痕跡を残さないのが潜入の基本だろ?」
【二階通路くぼみ、船橋二階居住区】

オタコン

「細い廊下だね。でも廊下の脇にくぼみがある。敵と鉢合わせしたら、そ  こに逃げ込めばやり過ごせるんじゃないかな」
【二階水密扉近く】

オタコン

「スネーク、その扉の外は甲板だ」

オタコン

「目的はあくまでも操舵室に行って、その偽装タンカーの行く先を調べる  ことだ。上に向かってくれ」
【監視カメラ、船橋三階居住区】

オタコン

「スネーク、監視カメラが設置されてる。監視カメラの視界に入ったら警  報を鳴らされてしまう。見つかっちゃダメだ」

オタコン

「監視カメラが別の方向を向いてるうちに走り抜けてくれ。あとカメラの  真下は死角になってる。それも利用するんだ」

オタコン

「チャフ・グレネードを使って電子妨害を仕掛けるのもいいね。そうすれ  ばしばらく監視カメラを無効にできる」
【食堂について、船橋四階居住区】

オタコン

「そこは食堂だね」

スネーク

「船の大きさに比べると小さいな……」

オタコン

「今のタンカーは自動化が進んでるから乗組員は20人くらいなんだ」

オタコン

「だから食堂もそれくらいの大きさで充分なのさ」

オタコン

「いろいろな物があるけど散らかさない方がいい。痕跡を残すと敵に気づ  かれるからね」
【倉庫について】

オタコン

「スネーク、そこは倉庫だ。料理の材料とかを置いておく所だね」

オタコン

「ダンボールが一杯積んである……。まわりにとけ込めれば上手く敵の目  を誤魔化せるじゃないかな?」
【海兵隊員死体近く】
※一回目のみ

オタコン

「その人、食事をとろうとしてたのかもね」

スネーク

「飯の代わりに食らったのは鉛弾、という訳か……」
【タンカーについて。自動操縦】

オタコン

「そこが操舵室だ。と、言っても舵を取るだけの部屋じゃない」

オタコン

「現代のタンカーでは運航操船機能だけじゃなく機関制御とか無線とかの  主要機能もそこに集約されてるんだ」

オタコン

「舵は航海衛星方式を用いた自動操縦になってる。精密機器だから下手に  触らない方がいいね」
【階段魔人】
※難易度HARD以上、操舵室への階段前で危険モード

オタコン

「スネーク、階段の上に敵が待ち伏せしてる!上から狙い撃ちされたら、  とてもその階段を上るのは無理だ!」

オタコン

「階段を上るには敵を振り切るしかない。とりあえず逃げるんだ!」
【オルガ戦前】

オタコン

「船橋の外にいた兵士……何か気になるな。調べておいた方がいい。船橋  左舷の水密扉から航海甲板に出られるはずだ」

オタコン

「航海甲板に向かってくれ」
【カサッカについてのウンチク】

オタコン

「さっきのヘリはKa―60カサッカだね。ロシアのカモフ設計局で作ら  れた軍用の多目的ヘリコプターだ」

オタコン

「歩兵・武器弾薬の輸送、負傷兵の後送、攻撃ヘリのためのターゲット捕  捉、全天候偵察等、様々な任務に対応できる」

オタコン

「フェネトロン式テイルローターを採用してるから、君も聞いた通りの独  特のローター音がするんだ」

オタコン

「確かにロシア製のヘリだけど民間型のKa―62も作られてるし、輸出  モデルのKa―64もある」

オタコン

「だから彼等がロシア軍とは言い切れないね……」
Section 2
オルガ戦~タンカー編終了
【オルガ戦勝利後デモ】
オルガとの銃撃戦に勝利するスネーク。
航海甲板に倒れ、意識を失うオルガ。スネークの銃は麻酔銃だったので絶命はしていない。スネーク、オルガに近づき床に落ちたオルガのUSPを入手する。USPはブローバックしており、残弾数が無いことがわかる。
オルガがアメリカ製の銃を持っていた事に皮肉を感じるスネーク。

スネーク

「……」
雨風が強くなる。暴風に紛れて、低い「プーン」という金属音が聞こえる。気配を感じて空を見上げるスネーク。空中にドーナツ状の無人カメラ(偵察機)が浮かんでいる。カメラレンズがスネークを捉えている。
レンズの横に取りつけられたレーザー光が赤く光っている。空中に浮遊するクラゲの様。

スネーク

「サイファー!?」
無人カメラは高速で移動、霧の中に消える。オタコンに無線機をかけるスネーク。
【オルガ戦勝利後無線機デモ】

スネーク

「オタコン、船は奴等の手に落ちたようだ。連中、兵装はロシア製だが、  身元がわかるような物は何もない」

オタコン

「(真剣)僕の方ではつかめたよ」

スネーク

「何?」

オタコン

「さっきの男の正体がわかったんだ」

スネーク

「誰だ?」

オタコン

「セルゲイ・ゴルルコビッチ」

スネーク

「ゴルルコビッチ! ……オセロットが手を組んでいた?」

オタコン

「そうだよ。シャドーモセスでオセロットが合流しようとしていた元参謀  本部情報総局【注1】の大佐……」

スネーク

「奴等がメタルギアを……」

オタコン

「状況が変わった。もう単純にはいきそうもないよ」

スネーク

「確かに。俺も今、サイファーらしき無人偵察機UAVを見た」

オタコン

「海兵隊のサイファーT?」

スネーク

「いや。陸軍のだ」

オタコン

「(不安)海兵隊にロシア兵、それに陸軍……?」

スネーク

「お前の言うとおり、単純ではなくなってきたようだな」

オタコン

「(考え込む)……スネーク……(口を開きにくそうに)実は……」

スネーク

「何かあるのか?」

オタコン

「今回の新型メタルギアのネタなんだけど……いつもみたいに、独自に得  た情報じゃないんだ」

スネーク

「それじゃ?」

オタコン

「タレコミなんだ……匿名の」

スネーク

「匿名? そんな情報を信じるようなお前じゃないはず?」

オタコン

「実は……(恥ずかしそうに)僕には妹がいるんだ。血のつながらな  い……」

オタコン

「一緒に暮らしたのはたった2年だけど」

スネーク

「初めて聞くな。それで……」

オタコン

「タレコミメールの発信名に『EE』とあったんだ……」

スネーク

「EE?」

オタコン

「エマっていう名前なんだけど、僕はEEって呼んでた」

スネーク

「エマ・エメリッヒ?」

オタコン

「そうだよ。懐かしい響きだった……。偶然かも知れないけど、気に  なって……。妹のことを知ってる人間はほとんどいないんだ」

スネーク

「彼女とは?」

オタコン

「もう十何年も会ってない」

スネーク

「罠だと思うか? 俺達をおびき寄せる……?」

オタコン

「わからない。ただ……タレコミの後、国防総省ペンタゴンのファイルに潜り込んで  裏は取ったんだ……」

スネーク

「わかった……」

オタコン

「すまない……スネーク。気をつけてね」

スネーク

「USPを手に入れた。これで奴等と対等だ。弾倉は空だが、海兵隊の  M9と同じ9mm弾を使う。弾はどこかで補給できるだろう。  フラッシュライトも装備されている」

オタコン

「でも、銃声には注意してね」

スネーク

「ああ」
【レイブンの影デモ】
エンジンルーム小部屋(右舷)
オルガとの戦いを制し、タンカーの下層に向かった スネークはエンジンルーム手前の小部屋で前方の壁に大きな人影が映っているのを発見する。
立ち止まるスネーク。影は背中に巨大な樽状のものを背負い、砲身のような形状の物を抱えている。
壁に投影された影を見る限り、前作で登場したバルカン・レイブンに見える。

スネーク

「(驚きと緊迫)レイブン?」
(実際は小部屋に置かれたレイブンのフィギュアにライトが当たり、その影が伸びて ユーザーに錯覚を与えていたというオチ)
【ハッチ閉鎖デモ】
長廊下前
隔壁の前に3名のゴルルコビッチ兵士(A、B)。ゴルルコビッチ兵士Bがハッチを閉める。
ゴルルコビッチ兵Aは無線機を取り出して連絡。ハッチのハンドルを丁寧に回し始める。隔壁に身を隠して兵士の無線を聞くスネーク。

ゴルルコ兵A

「大佐、今、船尾側のハッチを閉鎖しました」

ゴルルコビッチ

「(OFF)わかった……」

ゴルルコ兵A

「昇降機も我々が抑えました」

ゴルルコビッチ

「(OFF)船首甲板フォアデッキに到着した。これから降下する……」

ゴルルコ兵A

「下では既に海兵隊司令官の演説が始まっています」

ゴルルコビッチ

「(OFF)演説が終わるまでに準備を終える」

ゴルルコ兵A

「上との連絡手段を遮断しました。下の連中で我々の侵入に気づく者はい  ません」
ゴルルコビッチ兵B、ハッチのハンドルを締め終える。

ゴルルコビッチ

「(OFF)我々が脱出するまで、誰も入れるな!」

ゴルルコ兵A

「了解……大佐達の脱出路です。死守します」

ゴルルコビッチ

「(OFF)……それと、頼みがある」

ゴルルコ兵A

「はい、何でしょう、大佐?」

ゴルルコビッチ

「(OFF)オルガを頼む」

ゴルルコ兵A

「……わかりました」
【オセロットと兵士デモ】
船倉
スネークは船倉への扉をくぐり、船倉に下りる。
水密扉を閉めるゴルルコビッチ兵士(ハッチは回さない)。

ゴルルコ兵

「(軽くほっと一息付く)ふぅ」
そこに足音(ウェスタンブーツの滑車)が聞こえる。兵士、顔を上げる。ゆっくりと近づいて来る男のシルエット。ロングヘアーにコート(オセロット)。兵士は銃を構える。

ゴルルコ兵

「誰だ!」
返答を期待する兵士に構わずさらに近づく男。男の顔は逆光で見えない。大きくなる足音。ようやく誰かを理解する兵士。銃を下げる。

ゴルルコ兵

「ああ、あなたでしたか……シャラシャーシカ?」
男は兵士の前で足を止める。兵士、安心してスキをつくる。

ゴルルコ兵

「大佐と一緒じゃないんですか? どうしてここへ?」
銃を構える男。暗がりから銃口が見える。シングル・アクション・アーミー(SAA)。
顔色を変える兵士。

ゴルルコ兵

「!?」
兵士、額を撃ち抜かれる。

ゴルルコ兵

「(悲鳴)」
男は見事なガンプレイでSAAをホルスターに戻すと、ハッチを固く閉める。長い廊下に反響音が響く。

オセロット

「同志よ、大佐と共に沈め……」
オセロットはゆっくりと立ち去る。コートがはためいている。
【船倉無線機デモ1】
オタコンより無線CALL。

オタコン

「スネーク、まだかい? 船倉に進入した?」

スネーク

「予定より手間取っている……既にベラザノ橋を通過した」

オタコン

「わかった。回収リカバリーポイント(RP)を変更するよ」

スネーク

「航路を変更するつもりかも知れん」

オタコン

「何だって?」

スネーク

「上への出口が塞がれた……」

オタコン

「連中、どうするつもりなんだ」

スネーク

「奴等の手にメタルギアが渡れば大変な事になる……」
【船倉兵士を見るデモ】
スネーク、無線を聞きながら、下層の兵士達を見る。
通常であれば、原油が蓄えられている船倉タンク。新型メタルギアを運ぶ偽装タンカーなので、空の状態。ハッチの踊り場から船倉の床まで数十メートルの高さがある。眼下には隔壁に釣られた大きなスクリーンを注目する海兵隊兵士達の隊列が見える。その数、50名くらい。4列に整列して司令官の演説を映し出した映像を見ている。

スネーク

船倉したの連中は確かに海兵隊のようだ」

オタコン

「上と連絡がとれないんじゃ、船が占拠されていることを知りようがな  い……」

スネーク

「海兵隊員を敵に回すわけにはいかない。ここでは銃は使えん」

オタコン

「そこからメタルギアは?」

スネーク

「見えない。船首に回らないとな。この兵力だ。奴等も海兵隊とまともに  やり合うつもりはないだろう」

オタコン

「どこに向かうつもりかな?」

スネーク

「さあな……観光地でない事は確かだ」
【船倉無線機デモ2】

オタコン

「スネーク、もう一度確認するね」

オタコン

「カメラで新型メタルギアの写真を撮ってくれ」

オタコン

「政府がシラを切れないような証拠写真を頼む」

オタコン

「写真は4枚欲しい。メタルギアを右斜め前、正面、左斜め前の3方向か  ら撮った物と、海兵隊のマーキングのアップだ」

スネーク

「マーキング?」

オタコン

「メタルギアのどこかに海兵隊の所属であることを表す  MARINESマリーンズっていうマーキングがあるはずなんだ。それがはっきり  写っているのが1枚欲しい。言い逃れされないためにね」

スネーク

「わかった」

オタコン

「……実はあと1つ問題があって……」

スネーク

「遠慮せずに言え。厄介事が増えることには馴れている」

オタコン

「誰かが僕等の通信をモニターしてる気配があるんだ  (実は『愛国者達』)」

スネーク

「何者だ?」

オタコン

「わからない。だけどモニターしてるだけで妨害しようって様子はないん  だ。それがかえって不気味で……」

スネーク

「さっきのサイファーとも関係が?」

オタコン

「どうかな。とりあえずバースト通信の暗号化プロトコルを別のに切り替  えてる。あと、念の為に写真の送信経路を変えたいんだ」

スネーク

「この無線を使わずに写真を送るってことか?」

オタコン

「そう。船倉の一番奥、メタルギアがあるブロックの南東にコンピュータ  が1台置いてある。そこから写真を送信出来るように細工しておいた」

スネーク

「細工? どうやったんだ?」

オタコン

「軍事ネットワークのリンク16経由でそのWSワーク・ステーションに侵入してシステムの  一部を書き換えて僕が作った特製のアプリをリモート・インストールし  て……」

スネーク

「(コンピュータは苦手)面倒なことを……」

オタコン

「いや、やり方は簡単だよ。スネークはマシンの前でアクションボタンを  押すだけでいい。それでアプリが自動的に立ち上がって写真のデータを  読み取り、分割後暗号化する。データは偽装されたパケットに格納され  て……」

スネーク

「(コンピュータはよくわからない。うんざりして遮って)わかった。写  真を撮ったらコンピュータの前でアクションボタンを押せばいいんだ  な」

オタコン

「(説明を中断されてちょっと不満)うん、まあ、そうだ」

オタコン

「それと……注意して欲しいのは、既に演説が始まってる。演説が終わる  までに撮影しないと発見されるよ、いいね?」

スネーク

「どれくらい余裕があるんだ?」

オタコン

「今日の司令官の原稿をハックした。だいたい7分てところだ。アドリブ  がなければだけど……」

スネーク

「7分がタイムリミットか」

オタコン

「スネーク、写真だけだよ」

スネーク

「この数だ。そんな気は起こしようもない」

スネーク

「しかし、奴等に新型アレを渡す訳にもいかない」

オタコン

「そうだけど、まずは写真を……」

スネーク

「わかった。あとのことはそれから考える」

オタコン

「それじゃ、見つからないようにね」
【船首メタルギア登場デモ】
船倉 船首部 メタルギア前
船倉の船首ブロックに入るスネーク。前方に巨大なメタルギアRAYが鎮座している。前作のメタルギアとは同じテクロノジーのものとは思えない質感と重厚感。しかし、よく観ると REXの後継機である事を思い出させるような微妙なディテール。タンカー船倉のうす暗いライティングの元に照らし出された新型は生物的でもある。RAYは水分を奪われた軟体動物 (蛸や烏賊)のように萎びたイメージを受ける。表面も金属的な光沢ではなく、烏賊や真珠が放つような生物感のある光沢を放っている。ライトの関係で、黙視できるのが脚部と頭部(嘴)部分のみ。整備も既に完了している。
RAYの前方(足下)に小さな壇上が作られ、その壇上で海兵隊司令官が演説をぶっている。演説を整列して聞き入る海兵隊隊員達(二十数名)。スネーク、新型メタルギアに圧倒される。

スネーク

「……メタルギア!?」(前作とセリフをダブらせる)
カメラ、スネークの背後から船倉内を上昇。タンカー内の遠景ショット。メタルギアRAYの全貌が映る。
タイトル・テロップ表示。
タイトル表示「METAL GEAR SOLID2 ~SONS OF LIBERTY~」
効果音「ガッコーン!!」
編注:タイトルテロップのタイミングは変更されている。製品版では冒頭、スネークがタンカーに乗り込んだとき。
【メタルギア強奪デモ】
船倉 船首部 メタルギア前
居並ぶ海兵隊員達の死角をぬってメタルギアの写真を撮り終えるスネーク。
同時に海兵隊司令官(CMC)の演説が終わり、兵士達に敬礼をする。一同、背筋を伸ばして、敬礼を返す。船内に「ガッシャッ!」という音が連鎖する。スネーク、柱の影に身を隠す。と、何処からともなく、聞こえる拍手の音(片手が拳なので響く音ではない)……
隊列を崩さない様に(敬礼をしたまま)目線だけで拍手の根元を探す兵士達。
海兵隊司令官、音のする方向を探す。

オセロット

「……いい演説だった……」

CMC

「!?」
拍手が鳴り止むと、足音が聞こえる。足音にはカウボーイが馬を蹴るためにつけている拍車の音が混じっている。メタルギアRAYの背後(足元)から、足音は近づいてくる。スネーク、柱から身を乗り出す。
暗がりから、ぬっと現れる男(オセロット)。

オセロット

「さすがは海兵隊司令官……演説はなしが上手い」
オセロットは両手をだらりと両サイドに下げている。コートの間からガンベルトが覗いている。ホルスターにはシングル・アクション・アーミーが収まっている。表情はまだ見えない。

オセロット

「だが、それだけだ。アメリカ人は己の言葉に酔うあまり、真実を語れな  い……」
警戒するCMC(銃を構えていないので、それ程の警戒ではない)。

CMC

「何者だっ!」
壇上を固める海兵隊員、いっせいに銃を構える!

オセロット

「俺はシャラシャーシカ! ……またの名を、リボルバー」
柱の陰から思わず、漏らすスネーク。オセロットの自己紹介に重なる。

オセロット

「オセロット」

スネーク

「オセロットッ!!」
MGS1のイラストを数枚、フラッシュ挿入させる。オセロットの一枚絵。
殺気だつ海兵隊員。海兵隊司令官、海兵隊員に合図をして行動を制する。
海兵隊に守られ、安堵している司令官。

CMC

「貴様、何の用だ?」

オセロット

「……新型の性能はよくわかった」

CMC

「こいつを奪うつもりか?」

オセロット

「……奪う? 返してもらうのだよ」
スネーク、柱を移動、前方へ近づく。兵士達は壇上を固めており、スネークに気づく者はいない。
と、司令官の背後から音もなくゴルルコビッチ大佐が忍び寄り、司令官を羽交い締めにする。司令官の喉元にはマカロフ(拳銃)が突きつけられている。司令官は銃口の圧力でしばらく声が出ない。海兵隊員達は困惑する。
スネーク、壇上に近づき、新たに現れた男の顔を確認する。

スネーク

「ゴルルコビッチ……」
オセロットは海兵隊員達に向けて叫ぶ。

オセロット

「誰も動くな! いいな!」
ゴルルコビッチ、司令官を連れたまま壇上奥にゆっくりと引き下がる。
演説を撮影していたカメラにより、後部ブロックへもリアルタイムに中継されている。
騒ぎだす海兵隊員達。

海兵隊員

「司令官が!」「何!?」「なんだ?」「どういうことだ?」 「(驚きの声)」等々……

CMC

「……」
オセロット、右手をゆっくりと海兵隊員達にみえるように高く挙げる。

オセロット

「このタンカーに爆薬セムテックスをたんまり仕掛けた。これを押せば爆発する!」
海兵隊員、オセロットの手に逃げられた起爆装置を見て、たじろぐ。

海兵隊員

「(驚きの声)」「(息を呑む)」「馬鹿な!」等々

オセロット

「そうだ、誰も死にたくはない」
頭上からワイヤーが数本降りてくると、迷彩服を着たゴルルコビッチ兵(3~5名)が次々と降下してくる。ゴルルコビッチ兵は随時降下し終わると、銃を構えて海兵隊員達を取り囲む。降下した兵士の内何人かはメタルギアRAYの脚部や背後に回り、起動準備に入る。

オセロット

「もうすぐ目標地点だ。急げっ!!」
司令官、冷静さを幾分か取り戻し、何とか声を絞り出す。

CMC

RAYレイをどうするつもりだ。売り捌くつもりか?」

ゴルルコビッチ

「私はスネジンスク、旧名チェリャピンスク70で育った……ロシアの核  閉鎖都市だ」

CMC

「何の話だ?」

ゴルルコビッチ

「冷戦後、我々の故郷はアメリカによって買収された」

CMC

「話の意図がわからん」

ゴルルコビッチ

「貴様にはわかるまい。土地も友人もプライドも……全てをアメリカに金  で買われた……。この核兵器も我々ロシア人が生み出した技術の流用  だ」

CMC

「どうするつもりだ?」

ゴルルコビッチ

「これでロシアを再建する」
ゴルルコビッチ、オセロットに合意を求める。
オセロット、起爆装置を左手で愛撫しながら笑う。

オセロット

「残念ながらそれは違う、大佐。何処にも売るつもりはない。返してもら  うと言っただろう?」
オセロットの言葉の意味がわからないゴルルコビッチ。

オセロット

「『愛国者達』にな……」
『愛国者達』という言葉を聞いて、突然、震える司令官。

CMC

「『らりるれろ』だと!? まさか!?」
オセロットの様子に、怪訝なゴルルコビッチ。

ゴルルコビッチ

「オセロット……貴様っ! この私を裏切るつもりか!!」

オセロット

「ふん、私のボスは貴様ではないっ……」

ゴルルコビッチ

「何っ! ソリダスとはまだ……!!」

オセロット

「大佐、悪く思うな。ロシアの再建など興味はない」

ゴルルコビッチ

「オセロット!! いつからだ!?」

オセロット

「鈍いな、同志。まだあの連邦が存在した時から……」

ゴルルコビッチ

「くうぅ……!」
怒りをかみしめる大佐。オセロット、ゴルルコビッチ兵達に向けて話す。

オセロット

「いいか、新型に搭乗できるのは1人だけだ」
大佐の顔色をうかがい、戸惑い始めるゴルルコビッチ兵。

オセロット

「大佐、娘と共に死ね」

ゴルルコビッチ

「くそぉおっ!!」
ゴルルコビッチ、CMCを前方に突き放す。

CMC

「ぐっ(突き飛ばされた時のうめき)」
マカロフの銃口をオセロットに向けるゴルルコビッチ。オセロット、同時にランチコートを闘牛士のように放り投げる。旗めきながら宙を華麗に飛ぶコート(高速撮影)。コートがゴルルコビッチの正面を横切る(コートは生物的に舞う)。コートが大佐の視界を遮る。よろよろと前進し、跪く海兵隊司令官。

ゴルルコビッチ

「死ねーっ!」
発砲するゴルルコビッチ。コートに風穴が空く。が、 オセロットは既にその射線上にはいない。コートの回転に合わせて俊敏に動くオセロット。左手で銃を抜き、銃をすばやく発砲する。コートに風穴が六つ空く。

ゴルルコビッチ

「(銃撃を受けた悲鳴)」

CMC

「(銃撃を受けた悲鳴)」
コートが通り過ぎると、ゴルルコビッチ大佐と海兵隊司令官の体が転がっている。六発の弾丸を撃ち尽くした銃を惜しげもなく、床に捨てるオセロット。

オセロット

「セルゲイ! その腕では現役引退だな?」

ゴルルコビッチ

「……裏切り者めっ」
床に仰向けに倒れる大佐。大佐の負傷(胸部に数発くらっている)を確認して、オセロットの正体に気づき、初めて現実に帰るゴルルコビッチ兵達。海兵隊司令官、額を撃ち抜かれ、既にこと切れている。
ゴルルコビッチ兵、アサルトライフルを構える。オセロット、移動しながら背中のホルスターからもう一丁のシングル・アクション・アーミーを左手(右手にはC4スイッチ)で抜き、トリガーを立て続けに引く。

兵士1~6

「(銃撃を受けた悲鳴)」
ゴルルコビッチ兵が次々と倒れる。海兵隊員も流れ弾を食らって数人が倒れこむ。唖然として見守るしかできない海兵隊隊員達。
オセロット、排莢をせずに銃を回転させて、腰のガンベルトに納める。
固まった右手から起爆装置を左手に持ち返る。
海兵隊達、我に返って銃を構える。司令官を失って混乱している隊員達。
気迫たっぷりにオセロット。

オセロット

「見せ物は終わりだ! 生きたい者は逃げるがいい!!」

オセロット

「まだロウアー・ニューヨーク湾だ。必死に泳げば岸まで辿りつけるかも  知れんぞ!」
オセロット、起爆装置をためらうこと無く押す。
タンカー内に大きな振動と爆発音が響く。オセロット、スタンバイ状態のメタルギアRAYに乗り込む。スネーク、メタルギアに向かって走り出す。船倉内は爆発と怒号でパニック状態。

ゴルルコ兵

「(悲鳴)」「馬鹿な!」「メタルギアが!」「奴め!!」 「沈むぞ!!」等々

海兵隊員

「(悲鳴)」「撃て!」「逃げるんだ!」「逃がすな!」 「奪われるぞ!」等々
爆発で船倉に穴が幾つも開き、浸水が始まる。RAYの脚部の足場(梯子)を登っていくオセロット。船内に警報が鳴り響く。海兵隊員達、一斉に発砲する。みるみるうちに水かさがあがってゆく。緊急時の点滅灯が回転する。RAYの発進作業のサポートに当たっていたゴルルコビッチ兵達が海水に流されていく。

ゴルルコ兵

「(水に流される悲鳴)」
物陰から飛び出すスネーク。

スネーク

「オセロットッ!!」
オセロット、メタルギアRAYのコックピットに手をかける。
懐かしい声を聞いて、彼の死んだ右手が「ピクッ」と反応する。

オセロット

「!?」
彼の中に眠っていたもう一人の人格が表出する。フラッシュバックでリキッドの映像 (METAL GEAR SOLIDの一枚絵数枚のラッシュ)が一瞬、見える。
スネーク、メタルの正面に立ちはだかり、USPを構える。前作のREX戦でのシーンを連想させる。
右手の袖が破れ、肘から先が青白く変色している。ゆっくりと振り向くオセロット。

リキッド

「久しぶりだな、兄弟!!」
オセロットの精神はリキッドに完全に乗り移られている。体の動きもオセロットではなく、リキッド風。

スネーク

「(混乱して)おまえは!?」

リキッド

「そう、おれだよ」
右手に力を入れて、リキッドの癖であった動きをする。リキッドの右手がオセロットを支配している。その動き、声に思い当たるスネーク。だが、信じられない。

スネーク

「リキッド?」
オセロット、眼を細めてスネークの容貌を眺め、懐かしそうに語る。

リキッド

「年を取ったな……スネーク」

リキッド

「お前にも急激な老化が始まってきたようだ」
スネーク、最近の体調不良(急激な老化)に思い当たり、沈黙。

スネーク

「……」

リキッド

「ナオミがFOXDIEフォックスダイの対象プログラムを入れなかったのも頷け  る……」

リキッド

「うっ!!」
と、オセロット、己の右手を左手で(別の生き物を制圧するかのように)抑えようとする。

オセロット

「(右手に向かって)下がれ!……リキッド……!」
オセロットの奇妙な行動、言葉に戸惑うスネーク。右手に噛みつくオセロット。腕から鮮血が滴り落ちる。しかし、右手は逆にオセロットの精神を再び制圧する。瞳孔が開ききっている。
リキッドが続ける。

リキッド

「親父のクローンであるが故の宿命……貴様もあと生きて数年……」

リキッド

「50代後半のビックボスの体細胞を使ったんだ。生まれながら既に老い  ている」

リキッド

「俺はこいつの腕となって生きながらえる」

スネーク

「リキッドの腕?」
喧騒の中で対峙する二人。
船倉の浸水は進む。兵士達は二人に構わず、既に脱出に懸命になっている。

海兵隊員

「(悲鳴)」「浸水だ!」「くそっ!」「ここは駄目だ!」 「救命艇を!」等々

ゴルルコ兵

「(悲鳴)」「もうもたないぞ!」「裏切り者め!」「大佐!」 「船が沈むぞ!」等々
壇上で仰向けのままのゴルルコビッチ大佐。

ゴルルコビッチ

「オルガ……ごぼごぼ……!」
水かさが増えて、壇上を覆っていく。ゴルルコビッチ大佐、口から肺の中の最後の酸素と血を吐く。
水中に広がる鮮血。動けぬまま溺れ死ぬゴルルコビッチ大佐。水かさは尚も上昇し、とぐろを巻く。壇上に横たわっていた大佐、司令官の死体が波に飲まれていく。オセロットの脱ぎ捨てたランチコートも流れ去る。
爆発と共に大きな揺れが到来、スネークはバランスを失って水中に倒れる。

スネーク

「くっ(倒れた時の悪態)」

リキッド

「ふうっ!!」
オセロット、短いかけ声と共に50代とは思えない身のこなしで一気にコックピットに飛び上がる。(前作の動き)
コックピットに乗り込んで、操作するオセロット。まさにリキッドの様。
オセロット、操縦用のヘッドセットを被り、攻撃ヘリに装備されているアイモジュールを右目の前に装備する。すばやくシートベルトを結ぶ。
コックピットが閉まり、メタルギアRAYが動き出す。
スネーク、立ち上がり、RAYを見上げる。

リキッド

「(拡声器の声)やはり貴様は馬鹿ソリッド・アイボリー(solid ivory)だな」

リキッド

「(拡声器の声)スネーク! タンカーと共に沈め!!」
RAY、大きくジャンプして壇上から飛び降りる。衝撃と水しぶきがスネーク達を襲う。スネーク、高波を食らって吹き飛ばされる。スネーク、そのまま船倉の壁に激突する。

スネーク

「うぐっ!!」
起動したメタルギアから逃げまどう兵士達。
スネーク、立ち上がりながら、無線連絡。

スネーク

「オタコン、まずい事になった……」
RAY、兵士達を見回してから、首を地面につけ、エネルギーを求めるように海水をガブガブ飲み始める(吸引)。身体中に水分が行き渡ると、再生したかのようにRAYの全身(表面)に精気が戻る。
腹部や股間の腫瘍(円筒形のもの)がカチカチと回転しながら突起する。飛び出た円筒から、体中に取り込んだ海水が漏れ出す(放出)。腫瘍から膿が漏れ出す様。RAYの表面が黄色く変色した汚水で濡れそぼり、ひからびていたナメクジが水分を得たイメージ。続いて、満足したかのように大きく伸びをすると、スタビライザーを左右に広げる。羽ばたこうとする巨大鳥にも見える。スタビライザーに付いたひだ状のスラスターがカシャカシャと個別に動く。
RAY、天井を仰いで大きく咆哮する。口内から白い息が漏れる。船倉に反響するRAYの甲高い声。RAYの咆哮でガラスが粉々に割れる。鼓膜が潰れそうになる兵士達、耳を押さえる。
編注:製品版ではこれらの演出は見られない。
RAYは嘴から吸い込んだ大量の海水を吐く。一端体内に取り込まれた淀んだ(黄色い)海水(放射能の束の様な)で壁が破壊され、ものすごい量の海水が流れ込んでくる。水を得た魚のように鳴き声をあげて喜ぶRAY。
スネークも後方へ飛ばされる。オタコンが叫ぶ!

スネーク

「!(吹き飛ばされた時のうめき)」

オタコン

「スネーク!!」

オタコン

「スネーーーク!!」
水面が急上昇、RAYの身体が水没して行く。萎縮していたシッポに埋め込まれている腫瘍(円錐)部分が海水を浴びて突起、シッポがズルリッと伸びる。
【メタルギア逃走】
船倉 船首部 メタルギア前
巨大なRAYが船首から船尾方向に移動した事で、船のバランスが狂う。船尾がゆっくりと沈みだす。水中からなんとか海面へ顔を出すスネーク。

スネーク

「(息継ぎ。軽く)」
コックピットのオセロット、スネークを映像で見つめる。無線機でソリダスに連絡するオセロット。

オセロット

「全て順調……予定通りです」
天井からの落下物で再び水中に没するスネーク。 溺れるスネーク。

スネーク

「ぐっ!(水に飲まれるうめき)」

オセロット

「ええ、例のポイントです……」
RAYは潜行形態に変形、凄まじいスピードで離脱して行く。タンカー、スネーク達を捉えたまま海底に沈んでいく。

オセロット

「はい、サイファーでスネークの絵も抑えました」
海中を泳ぐRAY、その名の由来通り、マンタレイのように優雅に泳ぐ。

オセロット

「明日のニュースが楽しみです……」

オセロット

「……海兵隊の計画も海の藻屑と……」

オセロット

「ええ、……大統領……」
そして再び変形、高速モードで一気に加速する。
大西洋に消えるRAY。オタコンの叫ぶ声が木霊する…。

オタコン

「スネーク!!」
注釈
【注1】旧ソ連の参謀本部情報総局(Glavnoye Razvedyvatelnoye Upravlenie)の略称で、下部組織に特殊部隊スペツナズを要する。ソ連崩壊後もロシア軍として活動を続けている。
無線会話集
■タンカー編終了まで
【オルガ戦逃げられない】
※逃げようとした場合に発生

オタコン

「スネーク、逃げるのかい? でも相手が見逃してくれるとは思えない。  ここは戦うしかないよ!」
※スネーク不利の場合(ライフ値の差で判断)

オタコン

「分が悪いからって弱気になった? らしくないね。諦めちゃダメだ」
※スネーク有利の場合

オタコン

「相手もかなり弱ってる。もう少しだ。がんばってくれ!」
【隠れながら撃て】

オタコン

「スネーク、相手も銃を持ってるんだ。無防備に体をさらしたら撃たれて  しまう。遮蔽物に身を隠すんだ」

オタコン

「向こうも隠れてるけど、攻撃を仕掛ける時には物陰から出て来る。その  一瞬を狙うんだ。主観攻撃を使って!」
【主観攻撃、左右ステップ、背伸び】

オタコン

「スネーク、相手は遮蔽物に隠れながら撃ってきてる。こっちも主観攻撃  で狙うんだ」

オタコン

「主観ボタンを押すと主観になる。この時に武器ボタンで武器を構えれば  主観攻撃が出来るんだ」

オタコン

「主観の時に装備選択ボタン、武器選択ボタンを押せば、主観のままそれ  ぞれ左右にステップする」

オタコン

「装備選択ボタンと武器選択ボタンを同時に押せば、主観のまま背伸びし  て上に伸び上がることができる。うまく使ってくれ」
【ビハインド活用しろ】

オタコン

「スネーク、ビハインドを使って、隠れながら相手の隙を見つけるんだ」

オタコン

「ビハインドの状態で武器選択ボタン、装備選択ボタンを押すと覗き込  みができる」

オタコン

「ビハインドしながら右スティックを動かして、そっちの方を伺うのも有  効だ」

オタコン

「武器を装備してるなら、ビハインド中に武器ボタンを押せば、遮蔽物か  ら素早く飛び出して武器を構えることができる」

オタコン

「相手が攻撃してくる時がチャンスだ。撃たれる前に撃て!」
【中空障害物】

オタコン

「主観攻撃を使えばコンテナの隙間からも狙撃できるはずだ。相手の不意  を突けるかも知れない」
【グレネード注意】
※グレネード投げてから

オタコン

「スネーク、相手はグレネードを持ってる。ずっと同じ所に隠れていたら  危ない。こまめに場所を変えるんだ!」
【幌は通らない】

オタコン

「スネーク、相手はほろに隠れながら撃ってきてる。向こうからは君が見  えるけど、君からは見えない」

オタコン

「このままじゃ分が悪すぎる。その幌を何とかするんだ!」
【ヘッドショット】

オタコン

「ハンドガンの弾は相手のどこに当たるかによって威力が変わってくるん  だ」

オタコン

「頭を狙えばより大きなダメージを与えられる。主観攻撃でよく狙うん  だ」
【ライト眩惑】

オタコン

「スネーク、そのライトはマズイ! 光に眩惑されて相手が見えなくな  る。ライトを消すんだ!」
【オルガ何者】

オタコン

「一体、何者なんだろう?」

スネーク

「あのスカウトナイフを見る限りスペツナズのようでもあるが……」

オタコン

「スペツナズ……旧参謀本部情報総局GRUの特殊部隊か。じゃあ、やっぱりロ  シアの?」

スネーク

「さあな。とりあえず確かなのは射撃の腕が良いということだけだ」

オタコン

「気をつけて」
【オルガ死体近く】

オタコン

「(オルガはメリルに似ているので少し心配)……その人、死んじゃいな  いよね」

スネーク

「ああ。麻酔で眠っているだけだ」

オタコン

「そうか」

スネーク

「寝顔はかわいいものだな」

オタコン

「……何か変なこと考えてない?」

スネーク

「いや」

オタコン

「確かに眠り姫は王子様のキスで目覚めるものだけど、彼女にはこのまま  眠っておいてもらった方がよさそうだね」

スネーク

「そうだな。戦場でジャジャ馬の相手をするのはもうごめんだ」
【サイファーのウンチク】

オタコン

「サイファーは見た通りの空飛ぶ円盤型偵察機だよ。陸上及び海上監視、  通信支援に使われる無人偵察機UAVだ」

オタコン

「垂直離着陸が可能で、同軸回転翼ローターとそれを囲む環状シュラウドからの  ダクテッド・エアストリームで飛ぶ」

オタコン

「君が見たのは陸軍で採用されてるタイプのサイファーだったね」

オタコン

「でも海兵隊の極秘プロジェクトに陸軍が公式に協力するなんて考えにく  い……」

スネーク

「ああ。俺達やロシア兵の他にも新型メタルギアに興味を持っている勢力  があるってことだな……」

オタコン

「サイファーの滞空時間は3時間位だから、そのすぐ近くに発進・管制を  してる統合モバイル地上ステーションがあるはずだ」

オタコン

「多分普通のトラックに偽装してリバーサイドを走ってるんだと思う。  そっちの方も調べてみるよ」

スネーク

「頼む」
【ゴルルコビッチについての説明】

オタコン

「まさかゴルルコビッチが絡んでるとはね」

スネーク

「旧ロシア軍や参謀本部情報総局GRU上がりの私兵軍隊を抱えているオセ  ロットの元上官、か……」

オタコン

「シャドーモセスの時、リキッドは彼の部隊と合流して蜂起を継続しよう  としていた……」

スネーク

「あの時は結局、オモチャを1台提供しただけだったがな。どうやらスポ  ンサー稼業は廃業したらしい」

オタコン

「今度はゴルルコビッチが自分で出て来た……。やっぱり新型メタルギア  を?」

スネーク

「だろうな。メタルギアには軍事的パワーバランスを一気に覆すだけの戦  略的価値がある。目指すはロシアの再興か」

オタコン

「あの時と同じだね。進歩のない奴だ」

スネーク

「進歩してないのは現実の方かも知れんがな」

オタコン

「そうかも知れないね。だから僕等はそれを変えるために戦ってる。そう  だろ?」
【オルガ戦後、オルガについて】

オタコン

「あのオルガって女の人、何者だったんだろう?」

スネーク

「さあな。ゴルルコビッチの娘らしいが。『国亡き民』、か……」

オタコン

「……ちょっとメリルに似てたね?」

スネーク

「……似てないさ」
【USP注意】

オタコン

「スネーク、ハンドガンを手に入れたね」

スネーク

「ああ。USPだ」

オタコン

「USPが発射するのはM9で使ってる麻酔弾じゃない。実弾だ。わ  かってるよね」

オタコン

「あとそのUSPにサプレッサーは装備されてない。撃てば銃声がするか  ら近くに敵がいたら気づかれると思う」

オタコン

「注意してくれ」

オタコン

「USPがあれば戦闘が有利になるのは確かだけど、やっぱり敵に見つか  らないのが一番だ。いいね」
【船倉へ向かえ】

オタコン

「スネーク、メタルギアはタンカー下部の船倉だ。下に向かってくれ」
【オルガ死体撃った】

オタコン

「何てことするんだ! 倒れてる人を撃つなんて! この人でなし!!」
【マスト最上部】

オタコン

「(少々呆れ)スネーク、君が高い所が好きなのはわかったから、気がす  んだらさっさと下りて船倉に向かってくれ」

オタコン

「目的は船倉に行ってメタルギアの写真を撮ることだ。忘れないでくれ  よ」
【オルガ戦後、船橋基本】

オタコン

「次は船倉に行って新型メタルギアの写真を撮ってくれ。下に向かうん  だ」
【レイブン影近く、機関室右舷】

オタコン

「スネーク、あの影は……?」

スネーク

「奴だ。間違いない」

オタコン

「だけどレイブンはシャドーモセスで君が……」

スネーク

「ああ。シャーマンのマジックか。それとも奴の神が奇跡でも起こした  か……?」

オタコン

「本気で言ってるのかい?」

スネーク

「さあな。いずれにせよ、行ってみればわかることだ」
※二回目以降

オタコン

「スネーク、気をつけてくれよ……」
【開かないロッカー】

オタコン

「そのロッカーは開かないみたいだ。鍵でもかかってるんだろう。  ロッカーを使いたいんなら他のを探すしかないね」
【機関室西へ向え】

オタコン

「スネーク、その機関室の北西に船倉への扉があるはずだ。西に向ってく  れ」
【機関室の構造】

オタコン

「スネーク、機関室は立体的な構造になっている。それを利用すれば敵に  追われても逃げられるかも知れない」

オタコン

「エルードを上手く使うんだ」
【エンジンルームでは聴力が低い】

オタコン

「そこは機関室だ。真ん中にあるのがその船のエンジンだよ」

オタコン

「エンジンの音が随分うるさいけど、その分、敵も物音が聞こえにくいは  ずだ」
【エンジンについて】

オタコン

「機関が船尾にあるのは、船体中央部の空間を油タンクにできるからだ。  プロペラ軸も短くてすむしね」

オタコン

「構造がシンプルになるから、その分船体の強度を高められるということ  さ」
【奈落に落ちたら死ぬ】

オタコン

「スネーク、そこから落ちたら、いくら君でも助からない。絶対、落ちた  らダメだ。いいね」
【赤外線センサー、機関室左舷】

オタコン

「スネーク、待って! そのまま進んじゃいけない!」
※通り抜けようとした場合

スネーク

「なに?」

オタコン

「その通路の両側を見るんだ」

スネーク

「装置が設置されてる……。赤外線センサーか!?」
※ちょっと立ち止まった場合

スネーク

「ああ。この通路の両側の機械……。赤外線センサーか?」

オタコン

「ああ。そしてそのセンサーにつながってるのは……」

スネーク

「セムテックス……」

オタコン

「そう、プラスティック爆弾だ」
※デモ見てる場合のみ

スネーク

「奴等が仕掛けたと言っていたのは、これのことか……」

オタコン

「みたいだね」

オタコン

「もしセンサーに引っかかったら……」

スネーク

「この船ごと海の藻くずだな」

オタコン

「その通り」
【赤外線センサー2】
※機関室以前に赤外線を見ている場合

オタコン

「スネーク、そこにも赤外線センサーがセットされてるよ。赤外線に触れ  たら爆弾が爆発してその船は沈んでしまう」
【赤外線センサー3】
※制御装置破壊最初

スネーク

「海水浴を楽しむ気はないが……。センサーの数が多すぎるな。赤外線に  触れずに通り抜けるのは無理のようだ」

オタコン

「大丈夫。方法はある」
【赤外線センサー4】
※制御装置破壊方法

オタコン

「よく見てくれ。爆弾のすぐ近くに緑色に点滅するランプのついた装置が  あるだろ?」

オタコン

「それがセンサーの制御装置だ。それを壊せば赤外線センサーは機能を停  止する」

オタコン

「近づくことは出来ないから、銃で制御装置を撃って破壊するんだ」
※USP持っていない場合

オタコン

「でも、君の持ってるM9エムナインの麻酔弾じゃ壊せないと思う。どこかで銃を探  すんだ」
※USP持っている場合

オタコン

「M9の麻酔弾じゃ壊せないだろう。でもさっき手に入れたUSPなら大  丈夫だ。USPを使うんだ」
【赤外線爆弾撃つな】

オタコン

「オレンジ色に点滅するランプがついてるのが爆弾だ。爆弾は絶対撃って  はいけない」

オタコン

「爆弾に衝撃が加わると起爆装置が作動して爆発する仕組みになってるみ  たいだからね」

オタコン

「緑色のランプがついた制御装置だけを撃つんだ。いいね」
【赤外線制御装置全部破壊せよ】

オタコン

「制御装置はいくつか置いてあるようだ。全て壊さないと通り抜けること  はできないだろう」

オタコン

「制御装置を破壊すれば赤外線は消える。赤外線が残っているということ  は破壊されていない制御装置があるってことだ」

オタコン

「制御装置を全部破壊するんだ」
【赤外線主観で狙え】

オタコン

「主観攻撃でよく狙って、制御装置だけを壊してくれ」

オタコン

「死角にある制御装置も物の上に乗ったり、ホフクしたり伸び上がったり  すれば撃てるはずだ」
【赤外線センサー、くぐり抜ける】

オタコン

「赤外線の本数はそんなに多くないね。それくらいなら赤外線に触れない  ように抜けられるんじゃないか?」

オタコン

「どこに赤外線が走ってるかを見るには、いつもの方法を使えば良い」
※消火器の場合

オタコン

「脇に消火器が置いてあるね。それを壊して消化剤を撒き散らしてみるの  も良いかもしれない」
【赤外線さわるな】

オタコン

「センサーに引っかかったら爆弾が爆発する。絶対に赤外線に触れちゃダ  メだ。いいね」
【赤外線制御装置撃て】

オタコン

「赤外線センサーの制御装置だけを銃で撃って破壊するんだ。主観攻撃で  よく狙ってくれ」

オタコン

「制御装置は緑色のランプがついた機械だよ」
【赤外線セムテックス】

オタコン

「そのプラスティック爆弾はセムテックスだ」

オタコン

「旧チェコスロバキアで開発されたプラスティック爆薬で、C4と同じく  扱いやすいが、強力な爆発力を持ってる」

オタコン

「組成はRDXとPETN。爆速は毎秒8000mを超え、燃焼温度は  華氏3000度以上になる」

オタコン

「1988年スコットランド上空で起こったパンナム103便の爆破テロ  に使われたとも言われてるね」

スネーク

「これだけのセムテックスが一度に爆発したら、この船くらいひとたまり  もないな」

オタコン

「絶対に爆発させないようにね。センサーに触れても、セムテックスに衝  撃を与えてもダメだ」

スネーク

「奴等はメタルギアを奪って、この船を沈めるつもりなのか……?」
【長廊下以外船倉へ向かえ】

オタコン

「スネーク、新型メタルギアは船倉だ」

オタコン

「さっき赤外線センサーのトラップを壊したよね。船倉へ行くにはその先  を進めばいい」
【長廊下船倉へ向かえ】第二甲板左舷

オタコン

「スネーク、新型メタルギアは船倉にある」
※一回目のみ

オタコン

「そこの廊下は船倉をぐるっと囲んでるんだ。船倉への扉は幾つかあるけ  ど、ほとんど閉鎖されてる」

オタコン

「でも、一番奥の扉はまだ閉じられていないようだね」
※西通路にいる場合

オタコン

「その廊下の一番奥にある扉から船倉に侵入できる。北に向かってくれ」
※北通路にいる場合

オタコン

「その廊下の一番奥にある扉から船倉に入れる。東に向かってくれ」
※東通路にいる場合

オタコン

「その廊下の一番奥にある扉から船倉に入るんだ。南に向かってくれ」
【ライト撃つと消える】

オタコン

「電灯を銃で撃って壊せば明かりを消すことができる。暗くなるけど、敵  も君が見にくくなるはずだ」
【長廊下暗い注意】

オタコン

「スネーク、暗いところではライトをつけるといい」

オタコン

「君のUSPにはフラッシュライトが装備されてる。USPを装備して武  器ボタンで構えれば、その間ライトがつくよ」

オタコン

「でも、ライトをつければ当然敵に見つかりやすくなるから気をつけてく  れ」
【開かない水密扉近く1】

オタコン

「そこの扉は開かないみたいだ。北の方に進んでくれ」
【開かない水密扉近く2】

オタコン

「そこの扉は開かないみたいだ。東に向ってくれ」
【開かない水密扉近く3】第二甲板右舷

オタコン

「そこの扉は開かないみたいだ。そのまま南に進んでくれ」
【長廊下からのドア近く】

オタコン

「スネーク、そこのドアは外からロックされてる。もう後戻りは出来な  い。先に進むんだ」
【長廊下兵戦え】ゴルルコビッチ兵戦

オタコン

「敵も黙って君を通す気はないみたいだ。銃で応戦するしかない。主観攻  撃を使って!」
【銃撃戦飛び出し撃ち】

オタコン

「敵も黙って君を船倉に入れる気はないみたいだ」

スネーク

「ああ。ここは戦うしかないようだ。ビハインドからの飛び出し撃ちを  使ってみるか……」

オタコン

「そうだね」
※二回目以降

オタコン

「飛び出し撃ちを活用すれば、遮蔽物に隠れながら相手の隙をみて銃撃を  加えることができるだろう」

オタコン

「やり方は、まず銃を装備してから遮蔽物に張り付いてビハインドカメラ  にする」

オタコン

「その状態から武器ボタンを押せば飛び出し撃ちができる。武器ボタンを  離せば素早く遮蔽物の陰に戻る」

オタコン

「敵の弾幕が途切れる瞬間を見極めて攻撃に転じるんだ」
【タクティカルリロード】

オタコン

「スネーク、撃ち合っている最中に弾が切れたら大きな隙を相手に見せる  ことになるんじゃないか?」

スネーク

「ああ。だがタクティカル・リロードを使えばそんなことにはならん」

オタコン

「敵の目の前で弾切れを起こす危険を回避するため、弾倉が空になる前に  あらかじめ弾倉を交換しておく戦術だね」

スネーク

「そうだ」
※二回目以降

オタコン

「タクティカル・リロードをするには銃を装備から外してから、もう一度  装備し直せばいい」

オタコン

「それで新しい弾倉を装填した状態になる。武器選択ボタンを素早く押し  てクイックチェンジを使うといいだろう」
【物陰に隠れろ】

オタコン

「スネーク、遮蔽物があるだろ。それに隠れながら応戦するんだ!」
【グレネード注意】

オタコン

「スネーク、敵はグレネードも装備している。グレネードを投げられたら  すぐに逃げるんだ」
【全滅させなければ駄目】

オタコン

「スネーク、敵も必死みたいだ。そこを突破するには敵を全て倒すしかな  いだろう。銃で応戦するんだ」
【船倉の奥に進め】第一船倉

オタコン

「スネーク、船倉は3つのブロックに分かれている。新型メタルギアは  一番奥のブロックだ。北に進んでくれ」

オタコン

「相手はその人数だ。もし見つかったらどう考えても勝ち目はない。絶対  に見つかったらダメだ。いいね」
【船倉演説終わる前に】

オタコン

「スネーク、チャンスは海兵隊司令官の演説が続いている間だけだ。演説  が終わる前に写真を撮り終える必要がある」
※一回目のみ

オタコン

「演説が終わったら、海兵隊員達は持ち場に戻るだろう」

オタコン

「あの人数で警備されたら、見つからずにメタルギアの写真を撮るなんて  不可能だ」

オタコン

「そうなる前に全てを片づけてくれ」
【見つかると即死注意】船倉

オタコン

「そこでは絶対に見つかっちゃダメだ。その人数の海兵隊を相手にした  ら、いくら君でも勝ち目がない」

オタコン

「見つかったら終わりだ。とにかく慎重に進んでくれ」
【演説の内容についての演説1】

オタコン

「海兵隊は有事の際の緊急展開部隊としての性格が強い」

オタコン

「でも最近陸軍がミディアム旅団を中心に緊急即応の能力を高めている」

オタコン

「海兵隊はそれに対し、自軍の権益を侵害されるという非常な危機感を  持っているようだ」

オタコン

「君も知ってる通りメタルギアREXレックスは陸軍での採用を目的として開発さ  れていた」

オタコン

「だから海兵隊が陸軍に対抗して独自のメタルギアを持とうとしてるとい  うのはわからない話じゃないね」
【演説2】

オタコン

「司令官が海軍からの圧力があるって言ってたね」

オタコン

「確かに海軍はその新型メタルギアの開発をおもしろく思ってないだろ  う」

オタコン

「新型メタルギアは海からの接敵・攻撃・離脱という作戦行動を単独で可  能にする兵器らしい」

オタコン

「これが完成したら空母や戦艦は勿論、潜水艦までが戦略的意義を失って  しまうかも知れない」

オタコン

「海軍にとっては死活問題だ」

オタコン

「まして海軍も別のメタルギアの開発を進めているとあったら尚更だね」
【演説4】

オタコン

「海兵隊司令官の言ってたNMDっていうのは全米ミサイル防衛のこと  だ」

オタコン

「合衆国本土に向かって発射された大陸間弾道弾ICBMを迎撃するっていう構想  で前世紀末から開発されていた」

オタコン

「でもそれは、核兵器の多弾頭化や高性能化を呼んで核軍拡を導くという  強い批判を生んだんだ」

オタコン

弾道弾迎撃ミサイルABM制限条約に違反するとしてロシアや中国も強く反対  した」

オタコン

「他にも標的とデコイの識別等の技術的問題が解決されずに実験が失敗を繰り  返したこともあって、いまだ配備されてないんだ」
【はしご近く、はしごの上り下り方法】

オタコン

「スネーク、ハシゴにつかまるにはハシゴに向かってアクションボタンを  押すんだ」

オタコン

「ハシゴから離れたくなったら、ハシゴの一番上か一番下でもう一度アク  ションボタンを押せばいい」

オタコン

「ただ、ハシゴを昇り降りしてる間は武器は使えないから、気をつけてく  れ」
【プロジェクタについての注意】

オタコン

「スネーク、そこにプロジェクタがあるだろ。それで前にあるスクリーン  に映像を映してるんだ」
※一回目のみ

オタコン

「メタルギアのある一番奥の船倉に海兵隊員が入りきらないからだろう」
※リフレッシュ室TV前会話聞いてない場合のみ

オタコン

「だから中継してる映像を利用して……」

スネーク

「そもそも、なぜ中継を?」
→「テレビ中継」(P023)へ
※二回目以降

オタコン

「不用意にプロジェクタの前を横切ったら、スクリーンに影が映って敵に  見つかってしまう。気をつけてくれ」

オタコン

「プロジェクタの前はホフクして進むんだ」
【鳴り床、鳴り床注意】第一、第二船倉

オタコン

「スネーク、そこの床は歩くと音が鳴ってしまうみたいだ。足音を聞かれ  たら厄介なことになる」

オタコン

「足音を立てないように進むには、ホフクするか、左スティックの倒し方  を少しだけにしてゆっくり歩けばいい」
【ハッチはアクションボタンで開く】

オタコン

「スネーク、そこにハッチがある。多分下層のダクトに通じてるんだ」

オタコン

「ハッチを開けるには、ハッチに向かってアクションボタンを押せばい  い」
【地下小部屋、物音立てると死ぬ】

オタコン

「スネーク、ダクトの中にいても、大きな音を立てたら見つかってしまう  と思う」

オタコン

「あの人数に囲まれたら、いくら君でもどうしようもない」

オタコン

「絶対に銃を撃ったりしちゃダメだ。いいね」
【TV兵近く、TV兵について】第三船倉

オタコン

「映像はその兵隊が中継してたんだね」
※テレビ会話聞いていない場合、「テレビ中継」へ
【消防ポール上側近く】

オタコン

「スネーク、そこにあるポールをつたえば下の階に下りられるはずだ」

オタコン

「ポールにつかまるにはポールの方を向いてアクションボタンを押せばい  い」

オタコン

「でも一度下りたら、もう上には上がれないだろう。下りるのはその階で  したいことを全部終えてからの方がいいね」
【消防ポール下側近く】

オタコン

「スネーク、そのポール、下からは昇れそうにない。上の階に行くのは諦  めた方がいいね」
【電送機近く】

オタコン

「スネーク、そこにあるコンピュータが外につながってるWSワーク・ステーションだ。それを  使って写真をこっちに送ってくれ」

オタコン

「写真を送信する時は、そのWSワーク・ステーションの前に立ってアクションボタンを押す  だけでいい」

オタコン

「良い写真を頼むよ!」
【電送機説明、二回目のみ】

オタコン

「そのWSワーク・ステーションは軍事ネットワークにつながってる。演説の映像もそこから送  信されているんだ。それを僕らは利用する」

オタコン

「僕はオハイオにある陸軍のインターネットコントローラルーターか  ら軍事ネットワークに侵入した」

オタコン

「そこからリンク16経由でそのWSワーク・ステーションに写真を送信するためのアプリケー  ションをリモート・インストールしたのさ」

オタコン

「なに、軍事ネットワークは基本的に民生品ベースの技術を応用してるか  らね。軽いもんだよ」

オタコン

「それにあらかじめバックドアも仕掛けてあったんだ。レックスを作って  た時に陸軍のネットにはアクセス出来たから」

オタコン

「ねぇ話聞いてる?」

スネーク

「あ、ああ……」

オタコン

「本当に? で、そのアプリは写真のデータを圧縮・暗号化・分割して送  信する。暗号化にはBATONベイトンを使ったよ」

オタコン

「パケットは戦術デジタル情報リンクTADILメッセージフォーマットに偽装  され、演説の画像に紛れて送信されるんだ」

オタコン

「どう? わかった?」

スネーク

「……」

オタコン

「もう1回説明しようか?」

スネーク

「いや、もう充分だ」
【タンカーカメラうんちく】

オタコン

「カメラの説明をしておこうか」

オタコン

「君が持ってるのは新型メタルギアの写真を撮るために作った特別製のデ  ジタルカメラだ」

オタコン

「写真を撮るとその画像データはまずカメラ本体に内蔵されたメモリーの  中に格納される」

オタコン

「そこで電子的改竄を防ぐための色々な処理が自動的に行われるように  なってるんだ」

オタコン

「電子透かしを埋め込んだり特製の暗号をかけたりね。だから万一転送途  中で誰かにデータをいじられてもすぐにわかる」

オタコン

「ただ、カメラの内蔵メモリーの容量には限界があるんだ」

オタコン

「メモリーがいっぱいになったら、いらない写真に上書きするといい」

オタコン

「カメラを構えた状態でロックオン、主観ボタンを押すと画面下の写真の  プレビューをそれぞれ左右に動かせる」
※第三船倉にいる場合

オタコン

「写真を撮り終えたらこっちに転送してくれ」

オタコン

「写真を転送する方法はそのエリアの南東にあるWSワーク・ステーションの前でアクション  ボタンを押すだけだ。良い写真を頼むよ」
【写真電送せよ】

オタコン

「写真が撮れたら、その部屋の南東にあるWSを使ってこっちに送ってほ  しい」

オタコン

「でも写真が良くなかったら撮り直してもらうからね」
【メタルギアの写真をとれ。条件説明】
※一回目のみ

オタコン

「ようやく辿り着いたね」

スネーク

「ああ。これが新型メタルギアか……」

オタコン

「そうだ。その姿を世界中の人に見せてやるんだ」

オタコン

「新型メタルギアをカメラに収めてくれ」
※二回目以降

オタコン

「必要な写真は4枚だ。まず、メタルギアをそれぞれ右斜め前、正面、左  斜め前から撮ったのを1枚ずつ」

オタコン

「それと、メタルギアに描いてある「MARINESマリーンズ」っていう海兵隊の  マーキングのアップを1枚」

オタコン

「写真が撮れたら、そのエリアの南東にあるWSワーク・ステーションを使ってこっちに送信す  るんだ。良い写真を頼むよ!」
【残り写真】
(1)

オタコン

「右からの写真はOKだ。あとは、左、前、「MARINESマリーンズ」のマーキ  ングのアップ、の3枚だ。頼むよ」
(2)

オタコン

「左からの写真はこれでいい。あと3枚だ。右から、前から、  「MARINESマリーンズ」のマーキングのアップ。よろしく」
(3)

オタコン

「前からの写真はこれでいく。残りは3枚。右、左、「MARINESマリーンズ」  のマーキングのアップだ」
(4)

オタコン

「マーキングの写真はOKだ。必要な写真はあと3枚。メタルギアをそれ  ぞれ右から、左から、前から撮ったものだ」
(5)

オタコン

「右からと左からの写真はもらった。あと2枚、前からと  「MARINESマリーンズ」のマーキングのアップを頼むよ」
(6)

オタコン

「右からと前からの写真はOKだ。あとは左斜め前、「MARINESマリーンズ」の  マーキングのアップの2枚だ。よろしく」
(7)

オタコン

「右からのとマーキングの写真は合格だ。残り2枚、左からと前からのを  撮ってきてくれ」
(8)

オタコン

「左からのとマーキングの写真はもらったのでいけると思う。あと必要な  のは2枚。右斜め前からと前からのだ。頼むよ」
(9)

オタコン

「左からのと前からの写真はOKだ。右斜め前からと「MARINESマリーンズ」の  マーキングのアップを撮ってきてほしい」
(10)

オタコン

「前からのとマーキングの写真は十分だ。残りは2枚。メタルギアを右か  らと左からそれぞれ撮って送ってくれ」
(11)

オタコン

「右、前、左からの写真はOKだ。残りは「MARINESマリーンズ」のマーキン  グのアップだけ。あとひと頑張りだ」
(12)

オタコン

「右、左からのとマーキングの写真はもらったのでいける。あとはメタル  ギアを前から撮ったやつだけだ。頼むよ」
(13)

オタコン

「右、前からのとマーキングの写真は終了。あとほしいのは、メタルギア  を左から撮った写真だけだ。よろしく」
(14)

オタコン

「左、前からのとマーキングの写真はもらった。残るは1枚。メタルギア  を右から撮ったやつだけだ。もう少しだよ!」
【電送装置アクセス時最初】

オタコン

「どうだい、スネーク、良い写真を送ってくれたかい?」
※写真データある場合(一回目)

オタコン

「よし、写真を送ってくれたね」
※写真データある場合(二回目)

オタコン

「写真を送ってくれたみたいだね。どれどれ……」
※写真データ無い場合

オタコン

「ん? 1枚も撮ってないじゃないか。写真を撮ってくれなきゃ、この端  末を使っても意味が無いよ」
【電送装置アクセス時写真あり】
※1枚目

オタコン

「まず、1枚目は……」

オタコン

「最初の1枚は……」

オタコン

「1枚目は……」
※2枚目、3枚目

オタコン

「次はどうかな……」

オタコン

「その次は、と……」

オタコン

「で、次は……」

オタコン

「その次はどうだろう……」

オタコン

「ええと、次は……」

オタコン

「さて、次は……」
※最後

オタコン

「最後の1枚は……」

オタコン

「これが最後か……」

オタコン

「ラストはどうかな……」
【電送装置アクセス時判定OK】
※右OK

オタコン

「うん、OKだ。右からの写真はこれでいい」
※左OK

オタコン

「良い写真だね。左からの写真はこれをもらうことにする」
※前OK

オタコン

「うん、これでいい。前からの写真はこれで充分だ」
※マーキングOK

オタコン

「良く撮れてるね。「MARINESマリーンズ」のマーキングの写真はこれでいく  ことにする」
【電送装置アクセス時判定NG普通】
※全然ダメランダム再生

オタコン

「うーん……。この写真は使えないなぁ」

オタコン

「こりゃダメだ。悪いけど撮り直してくれ」

オタコン

「何かイマイチだなぁ。ちょっと使えない」

オタコン

「ごめん。撮り直してくれ」

オタコン

「うぅむ。もう一つだね。もうちょっと良い写真が欲しいな」
【電送装置アクセス時判定NG寄りすぎ】

オタコン

「寄り過ぎなんだ。もっと全体が分かるほうがいい」

オタコン

「ちょっと寄り過ぎなんだ。もっと全体を写してくれ」

オタコン

「カメラが近すぎて全体がよく分からないんだ。もう少し引いて撮ってく  れ」
【電送装置アクセス時判定NG引きすぎ】

オタコン

「引き過ぎなんだ。もっと近づいた写真を撮ってくれ」

オタコン

「カメラが遠すぎてよくわからないんだ。もう少し近づいたのが欲しい」

オタコン

「遠すぎて何が何だかよくわからないな。もっと近くから撮った写真が良  い」
【電送装置アクセス時判定NGダブり右】

オタコン

「右からの写真はもうあるからいらないんだ」

オタコン

「右からの写真は撮ってあるからこれ以上必要ないよ」
【電送装置アクセス時判定NGダブり左】

オタコン

「左からの写真はもういらないんだ」

オタコン

「左からの写真はさっきのを使うからもう撮らなくて良いよ」
【電送装置アクセス時判定NGダブり前】

オタコン

「正面からの写真はもうあるからいらないんだ」

オタコン

「前からの写真はさっき撮ってくれたので十分だ。もう撮らなくていい  よ」
【電送装置アクセス時判定NGダブりMARINES】

オタコン

「マーキングの写真はさっきのがあるから十分だ」

オタコン

「マーキングの写真は一枚あればいいんだ」
【電送装置アクセス時判定NGとんでもない】
※とんでもないものを撮った場合

オタコン

「……何コレ? スネーク、遊んでるんじゃないんだ」

オタコン

「スネーク……。もうちょっと真面目にやってくれ。頼むからさ」

オタコン

「……君、任務のこと忘れてない?」

オタコン

「全然違うじゃん。よくそんな余裕があるね。感心するよ、ホント……」
【電送装置アクセス時判定NG司令官】
※司令官を撮った場合

オタコン

「これ、海兵隊司令官じゃないか。君、彼のファンなのかい?」

オタコン

「また司令官か……そんなに彼が好きなら、この写真、パネルにしてあげ  るよ。家にでも飾ってくれ」

オタコン

「(うんざり)司令官の写真を送ってくるのはもうやめてくれ……」
【電送装置アクセス時判定NGケツ】
※兵士のケツ等

オタコン

「……君、そういう趣味があったんだ……。い、いや、個人の趣向だか  ら、いろいろあって良いと思うけど。うん……」

オタコン

「でも、写真は撮り直しだ。いいね」
二回目以降

オタコン

「またこんなの撮って。やっぱり君は……。ま、まあそれはいいけど、撮  り直しだ」
【電送装置アクセス時判定NG大ウケ】
※大ウケおもしろ写真

オタコン

「ぎゃっはっはっはっは! 何だこりゃ!ひゃっひゃっひゃ!   サイコー!! ひー!!!」

オタコン

「でもダメだ。これは使えないよ。と・り・な・お・し!」
【電送装置アクセス時判定NG謎】
※謎(アイドル写真)

オタコン

「うぉ! こ、これは……!!」

スネーク

「どうした?」

オタコン

「い、いや何でもない。何でもないよ……」

オタコン

「で、でもこれはメタルギアの写真じゃないね。悪いけど、撮り直してく  れ」

オタコン

「……(ぼそっと)保存しとこ」
【電送装置アクセス時判定NGオルガ】
※オルガの写真を撮った

オタコン

「ん? これはあのオルガとかいう女兵士じゃないか」

オタコン

「ちゃっかりこんな写真撮ってたなんて。さすがというか、何という  か……」
【電送装置アクセス時判定NG心霊】
(1)

オタコン

「うわぁ! 変なもの送ってこないでくれ! 呪われたらどうするん  だ!!」
(2)

オタコン

「ひぃっまた何か写ってる! やめてくれって言っただろ!」

オタコン

「お払いしてもらわなきゃ……」
(3)

オタコン

「もうやめてくれ! いやがらせか!?」
【電送装置アクセス時判定全部OK】

オタコン

「よし、これで全部の写真が揃った……」

オタコン

「写真はもう充分だ。脱出してくれ」
【電送装置アクセス時判定あきらめ】
※時間なくて諦める場合

オタコン

「スネーク、もう演説が終わる」

オタコン

「正面からの写真はあきらめることにする……」

オタコン

「右からの写真はあきらめることにする……」

オタコン

「左からの写真はあきらめることにする……」

オタコン

「「MARINESマリーンズ」のマーキングの写真はあきらめることにする……」

オタコン

「写真はもう充分だ。脱出してくれ」
【船倉戻るな】

オタコン

「なんで戻るんだい? メタルギアは一番奥の船倉だ」
※時間がない場合

オタコン

「演説がもうすぐ終わる。時間がない。急いで!」
無線会話集(タンカー編)
■基本操作、戦闘解説 オタコン
【張り付きコンコン】

オタコン

「壁の方向に向かって左スティックを押しっぱなしにすると、壁に張り付  ける」

オタコン

「壁に張り付いている時にパンチボタンを押せば、壁を叩いて物音を立て  ることができるんだ」

オタコン

「上手くやれば持ち場から動こうとしない敵をおびき寄せたりすることも  できるはずだ」
【エルードキャッチ】

オタコン

「エルードからホフクボタンで落下している途中につかめそうな場所が  あったらアクションボタンを押してみるといい」

オタコン

「上手くすればつかまることができるはずだ。多少方向がずれても大丈  夫。いろいろ試してみてくれ」
【エルードキック】

オタコン

「エルードからアクションボタンで這い上がる時、反動で近くにいる敵に  ひざを打ち込むことができる」

オタコン

「手すりのあたりを歩いている敵がいたら狙ってみるといい」
【インケン投げ】

オタコン

「覗き込みをしている時にグレネードを装備していれば武器ボタンで遮蔽  物に隠れながらグレネードを投げることができる」
【ホールドアップアイテム搾取】

オタコン

「敵をホールドアップさせたあと、上手くやればアイテムを奪うことがで  きるだろう」
※ドッグタグホールドアップのみの場合

オタコン

「ホールドアップからしか手に入らないアイテムもあるみたいだ。余裕が  あれば試してみるといい」
【エルード】

オタコン

「乗り越えられる手すりの近くでアクションボタンを押すと、その手すり  の向こう側にぶらさがることができる」

オタコン

「これをエルードっていうんだ。移動だけじゃなく、隠れたり、敵の背後  をとったりするのにも使えるはずだ」

オタコン

「エルード中は左スティックの左右か装備選択ボタン、武器選択ボタンで  左右に移動できる」

オタコン

「這い上がりたくなったら、もう一度アクションボタンを押せばいい」

オタコン

「あと、エルード中はLIFEライフゲージの下に握力GRIPゲージが表示されるん  だ」

オタコン

握力GRIPゲージは君の握力を表わしていて、エルードしている間、少しずつ  減っていく」

オタコン

握力GRIPゲージが無くなったら、つかまっていられなくなって下に落ちてし  まう。そうなる前に這い上がった方がいいね」

オタコン

「エルード中にホフクボタンを押すと、真下に飛び降りる」

オタコン

「でも高過ぎる所から落ちたらLIFEライフが減るし、場所によっては助から  ないかもしれない。気をつけてくれ」
【懸垂で握力アップ】CALL

オタコン

「スネーク、おめでとう! 懸垂で体を鍛えた甲斐があったね。握力が上  がったよ!!」
【段差上り】

オタコン

「腰くらいの高さのものなら、アクションボタンを押せばよじ登ることが  できる。忘れないでくれ」
【主観攻撃説明】(左右ステップ、背伸び)

オタコン

「武器を装備した状態で主観にして、武器ボタンで武器を構えれば、主観攻  撃ができる」

オタコン

「主観攻撃を使えば、上や下にも撃てるし、敵の足や頭を狙うこともでき  るんだ」

オタコン

「主観攻撃中にも装備選択ボタン武器選択ボタンで左右ステップしたり、  ホフクボタンでしゃがんだりできる」

オタコン

「上手く使えば、遮蔽物に隠れながら、相手の隙を見て飛び出して撃って  また隠れるとかできるはずだ」
【ロックオンボタンロックオン】

オタコン

「銃を構えてロックオンボタンを押すと敵に向かって自動的に照準を合わ  せる」

オタコン

「俯瞰でも主観でも出来るから、有効に使ってくれ」
【銃を構えてゆっくりおろす】

オタコン

「ハンドガンは武器ボタンで構えても、ゆっくり武器ボタンを離せば発砲  せずに銃を下ろすことができる」

オタコン

「弾を無駄に使わずに済むし、敵をホールドアップさせたあとなんかでも  役立つと思う」
【血痕で見つかる】

オタコン

「スネークが敵の攻撃を受けたら血が飛び散る。血の跡が残るからそれが  敵に見つかったら面倒なことになるだろう」

オタコン

「血を流すようなことはできるだけ避けたほうがいい」
【流血止血条件】

オタコン

「スネーク、出血してるのかい!?」
※出血していない状態でSEND

オタコン

LIFEライフゲージが赤くなるまで減ると血が止まらなくなるんだ」

オタコン

「出血してる間はLIFEライフも少しずつ減っていくし、血痕を敵に見つけら  れて追跡されるかもしれない」

オタコン

「完全に血を止めるには、LIFEライフゲージが緑色に戻るまで回復させるし  かない。回復にはレーションが一番いいね」

オタコン

「でも出血してる間はしゃがむかホフクするかして、じっと止まっていれ  ば少しずつLIFEライフが回復するんだ」

オタコン

「血が止まるまでどこかで隠れているのもいいかも知れない」
【部位ダメージの違い】(麻酔の効き方)

オタコン

「スネーク、M9の麻酔弾は、敵のどこに当たったかによって効き方が変  わってくるんだ」

オタコン

「頭や心臓に当てれば敵はすぐに倒れるし、手や足だったら麻酔が効くま  で少し時間がかかる」

オタコン

「主観攻撃でよく狙った方がいいね」
【飛び込み前転】

オタコン

「走りながらホフクボタンを押すと飛び込み前転ができる」

オタコン

「物陰から物陰に素早く移動したりする時とかに上手く使ってくれ」
【そろそろ歩き】

オタコン

「左スティックの倒し具合を少しにすれば、忍び足で歩ける」

オタコン

「移動速度は遅くなるけど足音がしないから、歩くと音が鳴ってしまう床  の上では役に立つはずだ」
【死体は隠さなければいけない】

オタコン

「スネーク、敵を倒してもそれだけで安心しちゃダメだ。倒した敵をその  ままにしておくのはまずい」

オタコン

「倒れた仲間を敵が見つけたら、当然警戒態勢を強化するはずだからね」

オタコン

「倒した敵の体はどこか人目につかない場所に隠した方がいい」
【死体引きずり方法】

オタコン

「倒れた敵は引きずって移動させることができるんだ」

オタコン

「やり方は、まず倒れた敵の体の近くで、武器を装備せずに武器ボタンを  押せば、敵の体を抱える」

オタコン

「これで武器ボタンを押している間、敵を引きずることができる。離す時  は武器ボタンを離せばいい」

オタコン

「倒した敵をそのままにしておくのはまずいからね。人目につかない場所  に隠すんだ」
【死体硬直】

オタコン

「スネーク、倒した敵の体はすぐ隠すようにした方がいい」

オタコン

「眠ったり気絶したりしてる敵はすぐに起き上がって来るし、そうでない  敵もしばらくすると硬直して動かせなくなる」

オタコン

「注意してくれ」
【ロッカー死体隠し】

オタコン

「ロッカーの中に倒した敵の体を隠すこともできる」

オタコン

「やり方はロッカーを開けて、そこまで敵の体を引きずって行けばいい」
【部位ダメージの違い】(銃弾)

オタコン

「ハンドガンとかの弾は、敵の体のどこに当たるかによって、与えるダ  メージが違うんだ」

オタコン

「手を撃てば敵は手が使えなくなるし、足を撃てば歩けなくなる。頭や心  臓を狙えば一発で倒せるよ」

オタコン

「腰の右後ろにある無線機を撃って壊せば、敵が応援を呼ぶのを防ぐこと  もできる。状況に応じて、主観攻撃でよく狙うんだ」
【ビハインド覗き込み】

オタコン

「ビハインドの時に装備選択ボタンもしくは武器選択ボタンを押すと物陰  から頭を出してその方向を覗き込むことができる」

オタコン

「ビハインドするより遠くまで見えるけど、頭を出すから敵に見つかりや  すくなる。そこは気をつけてくれ」
【ビハインド飛び出し】(立ったまま、座ったまま)

オタコン

「武器を装備してビハインドしている時に武器ボタンを押すと、物陰から  素早く飛び出して武器を構えることができる」

オタコン

「立ったままでも、しゃがんだ状態でも可能だ。銃撃戦の時に上手く  使ってくれ」
【ビハインド中右スティック】

オタコン

「ビハインド中に右スティックを動かせばその方向を伺うことができる」

オタコン

「装備選択ボタン、武器選択ボタンの覗き込みと違って体を乗り出さない  分安全だ。見える範囲は少なくなるけどね」
【影が見つかること】

オタコン

「スネーク、照明の具合によっては影が大きく伸びてしまう場所がある。  そういう所では、影にも注意してくれ」

オタコン

「伸びた影を敵に見つけられてしまうことがあるかも知れないからね。特  に曲がり角では気をつけた方がいい」

オタコン

「でも、敵の影も同じように伸びるから、人影を見つけたら近づかないよ  うにすれば無用な危険をさけられるはずだ」
【不審物(壊れ物)で見つかる】

オタコン

「物はあまり壊したりしない方がいい。潜入の痕跡を発見されると、当然  敵に警戒されるからね。気をつけてくれ」
【探索モード】

オタコン

「一度見つかったら、例え逃げ切っても安心しちゃダメだ」

オタコン

「敵は君を探して警戒を強化するはずだからね。注意してくれ」
【クリアリング】
(1)CALL時

オタコン

「スネーク、早くどこかに隠れるんだ! 敵は君を徹底的に探し出そうと  してる。クリアリングだ」
(2)

オタコン

「敵が呼んだ増援部隊は一度侵入者を見失っても簡単にはあきらめない。  君が隠れていそうな場所まで探しに来るんだ」

オタコン

「中途半端な隠れ方じゃ見つかってしまう。どこか見つかりにくい場所に  身を隠すんだ。いいね」
【銃撃戦の戦い方】

オタコン

「万一、敵に見つかって銃撃戦になったら遮蔽物に隠れながら戦うんだ。  無防備に体をさらしてはいけない」

オタコン

「隠れながら左右ステップや伸び上がりを使って主観攻撃で応戦してく  れ」

オタコン

「でも一度に大勢で来られたら、いくら君でも太刀打ちできないだろう。  見つからないのが一番だからね」
【敵の無線連絡】

オタコン

「敵は君を見つけると無線で仲間を呼ぶ。それでやって来る増援部隊はか  なり手強いはずだ」

オタコン

防弾衣ボディ・アーマーとか、一般の兵士よりも上の装備も持ってるし、何より彼らは戦  闘馴れしている」

オタコン

「チームで攻撃してくるから、いくら君でも独りでまともにやりあうのは  危ないと思う」

オタコン

「万一敵に見つかったら、仲間を呼ばれないようにした方がいいね」

オタコン

「無線で仲間を呼ぶ前にその敵を倒せば、増援部隊とは戦わずにすむはず  だ」

オタコン

「チャフ・グレネードを使って無線を妨害しても、敵が応援を呼ぶのを防  げる」

オタコン

「無線機を壊せば敵は応援を呼べなくなるはずだ」

オタコン

「敵は無線機を腰の右後ろにつけてる。主観攻撃で狙えば撃ち抜けるだろ  う」

オタコン

「もしも仲間を呼ばれてしまったら、増援部隊が到着する前に隠れたほう  がいいね」
【ヒドゥンポイントの説明】

オタコン

「暗がりにいれば、敵も君を見つけにくいはずだ。でもクリアリングの時  は見つかってしまうから気をつけてくれよ」
【マガジン投げ(持ってる時のみ)】

オタコン

「マガジンは装備して武器ボタンで投げられるんだ。マガジンが床に落ち  た時の音で敵をおびき寄せたりできる」

オタコン

「武器ボタンを押す強さで投擲距離が変わる。主観攻撃で狙って、上手く  敵を誘導できるポイントへ落とすんだ」
【ホールドアップ】

オタコン

「敵の後ろから銃を突きつければ、敵をホールドアップさせられる。その  あと、無抵抗の相手をどうするかは君次第だ」
【アイテムボックス】

オタコン

「アイテムボックスを見かけたら入手した方がいい。何のアイテムかは、  よく見れば書いてあると思う」

オタコン

「敵を倒して、その体を動かすとアイテムボックスを出すことがある。そ  れを手に入れるのも忘れないようにね」
【無線CALLについて】
※一度も任意CALL受信していない時

オタコン

「スネーク、僕の方から緊急に伝えたいことがある場合はCALLする」

オタコン

「CALLサインが出たら、無線ボタンを押して受信するんだ。  いいね」
【投げ】

オタコン

「武器を装備していない時は投げ技が使える。やり方は敵の近くで左ス  ティックを入れながら武器ボタンを押せばいい」

オタコン

「敵を地面に倒せるし、上手くすれば気絶させることもできるはずだ」
【首絞め】

オタコン

「スネーク、武器を装備していない時は、投げ技の他にも敵の首を絞める  ことができる」

オタコン

「首を絞めるには、敵の後ろから近づいて左スティックを入れずに武器  ボタンを押すんだ」

オタコン

「そのまま武器ボタンを連打すれば、敵を倒せる。押しっぱなしにすれば  敵を引きずって移動することもできる」

オタコン

「でも気をつけてくれ。敵の正面からじゃ首は絞められない。首締めを仕  掛ける時は必ず相手の後ろに回りこむんだ」
【普通のビハインド】

オタコン

「物陰の角に張り付くとビハインドモードになる。自分は隠れながら曲が  り角の先とかを覗くことができるんだ」

オタコン

「ビハインドモードからは装備選択ボタン、武器選択ボタンで覗き込みを  したり、武器を構えて飛び出したりできる。上手く使ってくれ」
【発見されるな】

オタコン

「スネーク、敵に見つからないようにしてくれよ。敵は君を見つけたら、  当然仲間を呼んで攻撃して来る」

オタコン

「組織的に攻撃されたら、いくら君でも勝ち目はない。武装は向こうの方  が上だしね」

オタコン

「僕らはテロリストじゃない。無用な戦闘はさけてくれ。あくまでも隠密  行動だ。いいね」
■武器解説 オタコン
【M9】

オタコン

「君が装備してるのはベレッタM92Fを改造した麻酔銃だ。命中すれば  敵を眠らせることができるよ」

オタコン

「麻酔弾は簡単に言えば小さな注射器みたいな物だ」

オタコン

「着弾時の慣性で薬品を混合してガスを発生させ、そのガスでピストンを  押して、対象に麻酔を注入する仕組みになってる」

オタコン

「麻酔弾は当たる場所によって、麻酔が効くまでの時間が変わってくるん  だ」

オタコン

「頭や心臓なら早いし手足なら時間がかかる。主観攻撃で上手く狙ってく  れ」

オタコン

「サプレッサー装備だから銃声で敵に見つかったりすることもないはず  だ」

オタコン

「あ、でもあくまでM9は麻酔銃だ。敵を眠らせるだけで倒せるわけじゃ  ない。気をつけてくれ」
【グレネード】

オタコン

「グレネードを装備してるね。投擲用の対人破片手榴弾だ。爆風と破片で  敵を倒すことができる」

オタコン

「武器ボタンを押すと構え、武器ボタンを離すと投げる。武器ボタンを押  した時の強さで投擲距離が変わるよ」

オタコン

「構えてから爆発するまで約5秒ある。爆発するまでの時間と投げる距離  が変えられる点を上手く使いこなすんだ」
【チャフ・グレネード】

オタコン

「チャフ・グレネードを持ってるね。それを使えば少しの間、敵の無線や  電子機器を妨害することができる」

オタコン

「チャフはアルミ箔とか金属コーティングしたガラスやプラスティック繊  維を散布してレーダーを妨害する電子戦兵器だ」

オタコン

「君が持ってるのは戦闘機とかに搭載されるチャフ・ディスペンサーを携  行用に小型化したものだね」

オタコン

「点火装置が発火すると、微量の爆薬で多数のチャフ片と同時に  小型妨害電波発信機ミニ・アクティブ・ジャマーを散布する」

オタコン

「大規模なチャフ回廊コリドーやチャフ雲は作り出せないけど、個人用としては十  分な大きさのレーダー有効反射面積RCSを形成できる」

オタコン

「でもあくまでも電子妨害用の手榴弾だから、それで敵を倒すことはでき  ない。注意してくれ」
【スタン・グレネード】

オタコン

「スタン・グレネードを装備してるね。それを使えば敵を殺さずに気絶さ  せることができる」

オタコン

「スタン・グレネードは強烈な光と音を発生させて人間を傷つけずに無力  化する非殺傷兵器ノン・リーサル・ウェポンだ」

オタコン

「投擲後、時限点火装置が作動すると、微量の火薬で内蔵のカートリッジ  が撃ち出される」

オタコン

「カートリッジは100万カンデラ以上の閃光と200デシベル以上の爆  音を放出して爆発し、人間の感覚を失わせるんだ」

オタコン

「体を傷つける破片は飛び散らないから、敵を気絶させるだけでダメージ  を負わせることは出来ない。注意してくれ」
【マガジン】

オタコン

「スネーク、君が今持ってるのは、撃ち尽くした銃の弾倉だ。捨てずに  取っておくなんて物持ちがいいね」
■装備品 オタコン
【赤外線ゴーグル】

オタコン

赤外線サーマルゴーグルを使ってるね。赤外線サーマルゴーグルは物体の熱分布を映像化  する暗視装置だ」

オタコン

「二次元固体撮像素子方式を採用して高解像度・高感度で60フレームの  リアルタイム映像を実現している」

オタコン

赤外線サーマルゴーグルで敵兵士の首元を見てみればドッグタグを持ってるかど  うかわかるかも知れないな」
【レーション】

オタコン

「レーションを装備してるね。軍用の携帯糧食で、使うとLIFEライフをある  程度回復するアイテムだ」

オタコン

「装備しておけばLIFEライフがなくなる瞬間、自動的に使ってLIFEライフを回  復できる」

オタコン

「ウィンドウで選んでアクションボタンを押せば、その場で使うこともで  きる」

オタコン

「レーションは初めから戦場で食べることを想定して作られた軍用携帯糧  食だ。特に機能性とカロリーを重視してある」

オタコン

米軍調理開発研究所NROCが開発したフリーズドライ方式を使っていて、小型  軽量で日持ちもするようにできてるんだ」
【止血剤】

オタコン

「止血剤を装備してるね。出血してる時に止血剤を装備すれば血を止めら  れる」
※流血条件聞いてない場合流血条件へ

オタコン

「その止血剤はいわゆるアルギネート材だ。血液や体液を吸収してゲル化  するアルギン酸繊維製の吸収パッドだよ」

オタコン

「吸収する時にカルシウムイオンを放出するから止血効果が高いんだ」
【タバコ】

オタコン

「スネーク、煙草を吸ってるのかい? やめた方がいいと思うよ」

オタコン

「暗いところで吸えば火が目立って見つかりやすくなるし、何より健康に  良くない」

オタコン

「ナオミも肺癌の元だって言ってただろ。だいたい今時煙草なんて流行ら  ない」

スネーク

「悪いが流行には興味がない」

オタコン

「ま、命を縮めるのは君の勝手だけど、人の迷惑になるようなことをし  ちゃダメだよ」

スネーク

「こいつは副流煙の出ない先折り煙草だ。他人に迷惑はかけんよ」

オタコン

「そうかな? 君、橋の上でポイ捨てしたろ?」

スネーク

「……」

オタコン

「まったく!」
【ジアゼパム】

オタコン

「ジアゼパムを装備してるね。アイテムウィンドウで選んでアクションボ  タンを押せば使うことができる」

オタコン

「ジアゼパムは鬱病とか自律神経失調症、不安神経症なんかの治療に使わ  れるマイナー・トランキライザーだ」

オタコン

「ベンゾジアゼピン系の抗不安薬で鎮静作用、抗鬱作用と同時に抗けいれ  ん作用もある」

オタコン

狙撃銃スナイパー・ライフルで精密狙撃をする時とかに手ぶれを抑えられるよ。でも持ってな  いんじゃ意味ないか……」

オタコン

「そうだね……。船酔いがひどいんだったら飲んでみるといいと思うよ」
【船揺れが止まる?】
※「ジアゼパム」後、使用してSEND

スネーク

「オタコン、お前の言う通りジアゼパムを飲んだら船揺れが止まったぞ」

オタコン

「え!? ホントに!?」

スネーク

「ホントにってお前……」

オタコン

「まぁ、効くと思って使えば効く。薬なんてそんなもんさ。しかし君って  以外と単純なんだね」

スネーク

「……」
【ダンボール】

オタコン

「ダンボール箱をかぶってるね! スネークはやっぱりそうでな  くっちゃ。上手く使って敵の目を誤魔化してくれ」

オタコン

「でもダンボールは所詮紙だってことを忘れないでくれ。敵から何度も攻  撃を受けたら当然破けてしまう」

オタコン

「使い過ぎてもヘタって来るから気をつけてくれ。あまり濡らしたりしな  い方がいいんじゃないかな?」
【生体センサー】

オタコン

「生体センサーを使っているね。人間の鼓動や微弱な生体電磁波を検知し  て振動に変換するデバイスだ」

オタコン

「敵が接近すると振動して知らせてくれる。振動が強いほど敵が近くにい  るってことだ」

オタコン

「ただ、生体センサーを使ってる間はセンサーが発生させる振動しか感じ  取れなくなるってことは憶えておいてくれ」

オタコン

「でも普段より聞こえにくくなることは確かだから、スタンを使う時とか  以外はつけない方が良いかもね」
【双眼鏡】

オタコン

「双眼鏡を装備してるね。それを使えば遠くから敵地を偵察できる」

オタコン

「ズーム機能もついてるし、フォーカスもオートだ。軍用品だから耐久性  も問題ない。壊れたりする心配もないと思う」
■セーブ関連 オタコン
【SAVEメニューが出る前】
※普通の状態1

オタコン

記録セーブするかい、スネーク?」
※普通2

オタコン

記録セーブだね?」
※普通3

オタコン

「ああ、記録セーブだね? すぐ準備する」
※普通4

オタコン

「スネーク、記録セーブしたいのかい?」
※緊迫の状態1

オタコン

記録セーブだね、スネーク?」
※緊迫2

オタコン

「大丈夫かい、スネーク? 記録セーブの準備ならできてるよ?」
※緊迫3

オタコン

「スネーク! 無事かい? 記録セーブならすぐできるよ」
※緊迫4

オタコン

「スネーク! 記録セーブかい?」
【記録するメニューを選ばなかった場合】
※普通の状態1

オタコン

「じゃあね、スネーク」
※普通2

オタコン

「がんばってくれよ」
※普通3

オタコン

「なんだ、記録セーブしないのかい? ま、いいや。記録セーブしたくなったら、また  連絡してくれ」
※普通4

オタコン

「OK。スネーク、気をつけて」
※普通5

オタコン

「スネーク、これは記録セーブ専用の回線なんだけど……」
※緊迫の状態1

オタコン

「頑張ってくれよ、スネーク!」
※緊迫2

オタコン

記録セーブが必要になったらすぐ連絡してくれ。負けるなよ!」
※緊迫3

オタコン

「あきらめないでくれよ!」
※緊迫4

オタコン

「勝つんだ、スネーク!」
【汎用無言】
※無言

オタコン

「……」
【SAVE後会話の偽コトワザ】
※初めてのSAVE後

オタコン

「スネーク、『匹夫ヒキオの勇、1人に敵するものなり』ってコトワザがあるん  だけど……」

スネーク

「どうしたんだ、突然?」

オタコン

「いや、何となく寂しいだろうと思って、準備して来たんだよ」

オタコン

「ヒキオってのは中国の英雄だ。多分。ま、どんなに強くっても一度に相  手できるのは1人がせいぜいってことだね」

オタコン

「要するに大勢を一度に敵に回しちゃ勝ち目がないって意味だ」

オタコン

「スネークは独りで潜入してるんだから、多数の敵をまともに相手しちゃ  ダメだ。見つからないようにね」

オタコン

「っと、こんな感じ。どうだい、懐かしいだろう?」

スネーク

「懐かしいことは懐かしいが……。何か違わないか?」

オタコン

「(根拠のない自信たっぷり)そんなことはないよ! これからも色々な  コトワザを教えてあげるからね」

スネーク

「(ありがた迷惑)うぅむ……」
(1)

オタコン

「ええと『高飛コウヒの鳥も美食びしょくに死す。深泉シンセンの魚も芳餌ほうじに死す』ってコトワザ  知ってるかい?」

オタコン

「意味は……欲をかき過ぎるなってことだ」

オタコン

「コウヒという所に住んでいた鳥は食べ過ぎて死んじゃったし、シンセン  地方の魚も食べ過ぎて死んだ、と」

スネーク

「……そうなのか?」

オタコン

「そうさ。スネークもアイテムを取ろうと欲張ってケガしちゃダメだよ」

スネーク

「……」
(2)

オタコン

「中国には『テンしたがう者は存し、テンさからう者はほろぶ』っていうコトワザ  があるんだ。知ってる?」

オタコン

「意味は、うーんと……自然の道理に従っている者は存在できるけど、逆  らう者は滅亡してしまう、ってことだ」

オタコン

「テンっていうのはイタチ科の動物だ。イタチによく似てるけど、少し大  型で足が短い」

オタコン

「とても素早くて木登りもうまいんだ。主に小型の哺乳類や小鳥なんかを  食べる。毛皮はとても珍重されていて……」

スネーク

「テンと自然の道理に関係があるのか?」

オタコン

「う? うん。それだけテンは恐れ敬われてたってことだ」

スネーク

「(納得イカン)テンが、か……?」

オタコン

「そうだよ。多分」

スネーク

「……」
(3)

オタコン

「いいかい、スネーク。中国では『得難くして失いやすき者は、  トキなり』って言うことがあるんだ」

オタコン

「意味は……時間は大切にってことだ」

オタコン

「トキは学名ニッポニア・ニッポン。絶滅の危機に瀕してる日本の天然記  念物だよ」

オタコン

「全長は約75センチ。トキ色を帯びた白色の羽をしてて、顔も脚も赤  い。でも繁殖期には羽の色が濃い灰色にな……」

スネーク

「なぜ日本のトキが中国のコトワザに出て来るんだ?」

オタコン

「自然の貴さに国境はないよ!」

スネーク

「いや、それはそうかも知れないが……」

オタコン

「失われた自然は決して戻らないから大切にしようってことだよ。多分」

スネーク

「……?」
(4)

オタコン

「中国では『迷う者はみちわず、溺るる者はあさせわず』って言うん  だ」

オタコン

「意味は……ええと、他人に意見を求めないと失敗するってことだ」

オタコン

「道に迷っちゃう人はどんな道でも迷うし、溺れちゃう人はどんな浅瀬で  も溺れちゃうから……」

オタコン

「まあ人の助けを借りるべきだってことじゃないかな、多分。無線は有効  に使ってくれよ」

スネーク

「なあ、メイ・リンから聞いたのとはちょっと違うような気がするんだ  が……」

オタコン

「(自信たっぷり)そんなことないよ!」

スネーク

「……」
(5)

オタコン

「『泣いて馬食バショクを切る』」

オタコン

「意味はええと、仲の良い相手でも規律のためには処分しなきゃいけ  ないってことだ」

オタコン

「だから……まあ、きっと馬の肉を食べるのは禁止になってたんだろう  ね」

スネーク

「馬の肉が?」

オタコン

「ああ、そうさ。いくら友達でも作戦は作戦だ。スネークも僕の指示は  守ってくれよ」
(6)

オタコン

「『傷口が癒えると痛みを忘れる』ってコトワザ知ってるかい?」

オタコン

「意味は……ええと……(小声)あれ? メモがどっかに……」

スネーク

「何か言ったか?」

オタコン

「あ!? いや、何でもない。傷は治ればもう痛くない……と、いうこと  は……」

オタコン

「ケガは早く治そうって意味だろうね。レーションや止血剤は大切にして  くれよ」

スネーク

「本当にそんな意味なのか?」

オタコン

「(自信たっぷり)もちろんさ!」
(7)

オタコン

「スネーク、聞いたことあるかい?『人のせいは悪、その善なるものは  なり』」

オタコン

「いわゆる性悪説だね。人間の本性は悪だから悪いことしても仕方ないっ  ていう……」

スネーク

「!? ちょっと待て。性悪説というのは人間の本性は悪だからこそ学問  や礼儀を修めなければいけないという考え方じゃなかったか?」

オタコン

「え? ま、まあ、そうとも言うね」

スネーク

「……」
(8)

オタコン

「『好死こうし悪活あっかつかず』ってコトワザ聞いたことあるかい?」

オタコン

「意味は……うーん……」

オタコン

「あの偉大なコウシもアッカツには及ばない。つまり上には上がいるって  ことだ」

オタコン

「ゲームに馴れても過信しちゃいけないよ。いいね」

スネーク

「……アッカツとは誰だ?」

オタコン

「あ!? 何だって!?」

スネーク

「アッカツとは……?」

オタコン

「(嘆息)スネーク……。つまんないこと聞かないでくれよ。興ざめだ。  全く……!」

スネーク

「え? ああ……? ……すまない……? ?」
(9)

オタコン

「『百里を行く者は九十きゅうじゅうなかばとす』っていうコトワザ知ってるかい?」

オタコン

「意味は……何だろうな……」

オタコン

「うん。百里も行こうというのに数が勘定できないと困るからちゃんと勉  強しといた方がいいってことだ。多分」

スネーク

「だんだん、いい加減になっていく気がするんだが」

オタコン

「何言ってんだい。そんなことあるわけないじゃないか」
(10)

オタコン

「中国では『学者はこれを知るを貴び、これを行うを貴ばず』って言うことも  あるんだ」

オタコン

「学者は知識ばかりを求めて行動しないからダメだってことで……まあ、  ことをなすには行動が大事ってことだよ。多分」

スネーク

「やはりメイ・リンから聞いたのとはちょっと違うと思うんだが……」

オタコン

「何だい、スネーク、そんなにメイ・リンのことが気になるのかい?」

スネーク

「いや、そういうことではなくて……」

オタコン

「また、また。ホント困ったもんだ、君には」

スネーク

「だから……」

オタコン

「やれやれ。オイタもいい加減にしとかないと、また大変なことになるよ  ?」

スネーク

「……」
(11)

オタコン

「『鶏口けいこうとなるも牛後ぎゅうごとなるなかれ』って中国のコトワザ、知ってるか  い?」

オタコン

「牛よりもニワトリになる方がいい。牛は宇宙人に血を抜かれたりするからね。  余計な厄介事はしょい込むなってことだ」

オタコン

「敵に発見されたら厄介なことになる。絶対、見つからないようにしてく  れよ」

スネーク

「宇宙人が昔の中国に行ったとは思えないんだが……?」

オタコン

「宇宙人は国になんかこだわらないよ!」

スネーク

「……?」
(12)
メイ・リン登場

オタコン

「スネーク、『小心しょうしん大過タイカなし』って中国のコトワザ知ってるかい?」

オタコン

「『タイカ』はイヌイットの言葉で『あれ』って意味だ」

オタコン

「『あれは何だ?』って聞く時は『キスーリ タイカ?』って言うよね。  あー……つまり……」

メイ・リン

「ちょっと!」

オタコン

「!?」

メイ・リン

「デタラメばっかり言って! 私が作ってあげたメモはどうしたの?」

オタコン

「いや……」

メイ・リン

「あ、そんなとこに……(驚き)ええっ!?」

オタコン

「あの、それは……」

メイ・リン

「(激怒)ヒドイ!! どうしてそんなことできるのよ!? もう、サイ  テー!!!」

オタコン

「いや違うんだ……」

メイ・リン

「何がどう違うってのよ!!」

スネーク

「どうしたんだ?」

メイ・リン

「聞いてよ、スネーク! オタコンったら……」

オタコン

「メイ・リン! ほら、あの、今作戦中だしさ、ね」

メイ・リン

「……」

オタコン

「……」

メイ・リン

「(不服だが無理矢理納得)……わかった」

メイ・リン

「いい、スネーク、『小心に大過なし』の本当の意味は、慎重にやれば大  きな間違いをすることはないって意味よ」

メイ・リン

「ゲームに馴れてきても、慎重さは忘れないでってこと。がんばって  ね!」

オタコン

「うん、がんばって!」

メイ・リン

「さ、オタコン……」

オタコン

「う!」

メイ・リン

「話し合いましょうか。みっちりと」

オタコン

「……」
(13)
メイ・リン登場後

スネーク

「メイ・リンはどうした?」

オタコン

「あはは。怒って回線切られちゃった」

スネーク

「お前、一体何をしたんだ?」

オタコン

「いや、何もしてないよ! そんなことより作戦だ、ね?」

スネーク

「……」
■タンカー編船倉海兵隊司令官演説 CMC
【ポリゴンデモ中後ろで流れる声】

CMC

「今、世界は再び核軍拡の道へと進もうとしている。諸君も知っての通  り、その契機となったのが、ジョージ・シアーズ前大統領在任中に起  こった、あのシャドーモセス事件だ。メタルギアREXレックスと新型核弾頭  開発の事実が暴露された上、そのデータが何者かによって盗み出され、  世界中に流出した。公には認められていないが、これらは公然の事実  だ」

CMC

「そこで、我々はメタルギアの亜種に対する迎撃兵器として、このメタル  ギアRAYレイを開発した。メタルギアに対抗できるのはメタルギアだけ  だ。RAYレイの前では世界中に拡散したどのメタルギアも、脅威ではなく  なる。我々海兵隊がこのメタルギアRAYレイによって、愚かな核軍拡の流  れを押しとどめるのだ」

CMC

「現在、メタルギアのデータは先進国のみならず、第三国のいわゆる  「ならず者国家(rogue country)」の手にまで渡っている。合衆  国の核武装に対抗するため、各国は独自のメタルギア開発に着手しはじ  めた。今、世界中でメタルギアの子供達が孵化しようとしているのだ」

CMC

「同じメタルギアの名を持つプロジェクトでも、海軍で進行中のあの計画  (アーセナルギアのこと。明言しない)とは違う。アレは核軍拡をさら  に際限なく促進するプロジェクトだ。それを推進しようとする勢力が  我々のメタルギアRAYレイ開発に対し圧力をかけているという事実もあ  る。だが我々は決して屈しない」

CMC

「このRAYレイによって他のメタルギアは無効になると言って良い。その軍  事的優位性は、メタルギア導入を進めようとしている各国の核戦略を再  度転換させるだろう。パワーバランスは見直され、新しい世界秩序が築  かれる。そしてその新しい世界で軍事的主役を務めるのは我々海兵隊と  なるのだ」

CMC

「このRAYレイが完成すれば、空母の戦略的価値が下がるという声もある。  海軍から反発があるのも事実である。航空要員エヴィエイター潜水艦乗りサブマリーナー出身の海軍  幹部からの圧力もある。そしてあの勢力……(『愛国者達』のこと)。  しかし、我々海兵隊にはこの計画が必要なのだ。諸君、敵は外だけでは  ない。このことを忘れないでいてもらいたい」

CMC

「私にも娘がいる。娘、そしてその子供達には核の恐怖を味わわせたくは  ない。父親として、次の世代により良い世界を残したいのだ。それは軍  人としての義務でもある」

CMC

「メタルギアRAYレイは水陸両用だ。陸軍で開発されていたメタルギア  REXレックスとは違う。海中深く潜航して、探知されることなく接近し、あら  ゆる沿岸から上陸する。統合戦術情報分配システムJーTIDSを用いた完璧な索敵  能力で敵を発見し、圧倒的な火力で撃滅する。私はこの究極の兵器を諸  君の手に委ねる。その意味をよく考えてもらいたい」

CMC

全米ミサイル防衛NMDは前世紀末から、2005年の配備を目標に進められ  ていた。だが2000年に行われたNMD迎撃実験は失敗し、1999  年に行われた実験の成功も偶然であったという見方がされるように  なった。技術的問題の解決に目処が立たない上に、全米ミサイル防衛NMD  が弾道弾迎撃ミサイル制限条約ABMに違反するというロシアや中国からの強  い批判もあった。またミサイル迎撃技術の発達は、核兵器のさらなる高  度化と核軍拡を生むという指摘も早くからなされていた。しかしシ  アーズ前大統領は全米ミサイル防衛NMD構想を強引に推進し、これを導入し  た。その影には1千億ドルを越える巨額の開発予算を巡る一部軍需産業  の思惑(『愛国者達』のこと)が大きく反映されていたといわれてい  る」

CMC

「前の大統領ジョージ・シアーズは全米ミサイル防衛NMD構想を推進しながら  も、ロシアに弾道弾迎撃ミサイル制限条約ABMの修正を認めさせるために、  第三次戦略兵器削減条約START3の戦略核上限を引き下げるなど、核兵器削減も  同時に行った。それにより世界は核軍縮の方向に向かうと思われてい  た。だが、あのシャドーモセス事件がそれを逆行させた。勿論、メタル  ギアREXレックスの開発はいまだ公には認められていない。しかし各国軍事  関係者の間では公然の事実だ。そして今、そのデータも流出しメタルギ  ア技術は拡散してしまった。世界は核軍拡の道を再び進みつつあるの  だ。その流れを止められるのは、このメタルギアRAYレイしかない」

CMC

「シャドーモセス島で行われていたメタルギアREXレックスの開発は、NMDエヌエムディー技  術の他国への流出によって将来起こりうる核抑止力の減少に備えた一手  だったとも言われている。そうだとするならば、それは将来的に発生す  る莫大な利益と権力を確保しようという一部軍需産業と軍部による目論  見があったことを意味する。我々がここにいるのは、我が国を蝕むこれ  ら腐敗や淀みを一掃するためだ。その使命を忘れてはいけない」

CMC

「シャドーモセス事件後、当時の大統領ジョージ・シアーズは辞任した。  無論、その公式な理由は新型核弾頭とメタルギアREXレックス開発の事実を認  めたためではない。だが、その揉み消しに失敗し政界内での地位を失っ  て辞任に追い込まれた、というのが事実だという噂は諸君も聞いたこと  があるだろう」

CMC

「このメタルギアRAYレイはプロトタイプだ。人間が搭乗して操作する有人  機となっている。だが制式型では、テレイグジステンスと自律制御シス  テムを併用した完全な無人機になる予定だ。C4ISR、RMA。戦場  のデジタル化の重要性が取りざたされて久しいが、メタルギアRAYレイは  それを真に具現化する、初めての兵器となる。RAYレイの完成と共に戦場  は新しい時代を迎えるのだ。我々海兵隊がそれをなす」
※制限時間に追加があった場合

CMC

「…興が乗ってきた。もう少しだけ話をしようか」

CMC

「我々はこのままニューヨーク湾を出て、RAYレイの潜航演習を行う。極秘  の作戦行動だ。シャドーモセス事件以来、兵器開発に対する世論の攻撃  は激しい。演習は世間の目に触れることなく行われなければならない。  RAYレイの開発が完成前に中止されることがあってはならないのだ。その  ためにこの偽装タンカーを使用している。RAYレイにはそれだけの価値が  あるのだ」

CMC

「我が国の政府・軍部内に、己の利権のために国策を我が物とする勢力が  厳然として存在するのは事実だ(『愛国者達』のこと)。このメタルギ  アRAYレイはそれら勢力に対抗し、彼等の意図をくじいて、この国をある  べき方向に戻すという役割も負っている。そのためにこの演習は何とし  ても成功させなければならないのだ。諸君は我が国の未来を背負ってい  ると言うことを理解しておいてもらいたい」

CMC

「核技術者の流出、闇市場ブラックマーケットにおけるプルトニウムの密売。旧世紀末から核  兵器を製造すること自体は難しいことではなくなっている。そこに今、  メタルギアという技術までもが加わった。結果、一度は破棄されかけた  核軍拡路線が各国に復活しつつある。世界は大量殺戮兵器に支配され  た、あの恐怖の時代に立ち戻ろうとしているのだ。しかしこのメタルギ  アRAYレイがあれば、他国のメタルギアを駆逐し、その流れを食い止め  ることができる。我々海兵隊がそれをなすのだ」

CMC

「新型メタルギアの『RAYレイ』というコードネームは、南洋に住む巨大エ  イ、マンタレイから取っている。勇壮な海の王者だ。ただマンタレイに  刺はないが、我々のRAYにはそれがある。我々はこのRAYレイをもって  新しい時代の海と陸を統べる」

CMC

「メタルギアの開発と拡散によって、核拡散防止条約NPT戦略兵器削減交渉START  などの核軍縮条約も今や有名無実と化そうとしている。この忌まわしき  潮流を利用して己の権力を伸長し、利権を確保しようとする勢力がある  のも事実だ。旧世紀の、愚かで際限のない核軍拡の時代に、人類は再び  立ち戻ろうとしている。あの悪夢を甦らせてはならない。そのために  今、諸君の前に、このメタルギアRAYレイがある」

CMC

「この計画は第25代海軍作戦総長ジェレミー・マイケル・ボーダ大将  が、1990年代半ばに進めていた、アーセナル・シップ計画から派生  したものだ。そのことから、本計画は呪われているという者も居る。確  かにボーダ提督の死は不幸なでき事であった。だが我々はこの計画を完  遂せねばならない」

CMC

「この計画の前身は1990年代半ばに推進されていたアーセナル・シッ  プ計画だ。だがその責任者であるボーダ提督は1996年5月に突然自  殺。計画もフェイズ2、機能設計段階で突如打ち切りとなった。そ  の直後にメタルギアREXレックスの開発が始まったこともあり、提督の死につ  いて、様々な噂が流れたことは諸君も知っていることだろう」

CMC

「このメタルギアRAYレイによって我々海兵隊が新しい時代を切り開くの  だ」

CMC

「以上、解散!」
Section 3
プラント編開始~スティルマン接触
【オープニング潜入1ポリゴンデモ1】
(MC)ベラザノ橋
2009年4月29日(ゲーム上では正確な年代は記さない。日付だけ)
雲一つない青空。ベラザノ橋の下を高速でくぐり抜けるヘリ2機。海軍のシコルスキー HHー60H。暗灰色の機体に海面の照り返しが映っている。ベラザノ橋は閉鎖され、橋の上には軍隊、警察が陣取っている。湾岸に蝟集する無数の光の点描が、プラントを監視する軍や警察隊の数を示している。警官隊、橋の欄干から双眼鏡でヘリを追っている。
ここまでのシーケンスで「ビッグ・シェルの説明」のセリフを重ねる。
大佐のナレーションによる、簡潔なブリーフィング音声が入る。

大佐

「スネーク、2年前のタンカー沈没事件を憶えているか?」

ライデン

「勿論だ」

大佐

「マンハッタン沖約30キロの地点でタンカーがテロリストに沈められ、  大量の原油が流出した。政府はすぐさま汚染海域一帯にオイルフェンス  を敷設。その中に巨大海上除染施設を建造した」

ライデン

「『ビッグ・シェル』か。浄化作業はまだ終わっていないらしいな」

大佐

「そうだ。今では環境保護のシンボルとして世界に伝えられている」
水面すれすれで飛行していくヘリ。ベラザノ橋の袂には軍や警察関係の船が湾内に入らないように浮かんでいる。カメラパンすると、前方沖に巨大な洋上プラントが見える。プラントは 2つのユニットで構成され、それぞれが6角形をして南北に配置している。シェル1、シェル2が南北に浮かんでおり、それらを中心に亀甲型をしたオイルフェンスが取り囲んでいる。
テロップ:海上除染施設 『ビッグ・シェル』
ヘリから見下ろすと、巨大な亀の甲羅にも見える。またシミュレーション・ゲームのHEX(六角形)模様にも見える。
SEALS隊長の無線が聞こえる。

隊長

「アルファチーム、およびブラボーチーム……」

隊長

「予定通り、『ビッグ・シェル』に向かえ……」
ヘリが通りすぎた後に、(「すいとんの術」のような気泡が浮き上がり)水面から顔を出すライデン。水中装備の為に顔は全く見えない。金髪だけがかろうじて確認できる。既存ユーザーにはスネークであると思わせる。口に筒状の酸素モジュールを加えている。妙なゴーグル (眼をすっぽりと覆っているので、目元は見えない)にプラントと2機のヘリが写り込んでいる。水中ゴーグルは巻物を銜えたようなデザイン。ヘリの方向を確かめた後、水中に没するライデン。
ここまでのシーケンスで「テロリストの説明」のセリフを重ねる。

大佐

「今から6時間前、その『ビッグ・シェル』がテロリストに占拠された」

ライデン

「どういう連中だ?」

大佐

「中核は海軍特殊部隊【注1】内の対テロ訓練部隊『デッドセル』の元メン  バー達だ。ロシアの私兵部隊も参加しているらしい。高度に訓練された  連中だ。『ビッグ・シェル』は完全に制圧されている」
『ビッグ・シェル』。
空撮、巨大な異質な形をしたプラントが洋上に浮かんでいる。ヘリ、プラント近くまで接近する。フェンス内と外とでは明らかに海面の色(きらめき)が異なる。フェンス内は油膜が浮いている為に反射率がほとんどない。
ヘリ内で男が叫ぶ。

SEALα0

「風下から接近、一気に上昇!」

SEALα0

高速ロープ降下ファストロープでシェル1に降り立つ!」

SEALα0

予定到着時刻ETAまであと5分」

隊長

「(OFF)アルファ・チームは、大統領保護が最優先だ」

隊長

「(OFF)ブラボー・チームはスティルマンをサポート、  C4【注2】解除を優先せよ……」
水面(フェンス内は油膜)がローターの風圧で狂ったように波立つ。反対側で陽動チームのヘリ(シコルスキー)が旋回している。
『ビッグ・シェル』付近水中
水中を泳ぐライデン。
ライデン、慎重にオイルフェンスに近づく。フェンスに近づくに従って海上からの明かりが少なくなってきている。フェンスを確認する。侵入を防ぐ高圧電流に触れて死亡した魚の死骸がフェンスに沿って無数に漂っている。と、人一人が通れる大きな穴が開いているのに気が付く。フェンスには何者かが潜入する為に切断された痕跡がある。訝しげに首を振る。 ライデン、身体がフェンスに触れないように注意して、その穴から中に入り込む。
ここまでのシーケンスで「テロリストの要求」のセリフを重ねる。

ライデン

「奴等の要求は?」

大佐

「現金300億ドル」

ライデン

「300億ドル!? どうしてそんな大金を?」

大佐

「当日、『ビッグ・シェル』では政府による視察が行われていた」

ライデン

「人質を取られたのか?」

大佐

「うむ。環境保護団体のVIPと、我らが政府のとびっきりの要人を  な……」

ライデン

「要人……誰だ?」

大佐

「ジェームズ・ジョンソン」

ライデン

「大統領!」

大佐

「さらに要求が聞き入れられない場合、奴等は『ビッグ・シェル』を爆破  すると予告している」

ライデン

「原油に火がつきマンハッタン湾が火の海になる?」

大佐

「いや。それではすまない。海水の殺菌に使用している塩素系薬物と原油  が炎上すればダイオキシン類を含む大量の有毒物質が発生する」

大佐

「そうなったら湾内の生態系は全滅。向こう何百年にも渡って死の海にな  る。有史以来最悪の環境破壊となるだろう」
A脚底部水中。
海面を見上げるライデン。海面からは光はなく、熱い油膜が覆っている。前方を見つめると脚部に設置されている無数の照明が目に入る。脚部のライトに照らされて、水面からマリンスノーのような白い粒状の沈殿物が降りしきっている。前作のアラスカを連想させる。ライトの束がその沈殿物を捉えて、反射する。ライデン、海中を進み、プラントの搬出口を見つける。表面にはフジツボが密集付着している。ハッチ内を梯子を頼りに上昇するライデン。
ここまでのシーケンスで「ライデンの任務」のセリフを重ねる。

大佐

「君に依頼する任務は2つ。海上除染施設『ビッグ・シェル』に単身潜入  し大統領と人質を救出すること、テロリスト達を武装解除することだ。  そのためにはあらゆる手段を用いて構わない」
A脚底部作業プール内。
潜入プールの水面へ出る。主観で水面を観ると、一瞬、ジムスーツ(潜水服)の映像が眼にはいる。それは敵兵にも見える。警戒しながら梯子を登るライデン。ここではデモで一気に梯子を上がる。(ゲーム中でプールに落ちた場合はインタラクティブで梯子を上がる。)その際、潜水艇の側面に張り付けられたC4(ファットマンが仕掛けた)がカメラ前(画面)を横切る。(伏線)梯子を登り切り、前作同様に跪いて無線連絡をする。

大佐

「また、我々と同時にSEALシールのチーム10が作戦行動を行っている」

ライデン

「合同作戦?」

大佐

「いや。我々FOXHOUNDフォックスハウンドは隠密部隊だ。彼等に我々の存在を知られ  てはならない。いいな」
【オープニング潜入2無線デモ1】
(大佐強制SEND)へ
プールサイドへ上がり、無線連絡をするライデン。無線機画面。左右のウィンドウにミドルポリゴン頭部モデル。ライデンの頭部はゴーグルですっぽりと覆われている。既にタンカー編を遊んでいるユーザーにはプラント編の主人公が引き続き、スネークであると思わせる為に、音声にエフェクトを掛けて、スネークの声だと思わせる。姿形はスネークとは違うが、ライデンがゴーグルを脱ぐまで続ける。

ライデン

「こちらスネーク、シェル1のA脚内に潜入した」

大佐

「状況はどうだ?」

ライデン

「幸い、ここには見張りはいないようだ」

大佐

「視界はどうだ?」

ライデン

「プラント脚部のライトが起動している。おかげで赤外線サーマルゴーグルは使わ  ずにすむ」

大佐

「何か問題は?」

ライデン

「オイルフェンスの切断面が真新しかった。俺の他にも潜入を試みた奴が  いる(形跡がある)」

大佐

「それは考えられん」

ライデン

SEAL10シール・テンの突入班は?」

大佐

「(予定通り)既に『ビッグ・シェル』上部に降下した。それと  スネーク、今後の無線はコードネームを変更して行う」

ライデン

「スネークでは何か問題が?」

大佐

「まあな……。君をこれから、雷電と呼ぶ」

大佐

「では、雷電。潜入ミッションは既にVR訓練で訓練済みだな」

ライデン

「VRなら300ミッションはこなした」

ライデン

「伝説の傭兵になった気分だ……」
この時のコードネームを継続していた。

大佐

「それじゃ、その部分は簡略化するぞ」
※タンカー編をクリアしていないユーザーの場合

大佐

「今回、君にとって初めての潜入任務スニーキング・ミッションになる」

大佐

「当然、武器は現地調達だ」
以下は、前作のセリフと同じにする。

大佐

「くれぐれも見つからんようにな」

大佐

「何かあれば無線連絡をくれ。周波数は140.85だ」

大佐

「無線機を使いたい時は無線ボタンを押すんだ」

大佐

「こちらから呼び出す場合、いや(前作と同様の言い回しに言い直す)連  絡する場合はCALLする」

大佐

「CALL音がなったら、無線ボタンを押してくれ」

大佐

「耳小骨を直接振動させる物だ。敵には聞こえない」

ライデン

「わかった。なにかあれば送信SENDする」

大佐

「まずは『ビッグ・シェル』の上部に出るんだ」

ライデン

「上部へはどうやって?」
無線機スクリーンに昇降機の映像(ゲーム映像)が流れる。先行映像。ライデンが昇降機を見上げている+主観映像。昇降機の場所と昇降機がわかる映像。

大佐

「そのエリアの奥に昇降機がある。それを使え」

ライデン

「わかった」
映像消える。

大佐

「今回のスニーキング・スーツは光ファイバーを使った電気紡績技術を  使っている」
【オープニング潜入3ポリゴンデモ2】
(NMスカルスーツ)
ライデン全身モデル(回転)が映る。

大佐

「質感はゴムに近いが、様々な有毒化学物質を遮断する素材で造られてい  る。そしてスーツ内には各種センサーも埋め込まれている」

大佐

「軍で研究中のスマートスキンだ。各部位のダメージや出血量が血中のナ  ノマシンと相互に情報交換されフィードバックされる仕組みになってい  る」

ライデン

「内臓が圧迫されているが?」

大佐

「心配するな。体内の各臓器を圧縮して機能促進と保護を図っているの  だ」

大佐

FOXHOUNDフォックスハウンド部隊ではスカルスーツと呼んでいる」

ライデン

「スカルスーツ? ……髑髏ドクロスーツか」
【オープニング潜入4無線デモ2】
(大佐強制SEND)
無線機内スクリーンに扉の映像が映る。ムービーで表現。

大佐

「丸いハンドルの付いたハッチが昇降機エリアへの入口だ。まずはそれを  探してくれ」
丸いハンドルの扉が映る。

ライデン

「了解、作戦ミッションに入る」
【A脚底部連結ハッチ1シナリオデモ1】
A脚地下プール
昇降機エリアへの水密扉を見つけ、それを開けるライデン。
水密扉を開けると昇降機ホールで繋がるL字型の連結廊下がみえる。ライデン、のぞき込む。廊下は10メートルそこそこ。突き当たりが右に曲がっており、その先は確認できなく なっている。ライデンが一歩踏み出すと、人の気配を感じる。立ち止まるライデン。奥の コーナー(昇降機ホールへのスライドドアの前)で気絶していた兵士が覚醒して立ち上がる。この兵士はスネークによって気絶させられていた。「?」マークを出して、いぶかる兵士。兵士はゴルルコビッチ見張り(自動小銃はアバカンAN94、サイドアームの拳銃はマカロフ。スカルキャップ、ランドセル無し)。タイガーストライプの都市迷彩。腰の無線機を出して、仲間に連絡を取ろうとするが、ノイズ(音で表現)が多く、連絡が取れない。諦める兵士。ハッチ扉の背後に身を隠すライデン。首筋に指を持っていく。無線機SEND。
【A脚底部連結ハッチ2無線デモ1】
(大佐強制SEND)

ライデン

「大佐、敵兵を1名確認」

ライデン

「AN94にマカロフ……」

ライデン

「グレネード……ロシア製の装備だ」

大佐

「ゴルルコビッチ大佐の部隊だろう」

ライデン

「ゴルルコビッチ?」

大佐

「4年前のシャドーモセス事件の際、テロリストと合流しようとしたロシ  アの私兵部隊だ」

ライデン

「なぜ彼らがこのテロに加わっている?」

大佐

「テロリスト達との何らかの取り引きがあったに違いない」

大佐

「もはや彼等は国亡き傭兵部隊と化している」
【スネーク昇降機上昇1ポリゴンデモ1】
(MC)昇降機ホール
ライデン、昇降機ホールに入る。潜入プールと違い、照明がついている。前方の昇降機がちょうど動き出す所が見える。動き出した昇降機から先程のロシア兵が落下してくる(スネークの回し蹴りで吹き飛ばされた)。敵兵は床に落ちて気絶する。あたりの状況を把握するライ デン。エレベーターホールには他にも敵兵が倒れている。いすれも気絶している。ライデン、上昇していく昇降機を凝視する。旧式のスニーキング・スーツを来た(まだフライトスーツは着ていない)シルエット(背中を向けている)が一瞬、見える。後ろを向いていたので、顔は見えない。(スネークもこのポイントから一足先に潜入して来ている。その際に船虫が装備の中に数匹、入ってしまっている。ライデンとの出会いの際、装備の中から船虫が出てくる。疑いを持つライデン。)
前作の冒頭、搬入ドックを思わせるシーン。
昇降機が上昇、見えなくなる。ライデン、膝を付いて無線連絡。
【スネーク昇降機上昇2無線デモ1】
(大佐強制SEND)

ライデン

「大佐、やはり俺の他に誰か侵入者がいる」

大佐

「ありえないことだ」

ライデン

「チームではない。単独のようだ」

大佐

「単独だと……?(少々考え込む)」

ライデン

「素性はわからんが、ここの見張りを全て片づけてくれたようだ。みんな  気を失っている。かなりのタフガイだ(スネークを臭わせる)」

大佐

「調査が必要だな……。しかし敵が無力化されているのはとりあえず好都  合だ。今のうちにことを進めるとしよう」

大佐

「昇降機の前に端末がある。『ノード』と呼ばれる物だ」

ライデン

まぬけナードだって?」

大佐

「ノードだ」

ライデン

「なるほど、端末ノードか」

大佐

「ノードを使えば『ビッグ・シェル』内の作業支援コンピュータ・ネット  ワークに接続できる」

ライデン

「何ができるんだ」

大佐

「『ビッグ・シェル』のマップが参照出来る。そしてそのデータによって  ソリトン・レーダーが使用可能になる」

ライデン

「ソリトン・レーダー?」

ライデン

「VR訓練で重宝したレーダーだな」

大佐

「人間の生体反応に起因する電磁場を活用して判定を行うシステムだ」

大佐

「それらをGPSや各隊員から収集されるエリア測定値により、誤差を修  正したマップ上に投影する」

大佐

「この膨大なデジタル処理を行う為にもノードによるマップ情報のダウン  ロードが必要なのだ」

大佐

「ノードは1メートルくらいの高さの青い端末だ。各エリアに最低1台は  ある」
無線機画面のスクリーンにゲーム画面の映像が表示される。
ノードの位置がわかるようになる。

ライデン

「接続するにはどうすればいい?」

大佐

「ノードの前でアクションボタンを押すだけだ」

大佐

「あとは君の体内のナノマシンが自動でセキュリティを破りノードを使用  可能にしてくれる」

大佐

「敵兵達が目覚める前にアクセスを完了しろ」

大佐

「敵に発見されるとアクセスは一時的にできなくなる」

大佐

「注意するんだ」

ライデン

「了解」
【ノード初接続1ポリゴンデモ1】
(MC)ノード付近
ライデン、ノードを発見し、掌をかざす。ライデンの体内にあるナノマシンが反応して、プラズマが放電する。髪の毛が逆立つ!ノード画面にアクセスの表示が出る。
【ノード初接続2無線デモ1】
(大佐強制CALL)
大佐の指示通りノードへの接続に成功するライデン。そこへ大佐から無線連絡が入る。

大佐

「雷電、ノードにアクセスできたようだな」

ライデン

「これでレーダーが使える?」
※タンカー編(前作)をやっている人

大佐

「VR訓練を思い出せ」

大佐

「ものは同じだ。地形と敵兵の位置が表示される」
※タンカー編をやっていない人

大佐

「それではソリトン・レーダーの説明をしよう」
画面はゲーム画面になり、レーダーが表示される。あるいは無線機内スクリーンに前作の導入レーダー説明映像が映る。画面はゲーム画面。

大佐

「中心の光点が……雷電、君の位置だ。そして赤い光点が敵の位置」

大佐

「蒼い円錐が敵の視界……」

大佐

「ソリトン・レーダーは気象には影響されないが、敵に発見されると使え  なくなる」

大佐

「うむ、簡単に妨害されてしまうのだ」

大佐

「ソリトン・レーダーはもはや既存技術だ」

大佐

「それと音響共鳴の強い空間でも使えないから注意しろ」

大佐

「『ビッグ・シェル』全体の構造マップはMAP画面表示ボタンでいつで  も閲覧が可能だ」

ライデン

「潜入データの記録は?」

大佐

「セーブには専用回線を設けてある。専用のアナリストもな」

ローズ

「ジャック……大丈夫?」
大佐に変わってローズがウィンドウに表示。
ベージュのスーツにインナーとしてノリ青のブラウス。薄化粧をしている。現実感がない。

ライデン

「まさか!」

ローズ

「ジャック、聞こえる?」

ライデン

「ローズ! どうして君が!!」

ライデン

「なぜ君がそこにいる!?」

ローズ

「ああ、ジャック……私も作戦に参加するの」

ライデン

「どういう事だ? 大佐!!」

大佐

「雷電、彼女には今回のデータ記録とサポートを担当してもらう」

ライデン

「なぜ彼女が?」

大佐

「本作戦に従事する予定だったFOXHOUNDフォックスハウンド部隊のオペレーターが事  故にあい、参加できなくなった。それで急遽、ローズマリー君が選ばれ  た……」

ライデン

「事故……?」

大佐

「それに報告レポートによると……彼女は君を誰よりも知っている」

ライデン

「彼女は確かに軍人だが……内勤のデータ・アナリストに過ぎない」

大佐

「大丈夫だ。うちの専門スタッフがオペレートする」

ライデン

「実戦サポートなんて無理だ。できっこない」

大佐

「彼女をこの作戦に参加させたのには、それなりの理由がある」

ライデン

「大佐、俺には理解できない」

大佐

「私は君のVR訓練の成績ならよく知っている。しかし、それ以上のこと  はわからない。シャドーモセスのことは知っているな?」

ライデン

「ああ、事件のVRも体験した」

大佐

「あの事件で立証された。兵士の士気を持続させる要素……」

ライデン

「俺は軍人として訓練されて来た。己の感情には左右されない」

大佐

「そうはいかない。本作戦に失敗は許されんのだ」

ローズ

「ジャック、いい? 私は最後まであなたにつき合う」

ライデン

「ローズ?」

ローズ

「あなたが心配だから……ただし」

ローズ

「(強気になる)条件がある、大佐」

大佐

「なんだ?」

ローズ

「私はこの作戦の記録セーブを行う」

ローズ

「でも、私は作戦の一部じゃない」

ローズ

「ジャックを案じる普通の女……。だから」

ローズ

「それ以外は大佐達の強制は受けない」

ローズ

「私にとって、彼は恋人、ジャックでしかない」

ローズ

「彼の安否が最優先……」

ローズ

「だから、大佐との交信内容も傍聴する。いえ、記録する」

大佐

「……わかった。好きにするがいい」

ローズ

「(雷電に向けて)考えようによっては……この方がいいかも(ジャック  と連絡できる方が)。何も知らされず、待つだけなんて辛いだけだも  の」

大佐

「1つだけいいか?」

ローズ

「何?」

大佐

「彼の名は雷電だ。作戦遂行中はコードネームで呼んでくれ」

ローズ

「わかったわ」

ローズ

「じゃあ、雷電?(やはり呼びにくい)」

ローズ

「潜入データを記録したい時は私に連絡して」

ローズ

「(事務的に)周波数は140.96……記録セーブ用の専用回線よ」
無線機の周波数が140.96に自動的に変わる。

ローズ

「(柔らかく)今、周波数を変えたわ」

ローズ

「ジャック?(やや小声で/大佐には聞こえないと思っている)」

ライデン

「何だ?」

ローズ

「(恋人に語りかけるように)明日、何の日か知ってる?」

ライデン

「4月30日……いや、わからない」(ローズと逢った日)

ローズ

「ほんとに?」

ライデン

「いや、悪いが思い出せない」

ローズ

「その答えを聞くまではがんばるわ」

ローズ

「それじゃ、ジャック。がんばってね」
【ライデン昇降機上昇1ポリゴンデモ1】
(MC)A脚底部昇降機
敵兵の目をかいくぐり、昇降機に乗り込むライデン。
ライデンが乗るとシースルー・エレベーターが稼働する。前作を思わせるカット。幾本もの鉄骨や支柱が高速で過ぎ去っていく。前作同様、スタッフ・クレジット(メイン)を表示していく。大佐とのブリーフィングの会話(やりとり)が載ってくる。ライデン、水中装備(ゴーグル等)を外していく。顔を覆っている水中用ゴーグルを脱ぎ去るライデン。ロングの髪が全面に垂れて、顔を覆っている。エレベーターが海面を超えると、美しい景観が見える。遠くにマン ハッタンが見渡せる。海面が日の光を浴びて、宝石にように煌めいている。タンカー編とは比較の仕様もない晴天。ライデン、女の仕草のように首を振って髪を後ろに流す。スローモー ション!髪の毛の物理シミュレーションを最大限に使う。背後で海カモメが優雅に飛び回っている。女性的なその顔が初めて露になる。ライデン、頭上を前作のスネークの様に見上げる。洋上プラントの最上部に到着する。タイトル「MGS2」表示。
※注意:タンカー編をプレイしている場合はタイトル+クレジットは表示しない。
「METAL GEAR SOLID 2」
ここまでのシーケンスで「テロリストの名前」のセリフを重ねる。
~SONS OF LIBERTY~

大佐

「テロリスト達は『自由の息子達サンズ・オブ・リバティー』と名乗っている」

ライデン

「『自由の息子達サンズ・オブ・リバティー』?」

大佐

「そうだ。そしてそのリーダーの名は……ソリッド・スネーク」

ライデン

「ソリッド・スネーク……シャドーモセスの英雄? コードネームを変え  たのはそれが理由か?」

大佐

「そうだ。だが彼であるはずはない。スネークは2年前のタンカー沈没事  件で死んでいる。自分が沈めたタンカーと共に……」

ライデン

「生きていたのか?」

大佐

「それはありえない……」
セリフに合わせて、サブタイトルを表示する。
この後、ライデンの音声は解除される。
シェル1、A脚上部へ続く。
【ライデン昇降機上昇2ポリゴンデモ2】
(MC)A脚屋上
A脚の屋上に昇降機が到着する。到着時のショックで屋上のフェンスで羽根を休めていた海鳥が一斉に飛び立つ。一瞬、空を無数の海鳥の影が覆う。辺りを見回すライデン。
晴天の空。SEALS部隊のヘリの羽音が聴こえるが、機影は確認できない。屋上に敵兵は見あたらない。ライデン、近くの障害物に歩み寄り、膝を付いて無線連絡。
【ライデン昇降機上昇3無線デモ1】
(大佐強制CALL)

ライデン

「大佐、『ビッグ・シェル』の屋上に出た。敵兵は見あたらないが見通し  が良すぎる」

大佐

「(VRでは)夜間潜入の訓練しかしていなかったな」

大佐

「ノードにアクセスするまでは、警戒していくしかない(ユーザーに伝え  る)」

ライデン

「突入部隊はどうなった?」

大佐

SEAL10シール・テンはB脚、C脚に降下した」

ライデン

「大統領は?」

大佐

「B脚で発見されたらしい」(正式な報告を受けたわけではない。無線を  傍受している)

ライデン

「B脚?」
【ライデン昇降機上昇4ポリゴンデモ3】
(NMビッグ・シェルマップ)
ビッグ・シェルの外観(ポリゴン)が映る。

大佐

「『ビッグ・シェル』はシェル1とシェル2の2つのユニットから成り、  それぞれのユニットは、中央棟とそれを囲む6つの脚部で構成されてい  る」

ライデン

「6角形を2つ繋げた形をしているということか……」

大佐

「そうだ。そしていま君が居るのが、シェル1のA脚屋上だ」
【ライデン昇降機上昇5無線デモ2】
(大佐強制CALL)

大佐

「まずはノードを探してみろ。ノードにアクセスすればわかる」

ライデン

「了解」
【A脚金網1無線デモ1】
(大佐強制CALL)
A脚に設置された金網をくぐり抜けたところで大佐から強制CALLが入る。

大佐

「雷電、SEALシール・チーム10が突入を開始した」

ライデン

FOXHOUNDフォックスハウンドSEALシールのコンセンサスは本当にないのか?」

大佐

「先方は我々の事を何も知らない。我々は隠密組織だ。任務も機密事項。  君の潜入を知る者は極少数だ」

ライデン

「……」

大佐

「今回の作戦は国防総省ペンタゴンが直接指揮を取っている。国家安全保障決定命令NSDD  も副大統領と国防省長官によって行われた。君の任務は極秘だが正規の  手続きに基づいているんだ。心配するな」
【A脚ノード前1無線デモ1】
(大佐強制SEND)
ノードの前に到着したライデンだったが、敵の警戒が厳しく接触できない。ライデンは大佐に無線連絡で指示を乞う。

ライデン

「大佐、ノードを発見したが、敵が陣取っていて近づけない」

大佐

「敵をおびき寄せるんだ。音を立ててみろ」

ライデン

「どうやって?」

大佐

「壁にはりついて、パンチボタンだ」

ライデン

「わかった」
【AB連絡橋1無線デモ1】
(大佐強制CALL)
AB連絡橋にたどり着くライデン。しかし橋の中央には敵が陣取っており突破が難しい。そこに大佐から無線連絡が入る。

大佐

「雷電、気をつけろ。連絡橋の中央に見張りがいる。そのまま進めば発見  されるぞ」

ライデン

「どうすれば?」

大佐

ぶら下がりエルードを使うんだ」

ライデン

「エルード?」
無線機内スクリーンにエルードの映像。エルードの方法。

大佐

「腰くらいの高さの手すりに向かってアクションボタンを押すと、手すり  を乗り越えて向こう側にぶら下がることが出来る。そのまま移動すれば  敵に見つからずに進めるはずだ」

ライデン

「わかった、やってみる」

大佐

握力GRIPゲージを忘れるな。エルードしている間、時間と共に減っていく。  ゲージがなくなると落下してしまうぞ」
無線機内スクリーンにエルードの映像消える。
→合流ポイントへ
【サイファー遭遇1無線デモ1】
(大佐強制CALL)
円盤型無人偵察機サイファーと遭遇したライデンに対し、大佐が無線で注意を呼びかける。

大佐

「雷電、気をつけろ! それはサイファー。無人偵察機UAVの一種だ!」
ガンサイファーは新型サイファー。

大佐

「見つかると敵を呼ばれるぞ。注意しろ」

大佐

「だがチャフを使って電子妨害を行えば無力化出来る。チャフを探せ!」

大佐

「あるいはエンジンか、カメラ部分を破壊するんだ。武装したタイプもあ  るかもしれん。気を付けろ」
→合流ポイントへ
(合流ポイント)

ライデン

「了解」
ここで大佐がSEALSの交信を傍受!

大佐

「まて、雷電。今、SEAL10シール・テン突入部隊の無線を傍受した」

ライデン

「傍受?」

大佐

「もう一度言うが、彼らは我々の存在を知らない」

ライデン

「盗み聞きって訳か」

大佐

「そっちへつなぐ……」
画面にはSEALSの顔は表示されない。画面はライデンと大佐。

SEALα0

「こちらアルファ・ゼロ。大統領を確保……」

隊長

「無事か!」

SEALα0

「無事です」

隊長

「パッケージ(ブラックケースの隠語)は?」

SEALα0

「海軍大佐共々、保護しました。楽勝でした……」

隊長

「よし、ヘリを回す。脱出してくれ……」

SEALα0

「了解……な、何だ!?」
銃声!! 無線にノイズが!!

隊長

「どうした!!」

SEALα0

「くっ! 大統領を守れ!!」

隊長

「アルファ・ゼロ!」

SEALα0

「こちらアルファ・ゼロ。敵と遭遇!!」

SEALα0

「馬鹿な! あれが(フォーチュン)!?」

隊長

「どうしたアルファ・ゼロ!」

SEALα0

「……」

隊長

「オール・アルファ、応答せよ!!」
無線通じなくなる。

大佐

「雷電、大統領の身が危ない! B脚に急いでくれ!」
【ヴァンプ遭遇1ポリゴンデモ1】
(MC)BC連絡橋直線廊下
SEALSの無線を傍受したライデンは急ぎB脚に向かう。
BC連絡橋への直線廊下に出るライデン。右手に変電室への扉が見える。その前に SEALS隊員(死体2)が血を流して倒れている。身体は切り刻まれて、既にこと切れている。壁や床に大量の出血の跡が観られる。引きずった後のような血痕。前作の殺戮の廊下を連想される。鉄くさい臭いが鼻を付く。
用心して廊下を進むライデン(銃/M9を持っている場合は銃を持たせる)。
場面変わって変電室内。
変電室内でやみくもに発砲する。SEALS隊員(死体3)。恐怖で自制が効かなくなっている。既に変電室内のライトは全て壊されている。天窓にある細い明かり取り(スリット)から、太陽光(逆光)が差し込んで、辛うじて視界(明度)を維持している。M4のマズルで室内がフラッシュする。SEALS隊員(死体4)、敵対象物を捕られる事ができず、叫び続ける。
SEALS隊員(本部)の無線機から作戦本部からの応答!

隊長

「アルファ・ゼロ、応答せよ」
場面変わって変電室前廊下。
廊下にも銃撃音は聴こえる。ライデン、警戒して扉に近づく。
B脚変電室内。
SEALS隊員の踊る銃口をあざ笑うかのように、宙に舞うヴァンプの影! ヴァンプは変圧器や壁、天井等を蹴って飛び回る。全く重力を感じさせない身軽な動き、人間離れした凄まじいスピード。黒(濃緑茶色)のコートをはためかせる様は、巨大なコウモリを思わせる。 SEALS隊員の銃弾は見事に外れる。床に着地すると、今度はバレエダンサーのようにしなやかな、優雅とも云える円舞を見せる。SEALS隊員達はまず腕を螺旋状に切り刻まれる。
確実に動脈を狙うヴァンプ。天井まで迸る鮮血!! 床に落下するM4……そして、仕上げに喉を掻き切られていく隊員。飛沫状の鮮血が太陽光の束に舞う。変電室に悲鳴が木霊する。ヴァンプは血のシャワーにかからぬように、移動する。ドサドサと隊員が床にくずおれる物音がする。

隊長

「オール・アルファ!」

隊長

「どうした!? 応答せよ!!」
隊長の無線(問いかけ)に答えるものはいない。
場面変わって変電室前廊下。
ライデン、扉の前で一呼吸、意を決して中に進む。
場面変わって変電室内。
狭い室内には硝煙が立ちこめて、視界が効かない。天井近くの明かり採りからの光束が見える。その幾重にも伸びている光の束が教会の荘厳さのようなものを漂わせる。床にはSEALS隊員のM4の薬莢が散らばっている。壁や変電機には弾痕の跡。変電機はショートしている。まるで巨象か何かを相手に連射していたような現場。壁や床には夥しい流血の後。室内には数秒前まではSEALS隊員だったと思しき死体が転がっている。腕や足からも大量に流血している。一見して、銃殺死体ではありえない事がわかる。室内の現状をみると悪魔の仕業と勘違いしてしまう悲惨な状況。
部屋の奥のロッカーの扉がひとつだけ開いている(この扉の裏にC4がある)。部屋の中央に変電機が2台そそり立っている。その両側に階下へ降りる階段がある。
と、何かを啜る物音が聞こえる。

ヴァンプ

「(血をすする音)」
ライデン、警戒しながら奥へ進む。北東の一段下がった行き止まりが見える。ヴァンプが SEALS隊員の首筋に噛みつき、血を啜っている。隊員は既に力無く、ぐったりとしており、ヴァンプによって壁に押しつけられている。ヴァンプは長身である為、隊員の足は宙に浮いてたまま痙攣している。ライデンに気づいたヴァンプは牙(発達した犬歯)を剥いて、ライデンを威嚇する。

ヴァンプ

「(威嚇する)シャーッ!!」

ライデン

「!!」
寒くもないのに息が白い。ヴァンプは一度死んだ男、体温が低いという設定。コートの上からピストルベルトをしている為に両手を広げた様はムササビにもみえる。銃を構えるライデン(持ってない時は柔術の構え)。常軌を逸した情景に躊躇う。現実に起こっている事象とは思えず、瞬時に反応できない。
ヴァンプ、隊員から手を離す。隊員、壊れたおもちゃのようにガクリと崩れ降ちる。

ライデン

「お前は?(前作でスネークが忍者に遭遇した様な)」
ヴァンプは股間に垂直に刺した大型ナイフを抜くと、はだけた胸を切りつける。他にも幾筋かの傷がある。新たに記された傷口から血が垂れる。
理解できない行動に戸惑うライデン。男は胸に切り傷を5本、残す。腕や腹にも同じ様な切り傷が幾本(古傷)も残っている。一見すると入れ墨にも見える。

ヴァンプ

「今日は5人……」
口を開くたびに息が白い。

ヴァンプ

「いや、6人?」
と、超人的跳躍(宙返り)をして、ライデンの背後に回り込む。まるでバレエを踊るかのような身のこなし。後ろを捕られるライデン。咄嗟の事で、何もできないライデン。

男(プリスキン)

「(OFF)伏せろ!!」
部屋の入口(北側)から男の声が聞こえる! 前作を遊んだユーザーにリキッドだと思わせる。容貌はリキッドに近い。
すかさず、床に伏せるライデン。数発の銃声がとどろく、立ちこめる硝煙の中、一瞬視界が効かなくなる。顔を上げて、室内を警戒するライデン。室内にヴァンプの姿は見あたらない。ゆっくりと警戒しながら、室内に入ってくる銃(M4)を持った男。肘の所まで腕まくりをしているが、SEALSの服装を着ている。スカルキャップを被っているので、ギラギラした眼しか見えない。頭には大きなヘッドホン(隊長がつけるもの)を装着している。

男(プリスキン)

「どこだっ!」
男は床に伏せたライデンを問いつめる! 男、M4を構えてゆっくりと進む。床を濡らす血にブーツが吸いついて嫌な音を立てる。煽りのカット。天井に張り付いているヴァンプ。天井から音もなく降りてくるヴァンプ。ナイフが男の腕を生きた蛇のように這う! 男の腕の数カ所から血がほとばしる。床に転がる銃(M4)。力無く脚を折る男。

男(プリスキン)

「うぐっ!!」
男は腕を庇って、床を這う。ヴァンプ、片手で隊員の顎を掴み、軽々と持ち上げ、壁に押しつける。宙に浮いたままの男。ヴァンプは片手で男の首を押さえたまま値踏みするように見つめる。
ライデン、銃を構えるが、男に当たりそうになる為、狙いが定まらない。ライデンが銃を持っていない時は、男が落とした銃(M4)を拾う!
ヴァンプ、男の首筋に食らいつこうとして止まる。鼻をひくひくさせて臭いを嗅ぐ。

男(プリスキン)

「うっ!」

ヴァンプ

「お前、変わった臭いがする……」
白い息が男の顔にかかる。
ヴァンプ、顔をやや下げて男を見つめる。

ヴァンプ

「この臭い……(絶句)」
ヴァンプ、腫れ物でもさわったように男から身を引く。床に屑おれる隊員。
ヴァンプはソリダスの臭いを知っている。ソリダスであるはずがない。答えは……

ヴァンプ

「貴様っ!? まさかっ!!」(デッドセルの怨敵ソリッド・スネークで  あることを知る)
解放された男、床に転がる。どうにか声を創る。

男(プリスキン)

「何をしてる!! 撃てっ!」

ライデン

「!」
ライデン、叱咤されてトリガーを引く。男はまたバレエのステップを踏んで円舞を踊る。男の身体からはなぜか出血が見られない。全ての弾を撃ち尽くし、マガジンを捨てるライデン。
男の無線機(耳の中)にフォーチュンからの連絡が入る。円舞を止めるヴァンプ。イヤホンからかすかに女の声が聞こえる。

フォーチュン

「ヴァンプ……」

ヴァンプ

姉御クイーン

フォーチュン

「後始末は済んだ?」

ヴァンプ

「ああ。それより面白いものを見つけた……」 (スネークを見つけたこと)

フォーチュン

「面白いもの?」

ヴァンプ

「会って話す。今どこに?」

フォーチュン

「中央棟。大統領と一緒」

ヴァンプ

「すぐ行く」
リロードを完了。
ヴァンプ、忽然と消え去っている。
硝煙の中からヴァンプの奇声!

ヴァンプ

「(奇声)!!!」
我に返り、男に銃を向けるライデン。

「待て、俺は敵じゃない。落ちつけ」
銃口を男に向けたままのライデン。

「俺は……」
名前を名乗ろうとして、適当な偽名を考える男(プリスキン)。

「俺はプリスキン。イロコィ・プリスキン中尉」
答えないライデン。男はスカルキャップの頭頂部を片手でひっぱって素顔を見せる。無精ひげの50代くらいに、老けたプリスキンの顔が初めて画面に出る。バンダナは付けていない。前作のリキッドに印象が近い。
目線で威嚇するライデン。

ライデン

「……SEAL?シール
ライデンの質問には答えないプリスキン。

プリスキン

「……」

ライデン

「どこから?」

プリスキン

「ヘリからの高速ロープ降下ファストロープ……」
心ここにあらず。値踏みをするように見つめる プリスキン。
プリスキンの装備から潜入プールで見たあの船虫が這い出してくる。
虫を凝視するライデン。明らかに男の返答は怪しい。

ライデン

「以前に会ったことが?」
プリスキンを見て、ひっかかるライデン、スネーク/ソリダスに顔が似ているため。

プリスキン

「その兵装(スニーキングスーツ)、FOXHOUNDフォックスハウンドか?」

ライデン

「……そうだ」
仕方なく、認めるライデン。

プリスキン

FOXHOUNDフォックスハウンドは解体されたはずだ(断定)」

ライデン

「……?」

プリスキン

「お前、FOXHOUNDフォックスハウンドの前は? デルタフォースか?」
【ヴァンプ遭遇2ムービーデモ1】
(フォース21)
実写映像・高度情報化部隊フォース21等の訓練映像+VRミッションの映像……。

ライデン

「陸軍でフォース21の実験に参加していた……」

プリスキン

「フォース21? 戦術インターネットを導入した?」

プリスキン

「実戦経験は?」

ライデン

「いや……ない……(嘘)」

プリスキン

「今回が初めてか」

ライデン

「訓練はしている。実戦と区別はつかない訓練を」

プリスキン

「どんな訓練ミッションだ?」
VR訓練の映像(前作の映像)……スネークが主人公。

ライデン

「スニーキングミッション60、ウェポンミッション80、アドバンス  ド……」

プリスキン

「(落胆した声で割り込む)VR訓練か?」

ライデン

「(むっとして)あれは実戦と変わらない」

プリスキン

「デジタル世代の陸軍兵士グラント(文句たれ)って訳か……」

ライデン

「仮想訓練は実戦を超える」

プリスキン

「VR訓練で人は負傷しまい? 実際の訓練では、毎年数人が死亡する」

ライデン

「(自分をかばう)VRブイアールにも痛みはある。現実感もある。現実では  起こっていないというだけだ」

プリスキン

「それが奴等の手だ。実戦時の恐怖を抑制するためのな」

プリスキン

「ゲーム感覚で人を殺す……最強の兵士を作り上げるための養成プログラ  ムだよ」
【ヴァンプ遭遇3ポリゴンデモ2】
(MC)B脚変電室内
再びライデンとプリスキン。
ライデン、M4をプリスキンに返す。

ライデン

VRブイアール訓練がマインド・コントロールだというのか?」
自分のIDを否定されたと思い、プリスキンに詰め寄るライデン。
と、大佐からのCALL(無線機)音がなる!!プリスキンに背を向けて受信するライデン。大佐とライデンの会話は声を発しないナノマシン通信なのでプリスキンには聞こえない。

大佐

「(OFF)どうした? 雷電?」

ライデン

SEAL10シール・テンのアルファ・チームが全滅……いや、  (プリスキンを思い出して)1人は無事だ」
プリスキン、ライデンがナノマシン通信を行っていることに気づき、独り言。

プリスキン

「ナノマシンによる体内通信か……」
【ヴァンプ遭遇4無線デモ1】
(大佐強制CALL)

大佐

「大統領は?」

ライデン

「連れ去られたようだ……」

大佐

「そうか……SEAL10シール・テンに生き残りがいると言ったな」

ライデン

「ああ。プリスキン中尉だ」

大佐

「……顔を見られたか?」

ライデン

「何だって?」

大佐

「隠密行動だ。誰にも悟られてはならん」

ライデン

「……もう手遅れだ」
【ヴァンプ遭遇5ポリゴンデモ3】
(MC+KF)B脚変電室内
無線機を切るライデン。
無線の間にプリスキンは装備を調えて、南西部のノード前にいる。ヴァンプに切られた腕には止血処理が施されている。
プリスキンはそこに転がっている死体、海軍大佐の躯を見つめている。ライデン、プリスキンに近づく。

ライデン

「どうした?」

プリスキン

「見てみろ」
プリスキン、海軍大佐の右手首を示す。右手首に手錠がついており、ちょうど鎖の部分が破壊されている。何かがつながれていた様子。実は核発射コードを入力するためのブラックケースが繋がれていたのだが、ライデンは気づかない。

ライデン

「何だ……?」

プリスキン

「……海軍大佐……(プリスキンはブラックケースのことに気づいて  いる)」
と、プリスキンは貧血で立ちくらみを覚え、階段に腰掛ける。出血で顔色が悪い。

プリスキン

「む」

ライデン

「大丈夫か?」

プリスキン

「少し休ませてくれ。出血が思ったよりひどかったようだ」
懐からたばこを取り出して火をつけようとするが、ライターが見あたらない。

ライデン

「さっきの男……あれは何だ?」

プリスキン

「あの吸血鬼か?」

プリスキン

「(姿勢を変えずに)あれはヴァンプ……」
【ヴァンプ遭遇6ムービーデモ2】
(デッドセル)
ヴァンプイラスト(新川画)。

プリスキン

「ルーマニア生まれのナイフ使いだ」

ライデン

「あの身のこなし……人間とは思えん」

プリスキン

「さすがにVRブイアール訓練のプログラムにはなかったろう」

ライデン

「何者なんだ?」

プリスキン

「デッドセルの1人だ」

ライデン

「デッドセル……あいつが?」
デッドセルのメンバー全員集合のイラスト(新川画)。フォーチュン、ヴァンプ、ファットマン、ソリダス。

プリスキン

「ああ。ジョージ・シアーズ前大統領直属に組織された特殊部隊……。  『死の細胞』、デッドセル」
デッドセルのメンバー紹介(シルエット/新川画)。

プリスキン

「もともとはテロ組織セルに死を与える、という意味だった。政府の施設を抜  打ちで襲撃する対テロ訓練部隊だ。お前のようなVRブイアール部隊に喝を入れる  ための、な」

プリスキン

「だが元リーダー(フォーチュンの夫)が獄死したあたりから部隊の性格  が変わった」

プリスキン

「奴等はより過激さを増し、友軍や、時には民間人にまで死を与えはじめ  た。奴等が起こした『事故』で死んだ人間の数は100人を下らない。  見境のない暴走……その結果が半年前の惨劇だ」

ライデン

「惨劇?」
プリスキンは質問に答えない。
戦場、死線をさまようデッドセルのメンバー達。負傷者を抱きかかえているヴァンプ。チャイナマンやオールドマンが死亡。

プリスキン

「部隊は壊滅。残ったのは3人のみ……。奴はその生き残りだ」

ライデン

「……どうして奴らは『ビッグ・シェル』を?」

プリスキン

「知らんね。言った通り凶人の集まりだ」

ライデン

「首謀者は? ソリッド・スネークと名乗っているが?」
スネークの名に反応するプリスキン。演説をするかのように声を整える。

プリスキン

「スネークなら、2年前に死んだ」
【ヴァンプ遭遇7ムービーデモ3】
(タンカー編)
タンカー編のVTRをムービーで流す。
タンカー編をまだ遊んでいないユーザーも同じ。ラスト部分のデモ映像。スネークが犯人のように思わせる構成。

ライデン

「この『ビッグ・シェル』が建造される発端になったあの事件?」

プリスキン

「そうだ。奴がタンカーを沈めた」

ライデン

「伝説の傭兵が?」

プリスキン

「伝説なんて大抵ろくなもんじゃない。英雄と狂人は紙一重だ」

ライデン

「……スネークが生きていてまたテロを起こした?」

プリスキン

「いや、奴ではない。奴の死亡は2年前に確認されている」

ライデン

「スネークは死んだ……」

プリスキン

「そうだ」
反芻するライデン。やや落胆する。伝説の傭兵に逢いたい。ライデンはスネークに憧れている。
【ヴァンプ遭遇8ムービーデモ4】
(敵兵)
敵兵のカット/ゲーム画面映像。
プラントの上の敵兵を映す。橋の上をゴルルコビッチ兵が見張っている。ハイテク兵が引き上げていく。潜入プールの敵、A脚の敵、AB連絡橋の敵、攻撃兵(これまでに見つかってなくても)を映す。サイファー等も収録。

ライデン

「他の兵士たちは?」

ライデン

「ロシア製の装備も見たが?」

プリスキン

「旧ソ連の残党。金で雇われている傭兵だろう」
プラントの引き絵(ゲーム映像)を挿入する。

プリスキン

「この『ビッグ・シェル』は巨大だ。デッドセルだけでは到底占拠できな  い」

プリスキン

「しかし、お前はそんな情報も知らされずに何しに来たんだ? しかも単  独で?」

ライデン

「……(説明ができない)」

プリスキン

「なにが目的だ?」
【ヴァンプ遭遇9ポリゴンデモ4】
(MC)B脚変電室内
答えないライデン。

プリスキン

「答えられないか? まあいい……」
プリスキン、タバコを雷電に渡す。

ライデン

「……タバコは吸わない」

プリスキン

「そう言うな。役に立つこともある」
ライデン、タバコを身体にしまう。アイテムにタバコが追加される。

プリスキン

「ついでだ。これも持って行くといい……」
ライデン、ソーコムを受け取る。アイテムにソーコムが追加される。
※ひげ剃りを持っている場合のみ
唐突に代わりにひげ剃りを渡すライデン。

ライデン

「代わりにこれを……」
ひげ剃りを受け取るプリスキン。アイテムからひげ剃りはなくなる。
そこで突然、無線機が鳴る。

SEALB0

「アルファ・ゼロ! 聞こえるか? こちらブラボー・ゼロ、BC連絡橋  だ。大統領が!」
音はSEALS隊員(死体)に装備された無線機から聞こえてくる。無線機のアップ。

SEALB0

「ダメだ!弾が当たらない!! 化け物か……」
いっこうに無線機にでないプリスキン。

SEALB0

「オール・アルファ!! 誰か応答しろ! こちらブラボー・ゼロ!」

ライデン

「どうして出ない?」
時間稼ぎをするかのように無線機にゆっくりと手を伸ばすプリスキン。

SEALB0

「(悲鳴)!!!」
大きな叫び声の後に空電の音が続く。

プリスキン

「……BC連絡橋か」

ライデン

「行かなければ。動けるか?」

プリスキン

「いや。ちょっと休ませてくれ」
プリスキンは貧血の振りをしている。ライデンが敵か味方か確かめるため、一度別れて観察するつもり。後で説明する(通常無線)。

プリスキン

「無線機の周波数を教えておく……141.80だ」
プリスキン、身体を捻って、左肩に装備している大型の無線機を見せる。

ライデン

「141.80、だな」

プリスキン

「俺は(ここのプラントの)ブリーフィングを受けてきている。この施設  やデッドセルのことについて聞きたければ連絡しろ」

プリスキン

「通信はナノマシンだな?」

ライデン

「そうだ、そっちの無線機にもつなげる」
【ヴァンプ遭遇10ポリゴンデモ5】
(MC)B脚変電室内
ライデン、階段を上って行く。プリスキン、床に座り込んで、ライデンを呼び止める。

プリスキン

「おいっ! ……お前、名前は?」
ライデン、立ち止まる。しばらく迷ったあげく答える。

ライデン

「……雷電だ」

プリスキン

「雷電? ……変わったコードネームだ」

ライデン

「本名は平凡だ」

プリスキン

「そうか、いつか聞ける時がくるかもな」
プリスキン、軽く片手を挙げて、「あばよ」と合図を送る。
【BC連絡橋CALL無線デモ1】
(ローズ強制CALL)
プリスキンと別れたライデンは、SEALSのいるBC連絡橋へ向かう。ライデンがBC連絡橋の扉を開けようとすると、ローズから強制CALL。

ローズ

「ジャック、私……」

ライデン

「どうした? ローズ?」

ローズ

「潜入データの記録セーブはいいの?」

ライデン

「ああ、そうだな……頼むよ」
ここはユーザーが選択する。選択メニューが出る。
「セーブする」、「セーブしない」

ローズ

「ジャック、明日、何の日だかわかった?」

ライデン

「(小声で呟く)またか……」

ライデン

「悪いが思い出せない」

ローズ

「(残念そうに)そう……」

ライデン

「何があるんだ?」

ローズ

「いいの、あなたが思い出して? 話があるの」

ライデン

「話?」

ローズ

「そう、重要な話。それも明日、話したい」

ライデン

「今じゃダメなのか?」

ローズ

「ええ、明日がいい。勇気がいるの」(スパイであることと妊娠している  事を告げるつもり)

ライデン

「まさか、そのためにこの作戦に?」

ローズ

「(ある程度図星)……」

ライデン

「わかった。明日までにはなんとか任務を完了させる」

ローズ

「がんばって……」

ライデン

「(気持ちを入れ替えて)ローズ、データ・アナリストとして、調べても  らいたいことがある」

ローズ

「何?」

ライデン

「ソリッド・スネークのことだ。今回のテロリストの首領ボスがそう名乗って  る」

ローズ

「伝説の傭兵ね」

ライデン

「彼の詳細データが欲しい。シャドーモセス事件のあと、どうなった  か……」

ローズ

「もう亡くなってるんでしょ?」

ライデン

「ああ、遺体がどこかに埋葬されているはずだ」

ライデン

「大佐に頼めば、最高度のセキュリティ・クリアランスが貰えるはず。ど  んな極秘ファイルにも近づける」

ローズ

「わかったわ。調べてみる……」

ローズ

「何かわかったら、CALLするわ」
【フォーチュン遭遇1ポリゴンデモ1】
(MC)BC連絡橋
BC連絡橋にたどり着いたライデン。そこではSEAL10ブラボーチームが何者かと交戦していた。
SEALSはBC連絡橋から中心エリアへのBC連絡橋にいる何者かに向かって銃を連射している。ここでの銃はソーコムかM9。
ライデン、銃を抜いて、警戒して進む。視界を塞いでいた巨大な支柱が通り過ぎると、信じられない情景が飛び込んでくる。
敵はすらりとしたスレンダーな黒人女。女は自分の身長くらいはある、長いリニアライフル(銃)を持っている。黒皮のコートを袖を通さずに軽く羽織っている。海面を行く風がコートの裾をはためかせている。腰にはサブウエポン(M9)が収まっている。全く交戦する意志はなさそうな素振り。女の足下には大統領(意識がない)とブラックケース。
SEALS隊員、一斉に発砲するが弾丸が当たらない。女から蒼い陽炎の様なオーラが見える(実は電磁パルス)。フォーチュンの手前で弾丸が曲がっていく。物陰(匍匐)に隠れて様子を観るライデン。

ライデン

「なんだ? あれは?」
黒人女の周りには何事もないかのように海カモメが群がっている。昼下がりの公園を観るような錯覚を憶える。

フォーチュン

「さあ、誰か私を殺して!」

SEALS0

「ダメだ! 弾がそれていく」

SEALS1

「あれが幸運の女神フォーチュンか?」
中心エリアから、ヴァンプが出てくる。
ヴァンプ、大統領をひょいっ! と肩に担ぐとブラックケースを拾う。

ヴァンプ

姉御クィーン
軽くうなずくフォーチュン。
ヴァンプは軽々と大統領を担いだまま、中央棟エリアへ歩っていく。

SEALS1

「まずい! 大統領が!!」
C脚からアルファー部隊(SEALS)の援護3名が飛び出してくる。一瞬、ライデンに目を止めるが、そのままBC連絡橋にかけつける。
前方の2人は中心部へ階段を降りて、女に近づく。

SEALS0

「グレネードだ!!」
隊員、M4の装着しているグレネード弾を発射する。
グレネード、一直線に女に飛ぶが、女の手前で空中に止まり、ポトリっと落ちる。グレ ネードは起爆しない。

SEALS3

「不発!?」
後部のSEALS、さらに前進する! 女は「仕方がない」といった具合に面倒臭げに顔をあげる。

フォーチュン

「今日も私は不幸になる……」
自分の胴体はあると思われるリニアライフルを腰だめに構える。
と、女に群がっていた海鳥達がさっと飛び立つ。ソバージュの髪が一陣の海風に煽られて揺れる。ミラーグラスに男達の恐怖に歪んだ形相が映る。

フォーチュン

「さあ、誰か私に幸福を……」

SEALS0

「(撃たれる!という悲鳴)!」
トリガーをひく女。リニアライフルが唸ると、ブラボーチームを根こそぎ吹っ飛ばす。

SEALS0~3

「(悲鳴)!」
リニアガンの発射音はソニック音(音速の壁を破る際の爆発音)。ケースレス弾なので、薬莢は飛ばない。フォーチュンは引き金を引き続ける。『ビッグ・シェル』上部が墓場と化す。隊員達が乗っていた階段部分が破壊され(鉄骨が簡単に砕け散る)、支持しきれなくなった橋が斜めに傾く。BC脚をつなぎ止めていたワイヤーが数本、切れて宙に舞う。後部にいた兵士達、絶叫して滑り台のように落下していく。

SEALS0~3

「(絶叫)!」
なぜか、女の足下の直前数センチで橋は落下。後には死体も残らない。中心部へ進めなくなるライデン。フォーチュンの頭上を飛び交う海鳥。

フォーチュン

「ごめんね。カモメさん(カモメが死ぬから)……。いつか、私も逝くか  ら」
フォーチュン、きびすを返して立ち去る(戦闘が終焉)。
と、海鳥達の命尽きて、海面に一斉に落下する。
フォーチュン、残された中心部への通路を歩く。
ライデン、見たままを跪いて大佐に連絡。
【フォーチュン遭遇2無線デモ1】
(大佐強制SEND)

ライデン

「大佐、SEAL10シール・テンブラボー・チームが全滅した……」

大佐

「(さして残念そうでもない)そうか……」

ライデン

「……突入したヘリはどうなった?」

大佐

「……2機共、マンハッタン湾に沈んだ。奴等はハリアー2を所持してい  るようだ」

ライデン

「馬鹿な! ハリアーだって?」

大佐

「うろたえるな。予想されたことだ」

ライデン

「何?」

大佐

「彼等がデッドセルを引き付けてくれたお陰で、君の潜入は成功し、敵の  戦力も把握できた……」

ライデン

「全て陽動作戦フェイント・オペレーションだったって言うのか!?」

大佐

「雷電、落ち着くんだ。これより任務は全て君独りに託されるんだぞ」

ライデン

「しかし……」

大佐

「迷っている暇はない。奴等が突入の報復を行うことが考えられる」

ライデン

「……人質の命が危ないと?」

大佐

「それもある。だが同様に警戒すべきなのは『ビッグ・シェル』が爆破さ  れる可能性だ。爆破によって発生する有毒物質が周辺海域一帯に拡散す  れば、湾内だけでなく沿岸部への影響も計り知れない。環境回復には何  世代もかかる」

ライデン

「……」

大佐

「雷電、作戦を変更する。大統領の救出は後回しだ。彼らが  『ビッグ・シェル』に仕掛けたC4を除去してくれ。一刻も早くな」

ライデン

「……大佐、俺には爆弾処理の経験はない」

大佐

「ブラボー・チームと共に爆弾処理の教官が降下している。SEAL10シール・テン  の作戦ではC脚に残ることになっていた。まだそこにいるだろう」

ライデン

「……これもシミュレーション通りなのか?」

大佐

「何を言っている? C脚に向かうんだ。彼を探せ」

ライデン

「……了解。だがその前に、1ついいか?」

大佐

「なんだ?」

ライデン

「奴等は、デッドセルは何者なんだ?」

ライデン

「(呟き)あの女、弾が当たらなかった……」

ライデン

「さっきの吸血鬼といい……(言葉に詰まる)」

ライデン

「そう、悪夢をみているようだ」

ローズ

「ジャック、しっかりして!」

ライデン

「ああローズ。君がこのミッションに参加していることも信じられない。  いつ目が醒めるかと……」

大佐

「雷電、これは現実だ。目が醒めることはない」

ライデン

「あまりにも全てが現実離れしている」

ローズ

「私は……私は覚悟を決めた。悪夢でも現実でも、私はあなたを見てる。  最後まで」

ライデン

「わかったよ。君だけは、ローズだけは夢であって欲しくないものだ(伏  線)」

大佐

「話はすんだか? ならばC脚へ向かってくれ」
【ピーター遭遇1ポリゴンデモ1】
(MC)C脚居住区厨房
爆弾処理教官を探してC脚に潜入するライデン。C脚は居住区で、食堂、厨房等がある。敵兵の姿は見えない。
ライデンが厨房に入ると、物音が聞こえる。警戒して進むと、厨房の長机に様々な装備、工具を並べて、黙々と作業している男が見える。集中しているらしく、ライデンの侵入になかなか気が付かない。男は50代後半の黒人。「POLICE/NYPD(爆弾処理班)」と書かれた皮のコートを着ている(ライデンにはまだ見えない)。非常に体格がいい(上半身しか見えない)。頭には頭髪がいっさいなく、見事な卵形をしている。ライデンには爆弾魔にも見える。

ライデン

「動くな!」
銃(ソーコム)を向けるライデン。侵入者に驚く、 ピーター。
両手を上げるピーター。片手にはペンチ(凶器に見える)。
男のコートが見える。コートの文字を読んで推測する ライデン。

ライデン

「警官?」

ピーター

「いや、ニューヨーク市警NYPDではない。ブラボーチームと共に来た……」
これまでに吸血鬼やフォーチュンを見てきたライデンはかなり神経質になっている。指はまだトリガーにかけ、銃口は男に向けたまま。ライデン、SEAL10のアルファチームの事を思い出す。男は逆に質問を浴びせる。

ピーター

「あんたは? SEAL10シール・テンの連中はどうなった?」

ライデン

「全滅した……」

ピーター

「全滅!? そいつは、よわった……」
男はがっくりして、つぶやく。
ピーター、ゆっくりと立ち上がる。考え事をしている為に一度、手を下げる。ライデン、すぐさま銃を向けて(アサセレススタンス)威嚇する。

ライデン

「まだだ、動くな!」
と、両開きの食堂側のウエスタン扉が音をたてる。

プリスキン

「大丈夫だ。その男は敵じゃない」
声の方に銃口を向けるライデン。プリスキンが食堂側から入ってくる。プリスキン、顔色が幾分戻っている。肩にM4を下げている。

プリスキン

「誰彼かまわず、銃口を向けるもんじゃない。若いの……」
プリスキンを確認して、銃を下げるライデン。プリスキン、ピーターに近づく。全く警戒していない。

プリスキン

「あんたは?」

ピーター

「ああ、私はピーター。ピーター・スティルマン……」
記憶を辿りながらのプリスキン。

プリスキン

海軍爆発兵器処理学校インディアンヘッドの教官……NYPD【注3】爆弾処理班の顧問で  もある」
ピーター、やや表情を暗くする(プリスキンが自分を知っていた事に対してと、あまり触れたくない過去の栄光を言葉にされた事に対して)。

ピーター

「そう、そして今回貧乏くじを引いた哀れな老人」
ピーター、立ち上がって歩き出す。右足が不自由、ぎこちない歩行。

プリスキン

「引退したと思っていた」

ピーター

「ああ、このザマだからな」
右足は義足。右手で杖をついて歩く。

ピーター

「有名な教会を1つ、消滅させた。勿論、人の命も……。あいにく私はこ  の右足1本で済んだ」
会話についていけないライデン。しかし、ブラボーチームに同行した爆弾処理の専門家である事はわかる。

ライデン

「あんたが爆弾処理の教官?」
【ピーター遭遇2ムービーデモ1】
(ピーター)

プリスキン

「若いの、この先生を知らないとは。爆弾解体のどの教本にも出てくる  ぞ」

ライデン

「……」
またしてもプリスキンに新米扱いされて快く思わない ライデン。ライデンの様子を察知してピーターが慰める。

ピーター

「まあ、最近の若い者は知るまいて」

ライデン

「引退したあんたがどうして?」

ピーター

「今回のテロリストの1人に私の教え子がいる」
ファットマンイラスト(新川画)。

ピーター

「爆弾王、ファットマン……わずか10才で原爆(ファットマン型)を組  み立てた爆弾マニア……奴は私が創った」

プリスキン

「それで、あんたが……」

ピーター

「私はこの身体だ。現場で指示を与えるはずだった。しかし、その作戦も  失敗だ」

プリスキン

「いや、そうでもない」
【ピーター遭遇3ポリゴンデモ2】
(MC)C脚居住区厨房
プリスキン、ライデンを見やる。

プリスキン

「ここに爆弾処理に精通したプロが少なくとも2人はいる」
ライデン、プリスキンを見る。ライデン、プリスキンを睨み付ける。

ライデン

「?」
ピーター、2人を見やる。

ピーター

「あんたら、SEAL10シール・テンの人間か? 突入前のブリーフィングでは見な  かったが?」

プリスキン

「(嘘)ああ、別動隊なんだ」
話を逸らそうとするプリスキン。

プリスキン

「俺はプリスキン中尉。よろしく先生、会えて光栄だ」
握手を求めるプリスキン。ピーターはそれに答えず。

ピーター

「プリスキン中尉、爆弾処理の経験はあるのか?」
真顔で訪ねるピーター。

プリスキン

「俺なら大丈夫だ。そっちの若いのにも手伝ってもらう。人手が足りな  い」

ライデン

「いや、俺は……(気乗りしない)」

ピーター

「あんた、名前は?」

ライデン

「雷電だ」

ピーター

「変わった名だな……?」
目をそらして、ライデンが質問する。

ライデン

「他に生存者は?」

ピーター

「私と一緒にもう1人の技術者が……」

ライデン

「技術者?」
【ピーター遭遇4ムービーデモ2】
(オタコン)
イラスト映像。
オタコンのイラスト。ヘリでピーターが逢ったときのイメージ。
降下イメージ等。

ピーター

「やせた男だ。私達と一緒に降下したんだが……」(オタコンの事)

ライデン

「その男は?」

ピーター

「さっきの騒ぎの間にどこかへ……」

ライデン

「殺された?」

ピーター

「いや、遺体は見ていない」

プリスキン

「(独り言/密かに笑みを浮かべる)そうか……(無事か、の意)」
ヘリに乗り込んでいるオタコン(シルエット)。

ピーター

「『ビッグ・シェル』のセキュリティ・システム設計者ということ  だった」

ライデン

「なぜ民間人を?」

ピーター

「ここは全てがコンピュータ管理されている。設計者の彼がセキュリティ  を解除する役目だった」

ライデン

「そんな話があったのか?」

ピーター

「政府発行の命令書も持っていた」

ライデン

「……(不審に思っている)」

プリスキン

「(話題をそらす)とりあえず、そいつのことはおいておこう。今は奴等  の仕掛けた爆弾をどうにかすることが先決だ」

ライデン

SEAL10シール・テンの爆弾処理班(ブラボー・チーム)は全滅した……」

プリスキン

「ああ。だから俺達だけでやるしかいない」

ライデン

「悪いが爆弾処理の経験はない……(弱気)」
CALL音がなり、ライデン、会話を中断する。

ライデン

「ちょっと待ってくれ」

プリスキン

「おいおい、またボスに相談か?」
【ピーター遭遇5無線デモ1】
(大佐強制CALL)

大佐

「雷電、スティルマンが無事だったのは何よりだ。彼と協力して  『ビッグ・シェル』内のC4を解除してくれ」

ライデン

「大佐、俺は爆弾解体の訓練なんて、受けたことがない」

大佐

「大丈夫だ。そこにいる男は爆弾処理の専門家だ。超一流のな。彼の指示  に従ってくれ」

大佐

「ただし、雷電。こちら側の素性やミッションについてはいっさい話す  な」

ライデン

「スティルマンと一緒に技術者が降下したという話は本当なのか?」

大佐

「いや、我々も聞いていない。SEAL10シール・テンの独自行動だろう」

ライデン

「……」

大佐

「そんなことより、先ほどの突入(失態)に対する、報復が考えられる。  爆弾の除去を急いでくれ」

ライデン

「(弱気)……大佐、爆弾解体など、俺にはできない」
ローズが割って入る。

ローズ

「ジャック、私……」

ライデン

「ローズ?」

ローズ

「大丈夫、あなたならできる。きっとできる」

大佐

「確かに爆弾解体のVR訓練は受けてはないが、C4の取扱いは訓練済み  だろう」

ライデン

「……C4を仕掛けるのとは訳が違う」

ローズ

「大丈夫。できるわ、あなたなら……」

プリスキン

「(OFF)どうだ、若いの。結論は出たか?」
プリスキンの横やりで無線機を中断する。
【ピーター遭遇6インタラクティブ主観デモ1】
C脚居住区厨房
ライデンは机の上を主観で見ている。カメラを左右上下に振れるが移動はできない。左右に振りながら、音声を聞く。隣のプリスキンはライデンの背後にいるので視界には入らない。

ピーター

「深刻に考える必要はない」

ピーター

「君たちにやってもらうのは、正確には解体ではない。あくまでも爆弾の  一時的な凍結処理だ。所詮、解体除去は素人には無理な話……」

ピーター

「いいか、見ていろ」
ピーターの実演。

ピーター

「これがC4爆弾……」
スイッチを入れる。C4に取り付けられたダイオードが緑に光る。

ピーター

「今、起動状態だ……爆弾が鼓動しているのがわかるだろう」
緑の点滅が「鼓動」に見える。ピーター、次に冷却スプレーを取り出す。

ピーター

「こいつにこれを吹きかける」
ピーターは冷却スプレーをC4に吹きかける。C4は冷凍されて、解体終了。緑のランプが消える。爆弾のUPか遠景。

ピーター

「どうだ? 簡単だろう? とにかく、このスプレーで起爆部分を瞬時に  冷却する」

ライデン

「どれくらいこの状態が持つんだ」

ピーター

「この状態で爆発する事はありえん。このまま放置しても24時間は大丈  夫だ」

プリスキン

「それだけ持てばことは足りる」

ピーター

「人手があればちゃんと解体したいが。仕方あるまい。スプレーの飛距離  は数メートルだ。床や壁、天井、机の下……あらゆるところを探すん  だ。爆弾をセットした人間の思考を思い描け」

プリスキン

「悪いがファットマンは俺の教え子じゃない」

ライデン

「何か爆弾の位置がわかるものはないのか?」

ピーター

「これを持っていけ」
爆弾解体センサーAを取り出す。2人の目の前に掲げる。

ピーター

「俗にいうイオン易動性蒸気探知機の一種だ。C4爆薬から発生する気化  ガスを検知する」
爆弾解体センサーAのUP。

ライデン

「……何だって?」

プリスキン

「……(雷電が理解していないようなので要約してやる)つまり、人間に  は感知できないC4の匂いを嗅ぎ付ける、ということだな」

ピーター

「そうだ。君達のレーダーにリンクするように調整した。C4が発する匂  いが視覚化されてレーダーに表示される。これを常に装備してレーダー  に注意するんだ」

ライデン

「(不安)……匂いがないC4があったら?」
【ピーター遭遇7ムービーデモ3】
(ファットマン)
ファットマンのイラスト。インディアンヘッド時代。
ファットマンを思い出し、感傷的になるピーター。

ピーター

「私はファットマンを良く知っている。あいつは自分の美学にこだわる男  だ」

プリスキン

「サインか?」

ピーター

「そうだ。あいつは作った爆弾に必ず自分の使っている香水をふりかけ  る。例外は1つもない。センサーはその香水の匂いにも反応する様、  セッティングしてある」

プリスキン

「それもあんたが教えたのか?」

ピーター

「いや。あいつ自身のこだわりだ。あいつは法にも常識にも従わない。だ  が自分で決めたルールにだけは従う奴だった」

ピーター

「あいつには何もかも教えたつもりでいた……」

ピーター

「子供のいない私には……親子同然の関係だった」

ピーター

「あいつには優れた素質ライトスタッフがあった」

ピーター

「あいつは特別だ。あいつ程の才能は見たことがない」

ピーター

海軍爆発兵器処理学校インディアンヘッドでも、特別扱いだった」

ピーター

「いつしか奴は特別扱いを受ける人ファット・キャットと呼ばれていた」

ピーター

「それがいけなかったのかも知れん」

ピーター

「……最も伝えなければならなかったことを伝えられなかった……」

プリスキン

「人には語り継がなければならないことがある。それを間違えないこと  だ」

ピーター

「そうだ、私はあいつに技術しか伝えてやれなかった」

ピーター

「なんとしても……あいつを止めなければならん」
【ピーター遭遇9ゲーム画面デモ1】
C脚居住区厨房
ゲーム俯瞰画面デモ(上俯瞰)。
シネスコサイズ。画面にソリトン・レーダーが表示される。レーダーに厨房のマップ (ワイヤーフレーム)が写っている。プリスキン、ライデン、ピーターを示す光点が表示されている。ピーターがスイッチを入れると、レーダー上に反応が現れる。レーダー内のほぼ厨房エリアの南、女子便所全域に緑の霧状のものが見える。レーダーの範囲はトイレのエリアをすべて映し出してはいない。あくまでもその端を投影している。レーダーをOFFにしてもこの時は レーダーが映る。

プリスキン

「そのセンサーとやら、効力を見せてくれないか?」

ピーター

「そうだな……」

ピーター

「見ていろ。スイッチを入れる」

ピーター

「レーダーに映っているだろう。これがC4から発せられる爆弾の臭いを  視覚化したものだ」

ライデン

「かなり広域だな?」

プリスキン

「文句を言うな。ないよりましだ」(あまりフォローになってない)

ピーター

「(ちょっと傷ついた)……センサーを起動して、そのエリアを探してく  れ」

ライデン

「わかった」

ピーター

「だが忘れるな。このセンサーを使うにはレーダーが必要だ」

ピーター

「必ず各脚のノードにアクセスし、レーダーをONにするんだ」

プリスキン

「あと、敵には見つからないことだな」

ライデン

「敵に発見されると、レーダーは効かなくなる?」

ピーター

「そういうことだ」

ピーター

「我々がいるこのC脚にもファットマンはC4を仕掛けているはず」

ライデン

「この近くに?」
【ピーター遭遇10ポリゴンデモ3】
(NMプラント遠景)
ビッグ・シェルの空撮。遠景で引き画面。シェル1、シェル2の全貌。海面の輝き。シェルの支柱、連絡橋、ワイヤー等……全景と各部のディテールを映す。全体マップ画面のイラストも使用する。

ピーター

「ここの構造はわかっている」

ピーター

「奴がこのプラント、『ビッグ・シェル』を破壊しようとした場合……」

プリスキン

「わかるのか?」

ピーター

「勿論だ。奴に技術を教えたのは私だ。奴の発想は私の理論。爆弾は一種  の思想だ。場所や時代には左右されない」

ピーター

「『ビッグ・シェル』は6角形のユニットが南北につながっている。それ  ぞれの脚部、つまり6角形の各頂点に最低1個所ずつC4が仕掛けれて  いるはず。ここにダメージを与えるには、最低限それだけ必要だ」

プリスキン

「シェル1に6個所、シェル2に6個所……少なくとも計12個所」

ピーター

「『ビッグ・シェル』の構造と材質、力学上からみての結論だ」

ピーター

「勿論、奴も同じ結論に達したはず」
【ピーター遭遇11ポリゴンデモ4】
(MC+KF)C脚居住区厨房
厨房に戻る。それぞれセンサーとスプレーを受けとっている。
冷却スプレー入手+センサーA入手。

プリスキン

「若いの、このシェル1の方は頼む。俺はシェル2の爆弾を解体する」

ピーター

「これを持って行け!」
プリスキンにカード3、ライデンにカード1を渡す。
プリスキン、ライデン、カードを受け取る。

ライデン

「これは?」

ピーター

「ここの職員のセキュリティ・カードだ」
【ピーター遭遇12ポリゴンデモ5】
(NM扉説明)
ポリゴンデモ(扉の映像)。
カード扉(倉庫/カード2)の映像を映す。

ピーター

「『ビッグ・シェル』はレベル別のセキュリティ・システムが敷かれてい  る」

ピーター

「それぞれ、扉にかかれた カード・ナンバーに対応している」

ピーター

「雷電、君のカードはセキュリティ・レベル1の扉を開けることができ  る」

ピーター

「プリスキン、君はセキュリティ・レベル3だ」

ピーター

「隣のシェル2へ行くにはレベル3のカードが必要だからな」
シェル2への廊下への扉(制御室)が映る。

ライデン

「どうしてこれを?」

ピーター

「一緒に来た男(オタコンの事)から預かった」

ピーター

「本来なら、彼がここでさらに高度なセキュリティ・レベルに侵入できる  カードを偽造プログラムするはずだった……」

ピーター

「従って、すべてのエリアに入れるわけではない」
【ピーター遭遇13ポリゴンデモ6】
(MC+KF)C脚居住区厨房
デモは厨房に戻る。プリスキン、カードを素早くしまう。

プリスキン

「残りのセキュリティは個別で対応するしかないな」

プリスキン

「さて、行くか」
一緒に行こうとするピーター。プリスキン、それを制して。

プリスキン

「親父さんはここで待っていろ」

ピーター

「いや、私も行く」

プリスキン

「俺達だけで充分だ」

ピーター

「しかし……」

プリスキン

「その脚でついてこられても邪魔なだけだ(気を使わせまいとわざと冷た  く)」

ピーター

「……(義足であることを言い出せない)」

プリスキン

「ここは戦場だ。爺さんのお守りをしている余裕はない」
うつむくピーター、睨み付けるプリスキン。しばしの沈黙。

ライデン

「(とりなすように)なあ、ここは俺達に任せてくれないか。あんたは当  初の作戦通り、無線で指示をくれればいい……」

プリスキン

「……(雷電の予想通りの反応を見て、ひそかに微笑む。人が悪い)」

ピーター

「……わかった」
ピーター、椅子に腰を落とす。

ピーター

「私はここでサポートをする。まさかのための準備もしておいた方がいい  かも知れんしな……」(センサーBの組み立てと調整のこと)

ライデン

「まさか?」
ピーター、ライデンの問いをあえて無視して。

ピーター

「2人とも、頼むぞ。かなり危険な任務だが」

プリスキン

「危険を冒す者が勝利する(SASのモットー)」
ピーター、プリスキンの言葉を訝しむ。

ピーター

「何かあれば無線連絡をしてくれ。周波数は140.25だ」

プリスキン

「若いの、お互い、がんばろうや」
ライデンの肩を軽くたたく。

プリスキン

常に忠実にセンパー・ファイ
「ガン・ホー、センパー・ファイ(共に闘おう。常に忠実に)」という海兵隊の決まり文句を言う。プリスキン、厨房を出ていく。残されたピーター、プリスキンを見送り。プリスキン遠ざかっていく。

ピーター

「あの男、SEALSシールズではない。海軍の人間ではないな」

ライデン

「えっ?」
ピーターの言葉に虚をつかれる。

ピーター

「センパーファイ、常に忠実であれ……」

ピーター

海兵隊ジャーヘッド(うすのろ)【注4】の言葉だ」
【ピーター遭遇14ムービーデモ4】
(プリスキン)
突入部隊のイメージ……プリスキンのイメージ……。
プリスキンの映像(回想)……。
スネーク、ヘッドホンをつけている(回想)。

ピーター

「通常、ヘッドホンで指示を与える隊長はヘリCPにいる。SEALSシールズでは士  官(中尉)が現場に出張ることもまれだ」

ライデン

「……」

ピーター

「さらに『危険を冒す者が勝利する』はイギリス陸軍特殊部隊SAS【注5】の  言葉……」

ライデン

「彼もテロリスト?」

ピーター

「いや、そうは見えん」

ピーター

「どちらかといえば……あんたの方が怪しい」
【ピーター遭遇15ポリゴンデモ7】
(MC+KF)C脚居住区厨房
ライデンを見つめるピーター。

ライデン

「俺は……」
ライデンがうろたえると、笑う。

ピーター

「まあいい。爆弾を頼む……」
ライデン、ピーターの存在が気になる。

ライデン

「あんたはどうする? じき、ここにも敵兵が戻ってくる」

ピーター

「この貯蔵庫にしばらく身を隠しておく」
ピーター、背後の貯蔵庫の扉をあける。

ピーター

「中から鍵をかければ安全だろう。食料もたくさんあるしな。私の事は心  配せんでいい。ここから無線機で指示を出す。がんばれよ……若いの」
プリスキンの物言いを真似するピーター。

ピーター

「爆弾解体は己との勝負だ。恐怖に飲まれるな」
自分に言い聞かせるように言う。

ピーター

「恐怖に屈した時、闇に引き込まれる……」
ピーター、扉を閉めて、内側から鍵をかける。
注釈
【注1】アメリカ軍の特殊部隊。主に味方部隊に先駆けて現地に潜入し、偵察、陽動などを行う部隊。軍のなかでもとくに高い技術を必要とされる部隊である。
【注2】アメリカ軍で使われる爆薬。高性能火薬を樹脂やワックスに混合させて、安定させたプラスチック爆弾のこと。
【注3】ニューヨーク市警の略称。
【注4】海兵隊員が、髪を高く刈り上げてポット(ジャー)の形にしたことにちなむ呼び方。
【注5】イギリス軍の特殊空挺部隊(Special Air Service)の略称。対テロ活動において世界屈指の技術力を誇る部隊である。
無線会話集
■スティルマン接触前 大佐
【海底ドック、昇降機乗れ】

大佐

「雷電、まずは『ビッグ・シェル』の上部に出るんだ。そのエリアの北に  ある昇降機に乗れ」

大佐

「昇降機のあるエリアへは北にある水密扉で閉じられた連結通路を通れば  いい。ハンドルの付いた扉が水密扉だ」
【潜水艇近く】

大佐

「雷電、そこにあるのは海底作業用の潜水艇だ」

大佐

「『ビッグ・シェル』の水中部分の補修や海底の生態系、水質変化等を調  査するために使われているようだな」

大佐

「500m程度まで潜航することができ、最大速力は約三ノット」

大佐

「通常耐水ライトの他に濁水用耐水ライトも装備されている」

大佐

「だが君には動かすことはできないだろう」

大佐

「その潜水艇は利用できない。脅威にもならないだろう。構わずに任務を  続行するんだ」
【ジムスーツ】

ライデン

「大佐、ジムスーツがある」

大佐

「ああ。大気圧潜水服だな。スーツ内を1気圧に保つことで300mほど  での海中作業が可能なはず」

大佐

「しかしそいつは利用できそうもないぞ。かなりの旧式だ」

ライデン

「ああ。しかもあちこち錆びついている。使われた形跡もない……?」
※二回目以降

大佐

「雷電、その潜水服は使えそうもない。構わずに任務を続行するんだ」
【フナムシ説明】

ライデン

「すこい虫だ……。海水が原油で汚染されているのに、なぜフナムシ  が?」

大佐

「その虫は原油を分解する働きを持った、言わば創られた虫だ」

ライデン

「創られた?」

大佐

「ああ。遺伝子操作でな。頻繁に発生する原油流出事故対応のために研究  所で生まれたものだ。自然界には存在しない」

大佐

「その虫には石油を分解するバクテリア、プセドウモナスの遺伝子が取り  入れてある」

大佐

「体内に石油を分解する酵素を持っていて、吸着した原油を食べる習性を  与えられているんだ」

大佐

「『ビッグ・シェル』があまり油で汚れていないのはその虫のおかげとも  言える」

大佐

「メンテナンス要員と費用の削減にも役立っているんだ」

大佐

「一種のバイオ・レメディエーションだ。基本的に害はないから安心し  ろ」

大佐

「そこにいる虫は食欲旺盛だ。レーションを食われないように注意しろ」

大佐

「装備品をフナムシから守るには、装備品をゆすってみればいい」
※フナムシがレーションを食っている状態

大佐

「雷電、レーションがフナムシに食われているぞ。装備品ウィンドウを揺  すってフナムシを払い落とすんだ」
【開かない金網ドア】

大佐

「雷電、そこの扉は開きそうにない。向こう側に行くには別の道を探すし  かないぞ」
【ダクト近く】

大佐

「雷電、足下を良く見ろ。ダクトがあるぞ。ダクトにはホフクすれば入り  込むことができる」
→「イントルード説明(P150)」へ
【ホフクでくぐれるもの近く】

大佐

「雷電、その下はホフクすれば潜り込むことができそうだ」

大佐

「敵に追われた時に上手く隠れれば、敵から逃げることもできるかも知れ  ないな」
→「イントルード説明(P150)」へ
【イントルード説明】
(1)

大佐

「狭い所に入り込んだ時は、自動的にイントルードカメラになる」

大佐

「左スティックの上で前進、下で後退、左右はそれぞれの方向を向く」

大佐

「敵の様子を伺いつつ、身を隠しながら進むんだ。絶対に見つかるんじゃ  ないぞ」
(2)

大佐

「VR訓練の時とは違いイントルードカメラの時でも銃を撃つことができ  る。忘れるなよ」
(3)

大佐

「イントルードは決して安全と言うわけではない。敵に発見されれば当然  攻撃を受ける」

大佐

「潜り込むところを敵に見られないように気をつけろ」

大佐

「イントルードで隠れていても敵が覗き込んで来る時もあるだろう」

大佐

「その場合は移動しながら敵の視線をかわさなければならない」

大佐

「イントルードでも油断するんじゃないぞ。いいな」
【水面泳ぎ方】落ちたらCALL

大佐

「水に入ったようだな。泳ぎの基本操作はこうだ」
※水面にいる場合
(移動)

大佐

「水面を泳いでいる時は左スティックの上下左右でそれぞれの方向に泳ぐ  ことができる」

大佐

「水面から水中に潜る時はパンチボタンを押せばいい」
【水中操作説明】

大佐

「パンチボタンを押すと水をかいて前進する。連打すれば早く泳ぐことが  できるぞ」

大佐

「泳ぐ方向は左スティックで変えられる。上で上、下で下、左右でそれぞ  れの方向を向く」

大佐

「水中にいる間、LIFEライフゲージの下にO2オーツーゲージが表示される。  O2オーツーゲージが一回の息継ぎに相当する」

大佐

O2オーツーゲージがゼロになると続いて、LIFEライフが減るぞ。注意するんだ」
【急速回転】(水中右スティック)

大佐

「右スティックを使えば素早く方向を変えることができる。左右でそれぞ  れの方向に90度、下で真後ろを向く」
【水中、武器ナシ】

大佐

「水中で武器は一切使えなくなるから注意しろ。水中に敵が潜んでいると  は思えんがな……」
【水中、息ガマン】

大佐

「水中で息が苦しくなったらアクションボタンを連打するんだ。そうすれ  ば息を詰めてO2オーツーゲージの減り具合を少なくできる」
【スカルスーツの秘密】(水中、スカルスーツ)

大佐

「雷電、君のそのスカルスーツは水の抵抗を最小減に抑える仕組みに  なっている。スーツの表面を撫でてみろ」

ライデン

「……ザラザラしている」

大佐

「目には見えないが、表面に微少の溝が並んでいるんだ。その溌水加工さ  れたウロコ状の凹凸が、水流をうち消す」

大佐

「通常よりも10%の抵抗削減に成功している。鮫の肌にヒントを創られ  た、いわば鮫肌スーツだ」

大佐

「陸上でも空気抵抗を削減するように凹凸を利用している。ゴルフボール  で使われている整流効果を改良した物だ」

ライデン

「なるほど、オリンピックにも出場できそうだな」
【ハシゴ近く】

大佐

「雷電、ハシゴがあるな。ハシゴを使うには、ハシゴに近寄ってアク  ションボタンを押せばいい」
【プレイヤーの催促】
※長時間いると催促される(A脚底部海底ドック)

大佐

「雷電、もう操作には充分慣れただろう?任務を進めてくれ。時間がな  い」

大佐

「そのエリアの奥にある昇降機に乗って、『ビッグ・シェル』上部に上が  るんだ」
【水密扉近く】

大佐

「雷電、その扉は水密扉だ」
※タンカー編をプレイしているユーザーの場合

ライデン

「ああ。開け方はわかっている。VR訓練で経験済みだ」

大佐

「そうだったな。慎重に行けよ」
※タンカー編をプレイしていないユーザーの場合

大佐

「その扉を開けるには、ハンドルを回さなければならない」

大佐

「ハンドルを回すには扉に向かってアクションボタンを押したままにすれ  ばいい」

大佐

「早く回したければアクションボタンを連打することだ」
【ノードをさがせ】

大佐

「雷電、『ビッグ・シェル』上部に向かう前にノードにアクセスする  んだ」

大佐

「ノードはそのエリアの奥、昇降機の東にある」
【潜入者がいる?】
※海底ドック、スネークを見た後

ライデン

「大佐、さっきの影は……?」

大佐

「わからん」

ライデン

「一体何者なんだ?」

大佐

SEALSシールズでないことだけは確かだ。気をつけろ……」
【昇降機探せ】

大佐

「雷電、昇降機は北の一番奥にある。昇降機に乗って『ビッグ・シェル』  上部に出るんだ」
【放置武器使用不可の説明】(昇降機ホール)
※敵兵を倒した際、敵兵の近くにいるとCALL

大佐

「雷電、敵の装備品は使用できないぞ」

ライデン

「なぜだ?」

大佐

「わかっているだろうが、装備済みの銃火器には全て個人認識装置が埋め  込まれている」

大佐

「銃火器登録時、あるいは作戦開始時に認識データを入力する仕組みに  なっているのだ」

大佐

「その登録者以外がトリガーを引いても、反応しないシステムが導入され  ている」

ライデン

「ロシアなどから密輸される闇銃火器にはこれらの登録システムは採用さ  れていないはずだが?」

大佐

「自前で組み込んだのだろう。彼らはプロだ。自分たちの装備が我々の手  に落ちないようにしている」

ライデン

SEALSシールズの装備も同じか?」

大佐

「そうだ」

ライデン

「では武器はどうやって調達すればいいんだ?」

大佐

「まだID登録されていないものを探すんだ」

大佐

「登録前のものはアイテムボックスに入っている。既にVR訓練で学習済  みだろう」

ライデン

「ああ、あれならわかる」

大佐

「アイテムボックスの中に入っているアイテムは自由に使用できる」

大佐

「武器と装備品はアイテムボックスから調達するんだ」
【VR1面のマップ(伏線)】
※入り口付近。前作をプレイしている人のみ。

ライデン

「大佐、ここに来た記憶がある……」

大佐

「そうだろう、VRミッションの1面だ」

ライデン

「なるほど、そういえばそうだ」

大佐

「君には実戦経験こそないが、それ以上にリアルなシミュレーションでの  疑似体験がある」

大佐

「恐れるな。訓練通りに進めれば問題はない」
【LIFEゼロ寸前】CALL

大佐

「雷電、LIFEライフがゼロになるぞ!」
※レーション持ってない場合

大佐

「レーションを探すんだ。レーションを使えばLIFEライフを回復できる。南  のエリアの東にあったはずだ」
※レーション持っている場合

大佐

「レーションを使うんだ!」
【レーションの説明】入手時CALL

大佐

「レーションを手に入れたな。LIFEライフを回復できる軍用携帯糧食だ」

大佐

「レーションをウィンドウで選択してアクションボタンを押せば、その場  で使用してLIFEライフを一定量回復する」

大佐

「装備していればLIFEライフがなくなった瞬間、自動的に使用してLIFEライフ  を回復することができる」

大佐

「栄養補給だけではなく免疫システムを活性化させ、ストレスを緩和させ  る効果も合わせ持っている」

ライデン

「結構、味気なさそうに見えるんだが」

大佐

「文句を言うな、雷電……」
※ローズがいる場合

ローズ

「がまんして、ジャック。任務が終わったら、私の得意料理をごちそうす  るわ」

ライデン

「え!?(勘弁して!)」

ローズ

「ん?」

ライデン

「あ、いや、何でもない。楽しみだよ。ははは……」
【ノードうんちく】

大佐

「ノードは『ビッグ・シェル』の作業支援用コンピュータネットワークの  端末だ」

大佐

「勿論、『ビッグ・シェル』職員以外はアクセスできないし、職分に  よって権限もアクセスできる対象も異なる」

大佐

「君のナノマシンにアクセス権限無制限のパスコードを自動的に入力する  仕組みをインストールしておいた」

大佐

「ノードの前でアクションボタンを押せばそれが発動するようにしてあ  る。ノードを使うには端末の前でアクションボタンを押すんだ」
【ノード接続前】

大佐

「雷電、そこにあるコンピュータ端末がノードだ」

ライデン

「これが……」

大佐

「そうだ。早くノードにアクセスしろ。やり方は、ノードの前に立って  アクションボタンを押すだけだ」
※難易度により追加

大佐

「危険モードの状態ではノードにアクセスすることはできない。アクセス  する前に必ず敵を振り切るんだ」

大佐

「ノードには潜入モードの状態でしかアクセスできない」

大佐

「アクセスを試みる時は、敵の目をかいくぐってノードに接近する必要が  あるぞ」
【ノード機能説明1】

大佐

「ノードに接続すれば、そのエリアのレーダーと全体マップが利用できる  ようになる」

大佐

「だがそれ以外にもオプションの変更等、様々な機能が利用できる。君の  好みに合わせて設定を変えるといい」
【ノード機能説明2】

大佐

「雷電、レーダーを活用するんだ。敵の動きと視界を把握できるレーダー  は潜入任務スニーキング・ミッションの大きな助けになるはずだ」

大佐

「だがレーダーばかり見ていると思わぬ見落としをする可能性もある。主  観でまわりを伺うことも忘れるなよ」
【昇降機前ノード接続前】

大佐

「ふむ。昇降機は上の階に上がったままらしいな。昇降機が下りて来るま  で待つしかない」

大佐

「ノードがその東側の脇にあるのが見えるだろう? とりあえずノードに  アクセスするんだ」
【昇降機前ノード接続後】

大佐

「雷電、昇降機は下へ向かっている。だが到着にはもう少し時間がかかり  そうだ」

大佐

「昇降機が下りて来るまで待て。それまで敵に見つからないように身を隠  すんだ」
※一回目のみ

ライデン

「待つのは苦手だ」

ローズ

「そうね。待たされるのはいつも私の方だった」

大佐

「時計を見るのも苦手なのか? とにかく昇降機が下りてくるまで隠れて  いるんだ」
【敵兵が目覚めた】

大佐

「雷電、気絶していた敵が目を覚ましたぞ」

ローズ

「気をつけて、ジャック!」

大佐

「昇降機が到着するまでどこかに身を隠すんだ。絶対に見つかるな」
【昇降機昇降機到着後】

大佐

「雷電、昇降機が到着したぞ。早く昇降機に乗り込め。  『ビッグ・シェル』上部に上がるんだ」
【昇降機到着後危険モード状態】
※難易度により追加

大佐

「雷電、危険モードの状態では昇降機は動かない。今は逃げろ。敵を振り  切るんだ」
【昇降機到着後危険モード状態2】

大佐

「雷電、君は武器を持っていない。まともにやり合っても勝ち目はないぞ  南に逃げろ! 通路を戻るんだ!」

ローズ

「ジャック逃げて! お願い!!」

大佐

「南のエリアに戻れば隠れる場所がある。そっちに逃げ込むんだ」
【昇降機到着後危険モード状態3】
※難易度がHARD以上の場合

大佐

「雷電、危険モードの状態では昇降機は動かない。今は逃げろ。敵を振り  切るんだ」
【危険モードになったら逃げろ】CALL

大佐

「雷電、君は武器をもっていない。まともにやり合っても勝ち目はないぞ  南に逃げろ! 通路を戻るんだ!」
※一回目のみ

ローズ

「ジャック! 逃げて! お願い!!」

大佐

「南のエリアに戻れば隠れる場所がある。そっちに逃げ込むんだ」
【クリアリングの説明】CALL

大佐

「雷電、じっとしているんだ! 奴等はクリアリングをしている」

ローズ

「クリアリングって?」

大佐

「クリアリングとは敵が存在する、またはその存在が予想される部屋、家  屋等の危険エリアを掃討することだ」

大佐

「種々の近接戦闘CQBテクニックを駆使してな。クリアリングには大きくわけ  て2種類の突入方法がある」

大佐

「1つがスピードと奇襲にものを言わせて突入し一気に敵を制圧するダイ  ナミックエントリー」

大佐

「そしてもう1つがその反対に隠密裏にエリアへ侵入、接敵し、主導権を  奪うステルスエントリーだ」

ローズ

「つまり、じっと隠れていないと見つかるってこと?」

大佐

「そういうことだな。彼等は訓練されたプロだ。適切な隠れ場所を見つけ  るんだ」
■A脚屋上 大佐
【A脚屋上、A脚B脚に行け】

大佐

SEAL10シール・テンの無線によれば、大統領はB脚で発見されたらしい」

大佐

「雷電、B脚に向かってくれ。B脚は君が今いるA脚の北西だ」
※A脚屋上にいる場合

大佐

「B脚へ行くには、A脚とB脚をつなぐAB連絡橋を渡ればいい」

大佐

「AB連絡橋には1Fから出られる。君がいる屋上から1Fに下りてく  れ」
※A脚1Fにいる場合

大佐

「その階の北西にある扉からB脚につながるAB連絡橋に出ることができ  きる。 AB連絡橋を渡ってB脚へ向かえ」
※ノードアクセスまだの場合

大佐

「A脚の1Fにはノードがある。忘れずにアクセスしておけ。いいな」
【屋上の海鳥】

大佐

「海鳥がたくさんいるな……」

大佐

「二年前のタンカー事件で流出した原油には環境ホルモンが多量に含まれ  ていた」

大佐

「それを飲み込んだ魚を食べている海鳥の体内ではさらに環境ホルモンが  濃縮されている」

大佐

「それがどのような結果を生むのかはいまだ調査中で結果は出ていない」

大佐

「海上の原油を処理し終わったとしてもそれで環境回復が終了するわけで  はないということだ」
【A脚屋上昇降機乗れない状態】

大佐

「雷電、昇降機は下りてしまっている。海底ドックに戻る必要もないだろ  う。任務を続行するんだ」
【A脚屋上ホフク金網】

大佐

「雷電、そこの金網をよく見ろ。ホフクすればくぐり抜けられるんじゃな  いか?」

大佐

「ホフクボタンを押してしゃがんでから、進みたい方向に左スティックを  倒せばいい」

大佐

「もう一度ホフクボタンを押せば立ち上がることができる」

大佐

「VR訓練の時とは違って、ホフクしている間も武器による攻撃が可能  だ。忘れるな」
【金網近く】

ライデン

「大佐、ここだけ金網が外れているのは変じゃないか?」

大佐

「確かにな」

ライデン

「まさかさっきの男が……」

大佐

「その可能性はある。油断するな」

ライデン

「……了解」
【海鳥の糞について】

大佐

「雷電、そのあたりには海鳥の糞がたまっている。走ると滑るぞ。注意し  ろ」
【鍵扉閉鎖状態】

大佐

「雷電、その扉は鍵が掛かっているようだ。開けることはできないだろ  う。他の潜入経路を探すんだ」
【B脚に急げ1】

大佐

「雷電、SEALSシールズの無線を聞いただろう? 大統領が危ない。B脚へ向  かってくれ」
【B脚に急げ2】

大佐

「A脚1Fの北西にある扉からAB連絡橋に出られる。AB連絡橋を渡り  きればB脚だ。急げ!」
※AB連絡橋に居る場合

大佐

「君のいるAB連絡橋を北西方向へ渡りきればB脚だ。急げ!」
※それ以外に居る場合

大佐

「B脚はA脚の北西だ。まずA脚まで戻れ。大統領が危ない。急いでく  れ!」
■AB連絡橋 大佐
【AB連絡橋見つかるな】

大佐

「雷電、そこでは絶対に見つかるなよ。狭い橋の上では逃げ場がない。蜂  の巣にされるぞ」

大佐

「敵も手すりの向こう側は警戒していないようだ。エルードを使えば敵の  死角から進むことができる。エルードを使え」
【鳴り床近く】

大佐

「雷電、そこの床は走ると足音がするぞ。物音を立てると敵に気づかれ  る」

大佐

「左スティックを少しだけ倒すようにすれば、足音を立てずに歩くことが  できる」

大佐

「ホフクしても足音を立てないで進むことができるだろう。上手く使うん  だ」
【落ちたら死ぬ手すり】

大佐

「雷電、そこから落ちれば到底助からない。握力GRIPゲージがなくなる前に這  い上がるんだ」

ローズ

「間違っても自分から手を放したりしないでね」
【落とし穴】

大佐

「雷電、そこの床に気をつけろ。上に乗っていると落ちてしまうぞ。一気  に走り抜けるんだ」
■AF連絡橋 大佐
【サイファー】
(1)

大佐

「サイファーは無人偵察機UAVの一種だ。侵入者を発見すると警報を鳴らす。  見つかれば増援部隊を呼ばれるぞ」
(2)

大佐

「雷電、サイファーに発見されるとまずい。サイファーの視界に入らない  ように隠れるんだ」

ライデン

「しかし大佐、ここには隠れられる場所がない……」

ローズ

「ジャック、弱気にならないで」
※二回目以降

大佐

「手すりにぶらさがってサイファーをやりすごすんだ。エルードを使え。  握力GRIPゲージに気をつけろ」
(3)

大佐

「チャフ・グレネードを使って電子装置を妨害すれば、チャフが効いてい  る間、サイファーを無力化できる」
(4)

大佐

「サイファーはカメラ部分を破壊すれば撃墜することができる」
■ヴァンプ遭遇後 スネーク
【眠りプリスキン】
※雷電と出会ったスネークは貧血のためしばらく休んで居眠りをする。

スネーク

「ZZzzzz……(いびき)」
※雷電は眠ったスネークを殴ることもできる。スネークは怒る。

スネーク

「何をする!」

スネーク

「ふざけるな!」

スネーク

「何のつもりだ!」

スネーク

「構うな!」

スネーク

「眠らせろ!」
※雷電が眠ったスネークに銃を向けると目を覚ます。

スネーク

「(不敵に)若いの、何のつもりだ?」

スネーク

「(不敵に)やめておけ」

スネーク

「(不敵に)お前に撃てるのか?」
※雷電がスネークを本当に撃つとスネークも撃ち返す。

スネーク

「馬鹿者!!」

スネーク

「ふざけるな!!」

スネーク

「何を考えている!!」
【寝ている】

ライデン

「寝てるのか……?」
※寝ているつっこみ1

ライデン

「いつまで寝てるつもりだ……?」
※寝ているつっこみ2

ライデン

「呑気なものだ……」
※寝ているつっこみ3

スネーク

「……ZZzz……(寝言。前作の夢をみているらしい)  むにゃむにゃ……」

ライデン

「……まだ寝てる……」

スネーク

「……リキッドォ!」

ライデン

「え?」

スネーク

「……Zzzz……」
【ヴァンプの事】
(1)

スネーク

「デッドセルの1人。ヴァンプはルーマニア出身のナイフ使いだ。腕前は  ……見ての通りだな」

スネーク

「幼い頃に一家で教会に行った時に爆弾テロに巻き込まれて家族を失って  いる」

スネーク

「奴は胸に教会の十字架が刺さったままの状態でまる二日間瓦礫の下に放  置されていたそうだ」

スネーク

「その間、奴は流れ出た自分と家族の血をなめて渇きを癒し、命をつない  でいたらしい」

スネーク

「血をすするようになったのはそれからだそうだ」

ライデン

「それで吸血鬼ヴァンパイア……か」

スネーク

「ああ。ちなみにヴァンパイアではなくヴァンプと呼ばれているのは奴が  バイセクシャルだからだ」
(2)

スネーク

「2年前に事故死した海兵隊司令官、スコット・ドルフの愛人だったとい  う噂もある」

スネーク

「スコット・ドルフはデッドセルのリーダー、フォーチュンの父親でもあ  るな」

ライデン

「フォーチュンの父親? だが奴は彼女とも……」

スネーク

「ふん。よく観察しているな。新米にしてはたいした余裕だ」

ライデン

「いや……」
(3)

スネーク

「そう。お前の見立てどおり、ヴァンプとフォーチュンは(肉体)関係が  あるらしい。まあ恋人とは少し違うようだが」

ライデン

「じゃあ何だ? 友達?」

スネーク

「それも違うだろうな。まあ人の絆なんてよそからは測れんものさ」

ライデン

「しかし……自分の父親と寝ていた男だろ?」

スネーク

「母親と寝ていたのなら良かったのか?」

ライデン

「……」

スネーク

「向こうもお前に理解してもらおうなんて思ってはいまい。くだらんこと  は気にするな」

ライデン

「……」
(4)

ライデン

「ところであんた、奴と会ったことがあるのか?」

スネーク

「いや」

ライデン

「だが奴はあんたを知っているようだった……」

スネーク

「確かに……まさか……?」

ライデン

「何だ?」

スネーク

「いや。デッドセルは言った通り凶人の集団だ。奴等の言うことをいちい  ち真に受けない方がいい。気にするな」
【他のデッドセルの事】

ライデン

「デッドセルについてもう少し教えてくれないか?」

スネーク

「デッドセルはSEALSシールズとは言っても影の部隊だった」

ライデン

「ああ。政府の重要施設を抜き打ちで奇襲する部隊、だったか?」

スネーク

「そうだ。元々は米軍設備の保安システムをチェックするために設立され  たんだ」

スネーク

「前の大統領、ジョージ・シアーズの肝入りでな」

スネーク

「デルタフォースやSEALSシールズといった、対テロリスト部隊の対極に位置  する闇の組織……」

ライデン

「奴等は初めから……その……」

スネーク

「凶人の集団」

ライデン

「ああ。それだったのか?」

スネーク

「いや。リーダーだったジャクソン大佐。フォーチュンと言われている女  の旦那が投獄されたあたりからだろうな」

ライデン

「投獄? 一体何を?」

スネーク

「汚職。公金の横領」

ライデン

「軍人としては不名誉極まりないな」

スネーク

「世間の反応もお前と同じだったよ。だがデッドセルの連中はそれを冤罪  と信じて疑わなかったようだ」

スネーク

「何度か上層部に掛け合ったりもしたようだが、なぜか再審理は行われな  かった」

ライデン

「本当に冤罪だったのか?」

スネーク

「さあな。真相は闇の中だ。しかし事実はどうあれ、結果としてデッドセ  ルの名は地に落ちた……」

ライデン

「……で、そのジャクソン大佐はどうなったんだ?」

スネーク

「レブンワース刑務所に収監されていた」

ライデン

「いた? 出所したのか?」

スネーク

「ああ。この世からな」

ライデン

「え?」

スネーク

「獄死したんだ。衰弱死だったそうだが」

スネーク

「リーダーを失うのと同時に奴等は歯止めも見境もなくしたらしい」

スネーク

「それ以来デッドセルは先鋭化を続け手のつけられない暴走をはじめ  た……」

ライデン

「そのあげくがこのテロか?」

スネーク

「そうかもな」
【フォーチュンについて】

ライデン

「あの妙な女については何か知ってるか?」

スネーク

「フォーチュンのことか? デッドセルのリーダーだ」

スネーク

「本名、ヘレナ・ドルフ・ジャクソン。通称、幸運の女神フォーチュン……」

ライデン

「幸運の女神?」

スネーク

「そうとでも言うしかないだろう。何しろ弾が当たらないんだ」

ライデン

「……」

スネーク

「だがその幸運は私生活の不運と引き換えにしたものだと彼女は言ってい  るらしい」

ライデン

「不運?」

スネーク

「海兵隊司令官だった父親が死に、デッドセルのリーダーだった旦那の  ジャクソン大佐も横領でムショ送りになった」

スネーク

「まもなく夫の死と義理の息子の服役に耐えかねたのか、母親が自殺」

スネーク

「フォーチュン自身もそのショックで当時三ヶ月だった子供を流産。とど  めに夫もその数ヶ月後に獄死」

スネーク

「つまり父親の死からたった半年ほどの間に彼女は家族と、それまで頼り  にしていた現実の全てを失ったという訳だ」

ライデン

「……ひどい話だな」

スネーク

「だが彼女は悲嘆にくれる代わりに軍に入った」

ライデン

「どうして?」

スネーク

「さあな。復讐かも知れん。彼女は夫の服役を冤罪だと信じていたらし  い。誰かにはめられた、と」

スネーク

「とにかく訓練を終える頃には既に彼女はあの恐るべき強運を身につけて  いたらしい」

スネーク

「そのために悪魔と取り引きしたとも言われている」

ライデン

「悪魔……?」

スネーク

「すぐにその力は知れ渡り、遂には死んだ夫が率いていたデッドセルの  リーダーに収まったという訳だ」
【フォーチュンについて2】
※ヴァンプとフォーチュン聞いていない場合

スネーク

「信望の厚かった元リーダーの未亡人だ。暫定的にデッドセルをまとめて  いたヴァンプも喜んで彼女を迎えたらしい」

スネーク

「ま、奴にとっては元恋人の娘でもあったわけだが」

ライデン

「ヴァンプとフォーチュンの母親が?」

スネーク

「(平然と)いや、父親の方だ。バイセクシャルなんだよ」

ライデン

「ぐ! いや待て。だがヴァンプとフォーチュンは……」

スネーク

「ふん。つまらんことに鼻がきくんだな」

ライデン

「いや……」
※「ヴァンプの事(3)」(P165)へ
【SEALSについて】

ライデン

「プリスキン、SEAL10シール・テンのブラボーチームが全滅した……」

スネーク

「そうか」

ライデン

「そうかって? あんたの仲間だろ?」

スネーク

「ああ、残念なことだ」

ライデン

「……全ては俺を潜入させるための陽動作戦だったらしい。  知ってたか?」

スネーク

「いや……。だがありそうな話ではあるな」

ライデン

「……随分冷たいんだな。自分の仲間が……」

スネーク

「じゃあ、お前は俺の仲間を殺したクソ野郎だ、と言えばいいのか?」

スネーク

「それともお前のせいじゃないとでも言ってほしいのか?」

ライデン

「そんな……」

スネーク

「悪いが俺にはお前の罪悪感だか自己憐憫だかにつきあってる暇はないん  だ」

スネーク

「そんなものは自分で処理しとけ。甘えるな」
【海軍大佐とブラックケースについて】

ライデン

「プリスキン、あんた海軍大佐に注目してたな。何かあるのか?」

スネーク

「ああ。手錠が切断されていただろう。その先にあったはずの物が  な……」

ライデン

「何だ?」

スネーク

「おそらく……いや、何でもない。気にするな」

ライデン

「あのな、そういう言い方されてどうやれば気にしないですむって言うん  だ?」

スネーク

「そうだな。気にしなければいいんじゃないか?」

ライデン

「な……!」

スネーク

「ふん。じゃあな」
【プリスキン(スネーク)の事】

ライデン

「プリスキン……あんたほんとにSEALSシールズなのか?」

スネーク

「そう言っただろう」

ライデン

「だが……」

スネーク

「何だ?」

ライデン

「いや……。(疑っているが気が弱いので言い出せない)」

スネーク

「ふん。作戦行動中に余計なことを考えていると死ぬぞ。自分の任務に集  中しろ。いいな」
■B脚 大佐
【ヴァンプデモ前B脚】

大佐

「雷電、大統領は君のいるB脚のどこかにいると思われる。彼の身が危な  い。急げ!」
【ヴァンプ遭遇後、デッドセルについて】

ライデン

「大佐、あのデッドセルという連中は…?」

大佐

「奴等については、大体あのプリスキンという男が言った通りだ」

ライデン

「前大統領子飼いの特殊部隊……」

大佐

「奴等との交戦はいずれ避けられないだろうな」

ライデン

「自信がない」
※前作やっている場合

大佐

「君はVR訓練でFOXHOUNDフォックスハウンドとの闘いを経験しているだろう? 大  丈夫だ。自信を持て」
※前作をやっていない場合はここへ

ローズ

「ジャック……無理しないで」

ライデン

「俺だってしたくない。だが……」

ローズ

「わかった。わたしにできることない?」

ライデン

「そうだな。奴等のデータを調べておいてくれないか」

ローズ

「わかった。やっておく。がんばって」
【ヴァンプについて】

ライデン

「ヴァンプと言ったか……あいつについて何か情報はないか?」

ローズ

「待ってて。調べてみる」
【ヴァンプ詳細】

大佐

「雷電、ローズ君から何かあるそうだ」

ローズ

「ジャック、ヴァンプについてのデータが手に入ったわ」

ローズ

「デッドセルの創立期からのメンバーで、プリスキン中尉の言った通り、  ルーマニア出身のナイフの達人ね」

ローズ

「でも……ただのナイフ使いじゃないみたい」

ライデン

「どういうことだ?」

ローズ

「……(信じがたい)銃弾をよけるって」

ライデン

「ああ、俺も見た。あれは一体?」

ローズ

「わからない。他にもいろいろ人間離れしたところがあるみたい。詳しい  記録はないんだけど……。気をつけて」
【プリスキンは信用するな】

大佐

「雷電、あのプリスキンという男を信用しているのではあるまいな?」

ライデン

「……信用しているさ。あの男には何かがある。何か崇高な意志というか  ……信ずるに足る……」

大佐

「雷電!」

ライデン

「!?」

大佐

「あの男はシミュレーションには入っていない。あの男に頼るな。決して  だ。いいな」

ライデン

「……了解」
【VR訓練について】

大佐

「雷電、プリスキンの言ったことなど気にするな。君の行なってきたVR  訓練は最高の訓練プログラムだ」

大佐

「疑問など持つ必要はない。自信を持て。いいな」
【ソリッド・スネークについて】

ライデン

「大佐、テロの首謀者は本当にあのソリッド・スネークなのか?」

大佐

「その通りだ」

ライデン

「だがスネークはシャドーモセス事件の…」

大佐

「英雄か?」

ライデン

「ああ」

大佐

「確かに、君にはVR訓練を経験してもらった。だがあれが事実の全てを  再現している訳ではないのだ」

大佐

「それに……人は変わる」

ライデン

「……大佐もか?」

大佐

「雷電、任務に集中しろ。ソリッド・スネークはテロリストのリーダー。  油断のならない敵だ。いいな」
【タンカー事件について】
※タンカー編クリアが条件

大佐

「二年前、そこで起こったタンカー沈没事件についてだが……」

ライデン

「ああ。VR訓練で体験した。だがタンカーを沈めたのはスネークではな  く……」

大佐

「雷電、あのVR訓練は事実の全てを再現したものではないのだ」

ライデン

「どういう意味だ?」

大佐

「いいか。事実はこれだ」

大佐

「テロリスト、ソリッド・スネークが原油を満載したタンカーを沈め、結  果、NY湾は甚大な環境汚染を被った」

大佐

「スネークが英雄だなんて幻想は捨てろ。奴はテロリストだ。いいな」
【ノードに接続していない場合】

大佐

「B脚のノードにアクセスしておくのを忘れるなよ」

大佐

「B脚のノードは、変電室の南側にある。海軍大佐が倒れていた場所の西  側だ」
【銃は撃つと音がする注意】

大佐

「銃を手に入れたな」

ライデン

「ああ。プリスキンがくれた」

大佐

「あの男は信用できんが、銃自体は信用しても良いだろう」

大佐

「だがその銃はサプレッサーを装着していない。撃てば当然銃声がする  ぞ。銃声を敵に聞かれれば発見されてしまう」

大佐

潜入任務スニーキング・ミッションの基本は隠密行動だ。まず銃を使うような局面に陥らないこと  をこころがけろ。戦闘は可能な限り避けるんだ」
【眠りプリスキン近く】

大佐

「雷電、その男のことは放っておけ」

ローズ

「私も寝かしといてあげた方がいいと思う」

大佐

「任務に戻るんだ。BC連絡橋に向かえ。急ぐんだ」
【眠っているプリスキンを撃った】

大佐

「雷電、寝ている人間を撃つことはないだろう……」

ローズ

「信じられない! しかも味方でしょ!?」

大佐

「全く度し難いな……。さっさと任務に戻ってくれ」
【海軍大佐死体近く】

大佐

「海軍大佐と大統領……いや、まさかな。雷電、それよりも大統領だ。  BC連絡橋へ向かえ」
【B脚変電盤前】

大佐

「そこにあるのは変電盤だな。扉の前でアクションボタンを押せば扉を開  け閉めすることができるはずだ」
【BC連絡橋へ急げ】

大佐

「雷電、BC連絡橋でSEAL10シール・テンが何者かと交戦中だ。大統領も一緒だ  と思われる」
※BC連絡橋にいる場合

大佐

「戦闘地点はそのすぐ北、BC連絡橋の中央部だ。一刻を争う。急いでく  れ」
※BC連絡橋以外にいる場合

大佐

「BC連絡橋はB脚の北だ。大統領が危ない。急いでくれ」
※ノードに未アクセスの場合

大佐

「B脚のノードにアクセスしておくのを忘れるなよ」
■BC連絡橋 大佐
【フォーチュン対SEALSの音】

ライデン

「大佐、あの音は!?」

大佐

SEAL10シール・テンと大統領が何者かに襲われているに違いない」

ライデン

「デッドセルか!?」

大佐

「わからん。だがおそらくは……」

ローズ

「(心配)ジャック……」

ライデン

「(ちょっと自信ない)ああ……」

大佐

「迷っている暇はない。急ぐんだ、雷電!」
【ピーター探せ】

大佐

「奴等がSEALSシールズ突入の報復に『ビッグ・シェル』を爆破する可能性が  ある。その前に爆弾を除去せねばならん」
※C脚以外にいる場合

大佐

「C脚に行って爆弾処理の教官を探してくれ。C脚へはB脚の北にある  BC連絡橋を渡ればいい」
※C脚にいる場合

大佐

「君がいるC脚のどこかに爆弾処理の教官がいるはずだ。彼を探し出して  協力を得ろ」
【壊れた橋】

大佐

「雷電、そこから東に見えるのがシェル1の中央棟だ。だが連絡橋は完全  に破壊されている」

大佐

「そちらから中央棟に渡るのは無理だ。中央棟へは反対側のEF連絡橋か  ら行くしかないだろうな……」
【テロリストの報復について】

ライデン

「大佐、本当に奴等は『ビッグ・シェル』を爆破すると?」

大佐

「充分にありうる。このまま要求が受け入れられなければな。奴等はプロ  だ。一度決断すれば、ためらうことなどない」

ライデン

「要求に応じるつもりは?」

大佐

「一切ない」

ライデン

「くっ!」

大佐

「君だけが頼りなんだ。爆弾の排除を急いでくれ」
【有毒物質】

大佐

「『ビッグ・シェル』が爆発すれば、海水殺菌等に使われる多量の塩素系  化学薬品が原油と共に炎上するだろう」

大佐

「そうなるとダイオキシン類を含む大量の有毒化学物質が発生することが  予想される」

大佐

「ダイオキシン類はポリ塩化ジベンゾ・パラ・ジオキシンと  ポリ塩化ジベンゾ・フランの総称だ」

大佐

「強い急性毒性を持つ有機性塩素化合物で発癌性、催奇性、生殖毒性が非  常に強い」

大佐

「その上、分解されにくく難水溶性で体内に蓄積されやすいんだ」

大佐

「湾内および沿岸の生態系に及ぼす影響は計り知れない」

大佐

「おそらく環境回復には何世代もかかるだろう」

大佐

「奴等に『ビッグ・シェル』を爆破させてはならない。雷電、C4を除去  するんだ」
■C脚 大佐
【C脚女子便所、ピーター遭遇前】

大佐

「雷電、爆弾処理の教官がそんな所にいるとは思えないんだが……。他を  探してみろ」
【主観で便器を見つめている】

大佐

「雷電……一体何を見ているんだ? あぁ、そうか。ローズ君」

ローズ

「何です?」

大佐

「ちょっと席を外してやってくれ」

ローズ

「え?」

大佐

「ほら、その……」

ローズ

「ああ、なるほど」

ライデン

「……」

ローズ

「ジャック、えーと……すんだら呼んでね」

ライデン

「……」
【C脚男子トイレ便器主観しゃがみ】

大佐

「雷電……。君にはそういう趣味があったのか……」

大佐

「いや悪いと言ってる訳ではないんだ。ただ、しかし、何というか、  変わっているというか……」

ローズ

「ジャック……私、そういうのにはちょっと……」

ライデン

「……」
【女子便所、ピーター遭遇前】

ローズ

「信じられない。ジャック、そこがどこだかわかってるの?」

ライデン

「いや、爆弾処理の教官がいるかと……」

ローズ

「いる訳ないでしょ」

ライデン

「わからないじゃないか。異常事態なんだし……」

ローズ

「異常事態でも普通の男の人は女性用トイレになんか入りません! そん  なのあなただけ!」

ローズ

「っていうか、あなたが異常!!」

大佐

「ローズ君、落ち着いてくれ」

ローズ

「ですが……」

大佐

「まあまあ。雷電、ローズ君の言う通りだぞ。別の所を探した方がいいだ  ろう」

大佐

「……君の気持ちもよくわかるがな……」

ローズ

「はい!?」

大佐

「あ、あ、いや……。雷電、とにかくそういうことだ。任務に戻れ」

ライデン

「……」

ローズ

「……信じられない……」
【C脚女子トイレ便器主観】

大佐

「ああ……雷電……。(呆れ果てる)」

ローズ

「ジャック、もうやめて! そんなあなた見たくない!」

大佐

「まったく度し難いな。任務に戻れ……」

大佐

「と言いたいが、そもそも君に任せたのが失敗だったのかも知れんという  気がしてきた……」
【C脚女子トイレ便器しゃがみ主観】

大佐

「雷電……。もはや何も言うまい」

ローズ

「あなた、まさか私の部屋でも……?」
【女子便所に長居した場合】

大佐

「……雷電、もう充分だろう? 満足したらさっさと任務に戻ってくれ」

ローズ

「ジャック……、私、この任務、引き受けて本当に良かったと思う」

ライデン

「え?」

ローズ

「今まで知らなかったあなたを見ることができたから……!   さよなら!」
【トイレの個室でエロ本装備】

大佐

「雷電、そんな所で……そんな物を持って……」

ローズ

「ホントに信じられない! 何考えてるの!? 任務中でしょ!!」

大佐

「度し難いな……」

ローズ

「みんなあなたのことサポートしようって必死にがんばってるのに!」

ローズ

「当のあなたときたら何!? そこで一体何するつもり!? プリプリの  女の子の写真握りしめて!!」

大佐

「その通り……」

ローズ

「せめて私の写真にして!」

ライデン

「え?」

ローズ

「あ……」

大佐

「(あきれ)……全く度し難い……」
Section 4
爆弾解体イベント開始~ファットマン戦
【爆弾解体最初の一つ1無線デモ1】
(ピーター強制SEND)
一つ目の爆弾を解体したライデンはピーターに無線連絡をする。ピーターは爆弾が仕掛けられた場所を聞き、不審に思う。

ピーター

「そうか、あいつらしくない……」

ライデン

「何かおかしな点でも?」

ピーター

「ああ、プリスキンの報告も聞いているが……どこも効果的な位置ではな  い」

ライデン

「どういうことだ?」

ピーター

「ここを沈めるための最適な設置場所ではない」

ライデン

「沈めるつもりはないということか?」

ピーター

「うむ、明らかに爆薬の無駄遣いだ。あるいは、何か見落としているの  か……」

ライデン

「罠?」

ピーター

「あいつは私がでてくることを予期していたはず。何かありそうだ」
【爆弾解体半分解体1無線デモ1】
(ピーター強制SEND)
爆弾を半分解体したライデンはピーターに無線連絡をする。ピーターは爆弾の仕掛けられていた場所を聞き、さらに不審をつのらせる。

ピーター

「おかしい。これじゃまるで、素人だ」

ライデン

「どういう事か、話してくれ?」

ピーター

「これまでに設置されていたどのC4も適切な場所とは思えない。爆薬量  も最適ではない」

ライデン

「ファットマンにも間違いはある」

ピーター

「いや。何かある……」

ピーター

「急いでくれ、雷電。気になる」

ライデン

「囮なのか?」

ピーター

「わからない、プリスキンにも用心するよう伝えておく。頼むぞ」
【爆弾解体中ローズその3無線デモ1】
(強制CALL)
爆弾解体中にローズから無線連絡がある。 ローズはライデンをリラックスさせようとしている。

ローズ

「ジャック、私たちの出会い、憶えている?」

ライデン

「こんな時に、何だ?」

ローズ

「ごめんなさい、そうね……」

ライデン

「(彼女の意図に気づく)ああ……憶えているよ」

ライデン

「俺がNYに移ってきた直後だった。そう、フェデラルホールの前……君  は観光客の一団に囲まれていた……」

ローズ

「質問をされてたの。日本から来たおばさん達に。キングコングの登った  ビルはどれか? って」

ローズ

「私はおそらく、クライスラービルだと言った」

ローズ

「そこへあなたが現れて割り込んできた」

ローズ

「違う。エンパイアステートビルだ」

ライデン

「クライスラービルが壊れたのはゴジラだ。といった」

ローズ

「ふふ(思い出し笑い)……」

ローズ

「私たちはおばさん達、そっちのけで討論を始めた」

ローズ

「自分こそが正しいと主張して……」

ライデン

「気がつくと、観光客はいなくなっていた」

ローズ

「そこで、お互いの言い分(記憶)を立証するために、摩天楼博物館に向  かうことになった」

ライデン

「そうだ。バッテリーパークまで口論を続けながら歩いた」

ローズ

「でも、結論は出なかった」

ライデン

「博物館は休館だったんだ」

ライデン

「博物館の前で俺達は(お互いに恥ずかしくなり)別れた」

ライデン

「1週間後、偶然君を基地(FOXHOUND)の廊下で見つけた」

ローズ

「ええ、偶然だった(本当は偶然でない)。同じ所で働いたなんてね」

ライデン

「俺達はその夜、エンパイアステートビルの屋上へ行った」

ローズ

「綺麗だった。地上120階から観るクライスラービル……」

ライデン

「圧倒された……」

ライデン

「どちらが正しいなんて、もうどうでも良くなってた」

ローズ

「あれが私たちの最初のデート(思い出すように)」

ライデン

「その晩、君の部屋でキングコングのビデオを何度も観た」

ライデン

「朝まで……」

ローズ

「(ため息)」

ライデン

「あの偶然がなければ俺達は出会っていなかった」

ローズ

「そうね……(自己嫌悪)」

ローズ

「ジャック、ごめんなさい。時間を無駄にしたわね」 (ローズは『愛国者達』の命令でジャックに近づいた)

ライデン

「え?(ローズの気持ちがわからない)」

ローズ

「それじゃ、がんばって(冷徹に)」
【地雷原1無線デモ1】
(ミスターX強制CALL)
爆弾を解体するため、プラントを回るライデン。EF連絡橋に出ると、突然正体不明の相手から無線を受ける。

ミスターX

「気をつけろ!!」

ミスターX

「そこにはクレイモア地雷がセットされている」

ライデン

「何だっ!」

ミスターX

「ステルス装備のクレイモアだ。肉眼では見えない」

ミスターX

「地雷探知機を使え!」

ライデン

「誰だ、おまえは?」

ミスターX

「ディープ・スロートとでも言っておこう」

ライデン

「ディープ・スロート?シャドー・モセス事件の?」

ミスターX

「いや、ミスターXとでも言っておこう」

ライデン

「ミスターX? どうした? なぜ言い直す?」

ミスターX

「そんなことはどうでもいい」

ライデン

「何者だ!? なぜ俺に忠告を?」

ミスターX

「ファンの1人だよ」
大佐に聞く。

ライデン

「大佐、ミスターXという人物から無線連絡が入った。何者だ?」

大佐

「わからない。バースト通信ではなかったようだ。『ビッグ・シェル』内  部から発信されている」

ライデン

「奴は最初、ディープ・スロートと名乗った。まさか……?」

大佐

「ああ、私も聞いた。しかし、それはありえんことだ。シャドーモセス事  件でその名を語ったグレイ・フォックスは既に死んでいる」

ライデン

「敵だと思うか?」

大佐

「わからん……注意しろ」
【爆弾解体オルガ登場1ポリゴンデモ1】
(MC)E脚屋上ヘリポート
ライデンはE脚二階の爆弾を解体し、屋上のヘリポートへ向かう。
ライデンが扉をくぐり、室外に姿を現すと、誰かの声(無線機)が聞こえる。タンカー編でのスネークとオルガを連想させる。

ソリダス

「(OFF)……うるさい蝿(SEALSヘリのこと)は落とした。そち  らはどうだ?」

オルガ

「ええ。聞いて、さっき忍者のような男を見かけたんだけど……」

ソリダス

「(OFF)忍者?」

オルガ

「そう、あれはまさしくサイボーグ忍者、刀を持っていた」

ソリダス

「(OFF)(驚き)まさか……」
ライデン、声のする方向へ歩み寄る。階段の上にオルガがいるのが見える。オルガはタイガーストライプのアーバン迷彩を来ている。インナーに忍者肌着。

オルガ

「何か隠してない?」

ソリダス

「(OFF)オルガ、アーセナルの天狗部隊と見間違えたのではないの  か?(新型メタルギア、アーセナルギア内専用兵装の事)」
強く拒絶するオルガ。

オルガ

「馬鹿言わないで。違うわ。あんな兵装、見たことがない」

ソリダス

「(OFF)わかった。見張りを増強しよう。他には?」

オルガ

「それと……もう1つ、信じないでしょうけど?」
言いにくそうなオルガ。オルガは階段の手すりに体重を預けている。

オルガ

「ダンボールをかぶった男を見たわ」

ソリダス

「(OFF)どこで?」

オルガ

「シェル2への連絡橋よ」

ソリダス

「(OFF)うむ(うなり)」

オルガ

「こっちは信じるのね?」

ソリダス

「(OFF)ダンボールを被る男には、心当たりがある。シェル2への連  絡橋にトラップをしかけよう」

オルガ

「じゃあね……」
オルガ、無線機をしまう。

ライデン

「動くな!」
すでにかなり近づいているライデン。無線機を腰に納めて振り向くオルガ。

ライデン

「デッドセルか?」
オルガ、全く恐れる様子はない。ライデンを待っていたかのよう。

オルガ

「違うわ。ひどい言いぐさね」

ライデン

「銃を捨てろ」
オルガ、にっこりと笑う。

オルガ

「嫌よ!」
と、手すりからジャンプでで身を投げる。ライデン、ハッとして走り寄り、手すりの下を見る。海面にはオルガの姿はない。ライデン、ひざをついてSENDする。
【爆弾解体オルガ登場2無線デモ1】
(プリスキン強制SEND)

ライデン

「ロシア人の女兵士を見かけた」

プリスキン

「ああ、彼女はオルガ・ゴルルコビッチ……」

ライデン

「なぜ、知ってる?」

プリスキン

「お前と違って、ブリーフィングを受けたからな」

ライデン

「デッドセルではないのか?」

プリスキン

「ロシア私兵部隊のリーダーだ」

ライデン

「『ビッグ・シェル』内を巡回している奴等だな」

プリスキン

「ああ。親父のゴルルコビッチ大佐が死んで以来、彼女が部隊を統率して  いる」

プリスキン

「あの女には注意するんだ。かなりできるぞ」
【爆弾解体最後から二つ目1無線デモ1】
(ピーター強制SEND)
最後から二つ目の爆弾を解体したライデンはピーターに無線連絡をする。

ピーター

「良くやった。残りはあと、1つ……」
プリスキンが割り込んでくる。

プリスキン

「こちらプリスキン、親父さん、聞こえるか?」

ピーター

「こちら、スティルマン。どうした?」

プリスキン

「雷電も聞いてくれ」

ライデン

「聞いてる」

プリスキン

「親父さんに言われて、H脚の脚底部を調べてみた」

ライデン

「何を(聞いていない)?」

ピーター

「私がプリスキンに頼んだのだ。爆薬をセットする位置の選択が、  ファットマンらしくない……」

ライデン

「それで?」

プリスキン

「あんたの言う通り、脚底部にC4が大量にセットされていた」

ピーター

「やはりな。あいつめ……それが本命だ」

ライデン

「それじゃ、今までのはダミー?」

ピーター

「いや、どれも脅威である事は間違いないが、1つの爆発でこの  『ビッグ・シェル』が沈む程ではない。しかし、その脚底部は違う、か  なりのダメージになる」

プリスキン

「それだけじゃない。その爆弾はセンサーに反応しない」

ピーター

「何だと!?」

プリスキン

「新型だ、臭いセンサーではつかめない」

プリスキン

「C4から発生する気化ガスが外に漏れない様、厳重にシールドしてあ  る。サインの香水もない……。親父さん、読みは外れたな?」

ピーター

「……うむ……(ファットマンが『美学』を捨てるまでに暴走しているこ  とに気づく)」

ライデン

「よく見つけたな?(感心)」

プリスキン

「全くの偶然だ。危ないところだった……」

ライデン

「センサーに反応しない爆弾……(不安)」

プリスキン

「親父さん、どうしたらいい?」

ライデン

「他にもあるんだろうか?」

ピーター

「……(決意)わかった。私が行く。見てみなければわからん」

ライデン

「その足じゃ無理だ」

プリスキン

「そうだな。冷却スプレーで試してみよう」

ピーター

「待てっ! こいつには何かある!!」

プリスキン

「どうする? 親父さん、迎えに行ってやろうか?」

ピーター

「いや、大丈夫だ。雷電はあと、1つだったな?」

ライデン

「そうだ。ただし、『臭いのあるC4』は、という意味だが」

ピーター

「プリスキンは?」

プリスキン

「俺はこいつを除いても後、2つ……」

ピーター

「うむ(思案)……やはり、私が行く。シェル2へ行けるカード4も  持っている」

ライデン

「無理だ。その脚では途中で敵に見つかる……」

ピーター

「その心配はいらん。実は……(くちごもる)」

ピーター

「私は歩けるのだ」

ピーター

「(吹っ切れる)そればかりか、走ることもできる……」

プリスキン

「(とまどい)どういうことだ……」

ピーター

「5年前の事だ。年甲斐もなく、びびってしまった」

ピーター

「おかげで教会が爆発した。近隣の子供たちも巻き添えを食った。この  5年間、私は嘘をついてきた……」

ライデン

「嘘?」

ピーター

「そうだ。私は右足を失ってなどおらん」

プリスキン

「……」

ピーター

「私の失敗で……あまりにも多くの犠牲が出た。私は……あろうことか、  世間の同情を買おうとした。攻撃の目をそらそうとした、非難を逃れよ  うとした」

ライデン

「……(何もいえない)」

ピーター

「周りの視線から逃れるために、仮病を使ったのだ」

ピーター

「私の脚は義足ではない。歩くことも、走ることもできる」

ピーター

「私は嘘をつくことで、自分の罪から逃れてきた」

ピーター

「世間への嘘だったはずが……」

ピーター

「時を経る毎に己への嘘となっていった」

ピーター

「自ら被害者を演じることで、世間を、いや自分を騙してきた」

ピーター

「身を守るはずの嘘が、やがて自分への重圧へと変わっていった」

プリスキン

「そんなことで犠牲者が浮かばれるとでも?」

ピーター

「そうだ、私は卑怯者だ!」

プリスキン

「親父さん……」

ピーター

「許してくれ!」

ピーター

「若者たちよ。いいか、私は歩ける」

ピーター

「ファットマンは私が止めねばならん。あいつの暴走も私の責任……私の  罪だ。自分をあざむき、大切なものを何も伝えられなかった、  私の……」

ピーター

「これから自分の罪を解体しに行く!」

プリスキン

「わかった、親父さん。任せる。……雷電もいいな」

ライデン

「ああ……」

プリスキン

「親父さん、シェル2のG脚とH脚の敵兵は排除した。他の脚へは出入り  するなよ」

ピーター

「すまんな」

プリスキン

「それじゃ、俺は爆弾解体を続ける」

ピーター

「雷電も解体に戻ってくれ」

ライデン

「わかった」

ピーター

「無線機を持って行く。何かあれば連絡をくれ。『義足のピーター』の  ニックネームも今日で終わりだ」
【爆弾解体最後の一つ1無線デモ1】
(ピーター強制SEND)
最後の爆弾を解体したライデンはピーターに無線連絡をする。

ライデン

「最後のC4を解体した。センサーに映る物は、もうない」

ピーター

「よし。良くやった、雷電」

プリスキン

「先を越されたな。俺の方はまだ1つ残っている」

ライデン

「スティルマンの方は?」

ピーター

「間違いない。無臭のC4だ。しかも、すごい量だ……」

ライデン

「シェル1にもあると思うか?」

ピーター

「ある。おそらく、A脚底部のどこか」

ライデン

「確かか?」

ピーター

「この脚底部を破壊すると、シェル2はほぼ壊滅する」

プリスキン

「シェル2が沈むということか?」

ピーター

「いや、すぐには沈まん。この脚が破壊されてもまだ5脚残っている」

ピーター

「ただし……シェル1も同時に爆発すればそうはいかない」

ピーター

「『ビッグ・シェル』は微妙な均衡で姿勢を保っている。シェル1も爆破  されれば自重を支え切れなくなり……自壊する」

ライデン

「どうすればいい?」

ピーター

「無臭のC4も探知できるセンサーがある。中性子後方散乱装置と水素爆  発物探知機を併用した物だ」

ライデン

「そんな物を持って来てたのか?」

ピーター

「ああ……。貯蔵庫の中で調整しておいた」

ライデン

「使えるのか?」

ピーター

「ここで試した。確かに反応する。ただし、レーダー・スクリーンではな  く、音で知らせる仕組みだ」

ライデン

「音?」

ピーター

「音の間隔だ。短くなる程接近していることを意味する」

ライデン

「わかった」

ピーター

「私のいた貯蔵庫にもう一式ある。取りに行ってくれ」

プリスキン

「雷電、そっちは頼んだぞ」

ピーター

「もう少し、調べて、冷却できるかどうか試してみる。それまでは手を出  すな」

ライデン

「わかった。連絡を待つ」
【爆弾解体センサーB入手1無線デモ1】
(ピーター強制SEND)
ピーターの指示に従い、C脚厨房でセンサーBを入手したライデンはピーターに無線連絡をする。

ライデン

「スティルマン、センサーBを入手した」

ピーター

「そうか、A脚底部に向かってくれ」

ライデン

「無臭爆弾はどうなった」

ピーター

「目の前にあるが、まだ近づいてはいない。プリスキンの方はどうだ?」

プリスキン

「もう少し待ってくれ、今最後の脚に到着した。敵兵が邪魔だ。先に排除  する……」

ライデン

「……スティルマン、厄介そうなのか?」

ピーター

「ああ。少し妙だ。起爆装置が作動していない」

ライデン

「何?」

ピーター

「だがセンサーは生きている……これは……(考え込む)」

プリスキン

「こちらプリスキン。最後のC4を発見した」

ピーター

「(はっと気づく)まさか!?」

プリスキン

「今から凍結する。これで……」

ピーター

「プリスキン、待て!!」
プシュッ。
少しの間の後、爆弾のスイッチが入る音。

ピーター

「くっ! やはり!!」

プリスキン

「どうした!?」

ピーター

「起爆装置が動き出した! カウントダウンしている!」

ライデン

「どういうことだ!?」

ピーター

「通常のC4爆弾の信号が全て消えたら、こちらの爆弾が起動する仕掛け  になっていたんだ……」

ピーター

「雷電、シェル1の爆弾も起動しているはずだ! 間違いない! 急いで  くれ!!」

ライデン

「残りカウントは!?」
※難度別で変化
(EXTREME)

ピーター

「200秒だ」

ライデン

「200秒?」
(HARD)

ピーター

「300秒だ」

ライデン

「300秒?」
(EASY/NORMAL)

ピーター

「400秒だ」

ライデン

「400秒?」
※合流

ピーター

「雷電、急げっ!! A脚底部に急ぐんだ!」
【爆弾解体昇降機下1無線デモ1】
(ピーター強制CALL)
カウントダウンを始めた爆弾を解体するためライデンはA脚底部へ向かう。A脚にたどり着いたライデンは冒頭で昇った昇降機に乗り込み、底部に下りていく。しばらく降下すると、大佐から無線連絡を受ける。

ピーター

「雷電、プリスキン……いいか、よく聞いてくれ!」

ライデン

「どうした?」

ピーター

「まずった……(冷静に)」

プリスキン

「何があった?」

ピーター

「ファットマンにやられた(冷静)」

ピーター

「距離だ。マイクロ波【注1】だ」

ライデン

「マイクロ波?(恐る恐る)」

ピーター

「2メートル以内に近づくと感知する」

ピーター

「私の教えていないトラップだ。さっきの仕掛けといい、このトラップと  いい……爆弾の技術に関する限り、奴は私を越えたな……。だが……」

プリスキン

「親父さん、逃げろっ!」

ピーター

「いや、後30秒もない……」

ライデン

「そんな馬鹿なっ……」

ピーター

「プリスキン、H脚からなるべく離れろ!」

プリスキン

「親父さん……」

ピーター

「雷電、近づいてはダメだ」

ピーター

「冷却スプレーは離れた位置から噴射するんだ」

ライデン

「俺にできるのか?(気弱)」

ピーター

「おまえならできる、いいな」

ライデン

「無理だ……(気弱)」

ピーター

「大丈夫、やるんだ。おまえならできる(力強く)」
カウント停止音(ピー!)。

ピーター

「(悲鳴)!!」
無線機は切れる!
【爆弾解体終了1無線デモ1】
(大佐強制SEND)
昇降機でA脚底部に下りるライデン。センサーBを使い、A脚底部に隠された無臭爆弾の解体に成功する。ライデンは大佐に無線連絡をする。

ライデン

「大佐、爆弾を解体した……」

大佐

「良くやった、雷電」

ライデン

「大きな犠牲を払った……」

大佐

「ああ……」

ライデン

「大佐、爆発の影響は?」

大佐

「汚染海水を巡らせる経路が破壊されたらしい。シェル2の中央棟が浸水  している」

大佐

「それと、油膜に引火して、海面が炎上している」

ライデン

「有毒物質の発生は?」

大佐

「今のところは心配ないようだ」

ライデン

「『ビッグ・シェル』は姿勢維持できるのか?」

大佐

「大丈夫だ。シェル1には影響はない。とにかく爆弾の脅威は去った」

ライデン

「次の指示は?」

大佐

「大統領の救出に向かってくれ。とりあえずそこから上に戻るんだ」

ライデン

「了解」
【爆弾解体後昇降機ホール1無線デモ1】
(大佐強制CALL)
大統領救出に向かうため、ライデンは昇降機ホールに戻る。そこに大佐から無線連絡が入る。

大佐

「雷電、爆弾の強制除去に対する報復があった」

ライデン

「何?」

大佐

「人質が1名殺害された」

大佐

「奴等、屋上でこれみよがしに頭を撃ち抜いてみせたよ。衛星がはっきり  捉えた」(実は大佐の嘘。本当は人質は殺されていない)

ライデン

「くそっ!」

大佐

「今後、1時間毎に1名ずつ……だそうだ」

ライデン

「どうすればいい? 俺は?」

大佐

「そのまま任務を続行しろ。大統領救出が優先だ」

ライデン

「他の人質は?」

大佐

「最優先はジョンソン大統領だ」

ライデン

「(感情的になる)人質に優先もくそもない」

ローズ

「ジャック、冷静になって。あなたの気持ちはわかるわ。でも、あなた独  りでは人質全員を救出なんてできない」

ライデン

「俺独りではな」

大佐

「あの男(プリスキン)に期待しているのか?」

ライデン

「……」

大佐

「無線は通じないようだが?」

ライデン

「俺一人では、任務遂行は無理だ」

大佐

「あの男はシミュレーションには入っていない(S3計画)」

大佐

「あの男は要素には入っていないのだ」

ライデン

「大佐、何だって?」

大佐

「君の任務はあくまでも単独作戦行動……」

ライデン

SEALSシールズの再突入はないのか?」

大佐

「まだ目処も立ってない」

大佐

「我々は待つしかできない。君だけが頼りなんだ」

ライデン

「……わかった」

大佐

「雷電、大統領の救出に向かってくれ。まずA脚上部に上がるんだ」
【爆弾解体後フォーチュン再登場1ポリゴンデモ1】
A脚底部昇降機ホール
昇降機ホールで昇降機が下りてくるのを待つライデン。しばらくすると昇降機が下りてくるのが見える。
昇降機が止まり、スレンダーな黒人女、フォーチュンが降り立つ。皮のレオタードを着ている。コートは羽織っていない。むき出しの脚や腕の褐色の肌が映える。戦闘を経験してきた体躯ではない。モデルのような体が違和感を覚えさせる。無風であるはずであるが、なぜか髪が大きく揺れている(電磁波兵器の為)。主を待っていたかのようにフナムシ(プールにいた)がフォーチュンに集まっていく。ただし、フォーチュンの周りに群がるだけ。体には蝟集しない。
ライデン、昇降機中央の障害物に身を隠す。フォーチュン、余裕の仕草で身長ほどもあるリニアガンを構える。フォーチュン、ライデンの存在を知っているかのように語りかける。 フォーチュンはライデンをスネークだと思っている。フォーチュンは父の仇であるスネークがこの『ビッグ・シェル』に来ていることをヴァンプから聞いていた。爆弾が解体されたことを 知ったフォーチュンは、それがスネークだと思ってやって来た。目的はスネークを殺すこと。もしくはスネークに殺されること。

フォーチュン

「やはり生きていたのね……嬉しいわ。私はこの時が来ると信じていた」

フォーチュン

「さあ、出て来て私を殺しなさい。父を殺したように!」

フォーチュン

「さもなくば、お前を殺す!」
フォーチュン、リニアガンを2、3発発射する。リニアガンが命中して、ライデンの隠れているコンテナの上部が吹っ飛ぶ。
内一発は前のエリアへの扉上部のパイプをふっとばす。崩落した瓦礫が帰り道をふさぐ。

ライデン

「まずい!!」
障害物を移動するライデン。ライデンの顔がフォーチュンにも見える。

フォーチュン

「あの男じゃ……ない?」
ライデン、障害物に身を隠す。

フォーチュン

「いえ、おもしろそう。お前……地獄を見たことがあるわね?」
恐怖の匂いを嗅ぎ取ることの出来るフォーチュンはライデンに凄惨な過去があることに気づいた。事実、ライデンは少年時代、チャイルドソルジャーとしてリベリア内戦で殺しにあけくれていた。伏線。

フォーチュン

「お前なら私を殺せるかも……?」
その背後で、昇降機があがっていく。
昇降機を確認すると、笑みを浮かべるフォーチュン。
ライデン、昇降機を恨めしそうに見送る。

フォーチュン

「私はフォーチュン、戦場で幸運を使い果たす女……」

フォーチュン

「そして、死を拒絶された女」
ライデンに向き直り、冷徹に語る。

フォーチュン

「さあ、私を殺して!!」
【フォーチュン戦中無線無線デモ1】
(大佐強制CALL)
フォーチュンにはライデンのあらゆる攻撃が通用しない。ライデンはなすすべもなく逃げ回るしかない。
そのまま四分程度経過すると大佐から無線連絡が入る。

大佐

「雷電、ファットマンからこちらに直接連絡があった」

ライデン

「ファットマンから?」

大佐

「ああ。ヘリポートにまた仕掛けたらしい。雷電、君を指定してきてい  る」

ライデン

「何!?」

大佐

「スティルマンが亡くなって、次のターゲットは君らしい」

ライデン

「なぜ俺なんだ?」

大佐

「わからん」

ライデン

「こっちはそれどころじゃないぞ!」

大佐

「すでにタイマーが起動している」

ライデン

「なんてこった、あと、どのくらいだ?」

大佐

「カウントを表示する」
※難易度別

大佐

「後200カウントだ」(EXTREME)

大佐

「後300カウントだ」(HARD)

大佐

「後400カウントだ」(NORMAL)

大佐

「後500カウントだ」(EASY)
※合流

ライデン

「ここを破壊する気だな」

大佐

「デッドセルの目的と奴の目的は既に違うようだ」

ライデン

「応援は?」

大佐

「駄目だ。今からでは時間がない」

ライデン

「爆弾はどっちのタイプだ?」

大佐

「そこまでのヒントはもらえなかった」
【フォーチュン戦終了1ポリゴンデモ1】
A脚底部昇降機ホール
ライデンの攻撃は全くフォーチュンには当たらない。フォーチュンのリニアガンによって ライデンが身を隠す障害物が破壊されるか、戦闘時間が5分を越えると、昇降機が降りてくる。昇降機にはヴァンプが乗っている。
昇降機が降り立ち、ヴァンプが登場。
ヴァンプ、フォーチュンの背後に歩み寄る。

ヴァンプ

姉御クィーン、俺が代わろう」

フォーチュン

「どうしたの?」

ヴァンプ

「ファットマンが暴走している」

フォーチュン

「本当にここを沈めるつもり?」

ヴァンプ

「そうらしい。このままでは計画が水の泡だ」

フォーチュン

「でもどうして?」

ヴァンプ

「さあな。奴はただの爆弾魔に成り下がったようだ。もう思想も理念もな  い」

ヴァンプ

「ジャクソン隊長(冤罪?で投獄され獄死したデッドセルの元隊長であり  フォーチュンの夫)への忠誠も」

フォーチュン

「わかったわ。脱落者は私の手で始末する……」
フォーチュン、顎でライデンを指示。

フォーチュン

「(残念そう)あの男(スネーク)じゃなかったわ……」

ヴァンプ

「そのようだ」

フォーチュン

「少しは期待したんだけど……」

ヴァンプ

姉御クィーンは殺せなかったか」

フォーチュン

「(すねたように)もう用なし」
ヴァンプ、ニヤリとする。

ヴァンプ

「では俺の好きなようにする」
フォーチュン、リニアガンを降ろして、背中に回す。
障害物の陰で二人の会話を聞くライデン。「今なら当たるかもしれない」という考えがよぎる。

フォーチュン

「じゃあ、後でヴァンプ?」
フォーチュン、恋人に語りかけるように甘く告げると、きびすを返して昇降機へ向かう。まったく警戒していない瞬間。その一瞬をライデンは逃さない!

ライデン

「今だっ!」
ライデン、フォーチュンに銃を発砲する!2~3発バースト!
スローモーション!弾はフォーチュン手前で逸れて、 ヴァンプの額、脇腹を打ち抜く。ヴァンプ、額に大きな風穴が空いて、あっけなく倒れる。

ヴァンプ

「ぐっ!!」

フォーチュン

「!」
フォーチュン、体をひねって倒れゆく、ヴァンプを受け止める。ヴァンプの体重に負けて、フォーチュン、床にひざまずく。脇腹からも出血している。ライデン、続けて銃を撃つが、弾はフォーチュンを逸れる。

ライデン

「くそっ……」
再び身を隠すライデン。
フォーチュン、ヴァンプの額に掌をおく。

フォーチュン

「ヴァンプ? ……死んだの?」
ヴァンプは絶命している(様に見える)。

フォーチュン

「なんてこと、死ぬべきはこの私なのに」

フォーチュン

「なぜ私だけが死ねない!」
フォーチュン、すでに戦意を無くしている。

フォーチュン

「また1人になった……また私は死ねなかった……まだ生きろという  の!」
床にしゃがみ込んで、泣きわめく女……それは笑い声にも聞こえる。

フォーチュン

「父さん、いつまで生きればいいの。もう許して……(鳴咽)」
ライデン、立ち上がり(銃を構えたまま)、警戒しながらフォーチュンに近づく。
ヴァンプを抱いて、泣き崩れているフォーチュン。ライデン、フォーチュンに歩み寄り、フォーチュンの後頭部に銃口を当てる。

フォーチュン

「おまえなら私を楽にしてくれると思っていた」

フォーチュン

「しかしお前に私は殺せない」
ライデン、爆弾の残りタイムを気にして、警戒したまま、昇降機へ乗り込む。
昇降機、上昇する。フォーチュン、横目でライデンを観る。目には大粒の涙。
昇降機があがり、フォーチュンが見えなくなる。
エレベーター内に女の叫びが反響する。

フォーチュン

「(鳴咽)」
フォーチュンを留めている間にライデン、エレベータで上へ!
ヴァンプの額にフォーチュンの涙が落ちる。と、ヴァンプ、眼を開く。

ヴァンプ

姉御クィーン、悲しむことはない」
ヴァンプの口から白い息が出る。ヴァンプにハッと気がつくフォーチュン。

フォーチュン

「!?」

ヴァンプ

「俺は一度死んだ男」

フォーチュン

「ヴァンプ?」

ヴァンプ

「死にはしない」
ヴァンプの頬を包み込んで、愛撫するフォーチュン。
【ファットマン登場1ポリゴンデモ1】
E脚屋上ヘリポート
フォーチュンとヴァンプを後にし、ファットマンの待つヘリポートに急ぎたどり着くライ デン。敵兵は誰もいない。
風もなく、嘘のように静寂。ヘリポートにファットマンの声だけが響く。

ファットマン

「(OFF)ほぅ。お前がそうか……」
『愛国者達』からライデンの「力試し」をするよう言われているので知っている。説明しない。伏線。

ファットマン

「(OFF)時間通りだな。パンクチャルな奴は嫌いではない」
時計の音がフェードインしてくる。
ライデン、声と音の主を捜す。ファットマンはまだ見えない。ローラーブレードの滑走音が聞こえる。

ライデン

「デッドセル?」

ファットマン

「(OFF)俺はファットマン!」

ファットマン

「(OFF)この世界で最高で……最低の男だ(最低の部分に喜び)」
ライデン、ピーターの事を思い、拳を握る。

ファットマン

「(OFF)聞こえるか? このリズム……」
音はますます大きくなる。コンテナの間を陰が横切る。

ファットマン

「(OFF)時の鼓動だ。生命の鼓動でもある」
「カチリ」という音がして、またひとつ音が加わる(ファットマンがC4をセットしている音)。

ファットマン

「(OFF)いいだろう、この音?」

ファットマン

「(OFF)俺は子供の頃から時計売場が好きだった……」
あたりを警戒するライデン。しかし、コンテナが邪魔で何も見えない。
と、コンテナの向こうからファットマンが登場する。足にローラーブレードを装着している。緑のボムブラストスーツを来ている。頭は無髪、対爆風用の襟が口あたりまでを覆っている。手にはワインを注いだカクテルグラスを持っている。グラスには折れ曲がり式のストローが刺さっている。グラスを握る指が女のようにしろく、か細い。ボムブラスト・スーツの襟で口元は見えない。鋭い眼孔のみ。頭部は禿げ上がり、毛髪がまるでない。

ファットマン

「人の人生は限られている」

ファットマン

「爆弾は時を刻む。そして爆弾だけが、正確にその終焉を教えてくれる」
ファットマンはそういうと、カクテルグラスをライデンに掲げる。

ファットマン

「貴様、間にあってよかったな。パーティーはこれからだ……」
カクテルグラスのワインを一気に煽る。長めのストローでワインを飲む。ブラストスーツの襟があるため、そのままでは飲めない。

ファットマン

「うん……いい味だ。スティルマン(ピーター)に乾杯ってところだな」
ヘリポート遠景。

ライデン

「『ビッグ・シェル』を爆破してしまえば、お前達の要求はかなえられな  いぞ」

ファットマン

「要求? 何のことだ?」

ライデン

「現金300億ドル……」

ファットマン

「(突然大笑)はっはっはっは……」

ライデン

「!?」

ファットマン

「はっはっは……そういうことか……」
ソリダスは要求など出してはいない。ファットマンは『愛国者達』とつるんでいるので、大佐がシャドーモセスを模するためにライデンに嘘をついていることに気づいた。

ライデン

「何を言っている?」

ファットマン

「くっくっく……なに、いずれわかる……。まあ、奴等(『愛国者達』  のこと。だがユーザーにはソリダス達と思わせる)が何を目論もうと俺  の知ったことではない。俺の望みはただ1つ。爆弾界で伝説になるこ  と」

ライデン

「馬鹿な、誰もおまえのことなど取り上げない」

ファットマン

「いや、俺は確実に歴史に残る……スティルマンをも越えた男としてな。  奴等(『愛国者達』)に協力した理由はそれだけだ」

ライデン

「お前はスティルマンを越えてなどいない!」

ファットマン

「(怒)何?」

ライデン

「お前は彼の精神を受け継いでいない」

ファットマン

「(嘲笑)はっはっは……」

ライデン

「何がおかしい!」

ファットマン

「そんなものは死んだよ。半年前にな」(デッドセル壊滅事件のこと)

ライデン

「半年前……デッドセルが壊滅した?」

ファットマン

「そうだ。あの地獄の中でくだらんものは全て死んだ。そして俺は自由に  なった。……そうでなければ辿り着けない次元というものがある……」

ファットマン

「(誇らしげ)今の俺こそ爆弾界のトップにふさわしい」

ライデン

「おまえはただの犯罪者だ。犯罪者として語り伝えられる」
グラスを床にたたきつける。粉々に砕け散るグラス。

ファットマン

「違うっ! 俺は芸術家アーティストだ!!」
ライデン、銃を構える。ファットマン、コンテナの背後にさっと隠れる。

ファットマン

「これだから、粗暴な軍人は嫌いだ」
ファットマン、首を覗かせてライデンに伝える!

ファットマン

「さあ、時間だ。そろそろパーティーを始めよう」

ファットマン

「いいか、俺が爆弾を仕掛ける」

ファットマン

「セットしてから、数十秒で爆発する」

ファットマン

「爆破されたくなければ、お前が爆弾を処理しろ!!」
ライデンの目が既に仕掛けられている爆弾を捕らえる。
突然、笑い出すファットマン。

ファットマン

「『笑う門には福きたるLaugh and grow fat.』(ファットマンの口癖)」

ファットマン

「よし、いくぞっ!」
【ファットマン死亡1ポリゴンデモ1】
(MC)E脚屋上ヘリポート
ファットマンが壁に背をもたれかけている。位置は予め決めておく。肩で息をしている。ボムブラストスーツに血が滲んでいく。
ファットマン「俺のスーツが……」
ライデン、ファットマンに歩み寄る。

ファットマン

「何てこった。もうパーティーには着ていけない……」

ライデン

「パーティーは終わった」
ファットマン、ライデンを見上げる。

ファットマン

「まだ終わっちゃいない」

ライデン

「何っ?」
ファットマン、片手を前に突き出すと、何かのスイッチを押す。「ピッ」という電子音が響く。危険の臭いを感じとるライデン。

ライデン

「何をした?」
ファットマン、満面の笑顔をたたえる。口元は見えないので目で笑うしかない。

ライデン

「これはなんだ?」
ファットマンの片手からスイッチを奪い取る。ファットマン、女のような指を見つめる。

ファットマン

「綺麗な手だろ?」

ファットマン

「この繊細な指が芸術を作り出す」
ライデン、ファットマンの襟をはずす。襟が取れるとファットマンの顔が見える。これ以降、ファットマンの口パク必要。朦朧とするファットマンに渇を入れる。

ライデン

「答えろ! これは!!」

ファットマン

「ここに仕掛けてある最大級の爆弾のスイッチだ」

ライデン

「!?」
スイッチを破壊しようとするライデン。

ファットマン

「無駄だ。一度、起動するともう停止はしない」

ライデン

「どこに仕掛けた?」
辺りを見渡すライデン。

ライデン

「どこだ?」

ファットマン

「このエリアのどこかだ。心配するな、近くだ」
ライデン、ファットマンのこめかみに銃を押しつける。

ライデン

「どこだ!?」

ファットマン

「撃てよ。もう助からん……」

ライデン

「くそっ!!」

ファットマン

「貴様に発見できるか? 爆発すれば『ビッグ・シェル』は沈む」

ライデン

「どこにある?」
笑みを浮かべたまま答えないファットマン。

ファットマン

「……それは貴様が考えることだ」
さも気持ちよさそうに声を上げて笑い出すファットマン。

ファットマン

「これがパーティーの見せ場だ。せいぜい盛り上げて、奴等を喜ばしてや  れ」(『愛国者達』のために、というのが二周目以降のユーザには分か  る?)
ライデン、立ち上がる。

ファットマン

「俺はここで死んで伝説になる……貴様もせいぜい楽しめよ……」

ファットマン

「『笑う門には福きたるLaugh and grow fat.』」
醜く笑ったまま息絶えるファットマン。
注釈
【注1】波長が特に短い(3GHz以下)電波。テレビなどの通信やレーダーなどの各種観測のほか、家庭用電子レンジにも使われている。
無線会話集
■スティルマン接触後、C脚 大佐
【食堂について】

大佐

「いろいろな物が置いてあるようだが、散らかさないように気をつけろ。  異状を発見すれば敵は警戒を強化するだろう」
※一回目のみ

ライデン

「大丈夫だ。片づけには馴れてる。いつもローズの……」

ローズ

「ジャック! 余計なこと言わない!!」

ライデン

「(気おされる)う……」

大佐

「……ああ……とにかく潜入任務の基本は痕跡を残さないことだ。いい  な」
【ピーターについて最初】

大佐

「雷電、スティルマンは爆弾処理の第一人者だ。彼の指示に従って爆弾を  処理しろ」

ライデン

「わかった。だがスティルマンとはどういう人間なんだ?」

ローズ

「わかった。調べておく。少し待ってて」
【ピーター詳細】

大佐

「雷電、ローズ君から話がある」

ローズ

「スティルマンさんのファイルを調べてみたの」

ローズ

「ピーター・スティルマン。通称、義足のピーター。伝説的な爆弾処理技  術者」

ローズ

「長年、海軍爆発物処理学校の教官とニューヨーク市警NYPDの爆発物処理顧問  も務めてるわ」

ローズ

「でも5年前に事故を起こして片足を失くしてしまって……それ以来一線  を退いて教官に専念している」

ローズ

「この作戦に招集されたのは本人の言う通り、ファットマンに対抗できる  爆弾の専門家が彼しかいなかったからみたいね」

ローズ

「現役を退いたとは言え、爆弾解体における第一人者であることは間違い  ないみたい。頼りになると思う」
【ファットマンについて】

ライデン

「ファットマンというのはどんな奴なんだ?」

ローズ

「待ってて。調べてみるから」
【ファットマン詳細】

大佐

「ローズ君がデータの検索をおえたそうだ」

ローズ

「ジャック、ファットマンについて調べたわ」

ローズ

「爆弾王ファットマン。10歳の時に原爆を組み立てたって話は聞いたわ  よね」

ローズ

「子供の頃から爆弾の世界では名前を知られていたみたい」

ローズ

「インディアンヘッドの海軍爆発物処理専門学校に入学。首席で卒業。  スティルマンさんに会ったのはこの頃ね」

ローズ

「そして核緊急捜索チーム(NEST)に加入。でもすぐに辞めている」

ローズ

「その後デッドセルに爆弾の専門家として参加……今にいたるというわけ  ね」
※ピーターに聞いていない場合

ローズ

「スティルマンさんにも聞いてみたら? きっと詳しいことを知っている  と思う」
【C脚爆弾解体、ノードにアクセスしろ】
(1)

大佐

「スティルマンから渡されたセンサーはC4の匂いをレーダー上に投影す  る」

大佐

「つまりセンサーを使うにはレーダーを使用可能にしておく必要があると  いうことだ」
(2)各脚ノード未アクセス時共通

大佐

「雷電、まずはノードにアクセスするんだ」
※A脚の場合

大佐

「A脚のノードは1Fの北部だ」
※B脚の場合

大佐

「B脚のノードは変電室の南部にある」
※C脚の場合

大佐

「C脚のノードは北西、食堂の角だ」
※D脚の場合

大佐

「D脚のノードは下層の東部にある」
※E脚の場合

大佐

「E脚のノードは1F北東の角にある」
※F脚の場合

大佐

「F脚のノードはB1の南西にある小部屋の中だ」
※A~F脚の続き

大佐

「くれぐれも敵に見つかるな。レーダーが使えなくなれば、センサーも使  えなくなる。C4の反応も見えなくなるぞ」
【爆弾解体の事はピーターに聞け】

大佐

「雷電、スティルマンは爆弾処理の専門家だ。彼にアドバイスを聞いてみ  ろ。周波数は140.25だろう?」
【C脚食堂ダンボール近く】

大佐

「雷電、見てみろ。ダンボール箱が積んである」

大佐

「まわりに上手くとけ込めば敵の目を誤魔化せるんじゃないか?」
※違うダンボールを被った場合

ローズ

「ジャック……何か、その……とっても目立ってる気がするんだけ  ど……」
【厨房扉前】

大佐

「その中にいる限りスティルマンは安全だろう。彼の心配はいらない。君  はC4の処理に向かうんだ」
■スティルマン接触後 スネーク
【爆弾解体中、敵排除のススメ1】

スネーク

「雷電、焦るんじゃないぞ。先に敵を倒してそれから爆弾を探す方が安全  だ」

スネーク

「敵を警戒しながら、爆弾を探すなんてことは考えない方がいい」

スネーク

「敵を眠らせるなり、倒すなりして、排除しておくんだ」
【爆弾解体中、敵排除のススメ2】

スネーク

「敵の見張りは各脚の守備範囲を受け持っているようだ」

スネーク

「無線連絡されない限り安全だが、発見されたらすぐに逃げろ。どこかに  身を潜めて、増援部隊をやり過ごすんだ」

スネーク

「敵に追われながら爆弾を処理するなんてお前には無理な話だろう」
【爆弾解体中、催促1】

スネーク

「雷電、1つ目の爆弾を凍結した! そっちは?」

ライデン

「まだだ……」

ピーター

「プリスキン、爆弾の設置されていた状況を教えてくれ」

スネーク

「H脚のヘリポート。荷物の影に仕掛けられていた。見張りが厄介だった  が、楽勝だった」

ピーター

「そうか……(なにかおかしい)」

スネーク

「どうかしたのか?」

ピーター

「いや。何でもない。プリスキン、気を抜くなよ。解体後の安心感は禁物  だ」

スネーク

「わかってる。雷電、シェル1を頼むぞ」

ライデン

「ああ……」
【爆弾解体の状況報告1】

スネーク

「雷電、こっちはまた1つC4処理に成功した」

スネーク

「天井の高いところに仕掛けられていた。冷却スプレーが届かなくてな。  台の上に乗って冷却した」
【爆弾解体の状況報告2】

スネーク

「俺の方はまた1つC4を処理したぞ」

スネーク

「ホフクしなければ入れない狭いところに仕掛けてあった」
【爆弾解体の状況報告3】

スネーク

「また1つ処理に成功した」

スネーク

「主観でよく見なければわからない場所に仕掛けてあった。お前もよく見  てみるんだ」
【爆弾解体の状況報告4】

スネーク

「こっちは順調だ。今も1つC4を処理したところだ」

スネーク

「なぜかはわからんが、敵の背中についていた……」
【ピーターのこと】

ライデン

「プリスキン、あんたスティルマンのこと、何か知ってるか?」

スネーク

「爆弾処理の専門家だ。おそらく世界一の、な」

ライデン

「他には?」

スネーク

「他?」

ライデン

「なぜ引退したのか、とか……」

スネーク

「……お前の趣味はゴシップ集めか?」

ライデン

「……いや……」

スネーク

「知りたければ本人に聞けばいい。くだらんことを気にしている暇が  あったらさっさとC4を処理しろ」
【ファットマンについて】

スネーク

「ファットマンか……。名前の由来は原爆らしいが、俺に言わせれば、   a fatman」

スネーク

「見せ物小屋にいる太った男だ」

スネーク

「暇さえあれば、グロックを組立て、また解体する。手先を常に動かして  いないと落ちつかないらしい」

スネーク

「指先が女性のように細く綺麗で、それを何よりの自慢にしている」

スネーク

「いつも手をかざして、マニキュアを塗ったり指の手入れに余念がないそ  うだ」
【C脚女子便所】

スネーク

「雷電……お前、どこにいるんだ?」

ライデン

「いや、これは……」

スネーク

「なに、恥じることはない。任務達成にはあらゆる手段を尽くす必要があ  る」

ライデン

「プリスキン……」

スネーク

「俺も昔はよく入ったもんだ……」

ライデン

「……え?」
■スティルマン接触後 ピーター
【C脚厨房扉前】

ピーター

「私なら大丈夫だ。爆弾の解体に向かってくれ」
【しつこく扉を叩いた後】

ピーター

「そこで何をしてるんだ? さっさと爆弾を処理しに行ってくれ」
※扉を叩いていると、怒りだすピーター

ピーター

「私なら大丈夫だ」

ピーター

「話があるなら、無線機を使え!」

ピーター

「心配するな」

ピーター

「こっちは問題ない。爆弾を頼む」

ピーター

「早く爆弾を解体に行け」

ピーター

「うるさいぞ!!」

ピーター

「いい加減にしろ!!」
【C脚厨房扉前危険モード】

ピーター

「……(息を殺していない振りをしている)」

ピーター

「……ここは開けないぞ!」
【厨房で破壊の限りを尽くした後】

ピーター

「何をやってるんだ? 破壊衝動が強すぎる人間は爆弾処理には向かない  のだが……。大丈夫か?」
【Bセンサー前ふり】

ライデン

「スティルマン、あんたの方は大丈夫か?」

ピーター

「ああ、問題ない」

ライデン

「退屈してるんじゃないか?」

ピーター

「そうでもない。あんたらの相手をするのに忙しいし、こいつの調整がや  はり大変でな……」

ライデン

「何だって?」

ピーター

「いや。何でもない。使わんにこしたことはないのだ……。爆弾の方は頼  むぞ」
【爆弾解除報告A脚の場合】

ライデン

「こちら雷電、A脚のC4を冷却処理した」
【爆弾解除報告ポンプ室】

ライデン

「1Fのポンプ室に仕掛けてあった」
【爆弾解除報告B脚の場合】

ライデン

「こちら雷電、B脚のC4を処理した」

ライデン

「変電盤横の壁に仕掛けてあった」
【爆弾解除報告C脚の場合】

ライデン

「こちら雷電、C脚のC4を片づけた」

ライデン

「女子トイレの天井に仕掛けてあった」
【爆弾解除報告D脚の場合】

ライデン

「こちら雷電、D脚のC4の処理を終了」

ライデン

「メンテナンス用ハッチに仕掛けてあった」
【爆弾解除報告E脚の場合】

ライデン

「こちら雷電、E脚のC4を冷却処理した」

ライデン

「ベルトコンベアで流れている荷物に仕掛けてあった」
【爆弾解除報告E脚屋上の場合】

ライデン

「こちら雷電、E脚屋上ヘリポートのC4を片づけた」
※ハリアー近くの場合

ライデン

「駐機していたハリアー2に仕掛けてあった」
※敵兵背中の場合

ライデン

「敵兵士の背中に仕掛けてあった」
【爆弾解除報告F脚の場合】

ライデン

「こちら雷電、F脚のC4の処理を終えたところだ」

ライデン

「B1に仕掛けてあった」
【爆弾ヒント基本】

ピーター

「そのエリアにはまだ処理されていない爆弾が残っている。よく探すん  だ」
【爆弾ヒント、A脚ホフク】

ピーター

「簡単に辿り着ける場所に爆弾を仕掛ける奴などいない。歩いては入れな  いような込み入った場所こそ探す価値がある」
【爆弾ヒント、B脚扉1】

ピーター

「雷電、そのあたりに爆弾の反応がある」

ライデン

「わかってる。だがどこにも見当たらないんだ」

ピーター

「ファットマンは人の裏をかく。全ての物をあるべき状態に戻してみるん  だ」
【爆弾ヒント、C脚女子トイレ1】

ピーター

「雷電、あんたがいる脚にはまだC4が残っているぞ」

ライデン

「どこに?」

ピーター

「そうだな、ヒントをやろう」

ピーター

「これまで男なら入ったことのない場所を探せ。入りたくても入れな  かった特別な場所……」

ピーター

「こんな事でもなければ入れない……」
※既に入っている場合

ピーター

「ん? あんたはもう入っていたようだな。いやはや……」
【爆弾ヒント、C脚天井】

ピーター

「雷電、そのあたりにC4が仕掛けられているのは確かだ」

ピーター

「上下、左右……。場所を変えながら主観でまわりをよく探してみろ」
【爆弾ヒント、D脚立体】

ピーター

「あんたがいるD脚は立体構造になっている。上の階だけでなく、下の階  もくまなく探すんだ」
【爆弾ヒント、D脚ハッチ内】

ピーター

「雷電、C4は床や壁等に露出して仕掛けられているとは限らない」

ピーター

「隠れた場所に設置されている可能性もある。くまなく捜索するんだ」
【爆弾ヒント、D脚ハッチ内ズパリ】

ピーター

「床にメンテナンス用のハッチがあるだろう。その中も確認するんだ。  ハッチの近くでアクションボタンを押せ」
【爆弾ヒント、移動荷物】
※E脚1Fベルトコンベアに載せられて移動する荷物

ピーター

「雷電、C4は何か移動する物に仕掛けられているようだ。よく探してみ  ろ」
【爆弾ヒント、ハリアー】

ピーター

「爆弾が一見してわかる場所に仕掛けられている訳がない。主観でよく探  すんだ。物の下等も、くまなくな」
【爆弾ヒント、ハリアーズバリ】

ピーター

「奴は意外な場所にこそ爆弾を仕掛ける。本来なら仕掛けるはずのない場  所にな」

ピーター

「奴等の持ち物……ハリアーをよく調べてみろ」
【爆弾ヒント、屋上】E脚、A脚

ピーター

「雷電、その脚部は屋上にも上がることができる。屋上の方も確認してみ  ろ」
【爆弾ヒント、1F】E脚、A脚

ピーター

「雷電、屋上だけでなく屋内の方にもC4が仕掛けられている可能性があ  る。屋内に入って確認するんだ」
【爆弾ヒント、F脚飛び降り】エルード飛び降り

ピーター

「F脚は立体構造になっている。歩いては入れなくても。上から飛び降り  れば行けるような場所もあるはずだ」
【連絡橋に爆弾なし】連絡橋にいる場合

ピーター

「ファットマンはC4を各脚部に仕掛けていると思われる。連絡橋には設  置していないだろう」

ピーター

「まだC4の処理を終えていない脚部に向かってくれ」
■CD連絡橋(ピーター遭遇後)大佐
【段ボールをかぶった男を見た後】

ライデン

「大佐、さっきダンボールをかぶって走る奴を見た」

大佐

「ダンボール?」

ライデン

「あれはなんなんだ? デッドセルか?」

大佐

「いくらデッドセルが変人ぞろいでもダンボールはないだろう……」

ローズ

「調べてみるわ」

ライデン

「頼む」
【段ボール男2】

大佐

「雷電、ローズ君から報告があるそうだ」

ローズ

「ジャック、さっきのダンボールの人のこと、調べてみたんだけど……」

ライデン

「何かわかったか?」

ローズ

「いいえ。デッドセルにもゴルルコビッチ大佐の私兵部隊にも該当する  データはなかった」

大佐

SEAL10シール・テンの生き残りという線は?」

ローズ

「勿論調べました。でも……」

ライデン

「見つからなかった?」

ローズ

「ええ……ごめんなさい。役に立てなくて」

ライデン

「一体あれは……」

大佐

「雷電、気をつけろ」
■CD連絡橋 スネーク
【怪奇箱男】
※段ボールを被ったスネークを目撃した後

ライデン

「プリスキン、さっきダンボール箱をかぶった人間を見たんだが、あれは  一体……?」

スネーク

「箱? 知らんな。(すっとぼけ)夢でも見たんじゃないか?」

ライデン

「そんなことはない。……デッドセルの一人だろうか?」

スネーク

「さあな」

ライデン

「あんな奴とは戦いたくないな……」

スネーク

「どうして?」

ライデン

「あからさまにカッコ悪いじゃないか。正気とは思えない。きっと相当頭  のイカれた奴なんだ……」

スネーク

「(ちょっと傷ついた)……そうかもな」
■EF連絡橋(ピーター遭遇後)大佐
【EF連絡橋、クレイモア】

大佐

「雷電、そこにクレイモア地雷が仕掛けられていることは事実のようだ」
※地雷探知器を持っていない場合
(1)プリスキンに場所を聞いていない

大佐

「そのまま進むのは危険過ぎる。まず地雷探知器を探すんだ」
(2)プリスキンに場所を聞いた1

大佐

「地雷探知器を手に入れろ。あの男の言う通り、E脚のB1を探してみる  んだ」
(3)プリスキンに場所を聞いた2

大佐

「地雷探知器を手に入れろ。あの男の言う通り、E脚の1Fを探してみる  んだ」
(4)プリスキンに場所を聞いた3

大佐

「地雷探知器を手に入れろ。あの男の言う通り、F脚を探してみるんだ」
※地雷探知器を持っている場合
(1)ノード接続済み

大佐

「地雷探知器を装備しろ。そうすればレーダーに地雷の位置が表示され  る」

大佐

「地雷をさけるか、ホフクで回収しながら進むんだ」

大佐

「E脚2Fにいる敵に見つからないように気をつけろよ」
(2)ノード接続まだ

大佐

「地雷探知器はレーダーに地雷の位置を表示する。だからまずレーダーを  使えるようにするのが先決だ」

ローズ

「E脚かF脚のノードにアクセスして」
【ミスターXとは】

ライデン

「大佐、さっきのミスターXというのは……」

大佐

FOXHOUNDフォックスハウンドの隊員ではない」

ライデン

「奴はディープ・スロートと名乗ったんだ。まるでシャドーモセス  の……」

大佐

「雷電、言いたいことはわかる。だがそれはありえない」

ライデン

「……」

ローズ

「ジャック、調べてみるから……少し待ってて」
【ミスターXについて詳細】

大佐

「ローズ君が例のミスターXについて調べてくれた」

ローズ

「ジャック、ミスターX……というよりディープ・スロートについて調べ  たわ」

ローズ

「確かにソリッド・スネークはシャドーモセス事件で、  ディープ・スロートと名乗る男のサポートを受けている」

ローズ

「その正体は元FOXHOUNDフォックスハウンド隊員グレイ・フォックスだったそうよ」

ライデン

「グレイ・フォックス……」

ローズ

「そう。本名はフランク・イェーガー。FOXHOUNDフォックスハウンドで唯一FOXフォックスの  称号を許された、最優秀の隊員」

ローズ

OUTERアウター HEAVENヘブンではスネークに先駆けて要塞に潜入。彼を助  けて事件を収束に導いた」

ローズ

「でもザンジバーランドではビッグボスと結託して騒乱の首謀者になって  る。彼はそこでスネークと戦い敗れた……」

ローズ

「瀕死の重傷を負ったフォックスは軍に回収されたようね」

ローズ

「その後、強化骨格と遺伝子治療の実験体になっていたみたい……」

ライデン

「強化骨格?」

ローズ

「サイボーグ忍者。そんな風に呼んでた人もいるようね。研究所の焼失で  詳しい記録は残ってないんだけど……」

ライデン

「その後、彼はシャドーモセスに?」

ローズ

「ええ。でも、なぜそこに現われたのかについては記録にないの」

ローズ

「スネークへの復讐だったって見解もあるみたいだけど確かなことはわか  らない」

ライデン

「じゃあ今度も奴が……?」

ローズ

「いえ、彼はシャドーモセスで死んでいる。それは確か」

ライデン

「……では奴は一体?」

ローズ

「わからない。気をつけて」
■EF連絡橋 スネーク
【地雷探知器のありか】
※一回目のみ

ライデン

「プリスキン、こっちに地雷が仕掛けられていて……」

スネーク

「地雷探知機ならE脚のB1にあるはずだ」

スネーク

「地雷探知機ならE脚の1Fにあるはずだ」

スネーク

「地雷探知機ならF脚にあるはずだ」

ライデン

「なぜわかる?」

スネーク

「考えてみろ。クレイモアを仕掛けた奴らも地雷が見えないんだ。探知機  をそばにおいておくに違いない」

ライデン

「凄い読みだな」

スネーク

「VR訓練では教わっていないようだが、戦場では勘が大切なんだ。理屈  ではなく、全神経で危険を感じ取れ。いいな」
■F脚(ピーター遭遇後) 大佐
【F脚倉庫、武器取得後】

大佐

「雷電、武器を手に入れたな」

ライデン

「なぜこんなところに武器が……? この『ビッグ・シェル』はただの海  洋除染施設のはずだろう?」

ローズ

「テロリストが持ち込んだんじゃないの?」

ライデン

「……そうだろうか? まるで初めからここにあったような感じだ」

ローズ

「そんなことって……?」

大佐

「雷電、余計な疑念を差し挟んでいる時間はないぞ。任務に集中するん  だ」

ライデン

「……了解」
■E脚(ピーター遭遇後) 大佐
【E脚集配場1F、荷物に隠れろ】

大佐

「そのエリアには敵の視界をさえぎる物がほとんどないな」

ローズ

「ベルトコンベアに乗ってる荷物くらいかしら?」

大佐

「なるほど」

大佐

「雷電、ベルトコンベアで運ばれている荷物の陰に隠れろ。荷物の移動に  合わせて進むんだ」
【監視カメラ】

大佐

「雷電、監視カメラがあるぞ。発見されないように気をつけろ」

大佐

「監視カメラの視界に入らないようにするんだ。カメラの真下は死角のは  ず。壁に張り付いて進めば大丈夫だろう」
【監視カメラ、避け方(首振り)】

大佐

「監視カメラが別の方向を向いているうちに走り抜けるのも良い。上手く  隙を突くんだ」
【監視カメラ、避け方(チャフ)】

大佐

「チャフを使えば、一定時間、電波妨害が可能だ。監視カメラもしばらく  の間、機能を停止するだろう」
【監視カメラ、避け方(破壊)】

大佐

「監視カメラは銃で撃って破壊することが可能だ」

大佐

「だがカメラからの映像が途絶えれば、いずれ敵が確認にやってくると思  われる。すぐにその場を離れた方がいいだろうな」
【ヘリポートの縁】

大佐

「雷電、そこから海面に落ちたらとても助からん。絶対に落ちるんじゃな  いぞ」
【ハリアー近く】

大佐

「雷電、そこにあるのがハリアー2だ」
※一回目のみ

ライデン

SEALSシールズのヘリを撃墜した?」

大佐

「そうだ」

大佐

「だが現在、君が所持している武器で破壊することはできないだろう。今  は放っておくしかないな」
■E脚 スネーク
【オルガデモ後、オルガについて】

スネーク

「雷電、あのオルガという女には気をつけろ」

スネーク

「オルガ・ゴルルコビッチ。元参謀本部情報総局GRUでスペツナズの隊長も務  めたセルゲイ・ゴルルコビッチ大佐の娘……」

スネーク

「彼女が『ビッグ・シェル』の中をうろついてるゴルルコビッチ大佐の私  兵部隊のリーダーだ」

スネーク

「父親の組織した部隊を彼の死後受け継ぎ、完全に掌握している」

スネーク

「彼女の父親、ゴルルコビッチ大佐は旧ソ連であらゆる軍人の目標として  尊敬を集めていた人物だったらしい」

ライデン

「そんな軍人がなぜ私兵部隊を?」

スネーク

「連邦の崩壊によって、たくさんの軍人が食い扶持を失った」

スネーク

「その中には、いきなり世間に放り出され、行く当てもなく途方にくれる  連中も多かったらしい」

スネーク

「大佐はそんな奴等の身柄を引き受けたんだ」

スネーク

「そして傭兵部隊を組織し、世界各地の紛争地帯を転戦した。ロシアの再  興を夢見ながらな」

スネーク

「シャドーモセス事件で大佐がリキッド・スネークの蜂起に部隊を合流さ  せようとしていたという話もあるが……」

スネーク

「それも祖国ロージナの再建を目論んでのことだったらしい」

スネーク

「リキッドの腹心だったオセロットとは旧ソ連時代からの仲らしいな」

スネーク

「オルガはそんな父親の持っていた軍人としての優れた資質を受け継ぎ、  それを伸ばしてきたようだ」

スネーク

「言わば戦場で生まれ育った女。見た目通り気も強い。デートに誘うには  覚悟がいるだろうな」

ライデン

「何か、会ったことがあるような口振りだな」

スネーク

「いいや。そんなことはない。とにかくあの女には気をつけろ。いいな」
■D脚(ピーター遭遇後) 大佐
【D脚第一沈殿池シェル2扉前】
(1)

大佐

「その扉の向こうがシェル2への連絡橋だ。だがカード3がなければ開け  ることはできない」
(2)

大佐

「今はシェル1のC4を処理することに専念するんだ。シェル2の方はあ  の男に任せておくしかないな……」
【メンテナンス用ハッチ近く】

大佐

「雷電、君の足下にあるのはパイプや計器をメンテナンスするための  ハッチだ」

大佐

「ハッチに向かってアクションボタンを押せば開けることができる。中を  確認してみろ。何かが入っているかも知れん」
■爆弾解体直前~ 大佐
【ピーターがH脚に向かった】

大佐

「雷電、H脚のセンサーに反応しないC4はスティルマンに任せるしかな  い」

大佐

「君はシェル1のC4を処理することに集中しろ。まだどこかに残ってい  るはずだ」
【爆弾1個解体後、プリスキンはやはり怪しい】

大佐

「雷電、プリスキンの方はどうなんだ?」

ライデン

「順調のようだが……」

大佐

「スティルマンも言っていた通り、あの男は怪しい。気を許すんじゃない  ぞ。いいな」
【センサーB取未入手】

大佐

「雷電、スティルマンの言っていた無臭のC4を探知できるセンサーを取  りに行くんだ」

大佐

「C脚食堂の厨房に向かえ。スティルマンが隠れていた部屋だ。センサー  はそこにあると聞いただろう」
【センサーB持ってる】

大佐

「雷電、気を抜くな。まだ『匂いのしない』C4が残っている」

大佐

「仕掛けられているのはおそらくA脚底部だろう。A脚底部に向かってく  れ」
【センサーB入手後】
※A脚以外にいる場合

大佐

「雷電、A脚底部に急ぐんだ。敵と交戦しては時間のロスになる。敵に発  見されるな!」
※A脚にいる場合

大佐

「雷電、急いでくれ。屋上の昇降機を使ってA脚底部に下りるんだ」
【死んだピーターについて】

ライデン

「大佐、スティルマンが死んだ」

大佐

「わかっている。しっかりしろ、雷電」

ライデン

「もうダメだ。俺にはできない」

ローズ

「ジャック、いい? 落ち着いて」

ライデン

「スティルマンが死んだ。爆弾の専門家はもういない」

ローズ

「あなたは大丈夫。私が死なせない」

ライデン

「ローズ?」

ローズ

「さあ、センサーBを装備して?」

ライデン

「ああ……」

ローズ

「反応がないかどうか調べて。ジャック、何としても、この危機を脱する  のよ」

ライデン

「わかった……」
【爆発の余波について】

ライデン

「大佐、爆発の影響はどの程度なんだ?」

大佐

「現在細かいところを調査している」

ライデン

「プリスキンは?」

大佐

「わからん……」

ライデン

「大丈夫だろうか……?」

大佐

「雷電、あの男を気遣うような暇があるなら爆弾を処理するんだ。いい  な」
【無臭爆弾イベント、A脚底部】

大佐

「雷電、君がいるA脚底部のどこかにC4が仕掛けられている。  センサーBを装備して探すんだ」
※昇降機ホール

ライデン

「ここにはないようだ」
※連結通路

ライデン

「ここにもないようだ」
【海底ドック爆弾近く】

ライデン

「大佐、センサーが反応している」

大佐

「君の近くに仕掛けられているはずだ。早く探し出せ。時間がないぞ」
【無臭C4ズバリヒント】

大佐

「雷電、潜水艇の下部を見てみろ。C4が仕掛けられているぞ。早く冷却  処理するんだ」
■爆弾解体直前~ スネーク
【H脚底部の無臭C4の話】

スネーク

「雷電、さっきも言った通りH脚の底部にレーダーに反応しないC4が大  量に仕掛けてあった」

スネーク

「おやじさんの言う通り、シェル1にも同じ物が仕掛けてあるだろ  う……。気をつけろよ」
【ピーターが歩ける】

スネーク

「さっき親父さんから連絡が入った。無事シェル2に着いたらしい。どう  やら走れるというのは本当らしいな」

ライデン

「プリスキン……」

スネーク

「親父さんの面倒はちゃんとみる。心配するな」
【センサーB取りに行け】

スネーク

「雷電、無臭のC4を探知できるセンサーを取りに行くんだ」

スネーク

「C脚の親父さんがいた部屋に置いてあるはずだ」
【A脚底部に行け】

スネーク

「雷電、無臭のC4はA脚底部らしい。A脚底部に急げ!」
■爆弾解体直前~ ピーター
【最後の一つを解体せよ】無線デモ

ライデン

「スティルマン、今どこだ?」

ピーター

「こっちはまだH脚に到着していない」

ライデン

「ひとりで大丈夫か?」

ピーター

「これでも、昔は警官だった。敵もプリスキンがあらかじめ始末してくれ  ている」

ピーター

「ただし、走れると言っても、5年ぶりだ。足が上手く運ばない」
※二回目以降

ピーター

「あんたがシェル1のC4を処理し終わる頃までにはH脚に着くだろう。  そっちの方は頼んだぞ」
【センサーB取りにいけ】

ピーター

「雷電、無臭のC4も探知できるセンサーを用意しておいた」

ピーター

「C脚の厨房。私が隠れていた貯蔵庫に置いてある。取りに行ってくれ」
※センサーB持っている場合

ピーター

「無臭のC4がシェル1にも仕掛けられているとすればA脚底部だ。  雷電、A脚底部に向かってくれ」
【無臭C4調査中】

ライデン

「スティルマン、そっちの方はどうだ?」

ピーター

「今調べている。単なる匂いのしない爆弾とも思えんのだ。それ以外にも  何かが仕掛けられているはず……」

ライデン

「一体何が?」

ピーター

「まだわからん。もう少し時間をくれ……」
【A脚に行け】

ピーター

「カウントダウンが始まっている。いいか、時間が全てだ。最短コースで  A脚底部に急いでくれ」
※一回目のみ

ライデン

「爆弾は同じ方法で冷却すればいいのか?」

ピーター

「いや、まだわからん。こっちがまず試してみる。とにかくA脚底部に急  ぐんだ」
■無臭爆弾解体後 大佐
【昇降機上がれ】

大佐

「雷電、爆弾は全て処理された。大統領救出任務に戻ってくれ。まず昇降  機を使ってA脚上部に上がるんだ」
【フォーチュンについて】
※フォーチュンについて聞いていない場合

ライデン

「大佐……あの女はいったい……」

大佐

「あれはフォーチュン。デッドセルのリーダーだ」

ローズ

「ちょっと待ってて。調べてみるから」
【フォーチュン詳細】
※フォーチュンについて聞いていない場合

大佐

「ローズ君がフォーチュンについて調べてくれた」

ローズ

「ジャック、フォーチュンについてのデータよ」

ローズ

「通称、フォーチュン。デッドセルのリーダー。本名、  ヘレナ・ドルフ・ジャクソン」

ローズ

「父親は二年前、演習中に事故死した海兵隊司令官スコット・ドルフ」

ローズ

「夫はデッドセルの元リーダー、ジャクソン大佐……。彼は獄死……とあ  るわ」

ローズ

「夫の死の直後、彼女は軍に入隊してる」

ローズ

「戦闘経験は全くなかった彼女だけどすぐにある特質を見出されてデッド  セルに編入された」

ライデン

「特質?」

ローズ

「運が良かったのよ。奇跡みたいな強運。彼女が行くところ、弾はよけ作  戦は必ず成功する……」

ライデン

「そんな馬鹿な」

ローズ

「私もそう思う。でも彼女が負傷したという記録は一切ない。かすり傷  一つ負っていないの」

ローズ

「ジャック、気をつけて……」
【フォーチュン戦、倒せない】
※一回目のみ

ライデン

「あの女は魔女か!! なぜ弾が当たらない!?」

大佐

「わからん。だが彼女に攻撃が無効なのは確かだ」

ライデン

「何か方法はないのか?」

大佐

「逃げるしかないな」

ライデン

「昇降機は上がったままだ。退路も断たれている……」

大佐

「昇降機が降りて来るまで耐えるんだ。こちらの攻撃が当たらない以上、  逃げるしかない。遮蔽物を利用しろ」
【レールガン設定】

大佐

「雷電、ローズ君がフォーチュンの武器について調べてくれた」

ローズ

「彼女の持ってる大きなライフルは個人用のレールガンみたい」

ライデン

「レールガンだって?」

ローズ

「そう。磁力で弾を射出する電磁砲。可動導体としてプラズマ電気子を使  用することで加速性能を上げている」

ローズ

「その砲弾の運動エネルギーは約10MJメガジュール。ちなみに140mm滑腔砲弾  のそれが約20MJメガジュール……」

ライデン

「そんな物が実用化されているとは……」

ローズ

「実用化はされていないわ。あれはあくまで試作品」

ライデン

「あれのどこが試作品なんだ!」

ローズ

「レール材のプラズマ化やレール間放電などの問題が解決されてないらし  いの」

ローズ

「暴発の危険性が高すぎて兵器としての実用性はないっていう評価が  残ってるわ」

ライデン

「だが奴のは暴発なんか……」

ローズ

「……きっと……運がいいからじゃないかしら?」

ライデン

「そんな……」

ローズ

「どちらにせよ彼女にしか扱えない武器というのは間違いないみたい」

ライデン

「始末におえない武器だってこともな」

ローズ

「気をつけて、ジャック!」
【コンテナに隠れろ】

大佐

「フォーチュンの持っているレールガンは強力だ。直撃したらひとたまり  もないぞ。体をさらすな。遮蔽物に隠れるんだ」
【接近不能】

大佐

「奴に接近戦を挑もうなどとは考えるな。距離をとって攻撃をかわすん  だ。昇降機が下りて来るまで耐えろ!」
【戻れません!】

大佐

「駄目だ、雷電。その扉はもう開かない。瓦礫で完全にふさがれている」

大佐

「逃げ道はないぞ。何とか耐えるんだ」
【E脚爆弾カウント開始後、とにかく逃げろ】
※一回目のみ

ライデン

「大佐、ファットマンの爆弾は?」

大佐

「カウントダウン続行中だ」

ライデン

「こっちもどうしようもないぞ」

ローズ

「ジャック、昇降機が動き出したわ。もうすぐ下に着くと思う。なんとか  耐えて!」

大佐

「雷電、昇降機はもうすぐ下りてくるはずだ。それまで持ちこたえてく  れ」
【フォーチュン遭遇後、ハリアーについて】

ライデン

「大佐、テロリストはハリアーを持っているのか?」

大佐

「ああ。海兵隊向けのAV8Bハリアー2だ」

大佐

「25mm機関砲、空対空ミサイル・アムラーム、対地攻撃用ロケット  弾等を装備した垂直離着陸攻撃機」

大佐

SEALSシールズのヘリで対抗できる相手ではない」

ライデン

「生身ならなおさらだろうな。大佐、奴等はどこからそんなものを?」

大佐

「わからん」

ライデン

「奴等は本当にただのテロリストなのか?」

大佐

「落ち着け、雷電。今は任務を遂行することだけを考えろ。いいな」
【フォーチュン戦後、ヘリポートに行け】

大佐

「時間がないぞ、雷電。E脚屋上のヘリポートへ急ぐんだ」
【武器をそろえておけ】F脚

大佐

「雷電、ファットマンとの戦闘が予測される。装備に自信がないのなら今  のうちに整えておけ。急いでな」
【ファットマン戦前、ヘリポート】

大佐

「雷電、ヘリポートのどこかにC4が仕掛けられているはずだ。早く探し  だせ! 爆発したら終わりだぞ」
■ファットマン戦 大佐
【ファットマン戦、爆弾処理せよ】

大佐

「ファットマンはC4を仕掛けてからスイッチを押して時限装置を起動さ  せる」

大佐

「時限装置が起動するとカウントダウンが始まる。ゼロになると爆発する  ぞ。そうなったら終わりだ」
※二回目以降

大佐

「奴が時限装置のスイッチを押したら、カウントがゼロになる前にスプ  レーで奴の仕掛けたC4を冷却処理するんだ」
【爆発するまでの時間】

大佐

「あとどれくらいでC4が爆発するかはカウントダウンを見ればわかる」

大佐

「カウントがゼロになればC4が爆発して終わりだ。その前に爆弾を処理  するんだ」
【頭しかダメージがない】

大佐

「雷電、見ての通りファットマンはボムブラストスーツを着込んでいる」
※一回目のみ

ローズ

「ボムブラストスーツ?」

ライデン

「爆弾処理用の防護服のことだ。銃弾も簡単には通らない」

大佐

「スーツ部分は撃っても効果が薄いぞ。主観攻撃で頭を狙うんだ」
※難易度高い場合

大佐

「スーツ部分に銃弾は効果が無いぞ。主観攻撃で頭を狙うんだ」
【ボムブラストスーツうんちく】

大佐

「ファットマンが着ているのはボムブラストスーツ」

大佐

「爆弾処理の際に着用し、着用者を爆風、熱、破片から守る物だ。基本的  に防弾衣と同じ特殊繊維でできている」

大佐

「首と体の前面はラミネート・バリスティック・インサート防弾板で防護されて  いる」

大佐

「背面にも、爆風で吹き飛ばされた場合、脊髄への衝撃を和らげるための  プロテクターが装備されている」

大佐

「体への攻撃は効果が薄いだろう」

大佐

「一見動きにくそうに見えるだろうが爆弾処理に支障をきたさないよう、  非常にフレキシブルに作られている」

大佐

「鞍馬や平行棒のような器械体操までこなせるそうだ」

大佐

「問題としては通気性が悪く、長時間着ていると着用者が熱中症を起こす  という可能性がある」

大佐

「だがそのスーツには宇宙服と同様に冷却水をチューブに流す冷却システ  ムが備えられている」

大佐

「奴が熱中症で倒れることはないだろうな」

大佐

「しかしそのコンフィギュレーションならスーツの総重量は50キロを  超える」

大佐

「衝撃を加えればバランスを崩して転ぶこともあるだろう」

大佐

「スーツの部分を銃で撃っても効果は薄いぞ。むき出しの頭部を狙うん  だ。奴が転んでから起き上がる時が好機チャンスだ」
【グロックうんちく】

大佐

「ファットマンが持っているのはグロック18。グロック17をフル  オート化したマシンピストルだ」

大佐

「毎秒20発の9mm弾を発射する。弾幕を張られると厄介だぞ」

ライデン

「だが元々マシンピストルは要人警護部隊で使われる物だろう? テロリ  ストの足を止めるために?」

大佐

「そうだ。携帯可能な大火力としてな」

ライデン

「そんな物を、しかも片手で扱うなんて?」

大佐

「奴はデッドセルだぞ」

ライデン

「……」

大佐

「それにあんな物を着て動き回れるんだ。筋力には自信があるんだろう」

大佐

「正面から撃ち合うような真似はするな。リロードの隙を突いて攻撃する  んだ」
【転んだ後は頭狙いやすい(転倒中に)】

大佐

「奴が転んでから起き上がるまでの間に大きな隙がある。その隙を突いて  奴の頭部に弾を撃ち込むんだ」
【連続攻撃で転ぶ】

大佐

「ボムブラストスーツを着ていても、銃弾を撃ち込まれた衝撃まで無効に  できる訳ではない」

大佐

「連続で銃撃を浴びせれば奴はバランスを崩すはずだ。必ず隙ができる。  そこを狙うんだ」
【クレイモアも有効】

大佐

「ファットマンの進路を予測してクレイモア地雷を仕掛けるのも有効なは  ずだ」
【エルード時注意】

大佐

「雷電、エルード中は完全に無防備だ。そこから叩き落とされたら、とて  も助からないぞ。気をつけろ」
【銃で攻撃】

大佐

「ファットマンの武器は爆弾だけではない。奴はマシンピストルも所持し  ている」

大佐

「不用意に体をさらせば撃たれるぞ。注意しろ」
【ファットマン死後爆弾残り】

大佐

「雷電、ファットマンは倒れたが油断するな。まだ奴の仕掛けた爆弾が  残っている。爆弾を全て処理するんだ」
【ファットマン最後の爆弾】
(1)

ライデン

「大佐、爆弾はどこにある?」

大佐

「わからん、とにかく探すしかない」

ローズ

「急いで、ジャック!」
(2)

大佐

「爆弾は必ずヘリポートのどこかにあるはずだ。なんとかして探し出すん  だ」
【最終爆弾ヒント1】

大佐

「雷電、爆弾は見つかったか?」

ライデン

「いや、まだだ……」

ローズ

「急いで、ジャック! 時間がないわ!」

大佐

「凝った場所に仕掛ける時間があったとは思えん。おそらく奴の近くだ。  よく探してみるんだ」
【最終爆弾ズバリヒント】

大佐

「雷電、爆弾は?」

ライデン

「まだだ……」

大佐

「一体どこに……もう時間がないぞ」

ローズ

「ファットマンの体の下は?」

ライデン

「何だって? そんな訳ないだろ」

ローズ

「わからないじゃない」

ライデン

「根拠は?」

ローズ

「ないけど」

ライデン

「……ふぅ……ローズ……。素人は黙っててくれ。こっちは命がかかって  るんだ」

ローズ

「……」

大佐

「雷電、そう言わずにとりあえず調べてみたらどうだ」
Section 5
ファットマン戦後~ハリアー2戦
【ファットマン爆弾解体終了1無線デモ1】
(大佐強制CALL)
ファットマンの仕掛けた最後の爆弾は、ファットマンの体の下にあった。それを見つけたライデンは爆弾をスプレーで凍結。爆弾解体を終えたライデンに大佐から無線連絡が入る。

大佐

「雷電、良くやった。爆弾は全て除去できたようだな。これで奴等の脅し  は1つ無効になった。あとは……」

ライデン

「(割ってはいる)大佐、ファットマンは要求のことを知らなかったよう  だが……?」

大佐

「(平然と嘘をつく)知らされていなかっただけではないのか? 彼は他  のテロリスト達とは違う目的で動いていたようだ」

ライデン

「しかし……(納得いかない)」

大佐

「雷電、まだ大統領をはじめ、多くの人質がいる。彼等の命がいまだ危険  にさらされているのを忘れるな」

ライデン

「……(まだ納得いかないが)次の指示は?」

大佐

「大統領を救出するんだ」

ライデン

「手がかりがない……」

大佐

「中央棟はまだ調べていないだろう? そちらを……」
他からのCALL音がなる。

ライデン

「待ってくれ、CALLが入った。つないでいいか?」

大佐

「いや、待て! こちらの存在を知られてはまずい。切るぞ」
大佐、無線機を切る。
プリスキンから無線連絡!

プリスキン

「若いの、大丈夫か?」

ライデン

「プリスキン!? 無事だったのか?」

プリスキン

「なんとかな……しばらく気を失っていたらしい」

ライデン

「よく生きてたな」

プリスキン

「仲間に助けられた」

ライデン

「仲間?」
話をまたしても反らすスネーク。

プリスキン

「爆弾はどうなった?」

ライデン

「ああ、解除した。ファットマンも含め、全て」

プリスキン

「そいつは良いニュースだ」

ライデン

「シェル2の様子は?」

プリスキン

「こっちはひどい有様だ。爆発したH脚は目茶苦茶だ」

ライデン

「有毒物質の発生は?」

プリスキン

「何?」

ライデン

「『ビッグ・シェル』が爆発・炎上すると大量の有毒物質が……」

プリスキン

「そんな話は聞いていないが?」(大佐は状況をシャドーモセスに似せる  ために嘘をついている)

ライデン

「え?」

プリスキン

「まあその心配はない様だ。だが爆発の衝撃で、中央棟が浸水している。  長くは持たないだろうな……」

ライデン

「……(納得行かない)大統領や人質は?」

プリスキン

「いや、シェル2にはいなかった。おそらく、シェル1だろう」

ライデン

「早く人質を退避させなければ」

プリスキン

「ここからマンハッタンまで泳ぎ切れる距離じゃない」

ライデン

「救命ボートみたいな物は?」

プリスキン

「いや、装備されていないようだ。考えられないことだがな」

ライデン

「ヘリで脱出しかない?」

プリスキン

「そうだ。しかも人数制限付き。情報によれば人質は30人ほどいるそう  だ」

ライデン

「1回では無理だな」

プリスキン

「往復するしかない」

ライデン

「ヘリの操縦はできるのか?」

プリスキン

「いや、しかし、メカオタクの仲間を連れてきている。信用できる奴だ。  あとで紹介する」

ライデン

「プリスキン、今ヘリポートだが、敵のハリアーが見えない。出払ってい  るようだ」

プリスキン

「今のうちだな。ハリアーに狙われたら終わりだ……」

ライデン

「大統領は?」

プリスキン

「わからない。そっちは任せる」

ライデン

「救出は大統領が優先だぞ。それが俺達の任務だ」

プリスキン

「お前の、だろう? 勘違いするな」

ライデン

「何?」

プリスキン

「じゃあな」
【忍者登場1ポリゴンデモ1】
(MC)E脚屋上ヘリポート
爆弾解体を終えたライデンは、大統領救出に向かうためにヘリポートを後にする。
ライデンがヘリポートの階段を降りようとすると、新型忍者が側転して登場する。動きは明らかにオルガのもの。オルガとの遭遇を思い出せるようなイメージ。忍者のシルエットは前作のサイボーグ忍者(前作の登場イメージに近い/S3計画の一貫)。旧ユーザーには前作の忍者と思わせる。よく見ると、ディテールが異なり、新型である事がわかる。体格は女性型ではなく中性風。強化骨格ではなく、着ぐるみなので、身体の線は前作のようにシャープではない。

忍者(オルガ)

「試験は合格、というところか」(ファットマンを使った『愛国者達』に よる雷電の性能試験のこと。伏線)
ライデン、突然の闖入者に対して、銃口を向ける。忍者が現れると「能勢電」のSE(前作)がかすかに聞こえる。

ライデン

「誰だっ!」
忍者は刀ブレードを抜いて、ライデンの目前に出して構える。攻撃の構えではなく、守りのジェスチャー(敵ではないとの意志)に見える。

忍者

「名前などない……おまえと同じだ」
頭部を包囲するセンサーアイ等、前作忍者の面影はある。スリムなボディではなく、かぶり物っぽいシルエット。
一瞬、シールド部分が透明化して顔(オルガ)が見える。誰であるかはわからないが、中に人が入っている事がわかる。

ライデン

「(声からはっと気づく)おまえが(無線をくれた)ミスターX?」

忍者(オルガ)

「ふむ、そう思いたければそれでもいい。ここでは目に付く」
忍者、全くライデンを警戒していない。警戒を緩めるライデン。

忍者(オルガ)

「ついて来い!」
刀をしまい、早々に歩き出す忍者。階段へは降りない。降りる前にFO。
【忍者登場2ポリゴンデモ2】
(MC)E脚1F
E脚の1F(東側の見張り通路)に場所を移す。ノード端末のある前あたり。手すりの向こうに海が広がっている。外からは見えにくい場所。ライデン、銃を手にしたまま。銃口は向けてはいない。忍者は刀をしまっている。
忍者、手すりに手を置いて海面側を観る。ライデンには背中を向ける。

ライデン

「お前もFOXHOUNDなのか?」
忍者、くるりと向き直る。

忍者

「敵でも味方でもない」

忍者(オルガ)

「俺は『らりるれろ』の使者……」
『愛国者達』の部分がノイズが走って聞こえない。デジタル上で監視されている為に、愛国者達というワードは検閲にひっかかる。
忍者、自分の首筋を軽くたたいて、無線機(体内通信)の事を告げる。CALL音がなる。
【忍者登場3無線デモ1】
(忍者体内)
無線機デモ。忍者のウィンドウにはノイズ。

忍者(オルガ)

「こちらの方が都合が良い」

ライデン

「……都合?」

忍者(オルガ)

「人に聞かれる心配がない」

ライデン

「ああ……なぜ俺に接触を?」

忍者(オルガ)

「情報供給も含め、おまえをサポートするように言われている」

ライデン

「誰に?」

忍者(オルガ)

「……」

ライデン

「なぜ正体を明かさない?」

忍者(オルガ)

「お前が知る必要はない」

ライデン

「必要あるかどうかは俺が決める」

忍者(オルガ)

「お前に判断する資格は与えられていない」

ライデン

「……」

忍者(オルガ)

「代わりに知る必要があることを教えてやろう」

忍者(オルガ)

「大統領の居場所だ」

ライデン

「何?」

忍者(オルガ)

「正確には大統領の居場所を知っている人間……」

ライデン

「誰だ?」

忍者(オルガ)

「エイムズというシークレット・サービス【注1】だ。今は人質と共に捕  らえられている」

ライデン

「シークレット・サービス?」

忍者(オルガ)

「そうだ。エイムズはシークレット・サービスの中でも特別な地位にあ  る。大統領の物と同じ要人用ナノマシンが注入されていて、近くにいれ  ば相互に体内通信が可能だ」

ライデン

「……なぜ俺にそんなことを教える?」

忍者(オルガ)

「同じ言葉を何度言わせる気だ?」

ライデン

「……俺がお前を信じなければならない理由もないと思うが?」

忍者(オルガ)

「無論だ。しかしお前は信じざるを得ない。そうだろう?」

ライデン

「……」

忍者(オルガ)

「他に手がかりがあるのか?」

ライデン

「……人質はどこにいる?」

忍者(オルガ)

「ふふん(エイムズを探す気になったようだな、という含み笑い)」
【忍者登場4ポリゴンデモ3】
(NM人質部屋)
状況説明(ヒント)デモ。
中央棟B1の内部が俯瞰で映る。カメラ、よらずに人質達を捉える。
どの人質(男も女)もブラックスーツを着ている。目隠しされている為に表情は見えない。環境保護団体らしく、非常に画一化された容姿と服装。
人質の間をロシア兵(防弾チョッキ)が警戒している。兵士の服装はライデンの受け取るものと同じ。

忍者(オルガ)

「人質は全てシェル1の中央棟……B1の集会場ホールに集められている。エイ  ムズもそこだ」

ライデン

「その男の特徴は?」

忍者(オルガ)

「男とは限らない。女かも知れない。俺も会ったことはない」

ライデン

「それでどうやって探せと言うんだ?」

忍者(オルガ)

「聞こえるはずだ」

ライデン

「聞こえる?」

忍者(オルガ)

「エイムズは心臓にペースメイカーを埋め込んでいる。鼓動音にペースメ  イカーの音が混じるはずだ」

ライデン

「ひとりひとりの胸に耳を当てろと?」

忍者(オルガ)

「いや、それでは聞こえない。見張りにも見つかるだろう」

ライデン

「……どうしろと言うんだ?」

忍者(オルガ)

「指向性マイクを使え」

忍者(オルガ)

「中央棟のどこかにあるはずだ」
【忍者登場5ポリゴンデモ4】
(MC+KF)E脚1F

忍者(オルガ)

「これを使え!」
忍者、カード2をライデンに渡す。主観画面のままライデンの手が伸びてカード2を取る。ライデン、カード2を受け取る。

忍者(オルガ)

「セキュリティ・カードだ。セキュリティ・レベル2の扉が開く。中央棟  にも入れる」
声質が変化して前作に登場したダーパ局長になる。

忍者(ダーパ)

「このカードはPANパンという人体通電技術を使っている」

忍者(オルガ)

「それと注意しろ。シェル1中央棟は『ビッグ・シェル』の中で最も警戒  が重要だ。その格好では近づけない」
ライデンのスカルスーツを見る忍者。ライデンも自分のスカルスーツを改めて見る。

忍者(オルガ)

「これを着るんだ」
忍者、ロシア兵の迷彩服(ベスト付き)をライデンに投げつける。服を受け取るライデン。通常兵の迷彩はタイガー・ストライプのアーバン迷彩。

ライデン

「テロリストの服装?」
【忍者登場6ポリゴンデモ5】
中央棟1Fエレベーターホール
状況説明(ヒント)デモ。
中央棟1Fのエレベーターホール。カメラが動いている。

忍者(オルガ)

「エレベーターに乗る際には、カメラによるチェックがある。これを着て  いないとまず通れない」

ライデン

「変装しろと?」

忍者(オルガ)

「中央棟と外周部に詰めている兵士は兵装を区別している。その格好で騙  せるエリアは限定される」
中央棟はタンカー編の茶系迷彩。プラント外周はアーバン迷彩。

忍者(オルガ)

「さらに、服装だけでは奴らの目を誤魔化せない」

ライデン

「武器の事か?」

忍者(オルガ)

「AKが必要だ」

ライデン

「奴らはAN94を持っていたが?」
通常兵士と中央棟の兵士の銃の違いを見せる。

忍者(オルガ)

「中央棟に配備されている兵士は、AKを装備している」

ライデン

「AK74―Uを手にしていないと、正体がバレるということか……」

忍者(オルガ)

武器AKの方は自分で調達しろ」

忍者(オルガ)

「それと……」

ライデン

「まだあるのか?」

忍者(オルガ)

集会場ホールに入るには網膜パターンのチェックがある」
【忍者登場7ポリゴンデモ6】
(KF網膜チェック)中央棟B1
中央棟B1の網膜セキュリティ。兵士が目を当てて扉を開けている。

ライデン

「バイオメトリックス……」

忍者(オルガ)

「そうだ、こっちは真似する事はできん。実際の兵士でなければ認識しな  い」
【忍者登場8無線デモ2】
(忍者体内)

忍者(オルガ)

「急いだ方がいいぞ。奴等には核がある」

ライデン

「核!? 奴等、核兵器を持ち込んでいるのか!?」

忍者(オルガ)

「お前はおかしいと思わなかったのか? 大統領を人質にとっているとは  いえ、なぜ奴等はここにとどまっているのか? 逃げ場のないこの孤島  に……脱出手段も用意せず」

ライデン

「例え奴等が核兵器を持ち込んだとしても、核弾頭には安全装置が組み込  まれているはずだ。起爆コード入力式の……」

忍者(オルガ)

「それも奴等は手に入れている」
【忍者登場9ムービーデモ1】
(ブラックケース)回想
切られた手錠の場面。

忍者(オルガ)

「お前も見たはずだ。海軍大佐の切られた手錠。その先につながっていた  のが起爆コードの入力装置、ブラックケースだった」
BC連絡橋でブラックケースと大統領をかついで走るヴァンプの図。

忍者(オルガ)

「それは既に奴等の手中にある」
【忍者登場10無線デモ3】
(忍者体内)

ライデン

「なぜここにブラックケースを持ち込んだんだ? ただの除染プラント  に……」

忍者(オルガ)

「答えは簡単だ。『ビッグ・シェル』は除染プラントなどではないからだ  よ」

ライデン

「何!?」

忍者(オルガ)

「核も奴等が持ち込んだのではない。初めからここにある物だ。そう、全  ては偽装……」

ライデン

「偽装!? いったい何の?」

忍者(オルガ)

「ここには……メタルギアがある……」
【忍者登場11ポリゴンデモ7】
メタルギアRAYの映像
RAYの映像。タンカー編のRAYをグルグル回すデモ。ムービーでもいい。ここでは有人型のRAY。まだ量産型は出さない。

ライデン

「(驚き)メタルギアが!?」

忍者(オルガ)

「そう、あのシャドーモセス事件で公になった、核搭載二足歩行戦車……  その改良型がここで開発されている」

ライデン

「どういうことだ?」

忍者(オルガ)

「ふふん(嘲笑)」

忍者(オルガ)

「後はエイムズに聞くんだな」
【忍者登場12ポリゴンデモ8】
E脚1F
再びE脚1F。
忍者、最後に携帯電話を渡す。

ライデン

「これは?」

忍者(オルガ)

「持っていて損はない」

忍者(オルガ)

「コントローラの振動をオンにしておけよ」
ライデン、携帯電話(旧式/現行のモノ)を見つめる。

ライデン

「おい、携帯なんて何に使う?」
と、顔を上げると、既に忍者はいなくなっている。辺りを見渡すライデン。やはり忍者はいない。
ライデン、跪いて無線連絡。
【忍者登場13無線デモ4】
(大佐強制SEND)

ライデン

「大佐、今の男は何者だ?」

大佐

「我々の仲間ではない」
前作のナオミのセリフと音声がだぶる。

大佐

「違う……うちにあんな隊員はいない」

ライデン

「(不信)この『ビッグ・シェル』に新型メタルギアがあると言っていた  が?」

大佐

「(しらばっくれる)初耳だ……」

ライデン

「大佐、俺に何を隠している?」

大佐

「いや。隠し事などしていない。全て話している」

ライデン

「……それは大佐の知っている全てか? それとも俺に話して良いと許可  されたことの全てか?」

大佐

「馬鹿なことを言うな、雷電!」

ライデン

「……」

大佐

「メタルギアについてはこちらでも調べてみる。君はエイムズに接触して  くれ」

ライデン

「あの男の言うことを信じろと?」

大佐

「他に大統領につながる手がかりがない以上、今は他に方法がない。メタ  ルギアのことも含めて情報を得るんだ」

ライデン

「それが指令か?」

大佐

「そうだ。敵兵士に変装してシェル1中央棟に潜入しろ」

ライデン

「……了解」
【スネークの遺体1無線デモ1】
(ローズ強制CALL)
エイムズと接触するため中央棟に潜入したライデンのもとに、ローズから無線連絡がある。

ローズ

「ジャック、ちょっといい?」

ライデン

「ローズ?」

ローズ

「頼まれていたスネークの遺体の調査だけど……」

ライデン

「どうだった?」

ローズ

「スネークの墓を見つけた」

ライデン

「それで遺体は?」

ローズ

「スネークの墓を掘り起こして、DNA鑑定をしたわ」

ライデン

「結果は?」

ローズ

「右腕が欠損していたものの、ソリッド・スネークに間違いなかった。  彼はすでに死んでいる」
スネークに好意を感じていたライデン、やや落胆する。

ライデン

「ううん……となると、今回のテロリストは?」

ローズ

「スネークを語る偽物」

ライデン

「そうか……(がっかり)」

ローズ

「どうしたの、がっかりしたようだけど」

ライデン

「いや、伝説の男に会えるかもしれないと、どこかで期待していた」

ローズ

「そうね。でも彼は今回の主犯ではない」

大佐

「雷電、大統領の手がかりを追うんだ」

大佐

「テロリストに化けて、中央棟に潜入しろ。エイムズを探すんだ」
【網膜チェック1シナリオデモ1】
シェル1中央棟B1エレベータホール
エイムズと接触するため、ライデンは敵兵士に変装し、シェル1中央棟B1に潜入する。
ライデン、エレベータから警戒しながら廊下へ出る。と、前方に敵兵の気配を察知する。エレベータ内に再び半身を隠すライデン。ゴルルコビッチ兵(攻撃ベストなし)が集会場の扉の前に立って、壁に設置されているバイオメトリックのモニター(カメラ)に顔(片目)を近づけている。センサーが兵士の網膜を走査し、データと照合すると、合成の音声アナウンスが聞こえる。

アナウンス

「網膜パターンを照合しました。どうぞ、お入りください」
音声が再生終了すると、扉のロックが解除され、扉が開く(スライド・ドア)。兵士は扉をくぐって、中に消えていく。
※雷電が自分で覗いた場合。

アナウンス

「網膜パターンが一致しません」
※死んでいる敵兵士をバイオメトリックに引きずっていった場合のNG音声。

アナウンス

「網膜パターンが認識できません」
※敵兵が気絶もしくは眠っている。

アナウンス

「網膜パターンが認識できません。目を開けてください」
【人質部屋潜入1ポリゴンデモ1】
(MC)シェル1B1集会場
エイムズと接触するため、敵兵士に変装したライデンは、人質の捕らわれたシェル1中央棟B1に位置する集会場に潜入する。
ゴルルコビッチ兵の服装を着たライデン。集会場に入る。スカルキャップから覗くライデンの青い眼。階下を観ると階下に人質達が捕まっている様が見える。集会場の広さと地形、人質の数や様子を見せる。ただし、何処にエイムズがいるかはわからないようにする。
【エイムズ発見1ポリゴンデモ1】
(MC)シェル1B1集会場
ライデンは敵兵士に変装したまま、人質が集められた集会場の中でエイムズを探す。
ライデン、「指向性マイク」をある男の胸に当てる。ペースメイカーから出る「キーン」という音が聞こえる。男を確認し、マイクをしまって、AKに持ち変える。

ライデン

「あんたがエイムズだな?」
エイムズは相手の正体がわからず、首を傾げる。耳は聞こえている。あたりを警戒して、声を抑えるライデン。

ライデン

「そのままで聞くんだ」
顔を男の耳元に近づける。

ライデン

「俺は敵じゃない、テロリストに化けて潜入している」
男、半信半疑(警戒している)。

ライデン

「いいか、テープを外す、騒ぐな」
男は軽く頷く。ライデンガムテープを剥がす。男は呼吸を貪るように大きく、息をする。

「誰から私のことを?」

ライデン

「忍者の格好をした……ミスターXと名乗る」

「なるほど(罠ではないようだ)」
合い言葉である「ミスターX」を聞いて安心する。

「これを外してくれ……」
ライデン、目隠しをはずす。男、まぶしそうにライデンを見つめる。

「私はリチャード・エイムズ」

ライデン

「シークレット・サービスだな?」

エイムズ

「いや、『らりるれろ』に派遣された。君と同じだよ……」
『愛国者達』という言葉を話せないので、呂律が回らない。

ライデン

「なに?(当惑)」
場面は変わって、集会場の北にあるスタジオ内で二人の会話を見つめるオセロット。まだ部屋にはソリダスやオルガは入ってきてはいない。監視カメラでオセロットは二人の会話を聞いている。
再びライデンとエイムズ。

エイムズ

「大統領の居場所を知りたいんだろう?」

エイムズ

「時間がない。手短に話す。その前に体内通信に変えよう?」

ライデン

「ナノマシン経由か」

エイムズ

「そうだ。声を出さずに会話できる。その方が安全だ」
集会場の北にあるスタジオ内。映像はそのままだが、音声が消える。ライデンとエイムズ、見つめ合ったまま口は動いていない。

オセロット

「ちっ!」
傍受できないので、舌打ちするオセロット。
【エイムズ発見2無線デモ1】
(エイムズ体内)
無線機画面にライデンとエイムズ。

エイムズ

「聞こえるか?」

ライデン

「大丈夫だ」
大統領はソリダスと結託して反『愛国者達』行動を起こした。が、裏切られて幽閉されている。エイムズは大統領に不審な動きを感じた『愛国者達』が送り込んだスパイ。

ライデン

「あんた、本当に大統領の居場所を?」

エイムズ

「ああ。シェル2中央棟の1Fに移されたらしい」

ライデン

「シェル2中央棟の1F……」

ライデン

「今もそこにいるのか?」

エイムズ

「いや、今は反応がない」
大統領は信号を妨害する壁に囲まれた部屋にいるから。

ライデン

「まさか、他の人質のように……(殺された)?」

エイムズ

「?」

ライデン

SEAL10シール・テンが突入した報復に人質が殺されただろう?」

エイムズ

「何のことだ?」

ライデン

「……?」(大佐が嘘を言っているという伏線)

エイムズ

「他の人質はともかく、奴等は大統領を殺さない」

ライデン

「なぜそう言い切れる?」

エイムズ

「ブラックケースだよ」

ライデン

「奴等が奪っていった、核兵器を解除するケースのことか?」

エイムズ

「そうだ。奴等はブラックケースを奪った。だがそれだけでは意味を成さ  ない」

エイムズ

「あのケースは最新ハイテク技術の粋を集めた物だ。合衆国大統領の生体  データを用いる暗号システムを採用している」

ライデン

「生体データ?」

エイムズ

「大統領体内のナノマシンからDNA情報、鼓動、脳波、血圧等を送信  し、それを鍵とするんだ。最新の超並列コンピュータを使っても破るこ  とは出来ない」

エイムズ

「入力は脳波・心拍数等が通常の状態でなければ無効になる。薬物や脅迫  で入力させることはできない。つまり大統領本人が、自分自身の意志で  直接入力しなければ入力は認められない仕組みになっている」

エイムズ

「その上、入力後も一定時間毎にID確認が義務づけられ、確認が得られ  ない場合、コード入力は取り消される」

ライデン

「だから奴等は大統領を殺さない……?」

エイムズ

「少なくとも核を撃つまでは、な」

ライデン

「……ここには本当に核が……新型メタルギアがあるのか?」

エイムズ

「無論だ。ブラックケースのシステムは核兵器の解除だけではなく、新型  メタルギア起動の鍵も兼ねている」

ライデン

「なぜ海上除染施設にメタルギアが?」

エイムズ

「?(『愛国者達』の仲間ならば当然知っているはずなので、不審に思  う)……何も聞かされていないのか?」

ライデン

「……」

エイムズ

「全て偽装だ。原油汚染も、その原因となったタンカーの沈没も。何もか  もな。この『ビッグ・シェル』は新型メタルギア開発を行うために建造  された。今回の視察も、その進捗を確かめるためのものだった……」

ライデン

「(疑惑が裏付けられた苛立ち)どういうことなんだ?」

エイムズ

「待て!」
【エイムズ発見3ポリゴンデモ2】
シェル1中央棟B1集会場
再び、集会場に場面は移る。
スタジオにソリダス(コートを着た人影)が入ってくるのが見える。
二人とも、体内通信中なので、口パクはしていない。

エイムズ

「見ろ、スネークのお出ましだぞ」
エイムズは視線でライデンにスタジオを示す。スモーク・ガラスなので、あまり見えない。

ライデン

「あいつが?」
スネークにも見えるシルエット。 ソリダスが来ると、オセロット、窓のブラインドを降ろす。中の様子が見えなくなる。

エイムズ

「そのマイクで盗聴してみろ」
【エイムズ発見4インタラクティブ主観デモ1】
シェル1中央棟B1集会場
ライデン、指向性マイクでソリダス達の会話を聞く。
自動で主観画面になる。手には指向性マイクが握られている。左右キー、上下キーで画面がパンする。マイクの方向でソリダス達の声のボリュームが変化する。全くマイクをはずしても、ある程度は聞こえるような調整。デモ中は他のキー入力は効かない。前作の拷問時とおなじ。この時、マイクを別の方向に向けていると、以下の会話を聞き逃す。
ソリダス、オセロットの位置を正確にマイクの音量で表現。いかにも盗聴しているような錯覚を憶えるようにする。字幕も音量によって輝度を変える。音が小さくなると、字は薄くなる。オセロットに向けていると、オセロットのセリフが大きく聞こえる。後にオルガが入ってくると、左右のパンにかなりの余裕ができる。ユーザーは誰が話すかによってマイクをリアルタイムで動かす必要がある。この時、ユーザーがマイクを全く異なる方向に向けると、エイムズの言葉が聞こえる。エイムズにマイクを向けると、エイムズの会話が大きくなる。

エイムズ

「ちゃんと、盗聴するんだ! マイクを奴らに向けろっ!」

エイムズ

「マイクを奴等の方に向けろ」

エイムズ

「マイクを奴等に向けるんだ」

エイムズ

「それで聞こえるのか?」

エイムズ

「どこに向けているんだ?」

エイムズ

「そっちじゃない。奴等の方を狙え」
その間、スタジオ内の会話進行はストップさせる。
スタジオ内はブラインドが降りているので、中がみえない。

オセロット

「キング……」
ソリダスをキングと呼ぶ。

オセロット

「ファットマンが死にました」
全く動じないソリダス。シルエットで顔は見えない。

ソリダス

「構わん。始末する手間が省けただけのことだ」

オセロット

「なぜ我々を裏切ったと思います?」

ソリダス

「さあな。もともと凶人の集まりだ。何をしでかしても不思議ではない」

オセロット

「背後を調べさせます」

ソリダス

「……奴等(『愛国者達』)の手先だったと?」

オセロット

「念のためです。例の侵入者のこともあります」

ソリダス

「奴の兵装……スニーキング・スーツだった」

オセロット

「ええ。あのスーツについてはあなたの方が詳しいはず」

ソリダス

「だが、FOXHOUNDフォックスハウンドは4年前に解体されている。……やはり  『愛国者達』か……?」
初めて愛国者達の単語が登場する。

ソリダス

「シェル2の被害は?」

オセロット

「汚染海水の循環システムが破損しました。汲み上げた海水が溢れ出し、  中央棟の下層ブロックが浸水しています」

ソリダス

「すぐにシェル1シェル2の連結通路を封鎖しろ」

オセロット

「既に通路にセムテックスと赤外線センサーを設置させました」

ソリダス

「アレへの影響は?」(新型メタルギア=アーセナルギアのこと)

オセロット

「ありません」

ソリダス

「大統領は?」

オセロット

「ブラックケースによるコード入力は終了しました。1時間後に再度、大  統領本人の確認指示がでます。それが終われば用済みです」

ソリダス

「それまでは生かしておけよ(念を押すように)」

オセロット

「わかっています……」

ソリダス

「本体の起動は?」(アーセナルギアのこと)

オセロット

「もうすぐです。コード入力は終了しています。あとはあの小娘がシステ  ムを起動させるだけです」

ソリダス

「いつもの手か?」

オセロット

「いいえ、薬物(合成物フェノバルビタール)で何もかも……」

ソリダス

「ふん……」
ソリダス、オセロットに背を向け感慨深く。

ソリダス

OUTERアウター HEAVENヘブン実現まで、後少しか……」
と、オルガが扉を開けて、入ってくる(音)。オルガもシルエットだが、ユーザーは1度遭遇しているので認識できるはず。

オルガ

「あのサイボーグ忍者は何者なの?シャラシャーシカ(オセロット)?」

オセロット

「私は知らん……」

オルガ

「(ソリダスに)あなたも?」

ソリダス

「今調べている」

オセロット

「仲間を疑うな! オルガ」

オルガ

「信じろっていうの! 親父を見殺しにしたあんたを?」

オセロット

「2年前の事をまだ言うか?」
オセロットに向かって、皮肉っぽく、オルガ。

オルガ

「シャドーモセス事件のファイル、読んだわ」

オセロット

「オルガよ、この私を疑うのか!」

オルガ

「あの忍者が、私の部下で無いことは確かよ」

オセロット

「意味深だな、大佐セルゲイが生きていれば……」

オルガ

「親父がいればあんたになんか、従う必要はない」

オセロット

「オルガ、セルゲイは私の親友だった……(昔話のように)」
オルガ、銃口をオセロットに突きつける。

オルガ

「あたし達を売ったら……殺す……」
オセロット、左手で銃を抜いてオルガの乳房を押し上げる。

オセロット

「セルゲイの娘よ。いいか、私に銃は向けるな」
銃をしまうオルガ。

オルガ

「わかった。後ろから撃つことにする」
すばやく銃を回転させてホルスターにしまう。

オセロット

「ふん……」

ソリダス

「いいか、仲間割れはよせ!」

ソリダス

「行く宛のないお前達を拾ってやったんだ……」

ソリダス

「おまえ達がよそで非合法工作員NOC活動できる時勢ではない。せいぜい  濡れ事ウエット・ワークでもするしかないだろう?」
オセロットとオルガに言い聞かせるように告げる。

ソリダス

「決して裏切るな! 他に行くところはない!」
オセロット、わかったように下を向く。

オルガ

「ちっ!!」
オルガ、部屋を出ていく。
オセロットの会話の途中、突然、右腕が動き出して銃口をオセロットの顳かみにむける発作が起こる。

オセロット

「う、うグっ!!」

ソリダス

「また始まったか?」

オセロット

「この右腕が……リキッドめ!?」
なんとか、右腕を制しようと躍起になるオセロット。この際、オセロットの心臓の鼓動が2つ聞こえる。ひとつはリキッド。

オセロット

「俺に復讐しようとでも!!!」

ソリダス

「その腕の移植にいくらかかったと思ってる。リヨンにいる再移植の国際  チームだぞ」

オセロット

「……フランス人など信用ならん」
オセロットは自分の腕(彼の腕)に麻酔を撃ち(音)、なんとか自制する。

オセロット

「おかしい、活動が頻繁になってきている? もしかして、あの男  が……」

ソリダス

「オセロット、ここは任せたぞ。私は例の侵入者につく」

オセロット

「わかりました、キング」
【エイムズ発見5ポリゴンデモ3】
シェル1中央棟B1集会場
ライデン、指向性マイクを下ろして、エイムズに話を聞く。

ライデン

「……あいつは……本当にソリッド・スネークなのか?」

エイムズ

「そう言っているな」

ライデン

「スネークは死んだのでは?」

エイムズ

「確かにソリッド・スネークは死んだ。だが奴はここにいる……生きてい  たのか、あるいはもう1人か……」

ライデン

「もう1人?」

エイムズ

「いや……まさかな」
ソリダス達のいたブースを向く。
【エイムズ発見6無線デモ2】
(エイムズ体内)
無線機画面にライデンとエイムズ。

エイムズ

「それより、奴等は何を?」

ライデン

「コード入力は終わったと言っていた……」

エイムズ

「やはり……」

ライデン

「あんた、ブラックケースは大統領が自分の意志で入力しなければならな  い、と言ったな」

エイムズ

「ああ」

ライデン

「では大統領自身が奴等に手を貸していると言うことか?」

エイムズ

「そうなるな」

ライデン

「一体なぜ?」

エイムズ

「人形でいることに飽きたんだろうよ。我々を裏切るとは……愚かな」

ライデン

「……人形?」

エイムズ

「もう時間がないぞ。奴等は必ず核を撃つ。その前に大統領を……  (殺せ)」(エイムズは終始雷電を『愛国者達』が事態収拾のために  よこした暗殺者だと思っている)

ライデン

「核を撃つ? 要求のタイムリミットまではまだ時間があるぞ」

エイムズ

「要求?」

ライデン

「現金300億ドル……」

エイムズ

「何を言っている? 核攻撃は脅迫の手段などではない。それこそが奴等  の目的だ」

ライデン

「大量虐殺が!?」

エイムズ

「いや。奴等は高空で核を使うつもりだ。聞いたことがあるだろう?   コンプトン効果やスカラー電磁波……」

ライデン

「核爆発による電子機器の破壊か?」

エイムズ

「そうだ。大気中で核爆発が起こると5兆メガワットを越える強烈な電磁  パルスが発生する。電磁場の強さは数万ボルト/メートルにもなり、  一般の電子機器は全て破壊される」
【エイムズ発見6c無線デモ2b】
(エイムズ体内)

ライデン

「世界経済の中心が機能を停止すれば、世界的な大恐慌に陥る……」

エイムズ

「いや、そうではない。デジタルのくびきを断ち切りマンハッタンを解放  区とすること……それが奴等の狙いだ」

エイムズ

「ふん。『自由の息子達サンズ・オブ・リバティ』とはよく言ったものだな……」

ライデン

「『自由の息子達サンズ・オブ・リバティ』……?」
オセロットがスタジオから出ようとしている。慌てるエイムズ。

エイムズ

「くっまずい。オセロットが来る! 体内通信を解くぞ」
【エイムズ発見7ポリゴンデモ4】
シェル1中央棟B1集会場
オセロットがスタジオから出ようとしているのを、見て慌てるエイムズ。

エイムズ

「私のポケットを探れ。早く!」
ポケットを探るライデン。中からカードが出てくる。

エイムズ

「セキュリティ・カードだ。レベル3までの扉が開く。これでシェル2へ  の扉が開くはずだ」
ライデン、カード3をしまう。

エイムズ

「いいか、奴等が核を撃つ前に大統領を何とかするんだ」
カード3貰う(エイムズのカード)。
オセロットがスタジオから出て、こちらに向かってくる。
エイムズ、その様子を見て、ライデンに警告する。

エイムズ

「おい、奴が来る!AKに持ち替えろ!」
【エイムズ発見8ゲーム1】
シェル1中央棟B1集会場
リアルタイムのゲーム。オセロットが近づいてくるので、プレイヤーは指向性マイクをAKに持ち変える。主観画面になる。カメラのパンはできるが、移動する事はできない。
オセロットが来るまでに持ち替えないと、発見されてゲームオーバー。

オセロット

「貴様、どこの者だ?」
オセロットの声で敵兵が駆けつける。

敵兵

「顔を見せろっ!」
オセロットに攻撃をしても、逃げ出してもアウト。
オセロットが近づくと再び、デモになる。
【エイムズ発見9ポリゴンデモ5】
シェル1中央棟B1集会場
エイムズ、目隠しとガムテープ(猿ぐつわ)を既に取っている状態。ライデン、エイムズからやや距離を置く。オセロット、敵兵に注意をする。

オセロット

「何をしてる?」
エイムズ、ライデンを助ける為に、フォローを入れる。

エイムズ

「私が頼んだんだよ。このままでは苦しいんでね?」
オセロット、エイムズの嘘を知っている。

オセロット

「ふん。やはり国防情報局DIA【注2】の偽装技術は二流だな?」

エイムズ

「な、何の事だ?」
シラを切るエイムズ。

オセロット

「もうとぼける必要もない。正体はわかっている……エイムズ大佐?」
エイムズ、表情が強ばる。オセロットが愛国者側とはエイムズは知らない。
オセロット、リボルバーをベルトから抜く。ライデン、どうするか迷う。

オセロット

「奴等(『愛国者達』)は大統領が反逆を企んでいることを知っていた。  だからお前を監視役によこした。そういうことだろう?」

エイムズ

「くっ……」

オセロット

「残念だったな。任務は失敗だ」
正体がバレて、強気に出るエイムズ。

エイムズ

「『らりるれろ』を出し抜くことはできんぞ」
オセロット、左手でリボルバーをくるくる回す。

オセロット

「それはどうかな?」
オセロット、リボルバーをエイムズに向ける。オセロットがトリガーを引くよりも早く、突然、胸を掻きむしって、苦しみ出すエイムズ!エイムズから数歩、遠ざかるライデン。動きや演出は前作のダーパ局長のシーンを連想させる。オセロット、慌てる。

オセロット

「ど、どうしたっ!?」
エイムズ、ライデン(ロシア兵)の方を向き、声を絞り出す。

エイムズ

「き、貴様……図ったな……」
苦しみあえぐエイムズ。オセロットにも視線を移し、最後の一言。

エイムズ

「そうか、オセロット、貴様……」
「貴様も愛国者の手先か…」という意味。エイムズ、息絶える。
本当は心臓麻痺/ナノマシンにより、ペースメイカーに異常が出た。(『愛国者達』に殺害された)何も手がだせないライデン。
ライデン、エイムズを助けようと身を乗り出す。オセロット、ライデンに違和感を抱く。オセロット、ライデンの頭から足の先まで嘗めるように凝視する。スカルキャップからライデンの紺碧の目が覗いている。

オセロット

「お前、どこのチームだ?」

ライデン

「……」

オセロット

「顔を見せろっ!」
敵兵がライデンの脇まで来て、銃を構える。

オセロット

「おい、こいつは誰だっ?」
隣の兵士、銃口をライデンに合わせたまま、答える。

敵兵

「いえ、私のチームの者ではありません」
ライデン、動こうとしない。

オセロット

「誰だっ!」
敵兵、ライデンのスカルキャップを剥ぐ。ライデンの金髪が露わになる。

オセロット

「ふん、やっと会えたな!」
オセロット、リボルバーをライデンの額に付ける。ライデン、観念した表情。と、天空より忍者が登場。忍者刀がオセロットの腕(左)を切ろうとする。すんでのところで、オセロット、腕を引っ込める。
忍者、ライデンの前に立ちはだかる。
敵兵、AKを連射する。忍者、刀で弾を跳ね返す。
跳弾した弾が床や壁に跳ね返る。人質達の何人かに弾が当たる。
人質達の悲鳴!敵兵達を静するオセロット。

人質A~D

「(さるぐつわをされた状態での悲鳴)!」

オセロット

「撃つな! 人質に当たるっ!!!」
敵兵、発砲を控える。

忍者

「早く逃げろっ!」
忍者、前へ出る。

オセロット

「お前は? くたばったはず!?」
オセロット、後退する。1Fのガラス部屋(奥)から次々と突撃兵が飛び出してくる。ライデン、階段を上がり、セキュリティ扉へ向かう。突撃兵、ライデンを狙って発砲する。忍者、跳躍して2Fの扉前に移動する。

忍者

「ここは任せろ!」
ライデン、なんとか扉をくぐり、廊下へ出る。
【エイムズ死亡後1ゲーム1】
シェル1中央棟B1廊下
忍者に助けられたライデンはB1の廊下に出る。
既に発見されているので、扉を開けて人質部屋に入ることはできない。エレベータで別フロアに行くしかない。
廊下に出ると、館内放送でライデンの侵入に対する厳重警戒の放送がかかる。なぜか忍者の放送はかからない。

放送

「侵入者をシェル1で発見! 警戒レベルを強化!」

放送

「警戒モードに入れ! 徹底的に探すんだ」

放送

「我々の服装を着ているかも知れない。顔をチェックしろ」

放送

「繰り返す……」
【エイムズ死亡後2無線デモ1】
(大佐強制SEND)

ライデン

「大佐、エイムズが死んだ。心臓発作のようだった」

大佐

「ああ。残念なことだ。だが大統領の居場所がわかっただけで良しとしよ  う」

ライデン

「……(不信)ここに新型メタルギアがあるのは確かなようだが?」

大佐

「そうらしいな。現在調査を行っている……」

ライデン

「奴等の目的は核攻撃らしいぞ。現金300億ドルではなく!!」

大佐

「偽装だったとはな……」

ライデン

「大佐! 一体何を隠している!!」

大佐

「何も隠してはおらん! 私も全てを知らされている訳ではないのだ」

ライデン

「……」

大佐

「それらの件についてはあらゆる情報網を使って調査をする。もう少し  待ってくれ」

大佐

「今問題なのは大統領だ。奴等がコード入力を終了し、メタルギアによる  核発射の準備を整えていることは事実のようだ。君は一刻も早く大統領  の元へ向かってほしい」

ライデン

「しかし大統領は奴等と……」

大佐

「エイムズの話によればな。しかし奴等が大統領を始末しようとしている  ことも確かだ。裏にはまだ何かある。大統領本人に会って状況を確かめ  るんだ」

ライデン

「……」

大佐

「それにコードの再確認がなされれば奴等は核を撃つ。いずれにせよ、そ  の前に大統領の身柄を確保するしかない」

ライデン

「……」

ローズ

「ジャック……私も大佐の言う通りだと思う。今は大統領を……」

ライデン

「わかった……」
【シェル1シェル2連絡橋1無線デモ1】
(プリスキン強制CALL)
敵の追跡をふりきり、大統領の捕らわれていると言うシェル2中央棟へと向かうライデン。シェル1とシェル2をつなぐ連絡橋に出たライデンのもとにプリスキンから無線連絡がはいる。

プリスキン

「雷電、聞こえるか!」

ライデン

「プリスキンか? 今までどこに?」

プリスキン

「ちょっとした調べものだ。今H脚にいる。そっちの状況は?」(エマの  居場所やプラントのことを調べていた。後の無線でプラント内に有毒物  質がないこと等を教えてくれる)

ライデン

「大統領の手がかりを得た」

プリスキン

「どこだ?」

ライデン

「シェル2の中央棟の1Fにいるらしい」

プリスキン

「そうか、こっちはひどい有様だ。ここからでは中央棟へは回れない」

ライデン

「わかった。これからシェル2へ向かう」

プリスキン

「シェル1シェル2連絡橋には赤外線センサーのトラップが仕掛けられて  いる。赤外線に触れるとセムテックスが爆発するぞ」

ライデン

「ああ、奴らが話しているのを聞いた」

プリスキン

「制御装置を狙撃して破壊するんだ。くれぐれも、セムテックス本体を撃  つんじゃないぞ」

ライデン

「破壊しなければならない装置は?」

プリスキン

「双眼鏡で見てみるといい」
【シェル1シェル2連絡橋2シナリオデモ1】
シェル1シェル2連絡橋
ライデン、双眼鏡をセット、前方の橋の欄干を観る。ズームされるセムテックス。

ライデン

「これがセムテックス……」
制御装置ズームアップ。

ライデン

「これが制御装置か……」
【赤外線センサークリア1無線デモ1】
(プリスキン強制CALL)
プリスキンからの助言に従い、赤外線センサートラップの排除に成功するライデン。そこにプリスキンから無線連絡が入る。

プリスキン

「雷電、いいものを手に入れたぞ」

ライデン

「いいもの?」

プリスキン

「敵のカサッカ(輸送ヘリコプター)だ」

ライデン

「飛べるのか?」

プリスキン

「燃料もOKだ。今からシェル1へ向かう。ハリアーはどうした?」

ライデン

「いや、こっちのヘリポートにはいない」

プリスキン

「よし、今のうちだ。そっちへ降りる」

ライデン

「人質を頼む。中央棟の1Fに軟禁されている」

ライデン

「プリスキン、他に人質が捕らわれている場所を見つけたか?」

プリスキン

「いや。そんな気配はなかった」

ライデン

「そうか……」(大佐が嘘をついているという伏線)

プリスキン

「人質は何人いた?」

ライデン

「30名弱……うち、1名死亡した。何人か怪我もしている」

プリスキン

「カサッカの貨物はどうがんばっても13人が限界だ」

ライデン

「もう一機のカサッカは?」

プリスキン

「飛べない様に細工をしておいた。追跡されては困るからな」

ライデン

「そうか(落胆)」

プリスキン

「往復するしかない」

ライデン

「カサッカを操縦できるのか?」

プリスキン

「民間用のKa―62の経験パイロットがいる。と言ってもVR訓練だが  な。機体は軍用型のKa―62とほとんど同じだから問題なく操縦でき  るだろう」
背後でヘリの羽音がなっている。操縦機器のチェック音がしている。

オタコン

「(OFF)準備完了だ……」

プリスキン

「雷電、俺の相棒を紹介する。オタコンだ」

ライデン

「オタコン?」
オタコンの顔が表示される。

オタコン

「やあ、雷電。始めまして。よろしく頼むよ」

プリスキン

「まずいっ!」
銃撃の音! 兵士達の怒号!

プリスキン

「雷電、あとで話す」
無線機切れる!
周波数を変えて、大佐にSEND(強制)

ライデン

「大佐、答えてくれ! プリスキン達は何者なんだ?」

大佐

「君の考えていることならわかる」

ライデン

「シャドーモセスに、オタコンと言えば……」

ローズ

「ハル・エメリッヒ博士。シャドーモセス事件での生存者」

ライデン

「ローズ?」

ローズ

「あの事件のあと、スネークとオタコンはテロリストとして指名手配され  た」

ライデン

「反メタルギア団体……」

大佐

「彼らは世界中のメタルギアを破壊して回った」

ローズ

「そして2年前、その『ビッグ・シェル』が建造される理由を作った」

ライデン

「スネーク達はテロリストではない」

ローズ

「ジャック、どうして彼等をかばうの?」

ライデン

「これまで任務を遂行して感じる……使命感だけでは潜入任務スニーキング・ミッションは達成でき  ない。単にタフなだけでは」

ローズ

「ジャック、大丈夫?」

ライデン

「それ以上に崇高な何か……そう、的確な言葉が見あたらないが。例えば  『勇気』や『理想』に裏付けされた強い『意志』が必要だ」

ライデン

「俺にも感じるんだ。シャドーモセスを救ったスネークはテロリストに豹  変はしない」

大佐

「それは定かではないが、彼らは2年前、タンカーと共に沈んだ。そして  スネークの遺体も回収されている」

ライデン

「遺体のDNA検査も一致」

ローズ

「ジャック、あなたの気持ちもわかる。でもスネークは死んでるの。だか  ら彼がハル・エメリッヒ博士であるはずはない」

ライデン

「もう1つ確かな事がある……テロリストのリーダーもスネークではあり  えない」
【ハリアー登場1ポリゴンデモ1】
(MC)シェル1シェル2連絡橋
赤外線センサーを排除し、シェル2目指してシェル1シェル2連絡橋を渡るライデン。
ライデン、シェル2から飛び立つヘリ(プロペラ音)に気づいて上空を見上げる。シェル2の背後からカサッカが浮上する。
ヘリ、連絡橋の上でホバリングする。カサッカの開け放たれた貨物からプリスキンが手を振っているのが見える。ライデン、ヘリを見送る。ヘリはシェル1のヘリポートへ向かう。ライデン、視線をシェル2に移す。
シェル2の扉の前に男が立っている。テカテカの革のロングコートを羽織っている。ライ デン、男を凝視しようとするが、逆行で陽炎のようにゆらめき、見えない。見えるのは筋肉質の均整のとれた肢体。ソリダスの登場シーンでは、歴代のアメリカ大統領の名前をお経のように流したSEを重ねる。

「待っていたぞ!『愛国者達』の手先!」
ソリダス、ライデンの姿を間近に見てつぶやく。

「やはり……どこかで会ったことがある?」(ソリダスが雷電を少年兵と  して育てたことへの伏線)
ライデン、人質部屋のスタジオにいた男を思い出す。

ライデン

「お前が、ボスか?」

「違う、単なるボスではない。ビッグボスを越えるもの」

「ソリッド・スネーク……」

プリスキン

「違うっ! そいつはスネークではない!」
プロペラの羽音に混じってプリスキンの声がする。いつの間にか、シェル1へ向かったはずのカサッカが戻ってきている。男のコートがヘリの風にあおられてはためく。ヘリから身を乗り出しているプリスキン。プリスキンを見る男。

「これは、これは……兄弟!」

プリスキン

「貴様に兄弟呼ばわりされる覚えはない!」

「私を忘れたか? スネーク?」
男の顔が暗闇から露わになる。ソリダスの顔はプリスキン(タンカー編スネーク)でもあり、ビッグボス(髪型、口髭、顎髭はビッグボス)でもある。

ライデン

「スネーク?」
ライデン、二人のスネークに囲まれ、混乱する。

スネーク

「雷電、どいてろっ!」
スネーク、ヘリから身を乗り出して、M4を連射する! ライデン、中央部に身を隠す。

ソリダス

「ふっ!!」
ソリダスは気合いを入れると加速装置を使い、急速に移動! 一瞬のうちにコートがぱっと火がつき燃え上がる。スネークの放ったM4弾はシェル2の扉に跳弾して飛び散る。コートが気化した後に、強化スーツを着たソリダスの姿がある。ソリダスは瞬間移動したように出現。その空間に歪みが生じる。足もとに移動軌跡が炎となって残っている。

スネーク

「(顔を見て)あの男(ビッグボス)の真似事はやめろ!!」
もう一度、M4でソリダスを狙う。
ソリダス、今度は肘で弾丸を跳ね返す!肘のプロテクターから火花が散る!

ソリダス

「兄弟よ! 私はリキッドとは違う!!」(半ば笑いながら……)
ソリダス、スネークを見て、強化スーツを起動する。

ソリダス

「たあああああーっ!!」
ソリダスが咆哮(気合い)すると、スーツがむくむくと盛り上がり始める。まだ蛇手は装備していない。
スネーク、M4下部に装備されたグレネードランチャーを構える。
スネーク、グレネードランチャーでソリダス(扉部分)を撃つ! ソリダス、鋼鉄の襟を「カッシャ!」とクローズドにして戦闘態勢に入る。再び加速装置で移動! ミサイルは扉に直撃!(扉は破壊される。この後、扉は開かなくなる) ライデン、爆風で床に吹き飛ばされる。

ライデン

「ぐぁっ!」

ソリダス

「そんなものかっ! スネーク!!」
スネーク、再び狙いを定めて、グレネードランチャーを撃つ!
ソリダス、爆発と同時に橋から身を投じる!

スネーク

「やったか?」
ソリダスの落下先を凝視するスネーク。
と、下からハリアー2が急上昇してくる!ハリアー2に直立しているソリダス!

スネーク

「オタコン、まずい! ハリアーだ!!」
オタコン、ヘリを急回転させる。スネークに向かって。

ソリダス

「この世にビッグボスオリジナルは1人しかいらん!」
ソリダス、強化モードを解除、タンデムシートのコックピット(後部座席)に納まる!

ソリダス

「闖入者どもよ! 海に沈めてやる!!」
ハリアー、ヘリめがけてミサイルを発射する。オタコン、なんとかミサイルをかわす! ミサイルはE脚の扉を破壊する。これでE脚へは戻れなくなる。ハリアーE脚上空を飛び去る。カサッカ連絡橋の上(低空)でホバリング。ようやく立ち上がったライデンにスネーク、身を乗り出して叫ぶ。

スネーク

「雷電、スティンガーだっ!」
ヘリからアイテム(スティンガー)が落とされる。アイテムは橋の上に落ちる。アイテム BOXになる。

スネーク

「カサッカでは勝負にならない!」
遅れて、ミサイル(BOX)が投下される。

スネーク

「ハリアーを落としてくれっ!」
追加ミサイルの方は中央の穴に落下、下層の床に落ち着く。
コックピットのオタコン、機首をこちらに向けるハリアーを見て毒づく!

オタコン

「スネーク、来るぞっ!」
ヘリ、急上昇する!

スネーク

「頼むぞっ!」
カサッカ、かなりの高度を取る。
ゲーム・ハリアー2戦へ。
注釈
【注1】アメリカ財務省秘密検察局の俗称。もともとは偽造貨幣の取り締まりが主要任務だったが、ウィリアム・マッキンリー大統領暗殺事件をきっかけにホワイトハウスや大統領などの要人警護も担当するようになった。
【注2】アメリカの国防情報局(Defence Intelligence Agency)の略称。国防長官直属の情報機関で、陸・海・空軍の情報機関を統轄している。
無線会話集
■エイムズ接触前 大佐
【ファントマン戦終了後のヘリポート】

大佐

「雷電、大統領救出任務に戻れ。まだ調べていないシェル1中央棟に向か  うんだ」
【プリスキンは生きていた】

ライデン

「大佐、プリスキン達は無事だった」

ローズ

「うれしそうね、ジャック」

ライデン

「ああ……」

大佐

「雷電、奴を信用するな」

ライデン

「何だって?」

大佐

「おかしいとは思わないか? 奴独りだけ助かるなんて、あまりにも都合  がよすぎる」

ライデン

「……」

大佐

「雷電。奴を頼りにするな。君が独りで任務を遂行するんだ。いいな」
【忍者登場前、ローズ助けられ】
※ファットマン戦で最終ヒント聞いた場合

ローズ

「(からかうように)ジャック?」

ライデン

「……なんだ?」

ローズ

「またとぼけて」

ライデン

「……わかったよ。確かに爆弾は君の言った場所に仕掛けてあった。君が  正しかった。君のおかげで助かった!」

ローズ

「わかればよろしい」

ライデン

「しかし意外だったよ。本当に君の言った通りだったとは……」

ローズ

「ふーん。それ、私は役に立たないって思ってたってこと?」

ライデン

「いや、そういう訳じゃないが。女の勘って奴はあなどれないな、と」

ローズ

「その言い方、何か女性差別的」

ライデン

「いちいち突っかからないでくれ。あやまったじゃないか……」

ローズ

「ふふ。うそ。冗談よ。気にしないで」

ローズ

「……私もあなたの役に立つって……あなたのこと本当に心配してるって  認めてもらいたかっただけ……」

ライデン

「ローズ……」

ローズ

「がんばってね」
【忍者登場後、中央棟に人質】

大佐

「雷電、エイムズに接触して大統領の居所を聞き出すんだ」

大佐

「エイムズはシェル1中央棟のB1に人質として捕らえられているらし  い。シェル1中央棟に向かえ」

大佐

「シェル1中央棟の警備は厳重だ。敵に変装して潜入するんだ」

大佐

「変装するには、まずあの忍者から渡された敵兵士の野戦服を装備するん  だ。それで敵の服装を真似ることができる」

大佐

「だが、それだけでは不充分だ」

大佐

「敵兵士と同じ武器を装備していなければ怪しまれるぞ」

大佐

「中央棟の敵兵士は武器としてAK74Uを装備している。変装する時は  AKを装備しろ」
※AK持っていない場合

大佐

「AKを探すんだ。カード2を手に入れただろう。F脚の倉庫を探してみ  てはどうだ?」
【忍者について】

大佐

「雷電、エイムズと接触するんだ」

ライデン

「大佐、あいつの言うことを本当に信用していいのか?」

大佐

「それ以外に方法がないのが事実だ。残念ながらな」

ライデン

「行ってみればわかるということか……」
【エイムズについて】

ライデン

「大佐、エイムズというのは何者なんだ?」

ローズ

「大統領に随伴したシークレットサービスの名簿を調べてみた。確かに  エイムズっていういう名前があるわ」

大佐

「あの忍者の言ったことは嘘ではなかったということだな」

ライデン

「リストの上ではな。ローズ、他に情報は?」

ローズ

「わかった。調べてみる」

ライデン

「頼む」
【エイムズ詳細】

大佐

「雷電、ローズ君から報告がある。エイムズについてだ」

ローズ

「ジャック? エイムズのことだけど……」

ライデン

「何かわかったか?」

ローズ

「ええ。何もわからないってことがわかった」

ライデン

「何だって?」

ローズ

「記録が何もないの。社会保障番号や住所、経歴はおろか、性別も年齢も  フルネームさえ……」

ライデン

「どういうことだ?」

ローズ

「わからない。わかったのはエイムズ。その1語だけ」

ライデン

「……」

大佐

「それでも大統領への手がかりはエイムズだけだ。接触してみるしかな  い。シェル1中央棟のB1に向かうんだ」
【核について】

ライデン

「大佐、この『ビッグ・シェル』にメタルギアがあるって話は……」

大佐

「まだ調査中だ」

ローズ

「ごめんなさい、ジャック」

ライデン

「『ビッグ・シェル』が偽装だという話も?」

ローズ

「ええ。どの記録を見てもれっきとした海上除染施設ということになって  る。記録上、疑う余地はないんだけど……」

ライデン

「エイムズとやらに直接聞くしかない、ということか……」
【エイムズ探せ、シェル1中央棟】

大佐

「雷電、エイムズに接触して大統領の情報を得るんだ」
※シェル1中央棟B1以外にいる場合

大佐

「エイムズは君のいるシェル1中央棟のB1に捕らえられている。B1に  向かえ」
※シェル1中央棟B1にいる場合

大佐

「エイムズは今君がいるシェル1中央棟B1の集会場ホールに捕らえられてい  る」

大佐

集会場ホールに入るには網膜センサーを使ったセキュリティで守られた扉を通  るしかないようだ」

大佐

「雷電、網膜センサーを突破して集会場に潜入するんだ」
【指向性マイク】
※一回目のみ

大佐

「エイムズは他の人質と一緒に捕らえられているらしい」

ライデン

「ああ……。だが俺はエイムズの顔を知らない」

大佐

「エイムズを他の人質から見分けるには指向性マイクを使うしかないよう  だ」

大佐

「エイムズは心臓にペースメイカーを埋め込んでいるらしい。心音が違う  はずだ。それを指向性マイクで聞き分けるんだ」
※マイク持ってない場合

大佐

「指向性マイクはシェル1中央棟のどこかにあるんだろう?」
【シェル1中央棟1F、変装してない状態】

大佐

「雷電、その狭い通路には身を隠す場所がまるでない。監視カメラも多数  設置されている」

大佐

「普通の方法で見つからずに進むことは不可能だろう。敵兵士に変装する  んだ。AKを装備するのも忘れるな」
【エレベータパネル前】

大佐

「エレベータがあるな。エレベータに乗ればフロアからフロアへ移動がで  きる」

大佐

「エレベータを呼ぶには、近くにあるパネルの前でアクションボタンを  押せばいい」

大佐

「しばらく待てばエレベータが来るはずだ」
【変装エレベータ説明】

大佐

「そこのエレベータは特別だ。パネルの上に変わった形の監視カメラが付  いているだろう」

ライデン

「ああ。視界に入っても反応しないようだが、これは……?」

ローズ

「そのカメラはパネルが押されると起動してエレベータに乗ろうとしてる  人間をチェックする仕掛けになってるみたい」

大佐

「つまり敵兵士に変装していないとエレベータを呼んだ瞬間に発見される  ということだ」
【危険モード中はだめ】

大佐

「敵は危険モード中、エレベータの運行を停止するはずだ。侵入者、つま  り君を逃がさないためにな」

大佐

「つまりエレベータに乗るには、まず敵を振り切らなければならないとい  うことだ。注意してくれ」
【チャフを使っている時】

大佐

「雷電、エレベータを使う気ならそのフロアでチャフは使うな」

大佐

「そのフロアのエレベータは脇の監視カメラで乗り込もうとする人間を  チェックする仕組みになっている」

ローズ

「チャフで監視カメラを電子妨害したらチェック自体が行われなくなって  エレベータも動かなくなってしまうわ」

大佐

「そのエレベータに乗るには敵兵士に変装してパネルを押すしかない。敵  の野戦服B.D.Uを装備しろ」
【エレベータ使い方】

大佐

「エレベータを操作するにはエレベータに入って左側にあるパネルの前に  立てばいい」

ローズ

「出てきたパネルの中から行きたいフロアを選んでアクションボタンを  押せばエレベータが動き出すみたいよ」

大佐

「この間、右スティックを使ってまわりを見渡すこともできる。敵が近づ  いて来ないか気を配っておけ」
【変装中攻撃すると見つかる】

大佐

「変装に成功していても敵に攻撃を仕掛けたりしてはたちまち正体がばれ  るぞ」

大佐

「変装中は敵に手を出してはいけない。いいな」
【変装中も怪しい行動はするな】

大佐

「雷電、敵に怪しまれるような行動はするなよ」

大佐

「いくら変装が完璧でもおかしな行動をとれば正体を見破られてしまう  ぞ。注意するんだ」
【変装接触で装備が外れる】

大佐

「変装していても敵と接触すると野戦服B.D.Uが装備から外れてしまう。気をつ  けてくれ」
※一回目のみ

ローズ

「その服、きっとサイズがあってないのね」

ライデン

「ああ。実はかなりきついんだ……」

大佐

「そうか。君よりもむしろローズ君に着てもらいたいところだな」

ローズ

「はい!?」

ライデン

「(あきれ)大佐……」

大佐

「冗談だ。雷電、任務に戻れ」

ローズ

「(あきれ)信じられない……」
【網膜センサー、シェル1中央棟B1】

大佐

「雷電、その扉が忍者が言っていたバイオメトリックス、網膜パターン認  識によるセキュリティ・システムだ」

大佐

「そこの扉を開けるには、敵兵士を連れて来てセンサーを覗き込ませるし  かないぞ」
【敵兵をつれてこい】

大佐

「雷電、バイオメトリックスを突破するには敵兵士を網膜センサーの所ま  で連れてくるしかないぞ」

ライデン

「どうすればいい?」

大佐

「敵兵士を首絞めで捕まえて、そのまま網膜センサーのところまで引き  ずって行くんだ」

大佐

「首絞めをかけるには、敵の後ろから近づいて武器を装備せずに武器  ボタンを押せばいい」
【網膜センサー注意1】

大佐

「雷電、網膜センサーは敵兵士が目を開けていなければ認証を行うことは  できない」

大佐

「敵兵士の意識を失わせては駄目だ。注意しろ」
【網膜センサー注意2】

大佐

「網膜センサーは危険モードの時にはロックされる。敵に見つかってし  まったら敵を一度完全に振り切る必要があるぞ」
【網膜センサー注意3】

大佐

「雷電、網膜センサーに登録されているのは敵兵士のデータだ」

ローズ

「あなたが覗いてもダメに決まってるじゃない……」

大佐

「何とかして敵兵士を網膜センサーまで連れて来るんだ」
【シェル1中央棟B2、アーセナルギア扉】

ライデン

「大佐、この扉は……」

大佐

「わからん」

ローズ

「大きな扉ね……何かしら? データにはないけど……」
※二回目以降

大佐

「雷電、その扉を開ける方法はない。構わずに任務を続行するんだ。いい  な」
【エマ席オタクグッズでいっぱい】

大佐

「うぅむ。そこの席は少し変わっているな」

ローズ

「妙に趣味的ね……」

ライデン

「ああ。仮にも仕事場にこんな物を持ち込むなんて、きっとろくでもない  奴に違いない。顔が見てみたいな、全く」
【オウム】

ライデン

「何だ、この鳥は……?」

大佐

「オウムだろう」

ローズ

「多分、オオホンセイインコか何かね」

ローズ

「インコは人に馴れやすいし、よくしゃべってくれるからにぎやかで楽し  いの」

ローズ

「噛まれるとちょっと痛いしお掃除も結構大変だから世話は割と面倒なん  だけどね」

ライデン

「随分詳しいな」

ローズ

「飼ってたことあるから」

ライデン

「そうだったんだ」

ローズ

「話したことなかった?」

ライデン

「ああ。初めて聞いたよ」

ローズ

「そうだった?」

ライデン

「ああ。まだ聞いてないことっていっぱいあるのかもしれないな」

ローズ

「……そう……あるわね…………いっぱい……」

ライデン

「……ローズ?」

ローズ

「ジャック」

ライデン

「なんだ?」

ローズ

「この任務が終わったら。話しあいましょう。いっぱい」

ライデン

「ああ。そうしよう」

ローズ

「がんばって」
【シェル1中央棟B1集会場、エイムズ探し】

大佐

「雷電、そこに捕らわれている人質達の中にエイムズがいる」

大佐

「エイムズは心臓にペースメイカーをつけているらしい。心音が違うはず  だ。指向性マイクを使って聞き分けろ」
※マイクを持っている場合

大佐

「心音を聞いてエイムズを特定したら、マイクをその人質に向けたままア  クションボタンを押して呼びかけるんだ」

大佐

「その人質が本当にエイムズだったら、何らかの反応を示すはず」

ライデン

「もし間違ったら?」

大佐

「物音を聞きつけて敵がやってくるかもしれんな。場合によっては警備が  強化されるかも知れん」

ローズ

「うかつに呼びかけない方がよさそうね」

大佐

「エイムズにアクションボタンで呼びかけるのは、その相手がエイムズだ  と確信できてからにしろ」

大佐

「もし間違えたら、敵に見つかる前にマイクをAKに持ち替えてその場を  離れた方がいい」

大佐

「そこで敵に見つかったら退路を断たれた上に増援部隊を呼ばれる。とて  も切り抜けることはできないだろう」

大佐

「見つかったら終わりだ。変装して敵の目をあざむきながらエイムズを探  すんだ。いいな」
※マイクを持っていない場合

大佐

「だが君は指向性マイクを持っていないようだな。まずは指向性マイクを  手に入れるんだ」

大佐

「マイクを使うしかエイムズを見分ける方法はない」

大佐

「指向性マイクはシェル1中央棟のどこかにあるはずだ」

ローズ

「中央棟のB2は調べてみた?」
【マイクの使い方】

大佐

「指向性マイクを装備すると主観画面になる。左スティックでマイクを人  質の方向に向けるんだ」

大佐

「それで人質の心音を聞くことができる。ペースメイカーの音を聞き分け  ろ」

大佐

「その相手がエイムズだと確信したらマイクを向けたままアクションボタ  ンを押して呼びかけるんだ」

大佐

「手当たり次第に呼びかけたりするなよ。敵に怪しまれるぞ」

ローズ

「あと指向性マイクを装備している間は移動ができなくなるから気をつけ  て」
【マイク注意】

大佐

「指向性マイクを使っているところを敵に見つかると怪しまれるぞ」

ローズ

「マイクを装備するのはまわりに誰もいないのを確かめてからにした方が  いいと思う」

大佐

「万一、怪しまれたらすぐに武器をAKに持ち変えろ。見つかったら終わ  りだぞ。いいな」
【見つかると即ゲームオーバー】

大佐

「雷電、その集会場ホールでは絶対に見つかるなよ。そのエリアには出入口が  1つしかない」

大佐

「そこで敵に見つかったら退路を断たれた上に増援部隊を呼ばれる。とて  も切り抜けることはできないだろう」

大佐

「見つかったら終わりだ。変装して、敵の目をあざむきながらエイムズを  探すんだ。いいな」
【敵は定期連絡してる】

大佐

「雷電、人質の見張りをしている敵兵士は定期的に仲間と連絡を取ってい  るようだ」

大佐

「気絶させたり眠らせたりして定期連絡が途絶えると見つかるぞ。そのエ  リアでは敵に一切手を出すな」
【敵は定期連絡してる2】

大佐

「人質の見張りをしている敵兵士は定期的に仲間と連絡を取り合ってい  る」

大佐

「定期連絡が途絶えることは君の潜入が発覚することを意味する。そのエ  リアで敵に囲まれれば到底助からないぞ」

大佐

「そのエリアでは敵の無線機を壊したりチャフを使って定期連絡を妨害し  てはならない。いいな」
【人質殺してはいけない】
※一回目のみ

大佐

「雷電、わかっていると思うが、人質を傷つけたりするなよ」

ローズ

「言われなくてもそんなヒドイことしないわよね?」
※二回目以降

大佐

「敵は人質を見張っている。人質に異状が起きれば、すぐに侵入者がいる  と気づくはずだ」

大佐

「その集会場ホールで敵に発見され、包囲されればとても助からん。いいか、人  質は絶対に傷つけるなよ」
【場所の説明】

大佐

「そのエリアは集会場だ。大統領歓迎のレセプションが行われたようだ  な」

ライデン

「とんだ飛び入りでパーティーもぶち壊し、という訳か……」
【人質をたくさん殴った】

大佐

「雷電……無抵抗の人間を殴って楽しんでいるようだな」

ローズ

「信じられない……。そんなことする人だとは思ってなかった……」

大佐

「誤解がとけて良かったな、ローズ君」

ローズ

「ええ、大佐。もうこんな人知りません。さよなら!」
【女人質パンツ覗いた】

大佐

「雷電…何をしてるんだ…? 任務中だぞ…」

ローズ

「信じられない! 何考えてるの!?」

大佐

「度し難いな……」

ライデン

「ああ……いや、これは……」

ローズ

「なにが「これは」よ!?」

大佐

「うむ。ローズ君の言う通りだ。例え戦場でも品位を失ってはいか  ん……」

大佐

「まあ気持ちは分かるがな……」

ローズ

「なんですって!?」

大佐

「あ、いや……」

ローズ

「信じられない!……もう、なんて人達!!」
【女人質パンツ写真撮ろうとした】

ローズ

「ジャック!! 何してるの!? もう信じられない!!」

大佐

「ローズ君……」

ライデン

「……大佐、俺は間違っているのか……?」

大佐

「おそらくな。人間にはやっていいことと悪いことがある」

ライデン

「……そうなのかもしれないな……」

大佐

「わかってくれたか」

ライデン

「ああ」

大佐

「雷電、生きて帰れよ。その教訓を無駄にしないためにも」

ライデン

「言われるまでもないさ」

大佐

「うむ。あと……その写真は捨てなくても良いぞ」

ライデン

「大佐……」

大佐

「……なんだ」

ライデン

「それ、冗談……」

大佐

「……」

ライデン

「じゃないみたいだな……」

大佐

「任務を続行しろ。いいな」

ライデン

「了解」
■エイムズ接触前 スネーク
【忍者接触後】

ライデン

「プリスキン、聞こえるか?」

スネーク

「どうした、雷電?」

ライデン

「実は……忍者の格好をした男に出会った」

スネーク

「忍者?」

ライデン

「ああ、心当たりは?」

スネーク

「いや……ない。お前、そのコスプレ野郎を信じるのか?」

ライデン

「他に手がかりもないんだ。大佐も奴の言うことに従えと……」

スネーク

「(皮肉)ふん。聞き分けの良いことだな」

スネーク

「だがこれだけは言っておく。シャドーモセスで公になった忍者はもう存  在しない。お前が会ったのは奴ではない」

ライデン

「なぜそう言い切れる?」

スネーク

「ありえないからだ」

ライデン

「……」

スネーク

「気をつけろよ。いいな」
【エイムズについて】ファットマン戦後

ライデン

「プリスキン、エイムズというシークレット・サービスについて何か知ら  ないか?」

スネーク

「エイムズ?」

ライデン

「知っているのか?」

スネーク

「いや……」

ライデン

「何か知っているのなら……」

スネーク

「いや、まさかな。人違いだろう。気にするな」
【シェル2中央棟1Fノード位置】

スネーク

「雷電、そのエリアのノードは北西にある小部屋の中だ。アクセスしてお  いた方がいいだろうな」
■エイムズ接触後 大佐
【AKを装備しろ】

大佐

「雷電、オセロットが来る! 敵兵士に変装するんだ。AKを装備するの  も忘れるな!!」
【人質は殺されていない?】

ライデン

「大佐、エイムズはSEAL10シール・テン突入の報復に人質が殺されたことも知ら  なかったようだが?」

大佐

「ああ。おそらく人質は他の部屋にもいたんだろう」

ライデン

「……」

大佐

「雷電、任務に集中しろ。今は大統領救出に集中するんだ。シェル2中央  棟の1Fに向かえ」
【ブラックケースについて】

ライデン

「エイムズの言っていたブラックケースの話……本当なんだろうか」

大佐

「ローズ君」

ローズ

「わかりました。ジャック、調べてみるから」
【ブラックケース詳細】

大佐

「雷電、ローズ君の調べがついたそうだ」

ローズ

「ジャック、核起爆暗号を解除するブラックケースのデータを見つけた  わ」

ローズ

「大統領のDNAを取り出して、その特定部分の塩基配列と入力時の生体  データから鍵を生成する認証システムらしいわ」

ローズ

「そのプロテクトを破ることは不可能って評価されてる」

ライデン

「つまり大統領本人でなければコードを入力できない?」

ローズ

「ええ。その上、エイムズさんの言う通り、大統領の脳波・心拍数等が異  常な状態での入力は無効と判定されるようね」

ライデン

「やはり大統領が自分の意志でコードを入力したということか。だがなぜ  合衆国大統領がテロリストに手を貸す?」

ローズ

「そんなの……記録にある訳ないじゃない」

ライデン

「……それはそうだな……」

ローズ

「あと、一定時間ごとにコードの再確認がされるってのも本当みたい」

ライデン

「それまで大統領は無事……か。ブラックケースが新型メタルギア起動の  鍵も兼ねているって言う話は?」

ローズ

「それは記録になかった」

ライデン

「……」

大佐

「雷電、新型メタルギアの話はともかく、奴等がコード入力を終了し核を  撃とうとしていることは確かだ」

大佐

「大統領に会って事態を確かめろ。急げ。彼が生かされているうちに接触  するんだ」
【テロボススネーク】

ライデン

「大佐、テロリストのリーダーの姿を見た。あれがソリッド・スネークな  のか?」

大佐

「そうだ。2年前にこの地でタンカーを沈めたテロリストだ」

ライデン

「……」

大佐

「雷電、奴のことを英雄だと思っているのか? 奴が話しているのを聞い  ただろう?」

大佐

「ソリッド・スネークはテロリストだ。君は奴と戦わねばならん。いい  な」
【大統領について】

大佐

「雷電、大統領を救出するんだ。シェル2中央棟の1Fに向かえ」

ライデン

「大佐、大統領は奴等の仲間なんじゃないか? エイムズは大統領が自分  で核発射のコード入力をしたと……」

大佐

「だが奴等が大統領を始末しようとしている話も聞いただろう?」

ライデン

「ああ……」

ローズ

「仲間割れ?」

大佐

「いや、そもそも大統領がテロリストに荷担していたと決まった訳ではな  い」

ライデン

「……」

大佐

「疑問なら彼に直接接触して話を聞け」

ライデン

「了解……」
【OUTER HEAVENについて】

ライデン

「大佐、スネークが言っていたOUTERアウター HEAVENヘブンとは   あの……?」

大佐

「ああ。スネークの遺伝学上の父親、史上最高の兵士、ビッグボスと呼ば  れた男がかつて建設した独裁軍事国家だ」

ライデン

「奴はその再興を?」

大佐

「わからん。だが奴の兄弟であるリキッド・スネークも  OUTERアウター HEAVENヘブンを望んだという噂もある」

大佐

「奴等兄弟にとっては何か特別なものなのかも知れんな……」
【核兵器による電磁波攻撃について】

大佐

「奴等がマンハッタン上空で核爆発を起こせば大変なことになる」

大佐

「高々度核爆発のエネルギーは大部分がガンマ線となって放出される」

大佐

「これが大気圏内の二次反応により強大な電磁パルスを発生させるんだ」

大佐

「パルス持続時間は500ナノ秒という短時間だがその強度は瞬間的に  5兆メガワットを超える」

大佐

「この電磁パルスによってアンテナやケーブル等に高電圧のサージが発生  し、急激な電圧上昇が回路を焼き切る」

大佐

「核爆発によるスカラー電磁波は通常の電磁波よりも貫通性が高い。民生  の電磁防護機器など役にはたたん」

大佐

「その効果も半径数千キロに及ぶといわれている。ニューヨーク全域の電  子機器が完全に破壊されるだろうな」

ローズ

「そんなことになったら……」

ライデン

「世界的な大混乱は避けらない」

大佐

「核兵器による電磁波攻撃は古くから研究されていた」

大佐

「1962年、南太平洋ジョンストン島で行われたスターフィッシュ計画  もそうだ」

ライデン

「あれは高々度核爆発の無線やレーダーに対する影響を調べるためじゃな  かったのか?」

大佐

「それは表向きの話だ。電磁波兵器の開発はその前のアーガス計画の時か  ら始まっていた」

ライデン

「今、奴等はそれを実践しようとしている……?」

大佐

「我が国の心臓部を標的にしてな。奴等に核を撃たせてはならん。急ぐん  だ、雷電」
【エイムズ死後、忍者について】

ライデン

「またあの忍者に助けられた。あいつについての情報は何か手に入った  か?」

ローズ

「ごめんなさい。いろいろ調べたんだけど、まだ……」

大佐

「奴の目的はわからんが彼が君を助けようとしていることは確かだ。だが  油断はするなよ」
【エイムズ死後、全館警戒モード】

大佐

「雷電、まずいぞ。シェル1中の敵が君を探し回っている」
※一回目のみ

ローズ

「相当警戒が厳しくなってるみたい。気をつけて!」

大佐

「シェル1から脱出するんだ。エイムズによれば大統領はシェル2中央棟  の1Fだろう」

大佐

「D脚の北から連絡橋を渡ればシェル2に行ける。シェル2に向かえ」
【変装無効】

大佐

「雷電、スカルキャップをなくしたな。もう変装して敵の目をあざむくこ  とはあきらめるしかないだろう」
【エイムズ以降センサー壊れ状態】

大佐

「網膜センサーは壊れてしまったようだ。もう集会場には入れまい。先に  進め」
■エイムズ接触後 スネーク
【エイムズについて】

スネーク

「そういえばエイムズと言う名、どこかで聞いたと思ったんだが  国防情報局DIAということはやはりナスターシャの元旦那だ」

ライデン

「ナスターシャ? ナスターシャ・ロマネンコか?  『シャドーモセスの真実』を書いた?」

スネーク

「ああ。シャドーモセスの時はいろいろとサポートしてくれた」

スネーク

「事件のあと、フィランソロピーの組織にも一役買ってくれている」

ライデン

「彼女は今?」

スネーク

「さてな。だがヘビースモーカーであることには変わりない」
【OUTER HEAVENについて】

ライデン

「あんた、OUTERアウター HEAVENヘブンというのを聞いたことがあるか?」

スネーク

OUTERアウター HEAVENヘブン!?」

ライデン

「知っているのか?」

スネーク

「いや……。それがどうかしたのか?」

ライデン

「テロリストのボスが口にしたんだ。OUTERアウター HEAVENヘブン再興まで  あと少しだ、と……」

スネーク

「……そうか……」

ライデン

「何か知っているか?」

スネーク

「いや。だが奴等が何を望むにせよ、どうせろくでもないものに違いな  い。……思うようにさせる訳にはいかん」

ライデン

「……ああ……そうだな……」
■赤外線センサー破壊 大佐
【シェル1シェル2連絡橋、狙撃イベント】

大佐

「雷電、そこにあるのは赤外線センサーとセムテックスを組み合わせたト  ラップだ」

大佐

「センサーから出ている赤外線に触れたらセムテックスが爆発する。赤外  線には絶対に触れてはいけない」

大佐

「だが赤外線に触れずに通り抜けることはできそうもないな」

大佐

「赤外線センサーの制御装置を全て破壊するんだ」

大佐

「遠くにある制御装置はハンドガンでは破壊できない。明らかに射程距離  外だ」

ライデン

「どうすれば?」

大佐

狙撃銃スナイパー・ライフルならば破壊できるはずだ」
※PSG1ない場合

大佐

「遠くにある制御装置はハンドガンでは破壊できない。狙撃銃スナイパー・ライフルを探すん  だ」
※スネークに場所を聞く前

ローズ

「プリスキン中尉ならどこにあるか知ってるんじゃないかしら?」
※スネークに場所を聞いた後

大佐

「F脚の倉庫にPSG1があると聞かなかったか?」
※PSG1手に入れている

大佐

「遠くにある制御装置はPSG1で狙撃するんだ」
【PSG1前作との違い】

大佐

「PSG1の扱いはVR訓練の時から少し変更されている。注意するん  だ」

大佐

「PSG1のスコープにはズーム機能がついている」

大佐

「精密な狙撃を行う場合はズームイン、広い視界が必要な場合はズームア  ウトをするといいだろう。上手く使え」

大佐

「PSG1は立ち、しゃがみ、ホフク、それぞれの状態から構えることが  できる」

大佐

「遮蔽物の影に隠れている目標も、構える高さを変えれば撃てることもあ  るかもしれん」

大佐

「ただし、安定しない姿勢で構えると手ぶれが大きくなる。注意しろ」
【制御装置の場所1】

大佐

「全ての制御装置を破壊しなければ赤外線センサーを無効にすることはで  きない」

大佐

「センサーが生きていると言うことはどこかにまだ破壊していない制御装  置があるということだ」
【制御装置の場所2】

大佐

「雷電、まだ破壊していない制御装置があるぞ。主観やスコープでまわり  をよく見渡してみるんだ」
【爆弾撃つな】

大佐

「雷電、セムテックスには衝撃を感知するセンサーが取り付けられてい  る」

大佐

「銃で撃ったりしたらセンサーが起動し、全てのセムテックスが連動して  爆発するぞ」

大佐

「そうなったら終わりだ。制御装置だけを狙うんだ」
【DG連絡橋以外の場所にいる場合】

大佐

「シェル1シェル2連絡橋に仕掛けられた赤外線センサーのトラップを無  効にしなければシェル2には渡れまい」
※PSG1がない場合

大佐

「センサーの制御装置を破壊するには狙撃銃スナイパー・ライフルが必要だ。狙撃銃スナイパー・ライフルを探すん  だ」
※PSG1がある場合

大佐

「PSG1でセンサーの制御装置を破壊して、大統領の捕らえられている  シェル2に向かうんだ」
【センサー破壊後、シェル2行け】

大佐

「雷電、シェル1シェル2連絡橋の赤外線センサーは無効になった」

大佐

「シェル2中央棟の1Fに向かえ。大統領を救出するんだ」
■赤外線センサー破壊 スネーク
【シェル1シェル2連絡橋、PSG1使え】

スネーク

「遠くにある制御装置をハンドガンで撃つのは無理だ。弾が届かん。  狙撃銃スナイパー・ライフルを使え」
※PSG1を入手済みの場合

スネーク

「PSG1で制御装置を狙撃するんだ」
※PSG1未入手の場合

スネーク

「PSG1がF脚の倉庫にあった。まだ1つ残っているはずだ。取りに行  け」
【シェル1シェル2連絡橋以外】

スネーク

「シェル2に渡るにはシェル1シェル2連絡橋の赤外線センサーを無効に  するしかない」
※PSG1を入手済みの場合

スネーク

「そのPSG1なら赤外線センサーの制御装置を破壊できるだろう。  シェル1シェル2連絡橋に向かえ」
【場所を変えながら撃て】

スネーク

「パイプやタンクの影に入って狙えない制御装置があったら、移動してみ  ろ。必ず狙えるポイントがあるはずだ」
【見落としがある】

スネーク

「雷電、制御装置はまだ残っている。どこかに見落としがあるはずだ」
→「制御装置場所ヒント」へ
【制御装置場所ヒント】
(1)海鳥に隠れている

スネーク

「そういえば……、そこには海鳥がたくさんいたな?」

スネーク

「海鳥の影に制御装置が隠れているんじゃないか? 海鳥をどかすんだ。  まわりに何発か撃ち込んでみろ」
(2)旗の後ろ

スネーク

「そういえば、旗が立ってたのを憶えている。風向きによってなびく方向  が変わったな……」

スネーク

「旗の後ろをよく見るんだ。制御装置が隠れているぞ」
(3)サイファー

スネーク

「そういえば、サイファーが飛んでいて苦労した憶えがある……」

スネーク

「飛んでいるサイファーを良く見るんだ。赤外線センサーの制御装置が付  けられているぞ」

スネーク

「制御装置はサイファーのカメラ部分の真上だ。だがサイファーのカメラ  は絶対に撃つな」

スネーク

「サイファーを撃墜してしまうと信号が送られて連絡橋全体が爆発する仕  掛けになっているようだ」

スネーク

「サイファー上部に付いた制御装置だけを撃ち抜くんだ。点滅するランプ  を狙え」
(4)後ろ側

スネーク

「制御装置がシェル2の方にばかりあるとは限るまい。よくまわりを  見てみるんだ」

スネーク

「シェル1側、D脚の方を主観でよく見てみろ。扉の上に制御装置が  付いているぞ。それも壊すんだ」
【セムテックスうんちく】

スネーク

「そのトラップに使われてる爆弾はセムテックス。C4と同じようなプラ  スティック爆薬だ」

スネーク

「旧チェコスロバキアで開発され、冷戦時代には「テロリストのC4」と  も呼ばれた」

スネーク

「RDXとPETNでできた、扱いやすく強力な爆薬だ。あたり一面  木っ端微塵になるぞ。絶対に爆発させるな」
【大統領警備隊の事1】
※シェル1シェル2連絡橋無線デモ後、赤外線クリアまで

スネーク

「ゴルルコビッチの部隊と違う装備の奴等は元大統領警護隊の連中だ」

スネーク

「奴らはシークレットサービスの中でも精鋭と言われる、大統領警備課の  CAT、カウンター・アサルト・チーム対襲撃部隊の経験者達だ」

スネーク

「お前よりも実戦経験は豊富だろうな」

スネーク

「奴等の装備は前世紀末から陸軍で開発されていたランドウォリアーシス  テムを基にしている」

スネーク

「お前もフォース21にいたなら知っているだろう。情報処理・通信能力  と生存性を向上させた新世代歩兵装備だ」

スネーク

「歩兵をネットワーク端末の一つとして位置づけ、その機能を満たすため  に設計されている」

スネーク

「ヘルメット・マウント・ディスプレイには各センサーや地図、指揮所か  らの指示・指令等様々な情報が表示される」

スネーク

「データリンクを通じて自分や見方の現在位置、再集結地点などをビデオ  や画像で知ることも可能だ」

スネーク

「その他、各種照準システム、バイオセンサー、GPS受信機、各種情報  処理機器などを装備している」

ライデン

「ああ。だが実用化には装備の重量や電子機器を動かすバッテリーの持続  時間が問題になっていたはずだ」

スネーク

「そうだったな。だがバッテリーの問題は銃撃にも耐え、液漏れしない膜  状バッテリーの開発で解決された」

スネーク

「重量の問題もDARPAダーパで開発されていた外骨格技術の  人力増幅機能ヒューマン・ストレングス・アンプリフィケーションを使って補っている」

スネーク

「一見鈍重だが動きは素早いぞ」
【大統領警備隊の事2】

スネーク

「元大統領警護隊の連中は全身をセラミックプレート入りの防弾装備で  覆っている」

スネーク

「頭部以外への攻撃は有効ではないだろう。主観攻撃で頭を狙うんだ」

スネーク

「まあ、敵に見つかりさせしなければ奴等とはやりあわずに済むはずだ。  それにこしたことはない」
■ハリアー戦 大佐
【アムラーム】

大佐

「ハリアーはアムラームという中距離空対空ミサイルを装備している」

大佐

「自らレーダー波を照射して誘導するアクティブ・ホーミング・ミサイル  だ。命中率はきわめて高い」

大佐

「よけるにはチャフを使ってミサイルの電子装置を撹乱するしかないだろ  う。チャフを使え」
【アムラーム聞いた後、発射直前】

大佐

「雷電、アムラームが来るぞ! チャフを使うんだ!!」
【クラスター爆弾】

大佐

「ハリアー2はクラスター爆弾を装備している。多数の小型爆弾を内蔵し  たいわゆる親子爆弾だ」

大佐

「クラスター爆弾の攻撃範囲は広い。連絡橋の上の階にいてはさけられな  いぞ。下の階に逃げるんだ」
【ロケットミサイル】

大佐

「ハリアーは両翼に対地攻撃用ロケット弾を搭載している」

大佐

「ロケット弾は無誘導だ。移動すればさけられるだろう。ただし爆風には  注意しろよ」
【突撃】

大佐

「ハリアーが飛び去って目視できなくなっても慌ててはいけない」

大佐

「ハリアーが機首を君の方に向けた時、機体が陽光の反射で一瞬光るはず  だ。それを見逃すな」

大佐

「少しでも早く発見してスティンガーを当てるんだ。遅れれば攻撃を受け  るぞ」
【ハリアー戦、レーダー使え】

大佐

「雷電、ハリアーを見失っても慌てるな。レーダーを見るんだ」

大佐

「ハリアーのいる方向が表示されるように調整しておいた。レーダーを  使ってハリアーの位置をつかめ」
【焼き攻撃】

大佐

「ハリアーの排気炎は高熱だ。巻き込まれてはいけない。ハリアーが接近  してきたら下の階に逃げるんだ」
【フレア】

大佐

「ハリアーはIRフレアを装備している。マグネシウム等を空中で燃焼さ  せ赤外線誘導ミサイルを欺瞞する対抗兵器だ」

大佐

「フレアを射出されると、発射したスティンガーミサイルがフレアの方に  引き寄せられてしまうぞ」
【銃は効かない】

大佐

「雷電、戦闘機相手にハンドガンや自動小銃は通用しないぞ。スティン  ガーを使え」
【基本戦法】

大佐

「ハリアーの攻撃をかわし、その隙をぬって攻撃するんだ」

大佐

「その連絡橋は上下構造になっている。それを利用しろ」

大佐

「上の階は見通しが良い分狙いがつけやすいがハリアーからの攻撃を受け  る危険性も高くなる」
※RGB6持ってる場合

大佐

「RGB6を上手く使うんだ」
※下の階にいる場合

大佐

「下の階は障害物が多い。ハリアーの攻撃を回避しやすい分、こちらの攻  撃も当てにくくなる」

大佐

「スティンガーを使うのがいいだろう」
【ハリアー戦、RGB6有効条件】

大佐

「ハリアーが連絡橋の近くをホバリングしている時はRGB6も有効なは  ずだ」
■ハリアー戦 スネーク
【ハリアーうんちく】

オタコン

「ハリアー2は世界初の実用V/STOL攻撃機ハリアーの発展型だ」

オタコン

「機体側面にあるエンジンノズルの推力線を変えることで垂直短距離離着  陸を可能にしている」

オタコン

「ハリアー2はハリアーに比べてエンジン吹出し口の改良等でペイロード  がかなり拡大してるんだ」

オタコン

「そのおかげで武装も大幅に増えている」

オタコン

「胴体パイロンに25mm機関砲ポッドを装備」

オタコン

「両翼に対地攻撃用ロケット弾、空対空ミサイル、クラスター爆弾の各種  ポッドを装備している」

オタコン

「当然小火器なんかで撃ち落とせる相手じゃない。スティンガーを使うん  だ」
【ハリアークラスター爆弾】

オタコン

「雷電、ハリアーのクラスター爆弾に気をつけてくれ」

オタコン

「クラスター爆弾は非誘導爆弾の一種で弾体内部に数十から数百の小型爆  弾を内蔵した広域攻撃兵器だ」

オタコン

「投下されると時限信管などで起爆。内壁が爆発・分離して子弾を広範囲  にばらまく」
※二回目以降

オタコン

「クラスター爆弾の攻撃範囲はすごく広い。撃たれたらすぐに連絡橋の下  の階に逃げるんだ。いいね」
【ハリアーアムラーム】

オタコン

「そのハリアー2は中距離空対空ミサイル、アムラームを装備している」

オタコン

「アムラームはスパローの後継として設計された  アクティブ・ホーミング・ミサイルだ」

オタコン

「目標近くへ接近し終端誘導段階になるとアクティブ・シーカーで目標  をロックオンして完全自律モードで飛行する」

オタコン

「つまり発射後に誘導を必要としないんだ。いわゆる「撃ちっぱなし」」

オタコン

「ミサイル発射後の即時離脱が可能になって母機の生還確率が上がるって  いう利点がある」

オタコン

「アムラームは機動性もアクティブ・シーカーの性能も高い。一度撃たれ  たら回避するのは難しいだろう」

ライデン

「どうすれば?」

オタコン

「チャフ・グレネードを使えばいい」

オタコン

「アムラームはECMへの耐性も強化されていて電子妨害をかけてもその  発信源に向かって誘導をかけてくる」

オタコン

「でもそれは対航空機の話だ。人間相手にそこまで精密な誘導はできない  はず」
※二回目以降

オタコン

「チャフ・グレネードを使えば充分撹乱できるだろう。アムラームを撃た  れたらチャフを使うんだ」
【ハリアー機銃】

オタコン

「ハリアー2は胴体パイロンに25mm機銃ポッドを装備している」

オタコン

「発射速度は毎分3800発。砲口初速は秒速1000m以上。まともに  食らったら駄目だ」
※二回目以降

オタコン

「ハリアーが機銃を撃ってきたらすぐに遮蔽物に隠れるんだ。いいね」
【ロケットランチャー】

オタコン

「ハリアー2は両翼に対地攻撃用のロケット弾ポッドも装備している」

オタコン

「ロケット弾は無誘導だ。撃たれてもすぐにその場から移動すれば回避で  きる。でも爆風には気をつけて」
【カサッカうんちく】

オタコン

「僕らが乗っているヘリはKa―60カサッカ。ロシア・カモフ設計局製  の軍用多目的ヘリコプターだ」

オタコン

「歩兵・武器弾薬の輸送、負傷兵の後送、攻撃ヘリのためのターゲット捕  捉、全天候偵察等、様々な任務に対応可能」

オタコン

「先進アビオニクスと電子装備を追加すれば無線・電子妨害作戦や特殊任  務もに耐えられるんだ」

オタコン

「戦闘時の生存性がかなり重視されてて、主要システムは冗長性を持った  造りになってる」

オタコン

回転翼ローターは複数の穴が開いても機能するし、燃料タンクにはポリウレタン  が充填してあって爆発の危険性を少なくしてある」

オタコン

「とはいっても、ハリアーに対してまともに対抗できる訳じゃない。君の  援護をするのが精一杯だと思う」

オタコン

「あまり期待はしないでくれ。ハリアーは君が撃墜するんだ。頼む」
【ハリアー戦援護するぞ】

スネーク

「雷電、俺もこのヘリから援護する。アイテムが足りないようなら投げて  やるから上手く使え」
【雷電に撃たれた】
(1)

スネーク

「雷電! どこを狙ってるんだ!?」
(2)

スネーク

「ふざけるな!!」
(3)

スネーク

「お前、俺達に何か恨みでもあるのか!!」
【カサッカ死亡寸前】
(1)

スネーク

「雷電、こっちはかなり危ない状況だ。早くハリアーを落としてくれ」
(2)

ライデン

「大丈夫か!?」

スネーク

「すまん、雷電。こっちの方はもういくらも持ちそうにない。早く奴をな  んとかしてくれ」
【ハリアー戦、基本戦法】

スネーク

「ハリアーは垂直離着陸機とは言え、戦闘機だ。小回りが効かない」

スネーク

「攻撃と攻撃の間には必ず隙ができる。その時がチャンスだ」
【スティンガー使え】

スネーク

「雷電、さっきスティンガーを渡しただろう」

ライデン

「携行用の対空ミサイルだな。VR訓練で経験済みだ」

スネーク

「そいつは心強いことだ(皮肉)。実戦でも上手くやってくれよ」
※二回目以降

スネーク

「スティンガーでハリアーを撃ち落とせ。だが気をつけろ。スティンガー  を構えている間は移動ができない」

スネーク

「ハリアーがそっちに向かってきたらすぐに隠れるんだ」

スネーク

「武器選択ボタンを素早く押せば武器のクイックチェンジができる。  上手く使え」
Section 6
ハリアー2戦後~ヴァンプ狙撃イベント
【ハリアー2戦勝利1ポリゴンデモ1】
シェル1シェル2連絡橋
ヘリからスネークの支援を受け、ライデンはハリアー撃墜に成功する。
ハリアーは墜落寸前、連絡橋のG脚部分に激突、橋は大きく壊れる。G脚は左に大きく傾く。制御不能に陥り、落下していくハリアー! ライデンの眼前を降下していく。コックピットにいるソリダスの怒りの表情が読みとれる。
海面に激突寸前、直下の海面が大きく迫り上がる。カサッカから海面を見ているスネーク。海中に黒い巨大な影映る。

スネーク

「何か来るぞ!」
波を割って、海中から巨大なメタルギアRAY(頭部)が現れる! RAYはハリアーをくわえて墜落をくい止める!

ライデン

「あれがメタルギア? もう起動してしまったのか?」 (RAYを新型メタルギアだと思い込んでいる)
RAY(プロトタイプ有人型)、ハリアー2を銜えたまま、背中のポッドから無数の追跡ミサイル(多弾頭)を発射! ミサイルは橋やG脚、F脚に命中して大爆発! ミサイルのひとつがカサッカの近くで爆発する!
爆発の衝撃でライデン、シェル2の側面(てすり)からずり落ちる。すんでのところで手すりにぶら下がる!ライデン、ぶら下がった手すりがグニャリと曲がり、数メートル落下する。 スネーク達のカサッカ、被弾しながら噴煙を上げて、シェル1へ流れていく。
RAY、ハリアーをしっかりとくわえている。
ソリダス、ハリアーのコックピットを開ける。片目がつぶれて、そこから出血している。 ソリダス、動揺もせず、目を手のひらで拭う。

ソリダス

「目をやられた(喜んでいる)」
遅れて、タンデムの前部コックピット(操縦席)からヴァンプが出てくる。ハリアーの コックピットにむかって告げる。

ソリダス

「行けっ! ヴァンプ!!」
ソリダス、ヴァンプに合図する。ヴァンプは脇腹をライデンに撃たれている(潜入プールで)。
ヴァンプ、ニヤリと笑うと、海面にさっと降り立つ!
ヘリ低空飛行で、よろよろしながらヘリポートへたどり着く。
コックピットから下を観ると、ライデンが手すりから傾いた橋になんとかよじ登っているのが見える。
海面を走っていくヴァンプ。ヴァンプはまるで気にせず、涼しい顔をしたまま疾走する。

オタコン

「何? あれ?」

スネーク

「海面を、走っている……」
ライデン、身を乗り出して、眼下を走るヴァンプを目撃する。ヴァンプはL脚の柱にたどり着くと、梯子をものすごいスピードで上っていく(手は使わずに垂直に上がっていく)。壁を走る蜘蛛の様。
RAY、ハリアーを銜えた状態で猛スピードで消える。
傾いた橋から身を起こすライデン。無線機が鳴る!
【ハリアー戦勝利2無線デモ1】
(スネーク強制CALL)

スネーク

「雷電、大丈夫か?」

ライデン

「そっちはどうなんだ?」

スネーク

「どうにか着陸した」

ライデン

「ヘリは無事か?」

スネーク

「修理の時間が必要だ」

ライデン

「そうか……」

スネーク

「大統領を頼むぞ」

ライデン

「あぁ、ちょっと?」

スネーク

「何だ?」

ライデン

「あんたが、スネークなのか?」

スネーク

「……」

ライデン

「死んだはずだ……」

スネーク

「俺は死なんさ。まだやることがたくさんある」

ライデン

「スネーク、あんたが伝説の傭兵として、聞きたいことがある」

スネーク

「伝説?」

スネーク

「伝説は人が作るものだ。人が記憶し、語り伝えるものだ」

ライデン

「俺は任務でここにいる。自らの意志ではない。できれば、今すぐにでも  ここから逃げたい」

スネーク

「……」

ライデン

「なぜ再び戦場に?」

スネーク

「雷電、いいか。俺の親友の言った言葉がある」 (前作でグレイ・フォックス=忍者が言ったセリフ)

ライデン

「……」

スネーク

「俺達は政府や誰かの道具じゃない。戦うことでしか自分を表現できな  かったが……いつも自分の意志で戦ってきた」

ライデン

「なぜ……遺体のDNA検査では」

オタコン

「あれはリキッドの遺体だよ。 彼とスネークはDNAレベルでは全く同  じ」

ライデン

「リキッドの遺体」

オタコン

「そうさ、世間の目をあざむくためのトリック」

オタコン

「ある機関が冷凍保存してたのを盗み出したんだ。ちょっと苦労したけど  ね」

スネーク

「そういうことだ」

ライデン

「……」

ライデン

「君らは本当に非政府組織なのか?」

オタコン

「ああ、僕らは民間の反メタルギア組織さ」

スネーク

「どこにも属さない。この地球上からメタルギアを根絶するために動いて  いる……」

ライデン

「なぜそんな危険な事を?」

スネーク

「4年前の俺もそう思っていた」

スネーク

「アラスカの僻地で自分の殻に閉じこもって……酔っぱらっていた」

オタコン

「僕等は伝える義務がある。世間に、子供達に」

ライデン

「何を」

オタコン

「我々人類の間違い」

スネーク

「過ちを記憶して、伝える、抗議する……そのために生きる」

ライデン

「君らが未来を変える?」

スネーク

「そこまで自惚れてはいない」

ライデン

「君らのは、草の根運動なんかじゃない。テロに近い」

スネーク

「そうかもな」

オタコン

「僕らの組織『フィランソロピー』が情報を手に入れたんだ。ここで新型  メタルギア開発が行われていて、テロリストがそれを襲撃しようとして  いるっていうね。タレコミなんかとは違う、信頼できる情報だった」

ライデン

「だからあんた達はここに?」

オタコン

「ああ……。それと、個人的な理由……」

スネーク

「こいつの妹が『ビッグ・シェル』にいるらしい」

スネーク

「俺達は誰の使いでもない。俺達の意志で、俺達の闘いをしている。  俺は……俺は誰のためにも戦っていない」

ライデン

「これはミッションだ」
周波数切り替わる!

ローズ

「大丈夫、ジャック?」

ライデン

「かろうじて……」

ローズ

「もう私、心臓がどうにかなってしまいそう」

ライデン

「ああ、悪気はないんだが」

ローズ

「ええ、わかってる。私も強くならなくっちゃね」

ライデン

「祈ってくれ、俺が無事で帰れるように」

ローズ

「大丈夫、帰れるわ。私がついてる……」

ライデン

「心強いよ、ほんと。この状況ではね」

ローズ

「ジャック、記録セーブしておくわね」
セーブする、しない選択。

ライデン

「大佐、メタルギアはもう起動してしまった……」(雷電とユーザには  「新型メタルギア」はRAYのことだと思わせておく。あのRAYはオ  セロットがタンカー編で盗んだものなので、前から起動している)

大佐

「まだ間に合う。大統領を確保してコードの再確認を防げば、核攻撃は阻  止出来る」

大佐

「大統領の元へ急げ。シェル2の中央棟だ」

ローズ

「衛星からの映像では……L脚の向こうまで行けば、中央棟へ行けそう  よ」

大佐

「今のところ、中央棟はまだ浮かんでいるようだ。その手すりを伝って行  くしかない。途中でパイプに飛び移れ」

ローズ

「外周脚で無事なのはL脚だけみたい。さっきの攻撃……変ね。彼等、も  うここは必要ないみたい」

ライデン

「大佐、聞いていたろう? スネークだった、あの男は……」

大佐

「そうかも知れん」

ライデン

「かも知れん?」

大佐

「決して気を許すな」

ライデン

「なぜ?」

大佐

「彼らとの協力はシミュレーションには入っておらん。不確定要素だ」

ライデン

「なんでもシミュレーションなんだな。実際に戦って、血を流してるんだ  ぞ!」

ローズ

「落ち着いて!」

大佐

「そうだ、冷静になれ」

大佐

「もし彼らがスネークであったとしても、君の任務には何ら変更はない」

ライデン

「大佐、あんたは以前、スネークと共に戦ったはず」

大佐

「……」

ライデン

「わからない。『シャドーモセスの真実』【注1】によると、大佐と  スネークは」

大佐

「そんなゴシップ記事は意味がない。いいな?」
【電撃床前オルガ1ポリゴンデモ1】
シェル2中央棟電撃床前
ハリアーを撃墜したライデンは大統領が捕らわれているというシェル2中央棟に潜入する。ライデンが中央棟の回廊に出ると、南側のコーナーから女の囁き声(無線内容)が聞こえてくる。無線機を通した声がソリダスである事がわかる。

ソリダス

「(OFF)オルガ、奴が……スネークが現れた……シェル1だ」
ライデン、警戒して回廊の曲がり角(コーナー)に近づく。

オルガ

「(OFF)あの男(スネーク)は親父の仇!」
ライデン、コーナーにへばりついて、声の主を伺う。扉(大統領監禁部屋)の前にオルガが向こうをむいて立っている。無線機を耳に当てている。

ソリダス

「(OFF)冷静になれ、オルガ!」
【電撃床前オルガ2インタラクティブ主観デモ1】
シェル2中央棟電撃床前
ライデン、自動的に指向性マイクを構える。左右上下はキーが効くが、移動はできない。前回と同じようにオルガの会話をマイクで盗聴する。マイクを向けていないと聞き逃す。オルガの動きはプレイヤーからは見えない。無線機は使えない。

ソリダス

「(OFF)お前の個人的な感情で計画は変更できん」

オルガ

「いい、あんたの命令には従わない! 2年間、この日を待っていたん  だ。親父(セルゲイ)が眠る同じ海底に沈めてやる!」

ソリダス

「(OFF)待て、アレ(アーセナル)の起動が先だ」

オルガ

「ちいっ!」
壁を拳で叩く音。

オルガ

「オセロットはどこに?」

ソリダス

「(OFF)こちらにはいない」

オルガ

「あの男、信用できない」

ソリダス

「(OFF)何を言う? 同志ではないか?」

オルガ

「奴は同志ではないわ! 親父を見殺しにした男!」

ソリダス

「(OFF)オルガ、その話は後だ。これからアレ(アーセナル)の最終  準備にはいる」

オルガ

「わかったわ、私もそっちに戻る」

ソリダス

「(OFF)シェル1との上部連絡通路は使えない」

オルガ

「ヘリは?」

ソリダス

「(OFF)カモフは使えない。L脚から海面のオイルフェンスを通れ」
エマ狙撃イベントの際のネタ振り。

オルガ

「うちの兵士達にも撤退の連絡を……」

ソリダス

「(OFF)まだだ、彼等の収容は最後にする。まだ侵入者が片づいてい  ない」

オルガ

「スネーク……」

ソリダス

「(OFF)もうひとりの男は?」

オルガ

「悪運は強いみたいね」

ソリダス

「(OFF)そうか、あの爆発でも生き延びたのか? いいか、オルガ。  コードの再確認まであと1時間……それまで大統領には生きていてもら  わねばならん」

オルガ

「大丈夫、中には誰も入れない。さあ、高圧電流を起動して……」

ソリダス

「(OFF)わかった……(スイッチ音)」
【電撃床前オルガ3ポリゴンデモ2】
シェル2中央棟電撃床前
オルガの目前で床(扉前)に電流が流れる。床に電流が流れ、青いプラズマが床の上を這う。

ソリダス

「(OFF)高圧電流のスイッチを入れた」
大統領のいる部屋が映る。破壊すべき電源パネルにカメラよる。

オルガ

「大統領が、中からあの装置を破壊しない限り、扉が開くことはない」
電源パネルの近くに大統領が立っている。大統領は縛られていない。

オルガ

「素手では壊せないわ」

ソリダス

「(OFF)わかった、早く戻って来い」

オルガ

「それと、いい?」
オルガ、電流の流れている床を見つめている。壁越しに聞き入るライデン。

ソリダス

「(OFF)何だ?」
オルガ、回廊を歩き出す。ライデン、オルガの接近に気づき、隠れる場所を探す。

オルガ

「全てが終わったら私たちは国に帰る。そのための資金。半分もらうわ」

ソリダス

「(OFF)ああいいだろう、約束だからな」
オルガ、回廊の角を曲がる。そこに隠れていたライデンはいない。廊下のコンテナの陰に逃げ込んでいる。
【電撃床前オルガ4インタラクティブ主観デモ2】
シェル2中央棟電撃床前
自動的に指向性マイクを構える。左右上下はキーが効くが、移動はできない。前回と同じようにオルガの会話をマイクで盗聴する。マイクを向けていないと聞き逃す。無線機は使えない。ライデンの隠れているところからはオルガが見えない。

オルガ

「これからは自分達のために生きる。この国に残りたい者がいれば……面  倒を見てくれるわよね」

ソリダス

「(OFF)ああ、案ずるな。ゴルルコビッチ大佐の部隊は有能だから  な」

オルガ

「もうみんな自由になってもいい頃……」

ソリダス

「(OFF)ロシアの再建はいいのか?」

オルガ

「親父は死んだ。世の中も変わった……」

ソリダス

「(OFF)好きなようにしろ」

オルガ

「最後にいい、もう一度言うわ。私たちを裏切らないこと! 憶えとい  て」

ソリダス

「(OFF)お互い様だ……」
オルガ、無線機を切って、ハッチをあけて出ていく音。ハッチ、閉まる音。ライデン、大佐に無線連絡をする。
【電撃床前オルガ5無線デモ1】
(大佐強制SEND)

ライデン

「大統領が軟禁されている部屋に到着した」

大佐

「そこは大丈夫か?」

ライデン

「浸水はしていないが、扉には近づけない。高圧電流が流されている」

大佐

「なるほど。上は歩くな。黒焦げになるぞ」

ライデン

「どうすればいい?」

大佐

「シャドーモセス事件を思い出せ。あの事件のVR訓練をな」

ライデン

「電源パネルを破壊する?」

大佐

「そうだ」

ライデン

「しかし、中には入れそうもない」

大佐

「通気ダクトがあるだろう?」

ライデン

「ああ……ダクトの穴なら……」

大佐

「リモコンミサイルを探すんだ。リモコンミサイルなら、ダクトを通過す  る事ができる」

ライデン

「それで、室内の電源パネルを破壊すればいいんだな」
スクリーン内に子画面。リモコンミサイルでクリアする映像を出す。一番難しいコース。

大佐

「そうだ。ただし大統領には当てるなよ」

ライデン

「大統領にもナノマシンが注入されているんだろう? 周波数がわかれば  呼びかけることもできるが……」

大佐

「いや、こちらからも何度かCALLしているが通じない。そこの壁は通  信を妨害する素材でできているようだ」

ライデン

「なるほど。エイムズが反応を見失ったのはそのためか……」

大佐

「だがノードに接続すれば彼の位置は確認出来るはずだ」

ライデン

「わかった」

大佐

「まずはリモコンミサイルを探せ」
【電源パネル破壊1ポリゴンデモ1】
(NM)空気清浄室
大統領を救出するため、シェル2中央棟に向かうライデン。だが大統領が監禁されている部屋は高圧電流を流す床のトラップで囲まれていた。ライデンはリモコンミサイルを使って配電盤を破壊し、大統領の部屋への通路を確保する。
【大統領1ポリゴンデモ1】
(MC)
リモコンミサイルを使って配電盤を破壊したライデンは、大統領が捕らえられたシェル2中央棟1F空気清浄室に潜入を果たす。
ライデン、室内に入る。室内の様子はリモコンミサイルで探索しているが、念の為に、 ソーコムを構えて歩いていく。一つ目の小部屋を進むと、大統領が出迎えるように歩いてくる。背後の破壊した電源パネルからはまだ煙が出ている。ライデン、大統領を確認する(TVで顔を見ているので)と銃をしまう。44代大統領、ジェームズ・ジョンソン。

ライデン

「ジョンソン大統領……」
大統領、ライデンの装備を見て驚き、観念する。

大統領

「……やはり来たか……(自嘲気味)」(『愛国者達』の手先が裏切り者  である自分を殺しに来たと思っている)

ライデン

「なぜ俺を(知っている)?」

大統領

「その装備はスカルスーツ……まだ(軍の)実戦には投入していない最新  式のものだ」

ライデン

「怪我は?」
大統領の身体を確認するライデン。何処にも負傷痕は見られない。
身体を気遣うライデンに不審を抱く大統領。

大統領

「変わった奴だな」

ライデン

「?」
汚れたスーツを叩いて、曲がったネクタイを直す。

大統領

「これから殺す相手の体をなぜ気遣う?」

ライデン

「?」
近づいてくる大統領。

大統領

「裏切り者を始末しに来たのだろう?」

ライデン

「何を(言っている)?」

大統領

「……(ちょっと考える)」
大統領、ライデンの身体を自分に近づける(抱き寄せる)。
ライデン、大統領の行為にドキッとする。大統領、いきなりライデンの股間を握る。

ライデン

「何をするんです?(戸惑い)」

大統領

「……男か?(あの女ではないのか)」
と一言、云って手を引っ込める大統領。ライデンが『愛国者達』の手先=忍者ではないと分かる。

大統領

「ふむ……ではお前は一体何者だ?」

ライデン

FOXHOUNDフォックスハウンド」(大統領なのですんなり答える)

大統領

FOXHOUNDフォックスハウンド……? (しばし考える)そうか……」
大統領、一人頷きながらライデンに背を向け歩き出す。

大統領

「そういうことか……なるほど(自嘲と絶望と諦め)……」
大統領、立ち止まり、これがS3計画の一端だと気づき、観念する。自分の意志で起こした『愛国者達』への反逆だと思っていたのだが、それすらも彼等の思惑通りに踊らされただけ だったと知って絶望する。
大統領、ライデンに向き直る。

大統領

「……体内通信に切り替えよう。聞かれるとまずい」

ライデン

「わかりました」
【大統領2無線機デモ1】
(大統領体内)

ライデン

「聞こえますか?」

大統領

「ああ(体内通信にはあまりなれていない)」

ライデン

「大統領、テロリスト達は核発射のコード入力を終了したと……」

大統領

「……そうだ。(あっさりと肯定する)私が自分で入力した」

ライデン

「……やはりあなたは奴等と……?」

大統領

「(自嘲)2時間前まではな。今はヴァイタルIDの再確認が終わるまで  生かされているだけの身だ」

ライデン

「裏切られた?」

大統領

「いや。私は継承を望み、彼らは破壊を欲した。」

ライデン

「(言っている事はよく分からないが)……(大統領ともあろう方が)な  ぜテロを?」

大統領

「権力に加わるためだ」

ライデン

大統領あなたが権力でしょう?」

大統領

「いや、私は外様だよ」

ライデン

「?」

大統領

「私に実権はないのだ。本当の『権力』は『愛国者達』の元にある……」

ライデン

「『愛国者達』?」

大統領

「この国の真実だよ」
【大統領3ムービーデモ1】
(ホワイトハウス等)

大統領

「知らないのは当然だ。彼等の存在を知っているのは  最高暗号機密関与資格コードワード・クリアランスを持つ者の中でも極少数に限られる」

ライデン

「?」

大統領

「政治、軍事、経済……この国のあらゆる決定は彼等が下している。  ……無論大統領の選定も含めて」

大統領

「彼等こそ我が国を真に支配する者達だ」

ライデン

「そんな(話は信じられない!)……」
実写映像……アメリカの国旗。

大統領

「(自嘲)ふん。信じられないのも無理はない……だが事実なのだ」

大統領

「宇宙防衛の重視、所得税率の引き下げ、本土ミサイル防衛NMDの推進……私  が行ったとされている全ての政策は彼等の指示によるものだった」

ライデン

「宇宙防衛は議会から……」

大統領

「それも『愛国者達』の演出だよ」

大統領

「議会はただの演芸場だ。民主主義など教科書のページを埋めるためのお  題目でしかない」

大統領

「それとも君は『民意』が社会に反映されるのを見たことでもあるの  か?」

ライデン

「……いや……」

大統領

「全ては『愛国者達』の利害と思惑に基づいている。それを見栄えのいい  建前で取り繕ったショーのことを、君達は『政治』と呼んでいるのだ」

ライデン

「……」

大統領

「そんな目で見るな。精神鑑定なら受けてるよ」

ライデン

「そういう意味では……」
【大統領4ムービーデモ2】
(愛国者PICT)
12人の老人達のシルエット/賢人会議……

大統領

「『愛国者達』……私にも彼等の正体はわからん。おそらくは財界や政  界、軍のトップの連合体……。だが、誰が『愛国者達』なのかはわから  ない。全ては安全器カットアウトを通じて指令される」

大統領

「私が知らされているのは、12人の老人達による最高意思決定機関  『賢人会議』が全てを決めていると言うことだけだ」

ライデン

「(信じられない)大統領あなたやホワイトハウスは?」

大統領

「彼らのお気に入りのポーン(歩兵)。ただそれだけだ」

大統領

「彼等に従ったお陰で、単なる田舎議員の息子が合衆国大統領になること  ができた。……無論それなりの代償は払わされたがな」

ライデン

「代償?」

大統領

「……(答えない)。だがどこまで行ってもポーンはあくまでポーンに過ぎない」

大統領

「……私にはそれが耐えられなかった。自分自身のものを残したかった。  しかしそれすらも(利用された)……」(反逆を試みたものの、それす  らも知らないうちにS3計画に利用されていた)

ライデン

「……?」

大統領

「(自嘲)君にもいずれわかる……」
【大統領5無線機デモ2】
(大統領続き)

大統領

「私の望みは『愛国者達』の一員となること……彼等の支配構造に加わる  ことだった。使い捨てのポーンとしてではなく」

ライデン

「それがテロを起こした理由?」

大統領

「そうだ。新型メタルギアも、あくまで取り引き材料として使うつもり  だった……」

ライデン

「……だった、とは?」

大統領

「私は見くびっていた。ソリダスは……本気で彼等に闘いを挑もうとして  いる。奴は世界を壊すつもりだ」

ライデン

「どういうことです?」

大統領

「君が信じようと信じまいと、世界の均衡を保っているのは『愛国者達』  なのだよ」

大統領

「この国に渦巻く利害を調整し、結果をわかりやすい『物語』にして大衆  に提供する。その機能が停止すれば、いや、その存在が公になっただけ  でどうなる?」

ライデン

「?」

大統領

「巨大な政治的真空が生まれる。その空位を貪欲なブタどもが見逃すはず  がない。すぐさま共食いが始まるだろう。世界中であらゆるタガが外れ  る。紛争、内戦、恐慌……誰も制御することはできない……」

大統領

「彼等は闘ってはいけない相手なのだ」

ライデン

「……(皮肉。テロを企んでいたくせに)世界を混乱させるのはあなたの  本意ではないと?」

大統領

「……そうだ。私には破滅を望むことができなかった。だが奴は言った  よ。それが私の限界だ、とな(自嘲とソリダスに対するある種の羨  望)」

ライデン

「……ソリダスとは、一体何者なんです?」
【大統領6ムービーデモ3】
(大統領ソリダスPICT)
大統領時代のソリダスの図。

大統領

「私の前任者……第43代大統領、ジョージ・シアーズ。だがそれも単な  るワークネームに過ぎん。 奴のコードネームは  『ソリダス・スネーク』……」

大統領

「ソリッド、リキッドに次ぐ3人目のスネーク。『恐るべき子供達』計  画の生き残り。固体でも液体でもない、均整の取れた傑作……。  だからこそ『愛国者達』は奴を選んだのだろう。大統領としてな」

大統領

「だが4年前、奴は独断であの事件を起こし、彼等の不興を買った」

ライデン

「4年前……シャドーモセス事件?」
【大統領7ムービーデモ4】
(前作映像)
前作ゲーム画面(ポリデモ)映像デモ。

大統領

「そうだ。当時、国防省付属機関先進研究局DARPA【注2】の局長  ドナルド・アンダーソンをはじめとする一部勢力がメタルギアREXレックスと  新型核弾頭の開発を進めていた。だがそれは『愛国者達』の意に添わぬ  ものだったのだ。そこでソリダスは独自の判断で腹心のオセロットを使  いリキッド・スネークをけしかけ、あの事件を起こさせた」

大統領

「奴はREXレックスと新型核弾頭のデータを手に入れることに成功した。しかし  それによってREXレックスとゲノム兵の存在が明るみに出てしまうという結果  も招いてしまった。……それが『愛国者達』を怒らせたのだ」

大統領

「そしてソリダスは大統領の座を追われた……」
【大統領8無線機デモ3】
(大統領体内)

ライデン

「辞任ではなかったのですか?」

大統領

「公にはな。そしてその後任のポーンに選ばれたのが私というわけだ」

ライデン

「あなたの選挙戦は……?」

大統領

「おもしろいショーだっただろう? 大衆を満足させるためのイベントも  多く盛り込んであった。民主党も共和党も『愛国者達』の意図に沿って  踊っただけだ。全て彼等の筋書き通り……しかし予定外の出来事も  あった」

ライデン

「?」

大統領

「ソリダスは辞任後、病死するはずだった」

ライデン

「暗殺か(つい敬語を忘れる)!?」

大統領

「そうだ。だが奴はオセロットの手を借り地下に潜伏した。そして  『愛国者達』の追撃をかわしながらデッドセルを手なずけ、ゴルルコ  ビッチ大佐の部隊を懐柔し、時を待った」

ライデン

「時?」

大統領

「『愛国者達』と対等に渡り合う機会……新型メタルギアの完成だ」

大統領

「『愛国者達』が全精力を傾けている最重要プロジェクトを奪えば彼等の  急所を抑えることができる。それが彼等に対抗出来る唯一の手段  だった」

大統領

「アレが手に入り次第、奴は戦争を始めるだろう。そうなる前に奴を止め  ねばならん」

ライデン

「(独り言)メタルギアはもう起動してしまった……」

大統領

「いや、まだだ」

ライデン

「?」

大統領

「君が見たのはメタルギアRAYレイ。2年前にオセロットが海兵隊から  奪った物だ。新型メタルギアではない」

ライデン

「では新型メタルギアとは?」

大統領

「ここだ」

ライデン

「え?」

大統領

「この『ビッグ・シェル』全体が新型メタルギアなのだ」

ライデン

「何だって!!(敬語を忘れる)」

大統領

「君が見てきた上部構造は偽装だ。海洋除染施設の体裁を整えるための  な。本体は基底部から海底に建造されている。連絡エレベータは  シェル1のB2だ」

大統領

火薬庫アーセナルギア。それが新型メタルギアのコードネーム……」

ライデン

「アーセナル?」
【大統領9ムービーデモ5】
(アーセナルPICT)
アーセナルギアの設計図・ラフスケッチ・シルエット・ RAYのイラスト……。

大統領

「そうだ。核弾頭を含む数千以上のミサイル兵器を搭載し、量産型メタル  ギアRAYレイの群れに護衛される鉄壁の要塞……」

ライデン

「量産型……ですって?」

大統領

「もともとメタルギアRAYレイは海兵隊が世界中に拡散したメタルギアの亜  種に対抗するために計画したものだ。だが『愛国者達』はそれをアーセ  ナル護衛用に再設計したのだ」

ライデン

「対メタルギア兵器をメタルギア護衛用に……?」

大統領

「皮肉なもんだろう?」(実は雷電も『愛国者達』によって作り変えられ  た存在である)

大統領

「だがそれだけではない。アーセナルギアは戦術ネットを通じて、核兵器  を含む合衆国4軍の全兵力を掌握する事が出来る。まさにこの国の中枢  となるべくして造られた存在なのだ……」

ライデン

「……そんな馬鹿げた兵器を一体……」

大統領

「兵器? それは違う」

ライデン

「?」

大統領

「アーセナルギアは単なる軍事力などではない」
【大統領10無線機デモ4】
(大統領体内)

大統領

「世界を保全するための手段。新しい支配の確立。『愛国者達』がこの国  の真実でありつづけるための要なのだ。……彼等は今、支配を脅かさ  れ、焦っている」

ライデン

「何からです?」

大統領

「……デジタルによる真実の氾濫、世界の窒息……といったところかな」 (真偽の分からない情報の無限発生、蓄積等デジタル社会の弊害のこと)

ライデン

「?」

大統領

「それを逆にデジタルによってつなぎとめるためのメソッド。それを具現  化するためのシステムがアーセナルに搭載されている。それこそが  アーセナルの本質なのだ」

ライデン

「本質?」

大統領

「『G.W』。それはそう呼ばれている。『愛国者達』の切り札。  『G.W』とアーセナルギアの完成はすなわち『愛国者達』による新し  い支配の完成を意味する」

大統領

「それを奪えば彼等と対等な立場に立てるはずだった。対等な取り引きも  な……」

ライデン

「取り引き? だが奴は……」

大統領

「そう。ソリダスは取り引きではなく闘争を望んだ。奴がやろうとしてい  るウォール街上空への核攻撃も、彼等の支配を断ち切り解放区を形成す  るためだ。……奴はそれをOUTERアウター HEAVENヘブンと呼んでい  た……」

ライデン

OUTERアウター HEAVENヘブン……?」

大統領

「もう時間がない。アーセナルギア起動の鍵はブラックケースが兼ねてい  た……が私が入力してしまった」

大統領

「じきに『G.W』は外部と接続を開始し、アーセナルギアの機関部も始  動する。そうなる前に奴を止めろ。それが君の役割ロールだ」

ライデン

役割ロール……?」

大統領

「動き出したアレを止められるのはエマ・エメリッヒしかいない。彼女を  探せ」

ライデン

「エマ……エメリッヒ?(エメリッヒという姓に引っかかる)」

大統領

「アーセナルギアのシステムプログラマだ。この中央棟のB1で監禁され  ているはず」

ライデン

「この下は浸水しているのでは?」

大統領

「いや、彼女はまだ生かされている。残っているプログラマは彼女だけ  だ。オセロットが言っていた……B1の北西にあるロッカールーム  だ」

大統領

「急げ! 通信をとくぞ」
【大統領11ポリゴンデモ2】
(MC+KF)空気清浄室

大統領

「カード4だ。これで奥まで進める。エマはその先だ」
ライデン、カード4を貰う。

大統領

「……これを彼女に渡せ」
大統領、ライデンにまた光ディスク(AT社長を思わせる)を渡す。

ライデン

「何です?」

大統領

「『G.W』とアーセナルギアの制御機能を破壊するものだ。エマを連れ  てシェル1中央棟B2の電算室に向かえ。彼女なら、そこからこれを基  幹システムに侵入させることができる」

ライデン

「コンピュータ・ウイルス?」

大統領

「そうだ。特定の遺伝子を持った者だけを死に至らしめるウイルス兵器、  FOXフォックスDIEダイをモデルにしている」

ライデン

「どうしてあなたがこんなものを?」

大統領

「『愛国者達』が保険用に作っていたものだ。……オセロットも私の体は  改めなかった」(雷電に渡させるためわざと調べなかった。前作の  AT社長の時と同じ)

大統領

「早く行け。それを使う以外にアーセナルを止める方法はない」
大統領、身を引いてライデンを見つめる。

大統領

「さて、君に与えるべき情報は全て話した。あと1つなすべきことをなせ  ば、それで私の役割ロールは終わりだ」

ライデン

「?」
ライデンの銃(ソーコム)を取って、自分の胸に当てる。

大統領

「さあ、私を殺せ!」

ライデン

「何をするんです?」

大統領

「時間がない、ヴァイタルIDの最終チェックがもうすぐ始まる。今のう  ちだ。私が死ねば少なくとも核発射は不可能になる!」
銃口をさらに押しつけて、ライデンの指をトリガーに添える。

ライデン

「やめろっ!(敬語を忘れる)」

大統領

「さあ引け! それが君の役割ロールだろう!? 引くんだ!」
揉み合う二人。
と、銃声!胸を数発、撃たれる大統領。

大統領

「(悲鳴)」

オセロット

「喋り過ぎだ、大統領……いや、今や元大統領」
咄嗟に声の方角に銃口を向けるライデン!
柱の影からリボルバーが見える。銃口から立ち上る煙り。

ライデン

「なぜだっ! なぜ大統領を!!」

オセロット

「手元が狂った……とでも言っておこう」
リボルバー、くるくると回転すると、薬莢を捨てる。

オセロット

「また会おう、運び屋……」
「運び屋」は前作同様、光ディスクの事を言っている。『愛国者達』はAI内の自分達に関するデータを消去したい。それをシャドーモセスの時のスネークのようにライデンに行なわせようとしている。
オセロットは去る。ライデン、追おうとするが、大統領に足を捕まれる。
ライデンを引き寄せて大統領。

大統領

「追うなっ、これでいい。これで……」
ライデン、屈んで大統領に近づく。

大統領

「自由意志が存在しないならば、服従と反逆の間に違いはない。……私に  出来るのは自分の役割ロールを終わらせることだけだ……もう……自由に……  楽にさせてくれ……」
自分の意志で起こしたと思っていたテロすら『愛国者達』のS3計画に利用されていたと知り、絶望し、S3計画で割り振られた役割=ライデンの目前での死を演じてみせた。

ライデン

「何を……?」

大統領

「エマを探せ……アーセナルを止めろ。大統領としての最後の命令  だ……。頼んだぞ……!」
大統領、息を引き取る。
【大統領12無線機デモ5】
(大佐強制SEND)

ライデン

「大佐、大統領が死んだ……」

大佐

「ああ……残念なことだ……」

ライデン

「俺はこれからどうすれば?」

大佐

「君の目的は大統領の救出とテロリストの武装解除だった……。だが今か  らは、大統領の最後の命令を果たすことが君の任務となる。……雷電、  アーセナルギアを止めろ」

ライデン

「この『ビッグ・シェル』全体がメタルギアだという話を信じろと?」

大佐

「私のセキュリティ・クリアランスでは確認することはできなかったが  ……大統領本人の言葉だ。間違いないだろう」

ライデン

「彼自身がテロに荷担していたとしても?」

大佐

「だからこそ、信憑性が高いとも言える」

ライデン

「……」

大佐

「それに大統領は君に自分を殺すよう頼みすらした。核発射を無効にする  ために」

大佐

「彼が死んだお陰で核兵器の行使権限は副大統領に移った。これで奴等の  核兵器はただの飾りに……」

ライデン

「大佐、俺が大統領を殺すべきだったとでも?」

大佐

「そうではない。彼の言葉は信用して良いのではないかと言いたいのだ」

ローズ

「ジャック、私もそう思う……」

ライデン

「……『愛国者達』とかいう連中についての話も信じろと?」

大佐

「それについては初耳だ。調査する」

ライデン

「……」

大佐

「雷電、時間がないぞ。エマを探し出すんだ。彼女はその中央棟のB1だ  ろう?」

ライデン

「……」

大佐

「アーセナルが動き出す前に彼女を見つけ出すんだ!」

ローズ

「急いで、ジャック!」

ライデン

「……」

大佐

「大統領の死を無駄にする気か!?」

ライデン

「……了解」
【タンカー編整理1無線機デモ1】
(スネーク強制CALL)
息絶えた大統領を後に残し、部屋を出たライデンのもとにスネークから無線連絡が入る。

スネーク

「雷電、そっちはどうだ?」

ライデン

「スネーク? ……大統領が殺された!」

スネーク

「何だって?」

ライデン

「すまない」

スネーク

「核発射コードの再確認はすんでいたのか?」

ライデン

「いや、最終のヴァイタルIDチェックの前だった」

スネーク

「ということは、奴らは核を撃てなくなった訳だな」

ライデン

「だが、あの男、オセロットは明らかにわざと大統領を殺した」

スネーク

「どういうことだ?」

ライデン

「わからない。大統領が死ねば核が撃てなくなることは奴等も知っていた  はずだ」

オタコン

「ヴァイタルIDチェックを回避して核を撃つ方法がある?」

スネーク

「あるいは核以上の何かがあるということだろうな……アーセナルギアに  は」

ライデン

「知っていたのか? アーセナルギアのこと?」

スネーク

「ああ」

ライデン

「……(不満)なぜ教えてくれなかった?」

スネーク

「聞かれなかったからな」

ライデン

「……(おもしろくない)『ビッグ・シェル』が偽装だということも?  (知っていたのか)」

スネーク

「ああ。この『ビッグ・シェル』は一応、海洋除染施設の体裁を整えては  いる。だがエイムズや大統領の言った通り、それは偽装だった。海水除  染は申し訳程度にしか行われていないし、破壊されても有毒化学物質な  ど発生しないだろう……」

ライデン

「……いつからそれを(知ってたんだ)?」

スネーク

「確かめるには時間がかかった。調べがついたのはお前があの爆弾魔を処  理したあとくらいだな」

ライデン

「……」

スネーク

「アーセナルギアがここで建造されているのは確かだ。おそらく2年前の  あの時から仕組まれていたんだろう……全てがな……」

ライデン

「2年前……この場所で本当は何があったんだ?」
【タンカー編整理2ムービーデモ1】
(写真)
スネーク、ユーザーがタンカー編で撮影したメタルギアの写真(4枚)を見せる。メタルギアの写真(4枚)がWEBに組み込まれている。
イラストにスネークの声。

スネーク

「これが2年前、俺が撮った写真だ」

ライデン

「ニュースやウェブサイトで見たよ。有名な写真だからな。スネーク、あ  んたがタンカーを沈めたという報道だった」
別のWEBサイト、オルガを屋上で倒している写真が写る。

スネーク

「そうだ、利用されたんだ。俺もオタコンも……」

オタコン

「新型メタルギアの写真を公にして、政府を威圧する予定だった」
別のWEBサイト、タンカー遠景の写真が写る。
※タンカー編をプレイしていない人

スネーク

「2年前のハドソン川……」

スネーク

「俺達はメタルギアの新型が極秘裏に輸送されると云う情報をつかんだ」

スネーク

「今思えば、疑うべきだった……」
タイトルからタンカー編をプレイできる様になる。
※タンカー編プレイした人

ライデン

「VR訓練でタンカーミッションを経験したが……」

スネーク

「どこまで再現されているかは怪しいものだ」
【タンカー編整理3ムービーデモ2】
(タンカー編回想)
タンカー編のポリデモ、ゲーム画面。

スネーク

「俺はメタルギア開発の証拠を掴むため、偽装タンカーに潜入した。だが  同時にゴルルコビッチの率いる部隊が船を襲撃し、制圧した」

オタコン

「その部隊にオルガとオセロットも加わってたんだ」

スネーク

「奴も、な」(奴=リキッド)

ライデン

「奴?」

スネーク

「死んだはずの男だ」

オタコン

「彼等の狙いもメタルギアRAYレイだった。だけどオセロットはゴルルコ  ビッチ大佐と海兵隊司令官スコット・ドルフを殺して、RAYレイを  奪った」

ライデン

「裏切り?」

スネーク

「奴等がどんな取り引きをしていたのかは知らん。だがあの時オセロット  はこう言った。『返してもらう』とな」

オタコン

「そしてオセロットは海兵隊ごとタンカーを沈めた……」
【タンカー編整理4無線機デモ2】
(スネーク続き)

ライデン

「よく無事だったな?」

スネーク

「オタコンが小型艇を用意してくれていた」

オタコン

「沈没するタンカーに巻き込まれないようにするのが大変だった。我なが  ら、奇跡に近い」

オタコン

「全ては僕達をおびき寄せるための罠だったんだ」
【タンカー編整理5ムービーデモ3】
(回想)
回想映像(ポリデモ)デモ。
サイファーのシーンが映る。スネーク、サイファーを見上げる等。

オタコン

「サイファーで撮影されたスネークの写真が、大々的に公開されたんだ。  僕達は史上最大の環境汚染テロの犯人として指名手配された」

スネーク

「奴等はメタルギアを破壊して廻る俺達の行動を封じようとしたんだ」

ライデン

「なぜスネークなんだ?」

オタコン

「スネークはシャドーモセス事件のあと、一種のヒーロー像となった。  『愛国者達』はそれが気に入らなかったに違いない」

ライデン

「奴等(愛国者達)のことは知ってたのか?」

オタコン

「ああ、ある程度はね」

ライデン

「なるほど(やや腹立ち)」

オタコン

「スネークは彼らが選択した英雄ではない」

ライデン

「それで、汚名を残そうとした?」

オタコン

「『愛国者達』に敵対する者への見せしめって意味もあったんだろう」

ライデン

「奴らの狙いは何だったんだ? あんた達を罠にはめるため?」

オタコン

「いや、ことは簡単じゃない。ドルフ司令官が海兵隊で進めていたメタル  ギアRAYレイ計画は、当時から海軍で進められていたアーセナルギア計画  に対抗するものだった」

オタコン

「つまりメタルギアRAYレイ計画自体が『愛国者達』にとって邪魔なもの  だったんだ。だから奴等は偽装タンカーを襲い、RAYレイを  奪った……」

オタコン

「アフターフォローも完璧だった。すぐに原油を満載した本物のタンカー  をもう1隻持ってきて沈めてみせた。ここでアーセナルギアを建造する  ための偽装として」

スネーク

「俺達は利用された。まんまとはめられたんだ」
オルガ、大佐が映る。

ライデン

「ゴルルコビッチ大佐も、娘のオルガも?」

オタコン

「全てはオセロットが仕組んだ」
兵士を殺すオセロットが映る。

ライデン

「黒幕はソリダス? ソリダスがオセロットを使ってRAYレイを?」

オタコン

「いや、彼は当時地下に潜っていた」

ライデン

「では『愛国者達』が?」

オタコン

「じゃあオセロットはなぜソリダスと共にいるんだ?」

ライデン

「……(さっぱりわからない)」
【タンカー編整理6無線機デモ3】
(スネーク続き)

スネーク

「なに、いずれわかるだろうさ……。だが今はこれ以上考えている時間は  なさそうだ。核が使えなくとも、アーセナルには莫大な量のミサイル兵  器がある」

オタコン

「そうだね。奴等がそれを手に入れたら……(大変なことになる)」

スネーク

「雷電、エマの所に急いでくれ」

ライデン

「待ってくれ、そのエマ・エメリッヒというのが、あんた達が言ってい  た……?」

オタコン

「そう。僕の妹だ」

ライデン

「彼女はここで何を?」

オタコン

「……わからない。彼女は確かにコンピュータの天才だ。でも専門は  ニューロAIと複雑性理論を応用した超多変量情報解析で、兵器開発  じゃないんだ……」

ライデン

「……(考え込む)」

スネーク

「とにかくアーセナルを止めるには彼女の力を借りるしかない」

オタコン

「雷電、彼女を頼む」

ライデン

「わかった」
【エマとオタコン1無線機デモ1】
(大佐通常)
エマ救出に向かう途中、大佐と無線連絡をするライデン。エマの過去の経歴を聞く。

ライデン

「大佐、エマ・エメリッヒの情報を知りたい」

大佐

「ああ。調べさせておいた。国家安全保障局NSA【注3】の局員ファイルに彼  女の名前があった。何らかの極秘プロジェクトに関わっていたようだ  が、それについての記載はない。記録では二年前に職を辞したことに  なっている……」(アーセナル開発にまわされた)

大佐

「エマ・エメリッヒ。本名、エマ・エメリッヒ・ダンジガー。家族からは  EEと呼ばれていたらしい。彼女はハル・エメリッヒの父親と離婚後、  母に連れられてイギリスに戻った。まだ6歳の子供だった。ダンジガー  は母親の姓だが、彼女は好んでエメリッヒという姓を使っている」

大佐

「故郷イギリスに帰った後、彼女の母親は再婚している。ロビンソンとい  う実業家だ。以下はNSAに入る際、取られた調書だ」

大佐

「……エマがハイスクールを卒業しようとしていた頃、義理の父親から暴  行を受けそうになり、父親を傷つけてしまう。この事が原因でエマは義  理の兄、ハル・エメリッヒが歩んだのと同じように、ひとり家を出て  オックスフォードへ入学する。この時もエマは自分を守ってくれない  兄、ハルに対して非常な怒りを憶えている。エマもハルと同じく、この  時に事実上、家族を失っている。『自分の不幸は全て兄のせいだ』とも  思いこんでいるようだ」

大佐

「オックスフォード在学中に、彼女は英国政府中央情報部が主催する暗号  解読イベントで解読に成功している……」

ライデン

「なるほど、血は繋がってはいないが、オタコンの妹だ」

大佐

「いやそれで終わりではない」

大佐

「雷電、ハッキング史上類をみない、ある出来事を覚えているか?」

大佐

「当時の、わが国のあらゆる通信情報はフォート・ミードにあるNSAに  集中していた」

大佐

「衛星や盗聴などで得られた一般を含むあらゆる通信情報が、24時間体  勢でNSAの地下に集められていたのだ」

大佐

「ここの情報を牛耳るものがそれこそ、世界を動かす事ができる」

大佐

「ところが、2000年の1月24日……このシステムが73時間に  渡ってダウンした……」

ライデン

「原因は?」

大佐

「政府(愛国者達)の一部が指示したという噂がある。当時有名だった  クラッカー・グループにな。結果として安全対策は見直され、NSAの  この機能を別に移そうという計画になった……物理的なテロやサイバー  テロから隔離された場所に」(アーセナルギアである)

ライデン

「どこに?」

大佐

「それは私のクリアランスでは近づくことはできない。そのメンバーの中  心人物がエマだった」

大佐

「彼女の専門はあくまで人工知能と複雑性理論だったが、既にコン  ピュータの天才として一目を置かれる存在になっていた」

ライデン

「で、世界中の諜報機関が彼女をスカウトした。いつもの汚いやり方  で?」

大佐

「あまり違いはない。政府(愛国者達)は彼女の弱みを探した。彼女の弱  みは……6歳の時に別れた兄、ハル・エメリッヒへの想いだった。それ  も強烈な恨みだ」

ライデン

「恨み?」

大佐

「彼女が6歳の時に事故があった。エマと父親がプールで溺れた。父親は  助からず、溺死した」

ライデン

「警察は?」

大佐

「当時の警察は事故として処理している」

ライデン

「オタコンが家を出たのはその直後なのか?」

大佐

「そうだ。何があったかはわからんが……」

ライデン

「エマは事故の原因を?」

大佐

「いや、エマは兄に見捨てられたと思っているようだ。それまでは連れ子  同士にもかかわらず、非常に仲のいい兄妹だったらしい」

大佐

「彼女がクラッカーまがいの行為を行なっていたのも、兄への対抗意識  だったのだろう……。そして4年前、政府はシャドーモセスの事件の真  実を彼女にリークし、NSAへ入ることに同意させた」

大佐

「例のハッキングの件も保険として、脅迫材料に入っていたに違いない」

ライデン

「オタコン達に濡れ衣をかぶせたのも、そういう理由か?」

大佐

「それはわからん」
【息継ぎ1無線機デモ1】
(オタコン強制CALL)
浸水したシェル2中央棟内部をエマの元へ向かって急ぐライデン。ところどころ完全に浸水しており、その中は泳いで行かなければならない。途中で息継ぎのために一休みした ライデンのもとに、オタコンからの無線連絡が入る。

オタコン

「雷電、聞こえる? 僕だよ。そっちの状況はどうだい?」

ライデン

「浸水がひどい。汲み上げた海水が流れ込んで来ている」

オタコン

「そうか、やっぱり……EEのことだけど、どうしても言っておきたいこ  とがある」

ライデン

「心配するな、彼女は助ける」

オタコン

「彼女、水が苦手なんだ」

ライデン

「水が?」

オタコン

「ああ……6歳の時に、家のプールで溺れたんだ。僕の親父と一緒に」

ライデン

「泳げなかったのか?」

オタコン

「そうじゃない。泳ぎは得意だった。よく2人で泳ぎに行った……。あの  事故が起こるまではね」
※大佐の説明を聞いている人のみ

ライデン

「(小声で)……やはり、大佐の話は本当だったのか」
※合流

オタコン

「僕はあの時、自分の部屋にいた。……EEはずっと僕に助けを……呼ん  でたらしい」

オタコン

「お兄ちゃんが助けてくれる、お兄ちゃんなら……」

オタコン

「僕の部屋からはプールがよく見えたんだ。……でも僕は気づかな  かった」

ライデン

「何してたんだ?」

オタコン

「その時、僕は……」
実はエマもその行為を溺れる寸前に目撃している。

ライデン

「エマは助かったんだろう?」

オタコン

「ああ、幸いね。親父は助からなかったけど……」

ライデン

「あんたはその事で、自分を責め……家を出た?」

オタコン

「いや、そうじゃないが、彼女はそう思っているかもしれない。僕はEE  を裏切ったんだ」

ライデン

「それがトラウマになって、泳げないと?」

オタコン

「ああ。……あれから直接は会ってないけど……」

オタコン

「彼女たちがイギリスに帰って、しばらくしてから手紙が来たんだ。母親  のジュリーから。あれ以来、EEが泳ぐ事がなくなった、水着を着るこ  ともなくなったって」

ライデン

「そのトラウマが生きているとすると、まずいな。中央棟のB1はほとん  ど浸水している」

オタコン

「なんとか彼女を勇気づけてやってくれ」

ライデン

「こっちが勇気づけて欲しい状況なんだが……」

オタコン

「カモフの修理にまだ時間がかかる」

スネーク

「悪いが手が離せない。エマの事は頼む」

ライデン

「水中でのミッションは初めてなんだが(VRにない)。何とかやってみ  る(自分の状況を考えると、自信はない)」

スネーク

「今のうちにマップを頭にたたき込んでおくことだ。エマを連れて進むこ  とになる」

オタコン

「頼むよ」

スネーク

「中央棟は俺の方が詳しい。C4解除で一通り、回ったからな。何か聞き  たいことがあれば無線連絡をくれ」

ライデン

「わかった」
【ピーター死体1ポリゴンデモ1】
(KF)シェル2中央棟水中
浸水したシェル2中央棟の中を、エマの元へ泳ぐライデン。途中、浸水した部屋の中の水密扉を開ける。
水密扉を手前に開けると、爆死した死体の頭部が眼前に現れる。死体はライデンに襲いかかるように手を前にしてのし掛かってくる。突然の事で、びっくりするライデン。驚きのあまり、口から気泡を出す。ピーターのいた第2濾過室の方から、赤く染まった水(血)が吹き込んでくる。ライデン、身を引いて、水中にただよう死体を冷静に見つめる。死体は爆弾解体の教官、ピーター(顔は判別できるようにあまり痛めない)。
ライデン、ピーターに別れを告げると、ハッチを閉める。
【ヴァンプ戦前1ポリゴンデモ1】
(MC)第二濾過室
ライデンは水中を抜け、エマの捕らわれているというブロックにたどり着く。
第2濾過室。中央に濾過室のプールがある。天井には水面の乱反射が照り返している。 プール内のライトも下から天井方向に伸びている為、幻想的な雰囲気を醸し出している。ヴァンプの影縛りを強調する為にも伸びる影を最大限に使う。
水面の上にヴァンプが浮かんでいる。水面すれすれの位置に浮遊しているかのようにみえる。ヴァンプはコートを脱いで上半身裸。「バレエあぐら」をかいた状態で水面上に浮いている。ヴァンプは眼を閉じたまま。額にはライデンが穿った穴(傷)が開いている。

ライデン

「やはり生きていた!?」
ヴァンプ、目を開ける。

ヴァンプ

「あいにく地獄が満員でな……」
ヴァンプ、呼吸法を使い、気を集中する。ゆっくりと身体をほぐすように立ち上がる。舞踏団か、バレエダンサーの柔軟体操のよう。

ライデン

「ふっ!(気合の声)」
いきなり発砲するライデン。バレエを踊るように優雅に弾丸を避けるヴァンプ。

ライデン

「なっ!!」
バレエの観客にお辞儀をするように身体をかがめている。観客の拍手を待つダンサーの様に。
と、ヴァンプの頬に一筋の血が垂れる。ヴァンプは身体を伸ばし、ライデンを睨む。ヴァンプ、脇腹を負傷している(B脚で遭遇した時、ライデンに撃たれたもの)。

ヴァンプ

「ふふふ(うれしそう)……やはり……」
ヴァンプは相手の筋肉の動きを見て銃弾の行方を見定めることが出来る。普通の人間なら 100%読めるのだが、ライデンはスカルスーツの圧迫のおかげで普通とは動きが違い読みにくい。通常無線で説明。
表情は笑っている。口の両脇に発達した犬歯が覗く。

ヴァンプ

「人間の筋肉は雄弁だ。全てを前もって物語る。いつ、どちらに動くか、  どこに銃口を向けるか……。だが貴様の筋肉は変わっているな……」

ヴァンプ

「楽しめそうだ……待っていた甲斐があった」(ヴァンプは雷電がエマを 助けに来るとオセロットから聞いてここで待っていた)
口元の血を長い下で味わうように嘗める。戸惑いを露にするライデン。
ヴァンプは両手を大きく広げる。翼を広げるコウモリのよう。

ライデン

「待ち伏せ?」

ヴァンプ

「貴様が邪魔になってきた。アーセナルを止めさせるわけにはいかない」

ヴァンプ

「小娘はこの先だ。もう用はないが、貴様をおびき寄せるために生かして  おいた。ロシア人イワンの言うこともたまには当たる……」
イワン=ロシア人=オセロット。
【ヴァンプ戦前2ポリゴンデモ2】
シェル2中央棟B1ロッカールーム
エマが捕らわれているロッカールームが映る。既にかなり浸水している。エマはロッカーの中にいるので、この時は見えない。カメラ、ゆっくりとパン。

ライデン

「エマは無事なんだな?」

ヴァンプ

「先程まではな。だが浸水が激しくなってきたようだ。そろそろ溺れてい  る頃かも知れんぞ?」

ライデン

「くっ!」

ヴァンプ

「大統領を殺して核攻撃を防いだつもりだろうが、そうはいかない」

ライデン

「俺はやってない!?」

ヴァンプ

「(信じていない)ふん。アーセナルにはまだ純粋水爆がある」

ライデン

「純粋水爆?」
【ヴァンプ戦前3ムービーデモ1】
(純粋水爆)
純粋水爆の設計図など。

ヴァンプ

「核爆発ではなく、レーザーや磁気を利用した断熱圧縮により重水素を核  融合させるクリーンな核兵器……」

ヴァンプ

「現大統領が始めた極秘プロジェクトだ。ソリダスも知らない」

ヴァンプ

「実験段階の純粋水爆は通常の核兵器とは管理方法が違う。それはアーセ  ナル起動と共に発射可能になる。……核は撃てるんだよ」

ヴァンプ

「……半年前のあの時、俺達は信じるものを全て失った」

ヴァンプ

「残ったのは仲間殺し、民間人虐殺の汚名だけ……全て奴等の謀略だ」

ヴァンプ

「世間のクズどもは奴等の用意した嘘に隷従し、俺達には耳を貸そうとも  しなかった」

ヴァンプ

「俺達の望みは奴等の完全な抹殺、そして奴等に手なずけられたこの欺瞞  に満ちた世界の破壊……それだけだ」

ライデン

「狂ってる……」

ヴァンプ

「どうかな? 俺達だけがまともなのかも知れんぞ……?」
【ヴァンプ戦前4ポリゴンデモ3】
(NM+MC)第二濾過室
濾過層全体の遠景パン。ヴァンプとの戦いの場である地形を見せる。
と、館内放送が入る。

ソリダス

「(OFF)アーセナルの起動最終確認が終了した」

ソリダス

「(OFF)総員、アーセナルに移動しろ……」

ヴァンプ

「聞いた通りだ。アーセナルは動き出した」

ライデン

「くそっ!」

ヴァンプ

「止める方法はあの小娘に貴様の持っているウイルスを使わせることだけ  だ」

ライデン

「なぜそれを?」(オセロットが教えた)

ヴァンプ

「ふふん。残念だがその機会は与えられない。貴様はここで死ぬ……」
足下の水中を首で指して云う。足下のプールが映る。無数の気泡が浮かんでいる。気泡の為に水中はほとんど見通せない。

ヴァンプ

「この下は海水ではない。生物反応槽【注4】だ」
(好気性細菌がいるところは絶えず空気を吹き込んでいる為に水の比重がとても軽い) スネークの無線説明。

ヴァンプ

「吹き込まれ続ける酸素が浮力を奪う。一度落ちれば浮き上がることはで  きない」
ヴァンプ、足下の水面を指して云う。

ヴァンプ

「あの世行きだ」

ヴァンプ

「さあ、来いっ!」
【ヴァンプ戦終了1ポリゴンデモ1】
シェル2中央棟B1第二濾過室
激闘の末、ライデンはヴァンプに勝利する。
ヴァンプ、プールの中に沈んでいく! プールが泡だったように無数の気泡で満たされる。プールサイドへ駆け寄るライデン。プールはぐつぐつ煮だったようになっている。プール内を銃を構えて警戒するライデン。と、沸騰した泡の中から気を入れる叫び声が聞こえる。

ヴァンプ

「フウウゥウ!」
池は真っ赤に染まる。ヴァンプ、プールの底へ沈んでゆき、見えなくなる(この時、ヴァンプは死んでいない)。
ライデン、大佐に無線連絡。
【ヴァンプ戦終了2無線機デモ1】
(大佐強制SEND)

ライデン

「大佐、アーセナルギアの最終チェックが終わったらしい!」

大佐

「早くエマを助け出せ。彼女に大統領からもらったウイルスを入力させる  んだ。彼女を救出してシェル1中央棟B2の電算室へ連れて行け」

ライデン

「スネーク、聞こえたか? 間に合わなかった。アーセナルが動き出  す!」

スネーク

「ああ、聞こえた。人質の救出は後回しだ」

ライデン

「俺はエマを助け出す」

スネーク

「わかった。俺達は電算室を確保する」
無線機の小画面に大統領が光ディスクを渡す映像が映る。

スネーク

「やはりエマでなければウイルスを侵入させることはできないらしい」

ライデン

「あんたの相棒でもダメなのか?」

オタコン

「できればやってる。ここのセキュリティはよくできてるよ。短時間じゃ  ちょっと手が出せない……」

スネーク

「そういうことだ。エマを連れて来てくれ」

ライデン

「わかった。安心してくれ。ちゃんと兄妹を対面させてみせるさ」

オタコン

「……」

ライデン

「どうした?」

オタコン

「……EE(エマ)とは長い間、会ってないんだ」

ライデン

「だからすぐ会えるじゃないか」

オタコン

「いや、僕には彼女に会う資格はないんだ」

スネーク

「事情があるようだが、時間がない。エマはその部屋の北にあるロッカー  ルームだろう? 雷電、頼むぞ」

ライデン

「わかった」
【エマ救出1ポリゴンデモ1】
シェル2中央棟B1ロッカールーム
ヴァンプを倒したライデンは遂にエマの捕らわれている部屋、シェル2中央棟居住区B1ロッカールームにたどり着く。
ロッカーを開けると、エマがロッカー内に隠れているのを発見する。扉が開くと、エマはロッカーに尻餅を付く。

エマ

「(悲鳴)!」
エマ、かなり怯えている(失禁)。エマの錯乱状態を沈めようとするライデン。

ライデン

「どうだ? 大丈夫か?」
エマ、相手を初めてまともに見る。

エマ

「あなたは?」

ライデン

「俺は雷電……助けに来た」
エマ、半信半疑。

エマ

「助けにっ!?」
エマ、ライデンにくってかかる(エマは座ったまま)。

エマ

「うそっ! こんどはどこに連れてくつもり!?」
再び、ロッカーの奥に引っ込もうとする。それ以上、後ろへは下がれず、壁に貼りつく。それでも後ろに行こうとする。

ライデン

「何を言ってるんだ! 俺は君を助けに来たんだ!!」

エマ

「(ちょっと気圧される)?」

ライデン

「よし、それじゃこうしよう?」
首筋に手を添えて、無線機。

ライデン

「君にもナノマシンが?」

エマ

「?」

ライデン

「どうなんだ?」

エマ

「ええ? このプロジェクトに関わる者には全員……」

ライデン

「それじゃあ(体内通信が)可能だな」
【エマ救出2無線機デモ1】
(エマ体内)

ライデン

「聞こえるか?」

エマ

「体内通信?」

ライデン

「そうだ、俺の体内にもナノマシンが注入されている」

エマ

「あいつら(テロリスト達)とは違う……?」

ライデン

「そういうことだ」

エマ

「で、私を助けるのが任務?(信じられない)」

ライデン

「俺はアーセナルを止めに来たんだ。協力してほしい。アレを止められる  のは君しかいないと聞いた」

エマ

「……誰からそんなことを(聞いたの)?」

ライデン

「大統領」

エマ

「……ホントに?(信じがたい)」

ライデン

「一緒にシェル1に来てくれ。君のお兄さんが待ってる」

エマ

「お兄ちゃん?」
エマ、何がなんだかわからない。
頭の整理がついていないエマ。と、また小さな爆発があり、揺れる。
金属が軋む音が響く。ライデン、エマに手を差し伸べる。

ライデン

「とにかく、ここを出よう!」

ライデン

「いつ浸水するかわからない」
【エマ救出3ポリゴンデモ2】
シェル2中央棟B1ロッカールーム
エマ、ライデンの手を取る。ライデン、エマをロッカーから外へ引き出す。
エマはツートン(赤/黒)のTシャツ、黒のパンツ。一見、ダイバーのようにも見える。髪は後ろで括っている(箸を2本挿している)。赤ブチの眼鏡をかけている。首からエマのID(カード5)をぶら下げている。レンズに度は入ってない。

ライデン

「……(エマの可憐さにしばし見とれる)」
再び、大きな揺れが襲う。天井や壁の亀裂から浸水が始まる(放水するだけで水位は上がらない)。

ライデン

「急ごう!」
ライデン、エマをせき立てる。エマ、ライデンの手を離し、腰を上げようとしないエマ。強く拒絶する。

エマ

「ダメ、私……泳げないの」
エマの恐怖症を知っているライデン。
【エマ救出4無線機デモ2】
(エマ体内)

エマ

「だから、ここに……」
エマを引き寄せて、目を見る。

ライデン

「泳げないんじゃない! エマ、君は泳げたんだ!」

エマ

「どうして、そのことを?」
突然、トラウマ(+エマの名前)を言い当てられて唖然とするエマ。

ライデン

「君のお兄さん(オタコン)に聞いた」(英語版はHAL)

エマ

「本当に(お兄ちゃんが)ここに?」
ライデン、エマにやさしく肩に手を置き、伝える。

ライデン

「ああ。君を助けるために」
エマ、ライデンの手を振りきって、後ろを向く。

エマ

「ウソよ。あの男がそんなことをするはずない!」

ライデン

「ウソじゃない。シェル1で君が来るのを待っている」

エマ

「信じられない! あの男は私を捨てたの。私達親子をね。父が死んだ、  一番辛い時に。あいつは自分だけ……」
エマ、頭をうなだれる。

ライデン

「エマ、恨み言は後でいくらでも聞く。ここから離れよう!」

エマ

「イヤっ! 水は嫌い!」
子供の様に感情的になり、わめき立てるエマ。

エマ

「無理よ! 泳げないっ!」
エマ、座ったまま水面を見つめるエマ。プールの事故を思い出す。
【エマ救出5ムービーデモ1】
(水面)
エマの事故ムービーの素材。水面の実写ムービー。

エマ

「泳げないっ!」

ライデン

「君は泳げるんだ」

エマ

「嫌……」
エマ、事故の事を思い出して震え出す。

ライデン

「大丈夫。君は(潜在的に)泳げるんだ」

エマ

「水中が怖くて、あのブルーの世界が……目を開けてられない」

エマ

「(震えながら)吸い込まれそうになる……」

ライデン

「わかった、目を閉じて、俺に捕まってろ」
なんとか理由を作ろうとするエマ。

エマ

「私、奴らに何か打たれたの。体が、足が自由にうごかない……」 (自白剤を打たれている)

ライデン

「エマ、息を止めてるんだ。それだけでいい」
【エマ救出6ポリゴンデモ3】
(NM)シェル2中央棟水中
水中をカメラが進む。
これから進む水中のシーン……。
水中ルートをもう一度、復習。

ライデン

「まずは、この先の第二過室まで行く。そこで一休みしよう」

エマ

「息を止めてればいいの?」

ライデン

「ああ、そうだ」

エマ

「どれくらい?」

ライデン

「ほんの少しだ(安心させる為にウソを言う)」

エマ

「……ホントに?」

ライデン

「嘘じゃない、俺が潜ってきたんだ」

エマ

「やっぱり、ダメ! 息がもたないわ」

ライデン

「エマ、こうしよう」
【エマ救出7無線機デモ3】
(体内)

ライデン

「俺の心臓に耳を当てておくんだ」

エマ

「心臓?」
ライデンの胸の当たりを見る。

ライデン

「鼓動の数を数える、1つ、2つ……他の事は考えるな。100まで数え  たら、目を開けろ。向こう側に着いてる」
エマ、軽くうなずく。

ライデン

「苦しくなったら、合図をくれ」

エマ

「そしたら?」

ライデン

「できる限り、急いで向こうまで行く」
絶望的な答えにエマは返答できない。
【エマ救出8ポリゴンデモ4】
シェル2中央棟B1ロッカールーム
ロッカー救出からしばらく時間が経過している。ライデン、エマに問いかける。ライデン、エマの顔(顎)を自分に向ける。既に階段の前(潜水位置)まで移動している。腰まで水に浸かっている。
ライデン、エマと一緒に水の中に入る。エマ、ライデンの背後に立つ。
エマ、ライデンの背後からしがみつく。

ライデン

「しっかり捕まっておけ」
エマ、強くライデンに捕まる。腰まで水面が来ている。

ライデン

「さあ、いくぞ!」

エマ

「目をつむってるだけね」
不安をごまかす為に確認するエマ。

ライデン

「さぁ、深呼吸して……」

ライデン

「いち、に、さん……」

エマ

「待って!」

ライデン

「何だ?」
腰から手を外して、眼鏡を外すエマ。

エマ

「眼鏡、外しておく」
眼鏡を外したエマを見て、エマのかわいさを知るライデン。

ライデン

「コンタクトとかにしないのか?」

エマ

「目は悪くないから……」

ライデン

「?」

エマ

「これ、伊達眼鏡なの」

ライデン

「今時の女の子らしくないな」

エマ

「違うわ。眼鏡が好きなの。昔、好きな人が掛けてて……」

ライデン

「初恋か何か」

エマ

「いえ、もっと大切な人。これは、私のお守り(オタコンの事を思う)」

ライデン

「そうか……」(良く分かってないが、とりあえず納得してみる)
エマ、眼鏡を折り畳むとお守りのように大事に手に握る。眼鏡を持ったままライデンの肩に手を回す。

ライデン

「さあ、いくぞ!」
水中に潜るライデンとエマ。
【エマ休憩1ポリゴンデモ1】
シェル2中央棟B1第二濾過室
なんとか水中を泳いでヴァンプと戦ったプールにたどり着くライデンとエマ。
ヴァンプがいた第2濾過室のプールサイドにいる二人。二人とも、しばらくぐったりとしていたが、ようやく口を利ける程度に回復してきた。
二人は体を離して座っている。

ライデン

「よくがんばったな」
エマはまだ足の具合が悪い。体を丸めて座っている。

エマ

「ずっとあなたの鼓動を聞いていた。思い出したの、子供の頃のこと」
エマは笑顔を取り戻している。エマ、手に持った赤い眼鏡を(オタコンの様に)見つめる。
【エマ休憩2ムービーデモ1】
(エマとオタコンPICT)
オタコンとエマ子供の頃/PICTムービー。
少年のオタコン、エマをおんぶしている。オタコンの肩で心地よさそうに眠る少女のエマ。

エマ

「お兄ちゃんの背中でよく眠ってた……背中に耳を当てて、いつもお兄  ちゃんの鼓動を聞いてた」

ライデン

「仲がよかったんだな?」

エマ

「ええ……昔の話……」
初めて逢ったときのイメージ。

エマ

「私たち、両親が再婚した時の連れ子なの。お互いにね。どこにいくに  も、お兄ちゃんと一緒だった……」

エマ

「お兄ちゃんも友達がいなかったから、私の面倒を……私もお兄ちゃんも  家族の愛情に飢えてた……だから2人とも、ごっこ遊びをしてたの」

ライデン

「ごっこ遊び?」
家族ごっこのイメージ。

エマ

「そう、家族ごっこ……。お兄ちゃんがダンナさん、私が奥さん(照れな  がら)。でもあくまでもごっこ、現実逃避……子供だったから。わか  る?」

ライデン

「俺に家族はいないが(タンカー編のスネークのセリフと重ねる)……何  となくわかるよ」(本当はわかっていない)
と、ライデンの無線機がなる。CALL!
【エマ休憩3無線機デモ1】
(大佐強制SEND)

大佐

「雷電、どうだ?」

ライデン

「大佐、エマ・エメリッヒを救出……何とか溺死するのだけは免れた」

大佐

「よし、彼女をシェル1まで連れて行くんだ」

ライデン

「シェル1への上部連絡橋は破壊されている」

大佐

「確かオルガが言っていたな。L脚部のオイルフェンスを通って、  と……」

ライデン

「ああ、憶えている」

大佐

「L脚から下へ降りられるはずだ。L脚に向かえ」

ライデン

「エマはどうする? 薬物の影響らしいが、1人で歩くのは無理のよう  だ」

大佐

「彼女を引っ張って行くしかない。素手の状態でアクションボタンを押し  ている間、手をつなぐ」
……子画面にエマを連れて進む映像(VR)……。

大佐

「手を離したい時はアクションボタンを離すんだ。手を離すとエマはその  場に座り込む。彼女の手を引っ張ってL脚まで行くんだ。だがいいか、  彼女の手を引いている間、武器は使えないぞ」

ライデン

「わかった」
【エマとオタコン1無線機デモ1】
(強制CALL)
エマと共に進むライデンのもとにスネークから無線連絡が入る。

スネーク

「雷電、電算室に侵入した。どうだ?」

ライデン

「エマは無事だ。これからそっちへ向かう」

オタコン

「よかった……」

スネーク

「シェル1には誰もいない。皆アーセナルに乗り込んだようだ」

オタコン

「いろいろやってみたけどやっぱり僕じゃ手が出せない。EEでな  きゃ……」

ライデン

「それじゃ、エマに代わる」

オタコン

「えっ、EEに……」

ライデン

「俺の体内通信を中継する」

オタコン

「あ、あ、(ノドの準備をする、発声練習)」

ライデン

「代わるぞ?」

エマ

「(恐る恐る)……お兄ちゃん?」
無線機画面、ライデンのかわりにエマが表示される。

オタコン

「(探るように)EEかい?」

エマ

「お兄ちゃん……」
何を言ったらいいか言葉が出ない。恨みの言葉なのか、再会の喜びなのか?

オタコン

「EE……」
オタコン、エマに対する謝罪ができない。

オタコン

「EE、なぜメタルギア(核兵器)なんかに手を?」

エマ

「えっ? ?(再会の挨拶が聞けなくて戸惑う)」
エマが予期した再会の言葉とは違う。

オタコン

「僕たちの呪われた家系を知っているだろ? どうしてなんだ?(責め  る)」

エマ

「……やっぱり(落胆)」
エマ、久しぶりの再会の兄の言葉に戸惑う。

オタコン

「どうしてだ? どうして同じ過ちを繰り返す?」

エマ

「……」
オタコンの態度につられて、エマを態度を硬化させる。

エマ

「あなたに会って、あなたを苦しめたかったから……」

オタコン

「EE?」

エマ

「あなたは私を捨てた……」

オタコン

「違う。そうじゃない」
スネークが会話に入ってくる。オタコンの表示ウィンドウにスネーク。

スネーク

「2人とも、やめるんだ」

オタコン

「……(少し救われる気持ち)」

エマ

「誰?」

スネーク

「エマ、俺はオタコンの友人だ」

エマ

「オタコン……(オタコンという愛称を噛みしめる)」

スネーク

「兄妹喧嘩なら、あとでしろ」

エマ

「兄妹喧嘩じゃないわ!」

スネーク

「一刻を争うんだ! 雷電とこっちに来てくれ」
スネークのゲキに萎縮するエマ。

エマ

「う、うん」
スネークのウィンドウにライデン。エマの代わりに返事をしてあげる。

ライデン

「わかった、スネーク。エマを連れて行く」

スネーク

「奴ら、ほとんどアーセナルに乗り込んでいると思うが気をつけろ。エマ  に怪我をさせるな」

オタコン

「雷電……頼む……」

ライデン

「わかった。任せてくれ」
ライデン、無線機を切る。
【エマとAI1ポリゴンデモ1】
(MC)シェル2中央棟B1水面前
エマと共に進むライデン。第二濾過室を通り過ぎ、浸水した階段途中の水面の前で立ち止まる二人。

ライデン

「エマ、お兄さん達がシェル1の電算室で待ってる」
返事をしないエマ。じっと水面を見つめたまま。

ライデン

「大統領からディスクを預かったんだ」
ライデン、エマに光ディスクを見せる。

ライデン

「そのディスクにアーセナルギアの機能を浸食するコンピュータ・ウイル  スが入っているらしい。これを君に……(侵入させて欲しいんだ)」
光ディスクを見つめてライデンを遮るエマ。

エマ

「これ、私が作ったものね……」

ライデン

「え?」

エマ

「どうして大統領が……?」

ライデン

「……」

エマ

「大統領はどうしたの?」
ライデン、黙って光ディスクをしまう。
【エマとAI2ムービーデモ1】
(大統領死の回想)
ポリデモ映像(回想/大統領が死ぬ際のポリデモ)。
大統領がオセロットに殺害されるシーン。息を引き取るシーン。

ライデン

「大統領は……死んだ」

エマ

「そんな……(人の死に慣れないエマの反応)」

ライデン

「このウイルスを作ったのは本当に君なのか?」

エマ

「ええ……ウイルスというより、ワーム・クラスター  (コンピュータ・ワームの集合体の意。造語)だけど。『G.W』の大  脳部分に侵入して神経接続を無意味化する遅効性の自律行動プログ  ラム……」

ライデン

「『G.W』が何だか知ってるのか?」

エマ

「ええ……だって私が作ったんだもの」

ライデン

「……(意外)」

エマ

「驚いてるみたいだけど?」

ライデン

「いや……」

エマ

「(冗談っぽく。軽く見られていたみたいで)何か気分悪いな?」

ライデン

「いや、すまない……『愛国者達』という連中についても?(聞いたこと  があるかい?)」

エマ

「知ってる。知らされている範囲で、だけど」

ライデン

「……(エマがそこまで深く関わっているとは思っていなかった)教えて  くれないか? 君の知っていることを?」

エマ

「いいけど……でも、言葉にできない」

ライデン

「ああ、そうだった……(体内通信を思い出す)」
【エマとAI3無線機デモ1】
(エマ体内)

ライデン

「エマ、いいかい?」

エマ

「ええ、大丈夫……」

ライデン

「大統領は『G.W』とアーセナルギアが『愛国者達』の切り札だと言っ  た」

エマ

「そうね。そう言えるかも」

ライデン

「一体、どういう物なんだ?」

エマ

「世界規模の情報統制を行うための超大規模情報処理システム」

ライデン

「情報処理システム?(兵器だと思っていた)」

エマ

「ええ。『愛国者達』が支配を継続していくための社会装置……」

ライデン

「何だそれは?」

エマ

「現代ではあらゆるところから情報が生まれて、流通する……」

エマ

「高速通信網の整備とP2Pピア・ツー・ピア技術【注5】の発達でサーバに集約されてい  た情報が個人に分散されるようになって、その流れはますます加速して  るの」

エマ

「彼等はそれに強い危機感を持ってるみたい。近いうちに支配する側が支  配される側に取り込まれてしまうんじゃないかって、ね」

ライデン

「?」

エマ

「例えばあなたはソリッド・スネークの反メタルギア活動を知っているで  しょう?」

ライデン

「ああ……少しは」

エマ

「それが一番の証拠。ソリッド・スネークの名は『愛国者達』にとって最  も口外されてはいけないものなの」

エマ

「それは一例に過ぎない。政治家の醜聞、企業の不正……。今までなら  『愛国者達』の力で隠されていた事実が簡単に暴かれてしまう。現行  のシステムでは個人から発信される情報を抑えきることは出来ないの」

エマ

「だから新しいシステムで、デジタル化された全ての情報統制を行う。高  度な情報は段階を経て、クリアランスが付けられ、一般公開から削除さ  れていく。これが動き出せば、数年で様々な情報は歴史から一斉に削除  されることになる……」

ライデン

「誰かが気づくはずだ」

エマ

「いいえ、人の記憶容量は極めて小さい。人の寿命も短い。永遠に残るの  はデジタル化されたものだけ。劣化しないから」

ライデン

「ばかな……」

エマ

「例えばアルファベットは26文字だと思われている。でも、本来は  30文字だったかもしれない。その削除された4文字をプログラムで  統制しているとしたら……」

ライデン

「ありえない」

エマ

「いいえ。それは既に行われつつある。例えば、人の遺伝子数はいくつか  知ってる?」

ライデン

「3万から4万個?」

エマ

「ええ。今世紀の初めにそう発表された。でも本当は、それ以前の学説通  りの10万個なの。残りの6万個が『愛国者達』に情報統制されてい  る……」

ライデン

「嘘だ!」

エマ

「それが嘘だと、どうしてあなたにわかるの? 遺伝子がどんなものか、  あなたは本当に知ってるの?」

ライデン

「……研究機関なら(気づくはずだ)……」

エマ

「勿論、研究論文もすべて情報改竄されてるわ。そしてそのうち自分が間  違いであったと錯覚する。『G.W』は人の歴史を後世にどう残すか、  それを『愛国者達』が決めるためのシステム……」

ライデン

「つまり『愛国者達』に都合の悪い情報を削除する大掛かりな検閲装置と  いうことか?」

エマ

「ええ。それを行う中枢システムの物理的実体がアーセナルの中にある  の。『G.W』。世界に1つしかない980兆ハメット(複雑性の程  度を表わす単位。造語)の複雑さを持つ光ニューロAI……」

ライデン

「それが理由か? ニューロAIと複雑性理論の専門家の君がメタルギア  開発に関わっていたのは……」

エマ

「それだけじゃないけどね……(オタコンへの想いのこと)」

ライデン

「え?」

エマ

「……(照れ)」

ライデン

「……まぁ、きっと事情があるんだろうな」(人の内面に踏み込むのが恐  いので理解があるふりをしているのだが、自覚はない)

エマ

「うん……」(本当は突っ込んで聞いて欲しい)

ライデン

「わかるよ」

エマ

「……そう……?」(肩透かしを食わされた感じ。そんな簡単にわかって  たまるか、と思っている)

ライデン

「ではアーセナルギアは『G.W』を守るために建造された?」(エマの  心理には気づいていない)

エマ

「……ええ。核兵器を含めた最高の武装を持ち、サイバーテロ対策も完  璧。物理的にも論理的にも史上最強の要塞……『G.W』の器」

ライデン

「だが、そのAIだけで全てを制御できるとは思えないが」

エマ

「ええ。『G.W』はあくまでもシステムの中枢。何を残すか、何を削除  するかを判断するためのね。それを実行するサブシステムは既に社会に  埋め込まれている……」

ライデン

「どういうことだ?」
【エマとAI4ムービーデモ2】
(Y2K)
実写映像……2000年問題/ミレニアムカウントダウン……。
端末やモニターが並んでいる、オフィス。

エマ

「前世紀末にコンピュータ業界を襲った、あの大騒ぎを覚えてない?」

ライデン

Y2Kワイツーケー問題【注6】か?」

エマ

「そう。まず政府が中心となって、対策プログラムを全世界に提供、配布  した。インターネットを最大限につかってね。合衆国政府はもとより、  世界各国の国家機関、主要施設全てにこの対策が施された。個人端末に  関しても、対応として配布されたOSオーエスのアプリケーションに同じプログ  ラムが混入されていた」
【エマとAI5無線機デモ2】
(エマ体内)

ライデン

「その中に『愛国者達』のプログラムが仕込まれていたと?」

エマ

「ええ。勿論、それ以降に作られたものには初めからそのシステムが組み  込んである」

ライデン

「そんな馬鹿な……」

エマ

「どうしてそう言えるの? コンピュータがどうやって動作しているの  か、あなたは知ってるの? この通信がどういう原理なのかだって本  当はわかってないでしょ?」

ライデン

「……」

エマ

「誰も知らないけど、そのシステムは実在する。そしてそれらはもうすぐ  一斉に動き出す……」

ライデン

「ソリダスが核爆発でマンハッタン全ての電子回路を焼き切ろうとしてい  るのはそのため……?」

エマ

「そうかもね。でもシステムはまだ完成してるわけじゃない」

ライデン

「え?」

エマ

「状況を判断するための因子ファクターが不足してるの。その複雑さを『G.W』に  学習させるために大規模な実験を近日中に行うって話は聞いていたんだ  けど……」(その実験がS3計画=この事件のことであるとは知らな  い)

エマ

「突然、こんなことが起こって……(人が死んだり大変なことになっ  た)」

ライデン

「……エマ、これはテロだ。君が悪いんじゃない……」(慰めようとして いる)

エマ

「……うん……そうね……」

エマ

「(雷電が慰めようとしているのを察し、明るく振る舞おうとする)  うん。……とりあえず私が知ってるのはこれくらい、かな」

ライデン

「そうか……ありがとう。じゃあ電算室へ急ごうか?」

エマ

「鳥(オタコン)は無事? 電算室にいた……」
【エマとAI6ポリゴンデモ2】
シェル1中央棟1F電算室
鳥かごのオウムがクローズアップ。ライデンとエマは声のみ。

ライデン

「あのうるさい鳥?」

エマ

「失礼ね。オウムよ。私の無二の親友……唯一の話し相手」

ライデン

「あれなら無事だ」

エマ

「よかった。昔、炭鉱夫はカナリアを連れてた。有毒ガス等が発生したら  わかるようにね」

ライデン

「ここでもそれを?」

エマ

「いえ、私は話し相手が欲しいから……」

ライデン

「さあ、そろそろ行こう?」
【エマとAI7ポリゴンデモ3】
シェル2中央棟B1水中
ゲーム映像/ポリデモ(水中をカメラが進む)
浸水のルート映像。

ライデン

「今度はさっきよりも長いぞ」

エマ

「がんばってみる」

ライデン

「それと目は絶対あけるな」

エマ

「何かあるの?」

ライデン

「死体が浮いてる」

エマ

「!?」
ピーターの死体が映る。

ライデン

「だが、その後は暗闇だ。何も見えない」
【エマとAI8ポリゴンデモ4】
(MC)シェル2中央棟B1水面前
再び眼鏡をしまうエマ。ライデン、エマの頭に刺さった箸が気になる。

ライデン

「その頭に挿してる棒は?」

エマ

「これ?」

エマ

「ヌリバシ」
頭の箸を指さすエマ。
エマはヌリバシを本当に髪飾りと思い込んでいる。

エマ

「髪飾りと髪留め。欧州や南米じゃ有名なのに、知らないの?」

ライデン

「知らない。君は物知りだな、かわいいだけじゃなく……」

エマ

「そう、私はかわいいだけじゃない女よ」
にっこりと笑うエマ。ライデン、ほほえみをかき消して真顔になる。

ライデン

「さあ、行くぞ!」
水中に潜るライデン+エマ。
【カード五ポリゴンデモ1】
(MC)KL連絡橋扉前
ライデンはエマと共にKL連絡橋に続く扉前に着く。
扉に前でカードがない事に気づいて舌打ちするライデン。

ライデン

「くそっ!」
扉を拳で殴る。

エマ

「どうしたの?」

ライデン

「セキュリティ・レベル5だ。カード5は持ってない」
考え事をするライデン。

ライデン

「困った……」

エマ

「何だ? 意外と弱いのね」
皮肉をいうエマ。

エマ

「はいっ!!」
エマ、首からぶら下げていたIDカード(カード5)をライデンに渡す。

ライデン

「どうして?」

エマ

「すこしは私を見直した?(前作のメリルを思わせる)」

ライデン

「もっと早く言って欲しかったな」

エマ

「ホント言うと、……持ってるの、忘れてたの」
【エマL脚1ポリゴンデモ1】
(MC)L脚ハシゴ前
オイルフェンスを通ってシェル1へ行くため、L脚下部の海面へ下りるハシゴにやってくるライデンとエマ。ライデン、床のハッチを開ける。突風がライデンの髪を煽る。下をのぞき込むライデン。海面まで40メートルはある。
【エマL脚2無線機デモ1】
(エマ体内)

ライデン

「……聞いていいか?」

エマ

「何?」

ライデン

「高い所は苦手か?」

エマ

「嫌い。水の中よりはマシだけど……どうしてそんなこと聞くの?」

ライデン

「これからハシゴで下に降りる」

エマ

「どれくらい?」

ライデン

「ほんの少しだ」

エマ

「(責めるように)さっきも『ほんの少し』って聞いたけど?」

ライデン

「……40メートル……くらいかな」

エマ

「……」
下を覗いて目を背けるエマ。

ライデン

「いけるか?」

エマ

「ダメって言っても連れてくんでしょ」

ライデン

「足の具合は?」

エマ

「大丈夫。だいぶシビレがとれてきた」

エマ

「1人で歩けるわ」

ライデン

「よし、俺のあとについて来るんだ」
【エマL脚3ポリゴンデモ2】
(MC)L脚ハシゴ
ライデン、梯子を降りていく。続いて、エマ、こわごわ降りてゆく。
梯子を降りてゆく二人。太陽が落ちてきている。朱に染まる空、海。
【エマL脚4ポリゴンデモ3】
(MC)L脚下部
脚部に降り立つ二人。油膜に引火してあたりが煙っている。油膜のない海面には沈み行く夕日が見える。
エマ、夕日に感嘆する。ここからは夕日モード。

エマ

「きれいな夕日……」

ライデン

「再び太陽を拝めるよう、がんばろう」
ライデンとエマ、手すりから身を乗り出して、浮き橋を見る。
ライデン、双眼鏡モードへ。
【エマL脚5ポリゴンデモ4】
(双眼鏡)
双眼鏡で第一浮き橋、第二浮き橋、第三浮き橋、E脚へとなめる。途中の櫓(詰め所)には敵兵の姿。途中にガンサイファーが浮遊している。第三浮き橋の背後には大きな落日の為に逆光気味。見えにくい。

ライデン

「敵兵に、ガンサイファー……見つからずに進むのは無理だろうな……」
双眼鏡で浮き橋を見る。浮き橋は海面の揺らぎに逢わせて上下している。海面を這う大蛇の様。周期的に橋の繋ぎの間隙から波しぶきが上がっている。

ライデン

「人ひとり通るのが限界だ……」
浮き橋、波に同期して揺れている。

ライデン

「エマ、体重は?」

エマ

「いきなり、失礼ね?」
双眼鏡で渡るルートをなめて確認する。

ライデン

「君独りなら、渡れそうだな」
ライデン、跪いてスネークに無線機連絡!
【エマL脚6無線機デモ2】
(スネーク強制SEND)

ライデン

「こちら雷電、聞こえるか?」

スネーク

「ああ、どうした?」

ライデン

「L脚下部に到着した。今から海面を渡るところだ」

スネーク

「エマは歩けそうか?」

ライデン

「彼女なら大丈夫だが……浮き橋はかなり脆そうだ。エマ1人しか渡れそ  うもない」

スネーク

「オイルフェンスだからな」
小画面に双眼鏡モードの映像がでる。浮き橋をパンすると、敵兵、サイファーが見える。

ライデン

「サイファーと見張りが数人いる」

スネーク

「雷電、PSG1を持ってるだろう?」

ライデン

「ああ」

スネーク

「そこから狙撃するんだ」

ライデン

「なるほど、ここは狙撃ポイントに最適だな」

スネーク

「エマがE脚まで渡り切るのをサポートするんだ。俺もE脚まで行って援  護する」

ライデン

「それはありがたい」

スネーク

「狙撃の腕に自信は?」

ライデン

「大丈夫だ、このシチュエーション」

ライデン

「VR訓練で経験済みだ。アドバンスドモードのPSG1、  LEVEL4……」

スネーク

「またVRか。いいか、彼女を傷つけるんじゃないぞ」

スネーク

「既にアーセナルへの待避が始まっている。敵兵は最低限しか残されてい  ないだろうが、気を抜くな。地形から考えて、人数をカバーするために  クレイモアをしかけている可能性が高い。サーマルゴーグルでよく調べ  てみろ」

ライデン

「わかった」

スネーク

「今から、E脚へ向かう」

ライデン

「エマ、聞こえるか?」

エマ

「ええ……」

ライデン

「俺がここから君の進路を切り開く」

エマ

「どうやって?」

ライデン

「狙撃だ」

エマ

「私に当たるんじゃ?」

ライデン

「俺を信じろ」

エマ

「私、泳げない。海に落ちたら?」

ライデン

「もう泳げる。いや、さっきは泳げた」
真顔のライデン。にっこり笑う、エマ。

エマ

「わかった」

ライデン

「準備は良いか?」

エマ

「良くなくても」

ライデン

「行ってもらう」

エマ

「行ってもらう」(ハモリ)

ライデン

「さあ、行くんだ。君ならきっとできる」
ゲーム(狙撃イベント)。
【エマ狙撃1無線機デモ1】
(スネーク強制CALL)
狭いオイルフェンスを頼りなく渡っていくエマ。それを狙う敵兵達。ライデンはスナイパーライフルでエマの進路をふさぐ敵兵を排除していく。そこにスネークから無線連絡が入る。

スネーク

「こちらスネーク、聞こえるか?」

ライデン

「ああ、聞こえる」

スネーク

「E脚の狙撃ポイントに到着した。ここからサポートする」

ライデン

「わかった、こっちが撃ち逃した場合は頼む」

スネーク

「俺に狙撃を任せたくなったら、無線連絡をくれ」
以降、スネークにSENDすると、スネークが狙撃してくれる。
【ヴァンプ狙撃前1ポリゴンデモ1】
(MC)双眼鏡
エマが第三浮き橋の中央に差し掛かかると、突然オイルフェンス頭上のパイプからヴァンプが落ちてくる。
双眼鏡/PSG1モード(ポリデモ)。
ヴァンプは浮き橋に飛び移ると、エマに襲いかかり、羽交い絞めにする。
いかにもライデンを挑発するようにライデンのいるL脚にエマの体を向ける。
ゲーム・ヴァンプ狙撃イベントへ。
注釈
【注1】前作に軍事アナリストとして登場した、ナスターシャ・ロマネンコが執筆した書籍。本作の「PREVIOUS STORY」中に書評が収録されている。
【注2】国防省付属機関先進研究局(Defence Advance Research Project Agency)の略称。軍事利用を前提とする技術の研究開発を行う機関。
【注3】国家安全保障局(National Security Agency)略称。アメリカ国防総省の情報収集機関。通信の傍受と暗号解読、通信セキュリティなどを主に行い、軍部の情報機関に対しても広範囲な監督権を有している。
【注4】汚水などを微生物によって処理するための施設。日本の上下水道でも使われている。
【注5】情報を個人対個人で直接やり取りするインターネットの利用形態。著作権保護法違反や違法データの濫用などの問題があるとして議論されている。
【注6】西暦2000年を迎えたときに、プログラムミスが生じてしまうと予測された各種ソフトウェア、ハードウェアの問題の総称。
無線会話集
■大統領接触前 大佐
【スネークについて】

ライデン

「大佐、プリスキンはやはりスネークだった……」

大佐

「奴いわく、な」

ライデン

「何だって?」

大佐

「いいか、雷電。何度でも言うぞ。奴はシミュレーションには入っていな  い」

ライデン

「またシミュレーションか……」

大佐

「奴に頼るな。奴を信用するな。いいな」
【ハリアー戦後、大統領助けろ】

大佐

「奴等は核発射コードの入力を終了している。コードの再確認がなされる  前に大統領の身柄を確保するんだ」

大佐

「大統領はシェル2中央棟の1Fだ」
【シェル2中央棟への道】

大佐

「大統領の捕らわれているシェル2中央棟への経路はこうだ」

大佐

「まずシェル1シェル2連絡橋を渡ってG脚に行け」

大佐

「G脚の外周部をタラップに沿って進めばLG連絡橋に出られる」

大佐

「LG連絡橋を渡ってL脚に辿り着いたら、L脚の外周部から、KL連絡  橋まで行くんだ」

大佐

「KL連絡橋の中央部からシェル2中央棟に入れる。大統領はその1F  だ。急げ!」
【シェル1シェル2連絡橋にいる場合】

大佐

「雷電、君の居るシェル1シェル2連絡橋を北に渡ればシェル2のG脚  だ。まずはG脚まで行け」

ライデン

「だがさっきの攻撃で連絡橋は……」

ローズ

「大丈夫。弱気にならないで、ジャック!」

大佐

「主観でまわりをよく見るんだ。足場を探せ。エルードやローリングを使  えば必ず渡れるはずだ」
【連絡橋の渡り方1】

大佐

「雷電、そこから思いきり飛べば向こう側に届くんじゃないか? ぎりぎ  りから踏み切ってローリングをしてみろ」
【連絡橋の渡り方2、パイプ方面】

大佐

「エルードでパイプの真上まで移動して飛び降りるんだ。飛び降りるには  ホフクボタンを押せばいい」

ローズ

「主観で真下に足場があるかどうか確かめるのを忘れないでね」
【レーダー使えません】

ライデン

「大佐、レーダーが効かない」

大佐

「シェル2がこんな状態だ。しばらくレーダーは使えないと考えた方がい  いな」

ローズ

「大丈夫よ、がんばって!」
※二回目以降

大佐

「レーダーが使えない以上、主観でまわりを確かめながら慎重に進むしか  ないぞ。気をつけて行け」
【パイプの上はゆっくり歩け】

大佐

「雷電、そこは慎重に歩けよ。パイプから足をすべらせたら海面にまっさ  かさまだ」

大佐

「左スティックの倒し方を少しにしてゆっくり歩くか、ホフクで進むん  だ」
【パイプ上の海鳥糞】

大佐

「雷電、そのあたりには海鳥の糞がたまっている。走ると滑るぞ。注意し  ろ」
【G脚にいる場合】

大佐

「君がいるG脚外周のタラップを伝って行けば、LG連絡橋に出られる。  外周に沿って進むんだ」
【G脚壊れ扉】

大佐

「その扉は開きそうもないな。だがG脚外周のタラップなら何とか渡れそ  うだ。G脚の外周をまわってL脚の方に向かえ」
【LG連絡橋にいる場合】

大佐

「君がいるLG連絡橋をまっすぐ進めばL脚に着く」

ローズ

「L脚の外周を辿ればKL連絡橋まで行けるはずよ」

大佐

「KL連絡橋の中央部から大統領の捕らわれているシェル2中央棟に潜入  できる」

大佐

「とりあえずL脚を目指すんだ」
【敵は先に排除せよ】
※一回目のみ

大佐

「雷電、よく見ろ。破壊された連絡橋に敵がいるぞ」

ローズ

「爆発の影響を調べてるのかしら?」

大佐

「そのようだな」

大佐

「連絡橋は元々狭い上に今は足場まで崩れている。見つかれば逃げ場がな  いぞ。かなり厄介なことになる」

大佐

「敵はあらかじめ遠距離から排除しておいた方がいいだろうな」
【鳥密集】

大佐

「海鳥の近くでは慎重に行動した方がいい。海鳥がさわいだせいで、敵に  見つかってしまうかもしれんからな」
【飛び降り】

大佐

「雷電、下にある通路に飛び降りるんだ」

大佐

「飛び降りるにはエルードで手すりにぶらさがった状態でホフクボタンを  押せばいい」

大佐

「ただし主観で真下を見て、落下先に足場があるかどうか確認するのを忘  れるな」
【ハシゴ近く】

大佐

「雷電、そのハシゴを昇ればL脚外周のタラップに出る。ハシゴを昇るに  はアクションボタンを押せばいい」
【L脚にいる場合】

大佐

「雷電、君がいるL脚を外周に沿って北の方に進むんだ。そうすればKL  連絡橋に出られる」

ローズ

「KL連絡橋の中央部から大統領の捕らわれたシェル2中央棟に行けるは  ずよ」
【L脚外周、窓】

大佐

「雷電、よく見ろ。窓の内側に敵がいるぞ。窓の前を通る時は中から見つ  からないように気をつけるんだ」

大佐

「窓の中にスタン・グレネードを投げ込んで先制攻撃を仕掛けるのもいい  だろう」
【張り付き進み】

大佐

「そこはローリングでも向こう側には届かないだろう。エルードもできそ  うにない。壁に張り付いて進むんだ」
【張り付き進み&しゃがみ】

大佐

「そこは立ったままでは通り抜けられないだろう。しゃがんで壁に張り付  きながら進むんだ」
【放尿兵の黄金水を浴びた】

大佐

「う……雷電……まぁ、気を落とすな。潜入任務スニーキング・ミッションにはキレイゴトですまな  いこともある……」

ローズ

「心配しないで、ジャック。私、気にしない」

ライデン

「ローズ……」

ローズ

「ただし、帰ったら私に会う前にちゃんとシャワーを浴びてくること!い  いわね」
【KL連絡橋にいる場合】

大佐

「雷電、君がいるKL連絡橋の中央部からシェル2中央棟に行けるはず  だ」

大佐

「シェル2中央棟に向かえ。核発射コードの再確認がされる前に大統領を  救出するんだ」
【KL連絡橋、K脚入口】

大佐

「雷電、K脚には入れそうもない。行く必要もないだろう。大統領のいる  シェル2中央棟に向かうんだ」
【エマ救出後の連絡橋補修】

大佐

「橋の壊れていた部分が補修されているな。それならエマも通れるだろ  う。エマを連れてL脚に向かうんだ」
【エマ救出後K脚入り口】

大佐

「雷電、そっちはK脚の入口だ。入れそうもないし行く必要もない。そこ  から南のL脚に向かってくれ」
【シェル2中央棟1F、オルガについて】

ライデン

「大佐、あのオルガという女兵士は何者だ?」

大佐

「オルガ・ゴルルコビッチ。あの男の言う通り、ロシア私兵部隊の  リーダーだ」

ライデン

「他には?」

大佐

「他?」

ライデン

「ああ。他には?」

ローズ

「どうしてそんなに気にするの?」

ライデン

「いや……」

ローズ

「……ジャック……?」

ライデン

「いや、そういう意味じゃ……」

ローズ

「ふふ。冗談よ。ちゃんと調べておくから。がんばってね」
【オルガうんちく】

大佐

「雷電、ローズ君が例の女兵士のことを調べてくれた」

ローズ

「オルガ・ゴルルコビッチ。元参謀本部情報総局GRUのセルゲイ・ゴルルコ  ビッチ大佐の娘」

ローズ

「大佐は連邦崩壊後、傭兵部隊を率いて各地の紛争や内戦を渡り歩いてい  たみたい」

ローズ

「大佐が亡くなったあとは彼女が部隊をまとめているようね」

ローズ

「実戦経験はあなたよりも上なのは間違いない。鼻の下伸ばしてると痛い  目見るわよ。気をつけて」
【シェル2中央棟1F、電撃床破壊前】

大佐

「雷電、そこの床には高圧電流が流されている。通り抜けることはできな  いぞ」

大佐

「リモコンミサイルをダクトから部屋の中に侵入させて電源パネルを破壊  するんだ」
【リモコンミサイル基本】

大佐

「大統領と接触するには、あの高圧電流が流された床を通るしかない」

大佐

「リモコンミサイルで部屋の中の電源パネルを破壊すれば、高圧電流も消  えるはずだ」
※スネークに場所を聞く前

大佐

「リモコンミサイルを探せ」

ローズ

「スネークさんに聞いてみたら?爆弾処理の時にシェル2を一通りま  わったって言ってたじゃない?」
※スネークに場所を聞いた後

大佐

「リモコンミサイルを手に入れるんだ。あの男によればシェル2中央棟の  B1にあるそうだな。取りに行け」
※リモコンミサイル入手後

大佐

「ダクトからリモコンミサイルを侵入させて部屋の中の電源パネルを破壊  するんだ」
【プラント外部でリモコン装備時】

大佐

「雷電、リモコンミサイルは『ビッグ・シェル』外部では使えないぞ」
※一回目のみ

ライデン

「なぜだ?」

大佐

「妨害電波だ。『ビッグ・シェル』周辺一帯に電子妨害がかけられてい  る」

ライデン

「テロリスト達が?」

大佐

「おそらくな。我々が無人偵察機UAV等で偵察を行うのを阻止するつもりなの  だろう」

ライデン

「しかし奴等も無線やサイファーを使っている?」

大佐

「当然だ。自分達で使用する周波数帯にまで妨害をかける訳がない。影響  を受けるのは君のリモコンミサイルだけだ」

大佐

「だが幸いなことに妨害電波はそれほど強くない」

大佐

「『ビッグ・シェル』内部なら問題なくリモコンミサイルも使えるはず  だ」
【リモコン入手時と1F以外にいる場合】

大佐

「リモコンミサイルを手に入れたな。シェル2中央棟の1Fに向かえ」

大佐

「電源パネルを破壊して大統領と接触するんだ。核発射コードの再確認が  なされる前にな。急げ!」
【VRに似ている】

ライデン

「この地形、どこかで見た事が?確かVR訓練で……」

大佐

「ニキータのウエポンモード、4面だろう?」

ライデン

「そうか、あれもリハーサルだったのか」

大佐

「いや、シミュレーションだ。VR訓練の成果を活かすんだ」

大佐

「限りなく現実に近いVRシミュレーションは既に結果と言える。自信を  持て」
【大統領に当てるな】

大佐

「雷電、リモコンミサイルで大統領を傷つけるなよ。電源パネルだけを破  壊するんだ」
【電撃床破壊後大統領助けろ】

大佐

「雷電、大統領が捕らえられている部屋の前に流されていた高圧電流は無  効になった」

大佐

「シェル2中央棟1Fに向かうんだ。核発射コードの再確認がなされる前  に大統領と接触しろ。急げ」
【電撃床破壊後】

大佐

「確かに高圧電流はもう流れていないようだな。大統領はその先に捕らわ  れているはずだ。大統領の元へ急げ」
【ガンカメラ部屋】

ライデン

「暗いな……何も見えない。照明が壊れているようだ」

大佐

「暗い場所では暗視ゴーグルか赤外線サーマルゴーグルを使うといい」

ローズ

「スネークさんならどこにあるか知ってると思う。聞いてみたら?」
【ガンカメラ注意】

大佐

「ガンカメラに注意しろ。視界に入ったものを銃撃する無人監視システム  だ」

大佐

「気をつけろ。ガンカメラはリモコンミサイルも撃ち落とす。先に壊して  おくのもいいだろう」
【ダクト近く】

大佐

「雷電、そこにあるのが大統領の捕らわれている部屋につながるダクト  だ」

大佐

「そのダクトを通して部屋の中にリモコンミサイルを侵入させるんだ。部  屋の中の電源パネルを破壊しろ」
■大統領接触前 スネーク
【ハリアー戦後、偽名の由来について】

ライデン

「……イロコイ・プリスキンっていうのは偽名だったんだな」

スネーク

「ああ」

ライデン

「中尉っていうのも……」

スネーク

「デタラメだ」

ライデン

「まったく……。だがプリスキンはともかくイロコイっていうのはどうい  う意味なんだ?」

スネーク

「ああ、イロコイはアルゴンクイン語で毒蛇という意味だ」

ライデン

「アルゴンクイン語?」

スネーク

「昔、マンハッタン島に住んでいた先住民族だ。当時、数百の部族が暮ら  していた」

スネーク

「このニューヨーク州にはアルゴンクイン語族が占めていた」

ライデン

「昔からスネークがこの地を……」

スネーク

「ちなみに『マンハッタン』はアルゴンクイン語で『丘の島』という意味  だ」
【大統領救出しろ】

スネーク

「雷電、大統領の方は任せた。核発射コードの再確認がされる前に彼に接  触するんだ」

スネーク

「俺達はカモフの修理にとりかかる。しばらくは手が離せんだろう」

スネーク

「シェル2の方は爆弾処理の時に一通りまわった。何かあったら無線連絡  をくれ」
【リモコンミサイルの場所】
※一回目のみ

ライデン

「スネーク、リモコンミサイルのありかを知ってるか?」

スネーク

「リモコンミサイルなら、シェル2中央棟のB1で見たな」

スネーク

「だが気をつけろ。例の爆発で汲み上げた汚染海水が溢れ出している。今  はB1のほとんどが浸水してるはずだ」
【シェル2中央棟1Fノード】

スネーク

「雷電、そのエリアのノードは北西にある小部屋の中だ。アクセスしてお  いた方がいいだろうな」
■大統領接触後 大佐
【スネークのこと】

ライデン

「大佐、聞いたか、シャドーモセスの真実を?」

大佐

「ああ」

ライデン

「スネークはテロリストではなかった」

ローズ

「うれしそうね?」

ライデン

「ん?ああ……」

大佐

「それで君はあの男の言ったことをそのまま信じているのか?」

ライデン

「何だって?」

大佐

「奴を信用するな。奴はシミュレーションには入っていない」

ライデン

「またシミュレーションか? 一体どういうことなんだ?」

大佐

「奴を頼るな。君の力で任務を遂行するんだ。いいな。雷電」
【オセロットはなぜ大統領を殺したのか?】

ライデン

「大佐、なぜオセロットは大統領を殺したんだろう?」

大佐

「仲間割れじゃないか?」

ライデン

「……似てないか?」

大佐

「何だって?」

ライデン

「シャドーモセス事件とだ」

大佐

「馬鹿な……」

ライデン

「そう言い切れるか?エイムズの死、忍者の出現、大統領の死、そして  ウィルス……」

大佐

「考え過ぎだ」

ローズ

「そうよ、ジャック。あなたは疲れてるの」

ライデン

「……」

大佐

「雷電、余計なことは考えるな。任務を遂行することに全力を注ぐんだ。  いいな」
【大統領接触後、愛国者達】

ライデン

「大佐、『愛国者達』という連中については何かわかったか?」

大佐

「いや、まだだ……」

ローズ

「どこにもそんなデータは見つからないの」

ライデン

「だが大統領は……」

ローズ

「ジャック、データはないの」

ライデン

「大佐、あんたは何か知ってるんじゃないのか?」

大佐

「いや。何も知らん……。もう少し時間をくれ」
■大統領接触後 スネーク
【プラントの偽装について】

オタコン

「『ビッグ・シェル』全体が偽装だっていう話は本当だ」

ライデン

「オタコン?」

オタコン

「スネークにもあちこち調べてもらった。確かに海洋除染施設としての設  備を備えてはいるけど、フル稼動はしていない」

オタコン

「そもそも、あの事件から2年も経つのに原油が回収しきれていないとい  うのがおかしいだろ?」

オタコン

「勿論、どこの報道機関もそんなこと伝えないけどね。多分、どこかから  原油を運んで来て補充してるんだと思う」

オタコン

「君の聞かされてたプラントが爆発したら有毒化学物質が発生するってい  う話もかなり変だ。多分本当じゃないだろう」

オタコン

「情報は高度に隠蔽されてる。奴等にとって、新型メタルギアはそれくら  いの手間とカネをかける価値があるんだろう」

ライデン

「……すっかり騙されていたって訳か……」

オタコン

「いや、君の上官だって知らなかったんだと思うよ。そう言ってるんだ  ろ」

ライデン

「大佐にじゃない! あんた達にだ」

オタコン

「え?騙してなんかいないよ。言わなかっただけじゃないか」

ライデン

「……」

オタコン

「はは。面白い人だな、君って。スネークの言ってた通りだ」

ライデン

「……奴は何て?」

オタコン

「単純軟弱石頭」

ライデン

「(ちょっとショック)……た、たんじゅんなんじゃく……」

オタコン

「あ、いや悪い意味じゃないと思うよ」

ライデン

「どこが!悪意の塊じゃないか!あいつの方こそ嘘つきの役立たずのひね  くれ者のカッコつけのスカした……」

オタコン

「(割ってはいる)雷電、僕は彼の友達だ。スネークのことはよく知って  る。彼は断じてそんな男じゃない」

ライデン

「はっ、どうだか?」

オタコン

「それに……スネークについて君も知っておいた方がいいと思うことが  1つある」

ライデン

「何だ?」

オタコン

「今、隣にいる」

ライデン

「……あんたの?」

オタコン

「ああ」

ライデン

「話も?」

オタコン

「聞いてる」

スネーク

「……(無言でにらみつける)」

ライデン

「に、任務に戻る……」
【メタルギア拡散について】

オタコン

「大統領の言った通りメタルギアRAYは対メタルギア兵器として作られ  た物だ」

オタコン

「シャドーモセス事件で、オセロットはメタルギアREXと新型核弾頭の  演習データが入ったディスクを持ち帰った」

オタコン

「でもそれだけじゃない。彼はそれを売って回ったんだ。核保有国だけ  じゃなく第三国にまでね」

オタコン

「データを手に入れた国はそれを元にしてそれぞれメタルギアの開発を始  めている」

オタコン

「どうなると思う? メタルギアの亜種が世界中に溢れたら? また核抑  止の時代が訪れかねない」

オタコン

「僕らがフィランソロピーを組織した理由もそこにあるんだ」

オタコン

「フォーチュンの父親でもある海兵隊司令官スコット・ドルフもそのあた  りを危惧していたらしい」

オタコン

「だからメタルギアに対抗する兵器としてメタルギアRAYの開発を進め  ていたんだ」

オタコン

「勿論、単独で海からの接敵・攻撃・離脱を可能にするメタルギアRAY  は抜本的な戦術転換すらもたらす兵器だ」

オタコン

「緊急即応部隊としての重要性が薄れてきたと言われる海兵隊に権益を取  り戻すっていう目的もあったんだろうけどね」
■エマ救出前 大佐
【シェル2中央棟B1、エマ探せ】

大佐

「雷電、エマ・エメリッヒを探し出して大統領からもらったディスクを入  力させるんだ」
※B1以外にいた場合

大佐

「エマはシェル2中央棟のB1だ。急げ。アーセナルギアが動き出す前に  彼女を確保するんだ」
※B1にいた場合

大佐

「エマは君がいるシェル2中央棟B1の北西、カード4で開く扉の先のエ  リアにいるはずだ。急げ」
【シェル2中央棟B1の浸水】

ライデン

「大佐、B1は完全に浸水しているようだ」

大佐

「泳いで進むしかないな」
→「水中操作説明」(P151)へ
【水中、息継ぎポイント、光】

大佐

「空気が残っている場所は上の階から光が漏れている。水底まで光がさし  ているはずだ。光に注意しろ」
【水中、息継ぎポイント、レーダー】

大佐

「ノードのマップデータから空気が残っている場所を推定し、レーダーへ  表示するようにしておいた」

大佐

「レーダー上で青白く光っている場所には空気がある。浮上すれば息継ぎ  ができるはずだ。レーダーをよく見ながら進め」
【水中機雷】

大佐

「雷電、水中機雷だ。触れば爆発するぞ。機雷をよけて泳ぐんだ」
【水密扉】

大佐

「雷電、水中でも水密扉の開け方は変わらない。扉の前でアクションボ  タンを押すんだ」
【水中開かない水密扉】

大佐

「雷電、その水密扉は開かないようだ。他のルートを探せ」
【息継ぎポイントを探せ】

大佐

O2オーツーゲージがなくなる前に息継ぎをするんだ。上方に気を配れ」

ローズ

「浸水していてもどこかに空気が残ってるはず。見逃さないで」
【水中カード扉】

大佐

「雷電、カードで開く扉は水中では機能しないようだ。開けることはでき  ない。他の道を探せ」
【ロッカー室前の息継ぎポイント】

ライデン

「大佐、ここから見えるのが……」

大佐

「ああ。エマ・エメリッヒに間違いない。だがそこからロッカールームに  は入れそうにないな。東から回ってみろ」
【エマのぞき、執拗】
※ロッカールームのエマを執拗にのぞきいていると一定時間後にCALL

ライデン

「……」

ローズ

「ジャック?」

ライデン

「……」

ローズ

「ジャック!」

ライデン

「ああ、ローズか? 何だ?」

ローズ

「何だじゃないでしょう……? 随分熱心にご覧になってたわね。何か気  になるものでもあったのかしら?」

ライデン

「いや、その……敵地偵察だよ」

ローズ

「説得力、全然ない」

大佐

「度し難いな……。早く任務に戻ってくれ」
■エマ救出前 スネーク
【水中レーダー使え1】

スネーク

「水中では地形の把握が難しい。レーダーを使えるようにしておいた方が  いいだろう」

スネーク

「そのエリアのノードはエレベータのすぐ近くにある。必ずアクセスして  おくんだ」
【水中機雷】

スネーク

「雷電、水中機雷に気をつけろ。触れると爆発するぞ。機雷をよけて泳ぐ  んだ」
※一回目のみ

ライデン

「なぜこんなところに水中機雷があるんだ?」

スネーク

「誰かが仕掛けたからだろう」

オタコン

「あいつじゃないか?水面を走っていた男……」

スネーク

「気をつけたほうがいいな。待ち伏せしているかも知れん」

ライデン

「……ああ……」
【エマ居場所】

スネーク

「エマが捕らわれているのはおそらくシェル2中央棟B1の第二ろ過室だ  ろう」
※B1にいる場合

スネーク

「お前がいるフロアの北東部だ」
※B1北にいる場合

スネーク

「南の方からまわっていけば辿り着けるはずだ」

スネーク

「まずは南の方に泳いで行くんだ」
※B1南にいる場合

スネーク

「そこから西の方に泳いで行くんだ。突き当たりを北に向かえば第二ろ過  室に出られるはずだ」
※B1南西にいる場合

スネーク

「第二ろ過室はその北だ。北に向かえ」
【水中機雷うんちく】

スネーク

「その水中機雷は加速度や水圧の変化・体温等を感知する複合センサーを  内臓していると思われる」

スネーク

「少し触れただけでも爆発するぞ。気をつけるんだ」
【ピーターの死体近く】

ライデン

「スネーク、スティルマンだ。 スティルマンがここに……」

スネーク

「そうか……」

ライデン

「俺を待っていた」

スネーク

「……ああ」
【シェル2中央棟、ろ過装置うんちく】
(1)

スネーク

「雷電、気をつけろ。生物反応槽に落ちれば命はないぞ」
(2)

オタコン

「ああ。生物反応槽では微生物を使った汚水処理を行っているんだ」

オタコン

「その微生物の活性を保つために常に大量の酸素が注入されている」

オタコン

「だから水の比重がとても軽くなっているんだ。人間が浮かぶことはでき  ない。沈んでしまうんだ」

オタコン

「落ちたら溺れるしかないだろうだろう。絶対に落ちるんじゃないよ、い  いね」
■ヴァンプ戦 大佐
【ヴァンプ戦、弾が当たらない】

大佐

「ヴァンプは君の筋肉の動きから銃口の向きを予測し、着弾点を読むよう  だ」

大佐

「だが完璧な読みなどありえない。必ず奴に攻撃を当てる方法はあるはず  だ」
【弾を当てるヒント】

大佐

「雷電、ロックオンは使うな。弾筋を読まれるぞ。主観攻撃で狙うんだ。  自動小銃で弾幕を張ってもいいだろう」
【プール落ちたら死ぬ】

大佐

「ヴァンプが言っていた通り、その生物反応槽に落ちたら命はないぞ。自  分から落ちるような真似はするな」
【ヴァンプ戦、ナイフ弾ける】

大佐

「ヴァンプの投げるナイフは銃で撃てば撃ち落とすことができる。主観攻  撃で狙え」
■ヴァンプ戦 スネーク
【影縫いについて1】

ライデン

「奴のナイフが影に刺さると体が動かなくなるんだ!」

スネーク

「影縫い? 忍術か?」

オタコン

「いや、多分一種の催眠術だろうね」

ライデン

「催眠術?」

オタコン

「ああ。ナイフを投げる瞬間の声と動きや刃に当たる光の反射を利用して  強烈な暗示をかけているんだと思う」

ライデン

「どうすればいい!?」

オタコン

「暗示自体を無効にするのは難しいだろう。影にナイフをさされないよう  に気をつけるしかないね」

スネーク

「雷電、自分の影にも気をつけろ。奴の投げたナイフが影に刺さればしば  らく体が動かなくなる」

スネーク

「体が動かなくなったら、とにかく左スティックとボタンを連打して呪縛  を断ち切るしかない」
【影縫いについて2】

スネーク

「ライトを壊せば影自体が出なくなる。奴に影を縫われる恐れもなくなる  だろう。ライトを壊せ」
【赤外線ゴーグル使え】

スネーク

「奴が水中に潜ったら赤外線サーマルゴーグルを装備するんだ」

スネーク

「そうすれば奴がどこにいるかわかる。グレネードを投げ込め」
【ヴァンプ戦ロックオン使うな】

スネーク

「奴はお前の筋肉の動きから弾筋を読んでいるようだ」

スネーク

「だが安心しろ。完全に読みきれる訳でもないらしい」
■ヴァンプ戦後、エマ救出前 大佐
【ヴァンプ戦後、第二ろ過槽】

大佐

「雷電、エマのもとへ急げ。彼女はそのエリアの北にあるロッカールーム  だろう」

ローズ

「詳しい場所はスネークさんに聞いてみたら?」
【第二ろ過槽以南】

大佐

「雷電、エマはシェル2中央棟B1の北西だ。じきにアーセナルギアが動  き出す。早くエマを助け出すんだ」
【ロッカー部屋】
※一回目のみ

ライデン

「大佐、ロッカールームに着いたが誰もいない……」

ローズ

「まさかもう別の場所に……?」

大佐

「いや、そうは思えん」
※二回目以降

大佐

「エマはその部屋のどこかにいるはずだ。よく探してみろ」
【ノード】

大佐

「雷電、ノードがあるだろう。アクセスしてみるんだ。エマの位置がわか  るかもしれん」
■ヴァンプ戦後、エマ救出前 スネーク
【エマ助けろ】
※ろ過室以外にいる場合

スネーク

「雷電、もう時間がないぞ。エマはお前がヴァンプと戦った第二ろ過槽の  北にいるはずだ」

オタコン

「雷電、急いでくれ。EEを頼む!」
【エマ助けろ濾過槽北水中】ヴァンプ戦後

スネーク

「エマのいるロッカールームはその浸水したエリアの北西にあたる。急  げ!」
【エマ助けろロッカー部屋】
(1)

ライデン

「スネーク、エマの姿が見当たらない……」

オタコン

「EE……」
(2)

スネーク

「エマがその部屋から自力で逃げ出したとは思えん。よく調べてみるん  だ」
【純粋水爆】

ライデン

「ヴァンプが言っていた純粋水爆というのは?」

オタコン

「純粋水爆は核融合反応を発生させるのに核爆発を使わない核兵器だ」

オタコン

「純粋水爆の動作原理には二種類あって、そのうち我が国で研究されてい  るのは「レーザー慣性圧縮方式」という方式」

オタコン

「原理的にはレーザー核融合と同じだ」

オタコン

「重水素と三重水素を極低温で固化した燃料ペレットに高出力のレーザー  を照射する」

オタコン

「するとペレットの表面が蒸発、その反作用でペレットは内向きに圧縮さ  れる」

オタコン

「それでペレットの中心部が核融合の閉じこめ条件を満たす高温・高圧に  到達して、核融合反応が生じるんだ」

オタコン

「前世紀末から研究は進んでいたんだけど、超高出力のレーザーが小型化  が上手くいかずにいたはず……」

オタコン

「それがもう実用段階にあったとはね……」
■エマ救出後 大佐
【行き先指示】

大佐

「雷電、エマをシェル1中央棟B2の電算室に連れて行くんだ」

大佐

「彼女に大統領から受け取ったコンピュータ・ウィルスを入力させる以外  にアーセナルを止める方法はない」

大佐

「浸水がひどくなってきている。完全に浸水しないうちに第二ろ過槽まで  戻れ。ヴァンプがいたところだ。急げ」
【L脚向かえ】

大佐

「雷電、エマと共にL脚に向かえ。シェル2中央棟を出てKL連絡橋を南  に進めばL脚に着く。時間がないぞ。急げ」
【エマO2】
(1)

大佐

「エマと一緒に水中に入った時には君のO2オーツーゲージの下にエマの  O2ゲージも表示される」

大佐

「気をつけろ。彼女のO2オーツーゲージは君のよりも短いようだ」

ライデン

「寄り道をしている余裕はないということだな」
(2)

大佐

「エマのO2オーツーゲージに気を配れ。最短ルートで浸水したエリアを泳ぎ切る  んだ」
【L脚行け】

大佐

「雷電、エマと共にL脚に向かうんだ。L脚下部に下りてオイルフェンス  を渡ればシェル1に行けるはずだ」
【エマ手つなぎ操作】

大佐

「エマの近くでアクションボタンを押しっぱなしにすれば、その間エマと  手をつなぐ」

大佐

「そのまま移動すればエマの手を引いて歩くことができる」

大佐

「手を離したくなったらアクションボタンを離せばいい」
【エマ手つなぎ、武器だめ】

大佐

「武器を手に持っている間はエマと手をつなぐことはできないぞ。注意す  るんだ」
【エマの座り込み】

大佐

「雷電、エマの様子はどうだ?」

ライデン

「オセロットに打たれた薬物の影響がまだ残っているようだ。足下がかな  りおぼつかない」

ローズ

「かわいそう。守ってあげてね」

ライデン

「わかってる」

大佐

「薬物の影響で、エマは1人で歩くこともままならない。君が手を離す  と、彼女はその場に座り込んでしまうだろう」

大佐

「手を離す時は安全な場所で離すようにするんだ。間違っても敵の真ん中  にエマを放り出したりするな」
【エマが意識を無くしている時】

大佐

「エマが気を失っている間は、敵と同じように体を引きずることもできる  だろう」

ライデン

「……気を……ふむ(よからぬことを考えている)」

ローズ

「……ジャック、何考えてるの?」

ライデン

「(すっとぼけ)いや、何も」

ローズ

「ふーん……(疑っている)」

大佐

「意識を失ったエマを危険な場所に放っておくな。安全な場所まで引き  ずっててでも連れて行くんだ」
【エマのLIFE説明】

大佐

「君のLIFEライフゲージの下にエマのLIFEライフゲージが表示されているだろ  う?」

大佐

「エマのLIFEライフゲージがなくなったら……わかるな。彼女を守ってL脚  まで連れて行くんだ」
【エマLIFE回復法】

大佐

「エマが座り込んで休んでいる間、彼女のLIFEライフは少しずつ回復する」

大佐

「エマのLIFEライフが少なくなったら、手を離して休ませるのもいいだろ  う」
【エマ手つなぎ、基本戦法】

大佐

「エマの手を引いている間、君は武器を手に持つことができなくなる。攻  撃を行うにはエマから手を離すしかない」

大佐

「敵が現れたらまずエマを安全な場所に隠せ。そして敵を排除してから彼  女を迎えに行くんだ」
【フナムシエリア】

ライデン

「エマがフナムシを恐がって進んでくれない……」

ローズ

「気持ちはわかるわ……。私だってそんな所歩きたくないもの」

ライデン

「だが立ち止まっている訳はいかない。アーセナルギアはもうすぐ動き出  す……」

大佐

「雷電、かわいそうだが、無理にでも引っ張っていくしかないぞ」
【フナムシ解法】

大佐

「エマにはそこを通ってもらわなければならん。少しの間眠ってもらえ。  気絶させるか、麻酔銃を使うんだ」
【エマおいてけぼり】

大佐

「雷電、どこに行く?」

ローズ

「信じられない!エマさんをおいてくつもりなの!?」

大佐

「エマの所に戻るんだ!」
【KL連絡橋にいる場合】

大佐

「雷電、エマを連れてL脚に向かってくれ。L脚はそのKL連絡橋の南側  だ」
【L脚開かない扉近く】

大佐

「雷電、そこの扉は開きそうにない。L脚下部へのハシゴは南の方だと思  われる。エマを守って南に向かえ」
【L脚汚水処理場にいる場合】

大佐

「雷電、君のいるL脚のどこかに海面まで下りるハシゴがあるはずだ。そ  こまでエマを連れて行け」
■エマ救出後 スネーク
【エマオタコン兄妹喧嘩1】

オタコン

「いいかい、雷電。エマと話させてくれ?」

ライデン

「喧嘩はよせよ」

オタコン

「ああ、わかってる」

オタコン

「EEかい?」

エマ

「ええ。何?」

オタコン

「どうして、兵器開発なんかに手を貸したんだ?」

エマ

「……」

オタコン

「多くの人が傷つくんだ、大勢の人が死ぬんだぞ」

オタコン

「家や街が破壊される……何世紀にも渡って汚染される。核兵器の恐ろし  さは知ってるはずだ?」

オタコン

「僕たちの呪われた家系も。EE……どうしてなんだ?」

エマ

「あなたは私を捨てた。私を地獄に突き落とした……」

オタコン

「あれは仕方がなかったんだ」

エマ

「違うわ。あのプールでの事故……。あなたはあれ以来、私を見ると心が  痛んだ」

エマ

「だから楽な道を選んだのよ。私の顔を見ずにすむ道をね」

エマ

「そうなれば……、もう毎朝、責任を感じることもない」

エマ

「あなたは逃げたのよ。目の前の苦しみから逃れるために」

オタコン

「EE……そうじゃない」

エマ

「あなたは私を捨てた。自分を楽にするため……」

オタコン

「違う。僕が家を出たのは……」

エマ

「お兄ちゃんも犯罪者よ。そうじゃないの?」

オタコン

「僕が犯罪者?」

エマ

「私、知ってる。あなたはネットの口座を操作して……」

オタコン

「それは……」

エマ

「偉そうなこと言っても、ただのクラッカーじゃない!?」

オタコン

「違う。目的の為にちょっと能力を使ってるだけだ」

エマ

「はっ! 目的って何? 正義!?」

オタコン

「平和のためさ。僕はスネークとは違う。銃を持って、戦ったりはできな  い。だから、僕ができることをやってる」

エマ

「見事な自己正当化だこと。犯罪者やめて弁護士にでもなったら?」

スネーク

「そこまでにしておけ……」
【エマオタコン兄妹喧嘩2】

スネーク

「どうした、雷電?」

ライデン

「ああ」

エマ

「どいて! ちょっといいかな?」

スネーク

「オタコンか?」

エマ

「うん……」

スネーク

「今代わる」

オタコン

「ああ、何だい?」

エマ

「これまで科学者はずっと戦争に荷担してきた。あなた、そのことについ  てはどう思ってるの?」

オタコン

「確かに、戦争は科学の進歩を促進させる絶好の機会ではある。しかし、  そこに落とし穴がある」

オタコン

「僕ら科学者は、職業倫理をちゃんと持つことが必要だ」

オタコン

「現代科学の悲劇は、スポンサーが政府、軍にあるということだ」

エマ

「何言ってるの。原爆も水爆も大学や民間企業が運営する研究所から生ま  れたのよ」

エマ

「ロスアラモスもローレンス・リバモア研究所も大学による運営だったで  しょ」

オタコン

「兵器開発と大学……一見不似合いに思えるかも知れないが、科学には自  由な情報交換が必要なんだ」

エマ

「オッペンハイマー博士の意志ね?」

オタコン

「でも、僕は……科学と兵器開発を別次元で考えていた」

オタコン

「そうなんだ。僕は僕の研究成果が不幸を招くなんて考えもしなかった。  あのシャドーモセス事件まではね」

エマ

「私は後悔なんてしてない」

オタコン

「そこなんだ。核の脅威は僕達科学者が一番知ってる。僕等が守るしかな  いんだ。国家や政治に利用されてはいけない」

オタコン

「人間と核は共存できない。原子核反応を扱える者が存在するとすれば、  「宇宙(神)」だけだよ」

エマ

「私を理解してくれたのは科学だけだった。私を評価してくれたのは政府  だけだった。それの何処が悪いの!! ねぇ!!」

スネーク

「そこまでだ」
【エマオタコン兄妹喧嘩3】

ライデン

「スネーク……」

エマ

「ちょっと代わって!」

ライデン

「ああ……」

スネーク

「オタコンなら、俺が代わりに聞く。あいつは今、手が離せない」

エマ

「え?……ええ……」

スネーク

「どういう用件だ?」

エマ

「兄は間違っている。科学は世の中のためにあるんじゃない」

スネーク

「じゃあ、何のためにあるんだ?」

エマ

「科学は個人のためにあるのよ。私にとっては自分の夢を実現させるため  にあるの」

スネーク

「自分の欲のためにか?」

エマ

「欲がないと、夢は実現できない」

スネーク

「その夢はなんだ?」

エマ

「兄への復讐、兄を打ち負かすこと」

スネーク

「復讐?」

エマ

「私を捨てたことを後悔させる。兄が間違っていることを思い知らせてや  る」

スネーク

「くだらん理由だ……」

ライデン

「……それくらいにしておこう」

エマ

「(無視)くだらないですって?これが私の目標、私の生き甲斐……」

エマ

「兄は間違っている。兄は国に利用されただけ。惨めな男。今もあなた達  に利用されているだけ」

エマ

「私は科学を逆に利用する。自分の思いを遂げるために」

スネーク

「馬鹿な。それこそが科学者が踏み入ってはいけない領域だ」

エマ

「そう!私は兄への復讐のために悪魔に身を売ったの。私はあいつを絶対  に許さない!!」

スネーク

「聞かなかったことにする」

エマ

「いいえ! あいつにちゃんと言っといてよ! 私は……」

スネーク

「エマ!」

エマ

「!?(気おされる)」

スネーク

「心にもないことは口にしない方がいいぞ」

エマ

「……」

スネーク

「それくらいにしておけ」

エマ

「うん……」

ライデン

「……」
【エマ救出後、L脚に向かえ】

スネーク

「雷電、エマを連れてL脚に向かうんだ。L脚には海面のオイルフェンス  に下りるハシゴがある」
【エマにいたずら】
※エマの上でホフク

オタコン

「僕の妹になにするんだ!」
【エマ救出後、通信途絶前】
※スネーク対オルガ戦前振り

スネーク

「雷電か? すまない。しばらく連絡できなくなるかも知れん」

ライデン

「どうかしたのか?」

スネーク

「なに、ちょっとした野暮用だ……。気にするな」

ライデン

「何だって?」

スネーク

「(オルガがやってきたらしい。戦闘寸前)来たな……切るぞ!」
【L脚到着前1】

ライデン

「スネーク、まだか?」

スネーク

「そう急かすな。もう少しで着く。それまで持ちこたえてくれ」
【L脚到着前2】

ライデン

「スネーク?」

スネーク

「少し手間取っている。それまで独りで何とかしてくれ。エマを頼むぞ」
■ヴァンプ狙撃イベント 大佐
【ハシゴ近く】

大佐

「雷電、どこに行く? エマを援護するんだ。PSG1でエマの進路を切  り開け」
【狙撃イベント、基本指示】

大佐

「エマがオイルフェンスを渡りきるまでそこから援護するんだ。PSG1  で狙撃して邪魔するものを排除しろ」
【ヴァンプ狙撃、頭狙え】

大佐

「雷電、エマが危ない。早くヴァンプを倒せ!」

大佐

「頭を狙撃すれば大きなダメージを与えられるはずだ。奴の頭を狙え!」
【弾を補給しろ】

大佐

「PSG1の弾がなくなったら補給するのを忘れるな。近くにあるはず  だ」
【姿勢によっててぶれ】

大佐

「PSG1で狙撃する時はどうしても手ぶれが起こる」

大佐

「だが伏せプローンポジション姿勢で構えれば手ぶれをかなり抑えることができる  だろう。ホフクしてPSG1を装備するんだ」
【クレイモア】

大佐

「雷電、気をつけるんだ。肉眼では見えないが、オイルフェンスにクレイ  モア地雷が敷設してあるようだ」

大佐

「クレイモアは赤外線サーマルゴーグルを装備すれば見えるようになる。クレイモ  アを狙撃して排除するんだ」
【エマ足止め】

大佐

「エマは薬物の影響でまだ体の自由がきかないようだ。とっさの判断力も  鈍っているだろう」

大佐

「危険の中に突っ込んでいってしまうこともあるかもしれん」
※二回目以降

大佐

「エマに止まってもらいたい時は、彼女の足下を狙撃して合図しろ」

大佐

「そうすればエマは立ち止まるだろう。その間に脅威になるものを排除す  るんだ」
【エマ撃つな】

大佐

「雷電、わかっているとは思うがエマを攻撃したりするなよ」
※攻撃したことがある場合

ローズ

「そんなことしないわよね?」

ライデン

「……」

ローズ

「まさか……またやる気?」

ライデン

「まさか!そんなわけないだろう」

ローズ

「そうよね。まさか!」

ライデン

「そう、まさか! はははは……」

ローズ

「ふふふふ……」

ローズ

「(急にまじめに)いい、ジャック?今度やったら?」

ライデン

「やったら?」

ローズ

記録セーブさせない。わかった?」
【麻酔弾もある】

大佐

「敵の命を奪いたくない場合は、麻酔弾を撃てる狙撃銃スナイパー・ライフルを使えばいいだろ  う」
※持っている場合

大佐

「君の持っているPSG1-Tがそれだな。使い方は通常のPSG1と同  じだ。上手く使え」

大佐

「PSG1-Tが射出するのはあくまで麻酔弾だ。ガンサイファー等は撃  墜できないことには注意しろ」
※持っていない場合

大佐

「だが君は持っていないようだな。では仕方がない。敵を排除するんだ」
【リモコンミサイル装備時】

大佐

「『ビッグ・シェル』外部でリモコンミサイルは使えないぞ。PSG1で  エマを攻撃するものを排除するんだ」
【ペンタゼミン】

大佐

「ペンタゼミンを使えばしばらくの間手ぶれを止めることができる。精密  な狙撃がしやすくなるはずだ」
【ヴァンプ狙撃】

大佐

「雷電、エマが危ない。ヴァンプだけを狙撃するんだ。絶対にエマには当  てるな!よく狙うんだ!」
【エマ死にそう】

大佐

「雷電、エマはもうもたないぞ」

ローズ

「スネークさんなら何とかしてくれると思うわ。スネークさんに連絡して  みて!」
■ヴァンプ狙撃イベント スネーク
【狙撃依頼】
(1)

ライデン

「スネーク、俺独りでは無理のようだ……」

スネーク

「わかった。任せておけ」
(2)

ライデン

「くっ……自信がない。スネーク、頼む」

スネーク

「わかった、任せろ」
→「依頼後、強いスネーク」へ
【依頼後、強いスネーク】
※(EASY等)

スネーク

「お前に狙撃のお手本というのを見せてやる。しっかり見物しておけ」
※(HARD等)

スネーク

「俺もこのE脚から狙撃する。だが撃ち逃すことはあるしリロードの間に  は隙もできる。お前もしっかり手伝えよ」
→「依頼後のゲーム説明」へ
【依頼後のゲーム説明】

スネーク

「俺が狙撃するのは、お前がPSG1のスコープで見ているあたりだけ  だ」

スネーク

「俺が撃っている間もPSG1でエマの周囲を警戒しておけ」
【雷電から撃たれた】
(1)

スネーク

「雷電、どこを狙ってる!?」
(2)

スネーク

「雷電、お前どこを狙っている!? ちゃんとエマを援護しろ!!」
(3)

スネーク

「その距離から俺に当てるとはなかなかいい腕じゃないか。  えぇ? 雷電!! 今度は敵を狙うんだ。いいな!!」
(4)

スネーク

「雷電! ふざけるのもいい加減にしろ!!」
【怒りスネーク】
※雷電から撃たれたら撃ち返して一喝する

スネーク

「何を考えてるんだ!?」

スネーク

「どこを狙ってる!?」

スネーク

「ふざけるな!!」

スネーク

「いい加減にしろ!!」
【独り言スネーク】
※狙撃イベント中、マイクを向けると独り言を言っているのが聞こえる。

スネーク

「(エマを見ながら)うむ……悪くない……」

スネーク

「食事に誘うにはオタコンの許可がいるかな……」

スネーク

「大丈夫か……!」

スネーク

「あいつ(雷電)何してる……!」

スネーク

「危ない……!」

スネーク

「ふぅ……」

スネーク

「いいぞ……」

スネーク

「もう少しだ……」

スネーク

「(撃ちそこなったらしい)ちぃ……」

スネーク

「(上手く当てたらしい)よし……」
Section 7
ヴァンプ狙撃イベント後~ソリダス戦
【ヴァンプ狙撃終了1ポリゴンデモ1】
(MC)
ライデンはエマを羽交い絞めにしたヴァンプを狙撃し、彼女を助ける。
双眼鏡/PSG1モード(ポリデモ)。
ヴァンプが死ぬとエマは背中を抑えながら、フラフラとE脚へ進む。エマ、数歩進んだところで、突っ伏して倒れる。スネーク、たまらず狙撃をやめて、浮き橋を渡る。スネーク、空中のサイファーをソーコムで撃ちながら、エマの所まで駆けつける。
スネーク、エマを連れて、E脚まで行く。この間、二人を攻撃するとゲームオーバー。プレイヤーに無線機CALL!
【ヴァンプ狙撃終了2無線機デモ1】
(スネーク強制CALL)

スネーク

「雷電! エマが刺された!」

ライデン

「何てこった!!」

オタコン

「傷はどうなんだ!」

スネーク

「意識はしっかりしてるが……出血がひどい。すぐそっちに運ぶ」

オタコン

「EE……」

スネーク

「雷電、ディスクを持って早く来てくれ。(エマに残された)時間が、も  うないかもしれん……」

ライデン

「わかった」
【ヴァンプ狙撃終了3シナリオデモ1】
E脚ハシゴ
E脚柱の梯子を上がってくる(強制)と、B1作業上の個室の床ハッチにでる。ハッチから出て、ハッチを閉めるライデン(強制)。ここはほんの十数分前に傷ついたエマを連れて スネークが上ってきたところ。
ライデン、跪いて強制無線機SEND!
【ヴァンプ狙撃終了4無線機デモ2】
(スネーク強制SEND)

ライデン

「スネーク、そっちの状況は?」

スネーク

「エマが『G.W』の自己防衛機能を一時無効化してくれたらしい  (実はよくわかってない)。あとはお前のディスク待ちだ」

スネーク

「急いでくれ。エマの体力が……持ちそうもない」

ライデン

「出血がひどいのか?」

スネーク

「ああ……」

スネーク

「早く来るんだ。敵の心配はいらない。奴ら、アーセナルに乗り込んだよ  うだ。もう誰も残っていないはず」

ライデン

「わかった」
【AG起動1ポリゴンデモ1】
(MC)シェル1B2電算室
ようやく電算室にたどり着くライデン。
オタコン、床に倒れたエマを覗き込んでいる。エマ、ぐったりと困憊している。オタコン、ライデンが入ってきても気にしない。コンピュータの端末の横にスネーク。

ライデン

「エマは?」
スネーク、エマの方を見て。

スネーク

「内臓をやられてる……」
エマの背中、腹の部分が真っ赤に染まっている。
二人から離れたところに、オタコンとエマ。
オタコン、涙ぐんでいる。

エマ

「お、お兄ちゃん?」
エマ、手探りでオタコンを求める。明らかにもう目は見えていないよう。

オタコン

「ここにいるよ」
震えるエマを励ますオタコン。スネーク、エマ達から目をそらし、悲しそうにつぶやく。

スネーク

「ディスクは?」
ライデン、スネークに光ディスクを見せる。うなずくスネーク。
スネーク、電算室の端末を目線で示す。

スネーク

「下準備はエマが全部やってくれた。あとはディスクを入れるだけらし  い」
スネーク、ライデンからディスクを受け取り、端末に入れる。
画面に光ディスクからデータを吸い取り、アーセナルのAIにロードしている画面が出る。

スネーク

「これでAIにウイルスが侵入する……」(あまりよくわかってない)
ロードされているバーが進んでいく。

ライデン

「……うまくいってるのか?」

スネーク

「エマを信じろ」(わかってないのでごまかしている)
画面に80%のデータがロードされているバーが表示されている。
と、画面に警報が鳴る!異物プログラムを監視しているプログラムが発動する。画面に警告文字!
スネーク、オタコンの方を振り返る。オタコン、画面に向き直る。エマは抱いたまま。

オタコン

「抗体エージェント!?」
画面にアクセスしていた接続が断たれる表示がでる。

スネーク

「くそっ! 接続が断たれた!」
スネークとライデン、画面に詰め寄る!

ライデン

「ウイルスは全部入ったのか?」

スネーク

「いや、表示は90%で止まっている」
画面に90%の表示。

スネーク

「オタコン……?(どういう事か分かるか)」

オタコン

「エマが間違うわけがない」

ライデン

「だが……」

オタコン

「ワーム・クラスターの一部が改竄されていたのかもしれない。エマの手  を離れた後に」

ライデン

「『愛国者達』が(改竄したのだろうか)……?」(『愛国者達』はAI  の中から自分達の情報だけを消すようにプログラムを改竄)

スネーク

「ウイルスはちゃんと機能するのか?」

オタコン

「わからない……」

エマ

「……お兄ちゃん……うまくいった……?」
既に耳も不自由になっているエマ。スネーク達のセリフは聞こえていない。
オタコン、目線でスネークに返答の意見を伺う。
小さく首を横に振るスネーク。

オタコン

「ああ……心配するな」

エマ

「そう……よかった。これで、お兄ちゃんの家系に仲間入り、しなくて済  んだ……」
歴史的な悪の兵器に科学者として従事したオタコン家族の事を指す。オタコンの祖父はマンハッタン計画に参加していた。

オタコン

「そうだな……」
スネーク、ライデンに近寄り、エマに聞こえないように小声でささやく。

ライデン

「ウイルスが効かなかったら?」

スネーク

「あれを破壊する。もしくはソリダス達を倒すしかない」

ライデン

「どうやって乗り込む?」

スネーク

「ああ。いくら俺でもアイツには潜入できない。中から手引きでもしても  らわん限りな」
オルガの事をにおわせるスネーク。エマの容態がますます悪くなる。
プラントの海面に異常が起こり出す。
エマ、オタコンの手を最後の力を振り絞って握る。

エマ

「お兄ちゃん……私、本当は」

オタコン

「何だ?」
なかなか言葉にできないエマ。エマ、オタコンの眼鏡に触れる。

エマ

「……会いたかった」
【AG起動2ポリゴンデモ2】
(NM)夕日
ポリデモ映像(水平線に沈んでゆく夕日)。
巨大な夕日(望遠)が水平線に沈んでいく。エマの生命の灯火の象徴。海面が夕日で輝いている。この映像に声をかぶせる。桟橋(狙撃イベント時)のポリデモ。

オタコン

「僕を恨んでるじゃ?」

エマ

「私、お兄ちゃんを困らせるつもりなんか……。苦しめるつもりなんか、  なかった。アーセナルに関わったのも、……お兄ちゃんの歩いた道をな  ぞって、お兄ちゃんに近づきたかったから」

エマ

「振り向いて欲しかったの、お兄ちゃんに。……1人の女として」

オタコン

「EE……それはできない」

エマ

「そんなに正直に否定しないで……つらい……」

オタコン

「わるかった」

エマ

「最後にお願い聞いてくれる?」

オタコン

「何?」
夕日は海面下に沈みゆく。

エマ

「名前、呼んでくれる、エマって」

オタコン

「え?」

エマ

「私をエマって呼んで……」
【AG起動3ポリゴンデモ3】
(MC)シェル1B2電算室
エマ、もう一度、手を挙げてオタコンに触れようとする。

オタコン

「EEじゃダメかい?」

エマ

「……」
挙がった手が力無く、降りる。

オタコン

「……エ、マ」
エマ、眼をあけたまま笑っている。

オタコン

「エマ?」
エマ、表情を変えない。

オタコン

「エマ!? エマ!!」

オタコン

「聞こえないのか!!」
号泣するオタコン。見守るスネーク、ライデン。
オタコン、エマに向かって呟く。
【AG起動4ポリゴンデモ4】
(NM)夕日
ポリデモ映像(水平線に沈みきった暗い海)。
桟橋(狙撃イベント時)のポリデモ。

オタコン

「違うんだ。僕が君の前から去った理由は……あの事故じゃない」

オタコン

「僕は……君のお母さんと関係を持ってたんだ。誘惑された……そのまま  ずるずると……親父の事故、あれは自殺なんだ……全て僕が悪いん  だ……許してくれ……」
【AG起動5ポリゴンデモ5】
(MC)シェル1B2電算室
エマ死亡から数分後。
エマの死を察知してか、籠の中のオウムが叫び出す!

オウム

「おにいちゃん」
オタコン、鳥籠に近づき、中からオウムを取り出す。
オタコン、手を差し出す。オウムはオタコンの手に乗り移る。

オウム

「おにいちゃん」
オタコン、オウムを手に包み込んで号泣する。

オタコン

「(号泣)」
と、そこへ館内放送(館内放送は敵兵指揮官の声)。

館内放送

「アーセナルギア出撃準備! 総員、『ビッグ・シェル』上部からの待避  を開始せよ!」

スネーク

「ここを切り離すつもりだ!」

ライデン

「どうなるんだ?」
はたと泣きやんでオタコン、声を出す。オタコンの白いジャケットにエマの深紅の血がべったりと付着している。

オタコン

「沈む」

スネーク

「人質を何とかしないと!」

ライデン

「カモフの整備は?」

オタコン

「済んでる」

ライデン

「全員は乗れないぞ」

スネーク

「乗れるだけ乗るしかない」

オタコン

「彼女も……」
横たわるエマを一瞥する。自ら否定する。

オタコン

「連れては行けない(自分で納得)」

館内放送

「これより、カウントダウンに入る」

館内放送

「『ビッグ・シェル』上部に残っている者は、直ちに待避エリアに  入れ!」
【AG起動6ムービーデモ1】
(ウルフ死亡)
前作ゲーム画面(ポリデモ)映像。
前作のウルフ死亡デモ。

オタコン

「(つぶやき)いつも、僕だけが生かされる」

オタコン

「……なぜなんだ、ウルフ?」
【AG起動7ポリゴンデモ6】
(KF+MC)シェル1B2電算室
オタコン、宙を見て、いるはずのない誰か(ウルフ)に尋ねる。勿論、答えはない。うなだれるオタコン。

スネーク

「オタコン、人質を頼む」

オタコン

「君たちは?」

スネーク

「俺達は乗らない」

ライデン

「?」
ライデン、スネークに答えを求めるように首を向ける。

スネーク

「俺達はアレに乗る」
スネーク、ガラス越しに見える、アーセナルへの巨大な扉を指さす。

スネーク

「ウイルスが発動しなかった場合、海に沈める」

オタコン

「僕が代わりたいよ」
スネーク、首を横に振って拒絶。

スネーク

「おまえには、おまえの役目がある」

オタコン

「(自分の無力を噛み締めるように)わかってる、僕には荷が重すぎ  る……」

スネーク

「違う、人質を救えるのはお前だけだ。わかるな」
オタコンの両腕を支えて、活を入れる。笑みを浮かべて頷く。

オタコン

「ああ……」
オタコン、二人に向かって。

オタコン

「アレを2人の力で破壊するのはおそらく無理だ」
オタコン、スネークに向かって言う。

オタコン

「奴等を排除するしかない」
スネーク達、部屋から出て歩き出す。
シェル1中央棟B1AG扉前。
アーセナルの扉前で立ち止まる。扉は頑丈で厳重そう。アーセナルギア、立入禁止のような事が書いてある。
ライデン、スネークを見る。スネーク、軽く頷く。
オウムが再び、鳴く。

オウム

「HALおにいちゃん……」
オウムは呪文のようにオタコンとおにいちゃんを反芻する。オタコン、再び、感傷的になる。

オタコン

「あいつ(EE)……くそっ!」
壁に頭を打ち付けるオタコン。

スネーク

「オタコン、人質を頼むぞ。重量オーバーでも何でもいい。岸まで辿り着  けばいい」

オタコン

「任してくれ」
スネークとオタコン、しっかりと抱き合う!

館内放送

「繰り返す……『ビッグ・シェル』上部に残っている者は直ちに待避エリ  アに入れ!」
再び館内放送のリピート!

スネーク

「オタコン、頼んだぞ」
オタコン、オウムを抱いて、EVに向かう。

オウム

「お兄ちゃん、会いたいよ……」

オウム

「会いたいよ、会いたいよ……」
EVが閉まってオタコンが見えなくなる。
EVが上がっていく。
ひとりになった個室でタガが外れたかのように、号泣するオタコン。
オタコン、再び号泣する。オウムをエマと思って語る。

オタコン

「お前も僕と同じだ……」
【AG起動8ポリゴンデモ7】
(NM)回想
シェル1の遠景。オタコンは声のみ。

オタコン

「僕もお前も……いつも独りだった。いつも孤独だったんだ」

オタコン

「愛情に飢えてた。誰かに愛されたかった……いつもそれを思い描いて  た、それを待っていた」

オタコン

「でも、違うんだよ。人から愛されるのを待っていてはダメなんだ。僕達  でも人を愛せるんだ。僕は4年前、それがようやくわかった。幸せな家  族を羨むんじゃなくて、幸せな家族を作る事ができる」

オタコン

「それがわかったんだ。僕は愛する事を学んだ。エマ、君も人を愛せるん  だ」
【AG起動9ポリゴンデモ8】
(MC)シェル1中央棟B1AG扉前
アーセナルの扉の前。オタコンを見送ったライデンとスネーク。
スネーク、無言でライデンにウイルスのディスクを渡す(ニセモノである)。

ライデン

「大丈夫なのか? あいつ?」

スネーク

「奴は強い男だ。必ずやり遂げる」

ライデン

「どうやってここを開ける?」
スネーク、にやりと笑う。

スネーク

「いいぞっ!」
スネークの合図で、忍者(オルガ)が天井から現れる。

ライデン

「忍者? どうして?」

忍者

「アレは発進してしまう」
ライデン、スネークにどういうことか尋ねようと見る。スネークは全く表情を変えない。

忍者

「お前には、まだやってもらうことがある」
腰の刀を抜いて、ライデンを牽制する。ライデンの目先に切っ先が来る。

忍者

「今度こそ、しくじるな」

ライデン

「スネーク、どういうことだ?」
スネークに同意を求めるが、答えない。スネークは全く警戒していない。

スネーク

「雷電、悪いが眠ってもらう」

ライデン

「!!」
ライデン、銃に手をかけようとする。

スネーク

「動くな!」

ライデン

「裏切ったな?」

スネーク

「裏切る? 一度も仲間だとは言ってないぞ」

ライデン

「くそっ!」
忍者、フェイスシールドのスイッチをオフにする。シールドが透明になってオルガの顔が露わになる。

ライデン

「お前は!!」

オルガ

「さぁ、覚悟はいい?」
オルガ、ライデンに刀で当て身を食らわせる。

ライデン

「ぐぅ!」
ライデンの体内のナノマシンと刀が共鳴してプラズマが走る。ライデン体内のナノマシンに働きかけ、強制的に意識を喪失させる。ライデン、昏睡する。
アーセナル起動!
シェル1、シェル2が切り離されて浸水!
施設に濁流が押し寄せる!!
海面が泡立ち、海底からものすごく巨大な何かが上昇してくる。カモフを操縦しながら、海の異変を見るオタコン。巨大感は伝わってくるが、アーセナルが如何なるものかはまだ見えない。
【AG起動10無線機デモ1】
(ローズ強制CALL)
無線画面FI。
無線機のウィンドウにローズの顔だけが移る。ライデンのウィンドウはノイズ。

ローズ

「ジャック? 聞こえてるわよね? これまでの潜入データを記録す  る?」
選択肢が表示される。
・「セーブする」
・「セーブしない」

ローズ

「潜入データを記録セーブしたわ……」
【AG起動11ムービーデモ2】
(前作拷問)
ライデン、拷問部屋で目覚める。主観画面がゆっくりとフェードインする。前作の様に拷問部屋の天井が見える。ライデンは丸裸にされているが、この段階では自分を観ることはできない。前作を想わせる「拷問機」に手足を拘束されて、オセロットに捕まっている。
拷問部屋は前作と同じモデル(あるいは同じイメージ)。既にアーセナルギアの内部。潜水艦が海底を進行するような規則的な音がしている。
拷問室にはソリダスとオセロットがいる。
天井を見たままの状態。ソリダス達の声が聞こえる。最初は声にエコーがかっている。彼らはライデンがまだ昏睡していると思っている。

ソリダス

「生きているのか?」

オセロット

「ええ、オルガが捕まえたようです」
ゆっくりとFI。目の前にオセロット(前回の)がいる。

オセロット

「ゲノム情報も調べましたが正体がつかめません」

オセロット

「NSA、CIA、FBI……どこのデータベースにも存在しません」

オセロット

「存在しない機関ならぬ、存在しない男です」

ソリダス

「だろうな……。だが私はこの男を知っているぞ」

オセロット

「?」

ソリダス

「起こせ」
【AG起動12インタラクティブ主観デモ1】
AG拷問部屋
オセロット、拷問ベッドのスイッチを入れる(音)。
ライデンの載せられているベッド(拷問機)が回転して直角に起立する。主観で見ている為に画面がグイッと起きる。
この間もキー入力は効く。デモではあるが、ボタン入力は可能。天井を向いていた主観画面も直立する事で拷問機が置かれている室内が見えるようになる。部屋はガラスで仕切られており、最新の医療設備が整っている。ガラスの向こうに独房らしき鉄格子が見える。床には自分の載せられている拷問機(ベッド)に繋がるケーブルが動脈のようにのたうっている(前作仕様より)。
ベッドが直立したので、ソリダスの姿が見えるようになる。ソリダスは黒の強化スーツを着込んでいる。スーツというよりは甲冑に近い。首に襟巻き(蛇手)をしている。片目(左目)には眼帯をしている(ハリアーで負傷した跡)。ライデンの顔を見ると、数歩近づいてくる。眼帯をした顔はまさにビッグボスそのもの。スネークにもうり二つ。
懐かしい友人を観るような表情。

ソリダス

「久しぶりだな。切り裂きジャックジャック・ザ・リッパー……」

オセロット

「この男をご存じで?」
オセロットをきっと睨んだ後、ライデンに顔を再び向ける。

ソリダス

「私を憶えているよな?」
ソリダスに親しい友人に語りかけるよう。ライデン、答えない。

ソリダス

「大きくなった……」
ソリダスの蛇手がするすると触手のように伸びて、 ライデンの首に絡む。ここで主観画面の左右上下操作が効かなくなる。

ライデン

「……(苦しそうに喘ぐ)」
ソリダスのもう一本の蛇手がライデンの頭を軽くスキャン。主観画面がフラッシュする!

ソリダス

「大量の脳内移植機械インプラント……(哀れみと嘲りを込めて)奴等に記憶もいじら  れたか?」
脳内に注入されたナノマシン群のこと。シナプスの結合・発火を器質操作するので記憶も思考も操作可能。脳の普段使われていない冗長部分に神経回路を形成することによって、大佐の幻影もこのナノマシンが生み出している。と、後に明らかにする。

ライデン

「ああああぁあ……(絶叫して喘ぐ)」
主観画面がフラッシュする!
【AG起動13ポリゴンデモ9】
(MC+KF)AG拷問部屋
触手を収納するソリダス。

ソリダス

「こいつは私の息子」
ぐったりとしているライデン。

ソリダス

「何もかも、私が教えてやったのだ」
眼帯の縁をなでる。物思いにふけるソリダス。

ソリダス

「ジャック、お前にまた会えるとは思わなかった」

ライデン

「なぜだ、なぜ俺の名を?(前作のスネークとだぶる)」

ソリダス

「まだ思い出さないか?」

ソリダス

「お前にその名を、そして殺しの全てを教えてやったのは私だ」
【AG起動14ムービーデモ3】
(少年兵)
実写映像(チャイルド・ソルジャー)。
チャイルド・ソルジャーの実写映像が映る。

ソリダス

「1980年代……内戦。あの闘いで活躍したチャイルドソルジャー達の  中でも、お前は一目置かれる存在だった」

ソリダス

「わずか10才でスモール・ボーイ・ユニットの小隊長になり、誰よりも  殺した。人はお前を白い悪魔と呼んだ……  あるいは切り裂きジャックジャック・ザ・リッパーと……」
ソリダスのスーツの襟に描かれている「自由の息子達」の国旗(抵抗のストライプと蛇)にリベリアの国旗(抵抗のストライプと星)が重なる。
【AG起動15ムービーデモ4】
イラストをムービー化映像。
引きこもっているライデン(子供)。

ソリダス

「ジャック、私がお前の名付け親だ。内戦終結後、救済センターを抜け出  し、どこで何をしていたかと思えば……そうか、お前も奴等(『愛国者  達』)に飼われていたとはな」
【AG起動16ポリゴンデモ10】
(MC+KF)AG拷問部屋
ライデンに背を向けて立ち話をしている二人。二人の会話を背後で聞くライデン。全裸ライデン。

オセロット

「おもしろい偶然ですな……(本当は偶然でないことを知っている)」

ソリダス

「奴等の手先ならば、喋るだけの情報も与えられていないだろう」

オセロット

「どうします?」

ソリダス

「お前の言う使い方を試してみよう……」(雷電を囮にして内部に入り込  んだ『愛国者達』のスパイをおびき寄せること)
ライデンの顔を見る。

オセロット

「デッドセル達は?」

ソリダス

「好きにさせておけ……」
と、スネークが近くにいるので、オセロットの手首がうずく。
オセロット、右腕を強く噛んで自制する。

ソリダス

「またか?」
ソリダス、オセロットの様子を見てぞんざいに云う。

オセロット

「まさか、あの男もここに?」

ソリダス

「ふむ(やはり裏切り者がいるのは確かだと納得)……」
ソリダス、意味ありげに云うと、オセロット歩き出す。

ソリダス

「1時間後にアーセナルギアのお披露目を行う」

オセロット

「通常兵器での攻撃を?(するとみせかける陽動作戦をとるつもりです  か?)」

ソリダス

「予定通りな」

オセロット

「『G.W』の方は順調です」

ソリダス

「ふむ(満足げ)。兵員の装備は?」

オセロット

「はい、これまでの武器装備を破棄、全てアーセナルギア装備に……」
オセロット、ソリダスの眼帯を見て。

オセロット

「(眼帯のお陰で)ビッグボスにうりふたつですね」
ソリダス、高らかに笑い出す。

ソリダス

「はっはっはっは……そうか。この小僧にも少しは感謝しなくてはな」
ソリダス、南側の扉から出ていく。前作のリキッドが出ていったようなイメージ。残されたライデン、オセロットと二人っきりになる。
【AG起動17ポリゴンデモ11】
(MC+KF)AG拷問部屋
オセロット、ライデンの近くに来る。

オセロット

「確かに。このシチュエーション、懐かしい」

ライデン

「ここはどこなんだ?」
ライデン、なんとか回復しつつある。

オセロット

「アーセナルギアの体内だ」
天井を見上げるように。アーセナルは海中を潜航している。

オセロット

「しかし、シャドーモセスの記憶の中でもある」
オセロット、ライデンの全裸姿を眺め。ポケットから光ディスクを取り出す。光ディスクをライデンに見えるように掲げる。

オセロット

「もう用はすんだろう? これは返してもらった」
光ディスクをしまうオセロット。
意味有りげな事を告げて、光ディスクを着服する(愛国者の手先である為)。
愛国者はアーセナルギアをソリダスに奪われた(本来ならば起動させない事が目的)為に、ウイルスでAIを破壊して、使用不能にしようとしている。
と、オルガが部屋に入ってくる。オルガはプラント編のスタイル。オセロット、会話を中断する。

オセロット

「邪魔が入った。また後で話そう」
オルガとオセロットは仲が悪い。オルガはオセロットが愛国者の手先である事を知らない。オセロット、部屋を出ていく。
ライデン、オルガを睨み付ける。

オルガ

「動かないで……」
小声で制した後、あたりをチェックするオルガ。

オルガ

「……そのままで」
オルガ、カメラの方には顔を向けない。

オルガ

「カメラで見られてる」
天井には監視カメラが動いている。オルガ、カメラを背にして立つ。カメラからはオルガの表情は死角になる。

ライデン

「一体、君は……」

オルガ

「体内通信に切り替える……」
【AG起動18無線機デモ2】
(オルガ体内)

ライデン

「ミスターXも忍者も……」

オルガ

「そう、私」

ライデン

「君はロシア兵のリーダーじゃなかったのか?」

オルガ

「……いいえ。(自虐的に)それは表向きの役割ロール……」

ライデン

「表向き?」

オルガ

「ええ……本当の役割ロールはあなたのサポート……」

ライデン

「俺のサポート? 誰の命令で? 大佐か?」

オルガ

「いいえ……『愛国者達』」

ライデン

「何だって!?」

オルガ

「私は……部隊の皆を騙し、裏切っている」

ライデン

「どういうことなんだ……?」

オルガ

「……子供が……『愛国者達』に捕らわれているの……」

オルガ

「2年前、あのタンカーと一緒に父(セルゲイ)を失ったあと……」

オルガ

「行くところのない私達(ゴルルコビッチ兵)はロシアとつながりのある  非合法組織に拾われた」

ライデン

「マフィア?」

オルガ

「そう呼んでもいい。だけど、そこが『愛国者達』の下部組織だと知った  のはずっとあとのことだった……」

オルガ

「身重だった私は、何も知らずに奴等の病院で子供を産んだ。目が覚めた  時はもう……あの子は奴等(『愛国者達』)に奪われていた。今もこの  国のどこかで暮らしている」

ライデン

「会ったことは?」

オルガ

「ないわ。月に一度、ネットワーク経由で映像が送られて来る。私はまだ  あの子をこの手に抱いたことはない」

ライデン

「……そうか……(子供への気持ちは理解できない)」

ライデン

「そういう事情なら……仕方ないさ。誰も君を責められない……」

オルガ

「……そうかしら……」(オルガ自身は責められるべきだと思っている)

ライデン

「……スネークとは? 彼とは敵対していたんじゃ?」

オルガ

「彼等は父の仇じゃなかった……命の恩人だったのよ」
【AG起動19ムービーデモ5】
(回想)
ポリデモ回想ムービー。
ゲーム画面映像。
タンカー編のラスト映像……。
スネークと戦うオルガ/大佐との無線/お腹を押さえるオルガ。

オルガ

「2年前、沈没するタンカーから私達を助けてくれたのは彼等だっ  た……」

ライデン

「……はじめから組んでいたのか?」

オルガ

「いいえ。事実を知ったのはついさっき」

ライデン

「え?」

オルガ

「ここで戦った時」

ライデン

「スネークと戦った!? いつ?」

オルガ

「ちょうどあなたが女の子と手をつないでいた頃ね」
エマと行動するライデンの映像。

ライデン

「あいつ……」
【AG起動20無線機デモ3】
(オルガ体内)

ライデン

「(少し皮肉)手を組んだのは恩返しって訳か?」

オルガ

「いいえ。相互利益のための協力ってところね」

ライデン

「(共産圏出身者が口にする言葉としては少し意外)利益?」

オルガ

「あなたをサポートすること。それが私に課せられた役割ロール。ソリダスが  アーセナルを手に入れればあなたの任務も失敗。私も役割ロールを果たせな  かったと見なされる。……『愛国者達』はあの子を殺すわ。だからあな  た達を助けることがあの子を助けることになる……」

ライデン

「全ては子供のため、か……だがなぜ『愛国者達』が俺を助けようとす  る?ソリダスを倒すためか?」

オルガ

「いいえ……あなたも私と同じ。骨の髄まで利用されている……」

ライデン

「何を言ってる?」

オルガ

「S3計画……」

ライデン

「?」

オルガ

「いずれわかる……その辛さを克服できるかどうか……」 (ローズの事を云っている)

ライデン

「どういうことだ?」

オルガ

「時間がない。ソリダスは今にも攻撃を開始する。奴を止めなけれ  ば……」

ライデン

「ウイルスは?」

オルガ

「まだ効果は現れてない。やはり『愛国者達』が手を加えていたようね」

ライデン

「効くのか?」

オルガ

「わからない……」

ライデン

「これを外してくれ」

オルガ

「今はできない。私がここを出てから拘束を解除する」

ライデン

「俺の装備は?」

オルガ

「スネークに預けた。ここでは渡せない」

ライデン

「彼はどこに?」
【AG起動21ポリゴンデモ12】
(NM:格納庫通路)AG格納庫
先行ポリデモ(格納庫通路)。
通路をカメラが進む。両サイドのRAYが映る。天狗兵はいない。

オルガ

「この先に格納庫への通路がある。そこで待っているはず。格納庫への  カードキーも彼に渡してある」

ライデン

「スネークはアーセナルギアを破壊するつもりなのか?」

オルガ

「いいえ。完全に破壊することはいくらスネークでも無理。だからソリダ  ス達を倒すしかない」

ライデン

「君はどうする?」

オルガ

「私は潜伏する。それが役割ロール。まだ奴等に気づかれるわけにはいかな  い……」
【AG起動22インタラクティブ主観デモ2】
AG拷問部屋
主観画面で拷問部屋内を見つめる。上下左右にパンするだけ。正面にカメラ。

ライデン

「オルガ、こんなこと……いずれはバレる」
オルガ、「バレる」の言葉を機に態度急変する。

オルガ

「いい? しばらくしたら解除するから」

オルガ

「覚悟して」
オルガ、帰り際にライデンの腹部に猛烈なパンチを食らわす。

ライデン

「うぐっ!!」
ライデンのLIFEが幾らか減る。
オルガ、足早に部屋を出ていく。
オルガが廊下を出て、外に出てゆく。首を動かしてフォローする。
しばらく(20秒くらい)何もできない。この間、ローズにSENDすると、以下の CALLは来ない。
【AG起動23無線機デモ4】
(ローズ強制CALL)

ローズ

「ジャック、大丈夫?」

ライデン

「あ、ああ……(自分の過去が露見したので、気まずい)」

ローズ

「ジャック、ソリダスの話。本当なの?」

ライデン

「……本当だ」

ローズ

「信じられない。そんなことが……(15歳未満の)子供を徴兵したり、  戦闘グループに参加させたりすることは禁られているはず」

ライデン

「(ICC国際刑事事務裁判所の)法律なんて、戦場での歯止めにはなら  ない。今現在も、戦闘に参加している(18歳未満の)子供は30万人  以上もいる。俺もそのうちの1人だった……」

ローズ

「憶えてたの? 記憶を操作されていたんじゃ?」

ライデン

「……いや。毎晩、うなされていた……。過去の断片に……」

ローズ

「なぜ、今まで言ってくれなかったの?」

ライデン

「君に理解できるはずがない」

ローズ

「そんなの、言ってくれなきゃ、わからないじゃない?」

ライデン

「君を苦しめたくなかったんだ」(嘘。本当は自分が苦しみたくな  かった)

ローズ

「……」

ライデン

「俺には戦う理由などなかった。物心ついた頃から、銃を握らされてい  た。あいつだ、あの男(ソリダス)に……」

ローズ

「でも、それは罪じゃない」

ライデン

「1日を戦えば、ほめられた。食事にありつけた。屋根のある寝床で安眠  することができた。最初にAKを握らされた時はまだ6歳だった。いや、  年齢も定かではない」

ローズ

「ジャック?」

ライデン

「俺はスネークとは違う。戦いに疑問など感じたことなどなかった。目的  があった訳でもない。出口のないトンネルをただ、銃を突きつけられて  歩くことを強いられていただけだ。銃を取らない奴は、みんな殺され  た」

ローズ

「あなたを責めるつもりはない……」

ライデン

「毎日、ハリウッドのアクション映画を見せられた。マッチョな男が銃を  持って戦う映画だ。イメージトレーニングと言ってな」

ローズ

「……」

ライデン

「俺達は……造られた。殺人キリングマシーンとして」

ライデン

「日に1度の食事にはガンパウダーが混入されていた」

ローズ

「ガンパウダー? 火薬の事?」

ライデン

「そうだ、ガンパウダーには幻覚作用をもたらすトルエン成分が含まれて  いる。麻薬漬けにされたんだ」

ローズ

「そんな……」
ローズ、すすり泣きを始める。

ライデン

「内戦が終わって、生き残った俺達は、保護された。それからはこの国で  ……さすがに衣食住に困ることはなかった」

ライデン

「しかし、今も、何も変わっていない(やや涙声)。俺達の過去を黙認し  てくれるのは、やはり闇の世界しかなかった」

ライデン

「毎晩、うなされる。忘れることはできない」

ローズ

「ジャック……(すすりなき)」

ライデン

「夜が怖い。だから、君の隣りでは眠れない(かすれ声)」

ローズ

「言って欲しかった……(すすりなき)」

ライデン

「何を? 俺が根っからの殺し屋だったってことか?」

ローズ

「そうじゃないわ」

ライデン

「この世で一番憎むべきもの、それは自分の過去だ。誰にも知られたくは  なかった。君にも」

ローズ

「……(すすりなきが号泣に)」

ライデン

「だが、俺がこのミッションに選ばれた理由がようやくわかったよ。あの  男を倒すために……あの男(ソリダス)を倒すにはこの俺でなければな  らない」

ライデン

「この日のために俺は奴等に生かされていたんだ。ソリダスに会ってわ  かった」

ローズ

「ジャック、信じて。私、今のあなたが好き」

ライデン

「……」

ローズ

「私、確かに……あなたのこと、何も知らなかった。どこで生まれて、ど  う育ったか? 今日までね。でも、これから……もっとあなたを好きに  なる。あなたの過去も受け止める」

ライデン

「無理だ。他人が俺の過去を背負うことなんかできっこない。俺には恋人  達が語り合うような、楽しい過去はない」

ローズ

「みんなそうなのよ。楽しいことばかりじゃない。辛いことや悲しいこと  を共有するから……ジャック、信じて」

ライデン

「俺は、俺の過去を誰とも共有したくはない。ただ忘れたいんだ……」

ローズ

「ジャック? 私もあなたに、自分の過去を(まだ云えない)……」

ローズ

「……(言葉を飲み込む/沈黙)」

ライデン

「ローズ、君と過ごした2年間は……本当に楽しかった」

ローズ

「ジャック?」

ライデン

「でも、そこまでだ。それ以上は踏み込めない」

ライデン

「君が俺のプロポーズを心待ちにしていたことは知っている」

ローズ

「それは……(多少の照れ)」

ライデン

「でも……」

ライデン

「俺には……できない」

ライデン

「俺には家族を創ることはできない」

ライデン

「あの体験を白紙に戻すことはできない」

ローズ

「ジャック、わかった。それ以上、言わないで……(妊娠している)」
【拷問部屋脱出1無線機デモ1】
(大佐強制CALL)
拷問部屋を脱出したライデンのもとに大佐から無線連絡が入る。

大佐

「雷電、いいか」

大佐

「に、任務、任務(ラップする)を続行しろ」
会話の節節がおかしい。

ライデン

「装備がない。スネークを探さなければ……」

大佐

「あの男はシミュレーション要素には入っていない。あの男に構うな」

ライデン

「裸ではどうしようもない。ここはかなり室温が低い」

大佐

「そうだな。その格好では、攻撃もエルードもできない」

ライデン

「装備はスネークが持っているらしい」

大佐

「雷電、ソリダス達を倒せ。アーセナルを無傷で奪い返すんだ」

ライデン

「大佐、あんたは『愛国者達』の命令で?」

大佐

「君の今回の役割ロール……いや、任務は単独潜入して、テロリストを武装解除  し……」

ライデン

「また役割ロールか?」

大佐

「(開き直る)これは一種のロール・プレイングなのだ。役割ロールを果たせ!  役割ロールを演じきるのだ」

ライデン

「大佐、思い出したんだ」

大佐

「何だ?」

ライデン

「俺はあんたに直接会ったことがない。一度もな」

大佐

「……」
無線機の大佐の映像がサーっと薄らぐ。ノイズが干渉する。

大佐

「任務をシミュレーション通りに完遂するんだ!」

ライデン

「大佐、あんたは誰なんだ!?」

大佐

「それ以上の詮索は無用だ。ローズマリーはこちらが預かっている」

ライデン

「それはどういう意味だ?」

大佐

「いいな、雷電」
【大佐混乱1無線機デモ1】
(大佐強制CALL)
拷問部屋を脱出したライデンのもとに大佐から無線連絡が入る。

大佐

「雷電、今すぐにゲーム機の電源を切るんだ!」
大佐の声質、エフェクトをかける(ウイルスが効き始めている)。

ライデン

「何て言った?」

大佐

「任務は失敗に終わった! 今すぐ電源を切れっ!」

ライデン

「一体、どうしたんだ?」

大佐

「うろたえるな、これはゲームだ! いつものゲームなんだ」

大佐(ローズ)

「長時間プレイすると目がわるくなるわよ(母親の真似)」

ライデン

「何を言ってるんだ!?」

大佐

「(ごく真面目に)雷電、聞いてくれ。先週の木曜のことだ。私は車で家  に帰る途中だった。家まであと2マイルほどの所……ふと目を上げる  と、東の空にオレンジ色の光る物体が見えたんだ! とても不規則に動  いていた……そして次の瞬間、あたり一面が強烈な光に包まれ……気が  つくと私は家に着いていた……どう思う?」

ライデン

「どうって……」

大佐

「(傷付いたように)わかった……もういい……」
無線機は切れる。続けて、大佐に無線機をかけると、おかしな事を言う。大佐の対応、非常におかしい。
【通路A1無線機デモ1】
(ローズCALL)
アーセナルギア内部を進むライデンのもとにローズから無線連絡が入る。

ローズ

「ジャック、私よ」

ライデン

「ああ、ローズか」

ローズ

「ジャック……私、謝らなきゃいけないことがある……」

ライデン

「さっきのことなら……すまなかった」

ローズ

「違うの」

ライデン

「何だ?」

ローズ

「2年前……あなたに初めて会ったフェデラルホール……あれは偶然では  ないの」(2年前の今日。エンディングで明らかになる)

ローズ

「(云いにくそうに)私、あなたを監視するように……」

ライデン

「俺を監視?」

ローズ

「そう、『愛国者達』に雇われて……」

ライデン

「スパイ?」

ローズ

「そういうことになる。その言葉は嫌いだけど」

ライデン

「(絶句)」

ローズ

「……聞こえてる?」

ライデン

「俺と身体を重ねたのも、任務だというのか?」

ローズ

「あなたと恋に落ちたのは……」

ライデン

「卑劣な……」

ローズ

「(強く否定するように)言い訳はできない。この2年間、あなたの私生  活を報告レポートしていた……あなたの行動、言動……細かな事まで」

ライデン

「さぞ楽しかったろうな」

ローズ

「でも、報告してないこともあるわ!」

ライデン

「……」

ローズ

「私の気持ち……」

ライデン

「(わざとクールに)今回も最初からそういうことだったんだ。俺が迂闊  だった。君のようなアナリストを極秘ミッションに参加させる訳はな  い」

ローズ

「悪いのは私……」

ライデン

「俺はどこまでも利用された訳だ」

ローズ

「私はあなたに気に入られようと必死だった……あなたの好きな髪型、服  装、仕草、話題……」

ローズ

「あなたが好きと言ってくれた私の(黒)髪も目の色も……嘘なの」 (髪の毛を染めていた。目はカラーコンタクト)

ライデン

「俺のデータを調べ尽くしたんだろう?」

ローズ

「それが任務だった」

ライデン

「まんまと引っかかった訳だ」

ローズ

「でも……本当の自分を、本当の私をあなたに愛してもらいたかった。私  には、それが辛かった。それが悲しかった。私は疑似恋愛を強いられた  の」

ローズ

「あなたを騙し続けることよりも……自分を騙し続けることの方が辛かっ  た。あなたが私を強く愛してくれれば、くれるほど。あなたが愛してい  るのはマニュアルに従った私」

ライデン

「つまり俺の方も疑似恋愛だったって事か。ゲームだったんだ(自分を納  得させるように)」

ローズ

「ジャック……」

ライデン

「それを聞いて、少しは気がおさまった」

ローズ

「(疑問)えっ?」

ライデン

「嘘の人格を愛していたんだ。いや、愛していたつもりになっていた。嘘  の相手を愛することで嘘の自分を演じていた」

ライデン

「俺は本当の君を知らない。俺が知ってるのは嘘の君だ。今、話している  君じゃない。それだけはわかった。だから、俺は奴等に騙された訳じゃ  ない」

ローズ

「ジャック、私、演じていたつもり。それが任務だったから。でも、あな  たを愛したのは……全てが演技じゃない(ナオミのセリフに被せる)」

ライデン

「それを信じろというのか」

ローズ

「……」

ライデン

「いいさ。君にもいろいろ事情があったんだろう? それはわかるよ。で  もこれで……(サヨナラだ)」

ローズ

「(割って入る)ジャック!!」

ライデン

「え?」

ローズ

「私……お腹に……お腹に……」

ローズ

「私、妊娠しているの」
ローズの声がバグってゆく。回転スピードが落ちてゆく。

ローズ

「あなたの赤ちゃんが」

ライデン

「どうした、ローズ?」
ローズとの通信は途絶える。セーブのみ可能になる。以降はローズのキャラは表示されない。
ローズとの無線が終わると、スネーク登場!
【通路A2ポリゴンデモ1】
(MC)AG通路A

スネーク

「その格好でよく来れたな」
声の方向をみると、スニーキング・スーツに身を包んだスネークが立っている。声はあまり聞こえないように小声気味。スネークはライデンの(背後)南側の壁に(腕を組んで)持たれている。

ライデン

「スネーク!」

スネーク

「待たせたな」
頭には無限バンダナ。無風であるのにもかかわらず、バンダナが大きくたなびく。僕らの知っている、みんなのヒーローがそこに立っている。タンカー編のままのスネークの姿。と、悪寒でクシャミをするライデン。

ライデン

「ハックション!! 俺の装備は?」

スネーク

「そこにある」
スネーク、ライデンの武器装備の一式を指さす。

スネーク

「よし、それでいい」
ライデン、既にスカルスーツを装着してある。

スネーク

「武器と装備品はお前が捕まった時のままだ」
スネーク、口に指を立てる(シーッ)ジャスチャー。ライデンに首の部分をこつこつたたいて見せる。話が聞こえたらまずいので、体内通信を提案する。
【通路A3無線機デモ2】
(スネーク体内)

スネーク

「(悪びれずに)悪かったな。アーセナルに潜入するために、お前をだし  に使わせてもらった。お陰で上手くいった(うれしそう)」

ライデン

「オルガのこと、なぜ黙っていた?」

スネーク

「聞かなかっただろう?」

ライデン

「くっ(不快感)!」

スネーク

「気にいらんか? ま、過ぎたことだ。気にするな」

ライデン

「(おもしろくないが)……ウイルスの効果は?」

スネーク

「まだ出ていない」

ライデン

「やはり(ウイルスに)『愛国者達』の仕掛けが?」

スネーク

「らしいな。アーセナルはマンハッタンに向かっているようだ。ソリダス  が何をする気かはわからんが……俺達で何とかするしかない」

スネーク

「この先に量産型RAYレイが待ち構えている」

ライデン

「何機?」

スネーク

「オルガが言うには25機」

ライデン

「25機!?」

スネーク

「ああ。俺もそれだけのメタルギアを相手にしたことはないが……いける  だろう?」

ライデン

「(弱気)とても相手にできない……」

スネーク

「(平然と)だがやるしかない」

ライデン

「どうやって?」

スネーク

「スティンガーミサイルを補給しておいた」

スネーク

「そうだ、オルガからこれを預かった」
【通路A4ポリゴンデモ2】
(MC)AG通路A
忍者刀(ブレード)をライデンに渡す。ライデン、刀を受け取り、眺める。

ライデン

「なぜこれを?」

スネーク

「オルガからお前に渡すように頼まれた。刃物は俺の趣味じゃないしな」
ライデン、試しに刀を振り回す。
【通路A5シナリオデモ1】
AG通路A
ゲーム中カメラ、武器ウィンドウが開く。

スネーク

「操作は右ステックを使う。今のうちに練習しておくんだ。VR訓練はう  けてないだろう」

スネーク

「この先は敵兵だらけだ。練習するなら、今のうちだぞ」
説明に逢わせて、ライデンのプレイ(実演)。
ライデン、刀をしまう。腰(背後)にくくりつける。以降、装備していなくても刀は背後に常に表示。使用(装備)すると、鞘から刀を抜く。しまうと、鞘にしまう。刀を装備したライ デンはまるで忍者ヒーロー!
【通路A刀後1ポリゴンデモ1】
(MC+KF)AG通路A
刀の練習をひとしきり終えたライデンにスネークが言う。

スネーク

「さあ、行くぞ!」

スネーク

「弾薬が足らなくなったら、俺のをやる!」

ライデン

「あんたの弾は?」

スネーク

「心配いらん」
バンダナを指さして。

スネーク

「無限バンダナだ」(無限バンダナ=前作のクリア後ご褒美アイテム。装  備すると武器を使っても弾が減らなくなる)
スネーク、カードキーを出す。ライデン、スネークを呼び止める。

ライデン

「スネーク、待ってくれ」

スネーク

「どうした?」
【通路A刀後2無線機デモ1】
(スネーク体内)

ライデン

「スネーク、人を殺す度に喜びを感じたことは?」

スネーク

「どういう意味だ」

ライデン

「わからない。これが現実なのか? ゲームなのか?」

スネーク

「現実感の欠如。VR訓練の影響だ」

ライデン

「いや、現実に訓練されたんだ。子供の頃に」

ライデン

「スネーク、俺は嘘をついた。実戦の経験をしている。VRの影響じゃな  い」

スネーク

「雷電、俺達は人を傷つけるために銃を握っている訳じゃない。まして  や、どこかの政治家の為でもない」

ライデン

「あんたは伝説の戦士ヒーローだ。俺は切り裂きジャックジャック・ザ・リッパー。封印された歴史の  汚穢おわい

スネーク

「伝説でも何でもない、俺も利用されただけだ」

スネーク

「俺もお前と同じだ」

ライデン

「あんたの行動は語り継がれる。正当化される」

スネーク

「人殺しが正当化される事などない。(人殺しが)正当化される時代もな  い。俺達は自分の功績を残そうとしているんじゃない」

ライデン

「なら、あんたやオタコンは何のために戦ってる?」

スネーク

「俺は未来のために銃を握っている」

スネーク

「いいか、つまらん殺戮に手を貸すのは、これで終わりにしろ」

ライデン

「俺は……どうすればいいんだ?」
【通路A刀後3ポリゴンデモ2】
(MC+KF)AG通路A
スネーク、カードキーでドアを開ける。

スネーク

「信じるものは自分で探せ」
スネーク扉をくぐりながら、立ち止まる。

スネーク

「そして、次の世代に伝えるんだ」
前方を注意深く、うかがうスネーク。

ライデン

「何を?」

スネーク

「自分で考えろ。行くぞっ!」
スネークが扉を開けて、次の廊下へ進む。
【オタコン無事1無線機デモ1】
(オタコン強制CALL)
スネークと共にアーセナルギアの中を進むライデンのもとにオタコンから無線連絡が入る。

オタコン

「スネーク、雷電!」

スネーク

「オタコン! 無事だったか?」

オタコン

「うん。人質もみんなね」

ライデン

「それはよかった」

オタコン

「君達の方は大丈夫かい?」

ライデン

「今のところは……ただ……」

オタコン

「ただ?」

ライデン

「大佐の様子がおかしいんだ」

オタコン

「おかしい?」

ライデン

「ああ……一体どうしたのか……?」

オタコン

「妨害電波?」

ライデン

「わからない」

オタコン

「……大佐はどこから指令を(出してるんだ)?」

ライデン

「……わからないんだ。俺は大佐に会ったことがない……」

オタコン

「(強い疑念を感じた)……調べてみるよ」

ライデン

「頼む」

オタコン

「他にも何かあったら無線連絡をくれ。サポートできると思う。  周波数は141.12だ」
【大佐AI1無線機デモ1】
(オタコン強制CALL)
スネークと共にアーセナルギアの中を進むライデンのもとにオタコンから無線連絡が入る。

オタコン

「雷電? 『大佐』のことだけど……わかったんだ。君の『大佐』がどこ  にいるのか……」

ライデン

「どこだ?」

オタコン

「そのアーセナルの中」

ライデン

「何!?」

オタコン

「いろいろな要素を検討したんだけど……中継ではなく、アーセナル内部  から発信されているとしか考えられない」

ライデン

「……」

オタコン

「それに……暗号化コードが同じなんだ……『G.W』……アーセナルの  AIと」

ライデン

「……どういうことなんだ?」

オタコン

「つまり……君が喋っていた相手は、AIなんだよ」

ライデン

「嘘だ!!」

オタコン

「本当だ。正確には『G.W』そのものじゃない。おそらく『G.W』か  らの信号が君の脳内ナノマシンを動かし、脳の使用されていない冗長部  分の神経配置を器質操作して『大佐』を発生させるっていう仕組み  だ……つまり『大佐』は君の脳の中に存在する……」

ライデン

「馬鹿な……」

オタコン

「でも、事実なんだ。『大佐』の様子がおかしくなってるのは、多分あの  ウイルスが『G.W』に効き始めたせいだと思う」

ライデン

「全て……幻……? では……俺が今までしてきたことは……?」

スネーク

「雷電!」

ライデン

「スネーク……どういうことなんだろう?」

スネーク

「わからん。……俺に言えるのは、俺の目の前にいるお前は幻じゃないと  いうことだけだ。お前は確かにここにいる」

ライデン

「……」

スネーク

「どうする? やめたければやめてもいい」

ライデン

「いや。やめる訳にはいかない。行こう……」
【ローズ拉致1無線機デモ1】
(大佐強制CALL)
スネークと共にアーセナル奥深くへ進撃するライデンのもとに大佐から無線連絡が入る。大佐の声は正常。

大佐

「雷電! ローズ君が奴等に拉致された!!」

ライデン

「何だって!」

大佐

「ローズ君は船倉に捕らえられている!」

スネーク

「(OFF)罠だぞ!」

ローズ

「タスケテ!(既にAIの合成音)」
ローズの映像が消える!

ライデン

「ローズ!!」

スネーク

「落ち着け、雷電」

ライデン

「しかし!!」

スネーク

「奴等の罠だ。『大佐』は存在しない。ローズを拉致出来るはずもないだ  ろう」

ライデン

「……そうか……そうだな……」

スネーク

「そうだ」

ライデン

「……そう……」

ライデン

「……」

ライデン

「……ローズも……存在しない……?」

スネーク

「何を言ってるんだ? 彼女は……」

ライデン

「いや、ひょっとしたら俺は彼女と会ったことすらないのかも知れな  い……」

スネーク

「何を?」

ライデン

「『大佐』が俺の脳の中にしか存在しない幻だったように……彼女も、彼  女との思い出も……」

スネーク

「結論を急ぐんじゃない!!」

ライデン

「『大佐』が存在しないという結論を出したのはあんた達だぞ」

スネーク

「雷電!」

ライデン

「(聞いてない)オルガが言っていたのは……このことだった?」
【AGフォーチュン登場1ポリゴンデモ1】
AG格納庫前小部屋
アーセナルギア内を進み、巨大な円形舞台上の小部屋に出るライデンとスネーク。二人はそこで多数の天狗兵の襲撃を受ける。激闘の末、天狗兵達を退ける二人。
ひと段落するライデンとスネーク。響く足音。ライデン達が入ってきた通路から フォーチュンがゆっくりと入ってくる。涙を流して、憂いのある顔。リニアガンを肩からぶら下げている。気配を感じて向き直る。フォーチュンを観て、たじろぐ二人。
フォーチュン、円形の昇降機に登り、静止する。

ライデン

「フォーチュン……(まずい)」

フォーチュン

「やっと会えたわね、ソリッド・スネーク……不幸の元凶……!」

スネーク

「何?」

フォーチュン

「2年前、お前が父を殺した時から私達の不幸が始まった」

フォーチュン

「大切なものが皆、死んでいく……なのに私だけが死ねない」

フォーチュン

「……終わらない悪夢……私達はそれを終わらせるためだけに生きてき  た……」

フォーチュン

「でも、ようやくそれは果たされる……」

ライデン

「本当に核を撃つつもりか!?」

フォーチュン

「誰も私を殺せない。……だから私は私以外の全てを殺すだけ……」

フォーチュン

「まずはスネーク……お前からだ!」
フォーチュン、リニアガンを構える。

ライデン

「まずいっ!」
一番遭遇したくない相手を前に動じるライデン。スネーク、自動小銃を構えて。

スネーク

「ご指名は俺のようだ。お前は先に行け」
スネーク、ライデンを庇い、梯子に追いやる。フォーチュン、ライデンに視線を向ける。 ライデン、梯子に手を掛ける。

スネーク

「おい、俺が楽にしてやる」
フォーチュン、スネークの方に向く。
ライデン、梯子を登る決心が付かない。

ライデン

「どうする? この女には弾が当たらないぞ」

スネーク

「何とかなる。この世に魔女などいない」
フォーチュン、スネークを観てニヤリと笑う。

フォーチュン

「お前なら私を殺せるとでも?」
フォーチュン、巨大なリニアライフルを構え直す。

スネーク

「お前等の不幸など俺にはわからん。だがこれだけはハッキリさせてお  く。お前の親父をやったのは、俺じゃない」
銃をすばやく構えるスネーク。

フォーチュン

「そんな戯言、誰が信じるか!」

スネーク

「雷電、行けっ!!」
ライデン、梯子を登っていく。スネークの声がする!
背後で銃撃戦の音が聞こえ始める。スネークの叫び声!!

スネーク

「うぉー!!」
ライデンはスネークを信頼し、独り梯子を上りきり、ハッチを閉める。
ここの天井ハッチは内側からは開かない。
【RAY戦前1ポリゴンデモ1】
(MC)
メタルギアRAYの格納庫に向かって進むライデン。
ライデンが扉をくぐると、RAYの巨大な格納庫に出る。前方は暗くてほとんど見えない。巨大な空間。天井や周囲の壁は見えない。ライデンが格納庫に入ると、ソリダスの声が反響する。

ソリダス

「ジャック、お前の戦い方を見せてもらったぞ」
ライデン、声の主を捜す。

ソリダス

「思い出したようだな、人の殺し方を!」

ソリダス

「それともS3計画の成果か……?」
ライデン、暗闇に向かって叫ぶ。

ライデン

「何を言っている!?」
【RAY戦前2インタラクティブ移動可能デモ1】
AG格納庫
プレイヤーは暗闇を歩き回る事はできる。主観にも匍匐にもなれる。武器、装備は使えるようにする。プレイヤーが武器を使えば、効果音が被さる。無線機には入れない。何処まで走っても境界はない。また入り口は扉が開かない。
ソリダスの声が続く。

ソリダス

「……オセロットが『G.W』からS3のデータを発見した時は驚いたも  のだ。だがよく考えれば悪くない計画とも言えるな。毒を持って毒を制  す……スネークの兄弟である私を倒すための刺客としては最適だ……」

ソリダス

「……S3計画。Solid Snake Simulation……。史上最高の兵士、  ソリッド・スネークを人為的に造り出す養成プログラム。徹底したVR  訓練によって造られた、存在しないFOXHOUNDフォックスハウンドの隊員……。  ジャック、お前は奴等に造り直されたんだ。ソリッド・スネークの  模造品として」

ソリダス

「……残念だよ、ジャック。よりによって『愛国者達』の道具に落ちると  は……。だが私もお前を利用させてもらった。奴等の計画を逆手に  とって……」

ソリダス

「お前の侵入、ソリッド・スネークの出現。我々の中に『愛国者達』の手  先が入り込んでいることは明白だ。作戦が最終段階に入る前にそいつを  狩り出さねばならなかった。……そのためにお前を餌に使った……」

ソリダス

「(昔を懐かしむように)ジャック、あの内戦の国で過ごした日々は真実  だったな……。生か死か。毎日が絶対的な現実に満ちていた。……そこ  から逃げ出したお前が、今度は虚構に操られて戦場に戻ってくると  は……」
【RAY戦前3ポリゴンデモ2】
(MC)AG格納庫
暗闇の中にソリダス、加速装置でライデンの前方に登場する。

ソリダス

「ふっ。いずれにせよ、つまらんごっこ遊びはこれで終わりだ」

ソリダス

「(少し寂しげ)これ以上、お前を泳がせておく意味もない……」
ソリダスの背後からRAYの歩く音(カシャカシャ)が聞こえてくる。背後の暗闇から3機のRAYが現れる。

ソリダス

「それなりの相手を用意してやった」

ソリダス

「さあ、最後はせめて、私のジャックとして死んでくれ」
ソリダス、再び加速して消える。
3機のRAYがライデンに向かってくる。
ゲーム(メタルギアRAY戦)へ。
【AG浮上1ポリゴンデモ1】
(MC)AG格納庫
スティンガーミサイルでメタルギアRAYの群れと闘うライデン。だが破壊しても破壊しても次々と現れるRAYに対して、ライデンは次第に追いつめられていく。
ライデン、疲労困憊して呆然とする。

ライデン

「きりがない……」
RAYがライデンを取り囲むように躙り寄る。
ソリダスの声が格納庫に響く。

ソリダス

「(OFF)それで終わりか、ジャック?」
ライデン、迫り来るRAYに身構える。RAY、ライデンを踏みつぶそうとする。と、オルガが宙を切って登場する。前作の忍者の様。
オルガがライデンの前に立ちはだかる(助けようと)。
RAYの動きが止まる。ソリダスの声(拡声器)がする。ソリダスの姿は見えない。

ソリダス

「(OFF)ふん。やっと来たか」
RAY、警戒して数歩後退する。

ライデン

「やめろ、オルガ。君の正体はもう……」

オルガ

「私が時間をかせぐ。その間に逃げて」

ライデン

「どうするつもりなんだ」

オルガ

「……(死の覚悟)」

ライデン

「死ぬつもりか!?」

オルガ

「あなたの体内にあるナノマシンが……あなたの生命反応を送信してい  る。『愛国者達』に向けて。あなたが死ぬと、私の子供も死ぬようにプ  ログラムされている」

ライデン

「なんてこった……」

ソリダス

「(OFF)なるほど。それで部隊を私に売ったのか。大勢死んだぞ?   皆、お前を信じきっていた……」

オルガ

「(一番痛いところをつかれた)くっ……」

ソリダス

「(OFF)あいつらはお前の仲間じゃなかったのか?」

オルガ

「仲間じゃない! 家族よ!!」

ソリダス

「(OFF)ほほぅ」

オルガ

「私は地獄に落ちる。……でも……あの子だけは……」

ソリダス

「(OFF)(オルガの泣きにも全く心は動いていない)ふん。いい覚悟  だ。ならば望み通り」
瞬間、爆音と共に大気が揺らぎ、ソリダスが加速装置で オルガの目の前に出現。ソリダスはP90を片手に持っている。虚をつかれるオルガ。一瞬遅れて身構えるライデン。

ソリダス

「地獄に送ってやろう」

ソリダス

「死ね!!!」

オルガ

「ワアアアっ!!!」
オルガ、絶叫して銃口をソリダスに向ける。オルガがトリガーを引くよりも早く、ソリダスの蛇手が凄まじい速度で伸びて、オルガの腕を撥ねる。銃口が逸れて、天井に発砲する。間髪入れず、もう一本の蛇手でオルガの首を掴む。オルガ、苦しそうに喘ぐ。

オルガ

「ううう……」
オルガ、蛇手の力で地面から足が浮く。ソリダス、片手に持ったP90をマカロニウエスタンの様にくるくると回す。オルガ、ライデンに向かって懇願する(後を頼む)ような視線を送る。

オルガ

「生きて……お願い……」
スローモーション。P90の回転がとまり、トリガーが引かれる。
巨大な銃声がとどろく! オルガの身体が吹っ飛ぶ! 脳漿や血しぶきがライデンの顔に降りかかる。

ライデン

「オルガ!!!」
あまりの光景にライデン、腰を落とす。床にへばりついて動けない。
ソリダス、ライデンに向き直り、ニヤリと笑う。

ソリダス

「いい眺めだったろう、ジャック? さあ、続きをはじめよう」
ソリダス、天井(オセロット)に合図を送る。
RAYが再び動き出す。と、RAYの挙動がおかしい。

ソリダス

「ん?」
正常な歩行ではなく、痙攣しているかのようなぎこちない動き。

ソリダス

「どうした!?」
RAYは首をガチガチ震わせる。ソリダス、オセロットに問いかける。

ソリダス

「どうなっている!!」

オセロット

「(OFF)……AIが……『G.W』が暴走しています」

ソリダス

「何!?」
RAYは狂ったように暴れ出す。制御はできない。
【AG浮上2ムービーデモ1】
(モニター画面映像)
アーセナルのモニター画面!

オセロット

「(OFF)……神経回路全体に異常なインパルスが連鎖発生していま  す。制御できません!」

ソリダス

「どういうことだ!?」

オセロット

「もしやコンピュータウイルス……」

ソリダス

「『愛国者達』か!?」

オセロット

「わかりません」

ソリダス

「オセロット! 貴様今まで何をしていた!?」

オセロット

「(OFF)もう手遅れです!」
格納庫に警報音がなり出す!

オセロット

「(OFF)アーセナルの全制御システムに異常が! ……アーセナルが  緊急浮上しています!」
【AG浮上3ポリゴンデモ2】
(MC)AG格納庫
RAYは血が赤い。血が出ると、RAYは共食い(思考ルーチンのバグ)を始める。共食いを始めた狂ったRAYはソリダスに詰め寄る。

ソリダス

「ふざけた真似を!!」
ソリダス、鉄襟をクローズドにする! パワードスーツ全開!

ソリダス

「(気合! ぬぉぉぉぉぉぉ! 等)」
加速装置を使って、RAY達のシッポや攻撃を見事にかわす。
P90でRAYのAI搭載部を正確に打ち抜く!
RAY、破壊されて、沈静化する。鉄襟をオープンにするソリダス。

ソリダス

「くそっ、『愛国者達』め……」
ソリダス、ライデンを掴み(蛇手で)あげる。ライデン、宙に浮く。
ソリダス、殺そうとして思いとどまる。

ソリダス

「いや、お前にはまだ利用価値がある……」
ソリダス、P90を下ろす。
ライデン、既に戦闘意欲はない。
と、フォーチュンの声がする。

フォーチュン

「スネークを捕まえたわ」
ソリダス、ライデンを締め上げたまま、入口を観る。

ライデン

「ス、スネーク?」
フォーチュンの背後に縛り上げられたスネークがいる。

ソリダス

「連れてこい」
ソリダス、蛇手でライデンの首筋に自白剤を撃ち込む。プシュツ!

ライデン

「ぐっ……」
ライデン、気を失う。
【AG浮上4インタラクティブ主観デモ1】
AG頭部
アーセナル頭部主観デモ。
既にアーセナルは海上に浮上している。日は暮れている。マンハッタンからは遠く離れているので、周囲には何も見えない。さらに雨が降りしきっており、視界は悪い。
天候も悪く、湾からも離れているので、すぐに軍が駆けつける心配はないような状況。カメラのパンのみ可能。主観デモ。プレイヤーはカメラを上下左右にパンする事ができる。カメラをパンする事で今自分が置かれている状況を知る。主観レンズに滴がついている。

ソリダス

「ジャックよ、目覚めたか?」
視野、焦点はぼやけている。上下左右にキーを入力すると首を振る。主観モード。

ライデン

「う、うん?」
前方にソリダス、正面に有人型(プロトタイプ)RAY、RAYの足下にはオセロット。左にフォーチュンとスネーク(手錠で縛られている)。スネークはまだ意識を失っている。ソリダス、ライデンに背を向けて話している。RAYは海面に浮上している。小雨が降り続いている。主観画面に雨が伝う。
ライデン、自白剤(合成物フェノバルビタールB)をうたれている為に、意識朦朧としている。

ソリダス

「アーセナルのAI、『G.W』は破壊された。私はお前をみくびってい  たようだ……」

ソリダス

「かわりにお前に答えてもらうぞ。我が息子よ……」
ソリダス、さっと振り向いて、蛇手でライデンの首を掴み、宙に持ち上げる。主観映像、カメラ高度が上がる。床にパイルされた手錠の鎖がいっぱいまで伸びる(SEのみ)。
O2ゲージが画面に表示される。O2ゲージ減っていく。我慢ボタンを押さないとゲームオーバーになる。一定時間耐えるとポリデモへ。

ライデン

「ぐぅぅぅ……」

フォーチュン

「一体何を聞くつもり?彼が何も知らないことは知っているはず……?」

ソリダス

「聞くのはこいつにではない」
ソリダスはライデンの脳内のナノマシンから『愛国者達』情報を得ようと考えている(後述)。
【AG浮上5ポリゴンデモ3】
(MC+KF)AG頭部
アーセナルは海面に浮上している。ここではまだ全体を映さない。亀の額の上にライデン達は乗っている。マンハッタンから遠い為に周りには何も見えない。ソリダスから解放されて、空気を貪り吸う(咳き込みながら)ライデン。
ソリダスに向き合うフォーチュン。
蛇手を引っ込めるソリダス。ライデン、支えを無くして、床にたたきつけられる。

ライデン

「うっ」

フォーチュン

「どういうこと?」

ソリダス

「お前の知ったことではないな」

フォーチュン

「よく言うわ。じゃあ、私も好きなようにさせてもらう」
フォーチュン、きびすをかえして立ち去ろうとする。

ソリダス

「アーセナルを奪う気か?」
図星をさされて立ち止まるフォーチュン。

フォーチュン

「!」

ソリダス

「私を出し抜くつもりだったのだろう?」

フォーチュン

「……教えたのは誰? オセロット?」

ソリダス

「少し違うな。私がオセロットを使ってお前達にそうさせたんだ」

フォーチュン

「え……?」

ソリダス

「アーセナルは最初からお前達にくれてやるつもりだった」

フォーチュン

「……随分と気前が良いのね?」

ソリダス

「そうでもない」
遠景カメラ。アーセナルの巨大さを映し出す。ただし、全体はわからない。

ソリダス

「アーセナルギアは決して無敵ではない。護衛の量産型メタルギアも多数  のミサイル兵器も、陸海空の支援があって初めて機能するものだ。何の  補給もなく大部隊に包囲されれば、ただの巨大な棺桶に過ぎん」

ソリダス

「アーセナルギアを奪うこと自体に意味はなかったのだよ……」

フォーチュン

「……(静かな怒り)あなたの目的は一体何だったの?」

ソリダス

「『愛国者達』の名簿リストだ」

フォーチュン

「!?」
【AG浮上6ムービーデモ2】
(愛国者達)
12人の愛国者達のイメージ。賢人会議。あるいは星条旗の実写映像。

ソリダス

「奴等はこのアーセナルが守る『G.W』でデジタル情報の統制を行おう  としていた。それは削除すべき情報……つまり『愛国者達』の正体が  『G.W』内に存在するということを意味する。……無論『賢人会議』  をなす『愛国者達』最高幹部12人の老人達のリストもな」

フォーチュン

「それを手に入れて名簿順に消していくつもりだったってこと? アーセ  ナルを手にした私達が彼等の目を引きつけている間に……」

ソリダス

「そういうことだ」

フォーチュン

「……(自嘲)利用してたのね?」

ソリダス

「お互い様だろう?」

フォーチュン

「(皮肉)でも『G.W』が破壊された以上、あなたの計画も無効に  なったということじゃない?」

ソリダス

「いや。まだ手はある」(雷電の脳内ナノマシンのことを言っている)

フォーチュン

「……そう。では私達は私達の方法をとらせてもらう。アーセナルはお言  葉に甘えてもらっておくわ。純粋水爆の準備はもうできてる」

ソリダス

「核攻撃で奴等は倒せんぞ」

フォーチュン

「まず壊すべきは奴等の苗床……奴等になびく愚かな大衆。……奴等はそ  の後」

ソリダス

「そうか……それがお前達の望みだったな」

ソリダス

「止めはせんよ。幸運フォーチュンを祈ろう」

フォーチュン

「間に合ってるわ」
立ち去ろうとするフォーチュン。今まで沈黙を守っていたオセロットが突如笑い出す。

オセロット

「はっはっはっはっ……」

フォーチュン

「(静かな怒り)何かおかしい?」

オセロット

「茶番はおかしいものだろう? もう少し見ていたかったが、時間がなく  なってきた。そろそろ終わりにしようか……」

ソリダス

「何を言っている?」

オセロット

「お前達がここでやってきたことは、全て我々が計画した演習だったのだ  よ」

ソリダス

「演習だと!?」

オセロット

「S3計画はソリッド・スネークに匹敵する兵士を量産するための計画。  そう教えてやったな。だが、その養成課程はそこの小僧が受けてきた  VR訓練のことではない」

オセロット

「ソリダス、お前が自分の意志で起こしたと思っているこのテロこそが、  そのための演習だったのだ。シャドーモセスを再現するためのな」

ソリダス

「何!?」
【AG浮上8ムービーデモ3】
(前作本作類似点)
シャドーモセスと今回の類似点ムービー。

オセロット

「エイムズと大統領の死……、忍者の出現、そしてFOXDIEフォックスダイを模した  コンピュータ・ウイルス……。それらが全て偶然だと本当に思っていた  のか?」

オセロット

「エイムズの死は奴のペースメーカーをナノマシンで遠隔操作した」

オセロット

「忍者の登場も私の指示によるものだ」

オセロット

「これが演習だと気づいたジョンソン大統領は、自分の役割ロールを忠実に演じ  てくれたな……」

オセロット

「あのコンピュータ・ウイルスはFOXDIEフォックスダイの再現。だがそれだけでは  ない。『G.W』から『愛国者達』の情報を削除する様に手を加えて  あった。ソリダス、お前の目論見はとうに挫かれていたのだ」

オセロット

「ファットマンは違う。奴はこちら側の人間……スティルマンと対決の機  会を与えるという条件で雇った試験官だ。小僧(雷電)の仕上がりを確  かめ、本演習に進めるかどうかを判断するためのな。奴が  『ビッグ・シェル』を爆破すれば、その時点で演習は終了。そういうこ  とだった。この演習に失敗は許されないのでな」

ソリダス

「どういうことだ!?」
活躍するライデン。

オセロット

「ある状況であるストーリーを背負わせる。そうすることで誰でも  スネークになれる。新兵でも老兵の戦果を挙げることができる……即席  で最強の兵士……その練成プログラムを作るためのデータ収集が目的  だった」
ボスたちのラッシュ。

オセロット

「お前も、デッドセルも、オルガも……シミュレーションを行うためのポーン  として配置されたにすぎん」
【AG浮上9ポリゴンデモ5】
(MC+KF)AG頭部

オセロット

「ソリダス、お前とその小僧が選ばれたのは、お前達の関係がスネークと  ビッグボスに酷似していたからだ」

オセロット

「フォーチュン。お前達がシャドーモセスでスネークと闘った  FOXHOUNDフォックスハウンドの役だ。FOXHOUNDフォックスハウンドに匹敵する異能集団は  デッドセルをおいて他になかったからな。お前達と小僧を戦わせるた  めに、ありもしない純粋水爆の話をでっちあげた。いや、それだけでは  ない」

オセロット

「2年前、ここでお前の親父ごとタンカーを沈めた時から、計画は  始まっていた。お前の夫の投獄もその一部だ」

オセロット

「半年前のデッドセルの壊滅、解散。それを仕組んだのが『愛国者達』の  ように見せて、憎悪を煽った。お前達は我々の思惑通り、復讐に走って  くれた……」

フォーチュン

「……全て……計画?」

オセロット

「だがソリッド・スネーク本人の登場だけは誤算だった。一体誰がお前を  呼んだのか……」

フォーチュン

「私達の不幸が奴等の作為!」
フォーチュン、表情を強ばらせて、オセロットに向けてリニアガンを構える。オセロット、フォーチュンがトリガーを引く前にリボルバーを躊躇うことなく、発射する! 銃声が鳴り響く! 見守るライデン、スネーク、ソリダスの顔。フォーチュン、自分の胸を見下ろす。オセロットに胸(左胸)を撃たれている。当たった!!!

フォーチュン

「な、なぜ!?」
フォーチュン、わけがわからない。

オセロット

「お前は幸運を呼ぶ女などではない。どこにでもいる平凡な女だ」

フォーチュン

「なぜ?」
胸を押さえて、膝を折るフォーチュン。
【AG浮上10ムービーデモ4】
(回想)
回想:ゲーム映像(ポリデモを映像化)。
フォーチュン登場シーン。SEALSの弾が当たらない。潜入プール、ライデンの弾が逸れていく。スネークとの対決ポリデモ。

オセロット

「お前に弾が当たらないのは……魔術でも気功でも、ましてや超能力でも  ない。全ては『愛国者達』による演出」

フォーチュン

「演出?」

オセロット

「『愛国者達』が開発した電磁波兵器のおかげなのだ。何の取り柄もない  お前を戦場へ引き入れ、お前の親父と夫を慕うデッドセルのメンバーを  操るためだった。オルガを利用したのと同じだよ……」

フォーチュン

「そんな?」

オセロット

「お前は『愛国者達』が用意したシナリオに沿って、悲劇(不幸)のヒロ  インを演じていただけ……」

オセロット

「自分を不幸と思い込み、周りを呪って自分自身に酔っていただけだ!」

フォーチュン

「……いつでも死ねたのね……私」
【AG浮上11ポリゴンデモ6】
(MC)AG頭部
と、フォーチュンがなんとか起きあがる。

オセロット

「ん!? 心臓を外したか?」
フォーチュンの復活に一瞬、たじろぐ。
フォーチュン、銃(リニアライフル)をオセロットに向かって撃つ!

フォーチュン

「(息絶え絶えの気合)ふっ!」
オセロットの眼前で弾が逸れる。

ライデン

「弾が……」

オセロット

「そうか、思い出した。お前は心臓が右だったな」
フォーチュン、再度銃を発砲する。悉く、弾は逸れる。

オセロット

「無駄だ。おまえの運は尽きた」
笑みを浮かべるオセロット。自分の腰の部分に装備された装置を指さす。

オセロット

「これがその仕掛けだ。今のテクノロジーを使えば、奇跡も幻想も作り出  せる」

ソリダス

「(気合)くぉぉぉ!」
ソリダス、P90でオセロットに打ち込む! 弾は全て逸れていく。

フォーチュン

「ちくしょう……」
吐血して、意識を失うフォーチュン。
オセロット、跳躍してRAYのコックピットに搭乗する! ソリダス、執拗に蛇手から発砲するが、弾は当たらない。
RAY(プロトタイプ)を操作しながら語るオセロット。RAY機上から語るオセロット。嘴は開いたまま。RAYの全体カット。

オセロット

「さて、データは充分に集まった。あとはこのアーセナルを回収し……」

オセロット

「演習過程で出たゴミを始末するだけだ」
RAYの機銃が向けられる。

ソリダス

「できるものかっ!」
P90を捨て、ソリダス、刀(二刀流/民主刀+共和刀)を抜く。
鉄襟がクローズドになる!
機銃を発砲するRAY。二刀流で弾丸を跳ね返す ソリダス。

ソリダス

「(気合。でやぁぁぁぁぁぁ! 等)」
跳弾した弾がスネークの手錠に当たる(奇跡だ!)。

スネーク

「!?」
手錠が取れそうになる。スネーク、手をもぞもぞする。

スネーク

「くっ……」
オセロット、機銃を収納する。RAYの上からソリダスを観る。

オセロット

「ならばこれではどうだ!!!」
RAYのミサイルポッドが開ける。

スネーク

「まずいっ!!」
と、RAYの前に立ちふさがる影。フォーチュンがライデン達を庇うように立ちふさがる。両手を前に突き出している。

ライデン

「フォーチュン!」
ソリダス、襟をオープンにする。

ソリダス

「馬鹿な女だ! そこをどけ!」

オセロット

「……言っただろう。お前の幸運は尽きた。世話になった礼だ。RAYレイの  全弾を……死ねっ!」
オセロット、ミサイル全弾を発射する。RAYから数十のミサイルが発射される。

スネーク

「伏せろ!!!」
ライデン達、反射的に身をかがめる。
ミサイル、フォーチュンの手前で折れ曲がっていく。コースを曲げられたミサイルは空中で爆発する。

オセロット

「何と! 馬鹿なっ!!」
オセロット、続けてミサイルを打ち続ける。
爆風の中、フォーチュンのシルエットが見える。

スネーク

「奇跡だ……幸運の女神」

フォーチュン

「私はヘレナ・ドルフ・ジャクソン……誇り高き軍人の娘」
再び吐血して精気を失う。

フォーチュン

「やっと家族の元へ行ける」
オセロット、全弾打ち尽くす。
フォーチュン、精魂尽きて倒れる。フォーチュン、静かに息を引き取る。
オセロット、RAYを操作する。

オセロット

「くそっ!!」

オセロット

「よし、それではこれはどうだ?」
オセロット、機銃を向ける。
既に観念するソリダス、ライデン達。オセロット、トリガーを引こうとする。

スネーク

「やめろっ!」
トリガーに伸びたオセロットの右腕がとまる。

オセロット

「ん?」
右手が効かないオセロット!

オセロット

「くっ、またか!!」
オセロットを支配するリキッド。

リキッド

「兄弟達よ!!」

スネーク

「リキッド!!」
喜びの奇声をあげてしまうスネーク。

リキッド

「俺はずっとこの機会を待っていた」
リキッドはコックピットで立ち上がっている。

ソリダス

「まさか?」
【AG浮上12ムービーデモ5】
(前作映像)
前作ゲーム映像(前作のポリデモを映像化)。
忍者に腕を切られるオセロット。片手を回収するオセロット(ポリデモ)。

リキッド

「そうだ、俺はこいつの右腕の中で覚醒の時を待っていた」

ソリダス

「オセロットに潜伏していた?」

リキッド

「うむ、『愛国者達』のスパイの腕の中でな」

スネーク

2年前あのときも(貴様がオセロットを操っていたのか)!?」

リキッド

「そうだ。俺がこいつ(オセロット)を支配していた。スネーク、貴様の  相棒(オタコン)にアーセナルの情報を教え、ここに呼んだのは俺なん  だよ」

スネーク

「何!?」

リキッド

「俺を解放出来るのは貴様だけだからな……」(つまりスネーク達を呼ん  だのはオセロット自身だった)
【AG浮上13ポリゴンデモ7】
(MC)AG頭部

リキッド

「俺はこれから(このRAYで)『愛国者達』を葬りに行く」
いつもの仕草をするリキッド。

ソリダス

「わかるのか? 奴等の居場所が?」

リキッド

「俺がオセロットの腕に寄生したのはそれが理由だ」

リキッド

「その前に貴様ら兄弟を片づける! 蛇は1匹でいい! ビッグボスは  1人で充分だ!」

ソリダス

「(気合!)」
ソリダス、蛇手で発砲するが、やはり当たらない。

リキッド

「さぁ、お別れだ」
リキッド、RAY内のスイッチを押す。
スネーク、手錠を切ろうと暴れる。

スネーク

「くそっ!」

リキッド

「少しの間、サーフィンでも楽しんでくれ……」
アーセナル、ガクッ! と振動を始める! ライデン達、アーセナルが航行を始めた事を感じる。スネーク、手錠を切断して走り出す。

スネーク

「リキッド!! 暴走を止めろっ!」

リキッド

「(挑発)ふふん。来るかぁ!?スネーク!!!」

スネーク

「(雄たけび)うぉぉぉぉぉ!!!」
RAY海中へ飛び込む。スネーク、跳躍してRAYに取り付く!!
そのままRAYと共に海中へ!(発信器をつける為)

ライデン

「スネェェェーク!!!」
RAYは海中に没したまま浮上してこない。海面は泡!
アーセナル、動き出す。あまりの振動に床にひれ伏して起きあがれないソリダスとライ デン。暴走してマンハッタンへ向かうアーセナル。ソリダス、蛇手を床に打ち込んで、耐える。暴走したAGは高速で北上していく。
アーセナルギアの通り道
洋上プラント(ニューヨーク沖)
ベラザノ橋(ロウアー・ニューヨークベイ)
リバティ島(自由の女神)
エリス島
マンハッタン上陸
バッテリーパーク(クリントン砦)
アメリカンインディアン博物館(バッテリーパーク内)
ブロードウェイ(ウォールストリート)
ニューヨーク証券取引所
トリニティ教会
フェデラルホール(ウォール街)
ニューヨーク沖(スタテンアイランドの南)洋上プラントの海中から、浮上したアーセナルギアはAI(人工人格大脳部の破壊)の暴走により、ライデン、ソリダスを載せたまま海面を北上する。ロウアー・ニューヨーク湾からベラザノ・ナロウズ橋を潜り、内湾へ進入する。ベラザノ橋はスネークがタンカー編冒頭で偽装タンカーに乗り込んだ所。
途中、リバティ島をかすめる際、自由の女神像をなぎ倒す。そのまま自由の女神像をエリス島に放置していく。アーセナルギアはそのまま北上、バッテリーパーク(クリントン砦/ キャッスル・クリントン)に上陸。28の砲台(バッテリー)を破壊する。この大砲は実戦で使われる事はなかった。アメリカインディアン博物館の前を通り、ブロードウェイへ。 ウォール・ストリートを直進、ブロードウェイビルの前を通過。
そのままニューヨーク証券取引所前(左手にトリニティ教会)で左に進路を変更、建物をかすめ、「NYSE」の旗、星条旗をもぎ取る。(トリニティ教会(墓地)を通過するだけ、教会は壊さない)NYSEはソリダスがマンハッタン上空で核爆発を起こして、ウォール街の証券取引所の電子機器の破壊と撹乱を狙った事への伏線。結局は破壊はできなかったソリダスの象徴。
その後、スピードを落とし、フェデラルホールで静止する。 フェデラル・ホール・ナショナル・メモリアルはジョージ・ワシントンが大統領就任をおこ なった記念碑。
アーセナルの甲羅先端部がワシントン大統領の銅像をわずかに倒す。
ベラザノ橋→自由の女神(女神像を根こそぎ持っていく)→クリントン砦→牛→フェデラルホール衝突!
編注:このシーンは大幅に削除されている。アーセナルギアが内湾に進行したあとは、フェデラルホールに乗り上げたところから次の場面が始まる。
【AG浮上14ポリゴンデモ8】
(MC+KF)
アーセナルギアはニューヨーク証券取引場に乗り上げ、フェデラルホールに顔を突っ込む形で静止する。
アーセナル停止の衝撃で、アーセナルから投げ出されるライデンとソリダス。二人はフェデラルホールの屋根の上に落ちる。
この際に空撮カットがあり、初めてアーセナルの大きさがわかる(それまでアーセナルの全体が映るカットはない)。アーセナル頭部の目前にフェデラルホール、ワシントン像が見える。ニューヨークでの観光名所、ランドマーク的なカット(場面)を見せる。
明け方(まだ暗い)である為に、人通りは少ない。悲鳴や怒号、サイレンの音もまだ聞こえない。フェデラルホールに生息する鳩(又は海鳥)が群れている。アーセナル衝突の余韻で当たりは煙っている。
フェデラルホール屋上にひれ伏していたソリダス、立ち上がって周囲を観る。

ソリダス

「フェデラルホールか……」
ソリダス、笑い出す。

ソリダス

「ふ、ふふふ……はははは」
両手を掲げて、狂ったように踊り出す。
ライデン、ソリダスの声で正気を取り戻す。

ライデン

「何がおかしい?」
ソリダス、踊るのを止める。

ソリダス

「今日は何日だ?」

ライデン

「……4月30日?」
【AG浮上15ムービーデモ6】
(星条旗)
フェデラルホールの星条旗UP。スローモーション。

ソリダス

「そう、200年前の今日、ジョージ・ワシントンが合衆国初代大統領に  就任した」
フェデラルホールに立てられた星条旗がはためいている。

ソリダス

「まさにここでな」
ジョージ・ワシントンはフェデラルホールの2階のバルコニーで初代大統領就任式を行った。 オリジナルの建物は1812年に倒壊、1842年に再建された。

ソリダス

「本来なら、ここで……新たな国家の独立を宣言するはずだった」

ソリダス

「『愛国者達』を葬り奴等の庇護を断ち切って、この国を解放し……自由  の鐘を鳴らすはずだったのだ」
【AG浮上16ポリゴンデモ9】
(MC)フェデラルホール
ソリダス、表情をこわばらせると、キッとライデンを睨み付ける。

ライデン

「そうまでして権力が欲しいか」
ライデンの問いに、足を止めるソリダス。

ソリダス

「ジャック、私が欲しいのは権力ではない」

ソリダス

「私が奴等(『愛国者達』)から取り返したかったのは」

ソリダス

「自由、権利、機会……そう、この国が誕生した当時の基本概念」

ソリダス

「しかし今、それら全てが、デジタル上で剥奪されようとしている」
ソリダス、フェデラルホールの上で恍惚と語りだす!

ソリダス

「ジャック、よく聞け」
ライデンに向かってではなく、自分に向かって演説。

ソリダス

「人の寿命には限界がある」

ソリダス

「誰にでも寿命はある。いつかは死ぬ」

ソリダス

「寿命とは何だ?」

ソリダス

「最適の遺伝子を後世に伝えるための猶予期間だ」
【AG浮上17ムービーデモ7】
(マンハッタン雑踏)
マンハッタンの人々の映像に変わる。人々の脚や雑踏。

ソリダス

「親から子へと……生命の情報が流れていく」

ソリダス

「それが生命いのちだ」

ソリダス

「しかし、我々はこの世に何も残してはいない」

ソリダス

「……親父の体細胞から作られた我々兄弟……『恐るべき子供達』は、あ  らかじめ子をなす能力を取り上げられて生み出された」

ソリダス

「命のバトンを渡せない我々は何を残せばいいのか?」

ソリダス

「我々が生きたという事実……それこそが生きた証」

ソリダス

「生命(遺伝子)のバトンを渡す際、親は子に伝える」

ソリダス

「DNA情報にはない様々な情報(知恵や生き方)……」
【AG浮上18ポリゴンデモ10】
(NM+KF)フェデラルホール

ソリダス

「私は人の記憶に、この国の歴史に記憶されたいだけだ」

ソリダス

「『愛国者達』はデジタル情報を統制することで、己の支配と権益を守ろ  うとしている」

ソリダス

「私は私の記憶、私の存在を残したい」

ソリダス

「歴史のイントロンにはなりたくない」

ソリダス

「いつまでも記憶の中のエクソンでありたい」

ソリダス

「それが私の『子を成す』ということだ」

ソリダス

「『愛国者達』はそれさえも我々から奪おうとしている」

ソリダス

「私は『愛国者達』を倒して、自由になる」

ソリダス

「まさしく、『自由の息子達サンズ・オブ・リバティ』になるのだ!」
自由の鐘がソリダスの頭の中で鳴り響く。鐘の音がCALL音になる。
大佐からのCALL音が鳴る!
大佐から無線(別の大佐)。
【AG浮上19無線機デモ1】
(大佐強制CALL)
大佐の声はローズ等の声が混じって合成されている。コンピュータ・ヴォイス。大佐のビジュアルは表示されない。ノイズ画面。ただし、前作の大佐のイラストが表示されたりする。またローズの声色の時はローズのモデルが表示される。たまに髑髏のモデルが表示される。

大佐

「雷電、聞こえるか? 我々(『愛国者達』)だ」

ライデン

「なぜだ!? AIは崩壊したはず!?」

大佐

「『G.W』は、な……」(他にもアーセナルとAIがあることを示唆。  ちなみに今話しているのは『JFK』)

ライデン

「お前達は一体!?」

大佐

「そもそも我々は正確には……人ではない」
【AG浮上21無線機デモ2】
(大佐続き)

大佐

「この200年の間に……」

大佐

「様々な念がホワイトハウスという重力場で産み落とされた」

大佐

「40億年前、地球の海中で突然、生命が生まれたように」

大佐

「ホワイトハウス(の汚濁)の中で芽生え、進化してきた……」

大佐

「我々(愛国者達)に実体はない。我々は君達が頼る『秩序』や『規範』  そのものなのだ。誰も我々を抹殺することはできない。この国が消滅し  ない限り、我々は存在し続ける……」

ライデン

「ふざけるな! お前達が不滅なら、なぜ支配を続けるために個人の自由  を奪い、デジタル情報を検閲する?」

大佐(ローズ)

「ははは(笑い声)、ジャックって、ほんと馬鹿ね」

大佐

「いいか、我々の計画は我々のためにあるのではない。君達のためにある  のだよ」

ライデン

「何?」

大佐(ローズ)

「ジャック、耳をかっぽじって、よく聞きなさい!」

大佐

「今世紀初頭にヒトゲノム情報の読みとりが完了した。その結果、地球生  命の48億年に渡る、我々人類の進化過程が明らかになった」

大佐(ローズ)

「遺伝子操作を始めとして、生命のデジタル化に成功したのよ」

大佐

「しかし、一方で遺伝子上に載っていないものがある」

ライデン

「遺伝情報に載っていないもの?」

大佐

「そう、人の記憶や思想、文化や歴史だ」

大佐(ローズ)

「遺伝子には人類の歴史は刻まれてない」

大佐

「果たして、それは伝えるべきなのか? これまで同様、自然界で淘汰さ  れるべきなのか?」

大佐(ローズ)

「私達の先祖はそれらを語り伝えて来た。言葉や絵、文字を使って……石  版や書物に記録しながら……」

大佐

「しかし、全ての情報が後世に伝えられて来た訳でない。選択され、加工  されて継承されてきたのだ……。まるで遺伝子のように」

大佐(ローズ)

「それが人の歴史よ、ジャック」

大佐

「しかし、現代のデジタル社会では、日々のあらゆる情報が蓄積され、些  細な情報がそのままの形で保存されている」

大佐

「永久に、劣化することはない」

大佐(ローズ)

「誰が言ったかも分からない、ゴミのような噂、間違った解釈、他人の中  傷……」

大佐

「あらゆる情報がろ過されず、保存されて、後世に伝えられる」

大佐(ローズ)

「それは進化を止める」

大佐

「雷電、君は我々が行おうとしていることを単なる検閲だと思っていない  か?」

ライデン

「違うとでも言うのか!?」

大佐(ローズ)

「ええ、勿論。私達がしようとしてるのはコンテンツの制御ではなく、  コンテクストの生成」

ライデン

「コンテクストの生成?」

大佐

「世界のデジタル化は、人の弱さを助長し、それぞれだけに都合のいい  『真実』の生成を加速している」

大佐

「社会に満ちる『真実』の山を見てみるがいい……」

大佐(ローズ)

「高価な兵器が人道的に人を殺し」

大佐

「犯罪者の人権は被害者のプライバシーより丁重に扱われ」

大佐(ローズ)

「稀少動物保護の寄付金が集まる傍らで、貧困に苦しむ人達がいる……」

大佐(ローズ)

「誰もがこう言われて育つわ」

大佐

「他人には優しくしよう」

大佐(ローズ)

「でも競争相手は叩きのめせ!」

大佐

「『お前は特別だ』『信じていれば夢はかなう』」

大佐(ローズ)

「だけど成功できる人間が一部だけなのは、初めから明らかよね……」

大佐

「君達が『自由』を『行使』した、これが結果だ」

大佐

「争いをさけ、傷つかないようにお互いをかばいあうための詭弁……  『政治的正しさ』や『価値相対化』というキレイゴトの名の下に、それ  ぞれの『真実』がただ蓄積されていく」

大佐(ローズ)

「衝突を怖れてそれぞれのコミュニティにひきこもり、ぬるま湯の中で適  当に甘やかしあいながら、好みの『真実』を垂れ流す」

大佐

「かみ合わないのにぶつからない『真実』の数々。誰も否定されないが  故に誰も正しくない」

大佐(ローズ)

「ここでは淘汰も起こらない。世界は『真実』で飽和する」

大佐

「それが世界を終わらせるのだ。緩やかに」

大佐(ローズ)

「私達はそれを食い止めてあげようって言うの」

大佐

「我々には支配者としての責任があるからな」

大佐

「遺伝子と同じく、必要のない情報、記憶は淘汰されてこそ、種の進化を  促進するのだ」

ライデン

「何が必要か、お前達が決めるっていうのか!?」

大佐

「その通りだ。君達がひり出す糞の山から、我々が価値のある真実を選び  取り、残すべき意味を紡いでやる」

大佐(ローズ)

「それがコンテクストの生成」

ライデン

「次の世代に伝えるものは自分で決める!」

大佐

「それは君自身の言葉か?」

大佐(ローズ)

「スネークさんが言ったことじゃないの?」

ライデン

「……」(図星である)

大佐

「ふふん。それが君の無能を表わしている。君に選択の自由を行使する資  格はない」

ライデン

「(強がり)違う! 俺は自分で」

大佐(ローズ)

「(割って入る)『自分』なんてものが、あなたにあるの!?」

大佐

「君が思っている『自分』なぞ、せいぜい身を守るための言い訳に過ぎん  のではないか?」

大佐(ローズ)

「世間に溢れてる出来合いの『真実』の中から、その時々に気持ち良く思  えることをツギハギしただけ」

大佐

「あるいは、もっともらしい権威の下に身を寄せて手に入れたつもりに  なっている借り物か……」

ライデン

「違う!!」

大佐

「うん? 誰かにそう言ってもらいたいのか? 良かろう。言ってやれ」

大佐(ローズ)

「(しらじらしく)あなたは立派よ、ジャック! 自分を確立してるも  の!!」

ライデン

「くそっ……(馬鹿にしやがって)」

大佐

「どうした? 迷ったのか? では『自分探し』でもしてみるか?」

大佐(ローズ)

「何も見つからないと思うけど」

大佐

「だが、そうやって自分で作った『自分』にも関わらず、何か都合が悪い  ことが起きると、それを他の何かのせいにする」

大佐(ローズ)

「(雷電の真似)俺のせいじゃない。君のせいじゃない」

大佐

「そしてまた別の口当たりのいい『真実』を探して、そこに『癒し』を求  める」

大佐(ローズ)

「今まで利用してた『真実』をあっさり使い捨ててね」

大佐

「そんな君に真実が選べるのか?」

大佐(ローズ)

「その自由を使う資格があるの?」

大佐

「君は自由を食いつぶしている」

大佐(ローズ)

「あなたは自由に値しない」

大佐

「世界を逼塞させようとしているのは我々ではない。君達なのだよ」

大佐(ローズ)

「本来、個は弱いけど無力じゃない。むしろ世界を壊すほどに危険な存在  なの」

大佐

「そしてデジタルのテクノロジーがさらに個を強くした。それは今の君達  には過ぎた力だ」

大佐(ローズ)

「何を残すかは、何をしたいか、そのために何をするか、ということ。あ  なた達がする全てのことを私達がかわりに考えてあげる」

大佐

「我々は君達の保護者だからな」

ライデン

「人の想いと行動を管理しようと言うのか?」

大佐

「そうだ。現代ではどんなものでも数値化できる。それを実証するための  演習だった」

大佐(ローズ)

「だってジャックは作られた私を愛していたのよ。そうでしょ?」

大佐

「オセロットにも全てを教えていた訳ではない」

大佐(ローズ)

「この国を支配する私達にとって、どんなに優秀でも1人の兵士なんて問  題にはならない」

大佐

「S3計画とはSolid Snake Simulationの略ではないのだ」

大佐

「正しくは社会の思想的健全化のための淘汰Selection for Societal Sanity……」
【AG浮上22ムービーデモ9】
(ゲーム映像)
タイトル画面、ノード画面、前作のタイトル画面、VR画面……。

大佐

「人間の意志をコントロールするシステム。それがS3と呼ばれるもの  だ。S3の成果はスネークに似た兵士である君自身ではない。その状況  を作りだすためのメソッド、それを扱う手順プロトコル

大佐(ローズ)

「つまりS3とは私達なの。あなたじゃなく」
【AG浮上23無線機デモ3】
(大佐続き)

大佐

「君が経験したのはその有効性を実証するための最終試験だった」

ライデン

「そんな馬鹿な?」

大佐

「ジョンソン大統領が言っていただろう」

大佐(大統領)

「『G.W』とアーセナルの完成はすなわち新しい支配の完成を意味す  る」

大佐

「この演習の目的はそのメソッドの確立だ」
【AG浮上24ムービーデモ10】
(ゲーム映像)
前作のポリデモラッシュ。

大佐

「我々は演習のモデルにシャドーモセスを採用した」

大佐(ローズ)

「ひょっとしたら、あなたにはファンタジーの方が良かったかしら?」

大佐

「ふふふふ……あの事件を選んだ理由は、それが1つの極限状態だったか  らだ。S3の限界性能試験。これを発生・制御・収束できれば他のいか  なる事象へも応用が可能だ。そしてそれは実証された」
【AG浮上25無線機デモ4】
(大佐続き)

大佐

「雷電、君を選んだのにも理由がある。ソリダスの育てたチャイルドソル  ジャーなら他にもいる。だが我々はあえて君を選んだ。なぜだかわかる  か?」

ライデン

「?」

大佐

「君だけが自分の過去から目をそらしていたからだ。他の者は皆、それぞ  れ自分の過去に苦しんでいるというのに……」

大佐(ローズ)

「そう。あなたは見たくないもの全てに背を向けていた。自分のためだけ  に自分の見たいものだけを見て、したいことだけをしていた」

大佐

「そのあたりはローズ君が詳しいな」

大佐(ローズ)

「……あなたは本当の私を見ようとしなかった。確かに私はウソをついて  たわ。でも本当は気づいてほしかった。……だけどあなたは理解のある  振りをして、物わかりがいい風を装って……自分から私に踏み込もうと  してはくれなかった……私に踏み込むのは、私に追いつめられて、やむ  を得ずそうする時だけ……」

ライデン

「(図星なので偽者と知りつつもつい反応してしまう)それは君を……」

大佐(ローズ)

「(割って入る)傷つけたくなかったから? 嘘!! あなたは自分が傷  つきたくなかったのよ。『優しさ』をアリバイにして逃げてただ  け……!」

大佐(ローズ)

「……あなたはいつも自分を守ることしか頭になかった……。私のためと  か言ってみても、本当に何かをしてくれる訳じゃない。結局、全部自分  のため……私のことなんか……考えもしない……!」

大佐

「(嘲笑)はっはっは……そういうことだ」

大佐

「つまり君は、我々が保護すべき大衆のモデルケースとして、うってつけ  だったのだよ。だから君を選んだ」

大佐

「事実、これまで君は我々の提供するフィクションを進んで受け入れ、指  示を乞い、言われた通りに動いてくれた。演習は成功だ」

大佐(エマ)

「私、言ったでしょ?『G.W』はまだ未完成だったって。それもこれで  完成。全部あなたのおかげ。ありがとう!」

大佐

「君自身も君の経験も、君の喜怒哀楽もただの副産物だ。それを作り出  し、制御しうることを確かめるのが目的だった。金と時間はかかった  が、この成功に比べれば、極めてささいなものだ……」

ライデン

「……」

大佐

「さあ、話は終わりだ。そろそろ最後の演習を行ってもらおうか」

大佐

「雷電、ソリダスを倒せ」

ライデン

「もう貴様等の言いなりにはならない!!」

大佐

「それはどうかな? 思い出せ」

大佐(オルガ)

「あなたが死ぬと、私の子供も死ぬようにプログラムされている」

大佐

「ナノマシンから発信されているVSヴァイタル・サインが途絶える事は、オルガの子供が死  ぬことを意味する」

大佐

「それだけではないぞ。君の大事なローズ君にも同じ仕掛けがしてある」

ライデン

「ローズは実在するのか!?」

大佐(ローズ)

「(しらじらしく)もちろんよ、ジャック!信じて!(英語字幕  はbeLIEve me!)」

ライデン

「くそ……」

大佐

「君達は殺し合うことになる」

大佐(ローズ)

「少なくともソリダスはあなたを殺したがっているわよ?」

大佐

「君達の最後の戦いをデータとして収集し……今回の演習は幕を閉じる」

大佐

「それでは、切り裂きジャックジャック・ザ・リッパー!」

大佐

「『愛国者達(われわれ)』が作ったソリダスか?」

大佐

「ソリダスが作った貴様か?」

大佐

「我々の愛しい怪物達よ……せいぜい楽しむがいい」(前作の長官のセリ  フにかぶる)
【AG浮上26ポリゴンデモ11】
(MC)フェデラルホール
ソリダスとライデン向き会う。ライデンに語りかける ソリダス。

ソリダス

「ジャック、我が息子よ」
ソリダス、片目(眼帯)を指しながら云う。

ソリダス

「我々兄弟が陰の遺伝子情報を受け継いだ怪物モンスターとするなら……」

ソリダス

「お前は決して語り継がれる事のない」

ソリダス

「陰の歴史情報を受け継いだ怪物モンスター……」

ソリダス

「どちらが後世に継承されるか、決着をつける必要がある」
オルガの息子の為にも死ぬわけにはいかない。

ソリダス

「いいか、ジャック」

ソリダス

「お前の両親は俺が殺した」

ライデン

「!」
うろたえるライデン。
【AG浮上27ムービーデモ11】
(実写+PICT)

ソリダス

「お前を誘拐し、戦士として、いや悪魔として育て上げた」

ソリダス

「私はお前の親でもあり、仇でもある」

ライデン

「なぜなんだ?」

ソリダス

「知りたかったんだよ。我々が創られたものか、否かをな」

ソリダス

「我々は同じなんだよ、ジャック?」

ソリダス

「リキッドやソリッドがその束縛から逃れようとビッグボスを狩りたてた  ように……」

ソリダス

「ジャック。お前もこの私を倒し過去を清算しない限り、いまの螺旋から  抜け出すことはできんのだ」
【AG浮上28ポリゴンデモ12】
(MC)フェデラルホール

ソリダス

「お互い、自由になるべきだよな?」
ライデンに一時は押収した忍者ブレードを投げる。
刀が地面に突き刺さり、手錠が切れる。自由になるライデン。

ソリダス

「私には他にもお前を殺さねばならん理由がある」

ソリダス

「『G.W』内にあった『愛国者達』の痕跡は消された。だがその一部は  今も残っている。お前の中に」

ライデン

「なに?」

ソリダス

「お前の脳内にあるナノマシンと、それが作った神経配置。そこに奴等へ  の手掛かりがある……」
互いに刀を構える(武士道)。鳩が一斉に飛び立つ!

ソリダス

「さあ、行くぞ!!!」
鉄襟をクローズドにする!
ゲーム・ソリダス戦へ。
無線会話集
■ヴァンプ狙撃イベント後 大佐
【電算室に急げ!】
(1)

ライデン

「大佐、シェル1に到着した」

大佐

「ああ。オイルフェンスは無事渡れたようだな」

ローズ

「ジャック、急いで。エマさんは電算室に着いてるみたいよ」
(2)

大佐

「エマに君の持っているウィルスを入力させる以外アーセナルギアを止め  る方法はない」

大佐

「一刻も早くシェル1中央棟B2の電算室に向かってくれ」

大佐

「……エマの容体はかなり良くないらしい」

ローズ

「急いで……ジャック」
【E脚ハシゴ】

大佐

「雷電、そのハシゴの下は君が今渡って来たオイルフェンスだ」

大佐

「E脚下部に戻っている暇はないぞ。一刻も早くシェル1中央棟B2の電  算室に向かうんだ。いいな」
【E脚、エマの血痕】

ライデン

「これは……」

大佐

「ああ。エマの怪我は相当重いようだな…」

ライデン

「……」

ローズ

「ジャック……あなたは精一杯やった……」

大佐

「雷電、エマはシェル1中央棟B2の電算室で君を待っているはずだ。急  げ」

ライデン

「……了解」
■ヴァンプ狙撃イベント後 スネーク
【電算室来い】

スネーク

「雷電、俺達はシェル1中央棟B2の電算室にいる」

スネーク

「……エマの容体はかなり良くない。急いでくれ」
【敵はいない】

スネーク

「敵はほとんどアーセナルギアの方に移動しているようだ。増援部隊の連  中も含めてな」

スネーク

「たとえ敵に見つかっても増援部隊はやって来ないだろう。急いでこっち  に来い!」
【開かない扉】

スネーク

「アーセナル起動でセキュリティがロックされている。電算室への扉の  み、オタコンが解除した」

スネーク

「寄り道している暇はない。急いで来てくれ」
【エマ血痕近く】

ライデン

「スネーク……エマの怪我は……」

スネーク

「見ての通りだ」

ライデン

「……」

スネーク

「急いでくれ」
【エマの状態について】

ライデン

「エマの具合は……?」

スネーク

「……良くない。ここでは詳しい診察はできんが、筋膜の損傷が皮膚創と  同じくらい大きい」

ライデン

「つまり?」

スネーク

「腸管や腸間膜まで損傷している可能性があるということだ。加えて出血  も多い。既に血圧が低下し始めている」

スネーク

「本来なら開腹して処置しなければならないところだが、ここでは  な……」

スネーク

「応急処置は施したが、それが精一杯だ。もうあまり時間はないだろう。  急いでくれ」
【GWのセキュリティ】

オタコン

「ちょっとだけ調べてみたんだけど……」

オタコン

「アーセナルギアのセキュリティ・システムは生物の免疫応答を模した異  物排除機構を採用しているようだ」

オタコン

「システム内部には多数の異物感知エージェントが定期巡回していて、全  体が常に監視されている」

オタコン

「異物感知エージェントは異物を発見するとその情報を抗体生産システム  に伝達する」

オタコン

「そこで抗体エージェントと呼ばれるプログラムが自律的に生産され、そ  の異物を除去・もしくは無力化するんだ」

オタコン

「その上『G.W』の物理的・論理的本体である光ニューラルネットとそ  れ以外の一般ネットの間には強固な障壁がある」

オタコン

「ビット・ブレイン・バリアーと呼ばれるフィルタリング・システムが異  物の流入を徹底的に防ぐんだ」

オタコン

「このシステムのせいで外部からの攻撃は極めて難しくなっている。準備  もなしではちょっと手が出せないね……」
【フォックスダイについて】

オタコン

「雷電。EEに君の持ってるディスクのことを聞いてみた」

オタコン

「基本的にはコンピューター・ワーム・プログラムの集合体だ」

オタコン

「それぞれのワームは『G.W』を構成するデータ単位を模倣した構造を  しているらしい」

オタコン

「『G.W』の異物感知エージェントもそれを非自己と認識できず、免疫  反応が起こるのを防ぐことができるんだそうだ」

オタコン

「だから『G.W』本体を囲むビット・ブレイン・バリアーも通り抜ける  ことができる」

オタコン

「ワームはニューラルネット内に入り込むと周りのニューロンを変成させ  るらしい」

オタコン

「変成したニューロンは硬化してニューラルネットとして機能しなくな  る」

オタコン

「時間とともにニューロンは変成し死滅していって、やがて全体が意味消  失を起こす」

オタコン

「それで言語障害、記憶の欠落等の症状を引き起こしたあと、自己を保て  なくなって機能を停止するって仕組みらしい」
■拷問部屋 大佐
【拘束解放前】

大佐

「雷電、その拘束を自力で解くことはできないだろう。オルガが解除して  くれるのを信じて待つんだ」
【拘束解放後、脱出しろ】

大佐

「とりあえず装備を取り戻さないことにはどうにもならない。あの男と合  流して装備を取り返すんだ」
※拷問部屋にいる場合

大佐

「その先であの男が待っているとオルガが言っていただろう? その部屋  から出て北に進むんだ」
※拷問部屋外にいる場合

大佐

「雷電、あの男と合流するんだ。北東の扉をくぐって北に進め」
【拷問部屋、開かない扉】

大佐

「雷電、そこの扉は開きそうもない。北の方に向かえ。あの男と合流して  装備を取り戻すんだ」
【回避モード状態】

大佐

「雷電、敵に追われているのか? 武器もなしでは反撃もできん。早くど  こかに隠れるんだ」

大佐

「敵の目を誤魔化してみるのもいいだろう」

ローズ

「拘束されてる振りをしてみるってのはどう?」
【ノード近く】

大佐

「雷電、ノードにアクセスしておけ。武器がない以上、見つからないよう  にレーダーを見ながら慎重に進むしかない」
■スネーク合流前 大佐
【アーセナル内部は寒い】

大佐

「雷電、そのエリアは随分気温が低いようだな」

ライデン

「ああ。まるで冷蔵庫だ」

大佐

「『G.W』を冷却しておくためかもしれんな。光ニューロAIの素子に  高温は禁物だ」

ローズ

「風邪なんか引かないようにね」
【天狗兵の説明】

大佐

「雷電、気をつけろ。そこの兵士は特殊兵装を身に付けている」

ライデン

「ああ。これが……」

大佐

「天狗と呼ばれているアーセナルギア兵装だろう」

大佐

「外骨格技術を採用した兵装だ。人工筋肉で人間の力を増幅し、機動力を  増している」

大佐

「武器・装備のない状態で太刀打ちできる相手ではない。見つからないよ  うに進むしかない。いいな」
【アーセナルギア空腸、量産型RAY】

ライデン

「大佐、ここにあるのが……」

大佐

「ああ。例の量産型メタルギアだろう。そこはメタルギアの整備ラインに  なっているらしいな」

ローズ

「(心配)ジャック……」

ライデン

「……ああ、大丈夫だ」

大佐

「その量産型メタルギアは整備中だ。動き出す心配はないだろう」

大佐

「だがその先に稼動しているメタルギアがいないとは限らん。注意するん  だ」
【スネークと合流しろ】

大佐

「雷電、あの男と合流して装備を取り戻すんだ。二階の北東に扉がある。  そちらへ向かえ」
【裸注意】

大佐

「雷電、今の状態ではエルード、投げ、首絞めなどは使えないぞ」
※一回目のみ

ライデン

「なぜ?」

大佐

「なぜって……そのざまでそんなことをしたらいろいろと問題があるだろ  う」

ローズ

「もう……わかるでしょ、ジャック? いやね」

ライデン

「……?」
【裸時はダメージも大きい】

大佐

「雷電、身を守るものが何もないその状態では受けるダメージも普段より  大きくなる。絶対に戦闘はさけろよ」
■合流後フォーチュン遭遇前 スネーク
【刀練習しろ】

スネーク

ブレードの扱い方に馴れておけ。必ず必要になる」
【刀の説明】
(1)

スネーク

ブレードの操作は右スティックを使う。右スティックを上下に振れば上下に斬  り、左右に動かせば水平になぎ払う」
(2)

スネーク

「右スティックを一回転させるようにまわせば回転斬りだ」
(3)

スネーク

「右スティックを押し込めば突きが出せる。通常の攻撃よりもリーチが長  く強力だが、隙も大きい。そこは注意しろ」
(4)

スネーク

ブレードの装備中にロックオンボタンを押せば防御だ。ロックオンボタンを押  している間、敵の銃弾を弾くことができる」

スネーク

「だが気をつけろ。防御が有効なのは前方からの攻撃に対してだけだ」

スネーク

「武器ボタンを押す度にブレードの刃と峰をひっくり返す」

スネーク

「峰討ちを使えば敵の命を奪うことなく気絶させることができる」
【刀練習すんだら来い】

スネーク

ブレードの扱いはわかったか? 奴等はこの先だ。準備ができ次第、  行くぞ!」
【NPCスネーク】
※ダメージを受けている時1

スネーク

「ぐわっ!」
※ダメージを受けている時2

スネーク

「ぐぉっ!」
※ダメージを受けている時3

スネーク

「ぐぅっ!」
※雷電をはげます1

スネーク

「大丈夫か、雷電!?」
※雷電をはげます2

スネーク

「やるじゃないか。このまま行くぞ!」
※雷電をはげます3

スネーク

ブレードを使え。練習を無駄にするな!」
※雷電をはげます4

スネーク

「雷電、油断するなよ。奴等、どこから来るかわからん」
※雷電をせかす1

スネーク

「早く来い、雷電!」
※雷電をせかす2

スネーク

「雷電、行くぞ!」
※雷電をせかす3

スネーク

「遅れるな!」
※雷電をせかす4

スネーク

「どうした? VR育ちはその程度か!?」
※スネークLIFE少ない1

スネーク

「(やせがまん)……なんだ? 他人の心配などしてる場合か?」
※スネークLIFE少ない2

スネーク

「(やせがまん)……俺なら大丈夫だ。お前も気を抜くな!」
※スネークLIFE少ない3

スネーク

「(やせがまん)俺のことなら気にするな。なんてことない……」
【落ち着いてる時はヒントをくれる】
※アーセナルギア回腸1

スネーク

「この通路の北に扉がある。奴等はその先だ。一気に行くぞ!」
※アーセナルギア回腸2

スネーク

「奴等はこの通路の北にある扉の先だろう。さすがに警備は厳しいが……  突破するしかないぞ!」
【スネークと一緒】
※アーセナルギア内部で雷電(プレイヤー)と共に戦う スネークの台詞。
(1)雷電が遅れ気味

スネーク

「何をしてる?」

スネーク

「早く来い!」

スネーク

「おいていくぞ!」
(2)スネークが突撃していく時

スネーク

「行くぞ!」

スネーク

「ついてこい!」

スネーク

「遅れるな!」
(3)雷電が敵に囲まれている時

スネーク

「援護する!」

スネーク

「先に行け!」

スネーク

「今行くぞ!」
(4)スネークが飛び出し撃ちをしている間

スネーク

「今だ、行け!」

スネーク

「突っ込め!」
(5)雷電のLIFEが少ない

スネーク

「大丈夫か!?」

スネーク

「無理するな!」
(6)アイテムをなげてよこす時

スネーク

「これを使え!」

スネーク

「雷電、受け取れ!」

スネーク

「雷電、アイテムだ!」
【北に進もう、天狗ラッシュ前】

スネーク

「北側にハシゴがある。オルガによれば奴等はその先にいるらしい。行く  ぞ」
【全滅させろ、天狗ラッシュ】

スネーク

「雷電、奴等を全て倒さなければ道は開けそうにない。やるしかない  ぞ!」
■合流後フォーチュン遭遇前 オタコン
【天狗兵の説明】

オタコン

「雷電、気をつけるんだ。そこの兵士は特殊兵装を身に付けている」

ライデン

「ああ。これが例の天狗部隊とかいう奴等か」

オタコン

ブレードを装備している天狗は銃弾を弾く。こっちもブレードで対抗するんだ。練習  は充分だろう?」

オタコン

ブレードで銃弾を弾くと言っても、さすがに足下は防御できないはずだ。銃を  使うなら主観攻撃で足下を狙うといい」
【量産型RAYについて】

オタコン

「メタルギアRAYは元々、海兵隊主導で対メタルギア用兵器として設計  されたものだった」

オタコン

「でも量産型はその基本設計だけを流用してアーセナルギア護衛用に再設  計されたものなんだそうだ」

オタコン

「メタルギアを守るためのメタルギア……。エマが教えてくれた」

オタコン

「量産型メタルギアRAYは基幹制御システムに『G.W』をおいた高度  な共同交戦能力を持っているらしい」

オタコン

「複数のRAYとアーセナルギアが、相互に通信しあってデータを完全に  共有するんだ」

オタコン

「全てのRAYが統一された思考の下に脅威目標に対する探知、追尾、迎  撃を有機的に連携して行う」

オタコン

「個にして全、全にして個、って訳だ。死角はない」

オタコン

「RAYの群れに守られることでアーセナルギアは巡洋艦や駆逐艦の護衛  なしで単独行動できるようになるんだ」
【天狗兵装備P90】

オタコン

「奴等が持ってる銃はP90。パーソナル・ディフェンス・ウェポンと呼  ばれる、ライフルと拳銃の中間に位置する兵器だ」

オタコン

「P90は拳弾の扱いやすさとライフルの貫通力を持った兵器と弾薬の  セットとして開発された物だ」

オタコン

「弾薬は新設計の5.7mm×28弾を使用している」

オタコン

「毎秒715mという高い銃口初速を持ちながら弾体重量は2.02gと  軽いから反動は拳銃並みに小さいんだ」

オタコン

「貫通力も高い。100m離れていても普通の防弾衣なら簡単に射抜く  よ」

オタコン

「本体は全体がプラスティックでできていて、左利きの人でも問題なく使  えるように左右対称の作りになっている」

オタコン

「装弾数は50発。マガジンは銃の上部にセットされるからプローン射撃の時も  邪魔にならない」

オタコン

「とにかくその連射性能と精度は脅威だ。まともに撃ち合ったりしない方  がいいだろうね」
※刀を持っている場合

オタコン

ブレードを使って防御すればP90の連射も弾けるはずだ」
【天狗兵装備強化服】

オタコン

「奴等が身につけている特殊兵装は国防省付属機関先進研究局で開発され  ていた外骨格技術を導入した物みたいだね」

オタコン

「兵士の全身を装甲で覆い、人工筋肉を取り入れたアクチュエータを装備  して生存性と戦闘力を増幅させた強化服だ」

オタコン

「人工筋肉によるヒューマン・ストレングス・アンプリフィケーションで  兵士はより重い火器を携行して、より早くより遠くまで行動できるよう  になる」

オタコン

「つまり、より高い地上偵察能力と戦場支配力を実現できるってことだ」

オタコン

「特殊兵装を装備した敵兵士は人間離れした運動能力を発揮するはずだ。  気をつけて」
【天狗ラッシュ、基本】

オタコン

「敵も君達を阻止しようと必死なんだ。そいつらを全て排除しなければ先  には進めないだろう。がんばって!」
【天狗ラッシュ、みねうち】

オタコン

「敵の命を奪いたくない時はブレードのみねうちを使って気絶させるといい」
【大佐について判明前】

ライデン

「大佐のことは何かわかったか? ますます様子がおかしくなってるんだ  が……」

オタコン

「いや、まだだ。もう少し時間をくれ……」
■メタルギアRAY戦  オタコン
【スティンガー使え】

オタコン

「雷電、スティンガーでRAYの頭部を狙うんだ」
【チャフ使え】

オタコン

「量産型メタルギアRAYは無人機だ。おそらくアーセナルギアのAI、  『G.W』によって制御されている」
※二回目以降

オタコン

「チャフで電子妨害を仕掛ければRAYを一時的に混乱させることができ  るだろう。その隙にスティンガーを撃ち込むんだ」
【刀使え】

オタコン

ブレードを使えばRAYの機銃を跳ね返すこともできるはずだ」
【クイックチェンジ活用】

オタコン

「スティンガーは構えている間、移動ができない」

オタコン

「でも武器選択ボタンを素早く押して離すと武器のクイックチェンジがで  きる」

オタコン

「RAYの攻撃が来そうになったら、クイックチェンジでスティンガーを  外してすぐに逃げるんだ」
【踏み付け】

オタコン

「RAYに近づく時は気をつけるんだ。踏み潰されたら、ひとたまりもな  い」

オタコン

「たとえよけても、衝撃に足をとられてしまうだろう。大きな隙を作って  しまうことになる」

オタコン

「でもタイミング良くローリングを使えば足をとられずに逃げられるはず  だ」
【RAYは倒しても倒しても出てくる】
※RAY戦中、3体以上倒してSEND

ライデン

「くっ! 次から次へと……出てくる……。一体何機いるんだ?」
※二回目以降

オタコン

「雷電、相手が多数でもあきらめちゃダメだ! あきらめなければそのう  ち何とかなる! 戦うんだ!」
【ミサイルは近くでは無効】

オタコン

「RAYのミサイルは近距離の相手に対してはうまくターゲッティングが  できないみたいだ」

オタコン

「思い切って近づいてみるのもいいだろう」
【側転】

オタコン

「RAYの攻撃が迫ってきてもローリングを使えばギリギリかわせるかも  しれない」

オタコン

「ローリングをうまく使うんだ」
【RAYは小回りが利かない】

オタコン

「量産型RAYはアーセナルギアの護衛が目的の兵器だ」

オタコン

「制御プログラムも対人戦闘は元々想定していないだろう。小回りは利か  ないはずだ」

オタコン

「細かく動き回れば勝機をつかめると思う。あきらめるな!」
【メタルギア戦ミサイル】

オタコン

「雷電、RAYの誘導ミサイルに気をつけるんだ」

オタコン

「弾頭は対艦もしくは対戦車用の成形炸薬HEATで対人榴弾じゃないだろうけ  ど、直撃すればただではすまない」

オタコン

「おそらくイメージ誘導式のシーカーヘッドも備えている。誘導性能はか  なり高いよ」

オタコン

「でも、もともと対人用のミサイルじゃないからチャフを使えば撹乱でき  るはずだ」

オタコン

「止まらずに動きつづけても回避できるかもしれない。ローリングをうま  く使ってかわすんだ」
【RAYの駆動系について】

オタコン

「メタルギアRAYは駆動系に人工筋肉を導入しているみたいだね」

オタコン

「人工筋肉は電気活性のある高分子繊維を使って生物の筋肉を模したアク  チュエーターだ」

オタコン

「機械式や油圧式の駆動機構と違って一種類の駆動系でいくつもの動きが  可能になる」

オタコン

「つまり迅速で複雑な動きを、単純な機構でなめらかに実現できるってこ  とだ」

オタコン

「RAYの動きは素早くて的確だよ。気をつけるんだ」
【RAYの装甲について】

オタコン

「RAYの装甲は最新式のセラミック・チタン系複合装甲だ」

オタコン

「装甲表面と内部に伝導性ナノチューブなどの単純なセンサー群が張り巡  らされている」

オタコン

「装甲の状態に変化があると各部の自己診断システムがそれを検知して自  律神経系的に対処を行うシステムだ」

オタコン

「区画閉鎖や予備回路への切り替え等のダメージ・コントロールも反射的  に行われる」

オタコン

「同時に「傷口」近くの「分泌孔」からナノペースト素材が自律的に分泌  されて、ある程度の自己補修も行われるらしい」

オタコン

「RAYが血を流すように見えるのはそのナノペーストだ」

オタコン

「君の持ってる火器でまともに装甲を貫くことはできないだろう。装甲の  手薄な頭部を狙うしかない」

オタコン

「スティンガーで頭を狙うんだ」
【RAY戦口の中が弱点】

オタコン

「RAYは口から超高水圧の水流を吐く。原理的には水圧カッターと同じ  だけどその威力は桁違いだ」

オタコン

「でもRAYが口を開ける瞬間は君にとって攻撃のチャンスでもある」

オタコン

「RAYの口の中にスティンガーを叩き込めば内部に直接ダメージを与え  ることができるはずだ」
■ソリダス戦 大佐
【ソリダス戦中 愛国説教】

大佐

「雷電、ソリダスと戦え! それが君の最後の役割だ!」

ライデン

「俺達はシミュレーション・ゲームの駒じゃない!」

ローズ

「いいえ。あなた達はただの兵器よ。戦闘機や戦車とかわりない、ね」

ライデン

「なんだと?」

大佐

「4年前に破壊された旧型は『REX』…」

ローズ

「新型の水陸両用は『RAY』……」

大佐

「どちらも第二次大戦中、米軍が日本軍の軍用機につけたコードネーム」

ローズ

「あなたのコードネーム『雷電』も日本海軍の局地戦闘機『雷電』から来  ている……」

ライデン

「ふざけるな! 俺は兵器じゃない!!」

ローズ

「そうかしら? 『雷電』に米軍がつけたコードネームがなんだか知って  る?」

大佐

「『ジャック』だよ」

大佐

「貴様らは利用されて捨てられる兵器なのだ」

ローズ

「兵器として戦場で利用される。まさにゲームの駒」

大佐

「兵器に考える資格はない! さあ、役割を果たせ! ソリダスを倒すん  だ!!」
【ソリダス戦中、倒せ】

大佐

「雷電、ソリダスを倒せ! オルガの子供とローズ君がどうなってもいい  のか!? ソリダスを倒すんだ!!」
■ソリダス戦 オタコン
【ソリダス戦刀で攻撃しろ】

オタコン

「雷電、素手では勝ち目がないだろう。君もブレードを使うんだ」
【蛇手】

オタコン

「ソリダスの蛇手スネーク・アームに気をつけて。もしつかまれたら左スティックやボタン  を連打して振り払うんだ」
【蛇手ミサイル】

オタコン

蛇手スネーク・アームからのミサイルは強力だ。でも誘導性能はそれほど高くない。立ち  止まらなければ逃げられると思う」

オタコン

「逃げ切れなかったらブレードで斬り落とすんだ」
【回り込め】

オタコン

「雷電、ソリダスの正面から攻撃しても無駄だ。ほとんど防御されてしま  うだろう」

オタコン

「横や背後に回り込んで攻撃するんだ」
【接近しすぎるな】

オタコン

「ソリダスの間合いにとどまっては危ない。まともに斬りあってはダメ  だ」

オタコン

「距離をとりながらヒット・アンド・アウェーで攻めた方がいい」
【突き有効】

オタコン

「右スティックを押し込んで出す突きを使えばソリダスの間合いの外から  攻撃できるはずだ」

オタコン

「ただ、外した時の隙は大きいからソリダスの反撃を食う可能性も高くな  る。よく狙ってくれ」
【加速装置】

オタコン

「ソリダスは加速装置を使う。見失わないように気をつけるんだ」

オタコン

「炎が燃えうつったら、ローリングを繰り返せば消せるはずだ」
【左目に眼帯をしているので左が死角】

オタコン

「ソリダスは左目に眼帯をしている。左側は死角になっているはずだ」

オタコン

「ソリダスの左に回り込めば有利に戦えるんじゃないか?」
【強化スーツ】

オタコン

「ソリダスの強化服は人工筋肉を採用した最新式の外骨格だ。人間を遥か  に超えた運動能力を装着者に与える」

オタコン

「RAYの駆動系や天狗兵の装備と同種のテクノロジーだ。君のスカル  スーツにも一部流用されている」

オタコン

「強化服の表面と内部にはいくつものセンサーが神経のように張り巡らさ  れているんだ」

オタコン

「センサーが衝撃を検知すると瞬時に人工筋肉が収縮し、ダメージを拡散  させる反射運動をとる」

オタコン

「だからブレードでも簡単に真っ二つってわけにはいかない。この技術も君のス  カルスーツに流用されてる」

オタコン

「つまりソリダスの強化服、君のスカルスーツ、メタルギアRAYは兄弟  みたいなものだってことだ……」
【ソリダス戦 ソリダスの防御】

オタコン

「ソリダスの防御は堅い。防御していない部分を狙った方がいいだろう」

オタコン

「ソリダスが上段を守っているなら下から斬り上げろ」

オタコン

「下段を防御しているなら上から斬り下ろすんだ」
Section 8
エンディング
【エンディング1ポリゴンデモ1】
(MC)フェデラルホール
ソリダスと刀で渡り合うライデン。遂にソリダス着用マッスルスーツの弱点である背骨に致命の一撃を与える事に成功する。
ソリダス、背骨を切断される!
フェデラルホール屋上の端までよろよろと歩いて行くソリダス。

ソリダス

「……」
ソリダスはフェデラルホールから落下、血みどろになりながら、ジョージ・ワシントンの像にすがりついて死んでいく。大統領になれなかった男、再度独立宣言をもくろんだ男としてのアイロニーのギミック。
【エンディング2ポリゴンデモ2】
(MC)フェデラルホール前
ウォール街大通り、フェデラルホールの前、乗り上げ炎上した「アーセナルギア」上でのソリダスとの闘いの後。残骸、破片が今もくすぶっている。
行き交うヘリ、駆けつける救急車、パトカー。続々と集まってくるマスコミ、野次馬の群。星条旗によりかかり、絶命している前大統領(ソリダス)。傍らに倒れかけた ジョージ・ワシントンの銅像。呆然と見つめるライデン。
ソリダスを倒して過去と離別した? と思っているライデン。釈然としない。

ライデン

「俺は誰なんだ……(ソリダスの告白の余韻)」
スネークの声がする。いつの間にか隣にスネークがいる。スネークはオタコンに助けられた。

スネーク

「誰も自分が何者であるかなんて答えられないさ」
ライデンの肩にやさしく、手を置き、スネーク。

スネーク

「おまえはライデンという記憶、役割を背負わされて来た」

スネーク

「それが本当かどうかは問題じゃない」
【エンディング3ムービーデモ1】
(マンハッタン雑踏)
スローモーション映像。フェデラルホールではなく、マンハッタンの様々なランドマーク、日常風景。実写映像は昼で可能。

スネーク

「この世に完全なるリアリティなんて存在しない」

スネーク

「現実と呼ばれるものの多くはフィクションで成り立っている」

スネーク

「目で見たものも、脳が現実と感じた『現実』でしかない」

ライデン

「じゃあ、俺は何を信じたらいい? 何を次の世代に伝えたらいい?」

スネーク

「俺達が伝えるのは……信じるもの、俺達が信じたもの」

スネーク

「大切だと思えることだ」

スネーク

「正しいかどうかではない、正しいと信じる、その想いこそが未来を創  る」

スネーク

「『愛国者達』もある種、語り伝えられてきたものだ」

ライデン

「……」

スネーク

「いいか、言葉を信じるな。言葉の持つ意味を信じるんだ」

スネーク

「自分の名前など、自分で決めればいい」

スネーク

「自分の進む道も……」

ライデン

「俺が、決める?」

スネーク

「そう、それがお前自身だ」

ライデン

「俺にできるだろうか……?」

スネーク

「確かに今回、お前が自分から何かを選ぶことはなかったかも知れん」

スネーク

「だが、そのあいだにお前が考えたこと、お前が感じたことはお前自身の  ものだ。それをどうするかはお前次第……」

ライデン

「これからどう生きるかも?」

スネーク

「そうだ。最初から名前や思い出がある訳じゃない」

ライデン

「……」

スネーク

「そして、語り伝えるものも、自分で決めることだ」

スネーク

「誰かが決めるもんでもない」
【エンディング4ポリゴンデモ3】
(MC+KF)フェデラルホール前
ライデンの首にぶら下がっている認識票に気が付くスネーク。

スネーク

「そういえば、それは何だ?」
ライデン、首から認識票を外す。

ライデン

「ドッグタグ?」
認識票を見つめるライデン。認識票にはゲーム冒頭でプレイヤーが入力した名前/年齢/ 性別/血液型が刻印されている。スネークの顔を見て同意を求めるライデン。スネークはほほえんだまま、首を横に振る。もう一度、認識票を見つめるライデン。

スネーク

「どうだ、知ってる名前か?」
ライデン、掌を閉じて認識票をすっぽりと包む。

ライデン

「いや、知らない名前だ」

ライデン

「自分の名前は自分で決める」

ライデン

「俺の生き方も、そして次の世代に伝えることも」
と、認識票を群衆の彼方へ投げ捨てる。
にっこりとうなずくスネーク。照れたようにうなずくライデン。
ソリダスの死骸を観て、スネーク。

ライデン

「あいつらから学んだこともある」

スネーク

「そうだ、この地で遠い祖先から、俺達は自由を受け継いだ」

スネーク

「伝える自由がある。この俺でもな」
はっと思い出す、ライデン。

ライデン

「スネーク、オルガの子供はどうなる?」

スネーク

「大丈夫だ。俺がかならず助け出す……」

スネーク

「お前が生き続ける限り、命は保証されている」

ライデン

「リキッドはどこに?」

スネーク

RAYレイに発信機を取り付けた」

ライデン

「奴は『愛国者達』の元に?」

スネーク

「ああ。だがオセロットが知らされていた『愛国者達』の居場所が本当か  どうかは怪しいものだ」

ライデン

「……」

スネーク

「大丈夫だ。手がかりはもう1つある」

スネーク

「ここに歴代『愛国者達』のリストが入っている」
スネーク、光ディスクを取り出す。

ライデン

「オセロットに奪われたはず?」
ライデン、光ディスクを取ろうとする。

スネーク

「お前に渡したのは偽物だ」
スネーク、意地悪をして光ディスクを引っ込める。

ライデン

「ええ?」
やや拗ねたような態度。

スネーク

「このウィルスは『G.W』の特定部分、つまり『愛国者達』の正体に関  わる部分のみを破壊するように作られている」
光ディスクのUP。

スネーク

「逆に言えば、この中には『愛国者達』とそうでないものを見分ける仕組  みが入っていると言うわけだ」

ライデン

「そうか……これを解析すれば彼等の居場所がわかる」

ライデン

「俺も……」

スネーク

「いや、お前にはやることがある」

スネーク

「伝えなければいけないことがある……」

ライデン

「?(ふと何かに気づく)」
人込みをバックにぽつんと立っているローズ。
ローズはライデンに気づき、右手を大きく振って合図する。

ライデン

「?」
彼女に気づくライデン。通りの中央で向き合う二人。
ローズの髪の毛、ブロンド。
編注:ゲームではローズの髪は黒いまま。
往来の人々はライデンには目をやるが、ローズにはまるで気づいていないかのように行き過ぎる。
ライデン、ふと、スネークの存在を思いだし、辺りを見回す。

ライデン

「スネーク?」
既にスネークはいない。オタコンの姿は見えないが、エマの飼っていたオウムが飛び立つのが見える(オタコンが運転する車で走り去った)。

ローズ

「どうしたの?」

ライデン

「いや……」

ライデン

「聞いていいかな。俺は誰なんだろう?」
真顔で訪ねるライデンににっこりと笑って答えるローズ。

ローズ

「しらないわよ」

ライデン

「……」
不安になるライデン。

ローズ

「これから教えてくれるんでしょ?」

ライデン

「……あ、ああ」
ローズを確認するように両手で彼女の顔を包む。

ローズ

「今度は本当の私を見てね」

ライデン

「わかってる」
お腹を軽く触り、しばらく眼を伏せるローズ。
【エンディング5ムービーデモ2】
(雑踏)
実写映像/風景/人々。
フェデラルホールの日常映像。建物は壊れてはいない。人々が行き交っている。

ローズ

「ここ、憶えてる?」

ライデン

「勿論だ。俺達が初めて会った場所……」

ライデン

「思い出した……」

ローズ

「ええ?」

ライデン

「今日は……君と初めて会った日」

ローズ

「そうよ」

ライデン

「次の世代に伝えたいことがある……」

ローズ

「ん?」

ライデン

「生きる物は全て、遺伝子を後世に伝える」

ローズ

「赤ちゃんのこと?」
前作のスネークの語りと同じ。

ライデン

「ああ。でも人が伝えるのはそれだけじゃない」

ライデン

「遺伝情報に記録されていないものもある」

ライデン

「俺達はそのことを、子供たちに伝え続けなければならない」

ローズ

「どんなことを?」

ライデン

「環境、思想、文化……歌……思いやり……哀しみ、喜び……」

ライデン

「俺達はそれを未来に伝えるんだ……」

ローズ

「それって、プロポーズ?」

ライデン

「……この言葉だけは誰にも伝えないでくれ」
画面暗転する!
【エンディング7スタッフクレジット1】
アイ・キャントセイ・グッドバイ(歌:カーラ・ホワイト)
下からスタッフクレジット、スクロール。
BGM終わり、クレジット終了。
【エンディング9ムービーデモ4】
(雑踏)
ニューヨークの人々の実写映像。ニューヨーク都会の雑踏や風景。
スネークのセリフ(前作のナオミのような)。

スネーク

「人の人生は子供たちに遺伝情報を伝えるだけじゃない。人は遺伝子では  伝達できないものを伝えることができる。言葉や文字や音楽や映像を通  して。見たもの、聞いたもの、感じたこと……怒り、哀しみ、喜び……  俺はそれを伝える。伝えるために生きる」

スネーク

「俺達は伝えなければならない。俺達の愚かで、切ない歴史を」

スネーク

「それらを伝えるためにデジタルという魔法(手段)がある」

スネーク

「人間が滅びようと、次の種がこの地球に生まれようと、この星が滅びよ  うと……生命いのちの残り香を後世に伝える必要がある。未来を創ることと過  去を語り伝えることは同じなんだ」
【エンディング10音声デモ1】
MGS2タイトル静止画。
「MGS2 SONS OF LIBERTY」
クレジット後のラスト。前作の無線会話と同じような印象を与える。
強制無線へ。
黒画面に会話のみ表示。

オタコン

「スネーク、聞こえる? 僕だよ」

オタコン

「例のディスクの解析が終了した」

スネーク

「で、『愛国者達』のリストは?」

オタコン

「勿論、見つけたよ」

オタコン

「12人の特定人物のコードが内装されていた」

オタコン

「その中には……『フィランソロピー』の出資者の名前もあった……」

スネーク

「どういうことだ?」

オタコン

「わからない……」

スネーク

「……奴等はどこに?」

オタコン

「それが、やはり丘の島マンハッタンにいたことは確かなんだが……」

スネーク

「どうした?」

オタコン

「12人とも既に死亡している……」

スネーク

「いつ?」

オタコン

「それが……100年前なんだ」

スネーク

「奴等は一体……?」
無線会話集(プラント編)
■操作・状態の説明 大佐
【流血説明】

大佐

「君にはナノマシンが混合された人工血液が使用されている」

ライデン

「俺のオリジナルは?」

大佐

「冷凍保存している。帰還後に入れ替える手筈だ」
※無線機ウィンドウにライデンが出血しているゲーム映像。足下に赤い血が流血している。

大佐

LIFEライフゲージが赤くなるまで減ると血が止まらなくなる。血痕を敵に  追跡される恐れがあるぞ。注意するんだ」

大佐

「止血するにはアイテムの止血剤を使うか……」

大佐

「しゃがむかホフクしてしばらくじっとしている事だ。動かずにな」

大佐

「一定時間、じっとしていれば体内のナノマシンが大量の血小板を作り出  して止血してくれる」
【戦闘、素手】

大佐

「君はまだ武器を手に入れていない。戦闘になったら素手で切り抜けるし  かないぞ」
【戦闘、パンチ】

大佐

「素手で敵と戦う場合の基本はパンチだ。パンチボタンを押せ」

大佐

「連打すれば連続技コンボで敵を吹き飛ばすことが出来るぞ」

大佐

「VR訓練とは違って主観でも攻撃できる。うまく使うんだ」
【戦闘、投げ】

大佐

「武器を装備していない場合のみ、敵に接近して武器ボタンで投げ技が使  える」

大佐

「パンチよりも大きなダメージを与えることが出来るぞ」
【戦闘、首絞め】

大佐

「敵の背後から左スティックを入れずに武器ボタンを押せば、相手の首を  絞めることが出来るぞ」

大佐

「また、そのまま絞め続ければ、相手を倒す事も出来る。活殺自在だ。う  まく使うんだぞ」
【海底ドック、水中逃げろ】

大佐

「ライデン、敵に追われているのか? 敵も水中までは追ってこられない  はずだ。水中に飛び込め」
【主観左右ステップ】

大佐

「ライデン、主観カメラの時に武器選択ボタンを押すと右、装備選択ボ  タンを押すと左に一歩ステップすることが出来る」

大佐

「物陰からさっと体を出して、先の様子を伺うことができるわけだ」

大佐

「だが物陰から出てる間は、当然見つかりやすくなる」

大佐

「だから敵が迫ってきたらボタンを離してすぐに物陰に戻る事を忘れる  な」
【無線操作】

大佐

「無線機画面に入ったら、左スティックの左右で周波数を合わるんだ」

大佐

「それから左スティックの上かアクションボタンを押せば、その周波数で  通信をすることができる」

大佐

「無線機には一度会話した相手の周波数を記憶しておく機能もついてい  る」

大佐

「無線機画面で左スティックの下を押せば、メモリーウインドウが開く」

大佐

「メモリーウインドウの中には、記憶された周波数のリストが表示され  る」

大佐

「通信したい周波数を選択してアクションボタンを押すだけで、その周波  数で通信をすることが出来るぞ」
【ビハインド】

大佐

「ライデン、物陰の角に張り付くと、自分は隠れながら背後の様子を覗き  見ることが出来る」

大佐

「それがビハインドカメラだ。これを利用して敵の隙を伺い、発見されな  いように進むんだ」

大佐

「VR訓練の時とは違い、左右に移動が出来る」

大佐

「装備選択ボタン、武器選択ボタンで覗き込み、武器ボタンで飛び出し撃  ちなど可能だ。有効に使え」
【壁叩き】

大佐

「壁に張りついてパンチボタンを押せば、壁を叩いて物音を立てることが  出来る」
※一回目のみ

大佐

「敵を騙しておびきよせることもできるな」

大佐

「騙すのはお得意だろう?」

大佐

「美人相手でなければ、その甲斐もないか」
【アイテムボックス】

大佐

「アイテムボックスを見つけたら、取る前に近寄って主観で見てみるとい  い」

大佐

「ボックスの中に何が入っているかわかるはずだ」
【アイテムボックス入手法】

大佐

「倒した敵の体を動かすとアイテムボックスがこぼれ落ちることがある。  すかさず手に入れるんだ」
【敵兵盾】

大佐

「背後から敵の首を絞めると、手を離さなければ、そのままひきずって移  動することが出来る」

大佐

「つまり、敵を自分の盾にする事も可能だ」
【見つかるな注意】

大佐

「これが潜入任務だということを忘れるな、ライデン」

大佐

「敵は多数、君は一人。もし見つかってしまったら、あっという間に取り  囲まれるぞ」
【主観攻撃】

大佐

「武器を装備して、主観ボタンで主観カメラにすれば、武器ボタンで主観  攻撃が出来る」

大佐

「主観攻撃ならば敵の頭や足などを狙うことが出来る。上や下など俯瞰で  は攻撃出来ない方向にも攻撃可能だ」
【主観攻撃、左右ステップ】

大佐

「主観攻撃中にも装備選択ボタン、武器選択ボタンを押せば左右にステッ  プし、ホフクボタンを押せばしゃがむことが出来る」

大佐

「装備選択ボタンと武器選択ボタンを同時に押せば背伸びをすることも可  能だ」

大佐

「遮蔽物に隠れながらの銃撃戦では有効になる。うまく使うんだ」
【銃構えおろし】

大佐

「ハンドガンは武器ボタンを押して構えてもボタンをそっと離せば発砲せ  ずに銃を下ろすことが出来る」
※ローズいる場合

ローズ

「ホールドアップさせても撃たずにすませられるってことね」
【麻酔部位ダメージ】

大佐

「ライデン、麻酔弾は敵の体のどこに命中したかで効き方が変わる」

大佐

「手足など体の末端に当たった場合は麻酔が効くまでに時間がかかる」

大佐

「頭や心臓に当てれば即座に昏倒させることが出来る。主観攻撃でよく狙  うんだ」
【部位ダメージ】

大佐

「ハンドガンや自動小銃の弾は、命中した個所によって与えるダメージが  変わる」

大佐

「右手を撃ち抜けば右手が使えなくなり、足を撃ち抜けば走れなくなる。  頭や心臓、急所を撃てば一撃で倒すことが出来る」

大佐

「状況に応じて効果的な部位を撃つんだ。主観攻撃でよく狙え」
【無線機破壊】

大佐

「腰の右後ろにある無線機を撃って壊せば、敵が応援を呼ぶのを防ぐこと  が出来る。主観攻撃でよく狙うんだ」
【ローリング】

大佐

「走りながらホフクボタンを押すとローリングをすることが出来る」

大佐

「短い距離をジャンプ出来るし、ローリングに巻き込めば敵を吹き飛ばす  ことも可能だ」
【そろそろ歩き】

大佐

「左スティックの倒し具合を少しにすればゆっくり歩くことが出来る」

大佐

「走ると音が鳴ってしまう場所でも足音を立てずに歩けるはずだ」
【覗き込み】

大佐

「ビハインドカメラ時に装備選択ボタンまたは武器選択ボタンを押すと物  陰から頭を出してその方向を覗き込むことが出来る」

大佐

「より遠くを見通すことが出来るが、頭を出しているところを敵に見つか  らないように注意しろ」
【ビハインド右スティック】

大佐

「ビハインドカメラ時に右スティックを動かせばその方向を伺うことが出  来る」

大佐

「通常のビハインドよりも多くの情報を収集できるはずだ」

大佐

「装備選択ボタン、武器選択ボタンによる覗き込みとは違い、体を乗り出  さないぶん安全でもある。有効に使え」
【飛び出し撃ち】

大佐

「ビハインドカメラの時にハンドガンや自動小銃を装備しているなら、武  器ボタンで飛び出し撃ちが出来る」

大佐

「遮蔽物に隠れながら様子を伺い、相手の隙を見て素早く銃撃を加えるこ  とが出来るぞ」
【インケン投げ】

大佐

「覗き込みをしている時にグレネードを装備していれば武器ボタンで遮蔽  物を背にグレネードを投げることが出来る」

大佐

「曲がり角の向こう側に多数の敵を発見した時などに有効だろう。うまく  使ってくれ」
【影が見つかる】

大佐

「影が大きく伸びるような場所では自分の影に注意しろ。伸びた影で敵に  存在を気取られてしまうこともあるかもしれん」
【壊れ物壊すな】

大佐

「ライデン、スニーキング・ミッション潜入任務の基本は隠密行動にあ  る。潜入の痕跡は残さない方が賢明だ。物を破壊するのは控えた方がい  い」
【探索モード】

大佐

「ライデン、一度発見されたら追跡を振り切っても気を抜いてはいけな  い」

大佐

「敵は侵入者、つまり君を刈り出すために警戒を強化するだろう。見張り  も増員されるかもしれん。気をつけろ」
【暗がりに隠れられる】

大佐

「暗い場所では敵も君の姿が見にくくなる。暗がりにいれば敵をやりすご  せる確率も高くなるだろう」
【マガジン投げ】
※マガジン持っている時

大佐

「マガジンは撃ち尽くして空になったハンドガンや自動小銃の弾倉だ。武  器ボタンで投げることが出来る」

大佐

「殺傷能力があるわけではないが、地面に落ちた時の音で敵の気を引くこ  とが出来るだろう」

大佐

「敵をおびき寄せるのに役立つかもな」
【武器装備品装備法】

大佐

「武器を装備するには、武器選択ボタンを押しっぱなしにして武器ウィン  ドウを開け。武器のアイコンが表示される」

大佐

「その中から使いたい武器を左スティックの上下で選んで右下に合わせる  んだ」

大佐

「VR訓練と少し違うのは同じ系統の武器をいくつか持っている場合、ア  イコンが横に並んで表示されることだ」

大佐

「横に並んでいる武器の中から使いたいものを左スティックの左右で選ん  で一番右に合わせろ」

大佐

「そこで武器選択ボタンを離せば、君の手に選んだ武器が握られているは  ずだ」

大佐

「それぞれの武器の使い方は、ウィンドウに表示される説明に従ってく  れ」

大佐

「レーション等の装備品を装備する時は装備選択ボタンで同じことをすれ  ばいい」
【CALL受信していない場合】

大佐

「ライデン、こちらから連絡のある場合はCALLする」

大佐

「CALLサインが出たら無線ボタンを押して受信するんだ」
【足跡について】
※足跡のつくエリアにいる場合

大佐

「ライデン、濡れた足で歩けば当然足跡が残る。そして敵がそれを見逃す  はずもない」

大佐

「足跡を残さないようにするにはホフクで進めばいい」
【赤外センサー、警報】

大佐

「ライデン、気をつけろ。そこには赤外線センサーが仕掛けられている」

大佐

「赤外線に触れると警報がなるぞ。赤外線には触れるな」
【赤外線センサーかわせる】

大佐

「赤外線の本数はそれほど多くないな。うまくやれば触れずに通り抜けら  れるだろう」
【赤外線センサー制御装置がない】

大佐

「その赤外線センサーに制御装置は見当たらない」

大佐

「制御装置を破壊してセンサーを無効にする方法は使えないだろう」

大佐

「赤外線に触れないように通り抜けるしかないようだな」
【懸垂で握力UP】
(1)

大佐

「ライデン、握力が上がったぞ。懸垂で体を鍛えたかいがあったな!」
(2)

大佐

「ライデン、また握力が上がったぞ!」

ローズ

「ジャック、すごい!」
(3)

大佐

「ライデン、さらに握力が上がったぞ!」

ローズ

「ジャックったらもうすごすぎ!!」
【もう握力は上がりません】

大佐

「ライデン……いつまでやってるんだ。懸垂はもういいから、そろそろ任  務に戻ってくれ」

ローズ

「(あきれ)ジャック……あなた調子に乗りすぎ。ものには限度ってもの  があるのよ」
【ロックオンボタンロックオン】

大佐

「銃を構えた状態でロックオンボタンを押すとロックオンが出来る。素早  く狙いを定める時には役立つはずだ」

大佐

「ただロックオンで狙えるのは敵の胴体のみだ。急所を狙う場合は主観攻  撃を使え」
【エレベータは敵兵が中にいると動かない】

大佐

「ライデン、エレベータは中に敵がいる時は動作しない。エレベータの外  に敵を連れ出すんだ」
【スネークの周波数無線していない場合】

ローズ

「プリスキン中尉なら何か知っているかも知れない。聞いてみたら?」

ローズ

「プリスキン中尉の方はどうかしら? 聞いてみたら?」

ローズ

「プリスキン中尉の周波数は141.80でしょ?」
【冷却スプレー使い方】

大佐

「雷電、冷却スプレーを使ってC4を処理するんだ」

大佐

「冷却スプレーは武器ボタンを押す強さによって冷却剤の噴霧距離が変わ  る」

大佐

「遠くにあるC4の処理を試みる時は武器ボタンを強く押し込むようにし  ろ」
【ロッカー近く】

大佐

「雷電、見ろ。ロッカーがあるぞ。上手くその中に隠れれば敵をやりすご  すこともできるだろう」

大佐

「ロッカーに向かってアクションボタンを押すと扉を開ける。扉を開けた  ロッカーの中に入れば、扉を閉めて隠れることができる」

大佐

「ロッカーから出るには、もう一度アクションボタンを押せばいい」

大佐

「中に入ってもスリットから外が見える。外へ出る時は、敵がいないかど  うかよく主観で確かめるようにしろ」
【ロッカー敵兵隠し】

大佐

「扉を開けたロッカーまで倒した敵を引きずっていけば、ロッカーの中に  敵の体を隠すこともできる」
【ロッカードア盾】

大佐

「ロッカーを開ければ、その扉を盾にして敵の銃撃を防ぐこともできる」

大佐

「遮蔽物が全く見当たらない時等に試してみるといい」
【ロッカー扉破壊】

大佐

「ロッカーの扉は破壊することもできる。どうしても鍵の掛かった  ロッカーを開けたいのならば、壊してみろ」
【開かないロッカー】

大佐

「雷電、そのロッカーは鍵がかかっているようだ。ロッカーを使いたいな  ら別のを探せ」
【登れる台】

大佐

「雷電、腰くらいの高さの物はアクションボタンを押せば上に登ることが  できる。上手く使うんだ」
【エルード1】

大佐

「腰くらいの高さの手すりは、近くでアクションボタンを押せば、手すり  を乗り越えて向こう側にぶら下がることができる」

大佐

「これがエルードだ。敵の視界をさけるだけでなく、歩いては行けない場  所に辿り着くこともできるかも知れない」
【エルード2】

大佐

「エルード中も手すりにぶらさがりながら左右に移動できる。敵の死角に  隠れながら移動することも可能だ」

大佐

「エルードから這い上がる時はもう一度アクションボタンを押せばいい」
【エルード3】

大佐

「エルード中、LIFEライフゲージの下に握力GRIPゲージが表示される」

大佐

握力GRIPゲージは君の握力を表している。エルードしている間、時間と共に  少しずつ減っていく」

大佐

握力GRIPゲージが無くなると、落下してしまうぞ。そうなる前に這い上がる  んだ」
【エルード飛び降り】

大佐

「エルード中にホフクボタンを押すと、その場から真下に飛び降りる」

大佐

「だが高過ぎる所から落ちるとLIFEライフが減るぞ。飛び降りる時は主観で  真下を確認してからにするんだ」
【死体引きずり方法】

大佐

「倒した敵をそのままにしておくのは危険だ。仲間が倒されたのを知れば  敵は当然警戒を強化してくるだろう」

大佐

「敵を倒したら、すぐにその体を人目につかない場所に隠すんだ」

大佐

「倒れた敵の体は引きずって移動させることができる」

大佐

「やり方は、こうだ。まず倒れた敵の近くで、武器を装備せずに武器ボタ  ンを押して、敵の体を抱える」

大佐

「武器ボタンを押している間、敵を引きずりながら移動することができ  る。体を下ろすには武器ボタンを離せばいい」
【A脚ポンプ室カード扉】

大佐

「雷電、その扉はセキュリティ・システムで保護されている」

大佐

「セキュリティ・カードがなければ開けることはできないぞ」
※カードを持っている

大佐

「君はカードを持っているな。扉はカードを装備すれば開けられる」

大佐

「しかしカードのセキュリティ・レベルが扉のレベル以上でなければ開か  ないから注意してくれ」
【死体の隠し方】

大佐

「敵を倒したな、雷電。敵の体をその場に放っておいてはいけない。すぐ  に隠すんだ」

大佐

「屋上に行った敵が戻って来て、倒れた仲間を発見すれば警戒を強化する  だろう。面倒なことになる」

大佐

「倒した敵の体は、敵が見回りに来そうもない所、見つかりそうもない所  に隠すといい」
→「死体引きずり方法説明」(P502)へ
【死体定時連絡】

大佐

「敵は一定時間毎に定時連絡を行っている。応えない隊員がいれば、状況  を確かめるために増員が送られて来るはずだ」

大佐

「増員が倒れた仲間を発見すれば、敵は当然警戒を強化するだろう。倒し  た敵の体は発見されにくい場所に隠すんだ」
【敵が仲間を呼ぶ】

大佐

「雷電、気をつけろ。敵が無線を使えないのは海底ドックだけだ」

大佐

「敵は君を見つけると無線で増援部隊を呼ぶぞ。増援部隊は手強い。まと  もにやりあうのは危険だ」
【増援部隊について】

大佐

「敵の増援部隊は全身を防弾装備で覆っている。倒すには頭を狙うしかな  いぞ。主観攻撃を使うんだ」

大佐

「敵の増援部隊は全身を防弾装備で覆っている。頭以外への攻撃は効果が  薄いぞ。主観攻撃で頭を狙うんだ」
→主観攻撃説明を聞いていない場合「主観攻撃」(P496)へ
【仲間を呼ばせない方法】

大佐

「例え敵に見つかっても増援が呼ばれるのを防ぐ方法はいくつかある」

大佐

「敵が無線連絡をする前、つまり無線機を手にとる前にその敵を倒せば増  援部隊を呼ぶのを防ぐことができる」

大佐

「チャフ・グレネードを使って電子妨害を仕掛ければ敵の無線は使用不能  になる。敵は増援部隊を呼べなくなるはずだ」

大佐

「敵が持っている無線機を破壊すれば、当然敵は無線連絡ができなくな  る。増援を呼ばれる危険もなくなるだろう」

大佐

「敵は無線機を腰の右後ろにつけている。主観攻撃で狙えば撃ち抜けるは  ずだ」
【敵からのアイテム入手の方法】

大佐

「見つからずに敵を倒すとアイテムボックスを出すことがある。忘れずに  回収しておくんだ」
【ホールドアップ】

大佐

「見つからないように敵へ接近して死角からいきなり銃を突きつければ、  敵をホールドアップさせることができる」

大佐

「両手を上げた敵は完全に無抵抗だ。そのあとどうするかは君次第だな」
【鳥を殺し過ぎた】

大佐

「雷電……小動物を虐待するのがそんなに楽しいか?」

ローズ

「信じられない! そんな人だとは思わなかった……」

大佐

「まったく度し難いな……。満足したら任務に戻ってくれ……」
【ガンサイファー】

大佐

「雷電、ガンサイファーが飛んでいる。通常のサイファーとは違い、機銃  を装備した攻撃型の無人偵察機UAVだ。気をつけろ」
【ガンサイファー、チャフ】

大佐

「チャフを使って電子装置を撹乱すれば、しばらくの間ガンサイファーの  動きを止めることができるはずだ」
【ガンサイファー、撃墜】

大佐

「ガンサイファーを撃ち落とすには機銃部分かファンを破壊すればいい。  主観攻撃でよく狙うんだ」
■ビッグ・シェル説明 大佐
【基本】

ローズ

「ジャック、『ビッグ・シェル』について調べてみたの」

ローズ

「2年前のタンカー沈没事件によって大規模な原油流出が引き起こされ  た」

ローズ

「『ビッグ・シェル』はその原油を回収・処理し、ニューヨークNY湾の  環境回復を図るために建設された海上除染施設なの」

ローズ

「『ビッグ・シェル』の周囲の海域にはオイルフェンスが張り巡らされて  原油の拡散を防いでいる」

ローズ

「フェンスのあちこちに尖塔が立ってるでしょ。それが汚染海水をくみ上  げるためのパイル」

ローズ

「くみ上げられた海水はA脚のポンプ室を通って、一度D脚にある第一沈  殿槽に溜められて大きなゴミを取り除かれる」

ローズ

「その後シェル2中央棟にある貯水槽で微生物を使った二段階の浄化をさ  れて原油が取り除かれる」

ローズ

「そしてL脚に送られて殺菌された後、もう一度海上のパイルに送られて  放流されるって流れ」

ライデン

「ふむ。軍のデータベースには海上除染施設の構造まで入力されてるの  か」

ローズ

「いいえ。データベースは使ってないわ」

ライデン

「え?」

ローズ

「パンフレットに載ってたの」
【A脚の役割について】

ローズ

「A脚は汚染海水を海上からくみ上げ、『ビッグ・シェル』各部を巡回さ  せるための動力を供給するポンプ施設ね」

ローズ

「南側がポンプ施設本体、北側がその制御施設になってる」
【B脚の役割について】

ローズ

「B脚は『ビッグ・シェル』の電力をまかなう発電施設なの。1Fはその  ための変電設備ね」
【C脚の役割について】

ローズ

「C脚は居住区。『ビッグ・シェル』職員の洋上生活を支えるための施  設」

ローズ

「といっても、『ビッグ・シェル』は全システムがほぼ自動化されている  から職員の数は少ないんだけど」
【D脚の役割について】

ローズ

「D脚は第一沈殿池。くみ上げた汚染海水を静かに溜めて大きなゴミを沈  殿させ、除去するための施設ね」
【E脚の役割について】

ローズ

「E脚は屋上がヘリポート、内部が空輸された資材を各脚に送り出す施  設」
※屋上の場合

ローズ

「海上がオイルフェンスで閉鎖されているから、船による  『ビッグ・シェル』への物資輸送はほとんど行われていないの」

ローズ

「ほぼ全ての物資が屋上のヘリポートから持ち込まれるというわけね」
※屋内の場合

ローズ

「E脚内部には物資を自動でよりわけるシステムが完備されているわ」

ローズ

「ダンボール箱を認識して判別しているみたい。自動で荷物を各脚に配送  することで省人力化を図っているってことね」
【F脚の役割について】

ローズ

「F脚は倉庫。『ビッグ・シェル』のメンテナンス用に様々な資材が備蓄  されていると思う」

ローズ

「あなたの役に立つものもあるかもしれない。探してみたら?」
【シェル1中央棟の役割について】

ローズ

「シェル1中央棟は文字どおり『ビッグ・シェル』の中心ね」

ローズ

「B1には大規模な集会場がある。そこで大統領と環境保護視察団の歓迎  レセプションが行われたはずよ」

ローズ

「でもその機能の中枢はB2にある電算室に集約されてるの」

ローズ

「この電算室で汚染海水の循環や除染状態の監視等、各施設の管理を全て  行うようになってる」

ローズ

「警備が厳重なのもうなずけるわね」
【シェル2中央棟の役割について】

ローズ

「シェル2中央棟は汚染海水を除染するシステムの本体……だった。今は  見る影もないけど……」

ローズ

「炭化水素分解細菌とかの微生物を使って、くみ上げた原油混じりの海水  を除染する施設」

ローズ

「B1以下はそのための巨大な水槽になっていたの。それが壊れて浸水し  てるってわけね」

ローズ

「浸水していない1Fは汚染海水の悪臭を除去するための空気清浄施設」

ローズ

「マンハッタンのすぐ近くだもの。気を使うことが多いみたいね」
【L脚の役割について】

ローズ

「L脚は汚水処理施設……だった」

ローズ

「原油を取り除いた海水を塩素等の化学薬品を使って殺菌・消毒して放流  可能な状態にするための施設だったみたいね」
■ゲームオーバー時音声 大佐
【無線に向かって叫ぶ大佐】

大佐

「ライデン、どうしたんだ!?ライデン! ライデン!」

大佐

「ライデン、応答しろ、ライデン!ライデーーン!!」

大佐

「何があったんだ!? ライデン!ライデーーン!!」

大佐

「ライデン、大丈夫か? ライデン!ライデーーン!!」

大佐

「ライデーーーーン!!!」
【大佐が完全に発狂した後】

大佐

「(嘲笑)ふはははははははははは~!!!」

大佐

「(嘲笑)はははは!そんなものか! ライデン!!!」

大佐

「(嘲笑)どうした、そこまでか!? ライデン!!!」

大佐

「(嘲笑)ははははは! 口ほどにもないな!? ライデン!!!」
■大佐発狂無線集 大佐
【大佐発狂】

大佐

「ライデン、大変だっ! TVに切り替えてみろ!」
【大佐発狂中会話、MSX2版1】

大佐

「テキ ヨウサイ、OUTER HEAVEN ニ センニュウ、」

大佐

「サイシュウヘイキ METAL GEARヲ ハカイ セヨ!」
【MSX2版2】

大佐

「コチラ BIG BOSS……ミギ ハシノ トラック ヘ ハイレ。  ……OVER」
【MSX2版3】

大佐

「もういちど、カクニンする。きみのニンムはザンジバーランドに潜入、  ラチされているチェコの生物学者」

大佐

「キオ・マルフをダッシュすること」
【MGSの台詞をしゃべる1】

大佐

「ベイカー社長は、地下二階で君が壊した壁の南のエリアに捕えられてい  るはずだ」

大佐

「テロリストが起爆コードを聞き出す前に、彼を救出するんだ」
【MGSの台詞をしゃべる2】

大佐

「PSG1を手に入れたんだな? それがあればスナイパー・ウルフに対  抗できるはずだ。メリルを助けてくれ!」
【MGSの台詞をしゃべる3】

大佐

「奴等は起爆コードの入力を終わらせたようだ」

大佐

「こうなったら、例の鍵を使って、起爆コードを再入力する以外に核発射  を食い止める手段はない!」
【ゴーストバベルの台詞をしゃべる1】

大佐

「君の任務は武装要塞ガルエードに潜入し、捕虜を救出して、メタルギア  の組み立てが終わる前に破壊することだ」
【ゴーストバベルの台詞をしゃべる2】

大佐

「ベルトコンベアの分岐点があるようだ。何かの仕組みで機械が勝手に荷  物を仕分けしているんだろう」

大佐

「機械をよく見てみるんだ」
【ゴーストバベルの台詞をしゃべる3】

大佐

「発電所を爆破するんだ。発電所を爆破するには4つのポイントにC4を  仕掛ければいい」

大佐

「発電所のメイン・タービンを破壊するんだ。メイン・タービンは発電所  の地下一階にある」

大佐

「地下一階へ潜入するんだ」
【VRミッションの台詞をしゃべる1】

大佐

「VARIETY LEVEL 13」

大佐

「「ゲノラの逆襲」メリルを助けろ!」
【VRミッションの台詞をしゃべる2】

大佐

「VARIETY LEVEL 07」

大佐

「迫り来るUFOを撃ち落とせ!UFOに侵略されたら訓練中止だ」
【VRミッションの台詞をしゃべる3】

大佐

「WEAPON MODE SOCOM LEVEL 01」

大佐

「全ての標的を破壊しゴールを目指せ! 標的数3個」
【MGSのメイリンの格言1】

大佐

「中国にはね、『匹夫の勇、一人に敵するものなり』っていう諺がある  の」

大佐

「無闇に戦いを求める愚か者の勇気は、一人の敵を相手にするのが  精いっぱいって意味よ」

大佐

「スネークはたった一人で敵の中に潜入してるんだから、やたらと戦闘を  仕掛けたりしないで、慎重に行動してね」
【MGSのメイリンの格言2】

大佐

「中国では『欲多ければすなわ則ち生を傷る』って言うことがあるの」

大佐

「欲をかくと、体を傷めることになるっていう意味よ」

大佐

「アイテムを取るのに欲張りすぎると、怪我をするわ。気をつけてね」
【能勢電の駅名】

大佐

川西能勢口かわにしのせぐち絹延橋きぬのべばし滝山たきやま鴬の森うぐいすのもり皷滝つづみがたき多田ただ平野ひらの一の鳥居いちのとりい、  畦野うねの山下やました笹部ささべ光風台こうふうだい、ときわだい妙見口みょうけんぐち
【ゲームオーバーが多い場合】

大佐

「前から思っていたんだが、君はゲームオーバーになりすぎだ。こういっ  てはなんだがかなりヘタだな」
【プレイ時間が長すぎる場合】

大佐

「しかし、ずいぶん長い間ゲームしてるな。他にすることはないのか?   まったく……」
【殺しすぎな場合】

大佐

「君は敵を倒すのがずいぶん好きなようだな。何か欲求不満なことでもあ  るのか?」
【無線していない場合】

大佐

「ん? 君は今までほとんど連絡してこなかったじゃないか。こういう時  だけ人に頼るのか? まったく……」
【ツーハンを朗読】

大佐

「連続通信機ドラマ「アイデアスパイ2.5(ツー・ハン)」第1回」

大佐

「ニューヨーク。人々の欲望渦巻くこの大都会では、今日も誰かが何かを  買い、売り、そして捨て、平和に暮らしている」

大佐

「だが、そんな平和の裏側で、粗悪な商品を売りつけ私腹を肥やす悪の組  織『J・E(ジャンカー・エクスペンシブ)社』が暗躍していた」

大佐

「汚れなき市民を巧みに欺き、ガラクタを高値で売りつける『J・E』の  野望を打ち砕くべく」

大佐

「FBIは極秘に対抗チームを結成」

大佐

「悪の通信販売会社『J・E』から市民を守るべく誕生した極秘スパイ、  その名も『2.5(ツー・ハン)』」
【よくわからないことを言う】

大佐

「巻き舌宇宙で有名な紫ミミズの剥製はハラキリ岩の上で音叉が生まばた  きするといいらしいぞ。要ハサミだ。61!」
【今までにしたエロ行為を突っ込まれる】

大佐

「やれやれ。女子便所でおかしなことをしていた奴がここまで辿り着くと  は。世も末だ……」
【らりるれろ!らりるれろ!と叫ぶ】

大佐

「らりるれろ! らりるれろ!! らりるれろ!!!」
【飯を食っている】

大佐

「むしゃむしゃ……。ん? ライデンか? 今、食事中だ。後にしてくれ  ……むしゃむしゃ……」
【前世の話をする】

大佐

「私は前世でアメリカシロヒトリだったんだ。あの頃は楽しかった……。  君の前世はなんだ?」
【大佐が出撃するという】

大佐

「私の我慢にも限度がある。もう君には任せておけん。私が出撃する!   君はもう帰れ!!」
【借金の話をする】

大佐

「実は私はかなり金に困っているんだ。離婚した元妻への慰謝料と  かな……」

大佐

「この前、食事代を君に払わせてしまったのも仕方のないことだったんだ  よ。申し訳ない……」
【改造コードの話】

大佐

「まさか君は不正な手段でインチキなスコアをだそうとはしていないだろ  うな? それは最悪の行為だぞ。全く……」
【誰も知らない人の話をする】

大佐

「そういえばこの前、グパヤマに会ったぞ。シポムニギでな。君によろし  くと言っていた」
【寝ている】

大佐

「ZZzzz……(いびき)」
【留守電】

大佐

「ただ今、留守にしております。御用の方はピーという発信音の後にメッ  セージをどうぞ。ピー」
【ローズの浮気をちくる】

大佐

「実は言うべきか言うまいか迷っていたことがあってな……。やはり  言っておこうと思う」

大佐

「先週の土曜日の朝……ローズ君の部屋から男が出てくるのを  見たんだ……」

大佐

「なんというか、その……とても親密な感じだった。すまない。任務中に  こんなことを……」
【役に立つ豆知識】

大佐

「アネモネやクレマチスは汁がつくとかぶれることがある。剪定する時は  手袋をした方がいいかもしれんな」
【銃構えおろし自動小銃】

大佐

「自動小銃は武器ボタンを弱く押せば構え、武器ボタンを強く押し込むと  発砲する」

大佐

「だが武器ボタンを押し込まずに離せばそのまま銃を下ろすことが可能  だ」
【体燃え注意】

大佐

「雷電、燃えている炎に気をつけろ。うかつに触れると体に燃え移るぞ」

大佐

「火が体に燃え移ったらローリングを繰り返せ。そうすれば炎を早く消せ  る」
【発狂中電車】

大佐

「(電車のアナウンス風に)閉まるドアにご注意ください」
■SAVEメニューが出る前 ローズ
【普通】
(1)

ローズ

「なぁに、ジャック?」
(2)

ローズ

「ジャック……したいの? 記録セーブ?」
(3)

ローズ

「ジャック、呼んだ?」
(4)

ローズ

「何かしら、ジャック?」
【ボス戦等緊迫】
(2)

ローズ

「ジャック、大丈夫!?」
(2)

ローズ

「ジャック!?」
(3)

ローズ

「ジャック、無事なの!?」
(4)

ローズ

「ジャック、記録セーブね!? すぐ用意する」
【後半、落ち込んでいる時】
(1)

ローズ

「ジャック……」
(2)

ローズ

「ジャック……記録セーブ?」
(3)

ローズ

「大丈夫、ジャック……?」
(4)

ローズ

「呼んだ、ジャック……?」
【喧嘩直後 怒っている】
(1)

ローズ

「……」
(2)

ローズ

「何か用?」
(3)

ローズ

「何? 記録セーブしたいの?」
(4)

ローズ

「何か?」
■未SAVE終了 ローズ
【普通】
(1)

ローズ

「がんばって」
(2)

ローズ

「じゃあね」
(3)

ローズ

「またね、ジャック」
(4)

ローズ

「無理しないでね」
【ボス戦等緊迫】
(1)

ローズ

「がんばって!」
(2)

ローズ

「ジャック、無事でね!」
(3)

ローズ

「あきらめないで!」
(4)

ローズ

「生きて戻ってきて!」
【後半、落ち込んでいる時】
(1)

ローズ

「ジャック、無事でね……」
(2)

ローズ

「無理しないでね……」
(3)

ローズ

「がんばって……」
(4)

ローズ

「生きて帰ってきて……お願い」
【喧嘩直後 怒っている きまずい】
(1)

ローズ

「用がないなら呼ばないで」
(2)

ローズ

「さよなら」
(3)

ローズ

「ふん!」
(4)

ローズ

「……」
■SAVE失敗 ローズ
【フォーマットしようとしない】

ローズ

「ジャック、フォーマットしないと記録セーブ出来ないんだけど……。記録した  くないの?」
【その他エラー】

ローズ

「あ、ごめんなさい。エラーが起きて記録セーブ出来なかったみたい」
■ソリダス戦中の愛国者 ローズ
【セーブ前】

ローズ

「あらジャック? 順調? 殺し合いは?」

ローズ

「なに? 記録セーブしたいの? 都合の良い時だけ人に頼るのね」
【セーブ後1】

ローズ

「じゃ、がんばって」

ローズ

「なにしろ私の命がかかってるから。たまには私の役にも立ちなさい」
【セーブ後2】

ローズ

「さ、殺し合いに戻りなさい」

ローズ

「私を助けるためよ? 嫌とは言わせない。今までいろいろしてあげたで  しょ。じゃあね」
■SAVE後会話 ローズ
【ダンボールかぶった状態】

ローズ

「って、信じられない。何そのカッコ?」

ライデン

「ええと、偽装だ」

ローズ

「偽装? 何の?」

ライデン

「いや、これで敵の目を誤魔化せるかな、と」

ローズ

「それで誤魔化されるのって相当マヌケじゃない?」

ライデン

「そうかもしれないが、君が思ってるよりマヌケってのは多いらしい」

ローズ

「……あなたもそのクチみたいね」

ライデン

「は?」

ローズ

「なんでもない。じゃせいぜいがんばって。変な箱かぶりながら!」
【ライデン危機無線1無線デモ1】
※ライデンのLIFEが一定より下回った、死にかけた際に CALL。あるいはコンテイニューの時にCALL

ローズ

「ジャック! 無事なの!!!」

大佐

「ローズ君!」

ローズ

「ジャック、大丈夫?」

ライデン

「大丈夫だ。……危なかったが」

ローズ

「……(安堵)よかった」

ライデン

「……(すまなそうに)」

ローズ

「私、甘かったわ」

ライデン

「(心配)大丈夫か?」

ローズ

「辛い……こんなの」

ローズ

「ただ傍観しているだけ。何もできない」

ローズ

「まるでボクシングの試合を観てるみたい」

ローズ

「いいえ、それよりも酷い」

ローズ

「自分の大切な人が……(殺される?言葉につまる)」

大佐

「ローズ君……私の間違いだったかもしれん」

大佐

「やはり彼女(近親者)には無理だったようだ」

ローズ

「いえ、(気を取り直して冷静に)ゴメンなさい」

ローズ

「私、大丈夫。最後までつき合う」

ライデン

「ローズ?(強がり云うな)」

ローズ

「私も一緒に闘う。彼も逃げられない。だから私も逃げない」

大佐

「ローズ君、無理はせんでもいい」

ローズ

「私、できるわ」

大佐

「(やや納得)うむ……」

大佐

「雷電、君の方はどうだ?」

ライデン

「ああ、大丈夫だ」

大佐

「よし、ではこのまま続けて貰う」

大佐

「ただし、いいかね。ローズ君?」

ローズ

「はい?」

大佐

「彼は雷電だ。わかったか?」

ローズ

「え、ええ。わかってます……」
【変装時】

ローズ

「わりと似合ってる、それ」

ライデン

「そうかな?」

ローズ

「ええ。ジャックは基本的に何着ても似合うのよ」
※ダンボール会話聞いている場合

ローズ

「(ぼそっと)あの変な箱以外は」

ライデン

「え?」

ローズ

「いえ、なんでもない」
※合流

ローズ

「もっと普段からおしゃれすればいいのに」

ライデン

「めんどくさいんだ」

ローズ

「もうちょっと気を使ってみてもいいと思うけどな」

ライデン

「君は気を遣う方だよな」

ローズ

「ええ。勿論。だってキレイでいたいもの」

ライデン

「人にほめられたい?」

ローズ

「ええ。特にあなたに」

ライデン

「俺?」

ローズ

「おかしい?」

ライデン

「そんなことないよ」

ローズ

「そう? じゃ、今度ちゃんとほめてね」
【たばこ装備時】

ローズ

「ところでジャック、煙草吸ってるの?」

ライデン

「ああ……ぷはー。(うまそうに一服)」

ローズ

「ずっと禁煙してたじゃない? どうして?」

ライデン

「これにはいろいろ事情が……」

ローズ

「もう、あなたの体のこと思って言ってるのに。やめる時大変だったで  しょ。忘れたの?」

ライデン

「ああ。あれはつらかった……」

ローズ

「でしょ。だったら……」

ライデン

「そうだ。ローズ、あの苦しみを味わわずにすむ方法を思いついたぞ」

ローズ

「どうするの?」

ライデン

「禁煙しなきゃいい」

ローズ

「ジャック!」

ライデン

「冗談だよ。煙草は体に良くないからな。帰ったらちゃんとやめる。  ふぅー。(またうまそうに一服)」

ローズ

「……」
【エロ本装備時】

ローズ

「ところでジャック……何持ってるの?」

ライデン

「あ、いや……」

ローズ

「もう、そんなに困ってるならひとこと言ってくれればいいのに」

ライデン

「え? 言ったら?」

ローズ

「ふふふ……」

ローズ

「がまんなさいってアドバイスしてあげる!」
【何人か殺した後】

ライデン

「ローズ……何か言わないのか?」

ローズ

「何を?」

ライデン

「俺は人を殺した」

ローズ

「ジャック……戦場なんだから……」

ライデン

「相手は生身の人間だ。VR訓練とは違う。実体がある。人生も……  あった。俺はそれを奪ったんだ」

ローズ

「でも生き残るためには仕方が……」

ライデン

「だがVR訓練の成果か……俺はその現実から目をそむけようとしてしま  う。そう考えないと戦えない……」

ローズ

「ジャック!」

ライデン

「え?」

ローズ

「私、あなたが生きて戻ってきてくれるなら何だって構わない。何し  たっていいから。だからお願い。無事で帰って来て」

ライデン

「……ああ」
【帰還パーティー】

ローズ

「ジャック……帰ったら、帰還パーティー開きましょう。2人だけで」

ライデン

「ああ。いいな、それ」

ローズ

「私、料理つくるから」

ライデン

「え!?(まじかよ、やめてくれ!)」

ローズ

「どうかした?」

ライデン

「あ、いや、それもいいが……あぁ、そうだ! あの店行かないか?」

ライデン

「ほら、この前行った、ロブスターのおいしい……あそこ気にいってるん  だ」

ローズ

「え? いいけど?」

ライデン

「ふぅ……。(安堵)」

ローズ

「は?」

ライデン

「あ、いやなんでもない。ロブスター大好きなんだ。はは。楽しみだな。  あはは」

ローズ

「……?(なんか変だなと思いつつ)じゃ、予約入れとくから」

ローズ

「必ず無事で戻ってね」

ライデン

「勿論だ」
【序盤 しばらくしてから】

ライデン

「ローズ……君の方は大丈夫か?」

ローズ

「ええ。ありがとう。……最初はすごく恐かったけど、だいぶ馴れてきた  みたい」

ローズ

「ちゃんとサポートできるから。心配しないで」

ライデン

「女は強いな」

ローズ

「それ、ちょっと違う。女が、じゃなくて私が、強いの」

ライデン

「頼もしい限りだ」

ローズ

「……嘘。ホントは今も恐くてたまらない。でも強くなる。なるようにす  る。あなたのために。がんばって」
【スティルマンについて】

ローズ

「スティルマンさんのファイルを調べてみたの」

ローズ

「ピーター・スティルマン。通称、義足のピーター。伝説的な爆弾処理技  術者」

ローズ

「長年、海軍爆発物処理学校の教官とニューヨーク市警(NYPD)の爆  発物処理顧問も務めてるわ」

ローズ

「でも5年目に事故を起こして片足を失くしてしまって……それ以来一線  を退いて教官に専念している」

ローズ

「この作戦に招集されたのは本人の言う通り、ファットマンに対抗できる  爆弾の専門家が彼しかいなかったからみたいね」

ローズ

「現役を退いたとは言え、爆弾解体における第一人者であることは間違い  ないみたい。頼りになると思う」
【爆弾解体中ローズその1】
※爆弾解体中にローズから無線連絡がある。

ローズ

「ジャック、爆弾解体って……すごく神経を遣うでしょ?」

ライデン

「当たり前だ(ややムッとする)」

ローズ

「ああ、ごめん。無神経(な質問)だったわね」

ライデン

「いや……(やせ我慢)、ただ訓練ではやらなかったからな」

ローズ

「大丈夫? まいってない?」

ライデン

「何度も吐きそうになった」

ローズ

「ジャック?」

ライデン

「でもまだ大丈夫だ。独りでやってる訳じゃない」

ローズ

「……そ、そうね(ローズの事ではなく、プリスキンの事)」

ローズ

「解体している時って、どんなことを考えるの?」

ライデン

「いろんなことが思い出される……でも、それらを押し込めることが大切  なんだ。無心にならないと……恐怖に飲まれてはいけないらしい」

ローズ

「私のことなんかも考えるの?」

ライデン

「……(笑い)」

ローズ

「ごめんなさい、こんな時にね」

ライデン

「いいんだ。そうだな、4月30日が何の日か? それを考えている」

ローズ

「思い出した?」

ライデン

「いや、まだだ」

ローズ

「思い出すまで、死んじゃダメよ」

ライデン

「(笑)わかった……」
【爆弾解体中ローズその2】
※爆弾解体中にローズから無線連絡がある。

ローズ

「ジャック、教えて? 爆弾解体って、女の子を口説くようなもの?」

ライデン

「何? どういう意味だ?」

ローズ

「壊さないように、慎重に、慎重に……。心の防御を1枚、1枚、剥がし  ていくみたいなもんでしょ?」

ライデン

「そうだな、一理あるかも。まあ、俺には苦手な分野だ」

ローズ

「そうね、ジャックはせっかちだから(笑い)」

ライデン

「いや、外から眺めている方が好きなんだ」

ローズ

「人の真実に触れるのが怖い?」

ライデン

「面倒なんだ。厄介事が」

ローズ

「私のことも?」

ライデン

「それは……(図星)」

ローズ

「ねえ、ジャック?」

ライデン

「ああ?」

ローズ

「今回の任務を引き受けたの、なぜだかわかる?」

ライデン

「?」

ローズ

「あなたの心を覗いてみたかったの。私の知らない、本当のあなた」

ライデン

「いつもそばにいたじゃないか?」

ローズ

「いいえ、あなたいつも心を閉ざしていた。それが何か、知りたいの」

ライデン

「……ふむ(またそっちに話題を持ってくる。参った)……これじゃ、  こっちが解体されそうだ」

ローズ

「ごめん、冗談よ」

ローズ

「がんばってね、ジャック」
【爆弾解体中スネーク嫉妬】

ローズ

「順調みたいね」

ライデン

「ああ」

ローズ

「プリスキン中尉の方はどうかしら?」

ライデン

「ああ。あっちも順調みたいだ」

ローズ

「そう。それは良かった」

ライデン

「気になるのか?」

ローズ

「え?」

ライデン

「……プリスキン」

ローズ

「だって一緒に爆弾処理してるんでしょ。向こうが失敗したらあな  たも……」

ライデン

「ああ。そうだな。あいつの方はきっと大丈夫だ。心配はいらないと思  う」

ローズ

「そう。あなたもがんばってね」
【ピーター死の直後】

ローズ

「ジャック……大丈夫?」

ライデン

「ああ。スティルマンはもう……。俺がやるしかない」

ローズ

「プリスキン中尉は大丈夫かしら?」
※連絡を試みた場合

ライデン

「連絡がとれない」

ローズ

「そう……」
※連絡していない場合

ライデン

「わからない」
※合流

ライデン

「だが簡単にくたばるような奴じゃない……。きっと生きてる」

ローズ

「今は無事を祈るしかないわね」

ライデン

「ああ。早く爆弾を処理しなければ、心配することも出来なくなってしま  う」

ローズ

「そうね。ジャック、がんばって」
【プリスキン嫉妬】

ローズ

「ジャック、大変だろうけど、弱気にならないで。プリスキン中尉もいる  し。きっと大丈夫」

ライデン

「……(むすっ)」

ローズ

「どうしたの?」

ライデン

「(不機嫌)何でもない」

ローズ

「あなたが何でもないって言う時って、大抵、何でもなくないじゃない。  どうしたの?」

ライデン

「いや。ただ、えらくあいつのこと気にするんだな」

ローズ

「だって……」

ライデン

「ああ。プリスキンは頼り甲斐のある奴だよ。だろ?」

ローズ

「あ……?(ひょっとしてやきもちやいてる?)」

ライデン

「何だよ」

ローズ

「ふふん。確かにプリスキン中尉って男前よね。すっごく渋くって。素  敵」

ライデン

「……だろうな(むすっ)」

ローズ

「でもあなたほどじゃない。私にはあなたが1番。いつでもね」

ライデン

「あ、いや……俺はそんなつもりじゃ……」

ローズ

「ふふふ。あなたって時々かわいい。じゃあね、ジャック」
【しばらくセーブしなかった】

ローズ

「(皮肉)あら、まだ私がいること覚えててくれたみたいね。よかった  わ」

ライデン

「は?」

ローズ

「すっかり忘れちゃったのかと思ってた」

ライデン

「そんなわけないじゃないか。一体どうしたんだ?」

ローズ

「だって、あなた……ずっと記録セーブしてなかったから」

ライデン

「忘れてたわけじゃないよ」

ローズ

「そう? でも私が心配してるんじゃないか、とは思わなかったわけ  ね?」

ライデン

「いや……」

ローズ

「本当に心配してたのよ……大丈夫よね?」

ライデン

「ああ」

ローズ

「よかった」
【ローズを怒らせた後】

ローズ

「あらジャック、何か用かしら?」

ライデン

「何か用って……記録セーブしたいんだが……」

ローズ

「どうぞ」
※「セーブする」の選択肢が「セーブさせない」になっている

ライデン

「冗談だろ。おい、ローズ……」

ローズ

「まだ何か?」

ライデン

「何かじゃないだろう。記録セーブしてくれ。頼むよ」

ローズ

「ふーん。いいけど。その前に何か言うことあるんじゃない?」

ライデン

「何を?」

ローズ

「……」

ライデン

「ああ……わかったよ。あれは俺が悪かった。これでいいか?」

ローズ

「結構」

ライデン

「……(ぼそっと)ワガママ女」

ローズ

「何か?」

ライデン

「いやなんでもない。独り言」
【ピーター実は歩けました】

ローズ

「スティルマンさんの義足が嘘だったなんて……」

ライデン

「ローズ、彼を責めるな」

ローズ

「でも歩けるくせに義足のふりなんてあんまりじゃない? ホントに足が  不自由な人に失礼だと思う」

ライデン

「誰にだって事情はあるさ。嘘をつかざるを得ないこともある……」

ローズ

「……そうね。……そういうこともあるかもね……。(自分が一番大きな  嘘をついていることに気づいた)」

ライデン

「ローズ?」

ローズ

「なんでもない。じゃあね」
【ローズ無線1無線機デモ1】

ローズ

「ジャック、聞いて?」

ライデン

「どうした?」

ローズ

「私いつも独りだった……」

ライデン

「?」

ローズ

「私、寂しかった……」

ライデン

「ローズ? 俺はいつも君と(一緒にいた)?」

ローズ

「違うわ……」

ライデン

「違うって?(何のことかわからない)」

ローズ

「あなたは私と眠った事はなかった……」

ライデン

「何の話だ?」

ローズ

「私の部屋で愛し合ったあと……あなたはいつも朝まで起きているか、  帰って行くかのどちらかだった」

ライデン

「こんな時に何を?」

ローズ

「なぜなの? ジャック?」

ライデン

「ローズ? 任務中だ……」

ローズ

「なぜなの? 私といると安らげないの?」

ライデン

「任務中……」

ローズ

「どうして心を開いてくれないの?」

ライデン

「違う(ローズの誘導に乗る)」

ローズ

「夢を共有したい、あなたと夜を過ごしたい」

ローズ

「そして朝を迎えたい。ダメなの?」

ライデン

「夜が……夜が怖いんだ(過去のこと。うなされるから)。君は関係な  い」

ローズ

「夜が怖いって……そんなの……(答えにならない)」

ライデン

「人前では熟睡できないんだ」

ローズ

「ジャック? 私があなたの部屋に入ることも嫌がった(スパイなので探  ろうとしていた)」

ライデン

「自分の生活を、邪魔されたくないんだ」

ローズ

「邪魔だなんて?」

ライデン

「いや、覗かれたくない(過去を知られたくない)」

ローズ

「憶えてる? 無理矢理あなたの部屋に押し入ったの? つきあい始めて  もう1年も経っていた。あなたはものすごく怒ったわ。私に初めて手を  挙げた(嗚咽の始まり)」

ライデン

「……(後悔)」

ローズ

「あなたが心配だったの(本当はスパイ活動の為)」

ライデン

「わるかった……」

ローズ

「いいえ、私が怯えたのはあなたの暴力じゃない。あなたの部屋……あな  たの心の中……」

ライデン

「やめてくれ……」

ローズ

「何もない部屋だった。ベッドと小さな机が1つ。まるで、刑務所の独房  のようだった(ちょっと泣いている)」

ライデン

「ローズ?(泣いている意味がわからない)」

ローズ

「家族の写真もポスターも、テレビさえもなかった」

ライデン

「ただ寝るだけの部屋だ……」

ローズ

「生活感のない部屋、実体のないあなた……」

ライデン

「だから、君には来て欲しくなかったんだ」

ローズ

「あなたの部屋を見て……あなたがわからなくなった」

ライデン

「君の写真が飾ってあれば良かったのか?(嫌み)」

ローズ

「いいえ、そんな意味じゃない」

ライデン

「ローズ、あとで話し合おう……。この任務が終わったら」

ローズ

「……ええ……そうね。わかったわ」
【エマライデンローズ無線1】
※ライデンとエマがいちゃついていると、ローズがCALLしてくる。

ローズ

「ジャック、エマさんと仲がいいようね」

ライデン

「ローズ、何を言ってる?」

ローズ

「私、あなたの行動や会話を全部モニターしてるのよ。あまりいい気はし  ないわ」

ライデン

「誤解するな。俺はエマを勇気づけてるだけだ」

ローズ

「そうなの、ジャック?」

ライデン

「ああ、彼女を電算室まで連れて行くのが任務だ」

ローズ

「それだけ?」

ライデン

「……ああ」

ローズ

「嘘! ちょっとは良いと思ってる?」

ライデン

「ああ、エマはかわいい娘だ」

ローズ

「私より?」

ライデン

「ローズ、君は素敵だ。俺の気持ちに変わりはない」

ローズ

「じゃあ、思い出した?」

ライデン

「4月30日の事?」

ローズ

「そう」

ライデン

「君の誕生日?」

ローズ

「ブブー! 外れ! 大外れ!」

ライデン

「意地悪だな」

ローズ

「……ごめんなさい。ちょっとした冗談、なんだか、良いムードだったか  ら……ちょっと妬けちゃったかな……」

ライデン

「ローズ?」

ローズ

「じゃあね、がんばって」
【エマと手つなぎ中】

ローズ

「はい記録セーブ終了。じゃ、さよなら」

ライデン

「ちょっと待てよ。どうしたんだ?」

ローズ

「どうしたって、何が?」

ライデン

「何って……冷たいじゃないか」

ローズ

「そう? 気のせいじゃない? 確かにあなたがずっっっと握ってる手ほ  どには暖かくないでしょうけど」

ライデン

「ローズ、だからこれは……」

ローズ

「冗談よ。でもちょっと思ったのは本当。エマさんが私でもそんなに真剣  になって守ってくれるのかな、って」

ライデン

「当たり前じゃないか」

ローズ

「そう? そうよね。あなたはやさしいもの……(誰にでも優しいのが少  し気に入らない)」

ライデン

「ローズ?」

ローズ

「いいの。がんばって」
【新鮮】

ローズ

「考えてみるとちょっと新鮮ね」

ライデン

「何が?」

ローズ

「あなたに会えるのが当然だったのに今は違う。何か、ちゃんと話さな  きゃって気になる」

ライデン

「はは。それ良いな。本にしたら売れるんじゃないか? カップルのマン  ネリ打破には男を戦場へ送るに限る」

ローズ

「ジャック……」

ライデン

「ローズ、こっちは命賭けてるんだぞ」

ローズ

「私だってそう!」

ライデン

「ローズ?」

ローズ

「ごめんなさい。でも私だって本当に心配してるの、あなたのこと。他人  事になんか思ってない」

ライデン

「ああ……わかってるよ。ありがとう」
【明日何の日】

ローズ

「ジャック、明日何の日か、思い出してくれた?」

ライデン

「いや……」

ローズ

「そう……(残念)」

ライデン

「(話題をそらそうとする)あ、話があるって言ってたよな。どんな話な  んだ?」

ローズ

「それは明日話す」

ライデン

「……どうして明日でなきゃダメなんだ?」

ローズ

「……私が勇気を出すため。それと……あなたを逃がさないため」

ライデン

「俺は逃げたりしない」

ローズ

「嘘。話があるっていうと、いつも急に仕事が入ったり、おなか痛く  なったりするじゃない」

ライデン

「そんなことは……」

ローズ

「ねぇ。何を怖がってるの?」

ライデン

「何も怖がってない。逃げたりもしてない」

ローズ

「そう? じゃあとにかく明日、ね」

ライデン

「ああ……」

ローズ

「だから……ちゃんと戻って来て」

ライデン

「わかってる」
【キライな話題】

ローズ

「ジャック、任務の方はどう?」

ライデン

「ああ。順調だ」

ローズ

「『順調だ』。それだけ?」

ライデン

「……任務についてはあまり話したくないんだ。せめて君とは別のことを  話したい」

ローズ

「そう……。じゃ、あなたについて話して」

ライデン

「俺?」

ローズ

「そう。あなたの1番キライな話題」

ライデン

「そんなことは……」

ローズ

「そう? じゃ、話して」

ライデン

「何を?」

ローズ

「なんでもいいから。あなたのこと」

ライデン

「面白い話なんか別にないよ。どうしてそんなこと聞きたいんだ?」

ローズ

「知りたいんだもの」

ライデン

「だからどうして?」

ローズ

「好きな人のこと知りたいって思うの、そんなにおかしい?」

ライデン

「おかしくはないが……」

ローズ

「私、時々ね……」

ローズ

「ってほら、もう私の話になってる。あなたのじゃなくて」

ライデン

「……」

ローズ

「……どうして話してくれないの?」

ローズ

「あなたがどんな子供だったのか、何をして遊んでたのか、ご両親はどん  な人なのか……」

ローズ

「私、聞いたことない。どうして?」

ライデン

「……それは……」

ローズ

「わかってる? これってちょっと異常よ? 彼氏の昔のこと何も知らな  いなんて……」

ライデン

「ローズ……帰ったらちゃんと話すよ」

ローズ

「そう……きっとよ?」

ライデン

「ああ。きっと……」

ローズ

「……(信じてない)」
【欲張り】

ライデン

「ローズ……」

ローズ

「あ、何か教えてくれる気になったの?(からかうように)」

ライデン

「……いや」

ローズ

「残念(明るく。はなから何か教えてもらえるとは思ってない)」

ライデン

「……どうして君は俺のことそんなに知りたがるんだ?」

ローズ

「知りたいから。もっと。……それって迷惑なの?」

ライデン

「知られたくないことだってあるだろう」

ローズ

「たとえば?」

ライデン

「……知られたくないことさ」

ローズ

「知られたくないことね。実は奥さんがいたとか? 本当は80歳だった  とか? 昔は女だったとか!?」

ライデン

「ローズ……」

ローズ

「一体何があるって言うの? それを知ったら私があなたをキライになる  とでも?」

ローズ

「……そんなに私のこと信じられない?」

ライデン

「そういうことじゃないんだ……」

ローズ

「じゃ、どういうことなの?」

ライデン

「……」

ローズ

「……(ため息)不安なのよ。私の知らないあなたがいることが……時々  ……どうしようもなく……」

ライデン

「今の俺。それだけじゃダメなのか」

ローズ

「ダメ。ごめんなさい。欲張りで」

ライデン

「……」
【立ち入り禁止】

ローズ

「ジャック、私ずっと思ってた。あなたの心には進入禁止の標識が立てて  ある」

ライデン

「なんだって?」

ローズ

「ここから先、お断り。そういう一線があなたにはある」

ライデン

「そんなことは……」

ローズ

「ある。自分でも分かってるでしょ。うそはやめて」

ライデン

「……」

ローズ

「どうしてなの? 私が信じられない?」

ライデン

「……わからない。君のことは好きだ。拒絶してるわけじゃない。だが…  …」

ローズ

「わかった。もういい」

ライデン

「……すまない……」

ローズ

「でも、いつか……私も入れてくれる? その標識の向こう側……」

ライデン

「ああ……いつか」

ローズ

「ええ……いつか……きっと。約束」

ライデン

「ああ」
【美人さんには美人さんの悩みがあるらしい】

ローズ

「ね、ジャック。時々疑問に思うことがあるんだけど……」

ライデン

「何だ?」

ローズ

「あなた、どうして私とつきあってるの?」

ライデン

「え?」

ローズ

「私が美人だから?」

ライデン

「突然何を言い出すんだ? しかも自分で言うかな、そんなこと……」

ローズ

「事実だもの。それを認識できないような馬鹿じゃないし、謙遜するほど  嫌みでもないつもり」

ライデン

「はは。それじゃスケジュールはデートの予定でびっちりだろうな?」

ローズ

「ええ。だから専門の秘書雇ってる。あなたとの約束以外、全部キャンセ  ルしてくれるの」

ライデン

「……」

ローズ

「……(ため息)時々不安になるのよ。あなたは見栄えのいいパーティー  の同伴者がほしいだけなんじゃないかって」

ライデン

「何を……」

ローズ

「私と一緒にいれば皆からうらやましがられるでしょ。それがうれしいだ  けで……」

ライデン

「そんな訳ないだろ」

ローズ

「そう? だってあなた、自分のこととか話してくれないし」

ローズ

「……あなたがそばにいてほしいって思うのは本当に私自身なのか  なって」

ローズ

「私よりキレイな女がいたらそっちを選ぶんじゃないかって……(不安に  なるの)」

ライデン

「そんなことあるわけないだろ」

ローズ

「そう? じゃ、私が美人じゃなくてもつきあってる?」

ライデン

「……(ちょっとだけ迷う)勿論」

ローズ

「……あなたが好きなのは私自身? それとも私の評判? どっち?」

ライデン

「そういう聞かれ方してあとの方って答える奴いると思うか?」

ローズ

「……」

ライデン

「冗談だよ。俺が好きなのは君自身だ。嘘じゃない」

ローズ

「そう……ありがとう」
【仕事も大事らしい】
※ローズにボス敵等のデータを聞いた後

ローズ

「ね、ジャック。私、役に立ってる?」

ライデン

「ああ。助かってるよ。君が軍のデータアナリストでよかった」

ローズ

「ふーん。でもちょっと前、私に仕事変われとか辞めろとか言ったこと  あったじゃない?」

ライデン

「ああ……君はすごく怒ったな」

ローズ

「あれ、どういうことだったの?」

ライデン

「いや残業とかで大変そうだったから」

ローズ

「でもそれ、ホントじゃないでしょ」

ライデン

「……(図星指されて観念)あの頃、行き違いが多かっただろ。一緒に過  ごす時間が多くなればって……」

ローズ

「あなたなりに危機感持ってたんだ?」

ライデン

「ん……まあ……」

ローズ

「でも全てをあなたの都合に合わせろってのはあんまりじゃない? 私は  あなたの所有物じゃないのよ?」

ライデン

「そんなこと思ってないよ」

ローズ

「そう?」

ライデン

「ああ」

ローズ

「……私はあなたが好き。あなたを好きでいる私も好き」

ローズ

「でも私を形容するひとことが「ジャックの彼女」だなんてのは絶対に  嫌。考えただけでぞっとする」

ローズ

「それ以外の部分も全部含めて私なの。したい仕事をしてるってこともそ  の1つ。それは否定しないで」

ライデン

「否定なんて……」

ローズ

「私はまず私として認識されたいの。他の人から。そして誰よりも……あ  なたから」

ローズ

「……ただあなたの彼女でいることが私の役割ロールだなんて、あなたにだけは  思ってほしくない(本当はその役割を命じられてこなしている。その罪  悪感の裏返し)」

ライデン

「そんなこと思ってないよ」

ローズ

「本当にそう言える?」

ライデン

「勿論」

ローズ

「そう……。良かった」
【押し入り会話の後】

ローズ

「……ジャック、あなたの部屋へ無理矢理入ろうとしたのは……」

ライデン

「ローズ、もうその話は……」

ローズ

「いいえ。聞いて。その理由は、あなたが心配だったからって言ったけど  ……本当はそれだけじゃないの」

ライデン

「え?」

ローズ

「疑ってたの。誰かいるんじゃないかって……」

ライデン

「誰かって?」

ローズ

「他の女」

ライデン

「ローズ……」

ローズ

「ホントにそう思ったの。……あなた、時々ひどく冷たいから」

ライデン

「そんなこと……」

ローズ

「いいえ。すごく突き放されたように感じることがある。だから……」

ライデン

「押し入った?」

ローズ

「ええ」

ライデン

「満足しただろ? 誰もいなかった」

ローズ

「ええ。いなかった。あなたの部屋には、誰も。他の女も……私も……あ  なた自身も……」

ライデン

「ローズ……」

ローズ

「ごめんなさい。ただ謝りたかっただけなの。じゃあ」
【つらそう】

ローズ

「ジャック……つらそうね……」

ライデン

「ああ。人が死ぬのを見るのは……」

ローズ

「いいえ。あなた、普段から時々すごくつらそうにしてた」

ライデン

「え?」

ローズ

「まるで自分の中の何かを否定したいけど出来ないでいるっていうような  ……」

ライデン

「……(図星である)」

ローズ

「でも私にはあなたが何をそんなに苦しんでるのかわからない。それがつ  らいのよ。もし話してくれれば……(力になれると思う)」

ライデン

「話さずにわかってもらいたいことだってあるじゃないか」

ローズ

「そんな都合のいいことあるわけ……」

ローズ

「……(ふと気づいて突然黙り込む)」

ライデン

「ローズ?」

ローズ

「……(ため息)あるのかもね」

ローズ

「本当にあなたにぴったりの人だったら何も言われなくてもわかってあげ  られるのかも」

ローズ

「私はそうじゃないのかも。違うってだけなのかも」

ライデン

「ローズ……そんなことは……」

ローズ

「ないって?」

ライデン

「ああ。君は俺にぴったりだよ。理想の女性……といってもいい」

ローズ

「理想……?(ローズはライデンの夢の女性像を演じるよう命じられてい  る)」

ライデン

「ああ」

ローズ

「……もし……」

ライデン

「え?」

ローズ

「……もしもよ……私がその理想を……(演じていただけだとし  たら?)」

ライデン

「なんだ?」

ローズ

「……いいえ。何でもない。ごめんなさい。変なこと言って。任務に  戻って」
【ライデンが少年兵だったことを知った後】

ローズ

「ジャック……私があなたにプロポーズしてほしかったっていうのは本当  ……」

ライデン

「ローズ」

ローズ

「不安だったの。あなたは私を見ていない時があるみたいで、ちょっと目  を離すと、どこかに行ってしまいそうで……」

ローズ

「あなたを捕まえていたかった。一緒に暮らせば何かが変わるんじゃない  か、変えられるんじゃないかって気がしてた」

ライデン

「……」

ローズ

「でも問題はそんなことじゃなかった……。もっと根本的な……」

ライデン

「すまない」

ローズ

「……やっぱり私には無理だった……(スパイをやり通すのは無理  だった)」

ライデン

「何だって?」

ローズ

「ごめんなさい。ジャック。愛してる。本当よ。それだけは信じて。……  何があっても」

ライデン

「ローズ?」

ローズ

「……じゃあね」
【愛国者達の話】

ローズ

「ジャック、『愛国達』のデジタル統制ってどこまでなのかしら?」

ライデン

「わからないが、おそらく俺達のごく日常まで入り込んでいるに違いな  い」

ローズ

「どんな映画や音楽、ファッションが流行ってるっていう、そんな情報ま  で?」

ライデン

「趣味嗜好の統制ほど、簡単なものはない」

ライデン

「思い出してみろ、映画でも音楽でも……人気ランキング上位のものにみ  んなが群がる」

ローズ

「それが作られたランキングだと?」

ライデン

「そうだ」

ローズ

「人の趣味は操作できないわ。それが人の個性だもの」

ライデン

「いや……元来、流行とはそういうものなんだ」

ローズ

「私はそうは思えない」

ライデン

「個人対話の時代は終わった。クチコミの時代も。ローズ、メール友達は  いるか?」

ローズ

「え? ……ええ、いるわ」

ライデン

「何人くらい?」

ローズ

「うーんと、頻繁に話をする人は……20人くらいかな」

ライデン

「そのうち、会った事があるのは?」

ローズ

「1人か、2人……」

ライデン

「みんなそんなもんだ。たとえ、メール相手が嘘の経歴や嘘の情報を流し  ていても確かめようがない」

ローズ

「嘘の経歴……(自分の事を気に病む)」

ライデン

「そうだ。確かめようがない」

ローズ

「それじゃ、面識のある私達はどうなの?」

ライデン

「俺達?」

ローズ

「あなたは私に本当の自分を見せた事ある?」

ライデン

「……本当の自分がどうなのか、俺にもわからない」

ローズ

「今のあなたは正直だと思うけど……」

ライデン

「今の俺が正直?」

ローズ

「こんなに感情的なあなたを見た事がない。恐れたり、怒ったり、笑った  り……」

ローズ

「変な言い方だけど、今のあなたは生きることに正直だわ」

ライデン

「俺は任務に集中しているだけだ。ここは戦場なんだ」

ローズ

「ええ、わかる。でも、デートしている時のあなたとは違う。いつも冷静クール  だった」

ライデン

「君は? どうなんだ?」

ローズ

「私は、あなたの前では素直でいたい。できるだけ……」
【大佐発狂後】

ライデン

「ローズか、大佐の様子が変なんだ」

ローズ

「大佐とはしばらく話してないけど」

ライデン

「話してない? そばにいるんじゃないのか?」

ローズ

「いいえ、ここには私独り」

ライデン

「じゃあ、君も大佐に会ったことは一度もないんだな?」

ローズ

「ええ……目隠しされてここに連れて来られたの」

ライデン

「俺も会ってない?」

ローズ

「どうしたの?」

ライデン

「いや、いいんだ」
【天狗通路A】

ライデン

「ローズ、聞こえるか?」

ローズ

「ええ、ここにいるわ」

ライデン

「……やっぱりやめておく」

ローズ

「ジャック、どうしたの?」

ライデン

「君にはわからない」

ローズ

「私に話してみて。力になる」

ライデン

「いや。君にはやはり理解できない」

ローズ

「ジャック、話してみて?」

ライデン

「だめだ。君には、話せない」

ローズ

「スネークさんには言えて、私には言えないの?」

ライデン

「彼は特別だ」

ローズ

「どうして? 私だって……こうして一緒に戦場にいるわ」

ライデン

「違う。ここは戦場だ……作戦室の中のライブ映像とは違う」

ローズ

「私にも銃を持って戦えっていうの?」

ライデン

「いや、違う。君にだけはここに来て欲しくない」

ローズ

「どうしたの?」

ライデン

「俺は……人殺しだ」

ローズ

「でもそれは……」

ライデン

「何も感じない。倒れていく兵士を、もだえながら絶命していく兵士を見  ても……」
※ローズのビジュアルが大佐になったりする(混線)

ローズ

「ダメよ。いまそんな事を考えちゃ」

ライデン

「……俺は昔から、人殺しなんだ。スネークとは違う。彼は信念を持って  戦っている」
※ローズに戻る

ローズ

「あなたも、そうよ。これは任務なの」

ライデン

「俺は違う。俺はどこかでこのゲームを楽しんでる」
■その他 ローズ
【ゲームオーバー時音声】
ゲームオーバー時に無線に向かって叫ぶローズ。ローズには『愛国者達』によって、ライデンの生命反応が停止する仕組みのナノマシンを埋め込まれている。よってローズも絶叫の後、心臓発作のような感じで絶命する。ただし絶命の吐息はよく聞いて初めてそれとわかるくらいのさりげなさで。

ローズ

「ジャック! どうしたの!?返事をして!?ジャック!   ジャーック!!!……ぅっ」

ローズ

「嘘でしょ!ジャック!? 応えて!! ジャック! ジャーック!!!  ……ぁっ」

ローズ

「嫌!! ジャック!! お願い、返事をして!! ジャーック!!!  ……はっ」

ローズ

「そんな……ジャック! ジャック!! ジャーック!!!……ぅっ」
■武器うんちく スネーク
【PSG1】

スネーク

「PSG1は対テロリスト専用のオートスナイパーライフル自動狙撃銃  だ」

スネーク

「ガス作動式ではなくローラーロッキング式の閉鎖機構を採用して、完全  なフリーフローティングバレルを実現している」

スネーク

「これによって自動ライフルにも関わらずボルトアクションの狙撃銃に匹  敵する精度を実現しているというわけだ」

スネーク

「約270mの射距離、5発で50mmというグルーピングを出すことが  出来る。世界最高の狙撃銃の一つといえるだろう」

スネーク

「PSG1はVR訓練でも使っただろうが、その時とは扱いが違う点がい  くつかあるから覚えておけ」

スネーク

「まず、そのPSG1には倍率を変更出来る特製のスコープが装備されて  いる」

スネーク

「精密に狙う必要がある場合はズームイン、広い視界を確保する必要があ  る場合はズームアウトするといいだろう」

スネーク

「さらに伏せ姿勢以外にも立ちやしゃがみの状態からも構えられるように  なった」

スネーク

「ただし安定性をかく姿勢では手ぶれが大きくなる」

スネーク

「精密狙撃を行う場合はホフクしてプローン・ポジション伏せ姿勢を  とった方がいいだろう」
【PSG1T】

スネーク

「お前の持っているPSG1-TはPSG1の銃身を交換して麻酔弾発射  用に改造したものだ」

スネーク

「扱いは通常のPSG1と変わらない。違うのは敵の命を奪わずにすませ  られるということだけだ」

スネーク

「使う使わないはお前次第だな」
【M4】

スネーク

「M4を手に入れたようだな。US.SOCOM米特殊部隊統合軍で正式  採用されているアサルトカービン銃だ」

スネーク

「第二次大戦中に使用されたM1カービンの流れをくんでいる」

スネーク

「M4とは米軍に四番目に正式採用されたカービンという意味がある」

スネーク

「基本的にはM16A2をベースに特殊部隊向けの改良を加え発展させた  ものだ」

スネーク

「装弾数は30発。5.56mm×45のSS109弾を使用する」

スネーク

「ちなみにカービンは騎兵銃つまり短銃身のライフルのことだ。  覚えて……おいてもあまり役には立たないかもな」
【冷却スプレー】

スネーク

「冷却スプレーを持っているな。それを使えばファットマンの仕掛けた  C4を冷却処理できるはずだ」

スネーク

「装備すると自動的に主観で構え、武器ボタンを押している間スプレーを  噴霧する」

スネーク

「噴霧された冷却材は空気に触れるとゲル状に変質して爆弾に吸着、低温  を保ち続けるようになっている」

スネーク

「充分に吹き付けてC4を冷却剤で覆ってしまえば融けてしまうことはな  いということだ」

スネーク

「つまり一度冷却に成功すれば、もうそのC4が爆発することはないと考  えていい」

スネーク

「中身は充分入っているようだから無くなる心配はないだろう。そこは気  にするな」

スネーク

「ただしスプレーを装備している間は移動が出来なくなる」

スネーク

「冷却中に敵が接近して来たらすぐに装備から外して隠れた方がいいだろ  うな」

スネーク

「C4の冷却処理以外にもうまく使えば敵をひるませたりすることも出来  るはずだ。覚えておけ」
【クレイモア】

スネーク

「クレイモア地雷を持っているな。クレイモアは地上に敷設して使う指向  性地雷だ」

スネーク

「主な用途は待ち伏せや陣地防御だが、軽車両等のソフトスキン  ターゲットに対しても用いられる」
【クレイモア2 消える場合】

スネーク

「そのクレイモア地雷は、ステルス迷彩機能を搭載しているタイプだ。敷  設するとすぐに姿を消す」

スネーク

「敷設後は地雷探知器か赤外線サーマルゴーグルを使わなければ位置を特定するこ  とは出来ないだろう」

スネーク

「敷設されるとステルス迷彩と同時に対人センサーが起動する」
【クレイモア3】

スネーク

「前方から人間の接近を感知すると、起爆。多数の破片と鉄球を飛散させ  て扇形の有効加害ゾーンを形成する」

スネーク

「ただしそのセンサーに敵味方識別機能はついていない」

スネーク

「自分で仕掛けたクレイモアに引っかかるような真似はするな」

スネーク

「敷設されたクレイモア地雷はホフクで近づけば回収できる」

スネーク

「自分が仕掛けたものだけでなく、敵が敷設したものも入手出来るはず  だ。覚えておけ」
【C4】

スネーク

「C4を装備しているな。優秀な軍用プラスティック爆薬だ」

スネーク

「組成は91%のRDXと9%の不活性可塑性剤。白色の粘土状をしてい  る」

スネーク

「TNT爆薬の1.3倍以上の性能を持つ爆薬だが化学的には非常に安定  している」

スネーク

「点火装置によって起爆されない限り熱や衝撃を加えても爆発することは  ない」

スネーク

「お前の無線式発火装置にはスクランブラと暗号化機能も備えられてい  る。妨害電波などで誤爆するも恐れもないだろう」

スネーク

「武器ボタンでセットしてからパンチボタンで爆破だが、自分で爆発に巻  き込まれるようなヘマはするなよ」
【指向性マイク】

スネーク

「指向性マイクを使っているな。通常なら聞こえないような微かな音も拾  うことが出来るだろう」

スネーク

「前面から入射する音のみを拾うよう指向性を鋭くした超指向性マイク  だ」

スネーク

「音を拾えるのはマイクを向けた方向だけだということを覚えておけ」

スネーク

「小型アンプも内蔵しているから、音源にきちんと向ければ相手の心音ま  で聞き取れるはずだ」
【RGB6】

スネーク

「RGB6を装備しているな。クロアチア製の40mm6連発グレネード  ランチャーだ」

スネーク

「VR訓練にはなかった武器だろう」

スネーク

「RGB6にはドライビングスプリングの力で回転するリボルバー式シリ  ンダーに6発のグレネードを装填できる」

スネーク

「投擲用手榴弾よりも狙いがつけやすいはずだ。防弾装備を着た相手や遮  蔽物に隠れた相手には有効だろう」

スネーク

「弾道が放物線を描くことを覚えておけ。発射角度に注意して狙った場所  に着弾させられるようにするんだ」
【スティンガー】

スネーク

「スティンガーは携帯用SAM地対空ミサイルだ。ロックオンして発射す  れば赤外線シーカーヘッドでその目標を自動的に追尾する」

スネーク

「しかし、そのスティンガーは旧式のカウンター・カウンター・メジャー  対対抗策が不十分なタイプだ」

スネーク

「フレアを撃たれるとミサイルのシーカーが欺瞞されてしまうかもしれ  ん。覚えておけ」
【リモコンミサイル】

スネーク

「リモコンミサイルを手に入れたな。通称ニキータミサイル。無線誘導の  シーカー付き飛翔体だ」

スネーク

「マイクロ飛行体技術を応用した偵察用ミサイルで、弾頭に搭載されたC  CDカメラからの映像を見ながら操作できる」

スネーク

「偵察用といっても弾頭には少量の炸薬が装填されている。遠距離からの  攻撃にも使えるだろう」

スネーク

「発射後にリモコンミサイルを装備から外せばその場で爆発させることも  出来る」

スネーク

「ミサイルの操作中は移動が出来なくなることを覚えておけ。ミサイルの  燃料切れにも注意するんだ」

スネーク

「VR訓練とは違い操作は主観のみだ。俯瞰での操作は出来ないから戸惑  うなよ。VRと実戦は違うものだ」
【グレネード】

スネーク

「グレネードを持っているな。投擲用の対人破片手榴弾だ」

スネーク

「爆発すると同時に弾体が破片になって飛び散り、爆風と破片で敵を倒  す」

スネーク

「炸薬にはコンポジットBを使用している。TNT40%とRDX60%  で出来た混合爆薬だ」

スネーク

「武器ボタンを押すと信管を抜いて構え、武器ボタンを離すと投げる。武  器ボタンを押した時の強さで投擲距離が変わるぞ」

スネーク

「信管を抜いてから爆発するまで約5秒だ。この5秒と投擲距離を使いこ  なすことが重要だ。いいな」
【スタン・グレネード】

スネーク

「スタン・グレネードを持っているな。スタン・グレネードは閃光と轟音  で人間の見当識を失わせる非殺傷兵器だ」

スネーク

「炸裂すると瞬間的に250万カンデラ以上の閃光と160デシベル以上  の轟音を発生させる」

スネーク

「分かりやすく言えば警察用フラッシュライトの120倍以上の光と  ジェット機の離陸ほどの爆音ということになるな」

スネーク

「同時に2700℃ほどの高温も発するがミリセカンド単位の話だ。発火  の可能性はないと思っていい」

スネーク

「同じく爆発音の発生時間もミリセカンド単位の間だから、恒久的な聴覚  障害になる恐れはない」

スネーク

「使用すれば敵は意識を失うが、それだけだ。殺傷能力はないということ  を覚えておけよ」
【チャフ・グレネード】

スネーク

「チャフ・グレネードを握っているな。敵の電子機器の妨害及び無線封鎖  が可能な携帯用電子戦兵器だ」

スネーク

「点火装置が発火すると微量の爆薬で多数のチャフ片と  ミニ・アクティブ・ジャマー小型妨害電波発信機を散布する」

スネーク

「電子機器はしばらくの間使い物にならなくなるはずだ」

スネーク

「だが覚えておかなければいけないのは、レーダー等、お前の装備も影響  を受けてしまうことだ」

スネーク

「自分も電子機器を使っている時は気をつけろ」
【マガジン】

スネーク

「お前が手に持っているマガジンはハンドガンや自動小銃の空弾倉だ。武  器ボタンを押すと構え、離すと投げる」

スネーク

「投げつけたところで敵を倒せるわけじゃないが、気を引くぐらいは出来  るだろう」

スネーク

「武器ボタンを押した時の強さで投げる距離が変わる」

スネーク

「主観で構えて、狙った所に落とせるようにしておけば役に立つかも知れ  んな」
【麻酔銃】

スネーク

「お前が持っているのはサプレッサー付きの麻酔銃だ。命中させれば敵を  眠らせることが出来るだろう」

スネーク

「麻酔弾は当たった場所によって効果が現われるまでの時間が変わってく  るということを覚えておけ」

スネーク

「一発で眠らせたいなら頭や心臓、急所に当てろ。主観攻撃でよく狙うん  だ」
※タンカー編をやっている場合

ライデン

「この改造銃、どこかで見た気がするんだが……」

スネーク

「ああ。二年前にソリッド・スネークが使っていたのと同じものらしい  な」

スネーク

「例のテロ以来、奴のファンが作ったとかいう改造銃が結構出回ったらし  い。それもその一つだろう」
※合流

スネーク

「その麻酔銃本体は米軍の制式拳銃M9を麻酔弾用に改造したものだ」

スネーク

「麻酔弾は着弾すると、その衝撃を使って弾体後部で薬品を混合し、ガス  を発生させる」

スネーク

「そのガスの圧力でピストンを押し、相手に麻酔薬を注入するわけだな」

スネーク

「要するに小さな注射器を発射するようなものと考えればいい」

スネーク

「M9は麻酔銃だ。敵を眠らせるだけで倒せるわけじゃないということを  覚えておけよ」
【ソーコム】

スネーク

「ソーコム・ピストルを装備しているな。US.SOCOM米特殊作戦コ  マンド用攻撃拳銃として作られた45口径自動拳銃だ」

スネーク

「ストッピングパワーに優れた45ACP弾を使用する。装弾数は  12発だ」

スネーク

「作動不良間発砲可能弾数は平均6000発以上、  ファイブ・ラウンド・ショット・グループ射弾5  発の平均集弾半径は1.4インチ」

スネーク

「少々でかいが信頼できる銃だ。  LAM(レーザー・エイミング・モジュール)も装備している」
※サプレッサーない場合

スネーク

「サプレッサーも装着可能だ。サプレッサーを付ければ銃声を消すことが  出来る。探してみるといい」
※サプレッサー装備している場合
(1)

スネーク

「サプレッサーも装備しているようだな」
(2)

スネーク

「ソーコムにサプレッサーを装備しているな」
※合流

スネーク

「サプレッサーは多層チェンバー隔壁で発射ガスの速度を減速して発射音  と発射炎を減少させるものだ」

スネーク

「内部のバッフルを湿らせた状態で約38デシベルの減音効果がある」

スネーク

「そのサプレッサーには回転させて10ヶ所のポジションに固定  可能だ」

スネーク

「それで着弾点を調整するという機能なんだが……これは別に覚えておか  なくてもいい」

スネーク

「もう調整は済んでいるようだからな。サプレッサー装着前と同じ感覚で  扱えるだろう」

スネーク

「銃声で敵に発見されることはなくなるだろうが、倒れた仲間を見つけれ  ば敵も警戒を強化するに違いない」

スネーク

「弾薬には限りもある。無闇な戦闘はさけろよ」
【AK】

スネーク

「AKS74Uを装備しているな」
※条件条件条件

スネーク

「敵の野戦服を着てAKを装備すれば敵兵士に変装出来るだろう」
※合流

スネーク

「AKは操作が簡単で精度・信頼性ともに極めて高いライフルだ」

スネーク

「それはAKが世界各国でライセンス生産、コピーされている事実からも  明らかだろう」

スネーク

「新型ライフル設計の参考とされることもしばしばだ」

スネーク

「イスラエルのガリルやフィンランドのヴァルメなどもAKの基本構造を  踏襲して設計されている」

スネーク

「お前が持っているのはAKS74を特殊部隊向けに小型化したタイプ  だ」

スネーク

「ストックを伸ばしても全長は726mmしかない」

スネーク

「狭い場所でも戦闘の妨げにはならないということだな」
※サプレッサーを装備していない場合

スネーク

「AKにはサプレッサーを装備することも出来る。サプレッサーがあれば  銃声を気にする必要はなくなるだろう」
※サプレッサーを装備している場合

スネーク

「サプレッサーも装備しているな。発砲しても銃声で敵に気づかれる心配  はないだろう」
※条件条件

スネーク

「覚えておくべきなのは、AKを装備しているのはシェル1中央棟の連中  だけだということだ」

スネーク

「他の奴等はロシア陸軍の正式ライフルAN94を装備している」

スネーク

「つまりシェル1中央棟以外ではAKを使った変装は通用しないというこ  とだ。忘れるなよ」
【ソーコム、コックアンドロック】

スネーク

「お前に渡したソーコムのトリガーメカニズムは基本的にダブルアク  ションになっている」

スネーク

「だが用兵側からは撃鉄を上げたまま安全装置をかけるコックアンド  ロックも可能なことが要求されたんだ」

スネーク

「人質救出作戦などではコンマ一秒を争い、かつ非常な射撃精度が必要に  なる」

スネーク

「初弾ダブルアクションから次弾以降シングルアクションへの移行が伴う  ことを、彼らは嫌ったんだ」

スネーク

「コックアンドロック。つまり撃鉄を起こした状態で、セイフティをかけ  ることで、初弾発射をより速やかに行う」

スネーク

「それには「時間を稼ぐ」という意味もあるが、コンバットシューティン  グを念頭に置いた場合より重要なことがある」

スネーク

「初弾もシングルアクションにすることによって初弾とそれ以降のトリ  ガープルが同じになるんだ」

スネーク

「それによって、よりスムーズな連射を行うことが出来るようになるとい  うわけだな」
■装備品 スネーク
【BOOK エロ本】

スネーク

「ライデン、いいものを持ってるじゃないか」

ライデン

「いやこれは……」

スネーク

「なに、否定することはない。戦場でもそれくらいの心意気はあった方が  いいだろう」

ライデン

「……」

スネーク

「使い方は……まあ決まってるだろうが、それ以外にもやり方次第では敵  の注意をそらしたり出来るかもしれんな……」
【たばこ】

スネーク

「俺が渡した煙草、ちゃんと持っているようだな」

ライデン

「実はずっと禁煙していたんだが……」

スネーク

「なるほど。では禁煙をやめる良いきっかけになったんじゃないか?」

ライデン

「……」

スネーク

「冗談だ。喫煙は体によくないことは事実だからな。吸いたくなければ吸  わない方がいいだろう」

スネーク

「だが戦場では煙草も喫煙以外にいろいろ使い道があるはずだ。持ってい  るだけなら損はしない」

スネーク

「装備品は最大限に利用しろ。ちょっとした工夫で道は開けるものだ」
【敵兵服】

スネーク

「敵の野戦服を着ているな。なかなか似合ってるじゃないか」

ライデン

「からかわないでくれ。これでも結構びびってるんだ。いつ見破ら  れるかって……」

スネーク

「大丈夫だ。過敏になるな。お前なら歩き方でばれる心配もなかろうし  な」

ライデン

「歩き方? なんのことだ?」

スネーク

「ふふん。なんでもない。気にするな」

スネーク

「だが、お前が着てるのはかなりサイズが小さいようだな」

スネーク

「敵と接触したりすると拍子で装備から外れてしまうかもしれん。注意し  た方がいいだろう」

スネーク

「本来は体にフィットするものが支給されるものだが、今回はそうもいく  まい。服に動きをあわせてもらうしかないな」
【ダンボール】

スネーク

「ダンボール箱を装備しているな。ダンボール箱は敵の目を欺く最高の偽  装と言える。潜入任務スニーキング・ミッションの必需品だ」

ライデン

「そうなのか?」

スネーク

「勿論だ。ダンボール箱に命を救われたという工作員は古来より数知れな  い」

ライデン

「(信じがたい)みんな……これを使ってきたのか?」

スネーク

「当たり前だ。ダンボール箱をいかに使いこなすかが任務の成否を決定す  るといっても過言ではないだろう」

ライデン

「……」

スネーク

「ただし、いかにダンボール箱といえど素材は紙だ。手荒い扱いをすると  すぐ駄目になるぞ」
※ダンボールスネークを銃撃してダンボールを剥がしている場合

スネーク

「俺もお前のせいでいくつか失ってしまった……」

ライデン

「なんだって?」

スネーク

「いや。気にするな」
※合流

スネーク

「とにかくダンボール箱は大事に使え。丁寧に扱えばダンボール箱もきっ  とお前に応えてくれる」

スネーク

「真心をこめて使うんだ。必要なのはダンボール箱に対する愛情。粗略な  扱いは許さんぞ。いいな」

ライデン

「……」
【生体センサー】

スネーク

「生体センサーを使っているな。それを装備すれば、敵の接近を振動で感  じ取ることが出来る」

スネーク

「生体電磁波や心臓の鼓動を感知するセンサーだ。敵が接近すればするほ  ど振動も大きくなる」

スネーク

「便利な装備品だが、生体センサーを装備している間は他の振動は感じな  くなるということは覚えておけ」

スネーク

「何かを得れば何かを失う。人生とはそんなものだ。状況に応じて使うか  使わないかを決めるといい」
【地雷探知器】

スネーク

「地雷探知器を装備しているな。肉眼では見えないクレイモア地雷の位置  をレーダー上に表示する探知器だ」

スネーク

「そいつは通常の地雷探知器ではない。自律微少スケール化学実験室ミュー・ケム・ラブで開  発された技術を採用した最新型だ」

スネーク

「金属探知ではなく主に化学探知器を利用したシステムになっている」

スネーク

「地雷の金属ケースではなく、爆発物が放出する爆発性分子を検出すると  いうことだ」

スネーク

「親父さんから渡されたC4の『匂い』を探知するセンサーと基本原理は  同じだな」

スネーク

「だから俺達がいるような金属構造物の中でも正確に地雷の位置を検出で  きる。というわけだ」
※レーダー使用不能状態

スネーク

「しかしレーダーを使用可能にしなければ使っても意味がないぞ。覚えて  おけ」
【センサーAの1】

スネーク

「親父さんから渡されたセンサーAを使っているな」

スネーク

「C4に限らず爆発物は特有の爆発性分子を大気中に放出し続けている」

スネーク

「そのセンサーAはイオン易動性分光測定IMSという技術を使ってその分子ク  ラスターを検知する探知器だ」

スネーク

「早い話がC4が発する『匂い』を嗅ぎ付けるということだな」

スネーク

「検知された『匂い』は雲のような形でレーダー状に表示される。C4は  必ずその近くにあるはずだ」
【センサーAの2】

スネーク

「このセンサーは特殊なチューニングが施されているようだ」

スネーク

「ファットマンがサインとして振り掛ける香水とC4の『匂い』を混合し  た化学シグネチャに特化した調整だな」

スネーク

「だから俺達がC4を仕掛けても反応はしないだろう」
※爆弾解体後追加

スネーク

「充分役に立ってくれたがもう使うことはないかも知れんな」
【センサーBの1】

スネーク

「センサーBを装備しているな。ファットマンが仕掛けた『匂い』のしな  いC4を探知出来るセンサーだ」

スネーク

「爆発性分子を化学探知するセンサーAとは違い、中性子を放射して閉鎖  された物体の中の爆発物を検知する」

スネーク

「『匂い』、つまり爆発性分子が拡散しないよう厳重にシールされたC4  も発見することが出来るだろう」

スネーク

「中性子は物体を通過する際、その中に含有される水素含有物質との相互  作用によって後方散乱を起こす」

スネーク

「この後方散乱を放射線検出器で測定し、値を分析して爆発物の存在を特  定するという仕組みだ」

スネーク

「装備するだけで自動的に周囲の走査を行ってくれる。同じエリアに爆発  物を発見すれば警告音が鳴る」

スネーク

「警告音の間隔が短くなればそれだけ爆弾に近づいているということだ。  覚えておけ」
【センサーBの2】

スネーク

「このセンサーはファットマンの使うC4にしか反応しないように調整し  てあるらしい」

スネーク

「ファットマンが使うC4と俺達が使うC4の組成は微妙に異なるよう  だ。多分ワックスの材質か何かが違うんだろう」

スネーク

「親父さんが調整に時間をかけていたのはこのあたりだったのかもしれん  な」
【センサーBの3】

スネーク

「だがC4は全て処理し終わっているし、ファットマンももういない。こ  のセンサーを使う必要はないだろう」
【双眼鏡】

スネーク

「双眼鏡を使っているな。オートフォーカス、ズーム機能装備。軍用のハ  イエンドモデルだ」
※拷問以前のみ

スネーク

「特に『ビッグ・シェル』外部では役に立つだろう」
※合流

スネーク

「遠方から敵を早期発見出来れば先手を打つことが出来る。  スニーキング・ミッション潜入任務に敵地偵察は不可欠だ。よく  覚えておけ」
【カメラ】

スネーク

「カメラを使う気か? 言うまでもなく、そいつを使えば写真を撮ること  が出来る」

スネーク

「ズーム機能もついているし、オートフォーカスだからピントを気にする  必要もないだろう」

スネーク

「使いべりもしないはずだ。いろいろ試してみろ」
【暗視ゴーグル】

スネーク

「暗視ゴーグルを使っているな。暗視ゴーグルを装備すれば暗い場所でも  視界を確保することが出来るだろう」

スネーク

「暗視ゴーグルは映像増幅装置イメージ・インテンシファイアでかすかな光を電子的に増幅して映像化す  る暗視装置だ」

スネーク

「暗視装置が登場したのは1940年代。それ以来、改良が進み感度も解  像度も上がっている」

スネーク

「お前が使っているのは暗視ゴーグルとしては第四世代にあたるものだ」
【赤外線ゴーグル】

スネーク

赤外線サーマルゴーグルを使っているな。熱源の分布を映像化して暗所での視界  を確保する暗視装置だ」

スネーク

「その赤外線サーマルゴーグルの解像度は40万画素以上、雑音等価温度差は  0.05℃以下」

スネーク

「電荷転送能力の高い二次元固体撮像素子方式を採用しているおかげだ  な」

スネーク

「ステルス迷彩を施されたクレイモア地雷を見ることも出来るだろう。覚  えておけ」
※ドッグタグ持っている場合

スネーク

「敵兵士の首のあたりをよく見ればドッグタグを持っているかどうかもわ  かるかもしれんな」
【レーション】

スネーク

「レーションを装備しているな。レーションはLIFEライフを一定量回復出来  る軍用携帯糧食だ」

スネーク

「ウィンドウで選択してアクションボタンを押せばその場で使って  LIFEライフを回復する」

スネーク

「装備しておけば、お前のLIFEライフがゼロになった瞬間、自動的に使用し  てLIFEライフを回復することも出来る」

スネーク

「レーションは単なる携帯食品ではない。兵士は戦場でもっとも高価で重  要な戦闘単位の一つと言える」

スネーク

「その機能維持を維持するために米軍調理開発研究所が総力を上げて研究  開発した代物だ」

スネーク

「カロリーを重視しつつ栄養バランスは周到に考えられているし、  フリーズドライ方式で小型軽量、日持ちもする」

スネーク

「要するによく出来た食い物だということだ。まあ彼女の手料理には負け  るだろうがな」

ライデン

「うーむ……」

スネーク

「どうした?」

ライデン

「……ここだけの話にしてくれるか?」

スネーク

「なんだ?」

ライデン

「俺は出来ることならローズの手料理よりもずっとこのレーションで過ご  したい」

スネーク

「……お前、意外と苦労してるんだな」
【止血剤】

スネーク

「止血材を装備しているな。出血している時にウィンドウで選んでアク  ションボタンを押せば出血を止めることが出来る」

スネーク

「その止血材はアルギン酸塩繊維で出来たシート状の吸収パッド。いわゆ  るアルギネート材だ」

スネーク

「アルギン酸塩繊維は血液や体液と接触すると親水コロイドがゲル化して  湿潤環境を作り出し、創の治癒を促進する」

スネーク

「吸収量も吸収速度も速いのが特徴だ。止血効果は高いぞ」
【ジアゼパム】

スネーク

「ジアゼパムを持っているな。ウィンドウで選んでアクションボタンで使  えば狙撃銃を扱う時の手ぶれを止めることが出来る」

スネーク

「ジアゼパムはうつ病や自律神経失調症の治療に使われるベンゾジアゼ  ピン系の抗不安薬だ」

スネーク

「鎮静作用に加えて筋弛緩作用、抗けいれん作用もある。それで手ぶれが  止まるというわけだ」

スネーク

「別にジアゼパム自体に船酔いを止める効能があるわけじゃない。覚えて  おけよ」

ライデン

「船酔い? なにをいってるんだ?」

スネーク

「信念が科学的効能を凌駕する場合もあるということだ」

ライデン

「一体……?」

スネーク

「気にするな」
【ボディ・アーマー】

スネーク

「ボディ・アーマーを着ているな。それを装備していればダメージをかな  り抑えられるはずだ」

スネーク

「ボディアーマーには高機能高分子素材を応用した特殊繊維が織り込まれ  ている」

スネーク

「特殊繊維が着弾した弾丸にまとわりつき、運動エネルギーを吸収・伝播  してダメージを抑えるというような仕組みだ」

スネーク

「だがあくまでダメージを抑えるだけでゼロに出来るわけじゃない。過信  はするなよ」
■設置物系 スネーク
【消火器】

スネーク

「消火器を撃つと中身の消火剤が勢いよく吹き出す。敵を撹乱することが  出来るだろう」

スネーク

「敵に追われている時にやってみるといい。ものは使いようということ  だ」
【パイプ】

スネーク

「天井や床のパイプには撃つと熱い水蒸気が吹き出すものがある」

スネーク

「蒸気をうまく使えば敵を撹乱したり傷を負わせたりすることが出来るは  ずだ。まわりの状況全てを利用しろ」
【投擲距離】

スネーク

「各種グレネードやマガジンなど手で投げるものは武器ボタンを押すと構  え、武器ボタンを離すと投げる」

スネーク

「この時武器ボタンを押し込む強さを変えれば投擲距離を変えられるとい  うことを覚えておけ」

スネーク

「必要な時にもっとも効果的な場所へ投げ込めるようにしておくんだ」
【赤外線ゴーグルでドッグタグが見える】

スネーク

「サーマル赤外線ゴーグルで敵兵士の胸のあたりを見てみろ。そいつが  ドッグタグをもっているかどうかわかるはずだ」
【敵兵気絶タイマー】

スネーク

「ライデン、気絶した敵の頭の上を見ろ。星が回っているだろう?」

スネーク

「星がなくなるとその敵は目を覚ますぞ。敵の頭上に注意するんだ。覚え  ておけ」
【落とし穴死体落し】

スネーク

「床が崩れて出来た穴もうまく使えば役に立つだろう」

スネーク

「倒した敵の体を穴から海面に落とせば敵に発見される恐れはないはず  だ。覚えておけ」
【サイファーうんちく】

スネーク

「そこに飛んでいるのはサイファー。陸上/海上監視・通信支援用の円盤  型UAVだ」

スネーク

「奇妙な形をしているが安定性は高い。3.5mほどの隙間しかない場所  での垂直離着陸が可能だ」

スネーク

「完全自律動作でマンサイズターゲットの補足・追跡ができる」
※二回目以降

スネーク

「チャフを使えばサイファーのセンサーを撹乱できるだろう。行動を妨害  し、指揮所へのデータ送信も阻止できる」

スネーク

「サイファーは機の状況とミッションデータをデータリンクで指揮所に送  信している」

スネーク

「サイファーに見つかることは敵に見つかることと同じだ。視界には入ら  ないように気をつけろ」
【赤外線センサーたばこ】

スネーク

「赤外線センサーか。まずどこに赤外線が走っているのかを調べるのが先  決だ。俺ならいつもの方法を使うがな……」

スネーク

「お前に渡したものがあっただろう? あれを使ってみろ」

スネーク

「煙草を装備してセンサーに近づいてみろ。煙で赤外線が見えるようにな  るはずだ」
【赤外線センサー、スプレーも使える】

スネーク

「冷却スプレーで凍結しても制御装置を機能停止させることが出来るだろ  う。残弾が無い場合などで試してみろ」
【E脚1F_荷物昇降機】

スネーク

「荷物をベルトコンベアに載せる機械があるな。うまくすれば機械を騙せ  るんじゃないか?」
※一回目のみ

スネーク

「なに、そう難しいことじゃない。俺も昔はよくやったもんだ……」
【DG連絡橋、渡り方エルードヒント】

スネーク

「ライデン、LIFEライフがFULLの時は握力GRIPゲージの減少速度が遅くな  る。レーションをうまく使うといい」
【水中、LIFEまんたん】

スネーク

LIFEライフがFULLの際にはO2オーツーゲージの減り具合も比較的、ゆっくり  になる。レーションをうまく使え」
【野戦服の使い方】

スネーク

「スカルキャップがなければ敵に化けるのはもう無理だな」

スネーク

「だがスカルキャップがなくなっただけで他は全く同じ装備だとも言え  る……。軍靴もな」

スネーク

「足跡が残るところで敵の野戦服を装備していれば足跡を敵に怪しまれる  ことはなくなるはずだ。覚えておいてもいいだろう」
【エルード戻りキック】

スネーク

「エルードから這い上がる時の反動を利用すれば敵を気絶させることも出  来る。手すりの近くに敵がいる時に狙ってみろ」
【エルードキャッチ】

スネーク

「エルードから飛び降りる途中につかめそうな場所があったらアクション  ボタンを押してみるといい」

スネーク

「うまくすればつかまることが出来るだろう。多少方向がずれていても大  丈夫だ。いろいろ試してみろ」
【エルード踏み】

スネーク

「エルードから敵の真上に落下すれば、敵を一撃で気絶させることが出来  る。主観で真下を見ながら狙ってみろ」
【部位攻撃】

スネーク

「時と場合によって敵を狙う部位を考えるんだ」

スネーク

「とにかく相手を倒すには中枢神経系を破壊する……」

スネーク

「相手の運動機能を奪うだけなら、運動機能を破壊する……」

スネーク

「相手を失血させるなら、循環器系を破壊する……」

スネーク

「無線通信を妨害するなら、無線機を破壊する」

スネーク

「その状況で一番効果的な攻撃をしろ。それが生き残る秘訣だ。頭を使  え。いいな」
【爆弾解体中、冷却スプレー】

スネーク

「冷却スプレーはそのまま武器にもなる。敵兵の顔に振りかければ、しば  らく目が効かなくなる」

スネーク

「ものは使いよう、ということだ。戦場で生き延びたければ工夫を忘れな  いことだな」
【ゆすりアイテム搾取】

スネーク

「倒した敵の体を武器ボタンで動かすとアイテムボックスが出てくること  がある。余裕があれば試してみろ」
【ホールドアップ搾取】

スネーク

「敵をホールドアップさせた後、うまくやればアイテムを奪うことも出来  るだろう」

スネーク

「ホールドアップからしか取得出来ないアイテムもあるはずだ。いろいろ  試してみろ」
■操作応用 スネーク
【主観パンチ】

スネーク

「近接戦闘の基本は格闘だ。パンチボタンで出すパンチは主観でも放つこ  とが出来る。試してみろ」
【ローリング活用】

スネーク

「走りながらホフクボタンで出せるローリングを活用するんだ」

スネーク

「短い距離ならジャンプできるし、うまく当てれば敵を吹き飛ばすことも  出来る」

スネーク

「歩くと足音が鳴る床を飛び越すのにも使えるだろう」
【敵兵人質】

スネーク

「首絞めで敵を捕まえていれば、敵は仲間を撃つことを恐れて攻撃をため  らうだろう」

スネーク

「その間に逃げるのも手だ。覚えておけ」
【走り撃ち】

スネーク

「銃を構えて左スティックを入れながらロックオンボタンかホフクボタン  を押しっぱなしにすれば銃を構えたまま移動できる」

スネーク

「ロックオンボタンを押しっぱなしにすれば、銃を構えたまま移動するこ  とができる」

スネーク

「敵中突破を行う時には有効なはずだ。覚えておくといいだろう」
【C4連鎖爆発】

スネーク

「複数のC4を近距離に設置すれば一回の起爆で連鎖して爆発させること  が出来る。うまくトラップを作るんだ」
【防弾装備にグレネード】

スネーク

「防弾装備を身につけた相手もグレネードの爆風と破片までは防げない」

スネーク

「グレネードを使えば戦闘を有利に進められるはずだ。覚えておけ」
【ニキータスピードアップ】

スネーク

「リモコンミサイルは操作しなければ飛行速度が上がる」

スネーク

「これを使えばリモコンミサイルをより遠くまで飛ばすことが出来るはず  だ」

スネーク

「ミサイルの搭載燃料には限りがあるからな。無駄な操作はさけるんだ」
【しゃがめば見つからない場所】

スネーク

「背の低い遮蔽物にはしゃがめば隠れられるものもある。そこからビハイ  ンドや飛び出し撃ちも可能だ」

スネーク

「まわりのものを全て利用しろ。それが生き残る秘訣だ」
【タクティカルリロード】

スネーク

「銃撃戦で敵の目の前に飛び出した途端に弾切れを起こしたら洒落になら  んぞ。タクティカル・リロードを使うんだ」

スネーク

「銃を一度装備から外すとマガジンの最大数まで装弾する。武器選択ボタ  ンのクイックチェンジを使えば楽に出来るはずだ」
■その他 スネーク
【相づち】
※無線機モード中、相手の言葉に相づちを打つことが出来る
(肯定弱い)

スネーク

「ふむ」

スネーク

「そうか」

スネーク

「ああ」

スネーク

「ほぅ」
(肯定普通)

スネーク

「なるほど」

スネーク

「そうかもな」

スネーク

「わかった」

スネーク

「うむ」
(肯定強い)

スネーク

「そうだ」

スネーク

「そうだな」

スネーク

「よし」

スネーク

「うむ!」
(肯定超強い)

スネーク

「その通りだ」

スネーク

「そうに違いない」

スネーク

「行くぞ!」

スネーク

「おお!!(賛成の意)」
(否定弱い)

スネーク

「そうか?」

スネーク

「あ?」

スネーク

「うーん……」

スネーク

「む?」
(否定普通)

スネーク

「そうかぁ?」

スネーク

「まさか……」

スネーク

「いや」

スネーク

「えぇ?」
(否定強い)

スネーク

「違う」

スネーク

「そうじゃないだろ」

スネーク

「違うだろ」

スネーク

「あぁん!?」
(否定超強い)

スネーク

「そんなわけないだろ!」

スネーク

「ふざけるな!」

スネーク

「絶対違う!」

スネーク

「ケッ!!」
(特別つっこみ)

スネーク

「なんで知ってるんだ?」

スネーク

「お前がやれ!」

スネーク

「いいかげんなことを……」

スネーク

「騙したな……」

スネーク

「嘘っぽいな……」

スネーク

「信じられん……」

スネーク

「何を言ってるんだ……?」

スネーク

「わからん」

スネーク

「さっぱりわからん!」

スネーク

「話が長いな……」

スネーク

「どうでもいいことを……」

スネーク

「うーん。たまらん」

スネーク

「ほっとけ!」

スネーク

「嫌だね」

スネーク

「偉そうだな……」

スネーク

「何様のつもりだ?」

スネーク

「見てたのか……?」

スネーク

「お前もな!」

スネーク

「お前が言うな!」

スネーク

「本当にわかってるのか?」

スネーク

「勝手なことを……」

スネーク

「なんだこいつ?」

スネーク

「軽く言ってくれる……」

スネーク

「詳しいな……」
(うなづき追加)

スネーク

「俺が主人公だ」

スネーク

「俺が主役だ!」

スネーク

「主役は俺だ!!」

スネーク

「……もっこり」

スネーク

「らりるれろ……」

スネーク

「らりるれろ!」

スネーク

「らりるれろぉ!!」
■ゲームオーバー時音声 スネーク
※ゲームオーバー時に無線に向かって叫ぶスネーク

スネーク

「ライデン!? どうした?返事をしろ!!ライデン!!!」

スネーク

「ライデン、どうしたんだ!?ライデン! ライデン!!」

スネーク

「ライデン! 何があった!?ライデン! ライデン!!」

スネーク

「ライデーーーーン!!!!」
※ライデンの攻撃でスネークのLIFEがゼロになった場合のゲームオーバー

スネーク

「ぐぅ……ライデン……!」

スネーク

「なぜだ……ライデン……!」

スネーク

「……ライデン……!」

オタコン

「スネーク! ライデン! 何やってるんだ!!」

オタコン

「スネーク!何を考えてるんだ! ライデン!!」

ローズ

「スネークさん! ジャック! 一体どうしたって言うの!?   ねぇ!?」
■爆弾解体評価 ピーター
※時間、ゲームオーバー回数から判定
【時間掛かり過ぎ】

ピーター

「時間が掛かりすぎだな。もう少し、急いだ方がいい」

スネーク

「ライデン、時間がない。こっちも手いっぱいだ。お前の手伝いは出来そ  うにない。頼むぞ」
【時間普通】

ピーター

「意外と早かったな。見かけよりはやるようだ」

スネーク

「こっちもようやく1個だ。気を引き締めていこう」
【時間早い】

ピーター

「なかなか早いな。まあ、まずまずだ。最初としてはな」

スネーク

「ふん、VR訓練も役に立つということか」
【時間超早い】

ピーター

「は、早いな! 若い頃の私でもこうはいかん……」

スネーク

「……タイムアタックでもしてるのか?」
【見つかり過ぎ】

ピーター

「少し敵に見つかり過ぎのようだな。もっと慎重に進め」
【殺し過ぎ】

ピーター

「あんたは戦闘が好きなようだな。もっと穏便に進めたほうが良いんじゃ  ないか」
【レーション食い過ぎ】

ピーター

「ちょっと食べ過ぎなんじゃないか?」
【エロ行為し過ぎ】

ピーター

「なんというか、あんた……。素行に問題があると言われたことない  か?」
■爆弾解体イベント関連 ピーター
【ノードにアクセスせよ】

ピーター

「あんたに渡したセンサーAはレーダーに爆弾の位置を表示するようにセ  ットしてある」

ピーター

「だからまずレーダーを使えるようにしなければ話にならない。ノードを  探すんだ」

ピーター

「ノードがどこにあるかはあんたの上官に聞けばわかるだろう」
【センサー説明】
(1)

ピーター

「センサーAを装備すれば、C4の匂いをレーダー上に視覚化させること  が出来る。雲のように映るのがそれだ」

ピーター

「反応があるあたりに必ずC4が仕掛けられている。よく探すんだ」
(2)

ピーター

「センサーAは爆弾の位置を特定できるものではない」

ピーター

「残念ながら、エリアを特定できるのみだ。エリアがわかれば、後は目で  探すしかない」
(3)

ピーター

「センサーの信憑性は高い。誤作動はないと考えてくれていい」

ピーター

「センサーに反応があったら、必ずそのどこかにC4がある。一見見当た  らなくてもな」

ピーター

「ファットマンの気持ちになって考えてみれば、必ず見つかる。よく探す  んだ」
【冷凍スプレー使い方】

ピーター

「冷却スプレーはいくら使っても内容物がなくなることはない。そこは気  にせず使ってくれ」

ピーター

「ただしスプレーが届くのは数メートルだ。爆弾との距離を考えて使用す  るんだ」
【冷凍スプレー主観注意1】

ピーター

「冷却スプレーを装備すると主観画面になる。つまりスプレー噴射中は移  動出来ないということだ。気をつけてくれ」
【冷凍スプレー主観注意2】

ピーター

「背の届かない場所、入り込めないような狭い場所でも、手を伸ばせばス  プレーの噴射が届くはずだ」
【爆弾】

ピーター

「起爆装置についているランプの点滅が止まれば、凍結完了、つまり爆弾  処理が終わったということだ」

ピーター

「ランプの点滅が止まるまでスプレーを吹き付けろ」
【最初の一つCALL連結】

ピーター

「しかし、妙だな……。あいつらしくない」
【そのエリアの残り爆弾】
※ありの場合

ピーター

「そのエリアにはまだ処理されていない爆弾が残っている。よく探すん  だ」
※なしの場合

ピーター

「その脚部にもう爆弾は残っていないようだな。よくやった。他の脚部に  向かってくれ」
【爆弾設置場所が不審】

ライデン

「爆弾の設置場所がおかしいという話だが……」

ピーター

「ああ。合理的でないんだ。奴らしくない」

ライデン

「なんでもわかっているような口振りだな」

ピーター

「わかっているよ。奴の考えていることはすべて、な……」
【ピーターは何をしているのか?】

ライデン

「スティルマン、あんたの方は大丈夫か?」

ピーター

「ああ、問題ない」

ライデン

「退屈してるんじゃないか?」

ピーター

「そうでもない。あんたらの相手をするのに忙しいし、こいつの調整がや  はり大変でな……」

ライデン

「なんだって?」

ピーター

「いや。なんでもない。使わんにこしたことはないのだ……。爆弾の方は  頼むぞ」
【爆弾警句1】

ピーター

「爆弾処理はすなわち恐怖との戦いだ。恐怖から目をそらすな。恐怖を認  めてそれに立ち向かうんだ」
【爆弾警句2】

ピーター

「爆弾に向き合う時忘れてはならないのは慎重さだ」

ピーター

「細心に細心を重ねた慎重さ。それは臆病とは違う。むしろその対極だ。  慎重にことを運ぶ勇気を持て」
【爆弾警句3】

ピーター

「いいか、ライデン。絶対に焦るな。焦りは爆弾処理の過程において最も  死に近い精神状態と言える」

ピーター

「いかなる状況下でも心の平静を失ってはいけない。いいな」
【爆弾警句4】

ピーター

「爆弾解体は時間との勝負でもある。わずかな迷いが時間を奪い、人の命  をも失わせる」

ピーター

「無駄な行動はするな。最速・最適の行動を心がけるんだ」
【爆弾警句5】

ピーター

「爆弾と対峙した時頼れるのは自分だけだ。他人を頼むな。その甘えは死  神を呼び込む。自分を信じるんだ。いいな」
【オタコンのこと】

ピーター

「ところで、ライデン、私と一緒に下りてきた技術者を見たか?」

ライデン

「いや、見ていない」

ピーター

「そうか……」

ライデン

「なあ、スティルマン、そいつは本当に……」

スネーク

「雷電!」

ライデン

「?」

スネーク

「今はC4を処理することが先決だ。任務に戻れ。時間がないぞ」

ライデン

「ああ、わかった……」
【プリスキンについて】

ピーター

「プリスキンの方は特に問題ないようだ。あんたも抜かるなよ」

ライデン

「……スティルマン、あんた、プリスキンは本当にSEAL10シール・テンの  隊員ではないと?」

ピーター

「ああ。おそらくな……」

ライデン

「では一体、あいつは……?」

ピーター

「わからん」

ライデン

「……」

ピーター

「だがわかることもある」

ライデン

「なんだ?」

ピーター

「あの男は信用できる、ということだ。あいつは何かを持っている」

ピーター

「強い男、信じるに足る男、他人の期待に応えることが出来る男だけが持  つ何かを、な」

ライデン

「ああ……ああ、そうだな。任務に戻る」
【ピーターの過去】
※大佐から何も聞いていない場合

ライデン

「スティルマン、あんた、爆弾処理にかけては有名なんだってな?」

ピーター

「引退した人間のことを悪くいう奴はいない。それだけだ」

ライデン

「なぜ引退を?」

ピーター

「……忘れたな。それに今は昔のことを振り返るより、もっとさしせ  まった問題を解決すべき時なんじゃないか?」

ライデン

「……そうだったな。任務に戻る」
【ファットマンの話】

ライデン

「スティルマン、ファットマンのことを教えてくれないか?」

ピーター

「ああ……。ファットマンは時計職人の息子として生まれた」

ピーター

「両親には構ってもらえず、友達もおらず、よく父親の仕事場で独りで遊  んでいたらしい」

ピーター

「そのせいかどうかは知らんが子供の頃から時計などの機械類に過剰な思  い入れを持っていたそうだ」

ピーター

「そして奴の人生を決定付けたのは10歳の時にインターネット  で手に入れたあるマニュアルだ」

ピーター

「奴はそれをもとに原爆を組み立ててしまった」

ピーター

「そのことから奴はファットマンと呼ばれるようになり、爆弾に携わる者  の間では、知らぬ者のない有名人になった」

ピーター

「言わばヒーローだ。狭い世界のことではあるが10代の少年にとっては  強烈に自尊心をくすぐられる経験だっただろう」

ピーター

「だが他に何の特技もない奴だ。学校では皆から蔑まれ、疎んじられてい  たらしい」

ピーター

「だから奴はますます爆弾にのめりこんでいった」

ピーター

「自分の近くの現実に背を向け、簡単に自分を認めてもらえる世界へ向  かった……」

ピーター

「まあ学校に銃を持ち込んだりするよりは害がなかったと言えるだろうが  な」

ピーター

「そして、奴はインディアンヘッドにやってきた。私が教官を務めていた  海軍爆発物処理学校の実習施設だ」

ピーター

「奴はあらゆるものを吸収した。まるで爆弾に飢えているようだった」

ピーター

「インディアンヘッドは20%近くが落第する難関だ。その中で奴は史上  最優秀の成績を残した」

ピーター

「インディアンヘッドを出た後、奴は最も優れた爆弾処理チームと言われ  る核緊急捜索(NEST)チームに参加したのだが……」

ピーター

「そこで何かもめたらしい」

ライデン

「一体何を?」

ピーター

「さあな。だが元々団体行動には向かない奴ではあった」

ピーター

「NESTを追い出された奴は、既にはみ出し者の集団という風評を確立  しつつあったデッドセルに拾われた」

ピーター

「その後デッドセルが行う抜打ち襲撃演習でNESTの元同僚達を徹底的  に叩きのめしたりもしたらしい」

ピーター

「ファットマンは私が教えた中で最も変わった男だったが、同時に最も優  れた男でもある。あなどるなよ、いいな」
【移動後無臭C4】

ピーター

「ライデンか? こっちはまだH脚には着いていない」

ライデン

「スティルマン……本当にセンサーに反応しない爆弾があると思うか?」

ピーター

「確かに爆弾全体をシールすれば『匂い』が外に漏れるのを防ぐことが出  来る。……私が教えなかった技術だ」

ライデン

「だがサインを残すのは奴の美学じゃなかったのか」

ピーター

「……今のあいつは私の知っているあいつではないのかもしれんな……」

ライデン

「なに?」

ピーター

「今のあいつは弱く脆く……そして何より危険だ。気をつけろ。いいな」
【歩ける言い訳】

ライデン

「スティルマン、調子はどうだ?」

ピーター

「ああ、大丈夫だ。だが走ったのは久しぶりで……」

ライデン

「(皮肉)息が切れるのも久しぶりってわけか?」

ピーター

「……ライデン……私を責めているのか?」

ライデン

「いや、そんなつもりは」

ピーター

「いいや、責められるべきなのだ」

ライデン

「失敗は誰にでもある……」

ピーター

「失敗の原因にもよる」

ライデン

「え?」

ピーター

「あの爆弾が爆発したのは……そして私が助かったのは、私が恐怖に駆ら  れ逃げ出したからなのだ」

ピーター

「そう……爆弾処理の途中で私は恐怖に屈し……気がつくと爆弾に背を向  けて逃げ出していた……」

ピーター

「そのツケを払ったのは私ではなかった」

ピーター

「爆発の衝撃から意識を取り戻した私が最初に目にしたのは、瓦礫の下敷  きになった子供達の屍だった……」

ライデン

「スティルマン……」

ピーター

「だが、その時私が感じたのは一体何だったと思う?」

ピーター

「安堵だ。自分でなくてよかったと」

ライデン

「……」

ピーター

「それだけではない」

ピーター

「当時私は合衆国最高の爆弾処理技術者と呼ばれていた」

ピーター

「妻も子もいない私にとってその名声は全てだった。失いたくはなかっ  た」

ピーター

「だから私は……足を失ったと嘘をつき……負うべき責任を逃れ……被害  者から目をそらし……世間の同情を買い……」

ライデン

「スティルマン。もういい。今はファットマンの爆弾をどうするか、それ  だけを考えよう」

ピーター

「……ああ……」
■ゲームオーバー オタコン
【無線に向かって叫ぶオタコン】

オタコン

「ライデン! 返事をしろ!?ライデン! ライデン!!」

オタコン

「ライデン! 応答してくれ!?ライデン! ライデン!!」

オタコン

「ライデン! 大丈夫か!?ライデン! ライデン!!」

オタコン

「ライデン! どうしたんだ!?ライデン! ライデン!!」
【エマのLIFEがゼロ】

オタコン

「EE! 馬鹿な!? EE!EE!!」

オタコン

「そんな!? EE! EE!!」

オタコン

「EE!? 返事をしてくれ!!! EE!! EE!!」

オタコン

「EE!! 大丈夫か!? EE! EE!!」
■ゲームオーバー時音声 エマ
※エマと行動中、ライデンのLIFEがゼロになってゲームオーバーになった時エマが叫ぶ

エマ

「嫌だ!! ライデン!ライデン!!」

エマ

「ちょっと! どうしたの!!ライデン! ライデン!!」

エマ

「ライデン! 大丈夫!! ライデン!ライデン!!」

エマ

「ライデン! 起きて!! ライデン!ライデン!!」
※ライデンの攻撃によってエマのLIFEがゼロになった場合のゲームオーバー。

エマ

「……ライデン……なんで……?」

エマ

「……どうして……こんな……?」

エマ

「……ひどい……ライデン……!」

エマ

「……ライデン……信じてたのに……」

オタコン

「EE!! ライデン! 君は……!!!」

オタコン

「EE! EE!! なぜなんだ!ライデン!!!」

ローズ

「エマさん!? 信じられない! ジャック! どうして!?」

スネーク

「エマ!! ライデン!! 貴様ァ!!!」
■水中にいる状態 エマ
【普通】
(1)

ライデン

「エマ、大丈夫か?」

エマ

「うん……なんとか……」
(2)

エマ

「まだ着かないの……?」
(3)

エマ

「こわい……」
(4)

エマ

「もうイヤ……」
【O2少ない】
(1)

ライデン

「エマ……?」

エマ

「息が……苦しい……」
(2)

エマ

「はぁはぁ……」
(3)

エマ

「うぅぅ……。息が……」
(4)

エマ

「早く……空気……」
【ダメージを食らっている最中】
(1)

エマ

「ぶはっ!」
(2)

エマ

「きゃっ!」
(3)

エマ

「ぐぼっ!」
(4)

エマ

「ごぼっ!」
【息継ぎ】
(1)

エマ

「はぁはぁ……苦しかった……。まだ泳ぐの?」

ライデン

「あとほんの少しだ。がんばってくれ」

エマ

「……わかった」
(2)

エマ

「はぁはぁ……。まだ着かない?」

ライデン

「あとほんの少しだ。がんばってくれ」

エマ

「……」
(3)

エマ

「……はぁはぁ……。ねぇ、いつまで泳げばいいの?」

ライデン

「あとほんの少しだ。がんばって……」

エマ

「もう! 同じことしか言えないの!?」
(4)

エマ

「……はぁはぁ……もういや……水キライ……」
■手つなぎイベント中 エマ
【ダメージを食らっている最中】
(1)

エマ

「きゃあ!」
(2)

エマ

「痛っ!」
(3)

エマ

「あぁっ!」
(4)

エマ

「いやっ!」
【寝ている】
(1)

エマ

「Zzzzz……」
(2)

エマ

「……うーん…………お兄ちゃん……」
(3)

エマ

「あぁ! 金星蟹が……!」
【気絶】

エマ

「……」
【ライデンに殴られた】
(1)

エマ

「何するの!?」
(2)

エマ

「痛いじゃない!」
(3)

エマ

「あなたキライ!!」
(4)

エマ

「サイテー!!」
【LIFE少ない】
(1)

エマ

「はぁはぁ……」

ライデン

「エマ、大丈夫か?」

エマ

「もう……ダメ……」
(2)

エマ

「うぅぅぅ……」
(3)

ライデン

「エマ、がんばるんだ!」

エマ

「うん……わかってる……」
(4)

エマ

「……はぁ……はぁ…………お兄ちゃん…」
【エマ座り込み】
(1)

エマ

「もう……歩けない……」
(2)

エマ

「うまく歩けないの……。奴等に打たれた注射のせいみたい……」
(3)

エマ

「……少し……休ませて……」
(4)

エマ

「……つかれた……」
【ライデンと離れた】
(1)

エマ

「どこにいるの? 早く来てよ!?」
(2)

エマ

「守ってくれるんじゃなかったの?」
(3)

エマ

「どこに行ったの、もう!!」
(4)

エマ

「ひとりにしないで……」
【いたずら直後】
(1)

エマ

「……ヘンタイ!」
(2)

エマ

「もう! こんな時に何考えてるの!!」
(3)

エマ

「触らないで!」
(4)

エマ

「ねぇ……一言いい?」

ライデン

「なんだ?」

エマ

「あなた、サイテー!!」
【虫近く】
(1)

エマ

「虫! 虫キライ!!」
(2)

エマ

「虫ダメ! 虫イヤ! 虫キライ!!」

ライデン

「エマ、だがここを通らなければ……」

エマ

「イヤ! 絶対!! イヤ!!」
(3)

ライデン

「エマ……」

エマ

「虫キライ!! 私、絶対動かないから!!」
(4)

エマ

「しつこい! イヤって言ったらイヤなの!!」
■一息ついている状態 エマ
【オタコンとの会話前】
(1)

エマ

「ねぇ、あの人と話したいんだけど……」

ライデン

「あの人……? オタコンか?」

エマ

「ええ……」
(2)

エマ

「あの人にまたつないでくれる……?」
(3)

エマ

「……ねぇ……」

ライデン

「オタコンか?」

エマ

「……うん……」
■狙撃イベント エマ
【エマのLIFEが少ない】
(1)

エマ

「あぁ……もうダメ……」
(2)

エマ

「なんとかして!」
(3)

エマ

「もう! ちゃんと援護してくれてるの?」
(4)

エマ

「ふぅ……ふぅ……」
【エマのLIFE回復中】
(1)

エマ

「ごめん……少し休ませて……」
(2)

エマ

「もう少しだけ……休ませて……」
(3)

エマ

「もう少し……お願い……」
(4)

エマ

「うるさい! 休ませってっていったら休ませて!!」
【ライデンに撃たれた】
(1)

エマ

「ちょっと! 殺す気!?」
(2)

エマ

「何も鉄砲で撃つことないでしょ!! そんなに私のことキライ!?」
(3)

エマ

「何なのよ、あなた!! サイテー!!」
(4)

エマ

「もうイヤ!!」
【悪口聞いた後】

ライデン

「エマ……さっき柱の影で……」

エマ

「え? な、なんのことかな?」

ライデン

「……エマ、一つ言っていいか?」

エマ

「ど、どうぞ?」

ライデン

「俺の髪は本物だ」

エマ

「!? だ、だから何も言ってないってば!」
■狙撃イベント中のひとりごと エマ
【オイルフェンス序盤】

エマ

「もういや……」

エマ

「だめ……」

エマ

「……どうして私がこんな目に……」

エマ

「……疲れた……」

エマ

「……全くなんでこんなことに……」

エマ

「……こわい……」

エマ

「……揺れる……もし落ちたら……」

エマ

「……サイテー……」
【ライデンについて】
※狙撃イベント中、ひとりでオイルフェンスを渡るエマはライデンからは見えない柱の影で、誰も聞いてないと思ってライデンについて感想をのべる

エマ

「ふぅ……一安心、かな……」

エマ

「でも、ここまで来れたってことは、あのライデンって人、ちゃんと  守ってくれてるってことね……」

エマ

「でも……あの人、なんなのかしら……」

エマ

「名前も変だし着てるものも変だし……」

エマ

「手握る時もなんかやらしー感じしたし……」

エマ

「ま、男前だからいいか。うふふ……」

エマ

「でもあの髪の毛はなんか怪しいな……ひょっとして……うん、きっとそ  う」

エマ

「……後で聞いてみようかな……怒られるか……そっとしといてあげよ」
【ジョニー佐々木との出会い】
※狙撃イベント中、ライデンからは見えない柱の裏でジョニー佐々木とエマが出会う。

ジョニー

「動くな!」

エマ

「きゃっ!」

ジョニー

「女の子? なぜこんなところにいる?」

エマ

「好きでいるわけじゃないんだけどな……」

ジョニー

「ふぅむ……」

エマ

「(こわごわと)……撃たないの?」

ジョニー

「ああ……」

エマ

「なんで?」

ジョニー

「戦場では可愛いコに近寄るな。そうすれば下痢に悩まされずに済む」

エマ

「はぁ?」

ジョニー

「シャドーモセスで俺が得た数少ない教訓の一つさ」

エマ

「なんのこと?」

ジョニー

「ただの思い出話だよ。気にするな」

エマ

「……ええと、言ってることはさっぱりわからないけど、要するに逃がし  てくれるってこと?」

ジョニー

「なんか引っかかるいわれ方だが……まあそういうことだ。さあ早く行き  な」

エマ

「……ありがとう」

ジョニー

「礼なんていい。そんな暇があったらさっさと……ぐはっ、また腹が……  あ、ぁ……」
※ジョニー、トイレに向かってよたよたと歩き出す。ジョニー、振り替えって

ジョニー

「……ここはもうすぐ沈む。早く逃げるんだ。いいな!   うぅうぅぅ……」
※エマ、歩み去ろうとするジョニーを呼び止める。

エマ

「……待って!」

ジョニー

「あぁ!?」

エマ

「……あなたの名前は?」

ジョニー

「名前などない!」

エマ

「……え?」

ジョニー

「いや、俺はジョニ……くぅぅ! ~もれるぅぅ~」
※ジョニー、トイレに向かってダッシュで走り去る。走り去るジョニーに呼びかけるエマ。

エマ

「ねぇ! もしもまた……」

ジョニー

「(まったく聞いてない)くぅぅぅぅ~!!」

エマ

「ふふ……おかしな人……」
【柱の影でジョニーと会った後】

ライデン

「エマ、柱の影で何かあったのか?」

エマ

「いいえ、何も」

ライデン

「話し声が聞こえたが?」

エマ

「盗み聞きしてたの?」

ライデン

「人聞きが悪いな。俺は君が心配だったから……」

エマ

「盗み聞きしてたのね」

ライデン

「あぁ……まあ……そうとも言えるかな」

エマ

「サイテー」

ライデン

「聞きなれたよ、それ。で、何があったんだ?」

エマ

「うふふ。……内緒!」
■狙撃イベント時 エマ
【ヴァンプに首を絞められている時】
(1)

エマ

「うぅぅぅ……」
(2)

エマ

「苦しい……」
(3)

エマ

「……助けて……」
■その他 オウム
【オウムの声】

オウム

「オハヨ、オハヨ、オハヨ!」

オウム

「コンニチハ!」

オウム

「調子はどう?」

オウム

「オヤツオヤツ~!」

オウム

「サイテー!」

オウム

「金星蟹!」
【敵兵のモノマネ】

オウム

「敵を発見、応援を頼む!」

オウム

「敵だ! 誰か来てくれ!」

オウム

「配置に戻れ!」
【あんたがエイムズだな】
※ライデンが「あんたがエイムズだな」と呼びかけつづけると覚えてしまう。

オウム

「あんたがエイムズだな」

オウム

「あんたがエイムズだなあんたがエイムズだな」
【スゴイお宝】
※敵兵の会話を覚えている。これがアイテム「エロ本」の場所のヒントになっている。

オウム

「スゴイスゴイ」

オウム

「ボインボイン」

オウム

「ロッカーの上、ロッカーの上」
■ゲームオーバー他 雷電
※エマと同時行動中、エマのLIFEがなくなってゲームオーバーになった時、ライデンがエマに向かって叫ぶ

ライデン

「エマ! 目を開けてくれ!! エマ!エマーッ!!!」

ライデン

「エマ! くそっ!! エマ!! エマーッ!!!」

ライデン

「エマ! 大丈夫か!? エマ!! エマー!!!」

ライデン

「エマーーーーーー!!!!」
【うなずき】
※無線機モード中、相手の言葉にあいずちを打つことが出来る
(肯定弱い)

ライデン

「ふむ」

ライデン

「そう」

ライデン

「うん」

ライデン

「ああ」
(肯定普通)

ライデン

「なるほど」

ライデン

「そうかもな」

ライデン

「そうか……」

ライデン

「うむ」
(肯定強い)

ライデン

「そうだ」

ライデン

「確かに」

ライデン

「そうとも」

ライデン

「わかった」
(肯定超強い)

ライデン

「その通りだ」

ライデン

「全くだ」

ライデン

「よし!」

ライデン

「やるぞ!」
(否定弱い)

ライデン

「そうか?」

ライデン

「そうかな?」

ライデン

「え?」

ライデン

「うーん」
(否定普通)

ライデン

「いや」

ライデン

「どうかな」

ライデン

「えぇ?」

ライデン

「気が進まない」
(否定強い)

ライデン

「違う」

ライデン

「そうじゃないだろ」

ライデン

「えぇ~?」

ライデン

「やりたくない」
(否定超強い)

ライデン

「絶対違う!」

ライデン

「ふざけるな!」

ライデン

「ぐぇっ!(強い嫌悪)」

ライデン

「嫌だ!」
(特別つっこみ)

ライデン

「どうして知ってるんだ?」

ライデン

「お前がやれ!」

ライデン

「何様のつもりだ!?」

ライデン

「さっぱりわからん」

ライデン

「話長いな……」

ライデン

「サイテーだな」

ライデン

「サイテーだ!」

ライデン

「お前はサイテーだ!!」

ライデン

「かわいいじゃないか……」

ライデン

「かわいい!」

ライデン

「かわいすぎる!!」

ライデン

「ワガママだなぁ」

ライデン

「ワガママ!」

ライデン

「ワガママ女!」

ライデン

「うっとおしいぞ!」

ライデン

「しつこい!」

ライデン

「また始まった」

ライデン

「無視するなよ……」

ライデン

「意味が分からない」

ライデン

「何を言ってるんだ?」

ライデン

「人の話聞けよ」

ライデン

「おぃおぃ……」

ライデン

「なんだそれ?」

ライデン

「ひどい……」

ライデン

「ひどいな!」

ライデン

「ひどすぎる!」

ライデン

「そりゃないだろ!」

ライデン

「見てたのか……」

ライデン

「お前もな!」

ライデン

「お前が言うな!」

ライデン

「本当にわかってるのか?」

ライデン

「なんだこいつ?」

ライデン

「変なやつ……」

ライデン

「詳しいな……」

ライデン

「鋭いな……」

ライデン

「何てこと言うんだ……」

ライデン

「好きだ」

ライデン

「愛してる!」

ライデン

「君を抱きしめたい」

ライデン

「欲しい!」